セーラー服で18禁ゲーム原作なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月14日の時点で一番のセーラー服で18禁ゲーム原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.9 1 セーラー服で18禁ゲーム原作なアニメランキング1位
School Days-スクールデイズ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (3080)
14107人が棚に入れました
伊藤誠(いとう まこと)は、以前から登校時に時々同じ電車になる隣のクラスの桂言葉(かつら ことのは)の事を気に掛けていた。
「好きな人の写真をケイタイの待受け画面にして、3週間誰にも見られなければ思いが成就する。」
ばかばかしいと思いながらも、誠は学園に伝わるおまじないを実行するが、わずか1日で隣の席の西園寺世界(さいおんじ せかい)に見つかってしまう。そのお詫びという名目で、世界が言葉と誠の間を取り持つことに…。
その日から誠の退屈だった日常が大きく動き始める。

声優・キャラクター
平川大輔、岡嶋妙、河原木志穂、井本恵子、永見はるか、田中涼子、たかはし智秋、亜城めぐ、松本ヨシロウ
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

妙なリアリティ。登場人物のダメっぷりもここまでくるとすがすがしい!

原作未プレイ。


『携帯電話で写真を撮って3週間誰にも見つからなければ恋がかなう』

そんなおまじないとして、伊藤誠(いとうまこと)は、桂言葉(かつら ことのは)をパシャリ。
しかし、誠はそれを同級生の西園寺世界(さいおんじ せかい)に見られてしまう。
世界はおわびのしるしとして、誠と言葉の間を取り持つことになるのだが……。


登場人物がそろいもそろってダメ人間です。

特に誠のダメっぷりは演技とかみ合って、ギャグのレベル。
「誠心誠意」ならぬ「性心性意」と言えば分かるでしょうか。

いや、現実ってこんなものなのかもしれません。
これくらいのけじめのないスケベくんはいくらでも存在します。
単に、主人公にならないだけの話です。


というかおかしいのは周囲の環境。
ずいぶんと自由な学校に、ダメダメな男が入学してしまった。
その時点で、どうあがいても結末は変わらなかった気がします。
{netabare}
あの「休憩室」は、ちょっと無理があるよね。
学校でおおっぴらに開いているラブホに加えて、盗撮上映会なんて。

さらに、常時付いている尾行者(刹那)。
走っている電車内での密会を発見する、スーパー動体視力の持ち主(世界、言葉)。
隠れているつもりでも見つかってしまう誠は不運ですね。

あれ、誠がモテる理由は「運がないから」では?
{/netabare}

さて、重要なストーリー。
序盤~中盤は、普通の恋物語です。
というより見やすい部類に入ります。
しかし、キャラクターの性格が分かってくる頃にはもう遅い。

ご都合主義は多々ありましたが、斬新な内容を1クールでまとめるなら許される範囲でしょう。
かえって、そのご都合展開そのものがギャグに見えていい感じです。
無理にネタをはさまなくてもよかったと思います。
最初から最後までシリアス路線でいったほうが、緊張感が続いて面白かったのではないかと。


なお、サービスシーンは意外と少なめ。
だからといって、子供には見せられませんし、幸せなお話を見たい人にはまったく向いていません。

また、発情期の男性が真剣に見ると不快になると思います。
誠がこれでもかというくらいモテます。
それにあやかって、現役JKと接点ならぬ交点を持つのでうらやまけしからんと。
2次元と3次元は区別しなければ。


しかし、甘ったるい男女間のもつれを見せられるより、ずっといいのかも。
ここまでドロドロしていると逆に気持ちがいいです。
「ああ、もうどうでもいいからもっとひどくなれ~(-∧-)」的な。

ラストこそショッキングなものの、それまでの成り行きはリアルで実に人間らしいです。
一気に見てしまいましたし、あれこれいいながらも楽しめました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 90

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ネタばれナシで観てほしい問題作No.1 1クールで展開される究極鬱展開。

まず、
主人公がゲス男です。ゴミです。
これは揺るぎないです。

この作品は、恋愛シミュレーションのアダルトゲームが前身です。
様々な選択肢の先にある展開に喜々とするのがシミュレーションGAMEの
本質であり、同時に醍醐味だと思いますが、
アニメ放送となると、当然視聴者が選択肢を選ぶ余地がないので、
一つの終わり方しかありません。
...で、製作側(School Days製作委員会)が選んだENDが.....( 一一)
最終話「スクールデイズ」の結末は、
世間体に受け入られるかなんてことを度外視した
至極挑戦的な結末となってます。

....「スクールデイズ」直訳すると「学校生活」...かな?
こんな「学校生活」全っっっ然楽しくないし「まぢ誰得だよ?」って内容w


ざっくりくくると、
高校生のハーレム恋愛描写が主の作品です。
男1女2を軸にまわりも巻き込みます。
(巻き込んじゃだめだろーおいw)
ただ、この三角関係が否応なしにこじれていく様が見どころ。
作風自体が暗く、淡々とした雰囲気で進むので
和気あいあいとした日常系をご所望の方には適しませんね。

いやっもう。。。
すごい話ばいこれは。
いろんな終わり方があるんだなーと
すごく印象受けました( 一一)
やりたい放題やっちゃった作品の代名詞でもいいんやないでしょうか?

面白いというか。。。
作品がコメディタッチが多いとかでは決してないんです。

エロゲの主人公ってこんなタイプにも化けるな~
(エロゲまだ未プレイです)
って視点で観れます


もう一度言います
主人公がゲス男です。
ゴミなんです( 一一)マコトシネ

自分史上
アニメで嫌悪感を抱いた男性キャラ 堂々の1位ですよ
ほんっっっともう
そして、個人的にすごく革新的で、挑戦的で、
感銘を受けた大好きな作品です。



おすすめ!!すっごくいろんな意味で!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 86

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

こういうアニメはすごく新鮮。それが良いか悪いかは置いといてw

このアニメのラストはあまりにも有名ですねw
原作には普通に言葉も世界も誠でさえも幸せになれるエンドがあったみたいなのに制作者は何故このエンドにしてしまったのだろうか?(;゚∀゚)
まぁこのエンドでなければここまで有名になることもなかったでしょうし、おもしろかったから別にいいんだけどねw
見てない人には「このエンド」とか言われてもさっぱり訳がわからないと思いますが、気になったなら見てみるのもいいでしょう。
俺はそのタイプでした。
某動画サイトで先にその衝撃のシーンを見てから、なんでこのような結末になったのかを知りたくなり、アニメ本編を見たというわけです。
にしてもこのラストはまさに「衝撃の結末」というに相応しいですね。

それにしてもこのアニメ以上に主人公に嫌悪感を抱くアニメってないよね(-_-;)
誠よ・・・お前は史上最低の主人公だ・・・

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68

62.0 2 セーラー服で18禁ゲーム原作なアニメランキング2位
ヤミと帽子と本の旅人(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (99)
575人が棚に入れました
ヤミ・ヤーマ図書館の管理人であるイブは、図書館の管理人の仕事を姉のリリスに任せ、自分は本の世界で遊び始めた。だが、本の世界にイブは16歳の誕生日までしか居ることが出来ず、また話すことも出来なくなる。そして、周辺の人間がイブのことを自然と愛してしまうという弊害も持っていた。
ある本の世界…イブは高校生の初美として転生していた。一方、同性かつ姉である初美を激しく愛するようになっていた妹の葉月は、初美の16歳の誕生日に彼女を襲おうと、その寝室に忍び込む。しかし、初美は葉月の目前で消えてしまい、代わりにケンちゃんと名乗る鳥が現われる。
葉月が初美の行方を執拗に聞く為、ケンちゃんはやむなく葉月をリリスの所へ。一目で葉月を気に入ったリリスは、葉月と二人でイブを求め、様々な本の世界への旅へと出発する…。


声優・キャラクター
能登麻美子、神田理江、小林沙苗、三木眞一郎、清水愛、井上喜久子、大原さやか、笠原弘子、高木礼子、山本麻里安、福山潤、松来未祐、氷上恭子、嘉陽愛子

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさか能登さんがあんなシーンを・・・

最近声優の「能登麻美子」が気になり始めてネットで何かないかと探していたら・・・この作品に衝撃シーンがあるという情報を入手。
その衝撃シーンを目当てに・・・いえいえ、とんでもない!
「能登麻美子」の初期の頃の作品を見たいと思い視聴してみました(笑)。


この作品の概要は・・・
「能登麻美子」演じる主人公がいなくなった姉を探しに、ある図書館の管理人の魔女っ子や変な鳥?と一緒に、図書館の中にあるいろいろな本の中の世界に行くというお話であります。


見どころは・・・
やはり「能登麻美子」の演技でございます。
この作品の主人公はお尻まで長いストレートの黒髪で、セーラー服で刀を振り回すクールな女の子。
自分の事を「僕」と呼び、ボーイッシュなしゃべり方をする演技が見られました。
しかし無口なキャラでもあった為に会話が少ない点や、主人公よりもむしろ他のキャラの方が目立っていたのが残念なところ。
ストーリーが「本の世界に行く」という設定は非常にメルヘンで興味が持てましたが、実際見てみると私的にはイマイチの内容・・・。
とはいえ様々なメルヘンチックのキャラが登場するので人によっては楽しめるのでは?と思います。
中には「コードギアスのゼロ」がナルシスト化したみたいなキャラも・・・。


そしてこの作品の最大の特徴が・・・
エピソードがバラバラに進むという点にあります。
「涼宮ハルヒの憂鬱1期」の展開と言えばおわかりになられるかと思います。
なのでストーリーの繋がりにかなり困惑しました。
そこで制作会社の意図には反しますが、ウィキぺディアにエピソードが時系列に並べてあった記述があったので、私はそれを参考に時系列順に視聴しました。


さて肝心の「能登麻美子」演じる衝撃シーンは・・・
能登ファンなら「生唾ゴクリ」で見たいと思われるこのシーンは、第7話に収録されていました。
このシーン、放送中止になりかけたらしいですが、放送局側から「熱でうなされていただけ」という説明で放送されたらしいですが、あれはどう見ても・・・。
あっ、でも過度な期待はしないでくださいね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

幾多の世界を巡る愛のファンタジー

主人公は男っぽいけど女子校生の東 葉月。
突然消えてしまった愛する義理の姉、初美を探して様々な本の世界を旅するファンタジー
百合設定という癖のあるアニメですが、エロゲ原作アニメの中では数少ない良作
シリアスな話ではありますが、コミカルな要素も強い

このアニメの特徴は時系列がシャッフルされていて、しかも複数の世界に渡って話が進行する点です
しかも、その設定に関する説明は少ないので、展開が進むごとになんとなく分かっていく作りです
一気に見れば、それほど難解なストーリーではないし、読み解きながら見るのも悪くない
言ってみれば「バッカーノ」と似たような作りです

ただ、ストーリー自体はメルヘンチックでちょっと幼いですね・・・
それでも世界観はとても魅力的なので、悪くはない印象です
時系列をバラバラにしたり、世界観や設定の説明を十分してない点は賛否両論あるでしょうが
個人的にはそういう作りにしていなければ、確実に凡作になっていたと思いますw
ラストの締めもありがちではありますが、しみじみとした終わり方で良かったです

エロゲ原作っぽいキャラばかりだし、ちょっとエロ描写も多い
何より百合設定である時点で一般受けはしにくいかもしれません
そういった要素を受け容れられる人なら、そこそこ満足出来るアニメだと思います

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

次の本をちょっと覗いて見よっと♪

図書館に管理されている本の中にある様々な世界を行き繋いで旅してくストーリーなんですが
見終わって私なりにこの作品のメッセージを考えてみると、、、
それぞれ独立し、相容れることのない世界を有する本と本を繋げるのは人が本を読むことなんだと、頭の中で本の世界が共生するんだと
なるほど、これは良い読書推進アニメだ。。。


まず一番の魅力は世界観です
「現代世界」「夜行列車の世界」「錬金術の世界」「原始創世の世界」「孤島の世界」「竹取物語の世界」「移民宇宙船の世界」「宇宙庭園の世界」そしてこれらを繋ぐ「図書館世界」
一粒で何度もおいしいを地で行くこの世界観
しかもそのどの世界もが、一作品として十分世に送り出せるクラスの物語背景
これぞまさしくアニメの集大成です
ただ放送順がバッカーノ以上に時系列がシャッフルされており、ちょっとわかりづらいかも

制作はスタジオディーン、作画もブレもなく丁寧に作られてます
キャラもかなり可愛く描けてますしね、カーネリアンキャラ
まぁエロゲ原作ということもあってか、当時にしてはかなり過激なシーンがあったことで話題に上りました
7話の「現代世界」での葉月のノトニーシーンは、むしろ作品より有名になってるのではないでしょうか
放送当時最速放送域であったtvkがこの話を放送中止に
憶測が飛び交う中、週を跨いで何事もなかったように7話は放送され、収束しましたが・・・
まぁ今や露出は当たり前、過激なエロスも有難味が薄れるくらいに多いご時世でして
当時のチンピク具合と比較して、感覚が麻痺していると自覚せざるを得ないなぁ・・・

能登かわいいよ能登
いやぁ能登さんのこういうボーイッシュな声はかなりツボっす
「初美を殺してボクも死ぬ!」とか演技も冴え渡ってました
このアニメの声優陣はやけに豪華でしたね、使い回しに立木さんや長嶝さんが入ってるし
三木眞さん演じるガルガンチュアとかかなりインパクトあります
ケンちゃん役の高木礼子さんとかもいい味を出してます
「夜になるとおもむろに・・・おもむろに・・・」

OPEDもBGMも良好です
OP「瞳の中の迷宮/嘉陽愛子」は紛うことなき神曲です
歌手の嘉陽愛子さんはレイラ役でアニメにも出てます
ED「永遠の祈りを捧げて」はリリス役の小林沙苗さんが歌ってるのですが、作中のキャラとのギャップがすごいです、これが声優の本気か・・・
予告編がEDのアウトロで地続きになってます
またこの演出が良くって、続きが無性に見たくなる仕様になってます

概ね私にとって好評の作品なのですが、物語のキーパーソンであるイブについては頷きかねます
アニメを見ただけでは話をごった返すだけのある種の愉快犯としか性格が取れませんでした


ハマる人には結構ハマるかも
ヤミと帽子と本の旅人、次の物語もお楽しみください

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

67.3 3 セーラー服で18禁ゲーム原作なアニメランキング3位
To Heart [トゥーハート](TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (181)
1038人が棚に入れました
 クセのある可愛いキャラクターと純愛を描いたシナリオで大ブームを巻き起こし、コンシューマ移植もされたパソコンのノベルゲームを全年齢対象でTV化。キャラクターの交流と日常生活を丹念に描いて好評を博した。高校2年生の藤田浩之は、今日も幼なじみの神岸あかりと登校中。無愛想でぶっきらぼうな浩之だが、文句を言いつつも困っている人は見捨てておけない優しさがある。そんな浩之を、密かにあかりは思っているのだが、鈍感な浩之は気づく気配もなかった。

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

個人的に、思い入れある作品です

深夜、何気なくTVのチャンネルを変えたらやっていたこのアニメ。
深夜にアニメなんて放送してるのかと驚いて、そのまま何となく見続けてたら見入ってしまいました。
自身がアニオタになるきっかけとなった作品です。
もしこのアニメに出会わなかったら、今とは全く違う人生を歩んでいた・・・って言い過ぎかな。
まあ、そんなわけで非常に思い入れある作品です。

ジャンルは学園ラブコメディー。
かつて一世を風靡した美少女ゲームが原作。原作未プレイです。
自分にとって、ToHeratと言ったら真っ先に思い浮かぶのはこのアニメ版。

作風は、他の美少女ゲーム原作と比べて非常に落ち着いた雰囲気で、恋愛色は薄め。
エロも皆無だし、媚びた萌えもなし。
OPで描かれるセピア色に彩られた教室、廊下、玄関、プールなどの学園内の背景。
本編の学園生活を中心とした何気ない日常描写。
これ程までにノスタルジーな気分に浸らせてくれる作品はないですね。

主人公が各ヒロインの抱える悩みを一緒になって解決し、仲良くなるというのが基本的な流れ。
どのヒロインも記号的な部分に頼らない人間味のあるキャラで魅力的。
主人公の浩之も面倒くさがりな性格で、普段はテンション低いのですが
困っている人を放っておけない優しさがあり、いざって時に頼りになるカッコいい男です。

作監はプラネテスやコードギアス等でお馴染みの千羽由利子。
キャラデザがふんわりしていて可愛らしく、表情豊かに描かれています。
水彩チックな背景絵も作風と絶妙にマッチ。
全話崩れることなく安定した、セル画による暖かみのある作画は素晴らしいの一言です。
また、デジタル音でなくアコースティックなBGMも秀逸。
ピアノ、ストリングス、オカリナ等による楽曲群はとても美しく、耳障りが良く、心地良い。

所謂雰囲気アニメで、特別なことは何も起こらない、平坦な日常アニメです。
なのでドラマチックな展開や、刺激を求める方には退屈で物足りないと思いますが
落ち着いた雰囲気が好みだったり、ノスタルジーな気分に浸りたい方にはお勧めです。
また、美少女ゲーム原作が苦手という方も上の条件に当てはまるなら、一度見て欲しいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 58

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

恋愛というよりはむしろ日常系作品。 登場人物を丁寧に紹介した全13話。

原作はラブコメ小説ゲームソフト。未プレイ。
シリーズ第1期に当たるこの作品は全13話。


ゲーム原作の作品は、キャラが個性的である作品が多い印象を受けているので、
昔の「ゲーム原作」の作品も観てみたいと思って視聴してみた。

最初から「過度の期待は禁物!」と割り切って視聴したけれど、
結論から言うと、これといって特別面白くないが悪くもない作品だった。


大まかなストーリーは、
主人公・藤田浩之、メインヒロイン・神岸あかりを含む4人が中心となって、
他のいろんなキャラ(ヒロイン)のエピソードを
基本的に1話完結方式で描いている。

1人のエピソードが終わると、次回は全く別のキャラのお話に。
たとえば、ある1話が文化祭準備の話で終わったとして、
次話は別のキャラのお話となり、文化祭でも何でもない…そんな感じ。
なので、「うん、少し面白くなってきたね。それで…? えっ?終わりですか!?」
基本的にこの繰り返しです。

シリーズ最初の作品ということもあって、
あくまでもキャラ紹介に特化しているのかもしれません。

恋愛要素は非常に薄く、むしろ4人の日常を見ていたような感覚。
気分が暗くなるようなストーリーは少なく、淡々としているので
気楽に観ることができた点では良かったと思う。


作画は さすがに今の作品と比べると見劣りします。
(私が観てきた中で最も古い、今から14年も前の作品です。)
それでも決して雑な絵ではなく、
「時代」を感じることができて良かったと思います。

声優は個人的には特別良くはないが悪いわけでもなく、と言ったところ。
キャストを見ると私の知らない名前ばかりが連なっていました。


音楽はOP曲・ED曲ともに爽やかな感じでこの作品に合っていると感じられたし、
EDの映像は毎回変わって、その回のハイライトという感じで、
古い作品にしては凝っていると思った。

OP曲: Feeling Heart
ED曲: Yell


キャラはみんな個性的なのだけど、
1人のエピソードが終わるとそれ以降同じキャラにはスポットが当たらず、
キャラの個性が活かされる前に勢いを殺してしまっている印象を受けた。
せっかく見つけた面白そうなキャラをもっと見たいので、
続編も観たいと思います。


さいごに、
この作品は「楽しんで観るぞ!」と意気込んで観てしまうと
おそらく退屈すると思います。
ぼんやりと眺めるのにちょうど良いくらいの感じ。
古い作品であることも考えて、
あくまでもハードルを下げて視聴されることをおすすめします。
昔のゲーム原作の作品を観てみたい方は、
視聴して時代の変化を感じてみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

学園ラプソディ

夏休み明けの新学期、
秋の気配を感じるにはまだ早いと言わんばかりの照りつける陽光の下で、
藤田浩之(ふじたひろゆき)は気怠そうな表情で欠伸をしている。

そんな浩之を毎朝起こしに行き、一緒に登校しているのは、
浩之の幼馴染の神岸あかり(かみぎしあかり)。
浩之のあまりにやる気のない態度に「も~浩之ちゃんはしょうがないな~」と
呆れながらも、次の瞬間にはどこか嬉しさを帯びた表情を見せている。

「おはよう」
屈託のない笑顔で二人に声を掛けたのは、浩之やあかりの幼馴染である
佐藤雅史(さとうまさし)。人当たりがよく、男女共に人気がある。
サッカー部に所属していて練習も大変らしい。

校門をくぐるとけたたましい声が響き渡る。
「ちょっと~!聞いた!聞いた!例の噂! 志保ちゃん情報によると・・・」
彼女の名前は長岡志保(ながおかしほ)。浩之たちとは中学の時からの付き合い。
非常に活発で、噂話に敏感なムードメーカー。
彼女は浩之のことをどう思っているのだろう?好意を寄せているようにも見えるが?
「私がヒロを好き~~!? ないない!この志保ちゃんに限ってそんなことは断じてないわ!」
なんて答えが返ってくるだろうけど、
時折浩之の姿を目で追っている表情はどこか憂いを含んでいる。

学校での1日なんて漫画やアニメみたいに劇的なことなんてそうそう起こらない。
暗号のような名前をノートに書き写す世界史の授業。
誰かの朗読を聞いてるだけで眠たくなる古典の授業。
教科書を立てて、突っ伏して寝ているとふいにコツンと何かが頭を小突く。
くしゃくしゃに丸められたメモ帳。どうやら前の席の奴に渡しそびれたらしい。

昼休み。
購買部の争奪戦を見事勝ち抜き、目当てのパンを頬張る。
買ったばっかりのコーヒー牛乳のパックからは早くも無数の水滴が滴っている。
どうやらもうしばらくこの暑さと付き合わなきゃいけないらしい。

昼休み過ぎから放課後までは異様に長く感じる。
眠気が一気に襲ってくるからだ。
ペン回しをしながらなんとか気を紛らわそうとするものの、
一瞬意識を失ってしまう。 頭を振りながら意識を保とうとするので精一杯だ。

ようやく放課後。
吹部の合奏や運動部の掛け声だったりが、
帰宅部の俺にとっては高校生活の1日の終わりを告げるエンディング曲のようなものだ。
ふと目が止まる校門の前の人だかり。
「話を聞いてください~!ちょっとだけでもいいですから~!」
一人の少女がビラを配りながら困惑した表情で何かを訴えている。
どこか気まずさを感じながらも目を伏せて少女を通り抜けていく。
その刹那、俺の背中越しに浩之の声が聞こえた。
「あれ~朝もビラ配ってたよな~ 一体何やってんだ~?」
それからすぐにあかりの声が重ねられる。
「もう~浩之ちゃんったら歩くのはやいよ。あれ?どうかしたの?」
やれやれ、こいつらのお節介焼きはどうやら筋金入りらしい。
「まっ俺には関係ないわな・・・」
声にもならない声でそっと呟き、俺は雀荘へと歩を進めた。


さて、今回はいつもと違った感じのレビューを書いてみましたw
このレビューで私が伝えたかったのは、些か古臭さを感じる高校生活の素朴さですかね。
99年放送の本作はまさにそのような作品なんですよね。
エロゲ原作のハーレムアニメなんてエロ、ドタバタギャグ等、
本来ならもっとギラギラ、ガツガツしてますw
しかし、本作に限ってはエロゲ原作とかハーレムアニメとかの先入観は持たないで下さい。
エロなんて皆無のノスタルジックな心地良さを感じるアニメでした。
味のあるセル画を含めて、癒やしアニメと言いたい位の良質な作品です。

原作は97年にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベルで、
時代を作ったとも評されるくらい一世を風靡した作品です。
私がプレーしたのは、発売されてからもうちょっと後なんですけど、
私のルーツとなる作品で、思い入れは非常に強いです。
アニメ版である本作に何気なく店内のBGMとして使われている「Brand-new Heart(原作OP)」を
聴いた時には泣きそうになりましたw それだけ私にとって「To Heart」は特別なんです。
それ故にこれまでなかなかアニメ視聴に踏み出せなかったのです。
同じくらい思い入れのある「WHITE ALBUM」のように裏切られるのが怖かったからw
でも本作においてはそんなことは杞憂でした。
原作とは些か趣を違えますが、観ればきっとあなたも「To Heart」を好きになってくれる。
自信をもってそう言えます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
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