カーアクションで漫画原作なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のカーアクションで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月06日の時点で一番のカーアクションで漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.5 1 カーアクションで漫画原作なアニメランキング1位
頭文字D [イニシャルディー](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (493)
2710人が棚に入れました
北関東の名立たる峠道を舞台に、本来ならば「若葉マーク」である筈の主人公、藤原拓海が父親の愛車、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、“公道最速”を目指す。

声優・キャラクター
三木眞一郎、石塚運昇、岩田光央、川澄綾子、西村知道、矢尾一樹、高木渉、子安武人、関智一、檜山修之、藤原啓治

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【アニメにおける自動車の表現を根本から変えた歴史的大傑作!!!】

日本のアニメやマンガとモータースポーツの相性は実は結構良くて、古くは『マッハGoGoGo』『よろメカ』『F』『サイバーフォーミュラー』『レッツ&ゴー』・・・とまあ歴史を辿るだけでも数々の名作が生まれてます
ところがこの作品が当時手間ばかり掛かると限界が見えてきていたセルアニメにおけるモータースポーツの表現を根本から覆すことになるんです
かくいうオイラもこの作品には人生観そのものを大きく変えられた一人です


原作は『バリ伝』でお馴染みの“しげの秀一”が1995年から週刊ヤングマガジンで連載していたマンガ
本来なら若葉マークであるはずの高校三年生の主人公が父親から受けた非合法な特訓で天才的なドライビングテクニックを開花させる
そして当時既に15年落ちだった旧型車、通称「ハチロク」を駆って夜の峠道で最新鋭スポーツカーを相手に公道バトルを繰り広げるという俗に言う【走り屋モノ】
後々続く長編シリーズの第1期が今作、通称『First(1st)Stage』です


複雑なカメラワークや流れる沿道の背景を毎週のテレビアニメで表現可能にしたのはずばり【自動車の走行シーンをフル3DCGで表現】するというかつてない試み
当時、連続テレビシリーズで3DCGなんてあまりにも贅沢・・・いや無謀とも言える挑戦でしたがこの作品は見事にそれをやってのけました
そして疾走する自動車の表現=3DCGという今日のアニメ界では常識とも言える構図を完成させるまでに至ったエポックメイキングな記念碑的傑作と呼べるでしょう


また音楽レーベルのavexがアニメ事業へ参入した記念すべき第1作目でもあり、同社のダンスコンピレーションアルバム「SUPER EURO BEAT」シリーズの楽曲を劇中BGMに採用するという試みも斬新でした
当時パラパラブームを目前に控えていたものの、ユーロビートという世界的に観れば実にマイナーなジャンルの音楽の知名度を押し上げたのは今作の力もあってのものです
特に第5話のバトル決着直前に流れる「HEART BEAT」のイントロによる演出は必見
後のシリーズでもGT-Rの象徴として使われる「BACK ON THE ROCKS」や庄治慎吾のテーマこと「DANCING」のような強烈なインパクトを残す演出も素晴らしい
第1話の最初と最終話の最後は必ずDAVE ROGERSの楽曲が来るというシリーズを通して観るとよくわかるセオリーが既に築かれているのにも注目してほしいですね
主題歌を手掛けたm.o.v.e=アニソンという構図も今作が始まりです


ちなみに今ではあまり話題になりませんが2000年の『はじめの一歩』に破られるまでは最高視聴率3.8%という深夜アニメとしての記録を持っていました
この事からも今作が当時どれだけ注目されていたかがわかると思います


それにモータースポーツモノ、青春モノとしてのストーリーの完成度もシリーズ中屈指の出来栄えでして、基本的に5話で1つのエピソードが完結するようなキレイな構成になっています
1~5話 VS FD3S編
6~10話 VS R32編
11~15話 VS EG6編
16~20話 VS シルエイティ編
21~26話 VS FC3S編(+妙義遠征編)
合間合間に恋愛や笑いを挟みつつ全26話
後のシリーズでは原作の細部をカットするような“マイナスの構成”をとっているのに対し、この第1期だけはアニメオリジナルエピソードを加えるなど“プラスの構成”をしているのも特徴
自動車に興味の無い方にも、この第1期に関してはオススメできますb


お話そのものの特徴としましては、「走り屋」と呼ばれる非合法公道バトルを繰り広げる若者達の姿を【究極まで美化してる世界観】が本作特有のポイントといえます
この手の「走り屋モノ」では、少なからず非合法であることをチラつかせて走り屋とはあくまでアウトローな存在であるってことを提示するものなんです
『サーキットの狼』の“池沢さとし”ですらやってます
ですが今作はそーゆーの一切やってないのです(笑)
こんなにも走り屋が受け入れられる世界があるわけ無いのですが、今作では本当のモータースポーツならば成立し得ない【自動車の異種格闘技戦】を実現させるということに注力しているので、公道バトル=無差別級レースとして誰もが黙認
だから走り屋を否定する人なんてのも出て来んのです


それと今では当たり前になりましたけど徹底したロケハン、というのも当時のアニメとしては珍しかったですね
物語の主な舞台となる群馬県渋川市の伊香保温泉街などは原作でもかなり細かく描写されている為、アニメも其れに習っています


さて、やはり3DCGというのは日進月歩の技術でして、残念ながら特に今作のバトルシーンは今観るとツッコミどころが満載だったりします
(セルDVD化の際に音響面などはだいぶ修正されましたが・・・)
そもそも3DCG以外の作画や手描き背景がアナログだったため、人物と自動車の合成が出来なかったという問題点もありました
2002年に発売された『BATTLE STAGE』という総集編では3DCGを一から全てリメイクするなど今作への思い入れはスタッフも大きかったようですね

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

クルマ好きなら楽しめるかも?

1998年放送開始のTV版アニメシリーズ。第一期。全26話。
1995年"しげの秀一"による日本の漫画を原作に作られた。

今のところ1期の1998年から2013年5月10日"5th"

テレビシリーズ「頭文字D Second Stage」
映画「頭文字D Third Stage」
OVA「頭文字D Battle Stage」
OVA「頭文字D Extra Stage」
アニマックスPPV「頭文字D Fourth Stage」
OVA「頭文字D BATTLE STAGE 2」
OVA「頭文字D Extra Stage 2」
アニマックスPPV「頭文字D Fifth Stage」
実写版。キャストは日本/香港/台湾等若手俳優を起用。


あらすじ。
飄々とやる気なさ気な極普通というよりやや昼行灯気味の
高校生「藤原拓海」が父親の愛車 "AE86型" 通称「86」を駆り、
"公道最速"を目指していく・・という単純ストーリーです。

以下感想他。
其処にドラテクや心理戦等の臨場感や駆引きの心理描写等
と、当時は最新の?3Dによる綺麗なボディラインや挙動の
美しさが話題になった作品かな。

しげのさんの漫画は乗り物系のコテコテの走り屋っぽい
作品で、最終的にエンドレスな展開?引き伸ばされてい
く気がする。このアニメも序盤はヒロインらしき人物が
出てラブコメ?純愛路線?なんて思ってたら徐々に影薄
くなって・・走りがメインのドリフト全開な展開になる。

原作連載開始当時で既にエンスーの域で名車ではあるけど
現役を退きつつあったハチロクで最新鋭のハイチューンド
を「ぶっちぎる!」という「峠」のテク重視、バランス重視の
爽快感が人気の要因のひとつかな?

3Dは流石に古いので少し訛りがあって背景などとの違和感
も有ったり・・それ以上にキャラデザが可也崩壊している。
声優の声もデザインと若干違和感がある・・

少しだけ原作読んだことが有る・・バイクが好きで車も好き
だけど・・もっさりが嫌で・・バイクみたいに切れるFC/FD
乗っていたのであの兄弟の所を読んだら結構面白かった。

アニメ1期は・・やはりもっさり。それでもスピード感とか
臨場感とか結構伝わってくる物はある感じ。
ちょろっと高校生らしい学園での恋愛っぽいのなども有る。

排気音は勿論スキル音やブローオフバルブの音など可也音
にも拘ってたみたい。音効他も煽り感のあるスリリングな
使いかたは良かった。音楽も結構いい感じ。

85でK'sや180をブッチとかこのアニメシリーズの序盤の
盛り上がりネタかな?サイド引きとか痛い話もでたりw

パーツやちょろっと細い勘違いネタを解り安く描写したの
も車乗り始めのドラテクとかチューンの知識のようなもの
で興味を引いたのかもと想う部分が多い。

エンジンブローってシリーズ何処だろ・・今度改めて・・
全シリーズ制覇してみようかな・・部分的には見た覚えが
有るんだけど・・全部は視ていない。


以下キャスト他
※印象的なバトルの記憶でシリーズ混在してるかも?

藤原 拓海:声 - 三木眞一郎
車種/AE86"スプリンタートレノ"GT-APEX 3door(前期型)
ハイテックツートン(俗称パンダトレノ※白/黒)
13歳の頃から無免許で86に乗り実家の豆腐の配達を手伝う。
高校3年生。ガソリンスタンドでバイトをしている。
「紙コップに入れた水をこぼさない走り」や溝落しが伝説?

高橋涼介:声-子安武人:FC3S RX-7 ∞ Ⅲ
高橋啓介:声-関智一:FD3S RX-7 Type R
中里 毅:声-檜山修之:BNR32 スカイラインGT-R V-specⅡ
庄司慎吾:声 - 藤原啓治:EG6 シビック SiR-Ⅱ
佐藤 真子:声 - 根谷美智子:シルエイティ
沙雪:声 - かかずゆみ:真子のナビ・メカニック担当。

藤原 文太:声 - 石塚運昇:藤原豆腐店店主。拓海の父。

武内 樹:声 - 岩田光央:AE85 カローラレビン SR
池谷 浩一郎:声 - 矢尾一樹:S13 シルビア K's

茂木 なつき:声 - 川澄綾子:18歳、高校3年生
やや天然の入った、明るく無邪気な性格の美少女。

なつきのパパ:声-古澤徹:なつきの援助交際相手の中年。
メルセデス・ベンツ W210 E320 右ハンドル仕様。
年齢と職業は不詳だが、登場時は常にスーツ姿


Second Stage
須藤京一:声-田中正彦:CE9A ランサーEvolutionⅢGSR

岩城清次:声-川原和久:CN9A ランサーEvolutionIV RS

秋山 渉:声-松本保典:AE86カローラレビンGT-APEX(前期型)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 5

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そろそろ夏が近づいてきたぜぇ~♪夏の夜のォ~怖~い話といえば~臨死体験♪って違うやろうがぁぁぁぁ~

わしがぶらぁぁぁぁ。一日一回の儀式が終わったwってちゃうわw

田舎って車ないとほんと地獄です。地元に戻って15年ぐらいになりますが交通機関はほんと~にない!運転は昨今高齢者の事故が多発してます。皆さんも思うところは多数あるでしょう。書いてることはMADなわしも交通法規は普通に守れる人です。が、安全運転長期間してる高齢者が事故を起こす矛盾でてるのが現実になってきてます。誤作動、誤動作で痛ましい事故が報道されております。ですが明日は我が身がドライバーのさだめです。過失なくても事故に巻き込まれたり、事故現場目撃したっりするのは人生にやはりあります。議論はありますがおいときます。
この作品自体楽しめなくなるのでそこはグッと我慢しよう。

さてこの作品はわし前に他に書いたが真っ先に想い出すのは地元が近いし実際、榛名湖やいろは坂も近いしその付近に住んでいたこともあるのでしかも走り屋やってたやつも周囲にいたんで色々な感情はあります。がそれを抜いたエピソードじゃ!

「ダスオちゃ~んごはんたべよっか?」むか~し女の子商売やっていた時のことですが珍しくマツダのいい車乗ってた先輩に呼び出された。まあ普通の食事かな?って思ったんですが甘かった。バケットシートの助手席に乗せられてイニDのメドレーかかって「ちょっと遠出しよっか?」といいだしやがった、茨城の常磐道から千葉までフツーに180超えてましたwオイオイちょーっまてやっ!でファミレスよってなんか食べた、もう会話も覚えてないですが問題はその帰りwまあ行きよりゃおとなしくなるのかと思いきやタイミング最悪でライトバンっぽいのに200ぐらい出してるタコスケガ出やがったwあの~わし絶叫マシンには進んで乗りたくないんですがもう隣からやべーauraプンプン〇Δ※w

えーっ230は出てたんかな?覚えとらんわwインター降りるまで辞世の句と、おと~さーん!と念じておりましたwはい、恐怖体験っていつ起こるかわかんないものですね~。今ならドラレコこんだけ普及してるんでもう無茶すんなよ!って言いたいわw当時首都高での最速はその先輩曰く黄色いポルシェだったそうです。今から15年ぐらい前の話ですwひもなしバンジーの教訓その一。疾そうな車の持ち主が常識人とは限らないです。

まあ昔話ですがね。というか一回だけだったな、その先輩に同乗させてもらったの。まあ本人に悪気も何もないのが速く走ってる人の感覚なんでしょうねって、ココ日本やぞって!ドイツのアウトバーンちゃうんやでって100回つっこんだわ!心ン中で

あの時ぐらいこの飲んだくれのわしでさえ酒呑む気分になれなかったの初めてですわwまあおかげで頭文字Dのユーロはほぼ全部覚えたw曲かかるたびにあ~これって柏インター出たぐらいだったな~とかwもうトラウマ超越ですわwおかげで5シーズン全部視聴してやったというと嫌いみたいですがそりゃないです。純粋に初期は楽しい作品でした。

結構矛盾している感じですが安全運転してる人だってこういう作品好きだっておかしくないし、聖職者であってもBL好きな方もいてもおかしくはないのが現実です。ホモやオネエが嫌いな女子などいない!説もあながち侮れないな~wお色気担当なのに色気ないカザミは…ふざけんな~!だがまあありゃネタでね(結構わろたしw)やばいカオスってきたぜw

しかし今パラパラって存在してんのかな?田舎引っ込むとクラブとかほんと行かねーし若い子とも話すがよー分らん状態w田舎のこでも最近の人って大人しいのがほとんどですね。わしの過去とか話したらマジでドン引きされたwまあ実際そこまで悪いことしてなかったがまあスパイス効いた人生もええやろ?最近じゃ~若本さんと呼ばれていじられてる始末でおかげで病状は悪化の一途じゃぁぁぁぁ!

おしま~い!
翌日、追記。ポルシェの話って実話だったみたい。レーシング仕様マシンのRSRで横浜ナンバーが10年前ぐらい最速だったって記事見つけたwそいつらとバトっていた先輩ってオイオイです。交通法規は守ろうぜ!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

87.2 2 カーアクションで漫画原作なアニメランキング2位
BLACK LAGOON The Second Barrage[ブラックラグーン・ザ・セカンドバラージ](TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1855)
10860人が棚に入れました
日本の商社マン岡島緑郎は、東南アジアへ出張中に、海賊まがいの運び屋「ブラック・ラグーン」のメンバーに誘拐される。商社は機密保持の為、傭兵を使って人質の岡島ごと全てを殲滅する行動をとるが、岡島の機転で絶対絶命の危機を脱した。あっさりと会社に見捨てられた岡島は、名も立場も捨て、”ロック”としてブラック・ラグーンの一員となる。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

きかせてバラライカ

あいかわらずピュアな殺意が夜空で弾け飛びそうに輝いてるヴァイオレンス大作。
夜ですね夜。夕闇や片割れ時の半端な時間帯でなく真正の夜闇に紛れ込んだ気にさせる一品。

1期の続きです。こっちの2期のほうが自分好み。
基本評価は1期レビューにて。さてこの2期はざっとですが以下

1.コスプレ映えするキャラの逐次投入
2.覚悟決めやがれ

です。容赦ないヴァイオレンスが気にいって継続視聴と相成るわけですが
{netabare}・メイド服着た眼鏡っ娘殺戮マシーン(元FARC)
・ショタ?屈託なきローティン双子殺戮マシーン
・尼さんの恰好をして銃をぶっぱなすリアル尼さん(CIA?)
・ダッフルコート女子高生もなかなか…{/netabare}

やってることはきっちり外道なのですが大きいお友達好みの外道がこれでもかと登場するあたりはアニメーションらしい。コッポラや世界のキタノの作品には絶対出てこなさそうな外道。あ、でもタランティーノならワンチャンあるかも。
近距離で銃乱射しても一発も当たらなかったりするシーン演出と合わせて、実写では醸し出せない雰囲気を纏っているのが心地よいですね。だからアニメを観ているのです。実写だと一気に陳腐化しそうなキャラ造形を面白がれたのが一点め。
二点めは覚悟。覚悟を決めるよう迫られるのは熱帯でもネクタイを外さない本編の主人公です。1期の海底でレヴィとひと悶着した一件から後を引いてるものについての結論を出して物語は着地。
このへんの機微が実に繊細ゆえに評価を上げました。

このまま終わっても綺麗ですし、続きがあっても驚かない綺麗な着地だったと思います。
その上で先述の通り“アニメ”でヴァイオレンスやる場合のお手本みたいになってます。
さらに一言申せば、キャラ掘りの具体的説明をあえてぼかしておきながら各々の背景が分かるつくりになっていること。これがプラスαになってることで単なるみためだけの評価にはならないことですかね。良作であることは間違いないでしょう。




※ネタバレ所感

■ソ連崩壊の記憶

忘れそうになるんですけど90年代の設定なんですよねこれ。
WWⅡ以降の冷戦スキームと一緒にいろんなものがぶっ壊れてしまい情勢が不安定になった頃合い。その震源地旧ソ連のお歴々が物語の中心にいる点が示唆に富みます。

{netabare}なによりもバラライカ(CV小山茉美)が煽りをくらってますね。軍志願はそもそも五輪選考を有利に働かせるためだったのに、84年ロス五輪はソ連のボイコットで出場叶わず、そのまま軍人してたらソ連崩壊で軍籍剝奪だったかと。おリンピック出場しメダルでも獲得してたらまた違った人生だったんでしょう。
ロベルタ(CV富沢美智恵)が所属していたコロンビア革命軍(FARC)は南米の共産主義武装組織ですし、ヘンゼル(CV南央美)グレーテル(CV金田朋子)もいわゆる東欧ルーマニア独裁政権の残滓であります。
スターリン・毛沢東・ポルポトのようなメジャーどころではないところを持ってくるあたりもマニア心をくすぐります。一方で1期の締めを飾った日本赤軍崩れのタケナカ(CV佐々木勝彦)は登場せず。{/netabare}

時代考証はきっちりしてそう。
ある意味冷戦崩壊のひずみの結実した形が“9.11”なわけで、その20年後節目のこの時期(2021年)の再放送は意味のあることに思えます。
さらに関連するアフガンからの米軍撤退の年とも重なりやや数奇なものを感じますね。


■キャラ堀りの優先度

具体的説明をけっこうぼかしてます。【対象キャラ / キャラ掘り説明の具体性】で並べると

 通常作品 / 〇
 名作傑作 / ◎

これが普通なんですがことブラックラグーンになると

 レヴィ / ×
 その他 / △

なのです。通常は回想シーンに頼るところをレヴィは徹底排除。ときおりフラッシュバックのような一枚絵が挿入されるだけ。他のキャラも似たり寄ったりでレヴィよりちょい多いかな程度でした。
おおむねセリフで代用してます。他作品の場合、映像無しでありがちなのが「こいつ(キャラ)の行動原理が分からんので薄っぺらに感じる」なんですけど、幸いなことに本作では感じませんでした。

現在進行形のキャラの行動と、時折挿入される回想っぽいセリフとの一致を感じることが要因でしょう。よくできてます。



■(主題)三人の女

主題と言いつつさらっと。

 {netabare}バラライカとレヴィと雪緒 VS ロック{/netabare}

{netabare}作中表現で言えば“夜”VS“夕闇”となります。
お作法として“朝”や“昼”を全く考慮してません。暗がりに迷い込んだ朝昼の住人例えばニセ札のおねーちゃんは登場させますけど、夜闇と接点のないロックの家族は顔出しすら許しません。多くは朝昼の住人であるはずの視聴者側も一種の異世界ものねと面白がれば良いのでしょう。

夜闇の3名に共通するのは各々ロックに「お前はどうなんだ?」を問いかけているところであり2期のメインテーマでした。そのテーマに沿って各々の関わり方の差が作品の魅力を引き出してます。
一方で「ロックが銃を手にせずに済んでることは俺達には最大級の幸せなんだぜ」とダッチ(CV磯部勉)とベニー(CV平田広明)の男同士の会話だとこうなっちゃうのも悪くはないのです。{/netabare}



■(余談)終戦直後の日本の女

こちらもさらっと。

{netabare}8月15日の玉音放送からほどなく。。。いち早く立ち直ったのは男性よりむしろ女性だったとの話をどっかで聞いたことがある。
もちろん男性よりも女性のほうが平和で反戦的だったというしょぼい理由ではございません。置かれた状況でできる精一杯のことをやるという女性のリアリストな側面が色濃く出たのだと。イデオロギーやロマンチック大好きな男連中とは違うということらしい。

 しょうがないじゃん 目の前こうなんだもん

環境への順応と言ったらまんまそうなんですが、価値観の転換を迫られるくらいの深い衝撃を受けて、不可逆的な状況かもしれんとなった時に、パッと切り替え新しい環境でなんとかする覚悟を見せるのは女性のほうかもしれませんね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 地上波再放送

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2021.09.12 初稿

投稿 : 2024/07/06
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

事実はお祭りの灯りより儚くグリム童話より残酷で…

本作品は、BLACK LAGOONの2期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

ラグーン商会の仕事も徐々にこなせるようになってきたロック…ロアナプラの街並みも来たばかりの頃とは違って見えるようになってきた頃…
そして仕事仲間との絆の深まりを実感できるようになった頃…
そんなところから今回の物語は始まります。

これまでもたくさんのドンパチを見てきました…
時には鉛の様に重く…時に真綿の様に軽く扱われた数多くの命…
銃は引き金を引くだけで全てを終わらせることのできる代物…
だから取り扱いには本当に気を付けなければいけない物…
こんな当たり前の事を当たり前の様にこの作品でも感じてきましたが…

ここから先は明らかにこれまでと指向が異なっていました。
その事実に驚愕し…思わず号泣してしまったのが「ヘンゼルとグレーテル」の物語です。
といってもグリム童話に出てくる口減らしをテーマにした物語ではありません。

「姉様」と呼ぶ幼い男の子がヘンゼルで「兄様」と呼ぶ幼い女の子がグレーテル…二人は双子の兄弟です。
物語は双子の二人がロアナプラに入りいつも通りのお遊戯を…
でもお遊戯といっても二人のは我々がこれまで慣れ親しんできた物と全く異質で硝煙と死の香りに噎せ返りそうになる類のもの…
そしてそれはロアナプラの極めて短い導火線に火が付くのは一瞬の事でした。
こうして街は争いの場へと一気に様相を変えて物語が動いていきます。

でもこの物語で私が心を震わせたのは街全体のドンパチでもなければラグーン商会の活躍でもありません。
何故「ヘンゼルとグレーテル」の様な子供が生まれたのか…
結果的にグリム童話に立ち還ってくるなんて…運命の無情さを感じずにはいられません。

旧共産主義時代の独裁者だったニコラエ・チャウシェスクの政策の一つである「国力とはすなわち人口なり」の考えに基づき、避妊及び人工妊娠中絶が禁じられた時代…
でも共産党政権崩壊以降…法が残したのは養いきれない大量の子供たち

人間としてみんな平等に生まれてきただけなのに…
子は親を選べないと同時に親も子を選べない…だからたくさんの無償で包んで育てるのは人間に均等に与えられた権利であると共に、進化の過程で人間が選択してきた事だと思います。
赤ちゃんはヤギや馬の様に生まれてすぐ自分の力で立つことなんてできません。
他の生物と明らかに異なるのは赤ちゃんをその様な無防備な状況で産んでも育てられる土壌を我々人間が作ってきたからに他なりません。

それを勝手な理由を背景にこれまで培ってきた権利を放棄するのは人としてあまりにも横暴…
親の立場から見ると横暴なんて言葉で片づけてしまうのはあまりに非礼な事だとも思います。
本当に子どもをバッサリと切り捨てる親なんていないの分かっていますから…
人生のトリアージ…順番的には子供が親より早く死んではいけません。
でももしその親がいなかったら残り9人の子供も見殺しにしてしまう…
この場合、私たちは生きる事を選択した親を責める事は絶対にできません。
だって、この親は良心の呵責に悩まされながら9人の我が子と向き合い続けなければいけないのですから…
それに一度手を放してしまった子供の…記憶は絶対に消えないから…

こういう背景があると知っていても…特に金田朋子さんの演じたグレーテルの話にはグッとしかきませんでした。
誰もが優しくなれない場所がある…頭では理解しているつもりです。

「私…いい人を見分けるのも得意なのよ…」
と笑って、ちょこんとロックの膝の上に乗って話を始めるグレーテルの姿を思い出すと今でも涙が溢れそうです…
だってそこにはは本来あるべき普通の少女のありのまんまが…そこには殺し屋なんて雰囲気は微塵も感じさせず、年相応の女の子がお父さんの温もりについて真正面から受け止めるだけのかけがえのない空間が広がっていて…
彼女は凄い殺し屋なのかもしれません。けれど、それが似合わない空間を持ち合わせている少女である事もまた事実です。

だから思わず考えてしまいます…
でももし…大人が二人の手を引いていたら、少なくてもマフィアから命を狙われる存在になんてならなかった…
死ぬほど殴られ蹴られ…血のオシッコが止まらなくなるなんてことなかった…
そしたら南の海で真っ青な空を見上げる事もなかったのに…

誰でも一度は頭に思い浮かべたことがあるのではないでしょうか…
日本の極道 vs 世界のマフィアという強さの構図を…
銃 vs 剣…それはルパン3世の世界の中だけではないことを…
この作品ではそんな我々の描いた構図を具現化してくれる物語が準備されています…
まぁ、今回の場合、マフィアの代表として名乗りを上げたのがパラライカ率いるホテル・モスクワなので、マフィアの常軌…範疇を逸脱していると言われてしまえばそれまでですけれど…

一つ思ったのは、これから目指す山が高ければ高いほど心の弱さは具体的変化として如実に現れるということ…
己の信念を貫き通す事…

そして巨大な組織 vs 組織の戦いの渦中でもロックとレヴィは確かにそこに存在したこと…
ロックの生まれ故郷である日本を訪れてレヴィは何を思うのか…
こちらの展開からも目が離せません。

この他にもいくつか物語が纏められており、1クール計12話の構成になっています。
ロックとレヴィのコンビは相当良くなっていると思います。
お互いを認め合っているから…?
或いはそれ以上の何か…?
いずれにしろこの作品の魅力にすっかり吸い寄せられてしまったみたいです。
引き続き「BLACKLAGOON Robertas Blood Trail」を視聴します。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 26
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

お前 生きようとしたな。 Ⅱ期はハード成分マシマシ!バトルもパワーアップ!

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2006年10月~12月

Ⅰ期からの続きです。
OP/ED は変更なし 
好きな楽曲だから 嬉しかったです♪。

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◎物語
”双子の殺し屋編” ”偽札編” ”日本(鷲峰組)編”の三部作です

〇双子の殺し屋編 
強烈なキャラが登場しました!
お互いを”兄様””姉様”と呼び合う幼い双子
その名もヘンゼルとグレーテル
斧と自動小銃を武器にロアナプラで暴れます

双子の依頼された標的はホテル・モスクワ
バラライカ姐さんとのパワーバトルは必見です!
{netabare}
仲間をやられ  
非情に双子を追い詰めるバラライカ姐さん やっぱり怖かった!

また 幼い双子の凄惨な過去を知ってから 
とても複雑な思いになりました
最後青空を見つめながら・・・の場面は泣きました{/netabare}

〇偽札編
精巧な偽札原版データを巡って
ロアナプラ中の殺し屋たちが争います!
さっきまで一緒に酒を酌み交わした人と次の瞬間殺し合う
そんな この街の日常が垣間見える所が面白かったです。
{netabare}
ただの戦闘狂かなって思っていたエダの秘密がアレってビックリ!
思いっきり騙されました○o。{/netabare}   

〇日本(鷲峰組)編
舞台は日本! やくざ同士の抗争に
ロアナプラからバラライカ姐さん参戦します!
{netabare}
どうなるのかなって?
やくざ同士の抗争のルールを
ヌルイやりとりと感じ取り
”日本の連中に戦の作法を教えこめ!”と号砲を発する姐さん

”我々はリスクの多くを負担している
つまり 全ての決定権はあなた方でなく 我々にある”
自身の将来を案じるやくざと今を生きているバラライカ!
勝負は予想通りの展開でした♪。{/netabare}

.。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

◎感想
〇全体的
Ⅰ期は派手なガンアクションや刺激的な物語が中心だったのですが
Ⅱ期は+α”狂気””非情””哀愁”などの要素が加わります

そのため 描写や展開は最近のアニメではあまり見ない
ハード成分マシマシ!バトルもパワーアップ! 
確実に危険度のリミッターを外しにかかってます♪。

今回色々な”深み”を増した分 アクの強い内容になってます 
きっとディープな世界観にどっぷり浸かれますよ。

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〇最後に
運命に翻弄される”ロック”
Ⅱ期はそのロックが悩みながらも成長していく過程が個人的には◎
この先彼がどんなロアナプラの住人になるのか注目しています。

その ロックが体験したⅡ期の出来事を下記にサラッとまとめました。
{netabare}
Ⅰ期では商社の社員から裏の世界に飛び込んだばかりで
ルーキーだった彼を Ⅱ期になると 
周りはもう新人と見ていません。

それでも 表と裏との間で悩み葛藤している彼に
裏の住人たちが色々な形で問いかけます

”お前は 何者か?”

そして”バラライカ”には

「自分の力を行使するでもなく
他力本願で他の誰かの死を願う。
お前の言う正義だって 随分と生臭いぞ」

と弱さを見透かされ 
さらに表の世界の住人と思っていた雪緒からも

「選ぶということは 何かを捨て 
何かを残す そういうこと

貴方は何も負おうとしない 
自分で捨てたはずのものにさえ 
まだ憧れの一欠片を抱いている

そんなことで いったい誰を守れるんですか
そんなことで 誰を助けるなんて言うんですか!」。

こう諭されてしまう。

ついに覚悟を決めたロックの答えは 
バラライカからこの言葉を引き出します

「悪党だなロック 正しい判断だ! 
いい悪党になるぞ・・・お前は。」

ロックの決して目をそらさない瞳から
秘めた決意を感じ ゾクッと感じる場面でした。{/netabare}

このまま終わるのかなって思っていたのに
ラストのあの展開は何!? この先どうなるの!? 知りたい!!
う~~~!! Ⅲ期も見逃せません!

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。
 
 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 33

62.4 3 カーアクションで漫画原作なアニメランキング3位
よろしくメカドック(TVアニメ動画)

1984年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (36)
139人が棚に入れました
横浜にあるチューニングショップ「メカドック」の風見潤は、さまざまなアイデアでお客の要望にこたえていく名チューナー。今日も、経理担当の中村一路(いっつぁん)、板金担当の野呂 清(ノロさん)と共に、仕事に励む。やがて、風見は、日本各地で行われるチューンドカー・レースに参戦。那智 渡、渡辺俊光(ナベさん)といった名チューナー兼レーサーとの対決を経て、その技術を切磋琢磨していく。 『週刊少年ジャンプ』連載の次原隆二 原作のマンガをアニメ化。製作は、老舗タツノコプロダクションが担当し、当時のタツノコの演出ではトップのうえだひでひとがチーフ・ディレクターを担当。実車から採取したエンジン音をSEとして使用するなど、レースシーンの臨場感の再現に力が入れられていた。

声優・キャラクター
橋本晃一、石丸博也、玄田哲章、井上和彦、石塚運昇、二又一成、堀内賢雄、一龍斎貞友、日髙のり子、佐々木るん
ネタバレ

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よろしく俺にチューニング! B+

原作既読

主人公の風見潤は、中村一路、野呂清とともにメカドックというチューニングショップを営んでおり、常連客などの要望に応えて数々のチューンアップを施していく。

このアニメは、主として日本の国産車をベースにチューンアップ(エンジンに改造を加えて排気量を上げる、ターボを付けるなど、車をより早くするための改造行為)を施すことによって、エピソードが展開していくというものです。

海外のスーパーカーやレーシングカーの漫画、アニメはありましたが、庶民に手が届く国産車を描いたのはこれが初めてではないかと思います。

このため、当時の小学生、中学生が原作を含め結構熱中して見ていた様に思います。
今でもOP「よろしくチューニング」は人気があるとかないとか。

このアニメは基本1話完結方式ですが、大きな話として3つのレース(キャノンボール・トライアル編、ゼロヨン編、東日本サーキットグランプリ編)があり、これらについては複数話で構成されています。

1話ずつレビュー感想を述べるのはさすがに荷が重いので避けますが、3つのレースについてはネタバレレビューで述べてみたいと思います。

{netabare}
■キャノンボール・トライアル編

キャノンボールとは元はアメリカで行われた長距離レースで、首都高、一般道を交通規則無視で突っ走ります。

メカドックはドライバー風見潤、セリカXX(ツインターボ、ニトロ搭載)で出場。

序盤~中盤でパルサーEXA、ピアッツァ、スカイラインGT-R、セリカLBターボシルエットを追い抜きます。

終盤で、那智渡のサバンナRX-7、渡辺俊光(通称ナベさん)のフェアレディZ(240ZG)と三つ巴の争いを繰り広げます。
 注)ナベさんはチューニングの神様と言われ、メカドックの面々の憧れでもある。

XXはゴール直前にトップに躍り出ますが、最後にエンジンブローを起こし減速、2位に終わります。


■ゼロヨン編

ゼロヨンとは1/4マイル(約400m)直線区間のスタート~ゴールのタイムを競う競技の通称です。
1対1のトーナメント方式で対戦。

メカドックの選んだ車はバラードスポーツCR-X(ミッドシップに改造)。
何と大会前のテスト走行中にこのCR-Xが盗まれてしまいます。
窮地を知ったライバル那智渡はメカドックに新たなCR-Xを送ります。
メカドックは新たにチューンを施し、ギリギリで参戦。勿論ドライバーは風見潤です。

第1回戦 CR-X(盗まれたもの)
第2回戦 紫電改 ソアラ
第3回戦 那智渡 RX-7(トリプルロータリー、トリプルターボ)
準決勝  ナベさん フェアレディZ(240ZG)
決勝   夢幻  テストマシーン(本作オリジナル)

ナベさんはこのレースで敗れたことでレース引退を決意。

このレースの主催者は明かされていませんでしたが、決勝に進出したマシンのドライバー兵藤千里が主催者の「夢幻」だと名乗り出ます。
夢幻は日本のレースのレベルを上げるためのプロジェクトとして、国内の優秀なチューナーを集めているだと話します。
そして今回のレースマシンには夢のセラミックエンジンを搭載していることを披露。

その割にはやけにあっさりとメカドックのCR-Xに敗れ、ゼロヨン編は終わります。


■東日本サーキットグランプリ編

夢幻が、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、筑波サーキットと3サーキットを結ぶ高速道路を舞台とした大規模なレースを企画します(キャノンボールと異なり、高速道、一般道は完全閉鎖)。
何とゼロヨンで引退したナベさんが、このレースに夢幻からエントリーする事を発表。

このレースに招待されたメカドックは、風見潤がフェアレディZ(300ZX、4輪駆動に改造)、中村一路がシティーターボII(ブルドック)で参戦。
レース直前に那智渡のRX-7がメカドックに加わり(この辺りの細かい展開は原作から端折られており唐突)、3台のチームで臨むことになりました。

レースはほぼ夢幻の3台と風見のフェアレディZ、那智のRX-7の争いで描かれています。

夢幻チーム
兵藤千里:ペガサス(本作オリジナル)
ナベさん:ワタナベスーパースピリット(本作オリジナル)
五十嵐充:ボブキャット(本作オリジナル)

兵藤千里は、他のレーシングチームの強引なアタックから、風見、五十嵐を守るために自分のレーシングカーを犠牲にしてクラッシュしリタイア。
心配して駆け寄ってくる風見、五十嵐に兵藤はあることを継げます。
ナベさんが白内障を患っており失明は時間の問題であること、これが最後のレースとなるであろうこと。

このことはピット作業中の那智にも知らされ、風見、那智、五十嵐はナベさんを追うのでした。

レースの最終局面、富士スピードウェイでは4人のデッドヒートが繰り広げられます。
ナベさんの視力はもう既に限界にまで来ており、若い頃から幾度となく走ったこのコースを目をつぶって走行することを試みます。
そして、最終コーナーを抜けた4台が横一線に並ぶ。果たして勝者は誰か・・・って勿論主人公なんですけどね。
{/netabare}


とにかくこのアニメは懐かしい車が目白押しです。
30代後半以上の人は涙目になってしまうんじゃないかと思うくらいです。

ただ、1話完結の話では、車のチューンアップで話が収まるのか?っていう回もあります。
また、レースの回でも、後になるほど市販車ではなくオリジナル車が幅を利かせてくるなど、いま一つな点もあります。

評価がまあまあ高いのは思いっきり懐かし補正が入っているからです。はい。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 3

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

よろしくしたい、よろしくされたい

原作は飛ばし飛ばし、人の家に転がってたり、ラーメン屋にあるのを。あんまり覚えてない。CRXとかXXとか出てたよなぁ程度。
ただ思ってたのは専門卒業しただけとか免許もってるだけで、そんなにイジったことも、暴走ったこともないんじゃねえの?というめちゃくちゃ失礼な印象。
チューニングってのは『調律』ってことだぜよ・・。
やらかしてることが正確にはモディファイとかカスタムなんだけど、
時代が時代だしそもそもジャンプだし。
馬力だ加速だというそんな時代だったらしいと聞き及ぶ。
鳥山先生もターボごときで泣き喚く時代だしな。



本題のアニメはニコで配信はじまったので視聴。
OPは有名っすね。
すぐに気になったのが音・・実車から取ったと・・すごすぎる・・。なんだその気合は。
作画も当時の風潮でしょうがデフォルメ気味ですごくいい味だしてます。
こんな作風でむちゃくちゃやんwwwって改造やターボだ馬力だ小僧くさいこと言われてもあんまり嫌な感じがしない。
さすがタツノコ?なのかな。かっこかわいいんです。困ったときの片輪走行なんです。
視聴しててとにかく楽しそうな時代だよ・・たしかに横浜とか大黒とかつれてかれてこんなだった。
日本車でもいい車いっぱいあったころだし・・オレは生まれた時代を間違えたかもしれんな・・。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11

ガムンダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コンプラ班が卒倒しそう

車を改造して速くする事を生業とするチューナーがライバルたちと競いながら夢に向かっていくおはなし。

こんな話だったっけ^^;
断片的な記憶で原作とゴッチャになってます。

ジャンプで「北斗の拳」とかと同じ時期ですね。
なんかヒャッハーな感じが影響受けてます。

今だったら「交通ルールを守って正しく」うんちゃらと冒頭にテロップ貼る所ですが、もちろんそんなのありません。

それから、
この手の商売は今はもうすっかり下火で希少種となりました。
この頃は洋々たる未来があると思っていて、アニメのストーリーもそうなってるんですけど実際にはそんな未来は来なかった訳ですね。

感慨深いです。

その感慨に浸りたい人向けです。
当時のアニメは小学生が観るものですし、今の目で見ると全く面白くないです。

あと、当時にしても画が酷すぎますよね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 3
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