フィギュアスケートTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のフィギュアスケート成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月26日の時点で一番のフィギュアスケートTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.9 1 フィギュアスケートアニメランキング1位
メダリスト(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (284)
539人が棚に入れました
スケーターとして挫折した青年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり。 リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は自らコーチを引き受ける。 才能を開花させていくいのりと、指導者として成長していく司。 タッグを組んだ二人は栄光の“メダリスト”を目指す――!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

スポコンは優秀でキャラが良い。面白いけどマイナスも目につく作品。

 コミカルな部分とシリアスな部分とが上手く合わさって、エンタメという点ではかなりの水準だったと思います。キャラ設定と配置が良くそこが上手く機能していたのでしょう。主要キャラは皆特徴があって、意味があって、魅力がありました。

 スポコンについては、いのりがスケートをやりたくてもできないところから、その想いで6級まで突き進む部分はスポコンの根性のところが見せ場であり、そこを真面目にやっている作品だったので評価が高いのだとと思います。

 スケート競技、スケート魅力については、まあまあの水準だったかなと思います。ジャンプやスピン、演技などについてはところどころ解説が入って、昨今そこをさぼる作品が多い中、フィギュアスケート競技そのものを楽しめる作品だったと思います。まだまだ中途半端だし、いのりがなぜそんなに急に上手くなったのかの「特徴」がキャラ付けとして弱かったかなと思います。
 コーチの力に焦点を当てたのはかなり良かったと思います。それぞれの少女スケーターとセットで必ずコーチを出してきたのが、ヒューマンドラマとスポコンの見事な融合になったのでしょう。

 ただし、です。これは私の錯覚、言いがかりかもしれませんが「銀盤のトレース」というフィギュアスケート小説とかなり設定に類似性があります。
 親、特に母親の反対でスケートができない小学校高学年の少女が主人公の話。姉が昔やっていて辞めている。コーチとの出会いで開花していく。名古屋が舞台。類似性は良くある話ですが、フィギュアスケートを扱った数少ない作品の中で、かなり突出している有名作なので編集や原作者はチェックしていないはずがないと思います。そこが前半ちょっとモヤモヤしながら見ざるを得ませんでした。

 で、ついでに言うと、肝心のなぜヒカルはいのりに絡んでくるのか、が描けていなかった気がします。スケートやっているのに自分を知らないとか、はじめのスピードにガムシャラについていくいのりを面白がった…だけでは、ちょっと弱い気がします。

 ヒカルという名前に対してダークなイメージをキャラに付与しているので、光と影の象徴なんだろうなという気はします。コーチも対照的でありながら類似性がある。そう、コーチとの組み合わせですよね。情熱や狂気、冷徹…そういうところのベクトルが正反対でありながら、いのりと同じ線上にあるというか。そこをヒカルがいのりに感じたんんだろうなとは思いますが、1クール目ではそこが上手く機能していたかな?という気がしました。

 また、前半だけならストーリーがテンポ良く進みながら、いのりの成長を楽しめた部分でかなり面白かったと思いますが、後半ちょっと同じことの繰り返しになる感じが見られました。それと1年後の使い方が上手くいったのかな…そこが一番見たい部分だったのにというのと、ヒカルを目標にしている部分の描写が足りない気がしました。
「いのりにスケーターとしての特徴がない」という点において、唯一あるのがヒカルとのコーチ含めた対比です。いのりのスケートに対する情熱とヒカルの狂気が対応してもう少しスポコンのドラマが無かったのかなと思います。


 演出が良くコミカルな面とよくマッチしていました。地のアニメは決していい作画ではないですが、丁寧な作画で描きたいことをちゃんと描く工夫がみられたと思います。スケーティングの作画は、良いとは思いますが、CG感をもう少し何とかできなかったかなという残念な気持ちもちょっとあります。

 振付やCGモデルは良かったですし、なにせ通常では絶対に見られないカメラワークですから、アニメならではという点では素晴らしかった。ですが、ちょっとCG感が強くて、そこをエフェクトなりフィルターなり色合いなり何かでもうちょっと何とかすれば最高だったのに、と思います。

 とまあ、作品として高水準だからこその批判もしたくなるという点では、よく出来た話だと思います。が、キャラ萌えに頼りすぎているのがいいのか悪いのか。そして、スポコンとしては後半にちょっとエピソードが反復になってきた気がしますので、変化が欲しかった。一番見たい1年間とヒカルがなぜいのりに構うのかとヒカルのスケーターとしての強みを省略したのが、物足りなかったので、そこを入れられなかったのか、という気がします。

 評価は、尻切れトンボなのと類似作にモヤモヤするのでストーリーは4。キャラは見事だったと思いますが、いのりのスケーターとしてなぜ急成長するのか、コーチと情熱というのはあるでしょうけどいのりの強みが描けなかったこと、ヒカルとの対比が不十分だったことで減点で4.5にします。

 作画も音楽も悪くないし、声優のキャスティングは良かったと思いますので4とします。


追記 2期決定したみたいですね。ただ「制作決定」のパタンなので2年後か3年後かわかりませんけど。




第1話 地道な努力と競技の世界を丁寧に描くなら興味があります。

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第2話 類似作があってモヤモヤはしますが…むしろあの生物はやめろ。

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3話 いろいろ文句は言いましたが、いのりは応援せざるを得ません。

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4話 王道というか単純というか。キャラ描写と演出の作品ですね。

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5話 構成ミス?テーマを明確にするために4話後半とつなげるべきでは?

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6話 いのりはミミズ爺さんにメダルを見せてやれるか?

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9話 スポコンの初期の面白さを消化した後が平坦にならなければいいですが。

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10話 24分が少し長く感じられる気がします。マンネリ化かもしれません。

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11話 キャラだよりで伸びしろがない作品かも。

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12話 時間と成長と劣等感。3人それぞれの成長が描けた良い回でした。

 話が停滞気味でしたが、今回は良かったと思います。理凰は光に対して成長が停まったコンプレックスと指導者への信頼、ミケはジャンプにこだわりすぎて姿勢をおろそかにした過去の自分の反省とそれを反転させて将来につなげるマインド、いのりは順調に成長してきたことで自分のドライバ要因である出遅れを今度は目標に向かって進む方に転換したこと。

 時間と成長、劣等感など3名のキャラが上手く前を向くことで技術をものにしました。バレエもモチベーションのために少しの補足説明で子供にとっては意味が変わってくる。バレエレッスンを上手く絡めてジャンプにつなげたのも、スポコンの面目躍如という回だったと思います。

 こういうエピソードなら十分に秀作認定できると思います。この話が描けるなら、1級から5級までのショートカットと中盤のストーリー的なダレがもったいないなと思います。

 間違いなく2期は来ると思いますが…最終回と同時発表なら半年、じゃなければ多分1年以上待つパターンですよね。発表の仕方によってはコミックを読むべきかなあ。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

地中からミミズと情熱を掘り起す令和のスポ根アニメ

フィギュアスケートを始めるには遅すぎると言われる
小5で未だスケートを始める勇気を出せずにいた主人公少女・結束いのり。
高校から始めたスケートでアイスダンスで頭角を表すも目標に届かず、
現役引退後は就職先を見つけられずにいた青年・明浦路司。

いのりの才覚を見出した司が、新任コーチとして、二人三脚で、
フィギュア界の狭き登竜門を目指す同名青年コミック(未読)の連続アニメ化作品1期目(全13話)


【物語 4.5点】
熱い。スポ根の熱さを根こそぎさらっていく力強さ。

そもそも、冒頭、主人公いのりは、スケートを始めることすらできていませんでした。
学校でも出来の悪い子とみなされ、自己肯定感の無さなどもあって、
母親にスケートやりたいと言うこともできず。
惨めな自分に下を向き、日々、地中からほじくり出したミミズを集めては、
スケート場に“無銭入場”して夢を遠目に眺めるだけ。

この地べたのゼロ、あるいは地下のマイナスから、
最初の一歩を司先生が後押しする冒頭から既に高火力。


前半のヤマ回となった第4話ネタバレレビューを読む
視聴時、私は色々と上手く行かず、メンタルが地中までめり込んでいたドン底状態でした。
ネタバレレビューを読むいのりさんの勇姿を見て、
私もつまずいても、失敗しても、苦手なことにもチャレンジして行こうと、感極まり号泣。
ここで私は完全にこのスポ根アニメの虜になりました。


1期目最終回となったネタバレレビューを読む
いのりが、心中でありがとうと述べているのは、
ダメダメで地中に埋まっていた過去の自分に対して。
が、そのモノローグは、0から1の間で埋もれている、
道半ばで立ちすくんでしまっている全ての人へのエールにも聞こえました。

落ち込んだ時のカンフル剤として心の片隅に常備しておきたい作品です。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ENGI

過去の実績を見るに、率直に期待より不安の方が大きかったスタジオ。
ですが3Dと2Dの融合を図るという同スタジオ(※1)にとって、
フィギュアという題材は腕が鳴ったのか、水を得た魚の如く、CGを活用した臨場感のある滑走シーンを再現。
投入された予算、人員などもあるのでしょうが、スタジオにも適材適所ってあるんだなと再認識。

圧巻の演技シーンを支えたのが、フィギュアスケート振付担当でプロフィギュアスケーターの鈴木 明子氏。
原作者が紹介したモーションキャプチャー撮影経験のあるリンクを、鈴木氏がメインの活動場所にしていたという縁で実現したという今回の協力。

6歳頃からスケートを始め、アマチュア競技者時代は、オリンピックや世界選手権にも出場していた鈴木選手。
が、大学時代に摂食障害に見舞われ、国際大会で活躍した全盛期は20代後半。
司先生が競技者引退した年齢より後に実績を残した遅咲きの印象も相まって、
もう遅いと言われてもめげない、いのりたちの物語とのシンクロを感じます。


喜怒哀楽を伝える人物の表情描写も良好。
特に、いのりの顔芸はネタバレレビューを読むなど、
変顔含めてバリエーション豊かで楽しいです。
いのりさんなら『スパファミ』アーニャや、『ぼざろ』後藤ひとりとも互角に渡り合えるのでは?
などと褒めちぎってしまうのは司先生並に入れ込み過ぎでしょうかw


【キャラ 4.5点】
もう一人の主人公と言える司先生。
第6話にて明かされた過去。
ネタバレレビューを読む
本気で走り始めた人には、良縁がもたらされる可能性もあるという人生訓を示唆したエピソードでした。

いのりが、フィギュアを始めるのに逡巡する一因となった、
ネタバレレビューを読むと、それ故の挫折を抱えた母。
スケートをやる。メダリストになる。
と決意を貫くいのりが、スケートに習わせることを固辞していた母の心境まで変えていく。

衣装の用意にしても、急速に身長が伸びていく成長期に合わせるだけでも大変でしょうに。
母は、毎回、時に夜を徹してキラキラした衣装を用意してくれる。
ついには、いのりが夢中になれることを見つけてくれて、本当は強い子だと気付かせてくれて、ありがとうとまで言って涙ぐむ。
本気で走り始めた人は、周りをも変えて行く、これまた良エピソードです。


終盤、理凰くんのエピソードも良かったです。
ネタバレレビューを読む
彼の心を動かした時の司先生に私ももらい泣きしそうになりました。はい。涙腺ガバガバですw


作中主人公たちの目標は、大舞台での、いのりさんのメダル獲得であり、
同世代で圧倒的なパフォーマンスで魅せる狼嵜(かみさき)光は競技人生通じて憧れのライバルとなるのでしょうが。
作品のテーマとしてのゴールは荒んだ心の浄化にあるのかもしれません。

その観点から“ラスボス”候補である光のコーチで金メダリストの夜鷹純。
ネタバレレビューを読むするは、だいぶ深そうな彼の心の闇の所以は分かりませんが、
司先生がスケートに憧れたキッカケとなった夜鷹に、
いのりの胸を打つような名演をぶつけて救済する?
展望すると、2期以降も楽しみになって来ます。


【声優 4.0点】
主演・結束いのり役の春瀬 なつみさん。
春瀬さんがフィギュアスケートのファンで、原作者も春瀬さんを推し声優にしていた。
エモいエピソードですが、ここも、あくまでオーディションを経た上でのキャスティング。

春瀬さん、気弱な面もあるけど、夢や信頼する司先生に関することとなると、
男の子のネタバレレビューを読むを押し返すくらい激昂する。
いのりさんの振れ幅を好演されていました。
私は、特段、原作者との縁が無くても、主役に抜擢されていたのでは?と好感しました。


司先生役の大塚 剛央さん。
同クールの某中華風ファンタジーではクールな宦官役なんかもやってる大塚さんですが、
ここでは熱血指導員ボイスを前面に押し出したホットな演技。
いのりさんならできる!とか、ネタバレレビューを読むとか、叫んでいる姿見ていたら松岡 修造さんを思い出して吹き出しましたw


【音楽 4.5点】
いのりさんの勝負曲・ホルスト「組曲『惑星』第4楽章「木星」」
平原 綾香さんの「ジュピター」がヒットした頃以来、随分久しぶりに聴きましたが、
壮麗な名曲ですね。奮起したい朝などに注入するとアガります。


劇伴担当は林 ゆうき氏。
BGMはバックグラウンドで黒子に徹するのが好みと吹かしながら、
好みの劇伴作家には一曲で状況を変えられる高火力のパワー型が多い自己矛盾を抱える私。
林氏も力強いストリングスで運命を切り開く、お気に入りの作曲家。

林氏は「Go For The Gold」など一部フィギュアスケート演技曲も作曲。
熱量のある選手たちの演技に押し負けないどころか、食い込んでいました。


OP主題歌は原作ファンだと言う米津 玄師さんが「BOW AND ARROW」を提供。
“逆指名”だと話題になった一曲ではありますが、
ここも、スタッフが主題歌選定に難航する中で、米津さんの熱意を感知した結果。

鈴木 明子氏、主演声優、主題歌歌手と、ここまで数々の制作エピソードを並べて来ましたが、
いずれも最初からヒットを狙って決め打ちしたわけではなく、
スタッフたちがより良い作品をとアンテナを張りつつ企画を練る中で、
各々目標を持って歩む強火の関係者を引き寄せた感がすごくあります。
アニメ制作もまた、再現性が低い筋書きのないドラマ。
走り出した人たちに良縁ありを作品外でも実感して熱くなります。

以前『ジークアクス』レビューにて、米津さんの大衆向けにヒットすることを邪道としない姿勢は嫌いではないと述べましたが。
原作ファンだから主題歌熱望というエピソードの前提には、
米津さんが、本原作も受賞した「次にくるマンガ大賞」で気になったコミックは片っ端から買い漁る。
そして『メダリスト』と出会った(※3)
という流行をつかむヒットアーティストのメンタルセットがあります。
漫画なんて忙しくて読んでる暇ないと言い訳して原作未読の私など足元にも及びません。

米津さんは、主題歌射止めたのみに飽き足らず、
自ら、いのりさんを活写したCDジャケットを描き下ろし、
さらには、同曲と羽生 結弦さんとのコラボ動画を公開するなど超貪欲で圧倒されます。

歌詞と作品のシンクロ率も上々。
OPアニメも「見違えていく君の指から今 手を放す」で、
いのりが司先生のパーカーの紐を放す描写を重ねるなど、
着実に楽曲とリンクさせてきて加点して来ます。


ED主題歌は作品舞台の“地元”名古屋のロックバンド・ねぐせ。「あたしのドレス」
Hop!Step!Jump!とノリノリのナンバー。
EDアニメまで、ミミズをゴリ押すスタイルw


【参考文献】(※1)MANTANWEB/メダリスト:アニメ化の挑戦 圧巻のフィギュアスケートシーン制作秘話 山下愼平Pインタビュー(1)
(※2)MANTANWEB/メダリスト:キャスティングの裏側 アニメならではの魅力 山下愼平Pインタビュー(2)
(※3)コミックナタリー/TVアニメ「メダリスト」特集|つるまいかだ×米津玄師、尊敬し合う2人が語り合う

投稿 : 2025/04/26
♥ : 22

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

手ぇ放っ…!

…さんといて〜〜!!
今も耳に残るその叫び声。
その昔、小学校高学年である。
当時の冬の課外授業と言えばアイススケートであった。
ただしお遊びである。“俺の司”などいるはずもなく、リンクの真ん中に放り出された。
もちろん滑れるか滑れないかはお構い無しで、我らが担任、音楽担当の女性教諭も児童と連なって大騒ぎ^^;。
こんな時、子供は残酷である。
一人減り、また一人、哀れ、取り残された彼女の絶叫がアリーナに響き渡る。

岡崎公園内にあった京都アリーナ、今はその場所にある喫茶店に、その名を残すのみである。

ところで、「かわいらしすぎてごめんやす〜」の鹿本すずちゃんが良いキャラで…。
もう、小脇に抱えてお持ち帰りしたいほどでありました^^;。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 13

76.0 2 フィギュアスケートアニメランキング2位
ユーリ!!! on ICE(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (746)
3002人が棚に入れました
日本中の期待を背負って挑んだグランプリファイナルで惨敗…
故郷吸収に帰ることになったフィギュアスケーター勝生有利。

「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに突然やってきたのは世界選手権5連覇のヴィクトル・ニキフォロフで…

日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、ロシアの下克上スケーター ユーリ・プリセツキー。

2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズが今、幕をあける!

声優・キャラクター
豊永利行、諏訪部順一、内山昂輝、細谷佳正、本城雄太郎、安元洋貴、宮野真守、小野賢章、前野智昭、村瀬歩、野島健児、福山潤、日野聡、羽多野渉、土岐隼一

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

BLアニメというけれど?

「男子フギィアスケート」なんて書いてあるので当初期待してませんでしたが、非常に良い作品です!!!
1話、2話にて物語の掴みはOK。勇利の成長に焦点を当てます。
無論、ユーリにも成長の過程が組み込まれますが、やはり主役は勇利。
憧れ、ライバル、嫉妬、勝負、挫折、涙、達成、努力・・・たくさん要素が組み込まれています。観ていて楽しいですよ。

このアニメ、BLアニメというけれど、師弟関係とはそういうものではないでしょうか。
選手はコーチを信じて演技をして
コーチは選手を信じて大会に送り出す。
もし、これが男女の話の方が当たり前のようでつまらない展開になるのではないかと思いました。これで良し!
陽気に振る舞うビクトル。
憧れの選手にコーチをしてもらえるユーリ。
この組み合わせは最高だと思います。

敢えて残念なのは、このアニメ1クールで最後が急ぎ足。もっと個々の選手を掘り下げて欲しかった。個性のあるキャラが多いのでもっと楽しめたのではないでしょうか。

最後にOPのディーンフジオカにびっくり!良い曲です!

2018年2月平昌オリンピック開催。
2月12日付けの東京新聞 「東京エンタメ堂書店」記事にて
ユーリ!!!ONICEを絶賛しております。
それと、日本男女ペアが劇中曲にて挑戦するそうですよ。
プロも作品を楽しんでいるようですね(笑)

投稿 : 2025/04/26
♥ : 54
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スケートにも関係にもハラハラしましたー

フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ。


主人公の勝生勇利(かつきゆうり、以下ユーリ)は最初から日本一クラスの実力選手。
メンタルの弱さが目立ちますが、悔しさをバネに努力を重ねるというスポ根的な話ではありません。
そういう意味で主人公っぽいのは、同名のユーリ・プリセツキー(ユリオ)のほう。

この作品は、感情が変化することによって、演技にどう表れるかに焦点を当てています。
感情によって目的が生まれたなら、努力は勝手についてきます。
感情が乱されたなら、力があっても結果を出せません。
意識の変化を追いかけつつ、感情を語りながら演技に乗せるのは、強弱のあるフィギュアスケートと相性が抜群です。


よって、裏話はそこそこに、大部分が結果を見せる演技シーンに割り当てられています。
実況や解説まで付いていて、スポーツ番組を見ている感覚です。

この見せ方でもけっこう語れるもんなんですね。
ユーリやユリオはともかく、サブキャラは滑りながら心情を述べ、演技の流れで自己紹介しているに近い。
それなのに、キャラがちゃんと立っています。

サブキャラが活躍することで、それぞれの演技がうまくいくかどうか、ハラハラ。


ユーリの感情の核になるのは「愛」。
これはコーチであるヴィクトルとの絡みを中心に、「つながり」という形で描かれています。

最初は、男にしては近すぎる距離感の描写が単なる腐向けサービスシーンに見え、邪魔くさく感じていました。
しかし、中盤になると、どうにも中心になりそうなテーマだということが見えてきます。
この作品には各キャラにテーマがあり、それをストーリーに還元してるんですよね。
(「大人のエロス」をテーマにしていたクリスが主人公だったら、エロエロなストーリーになっていたはずです)。

「どんどん濃密になるよ」ということを匂わせることで、篩(ふるい)にかけていたんじゃないかという気もします。
そう考えて序盤のサービスっぽい要素に勝手に理由付けしたら、妙にしっくりきました。

でも結局は、テーマを探るよりも、「どこまで進むんだろう」というのが一番気になっていました。
実際に、ネタバレレビューを読むとかネタバレレビューを読むとか見ながら、ハラハラ。
狙い通りに乗せられた気がしますが、えぐることはせず、落とし所は上手だったと思います。


映像・音楽はとても良いです。
最初から最後までめちゃくちゃ動くし、テーマソング含めて素晴らしく、見ていて飽きません。
1話まるごと使った見事な演技が何度も出てきます。
演技構成点が高いアニメです。


異なるハラハラが同居しているので、多種多様な感想が読めるというのも楽しかったりします。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 51
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

愛だね

1話

OPはディーン・フジオカさんの魅力ある歌声もさる事ながら、デジタルアニメの利点を最大限活かした超ぬるぬる動くダンスシーンに圧倒された。
どうやって作っているんだ…とつい考えてしまう。
今迄みた事のない映像に最初から引き込まれてしまった。

OP後、始まったのは…フィギュアスケート!!
誤魔化しのない動き、OP張りの動きで演技が披露された。
しかもスケートシーンは全て手書きだというのだからこの感動、ハンパじゃない!!作画で魅せるアニメとはこういうものを言うのだろう。

キャラのイケメン性を除いても楽しめるであろうドラマ性、競技としての魅力。
この時点で何年後かまで語られるアニメだと、そう思った。

2話
ネタバレレビューを読む
三角関係に近いライバル関係がいよいよ本格化し益々楽しみになってきた。

3話
ネタバレレビューを読む

3話まで1話に劣らぬクオリティでスケートシーンを描き続けるとは、化け物みたいなテレビアニメだ。

4話
ネタバレレビューを読む

5話
ネタバレレビューを読む

6話
YOIには勇利・ヴィクトル・ユーリ以外にも魅力的なキャラがいっぱい!
ネタバレレビューを読む

7話
ネタバレレビューを読む

このユーリ!!!on ICEにおいて、冷静な感想を書くことは私にはとても難易度のたかいもののように思える。そもそも、興奮しすぎて冷静に観ることができないのだ。
だから、皆さんの客観的な感想が頼みの綱である……後は頼みましたよ

11話
予想していた結果以上の、そうなって欲しい!という思いが具現化されたような最終話だった。

ネタバレレビューを読む

勇利とヴィクトルの関係も気になるし、
思い通りに終わった一方で、いくつもの疑問が新しく生まれる続編がつくられなければやるせない最終回だと思う。
これがユーリロス…
腐女子やファンの戦いはここから始まるのかもしれない。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 37

65.9 3 フィギュアスケートアニメランキング3位
プリティーリズム オーロラドリーム(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (84)
379人が棚に入れました
ダンススケート、おしゃれコーディネート、歌が三位一体になった新しいダンススケートショー『プリズムショー』に出演するプリズムスターは技術・センス・歌唱力、そして人気と、すべてを求められるスーパーアイドル。そのトップ「プリズムクイーン」を目指す女の子「あいら」と「りずむ」が、ときにはケンカしたり、ときには気になる男の子にドキドキしたり、ときには悩んだりしながら、ダンスや、歌や、ファッションセンスを磨いて「プリズムショー」を通してお互いの夢を追いかけてゆくストーリー。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、原紗友里、榎あづさ、近藤隆、KENN、岡本信彦、千葉進歩、早水リサ、佐々木望、日髙のり子、くまいもとこ、中嶋アキ、中嶋ヒロ、伊藤かな恵

Prism_Ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

なりたい自分にプリズムジャンプ!

プリティーリズムを一言で表せば「プリズムジャンプは心の飛躍」。憧れのプリズムクイーンを目指し、ダンスと歌とオシャレそれにちょっとのラブをミックスしたハッピーでラッキーなガールズストーリーですが幅広い世代に見ていただきたい逸品であります。

【物語】王道少女漫画的展開とスポ根漫画特有のスポーツマンシップ、そして親子の絆が絡むストーリーです。実質最終回の50話はプリリズの世界観にはまれた人ほど笑って泣けます。
【声優】メイン3人は当時活動していた声優ユニット・LISPがつとめ、ライブイベントなども行われました。
【キャラ】MARsの3人はそれぞれ個性が立っていますが誰一人欠けてはいけない愛おしい存在です。
【作画】かわいいです。
【音楽】OP・キャラソン・BGM共に素晴らしいです。恋は本気で、がんばりやぁ~!

投稿 : 2025/04/26
♥ : 5

黒幕 18 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

なりたい自分にプリズムジャンプ!!

ついに終わってしまった・・・

たぶん小学校高学年を狙った作品だが、なかなか面白かった。キャラクターがみんな可愛くて、ストーリーも意外と練られているように感じた。というのもプリキュアより対象年齢が高いから重い内容が結構あったけど綺麗にまとめているのが凄い個人的に高評価だった。
あとOP、キャラソン、BGMが良かった。演技するキャラクター一人一人にしっかりと用意され、しっかりキャラの個性を現した曲が多かった。

逆に悪いと感じた所は恋愛をもっとしてほしかった。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 7
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

なりたい自分にプリズムジャンプ!プリズムジャンプは心の飛躍!

ネタバレレビューを読む

プリズムシリーズは一見ぶっ飛んだシーンが多いためイロモノのように見られがちですが、「恋愛」「友情」「絆」のテーマで王道をゆくアニメだと思っています。
その中でも特に、オーロラドリームは一番分かりやすく強くプリティーリズムの魅力を表していると思います。
物語を進行しながら少女の成長を描いていく難しさを上手くクリアしていることにも感心します。
シリアスな設定を爽やかに包み込むことで、重苦しい気分にさせない点も朝アニメとして優秀だと思います。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 3

62.2 4 フィギュアスケートアニメランキング4位
銀盤カレイドスコープ(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (51)
334人が棚に入れました
桜野タズサは16歳の現役女子高生にして、日本屈指の実力を持つフィギュアスケート選手で、オリンピック日本代表候補の一人と言われている。だが、優れた美貌と素質と、同時に高飛車な態度と毒舌家ぶりもまた一流であることから、マスコミでは「氷上の悪夢」と陰口を叩かれていた。
そんな彼女だが、ある日行われた国際大会で惨敗し、意気消沈して帰国する。東京で普段と変わらぬ学園生活を送っていた彼女の耳に突然、どこからともなく一人の少年の声が聞こえてくる。不審に感じ、辺りを見回したタズサであったが、声の主と思しき人物の姿はどこにもない。なんとその声はタズサの頭の中から響いてくるものだった。声の主の名はピート・パンプス、タズサが大会に出場したその日に事故死し、幽霊となって彼女に憑依してしまったカナダ人の少年だった。
しかも、タズサに憑依してから100日後、彼女が出場を目指しているトリノオリンピックのフィギュアスケート女子シングルの、競技が行われる日の深夜0時にならなければ成仏することができず、その間ずっとタズサと一心同体でいなければならないのだと言う。かくしてタズサは、ピートとの奇妙な同居生活に戸惑いつつもトリノ五輪へ向け、練習に学校にマスコミの取材にと、多忙な毎日を送ることになる。

声優・キャラクター
川澄綾子、吉野裕行、小杉十郎太、鈴木弘子、斎藤千和、井上麻里奈、村井かずさ、千葉一伸、能登麻美子、岡本麻弥

sakurama61 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

氷の上で転ぶのはぜったい痛いですよね゚(゚´Д`゚)゚

フィギュアスケートのお話です

主人公はスケート選手のタズサです
高校生なのにオリンピック代表候補といわれるぐらい
すごい子なんですが
自分のことを100億ドルの美貌って言っちゃってマスコミの人などいろいろな人たちから嫌われてるんです(^^;)
でも明るい子なのでわたしはすきですねw


タズサがスケートの大会に出てたときに飛行機を操縦していたピートが事故死してしまいます
そのときにタズサにピートが憑依して一心同体に…
事故死したことはすごいかわいそうだけど、最悪ですねw

しかも100日間って…長すぎ!!
トリノオリンピック目指してるのに~
っていうか100日後ってトリノオリンピックの競技が行われる日だよ!…タズサついてなさすぎだーw

まじめに練習しなきゃなのにトマト食べてばっかだしw
いろいろグダグダでギャグアニメなのかな??

なんてはじめ観たときおもってました^^



でも一緒にいるうちにタズサが1人じゃつらい場面なんかもピートという味方の存在がいるということに安心できる気持ちになっていきました^^


けっこう前のアニメなので作画はいいとは言えないですけど
いやな感じに気になったりはしなかったです
それだけ説得力のある内容でした


ピートが憑依して100日後のことが気になった方はぜひ観て欲しいですw
どうなるにせよ…感動できることに間違いないはず!?w







あーやっぱり、もうちょっとフィギュアスケートの方に力を入れてほしかったなって思いました(;^ω^)
このままでもおもしろかったんですけど
原作が名作だって聞いたのでそれをいかしてほしかったですね

でもでも!声優さんは豪華でした(*´▽`*)

投稿 : 2025/04/26
♥ : 45
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

内情がどうあれ私にとっては名作

2005年放映のTVアニメ。全12話です。
原作はライトノベル。未読です。

私がのめり込み始めたのは3話からでした。
序盤はタズサの周囲の状況が殺伐としているもののコメディ色が強く、後半は切なくシリアスながら爽やかな雰囲気がとても良い。
フィギュアスケートよりもタズサとピートのラブロマンスと、主人公であるタズサの成長を見る作品です。

ピートが憑依霊になる経緯には凄い無理があるので、ご都合主義に抵抗のある人にはお勧めできないですねw
展開に細かな粗がかなりあるので、そこも欠点です。
あと作画と演出はここぞというとき以外はとても大変そう。

高松信司監督は当時でも大変な現場をいくつも経験していたと記憶しているのですが、何がアラン・スミシーを名乗らせたのか気になる。制作環境が劣悪だったとはよく聞きますが…

二人で同じ目標に向かう過程と結末はしっかり描かれ、個人的には内情がどうあれ名作と感じています。
タズサの練習シーンや柔軟体操のシーンなどを多く描いていて、有力選手であることに説得力があるのも良いですね。
OP、ED、挿入歌は作品に合っていてとても良い曲でした。

【ストーリー】
タズサは16歳の美貌と才能に恵まれたスケーターで、トリノ五輪の出場を目指していますが、技術的に素晴らしいものを持っていながら表現することがとても苦手。 
基本的に結果を第一に考えていることが悪い方向に働いてしまい、試合でなかなか結果が出せず、歯に衣着せぬ発言も多く、マスコミには随分嫌われています。
そんな女の子が意図せずカナダ人の幽霊・ピートに取り憑かれ、奇妙で不自由な共同生活の中で次第に打ち解けていき、一緒に困難を乗り越え新しいプログラムを完成させ、タズサは表現することに目覚めていきます。
ピートが生前アクロバット飛行のパイロットだったという設定もきちんとストーリーに絡んできて、いい意味で驚きました。

【二人の関係について】
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【スケートシーンについて】
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【リアルのフィギュアスケートについて】
興味のある方だけどうぞ。
ネタバレレビューを読む

2016.12.7


【原作との比較】
アニメ版の元となった原作小説の1,2巻を読了。
キャラクター造形はライトですが文章が上手で読みやすく、スケートに対しても理解が深く、タズサの葛藤はかなりリアルに描かれています。

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もしも小説とアニメをどちらも手にする機会に恵まれたら、アニメを先に視聴した方が両方の良さが感じられるかも知れないですね。
どちらも名作です。
2016.12.14

投稿 : 2025/04/26
♥ : 5

kiji さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

久々に新鮮味のある

レビュー見て引っ張ってきた作品で久々に完走
11作品宙に浮いてるよ。

フィギュアスケ~ト題材ってのも珍しいとゆうか初のような気がします。

時代が、なんだか姉妹?だとか真央ちゃん?だっけかなぁ
おそらく、その頃のものなんだろうか。

これ観るとスケ~ト全然興味なくても興味でてきて
フィギュアスケ~トのル~ルとか解からなくても
スケ~トが好きなると思います。

100億ドルの美貌と自ら言う強キャラすぎる主人公が
突拍子もなく憑依されて、1人でありながら2人で
オリンピックを目指していく物語。

でも憑依していられる期限が・・・・

かなり面白かったので見てください。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 6

62.1 5 フィギュアスケートアニメランキング5位
スケートリーディング☆スターズ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (59)
174人が棚に入れました
「君は一生僕には勝てない。」ライバル・篠崎怜鳳からのその一言に、フィギュアスケートを辞めた前島絢晴。数年後、高校生となった前島は持ち前の運動神経をいかし、様々な部活の助っ人をしながら、何かに打ち込むことのない日々を過ごしていた。ある日、前島はライバルだった篠崎がシングルからスケートリーディングへ転向するという記者会見を目にする。そんな前島の前に流石井隼人と名乗る少年が現れる。彼は前島が以前シングルで活躍していたことも知っている様子で、「俺には、お前が必要だ」とフィギュア団体競技・スケートリーディングの世界へ誘うのだった。

声優・キャラクター
内田雄馬、古川慎、佐藤元、梅原裕一郎、土田玲央、千葉翔也、日野聡、前野智昭、花江夏樹、神谷浩史、竹田海渡、小野友樹、斉藤壮馬、野島裕史、野島健児

めい さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

キャラがブサイクとか言っている人もいるが私は良いと思った。ストーリーも個人的には面白いと思ったし、2期もあるなら見たいと思えた。
ただ、1つ不満な点があるとしたらスケートアニメなのにスケートシーンが少ないことくらいですね。
もう少しスケートシーンが多かったらもう少し評価は上がるのかな?って思った。
評価が低めなのは悲しいが個人の意見なので仕方ないですね。
オリジナルアニメだったにしては面白かったと思う。声優さんも豪華だったしねー

投稿 : 2025/04/26
♥ : 1
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