たばこ さんの感想・評価
1.6
グルーポンのおせち並みに中身が空っぽなアニメ
それは、2011年1月。
もう一年以上前の出来事にも関わらず、未だに多くの人の脳裏に焼きついて離れない衝撃的な事件。
グルーポン・バードカフェおせち事件。
共同購入サイト『グルーポン』で注文すると21000円のおせち料理が10500円になると話題になり500件の注文を受けた『バードカフェ』。しかしその注文の多さに対応出来ず、実際に消費者のもとに届いたおせちは、中身スカスカのおせちとは到底呼べない残飯であった。
おせちってのは、美味しいものがたくさんつまっているものだ。
お刺身、お肉、かずのこ、ごぼう巻き、黒豆、くりきんとん、エビ、昆布じめ、鯛。。。
しかし、グルーポン・バードカフェによるおせちは、こうした美味しいおせちをちらつかせておいて、実際の中身はというと、まさに生ゴミ。
この、アニメ「緋弾のアリア」は、まさに、このグルーポンのおせちそのものだ。
「緋弾のアリア」にはたくさんの美味しい要素が詰まっている。
ツンデレ、ロリータ、脱力系イケメン主人公、王道お嬢系高飛車女、微エロサービス、有名女性声優、巨乳大和なでしこ、主人公のスーパーサイヤ人化。
ありとあらゆる、「おいしそうなもの」を詰め合わせたのが、このアニメだ。
そして、いざ蓋を開けてみると、愕然とする。
グルーポンで、バードカフェなのだ。
恐ろしいほど、中身がスカスカで、まるで、まずい残飯を無理やり食わされて、そんな気分にさせられる。
金を返せとまでは言わないが、時間はせめて返して欲しい。
そんなユニークな仕上がりなのが、この一品だ。
すがすがしいほどつまらない。
「緋弾のオセチ」