ミステリーで暗殺者なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのミステリーで暗殺者な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月23日の時点で一番のミステリーで暗殺者なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.8 1 ミステリーで暗殺者なアニメランキング1位
六花の勇者(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1256)
6710人が棚に入れました
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。

だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。

その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。

七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。

そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。

伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。


声優・キャラクター
斉藤壮馬、日笠陽子、悠木碧、鈴村健一、佐藤利奈、加隈亜衣、内山昂輝

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この中に1人、妹…、じゃなくて偽物がいる!

原作は同タイトルのダッシュエックス文庫から刊行のライトノベル(未読)です。放送当時に観ていただけで観直していない(いや、他のレビューもそうですが(笑))ので、思い出しながらのレビューですみません。

原作でどういう扱いになっているかは読んでいないのでわかりませんが、少なくともアニメで観た限り主人公はアドレットだと思います。

その昔、「一輪の花の聖者」が魔神に打ち勝ちそれを封じたそうです。以後、魔神が復活するたびに聖者の力を受け継いだ6人の「六花の勇者」が魔神と戦い、封印してきました。

また魔神が復活するということで六花の勇者が選ばれたはずなのですが、魔神を封じている地に向かう道中で徐々に勇者が合流します。さて、勇者が全員揃ったと思ったらなぜか勇者は7人いて、「誰かが偽物」ということに…。

まあ、この「偽物がいる」情報はアニメのコピー「この中に1人、偽物がいる」でも明らかなのでネタバレではないでしょう。

で、本物であれ偽物であれ皆「勇者」を名乗るにふさわしい異能や剣術などを持つ中でひときわ異彩を放っているのがアドレットなのです。
(ちなみに作中で異能を持つ人は「聖者」と呼ばれます。が、六花の勇者には必ずしも聖者が選ばれるわけではないようです。)

アドレットの戦い方は罠を仕掛けたり爆薬を用いたり、超ゲリラ戦法でおよそ勇者らしくありません。ですが本人は誰にも負けていないと自負し、「地上最強の男」と自称しています。

彼はその凡人っぽさで怪しまれるわけですが、少なくとも視聴者(原作だと読者?)には偽物ではないように演出されているわけです。じゃあ偽物の勇者は誰なんだ、というのが本作品のウリでしょうかね。

「偽物」の目的は自身を「本物」と思わせつつ本物の勇者同士を疑心暗鬼にさせて殺し合わせることにあるわけで、疑われないためには魔神側の魔物と戦って見せるとかもせねばならず、そこら辺の心理戦を楽しめるかどうかが本作品を楽しめるかどうかのポイントでしょう。

まあ、わたしは結構楽しめましたけど結局最終回を観ると続きが気になる…。(でも原作はまだ終わってないようですし、どうしましょう…(笑)?)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 50
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「敵」と「味方」

【2015/9/20 視聴完了して改稿と追記。長くなりましたが再読いただけると嬉しいです】 *誤字訂正


昔々、マンガファンが喫茶店に集まると、誰か一人は人数を数える真似をして「11人いる!」と言うのがお約束だったが、これからのアニメファンは「7人いる!!」と言い出す事になるのだろうか。


神託に選ばれて集結した勇者の中に、ニセモノが紛れ込んでいる。
果たしてニセモノは誰か、という謎が物語を駆動するのだが、ミステリーにおいては、作者はあらゆる手段で偽装を施しミスリードを試みる。

中でも製作者によって仕掛けられる最大の偽装は、{netabare}本作が、魔神と戦う「冒険ファンタジー」ではなく、ニセモノをめぐる謎〈ミステリ〉が主題の「ミステリー」である、という点だろう。

あたかも探偵小説における叙述トリックを参照したかのように、ミステリーを冒険ファンタジーと見せかける製作者の「騙し」は慎重で、「謎」に直接のかかわりを持たないものの、視聴者に驚きを与える効果は十分にある。

冒頭の首都の描写において、「本筋」には全く関与しないのに、壮大な美術設定や華麗な映像を見せていることは、製作者が「騙し」に自覚的である証左だろう。中世的な設定が多い冒険ファンタジーに対して、古代的なビジュアルを用意するオリジナリティも、新味のある「ファンタジー」を意図しているように見せかける偽装の一環だ。

冒頭の数話で、能天気に「地上最強」を連呼する主人公と物語のリズムに不和が感じられるのは、この偽装がもたらす違和感による。

周到に楽曲と映像を変えるオープニングが、勇者同士が戦う映像に切り替わったとき、偽装は解かれ、違和感も消失することになる。
魔神を斃す冒険ファンタジーではなく、仲間に紛れ込んだ敵を炙り出すミステリーなのだと暴露されたとき、物語がどこか鬱屈していて爽快感に欠けると感じられていた理由にも納得がいく。
疑惑にかられた勇者同士が戦う物語は、陰惨な雰囲気を纏わざるを得ないだろう。

異世界の構造や異能の仕組みがどこまで開示されているか不分明な中での「謎解き」は、「本格」として推理する条件には欠けているかもしれない。
条件に欠ける結果、安楽椅子的な「推理」で決着をつける探偵小説的快楽は不可能となるが、その分、「推理」の醍醐味を補うように、引き起こされる勇者同士の戦いはビジュアル的に派手で見ごたえがある。背景や戦闘描写はしっかりと「ファンタジー」風味で、「偽装」に引き摺られた視聴者にも満足を与えるものだろう。

そんな状況の中、仲間の勇者から疑惑を向けられ、嫌疑と攻撃を退けながら真相を「推理」しなければならない主人公は、奇妙にメタミステリー的な条件を背負い込むことになる。


ミステリーにおいて探偵の「推理」は、真の意味での「真相」とは言えない。

メタ的な視点からは、事件の「謎」という現象は多様な解釈が可能だ。
「本格」のルールの存在意義は、なるべく解釈の多様性を減らし、非合理的なものは排除するためでもあるが、真相の「唯一」性を保証することはできない。

物語の中で探偵の「推理」が「真相」となるためには、作品世界内で唯一の「真相」であると作中人物たちが(読者もそうであることが期待される)「信憑」することが必要になる。
メタ的な意味で、事件が「解決」され真相が明らかになるのは、推理が「信憑」を得た時だ、とも言えるだろう。

他の勇者たちから疑われ、抹殺の対象ともなる主人公は、「推理」するだけで解決に導くことが不可能な立場に追い込まれている。
いくら「推理」が「事実」と合致したとしても、「信憑」を得られない限り「真相」に到達できないからだ。
どれほど合理的な推理であっても、疑惑を向ける勇者たちからは信憑を勝ち取ることができないだろう。


このメタミステリー的条件は、勇者の「一員」であるという自覚と相まって、主人公の「戦い」を独特に屈折させる。

勇者という「仲間」同士が戦う状況で、主人公は自分を攻撃する勇者を、上記の二重の理由で抹殺してしまうことができない。
二重の意味で、反撃して斃すことは禁じられ、信頼を勝ち取ることが要求される。

戦いの焦点は、紛れ込んだ「敵」を発見し抹殺することではなく、自分を襲う仲間に自分を信じさせなければならない、「味方を作る」というより困難な方向へ結ばれることになる。

ファンタジー世界であれば「拳で語り合」えば済むかもしれないが、合理性に規定されたミステリー世界ではそうはいかない。

性格も立場も信条も違う、自分に敵意を持つ対立者に対し、まず対話の可能な共通の立場を模索し、味方につけ「なければならない」という「戦い」は、「魔神を斃す」ように「敵対者を抹殺」するのとは困難の次元が違う。

物語の語り口が地味になるのも無理はないが、このような「戦い」を主題にするアニメは空前と言っていいと思う。


ここまできて、主人公の「地上最強」の意味が明らかになってくる。

ルールに則って競われる「強者」に対して、ルールの枠組みなど無視する「地上最強」は、「卑劣」で済ませられるほど安易なものではない。
通常、恣意的に捨て去ることが困難なルールという「絶対」性を、相対化して無視することが可能なのは、絶望の中でも足掻き続け、なりふり構わず生存の可能性を探り続ける主人公の精神と不可分の「能力」と言える。

「強者」たる勇者にとっては、世界の構造が崩壊し精神的な足場が崩れ去るような異常な状況の中で、ルールの底が抜けた混沌で勝機をうかがう精神を持つ「地上最強」の主人公のみが、謎に正面から挑むことができる。

何処までも足掻き続けなければならない凡人であることが「地上最強」だと語る主人公は、敵対者を抹殺することなく「対話」し続けなければならないこの困難な「戦い」に、唯一、勝利を呼び込める「勇者」だろう。

「敵を斃す」冒険ファンタジーの爽快を期待して裏切られた視聴者も、失望する前にぜひ、「味方を得る」全く新しい「戦い」とその帰結を目撃して欲しい。


【追記】

「本格」のフェアプレイルールを満たすものではないが、密室トリックの解明と犯人の指摘は、この世界内での論理に則って合理的に解決される。
「冒険」ファンタジーではない、ファンタジー世界の「ミステリー」として、成功したと言えるだろう。


当面の敵に勝利した主人公だが、この独特な「戦い」の形態を最底辺で規定したのは、ミステリーという形式と共に、「六花の勇者」という集団が、一種のプロジェクト・チームであるという設定だ。

定められた宿命ではなく、魔神を斃すという「プロジェクト」を最適化するものとして抽出される「勇者」は、プロジェクト遂行上の要請を除けば、構成員同士に共有される価値観も規範も、ましてや人格的なつながりも無いと巧妙に設定されている。

内的な結束の理由を持たない結果、「プロジェクトを不能にする」敵の潜入したクローズドサークルの「罠」のように、外的要因を左右されることで求心力は失われ、一体であるべき「チーム」は結束を保つことができずに容易に解体する事になる。
求心力の消失と解体の危機は一回性のものではなく、何度も繰り返され得る不安定さから逃れられないと最後の最後で暗示されるが、この設定から生じる必然的な帰結だろう。


「六花の勇者」チームという一個の「組織」から秩序と規範が消失し、単に物理的な「勇者の集まり」という無秩序の集合に変貌する事態は、法哲学者カール・シュミットの提唱した「例外状態」と完璧な相似形をなしているようだ。

シュミットによれば、国家の規範が崩壊し秩序が失われた「例外状態」の混沌において、「敵」を名指しし「友」=味方との間に線を引くことが、新たな秩序形成の根源であるという。
敵との闘争が、主権を勝ち取り集団に秩序を打ち立てるという政治的なるものの起源であり、まず「敵」を名指し「味方」を糾合する事から闘争は始まる、と。

例外状態で名指される「敵」は、運動のその場その時に合わせ、その都度繰り返し選択される。
敵と味方を規定する秩序が消失している混沌では、「自分」と「それ以外」しか存在しない。まず「敵」を名指し、敵ではないものとして「味方」が生じる線引きには、あらかじめ自明である「味方」は存在していない。

主人公以外の「勇者」がそうであったように、その都度「味方」であるか疑わしい者を「敵」として排除しようとする倒錯も秩序形成の過程ではあり得る。が、自明の「味方」が無い以上、「敵」とその線引きは次々に交換されてゆく。
そのような「敵」「味方」の名指しのダイナミズムによって、最終的に秩序を打ち立てる主権者が誕生するのだ。

本作において、主人公は、密室トリックを仕掛けクローズドサークルを作り出した「犯人」を暴き出す。
主人公のみが、味方「候補」を切り捨てることなく、「犯人」という属性を持つものだけが「敵」であると見据えて特定=名指しに挑み、他の勇者がその都度行おうとした「敵」「味方」の線引きを退けて、最終的な「敵」の名指しと「味方」の最大化に成功する。

本作の「謎解き」は間延びしているとみる人も多いかもしれない。
が、「推理」と共に進行する主人公の「戦い」は、主人公が単なる「探偵」ではなく特異な「アジテーター」として、犯人という「敵」を名指し、「味方」を獲得して秩序を形成する例外状態での「政治」的なるものの過程を、ミステリーという形式のエンターテインメントとして展開して見せたと看做すことができるだろう。
「秩序」は動的であり、闘争は不断に生じる必然を暗示する、最後のエピソードを含めて。


シュミットの「例外状態」は、立憲国家の憲法が機能停止し、法秩序が無効化した状態を指している。

本作の主人公の「戦い」は、今後のために記憶しておく価値が十分にあるのではないかと思う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハッタリの効いたバトル×ミステリーアニメ

BS11にて全話視聴。


物語は王道なバトルファンタジーであり、 人狼ゲーム的なミステリーモノでもある。

「誰が七人目か」を作品中の描写から推理し、当てるのは大きな楽しみであろう。

でも、本作の面白さはそれだけか?
そんなはずはないだろう!

というわけで、
多くの方が散々書かれている推理の部分は極力無視して、
推理以外の面白さや魅力を書いてみる。
(ひねくれ者の思考)


さて、
本作の面白さは「ハッタリ」による部分が大きいと私は思う。



特に主人公:アドレット・マイアは
この作品を象徴する大きな「ハッタリ」そのものであった。

「地上最強の男」と自称、
複数の武器や道具を用い、相手を翻弄するトリッキーな戦術を得意とする。
窮地に立たされた時は、持ち前の度胸と知恵と話術で一か八かの大ギャンブル。

しかし
一部の聖者のように特殊なことは何も出来ない上、
普通の人間として悩み、心が折れそうになったりするなど、
普段のやや異常な自信や、大言壮語とはかけ離れた面も少々だが持ち合わせ、見せていた。

作品中でも言われている通り、
実際のところは「凡人」

数々の「強者(他の六花)」を相手に、
自称地上最強の「凡人」が持ち前のハッタリや話術や知恵を使って渡り合った末、
凡人が勝利し、強者の考えを改めさせる展開は
割と誰が見ても面白いエンターテイメントになっているであろう。

そしてこれは、本作の推理要素と並ぶぐらい大きな魅力だと私は思う。



本作の音楽は魅力であり、ハッタリだ。

巨大な上、基本的に複数で現れる凶魔とのバトルや、六花同士の争い(心理戦、舌戦含む)に、

不意打ちや急襲の時は、ワッと壮大な曲で盛り上げて視聴者を引き込み、
心理戦や舌戦の時は、弦楽器やピアノ等の音を際立たせキャラクターへの不信感を視聴者に煽る。

そして本作は音楽をかなり意識的に際立たせているように感じる。

放送版でもある程度は努力の跡が窺えるものの、
Blu-rayを購入して、かつ良い音響設備で聞いて始めて臨場感が本質を発揮するものなのだろう。
Blu-rayの販促CMで推すだけある。

オープニング曲、
物語が王道なバトルファンタジー物であることを演出する時は明るい雰囲気の曲。

シナリオが進み、六花同士で疑心暗鬼になるミステリーモノになった事を演出する時は暗めの雰囲気の曲、

と視聴者にそれらしい印象を与えている。

謎がひとまず明かされる最終回で明るい曲に戻ったのも良い演出だったと思う。



作画
私が書くまでもなく美麗で繊細。

第1話から最終回までバトルはダイナミックに
カメラワークもよく動いて見えるよう、
考えて動かしているように感じた。
キャラクターの細かい仕草や表情も、私が見た限り極力手を抜いていない。

しかし、序盤は非常にクオリティが高かったものの
終盤はちょっと怪しいところもあったのも事実…

それでも全体を見て、
テレビアニメでよくここまでやった!と十分言える出来だと私は思う。


凶魔とナッシェタニアの飛ぶ刃はすべて3Dで作られていたが、
個人的に質感に違和感を感じた。
ここはもうちょっと色彩や質感を馴染ませられなかっただろうか、結構気になった。

しかし特に凶魔に関して、違和感なく多数を動かせるのはかなり凄いと思う。
3Dも進歩したもんだ…(遠い目)



まとめ
最後に言っておくと、シナリオのテンポは決して良くは無かった。

しかしクオリティの高い作画や音楽の力もあってか、
全編を通して推理モノとしても、
またハッタリの効いたバトルアクションモノとしても、
なかなか楽しめる作品になっていると思います。
作品の評価としては「秀作」

下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 25

77.4 2 ミステリーで暗殺者なアニメランキング2位
無能なナナ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (554)
1754人が棚に入れました
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!

声優・キャラクター
大久保瑠美、下野紘、中村悠一、中原麻衣、増田俊樹、中島卓也、井上雄貴、大塚剛央、山谷祥生、手塚ヒロミチ、堤雪菜、小坂井祐莉絵、田丸篤志、富田美憂、二ノ宮愛子、大野智敬、鎌倉有那、髙坂篤志、遊佐浩二
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

天使のようなミチルにより氷のようなナナの心が融けてゆく物語

超能力者が集められた孤島にて、物語前半は無能力者のナナが超能力者を一人ずつ暗殺していく物語でした。
正直、ナナの心には暖かさのかけらもありません。だから途中で見るのをやめようと何度も思いました。

でも、天使のようなミチルちゃんにより、氷のようなナナの心が少しずつ融けてゆくのです。そこが感動します。


ナナはある機関に雇われた暗殺者。
ナナは超能力者に家族全員を殺されたため、超能力者を恨んでいます。

ミチルは誰の言葉でも信じる少女。決して相手を疑いません。
そして相手のためならば自分の身を犠牲にしてでも守り抜こうとします。

ナナが機関から受け取っている超能力者ごとの推定殺害人数を記載した情報。それがデタラメです。
例えば他人の傷を癒す能力を持つミチルの推定殺害人数が15万人以上と書いてあります。
ナナの頭脳であれば、それが実現不可能な人数だとすぐにわかるのですが、
家族を殺されたナナにとって、超能力者は全て殺人鬼にしか見えません。
正常な判断ができなくなっているのです。ナナは、無能なナナとして機関から利用されていたのです。


でも、ミチルの献身的な愛によりナナの心に人間らしさが少しずつ戻ってくる。
{netabare}
高熱で意識不明のミチルをナナが助ける際、助ける理由を言い訳のように述べて助けます。
きっとナナは、本心では今すぐにでもミチルを助けたかったのでしょう。
でも、超能力者を暗殺するナナには助ける理由は無いのです。

ミチルの熱が下がったとき、思わず「よかった」とナナはつぶやきます。
その言葉にナナ自身が驚きます。
なぜ「よかった」とつぶやいたのか…、ナナは考えます。
{/netabare}
そして…

最終回は大いに感動しました。ぜひ見てください。


私たちは誰でも間違いを犯します。
そのときに、間違いを気づかせてくれる友達がいたならば、とても幸せなことだと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 67
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話で号泣

原作未読

お話のざっくり概要
能力者たちが集められた孤島に
送り込まれる暗殺者
次々と消されていく能力者
人類の敵とは何なのか?
友情で人類の敵に立ち向かう…
だいたいそんな感じ

トリックとかはツッコミ処が満載ですし
何で暗殺者一人送るのか意味不明なんですけど
その辺は横においといて
割と声優さんの演技を楽しんで観てました。

全く事前情報無しに12話を見たんです。
ED見て驚愕しました。
何度もリピして聴きました…自然に涙出ました
もう一度聞けるなんて…思って無かった…

トリック関連は、「おいおいw」ってヤジいれつつ
コナンを見るような感じで寛容に許しましょうw
ジャンルは「知略サスペンス」ではなく
「サスペンス風多重人格演じ分け」を楽しむ感じ

大久保さんと中村さんの喋る声と内面声の
演じ分けとか豹変した時の中原さんとかw
そんな中で藤原啓治さん(´;ω;`)
おいおいそんなん泣くわ

13話は普通に良い話でしたし
内容的にはそっちの方で涙するのでしょうけどね

推定殺害は…{netabare}多分、ランダムじゃね?{/netabare}
と思われるぐらいざっくり雑な情報ですねぇ
能力的には{netabare}キョウヤ&ジン{/netabare}が強すぎるので
弱点が判明しないと無理ゲーに思います。

12話以降は必聴です。
あと、ミチルちゃんは天使
異論は認めません(`・ω・´)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 48

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

おもろいやんけ!こんなんちょっと泣くやんけ!

<2020/10/4 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
そしていつも通りに原作未読です。


かなり面白いかも。
今期「百万の命〜」に続いての大穴かも。
ノーマークだったので危うく見逃すところでした。

それにしても作品紹介のサムネ、酷いですね。
いつもならこれで切ってるところでした。
酷い詐欺だw
いや、これもバズるための作戦か?

内容ですが第一話はネタバレ要素多く、あまり書けないので、Wikiからあらすじ引用します。

(以下、Wikipediaより)
能力者と呼ばれる特殊な能力を持った少年少女たちがいた。
彼らは"人類の敵"と呼ばれる怪物と戦うため、孤島の学園に集められ、日夜訓練を行っていた。
中島ナナオもその1人であったが、能力を誰にも見せない彼は無能と呼ばれクラスの中で嘲笑の対象となっていた。
ある日、2人の転入生がナナオの前に現れる。


・・・無能で超能力と言ってもジャンプで大人気のあの超能力学園バトル作品とはかなり違うと思います。
無個性じゃなく無能なのでw

レビューのタイトル「第一話で掴みは完璧」はこの通りで気になる方は是非ご覧ください。

それにしてもそもそもバトルものなのか、これ?

第一話終了後にATXで放送されたSP番組(主要キャラの声優によるトーク)を見る限り、今後もいろいろとトリッキーなようで。

「大穴が二つあればどちらかは大当たりなんじゃないか?」
という意味も含めて期待したい作品です。

<2021/1/1 追記>
最終話まで見て。

途中は「軽い推理サスペンスものなんかな?」
とか思ってたけどちゃんとしてますね。
とても良い作品。

作画が良くないととにかくダメ、という方にはお勧めできませんが。
そうでなければ万人にお勧めできるかも。

「安西先生・・・続きが見たいです。」(CV置鮎龍太郎)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 57

67.4 3 ミステリーで暗殺者なアニメランキング3位
NOIR -ノワール(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (232)
1761人が棚に入れました
パリで裏の仕事を営むミレイユ・ブーケは、ある日、夕叢霧香と名乗る日本の女子高生から不思議なメールを受け取る。そのメールから流れてくるオルゴールの曲を耳にして、ミレイユは驚愕した。その音楽こそ、かつて家族が惨殺された日、現場で流れていた曲だったからである。
ミレイユは霧香にオルゴールの曲について尋ねるために日本へと飛ぶが、霧香は過去の記憶を失っていた。そして、とある事件がきっかけで二人はコンビを組み、裏社会の仕事人として仕事を始めることになる。ユニットの名は「NOIR(ノワ-ル)」。
様々な依頼をこなすうちに2人は真のパートナーとしての絆に目覚めていくが、そんな彼女達の前に秘密組織ソルダの影が忍び寄る。
ソルダとは一体何なのか?その正体は?そして「ノワ-ル」の名が持つ真の意味とは…?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

死を司る二人の処女(おとめ)

2001年…表現の〝萎縮"が加速する表世界の退屈を横目に、
〝解放区"たる深夜アニメでは、美少女暗殺者に銃武装させる、
『NOIR(ノワール)』なるアニメ表現開拓の成果が披露されていた…。

本作の真下耕一監督らスタッフ一同は、
明らかにフィルム・ノワール、ハードボイルド映画、マフィア物、マカロニ・ウエスタン等の、
見過ぎ、悪影響受け過ぎ、毒もらい過ぎであり(苦笑)

その溢れんばかりの病毒を、二次元の美少女キャラを通じて、
次代に語り継いでいこうとの情熱が、甘美なまでに高まった
少女×銃のハイセンスな演出となって、迸っているのでありますw

特に、{netabare} 殺しを重ねすぎて感情が平坦になった霧香が、
自らの暗殺者の性に、普通は涙しなきゃならないシーンで
ことごとく感情希薄な件はもうね…(泣)
スタッフのみなさんも、毒回り切って色々手遅れでしょうとw(苦笑)

まぁ、もっとも、二人の暗殺者少女の拠点がパリということで、
『レオン』や『ニキータ』なんかを思い出して、狂喜している私も既に手遅れですがw(苦笑){/netabare}

さらにBGMは梶浦由紀さん。
そしてOP主題歌は従来の清純可憐な乙女の代弁者から、
本作の「コッペリアの柩」で突如、妖艶な毒をまき散らす
〝黒アリ"路線に目醒めたALI PROJECTが担当。

いいですねぇ~♪音楽聴いてるだけで呪われそうですw(苦笑)

いずれにせよ時は2001年…。
こうして二次元世界にて少女が銃火器をぶっ放す、
恐るべき新世紀の幕が切って落とされたのである!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 26

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「深夜アニメらしさ」とは

数年前、AT-Xで全話視聴


2001年に深夜帯で放送されたテレビアニメ

主人公の少女:夕叢霧香と、
単独で行動していた少女の殺し屋:ミレイユ・ブーケが、ある必然で出逢い、
かつて存在した伝説の殺し屋「ノワール」
の名を名乗って「仕事」をしていき、
やがて二人を引き合わせた「ソルダ」という組織の謎にせまっていく
美少女ガンアクションアニメ


本作の魅力を語ってみる。


本作は「雰囲気」と「音楽」のアニメ
だと私は思う。


雰囲気
まず本作は、多くのアニメファンから、
「深夜アニメらしい深夜アニメ」と言われる。
そう言われる理由は「雰囲気」だろう。

「殺し屋」というダークな題材もそうだが、
2001年という、もうデジタル制作がアニメーション
制作の主流になりつつあった時代の作品でありながら、本作は全編セル画制作である。

セル画制作であったことによって、
デジタル制作とは一味違う、独特な発色、そして薄暗さが出ている。
この独特な発色や薄暗さが、
本作のダークさ、そして「深夜アニメらしさ」を強めている。

一説によると監督の真下耕一氏が、
デジタル制作を嫌がったから らしいが、
本作において、この判断は正解だと思う。

この「ダークさ」や、「深夜アニメらしさ」が
強く出た「雰囲気」は、本作の大きな魅力の一つであろう。



音楽
梶浦由記の制作した劇中の音楽が素晴らしい。
本作を一度でも見た方なら、まず誰でも思い出すであろう、
戦闘中に流れるBGM「salva nos」を始め、
どの曲も、ダークな上、ヨーロピアンテイストな世界観の本作にかっちりハマっている。

音楽単体でも十分魅力的なのだが、
このセンスの良いお洒落な音楽が
本作の演出、そして本作の雰囲気、この両方をしっかりと支え、高めあっており
本作そのものも、音楽も、より魅力的にしている。



オープニング曲・エンディング曲

オープニング曲:「コッペリアの柩」
「salva nos」と並び、本作を代表する一曲、と言っていいだろう。
ali projectによる癖の強いボーカルが、
本作のダークさ、深夜アニメらしさを上手く演出している。
アニメーションもそれに拍車をかけて、一層高めている。

もし、本作を見るかどうか悩んでいる方がいたら、
とりあえずオープニングを見てほしい。
オープニングは、それほど本作らしさが出ている。



エンディング曲:「きれいな感情」
とても静かな曲である。かすれたようなボーカルの声が良い。
アニメーションは、本編よりも明るい色を用いた塗りが目を引いた。これも良かった。



本作は、アニメーションに対する規制の強い時期に
制作されたテレビアニメのため、
銃で撃たれ、人間が大量に死んでいくものの、
血が全く流れない。
流血があれば、もうちょっとダークでミステリアスになったかもしれないが、
まぁ仕方ない。こういうのも味だ、味。


深夜アニメらしい深夜アニメ
劇中の音楽が良いアニメ

そんな作品を見たい方にはオススメする
秀作でした。

下手くそな文章をお読み頂き、ありがとうございます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

ウィラード さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

元祖雰囲気アニメ

世界観の雰囲気に没頭するアニメ系
これと同じ雰囲気を醸し出しているのは
avenger、MADLAX、エルガザド

女キャラのガンアクションが見たいならおすすめ
基本は暗いストーリーだったはず

この頃からアリプロが売れ出してた気がする
雰囲気アニメらしさはOP映像見てれば分かる
あぁ、こんな感じのアニメなんだなって
それがずっと続く

ストーリー重視ではなく
雰囲気重視だと思った

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

63.0 4 ミステリーで暗殺者なアニメランキング4位
MADLAX マドラックス(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
1067人が棚に入れました
近代化を推し進める政府の国王派と、それに反発する反政府組織ガルザとの間で12年の長きに渡り内戦を続ける、ガザッソニカ王国。
そこでは、あるエージェントの存在が、政府軍兵士と反政府ゲリラ双方の間で知れ渡っていた。驚異的な戦闘能力を誇る美少女の名はマドラックス。
一方、先進国ナフレスに12年前の記憶をなくしたマーガレット・バートンという一人の美少女が、何不自由ない普通の生活を送っていた。
全く別々の場所で対照的な生活を送る、マドラックスとマーガレット。しかし、マーガレットが自宅で見つけた赤い本の秘密を探り始め、ヴァネッサが内戦の原因を探るためにガザッソニカに飛んだことで、隠されていた二人の接点が明らかになっていく…。

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

無敵BGMヤンマーニ

突然流れる無敵BGMのヤンマーニを聞きながら、素敵ドレスを着た
ミステリアス金髪美女を眺めながら「ふつくしい・・」をやるアニメ

銃を撃つポーズがこれほどに流麗で、頭の悪いアニメもそうねーし、
見たことねーなら一見の価値はあるんじゃねーかな

とりあえず、ネタバレ少し含むけどヤンマーニ

検索 MADLAX (nowhere)


良い女は主人公意外にもう1人いて軍人のリメルダ、こいつはちゃんと
銃構える。上の動画少し見りゃ分かるだろうけど。

主人公もやや電波だけど一桁上の電波な女いて、動画だと三つ編みの奴
自分の記憶じゃ能登だったけど調べたら桑島だった。
ストーリーとそいつの発言は相手にしなくて良いよ。時間の無駄


あと作品のほぼ全ての素敵シーン(こっちはニコ)

検索 MADLAX ヤンマーニ集

こんなに良い女なのに、なんでここじゃ人気ねーんだろ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

nori さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

隠れた名作ハードボイルド系

2000年代の深夜アニメでは1番だと思ってます。当時リアルタイムでも観て
DVDでも見ました。
張り巡らされた伏線、世界観BGM 世界も国をまたいで2世界と異世界もあるし
マーガレット以外のキャラクターが狙いすぎの萌えみたいなのがないし
女キャラ多いけど、エロとか萌えとかで釣るような内容じゃなくキチンとリアル気味に描写されていてそれぞれ生きている感が伝わってくる感じ
内容自体は人を選ぶかなりハードな内容ですはっきり言って娯楽感は捨ててる内容です これぞ深夜って感じでした。
真下監督のEATMAN辺りが好きな人に完全にはまります。
リアル気味に描写されてるけど、戦闘自体はファンタジーっぽい感じもあります主人公の存在理由にかかわりますがあと戦闘はあっさりです、戦闘のアクション自体が見どころの作品ではない感じです。 イカにもガンアクションが好きな人にも向かないと思います ネットとかでキャラクター人気とかがいまいち出なかった理由もわかります、ハードすぎる話で見る視点によればつまらないと感じるでしょう、 人がいきる意味 自分探し的な要素 家族愛と戦争 憎しみ など テーマは重いですが見ごたえあります。マーガレットのキャラ絵で萌え系の軽い作品かなと思ってみるとなんじゃこりゃーとなりますのでご注意を。
EATMANもそうでしたが視聴後に考えさせられる作風です。鬱気味になるかもしれません。
 追記 今さらで古いですが BGMが相当良いので サントラ1と2
は聞いた方がいいです kalafinaになってからの梶浦より良いと思いました
MADLAXのサントラは定期的に番組とかで切り出されて使われてるようです。
マイナーな楽器チェンバロみたいな古楽器が使われてたりしてクオリティは高いです。 マスタリングは言うほどでもないので高給なオーディオで聞くと粗が見えますが、クラシック聞いてる人でも聞けます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

真下3部作の中では一番哲学的

全26話、真下監督「美少女ガンアクションアニメ3部作」の2作目。

12年前に起きた事件がマドラックス、マーガレット2人の少女の数奇な運命の始まりとなります。
(ただし、終盤までこの事件の内容は明らかになりません)

哲学的な要素と物語の展開が他の2作品と大きく異なりました。
ガンアクションのシーンはカッコいいと言うべきか、つっこみを入れたくなると言うべきか・・・でもマドラックスカッコいい!
だって、機関銃の弾だってドレス着て華麗によけるんだぜ!

と戯言はこの辺まで。
ただ、背景の設定やキャラが弱いところが展開に負けてしまうところが多かったように思えます。
特に最後もう少し作り込んでほしかったなあ。
綺麗に終わらせようとしたのかもしれないが、綺麗と軽いは違うのだ。

音楽は梶浦さんであの有名な「ヤンマーニ ヤンマーニ ヤンマーニ」が流れます^^

このアニメはBGMで助けられたかなあ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

72.1 5 ミステリーで暗殺者なアニメランキング5位
棺姫のチャイカ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (997)
5768人が棚に入れました
原作:榊一郎「棺姫(ひつぎ)のチャイカ」(ファンタジア文庫)、キャラクター原案:なまにくATK(ニトロプラス)、監督:増井壮一、監督補佐:小森高博、シリーズ構成:待田堂子、キャラクターデザイン:新井伸浩、美術監督:岡本好司、色彩設計:岩沢れい子、撮影監督:福田光、、、、

声優・キャラクター
安済知佳、間島淳司、原優子、斎藤千和、細谷佳正、佐藤健輔、野水伊織、幸田夢波、森嶋秀太、山本和臣、藏合紗恵子、勝沼紀義、ブリドカットセーラ恵美、金尾哲夫、大空直美、村瀬歩、櫻井孝宏、小日向茜、牧野由依、緒方恵美、東地宏樹

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

チャイカ、素直、かたことかわいい。

とある架空大陸の話。
今は亡き大陸の元支配者ガズ皇帝。
その娘のチャイカが主人公です。
チャイカは、何故か棺を背負って皇帝の遺体を収集。
ひょんなことから、サバターのトールと契約します。
加えて、トール思いのアカリ、中途参加のフレドリカと諸国行脚。
この作品は、彼らの遺体収集記を描いたバトルファンタジックな冒険アニメです。

チャイカ御一行はそれぞれ個性的です。
チャイカはやたら素直、そして片言がかわいい。
その独特のチャイカ口調はやみつきになりそうです。
一方、トール・アカリコンビも息がピッタリです。
アカリのマジボケに対する、トールのライトツッコミは何気に楽しい。
気まぐれフレドリカもいい仕事をします。

一方、チャイカを追うジレット隊も個性豊か。
私のお気に入りの長い桃髪ロールのヴィヴィは隠れデレデレ。
ラストのシーンはちょい気になります。

戦闘シーンは、素早い身のこなしや剣さばき、そして魔法砲により臨場感満点。
また、緊迫感あるBGMが戦闘シーンを盛り上げてくれます。

2期が秋より開始とのこと。
チャイカたちやジレット隊の行く末は如何に?
遺体を集めたら何が起こるんでしょうね。
謎が謎を呼ぶこのアニメ。
すっきりなっとくのラストを期待したいです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 61
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正に紅白つけがた、、、いや、甲乙つけがたい魅力あり(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
観た人には分かるレビュータイトルにしてみました(笑)

ジャンルとしては、ファンタジー、バトル。でも実際はキャラものだったかなと。女性キャラはみんな可愛らしく、バトルもそこそこ迫力あって、視聴時「は」、かなり2期が楽しみな作品でした(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
よし、2期のことは2期に書こう(笑)

最初の2~3話は、かなり楽しんで観られました。特にトールとニコライ(モヒカン巨漢)のバトルは、良かったです。ラノベ原作なのに、厨二的な必殺技も、(トールの界王拳wみたいなやつ以外)はなく、ちゃんと地味に剣技で戦ってたあたりは、剣道部的に好印象でした♪

中盤以降、多少ダレる部分もあったけど、ストーリーは「父親の死体を集める」という点で一貫していたので、とても観やすかったです。(かなり簡単でしたが)所々に謎というか、伏線もあって良かったです。

なにより、キャラが可愛い。

白チャイカは、なんといっても眉毛! 太眉で可愛いって、アニメでもリアルでも貴重です!(アニメ→けいおんのむぎ。リアル→怒り新党の夏目ちゃん)。しかも、ロリ&片言&記憶喪失&魔法使い&天然&ロシア風。要素を詰め込み過ぎだけど、それでもうまくまとまっていました。

個人的にお気に入りはアカリです。私は兄妹なのに恋愛してるやつは生理的にNGなのですが、これは血の繋がりがないからOK! アカリの、トールに対する偏愛というか変愛wは、かなり笑えました♪ 今まであまり観たことないキャラでしたね。

フレデリカもキャラは良かったけど、ちょっとチートでしたね、戦力的に。フレデリカがいなければ、もっと戦闘や攻略に工夫が生まれ、面白かったと思います。まあ、それはフレデリカが悪いのではなく、便利に使った(楽した)作者の責任ですが。それに、ややグロのシーンもあり、萌えには一歩届かず。

赤チャイカは、ツンデレだし、負けず嫌いなのに可愛げがあって、正に紅白つけがた、あっ、間違えた(笑)甲乙つけがたい魅力ですね♪ 赤派、白派で別れて意見を戦わせてるのも、よくわかります。……ところで、あの赤チャイカの武器、かなり好きな武器なんだけど、元ネタやら正式名称がよく分からん。個人的には、ダイの大冒険のヒュンケルや、ラグナロク(ラノベ)のジェイスが使ってたイメージだけど、もっと前からあるのかな?

作品として惜しかったのは、主人公であるトールが薄味だったこと。サバターとか、(原作では違うのかもだけど)アニメではわりと説明不足でいきなり用語が出てくるんで、最初は3Dの青い人と関係あるのかと疑ってしまいました(笑) まあ、忍者みたいなもんだと解釈してますが、この辺り(トールの過去やなぜチャイカにあそこまで肩入れするのか、サバターとは何か)を更に深く掘り下げられれば、もっと感情移入できた気がします(まっ、それやっちゃうと白チャイカをあそこまで掘り下げられませんが)。

早目に2期が発表になるくらいですから、計画はあったのでしょう。だったら、1期でムリに終らせようとせず(ストーリーを追いかけるのではなく)、 じっくり時間をかけても良かったような気がしないわけでもないです。

と、いうことで、あにこれではあまり評価されていませんが、私は個人的に結構楽しめましたよ、1期は(笑)(笑)(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

チャイカを受け入れられるかどうかが面白いかどうかに繋がっていると思う。

大きな戦争が終わった世界では
サバター(戦士)は働き口を失っていた。
そんな主人公も職を失い、
山で食料調達しているところへ
棺を担いだ少女に出会う。


その少女は世界のところどころにちりばめられた
父の遺体を一緒に探して欲しいと主人公に依頼する。



この作品のタイトルで想像したのは
棺の中から出てきた少女があまりにも
世間知らずだから主人公が世話を焼く話だと
思っていただけに、
結構びっくりしましたが、思いのほか
そのあらすじがすんなりと受け入れられました。



バトルシーンがすごくかっこいいし
主人公が強いというかアカネとの連携もかっこいいな。

自分はバトルが嫌いなのではなく
キャラがよければ楽しめると知りました。



本作はバトルだけでなく
結構笑えるところもあり
お気に入りのアニメです。


その中でも結構好きなのがフレドリカです。


{netabare}
トールと戦いたいのに助けてくれるキャラ
というのが笑えるし
態度がかわいい。


死んだと思っていたシーンがあったけど
{netabare}
生きてて良かった〜(泣)
{/netabare}
{/netabare}




{netabare}
まあ一番好きだったシーンは
トールが「驚くなよつけられてる」
の言葉に対するチャイカの顔芸が面白かった。
{/netabare}




チャイカのキャラデザと口調が
苦手とする人もいるようですが
僕はむしろ大好物です。

知っていたことではありますが
最終話で二期があるという告知があり
嬉しくて寝床でガッツポーズしました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 48
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