nyaro さんの感想・評価
2.8
中途半端でした。頑張る女の子と妖精をサラリと描きたいだけ?
2話 展開で自然と設定が理解できます。レベルが高い作りです。
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3話 アラは有りますが、展開がなかなかいいので視聴継続。
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4話 アートの話なのにその部分が描けてないのは致命的かも
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総評 世界観と身分違いの恋愛、頑張る女の子と妖精という描きたいものを描いただけの話の気がします。
本作では、銀砂糖職人と妖精との心の交流という2つの軸から物語が展開されますが、正直どちらも中途半端です。
銀砂糖職人としてのドラマ性は、砂糖のすり替えを初めとした事件・陰謀論に終始していました。アーティストとしてでも職人としてでもいいですが、その技術・芸術性をどう高めて行くかと言う話になっていなかったです。ですので、話に分厚さがない=キャラに深みがでませんでした。
妖精との交流も同様で、被差別民である妖精に対してヒロインのどういうキャラ性で対等に接するのか。恋愛のきっかけなどがサラリとした感じです。
要するに題名からして、すべてが雰囲気を作るのに一生懸命でドラマ性・テーマ性・ストーリー性・キャラ性のどれもが中途半端に終わっています。
設定と入りは悪くなかったんですけどね。どうも物語を回すことに腐心して結局は「妖精がいるファンタジー世界」「身分の違う2人の恋愛」「がんばる女の子」というパーツだけだった印象です。
評価は一応「見終えた」にしますが、断念と微妙な感じです。掴みは良かったのであまり低い点にするのは忍びないので2.8になってますが、客観的に分析すれば物語にはなっていなかったです。
追記 ただゼロ年代前半くらいのラノベと見れば、こういう話はありだった気がするので、時代性なのかもしれません。古き良き女子向けジュブナイル・コミックなら通じると思いますが、その場合は美麗な絵が必要でしょうね。