シン☆ジ さんの感想・評価
4.8
最後の手紙(2回目感想を追記)
下手な言葉を使うとネタバレしそうなので、ポスターのキャッチコピーを一部引用しました^^;
TV版本編の初放送は2018年で初視聴も同時期でした。。
===劇場版:初見での感想===
2020年9月19日(土)、劇場版本編を観覧。
(★舞台挨拶ライブビューイング付き)
全国の劇場で舞台挨拶が見られるとのことで、
予定を繰り上げて、あわてて劇場に行きました。
でも、TV版本編を少しでも復習してから、行くべきでした。。
2年の月日は自分にはちょっと長かった。。
ヴァイオレットへの愛情は忘れようがない。
そんな変な自信を持っていましたが、いかんせん物語の詳細をとどめておけるほどの記憶力は、現在の自分には持ち合わせていない事を突き付けられました。。トホホ
いよいよ物語の主人公、ヴァイオレット本人のストーリーが幕を開けます・・
■{netabare}
ヴァイオレットには幸せになってもらわないと・・
ひょっとして、社長とくっつくのかなぁ・・
なんて思ってたら、
まさかと思うけど、少佐の兄?
と思ってしまうような展開でした。。
でもその上を行く、まさか・・・
少佐が生きていたとは、ね。
TV版完走時は死んだと思ってたから、
外伝も感動したんだけど。。
途中辺りから、
え。ひょっとして生きてる?
てな展開。
ぶっちゃけ、ダマされた、という思いもw
いや・・・でも・・
これで、よかった。
思えばTV版を観ている時、実は少佐は生きていたというストーリーを妄想していたんでした。ちょっと忘れてました。
ヴァイオレットが幸せになる道は、それしかないですよね。
でもでも・・
少佐の生存がわかるシーンの感動が薄いせいか、
その分、ラストに至るまで延ばす延ばすw
なんだよ、少佐・・
ナニ自虐的になってんだ、そういうキャラ?
てめ、ヴァイオレットを泣かすんじゃねーw
身元を引き受けた責任と、
何より「愛してる」と言った責任、
男ならキッチリとりやがれw
てな展開は、個人的にはストレス展開でした。
いやわかりますよ。
その後の感動のための前フリだろうってことは。
でも、それならそれなりの想いの爆発に共感したかった。。
少佐が走り出した時って、なんか自分的には動機づけが弱かったんですよね。。
ドア越しにしゃべった時以上の動機が感じられなかったというか。。
だから、ラストの感動シーンも、ちょっとモヤモヤして感情移入しきれなかった。
さすがに、ラストシーンは感動的でした。
ただ、あんな遠い岸からのあんな掠れたような声が聞こえるのか、とか
ヴァイオレットは義手重いはずなのに泳げるの、とか
細かいところが気になって、これまた感動ボルテージ上昇の阻害要因となってしまいました。。トホホ
躊躇なく海に飛び込んだヴァイオレット、男っぽい。
惚れ直しそうw
そんな彼女も、ようやく・・本当にようやく、たどり着いた少佐の胸では・・ただただ・・泣き崩れるしかなく・・
さて・・
ここで触れずにはおけませんね。
ツイッターにも出ています。
舞台挨拶での石立監督の言葉。
~{netabare}
ヴァイオレットが書いた手紙には、
セリフに出なかった一文がある。
これが、少佐をヴァイオレットの元に
駈け出させた。。
というもの。
なんでしょうね。。
気になる。。
「あいしてる」かな。
でもそれはドア越しに言ってたような。
てかこれ、セリフにしてくれれば
もっともっと感動できただろうに。。
{/netabare}~
にしても、ポスター、いい絵ですね♪
ネタバレしそうですがw
でも・・
ああ・・完結してしまった><
(ホントはこれをタイトルに書きたかった)
もっと引き延ばして何作か出してくれてから、こういう結末になるんだと思ってました・・
原作はどうなんでしょう・・
未来からヴァイオレットを過去の人物として振り返る作りは、個人的にはあまり好きとは言えず、どうせなら子孫も見せて欲しかったけど・・
エンドロール後の1ショットは、救われました。
これで、よしとしましょう。
過去だからお幸せに、と言えないのはもどかしい。
ならば・・
良かったね、ヴァイオレット。
{/netabare}■
そう、エンドロールは最後まで、観ないとですね♪
ちなみに劇場で配布された、入場者プレゼントは
~{netabare}「ヴァイオレット・エヴァーガーデン if」{/netabare}~でした。
あ、3種類の短編小説ランダム配布って公式に書いてた。。
急いては事を仕損じる。
ゆっくり読もう。。
===劇場版:二回目の感想===
京アニはご存知のとおり寄付金を受け取ってくれません。
感謝の心、支援の心を込めて、再度劇場へ行きました。
TV版を観直した後、今度は目線を変えて。
その目線とは、ヴァイオレットであり、ギルベルト。
初見ではどうしてもホッジンズ社長というか保護者目線になってしまいましたが、この物語は、二人の物語であり、その目線で観るのは必定かと。
~{netabare}
まずは、1期を再視聴したことで1期を思い出させるシーンがとても胸に響きました。手紙が空を舞うシーンとか主要エピソードとか。
特にアンのエピソードは一番涙を堪えるのが大変だったかも。
感激は初見ほどではありませんでしたが、ギルベルトの気持ちが何となく理解できました。
愛するが故、自分はヴァイオレットにふさわしくない、と。
これは初見でもわかってはいましたが、わかって1期を観なおすと、彼はヴァイオレットを預かり戦場に送ったことをとても後悔していて、結果ヴァイオレットの両腕を失わせ、たとえ自分が生き永らえたとしても、自分の愛を貫くことは資格がないと考えても仕方がないかもしれない、と思えました。
彼がヴァイオレットに会えないと言ったのも、会ってしまえばその信念も揺らぎかねないからで、つまりそれだけヴァイオレットを愛しているからに他なりません。
ヴァイオレット目線で観ると・・・
心からの願いが叶えられないと知り、本当に切なくつらい日々を過ごして。
それが会えるかも知れないとわかり、本当にうれしくて。
でもやはり会えないことになり、とても悲しくて。
それでも生きていてくれたことが、やはりうれしくて。
最後に追いかけてきてくれたことが、最高にうれしくて。
この目線で観るのはとても切ない・・・
むしろ、ラブコメ風に・・・
「このまま会えないまま、どっちか結婚して、その後に会うことになってたらどうするのよ!ギルベルトおおおー!!」
と罵ってあげても良かったのにww
でも、やはりこれは二人の愛のストーリー。
これで、良かった・・
最後に、手紙の一文の考察を。
~{netabare}
映画の冒頭では、sincerelyの文字が出ます。
意味は「心から」かと。
また本シリーズは物語の最後にタイトルが出ます。
本劇場版では「あいしてる」。
つまり・・・
『心から 愛しています』
これが、ヴァイオレットからの、愛する人への最後の手紙の、最後の一文だったのではないでしょうか。
振り返ってみると、ヴァイオレットはドア越しでは「愛してる」は言っていません。彼はその事実を知らず、ただ父親のように慕っているものと勘違いしていたのかも知れません。
だから、この一言が、彼をヴァイオレットの元へ駆け出させたのだと、私は思っています。
{/netabare}~
いつか、ネタ明かしがされる事を期待します。
蛇足ではありますが・・
病院で亡くなる男の子のシーン・・
音がデカ過ぎて感情移入の邪魔になる思いでした。
もっと静かな曲か、むしろセリフのみでも良かったかと。
{/netabare}~
はぁ・・切なくて息が詰まりそう。
この劇場版と、1期・Extra・外伝で無限ループに陥りそうです・・
制作:京都アニメーション
監督:石立太一
脚本:吉田玲子
2020/09/19 閉館直前のMOVIX利府にて初視聴。
2020/10/05 同じ映画館にて二回目視聴。
■余談
劇場内で完全新作ARIAの予告編が流れてました・・脚本が同じく吉田さんかな?と思ったら・・
総監督・脚本:佐藤順一
監督:名取孝浩
アニメーション制作:J.C.STAFF
ほへ・・
ストレスフリーの世界でホッとしたい・・
違う作品の話ですみません^^;