サバイバルで災害なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのサバイバルで災害な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月04日の時点で一番のサバイバルで災害なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.0 1 サバイバルで災害なアニメランキング1位
天国大魔境(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (259)
891人が棚に入れました
2024年、世界は崩壊した― 未曾有の大災害から15年。 廃墟となった日本の地には“人食い”と呼ばれる異形の化け物が巣食い、人々は細々と身を寄せ合って生きていた。 東京・中野で便利屋を営むキルコは、とある女性から謎の依頼を受ける。 『この子を“天国”に連れて行って―』 そう言い残し息を引き取った彼女に託された少年、マル。 彼は「“天国”には俺と同じ顔をしたやつがいるらしい」と言うが、それ以上のことは何も知らないという。 果たして“天国”とは何処なのか? そこに辿り着いたとき、一体何が起きるのか・・・? マルとキルコの『天国探し』の旅が今、幕を開けるー!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【最終】神がかった伏線回収等レベルの高い作品でしたが・・・終盤の視聴者置いてけぼり感がハンパない

【レビューNo.69】((最終レビュー)初回登録:2023/6/25)
コミック原作で2023年作品。全13話。
朝早く目覚めすぎたので、前日タイトル切りしていた本作を試しに視聴したら、一発で
目が覚めましたw

(ストーリー)
2024年、世界は崩壊した— 未曾有の大災害から15年。 廃墟となった日本の地には“人食い”
と呼ばれる異形の化け物が巣食い、人々は細々と身を寄せ合って生きていた。 東京・中野で
便利屋を営むキルコは、とある女性から謎の依頼を受ける。
『この子を“天国”に連れて行って—』そう言い残し息を引き取った彼女に託された少年マル。
彼は「“天国”には俺と同じ顔をしたやつがいるらしい」と言うが、それ以上のことは何も
知らないという。 果たして“天国”とは何処なのか? そこに辿り着いたとき、一体何が起き
るのか・・・? マルとキルコの『天国探し』の旅が今、幕を開けるー! (作品情報より)

(評 価)
・実はポテンシャルの高い原作?!
 この作品は全くのノーマークだったのですが、「このマンガがすごい!2019」ではオトコ編
 第1位を獲得している評価の高い作品だそうです。しかも原作は「それでも町は廻っている」
 の石黒正数先生。あの「日常系コメディー」を描いてた同氏の「SF作品って?!」
 それだけでも掴みはOKですね。

・第1話:タイトル切りせずによかった!これは大当たりを引いたかも!!
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・第2-4話:ようやくメインストーリーが動き出したか
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・第5話:いろいろと情報を小出しにしてきたねえ
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・第6話:天国との接触までどう繋ぐのか方向性が見えにくい
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・第7話:前回の「もどかしさ」の正体がわかったかな
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・第8話:一気に巻き返し!紛うことなき神回!!(6話のエロ展開もまさかの伏線だったwww)
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・第9話:稲川●二のパロディは全部嘘なのか?!
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・第10話:見事な伏線回収も・・・2クールの可能性ないですかね?!
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・第11話:情報が多すぎて混乱 →〇〇が合っていない?!
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・第12話:いろいろとありすぎで何が何だか???・・・あと1話では終わらない?!
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・第13話:いろいろと感情が動いた最終回。そこだけ見ればいいラストだったが・・・
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(最 終)
>ただ気になるのは、気が早いですがラストですね。原作がまだ連載中で先も長いらしいので、
まあ1話の段階で、ある程度「投げっぱなしジャーマン」になるのは覚悟の上でしたが・・・
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1期だけでも、原作者の技量の高さに感銘し、作画も(一部怪しいところもあったが)比較的安定し、
謎の見せ方なども工夫されて先が気になる作りとなっており、ラストもこの作りだと決して悪くは
なかったので、個人的には高評価かなとは思います。

ただ、11-12話のこのタイミングで一方的に不確定情報をどんどん放り込んできて、結局学園で何が
起こっているのか、混乱を残したままで終わったのはいかがなものか?
視聴者置いてけぼりもちょっと度が過ぎるのでは?!この点はマイナスですかね。
少し調べてみると、今回原作8巻中6巻までをアニメ化したらしく
・この辺り原作でどこまで明かされているのか。
・2期があるとしてもストック不足で大分先になりそう。
ってことで、早々に解決したいなら、とりあえず原作を探ってみるしかなさそうですが。
まあそういう意味では、販促アニメとしても大成功といえるのかもw
原作でこの辺り完結しているなら、もう1話入れてそこは少し改善して欲しかったのが本音ですかね。
(前回書いてましたが、まさかこの状況で13話で終わるとは思わなかったわw)
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【ソドム】の厄災は繰り返す

●「キルコ九11」の暗示

「ジュウイチ」から譲り受けた車はネタバレレビューを読む

●進撃の「33秘め」?

本作は作りに無駄がなく、隙もなく、物語の構成がかなりしっかりしているような印象を受けました。

伏線の仕込みと回収の一連の流れが鮮やかであり、2度目3度目の視聴に堪え得る
所謂名作と言っても過言ではないような完成度を誇る作品であるようにも思えます。

進撃の「イエガー先生」を意識して見てもらえば、本作に描かれていることが
比較的わかりやすくなるのかもしれません。

「イエガー先生」は息子にネタバレレビューを読む



●ヘーゲルの弁証法トラップ炸裂!

まずテーゼ(命題)とアンチテーゼ(反命題)の対立があり
それを統合した解決法、ジンテーゼが提示されてアウフヘーベン(止揚)され
万事解決となるようなプロセスを「ヘーゲルの弁証法」と言いますが、これは
早い話がペテン師の手法でありますので騙されないように注意が必要でございます。

ネタバレレビューを読む


●最高峰と言うべき【予測プログラミング】

SF作品は漏れなく【予測プログラミング】であります。
「スチームパンク」は過去から未来への繋がりを強調しますが、それに対して
「サイバーパンク」は未来に訪れる事象を示すことにより特化しているのでございます。

皇国軍731部隊がネタバレレビューを読む


●「目」は口程にものを言う

キルコと「転天」のアニスの声優が同じなのはただの偶然でしょうか?

キルコがネタバレレビューを読む


●禁断の【獣】六つ目の「ミャクミャク」

2025年開催の大阪万博公式キャラ、その名を「ミャクミャク」と言います。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220721/k10013727501000.html

「目が【6】こ」あるネタバレレビューを読む



1話を見て「僕っこ」主人公にピンときましたが
まさか2話でネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

面白すぎるSF作品。それだけに完結しないマイナスは大きい。

 荒廃した現代日本と地続きのようなディストピアと、高度に発達した医療保育施設的なものの陰謀がクロスオーバーするような話で、SFとして非常に興味を引く設定です。1巻2巻は読みましたがアニメが面白過ぎて、もったいないので先を読むのを止めた状態です。

 本作はどうもセックスについて仕掛けがあるようで、妊娠のことや、ヒロイン?キルコの元は男みたいなところ、性行為のところが随分と描かれていました。ミミヒメとキルコ、トキオとマルの顔が意図的に似せてあるのがどういう意図なのか。またマルの身体能力はタカ譲りな気がしますので、もう少し複雑なのかもしれません。
 あるいはロビンとコナですかね。ロビンはキルコ、コナはトキオとの関係から言って、ちょっと気になる組み合わせです。やっぱり妊娠出産に絡んでくるんでしょうか。後半はそればっかりでしたし。

 ヒロインのエロもなかなか設定と絡んで、ヒロインのエロがなかなか必然が感じられていいと思います。

 途中からあまりクローズアップされていませんが、似た人間に注射する設定がどういうことか、人間=怪物なのはどういう意味なのか。 それと自死したアスラの意味は?タラオとハルキも似ているし、先に死んだことも含めて関係がありそうです。

 脳手術というものが可能なのかどうかもあります。キルコが誰なのか。クマに襲われた時に聞こえた弟ハルキのセリフは姉のキルコがいないときに、ハルキが思ったことだと思いますので、なぜその描写をわざわざ入れたのか。
 キルコはキルコで2重人格か記憶を植え付けられた。キルコは脳手術でハルキになった。ハルキなどもともとおらずキルコの思い込みである。などなどいろんなパターンが考えられます。

 なんとなく天国が崩壊して逃げ出したメンバーの子ども世代のような雰囲気はありましたが、それがミスディレクションなのかどうか。

 他にいろいろありますが、やはり視点は出産と不死研究、人間と怪物でしょう。このテーマで、過去回想と主人公視点の時間と天国の3つが錯綜して複雑な話を見やすく展開したストーリーは秀逸だと思います。

 原作は完結していないんですよね?となると、これから半年から1年で原作完結しても、1,2年は絶望的でしょうか?ストーリーの評価はSF的な仕掛けが多くてとても楽しませてもらったので6点付けたいくらいですが、やっぱり完結しないと作品としては評価できませんし、気になりすぎるので-2点で4点にします。原作で続きを読もうか非常に悩み中です。

 キャラは上手く扱えていると思います。特にマル・キルコのコンビは面白さ、背景や正体の謎、エロ、コミカルなどいろんな点で秀逸なキャラでした。5点です。

 作画は非常に良かったです。キャラデザも、原作者の絵柄を採用しつつ、アニメ的なデザイン化ができています。特に原作では、サブキャラは大友克洋そのままなのを上手く解消している気がします。話の設定・世界観・絵柄はそのまま大友克洋ですけど。

 音楽と声優は調整で高めにいれますが、そもそもレベルは低くないので4くらいで適切かなあ、と。

 ということで、非常に面白くて最高でしたが、それだけに完結しないマイナスは大きすぎる気がします。さっさと2期に向けて動いてください。





以下 視聴時のレビューです。




2話 ジャンルすらまだわからない。作品らしい作品で期待がもてます。

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6話 AKIRA…大友克洋の影響をものすごく感じます。つまり、SFでしょう。

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12話 もうちょっとテンポが速い方がいい気もしますが、面白いです。

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投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

84.9 2 サバイバルで災害なアニメランキング2位
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (3200)
16561人が棚に入れました
ある日突然人々が生ける屍と化し、他の人々を襲うことで仲間を増やし始めた。
主人公ら生徒と教師数名がマイクロバスに乗って高校を脱出するが、この謎の疫病は想像以上の広がりを見せ、気付いた時には出くわす人間のほとんどが生ける屍という状況になっていた。
秩序が崩壊した世界で主人公達のサバイバルが始まる。

声優・キャラクター
諏訪部順一、井上麻里奈、沢城みゆき、喜多村英梨、檜山修之、福井裕佳梨、宮野真守、竹達彩奈、谷山紀章、竹内順子

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

深くとらえたら結構凄い作品じゃないか、これ?

バトルありエロありと高校生の自分には嬉しいアニメでしたw
原作はアニメを見た後に読んだんですが、ぶっちゃけアニメの方が良かったw
躍動感や周りの情景がアニメの方が良く表現できてる気がしました。
この作品で一番気に入ったのは勿論「濡れる!!」・・・ではなく(汗)物語の設定でしたね~w

何が原因か結局分からなかったけど(多分血で感染する病気)人間がどんどんゾンビ化する情景を上手く主人公を中心に描いていたと思います。
スケールが無駄にデカくてフラグ回収できでなかった点もありましたが、不思議と気にならなかったですね。

声優陣も結構豪華で満足できました。
話題になってたエロシーンも十分刺激的で(OVAはやり過ぎの感じがしましたがw)、「あのシーンをもう一度!」ってな感じになりましたw

キャラクターも皆可愛くて、良かったですね~w

まぁここまでは私にしてはベタ褒めになってしまいましたので、この作品の改善点をこれから書いていきたいと思います。

やはり修正するとしたら物語でしょうね。もうちょっと原因になっていた症状を詳しく説明して欲しかった・・・。
二話ぐらいだったかな?、音に反応するということは語られていましたが、それ以外が非常に曖昧だった。
例えば、ゾンビ化した人間は生身の人間を襲うが、ゾンビ同士を襲わない理由。彼らが音だけで判断しているなら、なおさら人間だけを襲うのは無理だと思う。
次にゾンビ化した人間が食料を食べるシーンがありませんでしたが、水、食料の摂取はどうなってるのかって点ですね。一回死んだ人間が遺伝子レベルの何かで再生して活動するってのは何となく理解できるんですが、その体を動かしてるのって結局筋肉じゃないですか。だったらそれを動かすエネルギーが必要になる筈。
だから、ゾンビ達が無意識に水や肉を食べるシーンが一秒でもいいから欲しかった!
次の不可解な点は二番目の質問と関連してますが、なんでゾンビ化すると力が強くなるの?「これゾン」で主人公の歩がゾンビになったら人間が制御しているボーダーラインを超える力を発揮できると言っていましたが、これって再生能力持ってる奴だけが言える特権じゃね?と思うんですよね。というか逆に力強くなったら消費するエネルギーが増加して、早死にするんじゃね?w

まぁ相変わらず言ってもしょうがないことばっかり書いてますが、やはりもうちょっと物語にディテールが欲しかったですね。

って今書いてて気が付いた・・・・・・・・・・・・・
なんでゾンビ化するんだろ?
エイズなんかの場合、輸血など血と血が混ざることで感染します。しかし、一話の教師見ても分かるように感染した教師は噛まれただけ。血をだらだら流してたのは教師だけでは?
なんか良く分からなくなってきたぞ・・・・。

まぁ良いや。うん。気づかなかったことにしとこ。いや、多分ゾンビが教師に噛んだ時、ゾンビの口の中にあったかもしれない微量の血液が混ざったんだろう。うん。きっとそうだ。ε-(´∀`*)ホッ

話を戻します←
ここまで書いた自分の文を読んで気付いたんですが、自分はこのゾンビ化現象を一種の病気として捉えているみたいです。
しかし、この物語が扱っているのは科学の範疇を超えた本当の「ゾンビ化」なのかもしれませんねw
すると色々納得行くし、さらにこの作品のフォーカスも違って来るかもしれませんね。

私個人としては、この作品は功殻機動隊みたいな起こり得る未来を表した作品と捉えていたんですが、本物のゾンビものと捉えると人間の恐怖と自己主張みたいなフォーカスになるんではないでしょうか。

例えばガソリンスタンドで狂った男が登場するシーン。彼は「死」に対する恐怖を狂いながらも保持していた。というより「死」が身近にありすぎるから狂ったのでしょう。
エピデミックな環境を作り出すことで人間の適応性または人間の本性みたいなものを表していたのではないでしょうか。
主人公もその例の一つ。世界が一瞬にして変化したことを理解した彼は、瞬時にゾンビを殺すことに躊躇を抱かなくなった。

まぁこのストーリーであるシンボルを表すには少々余談が多い話になっているので、ホントに伝えたいことは、今私が書いたことでもないでしょう。
多分単純にゾンビ&エロものを扱ったエンターテイメント感覚だったのではないでしょうか?

いずれにせよ、設定が独特なだけあって、色々深く考えることのできる作品だったと思いますw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

奴らから自分の命を守るため、 奴らにならないため、 全力で生きる物語です。

ストーリー

学校に通う小室 孝は幼馴染の宮本 麗に振られてしまったため、学校の非常口階段らしき所で学校をサボっていました。

ある日、いつものようにサボっていた所に奇妙な男が現れました。その男は学校の校門にぶつかって、まるでよく映画とかに出てくるようなゾンビみたいでした。その男へ教師たちが行った所、いきなりその男は教師に噛み付きました。そしたら、その教師が倒れこみ、急に心配停止になってしまいました。そしてその教師はまた、ゾンビみたいになってしまいました。驚くことに死んでしまった教師は生き返ったように立ち上がりそばにいたほかの教師を襲い、どんどんゾンビみたいな教師や、生徒が増えていきました。

その行動を見ていた孝はただちに麗と、その彼氏の井豪 永を連れて屋上へと逃げていきました。けれど、行くまでの道のりで、出会ったゾンビみたいな人はそこらじゅうにあふれていました。世界はどうなってしまったんだろう・・・

私の感想

登場するキャラクターたちがかなり魅力的でこの作品をもっと面白くしたと思いました。たとえば剣道の達人の女の子や、ミリタリーオタクの高校生が銃器を使いまくる所が最高でした。そして、キャラクターの戦闘シーンがかなりかっこよかったです。よくある王道系の作品とは違い、角度を変えてかっこよくして、そして超能力みたいな能力がなくあくまでリアルをこだわっていた所が私のお気に入りです。

そして、銃を実際にあり種類にした所も最高でした。AR-10、スプリングフィールドM1A1 Super Matchや、イサカM37などの銃が最高です。けれど、平野 コータは「奴ら」を撃つのうますぎると思いました。100メートル以上で、完璧にヘッドショットは・・・ 実際、打って見るともっと難しいですよ^^

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オープニング

「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」

一言で「神級で最高」です。まずキャラクターすべてを曲に合わせて軽く説明し、そして、タイトルコールです。そのタイトルがかなりかっこいいです。ってか 私の中で、1番好きなタイトルのな形です。特に斜めな所が良いです。そして、「HOTD」っと略して出す所が良いです。そして、すべてのキャラクターの悲しい気持ちを出している所が最高です。

そして、戦闘のシーンを出して、この作品の一番良い所を出していました。最高です。

私が一番好きなシーンは55秒(ずれていたらすみません)の鉄塔から戦闘シーンになる所です。かなりすごいカメラ移動が最高です。かなり いや、 すごくおすすめな曲なので、絶対聞いてみてください。


エンディング

それぞれの話とキャラクターによってエンディングが毎回変わります。それぞれかなり良い曲です。私が一番好きな曲は第1話のエンディングの「君と太陽が死んだ日」です。かなり悲しい曲です。1話にかなりぴったりな曲です。そして、画像はかなり最高です。キャラクターたちが過ごしている日々はかなりつらい出来事だらけなので、この画像はかなりポジティブで最高です。

「君と太陽が死んだ日」(第1話)

「color me dark」(第2話)

「Return to Destiny」(第3話)

「cold bullet blues」(第4話)

「Memories of days gone by」(第5話)

「Under The Honey Shine」(第6話)

「fuss fuzz」(第7話)

「The place of hope」(第8話)

「宝石のスパイ」(第9話)

「THE last pain」(第10話)

「Hollow Men」(第11話)

「The Eternal Song」(第12話)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

司狼神威 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

濡れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅw

一期12話+OVA1話の計13話。
映画化の予定もあるようですw

願わくば普通に2期が欲しいところですな・・。

原作は漫画
「月刊ドラゴンエイジ」で連載中w
休載してて復活したはずっすw

今んとこ7巻まで出てますw

2期は期待大ですが、なにしろ・・・ストックが・・・。。


系統はパニック系。
アレッスわw
設定はバイオハザードだと思ってもらっていいw

個人的にはそこまでグロいと思うことはなかったが、ゾンビ系を受け付けない方にはあまりお勧めできない。


逆にバイオファンの方々にはお勧めしますw
パクリとか気になる方にもあまり・・・勧められませんw
ですが、はっきり申し上げます!!!!!!!!

おもろいっすからwwwwwwwwwwwwwww
コレwwwwwwwwwwwwwwwwww

ウチは一話からめっちゃ好きですだwwwww
バイオ系は大好物なので、ウキウキしながら拝見しましたwww


しかも登場する女のコがヤバカワユスwwwwwwwwwwwwww
どの子もめっちゃ素敵w
あのおっぱいたまらぬwwwwwwwwwww

エロに引く女子もいるかと思いますが、全然女の子が見ても美味しく頂けるエロだと思います!!!!!!


つっても・・・ウチが異常なだけかもしらんが・・・・。
女子にも太鼓判でお勧めしますぞおおおおおおwww


普通こんだけ女子いれば誰か一匹は「はぁ・・?」みたいなヤツがいるものですが、このアニメはそんなものが一切ありませんw


もう凄いいい感じですww
可愛いですw
まぁ、タイプも色々ありましょうが・・・結構イケますw

最初の麗はあんまり好きじゃなかったけど、徐々にいい女になりまするwwww


【あらすじ】

太平洋に面した人口100万人級の地方都市床主市に存在する、全寮制私立高校藤美学園。いつものように教室の外で授業をサボっていた小室孝は、校門の前で不審者とモメている教師達を目撃する。まもなく、不審者に噛まれた教師は他の教師や生徒を襲うことで、後に「奴ら」と呼称されることとなる生ける屍達を学園内に増やし始めた。孝は友人の宮本麗と井豪永を連れて校舎屋上へ逃げたが、「奴ら」と化した教師に噛まれた永も同様に「奴ら」と化してしまったため、孝はやむを得ず永を殺害する。麗は孝を責めるが、彼がその場を離れようとすると「一緒にいて」とすがり付き、泣きながら引き留め、孝もそれに応えてその場に留まる。その後、麗の父の正へ何とか繋がった電話もすぐに切れて不通となったため、孝と麗は複雑な思いを抱えながら学園からの脱出を目指し、行動を始めた。


【声優】

小室 孝/諏訪部順一

毒島 冴子/沢城みゆき

宮本 麗/井上麻里奈

高城 沙耶/喜多村英梨

平野 コータ/檜山修之

鞠川 静香/福井裕佳梨

希里 ありす/竹達彩奈


【主題歌】

OP
「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
歌 - 岸田教団 & THE 明星ロケッツ

ED
全曲とも黒崎真音が歌唱

「君と太陽が死んだ日」(第1話)

「color me dark」(第2話)

「Return to Destiny」(第3話)

「cold bullet blues」(第4話)

「Memories of days gone by」(第5話)

「Under The Honey Shine」(第6話)

「fuss fuzz」(第7話)

「The place of hope」(第8話)

「宝石のスパイ」(第9話)

「THE last pain」(第10話)

「Hollow Men」(第11話)

「The Eternal Song」(第12話)

「Best friends」(OVA)

【挿入歌】

「O,Spirit」(第4話)
歌 - 福永紗代

「Infection」(第7話)
歌 - MELL


個人的にはかなりお勧めの作品ですので良かったらどうぞw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

63.1 3 サバイバルで災害なアニメランキング3位
COPPELION コッペリオン(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (773)
3792人が棚に入れました
西暦2036年、「コッペリオン」と呼ばれる遺伝子操作により生まれた3人の女子高生が無人の東京を歩いていた。彼女達は、お台場原子力発電所で起きたメルトダウンにより、死の街と化した東京から生存者を救援する自衛隊の特殊部隊だった。捜索をする彼女達に、突如銃声が鳴る。そして・・・残留放射能あふれる無人の廃墟であり、緑あふれる野生の王国でもある、異界と化した東京都内が主な舞台となっている。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

禁未来のサービス精神。なんで争ってたんや〜(全13話)

総評
積極説教応援隊長イバラ先輩のテンションが突っ走って吹っ切れていそうで気弱なときもあり、その抑揚にどこまでのって行けるか試される。opとedの歌にはその感情の激しさがよく表現されていて、特徴のある歌だった。

面白くなりそうな舞台づくりや
皆で工夫をして乗り切ろうと動き出す辺りはドラマチックな部分もあったけれど
人物達の心の動きがだいたい急なテンションで表現されるので突飛な印象を受ける。
そのため、感動に繋げたいんだろうなって所がステレオタイプなドタバタ劇となっていた。感動させるには、もっとズルく綿密にしないといけないんじゃないかな。ある意味、いい人過ぎる話の進め方だった。
あまり深く考えずに自分でいろいろ不毛なツッコミを見つけていれるのは楽しかった。
ラストは、そんなことで仲良くなれるなら争わないでほしいってオチだった。


原発の被害にあわれた方には、どういう要素を足しても引いてもキツイと思う。じゃあ原子力のお話はタブーなのか?というと、はだしのゲンや風が吹くときの例があるよね。
やっぱり、テーマと舞台に対していい人過ぎる軽い進め方だったんじゃないかな。




各話レビュー

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初回
カラーだけどセピアに見える色合い。
BGMが無くて、尚更ジリジリ感が出る。
今の時代、だから生きて来るテーマかな。
関西弁…関西人でなくてもたぶん違和感あるのはわかるけど、気にしないようにしよう。髪型とメガネでしかキャラが見分けられないのも、気にしないようにしよう。
次回気になる。

2話
「万能薬エーテルです!」
1話でも言ってた。なんでもオ○ナイン軟膏つけるおばちゃんみたいな。コレ効くから。ええで。うっときー!ネタバレレビューを読む

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3話
毎度出るエーテル。ちょっとツボ。
あんたこれメーカーモンやから。つこうときー!
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4話
あかん!エーテル品切れやー!?の巻
もう本当、今んとこエーテル頼みな…。
今回もイバラ先輩のテンションが高い。
ネタバレレビューを読む

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5話
ついに 今回はエーテル打たなかったん…



気をとりなおせ!
しかし今回は3人娘の表情や動きに差があって、見分けやすかった。
うん、イバラ先輩以外も名前おぼえられた。(え、ようやく?)(ハイ…)
それにしても「荊」「葵」は植物で共通の名づけ価値観を感じるんだが、
「タエ子」って。
どこの昭和な科学のお母さんが名づけたんや!!とイバラ先輩に叫んで欲しい。

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次回は妊婦イブキさんの手料理とアオイちゃんの食べっぷりがみられるのか?「掃除係」の登場。

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6話
アオイちゃんのコミカルさと、ハルトの優雅さがやっぱりコミカルで面白かった。

第一師団に連れ去られたアオイちゃんを奪還すべく、泳がせて誘導作戦に出るが…。
掃除係・ハルトがおいしいとこ持ってったね。
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7話
今回のハルトは、お留守番役になったので、あんまり面白いことをしてくれませんでした まる
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次回へ、なんかまた気のおけない登場人物が出てきましたよ。
シスターズ。

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8話
オズ姉妹は、怪力ギャルとビリビリ高校生。
眉の薄い締まりのない顔が怖いよー
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その歳まで生きられない命もある。比べられないけれど。
憤るほどに、欲しているのは?
単に貧乏くじひかされた気分で、全てぶち壊したいだけかな。
「ベッドの中で死ねるわけじゃない」
オズ姉が想像する最期。本当は、どんな人生を欲してるの?
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9話
取り囲むように危ない濃縮ゾーンの風が迫る。動物たちもバタバタと逃げ出して…
って野生化した動物、いろいろいるのね。

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ハルト、同じ釜の飯を無理やり食わされてた。まあ、晩餐の席で栄養補助剤チャッとだして d( ̄  ̄)「僕はこれで…」なんてパフォーマンスしてたら突っ込まれるだろう…
「おにぎりは誰が作っても同じ」いやいや、料理漫画「おせん」で違うって言ってたさ!ラップで握っちゃったら同じかもね。

対戦型に改造されたノーセンスは、腕が飛ぶパンチなんかをかましてくれるんでしょうか。

10話
葵ちゃん、あ、やっぱり…^^;
でも今回は葵ちゃんが主役。
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11話
葵ちゃんが隠し球っぽく….ビカーン!

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12話
オズ姉妹潰される。うーん。もっと心に迫るやり方あったんじゃないかな…原作はどうかわからないけど、すごく喋るわりには薄い。
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13話
ついにこの時が…味わい深いオープニングともオサラバの時がきた。などと書くと感慨深いけども

第一師団同様、オズ姉妹も
そんなことで改心して仲良くなれるならケンカしないで…っていう…

オズ妹がやけにキラキラして目の色素薄くて可愛くなって胸はだけてるしか弱げでお姫様みたいでしたよ。(お姫様ってそんなイメージか?)

ハルトは死亡する意味あったの…?
赤子の描写が繭みたいでオデコ毛が生えとる…父上のことをちゃーん!って呼ぶ子になりそうな。

みんな撤収した後も、コッペリオンは街に残って校外活動。オズ姉妹も加わって。
この後のほうが話が、面白そうな気はするけども。

* 総評は一番上に。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 36

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

空の青さを察してください。

 全13話の中途まで、私にとって「COPPELION」の鑑賞時間は作品に対するツッコミtimeであり、展開も台詞も薄く、物語も大雑把で、大切な物事を語らない、世界観からのみ訴えて説く、全てが「惜しい物語」でしかなかったのだ。しかし、(上から目線なのだが)劇終盤に歩みを進めるに連れて「許してしまう」という思いが現れ、遂に最後には感服にまで至っていた。それは本作のテーマ性や、またそれを(一定の人々に批判されようと)描こうとする著者の意欲への脱帽感から来ているのだろう。
 原作漫画本が始まったのは2008年。東日本大震災及び福島第一原発事故をあたかも予言したような物語が話題を呼んだ。舞台は、東京。お台場原発事故の影響で放射性物質が都心を覆い、都民9割が被曝死し、20年間隔離され荒廃した旧都市・東京である。原子力発電は都心ではなく地方に押付けていたが、エネルギー生産は地方自治の道理を持って行うという世論からの推進派と反対派との意見が対峙する中、遂に推進派の意見が勝利し尊重された結果、企業や科学者の「危険性はないし、絶対に安全だから」との言葉を信じて、お台場に原子力発電所が建設された。それでもいつかのように万が一が起きてしまう。
 「コッペリオン」(人形とイオンを合わせた造語。そのまま人形という意味合いを持つ)と呼称される、遺伝子構成変換技術により体細胞に抗放射線能力を持ち生まれた3人の女子高生が、20年分の雲が流れてもなお高濃度汚染のために時間が失われている無人と化した東京を、制服身形で歩いている。自衛隊特別工科学校の教頭・三島鬼兵の指令により保険係の3名・成瀬荊(いばら)深作葵(あおい)野村タエ子は、死の街・東京に少数点在する20年の月日を汚染から逃れた生存者の救助の為、都心にて探索活動を行う。防護服なくとも活動可能な彼女たちの他に、放射線が薄れない荒廃した旧都市にいるのは分厚い防護服を纏った人々や耐性を纏った昆虫・虫や動物だけだ。果のないコンクリートの迷宮。空は限りなく青く透明だが、対照的に地上は腐り果てて醜い。悲しい世界に人が生きている理由さえも不明瞭で未来が見えない。そんな世界を造り上げた人への、コッペリオンを造り出した人へと人名救助することの複雑な疑問。小洒落て言えば、止まった時、失った時間を人々との関わりを通して取り戻していく物語でもあり、またその中で、彼女たちが何の為に生きているのかという一つの問を描いた物語でもあります。※今綴った事をもっと緻密に表現して欲しかった。大雑把過ぎな作中の時間の遣い方。鑑賞者の感情が入るまで尺と言葉を取らず、ずんずん進行。なのでとても「惜しい」一作。

 しかし「惜しい」と言っても、それなりの理由(わけ)もある。本作は2013年秋期にBSでのみ放送されたが、実は2010年夏頃に既にアニメ化の決定が発表されていたのだ。しかし放送予定枠を控えていた頃の2011.3.11に・・・もう解るだろう。現実とフィクションの相似点が生じ、その後アニメ化に関する情報は開示また公表されなくなっていた。放送期間が延長されたのだ。(ここで愚痴るけど、この時アニメ化遅い~とかインターネット上で呟いていた人は島流し) 2013秋のアニメ化に際しては作中の時代背景は「西暦2036年」から「西暦20XX年」へ、舞台設定は「東京」から「旧首都」へ、「放射能汚染」は「汚染」、「お台場原発での炉心溶融」が「事故」へと変更或いは簡略化され意味合いが曖昧となり、上記の現実情勢を考慮としたアレンジが加筆された。実質、「放射能」「原発」の言葉は一語も語られない。加え、13話に物語を纏め上げる為、状況進行模様は原作から大胆に短縮されているとのこと。(第一師団の目的など不明瞭なままに終了) また原作では描かれていた政治、外交、企業への社会風刺の描写も(どうでもいいが、女性陣のお色気描写もまた)極力の限定、或いは控えられている。 以上から、アニメ化は原作を忠実に再現出来ず、+放送枠の縮小化に伴い、小規模な噂程度しか発展しなかった。


な の で、上記の点から本作品の矛盾を若干受け流し。
 コッペリオンが高校の制服を着用し(時に体育用ブルマで戦闘になろうが)、それは腐敗した東京が彼女たちにとって危険のない日常的な情景のためだと判断しておいて。ステルス機とカラスの速度が同じだろうと、ステルス機が「化けガラス」と呼称されるに因んだための飽くまで表現だと判断し、そのステルス機がハンド・アロウ(RPG?)やらなんやらに一撃で墜落に至ろうと、それは委員長の攻撃能力に感心してみよう。第一師団のマスク兵が、漫画家・鳥山明のイメージキャラに思えても、はっきりどうでもいい。陣痛中の妊婦を乗車したトラックが急発進と急停車を繰り返し、最後には建物に激突し壁面に風穴が空くぐらいの衝撃を受けようと、陣痛中の妊婦がまさか走って倒れて銃弾を避け、流産もなく、出産時になぜか双子がふたり同時に産まれても母親は死なず、その後すぐに母親が立ち歩いていたとしても、それは全てまさに「生命の神秘」とでも感じておけばいい。(恐らく原作者は男性だ笑)

 「実はあの子たちは・・」最終回での伏せられていた教頭の発言。原作で言葉が続いていた。「実はあの子たちは、コッペリオンの体細胞には抗放射線能力が備わっているのですが・・生殖細胞にはそれが機能せずやむなく子宮に処置を施しました。つまり、・・あの子らは子どもを産めないのです」
 
 そしてその異様な”生命の神秘”を後にして、物語が一度幕を閉じることも晴々しいじゃないか。授かり産まれた「りく」と「そら」が「生まれてきてよかった」と思わせられる未来を築こうと、悲しみに黄昏た旧都市に誕生した産声色の希望を無くさんと、二人の大人が心を引締める。COPPELIONの彼女たちは、これから自分が知らなかったであろう感動が渦巻きながら、またコンクリートの迷宮へ潜ってゆく。「And their field trip goes on...」


 彩りが腐蝕した旧首都のビル群の間から、虚空の蒼穹が美しい。その碧天が私に必死に訴えようとする。「世界はこんなものか?」 「そうなんです」と率直に答えることに少しばかり悄気てしまう。「だってそうなんです」この世界はけっして慈悲深くはない。身体を仰け反らせ、逆天した見えるだけの世界を仰いでみる。「世界はもうだいぶそちらに傾いてきています」知識を得れば得るほど、この世の醜さに嘔吐する。

 作中で、金と命の選択を間違えた人間。しかし現代人は縄文人じゃない。金をなくして地球は回れど世界は回らぬ。金があれば救える命もある。愛国者達は国を潰すのか栄えさすのか、人を殺すのか救うのか。発展途上の暗雲な国の革命に対し、60年以上戦争を知らない精密な経済大国の先に佇む闇印。またそれが倒れることによる、社会情勢の乱れから投げ出される命もある。平和な日本国民の欲心の強さ。電気は欲しくて、CO2は減らしたくて・・。連結しない、或いは連結部分が存在しない不条理な世界。そういった全てが、悲哀な世界を追い詰める。
 しかし登場人物の深作葵は「世界は気持で変わる」と言う。正論なのだが、言い直す。「大勢の気持が一つに集中し、主張して、世界は変わる」。さて、世界の人口は70億を上回り2年半ほど経過しました(2014.3頃)。服従する権力者は在さず、自由な環境で、人の脳はこれまですくすく発達し、十人十色にございます。一つの国が、他国に連鎖的に一つの方針を巡らせて変えていくとしても、世界が相当な切羽詰った状況でなければ、迎える先戦争ですか。戦争あって資本主義が終わるか、体質量隕石でも落ちてくれれば、人の数は減り絶望的で団結しやすく、良くなるかもしれません。
 では日本は?一国ならまだ変えられる?痛みを受け、良い方向へと船の舵をきった?しかし東日本大震災でも日本は変わらなかった。一部の人はボールを投げ続けているが、国民の心境の変化は一時的なものだった。政府の対応も嫌悪だっだが、政府の対応に全てををなすり付けようとする人も人だ。終いには、政府は学生の教育で「原発の安心の安全性」を説き始めた。正体を現さないアベノミクス。こそこそ裏で、アメリカの戦争に関わる為、法律、憲法まで改正する始末。そしてアメリカに断られ(笑)
 今の日本は羅針盤をどこかに落としたようだ。もしかしたら明治あたりからそれはないのかもしれない。遺失物係に届け手はいない。もしかしたら遺失物係まで大戦までに消えたのかもしれない。西日本も津波に呑まれるか、それこそ作中のように都内に建設されたお台場原発がメルトダウンし、都民9割被曝死など、そんな「痛み」がなければ舵は動かないのかもしれず。 
 様々な分野で博士号を持つある学者が、完全なる社会構成を編み出した。それまで誰にもできなかった事をやってのけた。しかしその学者は、人間という者たちの事だけを学ばなかった。心理に無知だった。そんな完璧な事を人間はやり遂げることができないのだ。問題とは、最初から人間という形態そのものにあるのかもしれない。人は結局、己らが形成した世界に呑まれてゆくのか。
 「世界は気持で変わる」その気持の集中が何よりの難題であり、困難であり、それは果てしない。痛みの犠牲以外での改革の理想図を探し求め、(しかも舵は切りにくく)、図面の入る宝箱を開けてみれば、結局それは大きな犠牲。この世は不条理。世界は絶望と喪失の掃溜めだからこそ、一縷の希望を捨てたくはないし、宗教なんてどうでもよくて、唯一人の人として、多くの人々が一つの主張に向かって祈る世界を、絶望なくして探したい。
 そして「私たちはこの世界をあきらめない」と、タグライトで彼女たちはそう公言している。その言葉を自分にどう宛てるかは己次第。

 しかしその地方へ越した友人は、まだ海から帰らない。それは果てのない絶望に見える。

 作中の虚空な蒼穹が私に、大きな訴えを小声で弁舌している。「どうしたい?」 世界革命への成功の道、なんて誰が知るものか。しかし、語られた主張に一歩近づこうと努力はできる。さあ、まだ進化する人々をどうしたい?私たち人間は、

 泥濘に嵌る人の脚。薄汚く、思っていたよりも深い。そんな楽しむことができなかった物語です。


第二、四段落、Wiki内容情報、参考及び引用。
2014.3.20投稿。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

天使と人形

原発のメルトダウンにより死都と化した東京。
クローン技術と遺伝子操作で生み出された、放射能への耐性を備える
「コッペリオン」と呼ばれる、JKたちの特殊部隊。
汚染下に取り残され、死と隣り合わせの極限状況を生きる人々との出会い・・・

こんな概要を聞かされれば、いかにもクールかつダークな
ディストピア風世界観が想像されるだろうし、あるいは
科学文明への懐疑をテーマにした社会派路線だって期待されるだろう。

ところが、いざ蓋を開けてみて現れたのは、
テーマ性がせいぜい1割で残り9割はエンタメ志向、
アクション・バトル主体の、異能も兵器も取り混ぜたサバイバル活劇。
しかも並行してめっぽう熱い、情味あふれるヒューマンドラマが展開される。
ストーリー、キャラクター、さらに作品全体を包む空気はどことなく懐かしい、
「昭和的」とでも呼べそうなもの。一言でいえば、すごく人間臭い。

素人目には充分過ぎるほどの内実が備わって見えるにもかかわらず、
本作の評価が顕著に低い理由はおそらく、期待外れ、ということではないだろうか。
つまり、題材から予期されるものと実際の内容との乖離。
とめどなく湧き上がる「何でこうなった?」感に応えるべく
以下、しばし小考に入るので、興味のある方のみどうぞ。


ネタバレレビューを読む


キャラクターの一人一人を愛情をこめて丁寧に描こうとする
作者の愛着が、ストーリー進行を停滞させてしまうという皮肉。
前半の4話までが第一部、後半が第二部と、
全13話が二部構成になっている本作の視聴では、
テンポが遅く、退屈に感じられる第一部を乗り切れるかが鍵になりそうだ。

個人的な評価として、キャラクターの他にもう一個の満点を作画、
とりわけ驚くべき創意に富んだ背景美術に贈りたい。
全編を通して舞台となる廃墟の景観を細密に、
さらにテクスチュア風の処理を加えて大胆に再現し、
画面には虹のグラデーションのような滲みやぼかしを用いて
ユニークな色彩処理を施すことにより、リアルでありながら同時に幻想的な
変質した異空間を見事に表現している。

荊たちのプロポーションのデフォルメも凄い。
異様に細長く引き伸ばされた、エル・グレコの宗教画の人物のような姿。
それも、背景を流れ続ける雲と、吹き続ける風の動きが映像に通わせる
野性味を帯びた生気の中で、まるで原野に揺らぎ立つ陽炎のように見え、
いつしかしっくりと風景に馴染んで来る。今もなおどこかで
彼女たちの「修学旅行」が続けられている、そんな気さえしてきそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

制作が発表されたのは2010年の秋。
放送開始は2013年10月。この間にあの大震災と事故とが発生している。
このあたりの経緯についてはよく知られているので詳述しないが、
本作の評価の低さに影響を与えていることは間違いないと思われる。
架空の「題材」であったものが、現実の「問題」に変換される、
つまり、現実がフィクションを追い抜いてしまうような事態が生じた時、
本作の内容があまりにも牧歌的なものに感じられるのは自然だろう。

目下のコロナ・パンデミックを引き合いに出すまでもなく、
現実感覚の変容によって、これまで以上にストーリーのリアリティーと
踏み込んだ強烈なメッセージ性とがフィクションに要求される時代になった。
世界についての私たちの常識のパラダイムが大きな転換を余儀なくされる、
そのような混沌の時代に、すでに私たちは足を踏み入れている。

(初投稿 : 2021/07/05)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

86.1 4 サバイバルで災害なアニメランキング4位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (773)
3384人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Open the world!

稲垣理一郎さんとBoichiさんによるSF漫画のアニメ化作品。「週刊少年ジャンプ」で現在も連載中。単行本は既刊13巻まで。(放送終了時点で)

原作の稲垣理一郎さんは小学生時代からPCで自作ゲームを作って遊んでいたという筋金入りのゲーマー。漫画連載中でも新型ゲーム機の発売日に店頭に直行した経験もあるそう(笑)。一方で、仕事に取り組む姿勢は心から尊敬すべきもので、作中に登場する科学の料理を一から作って食してみたり、工房や道場へと自ら足を運び生の知識を得たりと実直そのもの。科学的素養充分な方とお見受けした。

作画のBoichiさんは目標に一直線なパワフルな方で、漫画を描く為に大学では物理を、(芸大)大学院では映像を専攻し、また学業の傍ら、一般書を含む膨大量の科学関連書籍を読み漁ったという努力家のツワモノ。「攻殻機動隊」の原作者として今や世界的に有名な士郎正宗先生の作品群に触れ、知識が漫画を面白くする事を学んだそうです。そしてこの方も仕事の鬼^^。ソユーズを生で見るためにロシアまで足を運んだり、土器の蓋のデザインで悩んだりするほど(笑)。作画担当に留まらぬ精緻な仕事振りが光ります。

それではレビュー。

物語の発端は世界各地で発見された石化したツバメ。やがて眩いばかりの閃光が地球全土を覆う。全ての人類は石となり、その活動を停止する。

3700年の眠りから覚めた高校生、石神千空は※1人類が消えた世界「ストーンワールド」で生きる術を模索し、人類文明滅亡の謎を探ります。


一見するとトンデモな出だしですが^^;、娯楽性やドラマ性一辺倒な作品とは一味違い、ファンタジックな少年漫画の皮を被りつつも、芯(サイエンス)は厳格。やたらと高度な最先端科学や新種の造語で、それとな~く知的な雰囲気を醸し出し視聴者を煙に巻く、数多の作品群(ファンタジーとして楽しいので否定はしない)と比較すると、本作の性質は概して真逆。

アニメはあくまでも娯楽なので薀蓄必要無し!もまた真なりですが、それはそれ、これはこれとして、作中台詞の一部を借用させてもらって両者を表現するならば「前者の言葉は羽の様に軽く甘く、後者の言葉は石の様に重く苦い。」となるのではないでしょうか。一見して余計な、この雑味に当たる重さと苦さが、アニメ(物語)という娯楽に深みを与える最高のスパイスになるのです。

作中で取り上げられている「サイエンス」は、汎用性が高く物語に組み込みやすい物理、化学を中心に、その枝葉に当たる、工学、薬学、地学に料理^^と多岐に渡りますが、それら全ての要素が、作中における主人公達の第一目的である"生存"と深く結びついているため、物語を回転させる動力としても、歯車としても、より強く堅実に機能している印象を受けました。科学を利用する必然性があるので押し付けがましさが目立ちません。

物語序盤は、多様性をガバガバ受け入れ、科学の力で奔放に人類の栄華を取り戻さんとする、主人公千空とその仲間達が作る科学王国、徹底した選民思想と独裁、武力による支配、原始の生活を旨とする獅子王司率いる司帝国、両者の対立と抗争のお話。

話は横道にそれますが、15年くらい前になるのでしょうか、当時のNHKで「※2アーサー・C・クラーク氏が舞台設定をした(開拓地の)火星で展開されるドラマを、日本の漫画家やアニメーターが短編アニメ作品として映像化し、それを同氏に見てもらう」という趣向の番組がありました。

正確な引用ではありませんが、完成した作品の一つに対してクラーク氏が与えた評価は「火星を第二の地球にはしたくない。わたしたちにやり直すチャンスがあるはず」といった内容のものでした。氏の残念そうな表情がおぼろげな記憶の中から思い出されます。

欲望のままに生産と消費を繰り返す科学王国のあり様は、一見すると、わたし達の住む世界の写しに見えますが、前者が"無い"から作っているのに対し、後者が"ある"のに作っている点で大きく異なります。ただし裏を返せば、搾取する対象がある限りは安泰でも、敷かれたレールに沿って突き進めば、崩壊前の地球の姿に逆戻りする危険のある楽観に満ちた社会とも言えます。

千空の頭脳に刻み込まれた人類200万年の知識の遺産と父親から受け継いだ優しさと勇気は、人類の新たな希望となりうるのでしょうか? 歴史は決して繰り返しませんが、科学王国がクラーク氏の見た火星の開拓地の様に、わたし達の世界をなぞらないよう切に願いたい。


一方の司帝国は、獅子王司という個人による権力一極集中体制。

霊長類最強の高校生の異名を持つ司というキャラは、一言で例えるなら※3スーパーマン、なのですが、過去の苦い経験から"大人"への深い憎悪、あるいは絶望を抱く、憂いを帯びた人物として描かれています。

多かれ少なかれ、多分誰でもそうですが、わたしも例に漏れず、少年時代に大人の冷酷さや狡さ、理不尽な暴力というものを嫌というほど見てきているので、司の憤りには一部共感出来る部分はあります。…でもですね、何ともはや、大人になってから平たい目で思い返してみると、同世代にも似た様なのがいたんですよね。大勢。ただ大人より小さくて怖くなかっただけで(笑)

司の唱える、"若者は純粋で大人は不純"とする極端な世代間差別は、わたし達の世界をしつこく蝕む人種差別や性差別と同種の、憎悪を下敷きにした一種の思考放棄に当たりますが、集団をあたかも(妄想で肉付けした)人格を持った個人の様に錯覚すれば、ある小規模なグループから始まって、家柄、人種、国、性別、最終的には極端な単純化の過程を経て、とんでもない事に、全人類さえもその様に認識してしまう危険さえあるのです。(こんな世界大嫌い!的なやつ)

この「1を聞いて10を知る」試みは反証可能な科学の分野においては割と有効に働きますが、人を集団として見る時、その判断材料となる有機的かつ情報量膨大な最小単位"ヒトおよび個人"の理解が不十分であれば、せいぜい残るのは穴だらけの統計データ程度のもので、その評価は必然として恣意的なものになってしまいます。ヒトは1単位として数えられるほど単純なものではないのです。

複雑にして複雑な世界に背を向けて、嫌いなものは一括り、括ったものはまとめてポイッ! 独断と偏見とで要と不要を分け、自らの殻に閉じ篭れば、かくて名前の無い怪物の一丁出来上がり、"僕の考えた最強の世界"展開の下りとなる訳です(汗)

妄想という脆い足場の上に居を構えた司帝国は、髪の毛一本で吊るされたダモクレスの剣の例えがぴったりと当てはまります。

科学王国と司帝国、皆さんならどちらの国の住人になりたいですか?


かつて"科学者の良心"と称された※4カール・セーガン先生がそうされた様に、学校で聴きかじった科学を、目に見える形、手で触れられる形へと落とし込み、学問への恐れや不審の垣根を取り去る試み。偏見の解体。

文字情報が先行して「解った」と錯覚する事が容易な現代において、嫌煙されがちになってしまった、手で触れ、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、口で味わいながら確かめる、知る事の大切さ。収集、分類、調合、加工、試行錯誤を繰り返し、どこにでもありそうなものから、ありとあらゆるものを造り出さんとする情熱。

仕事も遊びも生活も、あらかじめ用意されたものから選択する事を常とし、釈然としない気持ちを抱えながらも惰性に身を委ね、耐えながら生きる。あるいは飽きたら乗り換える。

完成品の世界の中で、わたしたちは世界の仕組みについてどこまで理解していると言えるのだろう?

本物とはズレた世界に浸かりがちな現代人にこそ、この世界は尽きる事のない磨けば光る宝石、ヤベースゲーモノ(笑)で満ち溢れている事を改めて思い出して欲しい。

そんな願いが込められた作品の様にわたしは感じました。


※1:ジャーナリストのアラン・ワイズマン氏による同名タイトルの書籍がある。様々な分野の専門家の知見を得て、3700年どころか 人類の消えた後の云億年先の未来の地球の風景を映し出す壮大な科学エッセイ。本作(漫画原作)の参考文献リストにも同書の名を確認出来る。

※2:「2001年宇宙の旅」の原作者としても有名ですが、一流の科学者としてテレビ解説者としても活躍。プレステのゲームにも出演してる(笑)静止衛星を使った電気通信リレーの発案者でもある。

※3:アメコミの人ほどではないです(笑)でも素手でライオンの群れを撃退できるくらい強い。加えて頭脳明晰で判断迅速の人。

余談ですが、神話や伝説は別として、紀元前400年頃の古代ギリシャではパンクラテオンのチャンピオンポリダマスが、近代でも1898年にボディビルダーのユーゼン・サンドウ氏がライオンに勝利したという記録がある様です。(後者は爪と牙を封印した状態で)

それでもまぁ、第6話で司が石槍で大木を叩き折る描写はいくら何でもやり過ぎでしたね。槍が折れる^^;。杠の頭のアレとか、スイカのゴロゴロとかと同類の、突っ込んじゃいけない演出だと思うので、てきとーに脳内補完しましょう^^

※4:地球外生命の探査計画でも有名な人ですが、代表作の「コスモス」は天文学、生態学のお話を中心とした、国境や学問分野の垣根を越えた様々な挿話からなる科学エッセイ集。最高の科学入門書の一冊なので老若男女全人類にお薦めしたい!

※:物語5点の理由はシナリオや脚本もさる事ながら、科学考証の緻密さ、設定の素晴らしさがズバ抜けていたため!

ふろく1 石化について(ネタバレになるかも知れないので畳んどきます。)
ネタバレレビューを読む

ふろく2 4つの力について
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投稿 : 2025/02/01
♥ : 43
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメ作品における、「ご都合主義」とは、何を指すかの個人的な定義

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
まず、☆4なので、全体としてはかなり高評価をしているという前提で。

科学アニメ。少年漫画原作らしいワクワクが詰まっています。

私、このアニメかなり好きです。設定だけなら、☆5のチャンスもありました。

でも、とある「ご都合主義」により、評価を下げました。その「ご都合主義」がナニを指すのかは、ネタバレになるので、レビューを読んで下さいっす♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【余談~ 石化の理由、予想 ~】
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【各話感想(自分用メモ)】
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投稿 : 2025/02/01
♥ : 42
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

100億パーセント唆るぜ、この作品は!

評価は観終わってからします。
ただ9月位まで色々とあるので作品が観れないのは辛いなぁ。
(2019:07/31執筆)
※(2019:12/14更新しました)

原作・ジャンプ掲載分全て。
アニメ・四話まで視聴済み。(30分アニメ)


うん、期待通りな展開で嬉しいですね。かなり好きな作品なので綺麗に表現してもらいたいです。

超!簡単に書くと…
普通な日々を、学校生活を過ごしていた『石神 千空(いしがみ せんくう)』『大木 大樹(おおき たいじゅ)』『小川 杠(おがわ ゆずりは)』。
そんないつもの日常生活が一変する。原因は分からないが【人類のみが石化する(一部ツバメも)】という事変が起きた。
…そこから数千年の時が流れ何故か『千空』と半年後に『大樹』の石化が解ける。
文明は滅び、建物等は腐って無くなっていた。
「科学は地道な探求」という持論を持つ科学少年『千空』はストーンワールドでどう奮闘するのか!?
…と、簡単ですが。

ここから下は隠してますがネタバレは無いです。視聴前+数話観た感想です。

ネタバレレビューを読む
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(2019:12/14執筆)

全視聴しました。ここから先の感想はネタバレ含みます。

ネタバレレビューを読む



合理的だけど非情では無く甘さのある『千空』、そこは結構人間臭くて好きですね。『コハク』と『クロム』との絡みも良いし『大樹』と『杠』との関係も熱い!バトル部分もジャンプらしい。
次回予告の理科の実験みたいなんはとても良かった。

少し設定に疑問点もありますが全て完璧な作品は無いと思います。

第2期が1期放送後に制作決定が発表されました。
『千空』の言葉を借りて「唆るぜ、2期も」と締めようと思います。
長い感想を読んで頂きありがとうございます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

70.6 5 サバイバルで災害なアニメランキング5位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (309)
1137人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

堂嶋大介は認められたい

【概要】
 2019年冬。全12話のオリジナルアニメ。3DCGで制作されたSFサバイバルアクション。監督はコードギアスなどで知られる谷口悟朗。

 このアニメの良い所。それは

一、THE ORAL CIGARETTESのOP曲「ワガママで誤魔化さないで」
二、ミロのケツ
三、ルウのケツ

-- 以上 --

 高名な監督が手掛ける作品ということで期待していたんだけどな。まさか「刻越えのデリダ」に匹敵する、時間もの失敗作オリジナルアニメを2クール連続で引くとは思わなかった・・・

【3DCGアニメ】
 revisionsは全編3DCGで制作されている。クオリティは高いと思うのだけど、実は3Dの日本アニメはrevisionsに限らず、逆に海外で人気がない。最近で国外でも好評だった3DCGアニメは「宝石の国」くらいじゃないだろうか。

 どうも海外のアニメファンは日本の伝統的なセルアニメーションの持つテクスチャに魅力を感じているようで、日本以外でも制作されている3DCGのアニメならわざわざ異国の映像作品を観ようとは思わないのかもしれない。+Ultra枠は世界を見据えた作品をラインナップをするという方針だったのだが、前作のINGRESS、そして本作と3DCGアニメはどちらも不評でフジテレビ制作サイドの戦略ミスのように思う。(さすがにまずいと感じたのか次作のキャロル&チューズデイは2Dらしい)

 3DCGは日本のアニメの特色が失われるというやや感傷的な理由だけではなく、最初のモデル作成に手間がかかるため、あまり多くのキャラやセットを用意できないという欠点がある。本作においては渋谷を舞台にしておきながら、実際に画面に映るのは学校、市役所、そして荒野と設定を活かせていないし敵キャラも親玉の3体を除いて量産型で面白味に欠ける。アーヴ側の人間がミロ1人しか登場しないのは3DCGの足枷によるもので、未来人の二大勢力が3人と1人で代表して争うというなんとも寂しいことになっている。設定は壮大なのに小じんまりした映像になってしまったのは残念である。

【SFサバイバル群像劇】
 公式での謳い文句によるとrevisionsはジュブナイル(青春)+パニック(災害)+アンサンブル(群像劇)とのことなのだが、色んな要素を寄せ集めた結果、1クールで処理できず中途半端に終わるというありがちな失敗をしているように感じた。

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【主人公】
 さて、ここからが本題。本作一番の問題点、それは皆から「うざいうざい」と叩かれる主人公、堂嶋大介のキャラクターである。

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 インタビュー記事(※)で谷口監督は「共感できる主人公である必要はない。」と発言していたが、本当にそうなのだろうか。もしかして制作スタッフは承認欲求が悪だと勘違いしてはいないだろうか。「もっと褒めてほしい」「評価されたい」という思いは人の誰しもが持つ基本的な感情であり、モチベーションの源として必要なものだ。問題なのは承認欲求が一向に満たされない状況にあるのであって、そこに説得力がなければいくらドラマチックな展開を先に用意しても心に響かない。大介のヒーローになりたいと渇望する気持ちにもっと共感できればこのアニメの評価は全く違ったような気がする。


※https://jp.ign.com/revisions-anime/31881/interview/revisions-cg

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ワガママで誤魔化さないで

1話感想ネタバレレビューを読む

3話までの感想ネタバレレビューを読む

6話までの感想ネタバレレビューを読む

8話までの感想ネタバレレビューを読む

最終回まで見ての感想ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/01
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
ネタバレレビューを読む
そんなわけで他のキャラもダメでした。

ネタバレレビューを読む

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

ネタバレレビューを読む大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

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※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
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モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


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こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


-----
2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 47

64.4 6 サバイバルで災害なアニメランキング6位
7SEEDS(Webアニメ)

2019年6月28日
★★★★☆ 3.1 (148)
522人が棚に入れました
少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

声優・キャラクター
東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦、浅野まゆみ、三宅健太、加隈亜衣、石川界人、小松未可子、阪口大助、星野貴紀、津田健次郎、佐々木望、野島健児、桑島法子、小野賢章、櫻井孝宏、千菅春香、嶋村侑、寺島拓篤、佐藤拓也、皆川純子、菅原正志、速水奨、興津和幸、寿美菜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

あーこれが早送りってやつですね

原作未読


田村由美氏の名前を聞いて本作よりも『BASARA』を思い出す世代です。
少女漫画誌に掲載してたサバイバルもの全35巻。原作ファンに言わせると心情描写が売りでサバイバル要素はオマケだとも。。。とても人気あったみたいです。蓋を開けたら↓


 さっぱりわからなかったけどいい話のような気がしないでもない


そんなのが複数回続き第5話で心が折れ、録り溜めてた第6話を見届けて断念しました。すみません。
断念しといてなんですが、作品のルール説明すべき1~2話もよくわかんなかったんですが、3話でやっとこちょっとだけ興味を引いたんですよ。

ネタバレレビューを読む

でも驚きと感心はほんとこれだけ。
原作だともっと堅実に進めていくんでしょうがアニメは話がカッ飛んでいき、プロセス説明がほとんどありません。『BASARA』なんかもけっこうカッ飛んでく傾向あって雰囲気で読ませてたところはありました。そこは作者のクセみたいなものなのか。それにしても次元が違いすぎます。
それでもそれ以上にそれを凌駕する程ダイジェスト感がハンパなく、そのテの作品が陥りがちな以下2点に見事にハマった感じ。心が折れた第5話をモチーフに↓

1.なぜその行動を起こしたのかわからない(キャラへの非共感)

ネタバレレビューを読む
 ⇒唐突に見えたがきっと理由があるに違いない


2.なぜこの事態になっているのかわからない(ストーリーへの非共感)

ネタバレレビューを読む
ネタバレレビューを読む
 ⇒きっときっと理由があるに違いない


カッ飛ばし過ぎていて忖度しようにもしきれません。
そしてわからないと文句言うために重箱の隅をつつきたくなる嫌な感覚が湧きあがってくる仕様。

ネタバレレビューを読む

ネタバレレビューを読む


なお声優は良い。モブに近いキャラに至るまで私のようなニワカちゃんが名前を知っているくらいの有名どころが出演しています。
“7SEEDS”⇒7つの種ってどんな意味なんですかね?
興味は潰えてませんが、続編あったりで評価が上がるようであれば再挑戦してみたいと思います。




■(オマケ)○○富士

ネタバレレビューを読む

…と我ながら重箱の隅をつつくような意地の悪さを自覚。実際はそれにも満たない段階でわけわかんないことだらけなので、もうこうなったらツッコミを楽しむ作品ということなのかもしれん。


■(オマケ2)比べちゃいかんよ

この全35巻をどう収めるのか?
1.俺たた
2.2期など続編あるも巻いて終結
3.尺も確保して堂々完結

3.はないと思います。連載中で販促目的ならまだしも既に完結していてファンも多い作品。
本作に限らず、充分な尺を取り完結まで見せることは理想。予算の都合で充分な尺を取れないのは現実。だとします。あくまで一般論。
制約が多い中でどう見せるのかが制作の力量を問われるわけですが、原作あるんで最低限結末は知ってるわけでしょう?

・逆算して途中のここまでで区切りをつける
・作品に通底するメッセージを掬い取って視聴者に訴える演出をする
・作品の屋台骨を把握していればなんならアニオリだって入れる

やりようはなんとでもありましょうが、なんというか“作品に対する愛情”を感じませんでした。

※別の少女漫画原作作品の現在進行形
だいぶ昔にアニメ化して一定の評価を得ているがそのアニメは未完。原作も人気有り。満を持して全23巻分を最後まで見せるというのを旗印に全63話予定で完結させる予定のアレ。
原作漫画や旧作アニメのファンも多くいるだろうに。功名心や商売っ気はあってしかるべきだとしてもそれ以上に作品への愛を製作陣から感じます。だから観てます。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.03.17 初稿
2020.10.07 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 36

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これ、原作少女漫画だったんですか!?

この作品の原作は未読です。
Netflixによる独占配信…こういうオリジナル作品を視聴できるのがNetflixの旨味だと思います。
完走してwikiをチラ見した際に知ったのですが、原作漫画は「別冊少女コミック」→「月刊フラワーズ」で掲載されていたんだそうです。
キャラの線も細くないし、内容的にも少女漫画に掲載されていた作品とは思いもよりませんでした。


累計1600マン部超(デジタル含む)
田村由美原作、近未来サバイバルSFストーリー

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。
突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蝉丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、
狂暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活への放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、【~禁則事項~】「7SEEDS計画」の話だった。
彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、この作品の主人公である岩清水 ナツの所属する夏のBチームの物語から始まります。
各チームに随行してくれるガイドから当面の目的は教えて貰えるものの、最初は何もかもが手探りでした。

物語が進むにつれ分かってくるのは、チーム構成に関する以下の3点。
・チームは春夏秋冬それぞれに分散配置されている
・夏だけAとBの2チーム存在する
・それぞれのチームには最初8名ずつ所属する

ですが、ここでの生活を始めるタイミングはチームによってバラバラだったんです。
中には数年以上の違いがあるケースもあったり…
つまり、チームによって情報量、経験に大きな差があるということです。
こういう場合、情報量の多さが役立つのは常套…
ですが、彼らを待ち受けていたのはそんな生易しい世界ではなかったのです。
知る事は判断材料を増やすでもありますが、同時に諦めることにも直結しているんです。

夏Bチームは衣食住が保存されている目的地の一つに辿り着きます。
そこに本拠地を作り安定な生活の基盤を作って根付くのも一つの生き方だと思います。
でも、人にはどうしても譲れない矜持があります。
自分の故郷がどうなったかを確認したいと夏Bチームの青田 嵐が言いだした一言がきっかけとなり、夏Bチームは2つに分かれて…物語が動いていきます。

実は、この物語が一気に面白くなってくるのはここからなんです。
他のチームだってこの世界で一生懸命生きているんです。
様々な願いや思いを持つのは誰だって一緒…
そんな全てのチームの動きが分かるように群像劇的に物語が描き出されるからです。

最初は一本調子の物語だとばかり思っていたので、この展開は嬉しい誤算でした。
夏Bチームのメンバーには一戦級の声優陣が配置されています。
主人公のナツに奈央ぼう、それにあすみんや碧ちゃんとこれだけでも私の耳は大喜びです。

ですが、春チーム…正確には春チームの主人公である日笠さん演じる末黒野 花が登場してきてから、一気に物語の厚みが増しただけでなく、面白さが加速度的に増した気がしました。

この花のキャラが格別なんです。「父親にサバイバル技術を教え込まれた前向きな少女。」と公式HPのキャラ紹介欄には記載がありましたが、分け隔て無い優しさと悪いことを悪いとハッキリ言える芯の強さを持ち合わせているんです。
彼女の良さはそれだけじゃありません。
一度目標を決めたら絶対に折れないんです。どんなに苦しくても前進を選択するんです。

「暁のヨナ」のヨナや、「それでも世界は美しい」のニケが頭の中で被っていました。
勿論、人間だから強さと弱さを併せ持っていて当然です。
でも自分以外のためにどんな危険も顧みず身を挺することのできる私の尊敬すべきキャラがまた一人増えた気がします。
そんな彼女の廻りには、彼女を応援したいという人間が集まってくるのも自然なことなんだと思います。

こうして物語は一喜一憂しながら進んでいきます。
驚愕な事実が明るみになって愕然としたこともありました。
どんなに経験を重ねても天災には勝てない…身の危険を感じたこともありました。
世の中の理不尽に対する解釈は一つじゃないことを教えて貰いました。
勇気と知恵と…ほんのちょっとの幸運がこの物語を支えていたと言っても過言ではないでしょう。

これからだと思っていたのに…
どうしてあの場面で終わっちゃうかな~
原作が全35巻の一大巨編だから、続編の区切りを考えるとここで切るのがベストだったの?
これで終わったら完全な消化不良になってしまいます。
でもその位続編を楽しみにできる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、天月-あまつき-さんの「Ark」
エンディングテーマは、majikoさんの「WISH」

1クール全12話の物語でした。
Netflixのオリジナル作品は続編の作られるケースが多いので、この作品の続編も期待しています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シリアスを装ったギャグアニメ

物語のあらすじをざっくりと言うと、地球に巨大な隕石が衝突して
それによって舞う埃か何かで人類は生きて行けない氷河期突入する
だが人類を絶滅させる訳にはいかないと考えた各国は
それぞれ選んだ人間を冷凍スリープで人間が生活できる環境まで眠らせることにしたんだぜい

日本では7人1グループの春・夏(AとB)・秋・冬の合計5チーム、35人に人類の未来を託した
果たして彼等は人がいなくなった世界で生きて行けるのか、ドキドキハラハラのサバイバルゲームってのが
この作品のあらすじなんだぜい!


ところが実は視聴者を巧妙に騙す設定に過ぎなかったんだにゃー
何がって?じゃそれをお得意のポイントに分けて説明していく

①『自分のチームメンバーを巨大な蟷螂の巣の中に引き入れて殺そうとする指導員
だが殺す手前でお前達は逃げろと焼身自殺で救う』

一見おかしくない様に聞こえるかもだが、コイツはチームメンバーを平気で囮として殺そうしたり、暴力を振るったりする性格
仕舞いには事故で仲間のチームメンバーに崖から蟷螂の群れに突き落とされた恨みがある
よって自ら焼身自殺してチームメンバーを助けるなんて行動には至るわけがないぜよ

②『冬に入り吹雪の中、洞窟で何とかやり過ごそうとする男女2人
片方の男は猛獣に襲われたケガで身動きが取れずにいた
そこで女は男に自らの衣服を掛け、自身は手持ちの舞子の衣装に着替え外で踊り出して凍死』

朝日が差し込む中で凍死という演出で感動を誘ったんだろうが
どう考えても完全にギャグなんだぜい
普通に考えて洞窟でなく外に出て、吹雪の中で舞を踊る必要あるかって話なんだにゃー
踊るにせよ洞窟の中で踊ればいいと終始笑いを隠せなかったぜよ

③『人類存続計画、別プランの過去話でシェルター内に謎の殺人ダニが大流行して次々と死んで行く
人々を殺人ダニの苦悩から救おうと大人気の女性歌手がシェルター内で怯える人を自らの歌唱で引き寄せ
そのまま冷凍庫まで引き連れ全員凍死させる』

もうね、こんなん大爆笑するしかないんだぜい
ハーメルンの笛吹き男のパロディ
てか普通に考えてね、歌唱で惹きつけることは出来ても、冷凍庫まで付いて来る訳がないし
何より冷凍庫に閉じ込められても誰も抵抗しないっていう
ここまで来るとギャグを隠す気ないんだにゃー

※上記で言った様なギャグは随所に見られるが、全てに突っ込むとキリがないので割愛するんだぜい


【導き出される結論は…】
タイトルに書いた通り、シリアスを装ったギャグアニメ
もうそこら辺のギャグアニメより笑わせてくれるからオススメなんだぜい
ただシリアス作品を堪能したいって気持ちで視聴すると裏切れられる挙句、つまんなって感じるだけだと思うのでオススメしないんだぜい
でも二期まで視聴するなら二期は普通にサバイバル要素が強くて、構成もまあ面白いと言っておくんだにゃー

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

67.1 7 サバイバルで災害なアニメランキング7位
GANTZ:O(アニメ映画)

2016年10月14日
★★★★☆ 3.8 (115)
478人が棚に入れました
地下鉄で事件に巻き込まれ、命を落とした高校生の加藤勝。次の瞬間、加藤はマンションの一室にいた。そこで玄野というリーダーを亡くし失意の東京チームと出会う。彼らと共に転送された先は、東京ではなく、火の手があがる大阪の街だった。加藤は命がけのサバイバルゲームに挑むこことなる。曲者揃いの大阪チームとの遭遇。強力な妖怪型の星人軍団=百鬼夜行との戦闘。シングルマザーでありながら戦いに身を投じていた大阪チーム山咲杏との出会い。さまざまな事態に翻弄されつつも、加藤はたった一人の家族である弟のもとへ帰るため、死線を潜り抜けていく。やがて、加藤らの前に大ボス「ぬらりひょん」が立ちはだかる…!

声優・キャラクター
小野大輔、M・A・O、郭智博、早見沙織、池田秀一、津嘉山正種、小野坂昌也、津田健次郎、小川輝晃、梶裕貴
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

タイトルなし

制作のデジタル・フロンティアをご存知ですか?
龍が如くとかバイオハザードのムービー、実写版デスノート、バケモノの子など数多くの有名作品のCGを担当しているのでご存知の方も多いかもしれませんね。
モーションキャプチャースタジオを所有し、個人的には白組(代表作:STAND BY ME ドラえもん)・ポリゴンピクチュアズ(亜人)とデジタル・フロンティアが日本のCGスタジオトップ3だと思っています。

さて、今回視聴に至ったのは、方々から面白いよ!との意見を聞いた為でした。実際それまではGANTZを全く知らなかったし、PVもイマイチ…声優さんの演技や顔のつくりが気になってしまって行こうとは思えなかったのです。

しかし、面白いのであれば…と疑い半分・期待半分で観に行きました。
結論を申しますと、面白くは感じられませんでした。

面白いよと言ってくれた人や私の周りには状況的につまらないと伝えにくく、どうにも消化不良で気持ち悪いのでこちらを吐口に使わせていただきます。
netabareビューの中に詰めさせていただきますので、閲覧は自己責任でお願いいたします。

まずは良かったところから

初心者にもやさしい物語
前述の通り、全くGANTZを知らない状態だったのですが、主人公の加藤君が新しくゲームに参加したところから物語はスタートしますので、初心者でも簡単に物語に入り込むことが出来ました。

緻密で細かい背景
大阪の繁華街が舞台となっておりますが、実写と見分けられぬほどの正確性です。
実写でもいいじゃないか…とは時々思いますがフルCGにしたのは縫合性を第一に考えたからなのでしょう。

岡八郎のロボットがかっこいい。
ロボット登場シーンはこの映画の華でしょうね。パーツの多いボディはさながらハリウッド版トランスフォーマーの様です。こんなのが出てくるとやっぱりテンションが上がります。
大阪チームは雑魚チャラ感の漂うキャラが多くどんなスキンヘッドが出てくるのだろうと期待したら、意外と岡八郎も自身もかっこいいので、これは最強キャラだな。と確信しました。

妖怪の不気味さ満点
敵は百鬼夜行をモチーフとされているので、沢山の妖怪が登場します。
ぬらりひょんや、牛鬼、火車、天狗をはじめ、名の良くわからない妖怪も一つ一つが気持ち悪い良きデザインになっていました。

芸人の演技が上手い
ケンドーコバヤシさんレイザーラモンのお二人が声優として登場されています。ケンコバさんは意外とキャラの声をやっていて、前から上手いと思っていたのですが、レイザーラモンのお二人も違和感をほとんど感じず、EDで知って驚きました。


残念だったところ
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最強!の原則と最高!のCGアニメ、まさかこれ見てない人とか。

いないと思われますが、とりあえずこの作品のウリでも書いておきましょうか。

いやいや。まてまて。この世の中にガンツ知らない奴とか存在しているのだろうか。冷静に考えてみて、まさかガンツの名高い大阪編を知らないとかいう人間の存在が許されるのだろうか。先ほどこちらも三回目の大阪編読了したので、今回はそういったことも踏まえて。

「ガンツ?なにそれ美味しいの?」

「パンツじゃねーんだよ!!」

という方にも理解できるようにガンツの素晴らしさを書いておきましょうか。

とりあえず、エロい。という事はありますよね。かなりマニアックなエロい趣向ではありますが、エロ画像掲示板でラヴァースーツとかピチピチスーツとか巨乳とかの部類でご使用して頂いてる方はとてつもなくお勧めですね。これを視聴せずに死ぬのは、ジャンプっ子がハンターハンターを見てないレベルのスルーであります。

あと、ほどほどのカッコイいとエロいが混合しておりますので、ティーンエイジャーにもお勧めでしょうか。純粋なドスケベエロだけで育っては、健全な青少年育成には遠く及ばないことは自然の摂理。奇跡的な配合率で、熱狂してしまうでしょう。

エロにも様々なエロがございますのは周知の事実ではありますが、かような上質なエロさは極々稀。お父さんお母さんに内緒にしなくてもレンタルしちゃえるし、超お勧めです。


次に残酷さ、予想不可能の展開に次ぐ展開、練られたシナリオ。

多分、ガンツのシナリオは想像できる限り最上のものっぽい気がします。三秒ほど考えた結果なのでおそらく間違いないでしょう。どれぐらいの衝撃度数か、分かりやすく言えば、アニメのクレイモア。映画のダークナイト。いずれも初見さんでの視聴レベルでね。映画もアニメも詳しくない方には、見てると椅子から転げ落ちるレベルの衝撃展開。

次に、絵。絵。絵。マジやばい。これすげーやばいもん(こなみ)書き込みが半端ない漫画を挙げてと言われれば、ガンツが挙がるんじゃないかってぐらいヤバイです。いや。本当に。大阪編もカタストロフィ編もヤバイ。奥ってヤバイ。超ヤバいまじ卍ー。

ガンツ見てると大友てんてーのAKIRAを思い出したぐらいです。あれもヤバイっていうか、あれは地球で一番なので既存の時代と照らし合わせるのもどうかと思いますが、それぐらいヤバイです。

ガンツの一気読みはハンターハンターの一気読みぐらい面白いです。しかも絵の書き込みがされてて漫画のコマにも工夫がされてるから何回も繰り返し読まないと当方には理解ができません。まさにスルメ漫画!



これの日本が今一番頑張った世界に羽ばたかせたフルシージーアニメであります。

近年のアニメのシージーの発展は目を見張るものがありますよね。特にそれはエロの分野に顕著になってる。そう思えてならないのです。

どや?

どやどや??

ヒマやろ?ちょっとは興味でてきたやろ?ガンツとりあえず面白いんじゃねーか?とか思っちゃったりなんちゃりしちゃったりしたやろ?

最後にひとつだけ。

音楽がメッチャ良い。ガチで中学レベルの感想だけど、ドレスコードとかいうバンドの人間ビデオ。これがヤバイ。超やばい。調べてみたけど、セッションに人間椅子がギターやっとるやん!!どことなく洋楽っぽい感じがしたけど、これはいい。ボーカルの一人芝居じゃない音楽はいい。序盤のイントロのギターのアピール。これやっぱり若人には無理だもん。そういうのできるのはやっぱり人間椅子やないとあかんねんな。(突然の似非関西弁)

しかもちょっと調べてみたら、やっぱり歌詞もガンツを意識しているというか、ガンツの曲を作ったという感じか、初めのじゃんじゃんとか漫画の大阪編の道頓堀での星人集団の擬音のそれやん。ようできてておにーさん関心しましたわ!!!

久々のヒットだったわ。やっぱガンツOはぱないの。そう確信した拙僧でございます。


さて。それじゃぁ・・・。




今度は機会を作ってレンタル屋さんで借りようと決意しました。

タイトル通り、これ見てない人、自分であります(伏線回収終了)

とりあえず、近くにレンタル屋があって時間がある香具師ならゴーゴー!期待度マックスであります。やっぱガンツは良いっすよ。マジでね。


見終わりました。最高でした。が。タブレットで見たのは不正解でした。次は映画間でみれるような続編を希望します。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

軽度心的外傷後ストレス障害(Mild PTSD)

すごく好きな作品で
たまに原作を読み返したくなるヤツ
終盤の展開にはネガティブな声が多いってことはもちろん知ってる
でもね、連載開始当初から
荒唐無稽な設定にワクワクさせてもらったじゃんかぁ!
たとえ予定調和だとか主人公補正だとか言われたとしても
個人的には最後までアレで良かったと持っている
むしろ、よくぞ完結してくれたぁ!って感じ
だって、あのまま突き進んだら
胸糞悪いバッドエンドだってあり得たんだからね

まぁ、ソコをあえてツッコむんなら
序盤の日常生活のちょっと不思議ってくらいのスケール感が
宇宙規模のスケールまで膨れ上がったところに違和感があるかな?
あと、主要キャラが漏れなく美男美女
(しかも女性はほぼ巨乳)だらけってのもあるかw

この作品では
原作のまだスケールアウトする直前の山場、通称大阪編
俯瞰で見直すと
すでに歯止めが効かなくなってき始めた感はあるが
連載当時は
そんなことお構いなしの怒涛の展開で、
考える余地を全く与えてくれなかったという印象
辛く激しいミッションをなんとかくぐり抜けても
再び、より凄惨な状況に陥る展開の連続に
なんだか救いのない終末感が漂ってて
後味の悪い終わりがハッキリとイメージできる状況
そんな中
玄野や加藤の放つセリフが、
単なるキレイ事って馬鹿にできなくて
次第に希望のように見えてくるんだよ
あぁ、
これってたぶん軽いPTSDになってたんだなぁw

そんな彼らの行動に感化されて
レイカやおっちゃん等が
少しずつ逞しくなっていくのが嬉しくて
多分叶わないだろうけど、幸せになってほしいと切に願うばかり
そうね
この感覚は進撃三期後半と同じくらい苦しい
もっと正確に言うと「ぐ、ぐる゙じぃい゙い゙」って感じ
胸が締め付けられるような感覚は、あんまり長居するとちょっとヤバい

そんな原作の流れを壊さず
うまく生かした良作品だと思います
それに大阪編は原作GANTZのピークとも言えるので
(実際、自分は大阪編後に購読を一時中断してるしw)
原作未読の人はどう思ったんだろ?
もっと多くの人達のいろんなエピソードを携えて大阪に乗り込んでいるので
本作で加藤のカッコよさや
本来の主人公玄野計に興味が出てきたのなら
是非原作を読んでもらいたいですね
読んだらたぶんネタバレレビューを読むってなります

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

57.3 8 サバイバルで災害なアニメランキング8位
日本沈没2020(Webアニメ)

2020年7月1日
★★★☆☆ 2.6 (138)
400人が棚に入れました
2020年、東京オリンピックという大きな国家事業を終えたばかりの日本を襲った突然の大地震。都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩(あゆむ)と剛(ごう)の姉弟は、大混乱の中、家族4人で東京からの脱出を始めるが、刻々と沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰めていく。極限状態で突きつけられる、生と死、出会いと別れの選択。途方もない現実と向き合う中、武藤家の姉弟、歩と剛は、未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく…

声優・キャラクター
上田麗奈、村中知、佐々木優子、てらそままさき、吉野裕行、森なな子、小野賢章、佐々木梅治、塩田朋子、濱野大輝、ジョージ・カックル、武田太一

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

それが良かったのか、悪かったのか

言わずと知れた小松左京のSF小説・日本沈没を原作とするアニメ化作品。
コロナウイルスが急速にまん延していた2020年7月に公開されていて、その頃には延期が決定した2020年東京オリンピック閉会直後が舞台となっています。
恐らくアニメ制作時にはコロナウイルスがここまで日常に影響を来すと考えられていなかった、あるいは存在自体の認知度が低かった様子で、作中コロナの話は登場しないです。
作中、オリンピック以外の時事的な情報は登場しませんでしたが、"コロナウイルスの影響なく2020年夏季にオリンピックが執り行われた"というIFの世界となっています。

描かれる時代だけではなくストーリーも一新され、原作との共通点はほぼ"日本が沈没する話"という点のみと言って良いと思います。
小松左京のベストセラーからアイデアのみを借りた別作品で、小説や映画のアニメ化ではないので注意が必要ですね。
ちなみに私は1973年の映画は視聴済み(ついでに河崎実監督の日本以外全部沈没も視聴済み)ですが、それ以外の映像版は未視聴、小説も未読の状態です。

原作では潜水艇操縦士の小野寺と、物理学者の田所博士と総理大臣の山本が主人公ですが、本作の主人公は都内に住むある一家となっています。
陸上部の中学3年生「武藤歩」は、更衣室で体が宙に浮くほどの大地震を体験します。
気がつけば瀕死の仲間に囲まれており、自身も足に怪我を負いながらなんとか脱出すると、あたりはそれまでの景色から一変していました。
倒壊したビルや家の瓦礫、大きく割れた道路を歩いて避難所にたどり着くも、家族の姿はなく途方にくれます。
そんな中、見上げた先にある山が光り輝いていることに気づき、そこで照明技師の父に再開、集まってきた家族とも再開します。
やがてそこに水が押し寄せ、危険を感じた人々は、安全な場所を求め移動を開始する、という展開です。

政府の対応が中心だった映画版とは大きく違っていて、沈没する日本から命を守るため行動するパニックムービーとなっています。
崩れ行く地面、パニックとなる人々、錯綜する情報に翻弄され、右往左往する展開です。
その中でいろいろな人に出会い行動を共にするのですが、有毒ガスの発生や偶発的に発生する地震などにより次々と命を失ってゆきます。
食料も水もままならない地獄のような世界で極限状態となりながら前に進む人々が描かれていて、考えさせられる作品でした。

ただ、"日本が沈没する"という設定が生きるのは終盤で、内容的には大震災が発生したのと変わらないのは残念でした。
"日本が沈没している"という情報やそのプロセスは作中登場するのですが、ストーリー上あまり重要ではなく、ハードSFだった原作に比べるとスケールダウンしているように思いました。
状況は最悪で、目の前で親しい人も次々と亡くなってゆくのにそれほど終末感漂っておらず、主人公の感情に余裕を感じました。
また、Netflixアニメ故か、作画がそれほど良くなく、臨場感は伝わってきませんでした。
臨場感が伝わらないので、主人公と距離の近い人物が亡くなっても「え、これで死んだの?」となってしまいました。
死体の描写だけ妙に丁寧で、食われて肋骨が見えていたり、手首だけ残されてたり、妙にグロいシーンがありますが、そもそも日本が沈没することと関連があまりなく、テーマもぼやけていた感じがします。

タイトルに『日本沈没』をつけてしまっているので、どうしても元作品と比較してしまい、薄さを感じざるを得なかったです。
最後まで退屈はせずに見れたし、ラストもこれまで頑張ってきた上で到達したことを考えると良かったという気持ちになったので、個人的には悪い作品ではないと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

それでも人は、前を向く

この作品の原作は未読です。
見た瞬間、「DEVILMAN crybabyに作画が似てるなぁ…」と思いましたが、監督が一緒だったんですね。


沈みゆく日本、
それでも人は、前を向く

2020年、平和な日常が続く日本を襲った突然の大地震。
都内に住むごく普通の一家、武藤家の歩(あゆむ)と剛(ごう)の姉弟は、
大混乱の中、家族4人で東京からの脱出を始めるが、刻々と沈みゆく日本列島は、
容赦なく彼らを追い詰めていく。

極限状態で突きつけられる、生と死、出会いと別れの選択。
途方もない現実と向き合う中、歩と剛は、未来を信じ、
件名に生き抜く強さを身につけていく…


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

原作は、日本の沈没を学術的にとらえた作品の様ですが、本作は武藤家というごく普通の家族を対象に、日本で発生した巨大地震による顛末が描かれています。
物語の纏め方もアニオリのようです。

正直結構な改変をしていると思います。
何故、この様な改変をしたのか…
巷では原作への冒涜か…などとも噂されているようです。

確かに、原作、或いは著者のファンの方なら、あまりの内容の違いに、そう思われても仕方ないのかもしれません。

ですが、私は本作でより地震とその顛末が身近に感じた気がします。
学術的に難しいことを言われてもピンときませんし、地殻変動は止めようがありませんし、何よりこんな地震が起こったら、私たちは逃げることしかできません。

最近、日本のあちこちで地震が多発していますし、南海トラフ地震のようにマグニチュード9クラスの巨大地震や、首都圏直下型地震の発生する可能性だって示唆されています。
この作品は、この様な身近に迫りつつある災害に対する警鐘と受け取ることができると思うんです。

だから、この作品は「どう逃げる?」「どう生きる?」というメッセージを常に発信し続けたんじゃないか…と個人的には思っています。

そしてキャラデザについて…
湯浅監督の描くキャラは格好良い、とか、可愛い、という感じではなく、バランスを多少崩しても伝えたいメッセージを全面に押し出している印象があります。
時には作画が溶けてしまっているような感じさえ受けることがあります。

小松左京さんの執筆した本作は「空前の大ベストセラー」と評される作品です。
私の実家にも原作があったのを覚えていますから…

でも色々考えましたが、結果的に湯浅監督のキャラデザで良かったのかも…
というのが私の結論でした。

可愛い、格好良い…そんなキャラデザは山ほどあります。
でも現実の周りの人はみんな普通の人で、アニメのキャラデザみたいな人は居ないと思います。
それに、カチっとしたキャラデザならしっかり描きこまないと作画が乱れて見えますし、無残なシーンをしっかり描きこんだら余計に心の折れる人が増えてしまうと思うんです。

だからメッセージ性は強調しつつ、細かい部分を少々デフォルメできるキャラデザとなると選択の幅はぐっと狭り、本来着地すべき場所に着地した…これが結論に至った経緯です。
私の個人的私見なので、思いきり間違っているかもしれませんけど^^;

主題歌は、大貫妙子さん & 坂本龍一さんによる「a life」
作詞は大貫さんで作曲は教授だそうです。
ここに教授が出てくるとは思いもしなかったので嬉しいサプライズでした。

1クール全10話の物語でした。
物語の纏め方…アニオリで、構成にはツッコミどころがありそうでしたが、絶望だけで終わるのではなく、ちゃんと希望の光が見えたのは良かったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

bunnyhunny さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

日本の文化をまるで毒と捉えたアニメ

日本人が認める本物の日本文化などこのアニメに存在しません。
ただただ日本に住んでいる人、震災を経験した人に失礼。そして海外視聴者へ間違った日本人の概念を与える酷すぎるアニメ。
このテーマの作品を作るなと言っているわけではない。これほど重いテーマに「日本」という国を題名に付けるなら現実的な日本住民のありかたを描いて欲しい。誰一人共感できるキャラがいない。
絶望から立ち上がり進化を遂げる場所が日本という国。
それなのにあの開き直りなキャラたち、そして絶望的シーンに流れる意味不明なほど映像と合ってない明るいBGM。
このアニメが教えていることは日本が絶望から乗り越える方法は何かではない。
絶望から学んで変わろうとする気力なんて捨てていい、という毒概念。
道徳に厳しい概念を持ち、薬物に反感が強い人が多く麻薬に囲まれた環境など滅多に存在しない日本で、災害からの現実逃避が麻薬という考え方に至った論理とは?麻薬という存在すら身近で聞き慣れてすらいない人がほとんどなのに。
主人公は緊急サバイバル時に商品を盗むことを「悪」と感じているのになぜマリファナ入りカレーや大麻栽培、それから洗脳カルトのような大麻宗教団体については「日常、善」と感じているのか。まるで日本の文化は宗教団体と大麻栽培と言ってるようなもの。もはや論理沈没。
この重いテーマで間違った日本の概念と表現を生み、たくさんの人のトラウマを掘り起こしただろう震災の描写をこれまで浅く扱い、「助け合い・法律を守る」素晴らしい日本文化をよくも毒に変えくれたな。
本当に震災を経験し、協力してくれる親切な人や、痛みから立ち上がる人々を見てきたのならこのような作品は人として作れない。
さらに、多様性をここまで導入したのにも関わらず日本を貶していたキャラが日本復興を経験して日本の見方が変わるというキャラクター変化と発達一つ表せてない。この災害から色んな人に助けてもらいオリンピックで日本代表となったハーフ選手が、「別に日本国籍じゃなくてエストニアでも良かったんだけどね」と日本を代表する選手として信じられない発言。
多くの外国人が、日本人は「平和ボケ」という捉え方をしている。しかし彼らが知らないのは、日本とは絶望から乗り越えるとき本当の力を発揮する、という原爆復興で証明した事実。そして未だにその美しく希望を象徴する概念は自然災害を受けても日本住民の心に強くあり、絶望から立ち上がり乗り越え続ける。それこそが日本沈没2020を通し世界に伝えて欲しかったこと。
製作側に聞きたい。ここまで日本の文化と日本人の概念を捨てたアニメを‪「日本」沈没と本気で呼べますか?日本でなければいけない理由とは何?それは日本を悪く表現したかったからですか?
本当に日本に思いやりがあり災害の現実を知る者ならこれだけ不名誉で間違った概念を与えるアニメは作らない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

56.5 9 サバイバルで災害なアニメランキング9位
劇場版 巨蟲列島(アニメ映画)

2020年1月10日
★★★☆☆ 2.7 (42)
147人が棚に入れました
私立鳳翔高等学園の生徒たちを乗せた旅客機が謎の事故によって墜落し、織部睦美たちはとある島へと流れ着く。浜辺で目を覚ました睦美たちは他の生存者と合流して救助を待つことにするも、その島は巨大な昆虫に支配された島だった……。

声優・キャラクター
M・A・O、立花理香、福圓美里、麻倉もも、たかはし智秋、久保ユリカ、江口拓也、駒田航、井上麻里奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

昆虫キモォォォォォーース!!

修学旅行中、飛行機事故により、巨大化した昆虫たちが蠢く島へ流れ着いた、
生徒らのサバイバルを描いた同名パニックホラーコミック(2巻まで無料試し読み)
のOAD化及び劇場公開作品。

【物語 1.5点】
B級全開。清々しいまでに低俗。

『巨蟲“列島”』とあるが本作で登場するのは孤島一島のみ。

原作連載元は無料コミック配信サイト。
この種のサイトには、毎週更新時にエロやグロをぶっ込んでテコ入れする。
PVも集めるけど、低評価も集める。
そういうポジションの“人気作”があるものだが、本作もこの類。

丁寧なシナリオによる感動より刹那的なグロの衝撃。
非常時ほどエロに走る。


そもそもスタッフたちもB級パニックホラー愛好家以外には訴求していない感。

昆虫が人体にネタバレレビューを読むだの、
B級推進のための設定が次々に繰り出される。


【作画 2.0点】
低予算。限りあるソースを湯水の如くエログロに投入。

冒頭、不可解な遠近感や作画枚数不足を画面をやたらユラユラさせる
小手先の撮影で取り繕っている時点で察するべき。

こんな極限状況下でも表情描写よりビ〇チ女教師の巨乳の揺れ動きに注力する辺り、
制作陣の進む道に迷いはない。
一応、乳〇の見えるOVAではあるが、肉体の描き込みは平凡。

戦闘準備を進める主人公ヒロインが歩くだけの動画に尺を費やすなど、
構成バランスにも疑問符が付く。


但し、巨大昆虫のCGはインパクトあり。
とは言えCGレベル自体はPS2程度。


【キャラ 1.5点】
B級でパニックホラーなら、襲われる人間は馬鹿でなくてはなるまい。
そんな信念があるのでは?との疑念が生じるくらい登場人物がことごとく愚か。

各々、感情のままに、チームワークを無視して、身勝手な言動を繰り返し、
陥らなくてもいい窮地に転がり落ちて行く。

この人たち通常サイズのスズメバチの群れにすら勝てそうにありませんw


唯一、主人公ヒロインは虫博士と言っても良い知見の持ち主で、
昆虫漫画連載を重ねて来たという原作者の多彩なウンチクを代弁し、
巨大昆虫攻略の活路を見出し、シナリオを牽引するが、
虫愛好家過ぎて、倫理観が人間離れしているのが難点。


終盤……ネタバレレビューを読むヒロインの価値観……。
私には共感無理です。


【声優 3.5点】
こうなるとCV.久保 ユリカさんの悲鳴や、
CV.麻倉 ももさんのぶりっ子アイドル依存スキルや、
CV.たかはし 智秋さんのオトナの籠絡スキルなど、
各種エログロ対応の演技が残された僅かな期待。


そんな中、私のMVPはCV.金子 誠さんの怪演。
ネタバレレビューを読むトラウマです。


【音楽 3.5点】
劇伴はTeam-MAXの鈴木 暁也氏とJohannes Nilsson氏が担当。
チープながら作風にマッチした楽曲を提供。

ED主題歌は東城 陽奏さんの「Stella」
佳作バラードで色々な意味でようやく一息つける。


【感想】
私は、昔、ゲーム『地球防衛軍3』(Xbox360)で巨大宇宙船から飛来した巨大蟻らを相手に、
人類を守るEDF隊員やってましたw
レビュータイトルも、このゲームで巨大蟻に襲撃されたNPCモブ隊員による通信
「こっちに来ます!」の空耳から拝借致しましたw


評点酷評してしまいましたが、早くも動画配信された本作を見た時の私は
完成度の高い質アニメばかりでも疲れる。
俺だってたまにはジャンクフードにがっつきたい!
そんな魔が差した夜だったので、
得るものは得られた比較的満足度の高い視聴となりました。


本作もまたクラウドファンディングにより、
熱心な愛好家たちに支えられて実現したアニメ化企画。

B級が表世界を席巻したらアニメ作品全体のレベル低落というバイオハザードを招きますが、
隔離してファンが楽しむ分には害はないと思います。

最近では、さらに海外展開も見据え、Kickstarterで、
英語版制作のためのクラウドファンディングを実施しているという本作。

巨大生物と美女とエログロさえあれば歓喜する
本場のB級パニックホラーファン層にピンポイントで届いてくれたら、
そして、その先に、日本発のB級アニメ群の魔境が開けたら幸いです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

この続き「私、気になりません!」

 なんだか空港で登場人物たち勢揃いの場面から、いきなりどっかの島に主人公の少女が浜辺で倒れているところから始まったです。

 空港→どっかの島だったので、飛行機が墜落したとか?全く実感がなかったです。
 生き残りの登場人物たちとの合流より、いかにもこのタイトルのような展開になるのです。

ネタバレレビューを読む

 なんだかんだ進んで、解決に至らないまま終わり、なにか意味ありげなラストという劇場化された意味が、わからなかったです。

 好感の持てない作画、音楽、逃げ周り戦っての連続、この島は何なのか?主人公たちがどうなるか?完結しない終わり方、今年最初に見なかったことが唯一の救いだったです。
 とても先が「私、気になりません!」です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

まともな登場人物はほぼ一人だけ

まあ、正確にはもうちょっといたみたいだけどあっという間に退場させられちゃいました
ボス気取りの脳筋チンピラ、お股も性格もビッチ、腹黒地下アイドル、人間より虫(でもどっちも殺す)、(文字通り)荷物、レズっ子ボーイッシュ
序盤スネ夫みたいだった無気力系PCオタク?が一番まともで有能かな?少なくとも発言は理にかなってます。逆に言えばちょっと便利に使われ過ぎな気もしますが・・・

概ね、他のレビュアーと同じです
劇場版なんだからもうちょっとこれ一本の中でなんとかしようとか思わなかったのかな
とにかくテンポが悪いのに、更にわけのわからない長尺まで入れて、結局投げっぱなし
何一つとして解決しないという、TVシリーズなら1クール12話が10話で突然打ち切りみたいな

グロシーンが一番の見せ所な映画かと思ったんですが、特筆するようなもんでもなし
強いて見せ場と言うなら水場でのレズやらの諸々でしょうか

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0
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