2024年度のカッコイイおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のカッコイイ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月12日の時点で一番の2024年度のカッコイイおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.7 1 2024年度のカッコイイアニメランキング1位
Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (172)
700人が棚に入れました
襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。 王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。 それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てた ルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。 招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。 一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。 水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。 少年は再び過酷な運命に立ち向かう。
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

プレプレ👹プレアデス!?

比較的人気がある本作シリーズでありまして、物語自体は相対的に良質であると思いますが
その一方で「進撃の巨人」みたいに回を重ねるごとに下り坂傾向にあるような気も致します。

主人公プレプレ~なつきすばるのキャラについて賛否両論あるようで、{netabare}個人的にはキャラ設定の
意味については理解しているつもりでいましたが、それでもちょっと濃い感じが否めず
やはりいい加減クドイと言いますか、飽きてきたところあることは否定できません。{/netabare}

【グノーシス】主義的な作品の傾向として「エロ・グロ・ウツ」の三拍子揃った感じの
ものがしばしば見受けられますが、本作は「ロリ・グロ・ウツ」というような感じで、
エロがないだけマシと言いますか、グロもほどほどに抑えられている点については
比較的好印象を抱くことができます。

本作が他の異世界転生ものあるいはタイムリープ系作品に比べ圧倒的な強みを有するのは
ナツキスバルという最弱キャラを生かした物語展開にあると言えるでしょう。

{netabare}ダークファンタジー作品には悲劇の手法=【デウス・エクス・マキナ】が
良く使われたりしますが、要するに絶望と救済を連携させる展開を作り上げる手法であります。

これはある種のショック療法を用いたマインドコントロール術でありますが
まさに作家の腕の見せどころというわけであります。

「押すな押すなやめてくれ」というのはお笑い芸人の前振りでありますが、
それと同じように本作主人公は必然的に絶望のどん底の突き落とされるわけであります。

無職のヒキニートにはお似合いの負け組展開でありますが、ここに敗者の美学を表しつつ
トライ&エラーを繰り返して最後に逆転勝利を掴むというシンデレラストーリーを
織り込んで、負け組ルサンチマンのうっ憤を逆転劇にて一気に解消するという展開で、
拍手喝采の物語を作り上げるというのが本作の見どころであります。

急降下と急上昇の展開を作らないとならない都合それを仕込むのに時間がかかり
そういう事情で負け組主人公の物語はテンポが悪いものとなるのが宿命と
言えるのかもしれません。{/netabare}

また、完全なる負け組の逆境に追い込まれた絶望的心理状態が理解できない人にとっては
プレプレ~ナツキスバルの悪足掻きが無様で不快にしか思えず、故にその描写も
ウザいだけでストレスが溜まる一方であるということになるのでしょう。

{netabare}泣きながら大声張り上げ、鼻水垂らしながらも必死に戦い、繰り出すパンチが
全部空振りのボクシング選手がいたとして、誰がそんなん応援するのか?
という話であります。

何度もダウンしては立ち上がり空振りパンチを繰り出してはまた倒されるの繰り返し
こいつはダメだなぁと観衆の誰もが思い、タオルを投げ入れ終わらせるしかない
状況の最後の最後でラッキーパンチが見事当たり逆転勝利となるというのが
「デウス・エクス・マキナ」の手法であります。

ある意味ご都合主義の展開ではありますが、「No pain,no gain」の原則を
表現しているので説得力はあるということになるわけであります。{/netabare}

しかしながら今期のプレプレ~ナツキスバルに関しては悪足搔きが足りず
それ故に勝ち取った成果も不足気味であったように感じられます。

個人的には些末な他のキャラが主人公の見せ場を奪った感があり、よって
今までの中では一番見どころに欠ける作品であったような印象を受けました。

主人公不活躍の反面、大罪司教のキャラ性が{netabare}ドイツもこいつもヴェネツィアも
ぶっ飛んでるのは驚異的でありました。

完全に人間性が破綻していると言いますか、ヴェネツィア並に終わっております。

ある意味大罪司教のキャラ性は【ベルセルク】=狂戦士を表しており
その存在自体が無敵を意味します。

悪役令嬢プリシラが余裕の強さを誇るのも元ネタ令嬢が【ベルセルク】級
であったからであります。

猟奇的殺人鬼のビリーミリガンには24の人格があり、
それは24人分の能力と24人分の戦闘力があるというようにも考えられます。

最狂の敵は脅威でありますが、実はナツキスバルにもその適性がありますので
最終的にはご都合主義の予定調和になるのかもしれません。

色々な事情により仮に引き籠ることはあっても、異世界転生するほどに自分を追い込んだり
世界に絶望すると心に👹が生まれますので、色々な事例を参考にしつつ踏みとどまれるよう
用心することを推奨いたします。{/netabare}

フィクションの中の大罪司教はいいとして、リアルの世界に
そんなのがいるなら、それは笑うに笑えないただの絶望にございます。

●鬼滅のヤバイバー

{netabare}王選候補者の君主級キャラが最前線で格闘するのはやめましょう。
家臣が心配しますし、現場の人間に対する越権行為であります。

今期はキャラがごちゃごちゃし過ぎて邪魔くさいです。
妖怪大戦争するならばナツキスバルはいりません。

テンポが良い作品にしたいならラインハルトを主人公にすべきであります。

ゴージャスタイガーはペットで飼うか、銀髪の魔女により氷漬けにしましょう。
そしてマスカレードの歌姫も一緒にスリーブしてもらいましょう。

ラインハルトの家族問題を深堀したいならば、他キャラをリストラしないとなりません。

正直銀髪の魔女も影が薄いのでスリープしてもらい、
本物のヒロイン=レムを動かした方が視聴者ウケがいいはずです。{/netabare}

●【イニシエーター】、舞う!

{netabare}【マスカレード】の歌姫ですが、あの外見からすると恐らく【ケルト人】を
表しているのだと考えられます。

あの楽器はアイリッシュダンスや【ケルト】民謡などの音楽と関係があるのでしょう。

そうしますとアイリッシュダンスとサンバダンサーの踊りはルーツが同じ
ということになるのかもしれません。

【マスカレード】とは宗教儀式と関係が深いもので、ざっくり言えば
放送禁止の類のものであります。

【マスカレード】の歌姫がLGBT的発情していたのもそういう事情が
背景にあるからであります。

そのお相手がプリシラ様なんですが、「プリシラ」の元ネタは「プリキュア」ないし
【フリュギア】でありまして、これが【両性具有】の神であります。

【フリュギア】の別名は【キュベレイ】と言いまして、まどマギの「キュゥべえ」
の元ネタであります。

【キュベレイ】信仰に関する【イニシエーション】には男♂が去勢するという
謎の儀式がございまして、兎に角意味不明で謎です。

まるでどこぞの悪役令嬢のようなプリシラ様は「プリシラ・バーリエル」という名前ですが
「バーリエル」の元ネタは恐らく「バエル」でありまして
【バエル】=【👹鬼神バアル】ということになります。

【両性具有】の女神【フリュギア】のルーツが【鬼神バアル】の神話でありまして
この神話こそが「男根♂」を切り取られて残念無念な伝説のプロトタイプでございます。

プリシラ様が所持する大剣は、去勢された【バアル】の「♂」の部位を表現しています。

プリシラ様が着る赤いお召し物で【スカーレットウーマン】=【大淫婦バビロン】を
表現しており、また悪役令嬢の【血の伯爵夫人】をも暗示しています。

LGBTに関係する裏設定でガチガチに固めて、他のキャラとは一味違うところを
強調していまして、特別な存在なので戦闘能力も異常に高いということであります。

LGBTの悪役令嬢ファンが世界には腐る程いるから?それに応えようということで
「ふたりはプリキュア」のゴリゴリ展開だったのかもしれません。{/netabare}

●プレプレ~プレイヤー

{netabare}①プレプレ~なつきすばる
主人公の左胸には「N」の文字が刻まれてますが、その中心に「🌞」があります。

この関係性から「N」を反転させ「Z」にして「スバル」で解くと
「プレアデス星団」即ち【牡牛】座🐮を表していることが見えてきます。

「🌞」と【牡牛】🐮これに「謎の歌姫」を合わせて関係性を考えてみます。

②恥ずい💛歌姫
「褐色の肌」を持つ歌姫でありますが、名をリリアナ・【マスカレード】と言います。

水の都の歌姫【マスカレード】とは【ヴェネツィア】を表していると考えられます。

【マスカレード】=「仮面舞踏会」の起源は【ヴェネツィア】であり、
【マスカレード】とは貴族文化でありまして、それはつまり
【ヴェネツィアの黒い貴族】を暗示しているということになります。

「黒い貴族」と言われる所以は肌の色が黒かったからであります。

音楽の起源は【イニシエーター】(が習得した技術・知識)にあります。
【マスカレード】も【イニシエーター】により伝えられた秘術、つまり
【イニシエーション】であります。

褐色の歌姫【マスカレード】は腰のところにイチジクの葉っぱを身に着けています。
イチジクの葉はアダムとエヴァが「人にはお見せできない恥ずかしいところ」
を隠すために装着したものでありまして、「恥」を象徴するものであります。

そういうことで「褐色の」【マスカレード】は「恥ずかしい」ということになります。
故にその【イニシエーション】にはイチジクの葉っぱ必要ということになります。

褐色の肌を持つ種族その名は【カナン人】であり、
彼らは【鬼神】🐮【バアル】を主神として崇め奉る種族であります。

そして【バアル】🐮は🌞「太陽神」とされています。

③水の都の腹黒い💀貴族

褐色の歌姫【マスカレード】がプリシラ👹の体を見て欲情します。
それは【イニシエーション】=【マスカレード】の暗示です。

この関係性からプリシラという存在は某💀貴族がバックボーンにあると推測できます。

黒い貴族の故郷は【カナン】であり、またの名を【シオン】といいます。
ガンダムでお馴染み「ジーク!」【Zion】が【シオン】です。
Zガンダムの【Z】は【Zion】を示しているわけであります。

故にプレプレ~「👹すばる」は【Z】&【🌞】のシンボルを掲げるわけであります。{/netabare}

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

面白くなってきた

私はあんまりリゼロって面白いと思わないんですが、3期になって面白くなってきました。
一つの街に残りの敵が一斉に出てきて、仲間が一堂に会して、まさに総力戦という趣で盛り上がります。仲間と言っても、今まではライバルキャラだったんですが、共通の敵を前にしてチームを組むという展開が王道で熱いですね。そのおかげで、今まであまり存在意義の無いキャラ(アルとか)にも十分見せ場が用意されていました。作中最強でありながら、地味な見た目のためかあまり活躍の無かったラインハルトが、存分に力を発揮しつつ、しかも強すぎない(その気になれば敵を殲滅できたのでしょうが)いい塩梅だったように思います。
主人公のスバル。1期の無様さとかウザさとかで正直嫌いなキャラでした。ですが、「異世界カルテット」シリーズを見たら「お、こいつ結構面白いヤツじゃん」と思え好感度がアップしました。しかしながら、やっぱり本編ではあんまりいい印象がありませんでした。前編の見せ場であるところの「スバルの激励放送」ですが、なんか味方も本人もグダグダ言っててテンポ悪かったです。もっと他に実利的に言うべきことがあるだろうとイライラしました。なのに味方からは絶賛の嵐で、「ああ、やっぱりなろうってこんな感じなのね」と思いました。
新キャラの歌姫ですが、なんでこんなロリキャラにしたんでしょうね。正直第一印象はものすごく悪かったです。物語のキーとなるならそれなりの妖艶な魅力とか必要だろうと。ですが、回想シーンはちょっとグッときましたね。
そして敵の大罪司教。残りが一挙登場でまさに敵幹部そろい踏みで興奮しました。デルザー軍団みたいな感じです。ですが、どいつもこいつも癖がありすぎというか。もちろんワザとやってるんでしょうが、全員が全員キモすぎて引きます。一人目のペテルギウスが相当キモいヤツでしたが、残り全員がそのレベルとは。3期では一人を倒しただけなので、まだまだコイツらとの付き合いは長くなりそう・・・。
と、キャラは癖がありまくりな本作ですが、話題作だけあってかなり製作に力が入っているようで、画面は非常に綺麗だし動きもド派手でした。原作を知らない私は、2期が終わったら次は選挙戦とかで盛り下がるんだろうなと思ってましたが、ここまでバトルが盛り上がるとは予想外でした。4期も期待大です。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 1

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魅力は使い切ってるのかな<51>

1期では人気作を確立させた死に戻り、2期では冗長さを感じさせつつまた死に戻り。
3期になるとスバルが必死に死に戻りを繰り替えすのはさすがにやめて、他のキャラも活躍させる同時並行バトルに移行。
なんか、とあるシリーズみたいな。
無敵状態の敵がなんかエピソード披露したらやられたり撤退したりの繰り返しに見えて、あまり上手い作りでもなかったな、と。
作品通して1期部分でストロング部分使い果たした印象。

襲撃編(全8話)はもう終わってた<55>
第58話まで視聴
2週つづけて再放送だったので、やっと調べたけど
襲撃編(全8話)はもう終わってて、反撃編(全8話)は2025年2月5日(水)から放送開始とのこと。
観終わった扱いでええのけ?
あにこれがどういう扱いをするか次第ですわね。

まあ、ここまでだとたいした感想もないんだけど。

マラソン的始まり<53>
3期初回、51話視聴
こんなキャラがいましたよという復習と伏線撒きの尺が長くて60分目あたりはかなり長さを感じて観てた。
2期後半がやたらタメの尺が長かったので、通してみればまあ面白めだったけど・・・という前期の視聴感が影響を与えてる面もあり。

初回90分を3幕構成的に見返すと、30分目は吟遊詩人が出てきたところ、60分目はお好み焼きを食べている。
最後の30分でやっとラインハルトさんちの対立とラストのアレ。
てか、毎週アンケートで競ってる原作の大正義アニメが増えて、長くタメだけやってられるような温めのコンペティションからの作品は、自分の中じゃ相対的に順位を落としつつある。
30分尺だと漫画単行本半分くらいやれますからね。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2

65.7 2 2024年度のカッコイイアニメランキング2位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (122)
356人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アリシアVSリズが活かしきれない展開にがっかりです。

 ひょっとしたら結果的に最後まで見るかもしれませんが、原作7巻まで読んで急にアニメへの興味を失いました。原作もアニメ同様決して質は高くないです。
 本作の特徴は、アリシアのキャラの動きが非常に面白い、そしてリズがどうなるのか。その2点です。それがどうなるかが気になって読みました。

 リズの魅了の件ですが、これが機能しなかったですね。唯一面白かったアリシアVSリズの構図が崩れてしまいました。これが本作原作に対して最大の興味を失った原因です。アニメ以降の部分でそこを期待したのですが、どちらかと言えばラブストーリー、逆ハーレムになってしまいました。詳しく原作の展開をここで書いてもしょうがないので言いませんが、現状ではリズを膨らませられていません。そこが気になって読んでいただけに、展開にがっかりしてしまいました。

 それとロアナ村まわりは、何かを描く素材も下ごしらえもできていた気がするんですけど、調理に失敗してしまった感じです。ウィルが使いきれてなかったですね。

 悪役令嬢なろう系は構造的に初期設定はどの作品も面白いんですよね。ですが、この悪役令嬢ものは女性原作が多いせいか、ラブストーリーがどうしてもメインになります。これがエンタメとしての完成度を下げます。そこを味付け程度に切り捨てられなければ、悪役令嬢ものはほぼ100%失速する構造と言っていいと本作を見て改めて思いました。

 という事でモチベーションが激減して断念です。


1話 MAHOとは知らず…即切りのレベルだけど…大博打であと1話?

{netabare}  MAHOですか。実はそれを知らずにキービジュアルが可愛いので見出したら、1話とは思えない作画レベル、テンプレの悪役令嬢。説明だけじゃんという感じで、どこにも期待できる要素がなく、秒で切るべきというレベルでした。

 うーん、即切り…と言いたいですけど図書館で「魔法が見つからない」のとEDの最期の黒い薔薇がちょっと気になりました。青と金の対比で金に対する黒ですから、ヒロインが金になる話ではない示唆ですよね。
 そこが「悪役令嬢レベル99」のような絶妙な面白さになればなあ…ほぼ9割以上の確率でつまらないと理性ではわかっていますが魔が差して少し期待しています。レビューを始めた以上は、もう1話か2話は見たい気もします。大博打ですけどね。{/netabare}


2話 漫画動画よりもアニメのレベルは低いですが、展開は気になります。

{netabare} 少なくともアニメを見ている感覚にはなりません。ユーチューブの漫画動画みたいです。いや作画が崩れる分それ以下かもしれません。ただ、です。話自体とヒロインのアリシアのやっていることは結構興味深い気がします。ということは「原作者様、お気の毒です」と言うしかないですね。

「悪女」の定義はよくわかりませんが、OPで何故、アリシアは隻眼になっているか。ロアナ村と目が見えない元貴族らしき人はどういう役割なのか。そう、目が見えないのが何かテーマなんでしょうか。 貴族と貧民の差をクローズアップしていますので、それが彼女の成長がどういう展開になるのか。

 そう、話が展開しているんですよね。話自体のレベルが高いかと言えば細かいところはダメダメですけど、話の展開は気になります。

 どうなんでしょうね…わかりません。アニメのレベルが低すぎて苦痛ですが、内容はあるかも。話というかアリシアがどうなるかには興味があります。{/netabare}


3話 設定の説明ばっかり。聖女は馬鹿にしか見ない。でもちょっと面白い。

{netabare} やっと前提条件が整った感じですね。魔力は危ないもので暴走する可能性がある。貴族独特のもの。年齢とともに使えるようになる。図書館で魔法の本棚が突然見えたの話もこの年齢によって魔法の何か条件が整ったからでしょう。あの貧困の村の元貴族様も魔法の事故があるようで。
 そして少年の信頼をいきなり勝ち得ましたが、もう少し深掘りできそうなのにキャラの使い方が持ったいない気もします。

 ライバルであろう聖女が登場しますが、彼女あるいは悪女たるヒロインの2人が危険な存在の可能性があるという設定は悪くないです。この2人の対立あるいは疑似的な仲間関係がおもしろそうなので、いきなり学園入学からスタートして2人のエピソードの中で過去が解き明かされるのでも良かったもします。

 それにしても…その聖女様のキャラ造形はなんとかならないんでしょうか。まあ、無垢な恐ろしさを演出したいのかもしれませんが、無垢すぎて痴呆にも見えます。それと貴族の男たち…オッサンはいいんですけど若い男が本当に誰が誰だかわかりません。

 ただ、相変わらず文句を言いながらも見ています。うーん。{/netabare}


4話 聖女の「理想論」対悪女の「現実論」かな?かなり面白くなってきました。

{netabare} 瀕死の少女を助ける場面でちょっと驚きました。まさか{netabare} 片足をぶった切る{/netabare}とは…治療魔法が万能でなく、できることが限られているということですね。
 これで、元貴族が「見えないけど見届けたい」と言うのと、なぜアリシアがOPで隻眼なのかもちょっと想像がつきました。これは今までにない厳しい展開です。そして、そこまでの覚悟があるヒロインはなかなかいません。まあ、想像どおりの展開ならですけど。

 また、悪女の意味もまだちょっと分かりませんが、聖女の理想論に対する現実論者としての悪女という見方はできます。ロアナ村がサブストーリーかと思っていましたが、メインストーリーになりそうですね。その点で言えばバラバラだった設定が収束して話になってきたような快感はありました。

 王が悪女サイドにつくのもなかなか面白い発想です。やはり作画も演出も褒められたものではないでですが、内容が面白いのは拾い物でした。

 原作が「なろう」にありました。600話近くありますが、1話50行くらいで合計30000行。面白ければ1日で読める分量ですのでちょっと読んでみるかもしれません。

 なろう系的な安易さも感じられますが、何かを考えて話を作っているなというちょっと読む価値がありそうな作品だと思います。{/netabare}


5話 粗削りで完成度は低いけど面白さと味があります。

{netabare} なろう小説を読みだしましたが、ちょっと文体が今時すぎて読みづらいので遅々として進んでおりません。その点ではアニメはわかりやすいと思います。正直、なろう原作と比較して制作会社ガチャに外れた…というほどレベルの差はない気もします。というか、結構アニメは上手く作っている気がします。

 この作品、なんていうんでしょう…細部の作りこみはちゃちなんですけど、全体の設定と話の流れは面白いんですよね。話の方向性もちゃんとあるし。そしてヒロインの独白が何とも言えない味があります。つまり、粗削りだけど見るべきものがある、という言い方が正しいでしょうか。

 原作者でも制作会社でもいいですけど、アニメ、小説…あるいはコミカライズ…なんでもいいですが、完成度の高い作品をどこかで提示できれば、かなりいいものができるのではないかと思います。
 正直「はめふら」はキャラ造形が段違いだっただけで、話の中身は数段進歩していると思います。{/netabare}


6話 聖女の気持ち悪さが主人公のいい子化のカリカチュアなら大したものです。

{netabare} いいですね。あえて聖女リズの性格造形の気味の悪さを意識しています。で、深読みするとこのリズって今のなろう系をはじめとした、マンガ、アニメ、ラノベのいい子ちゃん主人公のカリカチュアライズですよね。

 人の命を奪わない。信じれば解決する。非常に幼稚な正義論になっています。「ガンダムシード」とか「エウレカ」でもやってましたけど、(作品の出来不出来は別にして)短絡的な暴力否定でしか創作物として主人公のキャラ付けできないということです。
 最近感じている主人公の聖人、いい子化です。異世界転生もの全般、ラブコメ全般「ロシデレ」「負けヒロイン」などでも強く感じた部分です。

 今やっている「アオのハコ」も同様です。こちらは主人公ではなくヒロインですが、なぜあのヒロインって魅力に欠けるのかと言えば、やっぱり欠点がない聖女だからだと思います。はっきり言えばそこが本作同様に気持ち悪さに繋がっています。
 一方で「ダンダダン」を見ればモモが魅力的なのは欠点があるから長所が際立ちます。
 メタ的にそういう皮肉を込めてゲーム内部ということを意識してリズを描いたなら大したものだと思います。

 何度もいいますが、本作がいい出来のアニメだとは言いません。ただ、何か光るものがある作品だと思います。だからこのレベルの作画でも毎週見られます。{/netabare}


7話 やっぱり話は面白い。大きな枠組みがちゃんと感じられます。作画は…

{netabare} 衆議院選挙とかアメリカ大統領選挙とかあったので、ここに出ている貴族が少なくともノブレスオブリージュを自覚し、国を何とかしなければ…と憂いているさまを見ると何とも言えない気分になります。ただ貴族制はほぼ例外なく腐敗する宿命にあるので、権力というのは本当に難しいものです。

 という事が考えられる程度には話の構造がちゃんとしているんですよね。そしてやはり本作の聖女リズが現代的な日本人が望むヒロイン像の視点を変えたものだと思うと、そこも気持ち悪さもやっぱり描けています。

 それと障碍者がなかなか自然に描けています。キャラとして押しつけがましくないのがいいし、ちょっと訴えかけるものがあります。

 何度も言いますが、個々のエピソードは弱いですし、作画は紙芝居だしキャラの頭身はおかしいし、最悪です。しかし、大きな話の枠組みのレベルは高いなあと感心します。

 ひょっとしたら綺麗な絵でなめらかな作画は邪魔になる類の作品なのかもしれません。「なろう」掲載の小説をもっと読みやすい文章にしてくれたらなあ切に思います。{/netabare}


8話 アリシア最高です。ここまで強烈な印象になるとは…

{netabare} アリシア最高ですね。過去いろんなお気に入りキャラはいましたが、このキャラにはかなり惹かれました。OPで隻眼になっていたので多分そうだろうなと思う展開ですが、なんというかここまでとは…そのことについて悩むでもなく、あっさりした感じがかえって強烈な印象でした。この後、どういう展開かわかりませんが、8話までのアリシアの描写は本当に良いと思います。

 何となくですが、この原作者は身体障碍に何か思い入れがあるんでしょうか。隻脚のキャラもいますし。わずか8話の間にここまで肉体の欠損に着目しているのは本当に珍しいと思います。原作者の深層に障碍あるいは身体欠損の問題がある気がします。わからないですけどね。わからない分見ているこちらの胸に何かを残しました。

 大きな話の流れと、キャラは本当にいいですね。やっぱり原作を読んでみましょうかね。


追記 原作1巻読みました。「なろう」で読むより紙の文庫本が読みやすく一気読みでした。本作アニメのレベル90の課題を父親から言われるところまででしたね。

 結論から言って面白かったです。アニメで映像で見ている効果はあるかもしれません。この出来の悪そうに見えるアニメは結構忠実にアニメ化できています。つまり、テンポが尋常じゃないですね。1場面1場面の切り取り方が独特の時間感覚というか。ただ、15歳になったところなので、この後のペースはわかりません。

 やっぱりアリシアはいいですね。悪女の定義の勘違いが面白い云々というより、この娘の覚悟と一貫性がなかなか心地よいです。モノローグがあるようで感情が見えないのがちょっと描写不足感はありますけど、キャラにライドすると感情も感じられるようになります。
 キャラの深堀りはサブキャラについてはできていないですが、このペースは文庫本の形だとダラダラエピソードを入れられるより良かったです。たぶん、9話までに3,4巻くらいは読んでいると思います。

kindle unlimited加入で無料ですが、原作者にお金を回す意味で新刊を紙で買います。{/netabare}


9話 意図的ではないでしょうが、リズがキャラ論になっているのが面白い。

{netabare} 原作を5巻まで読みました。話の展開はネタバレになるので置いておきますが、キャラ萌えに関して言えば、やはり徹頭徹尾アリシアです。他のキャラはデュークからして、それほど自分を持っているキャラではありません。リズを除いてですが。

 ストーリーの出来もそれほどではありませんが、それでも大きな物語が感じられるのはアリシアのキャラの出来とリズの極端な描き方によるものでしょう。
 リズは良い意味で非常に気持ち悪く描けて、かつ悪人でないのが面白いキャラ造形です。原作者が意識しているかわかりませんが、女から見て気持ち悪いいい子を象徴しているのでしょうか。それが期せずして主役キャラのキャラ論になっている気がします。リズが今のポジションでいる内は面白いと思います。

 アニメの範囲は中途半端だと思いますが、結構楽しませてもらいました。独自性という意味では出色だったと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/04/05
♥ : 6
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

チープなろうだが優れた部分がある

なろう系の悪役令嬢ものと言われるジャンルの一つ。
なろう系的なチープさは強い。ご都合主義的であるし、ストーリーの基軸もテンプレートの域を出ない。政治についてなどの議論も子供じみている。主人公は「悪女」と言いながら結局いい人ぶっているし、性格の悪い愚か者を踏みつけにし、主人公を際立たせることで話が進む。なろう系の中でも決して質の高い作品ではない。

ただ、自分も悪役が映えるタイプのストーリーが好きなので「悪女をこそ目指そう」という主人公の考えには共感できる。ストーリーで主人公が求める「悪女」像は違和感を感じさせるけれど、「正しい悪女」を求める思いには一部首肯できる部分もある。悪の美とは、既存の枠組みに付き従い、おとなしくするのをよしとせず、束の間の賞賛を求めず、自分の考えを持ち自分の責任でもって行動をすることにあるのかもしれない。だから陳腐ではあるにせよ「人間が正義を求めながら悪を求める」というそうした矛盾もあながち間違いではなく人間の中に本当にあることだろう。

プラトンは、「清濁合わせ飲む」といったことや「悪に利がある」といった考えには反対であった。賢く合理的に良いものは「正義」であり、愚かで誤っていて悪いものが「悪」であり、2つは交わらないのだと言った。「悪」を多少許容することが賢い生き方なのだとか、利己的な悪を用いたものが成功するのだといった考えを否定した。その考えもわかる。本質的には他者を害し、自分の利を追求するような「悪」とは弱さであり、結局本人に利をもたらさないのだろう。だから人間は正義を求めるべきなのだ。ただ本質的な「善悪」の話ではなく、外面上の、世間上での「善悪」の話をするなら、「正義」と呼ばれるのは「世間で良しと思われる事柄を守る」ということであって、「既存の価値観における善」と異なるところに善を求めるものは「悪」とみなされてしまう。ゆえに「正義である」というのは「因襲的で進歩のない」ことや「自分の頭で考えない」ことと繋がりを持ち「悪である」とは新しい道徳観を探す冒険を厭わない姿勢を示すと言う側面を持つ。また「正義を重んじる」というのは反転すると自分の道徳観を盲信し、そこからずれたものを一切みとめない厳しいあり方であり、これも危うさがある。
「悪とみなされる」のは「本質的な悪を行う」からではなく「既存の社会に対して反対し、対立する」からなのである。既存の社会に反対し対立することが善を生み出すこともある。
簡単な例を挙げるなら「魔女狩り」は当時正義に基づいて行われたのであるが、その行いは今日の価値観からすれば悪であり、当時魔女狩りを反対するものは悪とされたかもしれないが彼らが現在には正しいと言われる。
悪が善であることもあることを人間は本能的に知っているから「正義」を尊ぶと同時に「悪の美」に対しても惹かれるのかもしれない。
若者が不良になりやすかったり反抗的であったりするのもまさしく「既存の価値観にとらわれず新しいことを求める」というこの性質ゆえなのだ。
そうした風に考えるならアリシアの理想の悪女像も理解できる。


アニメの話に戻る。この作品において優れていたのは{netabare}黒幕としての聖女であり、この点、悪役にこだわった作者の面目躍如だったかもしれない。
描き方にはかなり荒削りなところがあったが、「善であろう」と求めていた人間が意図せず反対に無自覚に堕落し、悪を振り撒いてしまうというこうした皮肉めいた展開は個人的にとても好ましかった。
なろう系のアニメは大抵全く脈絡なく展開し尻切れトンボに終わるのだがこの作品は終盤解決しキリ良く終わっているのでその点も良かった。
女性向けなろうジャンルのアニメはいくつか見たけどその中では一番良かったかもしれない。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/05
♥ : 1

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

看板に偽りしかない駄作

【物語】 1.0 / 5.0
 乙女ゲーに登場する悪役令嬢キャラに転生し、異世界で悪女として生きていくことを決意するところから始まる「悪女転生」系の女性向け作品。
 しかし蓋を開けてみると、悪女らしい行動は一切なく、主人公が「悪女ならこうするだろう」というズレた認識で善行や人助けを繰り返すだけ。
「悪女転生」系作品のテンプレ通り、対立する者として聖女が登場するが、聖女にまつわる話が冗長で、女から女へのいじめ描写など「これ、こんなに長々とやる必要があるか?」と疑問に思うレベル。
 ただでさえテンプレ通りというか、既視感を強く覚える「悪女転生」系作品なのに、加えて構成がド下手くそという致命的な内容となっており、この点に関しては評価するところが一切ない。
 また、転生前のパーソナリティが極めて希薄であり、「転生」という要素すらまともに扱いきれていないのは、もはや原作のレベルの低さを疑う他ない。「中学生が聞きかじった知識をフル動員してそれらを継ぎ接ぎし、なんとか形にした作品」と言われても納得できるレベルに感じた。

【作画】 1.5 / 5.0
 なろう系の中でもやや質が落ちる部類だろう。
 崩壊とまでは言わないが、評価には値しない。

【声優】 2.0 / 5.0
 悪女キャラが主人公なのだが、主演声優の声が「可愛らしすぎる」という点はミスキャストに感じた。
 ストーリーは幼少期から始まるので、それ込みでのキャスティングなのかもしれないが、後半成長して以降はもう少し大人びた演技をしてほしかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 物語の項でも述べたが、作品のコンセプトであるはずの「悪女としての言動・立ち振舞」が一般的な認識と極めてズレており、主人公の「言っていること」と「やっていること」の不一致があまりにも多すぎるため、全てが茶番・おままごことに見える。故に、キャラクターの中に芯のようなものは一切感じられず、もっと言えば俯瞰でものを見れない頭の悪い人物のように映る。
 こちらもアニメをそれなりに見てきたので、いわゆる「なろう・転生」系の作品にそこまで多くを求めはしないが、せめて掲げた看板の内容は守るべきだろう。
 それができないなら、ギャグテイストでもいいので主人公が理想と実情の差に葛藤したり、自分にツッコミを入れるなどして、理想との乖離に何かしら言及すべきであったと思う。



【総括】 6.5 / 25.0 (平均 1.3)
 全ての点において評価に値しない。
 特に個人的に気になったのは、やはり「いつになったら悪女らしい行動をするのか」という点であり、そのせいで物語やキャラクターには一層魅力を感じられなかった。
 聞いたところによると「悪女転生」系作品は数字を稼ぎやすいらしいので、その流れで生み出された粗製乱造の一つなのだろうと感じた。

・追記
 最終回まで見たが、評価は変わらず。
 最後まで「歴史に残る悪女になる」を連呼するだけで、実情があまりにも伴っておらず、くだらない。
 あと、不意打ちでキスをされるシーン、不意打ちされた側がしっかりキス顔になってるのは普通に演出としてミスなのでいい加減にしてほしかった。最後の見せ場くらいはしっかり作ってほしい。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2

65.3 3 2024年度のカッコイイアニメランキング3位
結婚するって、本当ですか(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (94)
247人が棚に入れました
首都圏の旅行代理店、JTCの企画部に勤める拓也と莉香は、共に人付き合いが苦手で目立たないが、充実した一人生活を送っていた。ところが、アラスカ支店開設により1年後に独身者が優先で海外派遣されることになり、困った莉香は拓也にとある計画を持ちかけて……。ほとんどしゃべったこともない2人が、たったの365日後に結婚することに!?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

相互理解が進む前に結婚する話が見たかった。既成概念にとらわれすぎ。

 まず訂正です。すみません、2クール目があると何かを見て思い込んでいましたが、ありませんでした。それならそれで1クールで評価しますが、正直8話以降流し見です。それで最終回を見たんですけど、結局なんのヒネリもなかったです。

 もちろん、結婚までの葛藤を描くというのもドラマなんでしょうけど結末が分かっているのでドキドキがなかったです。これで結婚をあきらめる選択なら面白いなあという気もしましたが、まあ、それはあり得ないでしょう。

 私は、結婚してからが見たかった。嘘の結婚というのもそれほど珍しい展開ではないですが、この作品の冒頭から言ってそれが主題であるはずだという勝手な思い込みをしていました。
 本作がたどった展開が正直一番つまらないです。好きでもないしよく知らない人間と結婚するとどうなるの?がいいのに相互理解が進んでしまい、たまたまその相手が琴線に触れたというご都合主義展開です。既成概念の恋愛結婚に至るプロセスをちょっとひねっただけです。

 本作の展開だと結婚後の生活も紆余曲折はあるでしょうけど、まあ、それは恋愛結婚と変わりません。あるいはお互いを尊重して新しい結婚生活の形でもいいですけど、いずれにせよこの1クール分はスタートラインに立つまでの話です。

 結婚までのプロセスを描くにしても、お互いが不理解でむしろ嫌っているし、上手くいきそうにないけど、結婚せざるを得ないような拘束されていくような感じなら、また別の結婚とは何かを描けたかもしれません。本作は私が考えていた中で一番平凡な展開でした。こんな話ならテンプレ脚本の実写ドラマで十分です。


 ということで、最後まで一応…本当に一応見たので評価しますが、ストーリー、キャラは低評価を付けざるを得ません。




1話 アニメ向きの作品か?という疑問。情報量が確保できるのか?

{netabare} 「神のみぞ知る世界」の若木民喜氏の原作ですね。ファンタジーがあるのかと思ったら現状では現実世界のようです。話自体は偽装結婚ものとして初回は悪くなかったです。学園ものから大人のドラマに作家の成長に合わせてに進化するのは良いと思います。「16bit」はどうかと思いますが。

 ただ、です。最近思うのですが、SF、ファンタジー、アクション、スポーツ、ミリタリー、萌え美少女動物園…現実では描けないものを描くからこそのアニメの意味だと思うのですが、恋愛ものをアニメでやる意味ですよね。

 もちろん日本の俳優・タレント制度は広告代理店のキャスティングで最悪なので、演技力を気にせず自由に描けるアニメの意味はあるとは思いますが、こういうコンテンツを実写で面白く作れないかなという気もします。

 キャラ=記号表現だからこそ、特定の俳優にイメージを引っ張られないメリットはもちろんありますけどね。感情移入もしやすいし。
 ですので、マンガであるのは良いと思います。自分の作りたい物語を絵で表現するというのは、1人の突出した才能が前面に出てくるので日本のマンガの面白さの要因でしょう。

 ですが、アニメの映像表現にしたときに、やっぱり情報量の少なさが気になります。というのは、絵というのは実写に比べて、表情や手の動き、身体の動き、背景、空気感、陰影。そういう見るべきものがどうしても記号になります。異化効果やモンタージュ効果も実写に比べれば弱いです。だからエフェクトを多用するしかのいのでしょう。
(実際にアニメは結構な低画質でも楽しめますが、実写は低画質だとみられたものではありません。要するに情報量が段違いなのです。その差は大きいです)

 恋愛アニメはそれ故にどうしてもゆっくり「間」などで心情を描こうとするとかったるい作品になります。マンガはここも個々人のスピード調整でなんとでもできますからね。

 記号的故に、自分の経験や妄想に合わせて感情移入あるいは没入しやすいという意見もあるかもしれませんが、私はもし恋愛ドラマだけなら、少なくとも視線や口元、手の演技、キャラの何を見せたいかという意思と意図、背景美術のレベルが相当高くないと無理です。

 先ほど挙げたようなアニメ向きのジャンルはこの情報量の少なさを埋められ、面白さにつながるジャンルです。純粋なラブストーリーを描こうとしたときにアニメが向くかどうかですね。
 本作は猫の動きなどで動きを出していますけど効果的だったでしょうか。「氷菓」の始めの方のファンタジー表現などはそういうところだと思います。「小市民」の心情演出も同じような理由があるかもしれません。そう、アニメで現実描写だと間延び問題が発生するということです。

 メチャメチャ良い作画・背景美術でそれだけでも楽しめる作品なら成立するでしょうけど、TVシリーズのアニメですからね。この点は「負けイン」は作画と演出(ギャグ)で乗り切ったような気がします。「ロシデレ」は…まあ、いいでしょう。ラブコメのコメやエロが2次元コンテンツに置いて重要なのは、この情報量(刺激量と言ってもいい)です。
 あるいは考察できる材料があればそれも刺激ですね。そういう仕掛けがあるかどうか。

 更に、予感としては初期設定が良い作品の連載ものは、目標・目的がしっかりないと右肩下がりになることが多いようで、この作品は映画の長さまでかな、という気がしなくはないです。1回目は状況の説明と展開で面白く見られましたが、この先どうでしょうね。

 ですので、印象としては「実写・映画」でやるべき作品を「アニメ・1クール」で作ることがどうでるか、です。{/netabare}


2話 家とか儀式とか結婚したい願望とか、結構いろいろありますね。

{netabare}「一人でいるのは楽」ことと結婚をどう折り合いをつけて行くのか、ですよね。一方で結婚は「家と家」の結びつきという考え方は古いのだろうか。結納や披露宴と言った儀式って意味がないのか。

 そもそも結婚って、恋愛しないとしてはいけないのか。どうなんでしょうね。疑似結婚、契約結婚ものはなし崩し的恋愛のことが多いですが、この「結婚って何?」まで行き着けるなら、面白いテーマだと思います。

 会社の同僚の「どうすれば結婚できるの?」という切実な悩みと2人の対比ですよね。人間本当に1人でいいのか、1人に耐えられるのかという問題にもつながるでしょうね。

 地図を見て仕事のストレスを解消する趣味ですけど、65歳で引退した後にどうするんでしょうね?旅行に行くんでしょうか。では身体が動かなくなったら?目が悪くなったら?つまり、死ぬ間際は不幸を約束されている気がします。それが語られるのかどうか。

 原状では「じいさんばあさん若返る」を裏から見たようなテーマが含まれる気がしてきました。

 ラブコメとかラブストーリーというより、しっかりドラマになっている気がします。思っていたよりもストーリーに考えるべきポイントが散りばめられていて面白いと思います。 {/netabare}


3話 テーマがあるのは良いですが、そのままダイレクトに話にしないで欲しい。

{netabare} 後半の王女さまの話は「ローマの休日」のノブレスオブリージュのアンチテーゼとして描いたんでしょうけど、ちょっと頭で考えすぎの話です。そもそも「ローマの休日」が基礎教養だというのはもう通用しないので、それがわからないとやっていることが余計陳腐に見える可能性があります。

 王女としての役割をちょっとだけ抜け出して、羽目を外して大暴れしたオードリーヘップバーンは、王族としての責任を果たすために堅苦しい生活に自ら戻ります。本作では国はどうせ変わらないから結婚から抜け出して「目覚めた(woke)愛情」を目指します。

 そしてヒロイン本城寺莉香の態度ですよね。田舎の結婚観に強く心を揺さぶられた感じがあったのはいいと思います。この結婚と愛情のアンバランスを真剣に考えるのかなと思ったら、いつの間にか王女に絡んで主人公に対してヤキモチに近い感情がある描写でした。ここの違和感は結構すごかったです。

「結婚する」という宣言が生み出す状況とか事実に影響されていつの間にか心が動く、というところを丁寧にやった後でないと説得力がない心理だと思いますし、本作の大きなテーマとしてはこれが大事だと思います。

 その意味で強制的に結婚した王女さまとヒロインが心を通わせ、女同士で分かり合うなら、納得できたんですけどね。どうも王女様のキャラ造形が取ってつけた感じがありました。

 テーマを持つのはいいし、いろんなことを描きたいのはわかりますが、ストーリーとかエピソードの中に内包させて、直接見えないけど読みとれる形にしてほしいなあ。なんかかえって作者の考えを感じさせてもらうのではなく、作者の付け焼刃の知識を直接聞いている感じです。それなら新書でも出せばいいじゃん、と思います。{/netabare}


4話 嘘の結婚じゃなくて、嘘から出た誠みたいですね。

{netabare} 愛情がないまま結婚して夫婦生活を描くのかなと思っていましたが、嘘から出た誠的に、愛情が芽生えて結婚という形になりそうですね。タイトルから言えばそれが正しいんでしようけど、ちょっと期待からはズレました。少子化晩婚化の世の中ですから、とりあえず結婚してみようよ、というメッセージかなと思っていたからです。

 もちろん原作者が何を描きたいかが大事ですから、そのストーリーでどんな展開になるのか見たいとは思います。しかし、結婚には必ずしも愛情が必要ではない、という話も見たかったなあと思います。

 祖母の予言めいた言葉から方向性は見えました。アニメ作品においては「善意の老人の言葉は真実である(出典:自分)」だとすると、ちょっとわかりすぎです。何よりヒロイン側のデレがやっぱり早すぎな気がします。

 父親との関係で嘘を付き通すのかどうかと、片親であることが明示されましたが、ヒロインに孤独以上の意味があるのか。その辺がポイントになるんでしょう。
 アニメでなくてもよいファンタジーもSFもまったくない作品です。そのテーマ、メッセージをしっかりとストーリーとして見せてほしいです。{/netabare}


5話 よく言えば連ドラ的な面白さ、悪く言えばさらっと見てお終いの話です。

{netabare} この作品の面白味をちょっと味わえたかも。要するにNHKの朝の連ドラです。カミングアウトとか、親父が怒って顔を見せないとか、ヒロインが突然倒れるとか、この脚本通りにやっても全く違和感がないのではないでしょうか。阿蘇の田舎の描写や客を迎えたときの食卓や親せきが集まってくる雰囲気などリアリティがあります。
 NHK連ドラの定義として、ヒロインが立身出世して何者かにならないと採用されないでしょうけど、ドラマとしては結構しっかりした脚本だし風景描写だった気がします。

 つまり、話の展開そのものは面白いと言える部分があります。結婚をテーマにしているのか、単なる恋愛ものなのかちょっとわからない部分はありますけど。

 ただ、言い換えれば「実写でいいじゃん」はあります。最近SF、ファンタジー、スポコン、萌え、少なくとも「アニメならでは」がない作品のアニメに懐疑的になっていますが、この作品はどうなるのか。
 そして実写的というのは誉め言葉だけではありません。連ドラ的というのはよく言えばリアルあるいはリアリティがある、悪く言えば、さらっと見て「ふーん、まあ面白かったね」でお終いの話ということでしかありません。

 更に、朝の連ドラはモデルの人物が基本的にはいて、立身出世の幹となる話もないですからね。テーマとかメッセージがないと本当に時間つぶしの作品で終わってしまう気がします。{/netabare}


6話 エピソードの出来は悪かったですが、離婚は扱うべきでしょうね。

{netabare} 離婚問題きましたね。これはちゃんと離婚した結果を描いてほしいなと思います。

 エピソードとしての問題点は、昨日までちゃんとしていて幸せだった人の旅行の手配の問題が翌日の朝に発生するというのは時間軸的におかしい気がしますが、どうなんでしょうね?

 それとそこまで個人の事情に会社は首を突っ込まないだろう、という気がします。子供は奥さんに連絡して旦那に連絡して、数時間様子見てダメなら親戚に任せるか学校に連絡するか通報ですよね。

 そして、翌日休んでるとかのんきな事を言ってますが、懲戒解雇事案でもおかしくない気もします。事情を斟酌しても無給の出勤停止でしょうね。懲罰委員会が開かれるまでの暫定措置かもしれませんけど。
 そして、本人については一人にすると自殺する案件なので、それこそ当人の父母に連絡を取って誰か迎えに来るまで会社に拘束すると思います。

 あと、アロハの人、行先の見当がつくならもっと早く言えよという気もしました。

 まあ、そういうおかしいかもと思う点は置いておいて、もちろん結婚の幸せのアンチテーゼとして離婚の可能性を描くのは必要でしょう。本作の場合、家庭や奥さんに依存するとありがちな光景かなと思います。それは結婚がゴールではなくスタートだということを忘れたからではないかと思います。

 だから、結婚なんてしてみればいいんです。スタートラインと思うからこそ、相手の事を考えるし合わせるようになります。家庭についての責任を持ちます。結婚は若いうちの勢いでやって、子供が大きくなったころやっと夫婦として安定するくらいの感じでいいと思います。

 30歳で結婚では正直相手に合わせるとかは難しいでしょう。だから、相手のアラが許せなくなるのです。柔軟性がある若いうちに勢いで結婚して、そこが出発だと思うことでしょうね。

 6話のエピソードの出来ははっきり悪いですが、離婚を持ってきたのはいいと思います。

 そうそう、年齢という事で言えばヒロインはいくらなんでもコミュニケーション不全すぎるでしょう。主人公もお前はティーンか、という感じです。感じですが、似た人を知っていたりもするので、うーん、今の30前ってあんな感じがリアリティなのかなあ… {/netabare}


7話 中間まで休んで結婚するなら再開します。訂正2クール目なかったです。

 せっかく6話で離婚の問題を出したのに結婚を深掘りするわけではなく、新キャラだよりのエピソードで終わってしまいましたね。で、これだと結婚にたどり着かないじゃんと思って、調べたら全11巻で一応完結しているようです。なら、1クールに収まるわけない…と思ったら、2クールですか。

 うーん、どうしようかなあと思います。こういうのは結婚がゴールだと本当に面白くないんですよね。結婚がスタートじゃないと。せめてこの7話くらいまでに正式に婚約してほしかったなあ…

 そして、途中で結婚するのかなあ…できれば真ん中ぐらいで結婚して「結婚とはなにか?」を深掘りしてほしいんですよね。何歳の設定だかわすれましたけど、これが大人のラブストーリーか?というエピソードでした。
 まあ、そういうキャラ設定だからしょうがないでしょうけど…あの明るい硝子工房の子は意味があるのかなとか、王女さまの回とか余計だったよなあとか、いろいろ考えてしまいます。

 一回休んで、12、13話くらいで結婚するのか見定めて結婚するようなら再開しようかな…と思います。もっと早い段階で結婚して欲しかったですけどね。



 









 

投稿 : 2025/04/05
♥ : 11
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!

【レビューNo.160】(初回登録:2024/12/25)
コミック原作の2024年作品。全12話。


(ストーリー)
主人公の大原拓也と本城寺莉香は、日本のとある旅行代理店の同僚。
人付き合いが苦手な2人は、それぞれ自分たちのペースで独身生活を満喫中。
ところがこの度アラスカ支店が開設、それに伴い独身者が海外に優先して派遣
されることになってしまう。
大原と本城寺はこの事態を回避すべく、嘘の結婚話をでっち上げることにする。
地味な2人の結婚話など誰も気にも留めないだろうと高を括っていたが、2人の
予想に反して周囲は盛り上がってしまい・・・


(評 価)
・結婚について真摯に向き合った展開を期待してたが・・・
 原作者若木民喜先生は『神のみぞ知るセカイ』を手掛けており
 ・そんな若木先生が”結婚ラブコメ”をどう描いていくのか
 というところに興味がありましたし
 ・始まりはアレだが、
  「よく知らなかったお互いを知ることで、新たな恋が芽生える」
  という着眼点は悪くない
 ・現在の若者の結婚事情といったところにも踏み込んでくれるのか?
 といった期待もあったんですよね。

 例えば
 ・10話位までいろいろなハプニングを乗り越えながら愛を育みプロポーズ
 ・残り2,3話で現在の若者の結婚事情やいざ結婚となった際のお互いのズレ
  やすれ違い、それでも結婚を選択する意味etc
 結婚について真摯に向き合った展開とか。

 ところが蓋を開けてみれば
 ・偽装婚約がバレないようにとか実家への事情説明等ドタバタ劇はまあアリ
  かなというところだが
 ・とにかく2人の関係が進まない!
  {netabare}・7話で大原が告白するも互いにパニクって関係性が定まらずグダグダ
  ・10話でキスまでしたのにまだ決め手にならずグダグダ{/netabare}
 ・そして最終話で
  {netabare}・アラスカ行きは後輩に決まりそうという噂が流れ
   → 「自分たちの責任だ!」と嘘を暴露
      (これも何を今更って感じだが)
  ・これで2人の協力関係は解消だ・・・やっぱりプロポーズします!
   何や!?この雑な締めくくりは!!{/netabare}
 結局結婚どうこうより、不器用な2人がひたすら恋愛の入り口でウロウロして
 るのを見せられ、最後に帳尻だけ合わすという何とも残念な作品だったなっと。

 このじれったいラブコメに独自の面白さがあればまだ救いもありますが、そこ
 も期待外れで「アレ!?若木先生劣化しちゃった?」って感じですし。
 穿った見方をすれば
 「原作者の技量のなさを『2人は不器用だから』という隠れ蓑で誤魔化した」
 という臭いもするんですよね。 
 (テンパった2人に何か頓珍漢なことさせとけば面白いやろwみたいな)


・他のキャラもイマイチで思い付きでエピソードを創ってる印象
 本作は2人のやりとりがメインになりますが、その他もイマイチでしたかね。
 例えば登場人物として
 {netabare}・実家に帰ったとき幼馴染の海山ナオが登場、しかも彼女も上京してくる!
  三角関係に発展か!?
  → 全くの肩透かし
 ・本城寺さんのバリキャリママが登場!
  → これもその場限り{/netabare}
 まあアニメ化による制約の影響もあるんでしょうが、エピソードを創るために
 「新キャラ出しては使い捨て」みたいな感じが拭えないんですよね。

 またサブキャラ回として
 {netabare}・先輩社員が突然妻から離婚を宣告されてしまう
  → 何故か”ゴリラ化”して暴走
    イヤイヤこのコメディ、作品から浮いちゃってるでしょ( ノД`)
 ・後輩がマッチングアプリで知り合った彼女にプロポーズ
  → 実は彼女はシングルマザーだった!(自分には覚悟が足りなかった)
    これも単体でみればいい話でしたが、全体像でみると・・・{/netabare}
 メインの2人は結婚どころか「恋愛初心者」でグダグダやってるのに、他方で
 結婚どうこうの話を突っ込まれても、何だかなあっと。
 全体像が練られていないというか、思い付きでエピソード創ってるような印象
 を受けましたね。


『神のみぞ知るセカイ』は面白かったですが、若木先生これはちょっといただ
けませんわ。
コメディにキレがなく、いろいろと中途半端で唐突感も拭えないし。
「若者の結婚離れ」(安易にそう決めつけるのは間違いという指摘もあるが)
というタイムリーさもあり、ここら辺を深堀りしたら違った面白さもあったと
思うのですが、そこにはほとんど触れずでしたし。
折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!
なんか「結婚」というワードだけが独り歩きしてた感じですね。

本城寺さんのキャラ造形は微笑ましかったので、個人的には本城寺さん目当て
で視聴してたって感じですね。
大原君は・・・ドンマイw

投稿 : 2025/04/05
♥ : 15

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

陰キャカップルのラブコメ。なかなかおもしろかったです

1話感想 陰キャカップルのラブコメ。普通に面白そうですが
作者は神のみぞ知るセカイの若木民喜さんですね。
アラスカ転勤から逃れるために陰キャ2人が偽装結婚しようとするわけですね。

周りが盛り上げてしまったり、そして本人達もやがて本当のカップルになっていくという流れでしょう。
陰キャカップルのラブコメとしてなかなか面白そうですね。

うーん、ただまあ、作画はそれなり程度。
キャラに好感は持て、普通に面白そうですが、是が非でも見たいレベルかは…。

他の様々な趣味や睡眠時間と図りにかける必要があるので。
まあ、考えます。

ただ、舞台が知っているところなのでそこはポイント高いですね。
あ、あそこだ、となるのが嬉しいです。

全話感想
主人公2人の煮え切らなさはありましたが、今どきの若い人のリアルという感じもしましたね。
今の若い人達は皆結婚しないし子供を作りたいという気持ちもなく、一人で居る方が楽しくて結婚とか考えてない、というのは普通なのでしょうね。

そんな2人がたまたま出会いがあって恋に落ちて、という流れを微笑ましく見ることができました。
なかなか面白かったです。

あとエンディング絵がみたらし三大さんで、ジャンプの新連載が面白いと思っているところなんで注目して、え、何で? 知り合い? とか思ってしまいました。
元からアニメーター兼漫画家だったのですね。普通に仕事の一環でしょう。
いや知り合いかどうかは知りませんが。


うーん、まあついでに昨今の少子化問題について語っちゃいますが…。

自由恋愛主義になってから結婚が難しくなったと思います。
昔は相手が居なければ見合いをして結婚していたが、その仕組みが無くなってしまって。

結婚するには自分で相手を探して恋愛とやらをしてその上で結婚しないといかんと。
そんな重労働に耐えられる人は、世の中殆ど居ないと思います。

見合いでも良いですが、強制的に結婚する仕組みを作らないと少子化対策は進まないと思いますけれどね。

今やっている少子化対策って全然実効性が無いなと思ってしまうのですが。
保育園を拡充するのは女性を働きやすくするだけで、女性が働いていたら子供作れないでしょ?
まあ保育園を拡充するなとは言いませんがそれは働き方改革であって少子化対策ではないと思いますが。

結婚支援からやった方が普通に良いと思いますけどね。
まあ、かといって貴方達2人結婚しなさい、と国が強制することは不可能なんで難しいのでしょうけれど。

とにかく本気の少子化対策ってのはもっとできることはいくらでもあるので、それをやっていないのは少子化なんてどうでも良いと思っているのかな、と思います。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 3

64.0 4 2024年度のカッコイイアニメランキング4位
星降る王国のニナ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (69)
191人が棚に入れました
フォルトナ国城下で孤児として暮らしていたニナは、星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持っていた。 事故で亡くなったフォルトナ国の王女アリシャと同じ色の瞳ゆえ、第二王子アズールに見出され、ニナは王女に成り代わることを求められる。 身代わりの星の巫女として、王女として、与えられた使命――それは三月のあと、大国ガルガダの第一王子セトに偽りの花嫁として嫁ぐこと。 運命に翻弄されながらも、誰かに必要とされることに喜びを感じるニナ。そのまっすぐな瞳が見ているものとは……。 愛する人を守る決意をしたとき、それぞれの運命が大きく動き始める!!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

暗闇の中でも星を見つける瑠璃色の瞳

フォルトナ王国城下町で孤児として暮らす少女ニナが、
王子アズールに、事故死した王女の身代わりの姫として見出され王宮入り。
王子と関わり合う内に惹かれ合ったり、さらなる波乱万丈に巻き込まれていく。
同名少女コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 3.5点】
逆境の暗闇の中でも、へこたれないヒロインのような者にこそ、光は訪れる。
そんな女(ひと)にこそ、頑なだった王子の心も開かれる。
本作はこれまで少女コミック界隈などで何度も生産されてきたテーマの再提供。
安心感はあるが意外性は少なめ。

毎話、王道要素がテンポ良く展開される構成は小気味良い。
EDアニメーションで、めくる本のページが影絵になっていて、
話数を重ねる度、影絵が各話の象徴的なカットを描いた挿絵として着色され、
波乱に満ちたヒロインの足跡を振り返る仕掛けとなっていますが。
1クールでよくこれだけのイベント量を消化できたなと感心します。

が、ハイテンポの代償として、じっくりと心情描写する機会が損なわれた感も。
試練に恋にと葛藤するヒロインの心情は、視聴者が読み取る間もなく、
モノローグで語られあっさり答え合わせ。
もっと色々、本音を想像させてドキドキさせてよと思うこともしばしば。

よって、私は本作を一日の締めなど、極力、心身が消耗した、
考察ばかりしたくなる深夜アニメ脳すらも死んでいる状況を選んで視聴しました。
すると、直球テーマによる浄化効果も相まって、醜さぶちまける系の他の深夜アニメ視聴も含めた日々のストレスが緩和され、
なかなかの入眠効果が得られました。

異世界ファンタジー版の「世界名作劇場」、童話絵本でも眺めるような距離感で行けば、
スッと折り合えるかと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・シグナル・エムディ

デジタル作画制作の推進を目的にIGグループが設立して10年になる子会社。
星空のようなニナの瑠璃色の瞳など描き込んで来る部分もありますが、
基本的には限界突破する程の作画カロリーは費やさず、無難に完走しましたという印象。

ニナも、思ったことが口やモノローグだけでなく、すぐ顔に出るので、
分かりやすかったですが、読み解きがいがないと思ったりしたのも脚本同様。
ニナは、髪型も色々と変わりますし、ちびキャラ含めた掛け合いや顔芸も多彩だったので、
見ていて退屈はしませんでしたが。
あと鳥の方のニィナとか。

グロ方面では、{netabare} 会話即セトに斬られたニナ{/netabare} などソコソコの衝撃シーンこそありますが深夜アニメでは控えめなレベル。
ロマンス部分も乱暴や夜伽を示唆する展開などがあったりもしますが、
実際に描写されるのはアニメ化部分ではキスまで。
私は配信組でしたが、TV放送は刺激を求められる深夜アニメではなく、安全安心なEテレ夕方枠とかでも良かったのではとも感じます。

ただ、そのキスに“好き”が入ってるか否かなど、
キスの意味の使い分けについては大事に描写されていて好印象でした。


【キャラ 3.5点】
明快だが予想通り過ぎると思うことも。

序盤フォルトナ王国で一番ヤベェ奴は悪女オーラ全開な王妃様ではなく、
{netabare} 穏やかな表情の無能サイコパスの国王の方{/netabare} だったというのも、
すぐにピンと来ましたし。

唯一、一本取られたなと思ったのが、終盤、{netabare} ニナの侍女ヒカミ。
異国ガルガダまで付いて来て、何か仕掛けてくるまでは分かりやすく匂わされていましたが、
性別まで偽っていたとは。{/netabare}
ただ、これも、やられてみれば、よくあるサプライズなんですけどね。
私も終盤までには、このアニメは、深読みせず無心でストーリーに身を委ねようと決めて、折り合った頃だったのも一因かなと。
制作者の掌の上で気持ちよく踊らされることができました。


フォルトナ王国の第二王子・アズール。
{netabare} ニナとは王族の身代わりとして連れて来られた者同士でもある。{/netabare}

ガルガダ王国の第一王子・セト。
{netabare} 数々の敵国を滅ぼして来た無感情な殺戮マシーン。{/netabare}

ニナはやがて二人の王子と両国を股にかけた三角関係を構築していくことになりますが、
二人の王子がデレるポイントも分かりやすくてくすぐったかったですね。

因みにファンの間ではアズール派かセト派で盛り上がっているそうですが、
私は断然セト派ですね。
{netabare} 殺戮マシーンが姫との愛を通じて人間の心を獲得していく過程。{/netabare}
このパターン。私は何度提供されても美味しく頂ける好物ですので。


【声優 4.0点】
主演ニナ役の田中 美海さん。
デビュー作のアイドルグループ「Wake Up, Girls!」片山実波役を務めていた頃から妹ポジション。
その後も様々なタイプの妹、年下役として、WUGメンバーの中でも一番堅実にキャリアを重ねて来た方。

ニナはスラム暮らしの頃は少年の格好と言動で身を守っていたため、
素の口調は粗暴なボーイッシュ。
心情を網羅するモノローグには乙女心も滲み出て。
王国の公の場では姫を騙り上品な言葉遣いで堂々と。
多彩な年下属性が求められる役柄でしたが、
みにゃみには対応できるだけの引き出しが培われていました。


アズール王子役の梅原 裕一郎さんは落ち着いたイケボ。
セト王子役の内山 昂輝さんは気だるげ成分配合のイケボ。
ボイスドラマから続けての指名となった一線級のお二人を相手に、
田中 美海さんが掛け合いで堂々と渡り合う。

正直、私は少女マンガはあまり守備範囲ではないですし、
お話にはハマりきれない懸念もありましたが。
みにゃみの成長に目を細められればそれで良いと割り切ったのが視聴動機でしたし。
得る物は得られたという点では満足できるアニメ鑑賞ではありました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は田渕 夏海氏。
メインテーマとなる「瑠璃色の瞳」を始めピアノサウンドが牽引するピュアな曲風が中心。
癒やし目的で流しても効果ありそうな音源です。

主題歌はOPが坂本 真綾さんの「nina」
EDがムフルム王子役も務めた東山 奈央さんの「星の伝言」
ビブラートをあまり当てない純度の高い伸びやかな声優アーティストのボーカルが世界観にマッチ。
特に「星の伝言」は一日のEDとして聴いても綺麗に落ち着く逸品です。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 13

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少女漫画の皮をかぶった少年漫画

ちょっと変わった面白さのある作品です。

まず前提。
これは、少女漫画です。
二人の王子様が主人公のお姫様を奪い合います。
お姫様も最初は一途でしたが二人の王子様の間で心が揺れ動きます。
二人の王子様役もイケメンキャラ御用達の梅原裕一郎さんと内山昂輝さん。
この二人に自分の名前を呼ばれ、耳元でささやかれ、ぎゅっとされ、ちゅっされます。
時には、自分を奪い合うために声を荒げてくれます。
そこで考えるんです、私だったらどっちの王子様かいいかなって・・・。
って、これは、イケメンが登場する恋愛シミュレーションゲームかって感じですよね。

って、ここまでは、アニメなので文字通り絵にかいたようなテンプレ少女漫画です。
しかし、少女漫画とはちょっと違うなと思ったことがあります。
それは、視聴者が主人公のお姫様に自分を重ねられないからです。
普通なら二人の王子様の狭間で葛藤する自分がそれこそお姫様になった気分でしょう。
でも、何かが違うのです。

その理由は、いくつかあります。
1つめは、主人公が最初は少年に扮していて、その印象を後まで引きずっていること。
2つめは、主人公の見た目が幼いせいで二人の王子様とのギャップがあること。
少女漫画ですから、少女でいいんじゃないか?って言う意見はあると思います。
でも、少女だって、少しは大人のお姫様に自分を重ねたいと思うはずですけどね。
昨日までその辺を走り回っていた子供がいきなり恋愛な感じがちょっとね・・・。

そして、3つめは、自ら困難を乗り越え道を切り開いていってしまうこと。
主人公には、ピンチにつぐピンチが訪れます。
もちろん、王子様が助けにきてくれることもあります。
でも、そのほとんどが自分でなんとか乗り越えていく感じです。
仲間を集め、他を引き入れ、困難に立ち向かっていくのです。
これって、少年漫画じゃんって思ってしまうのですがいかがでしょうか?

私は、気丈に振る舞うお姫様ってキャラは好きです。
お姫様なので、当然、気品(オーラ)がありつつも、その見た目の美しさではなく、
志(パッション)で他を引き込んでいく姿なんか特に見入ってしまいます。
つまり、そのギャップに惹かれるのです。
しかし、この作品の場合、主人公に「お姫様」としての気品(オーラ)はありません。
それは、当然で、もともとスラム街に住んでいたからです。
そのため、気丈に振る舞う「お姫様」としては、少し何か欠けている感じはします。

しかし、志(パッション)で他を引き込んでいく部分は本物です。
そして、その仲間たちと目的を達成しようとします。
ここまでくれば、これは、カリスマです。
もうこれなら「王子様」としての二人の王子様はいらないですよね・・・。
つまり、少女が憧れる絵にかいたカリスマ「王子様」役は不要と言うことです。
むしろ、二人の王子様は、主人公がこれから立ち向かう運命への障壁となる存在です。
なぜなら、この物語は、「星の下(運命)」に抗う物語だからです。

そうなると、今度は、恋愛感情が無理やりって感じに思えてきます。
むしろ、邪魔なくらいに思える場面も多々あります。
しかし、視点を変えて、障壁に対して情(恋愛感情)が移ったらどうなるか?
と考えてみると、いろいろ拗れてお話として面白くなっていくんだろうなと思います。


■まとめ

この作品は、少女漫画ではなく、少年漫画に恋愛要素をプラスした感じでした。
主題は、あくまでも「星の下(運命)」に抗う物語です。
二人の王子様は、恋愛対象と言うより、運命に抗っていく中の障害の1つです。
つまり、この作品の恋愛要素は、時に障壁であり、
時にコミカルなウィット要素であって、目的ではないのです。
少年漫画のギャグ部分をラブコメに置き換えたような感じでしょうか。

そう考えると、この作品は、少女漫画と少年漫画の丁度その中間のような存在です。
ある意味、その両方の要素が楽しめる珍しい立ち位置の作品です。
そう思ってみると、意外と面白いのではと思います。

最後に。
変なCG等を使ったりしていないとてもオーソドックスな作画は、好感が持てました。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

恋愛脳傾城玉藻の前二股吶喊好色一代スラム女

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.03

 やべぇーアニメです。主人公のニナはタイトル通りのアバズレです。

 いくら何でも無理があります。スラムで生き延びてきた瞳が青いだけの小娘を拐ってちょっと教育して、敵対王国に死んだ姫の代わりに嫁として送り込む…。

 バレるバレない以前に最下層民なんて信用出来ないだろ…。アズールはアホなのかな?王昭君の悲劇があり得ないのと一緒で、格上の国に喧嘩売ってるのと変わりません。

 そして、ニナは超恋愛脳でアズールに惚れて、アズールもニナに惚れて何だかんだで任務を遂行しようとしますが、送られた国の王子のセトに惚れます。

 セトからも惚れられて…。もはや妖怪玉藻の前レベルの化け物です。身体も貧弱で教養も無い女に王子二人が簡単に落ちるか?なろうハーレム男主人公より説得力がありません。王子二人は女に免疫が無い童貞中坊なのか?

 そして、ニナは後先考えずに恋愛脳的吶喊行動を起こし、周囲を引っ掻き回します。何のために嫁に行ったのかな?アズールも未練タラタラで、コレでは最終的にトロイ戦争しか道無くね?イケメンを天秤にかけてるの?傾城の悪女だろコイツ…。

 結局アニメは良い所で中途半端に終わります。原作が完結しているのか不明ですが、アズールとセトが穴兄弟になって、ニナを媒介にした二国間同盟を締結するしか道が無い様な…。

 どちらにしても戦乱の未来しかありませんね…。ニナさんは歴史に残る悪女になれそうです。無自覚な分、某アリシアより悪辣ですね。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2

63.2 5 2024年度のカッコイイアニメランキング5位
五等分の花嫁*地上波放送(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (24)
144人が棚に入れました
ファン待望の新婚旅行エピソードを、春場ねぎ原案&完全監修のもと映像化。 大人になった風太郎と五つ子の日常をお届けします! 「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、 アルバイト家庭教師として見事「卒業」まで導いた風太郎。 それぞれの道へと歩み夢を叶えた五つ子だったが、何か悩みを抱えている様子で。 そんな中、風太郎と五つ子はハネムーンを兼ねたハワイ旅行を計画する。 順調に準備が進んでいた矢先、ある事件が発覚し大慌ての事態に!! さらには旅行先のハワイでもトラブルに巻き込まれて…!? かわいさ500%の五つ子ラブコメ、新婚旅行編──!!

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

主人公と五つ子のその後を題材にしたエピソードでした

新婚旅行編ながら結局、主人公と五つ子に加えて五つ子の父親もハワイに行ったりとそこまで特別感は感じられなかったけれども、良い意味でいつも通りな感じの内容となっていたと思います。

それにしても序盤から五つ子の父親が良い存在感してましたね。テレビシリーズでは娘たちと折り合い悪いかつ威厳があった事もあり登場するたびに緊迫感があったけど、本作ではちょっぴりお茶目な一面もあったりでほっこりさせられるものがありました。

しいていうと、一応主人公の祖父母と主人公カップルの対面こそあったけど、新婚ならではのエピソードが弱かったのが物足りなさを感じましたがシンプルに五つ子のその後が知れて良かったと思います。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 7

きよりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「五等分の花嫁」好きなら見た方が良い

純粋に「五等分の花嫁」好きな人が見たら、とてもいいアニメ。
原作の連載もTVアニメも終了したが、こうしてオリジナルの話が見られるのはとても嬉しい事だと思う。

傑作ではないが、駄作ではない。
とても「五等分の花嫁」らしいアニメだと思う。

あれこれ感動など必要ない気がするし、もう野暮というものだろう。
見て楽しむ。

もうこれに尽きると思う。
「五等分の花嫁」好きな方は見た方が良い。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 0

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

人気シリーズ!もっとやりたい!

大人気ラブコメ五等分の花嫁のオリジナルOVA。ハネムーンにみんなで行くよーん

投稿 : 2025/04/05
♥ : 1

67.9 6 2024年度のカッコイイアニメランキング6位
FAIRY TAIL 100年クエスト(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (14)
81人が棚に入れました
フィオーレ王国随一で、お騒がせ魔導士ギルドとしても有名な「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」。 そこに所属するナツ・ルーシィ・ハッピー・グレイ・エルザ・ウェンディ・シャルルの最強パーティーは、旅立ちの時を迎えようとしていた。 目指す先は遥か北の大地・ギルティナにあるという世界最古の魔導士ギルド「魔陣の竜(マギア・ドラゴン)」。 黒魔導士ゼレフや黒竜アクノロギアとの死闘を乗り越えたナツたちに、<S級クエスト>の更に上級である<100 年クエスト>に挑む許可が特別に下りたのだ。 <100年クエスト>は、「魔陣の竜」が創設されてから百余年、誰一人として達成できていない伝説級の難関依頼。 初めての大陸の“不可思議な街”、初めて出会う“不可解な神”、そして動き出す“不気味な敵”…。 心躍るナツたち「妖精の尻尾」の新たな大冒険が、幕を開ける!

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本編クリア後のやりこみ要素的新章

 本作は小学生の頃毎週楽しみにしていて、一週間で一番楽しい時間がFAIRYTAILの放送時間だったぐらい大好きな作品です。そんな作品の新章。制作会社が今までのA-1 PicturesからJ.C.STAFFに変わりさあどうだといった感じでしたが、久しぶりに会うフェアリーテイルの魔導士たちの冒険珍道中魔法ファンタジー。そして本編で登場してきた懐かしい要素も拾いつつ新たな強敵との戦いに絆と仲間たちの共闘によって打ち破るこの感じ。なかなか面白かったです。流石に、敵キャラに関してはちょっと本編に比べてキャラが弱めには感じますが。キャラデザも平坦になってキャラの可愛さに関してはだいぶ魅力は薄くなったかな…。本編後半のウェンディシャルルの可愛さはそんなに感じられなかったけど、まあそこはJ.C.STAFFクオリティでもあるし、今や引く手数多のCloverWorksで作れるわけもないし、制作スタッフも変わっているのでアニメが作られる事自体に感謝しなければいけないなとも思います。続きが気になるみたいなことは正直なかったんですけど毎週楽しかったです。2期来てほしいけど、また会うときはすぐにではなく、忘れた頃くらいに会いたいですね。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 0

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フェアリーテイルの続編の位置づけ。楽しめています。

フェアリーテイルは全話見終えているので、
期待して視聴開始。

話のテンポや王道バトルはそのままの楽しさです。
ストーリーは、ゼレフとアクノロギア戦の後の続きです。
ジュビアとグレイの恋模様など、それぞれのキャラのその後も
気になるところですね。
漫画はまだ連載中のようなのですが、完結まで
時間がかかっても制作してくれると嬉しいかな。

音楽も前作同様、いろいろな曲を堪能できます。
OPとEDはよく作られていると思います。

ワンピースは完結したら、漫画かアニメで視聴を再開しようと思っている
のですが、ワンピースよりも自分はやはり好きですね。

アニメ化してくれて、制作関係者には感謝です。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2

まっきー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フェアリーテイルのファンの為の続編だね!

作画は落ちてるし内容は今までよりギャグ路線で色々と深みは薄れてるけど今までのストーリーを使って面白くしてる感じだったかな!
逆に言えばこの作品から見出したら内容が意味不明な人しかいないと思う。
このアニメが好きな人へのその後のスピンオフ的な感じで観た方がいいと思う!
個人的にはこのアニメ好きなので面白かったです!
続編ありがとう!
内容や作画のクオリティはこのままでいいのでまた続編を期待していますと願います!

投稿 : 2025/04/05
♥ : 0
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