ダメ人間でギャンブルなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのダメ人間でギャンブルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月27日の時点で一番のダメ人間でギャンブルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.2 1 ダメ人間でギャンブルなアニメランキング1位
逆境無頼カイジ UltimateSurvivor(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (802)
3765人が棚に入れました
高校卒業後に上京した後、働きもせずに自堕落な毎日を過ごしていたが、借金の保証人になったがゆえに肩代わりをする羽目となり、その返済のために危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていく主人公・カイジ(伊藤開司)。
平穏な環境ではただのダメ人間だが、命がかかった極限の状態に置かれると、人並外れた度胸とギャンブルの才能を発揮する――ある種張り詰めた雰囲気の中…。「ざわ…ざわ…」

ep66 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

実写映画でしかカイジを知らないって人!

ぜひ観て下さい。
そんな人がどれだけいるか分かりませんが、自分がそうでした。
その実写映画だけでカイジを判断して、
「なんかライアーゲームと比べて頭脳戦がイマイチ。
ちょっと騙し合っただけじゃん。」
なんて思ってました。そして間違ってました。

アニメ版を見てみたら、ストーリーが全然違う!頭脳戦も熱い!
カイジの評価がガラリと変わりました。
流石に実写映画だけで評価するのは愚かでしたね。
(と言いつつ原作まだ読んでないんですが)

とにかく映画でのネタバレなんてなんのその。頭脳戦好きなら充分楽しめます。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

人の心を動かすのは人の心だけ(良い意味でも悪い意味でも)。清濁、賢愚も合わせてこそ人間。

言わずと知られ過ぎて、絵柄や独特の擬音をネタにされたりしがちな原作だが、本作で描かれる限定ジャンケン、鉄骨渡り、Eカードまでの物語の素晴らしさは他に類を見ない。


「人の心を動かすのは人の心だけなのだ(by海原雄山)」。この言葉は、人を感動させるために必要な物を示しているが、人を心底震えあがらせるあてはまる。


本作にはイケメンも美少女も出ない。善人も偉人も出ない。「アウトレイジ」ではないが、全員クズか最低人間である。


しかし、なんと多様で印象的なキャラばかりなのか!。


設定とか、心理の読み合い以上に根本のキャラクター創造力の素晴らしさがあるからこそ、物語が真に生きたものになっている。


本作はその素晴らしい物語とキャラをより魅力的に表現している。流石は老舗のマッドハウス!な良い仕事ぶりである。


特に声優さんのはまり具合、演技の素晴らしさは正に神!。鉄骨渡りの件は本当にこっちまで歯の根が合わなくなるほどの恐怖が伝わってきた。利根川や会長もキャラの強大さにピッタリだ。



原作が持っているポテンシャルを最適な形で表現する。映像も音声も表現手段であって目的ではない。


表現したい物が豊かで、それに手段がピッタリ合えば傑作になる。しかし、肝心の表現したい物が貧相では、いくら手段を頑張っても虚しいものだ。


アニメは小綺麗なイラストの連続でも、長いPVでもない。


本作で描かれる物は、キャラも物語も汚いもんばっかである。しかし、小綺麗なだけで中身のないスカスカな作品よりも、本当には遥かに心震わせる破滅まで含んだキャラクターの生きた姿が確かに描かれている。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 14

癒しフランキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

駄目人間堕落物語

カイジはきっと自分のことを才能が無いと感じたり、自分は駄目な人間だと思ったり、そんなネガティブなものを感じていても、普段て堕落した怠惰な生活を送りながらなかなか変われずにいたんでしょうね。私にもそういう時期があったのでカイジの気持ちが痛いほどよくわかります。ですが、カイジは一番駄目なことを思ってしまったんだと思います。それは『金持ちが羨ましい。』と思ってしまったこと。自分が一生懸命に働いても本当にちっぽけで爪に火を灯すような暮らししか出来ないが故に金を持っている有力な人間をただそう苦労もせず金が入り、豊かな生活をしていると、どこか矛盾を感じてしまったのだろうと思います。まず、彼はそこが失敗だったのです。その失敗の始まりによって彼が凄惨で悲惨な人生を歩むことになります。人間が人間である条件とは何なのか。普通の正常な精神とは何なのか。話を重ねていくにつれ、カイジの心は壊れていく・・・。私はそう受け取りました。心の壊れた人間の歩む末路とは・・・。登場するこの作品のラスボスとも言える人物兵藤(原作はどうか存じ上げませんが)はもはや人間の皮を被った悪魔そのもの。カイジの失敗が吉とでるのか、凶と出るのか・・・。原作に忠実に作られているそうなので、原作ファンの方も見る価値あると思います。その意味で作画5にしておきます。また、ナレーションがマダオ、碇ゲンドウで有名な立木さん。もう話題にもなったのできっとお楽しみいただけるかと思います。

【最後に一言】
やっぱり、お金は人間を醜くしますね^^;この作品を見てもリアルでもものすごく感じます。ギャンブル好きなひとはやっぱ私は苦手ですねー(苦笑)

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

67.4 2 ダメ人間でギャンブルなアニメランキング2位
おそ松さん 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (272)
1119人が棚に入れました
2016年に幕を下ろしたTVアニメ、“おそ松さん”が戻ってくる!!
波乱を呼んだ第一期終了から時は経ち、イヤミとチビ太が目にしたものは…
はたして前回を反省し、6つ子たちはちゃんとできているのだろうか……?

クズでニートなオトナに成長した6つ子を主人公として一話完結で描く、笑えて、泣けて、ほっこりも出来る、予測不能なギャグ・コメディ。
第一期を手がけたスタッフ・キャストを再集結させ、川流ちな記憶を残した6つ子たちが、さらにパワーアップして帰ってきます!

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年! お前は思ったより曖昧透明。一生全力モラトリアムな童貞ニートと、どっちが自分の色をもっている?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
各所で、好評やら苦情やら、様々な意味で話題となった1期は、ギャグアニメとしては、(商業的に)近年でもトップレベルに成功した作品ではないでしょうか。

その2期に当たる作品です。

視聴者の慣れの問題もあるかもしれませんが、1期に比べるとややスケールダウンした感はありますが、それでも充分に楽しめましたよ♪

ブラックジョーク、エグい下ネタ、パロ、メタ系の笑いに不快感を覚えない人ならば、オススメできます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全25話の多くを占めるギャグ回より、むしろ、たまにある感動回の方が印象深い。

8話目、十四松がイルカショーに挑む話。私が十四松好きなのもあるけど、なんかホッコリしたし、「意外とスパルタ~」は笑ったw

16話目、金子ちゃん回。金子ちゃんは勿論可愛かったけど、トト子ちゃんの好感度がメッチャ上がった。ワガママで強引なトト子ちゃんが、少しだけ大人になったし、オチ含め、「短所も魅力になり得る」と思った。

18話目、イヤミが盲目の少女を助ける話。もしかしたら、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしたのかもしれない。

21話目、母親が、六つ子の誰かを施設に入れようか悩む話。ダメな子でも可愛い。母の愛を感じた。

24話目、父親が倒れて、六つ子が自立を考える話。この六つ子の暮らす世界は、ある意味「夢の世界」なんだと思った。モラトリアム全開だからね。勿論、我々視聴者の多くは世知辛い現実に身を置いているわけだけれど、だからこそ、アニメの世界でモラトリアムを卒業しようとしている六つ子達に感動(共感)も覚えたし、寂しさも感じた。


と、この辺が印象深いエピソード。なんだったら、24話の雰囲気でしんみりと終わらせるのもアリだと思ったが、まあ、またバタバタしてくれて、ラストに「はなまるぴっぴ」も聞けて、観終わった後はかなりスッキリした。

ただ、「こいつら、ニートで童貞のくせに、なんか、(自分より)楽しそうに生きてるな」と思って、自分の生活を省みてしまった。それがレビュタイ。

確かに、自分はあの六つ子よりはまともな人生を送っているとは思うけど、じゃああの六つ子ほど、日々を色鮮やかに、楽しんで生きているのかと問われれば、自信がない。なんて、そんなことを考えるアニメではないんだけれども(笑)

1クール目OP「君氏危うくも近うよれ」は、名曲「はなまるぴっぴはよいこだけ」に迫るほど、クセになる良い曲。2クール目OP「まぼろしウィンク」もなかなか良い。どの曲も、A応Pさんらしい楽しさがあった。

ますますダレるかもしれないけれど、もし3期があったらと、楽しみに待ちたいと思います!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
おそ松さんが、おそ松くんのパロw おい、ファンをディスるなよ(笑) 一松だけ、どしたw 2回ともw 実写の衝撃w 1話目から、カオスw OPは、「はなまるぴっぴはよいこだけ」に比べれば落ちるけど、そこそこ耳に残りますね。

2話目
ユーチューバーなんて、倍率何倍かって話だが、あんだけできればなれるだろw まあ、通報されるわなw 失業保険w 内蔵で個性を表すなやw ブラックジョークだな~。

3話目
クソ下ネタだな(笑) ○○ホール、大丈夫か? 大丈夫か!(笑) 確かに珍しい組み合わせ。一松、ジワジワ好きになってきたんだよな(笑) 照英(笑)

4話目
またかい(笑) 親の悩みには触れたくないって(笑) 良い夫婦だよな(笑) お? 1話ぶち抜き? 新しいね。

5話目
最恐のVR、皮肉が効いてて良いね。てか、グロい(汗)

6話目
音w 友達は江戸時代の制度(笑) ちょっと良い話。たまにこういう回があるから気を抜けない。オチも効いてたしね。

7話目
安定の原始松w 逆に良く、「くれ」って読めたなw 三國志分からん人もいるでしょうね。まあ、私も漫画の知識くらいしかないけどw エロいんじゃなくてゲスいんだよ!(笑) 賢者タイムw シェー(笑) チェリーハラスメントw トッティは、トッティが大好きだよ(笑) おそ松の純情が、弄ばれたw

8話目
蝿、サイズでかいんかい(笑) 化け物ばかりw いや、下ネタより、大谷翔平さんはダメだろ(笑) 無駄に荘厳な音楽w 安定の十四松回。思ってたより、スパルタ~(笑) 流石に、城みちるさんは、キャスティングできなかったのかな? 照英さんはいけたのにw

9話目
一松の正論が負けてるw おそ松だけターゲット(笑) ゲームセンターの話、どんな話だよw ラリってるのか?(笑)

10話目
実は兄弟の中で一番カラ松が微妙だったんだけど、今回で好きになった。

11話目
チビ太、チョロい(笑) ホラー映画w

12話目
ハゲネタ(時間軸)、続くの? 十四松回、好き♪ 意外と感動回が多いんだよねw でも、ダヨーン&デカパン回は、尺長いわりにあんまり面白くないんだよな。

13話目
後は自分達、笑えたw 餅つき、正月早々にやるネタか(笑) 昔話を汚すなよ(苦笑) この、一人いないネタは、1期でもやったからな。化物語かw 各アニメの戦力外って、大体分かるデザインにするなよ(笑)

14話目
実松、いつの間に9話目まで(笑) ダサハラ(笑) 十四松が出てくとややこしくなる、確かに(笑) 流石、おそ松w 自意識松(笑) この六つ子、対等に見えて、微妙に兄弟関係あるのも良いよね♪ ED、石膏ボーイズ
(笑)

15話目
ユーマ3人がユーマを探してるw イグニッション(笑) カラマツタクシー。オチは微妙かな。ここでまた茶髪ネタかw

16話目○
コブラじゃね~か(笑) ハ、ハタ坊なのか(笑) 美味しんぼじゃね~か(笑) ケータイから出てくるとこ、怖いわ(笑) トト子の解釈(笑) トト子、怖いって(笑) トト子、号泣。キン子は確かに可愛いけど、こうなると、やはりトト子に感情移入。良回だな。

17話目
ユーマはイマイチ。十四松の、家(笑) ホラー、オチなしかい(汗)

18話目○
メッチャ良い話なんだけど(笑) これ多分、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしやがったな(笑)

19話目
これ、若干、トランプさんを風刺してるのかな? バレンタイン、メッチャ良い話(笑) やや、腐が入っているが、まあ、ギャグとして面白いから、よし(笑)

20話目
財布のくクダリは笑ったw 確かに、イマイチ(笑)

21話目○
母の愛だね。なかなか良い話。トッティ、その作戦、前もやったよね(笑)

22話目
おい、名作への酷いパロ、やめろ(笑)

23話目
ダヨーン、ちょっと良い話からのダークな落ち。イヤミ、超メタネタ。フランスをディスるなよ(笑) おそ松やチビ太、旧作のキャラだけでワチャワチャやってるのが良いね♪

24話目○
ホントの日常を描き、日常の終わりを描き、本当の日常が始まる。夢の世界の住人と、夢の終わり。

25話目
まあ、オチはこんなところかな。ハナマルピッピが流れたところは、定番だけど嬉しかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 24

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

OPとEDが好き。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:1期同様の滑り出し。1期以上に期待していないし、それ以下でもないことも確信している。
期待度:★★★★

1期も見ました。
2期も見ました。
乗りも展開もずっと一緒。何が受けているのかよくわからないけど、なんとなーく流しながら見る分にはそこそこ面白い。が、笑ったことはあまりない。。。

ポプテピピックと比べると断然こっちのほうがまとも。そう、まとも。
この作品にまともという評価はマイナスのように見えるけど、やっぱまともなんだろうと。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 9
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期で稼いだ「おそ松マネー」の威力を如何なく見せつけてきた2期

1期もリアルタイムで視聴していたのだが、その時はレビューを省いたので、今回は1期にも少し触れながらレビューを。

社会現象にもなった「おそ松さん」が2年ぶりに帰ってくる―そのニュースが世間を駆け抜け、ありとあらゆる媒体で特集が組まれた。
ついには6つ子役の声優たちが雑誌の表紙を飾るまでになり、否応にでも周囲の期待を一身に集め、ハードルを上げに上げられまくった中での放送スタート。

しかし、1話からそんな「おそ松人気」を支えた女性視聴者を皮肉る描写をいきなりブチかましてくる。
正直、個人的にはこういうのは嫌いではない。ある意味視聴者に媚びないで、自分たちの作りたいものを作っていく…という姿勢そのものは評価したい。
とはいえ、その後は本当に製作者の趣味に走った、視聴者置いてけぼりの悪ふざけストーリーが目立つように。

1期でキャラの個性をしっかり描き切った故か、2期はその「応用編」あるいは「発展編」のような作りになっており、笑いのネタがやや上級者向けというか、「1期をしっかり予習できている人向け」に作られているな、という印象。
要するに、「一見さんお断り」感が半端ない。これが、ドラマ仕立ての作品ならば仕方ないにせよ、ショートストーリーで構成されたギャグアニメで、しかも基本設定意外の殆どの設定が毎話リセットされるコント的な方式を取っているにも関わらず、初見の人には分かり辛い内容になっている事は好ましく思えない。

私は1期の、時々羽目を外しすぎて「無かった事にされた」ある意味伝説級のパロディーの連続と、メインターゲット層には絶対に分からないであろう昭和ネタが好物だったが、2期ではこの辺りが非常に大人しい作りになっていたことも残念だ。
パロディーはまた事件になってはいけないので仕方ないにしても、昭和ネタはもうちょっとやれたのではないかと思う。
ただ、だからなのだが、第5話のEDの{netabare}「イヤミ音頭」{/netabare}は非常に嬉しいサプライズだったり。昭和アニメの夏といえば、やはりコレでしょ!

さて、EDと言えば…ここからも酷評が続く。
1期1クール目のイヤミ、2クール目のトト子の歌うEDが作品にもマッチしていて非常に良かっただけに、2期のEDは1クール2クール共に失望したと言わざるを得ない。
意味もなく豪華なアーティスト陣による楽曲。ここで、タイトルの「1期で稼いだおそ松マネー」の一番の無駄遣いを感じた。
「どや、おそ松さんでこんな有名アーティスト呼べるねんで!」という製作者の得意げな顔が透けて見えてくるようで、非常に鼻につく。
2クール目に関してさらに言えば、楽曲も映像も不気味すぎて、この作品がどこへ向かおうとしているのか理解に苦しむ。
ただし、1期から続投のA応PによるOPは非常に良い。私の音楽への★評価は、OP楽曲・2期になって増えた作中曲・そしてカラ松のテーマに代表されるBGMの秀逸さに対して贈るものだということを、ここで明言したい。

おそ松マネーの影響は、何も悪い箇所にばかり出ている訳ではない。
作画のクォリティーは、1期に比べて総じて高いと感じた。ここは勝負話だな、と思われるエピソード、特に1話と最終話の作画は本当に素晴らしい。

声優は文句なしに★5だ。
出演者目当てに作品選びをしない私にしてみれば、特に6つ子を演じる声優さんたちは、2~3作品に1度は出くわすほどの売れっ子であり、作品によっては「またこの人か~人気声優使ってりゃいいってもんじゃないよ~」と辟易することもしばしばだが、「おそ松さん」に関して言えばキャスティングの妙と、彼ら本来の実力が如何なく発揮されていたと言っても良いと思う。
聞き慣れた声なのに、初めて聞くような言い回しやトーン。下ネタ全開ギャグアニメだからこその、普段は見られないクズっぷりを、それぞれの個性に合わせつつも手を替え品を替え表現できている。
なるほど実力が伴っての人気声優なのだな、ということに改めて気付かせてくれる、新たな彼らの「演技の引き出しの多さ」に納得させられる好演だった。

私の推しの松も、好きな声優さんも、実はこの人ではないのだが、色眼鏡抜きで一番素晴らしいと思ったのは、別作品でも触れた事があるが末っ子・トド松役の入野自由さんだ。
彼の演技はナチュラルなのに予測不可能。特に2期はツッコミが素晴らしい。
他の5人が、しっかりとした基礎とこれまでの経験で培ったものを工夫して料理している傍らで、彼だけは努力や経験とは別の、天才的な野生の勘のようなもので演技をしているようにさえ感じる。
しかし、決して6人の中で浮いているわけでも悪目立ちしている訳でもない。絶妙な立ち位置を構築できているのは、素直に感心する。

サブキャラクターも文句なく、ゲストキャラ含めて良いのだが、特に1人挙げるとすればトト子役の遠藤綾さん。
彼女は他に適任が考えられない程に、ザ・ヒロイン声の持ち主であるにも関わらず、ゲスいトト子に豹変した時の爆発力は想像を遥かに超えてくる。
ハイテンションでエキセントリックなトト子もそうだが、兼ね役でやっている1期・2期スタート時の白黒画面の「ふっかつ・おそ松さん」のナレーションで見せるザ・昭和感や、16話で見せた{netabare} 自動販売機のマシーン的なボイス{/netabare}は職人芸を思わせる。

イヤミ・鈴村さんも良いのだが、この方はどちらかといえばラジオでの功績を称えたい。普通に面白い。
ラジオといえば、第3期への示唆が頻繁に出てきているが、明らかに1期に比べ評価が落ちたと思われる本作品に3期はあり得るのだろうか。

考えてみれば1期最終話が滅茶苦茶すぎて、これは2期はなさそうだな…と思ったことを思い出した。
それに比べれば、2期最終話は随分「ちゃんとした」終わり方をしていたので、これは3期への布石なのかな、とも感じる。

ただ、稼いだお金は、然るべきところに使うべきだ。3期があるなら、そこはお願いしたいじょー、と思うダスよーん、てやんでぇ!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 9
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