2024年度のフランスおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のフランス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月24日の時点で一番の2024年度のフランスおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.0 1 2024年度のフランスアニメランキング1位
バーテンダー 神のグラス(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (107)
319人が棚に入れました
「神のグラス」と称されるほどの若き天才バーテンダー、佐々倉溜。パリより帰国し、銀座のバーで働き始めた彼のもとに、多種多様な事情や生き様を抱えたお客様が訪れる。彼らに差し出される一杯のグラスが、あるときは彼らの人生を変え、あるときは彼らの心を少しだけ慰める――。酒と人とがドラマを紡ぐ、大人のためのスタイリッシュ・BARストーリー!

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「3B」の一角

<2024/4/13 初投稿>
漫画原作でテイストは「ギャラリーフェイク」
蘊蓄人情ものです。

昔、漫喫でちょいちょい読んでました
全部は読めてませんが
結構好きな漫画でした

2006年ごろに一度アニメ化されてるようなので今回は2回目のアニメ化
2話まで見た限りではかなり良い感じ
主人公のバーテンダー佐々倉に寺島拓篤さんの声が合ってます

バーの雰囲気って好きなんですよ
一人旅とかでホテル泊まってバーがあるとだいたい行きます
その街のこといろいろ聞けるし

あと家の近所のバーにもたまに行ったりします
ぼーっと酒飲むのにちょうど良い

そういう雰囲気が好きな人には楽しめる作品だと思います


あとレビュータイトル「3B」
これは「めちゃくちゃ女性にモテるんだけどいざ付き合うと女性がめちゃくちゃ苦労する職業」と言われる"美容室"、"バンドマン"、"バーテンダー"の頭文字を指してのもの
女性の皆さんはお気をつけください笑

投稿 : 2025/03/22
♥ : 17

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

角瓶買って一杯やりますかね。

まま基本アニメは休みの日に一杯やりもってまとめて見るんですけども、この作品はいつも一発目に見とりました。

ものすごい面白いかとゆわれればそおゆうことでもないのですが、個人的にお酒好きなのでお酒のハナシも好きなのですよ。

最近は街に出てバーに行くなんてこともご無沙汰しとりますが、この作品見てたら久々行ってみようかなとゆう気にはなりましたです。

今まではカクテルとかバーで頼んだことはありませんでしたがやっぱりバーに行ったらカクテルを頼まない手はないのだなと改めて思いました。

ハナシの中に出てくるお酒はどれもおいしそうでした。

何話かは忘れましたけど角ハイボールのハナシが印象に残りました。
角ハイ。旨いすよね。


とゆうことで来週末は角瓶買って一杯やりますかね。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「恥ずかしいセリフ禁止!」

「バーテンダー 神のグラス」は、2004年から2011年まで連載された大人気コミック「バーテンダー」が待望のアニメ化された作品です。原作では、バーテンダーの道を極める佐々倉溜を中心に、さまざまな人々との心温まるエピソードが描かれ、多くの読者に愛されてきました。

今回のアニメ「バーテンダー 神のグラス」は、その原作の魅力をしっかりと引き継ぎつつ、現代風にアレンジされており、原作ファンも新しい視聴者も楽しめる内容になっています。エピソードごとのストーリーテリングが丁寧で、キャラクターたちの人間関係や成長を通じて心に響くメッセージが伝わってきます。バーという特別な空間で繰り広げられるドラマが、日常の喧騒から一息つく時間を与えてくれるのです。

声優陣の演技も素晴らしく、キャラクターたちの魅力を一層引き立てています。佐々倉溜を演じる声優の落ち着いた声色が、物語の雰囲気にぴったりとマッチしており、リスナーを物語の世界に引き込んでくれます。

ただ、作画については少々残念な部分もあります。特に、キャラクターのデザインや動きが一部のシーンで粗さが目立つことがあります。原作の繊細な絵柄を期待していたファンにとっては、少し物足りないかもしれません。しかし、それでもストーリーやキャラクターの魅力が損なわれることはなく、総合的には満足度の高い作品に仕上がっています。

また、同時刻に放送されている「怪異と乙女と神隠し」に視聴者が流れてしまっている点も残念です。「バーテンダー 神のグラス」の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと感じる一方で、競合する番組に視聴者が分散してしまうのは寂しいものです。

このアニメは、大人の社会人向けとしても非常に魅力的です。キャラクターたちが織りなす人間ドラマや、バーの雰囲気が大人の視聴者にとって心地よいひとときを提供します。以前にもアニメ化された「バーテンダー」シリーズですが、今回の作品はより原作に忠実で、原作ファンも新たな視聴者も楽しめる内容となっています。

「バーテンダー 神のグラス」は、長い一日の終わりにリラックスしながら楽しむのにぴったりのアニメです。ストーリーやキャラクターの魅力が心に残り、現代の視聴者にも親しみやすい内容となっています。原作の良さをしっかりと受け継ぎつつ、新しい風を吹き込んだこの作品、ぜひ一度ご覧になってみてください。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 2

75.9 2 2024年度のフランスアニメランキング2位
ロボット・ドリームズ(アニメ映画)

2024年11月8日
★★★★☆ 4.0 (10)
22人が棚に入れました
第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされた、サラ・バロンのグラフィックノベルが原作の長編アニメーション。1980年代のニューヨークを舞台に、一人ぼっちで暮らす犬とロボットの友情をセリフやナレーションなしで描く。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

寂寥(せきりょう)感を抱き続ける人生を語った深イイ作品

独り身の寂しさに苛まれるドッグが、
購入した友達ロボットと、“二人”で過ごす日々の悲喜交交などを描いた、
サラ・バロン氏作の同名グラフィック・ノベル(マンガ形式のビジュアルブック。劇場鑑賞後にKindleセールで購読)
のスペイン・フランス合作による長編アニメ映画化作品(102分)


【物語 4.0点】
原作は約200ページ。これを原作同様セリフ、ナレーションなしのアニメーション作品にしても30分程度。
長尺化に当たって、相当なアニオリシーン、設定が追加される。

追加要素を通じて、テーマとして掘り下げられたのが、
人が抱く寂しさへの向き合い方について。

よく青春アニメ何かで、仲間に囲まれている“カースト上位”の“リア充”
“陰キャ”の“ぼっち”が羨望し、奮起して出会いを勝ち取り“リア充”にランクアップ。
このかけがえのない絆は永遠さ。
というテンプレがあって、私も、この種の作風で好きなアニメも多々ありますが。
それは未来が永遠と思える元気な若人だから成立する筋書き。

本作は大人になった擬人化アニマル・ニューヨーカーのドッグのお話。
ドッグを始めとした“ぼっち”は、家族や仲間とつるんでいる“リア充”を見かけては、
自分は何て孤独で寂しい奴なんだと、こじらせがちですが。

現実には永遠の友情だの、愛だの、まずないでしょう。
パートナーと過ごして幸せそうなあの人だって、出会って始まった瞬間から、いつか別れて終わる日を迎える宿命を抱えて生きています。
誰かといたって、いつか関係が霧散するのではとの焦燥で心が休まることはない。
結局、人はどうあがいても孤独なのです。
そして、離別で味わう寂しさと言うのは、“ぼっち”が独り身の孤独に耐えている時の寂寥感とは比較にならない痛みを伴います。

それでも、人が新たな出会いを求めて、誰かと共に何かをして過ごす日々を求め続けることには意味がある。
全編通じて、キチンと苦みも織り込んだ人生訓として価値ある逸品だと思いました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・BTeam Pictures(西)&Wild Bunch(仏)

シンプル。だが力強い。

作画、背景美術共に、あまりゴチャゴチャと描き込まず、塗りも簡素な2Dアニメ。
が、それだけに、訴えたい心情が明快に伝わって来る作風。

スペインの実写映画監督パブロ・ベルヘル氏は本作がアニメ映画監督初挑戦だったそうですが、
アニメーションへの情熱は本物。

監督の“十戒”なる決意表明がパンフレットに記載されていますが、
2つ目の「この作品では、アニメーションが持つ無限の物語表現の可能性を探求したい。
アニメーションはすべてが可能であり、形式的な制限が存在しない媒体である」
との文言が激烈。

セリフなしの物語を作画で表現せねばならない上、
ネタバレレビューを読む ロボットが見る、現実離れしている夢の映像の実現など、
高ハードルな映像表現が必須な本作でしたが、
映画愛、アニメ愛に燃える監督にとっては望む所だったのかもしれません。


原作がアメリカであり、キャラデザの見てくれから、
オーバーアクション、ギャグ重視なアメコミ風との事前の印象を抱いていましたが、
実際には、むしろ繊細な瞳の動きで心情を訴える、ジャパニメーション寄り。
因みに監督の奥さんは日本人で、本作でもミュージックエディターを務める原見 夕子氏。


監督も実写映画畑を歩んで来たとあってか、アングルへのこだわりも半端なかったです。
“被写体”を多彩な“カメラワーク”で捉えるだけならまだ良作レベル。
本作ではドッグとロボットの周りで活動する動物たちの視点に“カメラ”の焦点を移しつつ、
アングルを切り替える手法が多用され、作品に、賑やかさとリズムを生み出していて。
こういうカットを見る度、私は上手いな~と唸らされました。



【キャラ 4.0点】
原作では舞台はアメリカのどっかの街。
映画化に際して、1980年代の大都会NYに設定を具体化。

主人公・ドッグ。
冒頭アニオリとなった、ドッグが孤独を噛みしめるカットが秀逸で、一気に引き込まれます。
80年代。ひとりの夜など、数チャンネルしかないテレビに面白い番組なければ一瞬で詰むし、
ネタバレレビューを読む
そこへ、寂しいあなた、友達ロボット要りませんか?とCM入れば、そりゃ飛び付きます。

と、同時に、私は、あの80年代世界に、もしインターネットがあったらとの恐怖?も抱きました。
今の世界ってネットの仮想空間が広大過ぎて、独りで、いくらでも時間溶かせてしまうのですよね。
ドッグはロボ購入の他にも、ネタバレレビューを読む
“ぼっち”の中でもかなり行動派。
ですが、こうしたドッグのリアルで出会いを求める勇気も、
ネットSNS上で欠けた心を補完されてしまったら、かき消されて物語が始まらない。
登場しなかったネットの存在の大きさを逆に痛感させられた劇場鑑賞でもありました。


パートナーの友達ロボット。
技術的な原理へのツッコミなど意に介さず、人間の心を深く理解できるロボ設定。
だが立場は所詮、人権もないロボ玩具扱い。
例えネタバレレビューを読む されようと文句は言えない立場。
序盤、ネタバレレビューを読む を見て、
察してしまうロボットの表情が切なかったです。

が、それでも本質的にこのロボットの性根が善性なのが救いでした。
ネタバレレビューを読む にはホッコリさせられました。


アニオリNY設定により、原作からキャラデザもスタイリッシュなニューヨーカーにバーッジョンアップ。
特に凧揚げのダッグは、ただのアヒルさんから、イカしたバイク乗りのダッグへと華麗にイメチェンw


【声優 4.0点】
セリフ無しで字幕版、吹替版の区別すらない。
こんなアニメに声優・基準点3.0ではなく4.0点付けるのは正気の沙汰では無いことは分かっていますが。

アニメ映画制作エピソードで、アフレコ素人の俳優・タレントが、
声だけで演技する難しさ、特に息遣いだけで感情を表す困難性を吐露しているのを、よく見かけます。

その観点から、本作のドッグたちの、
この息遣いなら、もはや言葉は要らないと思わせる演技。
私は率直に巧いと感心してしまったんですよね。


【音楽 4.5点】
劇伴担当はアルフォンソ・デ・ヴィラロンガ氏(西)

クールジャズを多用して80年代NYの喧騒を好演出。
地下鉄で、即興でドラマーがパフォーマンスを披露する様も、
如何にもといった感じで良き。

作品通じてメインフレーズとなったのが、
アース・ウィンド&ファイアーによる往年のR&Bのヒット曲「セプテンバー」(1978)
(私にとっては巨人・阿部 慎之助監督の現役時代の入場曲という印象も強いですがw)
ドッグとロボットの楽しい思い出を繋ぐ。
音楽の記憶は、時に言葉以上に心情を表す好例を示す。


オマージュ、ノスタルジーには懐疑的な見方をしがちな私。
ですがアニメ映画版『スーパーマリオ』や本作などを観ていると、
洋画が世界を再び一つにできる鍵は80年代にあるのでは?
と懐古をこじらせてしまいます。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12
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