Witch さんの感想・評価
4.5
今では貴重種?! 「2クールもの」の重厚なダークファンタジー
【レビューNo.25】(初回登録:2023/2/1)
コミック原作の2007年作品。全26話。
(ストーリー)
人を喰らう「妖魔」が存在する中世ヨーロッパ風の世界。
その妖魔に対抗するために生み出された「半人半妖」の女戦士「クレイモア」。
そんな女戦士の一人「クレア」の復讐劇を中心に、大剣を武器に敵をなぎ倒し、彼女たちが背負う
過酷な運命に抗いながら懸命に道を切り開いていく姿を描いたダークファンタジー作品。
よく言われることですが、「ベルセルク」の影響を色濃く受けている印象ですね。
(評 価)
・入念に作り込まれた世界観
ここまでのネタバレは本位ではないのですが、これを知らないとこの作品の良さが伝わらない
かなっと。以下特大ネタバレ
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・安定の王道展開
ストーリーとしては妖魔や覚醒者との闘いを描きながら、クレアがクレイモアになるきっかけや
他のクレイモアの掘り下げ、そして彼女らとの共闘を通して絆の深めていくといった王道展開。
作品のキモとなる大剣を武器に妖魔たちと渡り合う戦闘シーンはスピード感・迫力があり、主要
キャラには独自の必殺技もあり、十分に見応えがある作りになっています。
(敵味方問わず「手足が飛び、串刺しで血しぶきドバーッ」といった描写は日常茶飯事なので、
グロが苦手な方にはちょっとキツイかも)
また不安の共有や仲間のために命を懸ける熱い展開、死にゆくものの思いを受け継ぐ等のヒュー
マンドラマは、「半人半妖」という存在に苦悩しつつも「自分たちは人間でありたい」という彼
女たちの思いが痛いほど伝わってきて、感情が揺さぶられるものがあります。
・評価が分かれる終盤のアニオリ展開
当時はまだ連載中という事情もあったのですが、原作ファンからは強い不満の声があるようです。
私は原作未読なのでどこまでがアニオリかはわからないのですが、個人的にも終盤にいくほど雑
になっていく展開はマイナスポイントではありますね。
以下特大ネタバレ
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女性キャラが多数登場するにもかかわらず、そこに「萌え」や「色気」といった要素は一切なく、
過酷な運命や救いようのない絶望感等、終始陰鬱な空気が延々26話まで続くという・・・
それこそ「進撃の巨人」位原作に話題性がないと、今の時代ここまで重厚なダークファンタジー
を「2クール」かけて作ろういう機運はなかなか生まれないのではないかなあっと。
それだけに本作はダークファンタジーの世界を十二分に堪能できる貴重な作品といえるでしょう。
(ただ今のアニメ世代だと、戦闘シーンや回想・ヒューマンドラマ等長くくどいと感じるかも)
あとOP/EDもかなり「アニソン」って感じでよかったです。
OPのロックのリズムで高揚感を煽り作品に入り、EDで彼女たちの悲哀感を演出して締めるという。
(EDタイトルが「断罪の花」っていう時点でもうねえw)