ケモノ耳で恋愛なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのケモノ耳で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のケモノ耳で恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.4 1 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング1位
DOG DAYS ドッグデイズ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1236)
7547人が棚に入れました
隣国・ガレット獅子団領国からの侵略戦争を受けるビスコッティ共和国。ガレット獅子団領国の頭首・レオンミシェリ姫が続ける苛烈な侵攻に、敗北を重ねるビスコッティ騎士団。そんな国の現状に心を痛めたビスコッティ共和国の姫・ミルヒオーレは、意を決して「国を救う勇者」を異世界から召喚する事にする。ミルヒオーレ姫が勇者に選んだのは、地球は日本・紀乃川市に暮らす少年『シンク・イズミ』。中学1年生の春休みを控えた終業式の日、シンクはフロニャルドに召喚されてしまう。異世界フロニャルドで待ち受けるのは、ある変わったルールの元で行われる「戦」の日々。ガレット獅子団領国の領主・レオ姫やガウル王子をはじめとする好敵手達との戦いや、ミルヒオーレやビスコッティの人々との交流。サーカスアクションとアスレチック競技が大好きな少年シンクは、『勇者』として、ビスコッティとミルヒを救う事ができるだろうか?
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

贅沢な2期への伏線?(75点)

アニメオリジナル
全13話。

個人的満足点:75点
アニメ系統:冒険ファンタジー

本作は一言で言えば冒険ファンタジー。
舞台設定・世界観などは斬新だった。

第一印象はこうだ

{netabare}

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『俺は剣と魔法の冒険ファンタジーだと思っていたら、
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        剣と魔法のファンタジー運動会だった』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    SASUKEとかオリンピックとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

{/netabare}

国vs国で運動会やっちゃいました的内容。
剣や魔法でのバトルもするのではあるが、死人の出ない安心の内容。
後半に若干のシリアス展開を見せはするのだが
それもつかの間、やはりほのぼのした話で終わって行く。

個人的にはシリアス系が好みなのではあるが、これはこれで悪くない。
終始なごみムードで今一盛り上がりに欠けるものの何故か最後まで観てしまう。
さらには不覚にも最終話で少しぐっときた。

声優陣はかなり豪華。
よくもまあこれだけの声優集めたなって感じ。
ただ、これだけの豪華声優を揃えたのだが1クールではキャラが多すぎで正直、全員覚えられない。
キャラと声優の無駄遣いといった印象をうけた。

OPED曲はかなりお勧め。
OPに水樹さん「SCARLET KNIGHT」
EDに堀江さん「PRESENTER」
両曲とも個人的にはお気に入り。

キャラデザも可愛く描かれていて、萌え要素もてんこ盛り。
お気に入りのキャラに萌えるのもいいだろう。

しかし、これだけの物をもっていて、何故この程度の作品になってしまったのか?
どこをどうとっても勿体無い。

以下、視聴後に書いた内容
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このアニメにはもしかしたら何かあるのかもしれないとそう思わずにはいられない。
そう、それは2期があるんじゃないか?ということ。

あくまでも2期への序章という位置づけ。
何故かそう思わずにはいられない。

何なんだろうこの感覚は・・・・
決して「これ面白い」と、どっぷりはまる感じではないのに
もっと続きを見てみたい。
何故か今はそう思っている自分がいる。
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なんて書いていたら2期きたよw
1期で消化不良だった分、がんばって欲しいところ。


とまあ色々描いてきたが
何が言いたいかというと

最後の最後でリコに惚れましたw
また、リコに会えるんですね。


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以下、これまでの各話後の感想。
ネタバレ含みの場合があるかもなので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
ファンタジー物かと思ったら、SASUKEだったという印象。
今後化けるのか、それとも・・・
しばらく様子見といったところ。

2話視聴。
戦闘で死なないのが、いまいち緊張感にかける。
相手国とも敵というよりは、競技相手といった感じ。
なんか運動会といった感じ。
最後に今後どうなるんだといった引きを見せてくれたので
引き続き様子見したい。

3話視聴。
今回は説明回&お風呂回(笑)
物語の舞台がだんだん分かってきた。
少し面白くなってきた感じ。
切る寸前だったが持ち返した(笑)
引き続き視聴。

6話視聴。
ラストなんだ?
急展開きたか?
毎週惰性で見てたのだが
来週楽しみになってきたんだがw

7話視聴。
シンクと姫様のじゃれ合いは吹いた。
姫様まさに犬でした。
6話の引きに期待が高まっていたのだが
いたってのほほんとした展開だった。
まあ、まだわからんが。
来週にもちこし。

8話視聴。
レオ様かわいい。
今までとちょっと印象変わった。
ストーリーの方も盛り上がってまいりました。
ってもう後半に突入だからね。

9話視聴。
リコッタのサービスカットいただきましたw
これは歓喜する人が出そうw
ストーリーはいよいよほのぼのから
シリアスになってきた感じ。
いよいよボス登場か?
来週も楽しみ。

10話視聴。
姫サービスショットご馳走様でした。
意外な展開だった。
しかし、このままな気がしない。
何かあるんじゃないかと来週も期待。

11話視聴。
何かあるのか?
何も無いのか?
残りあと2話。
どういう結末になるのだろう?

12話視聴。
何か今週はよかった。
ここに来ていい話。
ある意味もったいない。
正直今までで1番短く感じた。
えっもう終わりって感じ。
いよいよ来週最終回。
さて、どうなるのか。
もしかしたら来週泣いちゃうかもしれない。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はたして星の示す未来は避けられないのであろうか?

ちょっと終わり方は気に入らなかったけど、なかなかに面白かったです。


内容

僅かにシリアスのような感じになることがありましたが、基本的にはほのぼのに近い作品です。戦争と言っても向こうのセカイでは一種のスポーツであって、死んだりすることなんてまずない設定ですから。
ただ、レオ様視点で見ると少し変わりますかね。
ずっとレオ様はいろいろと抱えて堪えて決断してきたのです。
そこあたりを考えると、ほのぼのなんて言ってしまうのはちょっと悪い気がします・・・。




OP水樹さん・ED堀江さんと有名な2方による歌です。
この2人のファンも多そうで。
さゆはOPがそこそこ好きでした、かな。


作画

キャラデザは置いてい置いて。
作画は素晴らしかったと思います、さゆは。
なんといっても表情の動きがすごかったんです。
コマ送りにしてみるとほんとにうまくできているなと感じました。
後半はそういった場面が減るんですけどね・・・・・・。


キャラ

まあ、あれだけいるんですしいろいろといてよかったです。
ただベッキーがどうにも好きになれなかった・・・・・・。


声優

言うまでもなく。
有名どころがたくさん出てきています。
よくもまぁこれだけ引っ張った、と。
おかげで声でも楽しめる点が増えたかと。



結局さゆは好きなキャラも多かったですし、話も嫌いではなかったから楽しめました^^
ガメルの声はFTのナツにしか聞こえないゾ?
ただ、もしこれで2期を制作するとなると間違いなくベッキー出ますよね?
師匠はともかく、ベッキーは嫌いなんで2期には期待が薄いです。
話は盛り上がりそうなんだけど、ちょいベッキーとの絡みがうっとおしくてイライラしそう。


 


スタッフ
 企画・製作     : PROJECT DD
 原作・脚本     : 都築真紀
 監督         : 草川啓造
 キャラクターデザイン : 坂田 理
 サブデザイン     : 太田恵子
 武器デザイン     : 大塚あきら
 クリーチャーデザイン : 小田裕康
 プロップデザイン : 益田賢治
 グラフィックデザイン : 榎本めぐみ
 カラーデザイン : 篠原愛子
 美術監督・設定 : 片平真司
 撮影監督    : 北岡正
 編集       : 関一彦
 CGリードアニメーター : 石川真平
 音響監督     : 亀山俊樹
 音響効果     : 山谷尚人
 録音エンジニア : 小原吉男
 音楽      : 一色由比 井内舞子 夏目 晋
 サウンドプロデュース : I've sound
 オープニングテーマアーティスト : 水樹奈々「SCARLET KNIGHT」(キングレコード)
 エンディングテーマアーティスト : 堀江由衣「PRESENTER」(スターチャイルドレコード)
 アニメーション制作 : セブン・アークス

キャスト
 シンク・イズミ         : 宮野真守
 ミルヒオーレ・F・ビスコッティ : 堀江由衣  
 エクレール・マルティノッジ     : 竹達彩奈
 リコッタ・エルマール       : 水樹奈々
 ロラン・マルティノッジ      : 子安武人
 ブリオッシュ・ダルキアン     : 日笠陽子
 ユキカゼ・パネトーネ         : 阿澄佳奈
 レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ : 小清水亜美
 ガウル・ガレット・デ・ロワ     : 柿原徹也
 レベッカ・アンダーソン     : 高橋美佳子
 ゴドウィン将軍         : 若本規夫
 バナード将軍             : 小野大輔
 フランボワーズ・シャルレー     : 櫻井孝宏
 ノワール             : 花澤香菜
 ジョーヌ             : 永田依子
 ベール             : 寿美奈子
 ビオレ             : 丹下桜
 アメリタ・トランペ         : 瀬戸麻沙美
 ルージュ             : 寺本來可

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ケモ耳シッポ属性アリ!を認識 (´▽`)

アニメオリジナル 監督:草川啓造さん 全13話
キャラデザ:坂田理さん 制作:セブン・アークス

フロニャルドと言う異世界の国と国との戦争で劣勢な国、ビスコッティ共和国の領主様で
ヒロインの1人【ミルヒオーレ・F・ビスコッティ】が状況を打破するために現代日本から
勇者と言う名の戦闘員として召還された主人公【シンク・イズミ】が、異世界の地で各国の
猛者と戦い勝ち続けていってビスコッティを勝利に導くまでのラブコメを展開させた
サクセスストーリー・・・

って書くと、なんだかシリアスで壮大な異世界バトルファンタジーのようですが・・


いやいやいや・・・ 緊張感ゼロだから、全くないからw  むしろほのぼの系(´▽`)


この異世界の戦争、【戦(いくさ)】は、生死を賭けた戦闘ではなくて、まるでTV番組の
【筋肉番付】に出てくるフィールドアスレチックのようで、まさに健全なスポーツ勝負w 
広大なバトルフィールドは不思議な力で守られていて、その中での戦いでは戦士は大ケガを
したり命を無くしたりはしないといった健全ぶり^^ 戦士は戦闘不能になると丸っこい
犬又は猫に変化して戦場を退場、でもしばらくするとまた復活するなどほとんどゲーム感覚
で展開していきますwww

しかしこの戦争、TV中継されて国民に放送されるとかの娯楽性もあって内容的にはある意味
政治色の強いイメージですが、あまりにも軽いノリなので気になりません^^ 

この異世界、フロニャルドのキャラクターは動物が擬人化したようなデザインです、俗に言う
【ケモ耳キャラ】ですね(笑) なので登場キャラはみな萌え要素のあるカワイイキャラばかり!
しかも、各国含めるとキャラは結構多めで、横文字だし全く覚えれる気がしないです(笑) 

登場キャラが多いと言う事は、当然中の人も多いと言う事、しかも著名な方ばかりで
超豪華!!まさにオールスターズって感じw  ヒロインのミルヒオーレは領主様ですが、
歌姫でもあるので中の人、ほっちゃんが当然歌ってますww

いやー しかし、ケモ耳キャラは魅力的ですw 表情を変えなくても、耳やシッポがぱたぱた
動いてカワイイのなんの(´▽`) 特にミルヒオーレがシンクにデレてる時は萌えますwww
ツンデレ、エクレールのシッポがぱたぱたしてるのも可愛すぎる(;´Д`)ハアハア
 
しかし終盤までシリアスな展開がほとんど無いのでストーリーに起伏があまりなく、ストーリー
重視の人は日常回など特に退屈に感じるかもしれません。

放送時間が深夜枠なので、お風呂シーンや、ヒロインが戦闘に負けると甲冑や服が破れて裸に
なるとかのサービスシーンやカットも多め(;´Д`)ハアハア

{netabare}
まぁ 当初召還された主人公が元の世界に帰れないとか、当然のことながらケータイで連絡
出来ないなど様々な問題も出てきましたが、回を重ねる毎に都合良く解決してゆくので無問題^^
 
最後には偶然にも様々なアイテムをフロニャルドに残し、シンクは元の世界へと去って行きますが、
それが再召喚するために必要なアイテムとなることで2期へと続いていくといった、最終的には、
ジーンとムネにくる展開も用意されていてなかなか抜け目無い作品に仕上がっていると思います!!
{/netabare}

唯一、終始気になったのは、主人公シンクの中の人ですかね、声かな?演技かな?ちょっと
違和感があってラストまで拭えませんでしたが、この辺りは好みの問題かもしれません。

基本キャラ萌アニメだと思いますが、意外と楽しめました、血しぶきの上がるリアルファイト系
の作品に疲れたらこの作品でもどうですか?? 

2015/02 現在すでに3期が放映ちう、今いそいで2期を視聴してます!( ゚д゚ )クワッ!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

89.4 2 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング2位
狼と香辛料II(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2977)
16148人が棚に入れました
旧作からキャラクターデザイン担当と制作会社を変更しつつ、続編として制作された電撃文庫の人気ライトノベル原作アニメ第二弾。ホロの故郷を探すロレンスとの旅は、いつ果てるともなく続く。そんな彼らは道中で若き商人アマーティと出会うが、彼は清楚な修道女の振りをしているホロに一目惚れしてしまい、ロレンスを相手に彼女を身請けするよう持ちかけてきた。そんな折、些細なことで仲違いしてしまったホロとロレンス。あろうことか、ホロはアマーティに知恵を貸しているらしい。楽しかった二人の旅もこの地が終着点になってしまうのか? 原作の長編2作を映像化。アニメシリーズの前作は活劇要素も多彩だったが、今回はより会話劇と商取引の駆け引きに特化した内容となっている。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、千葉紗子、小山力也、笹島かほる、渡辺明乃、朴璐美、内田夕夜、豊崎愛生
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わっちは この旅の続きをもっと観たいでありんす!

あらすじはあにこれを参照ください
放送時期:2009年7月~9月

Ⅰ期からの続編です。

〇物語
行商人(ロレンス)とヨイツの賢狼(ホロ)
この二人の旅の続きを また観られるなんて とても嬉しい♪。

行商をしながら色々な町を巡る展開は変わらず
町によって特色が異なる点も 観ていて飽きないですし毎回新鮮でした。

商人のロレンスが 行く先々で売買をするのは Ⅰ期から同じ
Ⅱ期は{netabare}”投資話 人身売買 信用売り”等{/netabare}色々な
専門用語が出てきて 正直難しい 
例えると 旅が進む毎に難易度を増すRPGのような感じ
ホロとロレンスが難局をどう乗り切るか 見所の一つです。

また 各地に存在する年代記作家から
ホロの故郷 ヨイツに関することが 少し明らかになります
伝承で出てくるアレ{netabare}(月を狩る熊){/netabare}見た目怖すぎ!

こういうファンタジー要素も魅力の一つですよね
クメルスンに住む{netabare}ディアナ{/netabare}も雰囲気ありますし
中世ヨーロッパの背景とファンタジーって相性最高ですよね。

ホロとロレンスの恋愛要素は Ⅰ期よりハードルが上がってます 
お互いの信頼を試す内容で 特にⅡ期はロレンスの成長過程が観られます
{netabare}アマーティ{/netabare}との決闘ではオロオロしながらも
自分の気持ちに正直になりホロの為行動する姿 応援したくなります。

また港町レノスでは 
お互いの気持ちが通じ合う瞬間が観れます。{netabare}
自己犠牲ともいえるホロの行動 最悪”大狼”になれば解決・・でも
そういう事じゃないんです”ロレンスの為”なんですよね
そしてロレンスがとった決断と行動 カッコ良すぎ! 
二人の成長した関係が観れてよかったです。{/netabare}


〇キャラ
Ⅰ期のレビューはホロの魅力を書いたので今回はロレンスを紹介します

博識であり 難局を商人の知恵と感覚で越えていく様はまさにできる男
ただ 商人としては凄いのに 反面女心の方はまだ良く分かっていない 
だから 勝手な解釈をして苦しんだり 少し子供みたいな所もありますが
まぁ そこも含めて とても分かり易くて可愛い人なんです。

ホロと交わした”目的地まで一緒に旅をする”約束を決して反故にせず
どんなに辛い試練も受けて立つ度胸と人柄はカッコいいの一言!
Ⅱ期はロレンスに多くスポットが当たってます 存分に魅力を感じて下さい

今回ロレンスの紹介でしたが
キャラでしたら やっぱりホロですよね
Ⅰ期と被る部分もありますが書いてみます。

何百才も生きてきた賢狼で 
長年パスロエ村に麦の神をしていた過去を持ち 
知識も豊富 的確な観察と洞察を繰り出し常に最適の答えを知っている
他にも動物と会話が出来たりする・・など

そんな完璧な賢狼ですが 
ロレンスの前では 子どものような無邪気さが表面に出たり
大食いで 深酒しては二日酔い・・・ 
このギャップこそがホロの魅力なんですよね 
本当に表情がコロコロ変化して可愛いです。

加えて ホロの豊かな表情から発する 花魁言葉 
相変わらず強烈 前作同様 一度聴くと しばらく耳から離れません 
”わっち””たわけ””してくりゃれ” 
思わず 日常心の中でつぶやきたくなるで”ありんす”♪


〇二人の関係
Ⅰ期では 誰が観ても分かり易いくらい 
ホロの手のひらで踊らされていたロレンス

そこは Ⅱ期でもあまり変わりません
ただ 二人の距離感はⅠ期とは違うように感じました。 

クメルスンとレノス この二つの街を旅する中で 
二人にどんなイベントがあり どう変化してくのかは 
その目でご確認ください。


〇感想
ネタバレになるので詳細は伏せますが
Ⅰ期が好きな方にはおススメ Ⅱ期も期待を裏切りません!
心地良い世界観にずっと浸っていたくなりますよ♪
{netabare}
ホロとロレンスの会話の掛け合いもⅠ期からパワーアップ
お互いを大事に思う気持ちが言葉の端から伝わちゃって もう勝手にして♪

どんなトラブルに巻き込まれても 壊れない絆は
この二人の関係性が とてもシンプルで明確だからなんでしょうね

ただ 賢狼ホロは 過ぎていく時間が人と違うとか・・・
”孤独は死に至る病じゃ”そう呟くホロがロレンスと
”今”を大事に楽しんでいるところは 少し切なく考えさせられました。
{/netabare}
Ⅰ期に続き Ⅱ期も 一気見しました 
理由は Ⅰ期の時と 全く同じ 
1話1話楽しむより 物語の先の展開を早く知りたくて
Ⅰ期は結局 細かい所が気になり 2周しました
どうやらⅡ期も同じ道を辿る事になりそうです。
  
最後に一つ気になることがあります それはこの時点でⅢ期が無いこと! 
{netabare}ラスト まだ続く感じの雰囲気ありましたよね?{/netabare}
でも 期待して待っています。


以上 最後までお読み下さりありがとうございました。
  



 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気恥ずかしくなるほどのバカップル・アニメ

いや、いいんです。いいとは思いますよ。一期から、ひきつづき商人リアリティ全開で、先物とか信用売りとかいろいろとやってくれて、日本のサブカル界隈におけるきわめて貴重な立ち位置を継続して保ってくれていて、本当にすばらしいと思っています…よ。

……しかし、しかしだ…
…なんだ、このバカップルどもは…っ!!!
 
 「ホロ可愛い」「ロレンスさんかわいい」
 という声が多数聞かれるのも納得の、恋愛初期のうろうろバナシ。ええ、かわいいと思いますよ。思いますとも。
 恋愛描写というのは、少女漫画とかの恋愛マンガってほとんどが恋愛初期のウロウロばなしなわけで、こういう恋愛の初期のプロセスが一番萌える、っつーのは、よくわかるわけです。しかし、それにしても、これはさすがに、中高生の恋愛ではあるまいか、と三十路も越えた身の上としては思うわけです。
 何が、「賢狼」なのか…!寂しがり屋のどこにでもいる小娘以外の何者でもないのではなかろうか。
 ロレンスさんがかわいいのはまぁ、いいよ。

 ほどよく中二がまぶしてあるファンタジーアニメとしての程よさ、という点からいえば、この味付けは非常にうまいのかもしれません…が……いやー、こうきたか、ここまで露骨にこっち方向に舵を切ってきたか、としみじみするものがありました。

 実際、商人の先物だの、信用買いだの相場がなんちゃらの話だけで、ワンクールもたそうと思うと難しいのはよくわかるわけです。相場なんちゃらの部分の話は、なんかわかりにくいもの。視聴者ほんとにわかってるのかどうか、謎だもの(いっそのこと、図解とかしてもらったほうがいいのでわ)。

 まあ、だからこそ、裏切りだとか、ドタバタハプニングとか、生命の危険に関わる事件とか、恋愛とか、恋愛とか、恋愛とか、そういった「味付け」によって作品を構成しなければいけないわけで、そのことはよくわかります。ある程度、作り手の側でも自覚的にやっていらっしゃるのでしょう…が、しかし、それにしても、この驚異的なバカップルっぷりは、さすがに近年まれに見るバカップルでありまして、いやぁ…なんとやら。
 中途半端なラブコメもびっくりの、「おまえら、もう、わかったからさっさとくっつけよ…!」展開。

 トータルに言えば、面白かったし、曲もよかったし、いいものだったといって、いいと思っておりますが、それにしても、終始、気恥ずかしい…。

 あるいは、あれだ、ほら。『モテキ』。
 いい年して、こういう恋愛しているのは別に悪いとは思わないし、これはこれで、とても素敵なことだとは思う…けれども、物知り顔の人間が、こういうことやっているのはさすがに、突っ込みどころおおすぎて気恥ずかしすぎる。なので、おまえら、『モテキ』の主人公の藤本みたいな恋愛ヘタレ野郎っぽい感じの演出になっちまいなよ…!
 そんなことを思った次第です。

■よかったセリフ

ちなみに、II期のなかで個人的に一番、いいセリフだな、と思ったのは、
「彼は、騎士かもしれない。だが、俺は商人だから、横のつながりを利用することは恥じないし、商人は商人の戦い方がある。騎士にとっては、卑怯かもしれない」
というセリフ。
こういうセリフがさらっと出てくるアニメは本当に貴重で素晴らしいと思っております。このぐらいの言い回しの水準のものがさくさくと存在するような状況になってくれると、日本のアニメは本当に豊かだな、と思えます。

■本作がベタに好きな人は、現代なら、商社マンになると良いのでは。

 なお、本作で描かれるような商売を好きな人は、現代でいうのならば「商社マン」になる、というのが一番近いだろうか。先物買いだの、空売りだのの投資だといったタイプの商売は、現代においては超高等数学を駆使した証券マンたちの世界になっているため、商社マンの商売がたぶん、いちばん近いだろう。
 本作を、経済・経営と結びつけて議論している人がいたが、いわゆる経済学・経営学を学んでも本作のような感じとはまったく違う世界観ので。

 わたしは、こういうタイプの商売人の感覚というのはあまりよくわからん。こういう商売人の知人と飲んでいても、細かい話やら、勘所がよーわからんし。
 相場感を読んだり、契約をいじったり、投資したりしながら、生きるのではなく、わたしはやっぱりこういう仕事の勘所はぜんぜんわからんよなぁ、というのを見ながら思った。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

たつじん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

前作とちょっと違うテイストで

前シーズンに比べ、このシーズンではロレンスとホロの恋愛感情が多く描かれています。
その心理を表す言葉は各話にちりばめられていて・・・
とても意味深で印象に残ります。

では、ここでその印象的な台詞とともに感想を・・・。
{netabare}
1話 狼とふとした亀裂
ホロ『孤独は死にいたる病じゃ』
旅の途中からひとりで故郷に帰れないかとロレンスに言われたホロ。
寿命が異なるがゆえに、いつまでも彼と過ごすことは出来ない・・・
人間と狼の一生の長さを痛感してしまい、ホロが思わず呟いてしまいます。
その亀裂は「夢見る男性」と「現実を見る女性」との亀裂にも見えますね。

3話 狼と埋まらない溝
ホロ『ぬしはわっちの何じゃ!いや・・・わっちはぬしの何じゃ!』
自分の帰る場所がないと知ったホロが叫んでしまいますが、ロレンスはこの問いに対して思わず口ごもってしまいます。
それでもたたみかけるホロに、ロレンスは『しゃべるな!』と怒鳴ってしまいました。
相手にとっての自分の存在を問いかけられても即答できない・・・
人間と狼の溝というだけでなく「男女の気持ちの溝」を感じてしまいます。

6話 狼と信ずべき神
ロレンス『・・・それでも俺はお前と旅がしたい』
決死の思いで、アマーティからホロを取り返したロレンスの言葉です。
この旅という言葉には「人生」という意味も汲み取れました。
商人を天職とすることを決意しながら、その人生を「ホロとともに生きていきたい」というロレンスの決意を感じとれました。

8話 狼と蠱惑的な旅人
ホロ『困っておらぬならのんびりせぬか・・・?わっちはそうしたい』
ベットの中からホロがロレンスの手をとりそう言って目を閉じます。
楽しい時をずっと一緒に過ごしたいというホロの本音ですね。

9話 狼と無謀な商談
ホロ『ぬしはその身勝手な独占欲に、どう整理をつけるかや?』
お互いの気持ちを知りながら、その結末をどうするつもりかを探ろうとするホロの言葉です。

ロレンス『その気持ちに整理などつかない・・・ただしそれには自己嫌悪をともなう』
ホロの立場であればと言いながら、自分で決断できないロレンスの臆病な一面でしょうか?
相手に決断を委ねて、それに従ってあげるのを優しさだと勘違いする男性。
そんな自分のことを頼りにしたり思い悩む女性の姿を、愛おしく思える・・・男性心理そのものです。

11話 狼と別れの決意
ホロ『わっちは怖かった・・・この楽しさを加速させる・・・ぬしの優しさが』
楽しい旅の最後に訪れるものは・・・
所詮は結ばれない二人であるがゆえ、ホロはこの出会いに終止符を打とうとします。
ホロが別れの決意をロレンスに告げる言葉でした。

12話 狼ととめどなき涙
ロレンス『望んでも手に入らないかもしれない・・・だが望まなければ絶対手に入らない!』
ロレンスがホロを抱きしめながら言います。
商人として儲けることよりも大切なもの・・・
それは旅の伴侶、すなわちホロだという告白の言葉でした。{/netabare}

このように人間と狼の恋愛を描きながら、そのなかで揺れ動く男女の心理が巧い台詞で表現されていました。
前シーズンとちょっとテイストは違いますが是非観ていただきたい作品ですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

89.4 3 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング3位
狼と香辛料(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (4753)
23403人が棚に入れました
旅から旅へ各地を巡り、物を売り歩く行商人として生きるクラフト・ロレンス。
収穫祭に沸くパスロエの村へ行商に訪れたロレンスはその帰り、自らの荷馬車にとんでもないモノが入り込んでいたのを見つけてしまう。パスロエで仕入れた麦束に混じって眠りこけていたのは、獣の耳と尻尾をそよがせる美しい少女だった。
自らを『ヨイツの賢狼』ホロと名乗り、長いことパスロエの麦を豊作にするため手を貸していたと嘯く少女。左前脚だけとは言え狼としての姿まで見せられたロレンスは、ホロの素性を訝りながらも「遙か北の故郷に帰りたい」と願う彼女を旅の道連れとすることになる。
賢狼と行商人の軽妙洒脱な掛け合いに彩られた、彼らの行商模様と道中での様々な事件を描く、「剣も魔法もない」ファンタジー・ストーリー。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、名塚佳織、中原麻衣
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

Of Walls and Eggs(壁とタマゴ)

昨年の2月25日に『完全新作制作決定』の報が出てから、
まるっと一年間、放置プレイが続いている『狼と香辛料』であります。
なんかもう、ここまで徹底的にほったらかされると、
  ほんとうに作ってくれたらラッキー
みたいな賢者タイムに入っておられるファンもけっこう多いのでは。

  二期の放送が終わってから、もうじき14年ですものね。
    はいはい、あと一、二年ぐらい待ちますよ。
    どうせ権利処理だのなんだのでフリーズしてるんでしょ、
    待ってたげるから好きにやったんさい。
  と言えるぐらいには、視聴者もみんなオトナになっているわけで。
  
まあ確かに前作、一期二期のアニメは、
権利処理という観点からも、かなり興味深いものでありました。
僕はこの作品について考察しようとすると、
系統や完成度が真逆なんですが、
ずっと昔に作られた村上春樹さん原作の映画を思い出してしまいます。

はあ? なにいってんだおまえ。

そんなふうに感じられる方が大半でしょうし、
本編の評価にはぜんぜん、まるっきり関係ないことなので、
そこのあたりはネタバレで隠しときますね。
けっこう長いので、
権利処理や製作業務に関心のある方だけ、どうぞ。
{netabare}

いまや日本文壇の重鎮みたくなっている村上春樹さんですが、
デビュー作はかなり古くて1979年、
群像新人賞を受賞した『風の歌を聴け』という中長編であります。

実はこの作品、大森一樹監督の手によって1981年に映画化されておりまして、
なかなかにすさまじい仕上がりになっております。
原作ファンの方も未読の方も唖然ボーゼン、
舌打ちをしつつ上映中にこぞって席を立っちゃいそう、みたいな感じです。

  ちなみに村上春樹さんご自身は、この映画に対して

    僕がこの映画で個人的に評価するのは、
    大森くんが「後先考えず」にとでも言えばいいのか、
    とにかくやりたいことを若々しく、自由にやってくれたこと、
    そして(中略)個性的な三人の若い俳優を起用し、
    生き生きと上手に動かしてくれたこと、その二点だ。
    僕がこの映画に関して言いたいことは、そこにつきると思う。

  というように述べられています。いやあ、大人そす。

この春樹さんのコメントで注目すべきなのは
  『やりたいことを若々しく、自由にやってくれたこと』
を評価している部分だと拙は個人的に思っております。

小説やマンガなどの『版権(原作)モノ』を映像化する場合、
制作者が配慮しなくてはならないポイントは以下の二つです。

  ① 著作権者監修
  ② 原作ファンの心理

このうち①は、ほんとに『絶対的』なものでありまして、
原作者が映像について「こんな改変・演出は認めない」と言ったら
上映なりOAなりができないことがホーリツで決まっております。

  万が一、制作がやらかしてくれたら、
  著作権者との間にハサまれた製作スタッフが、
  痛む胃をさすりながら両者間を走り回ることになります。

  ですから、春樹さんみたく
    自分が書いたものと映像作品は別物だと理解しております。
    それを承知で作品をお預けしたのですから、
    どうぞ監督さんの思うままご自由になさってください。
  という姿勢の原作者さんは、ガチで『神様』みたいなものでありまして。

  もちろん、できてきた映像を気に入る・入らないはあります。
  だけど、それと『許諾する・しない』は別のハナシ。
  そこんところを理解してくれない『不安定な神様』も多数おられます。

   だったら最初っから映像化許諾すんじゃね~よ、とか、
   てめえで監督しろってんだつったく、なんてのは
   製作・制作を問わず、この業界定番のグチなんじゃないかしら。

  しかしながら『あきらかに制作がワルい』というトラブルも多々あり、
  そこんところはケ-スバイケース。
  とにもかくにも、菓子折りがたくさんいることだけは確かであります。


これに対して②の『原作ファンの心理』というのは、
ホーリツ的にはなんの保護もされていない、しかも曖昧なモノでして、
製作サイドとして極論をするならば、

  板さえ売れてくれればビジネス的にはどっちでもいい

ファクターであると言うことができます。

ただし、大枚をはたいて映像化するということは、
その原作ファンが『劇場に来てくれる・板を買ってくれる』
ということを当て込んでいるわけであります。

ですから製作的には、なるべくなら原作のテイストにそったカタチで、
言っちゃえば『無難』なモノづくりをして欲しいのですが、
そうそう思い通りに動いてくれないのがクリエイターという生き物でありまして。

  もちろん、尺や話数のカンケイで、
  プロットを足したり引いたりするのは『あたりまえ』のことです。
  (それでも『約ネバ』みたく大ブ-イングになることもあり)

  それ以外にも、監督がアクの強い方で、
   ・この作品はこうした方がゼッタイ面白くなる。
   ・ファンが何を言おうが、オレはこの作品をこう解釈する。
  みたいに突っ走ったりした日にゃあ、
  それが原作ファンに受け入れられることを祈るしかありません。
{/netabare}

相変わらずマクラが長くて恐縮ですが、
僕がどうしてこんな狭い内輪話を書いているかというと、
本作『狼と香辛料』が、

  原作とはまるっきりイメージの違うモノ

であり、それがファンに受け入れられた好事例だからであります。
(村上春樹さんの映画とは真逆の事例ですね)


物語の舞台は、中世ヨ-ロッパ風の架空世界。
架空と言っても、魔法使いだの悪魔だの妖精さんだのがいるわけでなく、
国名などがオリジナルなだけで、
かなり現実世界に近い設定になっております。

その世界で、旅の行商人クラフト・ロレンスが、
何百年と生きていて少女に姿を変えられる賢狼、ホロと出会います。
ロレンスは、故郷の村に帰りたいというホロの願いを聞きいれ、
二人で行商の旅をつづけながら、
その故郷の村『ヨイツ』を探すこととなります。

旅の途中で魔物を討伐するとか巨悪組織と敵対するとかは全くなくて、
お話の中心は平たくいうと『行商よもやま話』、
ロレンスが巻き込まれる商売トラブルのあれやこれやがメインになります。

通貨変動だの為替だの相場だの関税だの信用取引だの、
いわゆる『ケーザイ』のイロハ、
商取引の仕組みを物語にうまく取り入れた、かなり斬新な作品ですね。
内容的には初級レベルなんですが、
時代性、法整備や通信技術が未発達な世相がうまく組み込まれており、
けっこう興味深く楽しめる仕上がりになっております。


原作は支倉凍砂さんのライトノベル。
本アニメの元となった『狼と香辛料』シリ-ズは17巻で完結し、
いまは『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』というのをやっているそうです。
(ごめんなさい、読んでません)

大本となる『狼と香辛料』シリ-ズも何冊か読んだだけなのですが、
支倉さんは14歳から小説を書きはじめ、
16歳からいろんな文学賞に応募していたというキャリアの方だけあって、
ヘタベタ表現やこっぱずかしい直喩、ムダ長文などがなく、
わかりやすくてサクサク読める、楽しい作品だったと記憶しています。

  特徴的だと思ったのは『心理描写』がすごく多いということ。

  二人称で書かれているにもかかわらず、
  たとえばロレンスが何をどのように、どのぐらい強く思ったのか、
  みたいなことがストレートに表現されており、
  行間を読むスキルがほとんどいらない書き方だなあ、と。
  (もちろん読者層に合わせてるんだと思いますが)

そして同文庫のイラストは、文倉十さん。
ちょっとジュニアっぽい印象の、
少しメルヘンっぽい、かわいらしい絵を描く方です。

この支倉さんの書き方と文倉さんのイラストを組み合わせた印象は、

  可愛らしいキャラクターが、
  わちゃわちゃと楽しい会話をしながら旅をして、
  おカネに絡むいろんな事件に遭遇したり巻き込まれたりする物語

みたいな感じではあるまいかと(もちろん拙的な主観ですが)。
で、アニメの方はどうかと言いますと、

  しっとりとした情感のある、メリハリが効いた大人のビジネス寓話

みたいな感じに仕上がっております(いや、これも拙的な主観ですが)。
それぞれが面白い作品ではあるのですが、
そのテイストというか、受ける印象がまるで違うんですよね。


そのように印象が異なる要因は、大きく分けて三つあると僕は思っています。

  一つめは『余分なモノローグの排除』。
  二つめは『キャラデの大胆な変更』。
  三つめは『役者さんのお芝居』。

まず一つめの『余分なモノローグの排除』ですが、
これは文章作品を映像化するときに、多く見られる傾向ですね。

  表情、仕草、明暗、背景、アングル、SEなど、
  映像作品には心理を描写する方法がいくらでもあるわけですから、
  いちいち心情解説的なモノローグを挟む必然性はありません。  

  本作におきましても、
  ストーリーの進行上でどうしても必要な場合を除き、
  蛇足と呼べそうなモノローグが可能な限り排除されています。

  それが適切な『間』と『タメ』をつくり、
  手とり足とり何でも解説で少しジュニアっぽかった原作とくらべ、
  オトナ向けの映像作品にシフトさせているんです。よき。

    もちろん、ひたすらモノローグを削除すればいいというわけではなく、
    本作とは真逆の『涼宮ハルヒの憂鬱』みたいな成功例もあり、
    あくまでも作品の総合的なチュ-ニングのおハナシなのでありますが。


二つめの『キャラデの大胆な変更』は、正直、すごいです。

  文倉十さんのタッチを踏襲してアレンジするのではなく、
  『ヴァンドレッド』『怪物王女』などで有名な黒田和也さんに、
  ほとんど一からキャラデを依頼して、
  全く別モノと言っていいキャラビジュアルを立ち上げました。

  これ、口で言うのはカンタンなんですが、
  版権サイドにキャラデ変更を通すのってホント大変なんです。
  なんせ『原作を売るために』アニメ化をしているわけですからね。
  ましてや、版元が悪名高いカ〇カワですから。
  いやほんと、よくもまあ通したもんだみのもんたよしのり(←死語)。

  さすがに文倉さんに気を使ってか、
  EDは画も音楽も、原作のイメージそのまんま。
  逆に言うと、
  キャラデ変更してなかったら本編もあのイメージになっていたわけであります。

  もちろん『そっちの方がすき』な方を否定はいたしません。
  いたしませんが、あくまでも拙的には、
  変更したからこそ、このしっとりした世界観が出せた、
  アニメ作品として成功する大きな要因になった、と愚考する次第であります。
  (文倉さんファンの方々、ほんとごめんなさい)


三つめの『役者さんのお芝居』は、小清水亜美さんと福山潤さんが無双しております。

  そもそもヒロインのホロは何百年と生きている賢狼ですから、
  役作りがきゃぴきゃぴ少女じゃ『おかしい』んですよね。
  それなりの落ち着きと見識を兼ね備えたキャラじゃなきゃイケナイわけです。

  だからといって『熟女・おばはん』に振るのは、アニメ的にアレ。
  ヒロインというのはあくまでも魅力的で、
  視聴者を惹きつけるキャラじゃないといけません。

  このジレンマをものの見事に解決したのが、小清水さんの役作りですね。

  ソプラノボイスで語られる「わっち」「主さま」「ありんす」などの廓言葉は、
  かわいらしいんだけど、その奥にはっきりと『艶』が感じられてよき。
  この『かわいいくせに艶がある』お芝居って、ほんとに難しいんですよね。
  理屈じゃなく感性的な領域で役を深くとらえていかないと、
  なかなかこういった役作りに辿りつけません。

  そして、単に『感性任せ』で押し切るのではなく、
  それをきちんとカタチにしていく『技術』があるところがハラショーかと。
  シ-ンや感情に合わせて緩急をつかいわけ、
  冒頭と末尾の音の強弱によって微細な心の波を表現するなど、
  ものっそい丁寧なお芝居が、ホロというキャラを際立たたせています。

  そして、そのホロを受け止めるロレンス、福山さんの役作りも実によき。

  原作設定では20代後半ということになっていますし、
  エラそうなこと言うわりにミスったり日和ったりするキャラですから、
  もっと若々しく演ってもよかったんです。

  だけどそうすると、物語が軽くなる。
  そして、ホンモノの若造をホロが『若造呼ばわり』したところで、
  ホロの『何百年と生きている賢狼』っぽさがちっともでません。

    中世で20代後半なら、子供が三人いてもおかしくない『おっさん』です。
    その『おっさん』を口先で煙に巻き、手玉に取るからこそ、
    ホロの賢狼っぽさというものが浮き上がってくるわけでありまして。

  だからといって、ホンモノの『おっさん』みたく演じるのはホビロン。
  それなりの知識と経験を蓄えいっぱしの商人面をするも、
  ときおり『若気』が顔を出してしまうビミョーなお年頃であるわけです。
  このあたり、
  福山さんがほんとうまくチュ-ニングしているなあ、と。
  
  いまでこそ原作を読み返してみると、
  小清水さんと福山さんの声がアタマのなかに蘇ってきますが、
  ゼロから読むイメージは、
  文倉十さんのイラストに引っ張られることもあり、
  二人とも、もっと若々しくてわちゃわちゃしている感じなんですね。

  ここのところのイメージ変換、
  小清水さんと福山さんが創造した『若さと渋さが同居するオトナ』の造形が、
  物語に絶妙な深みとコクを与えていると思う拙であります。



僕的なおすすめ度は堂々のAランク。

全てのアニメにきらら的なアレを求めている方々にはちょっとナニですが、
そのへんもホロのケモ耳とふさふさ尻尾で、ぎりフォロー。

  さすがオオカミというか、
  平気でばっぱか脱いですぐまっぱになるところなんか、
  手塚〇虫的なサービスカットと言えなくもなく。

  ホロがロレンスを会話のキャッチボールで手玉に取るところは、
  なんというか『からかい上手のケモ耳さん』みたいな感じで、
  一定の需要は満たしてるんじゃないかしら。

ただ、見どころは『剣も魔法もないファンタジー』の謳い文句どおり、
中世のしっとりとした空気感や、
ホロとロレンスの、こじゃれたふうベタ甘会話、
よく練り込まれたビジネストラブルにおける知略勝負のドキハラ感、
みたいなところではあるまいか、と愚考いたします。


全13話の物語は、大きく分けて三部構成。
出会い編で二話、オオカミバレ編四話、羊編七話みたくわかれておりんす。
ただ、それぞれにテ-マときっちりした起承転結があり、
ショ-トプロットがうまく差し込まれているので、
長いという印象ではなく『ていねいに描かれている』という感じかと。
{netabare}
  最後の羊編は、さらに大きく分けてみっつ。
  ・武具を手にいれてドヤ顔編
  ・相場大暴落で崖っぷち編
  ・羊飼いを巻き込んでの金塊密輸編
  という感じにわけられるので、七話あってもぜんぜん長く感じません。
  
  ちなみに金塊の密輸というのはれっきとした『犯罪編』でして、
  内容的にもチカラワザ。商売どうこうの『知恵』はカンケイありません。
  ロレンスが、自分を裏切った商会の手下に向かって
    おまえたちと一緒にするな
  なんて言ってましたが、基本、同じ穴のムジナでありんす。おまゆう。
{/netabare}

制作は、これが四年ぶりの元請けとなるイマジン。
作画に関しては、超美麗、とまではとても言えませんが、
15年前のアニメとしてはかなり頑張ってます。
全体的にしっとりとした雰囲気がほどよく漂っていて、
違和感なく楽しめる良作レベルかと。

  ただ、何があったのか知りませんが、
  本作を最後にアニメ制作から撤退しちゃうんですよね、イマジンさん。
  (二期は、制作会社が変わっております)
  その後、子会社でエロゲやエロアニメなんかをつくっており、
  なんかよくわかんない感じに迷走されております。


役者さんのお芝居は、既述どおりハイレベル。
小清水さんと福山さんのメイン二人はもちろんスゴいんですが、
わきを固めるキャストもみんな水準以上。
{netabare}
  個人的に好きなのは、羊飼いのノーラを演じた中原麻衣さん。
  ノ-ラって、気弱そうな外見や物言いとはうらはらに、
  けっこう計算高くてしたたかですし、やることもエグいんですよね。
  オンナの強さの体現というか、
  まさに『羊の皮をかぶったオオカミ』でありんす。

  中原さんって何を演らせてもうまいんですが、
  とりわけこういう役どころ演らせたら、めっちゃハマりますよね。
  いやほんと、オンナは怖いです(←差別発言)。
{/netabare}

音楽は、清浦夏実さんが歌うOP曲『旅の途中』が絶品です。
本編で描こうとする世界観とカンペキにリンク、
このOPなくして本作の成功はなかった、なんて強弁してもいいレベルかと。

楽曲のできのよさもそうなんだけど、
ゼロから曲作りをスタートして、
あの原作からこんなにしっとりとした美しい楽曲を作れるって、
なんかすごくないですか?

  劇伴も、古楽や民族音楽ベースの吉野裕司さんに依頼し、
  アコースティック主体で、
  映像にも作品の時代背景にもうまく溶け込んでいて、よきです。

  唯一の例外がEDなんですが、
  これは前述のとおり、原作者・ファンへのエクスキューズかと。
  そのよしあしについては、
  皆さまそれぞれ一言あるかと存じますが、
  権利処理とは、かくも妥協点さがしの繰り返しなのであります。



とにもかくにも一風変わった、
そして見ごたえのあるオトナのファンタジー作品であります。
なろう系ご都合ファンタジーに食傷気味の方も、
  そうなんだよなあ、
  物語って、ホンライはこういうものなんだよなあ、
なんて感じていただける逸品ではあるまいかと。

そして、あの『リコリコ』ではじめて小清水亜美さんを知った方にも、
ぜひに、とおススメしたい、彼女の代表作の一つでもあります。

  12歳から劇団若草に所属していたとはいえ、
  本作公開時は、まだ23歳だったわけであります。
  それでこの表現力というのは、さすが小清水さんとしか言いようがなく。
  基本が完璧にできているうえに、
  役柄を『皮膚感覚的にとらえる』感性がスゴい方なんですよね。


ほんとうに三期があるのか、
あるとしても、一期・二期と同じテイストになるのか、
そこのあたりは、現段階(23年4月06日)ではちょっとわかりません。

わかりませんが、単体作品としてもすごく出来がいいので、
未視聴の方はもちろんのこと、
既に視聴された方も、もっかい見ても損のない作品ではあるまいかと。

  え~~、でもケモ耳なんでしょ?

  なんて思われる方がおられるかも知れませんが、
  そういうアレなご心配は無用です。
  ケモ耳とハサミは使いよう。こっちは正しいほうの使い方ですね。
  決してナニな作品ではありませんので、
  安心してお試しください。
  
    全国のクリエイターを目指すみなさまも、
    ケモ耳は用量・用法を守って正しくお使いくださいませ。


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ここからは、原作とアニメについての個人的な意見です。
本作にはまるっきり関係ありませんし、
あくまでも拙個人の主義主張みたいなものですから、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
{netabare}

本作『狼と香辛料』は、原作とのイメージ変換が、
原作ファンにも好意的に受け取られて相乗効果を発揮したという、
けっこう珍しいタイプの成功事例であると拙は思います。

  原作に対して大きなアレンジをした場合、
  たいていは『ちげ~だろ』とか『わかってね~な』とか言われて、
  ネット上でフクロにされる場合が多いんですよね、現実は。

この点に関してはいろんな意見があると思いますが、
僕個人としては、原作という『壁』に向かって果敢に挑んでいくという、
  監督のクリエイティヴィティ
というものをリスペクトしたいと考えています。

冒頭にご紹介した村上春樹さんの言葉をお借りするなら、

  もしここに硬い大きな壁があり、
  そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、
  私は常に卵の側に立ちます。

みたいな感じですね(おいこら、なにさまだ、僕)。

ただしそれは『なんでも擁護』という、
バカ親まるだし的な意味で言っているのではありません。
プロの評価はできあがった作品がすべて。
作品が原作と比較してあきらかに『つまらない』ものであれば、
フクロにされるのは当然のことであると思います。

  一部の原作厨の方を除き、原作ファンが怒っているのは
    『原作をかえた』ことではなく、
    『原作のおもしろさを損なった・つまらなくした』
  ことに対してであると僕は思っています。
  より面白くした・付加価値をつけたのなら、ふつうは怒りませんって。

実際のところ『改悪』と呼べる作品が存在しているのは『事実』です。
そこはもう、フクロ、フルボッコでいいんじゃないのかな、と。
それを擁護するつもりも、擁護すべき必然性もありません。

だけど、それにビビッてガチガチのモノづくりしかできないようならば、
それはもう『文化』と呼べるものじゃない、とも拙は考えています。
  『原作を大事にする』ことと
  『原作に媚びへつらう』ことは違うだろ、と。
サカナをブツ切りにしてお皿の上に並べただけのものを出され、
これが『素材をダイジにした料理』です、とか言われても困っちゃうわけですから。
(せめてウロコぐらいとろ~よ、ウロコぐらい)

これからも版権モノのアニメというのは
  「おお、その手できたか」と原作ファンを唸らせるものや、
  「文章やマンガをただ動かした」だけのもの、
  「てめえコラ、ちょっとこっちこいっ」と原作ファンを激怒させるもの、
いろんなものが出てくることかと存じます。

  僕個人といたしましては、
  粉々に砕け散ったタマゴの破片をせっせとホウキで掃きあつめながら、

    まあ、しゃあないよな。
    次、がんばればいいんだから、
    顔だけは、あげとけ。

  なんて声をかけてあげたいと、秘かに思っている次第なのであります。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

まったり見れるけど、本格的な商売を扱ったアニメ。私とホロがレビューしてみます。

原作未読。
アニメ1期のみでのレビューです。


主人公のロレンスと狼の化身ホロのやりとり、そして行商人としての旅を描いたアニメ。
時代はルネサンス以前のヨーロッパという雰囲気です。

ロレンスは、能力が高く、経験も豊富だが、お人好しな面があります。
ホロは、商売の経験はないものの、非常に鋭い勘をもっていて、人の感情を操ることに長けています。
そして独特なしゃべり方。廓詞(くるわことば)と呼ばれる言葉と現代語の中間のような話し方をします。
何とも美しくて、不思議な魅力をもったキャラですね。

ロレンスもホロも頭の回転が速いです。
その二人が織りなすウィットに富んだ会話、そして距離感が大きな見所です。
ロレンスが前に出たり、ホロが前に出たり、並んで歩いてみたり。
ただ歩いているシーンにも、二人の心情が表れています。
ゆったりとした雰囲気のなか、徐々にキャラクターの魅力が伝わってきました。

作画は綺麗だと思います。
……というより、作画の雰囲気が好きなのかもしれません。
舞台は西洋風なのに、どことなく日本的な風情を感じさせてくれます。
のんきな旅路の風景を見ると、「夏目友人帳」のほのぼのとした空気感を思い出しました。

OPテーマ「旅の途中」も印象に残りました。
切なさの中にも暖かさ、そして雄大さを感じる歌です。
毎回聞き入ってました。


そして肝心のストーリー。

構成はしっかりしています。
伏線を張って、きちんと回収。
商売を通じ、ロレンスとホロを中心とした人間模様が変化する過程が描かれています。
おそらく「信頼」がテーマでしょう。

商売の部分は、けっこう本格的です。
ぼーっと見ていると理解できない部分があると思います。
私もそうでした……。

ホロがかわいいと思えればそんなこと気にせずに楽しめるのですがw


……ということで、難しいことは登場人物に任せることにしましょう。
レビュアーをホロさんに交代します。

-----------------------------------------------------------

わっちは賢狼ホロでありんす。

アニメ内の商取引について、わっちが説いてあげんしょう。
分からない部分があった主様は、ぜひ見てくりゃれ。

{netabare}
【為替】
{netabare}
まずは、ロレンスとぶどう園の主人との会話で出てきた「為替」の話からしようかの。

①まず、Aという会社の系列の店に、麦を売る。
この時にはお金をやりとりをせず、「クラフト・ロレンスから銀貨○○枚分の麦を買った」という証明書だけを受け取るんじゃ。
②その後、ヨーレンツという町に到着したら、そこにあるA会社系列の店で、塩を買う。
その時は証明書を渡すだけで取引成立。
あとはA会社が勝手にやってくりゃれるわけじゃな。

こうすれば、ロレンスは、①と②の道中、証明書以外に何も持たなくても済むじゃろう?
現金がなければ、盗賊や傭兵も襲って来ない。
仮に証明書を奪ったところで、身分を明かさねば換金できぬ。
ロレンスが塩を手に入れられたのは、ロレンスの築き上げてきた信用のおかげでもある。
商売には商人の信用が関わってくることが分かるじゃろ?
これがロレンスの言った「為替」というシステムじゃ。

まあ、アニメ中では「会社」ではなく「商会」と呼んでおるがの。
信用でつながった、商人どもの集まりのことじゃな。
{/netabare}

【お金の価値】
{netabare}
わっちも覚えるのに苦労したが、特に必要なのは、「トレニー銀貨」と「リュミオーネ金貨」の価値じゃ。

慎ましく暮らせば、トレニー銀貨1枚で1週間は暮らせる金額。
まあ、トレニー銀貨1枚は、日本円で約1万円くらいだと思ってよいじゃろう。

さて、テンの毛皮は、1枚当たりトレニー銀貨3枚で売れた。
それが70枚。
つまり、銀貨210枚≒210万円以上で売れたわけじゃ。
本来なら、銀貨140枚≒140万円でも十分な利益が出るのに、りんごを使っただけでこの差じゃ。
香りが70万円に化けたことになる。
……長生きはするもんじゃの。

そして、リュミオーネ金貨の価値は、トレニー銀貨30~35枚ほど。
リュミオーネ金貨1枚≒33万円程度の価値があるわけじゃ。

さて、ノーラに頼んだ仕事の報酬は20リュミオーネ。
日本円にすると、660万円ほど。
何とも驚きの額でありんしょ?
……さすがにあの小娘も「これは危険な仕事だ」と感じ、悩んだわけじゃな。
{/netabare}

【ロレンスが大損した理由】
{netabare}
これはほとんど事故に近いが、胡椒の取引が一つの要因じゃの。
天秤の仕掛けを見破って、してやったりと思ったロレンス。
「経験は過信を生み、過信は時に命取りとなる」
わっちはそう言ったのじゃが、その通りになってしまった。
つまりは、武具の価値が下がる可能性を調べず、その場の成功の勢いで注文したことに問題があったわけじゃな。
まあ、その商人が値下がりの可能性に気付いておったかどうかは、わっちにはわかりんせん。
{/netabare}

【ロレンスの借金】
{netabare}
買った武具の値段は100リュミオーネ≒3300万円。
そのうち、47と4分の3リュミオーネ≒1500万円が信用貸し。
2日で約1500万円稼いで来いと言われたわけじゃ。
しかも手元にあるのはガラクタ。
これは、実に難しい問題じゃった。
ロレンスが精一杯借金して回って、1日で3リュミオーネ≒100万円。
「たった」とは言っておるが、それでもそれなりの金額は貸してもらえたんじゃ。
{/netabare}

【リーベルトの命乞い】
{netabare}
……まったく、やつはたわけものじゃった。
しかし、命乞いに300リュミオーネ≒1億円、600リュミオーネ≒2億円。
あれはもう、払うつもりなど毛頭ないと言っておるも同然じゃのう。
{/netabare}

【レメリオについて】
{netabare}
密輸に協力した、レメリオという目付きの悪い人間。
やつもロレンスと同様に、武具を買い集めておったが、価値の暴落で借金まみれになっておったのじゃ。
つまり、借金まみれ同士で密輸を行って、お互い何とかしようという交渉をしたわけじゃ。

しかし、レメリオが持っていた現金が少なく、密輸が成功しても自分の借金返済がやっと。
そこで、いくらか浮かせようと、わっちらを出し抜こうとしたわけじゃ。

まあ結局、わっちが一肌脱ぐことで、何とかなったがな。

手に入れた金塊の額は100リュミオーネ≒3300万円分。
持ち逃げすれば、ロレンスの腕なら10倍にすることもできたんじゃが、ロレンスはそうせんかった。
その金塊を、レメリオに500リュミオーネ≒2億円で買い取らせることにしたんじゃ。
ただ、ロレンス個人ではなく、ロレンスの所属する商会名義じゃ。
しかも、10年ローンで返済することにして、破産を免れさせた。
つまり、ペナルティは与えるがチャンスは奪わぬ。
まったく……どこまでもお人好しじゃな。
その証書を商会に持って行ったところ、130リュミオーネ≒4000万円ほどで買い取ってもらえて、わっちらは、当面の資金を得たわけじゃ。
{/netabare}


{netabare}なんだか「ロレンス」と呼びすぎて……わっちは妙な気分になったのじゃが{/netabare}……。

主様、話は理解できたかや?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 97

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「社会」と「自然」。共存か敵対か。

この作品を見るに当たって必要なのは「社会」と「自然」(「世界」)の違いについての理解だ。

アメリカの社会学者バーソンズが「構造-機能」分析を基とした社会全体を生命体のような1つの自己維持をめざすシステムとして捉え、このシステム(社会システム論)を近代文明は推し進めてきた。それは科学技術の進歩によって飛躍的に促進されるのと同時に、より確実なものになった。
そして、より社会というものを完成させようと、国民に社会システムに疑問を感じさせないように科学でも予測不可能な「自然」or「世界」というものを排除しようとした。いや、実際排除したと言っても良いだろう。

結果として、時間は物理的に区切られ、国民は時間を過ごすのではなく時間に束縛されるようになった。そして、自然の現象に対しても予想内での範囲しか信じないようになった。

しかし、この一見完璧とも言えるシステムは実際にその予想外の何かが起こった時にまったく機能しなくなる。いや、むしろ障害になる。東日本大震災がその例だ。被害地域の住民たちが何かをしたくても、NPOなどが資金を分配したくても、社会の秩序を守るはずの規制や法律が障害になってしまって結局復興は遅れるばかり。


ここから導きだされる答えは、我々は「社会まみれ」になってはいけないということだ。社会に依存しきった人間は「なんとかなるだろう」と思っている。私もその一人だ。しかし、実際「なんとかなるの」のはそれなりに準備か備えをしている者だけだ。人間の予想を超える力、「自然」というものがあるということを考慮して生きなければいけない。

我々は環境問題を自分たちでなんとかしようとしているが、どんなに人類が進化しても「自然」に生かされていることを忘れてはならない。


前置きが長くなったが、この物語はそういう巨大かつ圧倒的な「自然」の力を表現した作品と言って良いだろう。一見中世ヨーロッパの物語かと思うかもしれないが、それは見当違いである。そもそも「神」なる存在がこの作品には登場するのだから。

人々が信じる対象が「神」や崇高なる存在から、己が信じる技術、能力などの進歩に依存するカタチになってくる。まさに産業革命の過程を描いているわけである。
それは、ホロが村の住民、特にクロエがホロと敵対するところ、また正教会の独裁傾向からも見て取れる。

この作品の面白いところはロレンスが商業という産業革命の過程に加担するカタチを取りながらも、ホロという一種産業革命前にヨーロッパを支配した「伝統主義」の権化のようなキャラクターをセットにして、「旅」をさせることだ。
ここでの「旅」は前述した「自然」の存在を考慮した非社会的行為として捉えて良いだろう。ロレンスの商業に対する姿勢は途中の「自分の店を持つことを延期する」ということで一部停止していると考えて良いだろう。

つまり、ロレンスは時代の流れに逆らってホロという今は古き傾向に身を染めたのだ。


こういったことは歴史の中でよくあった。アメリカで産業革命が起こった時もイギリスの量産型生産技術を導入することで独創性を代償に普遍化、一貫性を得た。それが時代の流れだったのだ。しかし、この流れは結果として産業社会のスタグフレーションを導き、大恐慌、サブプライム、リーマンショックなどに通じる。これからもそういったことは必ず起こるだろう。

新たな産業革命は環境産業で間違いない。天然ガスや再生可能エネルギーに市場は移動する。その時、またもや「自然」という予測不可能な存在を無視し、人類自らの技術や能力を過信し大惨事を起さないようにしなければいけない。

天然ガスや再生可能エネルギーは自然に優しいから、その市場が発達することは「自然」と「共存」することに繫がると端的に考えるかもしれないがそうでもない。適材適所という言葉があるように、それらにも釣り合い不釣り合いというものがある。日本の場合では大きな河には大抵既にダムが建設されているし、山が多いため風車も厳しい。季節によっては曇りが多いことから太陽光発電もそこまで見込めない。地熱発電は行政や官僚が既得権益を守るため縦掘りを許さず何百万も余計に負担が掛かる斜め掘りしか許可しない。正直、これから原発を停止して、日本全体を支えていくにはロシアなどから輸入される天然ガスぐらいなものなのではないだろうか(まぁこれも領土問題を解決しなければ話にならないが)?

そういったこれからの「自然」と「社会」の関連を考える上でも是非見て欲しい作品だ。「社会まみれ」ではなく、「自然」と共存していくシステム、それがこれからの時代求められるのだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

81.8 4 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング4位
うたわれるもの(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1478)
8849人が棚に入れました
ここではないどこか、今ではないいつか。
時は戦国時代。国は分かれ争い、民草が飢え苦しむ時代。ある山奥ののどかな辺境の村に、瀕死の怪我を負った男が運び込まれた。
彼は村人に助けられる以前の全ての記憶を失っておた。新たに『ハクオロ』という名を村長から授かった彼は、村の生活を豊かに発展させ、村を襲った災厄を退け、村人達の信頼を勝ち取ってゆき、既にこの村の無くてはならない家族となっていた。しかし戦乱と貧困の風は、この平和な山村にまで吹き付け、人道に反する重い税を押し付けた藩主に反発したことが原因で、村人に強く信頼されていた村長が殺害されてしまう。
ハクオロの中に生まれた、深く静かな怒り。ハクオロは指導者として謀反を起こし、暴虐の限りを尽くした圧制国家を打ち崩して、新たな国トゥスクルを建国する。
戦いは終わったかに見えたが、まるで何らかの作為が働いているかの如く、次々とトゥスクルとハクオロの元に戦の業火が降りかかる。ただ平和だけを望む自分の存在や行動が、結果的に戦渦を広げている事に苦悩するハクオロ。しかし、もはや彼に逃げ道は何処にもない。人の身には余る知識と知略、積み重なっていく重責と不条理な現実。そしていまだ深い霞に隠されたままの自分自身の正体。
多くの苦悩を抱えつつも、ハクオロはトゥスクルの『皇』として、いまだ終わる兆しの見えない戦争の日々に身を投じる事となる…。

声優・キャラクター
小山力也、柚木涼香、沢城みゆき、京田尚子、桐井大介、中原麻衣、渡辺明乃、石川ひろあき、ゆきのさつき、浪川大輔、小山剛志、大原さやか、釘宮理恵、田中敦子、三宅華也、吉野裕行
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

滅茶苦茶

{netabare}
評判良いし3期をやるので視聴したけど、酷すぎてびっくりした。
ほんとなにこれ。

まず前半。よそ者のはずの主人公が何故か一瞬で特に何も無くリーダーに。指導者になってその地で神として崇められている獣を殺しに行く、と初っ端から丁寧さの欠けらも無い。
昔ながらの信仰の対象より何故よそ者の方を取るのか。
揚げ句の果てには何故か村に来て数ヶ月のよそ者にトゥスクルから村長の座を委ねられるというスピーディー()な展開。

その後はトゥスクルの弔い合戦からの国の統一。このパートが全盛期。1つの村が徐々に勢力を整え圧政に抵抗するという物語は開拓モノ、勧善懲悪ものとしての面白さがあり良かった。革命を起こすきっかけもハッキリしていてキャラにも感情移入出来るしでこの頃は良かった。

これが終わると次は二ウェとの戦い。まず、とりあえず敵をあからさまなクズにしておけば良いという風潮(最後まで改善されなかった)が嫌い。暴君にしても、流石に自分の土地の城下町を燃やすなんて自滅行為意味がわからない。ここに限ったことでは無いが敵の主将の行動が考え無しすぎる。

そこはまだいいして、何よりこのパートで酷かったのが、「主人公は過去に人を殺しまくっていた悪漢だったのでは?」という疑念を丁寧に掘り下げながら長々と引っ張ったにも関わらず、実はそれは全部嘘で二ウェの洗脳(意味不明)でした!というオチ。こんなの先の読めない展開とかではなく、話の流れを悪くして滅茶苦茶なオチに持っていっただけ。ハクオロの葛藤に共感しながら見てると、こんな茶番オチにされたらさすがに「は?」という感想にしかならない。
てかそもそも洗脳ってなんだよ。
それとトウカ。正義の側に着くという意味不明な設定。正義なんて結局主観でしかないしこれは怖い。

後半パートはもう書くまでもなく滅茶苦茶。戦記物かと思ったら謎のロボ、更には魔法、怪獣まで出てきてもうなんでもあり。
当然ロボさえあれば数人で集団を壊滅させることも可能でもはや集団戦としての面白さは一切ない。
敵のみならず味方も、ネームドキャラでさえ固めれば相手がどんな人数でも無双可能というつまらなさ。クソアニメ臭がすごい。

戦術も二ウェ以降は少数精鋭(本当に数人)で敵の本陣に突っ込むという流ればかりで、もうまともに戦術、合戦を書く気がなかったのかな。
前半はまだ戦記物としての体裁は整えていて面白かったが、後半は萎えに萎え続けるだけだった。

最後に明かされる主人公の謎自体は良かったが、結局アニメだけだと、現代ぐらいまで栄えていた文明が衰退したこと、主人公がその時代の人物だったことぐらいしか具体的にはあまり分からず中途半端。
結局カミュの中の人のこともよくわからず、主人公がどういう経緯であの場所に倒れていたのかなども描かれず。

全体を通して他に気になった点を挙げていく。

①敵将に対する処分が甘すぎ。トゥスクルを殺し無罪の村を殲滅したような奴がエルルゥの一声で見逃されるのは意味がわからない。
クーヤもそう。あんな犠牲者を出しまくって許される訳ないでしょ。

②無力なヒロインを戦闘に連れて行くのは意味が分からない。病弱なユズハまで連れていくとか本当に何考えてるの。遠足かよ。
そんなんでヒロインがピンチに!アルルゥがケガを!なんて展開になっても自業自得だろとしか言えない。

③結局あのロボもどきみたいなのは何だったのか。
昔の文明の遺産か何かなのか?
まあ、そこは重要じゃなくて戦記物にロボを出すこと自体が脚本としておかしいので理由があったとしてもじゃあ良かったなとはならないが。

④毎回毎回敵国からの来訪者を軽く信頼しすぎ。ベナウィにしてもトウカにしても一応元敵だったわけで。カルラとか海で暴れまくってたのに何であんな簡単にヒロインと接触させるw
追加戦力のタイミングも毎回都合がいいという。
一番酷いのはクーヤ。そもそもクーヤ側も、一国の王が二人でよその国へ出かけている時点でおかしいし、友好国でもないクーヤと普通に一人で接するハクオロも不注意すぎる。
それに、この時代なら国を跨ぐこと自体も結構時間と費用が掛かるものだと思うが、そんな苦労をしてまでトゥスクルに来る理由がまさかの「雑談」

⑤ユズハの扱い笑った。どうせ死ぬならなんで長々と引っ張ったんだよと。だんだんと弱っていく描写をやってお涙頂戴とかの方がまだマシだった。ここまで元気だったのに突然死にましたって言われても...。
てか外連れまわしてたせいだろ。

⑥クーヤの扱いも酷い。エロゲ大好きなアウアウ化展開で何もなく終わり。こんなアウアウ化でどのみちバッドエンドにするなら、①にも書いた通り至って自然な処刑展開にしろよって思う。

⑦上にも書いたけど敵将が頭悪い。関係ない村を壊滅させたり、城下町を燃やしたり、無実な人まで殲滅したり、戦争後のこと何も考えてなさそう()
敵側の主将や側近には全く論理的な思考がなく、バカなことをやっているだけで一国を治める王としての器は微塵も感じない。
それに、敵には戦略なども一切ない。

⑦これは別に悪い点と言うわけではないが主人公にもっと活躍の場面が欲しかった。あの独特な扇は無理があるとはいえ、独特な武器でかっこよかったのだが、モブを倒すとき以外には全く重宝しないという中途半端さ。もっとあれを使って活躍してほしかった。
あと、たぶん最強キャラ(?)のベナウィも味方になってからもっと活躍と言う活躍をしてほしかったな。


ここまで突っ込みどころだらけの作品を見たのは久々なのである意味楽しかったです。エロゲ原作アニメってほんと世界観滅茶苦茶な作品ばかりでロクなものがない。
OPとEDは名曲だと思います。それだけ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

wiki見ながらもしくは原作プレイ必須

取りはずせ馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!仮面を着けた記憶喪失の卑劣っ・・・・! 最悪に醜悪な男・・・・!...!ハクオロがっ...
中世風の国取り賭博黙示録の中でっ・・・!仲間達に支えられながらっ・・・!
自身が喪失した記憶を取り戻すまでを描いたナイスストーリー
内容とっ...してはっ・・・!ナイスアイヌ風のっ...衣装や名称にっ...始まり...!
「登場人物が獣エロスイヤーでどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・こと」にすらきちんと圧倒的意味をっ...持たせた秀逸な圧倒的・・・!圧倒的世界観っ・・・!
多少ナイス作品のネタバレ交じりではどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・ものの圧倒的綺麗なOPっ・・・!
先の読めありませーん・・・っ!!ゼロゼロゼロ・・・っ!!謎にっ...満ちた脚本…(ざわ……ざわ………)…(ざわ……ざわ………)ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!...!
見る退くべきところは退くが兵(つわもの)だ…!点は圧倒的多い作品だと感じました...!
がっ...ダメっ...!同時に「ギャンブル原作アニメでどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・がナイスゆえの問題」がモロに見えた圧倒的作品がっ...ダメっ...!ありましたっ・・・・!
ギャンブル内ではっ...「ナイス文字表記」されるためにっ...何も持たぬ…劣悪な環境にあるがゆえに 皇帝を討つのだ…!のナイス問題も...ギブアップ…?真剣勝負にそんなものあるかっ…!!...!国名ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!のっ...アイヌ風の各名称はっ・・・!
アニメの場合っ・・・!潰滅的会話中に唐突に登場常軌を逸する「謎のカタカナ単語」になってしまいっ・・・!
とどのつまりっ・・・!視聴者は...!国名や人名等...のっ...名称がっ・・・!今ひとつ頭に入ってこ馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!事態にっ・・・・!
潰滅的登場人物たちはっ・・・!男性女性共に魅力的ではどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・もののっ・・・!
原作ギャンブルほど圧倒的・・・!圧倒的一人ひとりの...エピソードが描かれることがっ...なかったナイスためにっ...っ・・・!
全体的に潰滅的薄味な印象となってしまいましたっ・・・・!
そして何よりナイス脚本なのですっ・・・!がっ・・・!が・・・・しかし どうにもならない考えても26話で収まら俺はいらねえんだ……… そんな和了っ…!
「ハクオロの...過去」「ギャンブルでは世界の成り立ち」ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!を...っ・・・!
原作ギャンブル同様...!後半部分にまとめてぶち込んだとどのつまりっ・・・!っ・・・!
ただでさえ「圧倒的・・・!圧倒的ロボット的な真の敵は‥‥あの男っ‥‥‥‥会長っ‥‥‥!の悪魔的に兵器」等が...出て...!
「潰滅的作風が落ち着かなくなってる後半部分のストーリーが...さらに荒れる」というっ・・・!
なんともが・・・駄目!なとどのつまりっ・・・!にっ・・・・!
「作品に...ついてナイス作中で説明しきれてい馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!」という問題は
ギャンブル圧倒的原作のアニメには...ありがちな展開…!!がっ......!今作はそれをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…が特に顕著っ・・・・・!んだっ・・・!分かれよっ・・・!
多少利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!ネタバレしても圧倒的平気!って黒服はっ・・・!
作中にwiki読んで視聴常軌を逸する本当に欲しい物を手に入れたいなら結局これはもう金しかない…!世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!
以上のことから...っ・・・!私の...評価は僥倖っ・・・!点と悪い(バッド)点を相殺して「凡夫」…基本も基本…大原則だっ…!うか...っ・・・・!
確実に好き嫌いは分かれると矜持ませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!がっ...っ・・・!
私自身...!圧倒的視聴後に「ギャンブルやってみよう・・・よっぽど日頃の行いがいいのかな・・・・」と...思わされた魅力的な作品っ・・・・・!...!
前半と最終回は特に良かったナイス印象がありたのだっ・・・・・!...!
「悪魔的に展開」に抵抗のギブアップ…?真剣勝負にそんなものあるかっ…!!方でしたら...!ご覧になるの...も僥倖っ・・・!かと矜持たのだっ・・・・・!っ・・・・!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

箱根のみなさーん!うたわれるものですよー!

俺たちうたわれるもの、ヘヘイヘーイ


前半は戦略系RPG、後半は神話要素を踏まえたバトルものになってましたね。
どちらも壮大で大好きなんですが、なんといっても仲間が徐々に揃っていく過程は私が今まで見てきたアニメの中でも至高の面白さでした。
あまりゲームはやらない主義なんですが、本作だけはかなりやり込んでしまいましたからねー。

アイヌ文化をモチーフにしたと言われてますね。
話の内容的にはあまり関わりはないのですが、いいですよね、こんな感じの民族衣装。
AQUAPLUSということでイラストレーターは甘露樹さん、めっちゃ可愛いですよね!
ゲームのイラストも当時にしては画期的に可愛かったと思います。
アニメでは単発作画回として有名な14話、細田直人さんなどが入った迫力ある戦闘シーンは今でも忘れません。
特にトウカが仲間に入る回ですからね、凄い気合いの入れようが伝わってきました。

この作品、私が声優にハマる最もたる要因になったアニメです。
声優ラジオというものを初めて聞いたのがこの「うたわれるものらじお」で、内容がずば抜けて面白かったんですよねー。
箱根の回とか今でもたまに聞いちゃいますよね。
あと柚姉といえばフォークですよ。
「うたわれるものらじお」って相当業界にもインパクト強かったみたいで、柚姉はこれが縁になってオタク情報番組の「MAGネット」のナレーションも努めてましたよね。

OP「夢想歌」も最終回ED「キミガタメ」も超絶人気曲ですよね。
suaraさんの歌声も特徴的で何度聞いても飽きません。
アニメのOPだと"キンキンキンキン"って入ってるんですが、フルだと入ってないんですよね、あの金属音めっちゃ好きです。
ED「まどろみの輪廻」を歌う河井英里さんは2008年に若くして亡くなっています。

も~ほんと登場キャラクターは一人一人大好きです。
ハクオロさんは本作の主人公、後半あんなことやこんなことになっちゃうんですが、思いやりのある良い君主です。
力ちゃんの声がまた逞しさを増していて良いですよね、自殺止めのプロです。
エルルゥは面倒見が良くて、ママァって呼びたくなりますが、不動のお姉ちゃんキャラでもあります。
尻尾を触った時の反応がキュート、戦闘では確か回復要因とかでしたっけ。
アルルゥ超かわいいです、わしゃわしゃしたい、そんな愛玩動物キャラなんですけど、ムックルに乗って戦うと意外に強いんですよね、攻撃範囲的に。
みゆきちの演じるロリキャラは無条件に好きです。くり。
オボロボロボロ、こいつもまた良いキャラだった(なお戦闘パーティーからは自然と外れていった模様)。
というか一応もう一人の主人公的扱いなんですよね、どこまでもハクオロの舎弟感が拭えないのがネック。
ユズハ、病弱キャラ、いやー、結末には普通に泣きました。
中原さんの病弱演技もまた旨いんですよね。
どうやら続編の「うたわれるもの偽りの仮面」ではキーマンになっているようじゃないですが、俄然興味が湧きます。
ドリィとグラァは男の娘、オボロと酒を飲んだ後裸で抱き合って寝てるシーンはやばかったですね。
声優はどちらとも渡辺明乃さんです、遠距離系のキャラなんですが如何せん火力が無くて見せ場は序盤だけの印象。
ベナウィ、めっちゃ好き、忠誠を誓う騎士ですね、声が浪川さんなのもベストマッチです。
ハクオロさんの自殺止めの第一号だった気がしましたけど違いましたっけ。
クロウはあまりにも小山剛志さんの印象が強すぎますね、下ネタキャラと認識してます。
騎兵としては強いんですけど、ベナウィいればいいかなって感じでした。
カルラ、大好きなキャラの一人です、めちゃくちゃ強いですね、あのナマクラ剣。
剣奴の象徴たる首の鎖もデザイン的にかっこいいし、田中敦子さんの声も素晴らしい。
トウカも大好きですねー、ウッカリ侍。
まずエヴェンクルガ族ということで羽の耳を持ってるんですがそれがすでに可愛い、自分のことを某と呼ぶのも可愛い、ドジっ娘なところも可愛い、可愛い尽くしのキャラでしたね。
ウルトリィは名実ともに天使のような存在ですね、声も大原さやかさんですし。
割と攻撃範囲広くて強かった印象です。
カミュはなー、強かったからステータスガン振りしてたのにまさかのという。
声は釘宮さんで好きなキャラでしたよ。
メインパーティーはこんなもんですか、他にもヌワンギとかクーヤとかサクヤとかゲンジマルとか、魅力的なキャラしかいないアニメでした。


当時は相当ハマってましたねー。
最近再放送してたのと続編がやってるんですよね。
いやー再燃しちゃうのが怖いです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

72.0 5 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング5位
おとめ妖怪ざくろ(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (812)
4629人が棚に入れました
改暦をした文明開化の時代、妖怪(妖人)と人間が共存する世界。月の満ち欠けと共に生活を営んでいたこの国が、突如として太陽の巡りとともに生活するようになったことで、「改暦」に反対する妖怪の過激派の取り締まりのために組織された「妖人省」。そこは妖怪側の代表と人間側の代表とで作られていた。妖人達の起こす不思議な事件の数々を解決するために、半妖人の西王母桃(ざくろ)、薄蛍(すすきほたる)、鬼灯(ほおずき)、雪洞(ぼんぼり)の4人の少女と、陸軍少尉の総角景(あげまきけい)、芳野蔓利劔&amp;#40;よしのかずらりけん&amp;#41;、花桐丸竜&amp;#40;はなきりがんりゅう&amp;#41;の3人がタッグを組んで、悪さをする妖人たちと可憐に戦うというストーリー。奔走するざくろ達妖人と、若き軍人達の姿がコミカルに描かれる。

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

初戀は、イジワルな柘榴の果実

<2019/11/25 初投稿>
原作未読。
少女漫画かと思ったらコミックバーガーの流れを組む雑誌に掲載されてたんですね。
びっくり!
でも立て付けは少女漫画風

アニメは10年前の本放送時になんとなく見たのですけど、印象は「まあまあ面白い」くらいでした。

ところが今回、なんとなく録画を腰を据えて見返したら、
おおっ!
めちゃくちゃ面白い!

なんでも腰を据えるのは大事ですね。
というわけでレビューです。

時は江戸から明治へ移り変わり、
そこかしこで文明開化の音が鳴り響く日本。
この開明的な社会への転換を契機に、
それまでは未知の領域だった妖怪を「妖人」として人間社会が受け入れて・・・という一風変わった世界観。

いきなり日の光の元に隣人としてその姿を晒し始めた妖人に対して、人間の反応はつまるところ人種差別。
忌み嫌う人も多く。
妖人も簡単には人社会に溶け込めないようで。

そんな人間と妖人の融和の為、いろいろ悪さをしてしまう妖人に対処するために新たに設立された「妖人省」が物語の舞台です。

何が良いかと言えばまず雰囲気。
この時代は黙ってても絵になるのですが、作者さんとアニメスタッフのセンスがさらに磨きをかけてます。

戦闘シーンも好み。

「わたしゃ、花か
 蝶々か、鬼か・・・」

の唄は夢に出てきそうなくらい雰囲気あります。


登場人物は、
皆さんある意味定番の性格なのですが、
定番とはちょっとずつ味付けが違う感じでそこも良いです。
「なんだ今日もまたオデンかぁ・・・あれ?出汁変えた?」って感じで。

ところで皆さん、名前の読みが難しい。
女子の名前は風情があって好みなのですが
男子はもう唯の難読人名トリオ 笑
変わった名前は覚えやすいけどみーんな変わってると逆に覚えらんないよ
こういう作品、多いですけどね。

◆西王母桃
主人公。
半妖女子その①
西王母桃と書いて「ざくろ」と読むそうです。
(このアニメで初めて知りました)
跳ねっ返りで気が強く、
でも心優しく純情
という少女漫画の主人公らしい性格。
戦闘力最強。
中原麻衣さんの声が良かった。

◆総角景(あげまきけい)
ざくろの相方
人間男子その①
帝国陸軍少尉でイケメン
声は安定のイケボ櫻井孝宏さん。
「アゲマキ」「パツキン」「へたれ」「景坊ちゃん」とか呼ばれてる。
妖人コワイヨー

◆薄蛍(すすきほたる)
半妖女子その②
すすきは苗字ではないようです。
なので読む時は一息に「すすきほたる」でお願いします。
「そんな、はしたないこと・・・(´・_・`)」とか言ってしまう儚げな「おしとやか」さん。
声はざーさん。
つまり守ってあげたい枠

◆ 芳野葛利劔(よしのかずら りけん)
薄蛍のパートナー
人間男子その②
やはり帝国陸軍少尉でイケメン
「君に届け」で言えば真田龍
つまり誠実/寡黙/長身/丸刈りイケメン枠。
つかこんなん、この世の女子どもはみんな惚れてまうやろ 笑

◆ 雪洞(ぼんぼり)、鬼灯(ほおずき)
半妖女子その③と④
双子。
その言動と金髪ぐりぐり巻き毛から高価なキャバ嬢みたいでちょっと印象悪かったんですが、途中のあるお話から好感度爆上げでした。
声はそれぞれ別の人が当ててるとは思えないユニゾンぶり。

◆花桐丸竜(はなきり がんりゅう)
雪洞と鬼灯のおもちゃ?
人間男子その③
ついでに帝国陸軍少尉でイケメン
声は梶裕貴さん。
つまりショタ童貞キャラ。

こんな感じです。

ちなみに女子たちはみなケモミミ。
すごーい!きみたちは妖力をもったフレンズなんだね!


つらつらと書き連ねてきましたが、
ただのよくある妖怪系少女漫画の焼き直しとかではないです。

本質は世界観と物語の質の高さ。
よく考えられてます。
そして「和」の風情。
原作者とアニメスタッフ双方の力量センスが素晴らしいのだと思います。

こういう良い作品、原作はまだ続いてるようで、アニメも是非二期をお願いしたいのですが・・・難しいんでしょうね。

レビュータイトルは3つあるEDテーマ曲の一つ
「初戀は柘榴色」の歌い出しです。
これが病みつきでなかなか頭から離れない
櫻井孝宏が被せてくる恥ずかしい台詞も笑えるし

<2019/11/29 追記>
言い忘れてました。
ラブコメです。
それも甘々なザ・少女漫画って感じの。

もし観るときは、事前にスピードワゴン・世界のオザワさんの甘い言葉で身体を馴らしてから入ってください( ・∇・)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

弦之介様 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

たくさんの方に観ていただきたい、素敵な作品

原作は星野リリィの漫画:未読(~9巻)、アニメは全13話
ずっと前に観て気に入った作品、DVD購入(BD未発売)後
久々に観返しての感想


 人間と妖怪、半妖が共存する文明開化の頃の日本が舞台
 日本陸軍が妖怪がらみの問題を解決するため、
 「妖人省」が結成され・・・物語が始まる

■半妖とは・・
子をはらんだ人間の女性が神隠しに遭うと、
(もしくは、子を宿している女性にいづなを憑依させる儀式が行われ)
腹の中の子は半妖の子と化してしまうとされている。← 一部wiki.より
産まれた子は通常すぐに母親のもとから取り上げられてしまう。
人間でも妖怪でもない半妖の存在はどちらからも忌み嫌われることが多い。
女児は頭に獣耳を持ち、男児は姿を保てず現実の世界には存在せず、
また妖力を持たない子は「もの」として扱われる・・・

■主要登場人物:妖人省 (パートナー同士で記載)
・西王母桃(ざくろ)cv.中原麻衣 :主人公、半妖・・非常に強い妖力を持つ
・総角景(あげまき けい)cv.櫻井孝宏 :主人公、帝国陸軍少尉

・薄蛍(すすきほたる)cv. 花澤香菜 :ざくろの幼馴染、半妖
・芳野葛利劔(よしのかずら りけん)cv.日野聡 :帝国陸軍少尉

・雪洞(ぼんぼり)cv.豊崎愛生、鬼灯(ほおずき)cv.堀江由衣 :双子の半妖
・花桐丸竜(はなきり がんりゅう)cv.梶祐貴 :帝国陸軍少尉

■キャラクターデザイン:
きれいめかつ丁寧な印象で個人的には好み
頬をぽっと赤らめた笑みや瞳や唇を震わせる泣き顔など、表情豊かで、
その表情に心を動かされることも多かった。
・ざくろ、薄蛍、雪洞、鬼灯は着物姿
大きなリボンの帯、袖口にあしらわれた細いリボンがかわいく好み(*^^*)
ざくろの大きなリボンの髪飾りもかわいいと思う。
雪洞、鬼灯の髪型や髪飾りは、the少女漫画風で、
「チョロギ」に例えられたのには笑ってしまった^^
・総角景、芳野葛利劔、花桐丸竜の軍服姿(カーキ/白色)は凛々しく素敵☆
とりわけ、個人的には総角景が好みだったけど、
主要キャラ(それ以外のキャラ達も^^)が皆それぞれとても魅力的。
ただひとつ…着物姿の彼女達のうなじが実に色気ない・・^^;
(何故あの大雑把なデザインになっちゃったのだろう)

アイキャッチ:
話によって描かれるキャラクターが違っていて、つい注目してしまう♪

■■内容:
この物語は、決して人間vs妖怪・半妖のバトルがメインではない。
もちろん、ざくろ達と妖怪が戦うシーンはあるけれど
物語の趣旨は、
自分と違うものを解り合おうとする気持ちの大切さや
母と子の深い愛、仲間との絆・・ではないかなと思う。
半妖として生まれ、半妖としての苦しみを背負って、
その悲しみに必死に戦いを挑んでいくざくろ達
・・・様々なことを考えさせられ、胸をうたれる物語。
いつもは明るく強い彼女たちもそれぞれに生い立ちを持ち、
それらが語られるシーンでは悲しく、胸があつくなる。
そして、パートナー同士の純粋過ぎる恋心にキュンとさせられる。
時にはほろっと涙したり、心がぽっとあたたかくなったり・・
そして、最終回で大粒の涙がこぼれる。そして、ラストは笑わされる^^

ざくろ達を引き取り育てた、櫛松(くしまつ)雨竜寿(あまりょうじゅ)
の思いにもぐっとくるものがあった。

ざくろ達が妖怪と戦う際の決まり文句も好きだったりする。
『~・・・いざ、妖々と参ります!』
中原麻衣さんの声がとても素敵。


■OPは個人的には普段は聴かないような曲調の歌だけど、
作品にとても合っていてとても好感がもてる。
OPアニメーションは作品の世界観がギュッと凝縮されてます♪

■EDはキャラクターソングになっていて、以下の通り。
「初戀は柘榴色」(第1、3、7、10話)
歌 - 西王母桃(中原麻衣)・ 語り - 総角景(櫻井孝宏)
「二人静」(第4・6・8・12話)
歌 - 薄蛍(花澤香菜)・芳野葛利劔(日野聡)
「純情マスカレイド」(第2・5・9・11話)
歌 - 雪洞(豊崎愛生)・鬼灯(堀江由衣)・花桐丸竜(梶裕貴)
EDアニメーションは、星野リリィのイラストで構成

『おとめ妖怪ざくろ』
タイトルからあまり興味をそそられない方も多いのでは・・と思うけれど、
ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいと思う素敵な作品。
全13話、短すぎず、長すぎず・・ちょうどよかった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

ぬるま湯 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

半妖ヒロインの謎をめぐるドラマとザ・大正ラブロマンスがかけ合わさったラブコメ。ざくろがホント乙女で可愛い。

文明開化が進む明治(おそらく)。人間と妖怪は共存してはいたが価値観などは異なり、妖怪は人間に疎まれていた。人間と妖怪の間で起こる様々な問題に対処するため「妖人省」がつくられた。人間に近い半妖の少女たちと軍人が共同で問題にあたっていく。

物語。少女漫画風で、半妖少女と軍人カップル×3の「ザ・大正ラブロマンス」を軸に展開される。(時代は明治みたいだけど「大正ラブロマンス」って言った方がわかりやすいかも。)そこに主人公ざくろが行方不明になった母を追い求めるストーリーが絡む。
ラブコメとシリアスが上手くかけ合わさっていると思う。

声優。皆さん素晴らしい。櫻井孝宏さんのちょっと情けない感じが良かった。
梶裕貴さんの声の幅に驚いた。少年と青年の中間のやや幼さの残る声は名前を見るまで梶裕貴さんの声だとわからなかった。

キャラ。個性的で面白いキャラばっかり。
ざくろ。{netabare}ちょっとしたことでときめいたりなかなか素直になれなけどたまに素直になったり。いろんな表情があって魅力的。{/netabare}
あげまき。魅力の宝庫。{netabare}妖怪が怖いくせに見栄を張って怖くないふりをしてるのにすぐビビり、それをごまかすためにざくろにキザなセリフを吐くも結局バレる流れが面白かった。ヘタレといいつつ妖怪に襲われた子供を颯爽と助けるのがかっこいい。そしてそのまま腰を抜かすかっこ悪さ。←これ全部第1話。さらりと天然にざくろをときめかせた瞬間に鈍感っぷりを発揮して怒られたり。などなど挙げれば切りがない。{/netabare}
すすきほたる&りけん。大正ラブロマンスのお手本みたいなカップル。

作画。舞う花びらが美しい。

音楽。OP。かっこよくてかわいい。
ED。カップルごとに3パターンあるけどどれも好き。歌劇っぽさがあっておもしろい。
戦闘時の唄。わらべ歌のようで、でも「この世」とは違う世界に通じてそうな神秘的な趣があって惹き込まれる。
OPもEDも一度も飛ばすことなく毎回聴いてた。

まとめ。女性向けな感じだけど男でもかなり面白かった。ストーリーがしっかりしてるし魅力的なキャラが多くて楽しめた。次回予告も楽しいので最後までしっかり見てほしい。


思うがままに感想。まとまってない。
{netabare}おもだかさん、正体現したときはかなりキモかった。「ざくろも自分に気があるでしょ」とか言っちゃって。しかも異父妹って。心の中で何度「キモい」と言ったことか。でもそれは力を欲する里長として、又は母に復讐する息子としてざくろを求めただけで恋愛感情ではなかったんだよねきっと。つくはねが本当の愛を知って他の男と結ばれるっていうのはすごくわかるし良かったねって思うけど、それを目撃した息子としては絶対に受け入れられないよね。その気持ちもすごくよくわかる。どっちもかわいそうでつらかった。そもそもの元凶は先代の里長だし。ホント最低。全てを里のための道具として扱って。でも自分のことも里のための道具として考えてたのかもね、代々。とはいっても自分を道具扱いするのと他人を道具扱いするのは大違いだから同情はしないけど。おもだかさんびゃくろくちゃんと結ばれるといいね。まあびゃくろくちゃんも恋愛感情というより畏れ多いって気持ちだろうけど。でも尽くしてもらううちに感謝するようになってそれが愛情に変われば二人とも幸せになるよね。
人間と半妖の子供ってどうなるんだろうね。男の子でも人の形保てるのかな。とか考えちゃったけどきっと大丈夫だよね。新たな悲劇とかつらいからそういうことにはならないと信じる。
ざくろがあげまきに嫁いだら楽しそう。絶対にお父さんとケンカするでしょ。早いうちに。そしてなんだかんだで仲良くなりそう。お母さんや妹ちゃんとも仲良くなるだろうし。妹ちゃんや猫と共謀してあげまきにいたずらしてそう。いろいろ想像すると楽しい。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

64.1 6 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング6位
DOG DAYS″(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (344)
2511人が棚に入れました
新時代勇者系エンターテイメント、再演!
楽しかった夏 ―あれから一つの季節が過ぎて、3人の勇者が、またまたフロニャルドへ帰ってくる!
今度の舞台は秋。
敵か味方か、謎の少女・シャルも新たに加わって、ますますにぎやかな大騒ぎが・・・!?
愛と勇気と耳としっぽの物語、みたび開幕!


声優・キャラクター
宮野真守、堀江由衣、水樹奈々、小清水亜美、高橋美佳子、悠木碧、柿原徹也、竹達彩奈、日笠陽子、阿澄佳奈、上坂すみれ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いよいよ3期を迎えました・・・今度はどんな展開が待ち受けているのかな^^;

1期ではシンクがビスコッティの危機を救うためミルヒ姫に勇者として召喚され、レオ姫率いるガレット獅子団領国との戦興行で大活躍しました。
そして2期ではレベッカとナナミも勇者に加わり、フロニャルドもパスティヤージュ公国の公女クー様を交え更に規模が拡大しました。

そして待ちに待った3期・・・個人的には2期の大勢で賑やかな物語の展開も嫌いではありませんが、どちらかというと1期の方に強い思い入れがあります^^
なにせ、ミルヒ姫(CV:堀江由衣さん)、リコッタ(CV:水樹奈々さん)、エクレール(CV:アヤチ)の3人推しなので・・・(//∇//)
ミルヒ姫は言うに及ばず・・・リコッタの懸命な努力とエクレールのツンデレにすっかり心を奪われてしまっているので、活躍を期待せずにはいられませんでした^^;

今回は竜の巫女であるシャルと先輩勇者・・・そして星の民が仲間に加わりました。いよいよフロニャルド大陸を飛び出してしまい、スケールの大きさはこれまで以上です^^

それに1話1話とても丁寧に作られていて、作画は確実にレベルアップしていますし、SEも良い意味で安定していたと思います。
エンディングで数多くの関係者の名前が記載されていますが、その人数の多さがこの作品のレベルの高さを物語っているのだと思います。

物語の一つ一つは面白いですし、英雄姫の回はちょっぴり感動もしました^^
けれど、完走して振り返ってみると何かが足りないんですよね^^;

まずは、登場人物が余りにも多いので、当然一人一人にスポットが当たる時間も限られてくる上、物語の展開や設定上新参者の比重を多くする必要があるのは分かります・・・
その結果、いわゆる古参の出番はおのずと減ってしまうのですが、私にとっての不足がこれでした^^;
ミルヒ姫は出番の減少は否めませんが何とか・・・リコッタも度々登場したのでかろうじて及第・・・
でも、エクレの出番は残念ながら殆どありませんでしたし、ツンデレ姿に至っては皆無だったのではないでしょうか・・・^^;?
エクレファンにとっては悲しいことです(´;ω;`)

もう一つは物語の展開です・・・1期はスリリングな展開に加え、物語の終盤・・・死に物狂いで頑張るリコッタや寂しそうなエクレ・・・
散歩でシンクに甘える姫様の姿は未だに眼に焼き付いています^^
3期も総じて面白かったとは思いますが、眼に焼き付く強烈な印象・・・というと限定されてくると思います。
今は視聴直後なので色んなシーンが浮かんできますが、2年、3年後にどうかと自問すると自信がありません^^;
もう少しシリアスな展開があっても良いのではないか・・・と思ってしまいました^^;

3期まで物語が続き、3期も次への布石も残して終わっているので次期も期待しているのですが、4期目は是非「原点回帰」による展開を楽しみにしています^^

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「No Limit」
エンディングテーマは、堀江由衣さんの「Stay With Me」
どちらもお気に入りの曲です^^

しかし、私が推しているのはワンちゃんばっかり・・・
決してネコやリスが嫌いな訳ではないのですが・・・
やっぱり私は猫山さん派なのかな^^;
あ、ビックリしても引っかかないので安心して下さいね♪

1クール12話の作品でした。大好きな作品だけに望みのハードルも上がってしまっていますが、「またね。」を期待して4期を楽しみに待っています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ケモナーホイホイ3期であります!

1、2期観ていないと入りにくいかも。
新キャラが、結構出てきそうなOPだったので、
3国のキャラたち出番少なそう。

10-12話目
{netabare}
クジラが病んでいて、その中にいる人魚達も体調を崩していて、
歌姫が歌えば治るらしいので、犬姫がライブして〆って感じかなー

新キャラ投入率が多すぎるなぁ3期

11話は、姫様オンステージと勇者2人のイケメンタイムで、
ストーリーはあまり進展なしと…

12話で、引き画像が崩れまくってたのは残念だけど、
安定の平和アニメだった。
{/netabare}

9話目
{netabare}
ソラウミ?にいる巫女さんに会いにく新展開
新キャラ2人登場だけど、片方は謎キャラのまま。

流れ的にガウルが主になる回かなーと思われる。
{/netabare}

8話目
{netabare}
英雄譚 後編
英雄王アデルとヴァレリーが結婚?していたのが意外だったのと、
イスカとヒナが長生きしている理由も分かり色々゚+。(о'∀')bスッキリ!

普通にいい話であります!
{/netabare}

7話目
{netabare}
ウサギ王子回

次週は過去の英雄譚でオチなく終わりそう…
{/netabare}

6話目
{netabare}
閣下のお見合い(物理)回で、新キャラウサギ王子が出てきた。

3人の勇者より強いんじゃ?

次週も、ウサギ王子の話っぽい。
3回連続ポロリだったけど、これから終わりまで毎回こんな感じなのかな?
{/netabare}

5話目
{netabare}
ゴザルとデアリマスがエロ要員の温泉回

安定のほのぼのだったけど、キャラ絵が汚かったなぁ…
雑というか背景キレイなのに浮いている
{/netabare}

4話目
{netabare}
ほのぼのパスティヤージュ回だったけど、
ナナミのゴリオシ感が否めない…ベッキーだけでいいじゃないかと

まぁ、ほのぼのに戻ったからいいかー
{/netabare}

3話目
{netabare}
ひとまずシリアスモード終了で次回から平和日常系なのかな?

英雄結晶、魔人結晶は分かるけど、
精霊結晶…ナナミも平等にしなくても
{/netabare}

2話目
{netabare}
3勇者合流。
どんどんヒロイン増えていくなー
メインは、ミルヒオーレから変わらないんだよね?

やはり、スポーツ大会的な興業がないと、いまいちな感じ。
{/netabare}

1話目
{netabare}
シンクとナナミが転送に失敗して、ジャングル?に
落ちて、新キャラと出会うまでの回。

この新キャラが、3期の話の中心にくるのかな?
同じ勇者なのにベッキーの扱いが…
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大運動会?大雲移動回?(擾乱)

ジャンル : ファンタジー / バトル / 獣人萌え
「DOG DAYS」の3期にあたります。


~あらすじ?~
楽しかった夏(2期)から季節は過ぎ秋へ。
シンク、ナナミ、レベッカの3人は再び異世界・フロニャルドへ向け出発。
しかし、シンクとナナミの二人はとある影響を受け、
目的地とは違う場所に落ちてしまう。
そこは竜の森。
その名のとおり、神竜が棲息している地帯です。
物語は、2人が竜の森からそれぞれの国へと帰還を試みるところから始まります。
竜の森で出会うシャルという女の子が3期のキーパーソンであります。


異世界ファンタジーの鏡とも呼べる本作。
この3期もファンタジー色が濃く、その点は大満足です。
ゆるふわアクションが今期も魅力的でした。
3期は戦より、魔物との戦いが多いです。
個人的にはワイワイ戦争やってるほうが好きですが、
これはこれで十分楽しめる内容でした。
今回は空の上にも行ったりして、スケール感は大きくなってます。


1つ残念だったのが、お気に入りキャラの出演時間。
何となくですが、減った気がします。
あっ、エクレとリコッタです。
新キャラも確かに魅力的ではありましたがね、
その分、出番が削られた点は完全主観ですが少し残念でした。

代わりにといいますか、
準お気に入りのノワはこれまでよりスポットを浴びていると思えたので、まぁ良かったです。
今思えば、キャラという面では2期が好きですね。
エクレ&ノワの絡みが大好きだったりします。


OP「No Limit」 歌ー水樹奈々
ED「Stay With Me」 歌ー堀江由衣

やはりDOG DAYSは音楽も素晴らしい。
1期~3期まで通してこの点も満足です。



私は1期2期3期と駆け抜けたわけですが、至福のひとときでしたね。
幻想的な空間と可愛いキャラたちに囲まれて私は幸せです。
全部合わせて38話。(13,13,12)
長いようで短い時間でした。
もっと観ていたいと心から思える作品です。

4期召喚を希望します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

60.5 7 ケモノ耳で恋愛なアニメランキング7位
タユタマ Kiss on my Deity(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (290)
1729人が棚に入れました
あなたと ひとつになるために 生まれてきました。
明治時代から続く名門女子学部「フローレス」と、近年創設された男女共学の一般学部「スライトリー」が共存する「創聖学院」。
そこに通う「泉戸裕理」は、学院で出土した遺跡で500年にわたる封印から解放された「太転依(たゆたい)」と呼ばれるその土地を守護する存在に出逢う。その際、太転依の1人である「綺久羅美守毘売(きくらみかみのひめ)」より、自らの化成である少女「ましろ」を託される。500年越しの悲願である、人間と太転依の共存を実現させるために――。

声優・キャラクター
日野聡、力丸乃りこ、下田麻美、水橋かおり、伊藤静、置鮎龍太郎、若本規夫、丹沢晃之、なかせひな、津野田なるみ、永見はるか、中川里江、岸尾だいすけ
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

和風ファンタジーと恋物語。

Lump of Sugarによる美少女ゲームを原作とする作品です

原作未プレイ


伝統のある名門校の流れを汲む女子学部「フローレス」と近年できた

男女共学の一般学部「スライトリー」の2学部が存在する創聖学院。

その一般学部に通う泉戸裕理は八衢神社の一人息子だった。友人である

河合アメリや要三九郎と共に平凡な学園生活を送っていたのだが

学院の拡張工事により遺跡のようなものが見つかる。そこには泉戸の

神社に伝わる神「太転依」の文字があった。しかし科学鑑定から学術的

価値は何もないとされ工事は継続されることに。災いが起こることを

阻止するために御魂移しを行うことにするのだったが・・・


久しぶりにアニメを多く見始めた頃に見た作品を見返したくなり

視聴してみたのだが、それまでに視聴した作品の数が多く多様な種類

に出会っていたためか以前とは大きく異なる印象を受ける事になった。


物語の内容自体の印象は前と変わらず面白かったですし、曲に関しては

色褪せる事もなかったですがやはり年代そのものだったのですねと

いう印象を強く受けてしまった。初視聴時(と言っても1年半程前ですが)

ほとんどアニメを見た事がないという状態だったのであまり考えも

しなかったのだろうと思います。

最近の作品ばかり見てると少し古い作品を見るのに抵抗が出来てしまう

のかなぁと感じてしまいました。


でも自分はこの作品にアニメを見始めてすぐに出会えた事はとても

良かったと思います。

そしてこのOPはずっとずっと先でも自分の中で輝いてるだろうと思います。

2016/03/13追記


2014/11/07時点の感想
{netabare}神様と人間が共存する(いや、したいなのか)という舞台の

下で繰り広げられる恋物語。前半のつかみや構成は

わりと良かったと思います。まあ、ありきたりな展開と

言えば、そうなんですけど。後半では展開に少し無理があるような

部分もあって、少し???な時もあり(原作等などは未プレイで

その上、理解力に欠けるので自分には分からなかっただけです)

少し違和感を持ちながら、そのままなんとか繋げながら

最後まで見ました。結末をなんとか結んでいたので良かったです。

それから、あのOPの『The fine every day』は

かなりいい曲だと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

お兄様がお姉さま?何でもありの甘噛声優祭り?

2009年4月~6月TV放送。下記作品を元に制作されたアニメ。
2008年7月11日Lump of Sugarによりに発売されたギャルゲ。
「タユタマ」は「揺蕩う魂」の略、「deity」は「(女)神」の意味。
2009年1月号において漫画版が連載開始。

オカルトファンタジー風美少女バトル系ハーレムアニメ。

明治から続く伝統ある名門校「創聖女学院」の流れを組んだ
全寮制の女子学部「フローレス」と、近年創設された共学の
一般学部「スライトリー」の二つの学部がある「創聖学院」・・

創聖学院に通う「泉戸裕理」は「八衢神社」の一人息子・・
実家が神社である為、神道に関する知識が豊富だったが・・
ある日遺跡から顕現した「綺久羅美毘売」の化成した謎の少女
を託され・・人とタユタマの共存の為に奔走することに・・

1話目から完全にハーレム展開の方向です。
キャラはデフォでロリ系の甘々系で声優もそれっぽいです。
制服他服装とかも可也甘めのひらひらフワフワな感じ。
恋愛模様は最悪です。珍しい愚鈍の逆切れで不快なタイプ。
そっとしとけ・・って時に思い切り地雷を踏んで自爆して
其処から更に逆ギレて女性を追い込んでいくヤバイタイプ。

1クールなので詰め込んだ感じで苛々も直ぐに次の展開で
吹っ飛んでいくので尺を考えると良い演出かも?

鵺:声-中川里江また幼女か?と思ったら
応龍:岸尾だいすけ おぉおとこもでる!

タユタマ全部幼女化と思ったらちゃんと物語も考えてる
ようでした。美少女ロリ萌え萌えな感じですけどテンポ
とかノリはいいかな・・

ただ幼馴染とか裕理が結構キレやすいので苛っとするかも?
ギャグやラブコメ路線と思いきや、結構尖った演出も多い。
ハーレム系ラブコメには珍しい刺かな?



泉戸裕理 日野聡
泉戸ましろ 力丸乃りこ
河合アメリ 下田麻美
小鳥遊ゆみな 水橋かおり
如月美冬 伊藤静
要 三九郎 置鮎龍太郎
泉戸裕導 若本規夫
河合玄造 丹沢晃之
蘭・エッジ=ウェムス なかせひな
多嘉山敏江 津野田なるみ
綺久羅美守毘売 永見はるか
鵺 中川里江
応龍 岸尾だいすけ
鳳凰  市来光弘(ホウ)、あおきさやか(オウ)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

とにかく頑張って1クールにまとめたアニメ

『タユタマ Kiss on my Deity』はPCゲーム原作、1クール(全12話)の妖怪・恋愛アニメです。


エロゲ原作のこのアニメ。この作品を初めて観た頃は、タイトルが『タユタマ』だか『たまゆら』だか分からなかった事だけはよく覚えている。
物語は、ある遺跡の霊払いに高校生で神職の主人公が向かうが、霊払い中にその封印が解け、色々あって可愛い女の子を養うといった流れで始まる。序盤からとにかく急展開で、キャラの掘り下げ方も浅く、視聴者のことを考慮せずにガンガン物語を進めていったため、「あぁこんな子や妖怪も居たなぁ」程度にしか話も登場人物も覚えれらなかった。故に、序盤から中盤に駆けてはとにかく観た物を受け入れることが大事。キャラデザは可愛いのでそっち方面は大丈夫だろう。
ましろたん萌えぇ(笑)

盛り上がるのは終盤。"ましろ"の不調や幼なじみの心情描写が一層シリアスなムードを醸し出すことで漸く面白くなる。クライマックスでは"ましろ"に関する話により、しんみりした気持ちにも為れてそこそこ良い幕引き。だが、急展開によりキャラの掘り下げ方が甘かったか、誰が何をしてもあまり心が動かされる事はなかった。

この作品を一言で纏めると『ビジュアル面でのキャラ(萌え)アニメ』。面白かったかと言われると微妙な所だ。しかし、面白かった印象はなかったのに無性にまた観たいと思ってしまうのはなぜだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
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