アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価
3.1
禿げの実力者に なりたくなくて!
●【666】というお約束の刻印
主人公の性格がひねくれているためか物語も相応にひねくれていたようであります。
他のなろう系異世界糞作品に比べたら本作はかなりマシな部類に入るような印象を受けました。
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今後もお約束事のように繰り返されることだけは間違いないと言えるでしょう。
●糞アニメ界の陰の実力者、現る
なろう系の異世界転生ものと言えば糞 ネタバレレビューを読む 確定している事実であるように思えて仕方がありません。
●なるようになろう系
ここが中盤の折り返し地点であるかどうかは定かではありませんが途中経過の評価を示します。
天然設定的主人公のモブジョークや異世界天性お約束のエロネタが例えはぐらかしで
しかないとして、そしてはやりどうにも強すぎるハーレム的要素も含め、煩わしくないか
と言えば相応にネガティヴなものを感じずにはいられませんが、
ネタバレレビューを読む 因んだ世界観を見事に表現できたことに
ついては大いに満足がいくものでございました。
単純に見て面白いというエンタメ性よりも異世界転生ものの謎を解くという観点で
視聴してる当方にとってはある種の「秘密の暴露」は加点ポイントでありますので
物語評価に加算した次第であります。
「サマータイムレンダリング」の主人公ネタバレレビューを読む
重要なので結果は押さえておくべきでありましょう。
●発動する「スチームパンク」という奇策の惑わし
「サイバーパンク」というジャンルの作品の解釈が簡単というわけではありませんが
それに比べると「スチームパンク」作品の解釈はかなり難易度が高いものと個人的には
そう考えております。
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一つの合理的な考えなのかもしれませんというのが結論でございます。
本作は主人公の性格を含め、クセが強いのがかなり厄介であります。
初回のインパクト、掴みは十分過ぎるものでありましたが、中盤戦以降も
今一つ盛り上がりに欠け、徐々に失速していってるような空気をも感じます。
そもそも本作は「異世界転生」ものに属するが故にやはり、ネタバレレビューを読む
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。
これ↑はよく目にする定番のテロップでありますが、
本作はまるでこの文言を逆手に取ったようなところが多分にあり
主人公の性格にしても言えることですが、かなりひねくれていて
恐らく今後予測不能な変化球的展開をするものと推測いたします。
そして「チェンソーマン」以上に残酷描写もあり得るものと覚悟すべきでありましょう。
4話にて事態は急展開を迎え、非常に興味深いキーワードが何気なく出て参ります。
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究極の「ミステリー」であると考えるべきでしょう。
あまりに怪しすぎる異世界転生もの作品については徹底マークするのが当方の基本方針でありましたが
まさか「あたしのゴーストが囁いた」通りのヤバ過ぎる異世界転生もの作品がこんな形で検出
されるなんて全くもって夢にも思いませんでした。
本作については異世界転生ものアンチ程に注目すべき作品だと言えるのかもしれません。
本作冒頭から、当方の感性はビリビリとスパークしまくっておりましたが
エンディングロールが流れる時に奏でられた音楽=ピアノのメロディを聞いて
記憶にはまるでなかったはずの曲名なのに聞いた瞬間不意にこの曲は「月光」だなと
あまりにも唐突に自分でも不思議なくらいに直感冴えわたったのは、もしかしたら
何か特別な因果があったからなのかもしれません。
糞作品乱発し尽くしてアニメファンから半ば失望感以外にはなんらポジティブな心象が得られない
既に旬が終わったはずの異世界転生ものというジャンルにおいてなおかつ
その印象をすべて覆すが如くこのような反転攻勢を仕掛けてくる動きは
甚だ怪しすぎると思わざるを得ないわけですが、かと言ってこれを過小評価し
見くびり過ぎた結果として、手痛いバックアタックを受けただただ絶句するだけ
というのも極めて間抜けな話であり、ただ醜態晒すだけの完全なる負け戦にございます。
本作1話において観測された瞬間最大風速値は
「探偵はもう死んでいる」の域を軽く超越しておりました。
「探偵はもう死んでいる」は初回こそがインパクトがあり、それ以降はただただ失速していくだけの
結果は単なる残念作品でありましたが、本作がそれと同じ運命を辿るかと言えば
現段階では予断を許さないと言う以外に言いようがないのが現実であります。
異世界転生もの作品が今後も乱発されること自体は容易に予測できましたが
まさかこれ程までに過激な強襲を敢えてかけてくるとは予想だにしませんでした。
ここにいるすべてのアニメファンの皆さんに是が非でも言いたいことは
「異世界転生もの作品には重々気をつけるように」ということ
それに尽きるのみにございます。