レギュレーションおすすめアニメランキング 1

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのレギュレーション成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月22日の時点で一番のレギュレーションおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 レギュレーションアニメランキング1位
A KITE [カイト](OVA)

1998年7月25日
★★★★☆ 3.6 (129)
667人が棚に入れました
女子校生と殺人請負人、2つの顔を持つ美少女・砂羽。表と裏の世界を巧みに使い分ける大人達の淫靡な呪縛から逃れられず、泥沼の世界に生きる砂羽が唯一心を許せる存在は、同じ世界に生きる謎の少年・音不利のみであった。二人はお互いに同じ性を感じながら、惹かれ合う。ある時、砂羽は組織と決別しようとする音不利の始末を命じられ、音不利に銃口を突き付けるが…。儚いと知りながらも愛情を育むか、それとも殺し屋の掟を優先するか。やがて物語は、冷酷なクライマックスを迎える。そして、砂羽の行方は…。
ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードボイルドエロアニメ

すみません私が観たのはR18指定の方ですね^^;)

エロパートが排除された「R指定のインターナショナルバージョン」でもハードボイルド志向のアニメとして充分楽しめるんじゃないでしょうか。

グロ耐性もちょっと必要かもしれません。

{netabare}
-----R18指定の方-----

25分x2本のOVAとしてはなかなかの力作。
ただエロシーンは少ないもののシリアスな内容としっかりした作画が相乗し感覚に訴えるエロ度が増してます。
ヒロインが好み^^

wikiによると
「アダルトシーンを削除し、アクション要素を強めたR指定のインターナショナルバージョン」
もあるらしいのでエロ嫌いな方はこちらがよいかと
エロパートを排除してもハードボイルド志向のアニメとして充分楽しめるんじゃないでしょうか。

グロ耐性もちょっと必要。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 3

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

AVをなめるな(笑)

OVA?
OAV?
いやいやw


MEZZO FORTEでも書きましたがハリウッドに多大な影響を与えたアニメーター【梅津泰臣】の監督作品


MEZZOの前身となる作品のため、当時の手塗りのセルの温もりを残した映像となった


ストーリーはMEZZOをエンターティメント性が強いとするならば、こちらはもっとダークネスでシリアス
ただちょっと厨二的カッコツケな演出が挟まれているのはご愛嬌


主人公も美少女という点が共通するが向こうは何でも屋でこちらはれっきとした殺し屋


世界観は向こうが欧米日を混ぜこぜにした近未来なのに対してこちらは日本と思しき描写がチラホラと


2作の間で多少好みが分かれるでしょうがそこは天才アニメタのうめんづですから、
アクションシーンの凄まじさは言うまでもなし
コンクリが発泡スチロールのように砕ける様は爽快
ガンアクション好きの方は必見ですね


ラストの爆発なんかも見所


オイラはこっちの方が好みかな

投稿 : 2025/04/19
♥ : 11
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このクールさはフィルムノワールを感じさせる

女子高生と殺し屋、2つの顔を持つ女の子、砂羽が主人公。
始終、一貫して冷酷な展開を見せる今作は、
原作、脚本、キャラクターデザイン、絵コンテ、監督を
梅津泰臣によって手掛けられた1998年の作品。

弾が体内で破裂するような仕掛けのピストルとか、
手に千枚通しのようなものを仕掛けてたりと、なかなか面白く、
この梅津監督らしい派手なアクションにも一貫性があって楽しめた。
とにかく、見せ場が満載だったと思う。

舞台は一応日本となっているが、殺し屋たちのアジトやその近辺、
アメリカあたりのスラム街のように見える。
そんな無国籍な雰囲気が、このダークな展開を見せるストーリーに
リアリティを持たせる効果を感じた。
1998年の作品とのことだが、
フランスやアメリカ映画で流行したフィルムノワールの影響を多大に
受けていると思える展開とラストは、好みが分かれそうで、
でも僕はけっこう懐かしい気持ちで観ていたので、
こういうのもアリかなと。

もちろん、後味が良くて心から楽しめた作品は、
同じ梅津監督作品である『MezzoForte』のほうだけれど、
この『KITE』は、1940年代から1950年代にかけてのギャング映画に
よくあったような救いようのない主人公の退廃的悲壮感によって、
観終わった後しばらく虚無感に襲われるような、ズッシリとした重さがあり、
でも、それが現実的でもあるので、どこか納得してしまう。
だって、もともとインモラルな内容なんだしね(苦笑)
{netabare}
主人公の砂羽に関しては、すごく同情するし、
プラトニックな愛情をひそかに育んでいた音不利が始末されるのは、
砂羽をさらに孤独と奈落の底に叩き落すであろうことは
わかりきっているのだが、音不利にとっては、ある意味解放とも
受け取れるのではないかなと思ったりした。
そして、銃声の後に落とした買い物袋からキャットフード缶が転がる、
という、間接的な見せ方が秀逸だった。

砂羽がいつも身に着けているピアスにいち早く気づいて綺麗と言い
ピアスをしていない日の砂羽を無言でなぐさめた音不利と、
「あんなもの片方あればいいじゃないか」と実際は踏み潰していた赤井
との対比も、砂羽の心が音不利に急速に傾いていった気持ちが
わかりやすく描かれていて、なかなか良かった。

それだけに、2人で手を取り合って幸せに・・というラストを
予感したいところだったが、ダークに統一された展開を全うして
赤井が言っていた「代わりの新しい殺し屋」を最後に登場させ、
もしかしたら続編に繋げようとした?のかもしれない。

そしてこの物語は何よりも砂羽の復讐劇。

復讐するためにあえて、犯人である人間の意のままになり、
殺し屋となって殺しの手ほどきを受ける・・っていう彼女の
深い執念と哀しみは、何度か生々しく描かれる性描写以上に、
観終えたあとのほうが強く伝わってくる。
そして観るものにその想いを強くさせるには、ハッピーエンドじゃなく
彼女が孤立無援にならないといけなかったよなと。
観終えてしばらく経った今でも僕はそう感じている。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 35
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