シュールで方言なおすすめアニメランキング 5

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88.6 1 シュールで方言なアニメランキング1位
ゾンビランドサガ(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1222)
4566人が棚に入れました
いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。
7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。
死して蠢く、ゾンビによって……

否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”
少女たちの願いは、たった一つ。
「私たち、生きたい。」
これは、少女達が起こす奇跡の物語サガ。


声優・キャラクター
宮野真守、本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海、吉野裕行、高戸靖広
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

アイドル道とは、生きていく事に見つけたり。

2018年12月25日 記載

今回のレビューは少し専門的な話についての主張が目立つかと思います。
予めご了承下さい。
また、何も情報を入れず、タブラ・ラーサの状態でアニメを観たい方は、速やかにページを閉じて、レンタルショップなり動画サイトなりに駆け込む事をオススメします。
本レビューには、与えられるはずだった衝撃が少なからず薄れる危険性がございますので、どうかご注意下さい。




最近、自分が「死んでいる」と感じる事が多くなってきました。
夢が無い。
希望が無い。
愛が無い。
情熱が無い。
それらを手に入れても、意味が無い。
無い無い尽くしの世界で生きている私にとって、「死」と言う概念は意外にもすぐ近くで息衝いている代物です。
「死んだように生き続ける」と言う凶行は、昨今の社会問題の1つでございますが、それは等しく「生きる意味」と言うのを喪っているのが根底にあると思うのです。
夢、希望、愛、情熱、それは様々
だから、私のような輩は死なないように自給自足する他ありません。
「生きる意味」の自給自足
お気に入りの作者の新刊とか、楽しみにしているアニメとか、心待ちにしているゲームとか、早く観たい映画とか。
物語(サーガ)に対する「期待」と言う代用品で、何とか生き長らえている「死に体の私」
これはもう、ある種のゾンビと言えるんじゃないかと感じる今日この頃
そんな中で私は、1つのアニメと出会います。


『ゾンビランドサガ』


この度本作は、2018年秋アニメにおいて、私の中で2回目の精神革命を起こしました(1回目は『あんハピ♪』のレビュー参照)
本日はその衝撃を、つたない言葉でございますが、自分なりに噛み締めていきたいと思います。
今回も『あんハピ♪』と同様、2部構成でお送りする次第
第1部に私が本作の内容について考えた事を書き、第2部に私がこのアニメ自体に感じた事を書く所存です。
「よく分かんねえ変な奴の戯言なんていらねえ」という人は前半だけ。
「考察とかギャグアニメなのに馬鹿じゃねえ?」という人は後半だけでも充分でございます。
読んで下さるだけで、私としては大変ありがたいのですから。
長々とした駄文で恐縮ですが、心優しい方や暇な方、どうか温かい目でお付き合い下さい。




【あらすじ】
いつも通りの日々が、続くと思っていた。

いつも通りの生活が、送れると思っていた。

いつも通りの毎日が、過ごせると思っていた。

でも、そんなモノはマヤカシに過ぎない。
否応なく踏み込んだ世界で、少女達は安寧の崩壊を知る。
やがて訪れる恐るべき現実、逃れられぬ運命、響き渡る叫び

彼女等は確信した。
自分達は偽りの仮面をかぶり、闇の中を歩き続けるしかないのだと。

少女達の願いは、ただ一つ
「生きたい」
そこは、最高×最悪のゾンビワールド
これは、彼女達が起こす、奇跡の物語




{netabare}
【第1部】アイドルとは、死ぬ事と見つけたり
さて、と言う訳で本作、アイドルものです。
ゾンビにアイドルをかけて、佐賀をプラスしたオリジナルアニメです。
上記を知った時の反応はまあ人それぞれでしょうが、私個人の感想をお伝えしましょう。

「荒唐無稽ギャグが支配する超絶色物アニメ」と感じておりました。

巽幸太郎と言うキャラクターの濃さ
彼を取り巻くアイドル達の華やかな個性
冒頭数分でゾンビィになる所から始まるストーリー展開
アイドルと謳っておきながら、歌っているのはバリバリのデスメタル
上記の要素で思わない訳無いでしょう。
恐らく皆さん、似たような事を感じていたと思います。

しかし、そんな風潮に転換が起こり始めたのは、【第5話】までの佐賀紹介パートもといギャグパートが終わっての【第6話】から。
思えば、これまでの話で、少なからず思い入れが湧いていたんですよね。
フランシュシュと言う女の子ゾンビィ達が、ギャグシーンを踏まえながらも一歩ずつ成長している姿勢
1話1話で、アイドルと言う価値観に囚われないモノを歌い続け、佐賀のPRにも貢献し続けました。
上手くいかない事の方が大半でしたが、それ以上に、メンバー同士の繋がりと言うのが次第に芽生えていく、結果オーライな過程
自然、彼女達の動向を見守る、彼と同じ立ち位置に落ち着いていたのです。
そう、そんなアイドル達を取り持つ主人公、巽幸太郎と同じように。
そして、そんな同化現象は疑問による思い入れを深くする第二要素と成り得た次第
一体何者なのかが全く明かされず、ただ「謎の人」と言うカテゴリーで、しかしながらクレジットタイトルで1番上に陣取っている。
重要人物であると言う予感がヒシヒシ感じていた私は、彼の事が気になって気になってしょうがありませんでした。

そんなこれまでを踏まえた上で、生み出されたのが以後の話だったのです。
心が震え上がらない訳がありません。

そして現在、全ての話が終わった今
本作のシリアスを支えていた部分に、私はある1冊の名著が鍵になっていると思えるようになりました。
11話で話題に挙がったので、調べた方もいる事でしょう。
山本常朝『葉隠』です。
本作は、上記の作品が大きな根幹として物語の中で息衝いており、展開を支える要になっていると強く感じました。
したがって【第1部】では、『葉隠』が『ゾンビランドサガ』にどのような影響を与えていたかを考察し、そこから一歩先に進んだこの作品独自の考えと言うのを紹介していきたいと思います。
あくまで個人的解釈であると言う前置きを踏まえた上で、ではでは早速参りましょう。



(1)「時代の風がある、昔風や當世風のみではいかぬ、時代に順應せよ」(『葉隠』聞書第二の十八)

【第6話】だってセンチメンタル SAGA
【第7話】けれどゾンビメンタル SAGA(水野愛・紺野純子)
5話までのギャグパートが終わってからのこの2話
ここでは、愛と純子の見事な食い違いが大きな目玉となっておりました。
カンペキな内容をファンに見せる事を求められた「アイドル」
成長過程もまた、1つの個性として捉えられている『アイドル』
ステージの上からファンを魅了する、称えられた「アイドル」
身近さを売りとする事で生まれた、いつでも会える『アイドル』
同じアイドルでも、時代性や世間の風潮によって、如何様にも求められるモノには変化が生じます。
愛が純子に語っていた上記こそ、『葉隠』聞書第二の十八「時代の風がある、昔風や當世風のみではいかぬ、時代に順應せよ」の教えに他ならないのです。
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《原文》
時代の風と云ふものは、かへられぬ事也。
段々と落ちさがり候は、世の末になりたる所也。
一年の内、春計りにても夏計りにても同様にはなし。
一日も同然也。
されば、今の世を、百年も以前の良き風になしたくても成らざること也。
されば、その時代時代にて、よき様にするが肝要也。

《現代語訳》
時代の風潮と言うのは、変えられぬものだ。
次第に風潮が低俗になってゆくのは、世も末に感じられる。
一年の内、春が何度来ても、夏が何度来ても、同じ物は無い。
一日も同じことだ。
なので、世の中を百年前の良い風潮に戻すというのはできない相談である。
だから、その時代に応じて順応する事が肝要なのだ。
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自らが適合できない「時代性」と言うモノに、苦悩する純子
そんな彼女がどうやって再起を図る事が出来たか。
それは偏に、幸太郎の新しき教えがあったから。
求められるモノが変わっても、それを発信する「アイドル」は何も変化していないと言う事
アイドルが変わったのではなく、アイドルを見る「目」が変わっただけに過ぎないと言う事
そんな世間に迎合する事無く、自らの「キャラクター」として対抗しても良いんだと言う事
『葉隠』と全く真逆な教示を唱えたのが、巽幸太郎その人と言う訳です。

しかし、ここで面白いのが
①愛の語った考え(=『葉隠』聞書第二の十八)自体は作中で否定されていないと言う事
②愛自身も「時代の風潮」とやらに苦しむ被害者であったと言う事

現代社会で良くなったと思える事の1つに、「個性」が重要視されてきた風潮があると思うのです。
順応しても良いし、しなくても良い。
上記の思想を踏まえた上で生み出された幸太郎の教えは、決して『葉隠』の否定、水野愛の否定ではありません。
純粋な否定ではなく、齎された思想のアップデートです。
「個人が時代へ反逆する事」の困難さを教えた事
「他者の思想を受容する事」の大切さも伝えた事
簡単に全てを受け入れるキャラクターも入れた事(ゆうぎりやサキ)
これらは、本作が『葉隠』を下地として生み出されていても、順応する事を全否定はしていない証拠と言えるでしょう。
非常に上手く考えられているなと、偏に感じました。

そして結局、愛と純子の根幹は同じだと思います。
なぜなら、時の流れた年数の差こそありつつも、どちらも「取り残された被害者」だから。
純子は変化する「アイドル像」から。
愛は世間が吹聴した「伝説」から。
ゾンビィとして甦った結果、彼女等にはそれぞれ、取り残されてると言う事実のみが浮き彫りになったに過ぎません。
純子は幸太郎の教えによって薫陶を受けました。
しかし、愛は練習に励み続け、見定めなければいけなかった事に蓋をしました。
自分が陥った顛末を直視したくなかったから。
彼女の「余計な事」には、純子との対立だけでなく愛自身の忘れ難き後悔も含まれていたのだと思います。
余計な事を考えている場合じゃないと練習に没頭していたのは、自らも今のゾンビィアイドルと言う境遇に順応出来ていなかった証拠に他ならないのです。

しかし、そんな彼女を「順応しない」純子は支えました。
幸太郎の教示が齎した流れ
Aパート「現在のアイドル像」への反逆→Bパート「過去の伝説」への反逆に至る連鎖反応
サガロックフェスと言うのは思わぬアクシデントによって、その2つを同時に克服する事の出来た、記念すべきイベントと言えましょう。
素晴らしく上手く繋がった展開であり構成の妙と言える【第6話】と【第7話】でした。


【第11話】世界にひとつだけの SAGA(巽幸太郎)
山本常朝の『葉隠』が初めて明示されたシーン
「昔は良かったって言う大人、かっこ悪いですよ」
マスターが『葉隠』の一節を用いて生み出された会話に、上記の思想を簡略化した口文句で対抗する幸太郎
しかし、そんな自分も彼女等をゾンビィとして甦らせた以上、順応なんて出来ていない。
それを踏まえての「おめえが言うか」で、苦笑する彼
実はこれ、結構大人の味と言うか、会話の妙を感じさせるシーンです。



(2)「道は死ぬ事、毎朝毎夕常住死身になれ、家職を仕果す」(『葉隠』聞書第一の二)

【第9話】一度は尽きたこの命 なんの因果か蘇り 歌い踊るが宿命なら 親友への想いを胸に秘め 貫くまでよ己の SAGA(二階堂サキ)
武士道の回です。
二階堂サキと言う少女をフィーチャーしたこの話は、『葉隠』の思想を多く反映させていると常々感じます。
そもそもそれは、暴走族社会が武士社会に通じる所を多く秘めているからと言うのが大きいでしょう。
・厳しい上下関係
・死と隣り合わせの現実
・華々しく散る事を格好良さと感じる風潮
パッと思いついただけでも、これだけ挙がります。
そしてやはり、彼女自身もそんな「覚悟」を秘めて、人生を謳歌してきたからこそ、この話は最も武士道を色濃く感じるのだと思います。
「死」が身近に存在する世界で、自分の好きなように生きて、やりたい事をやってきた少女、二階堂サキ
そんな彼女が最期となってしまったきっかけの度胸試しが、『葉隠』聞書第一の二「道は死ぬ事、毎朝毎夕常住死身になれ、家職を仕果す」に丁度良く収まると言うのは、少しばかり皮肉を感じました。
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《原文》
武士道と云ふは、死ぬ事と見附けたり。
二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片附くばかり也。
別に仔細なし。
胸据わって進む也。
圖に當たらぬは犬死などといふ事は、上方風の打上がりたる武道なるべし。
二つ二つの場にて圖に當たるやうにする事は及ばざる事也。
我人、生くる方が好き也。
多分好きの方に理が附くべし。
若し圖にはづれて生きたらば腰抜け也。
この境危うき也。
圖にはづれて死にたらば、犬死氣違也。
恥にあらず。
これが武道に丈夫也。
毎朝毎夕、改めては死に、改めては死に、常住死身なりて居る時は、武道に自由を得、一生落度無く、家職を仕果すべき也。

《現代語訳》
武士道とは、死ぬ事であると見いだした。
命を懸けた二者択一の場面において、早く死ぬ方を選択するだけだ。
特に詳細など無い。
胸を据えて進むのだ。
「目的を達成できなければ犬死である」等と言うのは、上方風の思い上がった武士道である。
命を懸けた二者択一の場面において、目的を達成できるかどうかなど及びもつかない。
人は生きる方を好む。
大方、好む方に頭が働く。
もし目的を達成できず生き長らえたならば腰抜けである。
この境目が難しい。
目的を達せずに死んだなら、それは犬死気違いだ。
恥ではない。
これが武士道において最も大切なことだ。
毎朝毎夕、心を正しては、死を思い死を決し、いつも死に身になっている時こそ、武士道とわが身は一つになり、一生失敗を犯すことなく職務を遂行することができるのだ。
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サキは、死ぬ方を選んだ。
命を懸けた二者択一の場面において、早く死ぬ方を選択しました。
そして、彼女は本当に死んでしまいました。
理由は描かれていないし、詳細も分かりません。
死ぬつもりで勝負に挑んだのかもしれないし、柵を乗り越えても生きてやるという強い信念があったのかもしれません。
ブレーキ音やブレーキ跡は観た所ありませんでしたが、夢やたまごっちがあったのに、あそこで死のうと思うのも早計過ぎる気がします。
彼女本人にしか、これは結局、分かりません。
しかし、はっきり言える内容も作中では見つけられます。
いつも彼女は「死」を意識して日々を生きていた事
サキはこの時点で、腰抜けでも恥でもないと言う事
九州制覇からの全国制覇と言う目的を達せずに死んだ「犬死気違い」であったとしても……
私は、彼女に立派な武士道精神を感じた次第です。


【第7話】けれどゾンビメンタル SAGA(二階堂サキ)
と、ここまできて思い出したのが、この回におけるサキのサガロックフェスでの口上
彼女、「死んだ気になって」って言っているんですよね。
こういう細かい所にも彼女の「常住死身」が表れているのだと、目から鱗でした。
ただの言い間違い且つ言い直しの言葉
しかし、その内容には確かに、これまで彼女が生きてきた武士道がある。
伝説の特攻隊長が背負ってきた「常住死身」を、私は確かに感じたのでした。


【全体】フランシュシュの「生き」様
そして、この「死ぬ事と見附けたり」は【第7話】から自然と全員に感染しています。
サキが特に顕著だった故、最初に取り上げてしまいましたが、『葉隠』の思想を端的に表した「聞書第一の二」に限って言うなら、この箴言はフランシュシュ全員に通じていると言っても過言ではないのです。
サガロックフェスやアルピノにおけるライブこそ、その証明
極限状況下でもライブを行い、立ち上がり、歌い続け、生きようともがくその姿
雷に打たれても、雪が降っても、ステージが破壊されても、倒壊しても、ライブをやめないその姿勢
それらこそ、彼女等の示した「生きたい」の具象化なんです。

フランシュシュのメンバーは全員ゾンビィ
既に死んでいるからこそ、あらゆる理不尽な状況を乗り越える強さを持っています。
常識的範疇では、作中のスタッフが如くライブを中止する事こそ正しい。
しかし、それでは彼女等の「生きたい」が伝わらない。
フランシュシュは「ゾンビィ」として、死んでいたい訳ではないのです。
フランシュシュは、「アイドル」として、生きていたいのです。

だから、彼女等はその「生」を数少ない舞台でぶつけます。
常識に捉われない、彼女達だけの「ライブ」(Live)をぶつけます。
死にかけの皆さんは、フランシュシュを観て、幸太郎の発言に耳をすませましょう。

「あいつらはゾンビィだが、生きようとしている」
「お前らは、いつまで腐ったままでいるつもりだ」


【全体】ゾンビィと言う存在について
この「常住死身」について、思う所がありましたので、ここに記載したいと思います。
本作はゾンビを大事な要素としている故、随所に本作特有のギャグが多く見受けられるのが特徴
特に純子の「もう死んでますけどね」と、たえの自分達がゾンビである事を示す行動が印象深かったように思います。
ここで思ったのが、これらのシーン
物語を賑やかすギャグの一面こそありますが、自分がもう死んでいる事を忘れるなよ!と言う効果も発揮していたのではないかと思うのです。
心を正しては、死を思い死を決し、いつも死に身になっている時こそ、武士道と我が身は一つになる。
「死んだ気で」何かに臨めば……
失敗を犯さずに、職務を遂行出来る。
自由な気持ちで、任務を大成出来る。
それが『葉隠』の伝えた「常住死身」でした。

しかし、彼女等はもう死んでいます。
「いつ死んでも悔いのないように覚悟を持って生きる」と言う使い方は、この場合出来ません。
その結果、生まれたのが「メメント・モリ」だったと言うのは、なんて面白い理屈でしょうか。
ゾンビィとは、言わば生死が曖昧な中途半端存在
「自分が生きている」と言う錯覚を上記の度に訂正する事で、彼女等は擬似的に「死んだ気で」望む事を成し遂げようとしていたのです。
敢えてギャグによって「死」を意識させる事で、自らがゾンビとして「生」きている事を実感させて、前へ進もうと努力し続けている。
ゾンビィでも「死」を実感する事は出来る。
そして、その原動力で前に進む事が出来る。
とんでもなき葉隠解釈を目の当たりにした瞬間でした。
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「葉隠」の言つてゐる死は、何も特別なものではない。
毎日死を心に当てることは、毎日生を心に当てることと、いはば同じだといふことを「葉隠」は主張してゐる。

三島由紀夫『葉隠入門』
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(3)「曲者は頼もしきもの、人の落目や難儀の時、頼もしするのが曲者」(『葉隠』聞書第一の一三二)

【全体】巽幸太郎
本作における「曲者」と言えば誰でしょう。
十中八九、口を揃えて、アイツの名前が浮かべば御の字
そう、我等が愛すぺき名おバカプロデューサー、伝説の巽幸太郎その人しか考えられません。
「手には負えない変わり者」
「ひと癖あって、したたかなヤツ」
「表面には表れない何かを持っていそうな、普通とは違った人物」
幸太郎以外には考えられない、実に酷い評価です。

しかし、これを山本常朝が知ったら、ブチ切れるに違いありません。
『葉隠』において、この「曲者」と言う言葉はまたまた別の意味を発しますから。
本著において「曲者」とは「頼もしきもの、人の落目や難儀の時、頼もしする」存在なのです。
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《原文》
神右衛門申し候は、
「曲者は頼もしきもの、頼もしきものは曲者也。年來ためし覺えあり。頼もしきといふは、首尾よき時は入らず、人の落目になり、難儀する時節、くぐり入りて頼もしするが頼もしなり。左様の人は必定曲者也」と。

《現代語訳》
神右衛門が言ったことには、
「剛の者は頼もしい者、頼もしい者は剛の者だ。今までに経験がある。頼もしいというのは首尾よく行っている時に入ってくるのではなく、人が落ち目になって、問題を抱えている時、くぐっても入ってきて世話をするのが頼もしいのだ。そのような人は決まって剛の者である」と。
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「曲者」
そいつは、人の調子が良い時には隠れて姿を見せない。
だが、一旦調子が悪くなって落ち目になって困っている時、他者を押し分けてでも現われて、力を尽して助けてくれる。
本当に頼りになる者の事
これは全く驚くべき事に、彼を述べているに他ならないのです。

自分の外面をおちゃらけとおふざけで彩りつつも、中身は真面目に仕事を行うその姿勢
仲間同士で解決する事を眼中に据えているので、助けを求められても素直には応じません。
しかし、本当にどうしようもない時には助け舟を出して、繋がりの架け橋を作ります。
アイドル達に細心の注意を払い、真に彼女達の事を考えて行動している彼に、好感を抱かない筈がないのです。

今まで彼を見てきたからこそ、はっきり言えるでしょう。
巽幸太郎には「曲者」のダブルミーニングが働いています。
「手には負えない変わり者」だけど「力を尽して助けてくれる」
「ひと癖あって、したたかなヤツ」でも「本当に頼りになる存在」
世間がどんなに否定しても、私は肯定し続けましょう。
曲者であり「曲者」だった彼
そんな幸太郎は本当に格好良いヤツで、アイドルものなのに1番気に入ったキャラクターが彼なのも、ある意味当然
こいつがいなかったら本作を観ていなかったと断言出来る程の男は、作中でもリアルでも実に曲者なのでした。



(4)「『水增されば船高し』むつかしき事に出會ふ程一段すゝむ心」(『葉隠』聞書第二の二四三)

【第12話】グッドモーニング アゲイン SAGA(源さくら)
彼女は「もっとらん」存在でした。
肝心な機会で失敗し、大事な場面でやらかして、重要な局面をふいにし続けてきました。
その結果、源さくらと言う人間は死に、源さくらと言うゾンビィだけが生き残った。
これは、彼女がこれまで辿ってきた苦難の証明なのです。
人間には戻れず、ゾンビィになってしまったのは、源さくらと言う少女がどうしようもなく持っていなかったから。
不幸と苦難の積み重ねが、彼女をこのような性(サガ)に導いたと言っても過言ではありません。
1人の少女が、あそこまでネガティブスパイラルに浸ってしまうのも無理は無い話と言えましょう。

しかし、さくらは大事な事を忘れています。
それは、苦難とは、対抗し続ける事で大きな結果を生み出すと言う事
苦しんだ事実は、決して無駄ではありません。
悲しんだ過去は、無かった事にはなりません。
最大の難事がふりかかったこのライブ
この時の為に、彼女はこれまであった苦難に耐える事が出来たのだと、私は思うのです。
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《原文》
「水增されば船高し」といふことあり。
器量者又は我が得方の事は、むつかしき事に出會ふほど、一段すゝむ心になる也。
迷惑がるとは、いかい違ひぞと也。

《現代語訳》
「水増せば船高し」ということわざがある。
つまり、難事にさいしてその人の能力は際立つというものである。
才徳のある人や自分の得意のことは、難しい事に出会う程、一層張り切るものである。
迷惑がるのとでは、たいへんな違いであるということだ。
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多くを失敗し、沢山やらかして、いっぱいふいにしてきました。
だったらそこは、彼女にとって肝心な機会ではなかったんです。
だったらそれは、彼女の中で大事な場面じゃあなかったんです。
だったらそいつは、彼女の重要な局面にはならなかったんです。
何故なら彼女は、本当に大切な所では自らの真価を発揮していたから。
【第1話】のデスメタルが齎したデスボイス
【第2話】のサキと交わしたブチ切れラップ
それらを踏まえた仲間全員の架け橋
本当に大切な所では、彼女は自らの真価を発揮していたんです。

「想いに応えろ、さくら」
「お前の真の力は、追い詰められた時にこそ、覚醒する」

この娘は「むつかしき事に出會ふほど、一段すゝむ心」を持っている人
彼女は「難事に出会っても、前へ進もうと歩める人」
逆境でこそ真の力を発揮出来るゾンビィに他ありません。
水位が上がれば、船は高くなる。
困難にぶつかる度、成長と言う名の水位は少しずつ上がっていきます。
さくらは、根底で少しずつ成長していたのです。
辛き浮世の冷たい風を体験した、強い人間になれていたのです。
例えネガティブスパイラルに押し潰されても……
例え自分自身を「持っとらん」と見ていても……
源さくらは、確かに「手に入れる」女の子なのです。


ここまで『葉隠』の言葉を用いて難しく語ってきましたが、本当に大切な事は1つだけ。
彼女達の陥った死は。
彼等が培った生き様は。
絶対決して、無駄じゃないと言う事
貴女の頑張りは、無駄じゃない。
貴方の生き方は、無駄じゃない。
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われわれは、一つの思想や理想のために死ねるという錯覚に、いつも陥りたがる。
しかし『葉隠』が示しているのは、もっと容赦ない死であり、花も実もないむだな犬死さえも、人間の死としての尊厳を持っているということを主張しているのである。
もし、われわれが生の尊厳をそれほど重んじるならば、どうして死の尊厳をも重んじないわけにいくであろうか。
いかなる死も、それを犬死と呼ぶことはできないのである。

三島由紀夫『葉隠入門』
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【第2部】生きるとは、アイドルに見つけたり
私の勤務地の近くには、アイドルがライブを行う吹き抜けスペースと言うのがあります。
そこではよくアイドルのライブが行われていて、私が勤務中の際にも、その歌声や歓声は建物内にまで大きく響き渡っておりました。
こっちにまで聞こえて来るファンの方々の声援
彼等に負けじと歌い続けるアイドル全員の歌声
特に何も思っていなかった歌に、彼女達の頑張りが感じられるようになりました。
特にどうも感じなかった応援に、ファンの熱き思いを抱くようになりました。
私にとって『ゾンビランドサガ』とは、そんな心境の変化を呼び起こさせてくれた作品です。
「アイドルと、そんな彼女等を応援するファン」
その見方の変移が、本作を観た結果、手に入れられた1番の功績だと言えましょう。


しかし、そんな私も正直言って、最初の頃は近辺のライブ同様、「何も思わず」「どうも感じず」でした。
ゾンビのサガと言う伝説を感じただけで視聴を開始した私も、1話放送後、特に感慨や興奮なんて湧かなかった次第
アイドルなんて興味ないので、アイドルアニメなんて欠片も観た事ない。
ゾンビ映画は結構観てきたけれど、ゾンビ自体が大好きって訳じゃない。
佐賀県なんて行った事無いから、そもそも好きになりようがない。
「ないない」尽くしだったあの時は、確かに否定的な感情の方が多かったように思います。

それでも観続けようと決意したのは、巽幸太郎と言う強烈過ぎるキャラクターを見逃す惜しさと、個人的に好きなデスメタルをぶちかました姿勢に期待したいと思ったから。
もしかするとこの頃から、私は本作に惹かれていたのかもしれません。
彼や彼女等を、細かい描写から理解していって。
頑張る過程や立ち直る姿勢を、間近で見続けて。
段々と、少しずつ「フランシュシュ」を取り巻く面子が好きになっていって。
何時しか、彼等の姿を見れなくなる事に、勿体無さしか感じなくなっていったんです。

それは、私が彼女達全員を好きになっていった証
だからこそ、要所要所でのシーンに胸が痛くなった事も多かった次第です。

飛行機事故なんて、墜落する前の恐怖や絶対に死ぬしかない絶望で、身も心も支配されるのは確実
そんな中で最期に思い浮かぶのが、叶えられなかった「夢」だったのかと思うと、私はとても悲しくなりました。
想像するだけで恐ろしくて切なくて悔しくて、堪らなくなる。
しかし、ゾンビィになって、その悲哀も癒されるのだと思うと、私は凄く幸福になれました。

夢を叶える矢先の落雷
死んだ事を「死んだ」と気付けない程の衝撃です。
然れど、ゾンビィになってからそれを1番悔しく感じたのが彼女なのではないでしょうか。
即死ってのは、死ぬ前の時間が与えられない代わりに、生き返ってからの痛念が強くなる。
しかし、ゾンビィになって、その後悔も癒されるのだと思うと、私は凄く幸福になれました。

誰かの為にとやってきた頑張りが、上手くいかないまま終わる程、悲しい事はありません。
最初は良好だった関係にも齟齬が生じて、分かり合えない日々に陥ってしまいます。
気がついた時にはもう遅い。
全ては取り返しがつかない状況になって、もう取り戻す事は出来ない。
しかし、ゾンビィになって、その喪失も癒されるのだと思うと、私は凄く幸福になれました。


「アイドル」と言うのは「生きていく価値」を全うする要です。
愛は、ゾンビィでアイドルが出来る事に、また新たなやる気を見出しました。
純子は変わらないファンの笑顔の為にも、昭和の生き方を自身は貫き通すと決めました。
サキはやりたいようにやってきて真にやれなかった事を、死んでから別の形で達成する事にしました。
リリィは、大切な人を笑顔にしていた生前を思い出して、誰かの為に歌い続ける事の大切さを改めました。
ゆうぎりもたえも、詳細は明かされませんでしたが、新しい生き方と言うのをゾンビィアイドルに求めて、生きる事を決められました。
そして、さくらも……
全うに上手く生きられなかった彼女も、ゾンビィになって、仲間達と1つの事へ取り組んで、遂には「生」を手に入れる事が出来たのです。

フランシュシュのメンバーは1回死んだ身でありながら、「ゾンビ」として、今も死に続けた状態で生きています。
観ていく内、自然と感じていました。
「私は、彼女達以上に生きていると言えるのだろうか?」
アイドルを全うする為、練習に精を出して努力しているフランシュシュ
自身の夢を真に叶える為、メンバーそれぞれが邁進するフランシュシュ
そう、これは、彼女達にとっての「ドリームアゲイン」なんですよ。
後もうちょっとって所で死んでしまって、何かを成し遂げる事が出来なかった少女の絞りカス、繋げ合わせた存在のゾンビィ達
そんな紛い物染みた彼女等が、必死で叶えられなかった「生」を手に入れる為、ゾンビィとして生き続けているのです。

死に損ないの私は断言します。
死んでいるけれど、彼女等は確かに生きていると。
喪ってしまった夢を、叶えられなかった生を……
この手で確かに取り戻す為に、フランシュシュのメンバーは「活動」しています。
日々を生き抜く為、死によって甦った彼女達
ゾンビィと言う、生きているのか死んでいるのか分からない中途半端だからこそ、生死の両方を肯定出来る筈
全てを受け入れたその先に、彼女達の今後はあるんですから。
「生死」を越えた「明日」
「一生」を越えた「未来」
彼女達の「明日」は、ここからが始まり
彼女達の「一生」は、これからが始まり
-----------------------------------------
《原文》
人間一生は、誠に俄に纔の事也。
好いた事をして暮すべき也。
夢の間の世の中に、好かぬ事計りして、苦を見て暮すは愚なること也。

《現代語訳》
人間の一生は、誠に僅かな間しかない。
好きな事をして暮すべきだ。
夢の間の世の中に、好きでは無い事ばかりをして、苦しんで暮す事は愚かな事だ。

『葉隠』聞書第二の二八七
-----------------------------------------

旅立つ少女に、言える言葉は1つしかない。

「行ってらっしゃい」

フランシュシュは、ここから始まる。
ゾンビィの伝説も、これから始まる。
「持っていなかった」少女の舞台は、更なる物語(サーガ)へ。
フランシュシュの伝説は、願い待ち望んでいた明日は、夢の向こうの情景は……
彼女等が生きている限り、続いていく。
それらを支えるのは1人の青年
立役者の想いに溢れた1つのサガは、こうして生まれた。


それは、彼等が生きていく限り、永遠に終わらないだろう。

{/netabare}




P.S.

【第1部】の『葉隠』診断
他にも幸太郎のさくらへの想いは「忍恋」(『葉隠』聞書第二の二〇四)ではないかとか、ゆうぎりやたえの正体が明かされていないのは「知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事」(『葉隠』聞書第一の二〇二)の教えではないかとか。
色々浮かびましたが、確定事項とは呼べない故、ここでは除外させて頂きました。
また、キャラクターの性格に沿った『葉隠』の検証では、リリィとゆうぎりだけがどうしても見つからなかった次第
これからも随時調べていきますので、もし見つかったら追記する可能性があります。
どうか悪しからず。



【第12話】のタイトルは「グッドモーニング アゲイン SAGA」でしたが、実はさくらの死んだ2008年に「Good Morning Again」と言う楽曲が誕生しています。
ハードロックバンド、Midnight to Twelveが出したアルバム曲

https://www.youtube.com/watch?v=zxGeoYnIadc

「グッドモーニング アゲイン」と付けた意味は【第12話】を観るとよく分かりますが、もしこの歌の存在を知っていて、歌詞の意味も知っていて、上記のタイトルにしたのだとしたら……
とても凄いなと思います。
興味のある方は、どうか和訳してみて下さい。



『ゾンビランドサガ』にCygamesさんが深く関わっている事を示すインタビュー記事
佐賀への熱い愛に溢れています。
リタへの愛も溢れています。
まあ、超絶可愛いからな、しょうがねえよな。

https://president.jp/articles/-/23992

https://www.famitsu.com/news/201810/08165516.html



アイドル×ゾンビ×佐賀で話題になった本作ですが、要素の一部である「ゾンビ」を題材とした映画って、意外と奇抜な設定や展開の作品が多い事で知られています。
「はいはい、ゾンビ映画ゾンビ映画」と揶揄や嘲笑で終わるのは昔の話
そんな訳で、ここではそんな衝撃作を、一言感想付記のスタイルで紹介したいと思います。

(1)『ゾンビランド』
『ゾンビランドサガ』の次に登場する機会が多い「ゾンビランド」映画(2つしかない)
道中ご一緒の仲間達と共に、引きこもりの青年がゾンビの支配された世界から逃げ続け、逃げ続け、逃げ続けるロードムービー
笑えて泣けて、ちょっぴり怖い、温かさ満点の映画です。

(2)
『ショーン・オブ・ザ・デッド』
異色のゾンビ映画で金字塔を挙げるなら、間違いなく話題に上がる本作
家電量販店の冴えない店員ショーンと、デブでニートの友人エドが織り成す破茶滅茶ゾンビ喜劇
兎に角デブニートのエドが良い、ニック・フロスト最高!
でも、デービッドは正直、可哀想だと思う。

(3)
『ウォーム・ボディーズ』
ゾンビ映画に綺麗なラブストーリー?
いやいや、ないでしょうと思っているそこの貴方、あるんです。
『ロミオとジュリエット』ゾンビver
興味のある方はご賞味あれ。
ゾンビにもイケメンっているんだなと実感した、切ない鑑賞後でした。

(4)
『ライフ・アフター・ベス』
綺麗なラブストーリーもあれば、当然汚いラブストーリーもある。
理想だけ追い求めていちゃ、人間生きていけないぜと感じる現実派の方は、こちらをどうぞ。
彼女がゾンビとなって甦ると、こんな障害が発生します。
彼は、腐れて行く彼女の愛を受け止め続けられるのか!?

(5)
『ゾンビ・ガール』
ホラー映画より怖いものと言ったら何か?
私は、それって「現実」だと思うのです。
どんなに恐ろしくて怖い映画でも、現実に比べたら敵いません、屁の河童です。
そして、本作はゾンビ映画の中でも結構「現実的」な映画
『ライフ・アフター・ベス』とは違った観点から、彼女がゾンビとなって甦ると、こんな障害が発生する事を伝えています。
現実派の方々、カムバック!
こんな事が起こったら恐ろしくてしょうがないので、お相手が死んだ際は、きちんとお弔いする事をオススメします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

佐賀が舞台の新感覚ゾンビ系アニメ

佐賀×ゾンビ×アイドル。今までにない作品。
僕には佐賀に住む親戚がたくさんいて、時々行くので、佐賀が好きと言っても過言ではないので、この作品で佐賀が世に広まることは非常に嬉しかった。

それでも、ドライブイン鳥のCMは知らなかった。親戚もあんまり知らないみたいだから、意外とマイナーな店かも。そう考えるとアニメが良い宣伝になったな。

初回からびっくりさせられたよ。いつも通りのアイドルものかなとか思って見たのに。{netabare}さくらがいきなり、軽トラに撥ねられちゃうんだもの。{/netabare}
トラウマものだわ。

宮野真守演じる巽幸太郎のノリがうざさ全開だが、これまた強引なプロデューサー感があって良い。いや~ええ声。
謎にまみれた男。{netabare}さくらと幸太郎は学生時代に面識があったかのような描写があり、恋心あったのかも。だからゾンビにしたのかな。
謎の男マスターとの関係性とかも気になる。{/netabare}

メンバーは以下の通り。

アイドルへの憧れを持ち、一番最初に自我を持ち動いたさくら。

伝説の特攻隊長二階堂サキ。{netabare}先にブレーキを踏んだら負けのチキンレースでブレーキ踏まなきゃ負けないという必勝法??を編み出した。熱いのか馬鹿なのか分からん。強すぎるわ。
当時勝負していた麗子は家庭を持ち、安定した生活を送っていたように見えたが、その娘万梨阿もヤンキーまがいになってしまって、色々あっても熱い想いで解決に導くサキの優しさが分かる回は良かった。{/netabare}

メンバー紹介の中、唯一さくらが反応を示した、伝説の平成のアイドル水野愛{netabare}冒頭にてさくらが見ていたアイドルライブのDVD映像に映っていたのはゾンビになる前の愛やろな。アイアンフリルていうらしい。落雷で死んだみたいだが、それがちょっとした伏線?最後のほうのライブで落雷を受けてもライブし続けるわけで。{/netabare}

伝説の昭和のアイドル紺野純子。
{netabare}飛行機事故で死んだ。{/netabare}

伝説の花魁ゆうぎり。彼女も謎ばかりだったなあ。
2期に期待。

伝説の天才子役星川リリィ。{netabare}実は男の娘で本名は豪正雄とは見た目に合わない。お父さんも似ても似つかないくらいでかいし、怖い。しかも、死因がヒゲが生えたことによる精神的衝撃由来の心臓発作って馬鹿馬鹿しいな。彼の回は全てを持っていかれた感ある{/netabare}

一番気になる伝説の山田たえ。CV三石琴乃って。おいおいレジェンド声優さん仕事選んでえとつい言いたくなってしまった。意識あるのかないのか分からんで終わってしまったが、2期ではどうなるのやら。謎多いままで終わったしまった。

唐津駅でのゲリラライブ、ラップバトル、営業でアイドル活動をしていくぞ。きちんとアイドルものとしても良作であった。{netabare}アイドルは死ぬことと見つけたりって死んどるやないかーい。{/netabare}

最終回も伏線ありげな終わり方で2021年から始まる2期が楽しみ。ゆうぎり回とたえ回も見たい。そして、さらなる佐賀の特産品、景勝地その他を見せてくれ。


色んなところで佐賀の特産品をアピール。
アイキャッチは以下
古伊万里浪漫
実在する上に、販売会社であるおつまみギャラリー伊万里佐賀県に本社あり。創業は1902年のお店!

たまねぎと鍋島直正の像
鍋島直正は第10代佐賀藩主にして、佐賀の七賢人の一人。
江戸末期から明治にかけて活躍した佐賀出身の偉人の総称で、鍋島直正は、佐賀城下に医学館を建てたり、反射炉を建てたりしたんだとか。
佐賀は北海道に次ぐ全国第二位のタマネギ産地。春から秋に出荷する量なら全国一位というたまねぎ王国。白石町が有名。

ブラックモンブランとミルクック
佐賀もとい、九州では有名な竹下製菓株式会社の代表商品。
特にブラックモンブランは生誕48周年らしい。どう頑張っても床にこぼしてしまうクッキーがもどかしいが、これが美味しい。九州じゃなくても欲しい。

さがほのか
佐賀県出身のいちご。1991年に生まれ、2001年に品種登録されたらしい。

茶摘み
嬉野温泉のある嬉野市はお茶の街。日本での釜炒り茶発祥の地らしい。

バルーンフェスタ
佐賀市で毎年恒例のイベント。1978年から開催しているんだと。100機を超える熱気球が空を飛ぶイベント。海外から来ている人もいたような。

牧のうどん
福岡・佐賀を中心に営業している。麺は柔らかめ。やかんで出汁おかわりできるぞ。

唐津くんち
唐津神社で行われる唐津最大の行事。曳山という山車が街を巡る。参加者は50万人超えらしい!
重要無形民俗文化財にも指定された祭りで収穫感謝の意味合いがあるらしい。

さが美人
佐賀みかんの統一ブランド。佐賀の極早生みかんの生産は全国1位らしい!

さが錦
村岡屋というところで作られている佐賀の有名なお土産。

伊万里湾大花火

Cygames佐賀ビル

シシリアンライス
ご飯の上に甘辛ダレで炒めた肉とタマネギ、その上にレタスやトマト、キュウリをトッピング。仕上げにマヨネーズをたっぷり。

アスパラガス
出荷量は全国2位。

有田焼、唐津焼、伊万里焼
佐賀と言えばこれ。

魚ロッケorミンチ天
佐賀の中でも地域によって呼び名が変わるようだ。

波戸岬サザエのつぼ焼き売店
波戸岬は佐賀県唐津市鎮西町の東松浦半島最北端にある岬で玄界灘に面する玄海国定公園の一部。
安くでサザエを食べられるらしい。

からつバーガー
虹の松原。県道347号に面した敷地で営業。

鍋島
富久千代酒造有限会社製造。平成23年、ロンドンで開催された世界的な酒類コンテストIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)日本酒部門で最優秀賞に輝いたこともある有名な酒。

呼子のイカ刺し
佐賀名物と言えばイカ。東京のほうにも出荷しているの見たことがある。
幸太郎が常に所持し、ゾンビっ娘に食べさせるゲソ。成分的に犬の体調に良くないが、ゾンビ犬なら別。

唐津城
2017年に続日本100名城に選ばれた。


それ以外
長谷津ジャズオーケストラは実在しないものの、長谷津はゾンビランドサガに関わっているアニメスタジオMAPPAがユーリ!!!onICEにて登場させた舞台であり、佐賀県唐津市をモチーフにしているようだ。

久中製薬
どう考えても久光製薬。東京都千代田区に東京本社があるが、佐賀県鳥栖市にも本社を置いている。

嬉野温泉
フランシュシュは華翠苑を利用。概観、部屋も完全再現。
嬉野温泉シーボルトの湯は公衆浴場。
この大古場さんは、フランシュシュを見て何かに気付いたようです。

ドライブイン鳥
鳥焼き肉屋。サイドメニューやドリンクメニューも豊富らしい。フランシュシュが行ったのは伊万里店。CMはまんま使っている。
まさかの社長本人登場。声も姿もご本人。

ガタリンピック
佐賀県鹿島市で毎年行われる初夏のイベント。
有明海の干潟を利用した競技が行われ、ガタチャリのほか、大人も子供も楽しめる様々な競技があるそうだ。漏れなく泥まみれになれる仕様。どう頑張っても最後はダイブ笑。

鏡山
唐津市にある山で展望台から市内を一望できる絶景スポット。
ハンググライダー、桜、ツツジの名所でもある。松浦佐用姫伝説という伝承もあるそう。

鹿島おどり
冒頭で練習していた。1962年の大水害からの復興の願いを込めて始まったのだとか。

ふるさと会館アルピノ
イベントホールの他、物産展時販売場、唐津焼総合展示販売場も併設されている。

天山
標高1,046.2メートルの山で県立自然公園


OP
徒花ネクロマンシー フランシュシュ[源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)]
歌詞の中にメンバーの死因が隠されているらしい。色んなものが余すところなく、紐づけられているな。

ED
光へ フランシュシュ[源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)]
EDではしっかり佐賀の風景を再現しているようで、調べたところ、
佐賀市のマンホールにはムツゴロウが描かれ、RAG・Gさんというライブハウスの外観もしっかり再現され、広川鮮魚店や佐賀県唐津市新興町にある屋台村のやまちゃんらしい。
シーボルトの湯の近くにある湯宿広場。足湯ならぬ足蒸し湯。なんと無料!
コーヒーショップボガ実在店舗。閉鎖された寿通り商店街にあったため、現在は失われた。
知らんけど。
勿論、楽曲もコーラスで卒業ソング風なのが良い。


挿入歌
Temptation from the Hell
FANTASTIC LOVERS アイアンフリル[水野愛(種田梨沙)、薫(佐藤優希)、ノノ(望月麻衣)、仁奈(大出千夏)、みゆ(松井栞里)]
ようこそ佐賀へ デス娘(仮)
サガ・アーケードラップ サガ・アーケードラッパーズ[ラッパーA(木村昴)、ラッパーB(武内駿輔)、ラッパーC(宮城一貴)]
DEAD or RAP!!! グリーンフェイス
目覚めRETURNER フランシュシュ
ドライブイン鳥 Riz☆Rie
ドライブイン鳥(フランシュシュver.) フランシュシュ
アツクナレ フランシュシュ
ゼリーフィッシュ アイアンフリル[詩織(徳井青空)、ユイ(金子千紗)、真琴(日野向葵)、ひかり(真央)、じゅりあ(遠野まゆ)]
Peace & Love 男の子マンションズ
To My Dearest フランシュシュ
特攻DANCE フランシュシュ
鹿島一声浮立
ヨミガエレ フランシュシュ
FLAGをはためかせろ フランシュシュ


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。死して蠢く、ゾンビによって……否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”少女たちの願いは、たった一つ。「私たち、生きたい。」これは、少女達が起こす奇跡の物語(サガ)。MAPPA×エイベックス・ピクチャーズ×Cygamesの3社が偶然にも手掛けた100%肉汁オリジナルアニメが誕生!

1. グッドモーニング SAGA
その生きる屍は、ある洋館でひっそりと目覚めた。それはただ、自分が誰かも、その場所がどこかも、何もわからぬまま、徘徊するのみ。やがて生きる屍は、恐るべき現実を目の当たりにし、自らの運命を告げられる。偽りの仮面をかぶり、闇の中を歩き続けるしかないのだと。そして、生きる屍に天からの光が差した時、人々は聞くだろう。狂乱の中に響き渡る叫びを。その、破滅の叫びを。-----《巽幸太郎》の日記より

2. I♡HIPHOP SAGA
ただのゾンビィだったメンバー全員が自我に目覚め、《さくら》も安心したようだ。ようやくここからアイドルグループとしての活動を始められる。まずは、あいつらにゾンビィバレをした時の恐怖を叩きこまなければ。グループ名も『デス娘(仮)』だと方向性が偏りそうなので、今変えてしまおう。思い付かないので、今度にしよう。あとは、アイドルグループにふさわしい初舞台の用意だ。何か良いイベントはないものか。-----《巽幸太郎》の日記より

3. DEAD OR LIVE SAGA
佐賀城でのイベントも想定通りに盛り上がった。《さくら》と《サキ》の爆発力もなかなかだったが、盛り上げに徹した《ゆうぎり》と《リリィ》もさすがに肝が据わっている。《たえ》はあれでいい。が、どうも全体的にアイドルっぽさが足りないので、強引にアイドルっぽい感じのやつをやらせるとしよう。経験者の《愛》と《純子》が引っ張れば、全く問題ないはずだ。ワンフォーゾンビィ! オールフォーゾンビィ!-----《巽幸太郎》の日記より

4. ウォーミング・デッド SAGA
グループ名は俺に何の断りもなく『フランシュシュ』になったらしい。リーダーもいつの間にか《サキ》に決まっていた。改めて俺がプロデューサーだと分からせた方がよさそうだ。とは言え、自主的に行動するようになったのは悪いことではない。ここはちょっぴりやる気を出したおしゃべりゾンビィ達に、がっつり稼いでもらうとしよう。というわけで、温泉へ営業に行かせます。メイクが取れてゾンビィバレでもしたら、一巻の終わりだな。-----《巽幸太郎》の日記より

5. 君の心にナイスバード SAGA
あいつらは俺の想像を簡単に超えてくる。製薬会社とのタイアップのチャンスを見事に潰してくれた。だが、そこはこのプロデューサー巽幸太郎、今回は誰もが知っている超有名企業のCM出演権を手に入れてきました。『フランシュシュ』は佐賀一帯にその名声を轟かせるだろう。泥にまみれた不死鳥は、大空へと羽ばたく。-----《巽幸太郎》の日記より

6. だってセンチメンタル SAGA
『フランシュシュ』にもファンがついてきた。これもひとえにプロデューサー巽幸太郎の手腕。ここらでひとつファンとの交流を持たせ、その心をガッチリ掴ませよう。普段はデジタルを駆使しても、アナログな繋がりの強さを忘れてはならない。実際にファンを目の前にすれば、ゾンビィどものなかよしチームワークも強まるはず。完璧。シャワーを浴びる。-----《巽幸太郎》の日記より

7. けれどゾンビメンタル SAGA
野外音楽イベント【サガロック】への出演が決まった。だが相変わらず《純子》のやつがうじうじナメクジみたいになっている。サングラスが曇るの、あいつのせいじゃないだろうな。メンバーたちは不安そうだわ、《愛》にかかるプレッシャーは強くなるわ……【サガロック】当日の天気予報は雷雨か。文字通り雲行きが怪しくなってきた。とりあえず、潤いが欲しいので今日は寝る。-----《巽幸太郎》の日記より

8. GOGO ネバーランド SAGA
臭い蓋を開けてみれば、【サガロック】でのステージは成功に終わった。止まない雨はない。蘇らないゾンビィもいない。『フランシュシュ』の名もだんだんと知られてきた。ただし、有名になれば、当然ヘンな輩に目を付けられる可能性も大きくなる。まさかあの男がきっかけで、やーらしかゾンビィたちが重大な事実を知ることになるとは。ゾンビィたちよ、何があろうと、明日に歌え!-----《巽幸太郎》の日記より

9. 一度は尽きたこの命 なんの因果か蘇り 歌い踊るが宿命(さだめ)なら 親友(とも)への想いを胸に秘め 貫くまでよ己の SAGA
突然ですが、少子高齢化社会です。これからはサガのご老人たちにも『フランシュシュ』のファンになってもらわなければならない。おじいちゃん、おばあちゃんが会いに来るアイドル。素晴らしいと思いませんか。イベントでの挨拶も、わかりやすくするか……「『フランシュシュ』はいつでもアクセル全開! 老若男女に向けたアイドル活動を行ってまいります!」いや、もっと端的に、「ゾンビィのとこ、こないか?」-----《巽幸太郎》の日記より

10. NO ZOMBIE NO IDOL SAGA
ご老人たちだけでなく、やんちゃなファンも増えたようだ。優秀なプロデューサーのおかげで、ゾンビィ達も死んでいるにしてはスクスクと成長している。そんなぎゅーらしかゾンビィ達に、新たなステップを踏ませてやることにした。これは、あいつらが必ず登らなければならない大きな山だ。そしてその頂へ向かうためにすべきことは、一つしかない。-----《巽幸太郎》の日記より

11. 世界にひとつだけの SAGA
やりおった。《さくら》が事故りおった。どうやら生前の記憶が戻っているらしい。あいつ、元の性格がめちゃくちゃだ。(※中略)他のじっぱかゾンビィ達は《さくら》を元に戻そうとしているようだが……(※中略)とりあえず、明日が欲しいので今日は寝る。追記:寝付けない。コーヒーを飲み過ぎたか。-----《巽幸太郎》の日記より

12. グッドモーニング アゲイン SAGA
《さくら》の記憶が戻らない。まったく「持っとらん」「持っとらん」とうらめしかやつだ。だが、ここで諦める巽幸太郎ではない。自分を信じろ。俺は必ずアルピノのステージに『フランシュシュ』を立たせる。そこからがプロジェクトの本当の始まり。『ゾンビィランドサガ・プロジェクト』の始まりなのだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

初見の視聴開始時は、正直誰1人これぽーちもカワイイなんて思えませんでしたw。(何回かの再視聴を終えて)。

>2話まで視聴して
1話まで視聴した時点では、「何かイロモノ作品だな~」って感じで
音楽も○○メタル?・・で安直だな~くらいに思ってました。
この時点では「1話切りかな~?」くらいの手応えでした。

・・ただ、今期の作品は数が多い割にあまり興味をひくものがなかったのと
宮野さんがとても楽しそう♪に演技されてたのでそれ目当てに2話視聴してみたところ
正直、衝撃でした!!(笑撃?)。

まずは、音楽!。
かなり攻めてきてるんじゃないでしょうかww。
アイデアとしては出ることもあるかもだけど
ここまでちゃんとカタチにしてることに驚愕しました^^(褒め言葉)。
まだまだ多様性出してくるかもで、次回が予測できません!(←期待)。

あと、1話だけのちょい役かと思ってた吉野さんが、2話も出てきて大歓喜しました!。
もしかして今後もレギュラー出演ですか?(切望)。

まさかの継続視聴確定ですw。


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>3話まで視聴して
ああ、毎週宮野さんに癒される幸せ♪。
←どうしてもこっちが視聴理由の本命になってしまいます。

どの高さなのかよくわからない絶妙のテンション上下移動とキレw。
心地良い”いい加減っぽさ”^^。
気を抜いてたら飛んでくる言葉のカウンターパンチ!。
かと思えば、ゾンビネタを生かしたグッとくるセリフなんかも♪。

次から次から予想外のもの(セリフ)が飛んでくるので
「どうやってメンバーを○○○化させたか」なんて
もうどうでもよく思わせてしまう○○押し力w(褒め言葉)。


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>8話まで視聴して
ああ、久々にアニメで泣かされました・・(TдT) 。
・・それも何シーンも。。。

ああ、これは間違いなく神アニメ。伝説となる作品。今期覇権どころではありません。
BD購入、ほぼ確定してしまいました^^。

アイドルサイドとゾンビサイドという
今まで見たことも聞いたこともない二重生活?2面性?の演出、素晴らしいデス。

7話まで視聴し終えた時点の自分は絶対好きになることはないだろうと思っていたあのキャラ。
まさかの逆転弾w。

要所で作画をワザと崩してるのも上手いな~って思った。
キレイなだけの作画じゃ絶対出せないもの(キャラの感情や性格みたいなものまで)が
見事に表現されているように思います!。→絵に味が出てきてますよね♪。

★の評価、文句なしにMAXまで上昇です!


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>9話まで視聴して
2話連続での、さらなる神回!!!。
また涙腺刺激されまくってしまいました・・(TдT) 。

今回のメインキャラも、1話からこれまでの印象としては
「好きになることはないキャラだろうなあ」だったのですが
はい、逆転満塁弾ww。

某まとめサイト様の記事で
1話の某シーンが映画「下○物語」のパロ疑い?・・みたいな記事があったのですが
参考にはしてると思うけど、自分はオマージュの範囲内だと感じました。

・・そうそう、今回のメインキャラを1話で初見で観た時からずっとみる度
「下○物語」での土屋ア○ナさんを思い出してしまってたのですが
ああ、たしかにそういえばそうですね。明らかに意識して作ってるだろうし
1話のアレもそうっちゃあそうですよね^^。
・・でも「下○物語」大好きなので、こういうオマージュであれば大歓迎です!!。
ある意味、いろんな意味でさらにさらにさらにさらに越えてきているし♪。
ある意味、「Angel Beats」からもヒント得てそうですよね^^。
ゾンビだからできるいろんな逆転の発想がスゴすぎます!!。

主要キャラにゆかりのある周りの人の使い方も上手いですよね~。
意外性からココロ動かされて涙腺やられちゃいますわ・・><。

宮野さんのいつもに数段増して破壊力ある一言英語?www
~からの、ラストの「○○團」?!・・で、最っ高の〆と感動でした!!!。

ブラボー、スタンディングオベーションです^^。


・・ただ、これまでもそうでしたが
放送中の作品がお気に入り作品になってしまった場合、はい。既にロスがこわい・・。
どういうENDになるかによっても、どういうロスになってしまうかがこわい・・。
成仏ENDかなあ・・でも、わざわざアイドル活動させてるので今後も継続前提??
宮野さんと犬の正体は何なのだろう・・??。・・・天使ちゃん??。


---------------------------------------------
>某まとめサイト様で9話が不評と知って
わー、すごく意外です。自分の評価は非常に高いです!。
(某フレ2期の脚本さん?・・ってのはとりあえず考慮からはずしますw)

おそらく視聴者の年齢や生きてきた環境、観てきた過去の作品群?
とかによっても感じ方は大きくかわってしまうんだろうなっていういい例だと思います。
高評価してる自分でさえ、過去に見たチキンレースネタが描かれた作品って
何だったっけ?って、全く思い出せなくなってるレベルですし・・。

以下、ネタバレ考察です。

{netabare}
>チキンレースで決着が酷い
サキの死因だったのですね。生前のサキがいかにある意味、いい意味でも悪い意味でも
まっすぐすぎる性格だったのかが、うかがい知れます。現代ではバカらしいと感じて
しまうであろうヤンキーネタやチキンレースも、サキが生きていた当時の人生経験と
周りの環境では、そういう選択になってしまう性分だったのでしょうね。

サキは自身がチキンレースで死んでしまったことを本当に後悔しているのでしょうし
実際悲しんでいるかつての親友、そしてまた同じ結末に巻き込まれかけているその娘さん
を目の当たりにして、それはとめずにはいられなくなってしまいますよね。

チキンレースという選択はあくまでドラミちゃんの現リーダーが先走って開始してしまった
のですから、その方法でしかもう終わらせることはできない。
となると中途半端にチキンレースをするのではなく、圧倒的にぶっちぎって
ドラミちゃんの現リーダーも死なせずに途中であきらめさせる。

実際にバイクを大破させることで、その他大勢にもチキンレースの本当の怖さと空しさを
知らしめる。ついでに親友が抱え続けていた心のモヤモヤも吹き飛ばす!。
チキンレースの後に本人も「こんなの伝説でもなんでもない」って言ってたし
何より最後のステージ後の笑顔!・・で全て描かれているじゃない^^。
(無関係だけど漫画「DADA!」の主人公の笑顔思い出した^^)

(あと最後のステージって、あの現場でももちろん歌って踊ったんだと思うけど
 その後、仕切り直しで行われた公式のライブテージとダブらせて描かれて
 いたようにも思う(そっちがちゃんとした衣装バージョンかと))
 (いつものレギュラー観客(メタルファン)もいたし)

>他のメンバーとの協力が描かれなかった
え?、サキがケリをつけるまでちゃんと巽の車の中で信じて待って(巽が連れてきた?)
最後にはアイドル活動を見せつけたじゃないですか!。信じて待つのも友情^^。
画面で描かれてなくても、そういう想像が楽しいのに。

>親友がサキに気付かないのはおかしい
まず死んで20年?経ってるのに20年前の姿そのままで現れるとは考えにくいし
そもそも人間の記憶って、20年経ったらかなりアテにならない・・。
それにいったん「サキ」って声が出てしまったけど本人に完全否定(←ここグッときた)
されてしまったらもう疑う余地はないでしょうね。

>親友の娘がグレた理由が謎
片親で(最初は父親もいた)育ててくれた母親が大好きだったんだと思う。
ドラミの初代総長だったというのも娘さんの中でのヒーロー像だったんだと思う。
それがなぜか(サキの死が原因とハッキリは知らなかったんだと思う)
世間に対していつもペコペコするようになってしまったように感じて
変わってしまった母のかわりにドラミ(憧れていた母の象徴)を守ろうとしたんじゃないのかな?。
{/netabare}

ああ、賛否両論とはいえ、なんかいろいろ考察される作品って
視聴者に愛されてる作品だと思います!。

(あ、前回書き忘れたどうでもいい余談感想ですが
 9話ってクレヨンしんちゃん出てきても違和感ない作画・世界観だったようにも思うw。)


---------------------------------------------
>12話まで視聴して
文句なしの神アニメでした!!。
提供CMでのセリフ「最高のコンテンツを作る会社cygames」に偽りナシです^^。

焦らし方がほんと上手い作品だと思いました。
10話11話がしっかり活かされた形での12話での〆が最高でした!!!!!。

やっぱ宮野さんが最高の瞬間を持っていきましたね♪。
さりげなくサラッと描くあたりの匙加減が絶妙でたまりません。。

このコンテンツはほんとにまだまだ始まったばかりのSAGAですね!。
想像させてもらえる要素が山積みで、それがどれも気になってしまうところがニクいですw。
間違いなく”続編を作るべき作品”だと断言できます。

本渡さん、すばらしい作品に巡り合えてよかったですね^^。

ちょうど昨日、予約していたBD1巻が届いたので特典CDをipodに入れて聴いてみたのですが
劇中で聴くよりもさらに愛着がわいてしまいました。
というのもcygamesイベント?でのリアルライブ映像を見たことによって
"各キャラ"と"中の人"が自分の中で上手く一致したため
それぞれの声優さんの歌声の個性や味が、より一層楽しめるようになってきました!。

本編1話2話見返しましたが、今まで見えてなかった見え方・発見ができて楽しいです♪。
特典映像まだ見てませんがこちらも楽しみです。。

※余談
先日こみっくがーるずBDも見返したのですが
道路のカーブミラーの映像が映った瞬間、さくらちゃんが出てきそうな錯覚に陥りましたww。


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>BD1巻を視聴して
本編3話4話見返しましたが、周回を重ねるごとに深みが増しますね!!。
←各キャラそれぞれが自分の中で立ってきます^^。
・・巽さんの見え方もかわってくる♪(もちろんさらにいい方に)。

1点だけ惜しいなと思ったのは作品通しての3Dモデリングでのライブ映像ですね。
チームダンスを映像化するのに3Dモデリングの方がトータルでやりやすいのかな?。
そこはもちろん理解できるつもりですが
表情が終始「へのへのもへじ」みたいに見えてしまって・・w。
多少手間はかかってしまいますが、3Dモデリングでライブ映像のベースをつくって
最終的にはデジタル手書きの線画?で仕上げてもらえたら最高だったと思います!。
(←要所のカットはちゃんとそうでしたよね)

特典のイベント映像見ました~♪。
収録時間がすごく短かったのがかなり残念でしたが、でも非常に満足でした。
普段、他県の県民のことを羨ましいと思うことはほとんどないのですが
今回だけは佐賀県民うらやましすぎです!!(嫉妬)。

できたらいいな・・みたいな企画に
「フランシュシュメンバーと宮野さんで行く佐賀の聖地巡礼ロケ」って言ってましたが
大賛成です!!!!!!!!!。めっちゃくちゃ観たいです!!!。ぜひ実現してくださいね♪。


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>BD1巻を視聴して+α
そうそう、9話観終えた時点で心配していた最終回後のゾンサガロス・・

なんと、そのゾンサガロスがない!?・・ことに自分自身でも驚いています!!!。
普通、ロスがない場合って、どうでもよかった作品?の場合が多いのですが
本作に限っては、真逆です!!!!!!。

まだまだこんなところで終わるハズがない・・
まだまだコンテンツは続くハズ・・
・・と、何の根拠もないのに確信できてしまうww。

それほど、まだまだ本作には作り手の、そしてキャストさんの
そしてもちろん視聴者も含めてそれぞれの熱量が、まだまだ溢れてしまってるんですからw。


BD1巻の4話再視聴だけではもちろん満たされないので
そのまま5話、6話とTVの録画を追っていってるんですが
終盤までの導線(伏線ではなく)になっていて1周目で気付けなかったこと
がどんどん見えてきてたまりませんw(褒め言葉)。

たとえば、さくらちゃんの○○がない時の行動って
さくらちゃん自身の本質部分が描かれているわけですよね~。

バード回の○○撮影時に
何テイク目かであっさり収録終えれた?って時
どうやって上手くいったんだろう?って結構な違和感があったけど
ちゃんと最終回で回収されてて、すごく意外なカウンターパンチで心地よかったです^^
他の話数の時でも、さくらちゃんが○○に○○を○える場面が描かれていて
TV放送時にはどうってことなかったシーンが
最終話までいったん観終えてから再視聴すると
その場面での感じ方が、自分でもびっくりするくらい変化していて
さらにさらに満たされてしまいました^^。

BD2巻、早く発売してくださいw(特典映像とCD待ち)。


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>何回かの再視聴を終えて
初見の視聴開始時は本作の各キャラの絵柄(アイドルサイド含めて)を観ても
正直誰1人これぽーちもカワイイなんて思えませんでしたw。
(・・正直誰1人好きになることはないだろうと思ってました)

・・それが今、各キャラへの思い入れがこんなに生まれてしまっているなんて!!!。

これはやはり、ストーリーで魅せられた(作った人全員のおかげ)のと
中の人(声優さん)の頑張りで魅せられた両方の証明だと思うんです!!!!!。

本作の制作に携わられたすべてのスタッフの方々、すべてのキャストの方々、
本当に本当にありがとうございました~♪。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 54

72.4 2 シュールで方言なアニメランキング2位
ドリフターズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (578)
2889人が棚に入れました
西暦1600年 天下分け目の大戦、関ヶ原の戦い――薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋――豊久はそこにいた謎の男、『紫』を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。――そこはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。異なる時代から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾り駆ける!

声優・キャラクター
中村悠一、内田直哉、斎賀みつき、鈴木達央、青山穣、家中宏、小野大輔、高木渉、櫻井孝宏、古城門志帆、西田雅一、楠大典、皆川純子、乃村健次、北西純子、田中正彦、安元洋貴、石田彰、宮本充、伊藤かな恵、間島淳司、続木友子、石塚さより、仲野裕、杉田智和、福田賢二、遊佐浩二
ネタバレ

wp38 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

常住戦陣

12話+2話、計14話視聴完了。

歴史上の名の知れた偉人達が沢山出てくるけど、聞き覚えのある名前は4,5人くらいだった。
だって社会の授業って退屈でダルくて、テストの時くらいでしか覚えようとしてないんだから
しょうがないw

この作品は戦国時代のような、戦いが激化してる世界が舞台だから人がかなり〇ぬ。
しかも血しぶきどころか、首ゴロン・胴体バッサリ描写が豊富(笑)
戦闘シーン外ではギャグ漫画のような作画や言動も多く、ある程度は緩和されてる気がするけど、
いくら血の色が抑えられてるとはいえ、中にはそういった描写自体が苦手な人もいるだろうから、
免疫力が少ない人にはオススメしない方がいいのかも。

異世界モノだと思うけど、{netabare}魔法がドカドカ使われてるようなのじゃなくて、剣や弓、銃火器等に
よる物理攻撃主体の戦闘が繰り広げられる。
そもそもあの世界には、魔法という概念は勿論、その元となる魔力自体が存在してるのか
どうかすら分かんないけど、ファンタジー系によく出てくるエルフ族やドワーフ族、他にも
獣人やオーク、ドラゴンなんかも存在してる世界だから、魔法があったとしてもなんら不思議
じゃないとは思う。
ただ、それっぽいのを使ってるのは敵大将と一部の者だけで、その他の者が行使してる姿は
見かけてない。あと陰陽術もあるが、こちらも味方大将の一派しか使ってない。
まぁそういった人達以外はみんなただの人間だから使えなくて当然かも。
それに、物語の中心となってる者達には、元々あの世界で暮らしてる人達をはるかに凌駕する
知識と戦闘技術を持ってるから、たとえ魔法が使えなくとも全く問題無いように思える。

しかし、いくら弓より威力があるとは言え、連射が出来ず、ライフリング加工もされてない
銃身の火縄銃を主戦力に組み込んでるのはどうかと思った。
味方にリボルバーやガトリングガンを所持してる者が登場してて、それらを好きにして良いと
言われてたし、それに信長が自分で「作れるかどうか分からんが、これがあれば・・」みたいな
事を言ってたから当然こっちを複製するものだと思ってたが、何故かそれらよりはるかに劣る
火縄銃を量産したからマジで意味不明。
まぁ信長の事だから、現状を踏まえた上で、威力はあるが構造が複雑で解析・複製まで時間が
掛かるガトリングより、戦への素早い投入が可能であろう単純構造の火縄銃を選択したのかも
しれない。で、火縄銃はあくまで繋ぎの時間稼ぎであり、その間にガトリング本体や弾丸の解析・
複製を進めてもらう、といった考えなのかも。
なんにせよ、そういった部分はこの14話の間では語られてないから推測の域は出ないけど、
今後もし続編が制作されるのであれば、多分明らかになるんじゃないかなって思う。

あのサンジェルミとかいうオカマの人、名前からして不老不死で有名なサンジェルマン伯爵だよね?
しかも、その口ぶりから他のドリフターズよりかなり先の時代から飛ばされてきてる感じがする。
もしかしたら現代より先なのかもだけど、もしそうだったらミサイルなどの大量殺戮兵器の知識を
持ってるって事になるから、ある意味1番怖い存在なのかもしれないな~。
あと零戦に乗ってた兵士の人。あの人の口調になんか聞き覚えあるなぁって思ったら、ナルトの
キラービーと似てる、というか全く一緒だったw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「漂流者」vs「廃棄物」の熱き戦い…

この作品の原作は未読です。この作品…まずタイトルから気になりました。
なぜなら昭和を代表する伝説のお笑いグループと名前が一緒だったから…
でもこの作品…お笑い要素を殆ど感じさせないシリアス基調の作品になっています。

ドリフターズ…英語で「漂流物、放浪者」を意味するのだそうです。
この作品を良く表したタイトルだと思いますが、あの伝説のお笑いグループもデビュー当時に自分たちを「漂流物、放浪者」と位置付けていたとすると、感慨深いモノがあります…

この作品は、異世界にこの世界の人間を送り込む2人の人間が存在しています。
一人は紫とうい謎の男性…彼が送り込んだ人を「漂流者」と呼んでいます。
もう一人はEASYという少女…彼女が送り込んだ人は「廃棄物」と呼ばれています。
紫とEASYは犬猿の関係…そのため異世界でも「漂流者」vs「廃棄物」の戦いが繰り広げられるのです。

異世界に送り込まれた人達がかの地で頑張る…まるで戦国自衛隊のようですが、この作品の設定の面白いのはここから…
異世界に流れていくのは歴史上名前を残した人物ばかり…
しかもそれが時間も世界も飛び越えてこの異世界にやってくるんです。

今回描かれている人物の一部を少し列記します。

<漂流者>
島津豊久、織田信長、那須与一、ハンニバル・バルカ

<廃棄物>
土方歳三、ジャンヌ・ダルク、ジルドレ、明智光秀

それにこの異世界…漂流者と廃棄物しかいない訳ではありません。
「十月機関」という組織には安倍晴明が在籍しています。

正に異世界のフィクション作品だからできる事…その醍醐味を
しっかり使った設定は、登場人物の名前を見るだけでワクワクします。
(ジルドレは今回初めて知りましたけれど…)

そして戦い方も登場人物の生前の特徴を活かした設定になっています。
この異世界…文明という点においてはかなり遅れており、武器は剣、槍、弓といった先代のものしか存在していません。

その様な状況で彼らはどの様に自分の強みを活かすのか…
また活かす術はあるのか…
こういう視点でこの作品を見ると見応え満載だと思います。

そしてこの作品には異形の力を持つ者…符術の使える導師など、従来の武器に加え、戦いを彩る能力もこの異世界には存在します。
所謂「何でもアリ」の世界ではあるのですが、面白ければ何の問題もありません。

でもこの作品で難点が無かった訳ではありません。
所々でキャラがデフォルメされるのですが、あまりにも崩れすぎていたので個人的には無い方が良かったと思いました。
第六天魔王の崩壊した姿を何度見たことか…

でも、見ていれば燃えるし熱くなれる作品だと思います。
「流血」という点において少し過激な描写が無い訳ではありませんが、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Minutes Til Midnightさんの「Gospel Of The Throttle 狂奔REMIX ver.」
エンディングテーマは、黒崎真音さんの「VERMILLION」

1クール全12話の物語でした。
最終話の最後で「SECOND SEASON SEE YOU AGAIN TOKYO 20XX」とテロップが出ていましたが既に第2期の制作が進行しているそうです。
続編に関する情報の詳細が待ち遠しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コメディとシリアスが絶妙!ジャパニーズ聖杯戦争!!

1話の感想 ★★★☆ 3.5
島津があの世へ??
{netabare}
設定はすごく面白そうだ。
ただ、作画ちょっと変わっていてなれるかな?
あと、異国の言葉は何言ってるかさっぱりだからせめて字幕がほしい。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
国盗り開始
{netabare}
言葉の意味はわからんが逆にそれが本当に異世界に行ったみたいでこれはこれで面白い。
日本語の方がいいに決まっているが。
戦闘はグロいが水彩画みたいな絵的なタッチなのでまだ見れる。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
ドリフターズとエンズ
{netabare}
敵軍エンズが動き出した。
飛行機くんはどーなったのかな??
武将たちは見方からしてもじゃじゃ馬扱いなんだな。{/netabare}

4話の感想 ★★★★☆ 4.5
国盗り開始
{netabare}
さすが戦国武将たち。
一言一言の重みが違う。
言葉もやっと通じるようになってわかりやすい。
これからが本番って感じかな。{/netabare}

5話の感想 ★★★★☆ 4.5
女を取り返す
{netabare}
戦の前の声が心に響いた。
あんな演説されたら、誰でも指揮をあげるしかなくなるな。
それにしても、信長は黒い。
陵辱のシーンがリアルで吐き気がしたわ。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
エルフ集結
{netabare}
時代を作ってきた英雄たちが集まるとここまでかっこよくなるのか。
いやー、痺れるね。
思想は違うが尊重できる、いい関係だ。
効果音が人の言葉なのが変わってるね笑{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
エンズの襲撃
{netabare}
化け物すぎだろ、エンズ。
もう人間じゃねーよ。
はるあきら、って安倍晴明よな?
なんで、はるあきら??{/netabare}

8話の感想 ★★★★★ 5.0
ドリフターズ集結
{netabare}
やっぱ、かっこいいね〜。
どいつもこいつも個を持ってるから惹かれる!
時代は違えど、魂は変わらんってな。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
物の見方
{netabare}
見方を変えれば使い方も変わる。
それに気付く信長はやはり天才やな。
火器に通信機器、どんどん戦が現代のものに近づいていく。{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
売国奴
{netabare}
まさかまさかのオカマ野郎はドリフターズ。
予想外だったわ。
ドワーフも凄いね〜
さすが、異世界ファンタジーの住民だ。
黒王の正体は何となく予想出来るのだが、果たして…{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
クーデター
{netabare}
豊久の空気の読まなさはすごいな。
日本人は空気を読む生き物なのに。
そして、初の鉄砲隊。
ここでも武器の前線がかわるぜよ。{/netabare}

12(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
土方歳三
{netabare}
あのじぃちゃん、本当は超すごいよね。
ボケが治れば…
豊久は頭がおかしい。
島津の人はみんなあんな感じなのか?
最初は作画に驚いたが慣れたら平気。
むしろ、グロさを上手く調和してくれた。
音楽も鼓舞するかのようなアップテンポで良かった。
二期を期待!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

69.3 3 シュールで方言なアニメランキング3位
宇宙戦艦ティラミス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (215)
789人が棚に入れました
人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、
自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、
いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。

宇宙暦0156年、地球連邦政府が祖母星グランマースから
史上4度目のコンタクト(4th note)を受けたその年、
【メトゥスの民】との抗争は本格化していた。
終わらない戦い、増え続ける犠牲……。

そんな戦況を打開する為、颯爽と一人の青年が戦場に降り立った。
彼の名は、スバル・イチノセ。
宇宙戦艦【ティラミス】の眉目秀麗・成績優秀な若き天才エースパイロットである。

全人類の希望は、彼に託された。

――だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、
いつも専用機デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる青年で……。


声優・キャラクター
石川界人、櫻井孝宏、諏訪部順一、江口拓也、大塚明夫、新井里美、中田譲治、桃井はるこ
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クソ笑った超絶ギャグアニメ

原作:漫画/放送期間:2018年4月-6月/全13話/制作:GONZO

キービジュアルやタイトルからしてロボ系かと思い込んで敬遠していたけれど、ちょっと調べたらショートアニメ&ギャグ作品ということで視聴したところ、ロボ系苦手とかそんなもんまったく関係なしに楽しめる超絶ギャグアニメでした。

あらすじをちらっと見るには、宇宙戦争やロボ系かと思ってしまうので、私のように端から敬遠されている方も多いと思われますが、約7分ほどのショートアニメなので、とりあえずご覧になって頂きたい。(もちろんギャグには合う合わないがありますが)

視聴開始したらすぐさま毛色が違うことが解かります。正直、第1話は微妙だと思っていたけれど第2話からハマってしまいそのまま一気に観てしまい全13話があっという間に終了。寒いネタのハズレ回もあったけれど私としてはほとんどがツボってしまうアタリ回だらけでした。

ちなみに涙が出るほどクッソ笑ったのは {netabare}「すぐ絶対って言うな」のくだりw くだらなすぎるけど、{/netabare}こういう奴ホントいますわなw

登場するキャラクターも主人公のスバルをはじめ、イカしたキャラばかり。紅一点の爆乳美女・リージュ(声:遠藤綾)も捨てがたいけれど、{netabare}やはりスバルの兄・イスズ・イチノセの残念なイケメンキャラが最高すぎる。{/netabare}

声優さんもナレーションの大塚明夫さんなどそれぞれがいい味を出し作品を盛り上げており、なかでも中田譲治さんと能登麻美子さんがよくこんな役どころを引き受けたものと感服してしまった。

この第一期を逃していたことで先日放映を終えたばかりの続編となる『宇宙戦艦ティラミスⅡ』もノーマークだっただけに遅ればせながら面白い作品に出会えて嬉しい限り。続けて第二期も視聴したいと思っております。


▼キャスト
スバル・イチノセ:石川界人
イスズ・イチノセ:櫻井孝宏
ヴォルガー・ハマー:諏訪部順一
ヴェンチュリー・ルロワ:土師孝也
リージュ・ルロワ:遠藤綾
シゲルコ・ホンダ:新井里美
パッカー(PAC2-AR):桃井はるこ
ナレーション:大塚明夫

▼制作
原作:宮川サトシ/漫画:既刊7巻
作画:伊藤亰
監督:博史池畠
シリーズ構成・脚本:佐藤裕
キャラクターデザイン・総作画監督:横山愛
アニメーション制作:GONZO

▼主題歌
オープニングテーマ「Breakthrough」歌:スバル・イチノセ(石川界人)
エンディングテーマ「DURANDAL」歌:スバル・イチノセ(石川界人)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自己満、ボッチ嗜好主義の成れの果て?(笑) ナレの渋い大塚ボイスがさらに笑いを誘う!

「人付き合いはそれなりに折り合いをつけましょう」という教訓アニメ(?)。

OP:30秒 本編6分15秒 ED:15秒のショート(コント)アニメ。
ショートなので見易いです。

宇宙歴0156年。膠着状態が続く地球連邦とメトゥスの民との宇宙戦争。
地球連邦・宇宙戦艦ティラミス所属、汎用人型兵器(ロボット)デュランダルの若きエースパイロット「スバル・イチノセ」少尉。イケメンでそれなりの仕事(戦闘)をこなすのだが・・・チョット残念な「性格」だった。

集団生活においては決して自分の思うようにはいかないもの。或る程度は妥協を覚悟しなければならないのは世の常。
しかし、スバルはそんな妥協を許さない!潔癖気味な性格で人の忠告を素直に聞かない。「ガサツでデリカシーの無いクルー(戦場だからしかたないヨ)」を快く思わず、仕方なく同席・同艦していることに「ストレス」が溜まりまくる。そんな彼の唯一の「避難場所」はデュランらダルのコクピット(操縦席)。そこだけが変に人に干渉されない(絡まれない)安らぎの聖域・・・・なので、当然「人とのコミュニケーションがとれないヒッキー」の症状が出てますし、友達(親友)とかも居なさそうです。だから自己満足&(間違った)自己解釈することが多く、一般良識&常識が欠如し、当然「素っ頓狂」な行動をとってしまう。そんなスバルのティラミス艦内での奮闘劇(コメディ)。

「ガチの宇宙戦争中に何をやっとるんだ貴様!」と、思わずツッコミを入れつつ笑わせてくれます。
実社会でもこんな人がいる分、悲しいやら、可笑しいやら・・・と言いつつ楽しく見てます(笑)


2016.06.27【2018年10月 Ⅱ(ツバイ)に続く!】
「銀魂」とは違った感じの「中・高生あるある」や「ツッコミ」の数々。
スバルも残念だが、敵の兄・イスズもかなり残念。(笑)
常に行動の優先順位が周りの状況(戦闘状態など)より「自身のコンディション」が『最優先』され、ガマンを出来ないお子ちゃま状態。未来SF設定なのに現代日常テイスト(コンビニ・世話好き関西オバチャン・コクピットの自室コーディネイトなど)を熱弁するところがさらに笑いを誘います。
{netabare}ラストは「不朽の問題作」と言われるロボットアニメみたくに地球の大気圏突入。(笑){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

sunnyday さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

笑いのスーパー機動兵器、デュランダル

あのエンディングテーマが頭から離れません。
たった15秒の奇をてらった訳でもない普通の曲なのに、なぜか頭から離れないのです。
10分間の短い作品なのに、だからこそ、インパクトが凄まじいアニメでした。
仕方がないので素直に2期を見ることにします。

以下観点別レビューです。
<物語について>
1話冒頭の、誰が見てもスターウォーズのパロディだとわかる高速字幕から物語は始まります。スバル・イチノセが串カツに悪戦苦闘する様子は、まさにベッドにスナック菓子をこぼした時のよう。そこには僕の想像したような、クールでストイックな戦場はありませんでした。ロボットアニメに現実味を持たせるとここまでカッコ悪いとは思わなかったw
そして終盤の急展開、{netabare}まさか保護フィルムのせいで大気圏に突入するなんて、{/netabare}最後の最後まで意表をついて来られました。

<作画について>
作画も本物の(?)ロボットアニメと遜色の無い凝りようです。10分のショートアニメだからこそのクオリティなのかも知れません。

<声優について>
声優の方々も豪華で、キャストの無駄遣いと言われるくらいの顔ぶれです。
特にナレーターの大塚明夫さんがホントに良い味出してる!良いナレーターがいるギャグアニメは名作ですね。

<音楽・OPEDについて>
OPEDについては前述した通りですが、BGMの管楽器のシュールな笑いをさらに引き立たせています。

<キャラについて>
どの人物もキャラが立ちすぎていて、ここで紹介するには余白が足りません。かいつまんで紹介する事にします。
主人公、スバル・イチノセは戦艦ティラミスのエースパイロットだがコックピット{netabare}と陰毛{/netabare}だけが友達の引きこもり体質な人間。彼の聖域である専用機デュランダルのコックピットがメカニックのシゲルコに荒らされる所は、まさに思春期の親子のようです。
また、ウザいオヤジキャラのヴォルガーや、腐りきった性格をしたヒューマノイドロボットのパッカーなど、挙げればきりがありません。

1話10分で気軽に見れますのでみなさんも是非見てみてはどうでしょうか〜。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

58.4 4 シュールで方言なアニメランキング4位
ソラとウミのアイダ(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (164)
504人が棚に入れました
海からから魚が消えた。水産省はかねてより計画していた“宇宙イケス”を試験運用。男女雇用機会均等法の強化によって「漁師にも女性を」と声が上がる。舞台は尾道。目指すは宇宙。これは宇宙漁師を目指す6人の少女の物語。

声優・キャラクター
高橋花林、立花理香、井上ほの花、すずきももこ、米野真織、神坂みお
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

「ソラとウミのナカを~、スペースランナーウェイ、セーリングフラ~イ」

1話感想{netabare}
初めてタイトル聞いた時は「えっ、陸と海の間!?」と耳を疑ったけどそんなことはなかった。
ってか「アイダ」を「ナカ」と呼ばない中途半端さに煮え切らなさを感じる。
で、いざ見てみると…“Gのレコンギスタ”ってアニメでは地球から遠く離れた金星軌道上のヴィーナスグローブってところで生まれ育った人間に「海の魚を食いたい」と言わせることで地球への望郷の念を表現したシーンがあるのだけど…それ見てこの設定思い付いたんじゃないだろうなぁ?
…。
やっぱ富野じゃーん。
それプラス宇宙漁師…“ID-0”かな?
あっちは炭鉱夫だったのが最後何故かサザエ漁になって「どういうこっちゃ?」と思ったもんだけど。

普通に考えたら人口が増えすぎてとか海が汚染されてとか、地球側にやむをえない事情が無い限りはわざわざ宇宙に生簀は作らん気が…コストに見合わない。
ってか軌道エレベーターじゃなくていちいちロケット打ち上げるんかい!海洋汚染止まらないじゃないか。
そこら辺の掘り下げやってくれるなら面白いかな?とは思ったけど、本編見る限り…どどどどうだろう?
アプリからスタンド出てきた時は眩暈覚えたぞ。
ってかこれ“ゆゆゆ”見て思い付いたんじゃないだろうなぁ?
もう宇宙生簀はベルサーが作ったやつでラスボスはG.T.でいいや。

あ、それとあれだ、よく知らん奴を強引に誘っておきながら上手くいかないと後から文句言う奴、ワタシあれ嫌~い、「いやアンタが誘ったんじゃん」と(男女間でこれ言ったらサイテーな)。
“七星のスバル”の1話も似た感じだったなぁ…あっちは「失礼な奴・別に後で仲良くなったりもしない」として描いてたので間違いじゃないんだろうけど、こっちはどうせ仲良くなったりするんでしょ?
変に印象悪くさせても良くないと思うんだがなぁ。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
前半かなりの尺を割いてたホットケーキの件、最後スコーンと投げ捨てて新キャラによるデウスエクスマキナ。
お前浦沢義雄かよ!?
もし浦沢義雄だったら最終回まで主人公が反省することなく迷惑かけっ放しで終わっても文句は無いが(途中文句は言うかも知れんが、そこまでやられたら芸風として認めざるを得ない)、それ目指してるのか?
と思って3話の脚本調べてみたら“ヘボット”で8回くらい脚本やってたっぽい。
あっ…。
確かにネジルは最後の最後までネジキチが矯正されることは無かったけど、ありゃあ特殊だろ~。
ってかそれ狙うならもっとキャラデザインから肩の力抜いた感じにしてくれんと…同期に放送してるものでなら“メルクストーリア”みたいなんだったら多少は印象違ったんじゃないかなぁ。{/netabare}

4話感想{netabare}
設定面だけど、ゲームだったら問題無いんだろうなぁ、とは思う。
狩り場は地続きではなく、それでいて別次元・異世界ではない場所に設定した方が独自性が出る→宇宙、って思ったんじゃない?
狩り自体も只の娯楽や経験値稼ぎで殺生するより、食べるためって理由があったほうがいいだろう、ってことだろう。
4話で缶詰が出て思ったワケだけど、敵倒したら缶詰化する・缶詰をドロップするってあっても違和感は覚えないだろう、自分は、ゲームなら。
ボイスも、それこそゲームだと同じことを繰り返して「こいつキチじゃね?」と思いかねないので気にしないようになってる。
事情は分かる、わ~かるんだけど如何せんアニメって媒体への摺り合わせが出来てないというか。

一番アカンのは尾道じゃねーかなぁ、これだけがポンと現実めいてるせいで他のギミックが陳腐に見えてしまうワケで…。
設定がブッ飛んでるのはマイナスではない、設定同士が馴染んでないのが問題。
それこそC3POみたいなロボットがカションカション歩いてるヌーベルオノミチポリスが舞台とかだったらここまで違和感は覚えなかったんじゃない?

と、上記は土台となる設定に対して、次は内容・ストーリーについてだけど…
カルチャーギャップネタはこの前“鬼太郎6期”でかなりリアルに迫ったヤツ(ってか移民問題)を放送してしまってのう、それ見ちゃった後だとどうしても弱い。
ってか否定しないだけ全然良いやつじゃん、ルビー。
生魚食うのは野蛮人とか、生卵食うのは人間じゃないとか言ったらそりゃあ怒ってもいいけど。
数年前にたまたまTVで紹介されたのを見ただけで現在どうだかは知らんが、リアルでも非喫煙者の煙管(キセル)職人って居るらしいぞ?
でもって水揚げしてるのが日本の独占だと?いやいや中国が黙ってるワケ…ってのは考えすぎか。
で、こうなってくると波乃が「怒らせたくて怒らせてる」っていう作り手側の事情がチラチラ見えてきてのう。
どうせ後半ルビーは生魚克服するんだから、思い切りキツいこと言わせても良かったと思うんだが。

スクール水着は露出度ではなくボディラインがハッキリ出てしまうのが嫌がる部分なんじゃないの?
オフの時も休まずに訓練してたから偉い、みたいなことを言われてもな~んか時代遅れを感じる。

で、これらのツッコミ(違和感)は、伏線のためにワザと仕込んだ部分ってことは…ない?
そこまで評価はしてないが、これがタカヒロ作品だったら「何かあるかもなぁ」と思ってドッシリと構えてられるんだけど、広井王子はどうなんだろう?
もうすっかり錆び付いて、ってより単に名義貸しただけなんじゃ?と邪推したりしなかったり。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
やったー、ここまでグダグダ文句言いつつ見続けてたけど、10話にしてそれが報われた気分。
かつて危険だと分かりつつも宇宙漁を強行したためにマイコの兄貴が行方不明になり、強行したうえに事故を隠蔽した役人がマキマキの父親だと判明。
マイコはマキマキを責め立てるところで次回へ続く──と。
どうやら兄貴は守護神の力で生きてるっぽく、拍子抜けな和解で終わりそうではあるけど…こういった展開は大好物。
親しかった人が仇の身内系…でいいのかな?
またマキマキもそれまで「役人の名前言えよオラァン」と威勢よく責めてた手前、気まずいったらありゃしない…あぁんもうニヤニヤが止まらない。
まぁ次回でガッカリだって展開になる可能性は高いけどねー。

とはいえ大絶賛ってほどではない。
ナミノがマイコの過去(漁師を目指す動機)をハルから聞かされて、それまでと態度をコロっと変えるワケだけど、「事情を聞かされた瞬間どういう反応した?」って部分はカット。

そこを見せたいんじゃないのかい!

ってか自分はそこが一番見たかった。
考えが至らずに強く当たってた自分に恥じ入る感情と、いや黙ってたマイコが悪いんだと自分を正当化する感情とがあって、その比重によってそのキャラらしさを顕す絶好の機会だったと思うのだが…。
例えるなら、謎解きゲーの初見実況プレイって「その謎の解答が分かった時どういうリアクションするだろう」が見所だと思うのだけど、それをまるっとカットされちゃった気分(よくある)。
た、例えになってないかな?
どうにも「視聴者の関心ポイント」を読み間違えてるキライがあるんだよなぁ…。

あーそうそう、それとこれは同期にやってる“あかねさす少女”の話になってしまうのだけど、主役の演技がどうにも不自然に感じてて、けどそこまで気にし出したらキリが無いなと見て見ぬフリをしてたんだけど、「不自然なのはさもありなん、実は(キャラが)無理してたんです」って展開になりまして。
でもってこっちの作品、声優がどうこうよく言われてるけど「実はこれこれこういう理由があったのです」とストーリー上で(メタ的なのは知らん)カラクリがあったりすることは…無いかー、無いよなー。
いやもうね、主役の声“あかねさす”と取り替えた方がお互いの作品のクオリティがグっと上がったんじゃないかなーと思いまして。{/netabare}

最終見ての感想{netabare}
10話で「おおっ?」と思わせといてーの、11話では案の定肩透かしな内容で…覚悟はしてたけどやっぱりこんなもんか、と。
更に最終回の12話は結局兄貴の行方は不明なままだわ99番以降の生簀の存在仄めかしたりーので、なにも解決してない。
因みに“あかねさす少女”も最終回見終わった直後は「なにも解決してない」と思ったところ他の方の感想を読んで「あ、解決してるじゃん」と考えを改めたのだけど、こっちはそういうことも無さそう、真に「何も解決してない」。
ってか「○○の部分は考えないでちょーだい」って作りの作品ってたまにあるワケだけど(ぱっと思い出したのは“アウトブレイクカンパニー”に於いての著作権)、それに付き合って「宇宙生簀の成り立ち」を考えないようにしてたのに99番以降の生簀とか言われたらどうしても「なんじゃそりゃ?」と言わざるを得なくなる。
自ら設定の粗を暴くのか…わざわざ墓穴を晒すようなことをして何の得があるんだろう、気になる人はゲームやってねってことなんかね?
けどゲームのCM見ても全然「この異常な世界の謎を解く」みたいなノリではないんだけど…。

で、世界観のツッコミもさることながら、キャラの性格も…「ハルのあの性格は婆ちゃんの教えから」って明かされても、ふーんとしか。
20年前の作品ならまだしも、今やるのであれば「果たして婆ちゃんのその教えは正しいのか?」ってところまで疑問を抱かなければ思春期らしさが無いというか。

1話の段階からの予想通り、覚悟した上でのガッカリ感満載の作品でした。
物語の冒頭にフックとして「なんじゃこりゃ」と思わせる手法はあれるけど、「なるほどそういうことか」に繋がる部分が全然無いってのはある意味貴重かも?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ソラとウミとの間には~、今日も冷たい評価がある~(苦笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
いや~、プロローグでこんなにツッコミ入れたアニメは初めてでした(汗)

「漫画原作」「ラノベ原作」「小説原作」「アニオリ」「なろう原作」など、様々あるなかで、やはり一番、打率が悪いのは「ソシャゲ原作」なんだなと再確認してしまいました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
プロローグから。

「世界の海から突如魚が消え、原因不明のまま10年」「どうしても食べたい人類が、魚を食べたい為に宇宙に生け簀を作った」「尾道の漁師がまず宇宙へ」「男女雇用機会均等法により、女性も宇宙漁に」

って、ツッコミどころしかなくて、腰が砕けた(苦笑)

まず、「魚食えるとか食えないの問題より大問題だろ」「宇宙じゃなく内陸に生け簀を作れば? それができないなら、地球の大気や磁場なんかに問題があるんだろうから、人類的にピンチなんじゃ」「なぜ、尾道である必然性が?」「男女雇用機会均等法を持ち出さなくても、普通に女性漁師がいて良いんじゃね?」などなど。

なんか、「中学生が考えた設定」みたいで、ガックシきたな。と思ったら、原作は広井王子さん? そう言われれば「らしい」というか、トンデモ設定から名作を作ってきた方だけど、流石に心配になる。

てかこれ、サンマ1匹100万くらいするんじゃ?

ツッコミどころを挙げればキリがないんですが、まず、こういうガバガバの設定は、ストーリー性が希薄なソシャゲならなんとかなっても、ストーリーが大事なアニメという媒体では無理があるなと。

とにかく、魅せ処である宇宙漁がショボい。守護神の個性の違いが、もっと出せれば良かったけど、なんか、パーっと出て来て、パーっとやっつけただけだった。ていうか、(序盤と終盤に比べると)漁の要素が薄い中盤の日常回の方がまだ観られるという、皮肉。

ネットで、こんな秀逸なツッコミを見かけました。

「この企画で会議通した奴、有能過ぎるだろ。ウチの会社にほしいな」

(笑) 確かに、物凄いプレゼン力なんでしょうねw

なんだったら、(NHKで観たんですが)マグロだけではなく、サバやイワシ、ブリやヒラマサ、果てはクエまで養殖に成功している近畿大学の水産研究所をアニメ化した方が面白かったのでは? おっちょこ女子大生を主役にして(笑)
{/netabare}

【余談~ 声優さん評価 ~】
{netabare}
私は、声優さんに対しては、あんまり良いも悪いもないんだけど、この作品に関しては色々目立っていたので、珍しく声優さんに触れようかと。

まず、主人公の「空町春」役の「高橋花林」さん。{netabare}独特の声質があり、「音楽少女」の「箕作沙々芽」役ではうまくキャラにハマってたけど、主人公役はあんまり合わないかな? どちらかと言えば、クセの強い脇役キャラの方が良いかもしれませんね。{/netabare}

次に、「村上波乃」役の「立花理香」さん。{netabare}可もなく不可もなくな印象。普通に聞けたけど、(周りが周りだけに)逆にあんまり印象にも残らなかったかな? 悪い意味じゃなく、普通でしたよ~。{/netabare}

次に、「美剣真」役の「神坂みお」さん。{netabare}演技が上手い下手というより、ボーイッシュなキャラに(低音の)声質が合っていたかな? でも、関西弁には違和感あり。って、福岡出身? か。方言話さすなら、関西出身の声優さんにお願いするか、猛特訓しないとね。{/netabare}

続いて、「櫻舞湖」役の「すずきももこ」さん。{netabare}これは、演技力も方言も酷いかな。まあ、演技にはやや成長も見られましたが。方言は、私が北東北出身だから凄い違和感を感じるだけかもしれません。一生懸命やられているんでしょうが。ワンポイントアドバイスとしては、台本に濁点がふってあるところ以外も全部、できるだけ濁点をつけた方が良いですよ、少し鼻にかける感じで(鼻濁音)。普通の部分を綺麗に発音しちゃって、語尾など方言らしい部分にだけ、あからさまに濁点をつけるから、訛が変に浮いて聞こえるんですよ。こんな簡単なこと、周りのオトナがちゃんと指導してあげてほしいですね。茨城県出身の方なんですね。東北訛なんて難しいことをさせずに、普通に演技している声を聞いてみたかったです。{/netabare}

そして、「薪真紀子」役の「米野真織」さん。{netabare}これは多分、話題になるレベルの棒読みなので、今後この世界(声優業)での活躍は厳しいかもしれませんね。熊本出身で熊本弁のキャラですし、方言の問題じゃないですね。キャスティングの、オトナの問題かと。ただ、最終12話なんかだと、少し成長していました。1つのセリフの中で抑揚をつける意識は感じられました。マキマキのキャラ自体は控え目で可愛らしく、声質は合っていたので、ちょっともったいなかったなと。{/netabare}

最後に、「ルビー安曇」役の「井上ほの花」さん。{netabare}なんか、可愛らしいアニメ声で、まだ未熟ながら可能性を感じさせますね。「あそびあそばせ」の「生徒会長」とも、演技をちゃんと変えていましたし。流石に、井上喜久子さんの娘さんといったところでしょうか? メインキャラの声優陣では、一番ちゃんとしていたかな。{/netabare}
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆1
ひっでぇプロローグ(汗) ギャグのクオリティ、ひっくい。無理矢理な尾道紹介。

役に立たない守護神なんか、そもそも入れるなやと。てか、魚がそんなにでかいなら、機体もでかくするか、無人(遠隔操作)にすれば?

完全にゲームだな。爪を折ったら、売り物にならんやん。切ろうかな(汗)

2話目 ☆2
まあ、宇宙飛行士と考えれば。タギリ姫、、、刀使ノ巫女で見たな(笑) プール使えないなら、海でやれば?

3話目 ☆2
訓練生で、旧型で、初のプールで、ベテラン(男性漁師)の最高記録と同じなら、もう天才というか、男性漁師はド下手だろ。

4話目 ☆3
こういう日常回なら、まあ観られるかな。

5話目 ☆3
抜き打ち&初&ダイバーもなし。下手すりゃ死ぬぞ(汗) ちょいサービス。ちゃんと隠すのは良いねw む、無理矢理なピンチ演出(汗) ポット内部も完全防水なの? どんなオチやねん。

6話目 ☆2
とにかく、東北弁のイントネーションが気になるな。そこで「カモメのジョナサン」出すなら、部屋で見せない手法もあるだろうに。リチャード・バッグは、「ONE」だけ読んだな。作画も崩れてきたかな?

7話目 ☆2
まきまき回。なぜディフォルメ多用? 「女子でも漁には関係ない」という作風でありながら、「料理も作れない女子部員になってしまう」という発言。なんか、ブレてない? ギャグが寒いな~。こんなに危険なのに、有人である理由がわからないな。

8話目 ☆2
身体を鍛えてなんとかなるもんなんか? なんでドレスやねん(苦笑) なんかこう、正式につまらんな(笑)

9話目 ☆3
夏祭り回。こういう、本編と関係ない日常回の方が面白いってのが、アニメとしてはすでに失敗なんだよね。

10話目 ☆2
加速しきっている電車に追い付く自転車。宇宙漁師より、競輪選手の方が稼げそうだな(笑) 家族が騒げば、流石に隠蔽はできないんじゃ? なんかシリアスになりそうですな~。

11話目 ☆1
急に良い人になられても。「お前らを守るためだ」と言った直後に、「助けに行ってくれ!」って、情緒不安定か?

12話目 ☆2
逆光の感じとか、絵はまずまず。兄の行方不明ネタで引っ張るな。結局、水着でサービスかい。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

過去のアニメ作品において、声優が『アレ』だと「絶対に売れない」というジンクスを如実に表してます。(笑)

2018.11.23【ふた昔くらいの回転寿司屋で、アルバイトが冷凍マグロをそのまま(凍ったまま)シャリに乗せて出したようなアニメ(なんじゃソリャ!)】

スマホゲームからのアニメ化。
突如地球上に魚が居なくなって10年。漁獲産業に危機を感じた人類(日本?)は、宇宙に水玉小惑星のような「生簀(いけす)」を作り宇宙漁を開始。
コレは呉・尾道を舞台に宇宙漁を目指す少女たちの物語・・・

と、まあ興味をそそるようなシチュエーションではありますが・・・残念なことに『穴』だらけで視聴者がドンドン離れているようです。(笑)
タイトルの「ソラとウミのアイダ」は、『名作っぽい雰囲気』を形容してるとは思うのですけどねぇ~。


さて、皆さん色々不満を述べられてますが、【8話】まで見て私も小言を少し。

●宇宙漁
何故世界の海から魚が居なくなったのかは追々解るかもしれませんが、現状―
・宇宙生簀で魚の養殖が成功→地上からロケットで衛星軌道ステーションへ→ステーションから宇宙漁船で生簀へ→漁船から一人乗りストライクポッド「トビウオ」にのって魚を捕獲。という流れなのですが・・・
{netabare}
・ロケットって一機飛ばすのに結構な額がかかるんじゃないの?そんな気軽にポンポン飛ばしていいの?これでいいのか水産省?魚が消えて10年も経つんだから「ガ〇ダム00」の世界観みたく「軌道エレベーター」の方が効率良いのでは?(「大林組」さえ構想してるのに)
・宇宙生簀で育った魚類は何故か巨大化。それは別にいいとして、デザインがコミカル(?)すぎる気がします。しかも小さなポッドでの漁はもはや「モンハン」気分。
・最大の失点「神アプリ」。各ポッドの漁師(パイロットとは呼べんでしょ)はスマホの「神アプリ」から憑依守護神を選び、守護神の「漁具パワー」で巨大な魚類を仕留めるのですが・・・コレが登場するまでの「(ややリアル)近未来SF」だった世界観を全て台無しにして「不思議世界」にしてくれました。派手なコスプレ守護神の登場で「ヴ〇ン〇ード」か「妖怪〇ォ〇チ」みたくなっちゃったよ!(笑) まあ、ゲームからの流れだから仕方なくやってるのでしょうが。

そんな感じでリアル路線が不思議路線にミスマッチしたことに『ガッカリ!』。{/netabare}

●訓練
実践の漁をするためには様々な訓練をしなければなりません。まして場所は「宇宙空間」。地上の巨大プールでストライクポッドの操作練習をするのですが・・・
{netabare}
・アストロノーツ(宇宙飛行士)としての訓練が全然無い。宇宙ナメとんのかっ!!(笑)
・なんで「スク水」着て練習しとんねん!生簀(水中)の外は宇宙空間なんやから宇宙服(パイロットスーツ?)で脱出訓練とかやるのが「セオリー」とちゃうん?

そんな「女子水着」で媚びを売る演出設定に『ガッカリ!』。{/netabare}

●メインキャスト
主人公[空町春(そらまち はる)CV:高橋花林]
大好きな祖母のために魚を食べさせてあげようと宇宙漁業団「女子部」に入った、明るくて元気なムードメーカー・・・なのでしょうが、{netabare}
とにかく「アホすぎるお子ちゃま女子」でスットコドッコイです。(笑) おそらく「楽しく生きる」というのが彼女の信条なのでしょう。なので危険な状況や心得を諭していても「お気楽・極楽・能天気」と危機感の無い態度は「不真面目」に見えて鬱陶しいです。
CVの高橋さんの声もミョ~にマッチングしててウザさMAXに思われます。(笑) でも、そういうオバカぶりを愛らしく思われる方も結構多いようですね。{/netabare}

[美剣真(みつるぎ まこと)CV:神坂みお]
京都出身で刀工の娘。父に反発して「女子部」に入ったのですが、{netabare}
同郷の私から見てもセリフのイントネーションがオカシイし『棒』に聞こえます。{/netabare}

[櫻舞湖(さくら まいこ)CV:すずきももこ]
秋田出身の眼鏡女子。行方不明になった宇宙漁師の兄を探すため「女子部」に入ったのですが、{netabare}
彼女もセリフのイントネーション・訛りがオカシイし『棒』に聞こえます。(笑){/netabare}

[薪真紀子(まき まきこ)CV:米野真織]
熊本出身。リーダーよりサポートポジションが好み。{netabare}
彼女もセリフのイントネーション・滑舌が悪いし、訛りもオカシイく『棒』に聞こえます。(笑)(笑)(笑)
当初は「悪目立ち」してましたが、最近は出番が少なくなったせいか「上手くなった・馴染んできた」と『錯覚』させられてます。(笑){/netabare}

[ミサキ様]
神アプリの守護神。{netabare}
ビミョ~~~~ですが『棒』に聞こえます。(笑){/netabare}

そんな{netabare}「声優の技量も無いキャスティング」登用に『ガッカリ!』。{/netabare}

結構{netabare}『ガッカリ感』満載{/netabare}のアニメで、視聴離れする方もいらしゃるみたい。
・作画は崩壊は無いものの、良かったり粗かったりとかなり微妙。呉、尾道ロケーションをしてるようですが・・・印象残るかな?
・宇宙漁の取り組みより「女子部」の絆を強める(深める)ドラマが重視されてるようで、あまり漁をしてません。て、ゆうか殆どしてません。(笑)
・春と祖母との愛情具合が未だよくわからず。(8話で祖母の寿司ネタ食事シーンのイメージはキモかった)
・漁業の需要(重宝)性もあまり伝わらないような。

毎度、奇抜な発想の広井王子氏の原作ですが、今回はハズしたかな~?
イイ線までいって詰めが甘いような印象ですが、とりあえず完走してみようと思います。



[閑話休題]
男女同権を主張して女性でも男の仕事場で働けると言いたいのは判りますが、「漁」の本質は「子孫繁栄」を本能的にあらわしているのかもしれません。
自論ですが、常に危険が伴う漁場に唯一子供を産む女性を連れて行くわけにはいかず、それがいつしか「男しか出来ない仕事」となり「男の増長」となって女性蔑視(は言い過ぎ?)になったような気がします。
現在では漁獲方法も進化して人も多くなり、あまり関係ないかもしれませんね。


2018.12.20【視聴完走】
「濁川、ソラウミに『愛』はあるんか? 信じられる『愛』は・・・あるんか?(大地真央)」 愛が足りない~♬ソラウミ~♪

ソラウミを楽しく見ておられた信者の方には申し訳ありませんが、実に惜しい結果だと私は思います。{netabare}

結局、
・地球に魚が居なくなった理由は解らずじまい。
・女子部のキャッキャウフフな日常がメインで、魚漁女子部なのに殆ど漁をしない。
・設定しておきながら、ぞんざいな扱いの「守護神たち」。
・風祭(漁師ジャンパーにねじり鉢巻き)と鍵谷(微妙なチャラスタイル)は他に服を持ってないので、どこでもどんな場所でも同じ服装。(笑)
・日本だけが宇宙漁をしてるようだけど、それを許す程各国(特にアノ国やソノ国)の風当たりは甘くないのでは?
・CGメカニックはそれなりに良かったと思いますが、痒いところに手が届いてなくてチョット残念。(ワカル人には判るでしょう)
・最後は盛り上げておきながら、櫻舞湖の兄・雄大とその守護神は行方不明のまま。(続編を作るつもりの伏線か?)

など、ツッコミどころが多かったです。(笑){/netabare}

次回こそは、次回こそは『マシ』になるのではないか、と願いつつ追ってはみたものの・・・時間が無かったのか?それともゲームベースの設定に胡坐(あぐら)をかいてたのか? 所々『穴』だらけのある感じの印象でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

54.0 5 シュールで方言なアニメランキング5位
SUSHI POLICE(スシポリス)(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (42)
180人が棚に入れました
2020年東京五輪を目前に控え、全世界で空前の寿司ブーム。そこには信じがたい寿司が溢れていた!見かねた日本政府は各国に呼びかけ、自国の食文化を守り、他国との正しい食文化の交流促進を目的としたWFCO(World Food-culture Conservation Organization, 世界食文化保存機関)が発足。WFCOの中でも容赦ない強制捜査で悪名高い第9課、通称・スシポリスは、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、中国・・・各国に蔓延する"間違った寿司"の一掃に乗り出した。だが、有無を言わせない傍若無人な取り締まりは、いつしか各国の寿司レストランから猛反発を招き始める・・・。

声優・キャラクター
山下晶、イフマサカ、岡本ヒロミツ、菊地由美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「いざ、看板のその先へっ!」

物語の舞台は、世界的な寿司ブームの中、寿司のスタイルがその土地に合わせて独自の変化を遂げた近未来です。

日本人がこれまで頑なに守り抜いてきた日本の寿司の文化が、変貌を遂げようとしている・・・
そして寿司たちはその変化を望んでいない・・・
この様な状況の中、本来あるべきではない「間違った寿司」の蔓延を阻止・粛清するため、日本政府は「世界食文化保存機関」を発足させ、その機関内に「SUSHI POLICE」を設立しました。
そして「SUSHI POLICE」は世界を飛び回り粛清を始めるのですが・・・それは同時に「食の自由」を剥奪する事を意味していたのです。
こうして世界を相手に「SUSHI POLICE」は立ち向かいながら、物語が動いていきます。

私は親戚が漁港に勤めていたこともあり、小さい頃から生ものを口にする機会がそれなりにあったので、魚の臭み・・・という感覚は無く、生ものなら何でもパクパク食べてきたので、寿司も純日本風が大好物です。

基本的に好き嫌いはありませんが、回るお寿司屋さんで見かけるシャリの上にハンバーグが乗っているヤツにはどうにも食指が動きません^^;
だからといって、それを邪道とまでは思わないですけれど・・・^^;

でも中には魚の臭いが嫌いという方もいらっしゃるようなので、その様な方が粗寿司屋さんに行っても何も食べれない・・・では可哀想なので、お寿司にも色んなバリエーションがあって良いのだと思います。
人間の嗜好も多様化しているので、それに準じてスタイルを変えていくのは、ある意味時代の流れなのかもしれません。

でも、この考えは「SUSHI POLICE」とは真逆なんですよね^^;
日本の寿司文化を守る事と食の自由を守る事は、きっとそれぞれが正解なんだと思います。
きっとやっちゃいけないのは「押し付ける事」だと思うんです。
何故なら、人は押し付けられたら反発するから・・・
そして反発は反発を呼び・・・気付いたらお互い引き返せなくなっている・・・
これもよくある事だと思います。

でもこういう反発は寿司に限った事ではなくあくまで事例・・・
形とか力では人の心まで屈服させる事はできない・・・
本当に歩み寄る気があるなら第3の道を模索すべきなんだと思います。

この文化と自由を賭けた争い・・・ラストには人ならざる者まで登場する大混乱的展開となりますが、事の顛末は是非本編でご確認頂ければ・・・と思います。
1話3分ちょっとで全13話なので、サクっと視聴する事のできる作品です。
でもお世辞にもキャラデザは綺麗とはいえませんし、ショート作品なのでメッセージの深さ・・・という点ではフルサイズのアニメから見劣りする部分もあるかと思います。

でも何があっても自分の信じる道を貫き通す・・・そんな登場人物の気概が随所に感じられた作品でもあると思います。現在ニコニコチャンネルでPVが無料で視聴できる様なので、そちらを見て自分に合いそうだと思った方は、是非視聴してみて下さい^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ふうたんぬるか!(めんたい風味を観て)

全13話 1話5分枠のショートアニメ

世界中をまたにかけ日本の寿司を守る為、邪道な寿司を提供する寿司屋を取り締まるスシポリスの活躍を描いた作品です。

九州朝日放送で今期放送された作品、オリジナルは標準語だと思いますが、この(めんたい風味)は全編メインキャラクタは福岡の方言で喋っています。

各県でその地方ごとに微妙に方言が違いますが、この作品は、福岡のおもな方言で博多弁、筑後弁、北九弁(北九州弁)とキャラによって使い分けていましたw

メインキャラもホンダ、スズキ、カワサキとバイクメーカーの名前ですねw

CGが外国ものっぽいので日本で制作されているとは思いませんでした。

お話は、よくも悪くも斬新でしたね。めちゃくちゃな内容でしたが、方言を使っているので楽しく観させてもらいました。

福岡の方言に興味がある方(めんたい風味のみ)は観てもいいかもしれませんね。

EDは、寿司に関するの小ネタで、調べたら曲はPerfumeがコラボしている曲でした。

最後に、ホンダ、スズキ、カワサキを演じている方は九州の方みたいですね。方言のイントネーションも合っていました^^ ちなみにタイトルなっている「ふうたんぬるか!」ですが、動作が遅い、ゆっくりという意味です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

【期待】2016冬の大穴ショートアニメ。和食原理主義者たちの過激テロリズムが炸裂する!?

正しい日本食を日本政府が認定する!間違った和食は認めん!!

2006年、ちょっと和食がちやほやされたからって、調子に乗って、
世界から「スシポリスがやってくるw」と大ヒンシュクを買い、
未遂に終わった「海外日本食レストラン認証制度」

これを元ネタに食文化を正す機関を妄想し、
暗躍させようという設定だけで既にシュールな1話5分のCGアニメ。

正しい和食文化死守の先にあるものとは?
果たしてカリフォルニアロールの運命や如何に?
スシポリスとトンデモ日本料理の激突に括目せよw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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