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74.3 1 アメリカンアニメランキング1位
先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (362)
1128人が棚に入れました
糸巻商社入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、でもやっぱり本当にうざいときもあったり…
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

からかい上手の武田さん

原作未読


職場恋愛。大人っすよ大人(笑)
まるで某高木さん♀のそれのように、武田晴海(CV武内駿輔)先輩♂が、後輩の五十嵐双葉(CV楠木ともり)をからかう感じだといえなくもない。恋心を隠してるかどうかは知りません。
武田はガタイがよく一見ガサツなわりには細かいところに気がつきけっこうな頻度でクリティカルを放つTHE体育会系。対照的に双葉は見た目幼いちびっ子なんだけどそこ指摘されるのは気に食わないタイプ。基本頑張り屋です。鈍感ガサツな武田にからかわれる度にイラっとくるみたいなやりとりを指して“先輩がうざい”となってます。実際のところ、武田の後輩指導は双葉の羞恥心喚起どまりで面倒見の良さが視聴者にもわかるコミュニケーションとなってます。悪意がなくそれでいて一線を越えず、言い過ぎたり本当にへこんでるのを察知すればきちんと双葉のストライクゾーンに響くボールを投げ込むため不快さとは無縁ですね。

そんな凸凹コンビが紡ぐほのぼのラブコメ全12話でした。定番(王道)と変化球の塩梅もほどよかったかもしれません。思いつくところで以下

■定番(王道)
ラブコメはキャラが大事で見た目も性格も対照的な二人の絡みは相性がよいです。
要領が悪かったりなにかしらコンプレックスを抱えながら一生懸命頑張るヒロインと、そんなヒロインに迎合しないけどぞんざいな扱いをするわけでもなく適宜ヒロインが欲しい言葉を投げてくれる男の構図は少女漫画での定番カップルの構図ですね。放送中に目についた版元の“一迅社”は沿革みたところ少女向け媒体に強みありそうな出版社なので関係してるのかもしれません。

「この人あたしのことどう思ってるのかな?」

ここに至るまで適当なジャブをかましながら一定のラインを越すアクションを仕掛ける。その反応を見ながら何度かライン越えすると相手の警戒も解けるのです。その過程をきちんと辿ったストーリーだと思います。


■変化球
ありがちな“実は有能で優しい陰キャ”♂主人公の対極にあるキャラに新鮮味があります。一方♀は“かわいい”を全面に出した安全牌キャラでした。
ナントカの王子様的なビジュアルに頼ったわかりやすいイケメンではないけど女子のニーズをきちんと捉えているタイプですね。

完走して思ったのが{netabare}“三角関係の放棄”。双葉祖父が代替と勘違いしかけましたが基本ガヤです。{/netabare}
話の凹凸をつけづらいけどふっ散らかる心配もなく評価が別れそうなポイントでした。


ヒロインの楠木ともりさんは『ガンゲイルオンライン』レン役で認知した声優さんで今回もちびっ子役です。収まりがいい感じ。周囲を固める声優さんも適材適所だったと思います。
いわば手堅い作品。大きい波とは無縁ですが安心安全な佳作の印象です。



※ネタバレ所感

■だが断る
一言モノ申したいところはありますよ。評価爆上げとまではいきませんでした。

1.{netabare}社会人?{/netabare}
 {netabare}らしさをあまり感じません。双葉の見た目は当然として主要キャラの世代が狭い範囲で固定されたのが要因ですかね。おじいちゃんはイロモノ扱いだし、職場で唯一の大人枠部長は空気でした。高校生/大学生設定でもそのまま使えそうなパッケージだったと思います。{/netabare}
 {netabare}世代の固定ともう一つ。あけっぴろげなんですよね。“秘するが花”社内恋愛の醍醐味でしょうに。皆の見てる前でイチャコラはご法度です(笑) 和気あいあいとしすぎる職場環境は気になりませんでした。
フォローもしとくと、商事会社っぽいですが安パイなお得意取引先で食ってる小規模企業でしたら自ずと家族的な雰囲気を醸成したほうがうまく回ったりします。それに社内イチャコラといってもよくよく見れば好き好き光線の発信元は双葉のほうで武田にはありません。湿っぽくならない良きバランスではありました。{/netabare}

2.{netabare}見た目のハンデ{/netabare}
 {netabare}双葉が新卒三年目設定だと25歳になるわけですがどうみても十代半ばです。見た目もそうだし言動も幼い。清少納言ですら『瓜にかぎたるちごの顔』をうつくしきものとして、ちっちやいのを愛でる精神は日本人の血肉レベルに落とし込まれてることからそこをどうこう言う気はありません。むしろ日本文化を体現した世のロリコンどもは胸を張ってよい!
物語途中から登場の同僚桜井さんの弟君も高校生設定なのに見た感じはショタでした。このギャップを設けるメリットは好きだ惚れたの恋愛ドラマ未満にしてコメディ路線をキープできること。本気にしたらニッチな性癖を刺激することになります。一方デメリットはそのまんまラブ放棄。毒にも薬にもなりにくい仕上がりとなりますね。{/netabare}


■訂正しお詫びとさせていただきます

{netabare}冒頭。武田先輩をからかい上手としましたが、終わってみれば風間くんに対する桜井さんの振る舞いの足元にも及びませんでした。
桜井桃子(CV早見沙織) VS 風間蒼太(CV土田玲央) 両名にむしろラブコメの波動を感じたことで本作を良しとしたいと思います。{/netabare}

あいも変わらず{netabare}パピコは偉大なり! 最近セブンイレブンでお見かけしないのが寂しい限りです。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.06 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

社会人ラブコメ

全体的に社会人ラブコメで好きなんだけど。
武田先輩みたいな感じで双葉ちゃんに接する様子はちょっとイラッとくるなあ。頭なでなでは良くないのでは?好感度高いから大丈夫なんだろうけど。
いくら背が低いからって成人しているわけだし、大人として接するのが当たり前では?
お見舞い回は凄いなあ。男女が二人きりだもの。何も起こらないなんて考えにくいよね。僕の想像力が豊すぎるからかもしれないが。作中でももっとイベントほしかったものだ。
桃子さん半端ないなあと。あんな性的?視線にさらされつつも段々と自ら大胆に口説いているてきな?分かりやすい。

上述の通り、時折イラッときてしまったのだが、基本的には優しい世界で皆の恋路を応援したくなる作品だった。


OP
アノーイング!さんさんウィーク! 五十嵐双葉(楠木ともり)、桜井桃子(早見沙織)、黒部夏美(青山玲菜)、月城モナ(古賀葵)
ED
虹が架かるまでの話 堀江由衣
アノーイング!さんさんウィーク!って337拍子に合わせて社会人を応援している感じ溢れた素敵な楽曲だと思った。
からの堀江由衣。良い


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
糸巻商事入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。 ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。 双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、 でもやっぱり本当にうざいときもあったり… 奮闘社会人の日常ラブコメディ!


#1 お互いの歩幅
糸巻商事に勤める、入社2年目の五十嵐双葉。その会社の先輩、武田晴海は双葉に対し子どものような扱いをしていて、うざがられていた。そんな中、双葉と武田は取引先へプレゼンをしに出かけるが、初プレゼンとなる双葉は緊張していた。

#2 うどん、ときどき満月
風間、土方、大石は社人気ナンバー1の桜井桃子の話で盛り上がっていた。双葉は桜井のプロポーションと自分を重ね「もしかしたら、武田先輩に女性として見られていない…?」と思うようになる。終業後、双葉は夏美と買い物に行くのだった。

#3 そしてクリスマス
もうすぐクリスマス!夏美は双葉に「誰かにプレゼントあげたりするの?」とニヤニヤ。最初は迷っていた双葉だったが、日頃お世話になっている武田へプレゼントを買うことに。クリスマス前夜、なかなかプレゼントを渡せずにいたそんなとき、夏美から電話がかかってくる。

#4 そばにいてくれる人
双葉は風邪を引いてしまい仕事を休んでいた。一人暮らしで心細く思っていると、武田が見舞いにやってくるが、次は武田が風邪を引いてしまった。どうやら双葉の風邪が移ったらしい。今度は双葉が武田のお見舞いとお世話をしに、武田の家へ行く。

#5 バレンタイン交響曲
バレンタインシーズン!ざわつく男性陣。そんななか密かに風間は、街角で背の高い男性と歩く桃子を見かけてしまった。バレンタイン当日、桃子はどことなく元気のない風間に気づきつつもチョコを渡すが…。

#6 双葉大好きおじいちゃん
双葉を幼いころから溺愛する祖父から、雛人形の写真と共に「今年もやっとるぞ〜♡」と双葉へメッセージが届く。3月9日、偶然にも誕生日が一緒だということを知った双葉と武田はお互いに花を買うことになったが、いるはずのないおじいちゃんが双葉の誕生日を祝うためにバイクで2人の前に現れる…!

#7 いま、ここで
持久走の練習をしていた優人は夏美とたまたま出会う。優人は『運動が苦手だから迷惑になる』という理由でバスケ部への入部をためらっていることを夏美に話し始めた。夏美も過去、双葉との間で『好きなことをやる』ということについて知られざるエピソードがあった。

#8 それぞれの休日
3連休。双葉は掃除、ビジネス書を読む、ヨガレッスン、など休みを有意義に過ごすための予定を入れていた。しかし、ひょんなことから武田が、家に来てくれて一緒に過ごすことに。一方、桃子と風間は水族館デート!イルカショーを見たりと楽しく過ごしていくが…。

#9 ウキウキ夏休み
双葉、武田、桃子、風間、夏美、優人たちは週末を使って一泊、海へ遊びに行くことに。ビーチバレーをしたり、スイカ割りをしたりと楽しんでいた。その夜、みんなで花火をしていると、優人はひとり何か思い悩んだ表情で線香花火を見ていた。

#10 秋、あるいは日常の日々
季節は秋。たまたま公園の近くを歩いていた風間は、バスケットコートでシュートの練習をしている優人を見つけ、教えてあげることに。今度また教えてあげる約束をしたことを桃子に話すと「見に行きたい!」とウキウキで一緒に行くことになるが、なぜかそこへ双葉、武田、夏美が合流!?夏美チームと風間チームに分かれてゲーム開始!

#11 めぐる季節
年末、仕事納め。双葉は夏美と、桃子は風間と、みんなそれぞれ思い思いの年越しをしていた。年が明け、双葉は着物に武田からもらったマフラーをして夏美と初詣に出掛けた。そこで、武田と偶然出会い、察した夏美は用事を思い出したとその場から離れてしまった。

#12 先輩がうざい後輩の話
武田が頑張っていた仕事が大成功し、手柄を立てた。嬉しく思う双葉だったが、女性社員に囲まれ皆に飲みに誘われている姿を見てどこか心が苦しくなる。双葉はその夜一人で居酒屋に入って武田との出会いを思い返していた…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おもしろかわい楽しかった。

いやー最初に言っておきますが、
とってもかわいくて、おもしろくて、楽しかったです。

久しぶりに、ニヤニヤ、背中のあたりがくすぐったくなる感じを味わいながら見てしまいました。(正直、客観視すると気持ち悪いと思いますw)
私の中では、良質な職場ラブコメだと思いました。


実際、ラブコメ要素としては二軸で進んでいってるんですけどねー、どちらもニヤニヤが発生してしまうのは大したものですw。


まぁ、この際、野郎はどうでもよいのでwヒロインさんについて語りましょうかね。


メインの主人公(ヒロイン)は、
規格外のチンチクリン(今回は誉め言葉的な意味で)のOL:五十嵐双葉ですねー。
確かに、他のコメントを書かれている方々がおっしゃるとおり、だいぶ幼い方へ振ったキャラクターを持たせてありますが、まぁアニメのコメディと考えれば許容もできるレベルかな、と私は思いました。
それに、ちんまりとして頑張っている様がなんともかわいらしいw。
色々と表情豊かな点もプラスに評価しちゃいましたねぇ、私は。
とにかく、いちいちかわいいなぁ、と思ってしまいました。
この「かわいい」もホントに幼い意味でのかわいい割合が多い気がするのですが、まぁ、賑やかで、元気で、かわいい ⇒ 観ていて楽しいに変換された気がしています。


そして、もう一人のヒロインと言ってもいいのが、
規格どおりのOLさんでしかも美人さん(私の所感では美人さんよりも愛嬌のあるいい女系へ振っている感じなのですが)の桜井桃子さん。
メタな話をすればCV:早見沙織さんという事で、この点も私的には注目しちゃいました。
どちらかと言うと、ステップアップしながらの恋愛路線は、この桜井さんの方がスピーディーかつ順調に進んでいきますよね。
この桜井さんとお相手の風間君とのやり取りもニヤニヤが止まらない系でした。
まったくもって羨ましい限りです。

ちなみに、自分の大きなバストを注視された時の過剰とも過小とも言えない反応、上品とも下品ともとられないようなフラットな余裕のある振る舞い、なんかイイですよね。
自分的には「いい女」感を感じてしまいます(個人の感想です)。

ああ、なんか、でっかい高木さん(誰w?)をイメージしてしまいましたねぇ。



そして、もう一人のOLさん、月城モナさん。
私的には、この「謎」のOLさんに興味津々でしたw
視聴していく中で、掘り下げエピソードとかあるんかなぁ、と期待をしていたのですが、スモールエピソードとしてはいくつかあっただけで、残念ながらボリューム不足でした。
もう少し、活躍の場が欲しかった!!!。
実際、かなり面白そうなキャラ付けがしてあるんですけどねー。
もし、続きのシリーズが出来たりするのなら、個人的にはおもしろエピソード期待です。



あとはー、双葉の中学時代からのお友達の黒部夏美さんもいましたねー。
金色の目が印象的なスポーティな女性でした。
双葉をからかいながらも、応援するようなところはやっぱりいい友達ですねぇ。
ちょっと、何考えているのかわからないところもあったりしますが、この夏美さんもなんかエピソードあるといいですかねぇ、次のシリーズがあったりしたら。
{netabare}桜井さんの弟の優人と絡んだ時に頬を赤らめていたりもしたので、コレも怪しいかもですね。{/netabare}


物語自体は、筋として機能していたのは意外と桜井さんと風間君の恋愛ルートだったかもしれませんね。
双葉と先輩の絡みは物語の筋と言うよりも、お仕事日常系のワチャワチャ感だったかもしれません。
それでも、最後にはほんわかと恋愛観的なものがあったり、双葉の成長を承認するところが有ったりでいい感じでした。

それから、主にOP/EDになりますが、こちらも私的には楽しかったです。
好きなタイプでした。
特に元気で楽しいOPは毎回視聴でも苦痛では無かったです。
EDもそうですね、ちょっと落ち着きがあって好きなタイプでした。


私的には、きっと時間を置いてまた見る機会をつくりそうな作品でした。
それぐらい好きな、楽しい作品でした。
そして、続きのシリーズがもしあればきっと観ると思います。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
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