Witch さんの感想・評価
3.5
1期の続きだがメインの上覧試合までの繋ぎで「ローテの谷間」のような作品
【レビューNo.176】(初回登録:2025/3/27)
ラノベ原作(カクヨム・なろう発)で2025年作品。全12話。
(ストーリー)
本物の魔王を何者かが倒した。
だが世界にはまだ、時代を変革しうる逸脱の存在、修羅のごとき百鬼魔人が
蠢いている。
民が求めるのは、世界を平和に導くための本物の勇者。
今その一人を決める必要があった―――
1期からの続きで、残りの上覧試合に出場する「修羅」が紹介されていく。
(評 価)
・本当に「修羅」の紹介だけで終わりやがった
1期のレビューで
>2期も変わらず新展開からの新キャラ投入という流れが予想されます。
>・更なる面白さを提供できるか(1期の劣化版で終わらないか)
>・既出キャラとのバランスは上手く保てるのか
懸念を示したのですが、劣化版どころか本当に「修羅」の紹介だけで終わり
やがったw
1期では
・「黄都 VS タレンの反乱」という戦争を大きな軸として
・その中で「修羅」たちも各陣営について個々にバトル
また決着がついて死にゆく「修羅」もいた
ということで、見応えがあったのですが、本作はまるでそれがない。
いろいろな国に飛んで、小賢しい人間等が出てきてはよく分からん小芝居を
演じるのだが、正直話が「点」すぎて内容が全く頭に入ってこない。
そのうち「修羅」が出てきてその実力の一端を見せると、上覧試合への出場
枠を持つ有力者がその者を推薦するのをひたすら繰り返すという。
また「修羅」でない者も
・黄昏潜りユキハル
・厄運のリッケ
といった2つ目の名前を持っているので、正直最初は
「誰が『修羅』やねん!?」
と理解するのも一苦労ですね。
予想していたシナリオの中では最悪レベルの展開でしたね。
・上覧試合への全出場者がようやく決まる
以下の16名の「修羅」が出場となります。
{netabare}【1期】
・柳の剣のソウジロウ (異世界から来た地球最後の柳生新陰流の使い手)
・星馳せアルス (三本腕を持つワイバーン)
・世界詞のキア (思うだけであらゆる事象を引き起こす全能の詞術士)
・静かに歌うナスティーク (猛毒の「死の牙」を持つ天使(普段はクゼを守護))
【2期】
・地平咆、メレ (凄まじい威力の矢を放つ巨人)
・黒曜、リナリス (美しき血鬼(ヴァンパイア)の少女)
・おぞましきトロア(無数の魔剣を保有する体格に優れる山人)
・窮知の箱のメステルエクシル(軸のキヤズナに製作されたゴーレム)
・戒心のクウロ (「天眼」と呼ばれる優れた知覚能力を持つ小人)
・絶対なるロスクレイ (黄都第二将の美男子)
・冬のルクノカ (竜の中においてさらに最強とされる伝説の存在)
・無尽無流のサイアノプ (武術の数々を極めたウーズ(スライム))
・音斬りシャルク (音速越えの機動力を持つスケルトン(2期で出場枠獲得))
・不言のウハク (一切の感情を持たない大鬼(オーガ))
・魔法のツー (傷を負わない無敵の肉体を持つ少女)
・逆理のヒロト (異世界から来た政治家){/netabare}
2期で出場者選びが終わってよかったね。
かなりちゃんぽん感がある個性的な面子ですが、
「これどうやって戦闘を描くねん!?」
と楽しみではありますね。
ここまでやったんだから上覧試合の3期も当然やりますよね!?
(アナウンスはまだなかったはず)
正直「3期への繋ぎ」と割り切ってるような感じで、作品の評価としては
・(プロ野球風にいうと)「ローテの谷間」
みたいな作品だったかなっと。
いろいろな「修羅」が紹介されたのは意味があり、少し面白そうと思うキャラ
もいましたが、全体としてはあまり魅力が感じられなかったかな。
(各陣営の思惑なんかも全然頭に入ってこないし、もうええわとw)
「次の上覧試合のために」我慢して視聴してた部分はありますね。
もうちょっと1期のような描き方はできなかったのかとは思いましたね。