メディアミックスで戦闘なTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のメディアミックスで戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月09日の時点で一番のメディアミックスで戦闘なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.3 1 メディアミックスで戦闘なアニメランキング1位
Engage Kiss(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (301)
977人が棚に入れました
「ベイロンシティ」――どこの国にも属さない、太平洋に浮かぶメガフロート型の都市。 新エネルギー資源「オルゴニウム」を採掘し、世界でもっとも注目されるこの都市では、「D災害」と呼ばれる、「悪魔」の引き起こす特殊な事件が多発していた。 一部の人間にのみその存在を知られるD災害。対処を行うのは、「PMC(民間軍事会社)」。 ベイロンシティで暮らす青年・シュウはそのひとつを運営しているが、会社の規模は零細。おまけに仕事も選ぶので、資金繰りは常に苦しい。 そんな彼の生活を公私に渡り献身的に支えているのは、ベイロンシティの学校に通う美少女高校生・キサラ。 そしてもうひとり、シュウがかつて所属していた大手PMCの社員で、元恋人であるアヤノも、何かと彼を気にかける。キサラにとってはおもしろくない。 キサラのシュウに対する、強い執着。その根幹にあるのは二人の「契約」。 彼女の正体は悪魔なのだ。 キサラはシュウの生活を支え、契約に基づき悪魔退治にも協力する。 その代償は甘く危険な「キス」。 愛と契約、二人の危うい絆。その運命は、どこへ向かう――。 『冴えない彼女の育てかた』の丸戸史明×『デート・ア・ライブ』のつなこ×『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のA-1 Picturesによるオリジナルアニメ、予測不能のラブコメディ、ここに開演。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ビジュアルに反して少しシリアスな話

{netabare}
ソシャゲ作品+ハーレム+ラノベ臭さで今期期待してなかったアニメランキング3位ぐらいだったけど、想像以上に良かった。

このアニメは何より記憶設定の使い方が上手かった印象。
世界観は複雑で話は点々と動いていくものの、常に記憶設定が話の軸になっていたから、その部分で最初から最後まで話に一貫性があった。
回を増すごとに大切な想い出などを失っていき段々と記憶が曖昧になって行く様には同情できたし、序盤の明るい雰囲気からストーリーが進むにつれて段々と暗さも内包していく感じが良かった。

自分も1話みたときはなんだこいつと思ったけど、妹や真相のために自分の記憶などすべてを捧げる姿はかっこいいと思えたし、重い設定もあって後半はいい印象の方が勝ったかな。
普通にハーレムしていたり、クズな部分は相変わらずだけど、まあこの主人公らしくていいんじゃないですかね()
キサラもキサラで、最初は意気揚々とライバルの女に関する記憶などを消しまくってたけど、途中からはシュウに同情して記憶を奪うことに対して葛藤していく様子を見て好きになれた。
他人の思いを無視していた最初もまあ典型的なヤンデレヒロインで面白かったけど、後半はちゃんと他の人たちのことも考えるようになっててさらに好きになれたかな。
そこもよかったけど、シュウの手にメモを書いて記憶を繋ぐ手法が伏線になっていて、後にキサラも見よう見真似で同じ手法を使うシーンは特によかった。
キサラのシュウに対する信頼が伝わってきて。
個人的に夏アニメのベストシーン。

戦闘も文句なし。
掛け持ちだからリソース大丈夫か心配だったけど、ちゃんと動いていたし、重要なシーンでの二人のキスからの覚醒等、盛り上がりどころもちゃんと作れていたと思います。
ビジュアルに反して少なめな気がしたけど、ラノベ臭い三(?)角関係でヒロイン同士競り合うのも見ていて面白かった。
まあ、明らかキサラが勝ちヒロインだろうけどw
キサラもいい意味で古臭いヤンデレヒロインと言う感じで好きでした。

一個悪い点は、実は登場キャラ全員がすごい人でしたオチ。
ラノベとかエロゲでよくあるけどああいう展開は茶番感あって好きではない。
あとは、自分は気にならなかったけど依頼などの設定が一回聞くだけだと難しかったのでアニメ用にもう少し単純化しても良かったと思う。

最後のサブタイが「未解決で大団円」だったので心配でしたが、妹との決着や記憶部分など、肝心なところはすべて回収できていたので綺麗にまとまっていた最終回だったと思います。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
10年代前半のラノベ臭そうだしクソアニメと思ってる。
尚文かな? キャベツ検定。ヤンデレ。ヤンデレ怖い。
ヒロイン任せとかクズ主人公かよ。いきなり世界観変わる。
自分は戦うのに文句ばかり言う主人公w いきなり喧嘩を始める。
ヤンデレに全く共感できん。

2話 ☆7
栄養バランスヤバそう。ヒロインはマジで可愛い。会話も面白い。
暗殺てこれは放送okなのかよ。楽園とは。設定が頭に入ってこない。
けど前回よりは悪くないな。キャンセルしろ。
リコリスもエンゲージも金かけてるわりに何とも言えない出来だな。

3話 ☆8
主人公ちに追いついてきたw この入札って何やってんの?
まあそりゃそうだわな。悪魔連れてたら。
嫉妬してるからかピンクの方が覚えてるの草。
記憶吸うのこれ? 対価。

4話 ☆9
誰?国が支援してやれよ。ショタコン?w 記憶が消えてるからか。
主人公の両親殺したのキサラってオチじゃないよね?
あの愛人が病んだのか。サスペンスとしての出来がいいね。

5話 ☆9
なんかエロいと思ったら壁尻 だから主人公は真実を追い求めるのね。
色んな要素あるけどこれ全部回収できるのかな。妹敵として出てきそう。
もっとラノベ臭いアニメと思ってたけどずっと不穏な空気を保てているし、ちゃんと二人の存在意義があって適当なハーレムにもなってないしかなり印象がいい。
ヤンデレ怖い。さっきの記憶奪われたのか。
なんかもう青が負けヒロイン感が。

6話 ☆9
記憶消えるもんな。なんで対応業者を入札で決めてるのか謎だな。
ドクターストーンかな? また俺なんかやっちゃいました?
社会主義やん。えっちな展開やれ。
もうこいつ1人でよくね? エロい。3年前覚えてんの?

7話 ☆10
何やっとんねん。どう考えても天井怪しい。
確かにキサラのシュウにとっての立ち位置は曖昧だな。
やっぱこれ面白いな戦闘も内容も。エッロ ワルプルギスの夜かな?

8話 ☆7
長官が犯人はあるある。目が怖い。やっぱキサラも何か裏ありそうだな。
消されそう。ガバガバ始末やめろ。シリアス感があんま無いな。
三上殺されてんのにあっさり過ぎん?
罠やろどう考えても。じゃあ殺された時の映像も分からんの?
別角度は無いとか無能かよw こいつかよw
ネームドキャラ全員が実は重要な役職をって展開ここまでが茶番みたいに見えてしまうから好きじゃない

8話 ☆10
どうやってこの後逃げた。エギルさぁ…。作画すごいな。
記憶失ったからエギルのことはもうどうでもいいのか。ロリ可愛い。
割とテンプレ寄りだな鉱石が元凶という設定は。
記憶なくなるというのも切ないな。

9話 ☆10
ほぼ記憶無いやんもう。なるほどなぁ。シュウくん今何してんの?
政府とも敵対してんのか。世界観作り込まれてんな。エッッッッッッ
妹ちゃん可愛い。
シュウの記憶をもう奪いたくないという気持ちと、妹の記憶が薄いシュウへの同情、アスモデウスを倒したいというシュウの願いの中で揺れ動く描写がいい。
記憶設定をちゃんと話に落とし込めてるのがすごく印象いい。

10話 ☆9
脳が破壊される。ここに来て過去回か。畜生かよ主人公。
そっちが記憶なくなるのね。普通に再契約して終わりそう。

11話 ☆10
やっぱ普通に再契約なのね。このモブの子かわいい。
アヤノさんあんまり活躍してない。向こうの記憶も貰ったのか。
動機が嫉妬かよw 妹もヤンデレか? 今のパンチクソ痛そう。
主人公と同じように手にメモってるのは熱い。最後感動した。

12話 ☆9
ソシャゲ感ある敵。妹の前でイチャイチャするな。そりゃ嫉妬されるわ。
妹おるやんw リコリコで見られなかった爆破オチw
完全に未解決で大団円ではなくて良かった。

曲評価(好み)
OP「誰彼スクランブル」☆6.5
ED「恋愛脳」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キュートな悪魔との契約、その代償は甘く危険なキス

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
最近、事前情報を調べている時間が取れないので、何も知らずに視聴を始める作品が殆どになってしまいました。

「ライトノベル作家の丸戸史明とイラストレーターのつなこをメインスタッフとして…」とwikiに記載があったのでググってみると、丸戸史明さんは「WHITE ALBUM2」や「冴えない彼女の育てかた」を手掛けられた方で、つなこさんは、「ネプテューヌ」や「デート・ア・ライブ」を手掛けられて方でした。
つなこさんのTwittermpヘッダー画像は夜刀神十香になっていて、タイムラインを見ていくと、狂三や四糸乃などの画像も見ることができました。
狂三可愛い…(*ノωノ)

こうしてみるとメッチャ凄い組み合わせだったんですね。


「ベイロンシティ」――どこの国にも属さない、太平洋に浮かぶメガフロート型の都市。
新エネルギー資源「オルゴニウム」を採掘し、世界でもっとも注目されるこの都市では、
「D災害」と呼ばれる、「悪魔」の引き起こす特殊な事件が多発していた。

一部の人間にのみその存在を知られるD災害。対処を行うのは、「PMC(民間軍事会社)」。
ベイロンシティで暮らす青年・シュウはそのひとつを運営しているが、
会社の規模は零細。おまけに仕事も選ぶので、資金繰りは常に苦しい。

そんな彼の生活を公私に渡り献身的に支えているのは、ベイロンシティの学校に通う美少女高校生・キサラ。
そしてもうひとり、シュウがかつて所属していた大手PMCの社員で、元恋人であるアヤノも、
何かと彼を気にかける。キサラにとってはおもしろくない。

キサラのシュウに対する、強い執着。その根幹にあるのは二人の「契約」。

彼女の正体は悪魔なのだ。

キサラはシュウの生活を支え、契約に基づき悪魔退治にも協力する。
その代償は甘く危険な「キス」。
愛と契約、二人の危うい絆。その運命は、どこへ向かう――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

実は何気にビックリしていること…
2022年の夏アニメのうち、「リコリス・リコイル」と、この「Engage Kiss」を、どちらも「A-1 Pictures」さんが制作しているんです。

これだけクオリティの高い作品を同時に制作するなんて凄すぎる…
と思ってA-1 Picturesさんのこれまでの実績を振り返ってみると、これまでも結構同時期に複数の作品を手掛けられてきたみたいです。
流石A-1 Picturesさん…

そしてこの作品の主要登場人物を演じる声優さんも豪華な顔ぶれが並んでいます。

緒方 シュウ(CV:斉藤壮馬さん):「アカメが斬る!」のタツミ、「六花の勇者」のアドレットなど
キサラ(CV:会沢紗弥さん):「大正オトメ御伽話」の立花夕月、「ストライク・ザ・ブラッド」の香菅谷雫梨・カスティエラなど
夕桐 アヤノ(CV:Lynnさん):「ハイスクール・フリート」の宗谷ましろ、「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」のリーリャ・グレイラットなど
シャロン・ホーリーグレイル(CV:大久保瑠美さん):「ゆるゆり」の吉川ちなつ、「無能なナナ」の柊ナナなど
緒方 カンナ(CV:あかりん):「グランクレスト戦記」のシルーカ・メレテス、「虚構推理」の岩永琴子など

ホント凄い顔ぶれですね。
見ているだけで嬉しくなってしまいます^^;

これは「リコリス・リコイル」にも言えることなんですが、これらの作品の特徴は、兎に角キャラデザを含めた作画のクオリティが半端ないことです。
最近、作画にはあまりこだわらないように気を付けているつもりですが、やはり作画の綺麗な作品から視聴する傾向が自分にはあるようです。
キャラデザと作画が綺麗だと俄然視聴にも気合が入りますしね^^

一方、物語の方ですが、主人公のシュウが過去の因縁を暴くべく悪魔退治の仕事を請け負っているのですが、悪魔退治しているシーンを除くと、シュウは完全なヒモと化しているんです。
ですが、甲斐甲斐しく世話を焼く若くて綺麗な女性が次から次へとやってくるので、途中から「一体何を見せられているのだろう…」などと思ったこともありますが、展開含めて面白いので結果オーライなんでしょう。

wikiに面白いことが書いてありました。
緒方 カンナはシュウの妹で夢で繋がっていたらしいのですが、そこで見ていたのは「兄の堕落していく姿」だったそうです。
そう、シュウには堕落という言葉がピッタリなんです。
ただし、特定の悪魔退治の時以外…ですけれど。

まぁ、これで本業の悪魔退治も今一つだったら救いようがありませんからね^^;
人間誰でも良いところが一つはある、と言ったところでしょうか。

シュウは今一つかもしれませんが、シュウを取り巻く女性陣は皆さん素晴らしいので、きっと堪能できると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、halcaさんによる「誰彼スクランブル」
エンディングテーマは、ナナヲアカリさんによる「恋愛脳」
どちらも好きで通勤時に欠かせない楽曲でした。

1クール全13話の物語でした。
「リコリス・リコイル」ほどの勢いは無いかもしれませんが、個人的にはしっかり楽しませて貰いましたし、続きの気になる作品になりました。
伏線が色々回収されていないので、続編が制作されてもおかしく無いと思うんですけれど…

投稿 : 2024/10/05
♥ : 13
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ヒロインの設定はありきたりでも捻りが効いてる点がアドヴァンテージ⁉だと思いたかった、だがしかし…

本作はラブコメに属するのか否かについて予め予想した段階では
かなりの変化球が来るような期待感が持てました。

ラブコメとは真逆のダークファンタジーの要素が見受けられたのがそう思った理由でありますが、
結局のところ概ねの方向性は{netabare}ラブコメ{/netabare}路線を突き進んだような結末であります。

本作ヒロインと主人公の関係性について考えてみた時
一見してクズ男に見える主人公が負った{netabare}「時限爆弾」{/netabare}が不吉な兆候を示す
であろうことが予想できましたので、主人公の最終的結末が大いに気になり
個人的にはそれが一つの見どころとなりました。

本作で描かれる三角関係もぱっと見ただのラブコメのようでありながらもヒロインの設定を上手く
生かした三角関係の描き方は独自性があり、そこに意外性を大いに感ました。

エナジー{netabare}ドレイン {/netabare}系ヒロインが出てくる他の糞アニメに比べたら本作の方が遥かに見所があり、
もしかしたらという淡い期待感を持つことさえできました。

{netabare}時限爆弾が起爆 {/netabare}すれば、死亡フラグは発動し少なくとも{netabare}廃人化 {/netabare}くらいの結末を受け入れざるを得ない
ような主人公の運命は果たしてどうなったでしょうか?

本作を見てふと思い出したのが「血界戦線」ですが、
それに見られたような王道的な兄弟愛や家族愛についての描写が
本作でも存分に発揮されるものと期待したその結果は、如何だったでしょうか?

●7~9話が物語の{netabare}ピーク
本作の優位点は回想シーンと心理描写の丁寧さ、タイトルセンスなどが挙げられます。

一見してダメ男の主人公がダメ男たる原因は記憶障害にあり、人間とは様々な経験と知識(=記憶?)を蓄積していくことにより成長し大人になるわけですが
問題の主人公においては、そこに欠陥がある。
しかしその反作用といいますか、逆説的で皮肉な結果として純粋無垢で少年のような心を
持ち続けることができるという話でありまして
彼が女性にもてるのもそういう事情があったのかもしれません。

個人的に特によかったと感じたのは9話における育ての親であるモーガン巡査と
主人公の関係性はとても巧く描かれており、この回の物語の満足度はかなり高いものでありました。

7話におけるヒロインの台詞から主人公が負った記憶障害と廃人化のリスクを
最終的にヒロインがすべて引き受けるという結末は予想できるところでありましたが、
オチが悲劇どころか真逆のコメディ的大団円でさっぱりと終わるのは予想外でもあり
期待したのとはまるで違うというとても残念な結果でありました。{/netabare}

●ハーレムknightは趣味じゃないと いうことで
{netabare}母も妹もヒロインも悪魔だらけのバトルロイヤルはあまりにやり過ぎ、
極端すぎて萎えてしまいました。

10話以降ピークアウトして大失速の展開であります。

ラブコメとダークファンタジーのごった煮…この関係性はあまり相性がいいとは言えません。

それでも本作は斬新といいますか、前向きに攻めてはいるようですが
ダメ男の主人公がヒロイン含む3人の女から追い求められ、妹の嫉妬心が燃え盛るという
5角関係など、あまりに斬新過ぎてそれで最後に大団円などハードル上げすぎな気も致します。

5角関係以降嫌な予感が急に鎌首もたげておりましたが、ある意味
「予測不明のラブコメディ」という言葉通りのオチでございました。

未解決で大団円というのも予告通りであり、ハッピーエンドが悪かと言えば
そういうわけでもないのかもしれませんが、悪魔の契約破棄したら
普通のラブコメになっちゃった的な?オチにはかなり萎えてしまいました。

個人的には7話~9話が物語のピークで、そこで期待感が盛り上がった一方
それ以降の反動で期待外れ感と残念感が強まり最終的印象、評価は辛めであります。

育ての親であるモーガン刑事の死が無駄死にも思え、逆の意味で泣けてくるようなラヴコメディ・・・
これがハッピーエンドとは到底思えないと言いますか、
認めたくないというのが正直な気持ちであります。

作画がいい作品というのは鬼門になり得ると改めて実感したのが個人的感想でありました。

ヒロインとの契約を破棄したことにより主人公の死亡フラグや廃人フラグは回避できましたが
それで一体どのように物語を締めるのかということを考えてみた時に
もしかしたらラブコメだから最後は「愛」だろ?とかいうまさかのヌルイ解決法が
提示されたりするような嫌な予感はしていたものの
実際にそういう感じのオチを突き付けられたならば、茫然自失のがっかり感はひとしおでありました。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 9

71.3 2 メディアミックスで戦闘なアニメランキング2位
takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (324)
921人が棚に入れました
「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」音楽は人の心を照らす光――突如として、その『光』が世界から奪われる。空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。だが、その怪物に抗う者達が現れる。音楽を力とする少女達――『ムジカート』彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』D2の殲滅を望むムジカート『運命』二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

途上のポリフォニー

「音楽の危機」と「危機の音楽」。
本作の設定、いわゆる世界観をまずはこんな風に要約できるだろうか。
侵略者により危機に瀕した世界と音楽。そこに出現した
兵器となって闘う音楽、ムジカート。―そのそれぞれが
主人公タクトの物語、ヒロイン運命の物語として展開される。

ところで、本作で「音楽」が指し示す意味は単一ではない。
例えば「音楽は人の心を照らす光」のような、
主語化されたフレーズだけで捉えようとすると逆に不明瞭になる。

本作ではすべてが「音楽」を介して物語られている。
その多様な現れを「―としての音楽」というかたちで析出し、
それらがポリフォニーのように有機的に連関し、ストーリーの展開を推進する
力学的な構造を想定しつつ、物語の意外な厚みを掘り下げてみよう。


{netabare}喪失としての音楽。
タクトの弾くピアノはそう呼べるだろう。

父の非業の死。禁忌となった愛する音楽。やり場のない怒りと無力感。
失われた音楽に執着するタクトは、ピアノとともに世界から孤立する。
そこにまた、新たに生々しい傷を加える、コゼットの喪失。

一途に音楽を愛するだけの青年が成り行きで戦闘に巻き込まれ、
しかもそれが音楽の名のもとに行われる事態は、皮肉と言うほかないだろう。
だから当然、物語のはじまる時点では、彼自身に戦う意志などありはしない。
だが、コンダクターとなり、旅と戦いの中で危機の世界を経験してゆくことで、
やがて闘う目的と、自らの音楽の新たなかたちを見出してゆく。
その内面の変化は音楽に仮託され、物語の中心軸を形成するのである。

タクトの決定的な転機は第6話で描かれる。
旅の途次に立ち寄ったニューオーリンズとおぼしき街で
自らの演奏をとおして人々の中に今も生き続ける音楽への渇望を実感し、
この経験をきっかけとして作曲が開始される。

 今回は戦闘がなかったのですが、お休み回では決してありません。
 むしろ今後につながる非常に重要な回でした。
 人々の過去と現在を丁寧に描くことで、
 何を代表して戦うのかがはっきりと印象付けされました。

福松さんのレビューでもこのように指摘されているように、これは決して
単なるエピソード回ではなく、物語に転回を画す最重要のポイントである。
なぜなら、戦う動機につながっていく彼自身の音楽の発見、すなわち
「希望」というテーマの、最初の兆しがここに印されるからだ。

それはあたかも分光器のように、彼の音楽を三つの位相に分節する。
あるいはここに、弁証法のプロセスを想定するのは大げさに過ぎるだろうか?
ピアノが象徴する失われた平和な過去。ムジカートとともに戦う彼の闘争は
未来の平和を勝ち取るために経過しなければならないアンチテーゼとしての現在。
だとすれば、その先にある、止揚された平和を自身意味する未来の音楽こそは、
やがて生み出されるタクト自身の曲に他ならないだろう。

死の間際のレニーに、タクトは最後にこう告げる、
「これまで出会ったすべてを曲に込めるつもりだ」と。
旅で出会った様々な人生。音楽をとおして回復された世界とのつながり。
おそらく王道の成長ストーリーと呼んでも差し支えない内実がここにはある。
そして、この作品の本質を最も的確に表現する言葉として自分は
「途上の物語」、―このように呼んでみたい想いに駆られる。


闘争としての音楽。
すなわち、ムジカート。

侵略者と戦う力を有した音楽であるそれは、まさしく危機の音楽である。
タクトと運命との絆の深まりもまた、音楽の媒介によって表現される。
そこに、タクトと同様、運命が戦う意味に目覚めてゆく過程が重ねられる。
戦うこと自体が存在意義であるムジカートは、固有の動機をもたないからだ。

彼女の転機は第8話で語られる。
すでに人間的な心が芽生えていた彼女の中に、未知の感情が現れる。
傷を負い倒れたタクトを見て不安と恐れに駆られ、戦いを放棄する。
物質的な存在ではない彼女は死というものを知らない。だからその時訪れたのは、
タクトと一緒にいられなくなる、彼のピアノを二度と聴けなくなる、
そのような生々しい予感だった。

二人の心の接近が描写不足だと、批判する向きもありそうだが、
音楽とは本来言葉によらず、直接心から心へ真実を伝える力を持つものである。
彼女がタクトのピアノを愛している事実は第6話ではっきり表明されている。
音楽の化身である運命ならば、タクトの音楽の中に流れている
純粋で一途な情熱を直接理解し、愛するようになるのは自然である。

そしてここにドラマが生まれる。運命の中に生じた葛藤である。
タクトが愛する音楽と、ムジカートである自分が具現する闘争の音楽との相克。
平和の中でこそ奏でられるべき彼の音楽は、自らの存在理由とは背反する。
タクトと自分の存在がすでに、相容れないものだと彼女は悟る。
タクトを残して単身、地獄に対して無謀な戦いを挑んだ彼女の言葉には
この苦悩と覚悟とが同時に表れている。

―マエストロは本来なら、こんな戦場に立つべき人じゃなかった・・・
 ただ音楽が好きで、ピアノを弾いているだけで良かったんです。
―音を力とするのがコンダクターとムジカートよ。むしろ戦いに相応しいと思うけど。
―あなたにはわからないでしょう・・・

運命が自らを投げ出してまでも彼を守り抜こうと決意した理由は何か?
そして、この葛藤が乗り越えられるべき契機はどこに求められるか?
・・・ここに、この物語の核心はある。
この前夜、逃げ込んだ洞窟で二人は心の内を明かしあっていた。
コゼットを失ったことで、作曲を続ける意欲を喪失したタクトに、運命は
彼の音楽に寄せる真実な気持ちをありのままに打ち明ける。

「それでもマエストロは曲を作るべきだと思います。
 その音を待っている人が、必要としている人がいます、この世界には。」

この時、彼女の言葉がタクトの曲に新しい意味を与えたのだ、―希望である。


希望としての音楽。
新たに見出されたタクトの、いや、タクトと運命の音楽のかたち。

この世界から希望を絶やしてはならない。希望の音楽を未来につなぎたい。
ムジカートにアプリオリに備わった闘争本能ではなく、
彼女の目覚めた心が獲得した、戦うべき新たな目的がここにあった。
一足早く新しい地平に到達した運命に、タクトがあらためて問いかける。

―この世界には僕の曲を必要としてる人がいる、お前はそう言ったな。
 なら、お前はどうなんだ?
―私も・・・いえ、私は、マエストロの曲が聴きたいです。
―遠慮なく僕の命を使え。僕とお前の二人でやるんだ。・・・

タクトの曲。希望としての音楽。それをいま、二人は共有する。
未来へ希望をつなぐために戦う、この同じ動機の中で二人の心が一つになる。
葛藤を乗り越えて生まれた絆。ここにもまた、弁証法的な過程が認められそうだ。
平和の音楽(タクト)と闘争の音楽(運命)が、希望の音楽として止揚される。
本作の音楽がさらなる高みへの志向を内在させているのだとすれば、
間違いなく、ここがその頂点である。そして同時に、
タクトと運命がたどってきた心の旅の終着点でもあるのだろう。

ここに本作の最終的なテーマを認めて間違いはないだろう。
最終話のザーガンとの闘いに決着をつける、一対一での対峙の場面、
絶望と犠牲による痛みの音楽を讃えるザーガンに、タクトが決然と言い放つ言葉、
そこにはタクトが獲得した信念がさらに強められ、揺るぎなく表明されている。

「だって、この世界には音楽があるじゃないか。
 D2だって僕たちの音楽の力があるから倒せるんじゃないか。
 どこに絶望する必要がある?・・・」

微妙なニュアンスを読み取っていきたい。この言葉はまず「音楽の力」、
すなわち闘争の音楽であるムジカートの存在を肯定するものだ。
同時に、この「力」の中に、新たな意味を読み取ることができるのではないか。
戦闘のための物理的な力であることを越えて、すべての人間にとっての
「絶望と闘う力」、すなわち希望の力へとそれは昇華されているのである。

「音楽はいつだって人を救ってる。
 僕も音楽があったから今ここに立っている。
 いつだって僕は音楽に救われてきた。
 音楽がつないでいく希望と歓びを、二度と誰にも止めさせはしない。」

この「音楽」にもまた、倍音のようにもう一つのニュアンスが響く。
おそらくそれは、今この瞬間、自分と並んで立っている運命を指しているのだ。
並び立つ二人を正面から収めたカットは、互いの存在を受け容れ合い、
ついに同じ地平に到達したタクトと運命の現在を端的に表しているようだ。

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ。」 ベートーヴェン


最後に、愛としての音楽。

哀切な訣別の時は確実に二人に訪れる。
なぜなら、本作は「途上の物語」だからだ。

全ての生命力を枯渇させたタクトは永い眠りにつき、彼の作曲は途絶える。
だが眠る直前、完成した曲の旋律だけを口ずさんで運命に聴かせる。
その彼の、運命との契約によって失われた右腕・・・
自分とタクトをつなぐ絆だったその存在しない右手を最後まで握り続け、
眠っているタクトに愛を告白し、運命は消えてゆく。このとき初めて彼女は
マエストロではなく、「タクト」と呼んでいたようだ。・・・

さて、タクトの隣には運命に代わって、今度はコゼットがいる。
彼の復活した右手に、彼女がドックタグのようなものを握らせる。
このラストシーンが暗示する意味はほぼ想像できるが、それよりも明瞭に、
すでに第2話で、コゼット自身が予告していることに気づかれただろうか?

ベートーヴェンのピアノソナタに託して、
コゼットがタクトに語ったこんな言葉があった―、

「悲愴の第一楽章は絶望の今。
 かすかな希望の明日を見いだす、第三楽章。
 その間をつなぐ第二楽章は・・・愛なの。」

このフレーズに、物語のすべてが集約されているのは明らかだろう。
本作の本質はやはり、絶望から希望へと至る「途上の物語」なのである。
そして、そこには確かに、ひそやかな「愛の音楽」も鳴り響いている。
なぜなら、絶望の今、すなわち音楽が失われかけた危機の世界の只中で、
自ら戦いに身を投じる音楽とは、「愛」そのものだとは言えないだろうか?

それはまた、「かすかな希望の明日を見出す、第三楽章」へと、
音楽の未来を託されたタクトを導き、ともに戦い、守り抜き、
絶望を希望へとつなぐ使命を果たして、消えていった運命とコゼットの
ひたむきな愛の物語でもあった。
彼らの想いを未来につなぐために、アンナもまた戦いに身を投じてゆく。
闘う音楽、ムジカートとは、希望への途上にある音楽の現在に他ならないのだ。

「途上の物語」―。彼らの旅はまだ終わっていない。{/netabare}


毎期の終わりに、デジャヴのように繰り返される、
ソシャゲ原作アニメへの定番化した評価は本作にも及んでいる。
曰く、作画凄い、キャラ可愛い、ストーリーは薄っぺら・・・等々。
勿論、出色のバトルシーンこそが本作の華であることは言うまでもないが、
バトルに十分な尺を割けば、しわ寄せがストーリーにいくのは当然で、
ドラマメインの場合とは異なった描出法が必要になってくるだろう。
音楽。闘争。愛。主要なモチーフを巧みに組み合わせた緊密な構成と、
細部まで緻密に練られたシナリオによって、そこはクリアされていたように思う。

{netabare}例えば、アンナが死んだ娘と混同されるエピソードは、
彼女自身がコゼットの死を受け容れ、運命と向き合う決心につなげられていく。
また、割り振られた僅かな尺の中でもザーガンの人間像は定着できていた。
戦場で兵士を鼓舞するザーガンの言葉にすでに自己犠牲への賛美が見られ、
歪んだヒロイズムの暴走に至る心理に一貫した整合性が付与されている。
世界を救う使命感と現実との狭間で、重圧に押しつぶされていく彼の苦悩も
二人のムジカートの視点を介して効果的に表出されていたと思う。{/netabare}

ただ、惜しいことには、通常の説明的な描写に慣れた耳には繊細過ぎ、
十分に聴き取れずに終わるかも知れない。自分もそうだったのだが、
再視聴してみるとかなり印象が変わる作品である。

(2022.1.1 初投稿)

投稿 : 2024/10/05
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いい意味で裏切られました。話の畳み方はかなり秀逸だと思います。

 え、何ですかこれは?いいじゃないですか。7話以降尻上がりに良くなって行って、10話~12話はかなりいい出来だったと思います。

 どうせ話が畳めないで続きはゲームで…かなあ、と思っていたのが思いっきりいい意味で裏切られました。
 謎は残りました。敵の正体とムジカ―トとは何ぞや?ですね。ただ、この辺は昔の世界系と同じと割り切ればいいでしょう。

 初めの数話の話が弱い感じなのが欠点といえば欠点なのですが、2回目視聴したら印象が変わるかも、という可能性を感じます。再視聴の機会があれば追記するかもしれません。

 使命のための命がけの戦いという話に、消えた人格の中に新しく生まれた愛情というなかなか良く練られたストーリーでした。過去の因縁もありましたし。それに主要登場人物のキャラの造形がきちんと表現されていたのも物語が楽しめた要素だと思います。

{netabare} タクトが次第に心を開いて運命への気持ちを自覚し、また音楽への情熱が作曲に向かわせたのはとても良かったです。ここから音楽へ殉ずる覚悟へと向かうプロセスで運命の命を天秤にかける苦悩があればもっと良かったと思うのですが、そこが無かったですね。

 ラブストーリーとして非常に良くできていましたし、エンタメとして綺麗だし面白いしきちんと完結していたので良かったと思うのですが、エンタメ極振りか、といえば何かテーマがあるような無いような歯がゆさがありました。

 なぜ「音楽」だったか、ですよね。もちろん「音楽」をモチーフにしたのは演出というか世界観としていいのですが、例えば表現の自由みたいな「言いたい事」があるか、でしょうね。ここの主張が弱かったからテーマ性が見えなかったですね。

 ひょっとしたら、クリエータの中にはどこか表現の不自由みたいな閉塞感があるのでしょうか。逆転電池少女が同時期にあるのは偶然のような気がしません。法規制にポリコレ…そういった暗い影を創作に携わる人は感じてこういう話が増えてきているのでしょうか。
 それをテーマにしているかと言われると、最終話の敵の思想やタクトを守ったレニーの動機なんかがぴったりと重なる感じではないですね。

 最後の薔薇の花びらになって散るシーン、良かったですね。握っていた手が消えて…涙が流れて…あれはコゼットに戻った?それとも運命の中に生まれた人間性?後者なんでしょう…と私はとりましたが、区別する必要はないかもしれません。
 いろいろ言いましたがひょっとしたら、このシーンから逆算して物語を作ったの?というくらいタクト-運命の関係についての話は素晴らしかったと思います。{/netabare}

 アニメは綺麗だったし、バトルシーン、3Dの出来、華やかさ、音楽がとても良かったです。
 あの2Dだと横顔のとき口の位置が歪む不自然な作画じゃなかったので横顔の時の唇の動きが楽しめました。



以下視聴時のレビューです。

7話{netabare}  7話それ自体は運命の成長とか、描かれていなかったコゼットに対する気持ちとか、タクト自身やニューヨーク側の展開があって面白かったと思います。
 ただ、運命の成長要因って今までの話で見せてましたっけ?人格を失ったコゼットが運命の内面のどこかにいるという展開でもいいと思います。ただ、いままでそういう描写が弱かったですよね。

 今回、望んでいたストーリー性がより出てきましたので、いいと思うんですけど、ちょっと唐突感がありました。{/netabare}

6話{netabare} ニューオリンズなんでしょうね。なんで地名を出さないんでしょう?ちょっと不思議でした。

 で、今回はラプソディーインブルーでした。キャラ紹介ではなかったのが良かったですね。やっと父が音楽家であったことが話に結びついてきました。それに、音楽にまつわる話と高齢化でさびれてゆく街の話がミックスされていて、なかなか味がある話でした。
 
 ラプソディインブルーはのだめのEDだった曲ですね。アレンジが違うしピアノだけなので雰囲気は随分違いますが。

 バトルがないのも息抜きで良い構成だと思います。今回は素直に面白かったです。 {/netabare}


5話 {netabare}ストーリーどんどん面白くなってくるし、ワルキューレちゃん、いいですね。是非ワルキューレの騎行(GATE1期で街をヘリで攻撃したときの曲です)をバックに戦ってほしいところです。

 それにしても、なぜセリフとか演出とかが陳腐なんでしょう。「僕の名前はキサマではない…」とか「気に入ったわ…」とか手プルプルして「その名前、覚えたぞ…」とか…いやいや…ワザと?ギャグ?こういうところをちゃんと作り込めばもっと評価高くなると思うんですけど。
 ワルキューレちゃんも、エライさんも、地獄もなんかキャラとしてはテンプレですし…

 マンガの記号論というのもありますから、記号論をアニメに応用して、受け手側が話を理解しやすい様に、ベタなキャラや演出セリフは記号的なパーツの組み合わせにしていると割り切ればいいのでしょうか。

 それにしてもなあ…話にも興味持てるし、絵が奇麗だし、音楽も良くなってきてるので、勿体ないなあと思います。

 ちなみに地獄ってダンテの神曲の地獄編?{/netabare}

4話 見ました。
{netabare}  来ましたね。運命。第4楽章の序盤と中盤の盛り上がるところをつないだんですね。やっぱりクラッシックをバックに戦うとカッコイイですね。なるほど調和が取れてくると、音楽が響くという演出ですね。これでこそコゼットの衣装の美しさが映えます。
 段々面白くなってきました。期待してなかった分、素直にうれしいです。もう少し本質的な謎に近づいてくれると、さらに興味がもてます。

 ところで、アマプラの時間でですが11分29秒くらいのコゼット。膝から下の長さとそれより上の作画のバランスがおかしくなかったですか?短足すぎません?3DCGじゃあ?{/netabare}

3話見ました。
{netabare} タイタンって、マーラーの巨人ですよね?で、ベートーベンの運命と。クラッシックをモチーフにしているのに曲がかからないのはどういう意図なんでしょうか?

 いや、批判ではなくて、普通の感覚ではないので何か設定があるのかなあと。
 マーラーの巨人の第4楽章とかをバックに戦ったらものすごくカッコイイ絵になると思うのですが、なぜそれをやらない?シリアスシーン用にとってあるのでしょうか。ものすごく不思議です。

 手順…というのが気になるところです。ただ、2話で2人の連弾って、シングシングシングとかだったですよね?コゼットは悲愴だし…運命は主人公が主題をワンフレーズ弾いていましたが…

 タクトはそのまま指揮棒ですから、クラッシックに注目していそうで…コゼットって、レ・ミゼラブルの印象しかないのですが他にありましたっけ?

 とにかく「意味」をばらまいているような、ギミックだけのような…良くわかりません。

 なお、ちょっと面白くなってきました。感情または人格は取り戻せるのでしょうか。ベタでもいいのでハッピーエンドだといいですね。{/netabare}


2話見ました。EDの絵の雰囲気が良かったですね。

{netabare}  さて、音楽がストーリーに入ってきました。音楽と戦うこととの関連とか、なぜ敵が音楽を目の敵にするのかみたいなテーマ性に行き着いていないので、そこにどうやってたどり着くかがちょっと楽しみです。
 疑問に思ったのが人ってそんなに簡単に音楽を捨てるだろうか?防音室とかじゃ駄目なのかなあ、ヘッドホンでは?とか思ってしまいました。


1話見ました。CGはいいですね。非常に自然な仕上がりでした。ここ数ヶ月でまたレベルが上がった気がします。今後はこういう絵が増えて行くのでしょう。

 ただ、魅力および肉感、現実感、個性という意味では全然だめです。キャラ萌えができる3DCGがモデリングできるかはこれからのアニメ業界の課題でしょう。日本のアニメ、コミックという2次元コンテンツを支えてきた大きな要素はキャラ萌えです。
 が、すくなくとも今の3DCGレベルではキャラ萌えからの2次創作は厳しいでしょうね。このレベルの3DCGが続くとアニメの衰退期に入る気がします。近い未来に無くなるのは音楽じゃなくてアニメでした、というオチにならなければ良いのですが。

 テーマの音楽。マンガがこの世から消えるというマンガもありましたが、こっちは音楽ですね。そのテーマ自体は面白い試みだと思います。
 ただ、クラッシックがやりたいのか、独自曲を売り込みたいのか、良くわかりませんでした。戦闘と音楽が全然リンクしてませんし。音楽が盛り上がってくると能力が上がるとか、強力な技が出せるとかなかったですね。戦闘のきっかけにしか見えません。
 2回目以降で何か作品を象徴する音楽は出てくるのでしょうか。Supercellがクレジットされていましたが、どうせ3DCGでやるならボーカロイドでやればいいのにと思うのですが、声優優先なんでしょうね。

 ストーリーはこれからなので何とも言えませんが、コミカル感がちょっと痛い感じです。
 また、勢いだけの雰囲気もします。トレーラーの映像とか初期設定は興味もてるんですけど、なんか設定をやり散らかして好きなように話を進めるアニメが多いですね。なんか今期はこういうアニメが多いのでしょうか。本作もそうなるような予感がしてならないので、いい意味で裏切って欲しいです。

 もちろん、荒唐無稽でも設定に矛盾があっても、話が面白くて感情移入できればいいのですが、感情移入が3DCGでつらい以上は良い評価になるためにはよほど頑張らないと厳しいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 30
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

to end the "all" , to begin the "you"

またまた中二病タイトル。くー!イタイ!!!

この話は音楽を自粛した世界での話

主人公は内山昂輝さんです!!!よろしくお願いいたします!!!!
ということで神作品確定演出がきたので帰ります。

Q 面白かったんですか
A 面白かったです。だが惜しい!!!

要素としては本作はかなり良い出来だと思いますが、全体として繋げた時の違和感、そして細かい所に対する疑問(ツッコミ?)の存在、が本作を手放しに褒めることが出来ない理由です。

{netabare}初めて意識した異性の事実上の死に加え、その体は実在している状況{/netabare}に{netabare}「あなたが悲しい時、アタシが笑うわ」{/netabare}に{netabare}「あなたが救いたいのは世界じゃないんでしょ?」{/netabare}!!本来ならばかなり私の好みにぶっ刺さっている作品なはずです。しかし、いざ繋げてみると不自然。おそらく{netabare}ラストに詰め込み過ぎた結果{/netabare}ですかね。
そして疑問の存在。{netabare}あの火の精霊(仮称)はタクトとコゼットちゃんの契約によってどういうメリットで生まれたのか。そもそも火の精霊は何者なのか。レニーはなぜ直接ニューヨークでザーガンと相対しなかったのか。準備があったのだとしても彼らの行く先は組織内の腐敗した人だったのか。勝算がない状態で挑んで負けたら余計タクトが危ないというのは嫌でも理解してたはずなのになぜ勝負をしかけたのか。黒夜隕鉄とは結局なんであり、ムジカートとは結局なんなのか。{/netabare}まぁ答えがない、というのがオチでしょう。あ、私が見逃してるという可能性もあるのか…ワンチャン…ゲームですべてわかる系…?

とりあえず。今こうして振り返ると要素要素がピックアップされ「ああ。あのシーン超好きだなぁ」とはなりますが、決して「ああ。この作品超好きだなぁ」とはならないということです。いやなる人もいるでしょうけど。

{netabare}
名指揮者の息子である主人公(タクト)は幼馴染み(コゼット)を失ったと同時にムジカートという謎の生物型兵器(運命)を得る。旅をする中で、オカマ(レニー)とショットガン(タイタン)の二人組と知り合い、指導をしてもらう。途中分かれ、いざこざが合ったが、ニューヨークにて大企業のCEO(ザーガン)がやばいことを実行しようとしている所をレニーとタイタンが阻止しようとするもレニー死亡。主人公の父を殺したザーガンの目論見を叩くためにザーガンのムジカート(『天国』と『地獄』が合わさった『地獄のオルフェ』)と戦闘し勝利するも発動を中止するために主人公超瀕死故に冷凍睡眠。主人公のエネルギーに頼っていた運命はコゼットの姉(アンナ)と一体化(?まじで謎)

融合したのか二面性になったのか非常にわからない

今回の内山昂輝さんは「全てを達観し諦めたフリをする」タイプでしたね。個人的には「ラッキースケベで赤面し愚直に正義を信じる」タイプの内山さんより好きなので、安心しました。
まぁゲームでも主人公ということでぜひとも私が内山昂輝となり、運命ちゃんや月光ちゃんと仲良くなりたいものですね。

そしてなんと言ってもレニーの最後。ずっと笑っていろ!どんなときでも君は笑え!てものすごく「境界線上のホライゾン」の里見義頼を思い出して泣きそう。
それに対するタイタンちゃんも超好き。ずっと泣きながら笑ってほしい。
あとタクトくんが死にそうになっていたときの運命ちゃんも好き。目の前の死と自身の喪失が同意義なのに、なぜか嫌ではないという感覚。かなり好き。他にも名シーンはあるのですが、特に好きなのはここらへんですのでぜひとも三回ぐらい見てください(体験談)
{/netabare}

監督は伊藤祐毅さん。グラブルの方ですね
シリーズ構成は吉村清子さん。ヴァンガードの方ですね
キャラデザは長澤礼子さん。
劇伴は池頼広さん。SDガンダムの方ですね
アニメ制作はMAPPAさんとMADHOUSEさん。呪術廻戦の所とオーバーロードの所ですね。

作画は良く戦闘シーンも含め丁寧に描かれていたと思います。キャラ原案も良く、非常に満足できる作画でした。
声優さんはとても豪華で非常に素晴らしい演技でした。

何を得たのだろう。何を失ったのだろう。
ということで

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6

67.4 3 メディアミックスで戦闘なアニメランキング3位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (258)
688人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。

しんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

異世界、タイムリープ…を、「じゃない」側から見たら

原作未読。

今期は異世界者として「骸骨騎士様」とこの作品の2つを観ていたが、切り口・まとめ方が対照的だった。個人的には、「処刑少女」のほうが良かった。この、「面白かった」じゃなくて「良かった」という表現には、もちろん含みがあります。

いわゆる「異世界」ものって、本来は、現実世界ものだといちいち年代や場所の設定、人物の職業などに『現実と違う』とか『物理的にあり得ない』とかのツッコミが入ってめんどくさくなるから、いっそのこと“この世ではない世界”ってことにして現実世界の設定や物理法則とか無視して、いろいろ自由にできるようにしちゃおう、っていう意図から誕生したジャンルだと思うのですよ。

でもね、そうするとじゃあ何のためにわざわざ物語を異世界で展開するのかっていう、根本的な作品の意図がより鮮明に浮かび上がってくるわけです。で、巷に言う「なろう系」というのは、主人公に現実ではあり得ないハーレムとかチートスキルとかをやらせたくて異世界にしました、っていう(それはそれで一定のニーズがあるのだけど)しょうもないオナニー的作品が大量増殖してしまったことへの侮蔑的な呼称でしょう。

「処刑少女~」は、そういった状況に対するある種の「反転」による批評を意図した作品だと言えるのかなと思いました。チートスキルとともに異世界転生した人間に無双「される」側を主人公にして、はた迷惑な転生者が主人公に「処刑」される様子を描く。また、タイムリープ能力を持つ転生者の側にいる人間は、世界をどんなふうに認識するのか、というのを描くからです。

その視点の転換は、非常に面白いと思いました。が、少なくともアニメ作品単独として見た場合には、そのユニークな設定を生かしきった物語だったとは言いづらいかなと感じました。異世界の側の階級闘争や神職組織内のゴタゴタといった、転生者とその処刑とは直接関係のない話が延々と続きますし、主人公の育て親?とのエピソードが回想の中で何度も出てきますが、結局その人物に関する謎は最後まで解かれずに終わってしまいます。

でも、そういう意味では原作を大胆に改変して1クールで話をきれいに終わらせた「骸骨騎士様」に比べて、原作に忠実?に途中までで話を投げっぱなしにした「処刑少女」の制作チームのほうが、私としては評価したい。

なぜなら、異世界ものは結局チート・ハーレムといった読者の欲望に忠実になる以外のオチの付け方は、「桃太郎」化した超絶テンプレの勧善懲悪ストーリーしかないわけです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          というか12回も見続けて最後に自分が「桃太郎」のテンプレを見ていたのかと思うと、脱力感がハンパない。それぐらいなら、「これはあくまでプロローグで、興味を持った方は原作をお読みください」と突き放してくれた方がありがたい。その意味においてです。

でも、異世界ものというのは、(世界の定理について読者との間に共通理解がないために)どうしても登場人物たちを中心に世界を回し、説明することになってしまう。小説の場合は尺の制約はないからいくらでも長い物語を書き続ければいい(むしろ長編にしたほうが読者も読み続けてくれて喜ばれるしもうかる)のに対して、12話という枠のあるアニメでは、意外性のあるストーリーを展開する前に世界の説明と主要な物語をたどるだけで尺が尽きてしまう。「処刑少女」も、そうした制約の中でテンプレ化しない道を一生懸命探った結果の作品だと思うが、やはり12話でまとめきることはできず、尻切れトンボとならざるを得なかったのだろうと思いました。

幸い、作画や音楽については一切の手抜きなし、申し分ないレベルのクオリティだったし、声優も主役級2人の新人も悪くなかったし、回りをベテラン勢で固める手堅い配役でした。制作陣の誠実さが感じられる作品だった…けれども、これで2期があるか?と言われれば、きついでしょうねえ。批評性以外に作品の魅力があまりないから。私としては、機会があったら、原作も読んでみたいと思いますが。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

設定だけは良かった。

{netabare}
1話の出だしは、いかにもこの作品は他のなろうとは違いますよと言わんばかりに皮肉を入れたり、異世界ながら現代風な世界観だったり、そして、無能なナナのようなどんでん返し展開でかなり期待してた。続きの2話も結構百合要素も強めな感じで、序盤の印象はクール内でもトップクラスだったのだが、そこからは落ちる一方。

まず一番のガッカリポイントとして処刑少女要素が全然ないこと。
処刑したのが一話のモブだけという...。
あかりは特別な存在だから保留するにして、同時並行で別のターゲットを殺していくという風に、あくまで処刑少女としての仕事を描くべきだったと思う。
なぜか訳の分からない敵とばかり戦っておて、見たいものから逸れている感もあるし、グダグダやっている感も否めない。

急に「異世界人を殺す羽目になってたのは実はあのおばさんのせいなんだ!!」とか言われて喧嘩をし始めても、異世界人を殺す処刑少女としての場面が一話しかないもんだから共感しがたい。
てかそもそもおばさん自体存在感が薄いからそんな意外性のある展開というわけでもなく、唐突な印象を受けた。
おばさんの動機も死ぬほどしょうもないし、あの回でこのアニメはダメだと確信した。

実際おばさんとの戦闘後は良くも悪くも、普通のなろうになったなと言う印象。
この世界が異世界人から影響を受け近代化しているという設定に関しても大して活かされず、目の前に現れた敵を倒すだけという可もなく不可もない展開。
もう灯を殺すとかそんな話はどこか遠くへ行ってしまってるのでグダグダ感が否めなかった。戦闘自体も特段面白いということもなく、本当に普通。
中盤から後半になってくると百合もかなりごり押し感があって、百合好きの自分からしても正直きつかった。

あと、あの金髪のキャラは何がしたかったのか。電車の上で急に戦闘を始めたかと思ったらいつの間にかVSおばさんの回で共闘展開になっているし、その回だけかと思えば最後の敵との戦いでも共闘してるし、本当に何がしたかったのか。こんな共闘した後に対立されても茶番感しか。

まあただ、実は目的が一致しているという、灯やメノウの設定に関しては面白かったというか惹かれるものはあった。
タイムリープキャラをサブ主人公に据えた話と言うのも目新しさがあって良かったかな。
最終目標やラスボスが明瞭になったというのもあってどちらかというと最終回後の話の方が、グダグダ感がなくなって面白くなりそうではある(?)
フレアがラスボスで、自分の弟子を始末している"処刑少女"という設定も面白そう。一期の範囲だと本領が発揮できていない感は少しあった。

序盤は結構面白くて、中盤は微妙、終盤は普通と言った感じの作品ですかね。
キャラの作画に関してはずっと安定していたけど、作画は普通だった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
結構よさそう。あっ...。出だしは良かったのに、異世界転生の流れと「異世界転生!?」って驚く主人公のせいで台無し。
異世界転生の流れ雑すぎない?
いや、けど転生後にネガティブなのは結構いいか?
おい、主人公寒い会話やめろ。なろう特有のマヨネーズ推し。
知ってて草。これは...逆張りなろう作品?
おお、世界観がちゃんとしてる異世界っぽいな。
日本人街が出来てるって言う設定も面白い。ノブレス難民救済。
独自の世界観がある異世界久しぶり。どういうことだってばよ。
無能なナナ? 面白い説。葛藤を残しつつ殺すのがいい。
光学迷彩? 異世界人はノブレスVSファウストの戦争の道具?
予想以上に面白かった。ダークホース枠? かわいい。死なないで。
OPなんて? OP微妙だな...。

2話 ☆8
キャラデザほんと可愛いよな。鬼頭あかり? 焦りすぎ。
自分の傷もいやせるよな。追い打ちはよ。顔芸。これ百合アニメ?
列車あるのか。修羅場。なんか好きだわこのアニメ。

3話 ☆6
やっぱり百合枠だったかw 謎の化け物
ちょっと話それすぎじゃない? 作画頑張って。
異世界人を殺す話だけやってればいいのに。
あかり守るの草。よくある列車が止まらない展開。
エッッッ ??? このもし失敗したらの回想いる?
失敗したけどやり直したのでは?ってこと。

4話 ☆8
今回で結局話面白いアニメか面白くないアニメかはっきりしそう。
怖い。露骨な百合豚向け路線。

5話 ☆2
百合が露骨すぎる。なんでこいつと仲良くなってんの?
心読まれてる?w 何が起こってるんだ?
主人公に殺し依頼してた側がおかしかったってこと?
処刑少女全否定だしなんかなぁ。
いや、けど目的が若返りぐらいなら異世界人殺せるしそれでもいいんじゃないの? 純粋概念受け継がれるの?

6話 ☆6
ちょっとマシなたんもし枠って感じだな。ループものだった? 何があった? 誰の話がしたいのか絞ってくれ。
モモとババアとあかりの話同時にやられても。
いや、フレアに変装できたからといってなんで出し抜けた?
変装する意味あった? 結局これでもう処刑少女()やめるの?
全くやってなかったけど。
まああかりがメノウを信じてた理由は整合性あって良かったかな。
これでまたループなの? サクガンみたいな回想

7話 ☆6
OP好きになった。百合のごり押し。
この子がちゃんと異世界人始末してるとこ一話のあのモブ分しか見てないんだが。最終的にモモが敵対してフレア連れてくるオチありそうだな。
まだ薬飲ませたりしてるんかよw
アイアンメイデンって言うほど苦しまずに死ねそう。

8話 ☆4
この世界の総意として異世界人は始末しないといけないのね。
ちゃんとした理由が必要だよな
下品すぎるわ。麻薬(魔薬) あんまり魔物化に意味なさそうだが。
あかりが少しきつくなってきた。序盤は推してたアニメなんだけどなぁ。

9話 ☆3
なんかもうこのアニメきつい。
もう今更こいつと敵対しても茶番なんだよな。女には優しい。
何がトリガーになって未来が変わった?
何が面白くないんだろうなこれ。処刑少女要素がないにしても展開を結構工夫してるのはわかるんだが。

10話 ☆7
いや、復讐する気満々だったじゃんw なるほど?
フレアが禁忌でないと見逃したことが誤りであったということにしたいのか? 
捻くれてんな。生まれた マトリョーシカかな?
しょうもない会話やってないではよ進めろw
そういやこの世界近代化進んでて映画もあるんだったな。
その割には町は前近代風なのね。

11話 ☆4
敵が寒いわ。この金髪は何がしたいんだよ。
話は悪くないけど敵が生理的に無理。霧ってなんなんだ?

12話 ☆5
エンドロールまで見ろ。これはいいリョナ。
腕ちぎられるとこまでやってくれたら最高だった。
そこであの回想の場面になるのか。
これ結局ダラダラしてるだけで面白くないアニメだったな。設定だけ。

曲評価(好み)
OP「Paper Bouquet」☆8
ED「灯火セレナード」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 11

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

12話見ないと真価が分からない作品。異世界転生だと思わない方がいい。

 なるほど…1話で予感したとおり、非常に面白かったです。大きな構造が良く練られていました。

 メノウとアカリがお互い抱えている秘密。そして教室のフラッシュバック。一体どういう構造で現世と異世界が繋がっているのかという謎。アーシュナやフレアなどに秘められた謎。どこをとっても興味が尽きません。

 タイムループものではありますが、タイプループがこういう大きな謎の構造の中でWHYを解き明かすためのものとして機能しています。ですのでタイプループで事件を解決するという話ではありません。あるいはタイムリープそのものも謎を構成しています。エピソードを通じてそういう謎の提示があって、謎が解き明かされる方向に進みます。

 異世界ものではありますが、SFの匂いがする舞台設定でセリフの一つ一つ、エピソードの隅々まで意味がありそうな作品でした。

 冒頭のアカリの不自然なメノウへの態度、そして内面を見せないキャラ造形などが後になってちゃんとわかる構造になっていました。
 少年の話や大司教、パンデモニウムなどのエピソードを使って上手く世界観や謎、設定を説明できていたと思います。

 アニメの作画は素晴らしかったですね。丁寧で破綻の無い作画なのはもちろんのこと、原画…特に女性の身体…立ち姿とかイスでだべっている姿などの骨格というか、デッサンが非常に人間を感じさせました。手の形も非常によくできていましたし。あるいはCGが優れているのでしょうか。人物の人間らしい作画はすごかったと思います。

 異世界転生もの、という枠に収まる作品ではなさそうです。非常に出来がいい作品でした。ストーリーという点では、なろう系の異世界ものは足元にも及ばない、くらいよくできた作品だと思います。世界観、舞台設定、キャラ設定、謎の作り方どれをとってもレベルが高い出色の作品です。

 
 ただ、良く出来過ぎていて、面白さがどこかに置いてけぼりになっている気がします。「転生もの」というカテゴリーでくくられてしまったのが不幸なのかもしれません。
 今のアニメ界、WEB小説界は、設定が丁寧に説明されて、一直線にストーリーが進まないと、評価されない傾向にあります。

 それと、世界観、設定が複雑でちゃんとできているがゆえに、キャラの内面描写がちょっと薄い感じです。そこに感情移入のむつかしさがあったかもしれません。
 謎がある故にモノローグが厳しい構造なのはわかりますが、ヒロイン2人もそうですけど、アーシュナなども内面が見えないので感情移入しづらいです。あえて言えばモモが乗りやすいですけど、ストーリーを俯瞰して見られる立ち位置ではないので、やはりメノアかアカリのどちらかにライドしたいですね。

 細かい事を言えば、冒頭の鉄道ジャックのところに関係者が集まりすぎとか、若干ご都合主義がありました。1つの列車に全員が乗る必然性とかあるともっと良かったかなあ。それとマノンの母娘のエピソードもちょっとあの人と肉親である意味が希薄だなあ、とは思いました。そうしないと登場した意味が薄くなるのはわかりますけど。12話の尺ですから省略した部分があるのでしょうか。

 OPの雰囲気も良かったですね。EDは続きが気になって飛ばしがちだったので、あまり味わってなかってなかったです。

 総評すると、世界観、舞台設定、キャラ設定、謎、エピソードの積み重ね、アニメの出来、特に女性の身体の作画、OP曲やOPアニメなどどれをとっても非常に良い作品でした。
 ただ、正直いって時代遅れの可能性があります。本作は古き良き「ちゃんとしたラノベ」になっていて、連載物ならではの単純な一直線の話ではないので、後半まで見て面白さが分かってくる構造でした。

 それに加えてキャラに乗りづらいので、見ている側に1話で作品の良さが伝わらないと、早々に切られるでしょう。そしてそれは見ている側だけの責任ではない気がします。異世界転生ものにみえますので、小説の読解力を要求したり、SF心を要求するのは酷だと思います。
 1話2話くらいで面白さに気が付いてもらえないとなると、厳しいですね。回を重ねるごとに面白くなっていきますし、6話まで行けば完走でしょうけど。12話で真価がわかります。

 なんとなく評判を見る限り、過小評価されている感のある作品です。ちょっとブギーポップを思い出しました。あれも非常に出来がいいですが、昔なら良くても今のアニメ視聴者には辛いでしょう。
 逆に言えばおそらく原作もなかなかの出来でしょう。アマゾンで3巻まで0円なので小説版確認して見ようと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 22

58.7 4 メディアミックスで戦闘なアニメランキング4位
BLUE REFLECTION RAY/澪(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (75)
234人が棚に入れました
これは煌(きら)めく<想い>を繋ぐ物語――喜び、悲しみ、怒り―。人の想いは、誰もが持っている、しかし目には見えない力。その力は時として、世界さえも変えてしまうかもしれない。常に前向きで、困っている人がいれば放っておけない平原陽桜莉(ひらはらひおり)と、人と仲良くなろうとしても付き合い方が分からず、不器用な羽成瑠夏(はなりるか)。対照的ともいえる2人の少女の出会いは、彼女たち自身を、そして世界をどのように変えていくのか―。

声優・キャラクター
石見舞菜香、千菅春香
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エクスプローラーウーマンとは関係無い

13話までの感想{netabare}
コーエーが“ウィクロス”(DIVAじゃないやつ)や“ブラックロックシューター”みたいなのを目指したのかな?というのが第一印象。
悪いってことじゃなく、最近“聖女の魔力は万能です”や“破滅フラグ~”等、アンジェリーク世界を土台にしたような作品が出てきて、いっそ本家が直々にアンジェリーク世界パロをやったら良いんじゃね?と思いつつも、逆に本家のプライドでできないのかなー?とも思ったり。
そんな中、原作ゲームを全く知らなかった私としては「へーこんなことにも挑戦してたのねー」って感じで好意的に受け取ってるんだけど…。

見てみると結構面白い。
面白いのだ・け・ど…作画が…作画ががが。
けどこれはこれで良いのかも知れない。
作画の段階でかなり人を篩にかけたんじゃないかな、もし多くの人に見られたら…な、なんか叩かれそう。
話が進むと予想以上に“まどマギ”で、「滅亡まであと3日」と出た時はまーたムジュラかよと突っ込まずにはいられなかったw
謎空間内の小動物もイヌカレーを意識したのかなぁ、最初の内は気にならなかったんだけどね。
私はまどマギに思い入れが無いので「こっちの方が“まぎレコ”より続編orスピンオフっぽいw」と平気で言えるけど、思い入れの強い人には不快に映りそう。
もしこれが“アサルトリリィ”や“グランベルム”の作画だったらまどマギのパクりだと言われて叩かれてたんじゃね?
更にこれはかなーり個人的なこと(園芸ネタ)になるので畳んでおきますが{netabare}

OP最初の方にハスが写るんだけど、葉っぱがハスじゃなくてスイレン。
この違和感が私にはかなり効く。
1話の最後に初めて流れて「ん?」と思って、翌週OPになって再び見てみたらいやぁ~違和感が凄い。
ハスとスイレンは全く別の植物で…そりゃ混同されてるのはよく見るけど、一回こっきりの本編じゃなくてOPですよ?オープニング。
更にOP後半ではハスの花が散る描写があるんだけど、散り方がこれまた大間違い、ガクが残るってなんぞ??
また、もしスイレンのつもりだったらそもそもスイレンは花が散らない(閉じて水中に潜る)し、実はあんな形はしない。

まぁその…あんま口うるさく言っても、ね、弓道警察みたいになりたくはないので「何度も見てりゃそのうち慣れるのかな」と願って毎週OPチャレンジしてたのだけど、全然慣れない。
むしろ違和感が募って気持ち悪くて仕方無いw
けどねー、この「OPチャレンジ」のために1話切りや3話切りせずに見続けた側面もあったり無かったり。
視聴継続させるためのフックとして意図的にヘンテコなハスにして違和感を演出してたんだとしたら大したモン。
ないかなー、さすがに…けど何度も見るOPだよ?ちょいと調べりゃ分かる程度だぞ?

で、ね、2クール作品とのことで2クール目に入ったらOP変わってマシになるだろう、と思ってここまでじっと黙って感想書かずに見守ってたんですよ。
そして13話で待望の新OPになって…。
ぎゃああ、気持ち悪さに磨きがかかったwww
葉の質感をハスっぽくしようと頑張ってはいるんだけど、根本的に間違ってるので旧OPより余計酷いことに。
ハスの葉っぱは水面に浮くんじゃなくて水面から飛び出るんだよ。
何度も流すOPじゃなくて一回こっきりの本編でやった“少女終末旅行”のハスのモニュメントの方が正確に描かれてるやん!
それともあれかなぁ、水没した世界をイメージした?

これが意図的ではなくポカだとしたらやらかした部署は…美術だか背景になるのか?セル塗り丸出しだったらまだ笑って流せた気がする。
先述の“聖女の魔力は~”も背景がヘボいのでは?という結論に至ったのだけど、実際そんなことってあるの?
原画よりずっと「職人」が手掛けてるモンだと思ってたのだが…。

但しこれは私が園芸ヲタだから気になるだけで、作品的に致命的というワケではない。
むしろこの違和感=気持ちの悪さがクセになってくるというか…。
皮肉にも本編作画とバランスが取れてるのでこんな風に感じるのかも?これでキャラは良作画だったら目も当てられなかったと思う。{/netabare}

と、作画は確かに悪いけど、それに救われてる部分もあるんじゃないかなー?と思ったり。

でもって内容ですが、設定や台詞が結構辛辣なのが注目かな。
話自体、過去に問題を抱える少女が云々ってことなので家庭にワケありな連中ばかりなのだけど、ウィクロスのあきらっきーみたいなキャラ付けが過ぎてこっちの理解がついていけないってことは無い、今のところ。
モモは2留でミヤコに元ヤン呼ばわりされるわ、ウタはニナからありきたりのメンヘラ女呼びされるわ。
言いたいことをハッキリ言う連中ばっかりで「言いたいのに言えない」「大事なことを作り手の都合で言わない」みたいなじれったさを感じない、サバサバしてて子気味いい。
・ヒオリ→如何にも主人公なグイグイ引っ張る系で遠慮が無い
・ルカ→コミュ障でなにが失礼に当たるのか分からない
・ミヤコ→お嬢様系でやや高飛車
・モモ、ニナ→ヤンキー系で言葉遣いが荒い
・ウタ→ポストあきらっきー
こう並べるとホントみんな言いたいことをずけずけ言うw、押し黙るタイプはMIOだけで、そりゃ病むってw
それでいてそんなにギスギスはせず、そこらの仲良しごっこをしてる作品よりよっぽどリアルに感じることもあったり。
某所で山田を野良JKと呼んでてちょっと笑ったが、よく考えたらニナって義務教育受けてないんだよなぁ。
なによりモモがえっらいイケメン、ワンダーエッグのモモよりイケンw
女にしとくのが惜しいくらいで、2クール目からは退場状態になっちゃうのかな?それはちと惜しいなぁ。
序盤の敵の目的「フラグメントを取り去る」だけど、要は悩みの元をキレイサッパリ忘れさせる…で、ああ、これって「誰にも言えない秘密」を賭けて戦って負けたら忘れる“永久アリス輪舞曲”(個人的に妙に評価が高い)と共通するのか。
だからこの作品を面白いと感じるのか?そうなのか?

ほんでもって気になる謎。
一周目、何故原種に勝てなかった?モモが変身してないことも気になる。
二週目のワルプルギスの夜は回避したんじゃなくて先送りになったってことでいいのかな?
また一周目はヒオリとルカは出会ってない?
二週目はモモが相棒の居ないせいで余らせてた指輪をルカが拾ってセレクターじゃなくてリフレクターになれた…ってことで良いのかな?
けど、じゃあヒオリがユズとライムを知ってたのはどうして?
つまりは一周目は本当に蚊帳の外だったのかどうか気になる。
ヒオリとルカが共鳴した時のビジョン&ルカの待ち受け画面のゼフィランサスは何か意味があるのか?と思ったが現在のところ掘り下げは無し。
新OPに時かけっぽいカットがあるせいかな、ひょっとしてリセットは1回だけじゃなくて何度もやってたりして?…あ、益々まどマギになってまう。
ニナが居候してた先の元ノゾミは殺された?ドナーにされた?そこも含めてMIOの計略(芝居)だった?

2クール目入って新キャラ投入され、謎の解明を引き伸ばされるんじゃないかというのが目下の懸念材料。
1クール目が子気味の良いキャラばかりだったので、ここで面倒臭い(情報をもったいぶる)キャラ追加されたらヤダなぁ、とついつい警戒してしまう。{/netabare}

16話までの感想{netabare}
2クール目に入って登場した新キャラが変に勿体ぶる──視聴者の知らない情報を視聴者に教えないでダラダラと引っ張る──だったらイヤだなぁと危惧してたけど、そうではなくて良かった良かった。
「キャラの知らないこと=視聴者の知らないこと」になってて、やっぱこういう方のが「一体何があったんだろう」と興味を抱き易い。
アミルの失った想いは「リョウカと今より一歩進んだ関係になりたい」で、だけど相手はそれを望んでないので抜いて貰ったって感じか。
確か似たようなの最近あったような…あ、“アサルトリリィ”のユユの前スールか、禁断の恋で起きる悩みとしては定番なのかの?
そして唯一はっきりモノを言わないタイプのMIO(シノは黒幕っぽいのでこいつはさすがに隠し事をしてても構わない)と意識共有して過去を知る山田を通してかつて何があったのか覗きに行く…ってところで16話終了。
いや~面白い、純粋に次回が楽しみ。
PSO2(オラクルの方)で「10年前に何があったんだ?」を時間遡行して知るのも17話だったし、ペース的にも妥当?

2クールあるという余裕なのかキャラの描写もよく出来ていて、山田を仲間に引き入れようと提案したらミヤコが反対して、「まぁミヤコの性格ならそうだよな」ととても納得できる展開。
これが1クールや雑なシナリオだと二つ返事でOKを出して「え、そんな物分りのいいキャラだっけ?」となってたんじゃないかな。
それでいて1年モノほど反目を長く引っ張ることなく、早い段階で妥協点を見つけて渋々ながら承服してくれるのも子気味がいい。

難点を言えば、この子気味の良さを出しすぎたせいなのか…よく見てないと分からない描写がちょっと多いかも?
14話、山田が歩道橋を上がろうとしてキャリーケースでモタついたのは取っ手が壊れてて収納できなかったせい。
16話、ウタが山田に怒ったのはミヤコを庇って戦闘をしてたから。
今ぱっと思い出せたのはこんなもんだけど、TV作品でよくある「いちいち言葉で説明する」が若干少ない。
それと「その場に居ないキャラ」の話をする時、そのキャラの顔を映してくれないw
「~って斉木さんが言ってた」とか「このままじゃ高岡ユキコみたいになる」とか、誰だっけ?と一瞬戸惑う。
16話山田のキャリーケースが家だと言ってた回想が入り、全部に同じ演出をやるワケには行かないのは分かるけど、ちょっと不親切かなぁ?
(ってかケースの中はプリュシュカが入って…って冗談は置いといて、胎児のミイラが入ってたらどうしようと思ったが、さすがにそんなことは無くてひと安心)

一番不親切なのはユズとライムだけどねー。
モモがミオから聞かされて、ヒオリはモモから聞かされて、ヒオリはかつて聞いた声(蝶とトンボ)がその2人だと特定して、ここまでヒヨリは姿を知らないハズで、12話で初めて姿を認識…のハズ。
1周目で見知ってないのなら。
それにしちゃあ16話ではよく知ってる様な体で、なんか不思議さを感じる。
ここら辺の説明は今後次第かなぁ?


…というか、その…ゴメンなさい、実はアニメが面白いのでつい原作ゲーム“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”のプレイ動画を見てしまいました。
「買わんのかい!」と責められたらホントごめんと謝るしかない。
こんなことやったのは“P5”以来、なんせその…パッケージ売りなので「物語がちゃんと完結する」んよ、これがデカい。
視聴意欲的にネトゲやスマホゲーと大きく異なる、正直投げっ放しで終わるそこらのアニメよりも面白い。
あくまで大半「音声有りムービー」を繋げただけの動画なのでこれで詳しくなった気にはならない様に気をつけたいトコロだけど、見てみたらアニメのみの状態で抱いてた感想が若干変わりまして…まぁそりゃそうか。

ってことで以下“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”を踏まえての感想、超ネタバレになるので注意。{netabare}
原種と言ってるけど実質神様、インド神話的な。
5柱居る神様が10万年ごとに戦いをしてて、ディフェンディングチャンピオンは次の試合で自分に有利となるホームグランドを用意していい優遇措置がある。
で10万年前、つまりひとつ前の戦いで勝利したダアトは「人間の意志を力に変えるフィールド(ついでに人間を代理に立てて戦わせる)」が勝負を有利に進められるとして今の世界を構築した。
もし負けると他の原種は自分に有利だと思う世界に作り直してしまう→今ある世界の崩壊、ということで主人公は懸命に戦う──ってのがゲーム版の設定。
「ダアトって悪い奴じゃないじゃん」ってのが私の感想で、他の原種も人間はあくまでダアトの用意した試合会場の設備で、勝てば撤去するだろうが試合中にこっそり壊そうとかいう狡いことはしない、結構紳士的。

アニメはてっきり1話で出た原種(ネツァク)が何かしてリセットがかかった→悪いのは侵略者のネツァクだと思ってたんだけど、ひょっとして…勝負に物言いが付いた?
MIO・ユズ・ライムの3人を同時に相手にしないと試合として認められないとか。
ネツァクは紳士的に仕切り直しに応じた…ってことかなぁ?
もしくは一度は勝利したが後で反則が発覚して優勝取り消しになったとか?w
さもなくばもう勝負はついてて、一から作り直しまではしないで一部修正(ちょいとリセットするだけ)に留めた…とか?
シノ次第ではあるけどアニメはクライマックスで原種と戦うモンだと予想してたが、ひょっとしたらそうじゃないのかも??

あくまで“BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣”の設定を踏襲してる前提ですけどね、“帝-TIE-”がどんなんだかは全く知らない。{/netabare}{/netabare}

17話感想{netabare}
1周目でそれぞれのキャラがどんな経緯を歩んでたのか描写されたけど…ウタはブレないなぁwこいつ最強じゃね?
シノは2周目になったら突如出現したキャラだと睨んでたが、1周目は普通の少女として存在してたのね。
じゃあどうして2周目ではあんなことに?というのが作り手の用意した謎ポイントになるのかな。
ユズとライムがちゃん付けで呼んでたので見知った間柄だと思うのだが…ってかユズライムはMIOと一緒に戦闘してないのか。
モモが私服姿のままなのもカラクリがありそうな気がするが、そもそも現実世界・コモン・リープレンジ・ハザマと空間が色々あって紛らわしくはある。
シノに受け取りを拒否られた指輪(赤)をMIOはオルゴール箱にしまって(※)それをヒオリが手に入れて…ってハズなんだが2周目のヒオリの持つ指輪は色が違う。
これが1周目と2周目の分岐ポイントかなぁ?
まぁそれ言ったら2周目モモは誰から指輪を手に入れた?になって、それはAASAで斉木有理で…そっちまで話が膨らむとアニメ本編中でタネ明かししてくれるかどうか怪しい予感。


オルゴール箱に入れておいたのはMIOからの何かのメッセージだと睨んでたんだが、単に収納しといただけなのか?


2周目、MIOは山田を引き込むために周到な根回しをしててどこまでがその範囲かが謎だったんだけど、どうやら家出少女ビジネスにはMIOの干渉は関係無かったらしい。
詩集だけになるのか?
MIOの戦意消失と闇墜ちの理由は別モンだと漠然と思ってたら、同じだったのねw
今まで沢山の人を救って来たのに一番大切に思ってる人を救えてなくて茫然自失──相手を気遣って良かれと思ってやったことが裏目に出た──ってことだが、ヒオリが予想以上に心が弱かったというか、今までそういう素振りを見せてなかったので意外。
2周目も密かに折れかけた危うい状況があったりして?…ルカの方が剣折れてるが。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
1周目でMIOに指輪を渡したのがユズライムだったのが、2周目ではシノ(赤)と斉木(青)に改変。
そもそもモモが感謝の正拳突きをした後に心の暴走を起こし、それをMIOが目撃することがリフレクター界隈に足を踏み入れるキッカケだったハズで、2周目はモモが暴走せずにすれ違ってるということは──
2周目って、本来心の暴走が起こらない世界線だったのでは?原種も襲ってこないんだし。
それをリーディングシュタイナー持ちのシノがなんやかんやしてる?

ヒオリがすっかり気弱になってフラグメントが暴走しかけたのはシノMIOにとっては「計画通り」だったらしいが、山田が過去を見せなけりゃああはならなかったと思うので、それも計画の内?
山田ももうちょい悔いろw
あー、けどもし2周目が暴走を起こさない世界線だったとしても、MIOの干渉が無ければ山田が殺人犯になるのは避けられないのか。

ウタは1周目からして何度フラグメントの固定を図っても暴走を起こす、リフレクターの力では直せないレベルで「元から壊れてる」キャラなので、コイツはほんとど~にもならんw
周囲の状況が変わっても変わる事のない、ある意味一番マイペース…壊れた状態で安定って感じか?


──なんてことを思いつつ、ふと公式のSPECIAL→用語集を見てしまったんです、ついうっかり。
そしたらなんとまぁ…

ネタバレ食らったああああ!!!

普通に楽しんで“BLUE REFLECTION澪”を見てる方は公式は見ちゃダメだ。
別に楽しんでなくて「何なんだかワッカンネー」って方は見ても平気だろうけど…うわああなんてこったー。
「リセットされた世界」の解説、いつ追加されたんだ?
ご丁寧に画像まで付けて。
謎として引っ張ってるのかと思ったらハッキリと{netabare}「日菜子の活躍により原種は倒され──」と書かれてて…いやいやアニメではヒナコのヒの字も出てないやんw
“幻に舞う少女の剣”と地続きの世界かどうかも不明だったのに、こんな形で明かされるなんて…ああもう!
ってことは…ユズライムは成仏してないのか、ヒナコに会ってやれよ、泣いて喜ぶぞ。
1周目、MIOと一緒に戦わなかったのはヒナコの方が忙しかったからか?あっちはエトワールで特別だった??
ヒナコの願いを受け入れたダアトの改変が不完全だったということだろうか、それとも他の原種が罠を残して行った?
澪では原種がやって来ない理由を登場人物達は理解してないが、それを知って終わり…だったりして?{/netabare}
いずれにせよ「どうなってるのかなー?」と想像を膨らませるのを潰された感じ…というか、ここで明かしてるということはアニメ本編では明かされないことを示唆してる?{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

よくある百合美少女戦闘モノ

PSVitaのゲームが原作となっているアニメ。
まあ、いかにもゲーム原作という感じで説明不足で、ストーリーもアニメとして見たら全然面白くなかった。

{netabare}
最初はまどマギやWIXOSSに近い作品かと思ったけど、意外と理不尽に戦わされている感はなく、上記の作品とは結構違う感じ。

ただ、正直言って最初から最後まで全く面白くない。
まず、わけのわからない用語や設定、キャラが一期に沢山出てきて原作未プレイ勢は大半置いて行かれると思う。
自分も置いて行かれた。
終盤になるとある程度理解はできてくるんだが、前半は謎に戦ってるアニメぐらいにしか思えない。
原種や1回目の世界、AASAについては明らかに説明不足。
最後まで完走しても未だによくわかってない。

それでいて、理解できてもあまり面白くない。
展開、キャラ、戦闘とどこを取っても酷かった。
まず面白くない展開としては唐突な裏切りや謎の仲直りかな。
ゲームだと裏切り展開はあまり違和感がないんだがアニメ化されるとすごく違和感がある。
特にアミルとリョウカが急に敵の言うことを信じて裏切るのはなんか急に頭が悪くなったなと言う印象を受けた。
それで裏切ったかと思えばすぐに味方に戻ってきて、えぇと言う感じ。
それらの行動に至るまでの理由に全く説得力がないせいで全くキャラに感情移入ができない。
姉と主人公の和解もそう。
そもそも姉があそこまで敵対している理由も説得力がないし、あんな理由で敵対する狂った姉となぜか最終回付近の説得だと和解に成功する理由もわからない。
唯一仁菜が味方になるのは少し説得力があったかな。
他で言えば仁菜の過去回も文句なしで面白かった。

そもそも、敵の目的がしょうもないのもあって面白くなかったというのもある。
敵のやろうとしていることに全く共感できない。

こういうのもあって不快なキャラが多い。
その不快な行動を取るだけの理由が大してないから。
詩は最後まで不快で改心する展開もなかったが、なんだったんだ?
それと、最後まで空気なキャラが多い。
何なら主人公のペアの瑠夏ですら空気。
もう少しこの辺のキャラの掘り下げが欲しかった。
瑠夏に関する話とか一切なかったし。
そのせいで百合展開が適当に感じた。
なんというか、女の子をこうやって戦わせて適当に百合しとけばいいんでしょ?感。
百合は決して嫌いじゃないしむしろ好きなんだが、キャラに愛着がないせいで寒く感じた。

戦闘も微妙。
まあこれは作画のせいもあるのだが、ひたすら同じ相手とグダグダ戦ってるだけだから面白みがない。
人それぞれ独自の武器を使うとかぐらいしてくれないと面白くない。
実際は使ってたのかもしれないけど、アニメだけだとその部分が強調されてないから全然面白くなかったかな。

作画、というかキャラデザは何でこんなふうにしたのか。
ゲームに近づけるよりもアニメ向けのキャラデザを作った方が良かったと思う。
キャラデザじゃなくて作画も悪いけど...。

これ言っちゃ悪いかもしれないけど典型的なでんでん現象アニメという印象...
OPとEDは外れ無し。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話
まどマギ意識されてそう。キャラデザが見にくい。
とりあえずよくわからないから様子見。
冒頭にあのシーン挟む必要性を感じない。
ループものじゃなさそうだし。

2話
なんか内容が頭に入ってきづらい。
リフレクターになって戦うアニメ?この独特な作画がこのアニメの致命的欠点になってる。
設定が多すぎて内容が頭にまるで入ってこない。
演出もダサい。なんというか、まどマギとかいろいろ足した感...

3話
WIXOSS感もある。
公式サイト見ながらメモを取って視聴しないと全然キャラもストーリーもわからん。
戦闘も酷い、剣と剣をぶつけ合ってるとこ全然立体感も重量感もないし、効果音もダサいw

4話
風呂当たりの会話がきつい。
ストーリー全然進展ないなぁ

5話
敵キャラが気持ち悪すぎる。
ウタがこの話の黒幕?

6話
話が分かりにくいなあ。
にいなの話わけわからん。
???1話のシーン??モモがなんかおかしくなった?
理解できない。
1話の冒頭は主人公の姉(みお)とももで、昔は一緒に戦っていた。
今はみおがにいなと組むと決めた、そういうこと?
中盤の過去回想はみおとみおの母の過去。 
ひおりがいなかったのはなんでだろう。
のぞみは誰だろう。
みおがループしてるもしくはももが記憶喪失だった?
見直してやっと理解。

7話
杉浦かなって誰だ。
記憶にないのに戦ってたという実感があるってことはやっぱりリープか?
共鳴もしたらしい。
てかルカが偉そうすぎて鬱陶しい。
主人公のせいで姉が何かあったっぽい?
あの薔薇って抜かれたらどうなるんだ?
敵は苦しい思いを抜いてるのか。
これ敵が正しかったオチありそうだなぁ。

8話
思いを抜いたらなんかデメリットってあったっけ。
AASAってなんだ。
思いを抜くと自分(自我的な何か)が消える?
手が結晶化してる人がw
セブンナイツか?w

9話
まあまあ面白くなってきた。
まどマギが好きすぎるせいか真似事に見える。
三日後死ぬ?にいなVSもも面白かったな。
ここまであんまりおもしろかった戦闘とかなかったけど。

10話
今期ループ系多いね。よくわからん。
やっぱひよりVSみおか。
しのがとりあえずの黒幕?
全く理解できない、AASAってほんと何。
要するにこの世の悩みを全部なくそうとしてるってこと?
あほくさ。
なんかとりあえず百合やっとけ感。
? ルカつかまったままなのに何で指輪結局回収するんだ。
もう何もかもわからん。
ここでこの定番の姉妹の仲の話されても全く盛り上がらない。
ここまで全然展開がなかったし目的も不鮮明だから。
モモみおペアも全然掘り下げがなかったから何も感情動かねえ。
魔女化かな?w
見直したけど、要するにこれループではなくて一話の原種のせいで世界がおかしくなったってことか?
あの黒髪はみお達の敵でみお達が世界のひずみを広げてる?
これみお達の目的はやっぱりこの世から負の感情ををなくすこと?
しょうもないな。

11話
OPの入りがいい。視聴者置いてけぼり作品。
とりあえず適当に百合やっとけ感がなぁ。
何もかも薄っぺらいからセリフが寒く感じる。

12話
意味わからん。

13話 1/10
これ何がどうなったんだ?意味わかんねぇ...。 

14話 3/10

結局何かが起こるって言ってた日、何も起こらずそのままじゃん。

15話 5/10
百合展開が悉く滑ってる。会話がつまらない。
思い抜かれても全然変わってないな。
ほんとにそんなデメリットなさそう。

16話 1/10
もうほんとにわけわからない。
そんな普通に行き来するのかよ。滅茶苦茶展開。
見せ方が下手で裏切りにも一切意外性がないし、裏切りの理由も全く理解できない。
予想外の展開をしたいだけに見える。
はぁ...急に頭が悪くなる涼楓
てか、アミル想いを抜かれたんじゃないの?どういうことだ?
やっといろいろ明かされるのか。

17話 6/10
ひおり高校生なのに母が帰ってくるって信じてるの?w
結局黒幕的存在もいるのか?
みおは誰に誘われたの?
これ結局まどマギでは?
ところでなんで山田はこんな記憶をひおりに見せることができるの?
これ要は願いをかなえて2周目してるってこと?

18話 0/10
ウタとかいう一生不快なキャラ。
ほんとしょーもない百合作品。
何が原因かはわからないけどほんと寒く感じる。
なんでこいつらいきなりここまで敵対してんだよw
こいつらIQ100ぐらい下がってそうだな。
バディでも姉とのことに関係はないじゃんw
百合するのはいいけどしてる理由が一切理解できない。
ほんとにどうしてこんなことになってんだよw
もうギャグだろ。 キャラがブレすぎだし、性格の変化が極端すぎる。
唐突に変な行動取りすぎ。
あーもう滅茶苦茶だよ。

19話 3/10
姉、ラスボス(ほんとはシノだろうけど)がただの狂人という一番嫌いなパターン。
この二人味方に戻ってんのかよw
意味不明な敵対させる意味あった?
あの1話前の狂いっぷりからは想像できない真面目っぷりだな。
ほんとキャラブレすぎ。
まあ姉の過去話はちょっと良かった。

20話 1/10
とりあえず百合しとけばいいってのが透けて見えるのがな。
ルカの影薄いなぁ。どうなってんだこれ。

21話 3/10
ブルーリフレクションってなんだよ。
姉こんなに冷静になってるのかよ。
結局AASAとは。こいつどの面してここにいるんだ。

22話 10/10
これ今世界やばい状況になってるのか?
そういうのもっとちゃんと表現してほしい。
シノが宗教指導者的なのをやらされてるってことか?
時が来たわよってw 
こんな狂った母なら子も狂うはずなのにな、いや狂ってるか。
てかなんでこんな意味不明な過去なんだw今の日本で。
なんで飛び降りしたのにシノは生きてるんだ?
このフラグメントはカノってオチ?
今回初めてこのアニメをちゃんと面白いと思えた。

23話 1/10
正直詩を引っ張りすぎな割にあまりライバルという印象もないんだよな。
おい作画、というか見せ方w
いや、指輪何の意味があるのかわからん。
やっぱり駄目か。22話見てワンチャンこの先面白くなってくれると思ったんだけどなぁ。
草、そんな理由だけで姉打つなや。
おい、本物姉のこと気にしなくていいの?
前回面白かったのが奇跡か。

24話 2/10
久々の主人公ルカコンビ。百合の花w
詩はどこに行った。
なんか色々と分からないアニメだったな
見なければよかった。
{/netabare}

曲20段階評価
OP1「DiViNE」9.5/10
ED1「最深」9.0/10
OP2「アトック」 9.5/10
ED2「fluoresce」8.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

少女の最深部……共鳴、乱反射。

“リフレクター”と呼ばれる変身ヒロインたちが、同世代の少女たちや自分自身の深層心理と関連した世界の異変に立ち向かっていく青春&バトルRPG『BLUE REFLECTION』シリーズ(一作目のPS4版中盤過ぎで挫折)
4年ぶりの新作ゲーム『~帝』、アプリ『~燦』の新展開に合わせ、
メディアミックスの一環として制作された連続アニメ化作品(全24話)

【物語 3.5点】
原作ゲームと関連はあるが、また違った世界の話。予備知識はそこまで必須でもない。
ただ、後半の種明かしで多用される設定用語。例えば深層心理世界“コモン”などについてはゲーム版を知っていれば理解の一助にはなる。


注意すべきは唐突に繰り出される鬱展開。
平時は、きらら系とはまた風味が異なる、微百合、“姉妹”成分配合の、ゆるふわしたヒロインたちの掛け合いが繰り広げられる。

で、まったりと萌えれば良いのかと油断していると、
思春期少女たち鋭利な心のささくれにブスリ!とやられる。
こんなに悩み多く苦しい現世なら、いっそ心など捧げて空っぽになった方が良いという虚無の沼に引きずりこまれる。
極端なシナリオバランスはゲーム版同様。

むしろ昨今の子供の貧困や虐待、自己責任論と魔合体したカルト宗教など、現実社会で可視化された社会問題をも取り込み、闇はゲーム版より深くなっている印象。
取り敢えず、第{netabare} 6{/netabare} 話と第{netabare} 22{/netabare} 話はガチガチにガードを固めて挑むよう警告しておきます。
いきなりバイロン詩集を吟じ、居場所はないのかと鬱々し始めた時は、私もこの世は地獄と絶望しましたw

えぐり出された深層心理の肝を、まとめきれず生煮えのままぶつけるのもゲーム版同様。
佳境になるほど、セリフがポエムの応酬の様相を呈するのが、やや勿体ないです。
ただ、立ち向かったテーマの重たさを考えれば、簡単に答えを出すのも無粋でしょうか。


【作画 2.5点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

乱調。
メディアミックスの予算配分が柱のゲーム重視だったからなのか、
カロリー不足によるものと思われる顔面、等身などのキャラデザ不一致が目に余ります。

剣をメイン武器にする変身ヒロインという希少性も見どころですが、
総じて剣戟も迫力不足。

何よりゲーム版キャラデザ・岸田 メル氏が生み出した美少女たちの造形の良さが全く失われてしまっています。


ただ、シナリオが掘り下げた心情を作画で汲もうとする意志は感じられるのが評価に困る所。
顔面福笑い状態になりながらも、眼だけは死んでいない。

背景に草花のフィルターをかぶせて演出した異能バトル空間なども万華鏡みたいで個性的。
戦力不足でも、コンテは諦めていない印象。
基準点は付けられないけど、そこまで底割れした評点でもないかなと。


尚、やたら雨天、曇天が多いですが、これは鬱だからではなく仕様。
ゲーム版のウリの一つに、JK変身ヒロインの雨で濡れ透けた制服姿をリアルに表現するというフェチズムがありましてw
ですがこのアニメでは制服を透けさせるだけの作画カロリーすらもなかった模様。
そこも残念無念?でしたw


【キャラ 3.5点】
主人公・平原 陽桜莉(ひおり)の明るいキャラに潜むシスコンの深さ。
敵方として対峙する姉・美弦(みお)。
姉妹の依存、愛憎がメインストーリーの一つの軸。

そんな陽桜莉の人懐っこさにツンツンしたりデレたりするクールな羽成 瑠夏(はなり るか)が定番の凸凹バトルヒロインコンビを形成。

あとは主人公コンビを目の敵にするライバルコンビ。
過ちは繰り返すまいと世話を焼く先輩コンビ。
と一式揃えて少女たちの想いの結晶“フラグメント”を巡って乱戦させる。
人物相関自体は、ヒロインバトル物では割りと無難。


この種の鬱ヒロインバトルで必ず出没する、もっと叩いて虐めて欲しい系のキャラ。
本作の駒川 詩(うた)は責められる機会を待つのではなく、挑発的言動で暴言暴行を自らに向けさせる積極的なMw
心の闇が深いヒロインズの中では、Mな言動がコメディーリリーフにすらなるw
ただ、こんなに苦しい世の中じゃ、痛みこそが実存とか強弁されると笑って否定することなど出来ないんですよね……。


“リフレクター”たちには対象の少女の想いと“共鳴”する能力設定があります。
言葉にできない想いを拾う。言葉にできない鬱も拾うw
悩める少女たち最深部に潜り共鳴するには相応の覚悟が必要なのです。


【声優 4.0点】
キャスト陣には若手も目立ちますが、外面と深層心理の振れ幅が大きいメインどころには数年のキャリアを積んだ声優を配して心情をカバー。

ヒロインの姉・平原 美弦(みお)役の上田 麗奈さん。
水崎 紫乃(しの)役の井澤 詩織さん。
特に、世界を呪いたくなる程の運命を背負う要所には実力者を起用。
特に井澤さんは紫乃だけでなく{netabare} 双子の姉・加乃{/netabare} もフォローする難役でしたが好対応。


“毒親の見本市”との異名も誇る本作。
狂気を提供したCV.石井 未紗さんは映画吹き替えも経験。
鬱よりヤバい躁も提供したCV.森なな子さんは元・宝塚歌劇団の男役。
アニメ声優一筋とは異なる畑も知ったご両人が、
湿度高めの病んだ演技で泥沼の深度アップに貢献。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は篠田 大介氏。やはり心情深部で鳴り響く重たいストリングスが耳に残ります。
日常シーンではゲーム版のピアノ曲も使用。懐かしく軽やかな旋律が本作の数少ない救い。


主題歌は前後期とも、しんどくても前を向かせる風味の力強い女性ボーカル曲。
特筆したいのが前期OP・EXiNA「DiViNE」

EXiNAとは、アニメ版『艦これ』のOP「吹雪」のヒット等で知られる西沢 幸奏さんのソロ・プロジェクト。
中低音ボーカル、ハードなエレクトロロックと、デビュー時とは曲調が一変しているので気が付かない方もいるかもしれません。
ビジュアルも闇落ちしたネーヤ(※『無限のリヴァイアス』のキャラ。古くてスンマセンw)みたいに変わり果ててしまってw

EXiNAで世間に迎合せず、自分の音楽を追求して闇に潜伏していたからか、
アニメタイアップとは縁がない日々が続きましたが、最近また戻って来ましたね。
アーティストとして我を通す生き様。結構好きです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14

59.4 5 メディアミックスで戦闘なアニメランキング5位
Deep Insanity THE LOST CHILD(ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (92)
232人が棚に入れました
狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。そして、ここにひとり。とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

死に至る病

【紹介】
INSANITYとは英語で「狂気」っていう意味ですね。DEEP INSANITYだから、直訳すると深い狂気です。

シナリオは特に狂気って感じはしないですが、ただの民間人だった新人兵士をいきなり化け物との戦闘に投入するのは狂気ですね。新種の処刑ですか?
こんなつまらないアニメを世に送り出したことが一番の狂気ですけどね。

これは漫画版の未来で、ゲーム版の過去の話のようです。
人類はランドルフ症候群という謎の奇病で絶滅の危機に瀕しており、
南極に出現した巨大な地下世界には未知の病気の原因?と化け物と未知の資源があった。
金のため、組織のため、または自分の夢のために命をかけて謎の地下世界で戦う人たちの話。

【キャラクター】
キャラクターの個性が弱い。掘り下げの時間はあるけど、薄い。
なんか、生きてる感じがしないんですよ。
あと主人公が戦う動機が軽すぎる。
仲間なのに仲間同士の絆とか信頼関係が薄すぎるし連携も取れてない。

人類存亡の危機が迫っていて、それぞれ目的は違っても怪物がうごめく未知の巨大空間に身を投じているという過酷な状況の割にキャラクター達に悲壮感や危機感が足りない。
いつ化け物に襲われて命を落とすかわからない状況なのになんか他人事みたい。
これだけ危機的な状況なのにそんなことにこだわっている場合なの?っていつも思う。

【声優】
特に金髪童顔の人の顔の印象と声の印象が合ってない。
でも声優が悪いんじゃなくてキャラデザが悪い。
キャラクターの設定を考えればあの声のトーンは別に悪くないと思う。問題なのは童顔すぎる見た目。

【作画】
色使いが悪いのか、とにかく暗くて沈んでいる感じがします。
作画は全体的に低質で引いた場面の絵は特に酷い
カメラアングルが悪い
戦闘シーンの動きが悪くてもたもたしている。
化け物のデザインが微妙

【シナリオ】
シナリオ自体はそこまでつまらなくはないですが、雰囲気の暗さと演出の安っぽさとキャラの魅力のなさのせいで、それなりの話がつまらなく感じる。
やっぱり演出とかビジュアルって大事だなーって思いますね。

【1話が酷い】
{netabare}
なんかふわっとした感覚で軍に入って、ただの民間人なのにいきなり実戦に投入されて、敵が目の前にいるのに長々とまるでゲームのチュートリアルみたいな説明を始めて、戦い方なんてわからなくて戸惑う主人公にロクなアドバイスもせずやたら辛辣な言葉をかける仲間たち。
仲間がやられたのにケガを心配することもなく、なんか淡々とオネエ言葉で皮肉言う副隊長。
この連帯感の無さはなんなんでしょうか?
そして何故か覚醒して急に強くなった主人公。

{/netabare}

問答無用で一話切りされるやつですね。

【2話も酷い】
{netabare}
スミレが過去に枕営業?みたいなことさせられてそれがトラウマなのに、露出の多い服を着ているのはどういうことなの?
トラウマ抱えてて触れて欲しくないのに、男性の目は引きたいの?
トラウマが重いのに薄っぺらいので、共感ができない。

{/netabare}

2話以降も常にみんな淡々としていて、熱が感じられない。
キャラクターみんなやる気ないのかな?

【総評】
世界観の設定は面白いけど、演出等残念なところが目立つので台無し。

何もいいところなくて、見ているのが苦行。
さらにほとんどBGMがなく静かなので、暗い世界観やキャラクターとの相乗効果でとても眠くなる。

個人的にはこれが今期のワーストかな。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ソシャゲ枠にしては面白かった。

{netabare}
ソシャゲ枠にしては面白いと言ってもダメな点もかなり多い気がするアニメだけど、とりあえずキャラが少なくてしっかりと掘り下げもできていたという点と、ストーリーのわかりやすさから悪い作品ではなかったと思う。

キャラも不快なキャラは一切いなかったし、ヴェーラ隊長や主人公は結構好印象だった。
最後のエルシ―に関する話もそうきたかという感じで意表を突かれて結構展開として面白かった。
エルシー暗殺回も面白かったし、ソシャゲ枠にしては珍しくキャラの死亡もあって盛り上がりも作れていたと思う。

一方で残念だったのは一話で提示された"スリーパー"らしいことをほぼ全くと言っていいほどしていなかったことと、ランドルフ症候群がなんなのかとかが全然描かれなかったことかな。

全体としては面白いかと言われると微妙だけどそんなに悪くはない作品だったと思う。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
モブ厳。監督大沼心か。ゲーム原作かこれ?
メイドインアビスかな。説明してあげろやw
面白くないな。
けどゲーム原作にしてはキャラは覚えられる。
OP無駄にかっこいいな

2話 ☆3
OPかっこいい。地下アイドル... そりゃ地雷だろw
知ってた。これ何アニメだよ。この子かわいいな。

3話 ☆7
クスリ スリーパー結構悪事にも手を染めるのな。
なんとか症候群で眠った人がここにいるというオチかな?
ホモ展開でも始まりそうなセリフだなw
あのオカマのセリフ良かったな。これ言うほどひどくないね。
この歌い手も歌手になったのか。

4話 ☆4
何だよそのウサギ処理の仕方w 

5話 ☆4
がってんじょうちのすけw
ニンジンでおびき寄せられるのかw
てかそろそろスリーパーらしいことやってほしいなこのアニメ。
主人公俺か?w 電池少女みたいだな。

6話 ☆7
VS銃持ちの戦闘普通に面白いんだよなw
作画あんまりだけど。主人公平気でエルシー殺す気なのな。
こっちの方が見ていてストレスたまらん。
ちゃんと人撃つのいいっすね。どっかのプラチナエンドとは違う。
レギオンか? 作画w いやマジか。普通に人死ぬのかこのアニメ。
いや生きてそうだけど。これ普通に面白くね?

7話 ☆4
死んだんかよ。お通夜ムード CG 
隊長かっこいいし可愛すぎんか。奇襲しろやあほ。

8話 ☆6
16進数 めっちゃCG タイムリープ要素も足しちゃったのか。
少し話し広げすぎ感が否めない。

9話 ☆4
あいつもループしてる? 隊長可愛い。バーベキューしろ

10話 ☆5
理不尽 OPで見た。部外者が入れるんだなw 
死亡あっさり
てかスリーパーがどうのとかランドルフ症候群とかそっちのけだな。

11話 ☆4
目に良くなったOP 急にループするじゃん。
前回死亡するところまで計算済みだったってことか。
はよ殺せ リゼロ感あるなw は? 急な謎理論
なにやってんだよ、隊長! 盛り上がるはずの回だけど微妙だったな。

12話 ☆6
ほんとに単純なこと過ぎる。
エルシーの正体については意外性があって良かった。
実質親殺しのパラドックス 
ちょ、効果音がうるさすぎてバックグラウンドのOPの意味がないw
お前消えるのか...? ええ、主人公何で殺した。
結局敵の目的何だったの? 

曲評価(好み)
OP「命の灯火」☆8.5
ED「真珠色の革命」☆4
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

求めるのはシンソウか、それともキョウキか。

この作品の原作は未読ですが、メディアミックス作品となっており、漫画→アニメ→ゲームの順に時系列が並んでいるんだとか…

アニメを視聴しただけでは漫画やゲームとの繋がりは分かりませんが、完走後にwikiをチラ見すると、ほんの少しだけゲームとの繋がりは描かれていました。


狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。
この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。

原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。
そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。

巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、
人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。

そして、ここにひとり。
とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そういえば、「ランドルフ症候群」という設定がありましたね^^;
物語の序盤で、主人公のシグレがアサイラムの最前線について調査しているヴェーラ小隊に入ったばかりの頃、その症状に関する説明がありましたが、出てきたのは序盤だけだったので、すっかり忘れていましたよ^^;

ですが、導入はとても丁寧だったと思います。
主人公のシグレを軸にヴェーラ小隊の隊員一人ひとりが深掘りされているんです。
それに、このヴェーラ小隊の隊員は皆さんどこかしらに傷を負っていましたから、皆さんガードが堅いのは仕方ありません。

最初は、ヒーローを目指して入隊した前代未聞の変人扱いを受けていきましたが、この深掘りの中でしっかりとお互いの人となりを知り、絆を深めていくんです。

最前線では常に命のやり取りをしているので、絆を深め合う必要がありました。
気付いたら、シグレはすっかり小隊に溶け込んでいましたので…

ですが、物語が中盤に差し掛かると、展開に違和感が感じられるようになります。
その違和感の全容も物語の展開に伴って明らかになりますが、途方もない痛みの連鎖が私たちを待ち受けていたんです。
決してヒーローを目指して入隊した主人公のチャラい物語なんかではありませんでした。

物語も佳境に入ると、これまでの伏線を回収するように次々と真実が明るみになるのですが、時折、「これ知ったらゲームのネタバレになるのでは…!?」的な伏線も回収されるので、少なくてもアニメで描かれた物語はキチンと収束しています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木このみさんによる「命の灯火」
エンディングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「真珠色の革命」
兎に角、このみさんの楽曲が格好良すぎです。
それが物語終盤のバトルシーンでこの曲が流れてくるんですよ。
もう鳥肌モノでした…^^

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6

60.7 6 メディアミックスで戦闘なアニメランキング6位
D_CIDE TRAUMEREI(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (79)
226人が棚に入れました
舞台は渋谷。小学生の頃、優しく憧れの存在だった兄。その謎の死を目撃した龍平は、今や周囲にはその悪夢を感じさせない快活な高校生になっていた。キックボクシングに明け暮れる或る日、不思議な生物トリスに噛まれた夜、いつもとは違う夢を見る。巷で噂のドロップが闇を飛び交う中、歪んだ欲望と対峙する。彼がその先に見るものとは——
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

X-FLAGがモタモタしてるから…

1話感想{netabare}
お、モンストアニメの新作か。
異世界に居た2人ってデトラビで、主人公を噛んだネコだかタヌキはオラゴンでしょ??
と思ったら違ったらしい、うっそーん。
ま、まぁモンストアニメを切らせてたところなので助かる。
と思ったら…あれ?ここ(あにこれ)ではモンスト系、フル3Dで人外アクションものって不人気なんだったっけ?
それが良い悪いってことではなく、私は好きみたい。
好きっていうか平気って感じか、内容がつまらなかったらどうにもならんし。

で内容だけど、1話段階ではなんとも…とりあえず切る理由は無いってトコロ。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
一通り仲間が揃うまで急ぎ足なんだろう、ってことで雑に感じても気にしない様にはしてたけど…。
ちょw伊吹咲の普段着ソレかよ、ってかそれで登校してんのかよw
なんだろう、ペルソナでは「そうならないように物凄く気を配ってた部分」を、こっちでは思い切り踏み抜いちゃった感。
パレスを攻略して憑き物が落ちるのはまだしも、だからといって前後での変化が大きすぎると視聴者が戸惑うというか…。
「前の方が良い」と「今の方が良い」で意見が割れちゃうというか、どうせメメントスに入ったら過激な格好になるんだから普段はお堅い格好の方が良かったんじゃないかなー?と思ったり。

なんて思ってたら3話最後、“スカーレットネクサス”のキャラが出張して来た!?
立場的にはPSO2(これもシリ構大野木だ)のペルソナを予想するが、あんまり込み入った話にはならない気がするので、違うかなぁ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
な、なんだこれ…雑っ。
5話まではキャラ紹介パートなんだろう、として雑な部分は気にしない様にしてたのに、6話、ストーリーパートに入ったと思ったらキャラ紹介パートより雑じゃねーかw
これまで登場したキャラがチーム加入or救われる展開が続いたので、「ハイハイ今回もそういう流れねー」と思わせてといて違うというサプライズを狙ったのかも知れないが、それでも雑。

まず、トリスってただの人に見えるの?
今まで認識できるかどうかを試すため見込みありそうな奴に「噛む」行為をしてたんだと思ったんだが…噛んだことにより力を付与してるとかじゃないよね?
カズハにトリスが見えるか探る、またはカズハがトリスを見て驚くってシーンは、無いとアレじゃね?
そしてカズハと接触して教団に両親が囚われてると聞いて救出することに…って、待てい!

教団について他に聞くことあるだろ?

せめて、せめて、カズハはまだ主人公達を信じられなくて、両親を救ってくれたら知ってる事は全部話すという取引を結んだのならまだ分かるんだが、そういう描写は無し。
でもって次にやった行動が派手な囮作戦…。
えっ?
「カズハの両親が人質になってるので教団にはこちら側の動きを悟られてはいけない」って前提じゃないの?
逃げた奴が教団に戻って両親に何するか分からないって不安に思わないの?
ってか逃げた奴を尾行すりゃいいじゃん、カズハに変装して捕まったフリして潜入すりゃいいじゃん。
「現段階では教団についてそこまで(視聴者に)教えられない」って意図が見え見えで…なんだこりゃ?

そして悪手取りまくったせいで両親死亡、そりゃそうなるわw
ただ、だったらそこでカズハに「お前達のせいだ、こんなんだったら素直に教団に戻ってれば良かった!」と…責めさせろよ。
「アンタ達のせいで!」「オレ達がバッフクランと一緒だというのか!?」くらいやれよー。
対物ライフルでヘッドショットしたんだたら頭吹き飛べよ、木っ端微塵になれよ。
龍平達にゲロ吐かせろよ(トリスだけ平然)、ヤベー奴を敵にしてたんだと恐怖させろよ。
ショッキング展開にしたいんならね。

作戦の幼稚さと以後の展開がかみ合ってないというか、中途半端でショッキング展開にしたいんだかマイルドに進めたいんだかよくワカンネー。{/netabare}

7話感想{netabare}
囮作戦なんてアホアホ計画を実行してしまったこと、逆に囮とされたカズハの両親にまんまと釣られてホイホイとスナイパーの射線上にカズハを連れて行ってしまったこと。
あるいはいつ自分もスナイパーに狙われてるか分からない等…めっちゃ後悔とビビりでコソコソ活動するモンだと思ってたら──
なにのうのうと寿司食ってんの?
ナンだこいつら、人の心は無いの?
組んだストーリーを展開させるのに手一杯でキャラが生きてない、同期似た系統として結構比較して見てる“スカーレットネクサス”といい勝負。

なんだろう、大野木のせい?
PSO2も同じような部分はあって、だけどあっちは一般人ではなくダーカー退治しか能の無いアークスだったり、ルーサーやシオンがウラで手を回してる・フォローしてるんだろうってことで、そこまで違和感は無かった。
こっちで同じ様に受け取るには…トリスが何か企んでるでもなきゃ難しくないか?
えっそうなの?ならいいけど…いいのか?{/netabare}

8話感想{netabare}
スタッフいちいち調べてないんだけど、この回の脚本はメインの人と別?
龍平の性格が大きく変わってて戸惑った。
古い作品…1年モノの作品だと回によってキャラの性格が違うことはちょいちょいあるしある程度は許容できるけど、1クール(だよね?)の作品でこれってどうなんだろう。
というか、カズハが両親共々殺されたのは龍平のせいだと思ってる私としては慙愧の念に苛まれてるのが妥当で、気落ちするどころかオラついてるのは恐怖すら覚えた。

しかもエレベーター内であれだけ暴れといて最後蘭堂と仲良くなれたのは、あくまで蘭堂がこれまた腹立つくらいお人好しで我慢強く友好的に接してくれただけに過ぎない。
「こんな態度してるけど実はいいヤツ」って素振り、いわゆる「見直した」ってシーン、無かったよね?
ってか東京生まれの東京育ちって地方出身者は慣れたモンで、そこまで突っかかることは無いと思うんだがなぁ。
島と東京を比較して悪く言われたとしても…そうだなぁ、“お前はまだグンマを知らない”で群馬県民がガチ怒りしてるとでも思ってるんだろうか。

というか何であんな表現をしてしまったんだろう?
早く屋上へ行きたくて焦ってる姿を書きたかったんだろうけど、オロオロするタイプでもないし、能筋キャラとして暴れさせるのが相応しいと思ったのだろうか。
他にやり方無かったのかなぁ…?

と考えてたらふと思った。
いやね、最近某アニメで「中国で配信の再生数が多い(≒だからこの作品は素晴らしい)」みたいな評価をどこかで聞いて、それに違和感を覚えてまして…。
今回の龍平のエレベーター内での行動、個人的には不快で仕方なかったけど、中国人なら何とも思わないのかも知れない。
あんま言うと差別だヘイトだ言われそうだけど、「海外でウケるのは良いこと」に疑問を持ってた私としては、その答えの一部を得たようなそうでないような。
この作品が中国ウケ狙ってるかどうかは知らんけどね。{/netabare}

12話までの感想{netabare}
10話、ラブレターを他人に見せびらかすとか、龍平のキチガイっぷりは健在。
というかそれを咎めない周囲の連中もどうなんだ?
本来は「隠そうとしたがバレてしまう」というシーンがあったんだけど、尺の都合でカットされた…と考えるのが精一杯の好意的解釈だろうか(そこまでしないといけないの?)。


そんなことより11話ですよ。
余りにも突っ込みどころが多すぎて整理し切れない、放送の順番ごとに列挙してきます。

ダークファルスペルソナが龍平にトドメを刺す余裕はいくらでもあったのにそれをしなかったことに対しゼシカは「我々はいい様に踊らされてるだけかも知れない」と推測したが…えっ、今更!?
言ったじゃん、カズハを狙撃されて以降「いつ自分も狙撃されるか分からないと怯えて暮らすハズ」なところを、そうじゃなくてのうのうと寿司食ってるのが変だって。
で、そういうところに気の回らないアホキャラ共なんだったらアホキャラで一貫しろよと。
今更軌道修正してマトモそうなことを言ったって変テコさが増すだけ…下手に言い訳して傷口広げてる。
更にはレナが龍平のことをよく分かってるじゃんと冷やかされて「ただの幼馴染だから」と照れるが…いやいや、これも今更!?
10話のラブレターの件で嫉妬めいた態度が一切無くて「ああそういう間柄なんだ」と解釈してたこちらとしては寝耳に水、何なんだ?情緒不安定じゃね?

そして兄の書斎からトロイメライのスケッチを発見して「これは…トロイメライじゃねーか」って…えええ、その位の絵だったらゴマンとありそうじゃね?
もうちょい特徴的な絵には出来なかったのか?
伊吹咲が警視庁システムの顔認証パスをちょろまかして来たのも、“P5”で新島真が葛藤なども含め結構な尺使ってやったことをサクっと端折っちゃって、ナンなんだかなぁ。
と思ってたらレナが村瀬に裏切られたことに突如涙を流して悔しがる、だからなんで今更なんだよ!それやるんだったらもっと前に済ませとけよ。

と、Aパートだけでこの通り。
キャラが情緒不安定すぎて見てるこっちまで情緒不安定になりそう、頭おかしゅうなるで。
ひょっとして11話シナリオ担当の方は前の回までの内容を聞かされてなかった?
そうであっても調整役にシリ構や監督が居るワケで、なーんともヘンな感じ。
これでシリ構が鈴木雅詞だったら「仕方無いなぁ」で済む(文句は言うが)が、そうじゃないところが恐ろしい、マトモな人材居ないの?
Bパートはストーリーモードというか次回とセットって感じなので11話段階では何も言わない。


という中での12話、こ、これは…ロードオブヴァーミリオン!?妙な殺戮始めちゃう辺りね。
「捧げる」の瞬間、レナが割り込んたせいでそっちがウィアードになってしまったって状況だけは分かるが、それ以外の部分はようワカラン。
特に兄の死んだ時期とカズハが逃げ出して「焦った」時期が全く違う気がするんだがどういうことだろう。
ま、まぁ次回次第?
というか村瀬の口車にまんまと乗せられてベルベットルームに一人で行ってしまった龍平が一番悪いとしか思えないのだが、一切悪びれることなく仲間に噛み付くのが…やっぱキチガイ。

最後の腹刺しは、目的と手段がアベコベになってる(自然保護を叫びながら太陽光パネル設置のために山を切り開くみたいなの)ってことだろうが、この構図、覚えがあるぞ…?
と思ってたらこの回のシナリオが大野木で思い出した。
PSO2のナベリウスでエルダーにそそのかされたゲッテムとメルフォンシーナ(メルランディア)じゃねーかw
トチ狂った身内に腹刺されるネタ好きだねぇw

とりあえず次回、龍平が後悔と絶望の中息絶えるオチだったらいいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ゲーム原作はやはりつまらない

ゲーム原作、CG、THE ANIMATIONの時点で見る気が起きなかったけど暇だったので視聴。
スカーレットネクサスの方がまだ面白かった。

{netabare}
やはりゲーム原作らしくわけのわからない用語が頻出。
公式サイトを見ながらでも理解できない部分が多い。
あのぬいぐるみみたいなやつの存在とか結局何だったのかいまいちつかみきれてない。
まあそれでも大筋のストーリーがつかめる分まだその点で言えばソシャゲ原作にしてはマシか。
ただ、普通に話も面白くない。

脚本が酷い。
操られて明らかにやばくなってる味方を主人公が庇おうとして前に立ちふさがって普通に刺される展開、敵を目の前にして喧嘩、なぜか人がスナイプされて死んだのに警戒も救命活動もしない主人公達、実は敵でしたオチ(つまらない)の友人とすぐに協力し合う展開...など色んなとこ滅茶苦茶。
ゲーム原作っていっつも実はこの人が黒幕でした!とか、友人の裏切りみたいな展開やってるイメージあるけど、そういうのが面白いのはゲームだけで、伏線も過程も何もなしにアニメでそれをやられると滅茶苦茶に感じるだけだし、そもそもあの友人に全く印象ないしで意外性も全くない。
一話完結の話もエンドレスエイトみたいなやつを除いて面白くない。
大抵不快なキャラ、バカなキャラばかりが出てきてつまらない。
主人公たちの解決方法も説得も納得いかない。
3話は特に酷かった。
社会問題を雑に扱うアニメだという印象。
そして、最終回は結局何もかもぶん投げて何も解決せずに終わり。
何だったんだこのアニメ。
そもそもセリフがきついからキャラも好感持てないんだよね。

それと戦闘シーンはエフェクトはいいから面白いんだが、キャラデザがアルペジオの頃より劣化してないか?
いや、普通のアニメに近づけるのではなく、CGはCGとしての道を目指しただけか?

EDが良かったです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 2/10
OP微妙。CG...なんのアニメだこれ。
??? 視聴者置いてけぼりにもほどがある。
ちょっとホラーテイスト。
主人公ボクサー? デザリアが敵?
轢かれたw ホント何言ってんだ。
何で最初は寝てる間に夢としてつながったの?
謎覚醒主人公。ノッカーアップ=覚醒?
これ一般人にも見えてんのかよw 記憶からも消えるのか
ノッカーアップはデザリアと戦う人のこと? 

2話 2/10
ほんと意味不明系ゲーム原作クソアニメ増えたなぁ。
しょーもな。ただただ不快なしょーもない演出。
トロイメライってこの状態のことを言うのか。
え?あの状態から助かるの?
警察呼んどけよ。こんな父説得できんだろ。
EDめっちゃいいな。

3話 0/10
いやあのレベルの捏造は無理だろw
は? あほくっさい展開。なんだこいつ。
これだから友達出来ないんだろ。
ほんとなんだこいつ。つまらない会話、展開。

4話 5/10
てか意味わからん動物みたいなキャラが急に増えてるし。
社会問題を雑に扱うアニメ。
お母さんの声優下手すぎる。まあまだマシ。

5話 6/10
ウィアードってなんだっけ?
落ちてる怪しい飴食べんなよ
犯人余裕だな。スカネク<D_CIDEになってきた。

6話 2/10
こういう子供が大人をからかう展開寒いって。
まず救命処置しろや。
親が死んでる場で何でこんな冷静、何でこんな普通に話せる。
何でそんな都合よくスナイパー構えてんだよw
しかもカメラ映像で正確に射撃ってw 

7話 4/10
こいつらと仲良かったんじゃないのかよ。
ナイフって。カズハがまだ生きてて実は敵だったとかいうしょーもない展開じゃないよね。

8話 4/10
地方を馬鹿にして正論を言われるks主人公。
普通おとぎ話との一致は偶然だと思うだろw
何で根拠なしに絡めて考えてるんだよw
そんな勘は鋭いのに兄が口封じで殺されたことは想像できないんだな

9話 7/10
淫夢 エンドレスエイトか?
3回で終わってくれてよかった
 記憶は普通に引き告げるのかよ。
戦闘はあっさりなんだな。

10話 3/10
てか、何でここにきて普通の話っぽいのが続いてるんだ、あの八話から。ほんとゲームってこういうしょーもない裏切り展開好きだな。
意外性のある展開作りたいだけじゃん。
話が滅茶苦茶になってるだけだし

11話 4/10
兄が実は生きてて敵のボスとかはないよね。
謎ハッキング草
バールとかリベンジャーズか?
情報統制ガバガバかよ
なんで主人公そう簡単に裏切者の言うこと信じる。
また同じように信じるバカがいるw
草、予想的中、ほんとに奇を衒いたいだけのよくあるダメアニメ。

12話 0/10
こういう展開しょうもな。
草、血出すぎやろ。レナ普通に敵を倒そうとしてるけど敵対してんの?
いや主人公自己中かよ、世界を守れよ。
なんでここで内輪もめしてるんだよww
ギャグアニメ。
この眼鏡も結局説得で来てないのかよww
もういいわこの茶番アニメ

13話 1/10
急に意味不明展開 アストラル体とは。
これまとめきれなそう、最終話だよね? 俺たたかよ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「獣の理」4/10
ED「BLACK LOTSU」 9/10
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この泪は 現実か 夢物語か

この作品の原作はゲームだったみたいですね。
wikiによるこの作品のジャンルは「ホラー」だそうですが、ホラー要素ってありましたっけ…^^;?
もしかすると原作ゲームにホラー的要素が盛り込まれているのかもしれませんね。


舞台は渋谷。

小学生の頃、優しく憧れの存在だった兄。
その謎の死を目撃した龍平は、
今や周囲にはその悪夢を感じさせない
快活な高校生になっていた。

キックボクシングに明け暮れる或る日、
不思議な生物トリスに噛まれた夜、
いつもとは違う夢を見る。

巷で噂のドロップが闇を飛び交う中、歪んだ欲望と対峙する。

彼がその先に見るものとは—


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

アニメーション制作はサンジゲンさんなので、3DCGアニメーションだと思うのですが、最初に感じるのは3DCGアニメーションのクオリティが向上している点です。

3DCGアニメーションのキャラデザって、細やかな表情や個性の表現が難しかったと思うのですが、この点がどんどんレベルアップしていると思うんです。

CPUの処理速度が上がったり、記憶媒体の容量が大きくなるなどインフラ面も拡充の一途を辿っているので、もしかすると近い将来、2次元と遜色ない高いまで昇り詰めるのかもしれません。
個人的には味のある2次元が大好きなんですけどね…
でも、圧倒的情報量を持つ3DCGアニメーションも十分魅力的だと思っています。

一方物語の方は、願いと負の感情を題材にした物語となっています。
誰もが心に抱く「願い」は、往々にして叶わないことを知りながらも、人は強く願ってしまいます。
願いは十人十色で大小様々であることから、叶えられる願いと叶わない願いの2つに分けることができます。

叶えられる願いはそこでサイクルを回し続ければ良いと思いますが、問題なのは叶わない願いの方…
叶えるだけに見合った努力と研鑽を積んでいれば別ですが、大抵は、これをすっ飛ばして結果だけを求めようとしてしまいます。
だから、結果を得るのに代償が必要になるのだと思います。

甘く都合の良い言葉を耳元で囁かれたら、それしか縋るモノがなかったら絶対に手を出してしまうと思うんです。
これが人間が一番陥りやすいワナの一つなのではないでしょうか。

この作品でもこの人間の弱い部分を巧妙に突いてくるんです。
そして傍から見ているのと当の本人とでは見え方が違うのがやっかいなところ…
そりゃ、願っている本人と第3者とでは当事者意識に段違いの差があるので、当然と言えば当然なのですが、当の本人には気付けないんですよね。

こういうことって、私たちの身の回りでも良くあることだと思います。
だって、これも一つの選択なのですから…

キャラデザは総じて良かったと思います。
個人的には伊吹咲 愛莉みたいな感じが好みなのですが、今回はギャルの毛利 玲菜一択で。
ギャル…のことはは良く分かりませんが、彼女の真っ直ぐさには好感が持てたので。

オープニグテーマは、東京事変さんによる「獣の理」
エンディングテーマは、燐舞曲による「BLACK LOTUS」
東京事変は、椎名林檎さんの結成されたバンドであることを今回初めて知りました。
燐舞曲は「D4DJ」からの派生ですね。

1クール全13話の物語でした。
3DCGアニメーションのクオリティって、どこまで上がるんでしょうね。
いつかは、実写の様にあらゆる物体が動き出すのかもしれません。
こうなったら「アニメ最強時代」が到来するんでしょうね。
2次元の作品も愛すべき存在ですが、そんな未来も見てみたい気がします。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 10

63.3 7 メディアミックスで戦闘なアニメランキング7位
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (98)
263人が棚に入れました
時は、明治64年。舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。国家は、独自のエネルギー源、"龍脈"を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。

声優・キャラクター
三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

何がしたかったの?

江戸幕府が存続した世界線の日本が舞台。
最初の方はリアル基調の諜報員や特殊部隊系かと思って面白いなと思ってたが、途中から異能バトル、ファンタジーになって微妙になった。
{netabare}
世界観も良くわからない。
江戸幕府といっても龍脈という存在のおかげで現代以上に科学が進んでいるように見える世界。
それなのに町はいかにも江戸時代。
武器も、銃が主流になってるのかと思いきやなぜか剣で戦う盗賊がいたり...
色々と中途半端だった。
龍脈設定も科学進んでる設定も別に要らなかったのでは?
なんなら徳川幕府という存在もこの物語において必要ない。

最初にも言ったけど、途中から完全にファンタジーになってしまったのもガッカリ。
主人公は最初から覚醒できてたしいいとして、唐突に他のキャラまで薬飲んで変身とかしだして何でもありになった。
体から金属みたいなの出す意味の分からない人も出てきたし。

序盤の目標であった蛇の目の撃破もあっさりで拍子抜け。
キャラも良くわからない理由でを裏切りしまくって、行動原理がわけわからないし感情移入もできない。
特に月白はあさひと主人公が平穏に暮らせるように色々と画策してたのに、唐突に隠れ家がある村を襲ったりあさひを殺したり(生き返るが)意味が分からなかった。
戦闘から遠ざけるために色々してたのに、主人公が戦闘に興味がなくなったという理由で襲うという...。
死んだと思ったキャラが実は生きてました、蘇生できましたっていう展開も2回ぐらいあって意味が分からないし盛り上がりに欠ける。

後半からあさひと主人公との関係を描く話にシフトチェンジしてしまったのも微妙。
あさひとの、もう戦わないという約束もあんまり意味をなしてなかった。

あと、序盤から終盤にかけてかなり引っ張られてたあの金庫番が握ってた秘密ってなんだったんだ。
月白がめっちゃ探してた奴。
見逃してただけなら申し訳ないけど回収されてないはず。


まあこういう雰囲気のアニメはやっぱり地雷だなと。

↓一話毎メモ
{netabare}
一話
江戸幕府が存続した状態で産業革命が起きた世界線の日本舞台?
暗殺を生業としてる雪村と真琴が主人公?とりあえず一話は完璧。
怪獣っぽいのもいる世界観かな?。主人公もなんか変身?した。

2話
現実的な設定なのに、傘で縦断防いだり漫画的な意味不明戦闘。現代よりも技術が進んでる世界か

3話
こういうリアル基調の暗殺系のアニメ面白くて好き。

4話
なんかいきなり話がよくわからなくなった。相手は蛇の目のボスなのか?四話なのに
リアル基調じゃなくてファンタジーっぽくなって微妙。一貫性がない中途半端な作品。復讐の目標達成したけどこの後はどうなるんだ。

5話
英語下手すぎる。金髪が死亡フラグ立てたと思えばやはり死んだ。

6話
薬は死を偽装できるものだった、なんだその薬。
待っとけって言われたのに逃げたら怪しまれて墓掘り返されるのでは。

7話
月白の目的は雪村を自由にすることなのか。だから徳川政権を潰そうとしてる?
月白が変身して豹変した。アサヒ退場させるのか...。いや月白何がしたかったの?結局主人公もまた戦うし。
月白は戦争から離すために主人公を辺鄙な場所に行かせたのに、戦争を嫌がってるのが主人公っぽくないって理由であさひを殺すっていう。

8話
あさひ殺す意味あった? 殺すならあの薬で主人公を眠らせる展開とかなんだったんだよ。 
月白何がしたかったんだ。もう何もかも茶番に見えてくる。Blood C見てた時と同じ感覚。たまにああほらしくなってくるアニメ。
エレーナは生きてたみたい。主人公と同じで脱退するためかな。

9話
サラリーマンみたいな服の奴いんぞ
手からめっちゃ長い金属の出てくるキャラ。もう何がしたいんだか。能力バトルものかよ。

10話
裏切りばっかだなこのアニメ。

11話
効果音付きOP この男は拷問には屈しないってなんだよ。ほんとにただの異能バトルものになってしまった。龍脈の影も薄いな。
実は生きてましたオチう酷すぎる。しかも後付け設定かのような感じで復活。これじゃあ結局理由なしにアサヒとの約束破って戦うことになるじゃん。
なぞの出産シーン...。出産したばかりなのに髪の毛めっちゃ生えてて笑った。 

12話
何でみんな薬飲むんだよw 謎変身するし。行動原理が意味不明だな。うーん微妙。大人の二人可愛い。結局この物語は何が軸だったんだ。
この終わり方だとアサヒとの関係が軸だったように見えるけど序盤そんな感じじゃなかったし
結局月白が手に入れたものってなんだったの?途中まで物語の核になってた気がするが...。徳川の秘密が書かれた書類みたいなやつ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ…

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
みもりん、Raychell、そして『BanG Dream!』の「Poppin' Party」のメンバーとしてキーボードを担当している市ヶ谷有咲を演じている伊藤彩沙さんが出演されていると知り視聴を決めた作品です。

伊藤彩沙さんのプロフィールを見ると、2013年に放送された「ふたりはミルキィホームズ」の主人公・明神川アリス役で声優デビューされたと記載されていました。
もう8年も前になるんですね…懐かしさを感じます。
そして少しビックリしたのが、明神川アリスと一緒に「ミルキィホームズ フェザーズ」を結成したもう一人の主人公常盤 カズミのCVがあいみんだったこと…

今でこそ二人とも「Poppin' Party」のメンバーとしてブレイクしていますが、お二人の接点がまさか「ミルキィホームズ」あるとは想像していなかったので…
お二人はもう随分と長い付き合いになるんですね。


時は、明治64年。

舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。

国家は、独自のエネルギー源、”龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。

しかし、そんな華やかな都市の裏で、
革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。

その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。

幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

擾乱…初めて目にする単語でしたが、ググってみるとwiki先生に記載されていました。
レビューのタイトルにも記載しましたが、「大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ」のことを擾乱と言うんだそうです。

擾乱とは気象上の用語というより、私たちの人生そのもの、と言っても過言ではないと思いました。
私たちは常に大きな流れの上で生活しています。
数日前より始まった東京オリンピックも一つの大きな流れだと思いますし、社会や経済の在り方についても同様のことが言えると思います。

一方、自身の身の回りの生活を見てみると、大きな流れに乗ってはいるものの、各個人や家庭環境の差によって、日々の生活は千差万別です。
日々の生活を積み重ねる上で発生する微かなうねりが、正に擾乱と言えるのではないかと思いました。
時に流され…時に抗って…そしてこれこそが「生きている証」なのではないでしょうか。

そう考えると、主人公である雪村 咲羽(CV:みもりん)の思考と行動は常に一貫していました。
生まれながらにして特殊な能力を持つ一族に生まれたが故に翻弄されましたが、目標を持って、物事に筋道やケジメを付けながら進めようとしている様は、規模や結果こそ異なりますが、まるで私たちの仕事と同じじゃありませんか…

完走して振り返って思うこと…
雪村 咲羽や中村 浅陽の生き方にもしっかりと擾乱が感じられたように思います。
最終話で葛原 仁の在り方に一抹の疑問を感じましたが、それがラストの浅陽への布石と思えば納得でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「EXIST」
エンディングテーマは、「Embrace of light」
どちらもRAISE A SUILENさんの楽曲です。

最近、『BanG Dream!』の皆さん、大活躍なのではないでしょうか。
RAISE A SUILENさんは、2020年秋アニメとして放送された「‎アサルトリリィbouquet」のオープニングも歌っていましたし、21年夏アニメでも「Poppin'Party」の楽曲が主題歌に採用されていますよね。
元々アニメの作品の中だけじゃ勿体ないと思っていたので個人的には喜ばしい傾向です。

1クール全12話の物語でした。
処刑人を題材とした作品なので、華やかさこそありませんでしたが、じっくり腰を据えて視聴できる作品だと思いました。
個人的にはもっと咲羽と浅陽の仲睦まじい姿を見たかったですけどね…

投稿 : 2024/10/05
♥ : 8

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリーで持っていく感じ(キャラデザは最近のはやりのそれではありません)

== [下記は第3話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

とりあえずここまでの3話では毎話誰かしら死んでますね。流血場面もけっこうあるので、その意味ではバイオレンス作品です。

舞台となる時代とかまったく違うんですけど、キャラクターデザインとか世界観とかはちょっと「バジリスク」シリーズを彷彿とさせるものがあります。キャラデザは個人的な好みからは離れているので当初視聴意欲は低めだったのですが、別に作画がダメということもなくストーリーもけっこう面白く感じたので観続けている状況です。

バジリスクは「忍術」の名の下に「そんなハズあるかい!」と突っ込みどころ多数な様々な技や謎のオーバーテクノロジーが披露されていましたが、本作では「龍脈」と「青い血」がそれを担っている感じです。明治維新を迎えずに徳川慶喜の治世が続いているらしいですが、そこは概ねの時代感覚の目安ぐらいに思ってあまり真面目に考えない方が良いかもしれないです。

とりあえず徳川慶喜の世をひっくり返そうとする反体制派組織「クチナワ」があって、逆に体制維持のために暗躍する「鵺」という秘密組織があります。主人公の雪村咲羽(ゆきむら さわ)は「青い血の一族」の者で、ある目的を果たすために「鵺」に所属して処刑人として働いているといった感じのお話です。

話の柱は「青い血の一族」に関する謎と、徳川幕府の行く末といったところでしょうか。またストーリーのあちらこちらで「敵討ち」的な構図もできています。そんなわけで、今後の話も楽しみになってきました。
== [第3話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.26追記:
最終話まで視聴終了してましたが、更新が遅れていました。地味な話だったなあ。私はわりと好きですけど、人気はたぶん出ません。

終盤で出てきた竹道凛子さんが一番ヤバい人でした。
History repeats itself.(歴史は繰り返す)

余談その1:
雪村咲羽(ゆきむら さわ)
月城真琴(つきしろ まこと)
花風エレーナ(はなかぜ えれーな)

鵺(ぬえ)の処刑人の三人で雪月花。きっとみんな本名じゃないんでしょうね。

余談その2:
密かにブシロード関連情報会社所属の声優が多くキャスティングされていて、主題歌はRAS(RAISE A SUILEN)が歌っていました。

とはいえ、WEISS SCHWARTZ「擾乱ブースターパック」とかが出ることはたぶんありません(笑)。いや、絶対にない!

投稿 : 2024/10/05
♥ : 22
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