2020年度のドタバタおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度のドタバタ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の2020年度のドタバタおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.2 1 2020年度のドタバタアニメランキング1位
宇崎ちゃんは遊びたい!(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (486)
1644人が棚に入れました
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち"扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系"後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!

声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治、竹達彩奈、髙木朋弥、秋元羊介、早見沙織
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

宇崎ちゃんは語りたい

1話感想{netabare}
原作未読。
“高木さん~”はこれ以上進展無さそうだし1期は見たけど2期は見てません。
“上野さん~”は上野さんが可愛そうでいたたまれなくて途中で脱落。
そういう経緯があった上に、そもそも巨乳推しにどうにも不快感があってこの作品は最初見るつもりは無かったのだけど…ちょっと前に献血ポスターが萌え絵で炎上ってのは知ってたけど、それがこの作品だったとは全然知りませんでした。
で、その情報を知って、私が抱いた不快感とポスターでケシカランと言った人の不快感は同じなのか違うのか、俄然興味が沸いてきました。
ってことで見てみることに。

そして1話見た段階で、漠然とした不快感の正体が分かった…かな?
まずこれ、宇崎は「自分は巨乳である」は自覚してるのかな?
一応肩凝りが酷いとか言ってるし自覚はしてる?
あ、「SUGOI DEKAI」は外人が意味不明な漢字のTシャツ着てるのと同じだろう=宇崎はローマ字が読めないと解釈してます、もし読めてたらスゲー嫌な女じゃん?
でもって次の問題、「巨乳は周囲からどう見られるのか」は自覚してるのかな?
どうもこれが…自覚してないっぽい。
えーっと、高木さんの場合「自分は美少女である」は自覚してて、それに相応しいアプローチをしてたんだと思うんだ。
美少女であるかどうか、つまりは美醜については人によって基準違うし、作品によってはブスって設定なのに画面では美少女とかもあるし、自己評価を見誤るのはまぁ分かる。
“花子くん”では自分は上の下だと思ってた主人公が他人から中の下と言われてショックを受けるとか、そういうこともあるだろうと納得できる。
けど胸のサイズは…明確に数値として出るモノじゃん?「美女か不細工か」とは次元が違うんじゃないかな。
宇崎が巨乳をコンプレックスに思おうが自信に思おうが、どっちでも良いのだけど少なくとも自覚してる人間の振る舞いには見えない。
要は、

自覚してないハズが無いのに、無自覚を装って巨乳アピールしてる

ように見えて、なんか…う~ん。
それでいてこんなこと言うと「人を見た目で判断するなんてお前は酷いヤツだ」みたいなこと言われそうなのが更に不快、いや作品自体が見た目で巨乳好きを釣ってるじゃん。
“すのはら荘~”と同じだ、下心が丸見え、作り手の。
キャラクターを「しっかりと生きてる人間」と捉えると、作り手の都合でアホに仕立てられてるように感じて不憫に思えて来る系。
また、無自覚を装った計算だとしたらそれに気付かない真一もどうなんだか。
下心なんて無く、思い切りオープンにしてる“一騎当千”みたいのなら平気なんだけどねぇ。
う~ん、変な例え話になっちゃうけど、AV女優が自覚して・誇りを持ってAV出演するのは構わないけど、素人を騙してAV出演させるのはアカンでしょ。
これが一騎当千糸とこの作品に抱く印象の違いかなー、と。

まぁその、宇崎は自己評価をどう下してるのか、どんな思春期を送ったらこんな19歳になるのか、今後そこら辺掘り下げてくれるのなら見続けてもいいかな?
少なくとも一人っ子だよね、兄弟が居たらから揚げの件はああはならないと思う。
一応高校時代の回想みたいなのもあったし、そのうち掘り下げるんじゃないかなー?と睨んでるんだけど、どうかな。
まさか「実はローマ字を読めた」なんて展開は…まさかね。{/netabare}

2話感想{netabare}
あ、これ…サークラの姫だ。
真一がボッチだから問題起きてないけど、これがグループだったら崩壊を招くタイプ、あくまで真一に対し気がないのならって前提だとね。
(明確に彼氏が居るのならまた印象違うんだけどね、同じ天然系でも“しょびっち”はそこんトコよく考えてたんじゃないかなー?)
宇崎の無自覚に無遠慮に愛想振り撒く態度はピュアな根暗童貞オタクには「オレに気があるのかな?」と思わせるし、「他の男にも同じように接してるのか?」と疑心暗鬼というか嫉妬というか、そんな感情を芽生えさせるのに充分。
まぁ実際にそんな感じでサークラするのを間近で見た経験があるので…それでいて姫自身は「アイツに付きまとわれて困る」みたいなこと言うし、いやお前の無責任な態度のせいちゃうん?って思ったり思わなかったり。
ということで宇崎と真一のやり取りは見てて恐い、マスターのような心境にはなれない。
逆説的に、サークラの姫にコロっとイってしまうタイプがそれだけ居るってことで、そういう人またはその経験も今では良い思い出だと処理できる人がこの作品を支持してる、のかなぁ?

また、「どうせ真一に気があるんでしょ?」って前提で見ようとすると、だったら泊まりに行く発言は全く別のニュアンスになっちゃうし、いやはやどうしたモンだか…。
ヘンな話になるけど、もしこれが高木さんだったらそんな発言する時はコンドーム携えてると思うぞ?
それだけ自分の態度に自覚持ってるというか、そう思わせるだけのキャラが立ってるというか…あれ?ひょっとして“からかい上手の~”は名作だったのでは?とこの作品を見て評価が上がって来てたりw
二期見ときゃ良かったかなぁ?
あと一応、宇崎は幽霊で真一にしか見えない可能性も考慮してたんだけど、1話の段階で結構否定されてたし2話ではマスターが目撃してるしで、その線はナシってことで大丈夫かな。

それと絵的に気になった点。
「店員さんの良い接客一つー。お冷出すところからやり直しねー」の後、真一が「やっぱハラ立つなーこいつー」と文句言うシーン。
キャラが怒りに震えるんじゃなくて背景がブルブル震えてるんだけど、なんだこれ?指定ミスった?
作画が安定してると思った“シャチバト”もよーく見るとミスがあったりして、なんだかんだで現場は大変なのかなぁ?{/netabare}

4話までの感想{netabare}
亜細の2人みたいな変人ではなく一般人による周囲の反応が殆ど描かれず、3話でようやく大学でバカップルだと評されるシーンがあったが、それでもなんか物足りない。
個人的には宇崎が他の同世代の男性にどう接するのかが見たいのだが…。
4話最後なんか、駅の改札の向こう側に真一の知らない男性が立ってて宇崎が腕に抱きつくシーンで終わっても良いんじゃね?くらいに思ってしまったり。
同期放送に“彼女、お借りします”があるせいで感性がそっちに引っ張られてるってことは…無いハズ、多分。
とにかく2人の世界ばっかり描かれててなんかコワイ。
次回でやっと同世代の男性キャラが出るみたいで期待…できそうにないんだよなぁ、公式の紹介見る限り。

あ、それと宇崎のウザさは私は不思議と感じなくて、というか真一が本気で嫌がってるように見えないので何とも思わなかったのだが、4話のメガネの件にはようやくイラっと来ることができた。
見た目をからかうって、それお前はどうなん?っていう。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
思ったとおり、どうやら榊は私の期待に応えるキャラではなかったっぽい。
というかこっちの見たい部分を悉く伏せるねぇ。
宇崎が他の男子と親しく話してるところなんか見たくないという強い意志を感じる。
分かる、分かるんだけど…だったらいっそのこと「男なんか見くない」と開き直って恋愛対象になりかねない年頃の男性キャラを一切画面に映さない方が清々しい。
こっちは真一と宇崎という男女のドラマ?をやってるクセに、それ以外の男子は見せない・匂わせないというのは中途半端というか浅ましいというか…。
ウザい表現も所詮「せんぱーいこのゲームやりましょうよー、前カレが得意だったんスよ」なんてことは絶対言わないんでしょ?
真一と宇崎をくっつけようとしてた榊が宇崎から告られるとか、無いでしょ?

過去を暴きたいってことではなく、キャラに厚みが無い。
前書いたメガネの件で言えば、宇崎は見た目で嫌な思いをした人の気持ちは身をもって痛いほど分かってるんじゃないの?と首を傾げてしまうワケで。
人に歴史アリよろしく、キャラクターを作る時ってどんな育ち方をしたか設定すると思うのだけど、宇崎からはそれが感じられない。
なーんかね、サービス中は他の男の話は絶対しないと心に決めてる風俗嬢やレンタル彼女で、それのプレイを見させられてる感じ。
“高木さん”でも同じようなこと書いたけど、こっちは自覚してない体、ある意味演技達者。
さもなくば5分前に作られた幻影みたい…やっぱ幽霊なんじゃないか?

掘り下げパートはそのうちやるんじゃない?と思って6話まで見たけど、6話ビーチで一人っきりにされたシーンで「お前の期待する描写ねーから」とピシャリと念を押されちゃった気分。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

宇崎ちゃんは先輩「で」遊びたい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
大学の先輩(男)と後輩(女)のラブコメ。

ギャグと恋愛のバランスがよく、爆発力はなくも、じわっと面白い、なんかこう、10年くらい前みたいなアニメでした。

レビューでは、私が特に好きだった回について書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「ウザ可愛い」というのは、「ウザイのが可愛い」というより、「可愛いからウザイのが許容される」だけだと思います(笑)

「イケメンのオラオラは肉食系で格好いい」けど、「ブサメンのオラオラはただムカつく奴」と同じですね。禁断の果実なので、一般人は手を出すな、です(笑)

という残酷な真実はさておき、宇崎ちゃんは、可愛いかったですね。あんなん、「惚れてまうやろー!」です(笑)

個人的には、7話がベスト。

まず、相手の登録名が「先輩(陰キャ)」というスマホ画面でジャブ笑い、その後も「弱キック連打」とか、明らかにover30を狙った笑いを積み重ねていき、「二十歳の誕生日に居酒屋デビュー」という、何とも素敵で可愛らしいエピソードからの、酔っぱらい女子の可愛さ。んで、寝ゲロ(笑) あれ見られたら、そりゃあ(ある意味で)距離は縮まる(笑)

やっぱり私は、恋愛モノなら、大学生以上の作品が一番好きですね。お酒絡みのエピソードも好きだし、やっぱ、なんとなく大人なんで、大人の落ち着いた(でも眩しい)絡みを見てると、良いな~と思います。
{/netabare}

【余談 ~鳥取県コラボで思うこと色々~】
{netabare}
(とっ)とりとめなく書きます。あれ? 知事のクセがうつってる?(笑)

まず、本作の10話の鳥取県コラボ驚きました。あそこまで鳥取県がフューチャーされたアニメは、過去にありましたっけ? 少なくとも、私は初めて見ました。

私は基本的に、このような地方自治体とアニメのコラボは賛成派です。私自身、まとまった休みがあまりとれないことと、腰が重い性格のため、旅行などほとんど行かないので、アニメを通して色々知れるのは、シンプルに楽しいです。

でも、当然それは、作品の質を下げるものであってはいけないわけで。

本作は、鳥取県の中でも、恋愛にご利益があるスポットを中心にしたことで、作風も壊さず、Win-Winな関係になっていたと思います。昔、「旅猿」で鳥取編があったけど、個人的にはこちらに軍配ですね。

山陰、興味はあるんだけど、多分行かないだろうな~、一生w 大阪・京都・広島という観光の大きな壁があるので、なかなかたどり着かず、北国から行けば、山陰回るくらいなら、福岡(飯)・大分(温泉)に足を伸ばしたいからな~。

そういう意味では、「宮城」と「北海道」に挟まれ、ほぼ全国民にスルーされる、我が岩手と近いものを感じる(自爆)w

てゆうか、昔、仕事で信州に行った時、「ほぼ岩手」で、あんまり面白くなかったんすよね。いや、東京の人とかは逆に面白いと思うんでしょうが、「大自然」とか、「美味しい水で育った」とか「人が良い」とか、もう岩手で飽きるほど味わってるから(笑)

だから旅行に行くなら、「都会」か「南国」に行きたい。

人間、無い物ねだりですね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
10年前のアニメみたいな作画だな。ロリ巨乳。1年、あれれ(笑) 

2話目 ☆3
マスター(笑)

3話目 ☆3
ライバル登場?

4話目 ☆3
ゲーム72時間はすげぇな。泊まっていく流れではある。

5話目 ☆5
いや、心理学は面白いよ、学生の時、積極的に授業とってたな。大学時代、もう一度味わいたいな。マッサージチェア(笑) 浅井さんもだいぶ変人だよな(笑) 宇崎の地雷(笑) 歯磨き粉と食い物の区別をつけられないバカにバカにされる(笑) チョコミン党(笑) 立てよチョコ民(笑) ミントが歯磨き粉ではなく、歯磨き粉がミントなのだって、確かに(笑) 

6話目 ☆3

7話目 ☆5
先輩(陰キャ)って、どんな登録名だよ(笑) 蔑む目(笑) 下段弱キック連発(笑) 宇崎(アホ)w 二十歳の誕生日に、居酒屋で酒って、なんか素敵だな~。ゆず酒、女子が騙されるやつw ちゃんと気を使ってる先輩にも好印象。酔っ払いは女子は安定して可愛い。年齢確認ボタン押したい、二十歳だから、は可愛い♪ 滝ゲロ(笑) 二日酔いアルアル(笑) 最後の寝ゲロは笑ったww

8話目 ☆4
男のクズ(笑) 言い方~!は、アニメ業界では危ないネタ(苦笑)

9話目 ☆3
byアンジャッシュ(笑)  旅行券で鳥取、、、って、一瞬微妙と思った(失礼w)が、逆に旅行券じゃないと行かないから(大失礼w)ラッキーなのかもしれない(笑)

10話目 ☆3
ちなみに鳥取砂丘の面積は、日本2位なんだよね。過去、これほどまでにちゃんと鳥取が扱われたアニメはあっただろうか? 少なくとも、私は見たことない。

11話目 ☆3
料理のくだりは、なんか良かった。ボルダリング、弱い宇崎がまた良い(笑) 桜井、スポーツマンだな。一人カラオケは恥ずい(笑) 酔っぱらい宇崎、安定の可愛さ。キャバクラじゃん(笑) ハイハイ、バニーが好きです(笑) ん? ラストはシリアス?

12話目 ☆4
照れてる宇崎、可愛い(笑) 嬉しそう(笑) 良い酔っぱらいだな(笑) 突然の告白未遂に、ヤケ飲み(笑) なぜEXILE(笑) 正しい大学生活(笑) 二期あれば、弟くん活躍しそうだな。宇崎はときめいている(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人間観察者の観察も楽しめる!?ウザカワ・コメディアニメ♪

ボッチを貫く怖面の先輩男子に、ウザカワ巨乳女子の後輩・宇崎ちゃんが絡んでいく
キャンパスライフを描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
尻上がり。徐々に熟成される人間関係。

初回でボッチ×ウザカワの基本形を示し、
宇崎ちゃんがウザ絡みすることになったいきさつ。
煮え切らない先輩&宇崎ちゃんの関係を観察、論評する
多彩な“ギャラリー”視点。
などを差し込み、多面的なウザカワを提供。

何より大人の大学生には本性を隠す防壁をふやけさせる
必殺兵器・アルコールがありますw


単調かな?と思っていたウザカワも、
いつの間にか“ギャラリー”と一緒に
美味しくご飯を頂けるようになりますw


局地的に見れば桜井先輩&宇崎ちゃんは
中々くっ付かず焦れったいですが、
年単位で大局的に考えると後輩のウザ可愛い奮闘により
相当なスピードで進歩しているとも取れます。

{netabare}後輩として先輩を見上げるだけだった高校時代
→同じ大学でボッチで一年浪費する先輩の観察
→ウザ絡みし出してから一年程度で一緒に遊ぶ、飲む、泊まる、旅行。{/netabare}
まで行くのですから大した物です。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

設立二年目。本作が『旗揚!けものみち』に続いて二作目。
3DCGとアニメーションの融合を理念に掲げる制作会社だが、
敢えて日常を描いた本作でそれを追求するのが挑戦的。

時折、CGならではの回り込み等により、
映像面でも二人の関係の多角的検証を試みる。
初回の立体感と遠近感溢れる{netabare}ヒップアタック{/netabare}迫力がありましたw

一方で、それ以外の演出については特に序盤、やや寂しい印象……。
"SUGOI DEKAI"部分も含めて、宇崎ちゃんが孤軍奮闘している感じでした。
“ギャラリー”もクソキャット位しかいませんでしたしw

ただ、話数が進むに連れ、演出も徐々に賑やかになり、
終盤には怪しいエフェクトあり、ボッチ解説ナレーション&イメージ映像ありの
適度に楽しいコメディ映像が実現。これも……{netabare}鳥取{/netabare}パワーなのでしょうかw

正直、序盤はこれはすぐに飽きるかも。
2期あっても観ない……いや、2期はないだろう。
と感じていましたが、ラスト2回の演出バランスなら、
制作決まってる2期も観てみたいです。


【キャラ 4.0点】
ヒロイン・宇崎花。
最初は凡庸なウザカワ巨乳女子だと高をくくっていましたが、
過去を知ったりしていく内にジワジワと深みにハマり、
このクールで一番、毎週、パッと明るい笑顔😆が見たくなるキャラに昇格。


そんな宇崎ちゃんのウザ絡みを観察する面々。

先輩のバイト先の喫茶亜細亜のマスター。

マスターの娘・亜美VS桜井先輩の実在した!ダチの逸仁。
桜井先輩&宇崎ちゃんの関係を見守る穏健派VS進展を望む急進派の激論w

人間観察だけでご飯何杯でもイケる“人間観察者”たちを眺めるのも一興でした。
ただ私は人間観察を味わうために競争の激しい喫茶店を個人経営したり、
{netabare}鳥取{/netabare}まで追跡したりする程、人間に興味は持てませんがw


【声優 4.0点】
主人公・桜井先輩役の赤羽根 健治さん。
最初はボッチにしても、抑えた声がやや聴き取り辛い
と感じていましたが、こちらも回を重ねる内に、
呟きとツッコミ絶叫の抑揚が洗練。


ヒロイン・宇崎花役の大空 直美さん。
これまた序盤は、勢いはあるけど……といった感じでしたが、
役の性格変化もおさえていくことで、幅広い演技力を証明。

第5話の{netabare}チョコミントの正義を訴える大演説。お疲れさまでしたw
チョコミン党代表選は『刀使ノ巫女』の十条姫和の再選が決定的と思っていましたが……。
これは大変です。政局ですw{/netabare}


あとは、CV.早見 沙織さんのトキめき四十路人妻ボイス。
どうもご馳走様でしたw


【音楽 3.5点】
劇伴はのどかな笛の音色などがバックグラウンドで、
日常やハプニングの下支えに徹する無難な構成。
たまに喫茶ジャズ、昼ドラ風味あり。

OPは鹿乃と宇崎ちゃん「なだめスかし Negotiation」
宇崎ちゃんのウザカワ・ハイテンションに合わせて
低めのテンションを目一杯高めた“VRアーティスト”鹿乃(かの)が
ゆる~いムードのボーカルで、トリッキーなメロディを乗りこなし、
軽快に韻を踏んでいく、中毒性の高い楽曲っス。

EDはYuNi「ココロノック」
本格派の“バーチャルシンガー”のピュアボーカルが、
乙女心をチョイ見せする良作バラード。

最近のバーチャル歌手ホント凄いですね♪
2020年代中のバーチャルじゃない方の紅白出場。
あると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38

77.4 2 2020年度のドタバタアニメランキング2位
魔王城でおやすみ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (429)
1732人が棚に入れました
かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した──。囚われのスヤリス姫は、檻の中でつぶやく。「…寝る以外…することがない」牢をこっそり抜け出して、よりよい安眠を求め魔王城を…探索!?自由気ままな人質姫が魔物たちを巻き込んで好き勝手!! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディ!

声優・キャラクター
水瀬いのり、松岡禎丞、石川界人、小林親弘、下野紘、小山力也、高橋伸也、山根雅史、相馬康一、大原さやか、黒田崇矢、大塚剛央、大橋彩香、諏訪部順一、佐倉綾音
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3ヶ月、これを観た後にスヤ~習慣w

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
魔王城に囚われた人間のお姫様が、自らの安眠のために魔王城で暴れまくるドタバタコメディ。

基本的に悪い人がいなくて、平和で優しく可愛らしい物語。日々の疲れを癒されたい人にはオススメかも。

評価は☆4に近い☆3とします。レビューでは、好きな話を具体的に紹介。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は癒し系でもあり、独特のコメディで笑えた。ただ、

①姫が困る。②寝具を探して大暴れ。③魔物が困る。④姫がスヤ~。

の展開が続き、中盤はややマンネリ化した。シチュエーション・コメディをアニメする難しさですね。中盤は☆2もいくつかつけた。

ただ、後半はかなり良く、☆4もちらほらと。(だから総合は☆3に)。

9話は、魔王側へのクエストがどんどん空回る様子が可愛く、姫の優秀な、というかちゃんと姫様としての側面がちゃんと出ていて、キャラ立ちもした良回。

また、10話の人間界に行く話も、平和で良かった。犬可愛いw そう思っていたら、魔属と人間のシリアスな話もあり、仲良くなる兆しもあり。

12話も、なんだか素敵な話。魔族と人間の架け橋に期待。

という具合に、むしろネタ切れ、、、ではなく、睡眠縛りが薄れた後半の方が面白くなっ、、た、い、、n、、sh、、、スヤ~( ̄q ̄)zzz
{/netabare}

【余談~皆さんには、寝具のこだわりあります?~】
{netabare}
寝具が自分に合うって、めっちゃ大事だと思うんですよね。

私は高校の頃から、マットレスはずっと低反発ですね~。初めて使った時、「これが熟睡か」と思った。テンピュールの良いやつは、実際、寝心地が全く違う。

腰痛持ちなので、一度、高反発試してみたけどダメだった。腰はともかく、肩が痛くなった。

布団は、基本はニトリとかにある、温度調整掛け布団が良い。オールシーズンいける。私、夏は冷房ガンガン効かせて、布団かぶって寝るのが、露天風呂みたいで好きなんですよ(笑)

枕も、基本は低反発。1度、セブンスピローも試してみたけど、変に力入って、自分には合わなかった。夏だけは、ニトリの3Dメッシュ枕がマジでオススメ。熱こもらなくて良い。

抱き枕は、なんだか恥ずかしくて使えない(笑) 流石に、オッサンに抱き枕はキツイ(笑)

ちなみに、冬は極寒なので毛布使いますが、毛布の正しい使い方は、掛け布団の上に掛けるって知ってました? でも私は、毛布の肌触り好きなんで、掛け布団の中に入れちゃいますけど(笑)

寝具にこだわる姫、なんだか感情移入してしまいました(笑) 人生のうち、30年近くは寝ているわけですし、そこを快適にするのは人生を楽しむコツ!
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
呼ばれてやってくる熊のぬいぐるみが可愛いかったな。

2話目 ☆3
蚊帳、大事だな~。日本の蚊帳は性能良いから、アフリカとかでかなりマラリアを防いでいるらしいね。

3話目 ☆2


4話目 ☆2


5話目 ☆4
ハーピィ見つけて、それかい(笑) 兄(笑) タッチパロって、オッサンにしか伝わらないだろ。

6話目 ☆2
う~ん、ワンパターンなんだよな、やっぱり。

7話目 ☆3


8話目 ☆3


9話目 ☆5
この話は面白かった。魔王側へのクエストがどんどん空回る様子が可愛く、姫の優秀な、というかちゃんと姫様としての側面がちゃんと出ていて、キャラ立ちもした良回だと思う。

10話目 ☆4
人間界。犬、可愛いw 魔族側に立ったちょっとシリアスな話も、良かった。

11話目 ☆3
悪い意味で太陽のような人(笑) 勇者、怖い(笑)

12話目 ☆4
姫も、恥ずかしいとかあるんだね。クリスマスは、放送日合わせ? 金積まれて(笑) 良い演説。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

わたしは囚われの姫。。。?

アニメ化範囲は原作コミック既読。ごく最近の既刊は買っていません。毎週末、自宅近所の本屋さんでコミック物色しては購入、をしていた頃に偶然出会った作品でした。その本屋さん、お店たたんじゃったんですよね。結構残念。

既に物語を何らかの形で受け取った作品には手を出さない性質なので、本作も観るつもりはなかった・・・のだが。
うっかり1話を観てしまい、それ以降はわふわふしながら完走しちゃいました。

「物語」といえるほどの物語がなく(皆無ではない、というかマクロにはある)ショートコメディー基調であること、キャスト陣の好演、絵的な楽しさが僕を屈服させたのだと思う。いやほんと、良かった楽しかった。

良質なコメディーアニメとして、文句ない一作だと思います。

物語:
{netabare}魔族と人類が対立しているファンタジー世界。魔王は、人類のどこかの国の王女様(スヤリス姫)を拐かしてしまった・・・から始まる物語。快眠・安眠をもとめる姫の悪戦苦闘我が儘放題とそれに振り回される魔王城の面々で展開される秀逸なコメディー。

姫を拐かしたのなら、他にいろいろやりようもあろうけど、そんなこたぁどうでも良いのです。

原作に比べて勇者の出番がかなり多くなっています。ですが、特に変な引き延ばし感は感じませんでした。コミックのエピソードも適宜統廃合され、全体として上手く構成されていたと思います。原作の面白さを、アニメ化によってさらに引き立てた好例になると思います。
{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上、動画として中の上~上の下、といった印象。ぬるぬる動く作画がそこまで必要な作品ではないので、これで十二分だと思います。

キャラデザは原作の雰囲気を残しつつも、極めて上手にアニメ用に変換したのだと思う。原作の一巻を手にしたとき、正直「汚いな」と思ったのですが最近はどんな感じなのかな。ちょっと気になりました。{/netabare}

声優:
{netabare}本作の良さは、本に落とした段階できっちり計算されたであろうテンポの良さと、キャスト陣の好演に尽きると思います。

スヤリス姫と魔王タソガレはさすがの一言です。脇を固める面々、いずれも良かったと思います。正直、演技・ナレーション含めて何も思わない(とても良い意味で)。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP曲の破壊力は、多くの皆様が言われるとおり。まさかこんなところで蝋人形オマージュが出てくるとは思ってませんでした。最初聴いたときは笑いすぎで咳き込みました。個人的には、[わたしは囚われの姫♪]~姫が牢の中で踊り~ふて寝するあたりが凄く好き(曲としても、絵としても)。もうちょっと絵を音に嵌めてくれたらなお良かったと思う。クラッピングを活かして欲しかったなぁ。OP映像に関しては、上記の踊るシーンと、冒頭の飛び出る絵本のシーンが印象的。

ED曲も悪くないとおもう。笑い転げてふわふわした心を、ちょうど良く落ち着けてくれた気がします。でも、ED後の次回予告の語りがたまに面白く、落ち着き台無しでした。{/netabare}

キャラ:
{netabare}どこまでも「いいやつ」しかいない世界。むしろ魔王城内で最も「悪」なのは姫本人だと思う。そして全員ほどよく間抜け(勇者のみ、だいぶ間抜け)。原作の力に他なりませんが、実に上手い設定だと思います。

ただ、魔王の対勇者戦略(ゲームバランス最重視)や悪魔修道士(見た目に反してかなりの高齢)の設定はもう少ししっかり、明示的に示した方が良かったかなとおもいます。
{/netabare}

[2021/01/18 v1]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ハチャメチャな姫と不憫な魔族のドタバタコメディ

魔族が人間に振り回されているという王道の逆パターン。
声優はかなり豪華。
ギャグも面白かった。
ボーッとみるのに丁度いい良作。


↓↓各話の感想↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★☆ 3.5
攫われた姫
{netabare}
お姫様を攫うってのはよくあるシチュエーションだけど、今回の目的はなんだろう。
結婚したいとか、生け贄に捧げるのとかいろいろあるけど、今回はそのどれにも当てはまらない気がする。
邪魔なだけな姫をなんで誘拐したんだろう。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
よりよい寝心地を求めて
{netabare}
幽閉みたいに全方位囲まれるのも辛いけど、こうスキスキなのも嫌だな。
布団が硬いはまだ我慢できるけど、うるさいや虫が飛んでるは我慢できないだろうな。
姫の気持ちも分からんこともない。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
魔導書と神器
{netabare}
魔王城に入れば最強装備を手に入れれそうだな。
魔王たちも姫様の脱走になれてきた。
ここまで来たら、魔王城も快適そうだな。
{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
お風呂を作ろう
{netabare}
寝具関係は一通り揃ったから、次は眠るまでの過程を改善しよう。
髭もじゃ狼も2話で出てきたよりも軟らかくなった?
あれぐらいの小言なら我慢できそう。
季節が変わってたけど、姫が攫われてどれぐらいの期間が過ぎたんだろうか。
{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
ハーピー
{netabare}
このハーピーの子、かわいい。
魔王軍の人たちも姫には申し訳ない気持ちがあるんだな。
でも、人間と魔族とは暮らし方が違うから。
これがもし他国とかならここまで暴走していないんだろう。
……いや、してそう。
{/netabare}

6話の感想 ★★★☆ 3.5
勇者は迷子
{netabare}
魔王軍は優しいな。
勇者を殺そうとはせず、姫にも罰を与えたとしてもジュース抜き。
なんて優しい世界なんだろうか。
魔王を寝かしつける話もあったけど、そこまで新しいことは起きなかった。
でも、次は新キャラが出そうな感じ。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
姫が誘拐される
{netabare}
ちょっといつもと違った展開に。
新たなキャラが出てきたけど、割とすぐに完結したな。
戦闘シーンにいってくれてもよかったけど、まぁそうはならないよね。
今回はいつもより面白かった。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
勇者と姫との関係
{netabare}
勇者って姫の婚約者だったのか。
そりゃ、勇者も必死よね。
でも、姫さん名前すら覚えてなかったな。
勇者、乙!!{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
魔王のクエスト
{netabare}
初めて魔王側にクエストが発生した。
やっぱり、ほのぼの系のアニメにも変化が必要だよな。
そして、この作品の本質っぽいところに触れていた。
どうしてこんな優しい魔族と人間は争っているんだろうか。
まぁ、どうせしょうもない勘違いとかなんだろうな。{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
人間界へ買い物
{netabare}
魔王視点で見ると、完全に人間が悪者だな。
ただ、人間視点からすれば普通に暮らしていたところにいきなり魔族が出てきたようにうつるんだよな。
姫さんが間に入ってくれたら、うまく終わりそうだな。
それが最後のサインと関係があるとみた。{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
悪夢の正体
{netabare}
さっきゅん、かわいい。
ハーピーと同じくらい好き。
勇者の脳天気さは恐ろしいまである。
自分勝手じゃないだけマシか。
11話でこの感じだと、最終的に人間と魔族が仲良くなるまでは描かないっぽい。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

80.3 3 2020年度のドタバタアニメランキング3位
劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)

2020年2月29日
★★★★☆ 4.0 (352)
1685人が棚に入れました
いつかアニメーション作品を一緒につくろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、5人はそれぞれアニメーション制作に携わる。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づき、「自分が本当にやりたいこと」を考え始めていた。一方、日々の仕事に葛藤を抱きながら過ごしていたあおいは、新企画の劇場用アニメーションを任され、「今の会社の状況で劇場用アニメーション制作を進められるのか?」と不安を感じる。はたして、劇場版アニメーションの納品は間に合うのか――!?

声優・キャラクター
木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

成長したあおい達の姿に感激。ただし、製作視点だとホビロン。

テレビシリーズで人気を博した『SHIROBAKO』の劇場版であります。
放映終了から五年も経っていたわけで、
ファンにとっては『待ちに待った』一作ではなかろうかと。


公開日は2020年二月末日。
世間がコロナコロナと右往左往している時期(緊急事態宣言は4月7日)で、
タイミング的には苦しい状況というか、
すべり込みセ-フと言えなくもないけどアウトと言えなくもない、
実に微妙な時期でのお披露目となりました。

それもあってか興行収入は4億400万円と、
深夜アニメの継続作品としては「まあまあ」レベルで落ち着くことに。
まあ、受け皿の狭い作品ですからこんなものかと言えなくもなく。
(ちなみに『大ヒット扱い』してもらえるのは興収10億円からです)


内容的にはテレビシリーズの正統的続編で、
時系列としては、前作から四年後ということになります。
テレビ版を見てない方は丸ごとおいてけぼり。潔い。

主人公の宮森あおいは制作ラインプロデューサーに出世。
前社長のミスで落ちぶれに落ちぶれてしまった武蔵野アニメーションを、
ムチャぶりされた劇場版の制作で立て直す、みたいなお話です。


テレビ同様、制作現場の熱い『こだわり』は健在ですが、
あおいが出世しちゃったことに伴って、
モノづくり以前のスタッフ集めや、『制作』ではなく『製作』的な場面が増加。
また、チュ-トリアル的な色合いが薄まって、
たくましくなった業界女子たちのドラマ要素が前面に出てきています。

  その分「あるある50%」だったテレビ版と比べると、
  こっちは「あるある25%」みたいな感じになっています。
  うわ、マ〇ルさん出てんじゃん、とか、
  狭い業界ネタは随所にありますが、そんなもん、まず伝わんないと思われ。


結論から言ってしまうと、僕の個人的な満足度はBランクです。

ストーリーで『製作』マタ-が増えた関係上、
  いやいや、おかしいだろそれ
と思わずつっこみたくなるような不自然展開が気になって、
お話に没頭できなかった次第です。
業界ものとしてリアルさに欠けるって言うか……まあそれは後述します。

  ただ、それは僕がたまたま狭い範囲の仕事を体験していたからに過ぎず、
  世間的には「あんた何さま?」的意見ではないかと。

制作とか製作とか難しいことはどっちでもいい、
前作が大好きで、登場人物が進化して頑張っている姿を見たいんだ、
そういう方限定なら、Aランクでも問題ないかと思います。
{netabare}
 テレビ版でまだまだひよっこだった旧上山高校アニメ同好会の五人は、
 みんなそれぞれに逞しくなって登場。
 その若手プロフェッショナルとしての仕事ぶりだけでも一見の価値があります。

 それだけでなく劇場版制作が決まってから、
 かつて『三女』を作った仲間たちが
 一人、また一人と現場に帰ってくるところは見ごたえ充分。
 てか単純にうれしい。

 そして、そのスタッフかき集めに奔走するあおいが、
 めちゃくちゃ逞しく、かつ、めったにいないほど有能になってます。

 テレビ版では新人制作進行だった佐藤・安藤も強キャラに進化、
 僕が大好きなベテラン制作進行の矢野エリカも安定のしたたかさ。
 しかし、いつまで入院してるんだ矢野のお父さん。


作画も役者さんのお芝居も、さすが劇場版というか、高レベルで安定。
モノづくりに対する真剣姿勢も充分に共感できますし、
オ-ディションや劇伴打ち合わせのシ-ンなんかは相当にリアルな出来かと。

ミュージカル仕立てとか殴り込み演出とかは、
はっちゃけ過ぎというか、
そういうので尺とらずにもっと制作現場見せてよと思わなくもないけど、
  エンタメとしてのメリハリが……もごもご
とか返されたら「まあいいですけど」と言えなくもない、こともない?
{/netabare}

そういうわけで、
前作をふつうに楽しめたら方なら延長線で、しかもけっこう新鮮に楽しめる、
ファンサービスとして優良な一本に仕上がっております。

ただ、尺の関係かチュ-トリアル要素がほとんどないため、
なにをやっているのかチンプンカンプンな方もけっこうおられるのでは。
  これ、どういう立場の会社の人なの?
  いきなり出てきたこの人、なにをする人なの?
みたいな感じですね。逆に、全部わかる人ってかなりすごい的な。

お仕事アニメっでそれってどうなのよと思わなくもないですが、
前作ファン限定のサービス作品と考えれば、
まあ仕方ないなと思えたり、そりゃ興収五億いかないわと思えたり。


いずれにいたしましても、
前作が好きかそうでもないかが明確な分水嶺になる作品でありまして、
未視聴の方、まずはテレビ版をご覧になっておくんなまし。


***************************************************************


ここからは僕ごときの浅薄な経験と知識による、
本作品で「はあ?」とか思わされた部分のご紹介になります。

正直、自分でも「僕って何さまよ?」とか思いますし、
ふつうにアニメを見る段にはまず必要のないムダ知識の「ひらけかし」ですから、
興味のない方は、無理してご覧になること全然ありません。

ふん、まあ読んでやらんこともない、という寛大なお方のみ、
ネタバレを開いてやってくださいまし。
{netabare}

その一 武蔵野アニメーションが傾いた理由が『ありえない』

 発注したメ-カ-側で企画が通っておらず制作中止、という話ですが、
 八話まで作画インした状態でそれはありえないんです。
 というのも、そのタイミングならテレビ放映枠が『確定』していますし、
 放映枠をおさえるのは制作会社の仕事じゃないからです。

   じゃあ、どこがテレビ局に話を持ち込んだのか、
   放映間際に企画をぽしゃらせて穴埋めをどうするのか、
   そんなの制作会社に責任押しつけて逃げ切れる話じゃないわけで。
  
 そもそも製作委員会、つまり出資体制が確定しないと、
 制作予算どころかOP・EDの楽曲すら決められないんです。
 もちろんエンドロールにクレジットもできません。
 八話制作インということは最低でも二話まで完パケになってるわけで、
 どうやって作ったんだという話です。

   1970~80年代、テレビ局又は一社が制作費丸抱えの時代はともかく、
   ほぼ100%が製作委員会形式になった2010年代においてこれはないです。
   現実的に作れないんだもの。


 さらに、オリジナル作品だから他の出資者と組み直そうというのが、
 キャラ原案者が降りた会社の紹介だから道義・権利上できないって……
 正直、意味がわかりません。

   道義的には、話をぽしゃらせた会社が他を紹介するのが筋の案件です 。
   そこまでの誠意は示さないとしても、
   キャラ原案を流用することを妨害する理由はありません。
   だって自社商品に関係のない、オリジナル作品なんですから。

   もちろん、そのキャラ原案は『作品のために』描かれています。
   作品のために書いたキャラ原案をその作品で使うのだから、
   権利上の問題が発生する余地がありません。


 というわけで、もっと深いウラ設定があるのなら話は別ですが、
 作品から得られる情報で判断する限り、
 ムサアニが負債丸抱えで作品をオクラ入りさせる理由が『ない』んです。 

 ムサアニが傾いてないと本作のストーリー自体が成り立たないわけで、
 そこはやっぱり、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったな、と。
 たとえ泥臭くなったとしても、
 そこをきちんと描かないと作品全体が『ウソ』になってしまいますから。


その二 『げ~ぺ~う~』がねじ込んでくる根拠がない

 武蔵野アニメーションは、あくまでも製作委員会の『下請け』です。
 万が一『げ~ぺ~う~』に対し製作委員会がドジを踏んでいたとしても、
 善意の第三者であるムサアニには一切関係ありません。

 そして、同じく制作の下請けだった『げ~ぺ~う~』には、
 保護されるべき著作物は、PVの映像と音声しか存在していません。
 🄫はタイトル名ではなく『映像の著作物』であるPVにかかっています。

 おまけに、契約書には契約解除条項が明記されていて、
 制作の実態・進捗が見事なほどそれに該当しちゃっています。
 また、その進捗なら制作費もほとんどかかってないわけで。

  つまり、この件は
   ① 相手方に金銭的な負担・損害がほとんど発生していない。
   ② 自分のものだと主張する『権利』の実態がない。
   ③ 契約解除に異議申立をすることができない。
  という、ほったらかしといても問題ないレベルのちゃちな難癖なんです。

 制作サイドがおたおたするのはわからなくもないですが、
 権利処理のプロであるべき製作がそんなんじゃ『あかん』わけです。
 このぐらい、電話一本でカタつけろよ、と。

   確かに、わけわからん難癖をつけてくる輩がいる業界ではあります。
   僕もそういうの一度受けたことがありますが、
   弁護士に回すことなく電話でさくっとカタつけました。
   そのぐらいふつうにできなくて、なんのための『製作』ですか。

 相手方に乗り込むのも、あおいが行くのは職制上おかしいですしね。

 そもそも、こんな話を制作サイドの耳に届けることがナンセンス。
 制作が心置きなくはっちゃけられるよう、
 こういう問題を陰でつぶして回るのが製作の仕事なわけです。

 ということで、申し訳ないけれどここのくだりは、
 討ち入りという『プロットありき』のちゃち演出としか思えなかったです。
 こういう対応をする人が現実に『いない』とは申せませんが、
 それは、言葉を飾らず言えば、その方のレベルが低いだけのことで、
 わざわざ映画にするような話ではないと愚考いたします。


その三 『第三飛行少女隊めでゅーさ』をどうやって放映したのか

 序盤に、ムサアニがテレビ版後編で制作した『第三飛行少女隊』の続編、
 他社が元請けになった『第三飛行少女隊めでゅーさ』が映されます。

 前作が持っていたシリアスさやドラマ性は皆無、
 ふつうに腰が抜けるようなエロ萌え作品に変貌を遂げておりまして、
 いかにムサアニが真摯なモノづくりをしていたかを逆説表現しているわけですが……

   これ、どうやって原作者承認とおしたの?

 原作者の野亀武蔵って、作品に『こだわり』を持つキャラ設定でしたよね。
 それも、ただこだわりが強いだけでなく
 前作『セーラー服とF3』でぐちゃぐちゃ改変されたトラウマがあるという話で。

 だからこそテレビ版『SHIROBAKO』で、みんな悩まされたわけであります。

 ところがこっちは、似ても似つかぬ、きゃぴきゃぴ萌えエロ系。
 こんなの、原作者が承認しないのはもちろんだけど、
 その原作を売りたい版元が許可するわけないじゃないですか。

 まあ、売れるか売れないかわからないド新人の作品や、
 版元やアニメ制作側に何も言えない気弱な作家センセイならあるかもです。

 だけどテレビ版の流れで考えたら、
 作家も作品も版元からかなり大事にされている状態なわけでして、
 限界まで崩しても『ふもっふ』ぐらいなのではあるまいかと。

 これが通るんならテレビ版の熱いやり取りが『ウソ』になってしまいます。
 いくら演出の一環とはいっても、
 前作との整合性がとれない権利処理ってのは、僕的にはホビロンです。
{/netabare}

そういうところを加味すると、
僕的なおすすめ度はどうしてもBランクになっちゃいます。
製作面でのリアリティが乏しすぎますから。

  ただまあ、昭和は確かにこんな感じだったらしいです。
  マジですか、というずさんな話や、
  大損こかされた話、笑うに笑えない話もいくつか耳にしています。

  だけどその反省があって、いまの権利処理体系があるわけです。
  制作を『いま』のリアルに寄せた映画を作るのであれば、
  もう少し製作にも現実味を持たせた作品にしてくださいな、と。

  2010年代でこれっていうのは、ほとんど時代錯誤の領域です。

まあ、万年人材不足の業界ゆえ、
こういうのが絶対に『ない』とは言い切れないんですけどね。
でも「あるある」なんて言ったら製作の人怒るんじゃないかなあ。

みんなゼニカネにはけっこう慎重ですよ、余裕がないだけに。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いやフィクションだから絵空事には違いないんだけど・・・あと今一番気になっているのは「みゃーい」いらなくない?ってことで・・・←みゃーいはいらなくない!って話

2014年秋期~2015年冬期にかけて2クールに渡って放送された、あの“アニメを制作するアニメ”の『SHIROBAKO』が劇場アニメになって帰ってきた!
正直登場人物多くて前作のあらすじとか説明するのダルいんですけど(爆)これだけは言わせて欲しい!
『SHIROBAKO』の登場人物ってアニメ制作に携わる人々の最少人数しか描かれてないんですよ!
つまり1人たりとも欠けてはいけない人達しか描かれてないんです
だから登場人物多過ぎ・・・と退かずに真摯にこの作品のキャラ達と向き合って欲しいんですよ、僕は!


ムサニこと武蔵野アニメーションが制作した『第三少女飛行隊』の完結から3年4ヶ月後
とある事件がキッカケで下請け制作会社に逆戻りしてしまったムサニ
宮森あおいはムサニのラインプロデューサーに
安原絵麻はフリーランスの作画監督に
坂木しずかはローカルテレビのアニメ関連番組のリポーターに
藤堂美沙はスタジオカナブンのメインアニメーター格に
今井みどりは新人脚本家に、それぞれなっていた
成長しているようで、停滞してもいるよう・・・どこか惰性で日々を過ごしてしまっている面々だった
ところがある日、宮森は元ナベPこと渡辺から新しい仕事の話を持ちかけられる
「今のムサニで劇場をやるとしたら、どうする?」
背水の陣に立たされたムサニに舞い込んだ、あまりにも大きな劇場用アニメ映画制作の依頼
苦悩する宮森、ロロとミムジーの問いかけに、彼女は大きな決断をするのだった・・・


さて、僕は本当に『SHIROBAKO』という作品が好きでして、何故か?と問われれば【アニメが好きなのと同じくらいアニメを作ってる人達が好きだから!】です
アニメの制作者と、アニメを制作することに、最大限の愛を捧げたアニメが『SHIROBAKO』だからなんです
しかしそれと同時に、『SHIROBAKO』は僕が思うところの“理想のアニメ制作現場”とは違う、ともテレビシリーズの頃から思っていました
基本的に『SHIROBAKO』って制作進行やプロデューサーである宮森の目線で描かれるわけです
つまり現実の制作会社で言うところの、P.A.WORKSの堀川社長、或いは今回の劇場版で言えば相馬P、彼等が思い描く理想像というのが色濃く反映されている作品と言えます


じゃあけみかけが言う“理想のアニメ制作現場”ってどんなんだよ?wと思われたことでしょう
それはずばり、クリエイター目線で理想的な環境、です
これについては長くなってだいぶ『SHIROBAKO』から脱線してしまうので、また別の機会に語りたいと思いますが、奇しくもこの劇場版『SHIROBAKO』と並行して今期には『映像研』というテレビアニメが放送してるのが面白いですよね
ずばり、クリエイター目線で描かれているのが『映像研』なので、両者を比較していただくのが手っ取り早いので強くオススメします


ところで、『SHIROBAKO』には無駄な登場人物など一切登場しないと前述しましたが、今作で追加された新キャラ、みゃーいこと宮井楓
ぶっちゃけキャラ表が公開されてから実際に本編を観た後に至るまで、「正直コイツいらなくね?」って疑問がずっと頭の中を巡っていたんですよ、僕は
そんなこんなでずっとレビュを書けずに今日までいたんですが、3回ほど映画をリピートしてやっと分かりましたわ
『SHIROBAKO』は堀川社長、つまりラインプロデューサー目線だって前述しましたよね?
ラインプロデューサーって仕事は、クリエイターと製作委員会に挟まれるいわば中間管理職のような立場でして、残念ながら味方になってくれる同じ立場の人に乏しいんです
そこは今作の宮森も同じで、人を使う側の立場に立ったはいいが自分を助けてくれる人はいない・・・という一見して順風満帆でも実は天涯孤独の様な立場として描かれてるんです


で、そこでみゃーいの登場です
彼女はメーカープロデューサーのアシスタントで宮森と同性で同世代?としてより宮森に近い立場で接してくる
単純に気の合うビジネスパートナー、の様でもありますが、実はこの関係、凄く大事で“制作者”と“製作者”の隔たりを無くすためには彼女達の様な親密な友好関係が必要なんです
これ、堀川社長に対するインフィニットのナガッチョこと永谷さんの立場を体現したキャラってことなんですよ


知らん人の為に解説すると、インフィニットは「こーゆーアニメ作りませんか?これ原作にしてアニメ作りませんか?この人スタッフに連れてきたらどうですか?製作委員会はウチが集めますよ!」ってアニメ制作をプロデュースする会社です
アニメは作らない、でもこのインフィニットが無ければ世に出なかったアニメの数は無数
特にP.A.WORKSとは切っても切れない縁と言っても過言では無いでしょう


実際のところ、劇中でみゃーい自身が何か作品を生み出すキッカケを作ったり、孤軍奮闘する活躍を観せるワケではありません
でも宮森1人では到底辿り着けなかったであろう作品完成への道筋には、確かにみゃーいという人間の力が必要だったわけです
自分1人では無理だけど、誰かが助けてくれれば無理難題でも乗り越えられる
これが堀川社長が思うところの“アニメ制作の理想像”ってわけです


まあ肝心のナガッチョ自身の容姿は【げ~ぺ~う~の社長役のモデルにされてしまっているんですけどねwww】(爆オチ


ところで「明日に向かってえくそだす(逃亡)」から始まった『SHIROBAKO』が「明日に向かってヨーソロー(出発)」で終わるのって、エモくないですか?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

職業ものとして破綻、カタルシス無し、5人もヒロインも描けず。

 TV版で描かれなかった5人組の成長物語かなあ、と思って2022年6月の今見てみました。

 これは厳しいなあ。前半は武蔵野アニメーションがどれだけ悲惨かの説明でした。中盤がスタッフ集め。とにかく10カ月でアニメを作るという緊迫感がまったくありません。同窓会を見せつけられている感じです。それが目的の劇場版でもあるんでしょう。ファン向けの作品としては成立している可能性はあります。

 そして、私が勝手に思っていた5人のアニメ同好会のカタルシスを期待したんですけど…これどうなんでしょう?まあ、TV版からいってこの設定は邪魔でしかなかったわけですけど…

 大人の世界の仕事として、10カ月でアニメを作れる戦略がありません。むかしのアニメの一部を活かせるという理由もなくはないですけど、これが無いのでまったく映画として機能しません。宮森はどうやって10カ月で?そして個々の奮闘もまったく描かれないし。

{netabare} そもそも10カ月ですら通常の2年に対して無茶なスケジュールだと散々言っておいて、3週間前にできて作り直しって…
 これ出来が一番よかったTV版の前期の全否定ですよね?みんなで力を合わせれば2年を10カ月にできるよ!という風にしか見えません。

 大人が全然描けてないです。TVシリーズは実在の人物を取材したんだと思いますが、だから面白みもありましたが、今回はそういうものがないので、リアリティ云々ではなく、職業ものとして完全に破たんしています。

 契約で1回目の納期でもめたときに取るべき対処を後回しにして、ドラマを作ってますけど悪い奴をギャフンと言わせる以上のものがないです。そもそも契約不履行ですのであの時すぐに損害賠償の裁判を起こすレベルの話です。本来、監督一人で出かけて門前払いとか…法務と弁護士と相談して内容証明ですよね?普通は。
 で、それを放置して2回目もめるって…前回のTV打ち切りの反省が全然いかせて無いですね。あの優秀な総務の女性は何をやっていたのでしょう?

 それと、ミュージカルとか心象風景とか、内容に厚みがあれば活かせるんでしょうけど。そう。ヒロインの宮森に全然感情移入できないんですよね。彼女が何に苦労しているかまったく不明です。
 気合いで作る、気合いで人集める。ガッツポーズして私がんばります?

 作画の遠藤さんの奥さんとのくだり、要りますか?他に描くべきところないでしょうか。5人組の話が無いのに?
 脚本の悩みの部分は?キャッチボールして解決?

 で、完成した劇中劇があのレベル?こんなすごいのを作ったのか、という感動がまったく持てないレベルです。少なくとも本編よりも映像が良くないと駄目でしょう。
 あのキャラデザ、作画、エフェクトのアニメを実際に劇場公開して話題作になると考えたんでしょうか。ここがすごければまだカタルシスになるんでしょうけど。

 で、最後は5人組のショットで終わる?うーん、うーん、うーん…他にも欠点は上げられますが、まあ、もういいです。 {/netabare}


まとめます。

 契約不履行で話を作っているがリアリティがない。1回なら業界あるあるなのかもしれませんが、制作中止で社長やめていて、で、また文書にしないで他社ともめて…さらに、そこでもう1度放置してって…監督はトラウマになるレベルだったんですよね?
 人集めがメインで、それぞれにミニエピソードをくっつけているけど、細かすぎてどうでもいい。
 5人組どうなった?この話が幹に見えて全然幹になっていないので視点がブレブレ。
 ヒロインは何をがんばっているの?ヒロインが10カ月で完成させる作戦は?この作戦のプロセスがストーリーの幹になって、カタルシスになるのが映画だと思うんですけど。
 劇中劇の出来がひどすぎる。

 と、言ったところです。
 
 一応名作ということらしいので、どこかにいいところはあるのかもしれませんが、私は拾えませんでした。ファンはうれしいかもしれないし、同時代性で盛り上がりから外れているせいかもしれません。

 そもそもアニメ映画制作の話をアニメ映画でやる以上、それなりの覚悟も矜持ももって世に送り出すべきでしょう。本作の話だとなんだ、そんな温い世界の話なの?そんな適当にアニメって作ってるんだ…ということになってしまいます。
 テーマ性、エンタメ性、センスオブワンダー、職業ものとしてのウンチク。どれをとってもほぼ0点です。評価点は2.5点ですが、作画でかろうじて3点/100点というところ。ゴスロリ作画の人がいたので加点して9点/100点かなあ。

 ポンポさんとか映像研とか見た後だと余計に…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

77.4 4 2020年度のドタバタアニメランキング4位
波よ聞いてくれ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (405)
1489人が棚に入れました
いやあ~~~~ッ、25過ぎてから男と別れるってキツいですね!」札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!麻藤はミナレの愚痴を密録し、生放送で流していたのだ。激昂してラジオ局へ乗り込むミナレ。しかし、麻藤は悪びれもせずに告げる。「お姐さん、止めるからにはアンタが間を持たせるんだぜ?」ミナレは全力の弁解トークをアドリブで披露する羽目に。この放送は反響を呼び、やがて麻藤からラジオパーソナリティにスカウトされる。「お前、冠番組を持ってみる気ないか?」タイトルは『波よ聞いてくれ』。北海道の深夜3時半、そしてミナレは覚醒するッ!

声優・キャラクター
杉山里穂、藤真秀、石見舞菜香、山路和弘、大原さやか、石川界人、矢野正明、能登麻美子、島田敏、浪川大輔、内山昂輝
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ミナレさんのキャラクターに魅かれた

沙村広明原作。

ラジオを題材にした作品。酔っ払って話しかけたのがラジオ局ディレクターで自分の話した内容がラジオから流れてきたことがきっかけで素人だったのに、番組を持つことになったミナレさんがたまらない作品。

いきなりのヒグマと遭遇設定をツッコミなしとか見るの辛いと思ってしまったのだが、回を重ねるごとにミナレさんについ感情移入してしまり、楽しくなってきた。

唐突になんか怖いシーンやサスペンス擬き。蔵王のかもしか温泉に火山ガスもくもくかつ、冬に行くとか自殺しに行くようなもんだろ。そんでもって腐臭が凄まじい屋根裏怖い。しかも、ゴミ袋に入った死体が!と思ったら、ミナレが袋に入れて床下に収納したまま腐らせたマトン。あまりのずぼらさ。沖さんに酔っ払って侵入して迷惑をかけるだけでなく、腐臭のする液体を階下に滴らせるという駄目女っぷりを発揮するのであります。これは笑った。

藻岩山良いっすね。北海道に次行くときは是非立ち寄りたい。新千歳空港が札幌に近かったら、良かったのに。
舞台が北海道なのに、博多通りもんとはやりますねえ。美味しいぞ。
借金を一部返してくれて許そうなんて気持ちに。予想通り元彼に弱いな。クソ男はきっちり成敗してほしいと思いつつ見てた。人間はそんな簡単に変わらんから。
{netabare}縛られて包丁で刺されそうになってたのはやっぱり元彼だったのか。あの娘もミナレと同じような目にあったんでしょうね。人畜無害な笑みを浮かべて金ないくせに贅沢しようとして、女性を泣かせる男は死んどけ。ミナレさんがまた騙されるか不安だったけど、足を使ったバックドロップは最高でした。{/netabare}

最終話でもミナレさんがかましてくれると期待していたが、ギャグではなく、ラジオに携わる者としての成長を見せつけられた。地震というハプニングに動じつつも、何とか繋いで清々しい朝。
{netabare}カレー屋の店長が城華兄の尻を触ろうとしていたのは余計だった。まずいですよ!{/netabare}
北海道の広さも改めて見せつけられたけど、道民は400kmくらいは、なんてことないんだろうね。凄い!!

ミナレさん可愛い好き。私生活の絶妙なだらしない感じとか中原君の気持ちに気付いているのに、応じようとしないあたりも。ちょっと可哀想だから応じてほしいけども。油断したら城華に取られて後悔するぞ。
演じる杉山里穂の演技上手。声がぴったりはまっている。

城華は久々の能登麻美子が演じるおっとり系。彼女も嬉しいことがあったみたいで良かった。応援したい。

ただ、結膜が変に光っている作画だけは少々苦手だった。


OP
aranami tacica
ED
Pride 遥海
挿入歌
Believe In Myself 遥海
見上げてごらん夜の星を 坂本九
aranamiもこれから始まるぞという感じが凄く良かった。
Prideを歌っている歌手は良く知らなかったが、力強い歌声でEDにぴったりだった。しょうもないけど、映像の最後のミナレさんの乳首の位置大丈夫だろうか?どうしても気になってしまう。僕の悪い癖です。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「いやあ~~~~ッ、25過ぎてから男と別れるってキツいですね!」札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!麻藤はミナレの愚痴を密録し、生放送で流していたのだ。激昂してラジオ局へ乗り込むミナレ。しかし、麻藤は悪びれもせずに告げる。「お姐さん、止めるからにはアンタが間を持たせるんだぜ?」ミナレは全力の弁解トークをアドリブで披露する羽目に。この放送は反響を呼び、やがて麻藤からラジオパーソナリティにスカウトされる。「お前、冠番組を持ってみる気ないか?」 タイトルは『波よ聞いてくれ』。北海道の深夜3時半、そしてミナレは覚醒するッ!

第1話 お前を許さない
舞台は北海道、札幌。スープカレー屋の店員・鼓田ミナレは、酒場で隣り合った男・麻藤に失恋話を打ち明けていた。翌日、仕事中にミナレが耳にしたのは、ラジオから流れる自分の声…!? 実はラジオ局のディレクターである麻藤は失恋話を密録し、生放送で流していたのだ。ラジオ局に駆けつけたミナレに麻藤は悪びれもなく告げる。「無音が3秒続けば放送事故だ。止めるからにはアンタが間を持たせるんだぜ?」──ぶっつけ本番、ミナレはマイクの前に立つ。

第2話 奴らが憎い
高らかに元カレへの恨みを宣言し、ラジオの生放送を乗り切ったミナレ。日々は何も変わらないように思えたが、水面下でミナレの運命は動いていた…! 藻岩山ラジオ(MRS)のディレクター・麻藤は、ミナレに「話し手の才能」を感じ、コンタクトを図ってくる。麻藤はMRSのスタッフを引き連れ、ミナレの働くカレー店にやってきた。その中のひとり、人気番組を担当するパーソナリティ・茅代まどかはミナレに告げる。「私たちと一緒に、ラジオのお仕事してみない?」

第3話 お前らは緩い
ミナレは危機に瀕していた。元カレに持ち逃げされた50万円が痛手となり、自宅の家賃や車検料の支払いを乗り越えられそうにない。窮したミナレは麻藤に電話で助けを求める。誘われていたラジオの仕事を正式に受ける代わりに、MRSに寝泊まりしようという魂胆だった。ところが、麻藤はミナレに「お前、冠番組を持ってみる気はないか?」と持ちかける。舞い上がるミナレに与えられたのは……午前3時半スタートのド深夜枠だった!?

第4話 君は笑わない
MRSのAD・南波瑞穂の自宅を仮住まいにすることになったミナレ。一安心も束の間、スープカレー屋「VOYAGER」の店長・宝田が交通事故で戦線離脱。人手不足で多忙を極める店に謎の美女・城華マキエが訪ねてくる。マキエの兄が宝田を事故に巻き込んだお詫びとして、無報酬で働くと申し出てきたのだ。戸惑いながらも、背に腹は代えられずに受け入れるミナレ。この出会いが、後にミナレの人間関係を大きく揺らがすとも知らずに……。

第5話 生かして帰さない
番組名が『波よ聞いてくれ』に決まったミナレの冠番組。初回収録で訪れた深夜のMRSには麻藤と瑞穂が待っていた。「この番組は思いつきで内容を変えてこうと決めていた」と話す麻藤から台本を受け取ると、今回のテーマは「架空実況」。かくしてミナレは「“光雄”という名の男を殺した女」を演じるゲリラ放送的な企画に挑む。一方その頃、北海道某所ではミナレの元カレ・光雄は女に刺されかけていた。ラジオからミナレの演技が響き渡り、光雄たちは焦り出す。

第6話 そんなものはいない
スープカレー屋「VOYAGER」の同僚・中原に「道内一のラジオDJを目指してやる!」と豪語したミナレ。好評(?)のうちに終わった『波よ聞いてくれ』の放送だったが、麻藤からは「次は企画を考えてくれ」と連絡が来て、ミナレは頭を悩ませる。すると、渡りに船とばかりにミナレ宛のFAXが局に届いた。「たすけてください。あの世に行って帰ってくる方法を教えて欲しい」の文字に「オカルトかよ!」とツッコミつつ、ミナレと瑞穂は送り主の家を訪問する。

第7話 私は哭きたい
番組宛に不気味なFAXを送ったのは、ミナレと同じアパートに住む沖だった。ところが、沖の部屋で目にしたのは大漁の護符と天井から降り注ぐ血の雨…!? 屋根裏へ潜り込んだミナレは、腐臭と謎の液体、ハエの大群のなかで、ゴミ袋に包まれた“何か”を見つけてしまう。その袋の数は6つ、合わせて小柄な女性ひとり分ほど。ミナレは、袋の中身は沖が探していると叫ぶ「律子」という女性であると確信し、警察へ連絡を入れるのだが……。

第8話 電話じゃ話せない
沖の家のオカルト騒動はミナレの不始末によるものとわかり、沖の尋ね人を呼びかける「謝罪放送」で放免されたミナレ。一方のスープカレー屋にはマキエの兄・亨が現れる。強引に連れ帰ろうとする亨に、中原は違和感から抵抗を試みる。ミナレの『波よ聞いてくれ』はその後も放送を続け、コアなファンをつかんでいく。順調に思えた矢先、ミナレに届いた一通のメールが、平穏な日々に終わりを知らせる。送り主は憎き元カレ・光雄だった。

第9話 お前を信じない
ミナレに突然届いた元カレ・光雄からのメール。光雄はミナレのラジオを聞き、会いたくなって連絡したという。猜疑心と明確な殺意(とICレコーダー)を胸にしまい込み、ミナレは待ち合わせ場所の藻岩山ロープウェイ乗り場へ向かう。姿を見せたのは50万円をだまし取ったことなど微塵も感じさせないほどに、全く変わりがない光雄だった。なんだかんだでデートを楽しんでしまったミナレだが、飲み直すべく訪れた光雄の自宅で、勝負に出る。

第10話 私がせねばなるまい
光雄との因縁にケリをつけたミナレ。ICレコーダーを麻藤に返して経緯を語ると、次回放送は密録した音声を使った企画に決まる。麻藤は「次の放送で光雄を埋葬しろ」とミナレへ告げる。片や、スープカレー屋では中原と城華の親密度が向上中。ミナレは城華に「中原の気持ちを知りながら弄ばないで」と釘を差され、イライラを募らせる。その最中、MRSでは腕利きのスタッフが集結。「光雄埋葬回」のドラマ収録が幕を開ける───!

第11話 嫌気生物は畏れない
「光雄を埋葬する」を題材にしたドラマ収録に挑むミナレたち『波よ聞いてくれ』チーム。アドリブ多めの台本にもめげずに、ミナレは全力で言葉を叩きつける。しかし翌朝、麻藤からは「いい加減、お前が企画を考えろ」とたしなめられてしまう。ミナレは他局の人気番組『アナグマ禁猟時間』を聞いて参考にしたり、MRS公式サイトの番組ホームページやTwitterで企画を募集したりと、行動を始める。

第12話 あなたに届けたい
時計はまもなく午前3時30分。本番までのカウントダウンに、ミナレはスタジオで気を引き締める。「ON AIR」ランプが灯り、「鼓田ミナレの波よ聞いてくれっへぇェェ~!」と番組がスタート。この日はリスナーから募集した番組の新企画を発表する段取りだった。その瞬間、ミナレたちを大きな揺れが襲う。緊迫するスタジオと局内。ミナレの、そしてMRSの、長い夜が始まった──。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

言葉のプロレスに溺れよう

原作未読


素朴な疑問で道民はなんというか…ヒグマと常に闘ってるんでしょうか?これと『ゴールデンカムイ』を教科書にすると私みたいな内地もんは勘違いしそうです。


北海道ローカルFMの破天荒DJ顛末記。その子はスープカレー屋店員兼務の素人だよな1クール。
視聴動機は社会人モノだから。絶対数が少ないのでたいていはチェックするようにしてます。未成年モノばかりで世間ズレしてく自分に恐怖を覚えるのでこういうので歪みを矯正してる(つもり…)。

…なんて言ったところで歪みが矯正されるケースはほぼありませんね。本作の場合は主人公鼓田ミナレ(CV杉山里穂)が破天荒すぎるため自分に置き換えづらかったりします。
ただし…芝居は凄い!通常台本の3倍くらいのセリフ量をこなされてたんじゃないかしら。速い・多い・間も完璧。これを拝みに視聴してもいいんじゃないかしら?と推薦です。
基本的に会話劇でアニメーションとしてどうかは微妙。実写向きかと思ったのですが、ミナレのマシンガントークを再現できる若手の女優さんがパッと思い浮かびません。配役も中堅の実力派ならびに吹き替えに軸足おいてる方々で固め、わき役も含め声優の演技が素晴らしいです。久々に声優項目に5.0を進呈しようかと思ってます。

それ以外は意見がばらけそうな仕様ではありました。

 ・ミナレのエキセントリックな性格
 ・第1話アバンの某実況
 ・光雄(CV浪川大輔)
  etc…

メリットはデメリットと表裏一体。クセの強さは魅力でもあり遠心力でもあります。
12話使っての物語の畳み方も唐突と言っても意外な展開と言ってもどちらともとれそう。何が言いたいかっていうと視聴していてもわりとフワッとしていて視点を落ち着かせるポイントを探りにくいのです。マシンガントークに乗せられて最終回までイケて、最後に背筋伸ばすといったところでしょうか。


ちなみに私は後述2点を理由に評価高めです。
未視聴の方は演技目当てで手を出してみる価値はあると思います。キャラへの共感や物語の面白さなどはなんとも言えません。私みたいに貴重な社会人物件ということに価値を見い出しても良いでしょう。1クールで綺麗にまとまった感はあるのでサクッと。そんな一品です。



※評価高い理由(ネタバレ)


■フィクションを楽しむ フィクションに本気を出す


パンとカレーの夢空間「VOYAGER」とはミナレの勤め先。リアリティとフィクションについて店長とミナレの関係がその後を物語っている気がします。
味もさることながら店舗のコンセプトと売上実績からして店長は正しい。バイト風情(ミナレ)は言うこと聞いてコンセプト守れ!って話です。“夢空間”すなわち“フィクション”が大事であり、“楽屋ネタ”すなわち“リアリティ”はダメよという店長のスタンスです。
一方的に店長が正しいかというのも難しいところで、ミナレが客にさらっと内輪話を暴露したらウケたりもするわけです。「実際はこうだよ…」みんな好きでしょ? それにポン・デ・ケイジョ(ブラジルのパン)出すならボサノヴァ(ブラジルの音楽)かけろよ!のミナレの独り言は即却下されましたが整合性の取れてる話です。

{netabare}フィクションを大事にせーよ{/netabare}

とこの作品は言ってます。これある意味リアリティ重視の時代と逆行してるように見えませんか。

例①恋愛番組
パンチDEデート('70年代)⇒ねるとん紅鯨団('80年代)⇒あいのり('90年代)⇒テラスハウス('10年代)
:徐々にくっつくまでのプロセスを見せる仕様に…

例②プロレス
全日本⇒新日本⇒前田⇒総合格闘技⇒???
:リアルファイトへと嗜好が変化…

行き着く先は『トゥルーマン・ショー(米映画'98)』ですかね。仕事なんかでもそうですけど「大事なのはファクトだ」は耳タコです。ともすると架空≒嘘と取られかねない昨今。そんな架空≒フィクションを疎かにすることでの弊害だってもちろんあるんですよ。それはこちら↓

 {netabare}イノベーションが生まれません{/netabare}

も一つ!みんな企業家になるわけでもありません。そんな一般人が陥りがちなこと

 {netabare}他者への配慮に思いが至りません{/netabare}

想像しなくなりますもんね。もちろんそんなの昔からあることで、現実と虚構の区別がつかずドラマの役柄を理由に有森也美や裕木奈江をバッシングなんてのはあったので一概に今がしょぼいとは言いませんよ。しかしながら今の時代に『川口浩探検シリーズ』の企画が通るとは思いません。
さて…長くなりましたがもうお分かりでしょうか。

{netabare}第一話アバンはフィクション(想像力)礼賛物語を宣言する号砲なのです{/netabare}


見誤るとふるいにかけられます。まずはここついてこいよと我々は試されます(たぶん)。
ラジオは音だけ。聴覚や視覚から受ける情報をもって判断/理解するのがコミュニケーションとするなら決定的に情報が不足してます。不足した分を補うのは想像力ということになるのでしょう。
少しだけ脱線。テレワークのWEB会議で事足りると無自覚な経営者や上司のみなさま。非言語コミュニケーション領域は直のコミュニケーションでやりとりする情報量の3分の1くらいです。このへんのケアを怠ると生産性が著しく低下しますのでご注意くださいませ。

 {netabare}・羆(ヒグマ)を前にお悩み相談
 ・光雄殺したったの振り返り{/netabare}

供給する側はひたすらバカ真面目に作り上げてます。そして大事なこと

受け取る側は{netabare}面白がって敢えて乗ってみる。{/netabare}

いわばお互いの信頼関係に寄って立つプロレスみたいなものです。対戦相手同士だったり選手と観客間だったりの暗黙の了解で許される空間。「あれってイカサマなんだぜ」と言う程野暮なことはないでしょう。ラジオDJとリスナーの関係に距離の近さを感じるとしたらこんな理由なのかもしれません。
ある種、思考のトレーニングを兼ねておりまして、相手の知識量に合わせての言葉遊びを試したくなってきます。不遜ながらこのわたくしもレビューでそんなネタやボケを投下してたり(笑) おもろいかどうかは別にして、反応があればお互いニヤッとしてるんだろうなぁと思いながら日々楽しんでます。

 {netabare}客「光雄さん見つかりました?」
 ミ「せんだと相田、どっちのですか?」{/netabare}

 {netabare}麻「シセル光明という芸人を知ってるか?」
 ミ「聞いたこともありません。なんすか?その司馬懿を走らせそうな人は」{/netabare}

{netabare}「せんだみつおと相田みつを」「生ける仲達を走らす」これ知らなければポッカーンです。こうして間髪入れずにボケられるミナレの頭の回転は速い。
さらにそれを受けて「そら相田じゃん?騙し取られたっていいじゃないか。人間だもの」とか「あまりふざけるなよ。なんなら泣きながらお前を斬るぞ」とか被せてくるなら一気に仲良くなれそうです。このへんはノリよ。{/netabare}


なお、なんだかんだ“リアリティ”や“整合性”を作品評価では重視してます。
本作の場合、フィクションを大真面目にやるプロレス的なところがあって、極度のご都合主義や心情推移の胡散臭さで感じる“リアリティの欠如”とは根本的に違いますよということだけは強調しときます。



■だからこその最終回

二つあるうちの一つで時間を要してしまいました。残りひとつは短めに。
主旨は「フィクションを大事にしよーぜ!」だったとします。そこを底流に作品そのものも虚虚実実な世界観を保って最終回に突入してました。

{netabare}だからこそリアルでラジオ媒体がめちゃくちゃ活躍する最終回が映えるのです。謎の感動の正体は振り返ってみるとこれでした。{/netabare}

{netabare}そして大変失礼ながらやや忘れかけてた“北海道胆振東部地震”にスポットライトをあてた功績も大です。たしか日本初の“ブラックアウト”だったなぁとか、セイコーマート大活躍だったなぁとか、これで『はねバド』一週とんでたなぁとか、札幌在住の知人が「でも星が綺麗なんだよ」と言ってたのを思い出しました。{/netabare}




ラジオは斜陽媒体です。しかしながら本来の魅力と重要性に気づかせてくれました。
まさに『aranami』(OP)に抗ってる者達の『pride』(ED)の物語。そんなメッセージを作品から受け取ったような気がします。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.06.26 初稿
2020.09.03 タイトル修正
2021.03.05 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 62

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

音そしてスピードとテンポそれとみずほ

 最初ってすごく大事ですよね。この文章もスクロールなりして最後まで読んでもらうにはまず導入で面白そうだなとか思ってもらえるかがカギになったりならなかったり、はい。この時点でもうスクロールされてしまっている可能性大ですね。ギリギリ4行だか5行目まで読んでみてもらえているなら奇跡だなとか思ってるわけで、この作品はアバンから始まるいきなりOPじゃない構成をとっております。
 アバンの効果って色々あるけれど、やっぱりこの25分をワクワクさせる事を目的にしていると思うんです。んで、これに見事成功している。
 毎回BGMが違ったり、BGMを無くしたり、ラジオ流したりと導入がしっかり考えられているなーなんてぼんやり思うわけです。
 そこからのOPなんですが、tacica なのが個人的に刺さる。ペンギンエレジーあたりから好きなアーティストでアルバムとか買っていた過去があるので不意に出ると嬉しいものですな。他の作品でもたしか採用されていたと記憶しているけれど。はい、ただのファンでした。

 EDの話をします。
 最近のレビューではOPとEDの話って全然してなかった。それは別に良いなと特別思わなかったからなんですが、この作品は本編に負けず劣らずに良い。
 こう言うと本編が良くないのだろうかと思われてしまう懸念がありますが、ここでそれを否定しておきます。ちゃんと本編もマジで面白いから!
 じゃあEDのどこが良いのって話ですね。
 いやぁ歌が好きなんですよとかではないので安心してください。
 素晴らしいのは入り方ですねー。この静かに終わっていく引きのよさはタイトルの通りで、波を感じさせてくれます。夏の海楽しく遊んで、さぁ帰るぞと片づけをして浜から引き上げる時にふと振り返るんです。そうすると人の少なくなった浜は昼間と違って静かになっている。
 そんな切ない雰囲気を感じさせる入り方。歌全体には低音のリフが鳴り続ける。サビに入って歌には盛り上がりを出すが、後ろの音ではそこまで盛り上げないあくまでも落ち着いた雰囲気を継続させている。
 そこまで選曲で考えているのか分からんし、アニメのために作った歌なのかと思うくらいには合っているよ。もしくは合わせている。
 原作の絵を使って動きよりも絵で観せるのも良い。何となく、刻刻というアニメのEDを思い出させる。あれも好きだった。
 と長々語りつつ、OPではまったく逆を言っている自分が怖い。
 
 さて、本編についてのレビューとなるが、それはまぁ全部観てから書こうかなと思うのでここまで。ただ、タイトルの通りで、スピードとテンポ。
 それとみずほ。この作品はできている。あれ? 主人公? 知らんな?

 見終わっちゃいました。
 個人的にだけれど最近、ラジオをたまたま聞くようになり、今まであまり聞いてこなかったのでどうやって楽しんだらよいのか分からなかった。つまり、仕事をしながら聞くようになったのだけれど、仕事に集中しているとまったく耳に入らなかったり、ラジオの声を意識しちゃうと、仕事に集中してなかったりする。
 最近やっと少し慣れてきたことで、ラジオを楽しめるようになってきた。
 様々な情報を伝えているし、懐かしい音楽もかかってくる。ゲストのテンションが低くて笑っちゃった事とかもあって、なんだもありな感じが面白い。
 この「波よ聞いてくれ」と普段聞いているラジオではどこか違う。
 何が違うか。
 視点だ。聴取者ではないく、作りて側だった事に11話辺りでやっと気づくことが出来た。
 要素は二つ。
 一つは私がラジオに少し慣れた事。
 もう一つは、主人公が製作者側にちゃんと立った事。
 当たり前だけれど、この二つ目の要素が物語としての、折り返し。本来はそこで気づかなければならなかったのだけれど、鈍感人間の私は単純にこの素人スゴイなみたいな感想しかもっていなかった。
 10話には少しずつプロへと歩んでいると思う。というのも、この物語本当に分からないんだよね。主人公の立ち位置、目指している所。こんなに主人公に色々と語らせている割に、だ。
 原作にある物語、そしてアニメ化するにあたっての脚本やシリーズ構成にどこか意図的なものを感じる。
 じゃあ、どうしてそうしたのか。これは等身大の普遍的な人を描きたかったんだと思う。
 こうなりたい、ああなりたいなど、持っている人もいれば、持っていない人もいる。その後者の方が割とマジョリティーなのではないかな? 違ったとしてもこっちを描きたかったんだと思うし、そういうキャラ設定になっている。
 ただ、それで能力も並みであったら、物語としては恋愛させるか、試練を与えるか、転生するかみたいに、限られてしまう。
 彼女の場合は話がするすると出てくる、センスを持った人間だった。そこを認められラジオの番組を持たせてもらえるようになるものの、それも自分からなりたいわけではない。このスタンスを貫く事で普通の人で共感を得られる人物となる。と思ったけど、かなり特殊な人間で共感するのはちょっと難しいw
 最終的には彼女は自分の道を決めるわけで、その辺りにはドラマもあるけれど、じゃあそれが果たしてどれ程まで視聴者に対して伝わったのか、微妙だ。
 でもね、これ面白んだ。
 結構不思議な現象なんだけれど、多分、このラジオっていう放送の緊張感とギャグのバランス、それから登場人物たちのポジショントークがはっきりしているのが良かったのだろう。

 支離滅裂になってきた。やっぱり途中までレビュー書いてそれから最終話で追記っていうのは無駄に長くなるし、少し観かたも変わっていたりするから駄目だな。
 今後はなるべくしないようにしよう。
 そんな反省もしつつ、まとめてみようかな。

 音や音楽が良いのは前半部分に書いてある、音やBGMの使い方はかなり好み。OP、EDともに好き。
 物語は良いとは言い切れないけれど、不思議と楽しい。音楽とともに話のテンポも会話のテンポも良い、ギャグと真剣になる仕事のパートのメリハリそこがきっと面白く感じる部分。
 声優はスゴイ。主人公のずっとしゃべり続けるのとか声優殺しな作品だったのではないだろうかw

 とにかく面白かったぞ。おススメもできます。ただ、どんなジャンルに分けられるのか、どの層に響くのか判断が難しい作品だ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

73.5 5 2020年度のドタバタアニメランキング5位
異世界かるてっと2(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (315)
1463人が棚に入れました
「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」「幼女戦記」。総シリーズ累計1600万部超え、BD&DVDシリーズ総売上枚数50万枚超えを誇る4作品が、ぷちキャラアニメになって大暴れ! ある日突如として現れた謎のボタン。ポチっと押すと、なんとさらなる異世界へ転移してしまう!! そこには他世界から転移したキャラクターたちも大集合していて…!?

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、悠木碧、早見沙織、濱野大輝、笠間淳、林大地、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイトルなし

続編がまたまた決定とは。人気あるのね。

今作で盾の勇者が加わってさらにキャラクターが増えた。ベテルギウスは安定の面白いキャラクターだったし、皆さん濃い。

学園もの定番の学園祭あり。ラムはいつでもマイペースすぎる。

意外と感想が湧いてこない。流して見る作品かもしれない。


OP
異世界ショータイム アインズ(日野聡)、カズマ(福島潤)、スバル(小林裕介)、ターニャ(悠木碧)
ED
ポンコツ!異世界シアター シャルティア(上坂すみれ)、めぐみん(高橋李依)、レム(水瀬いのり)、ヴィーシャ(早見沙織)
sweet pass 安月名莉子


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ある日突如として現れた謎のボタンを押したら、さらなる異世界に転移してしまった!!転移先は…まさかの「学校」!?新たな転校生が加わり、更に賑やかさを増す学園生活の行方は…!?

1. 参戦!てんこうせい
学園生活にもなじんできた2くみの面々。そんな彼らの元にやってきた新しい転校生はまさかの?

2. 潜入!こうちょうしつ
この世界では「アレ」が飲めなくて辛いとぼやくカズマたち。しかしとある場所には「アレ」が隠されているらしい。彼らの選択肢はひとつであった。

3. 反省!しどうしつ
校則違反を犯したアクアたちは恐怖の生活指導室送りに。特別指導によって茫然自失となってしまった彼女らを救うために、立ち上がったのは……!?

4. 窮地!がくりょくてすと
突然テストの実施が宣告された。ひそかに落第に怯えるアインズは、テスト攻略のため、禁断の方法に手を出してしまうが…!?

5. 勤勉!ばれんたいんでー
バレンタインデーにむけて、気合を入れてチョコレートを作るアルベド。そんな彼女の前に現れたのは「愛」を語るあの男だった……。

6. 激突!どっじぼーる
些細なことで言い争いをするターニャとアインズ。それはいつしかクラスを巻き込んだ分断に。話し合いでの解決が困難と考えたレルゲン先生はとある対決の方法を提案する。

7. 興奮!しんたいそくてい
次なる学園生活のイベントは、身体測定。覗こうとするもの、それを防ぐもの、それぞれの思惑が交差する。同時に、どうでもいいことでも思惑が交差してしまっていた。

8. 挑戦!あるばいと
最近ヴィーシャの様子がおかしい。と同時に、様々な場所での目撃情報が相次ぐ。彼女の目的は一体なんなのか?

9. 調査!はじめてのおつかい
学園祭の劇の演目を決めるため、ラインハルトに聞きこみ調査を頼まれたフィーロ。いろんな人にお話を聞きに行くフィーロだが……。

10. 決起!がくえんさい
学園祭まであと1週間。演劇の演目すら決まっていない2くみの準備は、果たして間に合うのか!?

11. 開幕!がくえんさい
学園祭を大いに楽しむ一同。ところが、演劇の準備をしている2くみの面々のもとに、招かれざるモノの来訪が告げられる。

12. 開演!しょーたいむ
2くみによる舞台はつつがなく進む。一方の運動場ではアクア、アルベド、エミリア、ヴィーシャがデストロイヤーとの激しい戦闘を繰り広げていた。劇と戦い、そしてこの学園生活の行方は…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

イッツ ア "ぷち" ショータイム

この作品の基となっているアニメは全て視聴済です。
あくまでも個人的にですが、本作はKADOKAWAさん久々のクリティカルヒットだと思っています。
何と言ってもKADOKAWAさんにしかできない作品作りですから…

最初にこの作品を知った時には驚くことしかできませんでした。
『幼女戦記』
『オーバーロード』
『この素晴らしい世界に祝福を!』
『Re:ゼロから始める異世界生活』

この4作品の共通点は「異世界」というだけで、他は何もかもがバラバラなんです。
しかも本作からは『盾の勇者の成り上がり』も参戦してきましたからね…
それだけじゃありません。
第2期では更なるサプライズが仕掛けてありましたから…

完走して振り返ってみると…
なんて贅沢な作品なんでしょう。
どれも「超」が付くほどの人気作品で、それぞれに登場するキャラが惜しみなく投入されているせいでしょう…
微妙にキャラの扱いが雑に感じちゃうんですよね。

物語としてはきっと綱渡りの連続なんでしょうね。
少しでも油断すると、個性強すぎるキャラたちによって物語が破綻させられてしまう…
いえ、最終回の「開演!ショータイム」は寧ろ物語としては破綻していたと言っても過言ではありません。
破綻した2つの物語をくっつけてみたらこんな感じになりました…という感じを受けましたが、面白ければ結果オーライなのでしょう。

そう、もう1点雑に感じたのが声優さんの扱いです。
キャラと一体なので物語上仕方無いのでしょうけれど、旬の声優さんの台詞が一話で一言だけ…という時もあったので。
でもアクアの天然の笑顔を見ていたらそんな事は些細な事の様に思えてきたかな^^;

それに物語を盛り上げるため、それぞれの作品から逞しい助っ人が大量に投入されましたからね。
個人的にはバレンタイン回が印象に残っているかな…
第5話「勤勉!ばれんたいんでー」というサブタイの物語でしたが、サブタイだけでどのキャラが投入されたかピンと来た方もいらっしゃるでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、アインズ、カズマ、スバル、ターニャによる「異世界ショータイム」
エンディングテーマは、シャルティア、めぐみん、レム、ヴィーシャによる「ポンコツ!異世界シアター」
オープニングのメンバーは第1期と一緒ですが、エンディングのヒロインは第1期から交代となっていましたね。
こういう細かい気配りは個人的に大好きです。

1クール全12話の物語でした。
ショート作品は原則録り貯めて一気見するのが基本の視聴スタイルですが、本作品に限っては毎週欠かさず視聴していました。
そして嬉しい「続編制作」が発表されましたね。
これからも度肝を抜かれて…笑える展開を期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん。なんかわかってた。

続編決定とのこと。ま、そうよね。

続きものってなかなか難しいと思う。
本作の1期は終盤にそれなりの盛り上がりを付けて終わっている。で、視聴者がその続編を見始めるにあたって頭の中にもつイメージって「前期の終盤の盛り上がり」になっていることが多いと思う。続編の序盤はいったんリセット・再セットアップから始めざるを得ず、前期の終盤と比べたらどうしたって相対的に面白くなく感じてしまうだろう。

そんななか、本作は新キャラ(と追加作品)で無難に滑り出しつつ、前期同様のだらっとした世界観へと上手に転換していったように思う。結構うまいつくりなのではないだろうか。

中盤あたりから、「この世界」に関するsomethingを小出しにしはじめた。確かに言われてみれば、1期でReゼロ組だけは作品世界への転移が描かれていないんですよね。結構練られた物語の構成になっているんですね。
――ちょっとだけまとめとく
{netabare}―「この世界」に来た経緯
(2組の面々)
このすば組:ひとまず押すか押さないかと言えば押す女が押す「ピンポーン」
オバロ組:初心者ではないアインズがケツでボタンを押す「ピンポーン」
幼女組:2つあるものは2つあるんだから2つだろうがー「ピンポーン」
Reゼロ組:よくわからない。1期1話の初登場時点で「抗って抗って抗って手に入れたこの幸せ・・・毎日が楽しい学園生活」を認識している。他3作品とは明らかに「入り方」が違う。

(1組と3組、職員室、校長室、用務員室と飼育小屋の面々)
盾勇者:Button Shield!!「ピンポーン」
それ以外の人物は、慎重勇者含めて作品問わずよくわからない。いつの間にかいた感じ。クリス曰く「私も急に、ここに飛ばされたんだよ(ボタンのことには触れない)」。どっちかっていうと、ターニャ以外の幼女組もこちら側?ターニャがボタンを押したときには近くにいなさそうだし、シューゲル博士が見当たらないし。

―デストロイヤー起動
「ピンポーン」


結局、ベア子とロズワールのReゼロ組が何かに気付いている感じ。あ、あとは荒くれものか。謎解き視点でなんて観ていなかったから、後追いではよくわからないな(笑)
{/netabare}

ファンサービス作品として、作品をまたいだ(同一声優さん)キャラの掛け合いなど、それなり以上に楽しめる良作だと思いました。慎重勇者には驚き、笑いました。

OP曲は今期も楽しい。

ま、3期も見ちゃうんだろうな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

76.6 6 2020年度のドタバタアニメランキング6位
プリンセスコネクト!Re:Dive(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (403)
1352人が棚に入れました
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦、高橋李依、沢城みゆき、洲崎綾、日高里菜、諸星すみれ、小倉唯
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スパイスが効いたオムライスみたいなアニメ(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビューでは、本作にちなんで料理に例えて書いていきます(笑)

ソシャゲ原作アニメ。原作というより、メディアミックスなのかな。

「このすば」の監督だけあり、可愛い子がなんかアホみたいにワチャワチャしている雰囲気は非常に楽しいです。

また、ソシャゲ原作だけあり、「金かかってんな~」と感じる部分もあり、非常にレベルの高い作品に仕上がっています。

ちなみに、私はリアルタイムではなく後追い視聴でした。その理由は、タイトルだけみて、「プリンセスコネクトというアニメの2期」と勘違いしたからです(笑)

私は、1期を観ずに2期を観始めることはほぼないので、意図的にスルーしましたが、あにこれのレビューから、勘違いに気付きました(笑) まあ、「プリンセスコネクト」というゲームの続編アニメ、ということで、当たらずも遠からずだったわけだけれども。

ということで、私のように勘違いしている人(いやいやいないってw)、安心してください、1期ですよ(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグや会話のセンスは原作由来だから、「このすば」程ではない。でも、作品の織り成す雰囲気・空気感やテンポなどは監督の力なんだなと思った(つまり良かったということ)。

基本はとてもライトで楽しい作風。日常回が良い。美食殿的にイメージするなら、男なら女の子に作ってほしい料理の代表格、オムライスみたいなアニメ。

そこに、キャルという「裏切りのスパイス」が効く。

ペコリーヌの明るさはケチャップかな。ただ、「忘れられた王女」という「深みのあるケチャップ」。

コッコロの優しさは、もちろん「ふわふわ卵」。視聴者を癒してくれた。

これらが、あまり味のしない「白米」である主人公を「おいしくしている」。それが、このアニメかな(ちょっと無理矢理かもw)。

「このすば」と違い、主人公(ていうかキャラ全員w)がゲスくない時点で、コメディ全振りではなく、王道ファンタジーの要素を組み込んだのは良かったと思う。ふざけた感じで油断させといて、バトルはガチで格好良く仕上げる緩急の付け方は、「このすば」の監督だよな~と思った。

また、作品を彩るOP「Lost Princess」は、個人的には2020年で1番好きなアニソンになった。イントロからすでに、「ゲキテイじゃん」となったが、調べたら、サクラ大戦を手掛けた田中公平さんが「ゲキテイっぽい曲で」というオーダーを受けて制作したとのことで、納得した。私がサクラ大戦好きというのもあるが、可愛さと格好良さが同居した、ワクワクする楽曲になっていると思う。テンポを落としてバラード風にアレンジしてもちゃんと素敵だしね。流石だと思いました。

これから「本当の2期」を観るので、楽しみです(笑)
{/netabare}

【余談 ~プリコネをイメージしたスパイシーオムライスレシピを考えてみたw~ 】
{netabare}
わりと料理好きなんでちょっと考えてみました(笑)

レビューでも書きましたが、

白米(ユウキ)、ケチャップ(ペコリーヌ)、黒胡椒(キャル)、卵(コッコロ)のイメージですね。

材料
ご飯・卵・ベーコン・玉ねぎ・ピーマン・マッシュルーム・クミン・カルダモン・黒胡椒・チリソース・ケチャップ・コンソメ・生クリーム・有塩バター

下ごしらえ
ご飯は少し固めに炊きましょう。べちゃべちゃライスは全部を台無しにします。アニメだって、ユウキが女の子とイチャイチャしてたら台無しだったでしょ?(笑)

また、全ての材料をあらかじめ一口サイズに切っておくと楽です。

作り方
①ベーコンを炒めて油を出し、玉ねぎのみじん切りを炒めて、ピーマン、マッシュルームを加える。
(ベーコンはわりと燻製強めな方が個人的には好みです。野菜はお好みで良いと思います)

※よりプリコネ感を出したい人は、イナゴの佃煮でもみじん切りにして入れて下さい。責任はもちませんw

②ケチャップ・クミンパウダー・カルダモンパウダー・コンソメを入れ、やや水分を飛ばす。
(ご飯を入れる前にケチャップに火を通すと、酸味がやや飛び、味に深みが出ます。ペコリーヌは、深みがあるケチャップのイメージなのでw)。

③ご飯を入れ、炒める。最後に、ユルい作品に刺激を与え続けたキャルをイメージして、黒胡椒で味を引き締め、別皿に盛っておく。
(スパイス類で一番よく使う胡椒ですが、これだけは挽きたてに勝てませんので、ミル付きがオススメです)

④卵に生クリームを入れ、空気を含ませるようによく混ぜます(コッコロの優しさを出すなら、やはり生クリームとバターは使いたいですね)。

※よりプリコネ感を出したければ、ハチノコでも裏ごしして入れて下さい。クリーミーになるかもしれませんが、責任は取りませんw

⑤有塩バターを入れたフライパンで卵を焼きます。卵はケチらず、たっぷり使いましょう。スクランブルエッグみたいにしてかけても良いですし、別皿に入れといたチキンライスを戻して包んでも良いです。
(オムレツを作って乗せたい場合は、スクランブルエッグを1度ラップにあげ、包んで成形したあとフライパンで焼き直すと誰でも綺麗に作れます)

⑥最後にケチャップとチリソースを混ぜたものをかけて終了です。辛いのが苦手なら、ケチャップだけかけても良いと思います。ちなみに、私はハインツのケチャップを愛用しています。(スパイシー路線でいくなら、カレーピラフ作って、デミグラスソースかけても旨そうかなと思いましたが、プリコネの可愛い感じではなく、ちょっと大人になりすぎる気がしたので、見た目でも可愛いケチャップ系で考えてみましたw)

一応、昨日作って食べてみましたが、なかなか旨かったです。ヒマな人は作ってみて下さい(笑)
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーム系? このすばみたいだな。すげぇ初期からの設定。最弱だな、本当に。作画はちゃんとしてるな。

2話目 ☆4
いや~、本当にサクラ大戦だな(笑)

3話目 ☆4
なんかワチャワチャしてて楽しいかな。

4話目 ☆4


5話目 ☆3


6話目 ☆4


7話目 ☆3


8話目 ☆4


9話目 ☆3


10話目 ☆4
プリン昇天(笑)

11話目 ☆4
頭突き(笑) バトルシーンはちゃんと格好良いんだよな(笑)

12話目 ☆5
佳境に向けての盛り上がりが素晴らしい。



{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「どう見せるか」がこの作品の魅力

『神撃のバハムート』『ウマ娘プリティーダービー』『ゾンビランドサガ』
 これらは Cygames が運営しているアプリゲームのアニメ化作品で、私がちゃんと全部見た3作品。
 そして、今回『プリンセスコネクト!Re:Dive』で4作品目になる。実際には Cygames からはほかにもいくつかアニメ化しているのだけれど、どれもちょっとみてやめてしまう。
 バハムートとゾンビランドサガは MAPPA ウマ娘は P.A.WORKS そして、このプリコネは CygamesPictures が製作を行っている。名前を読んで分かる通り、Cygames の子会社で2016年に設立されている。

 この Cygames の作品群はどれもクオリティーがグンバツに良く資金力があるのかなんなのか知らないけれど、映画並みのクオリティーに仕上げてくる。
 でも、その中でも見なかった作品もあってじゃあ、どう違うのよって話をしたいと思ったから今回はつまらない前置きからのスタートをしてみた。

 アプリゲームに限らず、原作のある作品をアニメ化するにあたり、一番のポイントはどもまでアニメ化するかである。
 どこまでかを決めたら、じゃあ12話だか24話だか分からないけれど、どこに山や谷を作っていくか決める。その次に、原作の内容に合わせて各話にどのエピソードを入れていくのかを考えていく、これがシリーズ構成ってやつ(たぶん)。
 つまり逆算してどの話を入れてどのキャラクターを登場させて、どうやって見せていくのかを考えていくんだと思われる。
 それが上手くいっていると、全体像が少し掴めてくる3話辺りから(12話の場合)物語として楽しく見れるようになってくる。そこまでに支離滅裂感が出ているとどうしても見るのをやめてしまう。
 特に、こういったアプリゲームでプレイしている人も楽しめる想定にすると、色々なキャラを出して話があっち行ったりこっち行ったりと、しっちゃかめっちゃかにしてしまうケースもたまみ見かける。
 しっかりこの辺りはシリーズ構成と脚本のがどれだけ頑張れるかによる所が大きい。今回のプリコネでは物語として、どこまでエピソードを入れるかが上手かった。
 例えばアプリが最長で10話あったとして、その全部をやろうとすると薄っぺらくなってしまう。丁度いいところが5話目位だったとしたら、今回は3話目位だ。そうなると、かなり厚くエピソードを入れる事ができるようになる。
 ただし、その分物語としての動きは少ないし、テンポも悪くなる。
 その問題解決能力がメチャクチャ高いのがこの作品。

 見せ方が素晴らしいのだ。キャラの魅力を前面に出しつつ、あえて主人公の存在を希薄にさせて、他のキャラにスポットを当てる。
 スマホゲームをアニメ化する際に問題点を見事にクリアしてみせた。
 この問題点というのはノベルゲームではプレイヤーと主人公が同じ視点をもっているものがあり、これらはアニメの中に登場するとプレイヤーの視点から離れてしまう。ゲームをやってる人からすると違和感が出てしまう。
 これを解消したのが原作のストーリーもあるけれど、うまくクリアした感じがする。

 敢えて日常系を取り入れる事で、キャラを存分に引き出し、スローテンポなストーリー展開に違和感を出さない脚本が良い。
 最終話に向かいちゃんと今までの日常会で築き上げた関係性を上手く絡めて物語に落とし込み感動させるテクニックまで盛り込んであるから素晴らしい。

 原画が美しく本当にこだわりを感じる。キャラの書き方が丁寧で、動画にしてもちゃんと崩れずにいるのもうれしい。
 最終回とかかなり良くて、表情の微妙な変化が内面の機微を読みとらせようとする意図が感じられ、ここまで書かれたら好きになるだろ。こだわりが詰まってる。

 監督は金﨑 貴臣『これはゾンビですか』『東京レイヴンズ』あたりから監督をやりはじめていて、名前を知っていたけれど『この素晴らしい世界に祝福を!』であー面白いの作るようになったなってなって。
 その系譜としてのプリコネだったのだと感じた。
 エヴァの時は動画担当だったみたいで、順調にキャリアアップしてるんだなーとか、あんまり関係ない事に感心してみたりする。
 今回はシリーズ構成と脚本、絵コンテと重要な部分を結構やっている監督なので色が強く出た感じするけれど、とっても良かった、2期もまた楽しみだ。
 さて、プリコネのデイリー消化しないとな、主初心者は大変だわ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

もう一度、キミとつながる物語

この作品の原作ゲームは未プレイですが、Cygamesさんの名前を見て視聴を楽しみにしていた作品です。
「プリンセスコネクト!Re:Dive」は「プリンセスコネクト!」の続編に位置する作品ですが、「プリンセスコネクト!」はアニメ化されていないので、この作品を隅々まで堪能されたい方はゲームをプレイするしかないようです。


穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。
その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。

彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。
いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。
ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。

運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。
今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開ける…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走後に公式HPのキャラ紹介欄を見てビックリ…
登場人物が何と39人もいらっしゃったんです。
その登場人物の中には、食堂の常連さんのような所謂モブキャラは一人もいません。
勿論、第5話で千葉繁さんが演じられた、往年の名セリフと共に登場するブライも含まれていませんよ^^
流石原作ゲームだけのことはありますね。

そのキャラ紹介欄に記載されている、それぞれのキャラのイメージを定着させる一言と、声優さんがそのキャラの記憶を呼び戻す大きなきっかけになっていました。

例えば、あすみんが演じた「リノ」の一言は「ズルいですよ、お姉ちゃん! 抜け駆け禁止!!」と記載されています。
中盤以降に登場した「リノ」を思い出すには十分すぎる情報量だと思います。

ちゃんりな、すみれちゃんに唯ちゃんが演じていた、ギルドごっこをしながら遊んでいた「リトルリリカル」3人組は、物語の中で大冒険をしたのではっきりと記憶に残っていました。

キャラが多くても物語の中にしっかり溶け込んでいたので、キャラの多さによる圧迫感は感じなかったかな。
寧ろ、よく1クールの尺の中で圧迫感を感じさせず、これだけのキャラを登場させたと感心しちゃいました。

キャラデザも可愛いし、作画もしっかり動いていましたし、作画の乱れも殆ど感じられなかったのもどっぷり浸かって視聴できた要因だと思いますが、何といっても一番の功労者は主要キャラを演じられた声優さんたちです。

ペコリーヌを演じたM・A・Oさん…「やばいですね!」の破壊力、半端無いんですけど^^!
コッコロを演じたみっく…コッコロちゃんの魅力を最大限引き出されていましたね!
キャルを演じた立花理香さん…揺れ動くキャルの心情がバッチリ伝わってきましたよ!
今期の中で、相当堪能させて貰った部類に入る作品でした。
BEST10の作成が楽しみです。

一方、物語の方はラストの展開が駆け足だったと思いましたが、主要キャラの声優さんを思いきり満喫できただけで満足しちゃったみたいです^^;
でも、39人のキャラを目一杯引き立てるには1クールの尺はあまりに短すぎですよね。
より堪能したい方はゲームで…ということなのでしょうか^^;?

1クール全13話の物語でした。
思い返すと、監督に金崎貴臣さんを起用したのが、この作品の面白さを助長したのではないでしょうか。
金崎監督と言えば「このすば」…ノリと勢いが作風にピッタリでしたので^^
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

73.8 7 2020年度のドタバタアニメランキング7位
邪神ちゃんドロップキック’(ダッシュ)(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (248)
922人が棚に入れました
魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。
彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。
「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。
仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、
「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。
そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

心地良い停滞

【物語 3.5点】
ぶっ飛んだ設定&バイオレンスのインパクトで先制した1期→
お約束がパターン化した2期の安定感?
という無難な続編ギャグアニメ。

ネット上の視聴者の反応はバッチリ見ているぞ!
と言わんばかりの“場外戦”ネタに各種オマージュ要素も多く、
強固なファン層である“邪教徒”の繋ぎ止めで、
命脈を保って来た本シリーズの性が表れている。

例えば一話冒頭の、{netabare}邪神ちゃんとゆりねの出会いの詳細を描いたエピソードは、
いやw2期で今更やるなら、1期一話でやらずに、
どうしていきなり肉パーティーやったんだよw{/netabare}
というファンのツッコミ待ちの導入w


【作画 3.5点】
奇妙に安定。

AmazonPrimeVideo独占一挙先行配信→TVでは一話ずつ放送。
という最近ちらほら目にするようになったオンエア形態。
クール途中でスケジュールが滞る心配もなく、
可も無く不可も無い作画が安定供給。

ギャグアニメにはしばしば、何でそこを無駄に描き込むのか(笑)
というパターンがあるが、本作はそれを数発仕掛けるだけのソースを確保。

例えば、{netabare}邪神ちゃんがパイ投げチャレンジする展開で、
巡った世界各国の背景を用意するとか。{/netabare}


私のツボ:毎度、堕落した邪神ちゃんをバラすことになる、
ゆりねの待ってました♪と言わんばかりの不適な笑みを湛えた表情。
何だかんだ拷問、楽しんでますよねw


【キャラ 4.0点】
邪神ちゃん、別に魔界に帰れなくてもいいんじゃない?
ドロップキック無理に決めなくても、
生活費つぎ込んだパチンコで負けて、
ゆりねに折檻される方が邪神ちゃんらしいよ。
(実際、ドロップキックしないことが自虐ギャグ?になる程w)

そんな感じで人間界が本来の居場所じゃないはずの
天界&魔界の各キャラが日常のぬるま湯に沈没w


2期では中国からキョンシー姉妹が漂着し、
もう一つの主要配信サイトである中国・ビリビリ動画の“邪教徒”にも訴求。
人間になりたかったり、パンダやめたかったりするらしいが、
大丈夫、邪神ちゃん界隈でダラけていれば、
そんな目的などすぐに形骸化するさw


さらには、人間界で暮らす羽目になった新たな天使も新規追加。
ただ、いくらなんでも……{netabare} 天使の輪は脆すぎるのでリコールすべきだと思うw{/netabare}


【声優 3.5点】
主要キャストが進捗を見せキャラに馴染んで行く中、
本作は引き続きゲスト声優でも制作費を無駄遣いw

アパート管理人に島本 須美さん演じる大物管理人?を招聘してみたり、
キャスト采配でもギャグ魂を見せるw


【音楽 3.5点】
劇伴は1期準拠。

音程外し気味のほのぼの日常系リコーダー曲を
敢えて邪神ちゃん解体シーンに起用する等、
音響の采配も相変わらずw

OPはhalcaさんの「時としてバイオレンス」
裏切りと拷問を繰り返す、邪神ちゃん&ゆりねの腐れ縁を表現した良曲。
(halcaさん、『かぐや様』2期じゃなく、どうしてここにw)
ただ、本作は、アニメEDばかり続いた彼女にとって、
悲願のアニメOP曲とのこと。祝福しましょう♪

EDはZAMB(ザム)「Love Satisfaction」
アニソンのヘビメタカバーを生業としてきたバンドが手がける初のオリジナルアニソン。

今後もパンチ力を磨いて、アニソンでスピードメタル、また、かまして欲しいです♪

ED映像も無駄に力入ってますw


その他、ぽぽろんは先輩とは段違いの天使の歌声を響かせ、
邪神ちゃんも、唐突に、歌謡曲(しかもフル歌唱w)で、のど自慢を披露w


【感想】
アマプラで全12話感想済。
先日、実質“本編”最終回である10話の放送が終了したとのことで。

この後、11話は、振り返りの“特別編”(“総集編”じゃないんだあくまでも)を挟んで、
12話のSP回は……{netabare}邪神ちゃん役・鈴木 愛奈さんの出身地・北海道千歳市の
“ふるさと納税”企画により実現した、観光誘致も兼ねた追加エピソード。
アマプラ配信開始当時は新型コロナ緊急事態の真っ只中で、
“聖地巡礼”効果も望めない惨状だっただけに、
日本の観光がピンチから脱却を図ろうとする{/netabare}
今こそアマプラ独占ではなくTVでも放送して欲しいエピソードなのですが……。

追記:……などと悶々としていた所、12話TVでも放送との情報を頂きました♪
ここまで視聴してきた方には、10話、11話で終わった?
と切らずに、是非、SP回まで完走して欲しいと願います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

帰ってきた邪神ちゃん!

まさかの2期ですの!じゃしドロ!←そんな風に略すのアンタだけよ。
何気に1期は大好きなアニメでした。
お世辞にもクオリティが高いとは言えないし、内容も人を選ぶ系だったけど、中毒性が半端なくて気づいたら邪神ちゃんロスになってた記憶。
アニメ続編はあり得ないと思ってら仰天の2期制作発表ですよ。
しかも見るからに作画の質が前期に比べて上がってます!

本作の2期制作には事情があって、1期終了後に制作側からファンに向けてクラウドファンディングで製作費用を募ったり、ふるさと納税を活用して1.8憶の寄付を達成したりと、様々な工夫を行って執念の2期制作にこぎつけたとのことで。
それだけアニメスタッフからもファンからも愛されたシリーズってことでしょう。
3期制作する予定があったら、またふるさと納税キャンペーンをやってほしいな。
本当はBlu-rayの購入が一番なんだろうけどやはり金銭的に円盤揃えるのはキツいです。

さて、内容にもちょっとは触れておきますと、1期の頃からシュールなバイオレンスギャグがツボでしたが、今期も同様の面白さがありました。
相変わらずパロネタは豊富ですが、元ネタが古かったり、マニアック過ぎだったり分からないことが多々ありましたが、この作品は勢いが全てだと思いますので冷静に考えちゃダメです。
深く考えると「え、そのネタどこが面白いの?」ってなるので、しょーもないこと言ってるな~くらいに受け入れるのが吉。

キャラは1期以上に増えますが、どの子も良いキャラしてるけど 居ても居なくても問題ないといった感じで…(ぺこらは不可欠なので除く)
「居ない方が良い」ではなく「居ても良い」というのがポイント。
基本的には主人公の邪神ちゃんと花園ゆりねが作品の魅力の大部分を占めております。
邪神ちゃんはパチンカスのイキリ悪魔だけど、ちゃんとしっぺ返しを食らうのが面白いですね。また、蛇の妖怪に似てると言われて長々と落ち込んだり、仲間が魔界に帰ってしまって寂しがったりする一面も好きです。
ゆりねは最初はクールなキャラだった気がするけれど2期になってから性格が少し変わったような…?前から邪神ちゃんの寒いギャグで吹き出すくらいは度々あったけど、今期はいつまでもゲラゲラツボってるのが可愛かったです。
怒ると邪神ちゃんを切り刻む癖も少なくなったかなと思ったけど、何話かで二枚おろしにしちゃってのには笑えました。真っ二つになる主人公なんて普通のアニメじゃあり得ません。このアニメくらいじゃね?
ゆりね役の声優さんは、何年も昔のアニメ"六畳間の侵略者"のレイボーゆりか(だっけ?)の印象が強くて、当時はこの変な声では生き残るの厳しいだろうなと感じていましたが、本作で当たり役を引けて良かったと思います。

終わりに1クール楽しい時間を提供してくれた邪神ちゃんアニメスタッフに感謝。
繰り返しになりますが確実に人を選ぶ作品であるとは思います。
自分はたまたまハマれましたが、万人受けではなく一定のファン向けアニメなことは1期放送時から相変わらずです。
余談ながら本作はAmazonのプライムビデオで春アニメ開始と同時に全話配信の形をとっていたため、一気見することも可能でしたが、このタイプのアニメは週間で視聴する方が適してると思ったのでテレビ放送で見ました。
願わくば1クールと言わず、このままずっと毎週視聴を続けたいものです。
邪神教徒の皆さま、3期制作のために今後も寄付を宜しくお願いします!笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

イキリアクマ!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


ひとりの少女と悪魔「邪神ちゃん」が繰り広げる
ちょっと危険な同居生活コメディ!

魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。
彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。
「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。
仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、
「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。
そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

邪神ちゃんとゆりねの日常を描いた潔いほどオマージュ色丸出しの作品です。
私は原作未読なので分かりませんが、原作もこんな感じでオマ-ジュ満載なんでしょうか?

一方で情報量の多い作品だったとも言えると思います。
例えば、今期の放送を視聴しなかったら私は「邪神ちゃんねる」の存在には気付かなかったでしょう。

そして本編でもちょいちょい出てきましたが「邪神ちゃんが何回ドロップキックをしたか数えよう!」という企画も並行して開催されていましたよね。
正解者の中から抽選で5名さまにキャストサイン入り台本をプレゼントして貰えるんだそうです。

しかも「何度もチェックするためにAmazon Prime Videoをご活用下さい」ともニュースに書かれているので、これだけ見たら「数えようかな~」という気になりますよね。

ところがですよ…ポイントは本編映像に「千歳編」が含まれているところなんです。
千歳編とは、邪神ちゃん役の鈴木愛奈が北海道の千歳市出身であることから、千歳市が市のPRのために故郷納税を募集して制作が決まったテレビ未放送のスペシャルエピソードなんです。

ふるさと納税を調べてみると、30,000円からの納税で円盤が返礼品になるとの事でした。
「これじゃ見れないじゃない…」
と思ってAmazon Prime Videoをチェックしてみたら、12話として千歳編が視聴できるではありませんか!
まさか返礼品じゃない方法で視聴できるとは…!
これでドロップキックの回数を数えるのに死角は無くなりました。

そしてレビューを書く上で是非とも触れておきたいのが「この作品はタイトル詐欺かどうか?」という点です。
本編でも触れていましたがどうでしょう…
確かに本編では殆どドロップキック姿を見かけなかったような…
ですが、オープニングで毎回見ているので正直あまり気にならないんですよね^^;
もしかすると次の機会があるかもしれないので、そちらを楽しみにしていたいと思います。

オープニングテーマは、halcaさんの「時としてバイオレンス」
エンディングテーマは、ZAMBさんの「Love Satisfaction」
因みに千歳編のエンディングテーマは、邪神ちゃんとリエールによる「CHI☆TO☆SE愛歌」でした。
ノリノリのオープニングが個人的には大好きでした。

1クール全12話の物語でした。
頭を空っぽにして視聴できる貴重な作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

70.4 8 2020年度のドタバタアニメランキング8位
群れなせ!シートン学園(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (244)
854人が棚に入れました
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの"人間"間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの"オオカミ少女"大狼ランカ(オオカミ ランカ)1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる―!姿形は違っても、ペロペロすれば群れなせる!「ペロペロしたら仲間!私の群れへようこそ!!」

声優・キャラクター
木野日菜、石谷春貴、宮本侑芽、久野美咲、小原好美、徳井青空、青山吉能、杉田智和、玄田哲章、津田健次郎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

動物との濃厚接触はいろいろマズかった

原作未読


翻訳家内山賢次によって『シートン動物記』が日本に紹介されたのは昭和の初期。
その後原作/内山賢次名義でコミカライズされたのですが作画担当誰だと思います?
白土三平ですって。もう歴史の出来事かなんかみたいです。
その“シートン”案件と並び評される内山の代表作が『種の起源』なんだそうで。今期“ダーウィン”と“シートン”のアニメを同時投入し両方とも私が視聴に至るというのも必然だったのかもしれません(適当)。


本題。
ヒトとケモノ達が共存している世界らしく、男女共学のみならず異種族共学という建て付けの“シートン学園”を舞台にした物語。
幼少期のトラウマでケモノをケダモノと呼び忌み嫌うヒト科の♂、間様 人(まざま じん)が主人公の学園コメディ。並び替えると“人間様(ニンゲンサマ)”になります。そんなに嫌いならなんでこんな学校入ったんだ?と言うのは野暮ってやつですね。この清々しいまでの「深く考えたら負け」感は作品の至るところで徹底されてます。
見た目も独特。♂は獣人で動物顔。♀はケモミミ可愛娘ちゃん人間顔で切り分けがなされてます。Cygamesだし『ウマ娘』とごっちゃになりますな。
日々の学園生活の端々で動物の習性を活かしたトピックが挿入され、当然ながら人間の感覚とはギャップがあるんでそのズレを楽しむ作品です。とりあえずケモミミにしましただけな作品ではないので視聴にあたっては区別しといてください。


で、これが難しい。内容を理解することがじゃないですよ。
人間の体と顔を有した娘が唾液まみれのチューしたり、脱いだり、尻尾握られてキャンと鳴いたり、その他もろもろ。動物の習性なので仕方ないと言い訳しつつ家族には絶対見られたくないです。「パパなに見てるの?」と。

そんなわけで普段ならそっ閉じしますが、これが意外とイケてしまう。理由はこんなところ、


1.くだらない(褒め言葉)

やさぐれ熊の笑い方が
「ベアーハハハハハ!」
「グママママママ…残念だったな。ベァーォ!」
なんだろう、このセンス。そしてこんな熊役をツダケンさんが全力投球。


2.ナレーション玄田哲章

是非もなし


3.習性を活かしたセリフ

「君たちも絶滅したいかね」
絶滅経験者“ティラノサウルス”がこのセリフを言う説得力。



家庭内の信用失墜は嫌だけど、家族が寝た後こっそり観てもいいかなという位置付けです。


しかしながらですよ。せっかくの上記3つの利点が回を重ねるごとに消えていきます。台本なのか?それも含めた脚本なのか?セリフや行間が面白くなくなっていく。
これまた理由はこんなとこかしら?

・説明的になった
→唐突に見える行動が増え、哲章さんナレで動物雑学を挿入。手抜き台本みたい。

・萌えに走った
→入浴。その他脱衣。みたいはエロ方向へと展開。
→料理部にどんどこ女子が集まってったよね。


増えていく一方のキャラクターたちを処理しきれなかっただけなのかなと同情しつつ、コメディの台本が雑になっていったのはいただけなかったです。
ただしまあこれが難しいのかもしれませんね。私がマイナスと感じた点は観点を変えればプラスになりますもの。

・動物雑学希望→◎
・愛でる→人それぞれでしょうが成分は増えてった○


難しい顔して観るものでもなく気楽なのはたしか。動物の習性と人間の感性とのズレをゆるく楽しむ。
自分の感性とは徐々に合わなくなってった残念作品でした。合掌!



※余談

■ツンデレを男でやると?

主人公ジンくんみたいになるのかな。
滅びろ! って言ってるわりに動物に詳しいし、ヒロイン相当ランカにもなんだかんだ優しい。

どっかのサイトで、この男主人公がー!…要するに気に食わないみたいなのを見てなるほどね、と。
塩対応の言動セリフ。そこからのユルみ。一連の動きを追うとただのツンデレなんすけどね。性別が違うと受け取られ方も変わるもんだと興味深かったです。


■時節柄

タイミングもよろしくないですね。
野生も含めて動物との距離が近い。そっから動物保有のウィルス伝染ってさらに変異したものが人に伝染ってパンデ○ックの真っ只中です(2020年3月現在)。人対人フェイズに入って2~3カ月経とうとしてるんで皆さんお忘れかもでしょうけど、動物との濃厚接触が強く疑われている事案です。

それに国家にとことん甘やかされてるパンダ娘登場もやや興ざめ。※内容関係ないので閉じとく。
{netabare}パンダは100%レンタル。レンタル以外での出国を当局は許してません。日本国内で出生した子供の所有権を日本は持てない仕組みになってます。いる頭数の分だけ高額なレンタル料を某国に払い続けてます。その金が莫大であればあるほど商売のタネを手離すことはあり得ません。
そしてパンダの生息地は四川省(現在)。…となってますが露骨にいえばチベット人から奪った土地がほぼ全てを占めております。今から人権問題までには飛びませんけど、パンダ見たさで動物園に有り難がって見物しに行く感性は私にはありません。あくまで私はですけど、せめてパンダ見たらチベットを思い出してほしいですね。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.29 初稿
2020.10.11 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

んばば んばんば めらっさ めらっさ(いや、それはパプワ君)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
動物と人間が共存する世界、というより、人間も動物の1種として暮らす設定はなかなかユニークで、動物の性質を生かした擬人化(キャラ作り)とギャグに関しては、様々なアニメの中でもかなりレベルが高い。

私はケモノ娘にはほぼ萌えないのだが、そっち方面もカバーしている、なかなかに優秀な作品だと思う。

てか、OPの出だし、完全にパプワ君やんか(笑)
気軽に観られるギャグアニメとしては、結構オススメできるかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的に面白かったキャラとしては、パンダのメイメイかな。「パンダは国家ぐるみで甘やかされている」ってのは、その通りだなと(笑)

あと、ナマケモノのミユビ。よく死ぬよく死ぬ(笑) 途中からはマンネリ化したけど、最初は笑ったw

それから何気に、人間のヒトミ。24時間365日、それも何十年も交尾が可能(発情期)=エロいと、周りの獣たちから思われている設定が上手いと思う。

と、このように、「擬人化」が凄く上手いアニメだと思った。キャラデザ的にもよくまとまっていたし、「メスだけ人間の容姿」というのが潔い。視聴者は誰もオスの擬人化なんて望んでないし(笑)

しかも、あの工夫によって、「動物と暮らしている」というのが視覚的にも分かるし、良いことずくめだったように思う。

それから、間に挟まれる「動物雑学」が結構勉強になる。シンプルに笑えるものも多い(残念な生き物図鑑って感じ)。

最も好きな回は、第2話。コアラのユカリ登場回だったが、オチがウンコになる話としては、これまで観てきた全てのアニメでNo.1に綺麗に決まっていたと思う(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
動物キャラ学園モノ。動物を上手くキャラクターに生かしてるな。シマウマ、ロバなのか(笑) ED、なかなか特殊だな。

2話目 ☆5
やっぱり、OPがパプワくんにしか(笑) コアラ。最近、オーストラリアで大変だよな。母は擬人化で、父はコアラなの? ユーカリの毒をスルーしないのは、好印象(笑) 想い出の料理ネタ、「う○こ」がオチになるネタで、今までで一番綺麗に決まったかもしれん(笑) ミスメス、というパワーワード(笑)

3話目 ☆3
裸ネズミ、へ~。うまいキャラ設定だな。短小タテガミ(笑) キング、、、男前やん(笑) 発情期だったら良いんかい(笑) 服にモザイクかけよなや。ガンバw 順番に食べられる(笑)

4話目 ☆3
姉、キャラいまいち。ハイエナのそのネタ、異種族レビュアーズで見たぞ(笑)

5話目 ☆3
体育祭。ナマケモノ、残念な生き物だよな(笑) あ~、良い最終回だった(笑)

6話目 ☆4
パンダは国家ぐるみで甘やかされている(笑) そして、ドMが開花(笑) なんだらう? 共生、を感じる。ドMパンダとツンデレ猫は、相性良いのかも?

7話目 ☆3
キリン、そうなの?(笑) まあ、疑似交尾する動物は結構多いけど。

8話目 ☆3
う~ん、死ぬキャラ被りはな~。まあ、ミユビと仲良くなるなら良いか。ライオンの交尾の話は知ってた。服を着るという、斬新なサービスシーン(笑)

9話目 ☆3


10話目 ☆3
乳房の話は初めて知った(笑) 新キャラ、なんの動物だろうね? アウストラロピテクスとか?

11話目 ☆3
異種族レビュアーズ(笑) キャベツは、手を抜いても頑張りすぎてもダメだから難しいよな(笑) 文化祭で食い放題は、流行るかもな。ウンコの香りだ、の顏よ(笑) スーパーサイヤライオン(笑)

12話目 ☆3
マンモス、小さいんかい(笑) ネアンタール人だったか。共通の敵を作らなくても、仲間になれる。この作品のテーマ。良いものって、水着かい(笑) お前らは、絶滅すんなよ。2期、昆虫か。蟻とか体重の50倍持てたりするからね~。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

喰うか、喰われるか!

この作品の原作は未読です。
そしてこの作品の視聴は声優さんとCygamesが絡んでいることで決めました。
Cygamesといえば、「神撃のバハムート」や「グランブルーファンタジー」の様な重厚なファンタジー作品が頭に浮かびますが、この作品は2016年にリリースされた「サイコミ」に掲載されている点が繋がりなんだそうです。
ググってみると、「ゾンビランドサガ」もサイコミで連載されている作品の様です。

一方、声優さんの方は、物語の序盤に主要人物が集合する「料理部」が出来るのですが、その料理部に所属するオオカミのヒロイン役に木野日菜さん、人間のヒロイン役に宮本侑芽さんとヒロインは2人構成です。
そして料理部に所属する動物役にくのちゃん、ここちゃんこと小原好美さん、徳井青空さんに芹澤優さんという布陣…
滾る布陣だと思うのは、きっと私だけじゃ無い筈です。


ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。
その名も「シートン学園」
生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。

各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。
動物嫌いの"人間" 間様 人(マザマ ジン)と
独りぼっちの"オオカミ少女" 大狼ランカ(オオカミ ランカ)
1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる…!

姿形は違っても、ペロペロすれば群れになる!
「ペロペロしたら仲間! 私の群れへようこそ!!」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

Cygamesと聞いて少し身構えていましたが、重厚なファンタジーとは真逆の作品でした。
まぁ、気軽に視聴できる作品なんですが、動物に関するうんちく話がいたるところに散りばめられていて、これが結構面白いんです。

例えば、シマウマ…名前に「ウマ」が付いていますが、ウマよりロバの系統に近いんだそうですが、こういう雑学的情報が結構豊富なのが特徴で、これらの情報を面白おかしく物語の中で取り上げているのが面白く感じる理由なんだと思います。

そして取り上げられる動物が多岐に渡るのも、この作品の魅力…
沢山の動物が出るという事は、それだけ色んなうんちく話を知る事が出来るのと同義なので。

こんな妙な学校はシートン学園しかないと思っていました…
ですが、物語の終盤にそれが希望的観測でしかなかった事実が明らかになります。
そう、こういう妙な学校…実はシートン学園だけじゃなかったんです。
学校という枠を超えた新たな火種がどの様にこの物語りに火を付けていくのか…
結構な見どころだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、料理部のみんなで歌う「学園壮観Zoo」
エンディングテーマは、大狼ランカ(木野日菜さん)による「オオカミブルース」
通勤時に聞いているのは主にエンディングテーマです。

1クール全12話の物語でした。
ラストは結構良い話で纏めたなぁ…と思っていたのですが、最後にとんでもないイタチっ屁を残していくなんて…
喩えるなら「魔王様、リトライ!」のラストテロップ「続けっ…!」くらいのインパクトがあったのではないでしょうか。

公式HPにも特別な記載は何もありません…
でも、続編があるなら絶対見なきゃですね。
それにキングのあの姿を見て、黙って指を咥えている訳にもいきませんしね。
今後の情報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

72.6 9 2020年度のドタバタアニメランキング9位
泣きたい私は猫をかぶる(アニメ映画)

2020年6月5日
★★★★☆ 3.7 (139)
661人が棚に入れました
見つけた、君に会える魔法――自由奔放、ちょっと変わった中学2年生、笹木美代(ささき・みよ)。クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれ、学校でも家でもいつも明るく元気いっぱい。ムゲ熱烈に想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(ひので・けんと)に毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった・・・。大好きな日之出のそばにいられる唯一の方法、それは猫になって会いにいくこと。≪人間≫のときには距離を取られてしまうが、≪猫≫のときには日之出に近づける日々。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになっていく。このままずっと、彼のそばにいたい。でも、《私》に戻ることができなくなる――「猫」の世界を通して繰り広げられる、私をみつける青春ファンタジー。

声優・キャラクター
志田未来、花江夏樹、寿美菜子、小野賢章、千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔、小木博明、山寺宏一
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

猫になりたいし人間になりたい!でも、やっぱり……本当は

主人公、笹木美代ことムゲはネコに変身出来る女の子。
ネコの国のお面屋と言う仮面売りのネコから貰った仮面でネコになる。

彼女は家庭環境が少し複雑
{netabare} と小学生の頃に母が出て行ってしまい学校で虐められてしまう。
家庭では父と再婚した母である薫に気を使いながら生活する日々に嫌気が刺していた。{/netabare}

しかし、そんな日常を支える存在が居ました。
恋をしていた同級生の日之出君。
しかし、彼女のアタックはストレートで行き過ぎた愛情表現。
日之出君にはウザがられてしまう。

居るよね……こう言う冗談か本気か解らない愛情表現してくる人……
本気かジョークか解らないから適当にあしらったら傷ついたとか言う人ww
まっ、私は愛情表現とか苦手なので正直凄いとは思いました。

しかし、彼女の本気が伝わるシーンが…
{netabare} 日之出の悪口を聞いた時に校舎の三階くらいから飛び降りて悪口を言う男子に向かっていく所ですね。
誰かの為に怒られる事は本当にその人を理解して大切に思っているからです。 {/netabare}

しかし、私は一方で心配にもなりました。
{netabare} その悪口の中にムゲの悪口もありましたが自分の悪口は「どうでもいい」そうです。

多分、その理由は……
気にしないとか、ウザイから相手にしないのとか、そうした事ならいいのですが……

ムゲの場合は他人に関心がなくなってる。
理由としては傷つき過ぎているのではないでしょうか?
多分、小学生の頃から母の件で虐められて……心無い言葉を言われてきたのです。

解りやすく言えば、傷つき慣れてる。
でも、痛み、悲しみ、苦しみ、辛さ、これらの事に慣れるなんて事は絶対に有りません。
何千何万と繰り返そうと慣れはしません。
それでも、慣れたように振る舞えるのは、自分の幸せを諦めてしまっているから……何も感じないし悪意を流せるのは傷ついている事に気づかないくらい傷ついてしまっている。

だから、私は傷つき慣れてるって言葉は少し違う気がしています。
傷つき過ぎてるのです……だから、どうでもよくなっている……自分も他人も全て……諦めている。
人間として生きる事に…… {/netabare}

彼女はネコになります!
ネコは可愛いです。
私はネコの身体能力が欲しいです。

自分よりも何倍もある壁をひとっ飛び!
屋根から屋根へ飛び移る!
高いところから飛び降りても平気!

きっと、あんなに自由自在に身体を動かしたら気持ちいいですよꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ
それにきっと私がネコになれば可愛いのでチヤホヤもされます(*^^*)

え?誰ですか?お前がネコになったら山奥の廃村に捨てられそうと思った人は?(*꒪꒫꒪)

さて、話を戻して。

ネコになったムゲは日之出に可愛いがられます(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
人間としてアピールしても冷たい日之出もムゲネコにはデレデレ(///ω///)

人としては周りに必要とされてないと感じたムゲはネコだと必要に思ってくれる人がいる。
しかも、想い人です。

{netabare} そんな中、家庭で揉めてしまいます。
義母の薫さん。
父の再婚相手で、ムゲを娘の様に接してくれるし気にかけてくれる優しい人……

でも、ムゲの立場だと中々受け入れられません。
薫さんの立場からしたら早く仲良くなりたいとか、お母さんって呼んで欲しいし、自分の母だと思って我儘を言って欲しいし甘えて欲しいと思います。{/netabare}

でも、ムゲからすれば……やっぱり心の準備が必要です。
{netabare} 思春期だし、仲良く出来る人もいるけど、やっぱり中々認められなくて、気遣いや優しさがウザかったり……自分の居場所がなくなるんじゃないかな?とか考えてしまうかも知れません……

だから、ムゲは気持ちを吐き出して家を飛び出した。
ムゲの言葉にはビックリしたと思う。{/netabare}
けど、私は薫さんは嬉しかったのかな?とも思いました。

確かに言葉は酷かった……普段の態度から薄々は気づいていたと思うけど……
{netabare} でも、初めて向き合ってくれた気がしたんです。
ムゲは薫さんの話しの質問を無視しなかったけど返事は適当だったり弄れたり……
でも、この時は向き合って気持ちを伝えてくれた。
それが嬉しかったんじゃないかな?って思う。
自分の気持ちを伝えてくれるってやっぱり最初の1歩だと思うので。

ムゲは家出します。
もぅ、人間なんていやだ……そんな気持ちが……彼女の顔から……人の仮面が剥がれ落とさせた。
仮面屋が言うには、人間を嫌になったら人の仮面が剥がれ時間が立てば完全にネコになるそうなんですが、この仮面屋に人の仮面を奪われてしまいます…… {/netabare}


一方、ネコも人間になりたいと思っています。
薫さんの飼い猫……キナコ

キナコは薫さんが子供の頃から大切にしているネコです。
彼女は言います。
{netabare} ネコと人は寿命が違う……
でも、人になれば薫さんと一緒にずっと長く暮らしていける。
だから、人間になりたい!

そうして、キナコはムゲの仮面を手に入れてムゲに成り代わり人間ムゲとして暮らし始めます………… {/netabare}

話を戻して……
{netabare} ムゲが家出した後に父と薫さんや友達の皆が必至にムゲを探してくれます。
ムゲは日之出君に好かれたい、他の人はどうでもいい、そう考えていたけど……実は居たんです。
ムゲを必要としてくれる人達がこんなにも居たんです。

そうして、ネコムゲは日之出君に自分の気持ちを伝えたいと思います。
だから、人間に戻るために……伝える為に身体を取り戻す為に動き出す。{/netabare}


キナコはムゲにすり変わり薫さんの傍にいるけど……
{netabare} 薫さんはキナコを捜してます。
張り紙をしてドアを開けて餌を置いて、晴れの日も雨の日も探しています。
キナコはムゲの身体で気持ちを伝えますが、伝わりません。
ムゲの姿の言葉はムゲでしかなくキナコだとは気づいて貰えないからです。

人間になれば一緒に居る時間過ごせると思った。
けど、薫さんにはネコのキナコも大切でキナコの捜索で中々一緒にいられないし、心配そうな顔をしてるし……
キナコもネコとして大切にされていた事に気づく。 {/netabare}

1人と1匹を見て感じたのは。

世の中には、自分なんて必要ない、居なくなりたい、誰かに何かになりたい、とか考えてる人も少なくないと思うんです。

生きてると楽しい事なんて毎日はないし大変な事ばかりだったりする世の中です。
お仕事や学校、日常生活に人付き合い……色々な悩みを抱えてる人が殆どかな?

でも、人1人にしてもネコ1匹にしても必要ない者とかはなくて……
やっぱり周りには心配してくれる人や居なくなると悲しんでくれる人も絶対にいるわけで……
それは多分、頑張って必至に生きてるうちは見えずらい存在かもしれない。
ムゲもキナコも自分が居なくなって気づいた訳ですし。

例え、見えなくても、気づけなくても、実は自分にはそうした人達が居てくれている。
それは救いであり希望ではないでしょうか?

{netabare} ムゲとキナコが身体を取り戻した後に、ムゲは人と向き合う事を頑張る事にしたみたいです。
自身を1度失う事で、そう思い直せるくらい成長したんだなぁ〜と思いました。 {/netabare}

この作品を見て……

1番感じたのは「他人を思いやる事」と同じくらい「自分を思いやる事」の大切さを感じた気がします。

{netabare} ムゲは自分よりネコに……キナコは自分より人間になりたかった。
だから、自分を捨てたし、捨ててしまった。

けど、ムゲはムゲだから日之出君はネコ世界まで助けにきてくれたし最後は告白してくれた。

キナコはキナコだから薫さんが必至探してくれた。 {/netabare}

他人が実はこんなに思ってくれてる訳です。
それなら、やっぱり自分自身が自分を大切にしないと、誰かを悲しませちゃうかもしれませんし、何より頑張っているのだから自分自身も自分の味方であってあげて欲しいなぁ〜と思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルが良かったって話

「マヤ、仮面をかぶるのよ」とはドラマにもなるほど有名な原作は少女漫画のガラス仮面に出てくる名台詞です。
猫をかぶるとはちょっと違ったニュアンスですが、自分を演じるという意味では同じかなと。
さて今回はネタバレ割とある感じ何で全体的に隠しちゃいます。
{netabare}
そう、最初は私は猫をかぶるってこういう意味だと思っていました。
ところが、始まって数分もすれば、ああ、なんだ違ったのかなんて少し残念になりつつも主人公ムゲを見守るわけです。
話が進むにつれ、ムゲの正体が明かされていき中盤になったころには猫をかぶるというタイトルの意味も理解できるようになってくる。別に何となくそうだと思ってたんだからね! などと言いたくなるほど、分かりやすいストーリー展開だ。猫をかぶらず正直に言うと、外連味がない。
猫ネタは使い古されているし、過去のトラウマや高校生の惚れた腫れたはこういったものの常套句。
猫ネタが出たあたりからストーリー展開は何となく想像できてしまって、いい意味で裏切ってくれることを期待して見ていたのにそうでもなかった。あくまでも分かりやすく物語は展開されていく。
それゆえだろうか、ムゲの感情の揺れを感じ、同じく揺さぶられるおじさん一匹が画面の前。あろうことか涙を流す。感動したわけじゃない、思わず同情してしまったんだ。これに関してはやはり岡田磨里の脚本だなって感じになる。自分の中に閉じ込めてしまっている思いをキャラに語らせたら右に出るものはいないんじゃないか? ストーリ展開というより内面を見せて感動させる系のアニメになっている。そしてそれに見合った力を持った絵だった。
やっぱり母親同士が喧嘩するシーンなんかは彼女の脚本らしいななんてスタッフロールをみて思い返したりする。それでもやっぱりちょっと猫ネタは使い古されていて差別化に失敗している感は拭えず、物語全体としては今までの彼女の作品群からすると物足りない。ファンだけに!

この作品の最大の魅力は絵です。
背景はメチャクチャ良い。自然で美しい。そして不思議な使い方をしている場面がチラホラあった。何だこの演出の仕方は! と通してみた後に見返したりして。奥を固定して手前を動かしている?なんか立体的に見えるような不思議な感覚は新しかった。
何と言っても猫の絵がスゴイ! メッチャ可愛いし、動きもなかなか良い。こういった動物の動きや造形ってリアルにすればするほど気持ち悪く見えたりするので、どれくらいアニメの絵として見せるのかがカギだと思います。猫にも表情を与える事に挑戦しているので人間の表情の動きを合わせてしまうとこれが本当に気持ち悪く見えるんですが、これが上手く書かれている。原画の人超絶猫好きなのでは?

音楽がなんか挿入歌というより、PVみたいになってる。これは「君の名は」現象と言っても良いかもしれませんが、正直効果的になっておりません。なんか流行りに乗っかっただけなのでは?
歌が主張しすぎていて、物語の超絶大事な場面で内容を希薄にしてしまっている。ヨルシカさんは個人的に好きなアーティストだったので期待していたし、期待した通り良い歌なんですが、今回は残念ながら悪い方に効果が生じていると思われます。悲しい。
そのほかのBGM場面の雰囲気を上手に演出していたんじゃないだろうか。特に気にならなかったし。

志田未来、いやぁ懐かしいなこの名前。
あまりTVを見なくなってしまったのでこの方はどういう活躍をしているのか近況が分からないですが、女王の教室は好きだった。全体的には良かったんだけれど、端々に少し違和感があったりもするけれど、一人二役みたいな感じになってるのでそのの使い分け自体は上手いななんて思う。対話は良いんだけどそれ以外で言葉の始めが弱めに入る時があるんだけど、ドラマとかではきっと自然なんだけれど、アニメのように意識的に作りこまれているものに対してだと少しズレて感じるんだよね。だからといって舞台のように発声を一言目から大きくしすぎてもそれはそれで違和感出るだろうし。
自然ん演技はそれで良いんだけれど、アニメは自然ではないからそこのギャップを埋めるのは一朝一夕では難しいのかもね。それも上手くできるアクターの人達も一定数いるから才能ってやつなのかもしれないけれど。
決して志田未来がダメという訳じゃなくて、アニメとドラマの違いについての考察なんで独り言みたいなものだという事で許されたい。

他にはちょい役で出た三木眞一郎さんの声がやっぱり好きで演技も好きだ。それとこれはウィキで知ったんですが、おぎやはぎの小木が出てたらしい。気づかなかったぜ。まだ見てないでここまで読んだ方は見つけてみてもらいたい。見たうえで読んだ方は思い出してもらってどれだったか当ててみてほしい。{/netabare}

おススメできるラインを超えているかちょっと微妙だけれど、岡田磨里好きなら良いだろうし、猫好きなら見ても良い。
何かしら琴線に触れるものがあるならって感じかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

言葉通り猫を被る

常滑市が舞台

中学2年の笹木美代は、その奔放な行動・言動で周囲から「無限大謎人間」略して「ムゲ」と呼ばれていた。美代は好意を抱いているクラスメイトの日之出賢人に連日話しかけていたが、素っ気ない反応しかなく、親友の深瀬頼子に心配されるほどだった。だが、美代には秘密があった。夏祭りの夜に言葉を話す猫の妖怪(猫店主)からもらった「猫になれる仮面」で、白猫になり、その姿で賢人の元に出向いて、私生活を見聞していたのだ。その白猫を賢人は「太郎」と名付けてかわいがり、美代はそこで見知った賢人の姿にさらに恋慕を募らせていた。というあらすじ。


志田未来演じる美代は思春期も相まって主に家庭環境に対して泣きたいほど辛いけど、弱音を吐けない性格で猫を被った生活を送る。あえて空気が読めない性格を装っているんだ。無理していてそら、きついなと。
自分の思春期近辺のことを思い出して面倒くさかったなあ恥ずかしいなあと思い出して共感するやら恥ずかしいやら複雑な感情が…。
そして、文字通り猫も被って猫になる。猫になれば楽だけど人間をやめれば想いを伝えることができなくなってしまう。

賢人は賢人で女の子を泣かすなんて酷いこと言うもんだ。
寿美菜子演じる小学生時代からの美代の親友である深瀬頼子が両親の離婚が原因で美代がいじめられていたときも寄り添ったのは中々のファインプレー。
最後は猫さんにたちに助けられて無事解決で良かったんでない?

賢人の姉がしれっと可愛い。
川澄綾子演じる水谷薫と大原さやか演じる実母の斎藤美紀がキャットファイトは見ていて面白かった。実母が悪そうにしか見えんな。


主題歌
花に亡霊
挿入歌
夜行
ED
嘘月
いずれもヨルシカ。流れるような楽曲たちだった。違和感なさすぎであんまり印象に残っていない。泣


備忘録・ストーリーの流れ
以下は完全なネタバレ
{netabare}
母は美代の小学生時代に離婚して家を離れ、父と暮らす自宅には家事の手伝いとして薫という女性が住む。再婚ではないところがなんか複雑。再婚で妹か弟がいたらより複雑になったのだろうか??自宅に居場所がないと感じる美代は、賢人と一緒になって家を出たいと考えていた。
ある日、賢人を悪く言う同級生の坂内に、美代は食ってかかり、弁当を落としてしまう。見かねた賢人から手作り弁当を分けてもらう。賢人の笑顔をもっと見たいと、美代は放課後に猫になって賢人の家に赴くが、陶芸職人である賢人の祖父が陶芸工房を閉めることになると会話が交わされて賢人は落ち込んでいた。帰宅してからもう一度猫の姿で賢人に会う。そのとき賢人は「(美代のように)思っていることをはっきり言えればいいのに」と。美代は、賢人の力になりたいと、家に戻って手紙を書く。

翌日、手紙を坂内が奪って勝手に読み上げる。手紙は賢人が取り返すが、「俺とおまえは違う。それにそういうの押しつけてくる奴は嫌いなんだ」と手紙を握り潰す。美代は落ち込んで帰宅する。そこに薫から同居していることへの感想を聞かれ、美代は「気にしていない」と愛想笑いで返すも、いつもそうした態度を示すことに疑問を呈されて、「大人は勝手すぎる」と両親や薫への憤懣をぶちまけた。

家を飛び出し、猫になって賢人の家で夜を明かし、翌朝「猫なら学校に行かなくてもいい」「もう美代はいいや」と思ったとき、人間の仮面が転がり落ち、猫店主が出現。完全に猫になる前に人間の仮面を付ければ元に戻れると言いながら、人間の仮面を持って消えてしまう。

美代が失踪して、美代の父と薫は学校に相談に行く。そこに賢人と頼子も呼ばれ、美代が消えたことを知る。賢人は帰宅後に美代を探しに出かけ、猫の美代もそれに同行した。その場で賢人は美代のことを何も知らなかった、謝らないととつぶやくが美代にはその声が切れ切れに聞こえた。完全な猫になりつつあると美代は気づく。

ところが美代が猫になったままの間に、学校に美代が登校する。行動や言動が以前の美代とは違うと周囲は訝る。偽物の正体は薫の飼い猫であるきなこだった。きなこは、薫への恩返しとして長く一緒にいるために仮面を手に入れて人間になったと美代に話し、美代の寿命を猫店主と自分で折半することになっているのだと言う。ようやく見つけた猫店主から次の夏祭りに美代が完全な猫になると聞かされ、その後を追って空の上にある、猫だけにしか見えない「猫島」に美代は足を進めた。

次の夏祭りの日、きなこは「猫のきなこ」を案じる薫を見て人間のままよりも猫に戻ったほうが良いことを悟る。きなこは賢人の家に出向いて自分の正体を明かし、本物の美代がどうなっているのかも話した。きなこは誰からも愛されていないと感じている美代を助けられるのは賢人だけだと話す。賢人はきなことともに「猫島」に向かう。

たくさんの猫に助けられ、一旦は失敗したが、人間に戻ることができて最後は手繋ぎハッピーエンド。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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