ace さんの感想・評価
4.9
これはもう、何も言うことはない・・・ただ・・・見ろ!!
神アニメ
騙されたと思って見てください
萌えアニメもいいけど、たまにはこういう汗臭いアニメも見ろ!!
神アニメがあるのにこれを見逃すのはもうアニオタではない!!
◯よい
・とにかく中身が良い
前作のレビューでも書いたけど、本当によくできたアニメなんですこれ
やっぱり有名になるのには理由があるんだな・・・と
今では有名アニメは宣伝力ですよ
絵師たちに金渡してpixivで描いてもらってはやらせたり
やたらメディアがプッシュして流行りをつくったり
宣伝がものを言う悲しい、そしてしょーもない時代だ
だがこの「あしたのジョー」というアニメはそういった小細工がなかった時代の本物の傑作
実力1つで世に出た
おもしろくないわけがない!!
・作画
かなりいいです
特に背景はもう1枚の画として飾れるレベル
自分はアニメの作画が良くても悪くても、アニメの評価にはそれほど影響を与えません
アニメそのものの出来と作画の良し悪しは別と捉えてるのでね
無能な作画メンバーのせいでアニメの評価が下がることはあってはならない、と考えているからです
(そもそも一部を除いて現在の作画会社は無能しかいない)
ただし、作画の出来の良し悪しも度を超えると評価にも影響が出る
このアニメは相当良い
・前作のおさらいを10話くらいかけてやる
前作終盤の内容を10話くらいかけてやります
中身が結構変わっている
それも、いい方向に変わっているので、とても良いですね
・やっぱりかっこいいジョー
前作のレビューでもしつこく書きましたね
白木お嬢が「美しいほどに凶暴で精悍な野獣」と評したジョーの野獣性は
今作でも衰え知らず
かっこいいです!!
※精悍(せいかん)・・・荒々しく鋭いさま
・やっぱりかっこいいジョー2
東洋チャンプである金龍飛のマネージャーが徹底調査し、診断する彼の性質
↓
彼は大人の刑務所と大差ないと言われる、特等少年院で
脱走は2度、そして刑務官への抵抗はほとんど出所する前日まで続いたと記録されている
懲罰として独房へ入れられていた日数は98日間もある
私の診断はこうだ
稀に見る自尊心と闘争心、そして、逆境、特に孤独に強いという事だ
丹下氏と出会わなかったとしても、必ずボクサーになっていただろう・・・
・・・とのことです
かっけぇ・・・
・やっぱりかっこいいジョー3
腕を複雑骨折しボクシングを辞める決意をした盟友、西くんを涙ながらに説得するジョーの姿は
胸を打たれるものがある・・・
熱い友情、生涯の友を思う気持ち
素晴らしい
・権藤、けっこう強いwwww
ヤクザ
前作ではジョーに内臓破裂させられるが、書き直しの今作では殴られて
すぐ走れるくらいの軽症で済ませられ
なぜかジョーと奇妙な友情で結ばれるまでになる
ひょんなことからジョーと殴り合いになるも
権藤さん、ジョーとけっこういい勝負し、おまけにジョーをぶん投げ壁をぶち抜く
この頃、ジョーはバンダム級東洋太平洋1位で世界4位という地位にいる
すごくない?www
ジョーが手加減していたとしても、互角の殴り合いって・・・
好きなキャラなので、前作からキャラの地位向上してて嬉しいね
・ジョーくん、詐欺られるwwww
さて、前作で白木お嬢から詐欺を働き10万をパクって少年院に入れられ、
出所後またすぐ金持ちのボンボンを手抜きコーチ代10万を払わせるなど
やたら詐欺するジョーくんですが
今作は逆に30万を詐欺られるwwwwww
いや、ジョーには悪いけど笑ったわ
自分に返ってくるんやなぁ・・・と
◯わるい
・前作を知らないと理解できない
一応、前作を見ていない人向けの簡単な解説みたいなのは出ますが
あれじゃあ全然追いつかないな
前作見ていないと、今作の評価はかなり下がる可能性が高い
前作未視聴で、今作を見るってのはまったくお薦めできない!!
まずは前作を見よう!!
・OPが2本ともダメダメ
なんですかあの手抜きOPは
2本あるんですが2本ともダメダメでした
前作は良かったのに
・意外にメンタルが弱いジョー
対戦相手の壮絶な過去を聞かされ、「こんな壮絶な過去を背負っている男に勝てるわけがない」
と勝手に劣等感を感じ、死にかけるwwww
あれあれあれ?
いや、お前はただただ殴り合いが死ぬほど好きで、相手の職業、立場、過去など
一切関係なかったろ?
なぜ急に相手の過去話にグラグラしだす?
キャラが変わったのかと思った・・・
・完璧な・・・紳士?はぁ?www
ホセ・メンドーサさん
メキシコの世界最強ボクサー、世界チャンピオンです
試合でも、練習でも、完全オフ日でも完璧!
絵に書いたような完璧紳士・・・として何度も紹介される・・・が・・・
ジョーに「黄色い野獣」、「黄色い羊」
などおぞましい人種差別用語を吐き捨てるwww
おまけに自分がぶん殴って再起不能にした、ジョーの親友カルロスの写真を
「こいつがホセに再起不能にされたボクサーですwww」と言わんばかりに
バン!!と自分の所属ジムに飾り記者を集める
ジョーにこのことを半泣きで詰められると
「ジム側が勝手にやったことだ(笑」と言い訳し、知らん顔
しかもジョーのパンチドランカー症状を見て
「ポンコツめ」と見下すwww
おいおい・・・完璧な紳士?
どこ見て言ってるんだい?
・前作から引き続き最も重要なもの・・・
「タフネス」です
ホセも地元ハワイの「猛牛」の異名を持つボクサーからボッカンボッカンパンチくらっても
1ダメージもない
いくらなんでもそりゃないだろ
(一応、相手のパンチを見て顔をそらしクリーンヒットから逃れてるらしいが
それはそれでもう能力者アニメじゃ・・・)
ジョーもジョーで
丹下のおっつぁんがタオルを投げる寸前までボコボコに殴られ
死の一歩手前だってのに
ほぼノーダメの東洋太平洋チャンピオン、金龍飛をワンパンで再起不能にする
ちょっとこれはなぁ・・・ないな
どんだけタフなんだよ
・野獣性がほんのちょっと衰退?
白木お嬢が「美しいほどに凶暴で精悍な野獣」と評したジョーの野獣性は今作でも衰え知らず
・・・と、冒頭で書いたが
これには少しだけ付け加えなければならない
前作のジョーの年齢は15か16です
今作のジョーは19とかです
ま、大人になるよなぁ・・・ジョーとはいえ
一昔前ならチンピラにからまれたら問答無用でボコボコにしていたが
今作では殴らせるだけ殴らせて(全部よけるが)一切手出しはしない・・・
恩人や知り合いがピンチになると、やっと殴りだすなど暴れるのに条件がつくようになった・・・
これは大人になった、と言うよりも
「劣化した」
と、俺はみなす!!
ジョーは誰彼構わず、自分の道を阻むものは容赦などない
速攻ぶん殴り解決してきた
白木お嬢が惚れ込んだ「美しいほど」「凶暴で」「精悍な」「野獣」
それが本来のジョーだ!!
だが、今作では少し大人しくなってしまった・・・
白木お嬢はジョーのその凶暴性、野獣性に惚れ込んでいるので
なんとかどうにかしてジョーにその野生を取り戻すためとんでもない大金をつぎ込んで
マレーシアから「狼に育てられジャングルで育ったボクサー」を連れてきて対戦させるwww
後のお嬢の見解では、このときジョーの野獣性の衰退は
パンチドランカー症状によるもの、と判断したが
俺はそれだけではないと、思っている
・白木お嬢さぁ・・・
↑にも書いたけど
結局お嬢は、ジョーが好きなんですよね・・・
ジョーというか、ジョーの「野生」がね
ジョーは白木葉子の手のひらの上で弄ばれ続ける
思えば、ジョーが少年院に入るきっかけを作ったのもお嬢
少年院に入ったことで、ジョーの人生を大きく変えた力石と出会うことになる
カルロス、ホセ、ハリマオ(上に書いたジャングル少年ね)と対戦を実現させたのもお嬢
ジョーはお嬢の思い描いた相手とピエロのように対戦させられ
深刻なパンチドランカー症状に陥ってしまう・・・
はっきり言う・・・・このアニメは
ジョーの「野生」、ジョーの「野獣」が「見たいだけ」の白木お嬢と、
そのお嬢の欲望にまんまと踊らされ続け、廃人になってしまう一人のボクサーの話・・・
である!!
・自分が世界で一番がんばってる、と言わんばかりのジョーくん
ジョーは命も青春も楽しみも将来もすべてボクシングに捧げている
これは事実なのですが
だから、自分が世の中で一番がんばっている、と思っている
他の色々なこと、仕事やら部活やらスポーツやら勉学やらでがんばっている人たちは
見せかけだけの熱
すぐ冷めちまうw
と、自分以外の人間を小馬鹿に、というか見下している様子が節々に見られる
「世界で一番がんばっている自分すごい」というところにプライドを持っているようで
自分よりさらに壮絶な過去を持ち、壮絶な現実を送っている金龍飛の話を聞くと・・・
プライド崩壊wwww
試合でこの金龍飛と戦えば
少し上でも書いたけど、
「こんな壮絶な過去を持つ男に勝てるとは思えない」と、戦う前から戦意喪失www
殴られまくり死にかける
早い話が厨二病と言うか、なんか「がんばってる自分に酔ってる」感じがする
ここんところは好きになれなかったかな
・金龍飛戦にて・・・
さて、ジョーのキャラが少し崩壊してしまった金龍飛戦
このアニメ自体も最も崩壊しかけた対戦でもある
それはなにかって?
ジョーの減量です
ジョーは金龍飛戦までに2階級近く落とさなければならない
そのため異次元の減量をやってのける
その内容は過酷で
前作、このジョーに匹敵するほど減量をやらかした力石くんは
この減量が原因で死亡します
力石のアホな減量については前作のレビューで散々書いたけど
ほぼ同じことをジョーがやらかす
ジョーは減量のため、6日間なにも食べなかったり、最大温度のサウナにこもり失神したり
さらに試合当日、少しでもウェイトを軽くするため大量の血液を抜き、下剤まで飲む
そしてその数時間後金龍飛との試合です
金龍飛はザコではない、当時の東洋太平洋チャンピオンです
しかもジョーはこのイカれた減量の後、肉を半分食っただけで即試合
そんな状態で金龍飛を数発で再起不能にして勝利してしまう
そりゃ~~~~ないわ
ジョーがすごいと言うより、他のキャラがザコすぎるんでは?
主人公補正が強力すぎてアニメ崩壊の危機までなっている
正直この金龍飛戦は、ないほうがマシの色々な面で最悪な対戦だった
・無能丹下会長
ジョーを見い出し、ジョーの才能にすべてをかけた丹下ジム会長、丹下段平
丹下のおっつぁん
丹下の旦那
拳キチ
など、様々な呼び名で呼ばれる非常に有名なキャラ
だがこの人、自分の命より大事なジョーの減量失敗を見抜けない・・・
たまにしか姿を見せない白木お嬢のほうが先に見つけるしまつ
ジョーと段平はジムの1つ屋根の下同居し、四六時中一緒にいるうえに
食事の世話までしているにも関わらず・・・
さらに、ジョーのパンチドランカー症状を最初に見抜いたのも
白木お嬢であり段平ではない!!
段平は少しはこの症状に気づいていたが、「少しは体を休めろよw」と言うだけ
お嬢は段平がこうやってのんきにしている間、パンチドランカーの権威である有名な医師をハワイから
呼び出し、ジョーのことを相談していた・・・・
おまけに段平は橋の欄干にジョーを歩かせて(数メートルw)ちゃんと渡れたら
「テスト合格w」と謎のテストを実施し、試合をやらせる
しかも試合前にジョーとスパーリングをしぶん殴るwww
もう殺す気やろ・・・
なぜこうも無能なのか???
結局、最後の試合まで、ジョーのパンチドランカー症状には気づかなかった・・・
最後の試合・・・
そう、最後です
わかりますね?
・のり子ちゃんと白木葉子が瓜二つの意味は?
親友西くんはのり子と結婚しちゃうわけだが
なぜかのり子ちゃんと白木葉子がそっくり
なぜ?意味不明
最初は「お!?のり子と白木お嬢とジョーとで恋愛劇でもはじまるんか?」と期待したが
1ミリも何も起きず
しかものり子は何度かジョーを誘って(!)夜の街に出たが
ジョーからはなにもアクションを起こさずwwww
結局西と結婚・・・おいおい
どう考えてものり子はジョーが好きだったはず!
だった・・・じゃないね、恐らく西との結婚後も・・・・
◯the verdict
10/10
燃えた・・・燃えたよ・・・
・・・・真っ白にな・・・
・傑作の傑作
スポーツ系・格闘技系・人情系アニメ全てで
個人アニメランキングトップです
ここらへんのジャンルでこれ以上の傑作は出てこない可能性がかなり高い!!
「戦後最大のヒットマンガ」の1つと言われている(マジです)
・2作続けて見たジョーの性格
前作と今作、ざっと120話ほどですかね
連続視聴して分析した個人的なジョーの性格、それは・・・
「言葉よりまず行動」
です
少年院を脱走したい→即やる
ヤクザを殴り殺して刑務所に入りたい→即やる
世界6位の選手とスパーリングしたい→すぐ行く
ホセがいるらしいから彼とスパーリングしたい→すぐ行く
サイン会疲れたなぁ→消える
難しい事を考える前に、さっさと行動を起こす
そのせいで周りのキャラが振り回される
こんな人間になりてー・・・
・ジョーという男、早い話が・・・
「不撓不屈」なんですよ
わかります?
不撓不屈(ふとうふくつ)
意味は「何が起きても決してひるまず、屈しないこと」です
ジョーです、これ
マジで
・最後に・・・ジョーの生死について
さぁーーーーーーーーみなさん
気になっているでしょう!!
ジョーくん!「真っ白な灰」になってどうなった?
葉子との関係は???
WIKIより
↓
原作の一人、ちばてつやは
「死んでいませんよ。持っている力をすべて出し切り、
真っ赤に燃えて白い灰になるというイメージ。
ただただ燃え尽きた」
はい!
「死んでいませんよ」
とはっきりと答えていますwww
解決!
「死んだとは描いてない、白い灰はあくまで比喩」
「ジョーの死は一切考えていない」
とも言っている
そして
「白木邸で静かに余生を送るジョーと、それを見守る葉子の姿」
また、「真っ白な灰エンド」の前の原稿は
「ラストシーンがパンチドランカーとなったカルロスと共に療養所のような所で
笑顔で戯れている姿で終わっていた」
ということですので
ジョーは確実に死んでいません!!
そして白木邸で余生を送る・・・・と書いてありますので
あの二人はなんだかんだ言ってもくっつくんじゃないかなぁ・・・
と思います!!
以上!!
社会現象を巻き起こした歴史に残る傑作!
「あしたのジョー」
最高した!!