エンタメで伝説なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのエンタメで伝説な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月06日の時点で一番のエンタメで伝説なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.5 1 エンタメで伝説なアニメランキング1位
悪役令嬢転生おじさん(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (86)
276人が棚に入れました
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎は交通事故で死んだ。 ……はずだったが 目を覚ますとなんと彼は娘がハマっている乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生していた!! 転生した人物はゲームの主人公、アンナ・ドールの恋路を邪魔する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌ。 そこで本来のグレイス同様、悪役令嬢として立ち振る舞おうとするグレイス=憲三郎。 だが、自身の経験値からアンナを包み込むような親目線発言と庶民的な言動を優雅なものに自動変換する能力【優雅変換(エレガントチート)】が相まって自身の評価が爆上がり! さらに意図せずゲーム攻略対象のイケメンたちとフラグが立ちまくりで!? 異世界で生き抜くための武器は剣!?魔法!? いいえ、社会で培ったおじさんスキルです!! おじさん×異世界転生×悪役令嬢でお届けするほのぼのコメディ、堂々開幕(スタート)!
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

【獣】たちの宴、≪蝕≫と前夜祭

●コマネチクィーンの御令嬢

今回違和感を感じたのが木馬とコマ回しでした。

ハプスブルク家のいと高き方々は木馬を{netabare}所有する趣味があったとかいうことです。
しかし公爵家のご身分であらせられる公女殿下が木馬に乗りますでしょうか?

それと「独楽」ですが、コマは昔々から世界各地で使用されていた事例があるらしいです。

しかし、形が日本のものとは違い先の尖った丸太棒のような形状みたいで
鞭で叩いて回すタイプのもの=「ぶちコマ」が多いとのことであります。

血の伯爵夫人に関係あるならば、恐らくは「三角木馬」と「鞭打ち」を
暗示するために木馬とコマが使用されたのではないかと睨んでいます。

特別の意味がないのに木馬とコマに焦点当てますか?という話でございます{/netabare}。

「3馬鹿」トリオみたいないじめっ子キャラが度々出ますが、
「サンバカーニバル」に掛けているのでありましょうか?

ちなみにED映像で「GK38」と表示されますが、「38」はサンバを表し
{netabare}「38」→3+8=11

【11】は【「ボアズ」と「ヤキン」の柱】で【⛩ゲート】を表します。

「男性原理」と「女性原理」の柱からなる【⛩ゲート】の先には異世界が
あるとかなんとかいうのが、某「自衛隊」の話であります。

モニター画面表示の数字はこちらで

GK31
GK32
GK33

【33】は【フリーメイソン】の最高位階級を表しまして、計算式は
11+11+11=33
【ボアズとヤキンの柱】11×3で【三位一体の神】を表します。

「G」はアルファベット7番目
「K」はアルファベット11番目

たし算しますと7+11=18
18=6+6+6=【666】

【666】は【獣の刻印】で【獣】=【ビースト】の種族であることを表します。

31+32+33=96
「96」の「9」と「6」は鏡写しの関係性においては6=9となりますが
9+6=15→1+5=6

以上を踏まえて数秘術の計算をやりますと
(GK×3)+(31+32+33)=(666×3)+6
【獣の刻印】のゾロ目並び「6666666666」ということになります。

【獣の刻印】は悪魔の数字とか言われていまして、サタニストが好んで使う数字であります。

そういうことで【ビースト】の御令嬢は【カーニバル】に酔いしれるわけであります。{/netabare}


●御令嬢の秘密をカタリな!

「破滅のフラグ」主人公の名は「カタリナ」でありますが、
この名前の元ネタは御存じでしょうか?

今から450年前に15歳だった御令嬢【エリザベート・バートリー】
通称「血の伯爵夫人」には{netabare}「カタリン」という名の娘、
他に「アンナ」という名の娘がいました。

カタリンは「はめふら」、アンナは本作の主要キャラに該当します。

【血の伯爵夫人】の父親の名は「エチェディ=バートリ・ジェルジ」
これは本作における皇太子殿下「ヴィルジール・ヴィエルジ」
の元ネタであると考えられます。

アンナは御令嬢の娘の名ですが、本作キャラの名
「アンナ・ドール」の「ドール」とは何でしょう?

「ドール」と言えば人形です。
「娘の人形」とはつまりこの「血の御令嬢」が開発した「お人形ちゃん」のことを意味し
それは「鉄の処女」=【アイアンメイデン】を表していると推測されます。

「鉄の処女」とは無数の針が内側に取り付けられた
「お人形ちゃん」の形をした拷問器具であります。

この御令嬢の話は現実世界ではスプラッター&グロ映画のようでありますが、
鏡に映った平行世界ではコメディになるという具合にひっくり返った世界を
異世界転生として描いているのが本作であります。

EDの≪モツ系≫サンバにおいても「♂と♀」が鏡写しの関係で表されていますが
異世界転生で「♂と♀」がひっくり返るということを暗示しているわけであります。

しかしながらひっくり返るのは性別だけでなく、「善と悪」もひっくり返りますので
「血に飢えた猟奇的殺人鬼」が「麗しの貴婦人」にひっくり返るのも当然という理屈になります。

そういうわけで、楽しい「サンバ【カーニバル】」もひっくり返る前の世界では
スプラッターだったということも大いにあり得るといいますか、
【グノーシス主義】というのはむしろそういう思想傾向があるものなのでしょう。

それにしてもまさか「サンバ【カーニバル】」が{/netabare}「ひぐらしのなく頃に」の
「綿流し祭」に繋がるとは思いもよりませんでした。

事実は小説よりも奇でございます。


●酒チ≪肉≫林の宴

すべての謎は「MKサンバ」に隠されていたようです。

「サンバ・カーニバル」の由来は【謝肉祭】ということらしいですが
{netabare}【カーニバル】では仮装したり、乱痴気騒ぎしたりするみたいであります。

古代ローマの祭典【サートゥルナーリア祭】というのも恐らく同じような感じの宴
だったと推測されますが、クリスマスパーティーのルーツがこれでありまして
チキンを≪喰う≫習慣とかまさに【カーニバル】を表しているという話であります。

【マスカレード】は【イニシエーション】でありますから、同じく
「サンバ【カーニバル】」も【イニシエーション】となるわけです。{/netabare}

「グレイス・オーヴェルヌ」の名前の元ネタですが、「約束のネバーランド」に登場する
{netabare}「グレイス=フィールド農園」{/netabare}の管理責任者である「イヴェルク」ではないかと推測いたします。

{netabare}【サートゥルナーリア祭】とは【土星神サターン】を崇め奉る宗教祭りですが
この神は「子供を≪食べる≫【サトゥルヌス】」で有名でございます。

そして「グレイス=フィールド農園」とは「≪食≫肉」を生産する施設であります。

【カーニバル】と≪カニバル≫では語源が違うということらしいですが、
個人的にはルーツは一緒であると考えています。

そんなわけで伝説の悪役令嬢に様々な逸話がありますが、恐らくは御令嬢は
「【カーニバル】クイーン」だったようであります。{/netabare}

今更「MKサンバ」とか違和感あり過ぎて怪しすぎるので調べて見ましたら
やはり「パリ五輪開会式」に繋がるわけであります。

{netabare}【マスカレード】の「【カーニバル】クイーン」というのが{/netabare}
本作が不自然にゴリ推しされる最大の要因のようであります。

そんなわけで大幅減点いたしました。



●レイブパーティクイーン

ざっくり飛ばし見しまして悪役令嬢のルーツが判明しました。

別の人格を持つ、あるいは多重人格の{netabare}悪役令嬢と言えば
【血の伯爵夫人エリザベートバートリー】であります。

当悪役令嬢は「LGBT」でありまして、それを題材にした
【吸血鬼カーミラは悪魔憑き】でありますから、
多重人格の「LGBT」は【悪魔憑き】という関係性が成り立ちそうです。

そんなわけで【血の伯爵夫人】は【サタニスト】と言われるわけであります。

本作EDソングの某MKサンバは【マスカレード】を暗示していましたので
オリジナルの公式サンバを冷ややかにリーピートしながら観察してみましたら
タイトルは「MKサンバ【Ⅱ】」となってることが判明しました。

【Ⅱ】は数秘術の【11】と同じでゲート、【ボアズとヤキンの柱】を意味します。

ダンサーが手に持っているバトン様のものも【Ⅱ】を表しているのでしょう。
黄金の衣装で両手を上げて踊る様は【フェネクス】を表現してるのかもしれません。

歌い手もバックダンサーも皆白粉を塗っていまして「マスク」のように見えます。

一番重要なのが両手を高く「V字」を形成するようにして上げまして、
【プロビデンスの目】を表現することなのでしょう。

この「V字」ポーズは「ナツキスバル」もやってますし、同じように
「【ビースト】小町」の「星野アイ」もダブル「Vサイン」をやっています。

ヒットソングで大事なことは【ハンドサイン】や「シンボル」を掲げることであります。
ピコ太郎という芸人もシンボル掲げて世界的ブレイクの偉業を果たしました。

きっとシンボルが理解できない人にはピコ太郎がうけた理由が
さっぱりわからないことでしょう。

本作のEDを真に受けるなら【血の伯爵夫人】は{/netabare}「禁断のパリピ」
だったことになりそうですね。





悪役令嬢シリーズについては割とよく見ており、それなりに楽しめていましたが
いよいよネタ切れ感がクライマックスを迎えたというべきでありましょうか。

単に当方がコメディとの相性が悪いだけと言われればそれまでなのかもしれません。

子どもに感情移入することは簡単ですが、52歳のおじ様といいますか、
本作の主人公の感覚が掴めなくて苦労しています。

中身が現代の常識人代表みたいなキャラ設定でしょうか?

昔々の大昔に公務員を{netabare}やっていた記憶はありますが、52歳の公務員が転生したケースの心中に
ついては計り知れないところが大いにあるとしか言いようがありません。

ギャップが笑いを産むという発想は理解できますが、年は食っても発想や感性が根本から違うと
接点ゼロで、本質的な意味で異世界の事象を眺めている感じがします。

このシリーズがまるでどこぞの貴族に忖度しているようにしか見えないのは
今に始まった話ではありませんが、52歳の公務員が挨拶決めて自画自賛というのは、
上司に媚び打っておけば後は安泰みたいな公務員の本心を晒しているようであり、
そんなんだから「税金分ちゃんと働け」と納税者から小言を言われるんだという話であります。

結局公務員は裏方的存在なので、いい年したおじ様が主役を張るにはいろいろと無理があり
例えばかつて側近だったが後に都知事落選運動の先頭に立ち精力的に活動してるような
男気ある有志ならば兎も角、ただ普通にそこにいるだけみたいな人が出張ってきて
それで何をしようというのでしょうか?

それならむしろアンシャンレジームの貴族たちを粛清し、時の覇王としてのし上がる
ようでないとわざわざ異世界転生する意味が薄れるのではないでしょうか?

百歩譲って転生はいいとして現時点では悪役令嬢になる必然性はないようにしか見えません。{/netabare}

途中で切ったらもしかしたらのどんでん返しを見逃してしまう可能性がありますが
この設定のコメディについて行くのは相当きついものを感じます。

事実上途中で断念状態ですが、さて今後挽回の局面はあるのでしょうか?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

第1話 テンプレ構造をメタ的な視点でギャグに落とし込んでいるのが素晴らしい。

{netabare} 通常25時配信は翌日の朝に見るのですが、本作は楽しみで見てしまいました。キャラデザはそのまま上山道郎氏の作風ですね。アニメ化でここまで元絵の再現度が高いのも珍しいですね。力が入っている気がします。演出や作画が丁寧でこれは制作会社…あるいはスタッフは当たりのようですね。

 第1話の感想は非常に面白かったです。24分があっと言う間でした。優雅変換(エレガントチート)素晴らしいです。キャラは本来的な意味でのチート設定ではない感じなんでしょうか。王子の名前が思い出せないときの裏の名前が映画俳優ばかりでしたが、デンドロビウムと言う単語がありました。その辺のスタッフの遊び的なのも散りばめられるのでしょうか。

 やはり視聴前に予想した通り、思いっきりテンプレの構造ですね。それをメタ的に分解して、50代の公務員の視点に落とし込んで世界観を作り出したのはさすがです。物事の本質を抽出する力に長けているのでしょう。あるいは原作者を投射したのが主人公なのかもしれまません。その構造自体をギャグにしたんですね。想像以上にギャグよりです。

 不満があるとすると、もう少し女性としてのグレイスで進行した方が乗っかれるかな、という気がしなくはないですが、まだ1話ですからその辺は2話以降でしょう。

 そして、OPを見る限り元のグレイスが檻に閉じ込められていました。これが内面世界だとするとそこにドラマがありそうです。

 EDアニメは素晴らしかったです。動きと演出がかなりいいのでびっくりしました。曲のチョイスもいいですね。 {/netabare}


第2話 元のグレイスの内面が気になる。本当に性格が悪い娘だったのか?

{netabare} 冒頭3分が延々と52歳のオッサンのモノローグでした。しかも結構作画が良かったりして。もうちょっとグレイスに寄るかと思ったら基本、グレイスはアバターとしての役割で、内面はずっと憲三郎で行くという事なんでしょう。

 というのは、今週は3話あたりで話が展開し始める前に、淡々とキャラ紹介なのかな、と思っていたら元のグレイスに何かありそうな示唆がありました。
 親方のところに昔は遊びに行っていたというのもそうですが、猫耳メイドを過去叱っていたセリフが要するにまともな指導なんですよね。不器用で言い方の問題なんでしょうか。この辺は管理職論でもあります。パワハラと愛のある指導の線引き問題にもなりそうです。

 つまり、内面が憲三郎でないと、元のグレイスの人格を救済するための話にならないのかなという感じがしました。

 漢字とかそろばんとか、構造的にはベタな事をやりながらも、キャラを上手に動かしているので見ごたえがあります。

 作画はいいところはいい、手抜くところは手抜いていて上手く処理しています。手抜きも止め絵をスクロールしてごまかしたり、ずっと見せ続けるのではなく、まして崩れるのではなくて、演出で工夫しているのでアニメとして成立しています。

 それと次回予告がいいですね。期待させます。トータルで言えば話もアニメも水準が高いレベルだと思います。

 追記 2回目見ていて気が付きましたが、冒頭の出勤時のJR津田沼駅(妻沼田駅)前の歩道橋の上に「ツマヌダ格闘街」のドラエ・ドリャーエフと主人公がいました。これにはうれしくて涙がでました。{/netabare}


第3話 話的にも予算的にも溜めの回だったかな。それでも面白いですけどね。

{netabare} 木曜日の夜…というか金曜日の朝が辛いです。なんで私は無理して1時からみているんでしょう?もちろん面白いからなんですけど。

 今週はまあワンクッションの週だったかなあ。話はあまり展開しませんでした。男を攻略するという進展はありますが「えっ、私の年収低すぎ」のミームとか小ネタのギャグ回という感じでした。

 予算節約回でもあったのかもしれません。止め絵が多くて海外発注回かなあという感じもありました。いずれにせよ、それでも面白いんだから大したものです。やっぱりキャラの魅力を作り出すといいですね。グレイス(憲三郎)だけでなく、アンナも男性キャラも魅力的だなあと改めて思いました。{/netabare}


第4話 展開は想定の範囲内も、ちょっと作画やテンポ、キャラの扱いに不満がある回でした。

{netabare} なんか、作画が紙芝居になった気がします。最後の2分くらいは良かったですけど。今までは止め絵を上手く使って、演出で面白さはキープしていましたが、今週の奥さんのオタク描写の時のカクカク作画は今のところ唯一の失敗だと思います。ただ、次週予告を見ると来週はよさそうなので、このまま悪くなる一方ではないことを祈ります。

 話そのものもちょっとテンポも悪かったし、ゲーム世界のキャラももちろん面白かったんですけど、何となくギャグの量的に物足りない感じでした。展開は予想はしていましたがそうきましたか。娘と奥さんは回想だけにしては存在感がありましたからね。グレイス本体の絡みとどっちが優先するかと言えば、こっちが先でしょうね。ただ、1クールでグレイスと絡むのかなあ…

 ちょっと不安感が出る4話でした。来週頼みます。{/netabare}


5話 十分面白いけど、現世パートでマイナスにならないかは気になります。

{netabare} ちょっととっ散らかった回でしたが、テンポが良かったです。ゲーム内と現世の同じ場面を見せるのも長すぎると飽きる要因でしょうけど、ほどほどの長さでした。他の異世界ものは開始10分で飽きてくることも多いですが、本作は全部見ても体感10分くらいで、あっという間に過ぎ去ります。

 前半に汗やプンプンの漫符(マンガの記号表現。汗が白い水滴で表現されていた)が入ったのがちょっと驚きましたが、演出で担当者によって独自性を出しているのでしょうか。

 魔法の先生と奥さんが似ていますが、同じ人物じゃなかったんですね。その線もちょっと妄想していましたが外れました。現世パートいいんですけど、やっぱりゲーム世界の没入感が減るのがマイナスになるかもしれないなという危惧がちょっとあります。今のところ上手く処理していますが、今後のオリジナルグレイスの使い方と絡んでどうなるか、ですね。

 途中出てきた緑髪の少女の作画が妙に良かったですが、今後重要キャラになるんでしょうか。コミカル路線でしたけどね。

 5話まで来てこのクオリティなら1クールは面白く見られそうですね。ちょっと話が3話までと比べて停滞感はありますが、エピソードが面白いので十分だと思います。{/netabare}


6話 面白いけど、進展が欲しい気もします。

{netabare} 面白い。とても面白いんですけど、なんか想像と違う展開?もうちょっと元グレイスとの絡みと現世復帰に焦点があたるかと思っていましたけど、そこは結構ゆっくり進む感じみたいですね。単行本も人気で結構出ているようなので、1クールだと何か中イベントがあってそれで終わりって感じでしょうか。大きなイベントで元グレイス様をちょっと見たかったんですけどね。

 そして、面白さを維持しているとはいえ、やはり冒頭の2、3話に比べると徐々にマンネリ化します。今週の様々な出来事は以前見たものの繰り返しになってきています。

 そこを補うのが現世な訳ですがやっぱり次の展開が欲しいと思います。魔法の発表で何かあるのでしょうか?あるいは今回あった、ビーストを通じて何か進展があるのか。{/netabare}


7話 この分だと元グレイスは描かないのかな。2期を是非最終回で発表してほしい。

{netabare} 原作が既刊7巻らしいので1クールで終わりまで描くのかなと思いましたが、それほど進めないみたいですね。面白いからいいんですけど、ちょっと元グレイスの話が見たかったなあ。最終回で2期のアナウンスなかったら原作を読もうかなという感じですね。とはいえアニメは丁寧な作りだしキャラに愛着が出てきただけに、早めに2期が見たいですけどね。

 そうそう、緑の髪の眼鏡の子が活躍してないですよね。後半でどう活躍するんでしょうか。

 しかし、異世界ものであまり目立った作品のない亜細亜堂にしては、丁寧に作りましたねえ。OPの感じだと作品内からの切り抜きっぽい部分があるので、完パケあるいはだいぶ作りためてからのスタートなんでしょうか。であるなら、他の仕事は受注せずこの2期を是非お願いしたいところ。もう半分が過ぎてしまいました。面白い作品は早くすぎさるなあ…{/netabare}


8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

 停滞しているようで、何となく話が進んでいるんですかね。元のグレイスが努力家で真面目過ぎる故にきつくなったのは、既に伏線というより明言されている感じです。彼女のこころを溶かしきるまで描けるのかどうか。あと4話くらいだとすると駆け足だし、既刊の巻数からいってちょっと厳しいとは思います。あとは母と兄がどういう役割になるのかですか。

 それにしても、それほど高予算作品とは思えませんが、丁寧な作画と演出で非常に見やすくていいです。

 今回もあっという間で体感5分でした。本当に面白い。今回そしてもう1回見て「蠱惑の壺DX」で外国の反応を見て3回楽しめるんですよね。本当にいい作品だと思います。

 




視聴前 「ツマヌダ格闘街」が大好きなので楽しみです。

{netabare} 私は原作の上山道郎氏の「ツマヌダ格闘街」が大好きで全巻揃えています。視点がバキやケンガンアシュラのような筋肉と謎理論でなく、梶原一騎のような気合とマッチョイムズだけでなく、非常に説得力があるディテールが描けていました。
 ディテールの描き方は中国武術マンガの名作「拳児」とも違い独自性がありました。しかも主人公の男女の描く物語が面白いんですよね。特にヒロインは魅力的でした。それ以降活躍がなく残念に思っていたら本作の原作と知って、是非見たいと思っています。

 氏の格闘の描き方から言って独自の視点ながらも、エッセンスをくみ取っていると思います。そして物語をちゃんと入れてくると思います。原作はアニメを数話見てから購入を考えます。がんばっていただきたいです。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

底辺なろうかと思いきや意外に良作

タイトルといかにもなろうそうな作画から舐めてて、しかもおじさんが美少女悪役令嬢。あぁー、またまた「わし可愛い」のキモいなろうTS物かと思ったら予想と全然違った

作画の方は低予算なろう系っぽいけど、基本ギャグアニメなのと、そもそも元からこの感じの絵みたいなので丁寧に作っているみたいね

お話は、交通事故で意識不明の地方公務員のオジサンが、乙女ゲームの悪役令嬢に転生して破滅を回避するために奮闘すると言うなろうの典型パターンなんだけど、その料理の仕方が絶妙に上手い

まず第一に、オジサンが美少女に転生したら、予想できるのはTS物にありがちな「あぁ、トイレどうしよう」「こんな風になってるのか」「あぁ、女物の下着が〜」「女友達との入浴がぁ〜」「生理がぁ〜」って言う気持ち悪いパターン。だけどそのTS物くささが一つもない。むしろ違いは50代と10代の視力の違い。年齢、体力にギャップを持ってくるとは考えた物ですねぇ

そのため性的視点なしで、無害なオジサンが転生した先で息子娘達を見守る感じでそれにまつわるギャグに徹しているので不快感は起こらない。特に、普通なら周りをどんよりとした寒ーい状況に追い込むようなオヤジ的な言動でもグレイスの優美な行動に変換にしてしまうエレガントチート能力によるギャップが面白い

これ、考えてみれば、なろうでよくある主人公がなんでも無いことをしたと思ってるのに、周りからゴイスー、ゴイスーとされるのと大差無いはずなんだけどこれも不思議と気にならない。これはおじさまに厨二臭さが無いからかな?

また彼の家族も奥さんと娘含めてオタク家族で、仲が良さそうなのも好感触。特にこの年代の娘と公務員の父親なんてお互い理解不能かと思いきや、親子として認め合って大切にし合っているのがよく分かる

お話自体はよくあるなろうなのに、主人公の生来の人の良さとグレイスとのギャップ、家族愛やゲームの進行に奥さんと娘が関与できそうなところや、そもそも彼がどうしてこの世界に張り込んでしまったのか、どうしたら抜け出そうなのかとかの謎も見所になってて、切り方一つでこうも面白くなるのかと感心した

と言うわけで個人的には今期トップクラスの評価なんだけど、唯一の心配はこれが2020年に始まった青年漫画雑誌で5年も経ってまだ連載中なこと。青年・少年系の漫画でヒットしたものは不必要に終わりが延ばされて、中だるみや本編から外れたエピソードばっかりになって肝心のお話がうまく決着付かないこと多数。基本、悪役令嬢物って破滅回避が目標な分だけ、お話は一直線、無制限に続けるには向かないので、この点がうまく決着付けられるのかが気になる点かな

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

66.6 2 エンタメで伝説なアニメランキング2位
機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(アニメ映画)

2025年1月17日
★★★★☆ 3.3 (57)
122人が棚に入れました
ТV放送に先駆け、上映用に再構築した劇場版作品
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技クランバトルに巻き込まれる。
エントリーネームマチュを名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

CV.黒沢ともよさん『ガンダム』に巻き込まれる

スタジオカラーの『シン~』シリーズ同様、
事前の情報規制、ネタバレ禁止ムードが醸されていた、
TVアニメ放送に先立った先行上映版。

実際観て、確かに、もったいぶるだけのネタはありました。
公式から本予告PVも出て、少しずつ語り出せる空気にはなりつつありますが、
隠したかったであろう、あのネタは、是非、映画館に足を運んで驚いて下さいということで。
ここでは、そこは極力回避して、今後のTVシリーズの展望、願望を語っていきたいです。


【物語 3.5点】
世界観・設定は、比較的、政情が安定した時代を選択。
武力も戦争リスクとして管理されたスペースコロニーが舞台。
戦闘は当局の監視の目をかいくぐった“クランバトル”なる、地下ギャンブルに隔離。

少女主人公他、子どもたちには、
普段のコロニーでの日常と、クランバトルの非日常を往復し、
自身の進路やアイデンティティについて思い悩む余地が今の所は与えられています。

これが例えば一年戦争のような全面戦争下だと、
子どもたちも自問自答する間もなく、切迫する戦局で、生き残るための対応に追われる内に、
色々、能力が目覚めたり、いつの間にかこんな所に来てしまったのかと呆然となるばかりですが。

本作の場合は、ここではない何処かへ行きたい、何者かになりたいという思春期ならではの悩みが、
地に足が付かないスペースコロニーという寄る辺のない環境でモヤモヤで倍加されて、
それを風呂に入って思い耽る時間くらいはある。

立ち止まって考える間というのは少女の青春ばかりでなく政治、イデオロギーの面でも同様。
人間が宇宙で暮らすという困難性は、地球VSコロニーの大戦の勝ち負けくらいで解決できる問題ではない。
その宇宙で目醒めてしまった新人類たちを既存の政体は受け入れないだろう。
では、何にどう挑んでいけば、覚醒した人々が見た理想は実現するのだろう。
そもそも、進化し過ぎた人々が到達した“キラキラ”した領域に、
鬱屈した主人公少女も惹かれているわけですが。
そのキラキラは果たして人が掴んで良い光なのか。

本作はこれら『ガンダム』シリーズが問いかけてきた諸課題を、
一定の秩序がある地球圏の、青春劇、政治劇の中で、じっくり哲学していくタイプの『ガンダム』なのだと私は感じました。

よって、例えば、本作が令和のファーストガンダムになり得るか?
と問われれば、答えはノー。
『シン・ガンダム』と言うよりは、『シン・ガンダムUC』でも見る心持ちで、
今後予定されているTVアニメ版も視聴してみようと考えています。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオカラー×サンライズ

レーダーを無効化され、有視界下での白兵戦を強いられたが故のモビルスーツ戦という原点を再定義するバトルアニメーション。
肉眼による索敵からの先手必勝こそ王道ですし、
それを補完し合う二機一組の“M.A.V戦術(マヴ)”こそ戦時下から培われてきたMS戦闘の普遍的な戦法であり、
クランバトルの基本ルールでもある。
この中で勘で間合いが読めちゃう異能とかチート。
こられの要素が、真っ暗な宇宙空間を背景に、よく再現された味わい深いMS戦闘でした。

キャラデザでは主人公少女マチュの虹のような瞳が印象的。
宇宙環境下で目醒めた人間がたどり着く“キラキラ”も思わせて示唆的です。
初回から一民間人では説明が付かない能力を発揮するマチュですが、
“キラキラ”を恐れない度胸も含めて、生い立ちの解答が気になります。


巨大なMSにリアルに大迷惑する住民という描写もカラーらしいと感じました。
あんなデカいビットが街なかを飛び回ったら難民の居住家屋などひとたまりもありません。

一方でやや興ざめだったのが、この時代でも衝撃で画面が割れちゃうスマホが現役だった点。
『ガンダム』をSFとしても楽しみたい私としては、
未来を感じるデバイスを想像して魅せて欲しいとも感じます。
もっとも、これが今後みんなでデバイスの枠を超えてテレパシーできる世の中が来るという伏線だとしたら脱帽しますがw


【キャラ 3.5点】
主人公少女アマテ・ユズリハことマチュはコロニーで塾通いもする一般家庭代表。
非合法な運び屋稼業に手を染めるニャアンは、戦争難民というコロニーの現実を体現する少女。
シュウジは“キラキラ”な?惑星少年w
メイン3人の凸凹で色々掘り起こせそうな期待はあります。

主人公機・GQuuuuuuX(ジークアクス)
ガンダムの系統ではある最新鋭MSと思われますがガンダムは名乗っていないのが何とも不気味。
カラーが絡むということで、早くも、ネット界隈では、どうせモビルスーツじゃなくて人造人間か何かだろうと考察されたりもしていますし、
“マヴ”のシュウジは愛機を人格を持った存在として語ってもいますが。
私はガンダムが自我を持っても精神の平衡が保てるように、
ずっとモビルスーツのアイコンであり続けてくれるザクでも眺めて安心しようと思いますw


【声優 4.0点】
主人公マチュ役の黒沢 ともよさん。
大事に巻き込まれ芸、厄介事に首ツッコミ芸をやらせたら天下一品の声優さん。
彼女が、平穏な生活を送っていた主人公が地球圏の運命に翻弄されていく、
巻き込まれアニメの金字塔『ガンダム』で主役を務める。

そう聞いたら、私は居ても立っても居られないですし。
今後、例え本作が『ガンダム』じゃないとか、『~Beginning』前半がピークだったとか叩かれようと、
ともよさん演じる、この少女の行く末は見届けたいと私は決意しています。
今回見た限りでは、ともよさんも、どちらかと言えば首ツッコミ芸の方が冴えている印象です。

運び屋ニャアン役には石川 由依さん。
シュウジ・イトウ役には土屋 神葉さん。
とメインキャストの掛け合いにはワクワクできそうです。


【音楽 4.0点】
何を言っても核心的なネタバレを踏みそうな本作ですが、
私は劇伴が一番ネタバレな気がします。
開始3秒で、カラーそっちで来ちゃいましたか。
パンドラの箱開けちゃいましたが、火だるまになっても頑張って下さいって感じで、
確信しちゃう主因は音楽だと思います。

その他BGMは、照井 順政氏が同じバンドでキーボード担当の蓮尾 理之氏と共作で提供。
本劇場版ではキラキラしたエレクトロ成分のアレンジも目立つSFサウンドとの印象でしたが、
『呪術廻戦』劇伴も手掛けて来た照井氏が、カラーにありがちなグロシーンでどう火を噴くのか、今から戦々恐々です。


主題歌は米津 玄師「Plazma」
大衆に売れることをポジティブに捉えている希少なアーティスト。
俺は大衆に媚びないとやさぐれて刺さらない音楽を出してこられるよりは、
大衆音楽はかくあるべきを実現している米津さんの姿勢は、私は好感しています。
本作でも{netabare} “もしもあの改札の前で 立ち止まらず歩いていれば君の顔も知らずのまま ”{/netabare} とド直球な歌い出しでタイアップにも貪欲。

が、大衆音楽上等な私から見ても。
またピックアップした話数の関係もあるだろうと考慮しても。
挿入歌で米津。EDでもう一発、米津。
というのはゴリ押し感を覚えてしまいます(苦笑)

さらに他のアーティストによる挿入歌も二曲あり。
『ジークアクス』。意外と歌う『ガンダム』になるのかもしれません。
MVと揶揄されない程度に盛り上げて欲しいとは思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シンガンダムではなさそうですが、オタク2次創作になる気はする。

 冒頭の3分の1は嬉しいだまし討ちで、素晴らしい映像でした。この作品がファーストガンダムを前提とした内容であることがはっきりします。映画館なので時間はわかりませんが、多分20~30分かそこらの内容ですが、劇場に足を運んだ甲斐はありました。

 見どころは{netabare}シャアがコロニーに侵入するシーンで始まりV作戦の偵察でガンダムを発見し…で完全に1STのリメイク…かと思ったら、そう来ましたかと言う感じでしたし、クシャトリアVS強化ジェガンを彷彿とさせるバトルシーン{/netabare}は見事でした。

 ただ、です。正直言えばその手に汗握るような映像の冒頭に比べ、残りの時間は普通でした。少なくとも、元の作品の好きなところを拾って「僕の作ったすごいガンダム」的な「シン・ガンダム」ではないです。

 むしろニュータイプのサイコミュを言いように解釈してエヴァ的な描き方にしてしまっています。なんとなくSF的に見せていますが、ガンダム(サイコミュ)をいいようにブラックボックス化して、説明不足というか都合のいい設定をニュータイプでごまかそうとしている気がします。

 その意味ではUCでニュータイプをオカルト化してしまった轍を踏む懸念があります。
 というより、人と人のつながり「マブ」(マブダチのマブだと思います)という用語をキーワードにしているので、逆シャアを言い訳にして兵器としてのガンダムではなく、スーパーロボット的なガンダムにしてしまっている気がします。その点でUC的と言った方がいいかもしれません。

 ベルトーチカチルドレンではなくT字のサイコフレームにした苦し紛れの弊害ですね。冒頭のシーンの最後のところはやっぱり逆シャア的なオカルト感はありました。

 で、なんといっても不満は絵柄ですね。冒頭のすごい画像を見たあとだけに、あのキャラデザは腰が抜けるかと思いました。そのギャップよ。このガンダムは萌え絵というかアニメの記号的なのは全然マッチしません。劇画とまでいいませんが、ファーストガンダムレベル(エヴァでもいいけど)くらいのリアリティラインがキャラデザに必要でしょう。

 そこに加えてサブキャラがテンプレで何度見たんだよ…という感じもガッカリ感はありました。

 それと、ザクを民間用の兵器として払い下げているとか、まあ、パトレイバーみたいな雰囲気を出そうとしているのかもしれませんが、何か、モビルスーツに機械兵器としてのリアリティがないんですよね。

 補給、整備、修繕、運搬、保管…などを描いていないので、兵器として運用をしているように見えません。工房といういか格納庫的なものはなくはないんですけど、単なる謎基地でしかありません。ガンダムはもちろんですけど、ザクもそう感じてしまいました。その原因は見せ方とか世界観もあります。そういう場面をシーンとして入れるべきだと思います。

 原状ではテーマが見えてこないのが何とも…もちろん、この後に続くでしょうから見えなくても当然なんですけど、なんというか深味が出る予感がしないというか… {netabare}ソロモンの破壊作戦{/netabare}のときにザクのエネルギーについての話があったのでそこかなとも思いましたが、それはやらない感じです。

 やっぱりマブ…人のつながり云々という面白くもない今更感のあるのがテーマになるのか。うーん、やっぱりカラーは良くも悪くもオタク集団ですねえ。テーマよりも描きたいものが先行してしまう可能性があります。オタク2次創作ですね。同人誌で薄い本じゃなくて、オリジナルモビルスーツのデザイン本みたいな奴。あんな感じです。お前らこんなの見たかったんだろ?で終わるのかなあ…

 話が大きくなるなら悪い意味での世界系になる気がします。人類補完計画…ニュータイプ版の。つくづくサイコフレームは悪手だったなあと思います。クリエータの創造力不足を補う便利グッズになってしまっているかも。

 まあ、今日見た感じではそんなところです。重ねていいますけど、冒頭の映像はすごかったです。



 追記 いや、やっぱりシン・ガンダムかなあ…僕の考えたガンダムのIF世界を徹底的に作りこんでいる冒頭シーンから言って、その設定は今後につながるのか。うーん、問題はシャアですよね。

 一方で、サイド6の分断から今の世界に繋がるテーマは作れなくはないですからね。宇宙世紀ガンダム、ファースト、Zから逆シャアまで、Vガン以降と富野監督の思想が違いますからね。カラーの人たちが好きそうなのが逆シャアとVガンのあたりです。
 富野氏はガンダムという名称とニュータイプ思想を後に躍起になって否定しました。で、かなり直接的にアニメのみのオタク、教養を持たないガンダムファンを批判的に見てやきもきしていたようです。

 そこを今回のガンダムでどう扱うか。つまり、ファーストを肯定的に扱ってしまうとオタク妄想のシン・仮面ライダーやシン・ウルトラマン的なシンガンダムになります。Vあたりですと、やはり人類補完計画になってしまいます。

 現実に帰れというメッセージが入るならシンエヴァですね。ただし、シンエヴァが現実に帰れといっているようで、庵野氏は結局特撮とガンダムとヤマトですからね。その点でその現実に変えれというメッセージは間違っているのかとも思います。最近は単なる庵野氏とカラーのエヴァからの卒業式だけだった気もします。その点で富野氏のメッセージと気合が違います。

 本作にもどると、やっぱりさっぱりわかりませんね。いい方に裏切ってくれることを祈ります。それにしてもキャラデザだけはなんとかしてほしいなあ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「う、嘘やろ!」、「こんな…、こんな事が許されてええんか!」(初視聴時の気持ち)。ビギニングを放送前に1時間スペシャルで放送希望。

 ネタバレできないとほぼ書けないので、擬音などでぼかして簡単に書きます(ご容赦ください)。冒頭の効果音でニヤ、本編数分で「ええっ〜!」、某杉田さんでニヤニヤ、まさかあの人がアレにってだけで「うぬ!」、そしてまさかの方向に行くので「おわぁ!!!(賛否両論ありそう)」ということでした、終わり。


 というのだけでは、流石に酷いので庵野さんの影に隠れがちだがガイナックス出身の大好きな監督鶴巻さん論を少々。庵野さんがエヴァで燃え尽き、いちお「カレカノ」やったけどその後は実写に行ってしまった後のガイナックスで気を吐いていたのは何と言っても鶴巻さんの「フリクリ」と「トップ2」だと言いたい。


 もちろん「グレンラガン」もありますが、今石さんはガイナックスにいたからこそあれだけの仕事をやれた気が個人的には…(その後のトリガーでの仕事を見ると)。


 この2つの特徴は、青春と上手くいく「セカイ系」というのが共通項な気がします。どちらも主役の前から大切な人はいなくなってしまうが、ちゃんと成長して「セカイ」から「世界」へと抜け出すことに成功する物語である。この辺が新海さんとは違う!(飛び火)。


 さらに、かなり病んでいた庵野さんが青春ロボものをやっても本人の当時の気持ちが、社会全体の雰囲気が乗っかって「エヴァ」はあんな良くも悪くも物凄い作品に、伝説になってしまった。


 しかしその点、鶴巻さんが青春を描くとビビットでサブカル的なセンスを有しながらも、芯に人は成長しうるという真っ当な価値観がドスンと下支えしているからエンタメとして重心が崩れない。だから両作ともに、ラストは主人公が上を見上げるカットに着地する。


 故に、本作も過去の富野さんのような重くて暗い戦争や人間の業でも、庵野さんがやるように参照的で謎めかしすぎもせず、青春の中で大切なモノを失うがちゃんと成長するエンタメに着地してくれそうな予感がします。ニュータイプによる革新という富野さんが思いつたけど投げちゃったテーマが中心にきそうだし、歴史改変の部分も面白いし、「なんちゅうもんを…以下略」。私の大好きな「山田玲司のヤングサンデー」でも特集やってくれないかなぁ〜。


 それにしても、ネタバレを踏まないで本作を見てキー坊みたいになった衝撃は流石にもう二度とないと思うので、こんな映画体験をさせてもらえただけでこの作品には感謝しかありません。正直ガノタでは全然ない私ですが、もうワクワクが止まらないよぉ〜。



(後記)


 山田玲司先生のシャア=庵野さん、シャリア・ブル=鶴巻さん、マチュたち=鶴巻さんの子供世代説は流石の興味深い説で、凡百の考察勢のワイワイ言ってるのとは違う視点でええのう。島本和彦先生の『宇宙世紀拷問』、玲司先生の『上書きテロ』はパワーワードやなぁ。


 鶴巻さんの今までの作品を考えると、シュウジが消えてマチュが成長し、マチュとニャーンは終盤前くらいに敵対します。しかし、最終的に和解して最後にマチュも消えて最後に残されたニャーンが全てを受け継いで空を見上げるエンド!と予想します。つーか同じような予想してる人がいて嬉しい。まぁ半分ネタな予想ですが。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7
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