お茶TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のお茶成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月05日の時点で一番のお茶TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.3 1 お茶アニメランキング1位
ゆるキャン△ SEASON2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (639)
2501人が棚に入れました
これも、ある冬の日の物語。山梨の女子高校生である志摩リンは、愛車の原付に乗って一路浜名湖を目指していた。大晦日に始めた、久しぶりのソロキャンプ。山梨を出発して静岡県は磐田へ。年越しを磐田で迎えて、今日はその三日目。かなり距離の長い運転だが、なんだか楽しい。そんな折、立ち寄った海辺でふと思うリン。「やっぱり、一人のキャンプも好きだ私」一方、そんなリンの思いを知ったなでしこにも、新しい気持ちが芽生えていた。みんなとのキャンプは大好き。ご飯を作って、喜んでもらうのも、嬉しい。だけれど。「私もリンちゃんみたいに、ソロキャンプやってみたいな」なでしことリン、二人の出逢いから始まったアウトドア系ガールズストーリーの第二幕がいま、上がる。

声優・キャラクター
花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依、黒沢ともよ、大塚明夫
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

それはまるで、同じキャンプ場で別々のテントに寝るような、適度な距離感と空気感。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
近年でもトップレベルの人気作となった1期の良さはそのままに。作画や音楽などは確実にレベルアップした2期。

1期の方が評価は高いのでしょうが、個人的には、2期も同じくらい好きです。

まあとにかく、好きです(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
予定は未定で、自由に失敗して、不便で楽しいのがキャンプ。

1期は確かに、「冬キャン」「ソロキャン」という、オリジナリティある面白さがあって、その点で2期が薄れたというのは、まあ確かにその通り。

でも、2期は「みんなでキャンプ」が増えただけに、彼女らの絶妙な距離感が、より際立ったと思う。

例えば、3話。バイトも予定もバラバラ。家族優先。でも、時々集合して、笑顔で過ごす。

例えば、11話。皆で行ったキャンプで、1人抜け駆けの早朝温泉。それを、誰も咎めない。真似しない。笑って終わり。

何事も無理強いせず、踏み込みすぎない独立独歩の姿勢。さりとて、寂しさはない。なんて絶妙で、心地よい距離感だろう。

それはまるで、同じキャンプ場に行って、別々のテントに寝るような、居心地の良さ。

スマホで繋がる程度、ということを、これだけ温かく描いている作品を、私は他に知らない。

本作で、リンは「皆でキャンプ」の魅力に気づき、なでしこは「ソロキャンプ」の魅力にハマっていった。しかしそれは、誰かに勧められたとか、無理強いされたとかじゃなくて、あくまで、自分が興味をもっただけのこと。

本作の登場人物は、サブキャラも含め、誰も押し付けがましくない。それは、相手をリスペクトしているから。なんて、心地よい世界なんだろう。

また、本作は、キャンプの魅力を、丁寧かつ誠実に描いていた。

キャンプの良さ、は当然として、その不便さや危険さも、きちんと描く姿勢が好き。

私が本作で特に好きなカットが2つある。

1つ目は、リンがバイクで発進する時。しつこいくらい後方確認をすること。ウィンカーもちゃんとつける。

次に、8話の美しい夜景。なのに、どう考えても邪魔な、無い方が良い手前の鉄塔を、省かずちゃんと描いていること。

どちらもいらないシーンなんだけど、あえて描いている姿勢に、視聴者に対してとても誠実に向き合っていることを感じる。

他にも、好きなシーンはいくつもある。

1話Cパートのいぬ子は、へやキャンを観た人へのサービス。3話、丸いなでしこ。4話、せっかく買ったキャンプ用品を、まず家族の前で使ってみるなでしこらしさ。6話、道具の管理や洗浄をちゃんと魅せるところ。8話、なでしことリンのソロキャンの違い。10話、伊豆の美しい景色。11話、眠くても化粧水はつけて寝るリン。12話の、野クル5人だけで観る日の出(あえてあそこに、ちび犬子と先生を入れないところ)。13話、富士山の形でただいまを感じるリン。

私は1期を☆4にしていたが、それは作画にやや文句があっただけで、物語もキャラもシナリオも、元々☆5の力はあった。だから、そこに作画が追い付いた本作は、やはり☆5の評価になる(ちなみに、私は☆5は年間1~2作品、お気に入りに棚は2~3年に1作品程度しかつけていません)。

私は今、悩んでいる。本作をお気に入りに入れるかどうかを。

ついでになぜか、干物妹うまるちゃんも、「だったらあれもお気に入りになるんじゃないか?」と、今さら悩んでいる(笑)
{/netabare}

【余談 ~ゆるキャン飯、作ってみた♪~】
{netabare}
私の1週間で1番の楽しみは、日曜日に、昼から呑みながらアニメ(かゲームセンターCXか水曜どうでしょう)を観ることなんです(笑)

普段は忙しくて、惣菜やコンビニ飯ばかりだけど、日曜日だけは結構ちゃんと料理します(趣味の1つなので)。

そこで今週は、「ゆるキャンサンデー」と勝手に決めて、伊豆キャンプ(11、12話)を見直しながら、最終回13話を初めて観ることにしました。

そこで作った料理は「具だくさんアヒージョ」と「ホット・バタード・ラム・カウ」。上記は11話、6話にそれぞれ出てきましたね。

まず、アヒージョですが、なるべく原作に忠実に作りました。材料は、「オリーブオイル、ニンニク、鷹の爪、マッシュルーム、しめじ、タコ、エビ、ウインナー、ナス、長芋、ニンニク、パプリカ、ヤングコーン、ブロッコリー」。

レシピはアニメの通りです。長芋を先に下茹するのは意外でしたが、ヌメリが残っていると臭みがあるので、正解だと思いました。

具の中で特に好きだったのは、粒ごとニンニクです。お隣青森県で、日本一と名高い田子産ニンニクを使ったのですが、臭みはなく、ホクホクの食感。旨味の塊でした。

あと、茄子や長芋、ヤングコーンは初めてアヒージョに入れたのですが、茄子とヤングコーンはアリだなと思いました。茄子が油と相性が良いのは分かっていましたが、ヤングコーンは、油の旨味は染みないのですが、食感が楽しかったです。箸休め的に入れるのはアリですね。

失敗したのは、ウインナー。

今回、レビューで紹介するために、あえて岩手の食材を使おう思い、「八幡平白マッシュルーム」や「銀河フーズ いわて花巻工場発あらびきポークウインナー」などを使いました。

マッシュルームは良いとして、ウインナーは、「単品で旨すぎる」から、微妙でした(笑)

なんていうか、「アヒージョより旨いのがあると、バランス崩れる」んですね(笑) アヒージョのコクを活かすなら、むしろ普通の安いウィンナーで良かった(という、逆説的な銀河フーズウインナーの宣伝ですw 私が愛用しているウインナーは、銀河フーズのポークウィンナーと、業務用スーパーの「こだわり生フランク ハーブ入り」です。どちらも、めっちゃ旨いっすよ♪)。

あと、私は結構アヒージョ作るんですが、普段必ず使うのが、「貝類(アサリやハマグリ)」と「玉ねぎ」です。入れた方が絶対に旨いので、オススメします(今回は入れませんでした)。

話がズレましたが、「具だくさんアヒージョ」ですね。結果として、「これまでアニメで再現したレシピ」では、一番旨かったです。

私は、カリカリに焼いたフランスパン、白ワインと合わせたのですが、最高に旨かったです。

ただ、普段はアヒージョの汁をバゲットに染み染みにして食べるのですが、今回は、アクアパッツァパスタに備えて、汁と白ワインを残しておくのが、もったいな苦しかったです(笑)

さて、昼飯はバゲットで腹一杯になったので、アクアパッツァパスタは、夕食に。

まず、パスタを茹で、その間にアヒージョに白ワインとパスタの茹で汁、ニンニク、ミニトマト(激ウマ!)を入れる。

さて、パスタが茹で終わったので投入、、、あ、魚焼いてねぇわ(笑)

てなこともあり、パスタは一旦冷蔵(後日食べます)。金目鯛の干物をグリルで焼きます(余談ですが、スーパーで、赤魚の干物で妥協しようかめっちゃ悩みましたが、せっかくなので奮発しましたw ただ、白ワインと食材全部合わせると、4000円以上かかる、高級飯になりました 苦笑)。

焼き終えた金目と、茹で直したパスタを入れて、ひと煮立ち。いよいよ実食です。

うん、旨い! でも、、、期待以上じゃないし、金目鯛の良さを活かしているかと言われれ(費用対効果を考えれ)ば、微妙かな~。

このアクアパッツァパスタ、スープパスタなんですが、それより、アヒージョの汁をそのまま使って、ペペロンチーノっぽくする方が旨いと思います。また、焼いたベーコンと油を足すのも良さそうに思いましたし、さらに卵黄を加えてカルボナーラ風にするのもアリだなと思いました(つまり、万能ですね)。

金目鯛は、普通に焼いて、ご飯と味噌汁で食べた方が、幸福度高いかも(苦笑)

ということで、アクアパッツァパスタはやらなくても良いかもしれませんし、やるとしても、赤魚等安めの白身魚で充分な気がします(笑)が、基本は美味しい食事でした(スープがまだ残っているたので、翌日の夜にチーズと白米入れて水気を飛ばし、リゾット風にしましたが、これはめっちゃ旨かったですw)。

あと、夜にパスタを食いながら、「ホット・バタード・ラム・カウ」も試してみました。

作り方は簡単で、温めた牛乳にバターを溶かし、ラム酒とシナモンを入れるだけです。

ちなみに牛乳は、岩手県産「くずまき高原牛乳」。ラム酒は、普段よく呑む「キャプテンモルガンスパイストラム」。

アニメでは、ラム酒のアルコールを飛ばし、ノンアルコールにしてましたね。あと、シナモンもスティックタイプのものでした。

私は当然、アルコールは飛ばしませんし、シナモンもパウダーを使用しましたが、まあ、味に大差はないでしょう。

結論として、「これは女子ウケするな~」と、「ラム酒入れすぎたわ(苦笑)」ですね(笑) 

ラム酒のアルコールを飛ばしてないせいか、最初、むせました(笑) が、徐々にじんわりと温まり、幸せな気持ちになります。

ただこれ、アルコール度数は結構高いので、アルコール弱い方は注意した方が良いでしょうね(呑みやすいだけに)。

感じたのは、「寒い屋外で呑んだら、もっと旨いだろうな~」ということ。う~ん、ソロキャンしたくなってきた(しないけど)w
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆5
作画に違和感あったけど、なるほど過去か。OPやたら良いな。白い息遣いが見える。そうそう、これがゆるキャンだよね。作画の本気度、増したな~(笑) Cパート、ホラ吹き犬子で、へゆキャン見た人にサービスか。完璧だな。

2話目 ☆4
上手くいかないところも含めて、だね。そこで悔しがらないのが、なでしこ。リン、子ども(笑) ちゃんと法定速度(笑) 予定は未定。

3話目 ☆5
このほどよい距離感だよね、何事も無理強いしない、独立独歩の姿勢。バイトも予定も別々。たまに合流。特上に目が落ちた(笑) キャンプ周辺の楽しさも、キャンプ。新キャラ、土岐綾乃。なでしこ、丸かったの?(笑)

4話目 ☆3
買い物、楽しいよね。道具揃えるの、醍醐味だよな。ランプ、一回家で使うあたりが、なでしこだよな。

5話目 ☆4
サブの3人回ね。鍋しこ(笑) ここで、どうでしょう(笑) 流れと関係ないワカサギの時点で、もしやと思ってたけど(笑) うまくいかないのも醍醐味だよな。

6話目 ☆4
道具の管理、洗浄。冬キャンの厳しさ。ちゃんと魅せる丁寧さよ。マイナス15はキツいな。うちの地元もマイナス8くらいは平気でいくけど。良い先生だ。そこで窓がちょっと開いていると、完全にどうでしょうオマージュだけどな(笑)

7話目 ☆4
旅行も、準備や下調べがむしろ楽しいよね。やはり東日本でしょ(笑)

8話目 ☆5
なんだその替え歌(笑) ソロキャン、これだよな、ゆるキャンは。でも、リンのソロキャンと、なでしこのソロキャンはやっばり違うものなんだね。夜景、綺麗。邪魔になる手前の鉄塔をちゃんと入れるのが丁寧だし、誠実だ。

9話目 ☆4
旅行の計画、バイクの改造。こういうのも楽しいよね。出発時の後方確認とか、いちいち優しく丁寧。

10話目 ☆4
ホラ吹き姉妹(笑) 景色、力入れてるね。

11話目 ☆4
キャンプ飯、クオリティ高いな。ママシコ(笑) 化粧水つけるんか、女子だな。抜け駆け温泉。この辺が、本作の良さだよな。

12話目 ☆4
シカでした(byうれしー)w

13話目☆5
まだ、お年玉もらってないよ(笑) 疲れたら代わる、というどうでしょうネタ(笑) なんだろう、何にもなかったけど、良い最終回だな。具だくさんアヒージョ食いながら白ワイン1本開けたせいかな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 36

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

誰も到達しえなかった、新しいゆるふわ系

最初にナマコを食ったやつはエラい、とよく言いますが、
お芝居においても『最初にこのキャラを演ったヤツはエラい』
というのが言えると思います。

代表的なのは、エヴァで綾波レイを演じた林原めぐみさん。

それまで、ああいうキャラ・芝居は存在すらしていませんでした。
だから誰も、先輩どころか監督でさえ、
綾波レイをどう演じたらいいのか答えをもっていなかったわけです。

庵野監督から「レイは感情がないんじゃない、感情を『知らない』んだ」
というディレクションを受けて役を作ったというのは有名な話ですが、
もちろんそれだけであの芝居が完成するわけもなく、
ものっすごい努力と試行錯誤を経て、
あの声の出し方や演じ方を『創造』したわけであります。

いまや「もうちょい綾波っぽく演ってみようか」で通じるほど、
一つのテンプレとした完成した感のある綾波調ですが、
最初に演った林原さんは、まさに『創造主』でありました。

なんでこんな話を書いているかというと、
『ゆるキャン△』の作品的な成功は、
東山奈央さんを筆頭とした、役者さんの努力の賜物だと思うからです。

もちろん、画も脚本も音楽もよくできています。

また、キャンプに馴染みのない人に向けた豆知識も豊富で、
何も知らない方が見ても作品に溶け込めるよう、
すごく丁寧で繊細なものづくりが至る所でなされています。

ですが、それでも、
このキャスティングじゃなかったら、
よくある『萌え系日常アニメ』の枠に収まってしまい、
これほど多くの方が『癒し』を感じる作品にならなかったんじゃないか、
というふうに僕は考えています。

それぐらい、東山さんの演じた役、志摩リンは難しかった。

そもそも志摩リンは、
人間嫌いでも引っ込み思案でも気弱でもありません。
それどころか、バイトでキャンプ費用を稼ぎ、
一人で原付に乗ってソロキャンに出かけて行くような、
アクティヴな要素すら持っています。

そして台詞も「刀のサビにしてやるぜ」という芝居がかったものから、
「スーパ-の実演販売か」というツッコミ、
さらに「こんちくしょ~っ」「おい、マジか」という男子言葉まで、
脚本の文字だけならかなりの元気っ子になっています。

おまけに、一番カラミの多いなでしこは、体力食欲もりもりで、
こちらは正真正銘の元気っ子。
しかも、なでしこ役の花守さんも基礎声質は東山さんと同じソプラノ。

これで作品を『癒し』『ゆるふわ』に仕上げるというのは、
ちょっと考えると無理ゲーです。
一つ間違えたらきゃぴきゃぴワイワイの萌えアニメになりかねません。

だけど、東山さんは『やり遂げた』。

東山さんの演った志摩リンは、
これまでのボソボソ系とは全く違う系統のお芝居です。
気持ちも行動もしっかり前を向いているのに、まったりゆるい癒し系。
おそらく、これから一つのテンプレになるであろう、
素晴らしい役作りだったと思います。ぱちぱちぱち。

そして、犬子こと犬山あおい役の豊崎愛生さん、
斉藤恵那役の高橋李依さんも、素晴らしい役作りをされていました。

まず、豊崎さんの関西弁が秀逸です。
犬子の関西弁は言葉が大阪でイントネーションが京都の山手という、
リアルではまず耳にすることのない方言です。

豊崎さんは四国生まれ、大阪芸大短期学部の出身で、
ネイティヴレベルの大阪弁が使えます。
だけどこの作品でネイティヴの大阪発音は『きつすぎる』。
そこで、大阪まるだしの脚本を自分なりに読み替え、
ゆる~くカドのない発音に変換しているんです。

だから、ちゃきちゃき喋る千秋とも相性がいい。
さらに、やや早口のなでしこ・千秋とスローに絡んでいくことによって、
作品全体のゆるさを崩さないバランサ―にもなっています。

豊崎さんは緻密で誠実な役作りをする方なのですが、
『けいおん』で大ブレイクしてしまい、
一時期、お芝居が雑になったことがありました。

年間でアニメ15本、ゲ-ム15本、ラジオに顔出しテレビ、
キャラソンにドラマCD、おまけに個人とスフィアの音楽・ライブ活動と、
ひと昔前のアイドルみたく過剰なスケジュール。

そんな状況でデビューして三年程度の若手が
一つ一つの役をしっかりと作り込めるわけもなく、
正直、その頃の出演作品の中には
「豊崎さんじゃない方がよかった」と感じられるものが、
少なからずあります。

だけど、その山が過ぎ、さらにご結婚されてからは、
しっかりと腰を据えた役作りが戻ってきたように思います。
犬子は、その代表的な好事例ではないかと。

高橋李依さんも、文句なしに素晴らしい。

高橋さんはもともとかなり器用な役者さんで、
『高木さん』や『かくしごと』みたく癒しボイスも得意なのですが、
この作品では共演者に同じソプラノが多いことを意識してか、
口調だけでなく、発声にもひと工夫したボイスを披露しています。

それを技術的に、かつ簡単に言うと『息を多めにはく』。

お色気のあるおねいさんの声を出すには、
背筋をやや曲げて息を多めに吐く、
というのが役者さんでは常識のテクニックです。

高橋さんは、その応用として吐く息の量を調整し、
お色気に代わる一歩手前にとどめ、
接地感の薄い、ゆるふわの癒しボイスで役を作り込んでいます。
だから、基礎声質はリゼロのエミリアと同じなのに、
耳に届いた時の印象がまるで違うものになっているんです。

これは、上田麗奈さんも得意にしているテクニックです。
ただ、上田さんはお色気をけっこう出すのに対し、
高橋さんは作品に合わせてそれをギリギリのところで封印しています。

いずれにしても、高橋さんがこのボイスを使っているので、
五人が会話していても聞き分けがスムーズになり、
かつ、全体にゆるふわの空気を纏わせるのに成功しています。



この作品を好きな方の多くは、
ただ女の子がきゃぴきゃぴとキャンプをしている様が好きなのではなく、
全体に流れる、ゆるく、まったりした空気が、
ともすれば刺々しくなりがちな心を癒してくれるから好きなのではないか、
というように愚考しております。

少なくとも僕は、その空気が大好きです。
そしてその空気は、
引き出しの少ない若手役者では創り得なかったものだと思います。

素晴らしい役者さんたちに、
最大限の賛辞とリスペクトを捧げさせていただきたく。


追記:
花守ゆみりさんの『食べる』お芝居、
そうとう練習したんだろうと思います。
あれ、めちゃくちゃ難しいですよ。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 33
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

よい旅 よい友 よい家族

【物語 4.5点】
京極 義昭監督&シリーズ構成・田中 仁氏ら再集結したスタッフ陣。
続編アニメ化への手掛かりを家族に見出す。

ソロ活動の尊重→全員集合の流れで友情の深化という1期の繰り返し。

2期では、そこに、旧友や、家族の視点が挿入されメインキャラの解像度がアップ。


旅先の絶景にも心を奪われるが、家族を思いやる風景にも胸を打たれる。
{netabare}ソロキャンデビューした、しまりんのリュックにカレー麺&メモを忍ばせた母。
バイトで溜めた金をまず姉へのプレゼントに費やした、なでしこ。
なでしこが心配で、しまりん同様、こっそり様子を見守りに行ってしまう姉。
しまりんのバイク装備に不備があると、夜の甲府まで調達に行く祖父etc……。{/netabare}

旅に、心の浄化だの、自分探しだの、過度な依存をしない。
良い旅をする人間は、普段の日常も清らかである。
予定は柔軟でも構わないが、延々とあてのない旅より、帰る場所がキチンと温まっている旅。
旅が終わる寂しさと、帰って来た安心感の絶妙なブレンド。
いってらっしゃいも、ただいま&おかえりも心に染みる見事な構成。

それらを、間を重視した脚本により、視聴者がマイペースで受け取れる空気感も熟成。
9話の{netabare}しまりんと祖父のツーリング。{/netabare}
固い絆で結ばれた心情を表現するのに、もはや言葉は要らないのか。


【作画 4.0点】
背景美術は相変わらず富士が貫禄を見せるが、
終盤の伊豆キャンでは、富士に頼らず、多彩なジオスポットで地域の魅力を再発掘。
伊豆キャンのラストで{netabare}やっと富士を拝めたと思ったら、
富士を褒めたら呪われる?大室山の山頂だったりw{/netabare}

“飯テロ”も引き続き快調♪
{netabare}うなぎ美味し浜松~♪しぐれ美味し富士宮~♪
や伊勢エビなどの王者の食材もそそりましたが、
私は、なでしこの野菜丸ごとホイル包み焼きが垂涎ものでした。{/netabare}

その飯テロにほっぺたを落される、なでしこ他、
人物作画も顔芸含めて、ユルく安定。
と言うより、私も、{netabare}なでしこのほっぺたビロ~ンと引っ張ってみたいですw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
鳥羽先生の日産・ラフェスタに併走する、しまりんのヤマハ・ビーノが象徴する、
単独行動も是認する縛りのユル~い人物相関図。


鳥羽先生は相変わらず酒に呑まれていますがw
{netabare}意外なメンバー構成となった山中湖キャンプでは、
顧問として生徒を心配し叱責する{/netabare}
大人の責任も見せ、緩みかけた視聴者に
冬キャンプの厳しさも注意喚起してくれました。
ま、その後、結局、飯田さんと飲んでましたがw

その飯田さんには終盤でも再会し、お世話に。
旅の出会いが繋ぐ人情の温かさ。


“イヌ子”こと犬山あおいのホラ吹きもアヒィィィー♪と舌好調w
“イヌイヌイヌ子さん”がしばしばCパートを侵略w
流石に{netabare}昔、富山に富士山があったから富山{/netabare}じゃ、なでしこすら騙せませんw
後半では、あかりとの姉妹コンビも頻出し、関西弁とホラ吹き顔が共鳴w


【声優 4.0点】
大塚 明夫さんのナレーションが『ゆるキャン△』の帰還を告げた2期。
兼任する、しまりんの祖父役でも、引き続き寡黙で渋い好演で魅せ、
理想的な年の重ね方の一例を示す。

土岐綾乃役の黒沢 ともよさん。
お馴染みの気だるげなボイスに、やや大人びた、ゆるいギャル成分を付加して、
浜松から身延に引っ越して来る前の、なでしこの過去を暴露。

また本作に限ったことでもありませんが、
コロナ禍で、一度にスタジオに入る人数が制限される中でも、
野クルの掛け合い等を違和感なく成立させる声優さんは流石です。


【音楽 4.0点】
劇伴は立山 秋航氏の続投。

フィルムスコアリング(場面に合わせて作曲)の方がやり易いと
1期の使い回しより、サントラ2枚組分量産した新曲を中心とした攻めの姿勢。
伊豆キャン用にはアンデスの民族音楽・フォルクローレを取り入れる等、開拓精神も旺盛。
「次のキャンプはどうしよっか?」や、
フォルクローレを構成する縦笛・ケーナの音色が味わい深い「歴史ある半島」
辺りは、今後も旅番組等で多用されそうな逸材。

登場人物に焦点を当てた楽曲も増加傾向。
私のお気に入りは{netabare}「なでしこ」が流れたシーン。
初給与を前にウキウキと充実する日常にマッチ。{/netabare}


OPは亜咲花さんが「Seize The Day」で通算4作目のシリーズ楽曲提供。
昨年『へやキャン△』放送後の声帯ポリープ除去手術の影響を感じさせない。
むしろ、より軽快なボーカルで夢が広がる♪


EDも佐々木恵梨さんが「はるのとなり」で透明度の高いボーカルにより
1期からの癒やしの流れを継続。
“お家に帰ろう”“「ただいま」ゆっくりおやすみ”などの優秀な帰宅ソングが、
春も近付く終盤になるにつれ効いて来る。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 48

67.3 2 お茶アニメランキング2位
へうげもの(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (248)
1232人が棚に入れました
時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。
のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。
「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。

声優・キャラクター
大倉孝二、小山力也、江原正士、田中信夫、田中秀幸、鶴見辰吾

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この物語は限りなくノンフィクションにて候

① 明智光秀 「敵は本能寺にあり!」

② 織田信長 「・・・是非もなし」

③ 信長、自分の首を明智に取らせないために、部下(大抵の場合、森蘭丸)に、本能寺に火を放つよう命じる

④ 信長、敦盛を舞う "人間五〇年~"

⑤ 信長、炎の中に消えていく、あるいは自害する

・・・というのが、同じNHKの大河ドラマで戦国モノだった場合の「本能寺の変」のお決まりの流れである。
今年の軍士官兵衛でも恐らくそうなるであろう。
要は、この決まりきった流れを、どの役者がどういう演出の元行うか、みたいなのが見所になってしまっている。

本作の序盤の見所も、やはり本能寺の変と「三日天下」と言われた明智のその後になってくるが、上記のようなテンプレ本能寺ではなく、実にオリジナリティーに溢れている。これは原作が良いのであろう。

本能寺の変は、陰謀説・真の黒幕が誰であったのか、など日本の歴史上最大の大事件として、様々な解釈がなされている。
「へうげもの」における、本能寺の変の顛末は実にこの作品らしさが出ていて面白く、その後の展開にも上手く繋がっていくので、実に巧妙である。

さて、この作品の登場人物はごく一部を除き、主人公・古田織部を始めとして殆どが歴史上実在した人物である。さらに、それぞれの人物が成したことや、政治や戦の時期・内容もほぼ史実の通りである。

フィクションとなっている部分の大半は、歴史的にはあまり知られていない主人公・古田織部の人柄や行動の部分であろう。
古田は決して、善人ではない。武人である前に「数奇者(すきしゃ)」(茶道や茶道具に熱心な人)としての己を高めることに飽くなき探究心を燃やし、時に他人の持つ名器をネコババしたり、狡猾な行動を取ることも厭わない。当然だが、イケメンでもない。

しかし、どうにもそんな彼のキャラクターが憎めないのだ。
血なまぐさい戦国の世にあって、武人として生きながらも、美しいものや、茶道のわびさびに傾倒する古田の姿は、一種の救いのようにも感じられる。

しかし、冒頭から最後まで時に古田以上に圧倒的な存在感を放っていた千利休がまた、このアニメに程よい緊張感を与えている。

しいて言うなら、「数奇の戦 in 茶室」と言ったところであろうか。戦国の世の様々な出来事や謀は、茶室から生まれたのではないかと思わせる程に、この作品における利休の怪しさが怖い。

豊臣秀吉がなぜ、一介の茶人でしかなかった千利休に切腹という重い刑を下したのか・・・というのは、理屈では分かっていても、理解し難く思っていた。
しかし、本作ではフィクションとはいえ、そのプロセスが精巧かつ、納得のいくように描かれており、非常に興味深かった。

さて、★に関しては全体的に過大評価と思われるかもしれないので、一応今回は理由を:

① 作画:私自身、茶道は嗜まないものの、陶器収集が趣味の「チョッピリ数奇者」である。その観点から、それぞれの茶道具や名器のもつ色合い、つや感、質感などが実によく再現されていた思う。あとは、ギャグ要素の多いこのアニメらしく、古田を始めとしたキャラクターの見せる変顔もGood!

② 声優:俳優・ナレーター・吹き替え声優・アニメ声優とごった煮状態であるにも関わらず、ほとんど違和感がなかった。主人公・古田を演じた大倉孝二さんも、主に舞台やTVドラマで活躍する役者さんのようだが、この人以外に古田は演じられないのではないかというくらい、ハマっていた。具志堅用高はちょっちゅねー・・・だが、そこも愛嬌に思えてくるほど、どのキャストも役にピッタリ合いすぎている。これが本来のキャスティングというやつなのだと思った次第。

③ 音楽:EDテーマの斉藤由貴が歌う「KIZUNA」は、歌詞から明らかに、登場回数は少ないが古田にとっては重要な人物である妻のおせんの心情を歌った内容だ。一見この曲の歌詞は、おせんのように、男にとっては実に物分かりの良い大和撫子的な女が、愛しい相手を陰から応援しているように表面上は受け取れるが、どうにも私にはその裏に、「私をほったらかしにして、数奇にばかり興じて!コラ!!」という恨み節が見え隠れして仕方がない。このこっそりと皮肉を込める感じが素敵★

本作で利休が投げかけ、それにより古田が迷走するきっかけとなる「創意ある侘び数奇」がこの作品にはある。歴史モノでギャグ満載なのに、どことなくハードボイルド感もあって、カッコいい。

歴史的事実をできる限り踏襲しつつ、創意・・・つまりオリジナリティーある解釈とエピソードを足すことで彩られたこの作品は、39話と長いが、観る価値は十分にあると思う。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 13

アジェル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

実は3回目の見直しでしたが、やはり良い作品です☆彡

感想タイトルにある通り、実はこの作品を観るのは3回目に
なります。何回見ても面白さを感じられる作品であり、ご存
知の方はアレですが、私の前の登録キャラ時代のレビューが
多くの方に評価されてましたので、今回は新しくした今の私
のキャラとして、内容は同じですが宣伝の意味を込めてまた
このレビューを書く事に致します(-^〇^-)

まずこの作品は、日本歴史の中でも人気の高い戦国時代をモ
チーフに書かれております。織田信長、豊臣秀吉などの天下
取りに名を馳せた大名や、伊達正宗、徳川家康などの後の世
で拡大してきた大名、はたまた福島正則、加藤清正、前田慶
次、真田幸村などと言った人気的な武将などが・・・
登場してくる!?のですが、主人公ではありません@@;

【古田織部】【千利休】皆様ご存知でしょうか?
利休に関しましてはそれ相応の大茶人としてゲーム、小説、
ドラマに映画と様々なメディアに名前を聞く人物です。
しかし、もう一方の古田左介・・・織部!?
ご存知の方は、なかなかの戦国通ですよ(笑)
そうなんです。その作品の主人公は、【古田左介】こと、
のちの従五位下織部正という官職を持たれた有名な方なの
です。また大茶人である利休の弟子の中でも筆頭とされ、
利休死後はその後を任された人物でもあります。

さて、本作品はこの【古田織部】を主人公として、【数寄】
についてを語る物語でございます。
【数寄】とは簡単に言いますと、本来「好き」の意味であり
特殊な当て字として流布しています。古くは「すきもの」と
は和歌を作ることに執心な人物をいい、桃山時代になってか
ら連歌から茶の湯へと意味を変えています。江戸時代には、
数寄のための家「数寄屋」も茶室の別称としてています。
この数寄者による、天下の裏事情というものが題材にされた
新しいジャンルの物語になっております。

その他にも、豪商、大名、有名武将など、茶の湯を心得た人
物を中心として、天下の形成について分かり合ってきた人物
達の違った方向からのせめぎ合い、または裏事情、交渉事、
実は・・・歴史はこうだったのではないかという通説などを
うまく組みう合わせたフィクションで構成されています。

ここだけの話、ネタバレではありませんが「利休」役の声優
様は「田中信夫」さんです。ご存じの通り「トリビアの泉」
「さんまのスーパーからくりTV」などでお馴染みのナレーシ
ョンをされている名優様です。
聞いていてなんだか説得力があると言いますか、なかなかの
しっくり具合に別の意味での感動を覚えます。

その他にも作画やグラフィック等においては、CG合成的な部
分や書き込み具合、織り込み等に関して、なかなか良い方か
と思われます。古い美術品におけるアニメ的な作画の再現力
やグラフィックとしては、数寄を題材にしているだけあり、
なかなかの魅力ある仕上がりになっている方だと感じます。
また登場キャラに関しても、面白系、コミカル系、おふざけ
的キャラ、本格派などの様々な人物が描かれており、作画も
さることながら、それぞれのセリフや口癖にも注意して観る
となかなか面白く仕上がっております。


今回も簡単なさわり部分のコメントだけに留めさせて頂きま
したが、是非ご覧になってみてください。
この作品は、総合的な評価こそまぁまぁな数値ではあります
が、戦国時代を愛する方や、芸術、文学を愛する方が観ても
悪い気はせず、楽しく見る事が出来る作品かと思われます。

それでは、また次回デビューにて^^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

感性類似判断のメルクマール

『侘び数奇とは?』

これを、アニメ作品全体で体現している。

作画、声優、BGM、演出、どれもこれも気に入らない部分が少しずつある。
「完璧」とはいえない。
どこか欠落している。

しかし、それが・・・なんとも「面白い」。

他のアニメ作品も素晴らしいのだが、完璧になろうなろうとして、
どこか力み過ぎている。みていて疲れる。
面白いように見えるけれども、なんだか面白くない。

そんな境地に達しているアニメ数寄者には、心地よいアニメになるのではないか。



アニメ数寄者の皆様は、これ以降をお読み頂く必要はございません。
蛇足というべきものにて。





~~以下蛇足~~

このアニメを「面白い」と感じる人とは感性が近いと思う。
その辺の嗜好を判断する良いメルクマールになるだろう。


よく知られている、織田信長らが活躍していた戦国時代。
この時代に、血縁ではなく、軍事力でもなく、経済でもなく、人と人を結びつけ、勢力構造に影響を及ぼしたファクターがあった。

「文化」である。

ここにスポットを当て、
それがどのように人々を結びつけ、成長させ、変化させ、破滅させていったか。
その点について、さすがNHKともいうべき、奥深い人物描写がなされている。

しかし、この作品、それらの表現がどことなく垢抜けない。ちょっとカッコ悪い。
だがそれがいい。

有名な画家の描いた風景画を見てみるとわかると思うが、山にしろ人物にしろ、決して主題となる対象物をキャンバスの中央に描かない。
中央に書かれているように見えるかもしれないが、必ず少しだけ左右にズレて描いている。

キッチリし過ぎは美しくない。
そういうこと。

キッチリした方が美しく見えるって?
気にしないことです。
それもまた「あなた」なのですから。







~~~以下、6話までの感想~~~

主人公は戦国時代に文化人としても生きた実在の武将。作中では使番(敵軍への使者)の任務をこなす。

冠婚葬祭など、ピーンとした緊張感が張り詰めた場所で、俗物的で場違いなことを考えたり、したりすると、無性におかしくなる気持ち、お分かり頂けるだろうか。
この作品、この種の笑いを描いていると思う。
これがハマる人にはハマるだろうし、ダメな人は全くダメだろう。
ただ、この笑いはおそらくメインではない。
茶の湯のシーンや有名武将同士の駆け引きなど、心のやりとりはとても深く、かつ緊迫感があって楽しませてもらった。
このような心理描写がメインだと思われる。

歴史モノは大好物なので、ここは文化面のみならず、その時代の作法、生活、合戦の状況など、細かい設定にまでこだわって描いて欲しい。
初回、丁寧な説明を省いて、いきなりストーリーが開始される。
なので、ある程度戦国史の知識がないと入りづらいと思う(「松永久秀の信貴山城篭城」と聞いて、すぐ把握できる方ならば大丈夫だろう)。

所々気になる部分はあるものの、現段階では、史実に沿ったストーリー展開、描写。
それでも、時代設定を維持したまま、ギリギリのところで笑いを取っている。
今後は、このラインを維持していって欲しい。
全39話が予定されているようだが、同じNHK放送の「十二国記」並みの好物アニメになるかもしれない。期待が高まる。

・・・しかし、秀吉のCVに江原正士さんは、ちょっと違和感がある。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 22
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