ニートでパロディなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのニートでパロディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月25日の時点で一番のニートでパロディなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.1 1 ニートでパロディなアニメランキング1位
おそ松さん(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (940)
4264人が棚に入れました
一世を風靡した伝説の6つ子が、今よみがえる!

古き良き昭和の時代―。
日本中を沸かせた名作ギャグ漫画「おそ松くん」。
そしてその昭和の最後を華々しく飾った前作アニメ。

それから時は流れ、現代。
街並みも、ライフスタイルも変わった今、あの6つ子たちも、
ひそかに成長を遂げて帰ってきた!

あの頃と同じ家に住み、大人になってもマイペースに生きる、おそ松達。
はたして、イヤミやチビ太、トト子にハタ坊、ダヨーン、デカパンなど
個性豊かなキャラクター達の現在の姿は…!?

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クソ笑った

一周回って飛び抜けてて
笑ってしまったでござるよ
キヨシ殿

一話だけでいいから見てみて(*´艸`*)
レビュー書き直すかも謎w

と、書いてはみたもののこれじゃあんまりなのでw
いやー、濃厚な30分でした。
赤塚不二夫80周年で作られた作品だけれども
無駄に曲がいいのが腹立つし
スタッフが私得。

やりたい放題でどこの層を狙っているのか不明ですが
1話でお腹いっぱいになるパロの多さ。
ニャル子の比じゃないと思う。
昭和ネタやらなんやらごちゃ混ぜにして闇鍋喰らった感じ。
カオス感が半端ない。

もう1話終了でいいんじゃないかなって思うくらい
堪能しました。
コレ、来週からどーするんだろう。

赤塚先生も「これでいいのだ」って多分…言ってくれると思うよ?

2話以降の心配をしていたのですが面白い。
本来のおそ松くんを知らないので見ていて楽しい。
総集編はボツというかお蔵入りになったものがあるらしく
あのような形になった模様。
副音声も聞きながら観れるというお得感が。

ただね、他の作品がまともに見れない(;´∀`)
声優さんがはっちゃけてるので
ちょwwwって他のアニメ見てると真面目なのに被害が及ぶ
とんでもない爆弾みたいなもんですわ。
ブラック&シュールなのからグフッと声が出るものまで
幅広い層に受けてるのがなんとなく理解できます。
予想外だったのが腐ですね。
イケメンだけかと思いきやおそ松くんでも需要があるようで。

2クールですので残りの後半楽しみたいと思います。

新年早々シコ松に笑ってしまった。
いや、あれね目撃すると本当に気まずい。
2度ほど遭遇したことあるけど
鍵を閉めてこっそりやってほしいものだ。

十四松祭りが地味にツボ
カオス感とシュールさがじわじわ来て
CRただいま!とか十四松パンで吹いた
ラーメンの下で既視感がと思ってたら
八幡兄弟だったでござる



「はなまるぴっぴはよいこだけ」(第1話 - 第5話、第7話 - 第12話)
作詞 - あさき / 作曲・編曲 - 96 / 歌 - A応P

「全力バタンキュー」(第13話 - )
作詞・作曲 - 池波曼寿 / 編曲 - 池波曼寿、有木竜郎 / 歌 - A応P

ED
「SIX SAME FACES 〜今夜は最高!!!!!!〜」(第1話 - 第12話)
作詞・作曲・編曲 - TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND / 歌 - イヤミ feat.おそ松×カラ松×チョロ松×一松×十四松×トド松
「SIX SHAME FACES 〜今夜も最高!!!!!!〜」(第13話 - )

投稿 : 2024/11/23
♥ : 51
ネタバレ

もがっぺ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

パロが面白すぎるww

こんなに笑ったアニメは久々かもしれない!というほど自分のツボなアニメです!
さすがアニメ銀魂と同じ監督さん!雰囲気も少し似てる気がします。

1話からうたぷりやラブライブや弱ペダや進撃のパロが溢れかえっていて、そこらへんの代表的なアニメを見てる人ならわかるネタが多く、誰でも楽しめると思います\(°Д° )/
お気に入りは3話の最初で、{netabare} 洋画のホラー映画でsawというのがあってそれパロなんですけど、つい二ヶ月まえくらいに見たばっかりだったのであっ!このシーンか!ってなって面白かったです。 {/netabare}

声優さんもめちゃくちゃ豪華で、イケボなおそ松さんいただきました笑

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

十四松を推してます(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
私は原作(おそ松くん)は未読なので、そこを踏まえたレビューはできません。せいぜい、ちび太のおでんと、イヤミのシェーくらいしか知らず、正直、「おそ松」がどんな奴かも良く分かっていない状態からの視聴開始でした。

1~2話は、六つ子の見分けも出来ず、性格の違いも分からず、「評判のわりには、あんまり面白くないな~」と思っていました。

しかし、六つ子それぞれのキャラクターが掴めてきたら飛躍的におもしろくなりました。また、基本的に1話完結なので、どこから観ても楽しめると思います。

ギャグ系アニメとして、久々に良アニメでした♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
マッスル♪マッスル~♪ ハッスル♪ハッスル~♪

特に好きな回は、5話「カラ松事変」「エスパーにゃんこ」、9話「恋する十四松」、15話「面接」、23話「灯油」「ダヨーン族」です。

5話は、フリからオチまでに盛大な時間と労力をかけたところが見事。特に「エスパーにゃんこ」の大オチは、「2つの異なるエピソードで1話構成(という思い込み)」と「視聴者が、六つ子それぞれのキャラクターはつかんでいても、完璧には識別しきれていない話数」という、2つの要素をつかった心理トリックが使われており、ある意味では優秀なミステリーでした♪ てか、カラ松、可愛そうすぎでしょ(笑)

9話の「恋する十四松」は、おそ松さん屈指の感動回。たまにこういうのをはさんでくるからズルいよね(笑) この話で一気に十四松好きになりました♪

15話の「面接」も十四松回ですが、9話とうって変わり、ギャグ面が強調されています。ネプチューンのホリケンさんを100倍くらいブッ飛ばした感じの予測不能の笑いに翻弄されましが、それが気持ち良かったです(笑) また、十四松をサポートする市松も良い味だしてました♪ あのコンビは好きです!

23話は、個人的に「おそ松さんの集大成」と思っています。まず、「灯油」は、

①日常の些細な(クダラナイ)出来事を題材にし、②六つ子の個性の違いによる争いを見せ、③結果、全員がクズ。そして、「ダヨーン族」で、④あり得ないような超展開に発展させ、⑤さりとてただの馬鹿話にはせず、感動要素を入れ、⑥最後は下ネタでしめる、という展開。

「クダラナイ日常」「六つ子の個性」「全員クズ」「超展開」「感動」「下ネタ」これに「パロデ
ィ」を加えると、おそ松さんが出来上がると思い ます。

24話がトト子回、また最終回への流れとなっていきますから、「おそ松さんらしいおそ松さん」は、23話が最終回で、制作もそのつもりで、やりたいこと全部をやってきたのかなって思いました。

疑問に思うのは、このアニメが主に女子に人気、という点です(小中学生に人気と言うのは、なんとなく分かりますが)。ここに関しては、女性のレビュアーさんのレビューを拝見したいですね。どこに女子が萌える要素があったのでしょうか。(ちなみに、うちの県でも「おそ松さん展」とかやってて、小中学生が親子で行ってますが、親御さんは、第2話「ブラック工事」や第3話「銭湯クイズ」、第13話の「シコ松」、最終話などは知らないんでしょうね(苦笑) 子供もホントの事は言わないだろうし。世代的に、おそ松くんは知っていて、ポップな絵柄と音楽に騙されている親と、騙してグッズを買わしている子供を見ると、もうそれ自体がブラックユーモアで、赤塚さんのワールドを感じてしまいますw)

OPは二期共に中毒系で、特に一期は耳に残りました。職場で鼻唄を口ずさみそうになり、ヤバかったですw

もし、原作者の赤塚不二夫さんが御存命で、このアニメを観られたら、何とおっしゃったでしょうか? 「これでいいのだ」って、言ってくれたら、制作の皆さん、きっと泣いちゃいますね(涙)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 33

67.2 2 ニートでパロディなアニメランキング2位
おそ松さん 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (273)
1124人が棚に入れました
2016年に幕を下ろしたTVアニメ、“おそ松さん”が戻ってくる!!
波乱を呼んだ第一期終了から時は経ち、イヤミとチビ太が目にしたものは…
はたして前回を反省し、6つ子たちはちゃんとできているのだろうか……?

クズでニートなオトナに成長した6つ子を主人公として一話完結で描く、笑えて、泣けて、ほっこりも出来る、予測不能なギャグ・コメディ。
第一期を手がけたスタッフ・キャストを再集結させ、川流ちな記憶を残した6つ子たちが、さらにパワーアップして帰ってきます!

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年! お前は思ったより曖昧透明。一生全力モラトリアムな童貞ニートと、どっちが自分の色をもっている?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
各所で、好評やら苦情やら、様々な意味で話題となった1期は、ギャグアニメとしては、(商業的に)近年でもトップレベルに成功した作品ではないでしょうか。

その2期に当たる作品です。

視聴者の慣れの問題もあるかもしれませんが、1期に比べるとややスケールダウンした感はありますが、それでも充分に楽しめましたよ♪

ブラックジョーク、エグい下ネタ、パロ、メタ系の笑いに不快感を覚えない人ならば、オススメできます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全25話の多くを占めるギャグ回より、むしろ、たまにある感動回の方が印象深い。

8話目、十四松がイルカショーに挑む話。私が十四松好きなのもあるけど、なんかホッコリしたし、「意外とスパルタ~」は笑ったw

16話目、金子ちゃん回。金子ちゃんは勿論可愛かったけど、トト子ちゃんの好感度がメッチャ上がった。ワガママで強引なトト子ちゃんが、少しだけ大人になったし、オチ含め、「短所も魅力になり得る」と思った。

18話目、イヤミが盲目の少女を助ける話。もしかしたら、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしたのかもしれない。

21話目、母親が、六つ子の誰かを施設に入れようか悩む話。ダメな子でも可愛い。母の愛を感じた。

24話目、父親が倒れて、六つ子が自立を考える話。この六つ子の暮らす世界は、ある意味「夢の世界」なんだと思った。モラトリアム全開だからね。勿論、我々視聴者の多くは世知辛い現実に身を置いているわけだけれど、だからこそ、アニメの世界でモラトリアムを卒業しようとしている六つ子達に感動(共感)も覚えたし、寂しさも感じた。


と、この辺が印象深いエピソード。なんだったら、24話の雰囲気でしんみりと終わらせるのもアリだと思ったが、まあ、またバタバタしてくれて、ラストに「はなまるぴっぴ」も聞けて、観終わった後はかなりスッキリした。

ただ、「こいつら、ニートで童貞のくせに、なんか、(自分より)楽しそうに生きてるな」と思って、自分の生活を省みてしまった。それがレビュタイ。

確かに、自分はあの六つ子よりはまともな人生を送っているとは思うけど、じゃああの六つ子ほど、日々を色鮮やかに、楽しんで生きているのかと問われれば、自信がない。なんて、そんなことを考えるアニメではないんだけれども(笑)

1クール目OP「君氏危うくも近うよれ」は、名曲「はなまるぴっぴはよいこだけ」に迫るほど、クセになる良い曲。2クール目OP「まぼろしウィンク」もなかなか良い。どの曲も、A応Pさんらしい楽しさがあった。

ますますダレるかもしれないけれど、もし3期があったらと、楽しみに待ちたいと思います!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
おそ松さんが、おそ松くんのパロw おい、ファンをディスるなよ(笑) 一松だけ、どしたw 2回ともw 実写の衝撃w 1話目から、カオスw OPは、「はなまるぴっぴはよいこだけ」に比べれば落ちるけど、そこそこ耳に残りますね。

2話目
ユーチューバーなんて、倍率何倍かって話だが、あんだけできればなれるだろw まあ、通報されるわなw 失業保険w 内蔵で個性を表すなやw ブラックジョークだな~。

3話目
クソ下ネタだな(笑) ○○ホール、大丈夫か? 大丈夫か!(笑) 確かに珍しい組み合わせ。一松、ジワジワ好きになってきたんだよな(笑) 照英(笑)

4話目
またかい(笑) 親の悩みには触れたくないって(笑) 良い夫婦だよな(笑) お? 1話ぶち抜き? 新しいね。

5話目
最恐のVR、皮肉が効いてて良いね。てか、グロい(汗)

6話目
音w 友達は江戸時代の制度(笑) ちょっと良い話。たまにこういう回があるから気を抜けない。オチも効いてたしね。

7話目
安定の原始松w 逆に良く、「くれ」って読めたなw 三國志分からん人もいるでしょうね。まあ、私も漫画の知識くらいしかないけどw エロいんじゃなくてゲスいんだよ!(笑) 賢者タイムw シェー(笑) チェリーハラスメントw トッティは、トッティが大好きだよ(笑) おそ松の純情が、弄ばれたw

8話目
蝿、サイズでかいんかい(笑) 化け物ばかりw いや、下ネタより、大谷翔平さんはダメだろ(笑) 無駄に荘厳な音楽w 安定の十四松回。思ってたより、スパルタ~(笑) 流石に、城みちるさんは、キャスティングできなかったのかな? 照英さんはいけたのにw

9話目
一松の正論が負けてるw おそ松だけターゲット(笑) ゲームセンターの話、どんな話だよw ラリってるのか?(笑)

10話目
実は兄弟の中で一番カラ松が微妙だったんだけど、今回で好きになった。

11話目
チビ太、チョロい(笑) ホラー映画w

12話目
ハゲネタ(時間軸)、続くの? 十四松回、好き♪ 意外と感動回が多いんだよねw でも、ダヨーン&デカパン回は、尺長いわりにあんまり面白くないんだよな。

13話目
後は自分達、笑えたw 餅つき、正月早々にやるネタか(笑) 昔話を汚すなよ(苦笑) この、一人いないネタは、1期でもやったからな。化物語かw 各アニメの戦力外って、大体分かるデザインにするなよ(笑)

14話目
実松、いつの間に9話目まで(笑) ダサハラ(笑) 十四松が出てくとややこしくなる、確かに(笑) 流石、おそ松w 自意識松(笑) この六つ子、対等に見えて、微妙に兄弟関係あるのも良いよね♪ ED、石膏ボーイズ
(笑)

15話目
ユーマ3人がユーマを探してるw イグニッション(笑) カラマツタクシー。オチは微妙かな。ここでまた茶髪ネタかw

16話目○
コブラじゃね~か(笑) ハ、ハタ坊なのか(笑) 美味しんぼじゃね~か(笑) ケータイから出てくるとこ、怖いわ(笑) トト子の解釈(笑) トト子、怖いって(笑) トト子、号泣。キン子は確かに可愛いけど、こうなると、やはりトト子に感情移入。良回だな。

17話目
ユーマはイマイチ。十四松の、家(笑) ホラー、オチなしかい(汗)

18話目○
メッチャ良い話なんだけど(笑) これ多分、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしやがったな(笑)

19話目
これ、若干、トランプさんを風刺してるのかな? バレンタイン、メッチャ良い話(笑) やや、腐が入っているが、まあ、ギャグとして面白いから、よし(笑)

20話目
財布のくクダリは笑ったw 確かに、イマイチ(笑)

21話目○
母の愛だね。なかなか良い話。トッティ、その作戦、前もやったよね(笑)

22話目
おい、名作への酷いパロ、やめろ(笑)

23話目
ダヨーン、ちょっと良い話からのダークな落ち。イヤミ、超メタネタ。フランスをディスるなよ(笑) おそ松やチビ太、旧作のキャラだけでワチャワチャやってるのが良いね♪

24話目○
ホントの日常を描き、日常の終わりを描き、本当の日常が始まる。夢の世界の住人と、夢の終わり。

25話目
まあ、オチはこんなところかな。ハナマルピッピが流れたところは、定番だけど嬉しかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

OPとEDが好き。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:1期同様の滑り出し。1期以上に期待していないし、それ以下でもないことも確信している。
期待度:★★★★

1期も見ました。
2期も見ました。
乗りも展開もずっと一緒。何が受けているのかよくわからないけど、なんとなーく流しながら見る分にはそこそこ面白い。が、笑ったことはあまりない。。。

ポプテピピックと比べると断然こっちのほうがまとも。そう、まとも。
この作品にまともという評価はマイナスのように見えるけど、やっぱまともなんだろうと。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期で稼いだ「おそ松マネー」の威力を如何なく見せつけてきた2期

1期もリアルタイムで視聴していたのだが、その時はレビューを省いたので、今回は1期にも少し触れながらレビューを。

社会現象にもなった「おそ松さん」が2年ぶりに帰ってくる―そのニュースが世間を駆け抜け、ありとあらゆる媒体で特集が組まれた。
ついには6つ子役の声優たちが雑誌の表紙を飾るまでになり、否応にでも周囲の期待を一身に集め、ハードルを上げに上げられまくった中での放送スタート。

しかし、1話からそんな「おそ松人気」を支えた女性視聴者を皮肉る描写をいきなりブチかましてくる。
正直、個人的にはこういうのは嫌いではない。ある意味視聴者に媚びないで、自分たちの作りたいものを作っていく…という姿勢そのものは評価したい。
とはいえ、その後は本当に製作者の趣味に走った、視聴者置いてけぼりの悪ふざけストーリーが目立つように。

1期でキャラの個性をしっかり描き切った故か、2期はその「応用編」あるいは「発展編」のような作りになっており、笑いのネタがやや上級者向けというか、「1期をしっかり予習できている人向け」に作られているな、という印象。
要するに、「一見さんお断り」感が半端ない。これが、ドラマ仕立ての作品ならば仕方ないにせよ、ショートストーリーで構成されたギャグアニメで、しかも基本設定意外の殆どの設定が毎話リセットされるコント的な方式を取っているにも関わらず、初見の人には分かり辛い内容になっている事は好ましく思えない。

私は1期の、時々羽目を外しすぎて「無かった事にされた」ある意味伝説級のパロディーの連続と、メインターゲット層には絶対に分からないであろう昭和ネタが好物だったが、2期ではこの辺りが非常に大人しい作りになっていたことも残念だ。
パロディーはまた事件になってはいけないので仕方ないにしても、昭和ネタはもうちょっとやれたのではないかと思う。
ただ、だからなのだが、第5話のEDの{netabare}「イヤミ音頭」{/netabare}は非常に嬉しいサプライズだったり。昭和アニメの夏といえば、やはりコレでしょ!

さて、EDと言えば…ここからも酷評が続く。
1期1クール目のイヤミ、2クール目のトト子の歌うEDが作品にもマッチしていて非常に良かっただけに、2期のEDは1クール2クール共に失望したと言わざるを得ない。
意味もなく豪華なアーティスト陣による楽曲。ここで、タイトルの「1期で稼いだおそ松マネー」の一番の無駄遣いを感じた。
「どや、おそ松さんでこんな有名アーティスト呼べるねんで!」という製作者の得意げな顔が透けて見えてくるようで、非常に鼻につく。
2クール目に関してさらに言えば、楽曲も映像も不気味すぎて、この作品がどこへ向かおうとしているのか理解に苦しむ。
ただし、1期から続投のA応PによるOPは非常に良い。私の音楽への★評価は、OP楽曲・2期になって増えた作中曲・そしてカラ松のテーマに代表されるBGMの秀逸さに対して贈るものだということを、ここで明言したい。

おそ松マネーの影響は、何も悪い箇所にばかり出ている訳ではない。
作画のクォリティーは、1期に比べて総じて高いと感じた。ここは勝負話だな、と思われるエピソード、特に1話と最終話の作画は本当に素晴らしい。

声優は文句なしに★5だ。
出演者目当てに作品選びをしない私にしてみれば、特に6つ子を演じる声優さんたちは、2~3作品に1度は出くわすほどの売れっ子であり、作品によっては「またこの人か~人気声優使ってりゃいいってもんじゃないよ~」と辟易することもしばしばだが、「おそ松さん」に関して言えばキャスティングの妙と、彼ら本来の実力が如何なく発揮されていたと言っても良いと思う。
聞き慣れた声なのに、初めて聞くような言い回しやトーン。下ネタ全開ギャグアニメだからこその、普段は見られないクズっぷりを、それぞれの個性に合わせつつも手を替え品を替え表現できている。
なるほど実力が伴っての人気声優なのだな、ということに改めて気付かせてくれる、新たな彼らの「演技の引き出しの多さ」に納得させられる好演だった。

私の推しの松も、好きな声優さんも、実はこの人ではないのだが、色眼鏡抜きで一番素晴らしいと思ったのは、別作品でも触れた事があるが末っ子・トド松役の入野自由さんだ。
彼の演技はナチュラルなのに予測不可能。特に2期はツッコミが素晴らしい。
他の5人が、しっかりとした基礎とこれまでの経験で培ったものを工夫して料理している傍らで、彼だけは努力や経験とは別の、天才的な野生の勘のようなもので演技をしているようにさえ感じる。
しかし、決して6人の中で浮いているわけでも悪目立ちしている訳でもない。絶妙な立ち位置を構築できているのは、素直に感心する。

サブキャラクターも文句なく、ゲストキャラ含めて良いのだが、特に1人挙げるとすればトト子役の遠藤綾さん。
彼女は他に適任が考えられない程に、ザ・ヒロイン声の持ち主であるにも関わらず、ゲスいトト子に豹変した時の爆発力は想像を遥かに超えてくる。
ハイテンションでエキセントリックなトト子もそうだが、兼ね役でやっている1期・2期スタート時の白黒画面の「ふっかつ・おそ松さん」のナレーションで見せるザ・昭和感や、16話で見せた{netabare} 自動販売機のマシーン的なボイス{/netabare}は職人芸を思わせる。

イヤミ・鈴村さんも良いのだが、この方はどちらかといえばラジオでの功績を称えたい。普通に面白い。
ラジオといえば、第3期への示唆が頻繁に出てきているが、明らかに1期に比べ評価が落ちたと思われる本作品に3期はあり得るのだろうか。

考えてみれば1期最終話が滅茶苦茶すぎて、これは2期はなさそうだな…と思ったことを思い出した。
それに比べれば、2期最終話は随分「ちゃんとした」終わり方をしていたので、これは3期への布石なのかな、とも感じる。

ただ、稼いだお金は、然るべきところに使うべきだ。3期があるなら、そこはお願いしたいじょー、と思うダスよーん、てやんでぇ!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9
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