けみかけ さんの感想・評価
4.8
全米が萌えている!世界の厨二が歓喜している!!ジャパニメーションへ最大のリスペクトを込めて・・・【日本よ、日本のアニヲタよ、これがアニメだ!!!】
『RWBY』(ルビー)はアメリカの動画制作集団「Rooster Teeth Productions(以下、RT社)」が配信する3DCGwebアニメです
youtuberの集まりみたいな人達がモーションキャプチャーとPooserという市販ソフトを使って地道に作っています
RT社自体は『RWBY』より以前に『HALO』というFPSゲームから動画を作ったことで既に世界的に名が知れてました
日本で言うところの『鷹の爪』シリーズのDLEとか、『Peeping Life』シリーズのFOREST Hunting Oneに近い感じですね
ただし今作はメジャー作品にも劣らぬクオリティとスケールで贈る大作となっているのが注目どころです
Volume 2までの監督は独学でCGアニメを覚えたという元フリーの動画職人、Monty Oum
(『DEAD FANTASY』という動画が有名です)
脚本はRT社のMiles Luna、Kerry Shawcross、そしてMonty Oum
キャラデザはpixivで活動中にMonty監督に目を付けられた台湾のEin Lee
(その後にフランス版日本昔話のイラストで注目される方ですね)
音楽はRT社作品ではお馴染みのJeff Williams
現在3シーズン計40話(約7時間半)がyoutubeをはじめぶっちゃけ色んなところで【普通に無料で観れます】
公式としても、お金が絡まない限りは転載や字幕版の制作を黙認してるようです
BDソフトはweb公開版から多少のリテイクを施した上で本国の通販サイトにて英語版しか出ておりません
(でしたが、2015年12月にワーナーが正式に日本語吹き替え版を出しました!詳しくはhttp://www.anikore.jp/review/1376652/)
かつてグリムと呼ばれる魔物に支配されていた世界
人類は魔導科学によって産み出された物質、ダストを駆使してグリムとの戦いを収め平和を手に入れる
グリムと戦い世界を守るハンター(Huntman、或いはHuntress)を育成するビーコン・アカデミーを舞台に、
Ruby Rose
Weiss Schnee
Blake Belladonna
Yang Xiao Long
の4人の美少女を軸に展開する学園アクションです
本編かトレイラーを一目見ていただければすぐ解ると思いますが、キャラクターの造形、表情や芝居の作り方、アクションなどは日本のアニメ、それも萌えアニメをかなり意識しています
イメージカラーに色分けなど、良い意味で記号化されたキャラ作りや本編のコミカルな学園パートの話運びも普通に日本のラノベアニメでやっていそうな感じです
個性豊かな登場人物による学園群像劇という点だけでも十分見応えがあるのですが、やはりエピックなBGMに乗せて送るスピーディーかつスタイリッシュな戦闘シーンに目が惹かれますね
自主制作時代からCGアクション動画を手掛けてきたMonty Oum監督の得意とするタメとブレの効いた日本のリミテッドアニメ的な手法を日本のソレの倍ぐらいの速度で繰り出す目にも止まらぬアクションシークエンスは今作最大の魅力です
ジャパニメーション的なアクション作画手法をよりスピーディーに、というのはまさにCGアニメならではに出来ることと感じます
自身より巨大な鎌を目にも止まらぬ速度で振りかざす様やガントレットの排莢ギミックなどキャラが使用する武器は『リリカルなのは』、『デビルメイクライ』、『ブラックロックシューター』、『GOD EATER』等を彷彿とさせ、この手の作品が好きな人には観ない手は無し
さらに現在4シーズン目となるvol4がスタートしました
有料会員より1週間遅れるものの、順次YouTubeにアップされていく模様です
アメリカと3DCGはココまで来たぜ!
さあ、日本のアニヲタのアナタはこの作品をどう受け止めますか!?