てぶくろ さんの感想・評価
2.3
ライトな層はポカーンで、コア層には浅さを見抜かれる一番悪いパターン。
全体を通して
{netabare} この作品に対する率直な感想としては「1クールしかないなら物語を最適化して持って来い」です。
オリジナルアニメにおいて、尺との兼ね合いができていないのは致命的だと思います。
まず、キャラを削ってけ、インモータル9とか言うてる場合か。
警察のおっさんも削れ、結局なんの役割もなかったやんけ。
人形遣い師も削れ、ただでさえ掴めない世界観のなかで思わせぶりなキャラが多いのに、要領の得ない謎めいたキャラなんか出すな。
本筋がままならん状態やのに、ロードムービー的な要素を取り入れてる場合やないやろ。
畳めもせんのに無駄に話のスケールを大きくしていくな。
と、まぁ色々根本な部分が気になってくると、ある疑念が生じてきます。
それは「社内で何かゴタゴタでもあったんですか?」です。
この作品は、最終回こそ博士に全部被せて終えましたが、終盤で急に展開を巻いた というよりも物語全編を通して所々にあったエピソードをカットして無理やり繋げたという印象が強いです。
ですので、当初は2クールある想定で進行していて企画がほとんど固まってきた段階で急遽1クールに変更を余儀なくされてしまったのではないか と個人的に推測しています。
というか、単純に元々1クールの企画でこんなものを生み出したのだと信じたくありません。
まぁでも仮に2クールあったとしても、現状よりはマシ くらいの評価になったと思います。
人造人間による同族殺しというテーマが持つ力とバトル展開で、物語として最低限の体裁を保ってはいますが、設定や思想に熱が入っておらず内容そのものがすげぇつまんないからです。
そして、なによりキャラがつまんないからです。これはもう尺のあるなしは関係ありません。
ルジュとナオミの掛け合いも効果的に作用したところはなく、ナオミが若干嫌われて終わりました。
作画面も正直2話がピークで、後は特筆するような場面もありませんでした。
結局のところこの作品がこうなってしまったのは、脚本だけのせいなのか、尺を用意できなかったプロデューサーのせいなのかはわかりませんが、どっちにしても周年記念で金と時間をかけてアニメを作って会社のブランドに泥を塗るって何してるこっちゃわかりませんね。
{/netabare}
第1話と第2話視聴しました。
{netabare} 個人的に楽しみにしていた作品ではあるんですが、第1話を視聴して最初に抱いた感想が「せ…設定が多いな…」です。
視聴者として、ふるいにかけられているような気分になりました。
世界観+独自用語+キャラクター+キーワード+人間関係でジャブジャブでしたね。
単語だけ聞いていると、それが固有名詞なのか何かの言い換えなのか、漢字にルビを振っているタイプのやつなのか、はたまた人物名なのかもわかりません。
ただでさえややこしいのに、変身後で名前が変わったり擬態能力を出してきたりとややこしさに拍車をかけているのは一周回って面白かったです。
視聴者を混乱させておいても、後半のバトルパートで掴める想定だったんでしょうけど、正直フルアーマーになった時点で「あ、そういう感じなのね」と若干肩透かしを食らった感も否めません。
重厚な世界観を醸し出していたのに、やることは肉弾戦なのか…。
人造人間で、かつそこからさらにまた変身すんのね。
第2話目はまた、公式ホームページに載ってるキャラいわゆるネームドキャラがわんさか追加されたりしましたが、話の流れ自体は一転してシンプルなものでした。
作品の雰囲気はまだ掴みきれませんね。
戦闘に至るまでの動機付けはアレでしたけど、戦闘描写自体は迫力があって楽しめました。
ですが、この戦闘描写があるからまだなんとか視ていられるというのが正直なところ。
次話くらいがこの作品の分水嶺になりそうです。
次回に期待です。
{/netabare}
第3話まで視聴しました。
{netabare} うーん…これは…なんだかな…。
1話から引き続き、設定ややりたい事がたくさんあることは理解できるんですが、なんだかそれらが上手く出力されていない感じがします。
人間にはできない仕事を任せようとしてるのに、なんで人型にして人格を与えてるんや?
正直、まだこの作品の世界観が掴めていない中、登場人物の数だけ増え、ありきたりではないもののSFなら必ずどこかで見たことのある展開があると、視聴者的には他の類似作品を想起し続けないといけません。
ツカミに成功したとはいえない本作品がこれから先、どれだけ興味を引き続けられるか期待ですね。
{/netabare}
第4話まで視聴しました。
{netabare}個人的には暗い話も悲しい話もやるせない展開も好きなんですが、それはつまらない話 とはイコールではないと思います。
2話かけて "幻影のヴェルデ" についてやったものの、結局はよく知らんやつが勝手なことして、勝手に殺されて、本丸と一騎打ちして勝ちました、って言われてもな…。
バトルにしても、幻影を使ってくる相手にゴリ押し力比べでサックリ終わってしまい、アフダルがヴェルデだったのか!という驚きも数瞬で、だから何?となってしまいました。
ていうか、そもそも幻影って能力が黄色の人の擬態能力と若干被ってるのも気になります。
そして、やっぱり変身前と変身後で名前が変わるのややこしいですね。 登場人物も対象をどっちの名前で呼ぶか変わりますし。
今の所この作品は、暗くてつまんなくて、メッセージ性を持たせている割に設定に説得力がなくて、一話完結風にテンポ良くやりたいのに登場人物が多くてややこしく、なんとかついて行ったとしてもしょうもない区切り方をする、そんな状況です。
なんだか、制作側の狙いがことごとく裏目に出ている感じがしますね笑
あ、でも変身前のBGMは好きです。
{/netabare}
アニメージュのインタビューを読んで
{netabare} アニメージュ2月号に掲載されている、シリーズ構成の出渕さんと根元さんのインタビュー記事を読みました。
そこには、この作品が現状こんな感じになっているおおよその要因が書いてありました。
まず、出渕さん曰く、本作品の企画の出発点は女キカイダーであり、当初は悲しさや寂しさをストレートに描く物語であったが、時流を鑑み また本人的にもポップさを取り入れていったと語ります。
その結果の一つがナオミの誕生だそうなんですが、そりゃまぁ制作としては掛け合いができた方が何かと楽なんでしょうけど、視聴者的にはよくわからんキャラが1人から2人に増えただけなんで、まだ効果の程はわかりませんね。
続いて第1話についても触れられていました。
全体的に尺が足りないらしく、前置きをバサッと削って、取り敢えずちょっと変わった世界で暗殺の任務をしている彼女たちをあまり難しく考えずに観てもらいたかったと語ります。
正直、個人的にはどれだけ尺が足りなかろうと、第1話にて世界観の説明や前置きは多少なり必要だったと思います。
削ったところに擬態能力持ちという混乱を招くジャロンというキャラを入れているようなら、なおさらです。
むしろ、コイツを積極的に削れよ。
オリアニは第1話でどれだけ人の心を掴めるかが特に重要だと思います。
昨今は毎クールごとに両手足の指を使っても数え切れないほどの数のアニメが放映されています。
そんな群雄割拠な中、オリアニは人気原作のアニメ化などとは違い、見つけてもらって選ばれなければなりません。
にもかかわらずこの作品の、分からないことだらけだろうけどまずは見てほしい、というスタンスはなかなかに甘えた考えだと思います。
また、オリアニはSNS上の口コミも大切だと思います。
話題になれば、今や配信サービスの普及によりスルーしていた人も追いつきやすいですし、とりあえず第1話を見てみるかという人も出るでしょう。
しかし、この作品の第1話の作りでは人に勧めづらいし、話題にもしづらい。
もしかすると、構想当初の悲しさや寂しさをストレートに描いた暗い作品の方がコアなファンを掴んで話題になったかもしれません。
他には、出渕さんも根元さんも、アニメの世界に特撮の感覚を入れることについて言及しておられました。
さらに、根元さん曰く 出渕さんはテーマや設定に対して色々と真面目に考えるところがあるけど、今回はちょっとふざけたいんだとおっしゃっていた。と語ります。
これらに関しては、そういう要素がちゃんと表現できているように感じます。
ですが…巡り合わせが悪いというかなんというか…このクールでは同じオリジナルアニメとして、「勇気爆発バーンブレイバーン」とマッチングしてしまいました。
特撮的な要素もふざけている感じにしても、完全に話題を掻っ攫われているように感じます。
元々時流を意識出来ていなかったのに、放映のタイミングすら悪いなんて気の毒でしかありません。
{/netabare}
第6話視聴しました。
{netabare} 前話で雰囲気を変えてきたかと思ったら、今話はまたえらく分かりやすい展開となりました。
でも、これ…最後の ナオミは守護局の人間でした!っていうのをやるために、なんとなく事件を起こして取り敢えず戦闘しとくかってだけだったような…。
尺が無い事を嘆いていたのに、こんな1話に尺を割くんですね。
今話のジャロンさんはマジで何がしたかったんでしょうか?
何か別の目的があって潜入していて、たまたまルジュとバッティングしたわけでもなく、ルジュと戦いたかったからわざわざ他人に化けて無差別に殺し回ってみましたって……何の意味があるんや?
そもそも、最初クルーに化ける必要もあったんか?
ここでのジャロンさんの行動は今後の何かの為だったのか。
それとも、ジャロンさんなら「面白いですねぇ」とか言わせておけば行動に合理性がなくても何とかなるからただ便利に使われただけなのか。
それともそれとも、脚本が船での殺人事件をやりたかっただけなのか。
今後に期待です。
{/netabare}
第7話視聴しました。
{netabare} 第7話にして ようやくというか、満を持してというか、物語の輪郭を捕らえたように思います。
今、スタートラインに立ったかのような新鮮な気持ちです。
世界観や設定において、今までポロッと言っていただけだったものが整理され、この作品のテーマの1つである「同族殺し」に対しても肉薄していきました。
混乱の種だった登場人物の多さもようやく機能してきそうで安心しました。
視聴者側と同じ「状況がよく分かっていない」という立場から調査をしてくれようとする刑事さんはありがたいですね。
ただ、やっぱり専門用語が多い点は困りものですね笑。
頭の中で整理してついていくのに、中々必死です。
守護局っていうのはつまり警察で〜… ネアン=人造人間を統括しているのが真理部で〜… でも守護局にもネアンを取り扱う守護局人造種監査部っていうのがあって〜…さらにこの守護局と真理部を監督する人造種厚生倫理委員会ってのもあって〜…
んで、ナオミはその守護局の「神祇官」っていう音で聞いても文字で読んでもイメージしづらい高官で〜…とか。
ネアンの中でもインモータルナインと呼ばれる特別な個体がいて、彼らはディフォルムという変身機構を用いてグラディエーターという戦闘形態に変身でき、イドと呼ばれるコアのようなものがあり、ネアンによるアルターというテロ組織を先導したりしなかったり、入ってたり入ってなかったりする。
ちなみにネアンによる団体は他にもあったり、主人公のルジュもディフォルムしてグラディエーターになるがインモータルナインではない…。
…………うーん、なかなか根気がいりますね!
公式ホームページに用語集ができたのでこれからはだいぶマシになるでしょうか。
覚えた頃には最終回になっていそうですね。
次回に期待です。
{/netabare}
第8話視聴しました。
{netabare} 前話でギアが上がったかと思われましたが、状況は芳しくありません。
なんでしょうね、世界観やキャラクターが面白さに繋がっていないような感じがします。
今回、たまたま見つけたお父さんの記憶図書館にて、過去とお父さんの心情を知るという なかなか裏ワザ的な手法を用いたため、明かされる過去がただの設定出しにしかなっていません。
ルジュとジーンの意見の対立も、ルジュの主張がたどたどしいのは分かるんですが、ジーンの主張が 混乱を招くことになる だけで元真理部次長としてなにか具体的なものが出てこなかったのが残念です。
こんな状態で、どっちの意見も正しいよね とされてもそりゃ浅いものになってしまいます。
場面は動き、アルターは真理部を襲撃します。
前話で、ジルさんは仲間のイド回収よりルジュの救出を優先したと言っていましたが、そこに対した理由はないんですね。
こんな風に正面突破してくるなら、回収と救出を同時にやっても良かったんじゃ…?
前話で死んだ警備ネアンは無駄死にすぎますね笑
そして、ジルさんこと 閃光のシルヴィアによってアルターの目的が発表されます。
ネアンたちを縛るアジモフコードを無力化するため、インモータルナインそれぞれのイドに隠されたコードイヴを手に入れ、それを起動するためのルジュのイドも手に入れる。 だそうです。
かなり話の構図がすっきりしました、喜ばしいことですが で、あるならば物語冒頭からもう少しシンプルにしていて良かったんじゃないかと思ってしまいます。
これではここまでの間、小難しい雰囲気を纏わせていた甲斐がありません。
個人的に活躍を期待していた、ノイドくんが撃たれてしまいました。
これまでの彼も、撃たれてからの反応も血を流す様子もほとんど人と変わらないので、「あなたといると自分がネアンであることを忘れていました」という台詞がどうにも軽くて浮いてしまっていますね。
この先の展開でもう一捻り二捻りあることを期待します。
戦闘シーンが序盤に比べて大人しくなっているのも気がかりですね。
次回に期待です。
{/netabare}
第9話視聴しました。
{netabare} 今話は全ての元凶である来訪者との対話がなされたわけなんですが、色々と腑に落ちない部分が残る一話となりました。
それと、この作品に限った話ではないんですが、謎とか動機とかが明らかになっていけばいくほどつまんなくなってくることってありますよね…。
なんかほんと企画発足時のエピソードであった、社長と会った際「そろそろなんかやろうか」という感じで動き出したってエピソードが如実に表れている気がしますね。
ラーゼフォンから20年近く経つし、ボンズも25周年だし周年記念でなんか作るか のノリですよね。
では、本編です。
前回から引き続き戦闘シーンが続きますが、あんまりパッとしません。
取り敢えず爆発させて、なんとかシーンを保たせている印象です。
かと思えば、ナオミがネアンであることを明かしたところはやたらヌルヌルしていましたけど。
ナオミに連れられ来訪者と面会し、色々と教えてもらいました。
来訪者さんが来訪した理由とはつまるところ、「金星というめちゃくちゃ気に入った物件を見つけたので、お隣の人類さんに引っ越しのご挨拶として、科学技術やネアンの作り方をプレゼントした」とのことです。
恒星間航行での環境に最適化し、世代をまたぎ進化までしたのに今さら原初の姿で定住したいんか?
この人らの感覚で永劫の旅を今の姿でしてきたのに?
流浪の民とかじゃあかんのか?
金星のなにがそんなに気に入ったんや?
というか、そんなスッと戻れるようなもんなんか?
ナオミとルジュのやり取りを見て、相対的共鳴とか無意味な同調、過度のシンクロとか言っていますけど、あんたらがそうやって仲良くセリフを分けっこして喋ってるのは無意味な同調で過度シンクロではないんか?
簒奪者側の目論見が、コードイヴを使ってネアンを解放して、その混乱に紛れて戦争を仕掛けようとするってなんかやり方が回りくどくないか?
簒奪者も金星狙ってるって金星大人気やん。
来訪者は別にネアンとかに頼らず自分らで勝手にテラフォーミングでもDIYでもしたらいいのに。
人類にネアンの作り方を教えて、人類が作ったネアンがちまちまテラフォーミングしてるのを40年近く見守ってるってことですか?酔狂すぎません?何処が合理的なんですか?
ていうか、ネアンは簒奪者たちに有効な戦力になるって、それは裏を返せば自分たち来訪者に対しても有効ってことですよね?
そんな後々危うい技術提供も辞さないくらい金星が魅力的ってことなんでしょうか。
金星開拓の労働力としてネアンを提供したと言うなら、やっぱり物語当初から感じている「何故、ネアンを人型にして人格も与えてたのか?」という疑問点が大きくなっているように感じます。
簒奪者側の考えも伺ってみたいですね。次話であったりするでしょうか。
あとこれは物語に直接関係しませんが、本当にこの作品は、来訪者(ゼノア)とか簒奪者(ユノイド)とか、ナオミ(ファースト)(プレネアン)みたいに一つのものに複数の名前をつけてみるやつ好きですね。
{/netabare}
第10話視聴しました。
{netabare} 今話は、2話 6話と同様に移動回となりました。
この三話とも脚本を担当していらっしゃる うえのさんはもう完全に移動パート担当なんですね。
本編は主に、意識を取り戻してから性格が変わってしまったというシアンを軸に進行していきますが、正直 シアンというキャラに思い入れがなんにもないからなぁ。キャラそのものに対しても、彼女の役割に対しても…。
ナオミがシアンに対して、「そんなキャラじゃなかったでしょ」と言いますが、元々のキャラの印象なんかこれっぽっちもありません。
正真正銘 ぽっと出のキャラという印象しかありません。
それと…作画がギリギリというか…なんかキャラの顔が安定してませんね。
一番安定していてかつ気合いが入っていたのは、アッシュ刑事の顔でしたね笑
どこかモッサリした印象をうけるこの状態の会話パートは、内容も相まってなかなか苦しいもんがありますね。
その後、インモータル9の思い出話があったりナオミが家族について考えたり、ルジュがナオミとの関係性を改めて考えてみたりなどありました。
こんなこと言うと元も子もないんですが、わざわざせなアカンような話やったかなぁ…?
思い出話はフワッとしているし、そういえば制作の寵愛を受けているジャロンは前話からなんかしれっと戻ってきているし、家族について考えるナオミもその比較対象の描写がうすいからなんとも言えないし、ルジュとナオミの関係性も ナオミがネアンと分かってしまえばバディとしての魅力はもうそんなにないし…などなど色々考えてしまいます。
この移動回って元々は本筋に対する肉付けであったり、一息入れたりするためのものなんでしょうけど、本筋の方が大したことないので用を成してないんですよね。
出渕さんはロードムービー的な要素も楽しんで、とおっしゃっていましたがなかなか厳しそうです。
物語は終盤に差し掛かっていますが、いまいち緊張感も危機感もなくて、続きが気になるかと言われると 正直微妙です。
以下、次回予告の抜粋です。
捕らわれのジーンに、その母『エヴァ・クリステラ』と彼女の作ったコード・イヴについて話す人形遣い師。人類への反乱を思いとどまらせようとシルヴィアとの対話を続けるジーン。だが、頑なに戦いをやめようとしないシルヴィア。二人の会話から明らかになる新たな事実に驚愕するアエス。そんな彼に、ジーンは幼い頃から抱えていたインモータルナインたちへの想いを語る。
なんか…話してばっかりですね笑
あえて情報を伏せているのか、それとも今話同様たいして話は動かないのか、次回に期待です。
{/netabare}
第11話視聴しました。
{netabare} たいして話は動かない が正解でした。
うーん…なんて苦しい展開…。いや苦し紛れな展開と言った方が良いでしょうか。
予告の通り、創造主たるエヴァさんやコード・イヴについて話すシーンや、シルヴィアとジーンの対話のシーンがありましたが…
これ…何かを説明しているようで、その実これまでのあらすじを今一度なぞっているだけでなんも言ってなくないか?
そして何と言ってもプラント内を進むくだりが、申し訳程度に出てくるロボットを蹴散らすだけの描写と、何にもならないジャブな会話で非常に退屈です。
シアンが丁寧なネタ振りでフラグを立て、直後に案の定操られているのは笑ってしまいました。
こんなもっちゃりした展開をやるくらいなら、いきなり中枢付近に乗ってきた機体ごと突っ込むとかでいいんですけどね。
ルジュたちを分断して視点を分けることで、精一杯の尺稼ぎをしているところをみると、終盤を盛り上げようとかいう気はさらさら無いんですね。
この作品は全13話のようですけど、やることないならスパッと12話で終わっておけばいいのに…。
ジーンがエデンの息子とか そういうの今さらなにかに発展できるのでしょうか?
2クールあればインモータル9の面々を深堀れて、もっとドラマチックにできたりしたんでしょうか。
うーん…でもこの作品、初っ端の前提部分をバッサリ削ってスタートした割に別に中盤で大した展開があったわけでもないんだよな…。
残り2話、最後くらいは今一度 迫力のあるアクション作画を拝みたいですね。
次回に期待です。
{/netabare}
第12話視聴しました。
{netabare} 前回のもっちゃりした展開を経て、いよいよインモータル9の面々と接敵します。
戦闘シーンなら盛り上がるか と思っていましたが、芳しくありません。
なんていうか、台詞が軽いんですよね。
冒頭の簒奪者の台詞「我々の新しい故郷に祝福を、そして我々の敵に死の喜びを」とか、この方々って色々と超越した存在ですよね? なんか安くありません?
簒奪者から指示されたオペラがこういうこと言うならまだ良いんですが…。
そしてその後の台詞も同様で、
人形遣い「しばらくは即興、役者自身を映す真実の姿 糸なき操り人形たちが織りなす真実の即興劇を!」とか、
ジャロン「あなた方はユーモアの塊、きっとこの長く退屈な芝居をアレンジしてくれる」など…。
大オチが大したことないなんてとっくにバレてるのに、それっぽい台詞をぐにゃぐにゃこねくり回しやがって…。
いや、逆に、だからこその健気な足掻きなんでしょうか。
グラウフォンとエデンの対決は、そのバックボーンの三角関係がもっと深くあれば、こんな取って付けたような感じにはならなかったでしょうね。
描写不足は尺の都合上致し方ないなら、あんな愛故に!を前面に出さず匂わすくらいでよかったんちゃう?
ジャロンとシルヴィアの会話シーン。
シルヴィア「陳腐なセリフね…何故陳腐かわかる?中身がないから、何故中身がないかわかる?あなた自身が中身がない空っぽな存在だから」
なんだかこれはこの作品対して、すごいブーメランになっている気がしますね笑
陳腐な展開ね…何故陳腐かわかる? 中身がないから、何故中身がないかわかる? 元々2クールくらいある想定でキャラに伸びしろとしての余白を作っていたけど、結局1クール分の尺しか用意できず でももう話の構造を変えるわけにもいかなくて、とりあえず収まるようにしかしていないから、ただただ余白が目立つだけになっているからよ。
シルヴィアとルジュの戦闘シーンで、金星のネアンの寿命は3年、可哀想でしょ!って訴えかけられても…いやだから人格とか入れんかったらええやんっていう物語当初から指摘されている部分から動かないんですよ。
可哀想なのは寿命が3年しかないってところじゃなくて、もとより消耗品的に扱う作業ロボットに自我を与えたり人型にしているところでしょうよ。
ナオミがルジュのもとへ駆け出すシーン。
印象的にはなってるけど、画面のテンションと視聴してる側のテンションにギャップが生まれているように思います。
ルジュとナオミのバディって別にそんな魅力的じゃないんだよな…。
人形遣いの正体は死んだはずののか博士でした! わぁびっくり!と言いたい所やけど、まぁでも他にキャラおらんしな…。
博士じゃなかったほうがびっくりやな。
さて、次話はいよいよ終幕 期待したいところですが、恐らくこれまた思い入れのないシアンとのバトルでしょうから内容には期待せず、最後のアクション作画くらいは気合いが入っていると思いたいです。
{/netabare}
第13話視聴しました。
{netabare} うわぁ…いやはや…これはこれは…前話の段階で最終話に期待はしないとはいいましたが、ここまでとは笑
こんなオチのために第13話までわざわざやったのかと思うと嘲笑や誹りを免れないと思います。
では本編です。
正体を表した博士の自白パートが始まります。
インモータル9の行動は私が作った設定だ!などというほぼ夢オチと変わらないような始末をつけるんですね。
博士は人形を使ってインモータル9の成り立ちについて話してくれましたが…
これまでに何度も聞いたあらすじをなぞり、最後にそれらは私が設定したんです と付け加えるだけ、なんてお手軽なんでしょう。
劇作家とか演出家とか都度都度強調してますけど、そんなに言うならもう普通に劇とか作ってた方が幸せなんじゃねぇのかこのおっさん。
アエスが「なんでそんな事僕たちにしたの」という良い質問を投げ掛けます。
答えは、人形たちは人間になれるのか、人間を超えることができるのか試したかったから、だそうです。
いや、その…このおっさんの「何が人間を人間たらしめるのか」という思想もなく、何をもって人間を超えたと定義するのかも明かされないままこういうことを言われましても…。
ていうか、こういうことを試したいなら、アジモフコードのないインモータル9じゃダメなんじゃないの?
さらに、彼ら彼女らに設定やら筋書きを与えてちゃ意味無いんじゃないの?
シアンと一体化した博士により、シルヴィアはさっくり殺されアエスも瞬殺されてしまいました。
結局、ここにきてキャラの活用法に困っちゃってるじゃないですか。
シアン化博士とルジュの戦闘中、ルジュを形容したセリフ「お前は無垢から始まり、人間のように時間をかけ自我を形成した、それも短期間に」
はぁ??どっちやねん。
こんな瞬発力の高い矛盾は聞いたことがありません。
いや、まぁ、この作品としてルジュの人格形成や成長をじっくりやりたかったという気持ちはわかりますけどね?
その名残りとしてこのセリフを入れてみたけど、自分で振り返ってみて あんまやってねぇな って気づいちゃったんでしょうね。
コード・イヴやルジュのことに関しても、博士の実験の一環だったようですけど、
だから…その…これが実験やったらなんやねん! 何に繋がんねん!
この博士、科学者のくせに実験が下手くそすぎるやろ笑
最終回特別 全ては博士の実験でしたよ セールに便乗さすな。
再びシアン化博士のセリフ「古き幕が降りた時、新しい舞台は開幕する。全てのネアンは解放され、さらなる進化が促される、混沌の中から人類を超える種が生まれるだろう」
ええっ!? そんなフワッとした推測でこんなことやってんの!?
このおっさん科学者のくせに進化をなんやと思ってんねん。
人類を超える種 とか言うてるけど既に簒奪者やら来訪者が来てんのに、ほんまに何を言ってんねんこのおっさん。
もうちょっと落ち着いて脚本書こうぜ。
その後はナオミと合体して、好みが分かれそうなフォルムへ変身し、シアン化博士を倒します。
最終回ということもあって、戦闘シーンはここ数話の中で一番良かったんですが、せっかくのラスボスなのにフロアの一角で決着という、こじんまりしたものだったのは残念です。
博士も最後の最後に、愛とか孤独の辛さを訴えかける系の悪役をやろうとしていて、吹きました。やりたい放題やん笑
ネアンたちを解放することにしたルジュ、しかし簒奪者によってネアンたちにはウイルスがまわってしまった! しかしアンチウイルスをつくっておいたので大丈夫でした!!
ひでぇオチwww
ジーンがこんなこと出来るんなら、アルターの皆さんとはマジで話し合いで解決できたんじゃねぇのww
この作品で一番気の毒なのって、アルターと手を切ろうとしていたヴァイオラさんですね。
{/netabare}