ようす さんの感想・評価
3.7
「これは、神奈川県川崎市で繰り広げられる、善と悪の戦いの物語である。」
2008年放送のアニメ。
当時はテレビ神奈川とニコニコ動画だけで放送されていたそう。
たったそれだけの放送から人気が広がったというのは、すごいですね。
もともと注目度が高かったのかな?
1話が15分程度のショートアニメ。
全26話です。
● ストーリー
神奈川県川崎市。
そこには世界征服を企む悪の組織“フロシャイム”の支部があった。
フロシャイムの幹部である、ヴァンプ将軍。
そしてその部下の怪人たち。
彼らの前には強力な戦士が立ちはだかっていた。
そのヒーローの名は、天体戦士サンレッド。
川崎市では今日も、
正義と悪の戦いが繰り広げられていた。
ヒーローものだけど、
ただのヒーローものじゃないのがこの作品の面白いところ。
あらすじだけ見れば正義と悪の物語ですが、
キャラを見ればどっちが悪でどっちが正義なのかわからないw
正義のヒーロー・レッドは彼女の家でヒモ生活しているダメ男で、
乱雑な言葉遣いに容赦ない暴力という、ガラの悪い男ですw
そしてヴァンプ将軍率いる怪人たちは、
世界征服と打倒レッドを掲げ、今日もボコボコにされるw
レッドに怯え、
戦い以外の時は穏やかな雑魚可愛い怪人たちです。
そんな普通じゃないヒーローと怪人たちが川崎市で繰り広げる、
日常の物語。
バトルはレッドの一撃により一瞬で終わることがほとんどなので、
それよりも普段の日常を楽しむ方がメインになるかな。
5話までは正直何が面白いのか掴めなかったのですが、
最終話に近づくにつれて、気が付けばハマっていました。
一度この作品に足を踏み入れたら、
じわじわと癖になっちゃう系の作品ですね。
15分という長さもちょうどいい。
短いストーリーがいくつも合わさってできる1話。
最初はこの15分でも長く感じていましたが、
気が付けば普通に楽しめているという。
キャラの魅力が大きかったのだと思います。
● キャラクター
主人公の正義のヒーロー、レッド。
ダメ男で乱暴者。
気分で怪人たちを振り回す。
怪人は力でねじ伏せる。ストレス解消程度のノリで。
怪人たちが引くぐらいの輩っぷり、笑う。笑
ヒーローマスクは常につけているけれど、
ヒーロースーツは滅多に着ない。
Tシャツ短パン+サンダルがデフォルト。
怪人との対決はコンビニ行ぐらいの感覚?笑
怪人たちを弱いとは思ってるけど、馬鹿にはしてない。
かみ合わないやり取りに呆れてはいるけど、嫌ってはいない。
むしろ、良好な関係なのよね。
戦いもするし、ボコボコにもしちゃうけど、
一緒にお酒飲んだりご飯食べたり、友達みたいだったりもするw
怪人たちをやっつけた後の説教タイムは、ただのレッドの愚痴。
弱いくせに襲ってくんな!とか、ヒーローのする説教じゃないw
恋人のかよ子には、
どこか頭が上がらないところも人間らしくて好感持てたりする♪
まさか最終話、かよ子とレッドの話で
うるっとさせられるとは思わなかったわ(´;ω;`)笑
世界征服を企むフロシャイムの怪人たち。
レッドが強すぎて弱く見えるけど、
本当は強いらしい。
見た目は怪人だけど、
レッドよりも良識ある気がするw
レッド以外には手を出してないし、
人助けもしてるし、
ヴァンプ将軍はカリスマ主夫で、
ご近所付き合いも良好w
悪の組織の幹部とは信じがたいほど、
ヴァンプ将軍がいい人なのよね~。
面倒見もよくて、いい上司♪
なぜ彼の料理コーナーがあるのかは不思議でしたがw
まあカリスマ主夫だからしょうがない。笑
髭男爵の二人が声優で参加しているのですが、
意外にも上手でキャラにも合ってて、いい仕事してました。
ヴァンプ将軍を山田ルイ53世が、
戦闘員1号をひぐち君が演じています。
私のお気に入りの怪人はウサコッツですね♪
あれは可愛すぎるマスコットww
タレミミ先輩のダンディボイスも好きでしたし、
ウサコッツの可愛すぎる見た目&ボイスに癒されてました(*´ω`)
● 音楽
【 OP「溝ノ口太陽族」/ manzo 】
この曲普通にかっこいいんだがw
戦闘シーンは本編にはない詐欺ですがw
レッドのかっこいい戦闘シーンが見れるのはOPだけ!
【 ED「鶏タンゴ鍋」/ 森野熊八 】
歌っている方は、作中でヴァンプ将軍のお料理コーナーを担当している料理研究家の方だというww(手元だけ実写登場)
後から知って笑いましたww
普通に歌うまいww
● まとめ
レッドは常に暇そうにしてるけど、
かよ子の台詞通り、正義のヒーローが忙しい世の中なんて嫌だもんね♪
だからレッドはこのままダメ男でいいのかもしれない。笑
そしてそんなレッドとの対決を楽しむフロシャイムの怪人たち。
こんな正義のヒーローと悪の組織の関係もよいものだ^^
2期も楽しみたいと思います♪