セブン・アークス・ピクチャーズで変身なTVアニメ動画ランキング 2

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67.6 1 セブン・アークス・ピクチャーズで変身なアニメランキング1位
ViVid Strike!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (242)
1281人が棚に入れました
孤児院で暮らす少女、フーカとリンネは、貧しい暮らしの中でも明るい未来を夢見て暮らしていた。
しかし数年後、リンネと離別して孤児院を出たフーカは苦しい生活の中で荒んだ暮らしを送っていた。
そんなある日、不良との喧嘩で負傷したフーカを救った少女がいた。
少女の名はアインハルト・ストラトス。挌闘競技選手である彼女との出会いが、フーカの運命を変えてゆく。

声優・キャラクター
水瀬いのり、小倉唯、水橋かおり、能登麻美子、上坂すみれ、喜多村英梨、福圓美里、伊藤かな恵、斎藤千和、佐倉綾音、阿澄佳奈

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何ていうか、普通に面白くて次回が気になる。

作中の競技、ストライクアーツで少女たちがガチで殴り合ってます。
とりあえず、経験上わかることは頭を蹴られると痛いです。(痛いだけじゃない、脳震盪で意識飛んだ人も実際に知っています。)

2016年12月19日時点で、特番が残っているようですが一応本編終了のようなので「観終わった」ということにしてレビューを書いています。

まず最初に断っておくと、私はリリカルなのはの他のシリーズ作品を観ておらず本作が最初の視聴となります。

で、まあ本作ですが過去のシリーズの登場人物がたくさん出てきているようではありますが、「本作のメインストーリーを理解する」という上ではそれは特に障害ではなかったと思います。

作中オリジナル競技のストライクアーツについても魔法力的なもので打撃効果を高めたり、謎の安全システムによって危険度が下げられたりはしているようですが基本的には「打撃中心の総合格闘技」という理解で良さそうです。

で、本作なんですがストーリーの作り方は基本的に格闘技系の少年マンガのそれですね。ライバルとの因縁、ちょっとした行きがかりで入門、同門の仲間との練習、師匠の導き、etc.

女の子ばかり出てくるという点を除けば、普通に王道の熱血スポ根ものと言えます。わりと手堅く作られていますが熱めのストーリーでそこそこ楽しめる良作と言えます。本作が魔法少女ものかって聞かれると、違うと思います(笑)。

私的にはブラジルの格闘技であるカポエイラ(蹴りおよび回避が中心)を約10年、ロシアの格闘技であるシステマ(攻撃はなんでもあり+呼吸による早期回復など)を若干経験しているので、彼女たちほどガチガチに痛い思いをする機会はほぼないにしてもなんとなく共感できる部分もあり毎回楽しんで視聴していました。

シリーズの他作品も観ると、また別の楽しみ方もあるのかもしれません。が、とりあえず本作だけでも過去のシリーズ作品でのエピソードの片鱗などもうかがわれてわりと面白かったです。

最後に、作中での「いじめへの報復」について:
行使できる実力があって周囲に止める人間もいなければ、むしろ本作の描写がリアルに近いんじゃないかと思う(やって良いとは言ってない)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

残された時間を燃焼しろ! そこにお前の命の輝きがあるんだ! ……今から、お前を殴る!!

「魔法少女リリカルなのは」シリーズの外伝?みたいなことかな? シリーズを観てないので、よくわからないです(汗)

[2016秋 個人内ランキング 9位]

《以下ネタバレ》

【各話感想】
{netabare}
第1話
なかなかシビアな冒頭。格闘技系のスポ根もの? やたらとオッドアイの人物多いけど、何の意味もなくオッドアイのキャラを出すアニメはあんまり好きくないな。ヴィヴィオの「アクセルスマッシュダブル」は、「はじめの一歩」「ヴォルグ・ザンギエフ」の「ホワイトファング」にしか見えないw

第2話
絵柄があれだけど、微エロには少し萌えたw 腹とかw フーカの1日を淡々と紹介しつつ、各キャラクターに触れていく感じはなかなか良かった。

第3話
リンネのトレーニングシーンは、しっかりと筋肉を見せたいって感じでしたね。第2話の寝ているフーカの腹の描写もそうだけど、制作にはなんらかの特殊なフェチを感じる(笑)

第4話
リンネ過去編。たまたま、「いじめ~いけにえの教室~」を観てレビューを書いた直後の視聴で、不思議とリンクした。ラストのリンネの暴行リベンジで胸がスッとしてしまった私は、いけない人間なのだろうか?

第5話
大分バイオレンスな回でした。魔法少女の要素、必要ですか?

第6話
ミウラに、分かりやすい死亡(負け)フラグがぁ……。バトルシーンの手抜きがヤバイ(笑)

第7話
アインハルトの1回戦、鳩尾への肘打ちからの延髄蹴りとか、リンネよりエグいんじゃ(苦笑) フリッカージャブって、やっぱり「はじめの一歩」に似ている気が(笑)

第8話
今井VS板垣 戦を観ているようだな。二人ともスマッシュ撃ってたな。ヴィヴィオのスイッチスタイルも、ランディー・ボーイ・ジュニアがやってたな。カウンター狙わず、判定勝ち狙えばヴィヴィオは普通に勝てたんじゃ? でもここでヴィヴィオを勝たせるとか、良い展開ですね!

第9話
やはりここでリンネを負けさせるとは、凡百の格闘アニメとは違いますね。もしかしたらリンネは、「格闘技を辞めるために、格闘技を続けていた」のかな? やたら熱血展開だ(笑)

第10話
殴り合いながらの過去を回想。どこの熱血バトルやねん(笑) 熱く、熱く、熱く!

第11話
意識が無くなりかけ、トレーナーの言葉とミットの位置だけが見えるって、やっぱり「はじめの一歩」じゃんw 怪我と才能の無さを努力と理論でカバーしてきたジルが、才能のあるリンネと出会い、新たな夢をみる。「あなたの強靭な体に、私の技術と理論の全てが乗って、あなたの全身の筋肉が完璧に連動した一撃を討てたのなら、その打撃に耐えられる人間なんていません。きっと神様だって倒せます。」という言葉は、胸熱だった。神様=運命、なんだと思う。私もたまに道場で子供の指導をするので、どうしてもジルに感情移入してしまうw 才能ある若者との出会いは、それだけで幸せだよね。

第12話
殴り合って、仲よくなった後の平和な世界。百合百合してたw 太腿のアップとか、やっぱり制作の妙なフェチを感じるw キャラとか知らない人も出てきてるし、前作(シリーズ)ファンへのサービスも兼ねてるのかな? 決勝は、観たい気もするけど、ここまできたらもう蛇足ですよね。コーチ二人の会話とか、深いこと言ってた。
{/netabare}

【視聴終了】
{netabare}
愛は奇跡を信じる力よ~♪ 孤独が心~閉じ込めても~♪

……ハッ! 仲良くして頂いている(と思ってる)天地人さんのレビューの入りに似ている(しかも平成生まれの方には伝わらない)w

絵柄と違い、ガチのバトルアニメでした。実はリリカルなのはシリーズは観たことがなく、これが初の視聴ですw 結論としては、かなり面白かったです。ストーリーにも重厚さがあり、意表をつく展開もあり、熱さもあり、悲しさもあり。

個人的には第4話が印象に残っています。人としてどうかとは思いますが、正直に言って、スカッとしてしまいました(汗)

4話以降は、ナカジマジムの面々とリンネを中心した話が多く、サブキャラもよく掘り下げられていると感じました。

一方、フーカは途中から空気になっていましたが、リンネとのラストバトルで面目躍如。この作品の主人公であることを証明してくれました。リンネの目の、心の曇りを晴らすために殴り合う姿は胸熱。ところどころ完璧に「はじめの一歩」だったのはまあ、ご愛敬ということでw

ただ私は、リンネとジルのコンビに一番心を奪われました。才能という壁に夢を阻まれたジルと、才能溢れるリンネとの出会い。ジルの「私の理論とあなたの才能が合えば、神様も倒せる」という言葉、じ~んときました。この場合、神様=運命(人生)、だと思います。ジルは自分の不甲斐ない格闘技人生を、リンネは大好きな祖父の死とその後に起こしていまった事件を、それぞれが呪っています。そんな自分の人生を吹き飛ばすような、強烈なアッパー。第4話以上に胸がスッキリしました。

リンネは強くなりたかったのではない。強くなったと思いたかっただけ。だから、形(ベルト)を欲した、というのは納得の出来る心情です。

リンネはこれまで誰とも試合をしてなかったのですね。だから、勝っても冷たい目をしていました。それは、リンネの戦う相手は常に弱い自分自身、弱い自分自身が起こしてしまった過去の出来事だから。そういう、いつまでも過去に立ち止まっている姿、誰のことも見ていないリンネを、フーカは許せませんでした。だから殴ったのです。涙を流しながら。ジャジャジャン、愛は奇跡を信じる力よ~♪(って、もう良いってw)

そんなリンネが、フーカとの殴り合いを通し、過去を払拭し、自分がどれだけ格闘技が好きなのかを自覚し、最後は青空の中で二人揃って倒れるシーンは、正に名シーン。フーカに勝てなかったからもうベルトには手は届かないのだけど、そんなのどうでも良いんですよね。リンネは自分が本当に欲しかったものを手に入れられたのだから。

最終回は、本当に色んなことに結末をつける、温かいものになっていました。ちょい役のキャラにもちゃんと後日談を用意しているとか、芸が細かい。

リリルカなのはシリーズ(というより外伝的な扱い?)は本作が初めての視聴でしたが、予想以上に楽しめました! 時間ができたら、一作目から全部観てみたいと思えました♪
{/netabare}

【総括】
絵柄とは違う、ガチの格闘アニメ。格闘技を観る、というより、そこに至るまでの経緯や、バトル中の心情の変化を楽しむアニメか。シリーズ未視聴だが、ここから入っても充分に楽しめた。他の作品も観たくなった♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悲しみの記憶は勇気の種になる 希望の光 貫いて

2016年放送のテレビアニメ 全12話 OVA3話

原作 都築真紀 監督 西村純二 制作 セブン・アークス・ピクチャーズ

なのはシリーズの第五弾となるようですが、
タイトルからは「魔法少女なのは」は消えて続編ではありますが主人公は変わりました。
シリーズで中心人物だった「なのは」と「フェイト」は登場せず、
前作「魔法少女なのはViVid」の主人公「高町ヴィヴィオ」は準主役級または脇役止まりです。

フーカ・レヴィントン CV水瀬いのり 
リンネ・ベルリネッタ CV小倉唯 

孤児院出身の二人の少女が主人公となる格闘アスリートストーリー。

タイトルから魔法少女が外され、所属も「ナカジマジム」と言うことで、
ほぼ、美少女格闘スポコンアニメになっています。
総合格闘技つまりキックボクシングの進化系ですが、
寝技や投げは少なく、パンチ偏重のようです。
格闘系にはあまり詳しくないので分かりませんが。

孤児院と言うことで虐げられた過去から這い上がる努力と根性物で、
梶原一騎の作品へのリスペクトがこの作品の真髄かとも思います。

「タイガーマスク」「あしたのジョー」「キックの鬼」「空手バカ一代」などですが、
その後のK-1などの総合格闘技とストリートファイターなどの格闘ゲームも、
視野に入り、ネタは十分だと思います。

それを魔法少女風ファッションの10代美少女に行わせるというアイディアは、
そのうちやるだろうと予測していた人も多かったと思います。

この作品は四角いリング内のファイトという選択で、70年代スポコンものの流れです。
少女と言うことでコメディ、お色気、ゆとり、などの可能性があったと思いますが、
梶原一騎風一本に絞ったようで、個人的にはちょっと微妙かなという感じです。

可能性があるジャンルなので、エロゲキャラではなく、現代少女キャラで見たいと言う希望です。

なのは系を期待すると肩透かし、スポコン系として観るとキャラデがかみ合わない、
やっぱり、なのはのスピンアウトとして楽しめればと思いましたが、
「魔法少女なのはViVid」と同様にイマイチ合いませんでした。
レビューを見ると比較的好評のようなので、魔法少女と思わずスポコンと思って観れば楽しめそうです。
ただ、リングの上での魔法少女ファッションは心震わせるものがありました。

わたし個人としては「劇場版魔法少女なのは」に期待と言うことで。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

59.3 2 セブン・アークス・ピクチャーズで変身なアニメランキング2位
されど罪人は竜と踊る(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (140)
758人が棚に入れました
自然現象・物理法則の再現、物質の生成を超物理的に行うための化学体系〈咒式〉。この技術によって、人類はかつて〈魔法〉として恐れられた力を自在に操ることに成功。〈咒式〉は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、跋扈していた〈竜〉や〈異貌のものども〉すら駆逐する勢いで、急速な発展を遂げていた。
その技術を使い、トラブル解決と賞金稼ぎの生業に明け暮れる、ふたりの攻性咒式士、ガユスとギギナ。混沌とした国境の街、エリダナに咒式事務所を構える彼らに〈竜〉を狩る仕事が舞い込むのだが――。

ふたりの主人公の軽快にして絶妙な掛け合い、〈咒式〉という独特な科学技術体系を綿密に描いた戦闘描写、そしてなにより世界の理不尽な残酷さを正面から描き切るその作風で、「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」と称される『されど罪人は竜と踊る』。
ガユスとギギナ、天敵にして相性最悪な最高の「相棒」たちの物語が動き出す!

声優・キャラクター
島﨑信長、細谷佳正、日笠陽子、甲斐田裕子、土師孝也、南條愛乃、田村睦心、星野貴紀、徳井青空、井上剛、伊丸岡篤、洲崎綾、西凜太朗、松本梨香、下野紘、清川元夢、杉田智和、石田彰
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

若本は躍動する されど進まず

2018.06.26記


原則未読。

「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」
この壮大な売り文句を心の糧に継続視聴。

咒式(じゅしき)と呼ばれる魔法みたいなのを操る咒式士2人組が活躍するファンタジーものです。

初見殺しかもしれません。
咒式しかり、種族や人間の相関関係といった初期設定の説明がほぼありません。原作見るか想像を膨らませるかして補完しなければならず、視聴のとっかかりというか間口を狭めてしまっています。このへんは2クールあれば丁寧に描けてたかな?と思うところもありもったいないですね。
一方で尻上がりタイプの構成になっていて、後半の鍵を握るキャラ{netabare}(レメディウスのことです){/netabare}の掘り下げは充分だったり、禍つ式(まがつしき)という難敵は丁寧に説明されてたと思います。
序盤乗り切れば後半は没頭できるかもしれません。全体通してはガユスとギギナの主人公コンビの掛け合いでけっこうな尺を占めますので、この二人のやりとりでノレないなら視聴断念もアリでしょう。

原作好きな方がどう評価しているかがお聞きしたいところです。
これから視聴検討される方は前知識を仕入れとくか、想像の翼を大きく広げて臨んでみてください。


お世辞にもお勧め作品とは言い難いですが、以下のキーセンテンスにピクッときたら、試す価値はありますよ。

■キレキレの若本規夫を堪能する
{netabare}ズオ・ルーがナリシアの二人の兄弟を生贄に召喚した毒蛇が化身した大禍つ式にして、夜会の役者の一人。形式番号498の秩序派の子爵"墓の上を這う者"。道化師のような格好をしており、性格や口調も多少道化めいていて享楽家。左右半身にそれぞれ石化と猛毒の咒式を宿し、超級の体術と数法系咒式を使う。(wiki参照){/netabare}
アムプーラ役です。声を聴いた瞬間に「あ、この人だ!」とわかる声優さん方のうちのおひとりです。分かる人には分かるいつもの芸風をさらにキレキレにしたような若本さんを堪能するだけでも観る価値があるかも。。

■ガユスとジヴの大人のイチャコラを堪能する
ジヴはガユスの恋人さんです。両方大人ですので推して知るべしです。
めんどくさい男と真っ当な女という組み合わせ。だいたいなんでこの二人が!というカップリングは現実でもよくありますが、良い意味で“きっと二人にしかわからん何かがあるんだろうよ”が滲み出てるカップルです。そんな二人が絡む終盤エピソードは悪くないので、主人公の“野郎二人”の裏でこちらの愛憎劇を堪能するのも一興です。



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2018.10.30追記
《配点を修正》


ファンタジーものは世界観というかルール説明がないとキツイものがありますね。共通言語となるものを序盤で明かすか、徐々に明かすかはスタッフ次第ではあるものの、アニメから「原作見ろ!コラ」の雰囲気を感じてしまうとなかなか入り込むのは難しくなります。

とは言っても、自分はゲーム原作ものよりも、本作のように小説や漫画原作のほうがまだ相性が良いとは思ってます。土台の物語があるからなんでしょう。なんだかんだ完走率は高い。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

キャラがありきたりで魅力が感じられない・・・

原作未読。最終話まで視聴。

「咒式」(じゅしき)扱う、「咒式士」(じゅしきし)が活躍するファンタジーらしい。
『暗黒ライトノベル』とのことだったけど、どのあたりが『暗黒』に該当するのか誰か教えて下さい!(笑)

作品中に細かな説明が全くないので、とにかく想像力たくましく視聴するしかない作品。
ただし、これは原作未読の私のせいなので・・・。(笑)

視聴していて一番苦痛だったのは、主人公のキャラ。
ハードボイルドを意識したキャラ設定なんだろうけど、全くハマっていない。
セリフ回しにセンスが感じられない。
カッコ良さより、イタさばかりが目に付く、残念系の主人公。

主人公の魅力の無さ、薄っぺらさは、致命的でしょ!

作画の不安定さもマイナス要素。

fripsideの持ち腐れ系の作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

映像化不可能な作品の、映像化が可能な部分だけを映像化すると、そりゃこうなるわな(苦笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
確かに古くさいし、ダサいし、既視感がある設定やキャラクター。でも、許してあげて下さい。だって、古い作品なんですもん(笑)

原作は、第7回(2002年)スニーカー大賞奨励賞受賞作。私は原作未読なんですが、この「イタイ感じ」がどこか懐かしくて、最後まで普通には観られましたよ←(アニメ限定の感想です)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
どうやらこの作品(原作)のウリって、エログロみたいなんですよね。原作未読なんで、少しネットで調べたら、滅茶苦茶エグい内容がザクザクと(原作ネタバレ→文字だけでも胸くそ悪いので、注意{netabare}女性が生きたまま脳みそをぐちゃぐちゃにかき回されたり、強姦に獣姦、カニバリズム、ロリがアナルを犯されたりするみたいですね。胸くそ悪い{/netabare})。

そんな原作なら、そりゃアニメ化は無理だわな(汗)

その原作に比べれば、かなりライトなアニメ化ですね。逆に言えば、(私にとっては嫌いな部分ですが)この原作の良さや個性を出さず、それ以外の部分をアニメ化しているということです。

そりゃ、面白くなるわけない(苦笑)。

もしかしたら、原作はもっと面白いのかもしれませんね(そういうのが好きな方にとっては)。未読でも分かるくらい、話が飛び飛びだったので、ゆっくり丁寧に進めていけば、また違ったのかもしれません。

ここからは、本作というよりも、エログロもの全般への、個人的で否定的な思いです。

これは、エログロ嫌いな私の、偏見&極論ですが、ストーリーを楽しむことを主にしているはずの小説(文章だけの表現媒体)において、エログロがウリってのは、「逃げ」じゃないかと思ってます。ようは、キャラや会話、ストーリーや展開で魅せることが出来ないから、過激な作風(表現)になるのかな、と(勿論、例外的にストーリーや展開が素晴らしいエログロものもあるんでしょうけど)。

ウチの大学のゼミの教授は、どんな小説も読むけれど、ホラーは(心理描写メインなら)まだしも、スプラッター的なものは絶対に読まない、映画なんかも観ないと言っていました。教授曰く、「感性が鈍る」だ、そうです。

私はそこまでは言いません(趣味なんて、他人に迷惑かけなければ自由なんで、エログロが大好物って方がいるのも頷けます)が、個人的には、やはり苦手ですね。単純に、嫌な気持ちになるので。

本作も、アニメ単体なら、普通にイタイ厨二系のバトルアニメとしてそこそこかなと。まあ、作画が厳しかったり、訳のわからん専門用語の連発や、センスのない会話、飛び飛びで繋がらないストーリーなど、アニメ単体でも高クオリティとはいえませんが、総括にもあるように、そのイタイ感じも含めて、なんか懐かしかったですし。

あ~、原作を調べなければ良かった(汗)

この気持ちは、なんでしょう? これまで好意を抱いていた相手の、裏の顔を知ってしまったような。例えるならば、一生懸命に野菜を育てたり大工仕事に励んでいて、好印象をもっていたアイドルが、実は女子高生に無理矢理迫るような人だったと分かった時の、ガッカリ感というか、一抹の寂しさを覚える感じに似ているでしょうか(苦笑)

原作のことを知り、☆を1に下げようかという気にもなりましたが、、、まあ、あにこれはあくまでアニメの評価サイトですし、不幸中の幸いで、全話視聴後に原作情報知ったので、評価は据え置きで。
{/netabare}

【余談~ 私の中のライトノベル ~】
{netabare}
色んなところに書いてますが、アニメや漫画、ゲーム、ラノベなど、全てのジャンルの中で自分的にNo.1だと思っているのが、「ロードス島戦記」です。中1の時に、初めてロードスを読んだのが、現在に至るまでのアニメ好きの根底にあります。

ロードスを読んで以降、中学の3年間はラノベにどっぷりハマりました。

ドラクエやFFのノベライズ、スレイヤーズ、フォーチュン・クエスト、魔術士オーフェン、ラグナロク。。。

そんな、私が好きで堪らなかった、「古い時代の」「剣と魔法のファンタジー」の香りをギリギリ残す、最後の世代に当たるのが、本作あたりなのかな、なんて思っていました(勿論、原作未読だから、実際には分かりませんが)。

ちなみに、本作が奨励賞を受賞した翌年の、第8回(2003年)スニーカー大賞金賞が、「涼宮ハルヒの憂鬱」。実は、「灼眼のシャナ」あたりから嫌な予感はしていたのですが、この「ハルヒ」によって、私の愛していたラノベの世界(正統派ファンタジー)は、一度殺されました(ちなみに、ハルヒもシャナも、ファンタジーとは別物として大好きな作品で、ハルヒはお気に入り棚入り、シャナも☆5ですよ♪)。

まあ、それだけ「ハルヒ」は別格で凄かったということです。しかし、自分が高校を卒業する時期だったこともあり、「ハルヒ」以降、自分はラノベから完全に離れてしまいました。今は、アニメでラノベを知る感じですね。アニメが面白くても、原作は読まなくなりましたし(時間がないから)。

だからなのかな。なんか、「死んだと思っていた昔なじみが、実は生きていて、ひょっこりと表舞台に戻ってきた」ような、妙な嬉しさがあって、最後までわりと楽しみながら観られました。

(と、いうのがアニメだけ観た時に書いたものです。が、レビューにある通り、原作のことを知ってガッカリ。勘違いだったのですね。まあ、勘違いした私が悪いのですが。だからといって、折角書いたのを消すのもなんなんで、とりあえず残しておきますw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
よくわからん難しい単語の連続は、ダメなラノベの典型なんだけどね。作画はちょい厳しいか? キャラは少し立ってきたね。(女子への)ギャップ萌え狙いかな。

2話目
ちょいとギャグ要素。枢機卿、ラスボスかな? 竜族には竜族の、絆やら価値観やら。

3話目
かなりバトルだね。まあ、作画はショボいし、意味は分からないのだけれど。

4話目
相手の十二神将みたいなのを3人相手に2人で互角以上って、国の最高レベルに強いってこと?

5話目
変身する奴、瞬殺? かなり大事な能力なんじゃ? 誇り高き竜族。ってことかな。

6話目
新章って感じ? ロイエンタール(笑) キャラデザと合ってないな。

7話目
え? そんなアッサリ(苦笑)? 正に手のひら返し。まず、いきなりボスが行くんかい。ロボットなの? 話がワカラン。

8話目
勢力が増えてくると、段々ワケワカラン度が高くなっていくな。話、多分、凄い飛ばしているな。

9話目
若本さん、キャラデザと合ってないっすよ(笑) チェリス将棋やら、レメディウスの棋譜なんて視聴者は知らないんだから、謎解きっぽくやられてもね。

10話目
選択が人生の多くを占めている、自分の選択で死んでも本望、という価値観は、概ね同意。なんて迫力のない戦闘シーン。

11話目
笑えるくらい、よく分からんな(笑) 日常ギャグ回がつまらないのは、キャラが生きてないからだな。

12話目
ん? 回想? ケツ(笑) 11話が日常系、最終回で回想を入れる。うん、2期をやらないなら意味わからん構成だな(か、ただの販促、アニメ化の条件だったか)。まあ、2期やったところで、人気が出るとも思えないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
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