スタジオぴえろで笑いなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のスタジオぴえろで笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のスタジオぴえろで笑いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.5 1 スタジオぴえろで笑いなアニメランキング1位
さばげぶっ!(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (800)
3984人が棚に入れました
主人公・園川モモカは転校してきた梧桐学園高校でなぜかサバゲ部に入ることに。しかしその部員たちは部長の 鳳美煌を筆頭に、一癖も二癖もあるメンバーばかりだった! ギャグ満載で贈るなんでもありの女子高ライフが、今 始まる!

声優・キャラクター
大橋彩香、内山夕実、大久保瑠美、Lynn、東山奈央、玄田哲章、井上喜久子、堀江由衣、かないみか
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「ゲスかわ☆ガールズ」のサバイバル

「銃ガール」のお話・・・

っていうか
「狩りガール」でしょうか?

言い方はさておき
わたくし
この作品の主旨をまったく勘違いしていました^^;


「“さばげ”ぶっ!」っていうタイトルから
てっきり「C3(シーキューブ)」みたいな
“かわいい”女の子たちがキャッキャと
“サバイバルゲーム”に興じるお話だとばかり思っていたのですが
とんだ見当違いです

サバイバルゲームではありません
もはや単なるサバイバル・・・

これじゃ今期生き残れるかどうかも怪しいものです(言い過ぎました^^;)

一話目の初っ端から
主人公「園川モモカ(そのかわももか)」ちゃんの
「リアルなサバゲを期待してるなら無駄なんで・・・」という前説ですでに脱線モード

とりあえず
毎話
女の子たちが銃を片手に撃ち合いとなりますが
「サバゲ」の域を大きく逸脱してしまって
本格的な{netabare} “殺し合い” {/netabare}(?)の領域に突入してます


先ず問題なのは
{netabare} “ゴーグル” {/netabare}してません

{netabare}危ないよ~^^
目にあたったら大変だよ~^^{/netabare}

な~んて
生ぬるい感想はどこかに消えうせてしまうほどの
我が目を疑いたくなるようなシーンが次々と映し出されます

豪快に火を噴く銃

激しく飛び散る血しぶき

ムダに多い入浴シーン^^

何度も死ぬ(?)登場人物・・・

しかも
サバゲではゾンビ行為は反則になることを考慮してか
一つのエピソード(戦闘?)の中では生き返らないというこだわり(?)

さらには
いくつもの戦争・戦闘モノ映画をオマージュ(パクった?)したかのような
ド派手なガンアクション


そして
そんな狂気じみた戦闘シーンの度に繰り返される
ナレーション「玄田哲章」さんの言葉・・・

{netabare}「これは妄想である・・・」{/netabare}

かっけ~^^

っていうかイメージ崩れるからやめて^^;


が・・・
もっとすごいのは
サバゲがメインのお話であるはずなのに
“サバゲっぽい”お話がほとんどないということ

でも私自身
そのことについては
別に責めたり
けなしたりするつもりは毛頭ありません^^

途中で“サバゲ”のお話はキッパリと諦めてしまいましたから

この作品の原作の作者様
それと
アニメ作品のスタッフの方って
本当に“銃”が好きなんですね


そんな
スタッフ様の“銃”に対するこだわりが特に感じられたのは
狩猟のお話です

農作物を食い荒らす
いわゆる“害獣”をテーマにしたエピソード

本物の猟銃が出てくるお話なのですが
当然
サバゲ部の子たちが猟銃を撃てるわけでもなく
たとえオモチャのエアガンであっても
野生の動物を撃つことは法に触れるということは
お話のなかでもしっかりおさえられていて
とても真面目な内容になってます

過疎による猟師数の減少や高齢化といった問題も取り上げられていて
そんな現状に直面した彼女たちが猟銃免許の取得に一念発起するというという
スポコンじみた流れになってしまいますが

最後にはちゃんとオチがありますのでご安心ください^^

さらに
脚本を手掛けた「鴻野貴光」さんが
「東京都猟友会」に所属しているということで

エンディングではちゃっかり
取材協力として
「東京都猟友会武蔵村山地区」
さらには
「東京都猟友会武蔵村山地区長」さん
「三進小銃器製作所立川店長」さんも実名までクレジットされてるというほどの
力の入れようでした

ちなみにレビュー冒頭で書いた
「狩りガール」っていう言葉
「大日本猟友会」のWebサイトに出ているのを見て初めて知りました

「森ガール」
「山ガール」に続く
新しい“アウトドア風”ファッションブーム到来の予感^^



って
お話がサバゲからだいぶ逸れてしまいました

それはそうと
C3(シーキューブ)にしても
このさばげぶっにしても

作中の戦闘シーンって
どこまで本物のサバゲを描写したものなのかイマイチ分かりません

って言うかさばげぶっは100%サバゲではないことは明らかです・・・


というわけで
またいつもの悪い癖で
作品に感化された私は

{netabare}よせばいいのに

{netabare}年甲斐もなく

{netabare}サバゲを・・・

(ムダに長いです・・・要注意)


{netabare}と思ったのですが
その前に

エアソフトガンってなんかかっけ~^^

ということで
まずは
作中に出てくるエアソフトガンなるものをリサーチしました
(ついでにお気に召したら買おうかと・・・)


先ず
Wikiで調べたところ

エアソフトガンとは・・・

・プラスチック製の弾丸を低圧の圧縮空気、または難燃性の低圧ガスの圧力で発射する機構を持つ遊戯銃である。
・発射に用いる気体をどのように供給するかで「エアコッキングガン」と「ガスガン」に大別される。
・多くの自治体で有害玩具指定を受けており、対象年齢10歳以上のモデルと18歳以上のモデルが存在する(主に、後者が有害玩具指定を受けている)。
(Wikiコピペ)

大まかに拾い出してみるとこんな感じで
つまりオモチャの鉄砲なんですね~(たぶんほとんどの人がそうだと思っている)

特に私が注目したのは
3番目の解説

{netabare}有害玩具指定・・・{/netabare}

それよりも
もっと引っかかったのが

{netabare}対象年齢18歳以上・・・

{netabare}18歳以上・・・{/netabare}{/netabare}


{netabare}ふっ(笑

{netabare}そうか~!18歳以上だと危ないオモチャを手に入れることが出来るのか~!{/netabare}{/netabare}

まさに「おとなのオモ・・・」じゃなかった(汗

「大人の趣味」
「大人の娯楽」ですね~^^

ということで

ここ最近なかったであろう
無駄に積み重ねた年齢に喜びを感じながら

対象年齢18歳以上の“オモチャ”をAmazonで探してみることに・・・・

お目当ての銃のモデルは
さばげぶっの中で唯一の良心・16歳・2年E組(Wikiより)
「経堂麻耶(きょうどうまや)」ちゃんが使用していた

「M4A1 Carbine」(ばぁぁ~ん)
(注:名前に迫力がないので効果音を入れてみました^^)

コルト・ファイヤーアームズ社が製造し
アメリカ軍が採用しているアサルトカービン(Wikiより)

さらに
“18禁”エアソフトガンなら
ウェスタンアームズ♪
という裏情報を瞬時に仕入れ(実際は結構ググった^^;)

早速
Amazonのサイトに侵入し
“ウェスタンアームズ M4A1”と入力し検索開始・・・

すると・・・

大量に出てきました~^^

パーツやらアクセサリー類やら^^;
(さっぱり分からん)

そしてありました(≧∇≦)

【WAスーパーリアルガン】WA M4-A1 フルメタルカスタム 〈ナイツSR16〉
(ってほとんどイミフ^^;)

が・・・しかし^^;
ここで驚愕の事実が
いえ
残酷な現実が・・・
{netabare}




高ぇ~!!





{netabare}なっ・・・ななじゅうななまn・・・





{netabare}・・・あれれっ・・・桁間違った^^;

77,760円・・・

焦りました

それでも高いですね^^;{/netabare}{/netabare}{/netabare}

う~
今月ピンチだしな~(汗
っていうか
来月以降もずっとピンチだからな~(汗
最近は晩ゴハンずっと柿ピーとチューハイオンリーだもんな~(汗

などと買う気なんてさらさらないのに
とりあえず
詳細を見てみると

何かイミフな説明がいっぱい^^

・内部の構造に至るまで可能な限り リアルさを追求!
・分解や組立に至るまで実銃をヴァーチャル体験可能です!

なんか本格的って“熱意”は伝わってきます^^

参考までに凄そうなキャッチーを抜き出してみました^^

{netabare}・モデルガンファンをも唸らせたリアルな作動感!
{netabare}・アルミ製アッパーレシーバー&ロアフレームを採用!
{netabare}・ガスブローバック・カービンの最高峰!
{netabare}・業界随一のパワフルな反動(リコイルショック)!
{netabare}・¥ 77,760・・・やっぱ高ぇ^^;
{netabare}・関東への配送料無料・・・なんか差別的^^;
{netabare}・在庫あり・・・あんまり売れてないの?^^
{netabare}・カートに入れる・・・はい^^{netabare}クリッ・・・!!

って危ねぇぇぇ!!{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}


{netabare}あやうく
ガンプラのときみたいに衝動買いするところでした^^;{/netabare}

ちなみに
同じM4A1の対象年齢10歳以上モデルの価格は
4,980円・・・

この差はナニ?


とまあ
そんな感じで

またもや
自分のプロフィールに

新たな“伝説”・・・否!

苦い“黒歴史”を残そうとしたシス子なのでした~^^{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}


{netabare}ちなみに
最近Amazonのトップが銃とガンプラだらけ・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

可愛い女の子たちのサバゲー。ただ、あんまり真面目にサバゲーやってないよね?

この作品は「なかよし」っていう雑誌の漫画が原作です。
なかよしって、ずっと昔からあるあの少女漫画ですよね?

作中でもそれをナレーションが語っていたので、間違いなくそうだと思います。
(このナレーション、はっきり言ってうっとうしかったですけど)

でもこれ、少女漫画としてウケたんでしょうか?
最近の女子は、目が大きくてキラキラしてまつげが長くて上を向いて、ちょっと肩幅が変な男子とかいて、髪の毛はカールして、っていうキャラを好んではないんでしょうか?

それってもう何十年も前のはなし?

ということで、この作品はまったくそういう描写はなく、キャラも普通で、そのキャラたちがさばげ部っていう部活動でドタバタやっていくコメディーです。
それ+強烈な百合。

でもエッチじゃないんです。
ひたすら妄想の百合です。


可愛い女の子たちがサバゲーやるっていう設定は面白いし、ギャグもけっこう激しかったり強烈だったりしたんだけど、なんというか、キャラはそれほど好きになれる要素がなかったかな?って思います。

それはたぶん、女子向けの作品だったからなのかな?

強烈に萌えがあるっていうキャラデザじゃなかったです。


でもって、あまりサバゲーやってないんじゃないかな?
どちらかというと、サバゲー好きな女の子たちがドタバタを繰り広げる日常と、ギャグって感じでした。

もちろんサバゲーの試合もありましたし、バンバン撃っちゃってます。

銃に関しても、けっこう詳しく描写されています。

でも、真面目にサバゲーやってないんです(笑)

それがこの作品の良いところでもあるんでしょうね。


そしてこの作品は妄想がすごいんです。
試合や戦いはほぼ妄想なんです。
それはナレーションが言ってます。

だから、血がでますし、死にます。

いや、死なないんだけど、そういう描写をされてます。

だから笑えます。


ではキャラを紹介しておきます。


園川 モモカ(そのかわ モモカ)-大橋彩香さん
本作の主人公で高校一年生。
舞台の梧桐学園高校に転校してきた、何も知らない女の子。
そしてさばげ部の部長とちょっとしたきっかけで知り合ったことで、半ば無理やりにさばげ部に入部します。
このモモカはゲスいです、なかなか見ないほどにゲスいです。
cvの大橋彩香さんは、アイカツ!、ドキドキ!プリキュア、アイドルマスター シンデレラガールズ、など新しい作品で大活躍の若い声優さんです。


鳳 美煌(おおとり みおう)-内山夕実さん
さばげ部の部長で高校三年生。
堂々とした性格と美貌を兼ね備えていて、学園のヒロイン。
ヒロインって言っても、女性的な意味ではなくて、宝塚の男役みたいな意味で女生徒から追い掛け回されるほどの人気という意味。
そして、大富豪の娘で、世間離れした発想を持ち、純粋に変人でもある。
cvの内山夕実さんは、咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A、きんいろモザイク、魔法科高校の劣等生、などで大活躍の個性派声優さんです。


経堂 麻耶(きょうどう まや)-Lynnさん
さばげ部の平部員の高校二年生。
抜群のスタイルと整った容姿でモデルを務めている。
この人は毎回、一番にやられます。
そして、この作品のラッキースケベは必ずこの人と言っていいほどに、露出が多いです。
もう、やられ方があり得ないでしょ?っていうスケベですから。
cvのLynnさんは、ほとんどが脇役でしたけど、最弱無敗の神装機竜、赤髪の白雪姫などで活躍しはじめていますので、これからが楽しみといった感じでしょうか。


春日野 うらら(かすがの うらら)-大久保瑠美さん
さばげ部の平部員で高校一年生。
ツインテールが可愛い、一見お嬢様タイプの女の子だけど、激高するとドスの利いた声と口調になる。
完全に百合タイプで、最初は美煌が好きすぎて進入部員をことごとく抹殺してきたというある意味でゲスな性格。
次はモモカがその対象で、これは強烈です。
cvの大久保瑠美さんは、ゆるゆり、一週間フレンズ、ブラック・ブレット、など多数で大活躍されています。


豪徳寺 かよ(ごうとくじ かよ)-東山奈央さん
さばげ部の平部員で高校一年生。
IQ160の天才で成績は常にトップだけど、常に無表情で背が低い。
そしてサバゲーにそれほど興味があるというわけではなく、コスプレがしたいという理由でさばげ部にいる。
なにかにつけ、オタク。
cvの東山奈央さんは、神のみぞ知るセカイ、きんいろモザイク、咲-Saki-、など多数で大活躍の人気声優さんです。


他にも多数のキャラが登場するので、それは本編を観てお楽しみください。


ただ、内容はそれほど濃くないし、ギャグやキャラが合わない場合もあるので、万人にオススメだとは言いにくいかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギミック効いてた

初見
{netabare}
のっけから突然登場のヅカ風な(パタリロ風な?)世界は自分の為にあるような先輩、素敵だわーと観てたら、しれっとしたギャグが面白かったです。

謎のおっさんの解説(声:玄田哲章)が入るのですが、サバゲーの域を超えた漫画アニメに関する憂いみたいなのもチョイチョイ挟まって。メタ発言ていうんですね。
そんな謎の目線の高さに見守られながら、女子どもがドンパチやってる姿が(これは妄想と言っていますが…)なかなか可愛くカッコ良いです。

先輩、本当に先輩過ぎ…
先輩の太ももの太さがヨイと思う。


「ああいう子好きだわぁ〜、お母さん」という、主人公の母と同じ目線で観ています。
(「ヤマノススメ」のお母さん、女の子だけでキャンプなんて許しません!と言ってて、エー、ドウカシラソレと思いました。男が一緒ならまた心配するんじゃないのかぇ?)


しかしこの作品、段々、肝心の主人公がかなりサバサバしてて(←ダジャレじゃない)、暴力的な「目には目を」な性格が垣間見えてきて、ソレ昔のたけし軍団とかのノリじゃないの…?という気も。
何しろ、主要女子たちで歌うエンディングのアーティスト名が「ゲスかわ☆ガールズ」です。

そういった点で呆れ飽きないか、若干の気がかりありでした。
(もっとも、原作を試し読みしたところ、かなり原作のほうがサバサバした投げ気質の笑いが色濃く、アニメはマイルドにうまくまとめられている気がしました。) {/netabare}


あ〜くだらなかった。でも楽しく観てしまいましたよ。
絵柄や色合いが毎回明るくポップ(撃たれた時の血糊も濃いピンクなのがファンシー?!^^;)で、テーマソングの勢いのある楽しさも効いてたと思います。
♪存在の定義は〜 我が思えばいんでしょー♪
時にヤクザの抗争になったり、トイレからの脱出になったり、依存について考えたり、オタクに助けられたり励ましたり、狩猟と森林保護を考えたり、拳銃デコられたり、蟹を追跡したり…
くだらないけど安心して観てました。
やはりヅカ風な先輩が好きでした。
どんな事があっても自分だけは生き残る、情緒より金、基本ゲスな主人公。時々、へこたれてる奴らをオカンのように叱咤激励していて、そういう時は持ち味生きてましたね。まぁ基本「ゲスかわ」です。最後まで「目に目を!ゲスにはゲスを!」で締めてました。


原作では共学校ですが、アニメでは女子校になり、女のコ同士の執着も時折サラリとお盛んでした。なかよし誌的にはどうなんでしょう。超電磁砲の黒子的でした。
同性愛というほどの深みはなく、女のコが身近な同性に執着するのはままある事かな?そんな安全圏でのお遊び感が漂いますが。
異性間で同じネタをされたら…?同時期放送のコメディものの「人生」が頭をよぎります。でもあれほどで具体的ではないな^^;

男キャラが少ない中で突出して活躍していたアクティブなオタク「からあげ☆レモン」氏がなかなかいいキャラでした。
…某US氏の他作品レビューのせいで、なんだっけあのオタクキャラ、くりぃむ☆…いやいや違うから!!と思い出し間違いする事しきりです。由々しき事かな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

65.5 2 スタジオぴえろで笑いなアニメランキング2位
織田シナモン信長(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (101)
347人が棚に入れました
戦国時代、覇王と呼ばれた織田信長が、現代の日本に蘇った。ただし、その姿は、柴犬…!信長と同じ時代にしのぎを削った名将たちも、なぜか皆、犬に転生。現代の群雄割拠は、ドッグランにあった…!?愛嬌満点のルックス、但し、中の人は戦国武将。大いなるギャップを抱えた多種多様な犬たちを演じるのは、堀内犬友、犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司ら、どこかで聞き覚えのあるような謎の超大型新人声優陣。究極のギャップに癒される異色コメディ、開幕!

声優・キャラクター
堀内犬友、犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司、櫻犬孝宏、犬上和彦、鈴村犬一、中尾隆聖犬、坂犬真綾、入栗鼠自由、福山牛、熊田茜音、七海ひろき、諏訪部順一
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

犬犬詐欺(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
織田信長をはじめ、武田信玄や伊達政宗などの有名戦国武将が現世に転生した。しかし、その姿は愛らしいワンちゃんだった!っていう、日常系のコメディ作品。

大笑いするような作風ではなく、クスッて笑えて癒されるような、そんな作品。勿論、戦国武将ネタもたくさんありますが、マニアックなものはそんなにないので、歴史の知識がなくても充分に楽しめると思います。逆に言えば、歴史好きの方からすれば、消化不良かもしれません。

また、OPは明るく前向きで素敵ですし、EDはオンリーワンで楽しい作品になっています。

レビューでは、個人的にツボだったポイントと、疑問点を書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的にツボだったのは、犬の行動に、たまに現実のオッサンのイメージを重ねる演出かな。1話で、首輪に繋がれている裸のオッサンが四つん這いで歩いている姿は笑いましたw 完全に変態ですね(笑)

あとは、最後の方で、「もしも戦国時代にSNSがあったら」とか面白かった。確かに、信長は炎上しそうだなとも思いつつ、いやいや、意外と信長なら上手に使いこなしそうだなとも思いました。

基本的に、設定優先の出落ち系のギャグアニメだと思うんだけど、最後まで大きく失速せず、きちんとクオリティを保ったと思います。

疑問点としては、登場武将のチョイス。織田信長、武田信玄、上杉謙信あたりはまあ定番だから良いとして、伊達政宗、真田幸村、黒田官兵衛はどうでしょう? 

政宗と幸村は少し後の世代ですから、信長と絡めたエピソードは作りにくいし。官兵衛は信長の配下ですが、秀吉の軍師というイメージ強い。だったら、沢彦宗恩の方が近しいし、平手政秀とか、信長と関わりの強い人物を出した方が面白そうでした。

そういう意味では、今川義元を出したのは面白かったし、松永久秀を出したのも良かったんだけど、義元はただ妻とイチャついているだけだし、久秀はロックって叫んでいるだけで、イマイチ存在意義が見出だせない感じ。だったら普通に、義元は常に信長に嫌味を言うとか、久秀は裏切ろうとして失敗するとか、ちゃんとキャラを作ってほしかったです。

結局、信長と関わりの薄い有名人で客寄してましたね。信長と関わりが濃くてもマイナーだとエピソードが弱いから。

本作をより面白くするなら、2パターンかな。

まずは、仮にマイナーであっても、信長との関わりの強い武将を積極的に出していく場合。マニアックな作品になっていくでしょうけど、信長イジりのネタとしては強いと思います。

次に、信長との関わりは薄いけど、有名な人気武将を出していく場合(本作)。大衆的な作品にしていくために、各犬それぞれを主人公に据え、飼い主とのエピソードを強めていく、群像劇のような構成にしていく。だから、政宗出すなら片倉小十郎出すとかして、幅を広げていく。

まあ、長期連載するなら、後者になっていくんでしょうね。

にしても、織田信長・武田信玄・上杉謙信・今川義元・黒田官兵衛・伊達政宗・真田幸村・明智光秀って、寿命をOFFにした、「信長の野望」の終盤戦だよなと思いました(笑)
{/netabare}

【余談~超実力派の新人?声優陣(笑)~】
{netabare}
堀内犬友(堀内賢雄)
犬川登志夫(古川登志夫)
犬田哲章(玄田哲章)
杉田直司(杉田智和)→上杉謙信役
櫻犬孝宏(櫻井孝宏)
坂犬真綾(坂本真綾)
犬上和彦(井上和彦)
鈴村犬一(鈴村健一)
中尾隆聖犬(中尾隆聖)
入栗鼠自由(入野自由)→リス役。
福山牛(福山潤)→太田牛一役。

とか、何人か、「(犬をつけるために)名前優先で選んだの?」と疑いたくなるキャスティング(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その時、ドッグランで歴史が動いた!?

この作品の原作は未読です。
タイトルから織田信長にまつわる話であることは想像できましたが、「シナモン」という響きがどうにも第六天魔王のイメージとかけ離れていたため、第1話の視聴を躊躇していたんです。
自分の頭の中で思い描く人物像ってありますよね。
この作品の視聴により、その人物像が崩れてしまうんじゃ…という懸念を抱いていたからかもしれません。
それでも、まぁ1話くらいは視聴してみよう…と思い見てみたら、想像以上に面白いではありませんか。
気付いたら完走していた…私の中でそういう類の作品でした。


月刊コミックゼノンにて、大好評連載中の「織田シナモン信長」が、待望のTVアニメ化。
戦国時代、覇王と呼ばれた織田信長が、現代の日本に蘇った。
ただし、その姿は、柴犬…!
信長と同じ時代にしのぎを削った名将たちも、なぜか皆、犬に転生。
現代の群雄割拠は、ドッグランにあった…!?

愛嬌満点のルックス、但し、中の人は戦国武将。
大いなるギャップを抱えた多種多様な犬たちを演じるのは、堀内犬友、
犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司ら、どこかで聞き覚えのあるような
謎の超大型新人声優陣。

究極のギャップに癒される異色コメディ、開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

犬に転生したのは織田信長だけではありません。
戦国時代の名だたる名将がこぞって犬に転生し、しかも皆さんご近所に暮らしていて、日課の散歩中に繰り広げられる名将たちの井戸端会議が実に面白いんです。

犬に転生した名将と犬種を紹介します。
・織田シナモン信長:柴犬
・伊達ブー政宗:フレンチブルドッグ
・武田ラッキー信玄:ポメラニアン
・上杉ジュリアン謙信:ボルゾイ
・今川ギルバート義元:ミニチュアダックスフンド
・マリー・リリィ・アントワネット:ミニチュアダックスフンド
・黒田チャーリー官兵衛:トイプードル
・真田マルタロウ幸村:コーギー
・松永ホイップ久秀:チワワ

実は犬以外に転生した武将も存在するのですが、そちらは本編を見てのお楽しみ^^
皆さんは揃って前世の記憶を持ったまま転生しているのですが、武田信玄がポメラニアンとか、イメージがかけ離れ過ぎて逆に面白いんですけど…
皆さんは、普段現世の名前で呼び合います。
例えば信長なら「シナモン殿」、伊達政宗なら「ブー殿」という感じ…

そして時折昔の自慢話であったり、他愛のないことで競い合ったり、何だかんだ言いながら犬としての生活を受け入れているところも面白さに拍車をかける要因になっています。
寧ろ犬である事を満喫している方がいるといっても過言ではありません。

彼らが何のために戦国時代で覇権を争ってきたのか…
全ては戦の無い平和な世の中を手に入れるためと考えると、彼らの望んだプロセスは違えど彼らの願望は叶ったと考えても良いのかもしれませんね。

そしてこの作品が面白いのはワンちゃんだけではありません。
飼い主の皆さんも相当良い味を出しているんですよ。
個人的にはシナモンの飼い主である尾田市子(おだ いちこ)推しでしたかね^^
きっと「お市の方」にかけているんでしょうけれど、このネーミングセンスも抜群だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、熊田茜音さんの「Sunny Sunny Girl◎」
エンディングテーマは、シナモン(堀内犬友)、ブー(犬川登志夫)、ラッキー(犬田哲章)による「犬生は一度きり」[5]

1クール全12話の物語でした。
ギャグアニメとしては秀逸だったのではないでしょうか。
言い回しや語尾にも特徴があって良かったと思います。
私はしっかり堪能させて貰いました^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

歴史好きが一話に1度か2度ニヤッとする作品。かと期待したが、消化不良。

[2020/04/01 v1歴史好きが一話に1度か2度ニヤッとする作品。かと期待したが、消化不良。]

原作知らず。

最初の数話でちょっと期待した部分があったのですが、はぐらかされました。すーぱー消化不良です。視聴をお勧めしづらい作品です。。

群雄割拠の戦国時代に名を馳せた武将たちが、なぜか多種多様な飼い犬になって現世に転生。かの織田信長が柴犬に、伊達政宗がフレンチブルに、そしてなぜだか明智光秀がリスに。いずれもペットとして人に飼われる身の上で、意識だけ戦国武将な彼らが現世に愚痴りながら昔語りを繰り広げ・・・な感じ。

作画(キャラデザ、アニメーションともに)びみょい。大御所男声声優そろい踏み、という以外、動物アニメとしてもキャラアニメとしても面白さは今一つ。むしろ声優ネタで少し遊んでる部分のほうが楽しいくらいかもしれない({netabare}入野自由さんが「自由!」を連呼する{/netabare})。大きな物語もなく、正直言って最終話はなんじゃそれ状態。飼い主=人間たちの間のラブコメ話も変に絡んでくるし、腐ネタも入ってくるしで、全方位的に消化不良でした。

―――以下、それでもちょっと推しどころ。と、とめどなく愚痴。
{netabare}
まぁでも、

歴史好き、というより、歴史ネタ好きが各話に1回か2回くらいニヤッとする程度には面白いかな、と思って期待していたのですが、残念ながらそれも終盤にはあまり見られなかったかな。

初回の「武田信玄(ポメラニアン)と上杉謙信(ボルゾイ)が川中島さんちのまえでにらみ合う」ってのを見て、結構期待したのですがね。
{netabare}川中島の戦いというか、川中島あたりで武田・上杉両群が布陣したってのは5回かそれ以上あるそうですが、実際に戦になったのはうち2回だけ。それ以外は布陣してにらみ合いしてハイ解散、ってのは歴史ネタ好きならピンとくる話かな、と。{/netabare}


犬=転生した戦国武将であることが活かし切れていない、というより、飼い犬であることが逆に足枷になっているようにも感じました。登場武将もちょっと多すぎるかな。真田幸村asバカ犬コーギーは蛇足もいいところな気がする(飼い主の方ごめんなさい!!)


明智光秀登場のあたりで展開された「新説・本能寺の変(っていうほど新しい説でもありませんが)」を絡めた展開にも期待したのですが、なーんにもありませんでした。消化不良。


また、転生した武将たちのチョイスに今一つ合点がいきません。信長の配下筋であり、かつ、江戸時代まで生きた黒田官兵衛も登場させたのはなんでだろう(しかも「本能寺の変、当事者」説もあったりあったりする人ですし)。「新説・本能寺の変」を展開できない状況を自ら作っていました。

クレジット2番目に挙げられたのが伊達政宗。登場回数も多く、どの武将とも話が合うのですが。。。犬になってからテレビを見ていろいろ学んでいるということなのでしょうが、何かと不自然な感じがしました。{netabare}政宗が伊達家を率いるようになったのは、本能寺の変の後。{/netabare}

など、歴史ネタ好きだと思っている自分としては、今一つ整合性が取れない陣容に思えました。
{/netabare}

ともかく、消化不良感の残る一作でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
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