スペースで3期なアニメ映画ランキング 1

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のスペースで3期な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月15日の時点で一番のスペースで3期なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.4 1 スペースで3期なアニメランキング1位
BanG Dream! FILM LIVE(アニメ映画)

2019年9月13日
★★★★☆ 3.9 (32)
148人が棚に入れました
花咲川女子学園で結成したガールズバンド「Poppin’Party」、
幼馴染5人が奏でる王道ガールズロックバンド「Afterglow」、
事務所の意向で生まれたアイドルバンド「Pastel*Palettes」、
重厚な世界観で魅せる本格派バンド「Roselia」、
世界を笑顔にするため幸せいっぱいのメロディを届ける「ハロー、ハッピーワールド!」。

5つのバンドが目指す、次のステージは……!

バンドリ!初の劇場ライブアニメーション「BanG Dream! FILM LIVE」開催!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、佐倉綾音、三澤紗千香、加藤英美里、日笠陽子、金元寿子、前島亜美、小澤亜李、上坂すみれ、中上育実、秦佐和子、相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音、伊藤美来、田所あずさ、吉田有里、豊田萌絵、黒沢ともよ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【このバンドリーマー達にも応援上映の楽しさを!】

出演声優が実際にバンド活動をするのが目玉であるメディアミックスシリーズ『バンドリ』の初の劇場版
2019年冬期のサンジゲン制作の第2期テレビアニメのスタッフが主体となり、第2期の3DCG素材を流用して制作された【全篇ライブシーンのみ】の映像作品
演奏シークエンスと曲間のMCのみの構成となっており、視聴者はさながら本物のライブの“ライブビューイング”を観ているかのような体験をする事が出来る長篇作品です
何故か鑑賞料金2000円、という強気な価格設定なのですが2期の素材の流用といっても映像は完全新作で、日比谷の野音っぽいステージを舞台に「Poppin'Party」「Afterglow」「Pastel*Palettes」「ハロー、ハッピーワールド!」「Roselia」の5つのガールズバンドがリアリティを突き詰めたライブを披露します
監督は第2期で編集を務めた、サンジゲンから分社したエディッツの梅津朋美で今作が処女作


この手の作品にありがちなどこまでを現実のライブシーンっぽくするか?端っからアニメ的に非現実的な演出を取り入れるか?についてですが、今作は究極的にリアルを追い求めているといえます
なんならそのまんま現実のライブでポピパやロゼリアがやってのけることも決して夢ではない
その一方で、現実のライブだと演者の妨げになるような大胆なカメラワークも“アニメなので許される”と割り切れてるのが美しい
正直第2期が放送されてた頃は固定のアップばかりで3DCGの良さを活かし切れてない…と感じてましたが、今作はモデリングやモーションは流用なのにカメラワークや撮影効果の工夫、ステージ上での演出でかなり面白い映像に仕上がっています
効果や工夫次第で面白さが段違いになるという、3DCGの可能性を思い知らされました


スタッフは「これだけの数(会場の広さ的に4000人規模)の観客を描写した例が『バンドリ』のアニメには無かったので大変だった」と言いつつも、2期終了から僅か3ヶ月後の6月末には完成させたと言うのだから素晴らしい仕事ぶりですね
アフロの演奏の時に空が赤く夕焼けに染まり、パスパレの演奏と同時に日が沈んだ暗闇の中に無数のサイリウムが灯されたのは最高に美しかったです


ちなみに【全篇ライブシーン】を初めてやった映画は今作でも『マジLOVEキングダム』でもなく、オイラの記憶が正しければ『とびだすプリパラ』が史上初です
(『プリズムショーベストテン』や『プリズムツアーズ』や『アイカツミュージックアワード』を全篇ライブと呼ぶかの解釈は難しいですが『とびだす』は会場に観客を招き入れた上、観客が観ている中で演者がパフォーマンスする、という体裁で進行しているので明白にライブとして描かれています)


さて、今作はせっかくの【全篇ライブシーン】なので通常上映で純粋な映像作品としてじっくり味わうのも良いのですが、オイラとしては是非一度は【応援上映】に参加していただくことをオススメします
応援上映とはサイリウムの持ち込みや声援や拍手が許可された上映のことです
各々の作品毎に公式側から細かいルールが提示されることもありますが最低限のマナーとして

☆後ろの鑑賞の妨げになるので立ち上がったり大きく手や物を掲げてはいけない(『ボヘミアン・ラプソディ』は逆にスタンディング上映でしたけどねw)

☆作中の進行に沿わないネガティブな発言や登場人物へのディスり発言をしてはいけない

☆例え何回観ていようともネタバレをしてはいけない

この辺りを守っていただければ気持ち良く作品を楽しめると思います
『バンドリ』の楽曲の中には手拍子やコール&レスポンスが鉄板化している曲も多く、『バンドリ』が好きなら、或いは今作をキッカケに『バンドリ』の楽曲に興味を持っていただけたのなら応援上映を拒む理由は無いと思うのです


『キンプリ』辺りから注目を浴び始めた応援上映ですがオイラ個人としてはどんな作品でも応援上映して欲しいわけではなく、純粋に物語や映像を楽しみたいと思う作品の方が圧倒的に世の中には多いのですが、今作のように特化した作品こそ応援上映実施すべきと考えています


でもSNSで今作の感想を検索をしてみると「応援上映だから行きたくない」とか「応援上映は民度が低いらしいので無理」といったネガティブな意見が多い
『キンプリ』や『プロメア』の応援上映ではこんなネガキャンは聞いた事が無く、むしろ『バンドリ』や『ラブライブ』の界隈だけでこのような“応援上映嫌い”が蔓延している様に感じます


どうも『ラブライブ』の無印の頃に一部の輩が劇場で騒ぎを起こした事が起因と伺っていますが、基本的に騒ぎを起こした輩も、“応援上映嫌い”の人達もひとつ勘違いをなさっていると思うのです
それは応援上映をライブビューイングと同種と考えているという事です
いや、そもそもライブビューイングだってヲタ芸を披露したり、ジャンプしたりすることを許可してるわけでは無いのですが…アレは映画館側が黙認してるだけで本当は普通に座って楽しむべきなんですけどね


話が逸れました;
「ライブビューイングっぽい雰囲気になるのであれば、映画として楽しめないじゃん…」そう考えているからネガティブになるのです
違うそうじゃない、【応援上映とは、作中世界の人物に“なりきる”上映スタイルなのです】
つまり今作の場合、観客は作中のライブ会場のモブキャラになりきるべきなのです
観客が作品の一部となる、これはオイラが『キンプリ』をはじめとした応援上映の元祖である『プリティーシリーズ』から学んだことです
だから作中で巴が「盛り上がってるかーい?」と叫べば、我々は「うぉぉぉ!」とか「ソイヤーッ!」と返すべきだし、千聖ちゃんが「しゅわりんドリーミンをお届けしましたが、如何でしたでしょうか?」と聞いてきたら我々は「最高ー!」とか「ルン♪ってなりましたー!」と返せば盛り上がるはずなのです


応援上映を完璧に仕上げる事で、より生のライブの感覚に近づく事が出来ます
それはもう映像作品というよりは舞台演劇に近い状態です
もはや観客には相応の【演技力】が求められていると言っても過言ではありません
そしてそれは、一昼夜で完成しないのも残念ながら事実です
つまりオイラが伝えたいことは、少しでも多くのバンドリーマー達が応援上映を理解し、その楽しさを広め、足しげく通う事で熟成させていく必要があるって事なのです
本物のライブでも、場慣れした常連がいれば盛り上がりが違うことは当然です
『バンドリ』にも是非、応援上映の常連が生まれる事を切に願っています


さてオイラ、今日の時点で6週間、計6回ほど今作を観た中で内5回は応援上映でした
そして今週末は6回目の応援上映として池袋の舞台挨拶付き応援上映に参加して来ます
『バンドリ』とバンドリーマー達が、より盛り上がってくれることを望みつつ…

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

まさに「ライブ」! 単に映像として観れば、それ以上でもそれ以下でもない。

BanG Dream!(バンドリ)の劇場上映作品です。演奏の他MCも含めずっとライブ映像一辺倒という、他にも例はないわけではないにしてもわりと挑戦的なアニメ作品です。

というわけで物語の評価「5」は本作に対する単なる個人的な満足を表すものであり、世間的な意味でのストーリー性はありません。

野外ステージで5バンド(Poppin'Party/Afterglow/Pastel*Palettes/ハロー、ハッピーワールド!/Roselia)による合同ライブが開催されたという体で、全員学生のはずなのにプロ仕様の機材とステージングによるライブ映像が上映時間一杯に流れます。ええと、一体誰主催…(笑)?
(おそらくは、少なくとも企画立ち上げはポピパ(Poppin'Party)。)

TVシリーズ本編との時系列で言うと、このライブの開催時期は登場キャラクター的には明らかに2期目終了後のはずです。「このライブが開催されたこと、そして記録映像を撮影したりステージ裏でライブ開催を祝っている人物たちの顔ぶれこそがストーリーなのだ」とは言えなくもないかも?

ただライブ開催費用に関しては本シリーズ最大のファンタジーである弦巻家というチートが存在するので、気にしてはいけません。
(ただ、あの動員数ならたぶん赤字にはなっていないのだろう…。)

実際のライブ映像に近い演出でありながらカメラ撮影ではありえないアングルのカットや、空撮映像っぽいのにステージにカメラマンが写り込まないなどのアニメならではのファンタジー映像となっています。

逆にここまでとことんストーリーがないと、これまでバンドリを全く知らなくても映像的にはなんとなく観られるものになってはいるのかも。だからって劇場鑑賞のために2000円払うかといわれれば、それは人によるとしかいえませんが…。

本作のキャラクターの動きは3DCGによって表現されています。

バンドリの楽曲ないしは楽器の演奏場面に興味があれば、奏者の表情のアップや演奏中の手元なんかもけっこう映るし、そのときの手の動きなども実際の演奏に忠実なのでそういう意味では楽しめる作品だとは思います。

その他作画に関していうと、ダンスシーンに若干不自然に感じる動きがあり改善の余地がありそうです。

なお、実際の劇場公開では通常の上映の他に声や音を出したりペンライトを持ち込んだりできる「応援上映」が設定されていました。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 17
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

一般的な鑑賞料金より少し高かったのはなぜ?

 ライブそのものアニメを劇場で見たのは、
2回目になります。

 女の子のバンドライブとしては、らしいといえばらしいと思うです。
{netabare}  TV放送、CNで見たこと聞いたことのある歌をそのまま出してきたことが、目立つ感じだったです。一般的なライブでもそれが普通ではあるです。{/netabare}

 コンセプトもあり、初めて聞いた歌の多い劇場版うたプリと比較してみて、新鮮味、規格外といったパフォーマンスが、あまり感じられなかった印象です。{netabare} ただ、盛り上がった野外ライブというだけみたいです。

 主役なだけにポピパに始まり閉めるのは、当然の流れだけれども、合同ライブとしての一体感、うたプリの方が良かったなぁと思えたです。

 2に続きRoseliaが、どこか目立ってしまっていた気がするです。Roseliaの歌も、聞いたことのある歌ばかりだったです。{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6
ページの先頭へ