バケモノで変身なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のバケモノで変身な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番のバケモノで変身なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.7 1 バケモノで変身なアニメランキング1位
亡念のザムド(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (798)
4564人が棚に入れました
大陸の北半分を統治する北政府と、南半分を治める南大陸自由圏が長年戦争を続けている世界でストーリーは展開する。主人公の竹原アキユキは、70年前の戦争で南大陸自由圏に併合された尖端島に住む高校生。尖端島が非戦闘区域であったこともあり、戦時下ではあるが平穏な日々を送っていた。ある日彼は、通学バスを待つ生徒の列の中に見慣れない白髪の少女を見つける。彼女を難民と思い、バスに乗せる手助けをするアキユキだったが、彼女はバスを爆破。その際アキユキは「ヒルコ」を宿し、「ザムド」となる。

兎ツ音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ジブリ的雰囲気が好きならば

とにかく世界観、作画がかなり好きでした!!
始まりだけ言うと
アキユキが爆発の影響で腕に謎の光を受けて
ザムドと言う化け物になるところから話が進みます。
観た事の無い人は
是非実際に続きを観てみてください。
一気に引き込まれます!!
あくまで個人的意見ですが・・・

あと好きなキャラは結構いましたが
やっぱりナキアミですね^^
可愛いです!!
それとOPかっこいいので是非観てください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「思考と成長」。私の自己評価で最高傑作である今作品を堪能せよ!!

様々な人がこの作品のレビュー、または感想をネットで書き込んでいます(あにこれ以外でも)。
私はそれらの大量のレビューを読みました!(`・∀・´)エッヘン!!

そして面白いのがレビューアーの皆さんがこの作品に対して抱く「テーマ」が違うことです。「共存」「母体回帰の否定」「伝える、考える」「コミュニケーション」などなど、他にもいろんな「テーマ」が存在していました。
私はこれら全てが正解だと思います。この作品が難解だとされる理由がここにあります。
ある人は消化不良だと、ある人は後半がクソだと言いますが、私はそのような感想を抱くのは、この作品を一種のエンターテイメントとして捉えているからだと思います。

批評家は皆、主に「ナウシカやラピュタ、またはエウレカをコピーしている」「結局何をしたいのか分からない」「作画が良いのに戦闘シーンが少ない」などの評価をしています。
これは明らかにコンセプトを間違えている。

この作品の序盤で何回も言われるセリフがあるじゃないですか、「考えろ」と。
この作品はエンターテイメントなどではまったくなく、視聴者に考えさせることで初めて意味を齎すアニメです。
公式サイトで宮地監督自身、この作品が成す意味は「このアニメの中で現実があるように、視聴者の皆さんにも当然現実がある」といったようなコメントをされていました。

前置きが長くなりましたが、要はこの作品は娯楽の為でなく、視聴者に考えさせる為にある作品であることを理解した上でレビューを引き続きお読み下さい。


さて、まずこの作品を難解とさせるのが専門用語と独特の世界観です。まぁ専門用語はwikiって貰えば一番早いのでここでは説明を控えます。
世界観の方はちょっと説明しますね。

まず、世界は北政府と南大陸自由圏の二つに別れています。
北政府は宗教独立国家であり、ヒルケン皇帝を頂点にヒトガタ兵器を作り出し、南大陸と戦争をしている。
南大陸自由圏は軍事独立国家です。ヒトガタ兵器に対抗する為ASPスーツを作り出し戦争を続けています。

そしてストーリー内で重要になって来るのがルイコン教です。ルイコン教はサンノオバを教祖に頂く宗教です。ルイコン教は北政府から厳しい弾圧を受けた宗教団体。理由は作品を見たら一番分かりやすいのですが、ルイコン教信者達はルイコンを大巡礼の時に元の形へと流そうとしています。この元の形というのが分かりにくいところなのですが私が「考える」に死を通して人間の悪しき感情(ヒルケン皇帝)を排除し、清らかな存在となって輪廻転生の名の下に生まれ変わる、または天国に行く、といった事ではないでしょうか。
ルイコンとは魂。北政府はこのルイコンを使って謎の技術を開発し、ヒトガタ兵器を作った。その概念はルイコン教そのものに反するものであり、サンノオバが反対すると、宗教団体ごと迫害された。それが多分大まかな経緯でしょう。

まず、ここのルイコン教と北政府の概念を理解しなければ今作品は理解不能。

さらに追加でザムドとはルイコンの流れを導くもの。ザムドもルイコンから作られる兵器ではないかと思われますが、多分ザムドを作る為に使われるルイコンやザムドになるプロセスが違うのでしょう。

素は同じでもプロセスや品質で結果が違ってくる。それが正義や悪と判断させるわけですね。ここはかなり独特な倫理や道徳が働いています。


次にヒルケン皇帝。ヒルケン皇帝はサンノオバが北政府から迫害された理由と大きく関連しています。
ヒルケン皇帝は本来ルイコンの流れによって消滅される。というより、大巡礼で毎回ヒルケン皇帝の悲しみを満たし、そして消滅させる、というのがこの世界の成り立ちでした。

今作品の大きな物語はこの負の連鎖を断ち切ることにあります。主人公であるアキユキ、ナキアミはお互いにこの連鎖の主役でありながら、連鎖そのものに疑問を抱いてしまった。
そして、団体の自己犠牲の概念を塗り替えるべく、個人(アキユキ&ナキアミ)の利他主義的観念から己を代償としてこの連鎖を止める。これが今作品の流れです。

具体的にはアキユキが己の名前(存在)をヒルケン皇帝に預け、ヒルケン皇帝の存在を肯定させた後、ナキアミが連鎖自体を打ち切るべく1000年の時を持ってヒルケン皇帝ごと封印する、といったものです。
ここまで理解すれば、後は想像するも自分なりに解釈するのも勝手です。「テーマ」もその一つ。

私がこの作品の一番のテーマだと思うのは「思考と成長」です。
この作品は本当にキャラクター自身が考える場面が多い(まぁそれが戦闘シーンの削減と単調な物語を引き出しているんですが・・・汗)。私が全アニメで一番好きなキャラクター、紅皮伊舟も例外では無く、各キャラが色んな思想や意見を反映させながら思考を重ね、そして成長していく。そんな過程が濃密に描かれています。
そんなストーリー進行が私は大好きで、今でもこの作品について考えることがやめられない状態が続いていますw

他にも色々なキャラクターからこの作品のテーマだと考えられる物が色々出てきます。
フルイチ=友情、憎しみ、自己嫌悪
ハル=愛情、恋愛
リュウゾウ=命、「考える」、生きる意味
フサ=親密感、コミュニケーション
ミドリ=過去、劣等感
伊舟=言葉、愛、存在意義
アーム=家族、親
天心様=「思考」
アクシバ=思い
クジレイカ=憎悪
ヤンゴ=差別、信頼
凍二郎=正義と悪
スカッキ=親、愛
サンノオバ=自己犠牲
ヒルケン皇帝=悲しみ、自己の存在意義、自己の存在の証明

これだけのキャラクターにこれだけの象徴がある作品はなかなか無いでしょう。確かに一度見ただけではこれだけの情報は処理できない。しかし、視点を変えて、複数回見ることでこの作品は面白くなっていきます。

次はシーンも考えていきたいと思います。
凍二郎とリュウゾウが慰霊碑で話合い、戦うシーンは個人的にかなり気に入っています。
あの場面ではリュウゾウが正義で凍二朗が悪と明白に示されていますが、話している対話の内容はかなり曖昧なものでした。
ヒトガタ兵器の開発を行い、多大な死者を出そうとしている凍二朗は悪だと彼自身が述べていますが、本当にそうでしょうか。
実際リュウゾウはその安直な思想を気休めと捉え、考え続けることを主張していました。
いや、なんか違うな。凍二朗自身が悪になることで事の顛末を簡単に終わらそうとした、その行為にリュウゾウは憤慨したのでしょうね。
要は善悪とは己を否定または肯定する為の道具ではなく、また己で判断できるものでも無いのでしょう。
客観的に、主観的に、道徳的に、功利的に、それら全てを含めて善悪が決まるのでしょう。だから人が行った行為を己で評価することが出来ない。しかし、その途方も無いプロセスに対し自分でリミットを作り諦めることは思考停止、すなわち死を意味する、とリュウゾウは言いたいのでしょう。

次はアクシバが最後に手紙をばら撒くシーンについて「考え」たいと思います。あの手紙は誰宛か。まぁ言わずもナキアミ宛でしょうが、「この世に届かない手紙は無い」というこのセリフの意味は。これは単に物質的な意味を指しているのではなく、人の意思そのものを指しているのではないでしょうか。手紙が落ちるシーンで描かれていたクジレイカはまさにその象徴。憎しみの感情を持っていたクジレイカは最終的にナキアミの愛情を理解した。この王道展開もアクシバのシーンと繋げるとストーリー全体が伝えたいことの一部だと分かる。

一つシーンを取ってもこの内容。他にもクジレイカとナキアミ、伊舟と雷魚、ナキアミと伊舟、フサとリュウゾウなど色々語りたい事で一杯です!

しかし、これ以上書いたところで皆さんが読んで下さるとも限りませんし(何分長いですからw)、それに今作品は「思考」がテーマ!私の意見などどうでも良いから作品を見て考えて下さい。

最後に人は私みたいな人間を過剰に考えすぎだと言いますが、私自身はまったくそうは思いませんw
そもそも社会学者の方々は我々オタクのことを「特定情報の過剰利用者」と呼びます。まぁ実際そうなんですが、いや、だからこそ「考える」ことが重要になるんではないでしょうか。
オタクでは無い人は「そんなこと考えてorそんなもの見て何が楽しいの?」と聞きますが、私は素直に「考える」ことが楽しいと応えます。
要するにこの作品はオタクである、アニメファンである自分に何故アニメが好きなのかを再認識させてくれる作品なんですね。

皆さんもこの作品に触れて「考えて」頂けたら嬉しいです^^
では、長い間お付き合いありがとうございました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 52
ネタバレ

coke さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「I have this vacancy in my heart」

先日やっと亡念のザムド見終わりました。最終回がとても感動できて号泣しまくりでした。今作はウェブアニメだということもあり、知名度が低いのは仕方ないと思うのですがこの名作を色んな人に是非視聴していただきたいです。

{netabare}ではさっそく、フルイチぇ・・・。この作品を見た方達はわかると思いますがアキユキは絶対に影とか光とかまったくそういう事を考えていなかっただろうに、フルイチはハルがアキユキに一途すぎて嫉妬で考えが歪んでしまったのかと思います。それ以前にただ単に昔の三人の関係に戻りたかったのかもしれませんね。でもそれができないからまた更に苦しんで、考えがもっと歪んでそれでもっと自分で首を絞めてる状況に陥ってしまったんじゃないかと。

更に、拒絶していたアキユキと同じように自分も「人間ではないもの」、つまり「ザムド」に変わってしまう恐怖もそれに耐えようとしてたフルイチを思うと心が痛みます。フルイチの最期を思い出すととてつもなく心が痛むのですが、彼の最期はある意味フルイチが最後の最後で自分らしさを取り戻せたのかな、と自分は勝手に解釈しています。

このアニメは何個も感動的なシーンがあるのですが、その中で私が挙げるのは、垣巣中佐とリュウゾウが慰霊碑で話し合うシーンですね。ここで改めてリュウゾウの魅力に気づかされました。リュウゾウの台詞で「お前をただの垣巣凍二郎に戻してやる」がとてもかっこよくて、この出来事のおかげで垣巣中佐は救われたのかなー、って。中佐はマザコンでかなりナルシストが入っていますが、物語が進むにつれて変わっていく彼を見るのは少々辛かったです。でも最終的に眠りから目覚めてスカッキと幸せになってくれればいいと思います。

個人的に今作品で一番気に入っているシーンは最終回ラスト周辺です。まず挙げられるのが、宛先不明便の手紙をアクシバとコバコとヒノキ丸が飛ばしたところとか、アームが大砲を撃ったシーンとか涙が止まりませんでした。

コバコが「世界中の皆に二人の声、届くよね」の台詞にアクシバが「当たり前だろ。届くに決まってんじゃねぇか」って答えた後にゴーグルをつけて、そこでちょうどED曲の歌詞が「I'll always miss you」が流れて即号泣。このくだりが個人的にすっごい好きで最終回見終わった後も何回もリピートしまくりました。あとアームの「お前はどっちに賭ける?」にヒノキ丸の答えが「咲く!咲き誇る」のやりとりでまた号泣です。アームの大砲とヒノキ丸の純粋さと言うのか、もう皆かっこいいです。

あと最後の最後でクジレイカは救われたと信じたいです。ヒノキ丸がなげた手紙で彼女が救われたんだろうと思いますし、多分アキユキがクジレイカにナキアミがどれ程クジレイカを気にかけていたか話した時点で多分彼女は今まで苦しんだものからもう救われたんだろうな、って思います。

あと少し不思議に思ったのが、この作品では妹という存在が結構可愛そうな心境を抱えていましたね。クジレイカは明らかにそうだし、ミドリもそれなりに抱えているものがあったと思います。

二人の育った環境は違いますが二人とも母親に愛されていなかったっと思い込んでいるというか、クジレイカのお母さんはアニメの方であまり繊細に説明はしていませんでしたがどミドリのお母さんは少なからずちゃんと愛していたと言うのにそれをミドリは見過ごしていたっていう。二人とも過去の後悔や姉への劣等感を抱えていましたが最後にナキアミのおかげで救われて本当に良かったです。

あと一番泣けるのが、ナキアミの優しさというのか、自分の幸せより他人の幸せを優先するところとか、それに反してヤンゴの台詞もリアクションもすごい泣けました。自分達のことを馬鹿にしたやつらとか、殴ったやつらが死んでナキアミが生きればよかった。彼のこの台詞はグサっと刺さりました。彼がどれ程ナキアミを慕っていたか。ナキアミがどれ程皆の幸せを願ったか。二人の思いを考えれば考える程号泣でした。

あ、あとヤンゴの成長期がすごくかっこいいです。しかも声入野自由さんです。スタッフナイスキャスティング。

話は戻りますが、イシュウの「言葉はいつも心に足りない」と言う台詞には毎回グサってきました。あとED曲が最終回で挿入歌としていれてくれたのがすっごいよくて、感動しまくりでした。更に、ちょうど曲が終わって「Bear with me」って歌詞の後にイシュウが泣き出したのがすっごい悲しくて、その歌詞の意味も簡単に解釈すると「be patient and go along with what I am doing」ですから雷魚の死をイシュウは否応無く受け入れないといけなくて。それでも生きてくれって雷魚のメッセージなんじゃないかな、って。

あらためて亡念のザムドのED「VACANCY」の歌詞調べたんですが、ザムド本編にすごく合ってて感動しました。「I have this vacancy in my heart… I don't know why I ever let you go」の部分ががすごくかっこいいです。

更に歌詞がすごく良くザムドのキャラたちを表現してると思います。ザンバニ号の皆からナキアミへの想いとか、ヤンゴからナキアミへの気持ちとか、ハルからアキユキの想いとか、雷魚とイシュウの関係とか。このパート「And I dream of the day that you'd come back home… And I hope that you know」を聞いてからもうこれはヤンゴからナキアミへ向けた歌詞としか思えなくなりましたね。ハルからアキユキへという事もありえると思いますが、アキユキは少なからず石から人間に戻れる可能性がありましたが、ナキアミは1000年もあの洞窟から出れないからヤンゴなりに、俺は絶対ナキアミがあそこから出てくるの待ってる、っていうヤンゴの決意でもあり、ナキアミが帰ってくるって信じてる気持ちなのかな、って。それをナキアミに知って欲しいって、ナキアミが出てくるのを待ってる人がいるっていうのをナキアミに知って欲しいのかな、って。

最後はやっぱりナキアミがまたあそこから出てきてくれればそれが最高のフィナーレになると思います。そしてヤンゴと会ってください。1000年と言わずヤンゴが生きている間に会ってそして末永く幸せに生きて!!皆幸せになってください!ナキアミも!!{/netabare}

長々とすみません。このアニメに出会えたことを心から感謝しています。ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

61.8 2 バケモノで変身なアニメランキング2位
戦×恋(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (182)
719人が棚に入れました
「アクマ」というあだ名をつけられるほどの強面の風貌から周囲から怯えられ、上手く他人と関わることが出来ない孤独な高校生・亜久津拓真は、ある時、一人の少女を助けたことがきっかけで、悪魔と戦う9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)たちと、一つ屋根の下で暮らすことに――。恋をするほど強くなるという戦乙女たちの恋人となり、彼女たちと恋の特訓を乗り越え世界を救うことが出来るのか!?

声優・キャラクター
広瀬裕也、本渡楓、加隈亜衣、日高里菜、内山夕実、原由実、清水彩香、逢田梨香子、河瀬茉希、小岩井ことり、新田ひより、平川大輔、種﨑敦美、M・A・O、福圓美里

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋して戦え、乙女たち

この作品の原作は未読ですが、起用された声優さんの布陣で視聴を決めた作品です。
本渡さん、くまちゃん、ちゃんりな、うっちー、原由実さんと超が付くほど豪華なこの顔ぶれ…
視聴するのが楽しみでした。


人類に迫りくる悪魔を迎え撃つ9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)
彼女らの原動力は1人の高校生との“恋”だった…
「アクマ」というあだ名をつけられるほどの強面の風貌から周囲に怯えられ、
上手く他人と関わることができない孤独な高校生・亜久津拓真。
一人の少女を助けたことをきっかけに、
悪魔と戦う9人姉妹の戦乙女(ヴァルキリー)の恋人となって育て、
人間界を守ってほしいと頼まれる。

その方法は…
戦乙女と“恋”イチャイチャをすること!!

9人姉妹と恋人契約を結んだ拓真は彼女らと一つ屋根の下で暮らし、
様々な濃いミッションを乗り越え、彼女らを戦いへ導くことに…

恋が世界を救うことを証明せよ!

戦乙女ヴァルキリー、発動…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まぁ、美人系9人姉妹と一つ屋根の下…しかも、全員が恋人でイチャイチャするって、ハーレム過ぎるにも程があるだろっ…という突っ込みがあちこちから聞こえてきそうな純ハーレム作品です。

これで、ハーレムを牙城にする主人公が無双系イケメンだったら、あまりにも出木杉で逆に視聴意欲は萎えてしまったかもしれません。

ですが、主人公の亜久津 拓真は、お世辞にも2枚目とは程遠い風貌で、しかも顔つきが怖く周囲が彼を「アクマ」呼ばわりされるような存在なんです。
それが積み重なって主人公の行き着いた先は人間恐怖症…

そんな人間恐怖症が美女とイチャイチャなんて…出来る訳ないですよね。
人間には大小の違いはあるも、対人恐怖的感覚って誰にでもあるんだと思います。
それが度を過ぎると、逆に可哀想に思えてきちゃったり…

そんな彼を擁護する考えを起こした先から、目の前ではお約束のラッキースケベな展開と、戦乙女に必須なイチャイチャが繰り広げられるんですから堪りません。
彼のことを擁護する必要なんて、きっと微塵も無いのだと思います。

ですが、戦乙女にとっては死活問題なんです。
何故なら、今の彼女たちのレベルでは悪魔に到底太刀打ちできないから…
だからイチャイチャを重ねてレベルを上げなきゃならないんです。
しかも、それだけじゃ駄目…
拓真を心から恋人として認めないと、レベル上げだってままならないんです。
人間恐怖症の拓真にとって、正に四面楚歌の状態と言っても過言ではないでしょう。

だから、彼女たちの心の移ろい模様を是非見て欲しいと思います。
きっかけは人それぞれ…
だけど、拓真が9人の唯一無二の存在に昇華するという最終目標に対して、どこまで辿り着くことができるのかは、この作品の見どころだと思います。
ラストまで視聴すると、レビューに「彼を擁護する必要が無い」と記載した理由が分かると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、逢田梨香子さんの「for...」
エンディングテーマは、「UP-DATE × PLEASE!!!」なんですが、3タイプのバージョンがあります。
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 1.7.8」
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 2.6.9」
「UP-DATE × PLEASE!!! ver 3.4.5」
verの次の1~9数字が9人姉妹の生まれ順になっています。
個人的には一番ハジけていた「ver 2.6.9」がお気に入りです。

1クール全12話の物語でした。
「これから面白くなりそう…」というところで終わってしまったのが悔やまれます。
ここで終わってしまっては、単なる販促作品となってしまうのが、とても勿体無いと思うんです。
元々ハーレム系は嫌いじゃなく、寧ろ好みなのでしっかり満喫させて貰いましたけれど…
でもやっぱり続きが気になります。
奪われたモノは奪い返さなきゃですし…
続編が制作されることを期待しています!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

64.2 3 バケモノで変身なアニメランキング3位
ベターマン[BETTERMAN](TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (48)
312人が棚に入れました
2006年、世界は原因不明の大量自殺・殺戮行為を引き起こす「アルジャーノン」と呼ばれる怪奇現象に冒されつつあった。そしてジオフロント型地下遊園地「ボトム・ザ・ワールド」で、開園セレモニーの準備中に謎の大量死亡事故が発生する。対アルジャーノン研究組織「モーディワープ」の都古麻御は、この事故をアルジャーノンが原因と断定する。時を同じくして蒼斧蛍汰は閉鎖されているはずの「ボトム・ザ・ワールド」の事故現場に偶然入り込んでしまう。そして彷徨う内に巨大メカ(ニューロノイド)「覚醒人1号」と遭遇。その操縦席には、蛍汰の幼馴染である彩火乃紀が搭乗していた。「覚醒人1号」のもう1人のパイロットであるカクタス・プリックルが突如出て行ったことで、搭乗者が2人一組で無ければ動かない「覚醒人1号」は立ち往生していた。そこへ暴走したアトラクション用ロボット達が襲い掛かる。なりゆきで操縦席に乗り込んだ蛍汰はパイロットとなり、アルジャーノンの調査を行うこととなる。コントレーラーの内部にいる紗孔羅は呟く…。「来るよ…来るよ…貴方は…ベターマン!!」
ネタバレ

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

この暗い雰囲気がいい

ベターマン、ずっと観てみたくて遂に最初~最後まで観ることにしました。

ホラーアニメ…と聞いていたのですがそこまでホラーじゃないし、鬱アニメ…なんて聞いていたけどそこまで鬱アニメじゃなかった。人はいっぱい死んだけど。
しかし「恐怖」をテーマにしてるだけあり、終始不穏な雰囲気で全体的に暗い。私はあの感じが好きでしたが(笑)
キャラデザもすごく好きでした、特に女性キャラは魅力的で良き( ¯꒳¯ )
{netabare} 都さんが好きでしたが、最終回で残念なことに殺されてしまいました。仕方ないんですけどね‥{/netabare}

科学的要素が多く、見返さないと訳分からんのですが、一様各話ごとにあらすじを入れてくれるし分かりやすく説明もしてくれるので追いつけます。

用語も多いので、それらを調べながらではありますが、全てを理解し観終わって、観てよかったと思える作品でした。

こういったアニメは90年代だからこそって感じで本当に好きです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2
ページの先頭へ