お茶会で魔法なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのお茶会で魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月15日の時点で一番のお茶会で魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.2 1 お茶会で魔法なアニメランキング1位
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (814)
3134人が棚に入れました
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『 FORTUNE LOVER 』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、良くて国外追放…最悪、殺されてしまう…そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。

声優・キャラクター
内田真礼、蒼井翔太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、雨宮天、鈴木達央、田村睦心、松岡禎丞、M・A・O、早見沙織、岡咲美保
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ゲラゲラ笑って感動する物語 人生のバイブルになるかも

この物語はゲームの世界へ転生した主人公カタリナが、自分の運命を変えるためにおバカをしたり見当違いなことをしたりする物語です。
カタリナの一挙一動にゲラゲラ笑ってしまうのだけど、気がついたらいつの間にか感動していました。心が温かくなっていました。
この物語は優しさに満ちています。(^_^)


交通事故で死亡した主人公は、ゲームの世界に転生します。ここではカタリナという名前の悪役令嬢のキャストとなっていました。
彼女には、良くて国外追放、悪ければ斬殺される運命しかありません。ほかの選択の余地はないのです。
このゲームの内容や結末を詳しく知っている主人公(カタリナ)は、自分の運命を変えるべく、あらゆる努力をします。

彼女はまず、{netabare}畑を作り野菜を育てます。
上流家庭の侯爵令嬢が農耕用の服に着替えて鍬をふるい、庭に畑を作ります。汗まみれになりながら土を耕{/netabare}します。
その姿は、周りの人の目には滑稽としか映りません。気が狂ったのではないかと思われます。
でもそれは、国外追放された際に一人で生き延びるための準備でした。

そして次に彼女は、{netabare}自分を斬殺する可能性がある{/netabare}男性たちに優しく振舞います。
彼らが悩んでいたら、悩みを聞いてあげたり、励ましたりします。そして彼らの特技を褒めてあげたりします。

さらにカタリナは、{netabare}このゲームの主人公である{/netabare}マリアにも優しくします。
心無い人達から虐められているマリアを守り、彼女がいつも笑顔でいられるように奮闘します。

カタリナの願いは、斬殺だけはされないように、国外追放されても生き延びられるように、その二つしかありません。
でも、人間って不思議ですよね。
自分が生き延びるための行動が、いつの間にかみんなを笑顔にしていました。そしていつの間にか、みんなから慕われていました。


このアニメは見方を変えれば、私たちが生きていくためのバイブルにもなりえます。
自分の環境、境遇には関係なく、周りの人たちを笑顔にするために自分ができることを精一杯する。
ただそれだけで、人生は楽しくなります。(^_^)

ちなみに、これからの日本では年金だけでは生きてゆけない人が大多数になります。破滅フラグがついているようなものです。
カタリナのように今のうちから畑を耕して農作物の作り方を学んでおいたほうが良いかもしれません

投稿 : 2025/02/15
♥ : 56

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

題名だけで避けるのはもったいないです。【絶賛】

ア〇マで無料一挙があったので観てみました。
題名から女子向けだと思っていたのですが、二期が始まっていることで軽い気持ちで観始めました。
ところが、良い意味で裏切られ、視聴途中で「終わってほしくない」という気持ちまで湧いてきました。
話数を重ねるごとにOPの評価もぐんぐん上がっていきました。
転生ものをたくさん観てるわけではないのですが、「これは並みの転生ものではない」と感じました。
未視聴の方はぜひとも軽い気持ちで観始めてはいかがでしょうか。
きっと驚くと思います。
これから二期も観ようと思います。

2022-0103お知らせ
またもやアべマで無料一挙があります。
1月7日(金)10:00まで無料視聴可能です。
この機会にぜひお願いします。殺伐とした心が浄化されていきます笑
なお、一期だけで綺麗にまとまっています。
会議のシーンが好き。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 23
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

麗しき7人の魔法使いと勢女カタリナ

略称「はめふら」。原作なろうweb小説は完結済。
小説書籍版で2巻まで、コミカライズは4巻までがweb版の本編相当。
3巻以降は書籍用の書き下ろしで2020年4月現在9巻まで刊行済。
コミカライズ5巻以降もこれからまだまだ続く予定。

アニメは全12話でweb版本編の結末までを描いて
ちょうどの区切りで綺麗に締め括ってすっきり。

当方原作ファンである。

転生ものというよりも、ラブコメディとしてかなりオススメの作品。
多くの視聴者は、主人公カタリナを愛さずにはいられないだろう。
なぜかは観てのお楽しみ。

声優の実力、マッチング共に申し分ない。

キャラデザは作風にぴったり。
鮮やか、優しさ、癒しなど場面に応じて絶妙に変化する色調の背景。
絵画的でとても気に入った。

OP&ED、そして劇伴のセンスがとても良く
アコースティカルな魅力が素晴らしい。
カタリナ子供時代の宮廷音楽風の音楽、
そして学園編からは、穏やかで癒しのある
素朴で繊細な魅力ある楽曲も加わる。

コメディ要素も劇伴と作画で程よく演出していた。

<あらすじ>
{netabare}
主人公の女子は、木登りの得意な野生児で
小学生までは野猿と呼ばれていた。
そして、中学入学後に出会った親友の影響で
アニメ、ゲームなどのオタクになった。
その無二の親友と一緒の高校に進学。
高校生になっても現実の恋愛にはまるで縁が無く、
成績もぱっとしない残念な子。
学校では、親友とオタクトークで盛り上がる日々。

そんな高二の17歳のある日、
親友推しの乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』にド嵌りして
夜更かしで大寝坊。あわてて自転車で学校に向かう。
しかし制御不能の暴走の結果、交通事故で死亡。

なんと生まれ変わりは、とても裕福な公爵令嬢だった。
両親の愛情にも恵まれ、何不自由なく育った8歳のある日、
初めて前世の記憶が蘇った。

すると間もなく、衝撃の事実に気付く…。
このまま無為に過ごすと8年後に殺されるか、
国外追放されるかの二択の未来が待っている。
人生破滅して詰んでしまう…。

超絶鈍感な頓珍漢だが、
まっすぐで裏表のない明るい性格が取り柄の彼女。
長生きして膝に猫をのせて日向ぼっこして暮らすような
優雅な老後ライフが目標の彼女。

そんな彼女は果たしてその危機を乗り越えられるのか?
{/netabare}

★ 第1話「前世の記憶を思い出してしまった…」
{netabare}
<おでこの×はダメな子の印か?>

アバンで状況説明完了。
そして、ジオルド第三王子と義弟キースの攻略完了。
カタリナ、天然タラシの実力発揮。
それを無自覚なのもカタリナの魅力だ。
打算など出来ないのだ。

カタリナ役の内田真礼は実に巧いしキャラによく合っている。
カタリナ脳内会議の5役の演じ分けは実に見事。
もうこれだけでも声優評価5.0確定
{/netabare}
★ 第2話「王子に勝負を挑まれてしまった…」
{netabare}
<笑顔で会話しているといって仲良しとは限らない>

ジオルドとキースは恋のライバルになった。
カタリナは恋の対象が自分とは思わず、
二人の牽制の会話を意気投合してると勘違い。

カタリナ、前世の記憶覚醒後、
日本人の庶民的行動で母親ミリディアナの悩みの種になる。
成長したキースはそんな予測不能なカタリナのお目付け役となる。

今回は、侯爵家令嬢四女メアリ、アラン第四王子の攻略完了。
メアリとアランは婚約中なのに…だ。
もはや男女問わず今回も恋泥棒としてハートを射抜き絶好調。

アランだけは、自分がカタリナに恋したことに無自覚なのはご愛嬌。

本能とノリで突っ走るカタリナは、重要な攻略台詞を無意識ながら
絶妙なタイミングで真心こめて使っちゃうから攻略できて当然なのだが、
誰も傷付けないから結果オーライなのだ。
しかも、二人の根深いコンプレックスまでも解消しまうとは
もはや恋の達人と言えよう。

今回は、アランの最後の吹っ切れた笑顔がとても良かった。

ところで今回初登場のメアリ役は岡咲美保。
エンドロールで確認するまで「転スラ」リムルのイメージが強過ぎて
彼女とは全くわからなかった。
{/netabare}
★ 第3話「麗しの美形兄妹と出会ってしまった…」
{netabare}
<一体どれだけたらし込めば気が済むんだ...>

伯爵家長男ニコルとその妹ソフィア攻略完了。
カタリナは今回で合計6名の美男美女に愛されるようになった。

カタリナはゲームでの体験から、
友人たちそれぞれの恋の相手を予測するのだが、
実際はそれは妄想。
その対象が自分だけに集中してるとは全く気付かない。
全く罪な女だが、根が善良なので誰も憎めないのだ。

次回はいよいよ学園編。
ゲーム内で主人公の(はずの)早見沙織演じるマリア登場か?
{/netabare}
★ 第4話「魔法学園に入学してしまった…」
{netabare}
<イベント乗っ取り魔はゲーム本編突入後も勘違い>

いよいよ魔法学園に入学。二年間の学園生活のスタート。
一年後の上級生の卒業パーティーが、
カタリナの人生総決算、生死の分かれ目だ。

魔法学園は、少しでも魔法の才能を持つものは
義務教育で必ず入学しなければならない。
カタリナのようにしょぼい魔力でも入学を拒否できない以上、
破滅回避に情熱を傾けるは道理ではあるが...。

周りを傍観してても自身を客観視できないと
カタリナの恋の犠牲者は増えるばかり。

カタリナよ、自身の破滅フラグを折ることに執着するのはもう止めよう。
前世の記憶覚醒後の彼女は、
破滅フラグに恋愛フラグを上書きし続ける日々だった。
彼女の破滅フラグは今やとうに存在してないのだ。
とは言え、視聴者のそんな声が聞こえるわけもない。
だから話はどんどん面白くなってるのだ。

<カタリナ、食い意地の権化が吉と出る>

当面のカタリナの心配は、ゲーム主人公マリアの存在。
マリア攻略を成し遂げるのは誰か、を心配するのはいいのだが
やはり決め台詞はカタリナが使ってしまう。
最終的に、身分差を全く気にしない姉御気質のカタリナの魅力で
マリアを順調以上に攻略し、カタリナへの好感度はうなぎ上りになった。
{/netabare}
★ 第5話「主人公の実家にお邪魔してしまった…」
{netabare}
<カタリナと仲良くなると笑顔の輪が広がる>

前回で仲良くなったはずのマリアだが、
どこかまだ心の距離を感じていたカタリナ。
さらなる蛮勇?でマリアのハートを射抜く。

告白イベント「友達になって下さい」大成功!
マリア、ソフィア、メアリは皆、
カタリナを中心とする親友になった。

カタリナは、友達として大事にするマリアだったが
カタリナの傍では、なぜかマリアの頬に赤みが増す。

そしてカタリナは友人として
マリアの恋をサポートしようと決心するのであった。
マリアにグイグイいく異性がいないのは
実はカタリナのせいなのだが...

<カタリナ、畑好き転じて福となす>

ゲーム主人公マリア攻略はさらに続く。
カタリナとキースの二人は、休日に田舎の畑を初めてお忍び見学。
そしてたまたまマリアが帰省中の村の傍を取り掛かったので
マリア宅を訪問することに。

結果としてマリアとその母親の
ぎくしゃくの原因となっていたわだかまりまでも解消。
マリアの真の笑顔を蘇らせ絆が深まる。

今回は、マリアとその母視点の丁寧な心理描写があったが
そのおかげでキャラの深みが増し感情移入しやすくとても好かった。

また田園風景も実に絵画的で落ち着きと人の温もりがあって癒された。
{/netabare}
★ 第6話「夏休みだから楽しく遊んでしまった…」
{netabare}
カタリナの魔法学園1年生の夏休みはギャグに満ちていた。

「カタリナ・クラエスの華麗なる夏休み」とお題の小ネタ集。
絵日記風の題字背景がとってものどかでグッド!
原作にあるネタも多いけど、ほとんどのオチはアニメオリジナル。

Web版原作結末までストレートに描くためだけなら
アニメではおそらく10話以内で十分と思われる。
今回はそのゆとりを上手く生かし、
前回までの7人の攻略完了のタイミングに相応しい回だった。

しかも、アニメ後半の大筋に向けての伏線も散りばめ、
カタリナと7人のキャラの関係性を丁寧に描いていた。
単なるコメディに収まらない意外と重要な回だったと思う。

<その1 やっこらせいのっ。。。どっこいせい!>
カタリナは努力の方向性はいつもズレてる。
しかしクラエス家の使用人に
すごく愛されていると分かるのがちょっといい感じなエピソード。

カタリナの、中身おばあちゃん的な本質と
母親の顔の皺を増やしてしまう、お約束となりつつあるやり取りを
軽妙に演出していて冒頭から掴みオッケーだった。

<その2 スイカもいいけどトコロテンもね♡>
キースとカタリナの姉弟の絆が本物だと何気に分かる小ネタ。

<その3 カタリナと7人の仲間たち>
湖までの道中、キースの邪魔が入るまでは原作にもあった。
しかし、カタリナ含め8人全員集合の
湖畔ピクニック以降は完全アニメオリジナル。
おそらく、アニメ後半では平和な日常は滅多に見られないので貴重かも。

<その4 カタリナたちのお買い物>
原作では味わえない脳内カタリナズが可笑しい。
魔性のニコルを若干クローズアップ。
たぶんアニメオリジナル。

<その5 アニメ後半の伏線はパーティ会場の中に>
アラン王子が相変わらず自分の想い人が
カタリナだと気付かないのがよくわかる。
また、メアリが意外と腹黒なのも…

<その6 夏休みあるある>
ありきたりなネタではあるものの
カタリナの見た懐かしい夢が意外と重要なエピソード。
{/netabare}
★ 第7話「危険なダンジョンに入ってしまった…」
{netabare}
その大筋はアニメオリジナル。
ダンジョン攻略というミッションでファンタジー感を演出。
学校の課題なのに命がけなのはコメディとしての愛嬌。

カタリナを取り巻く7人が優秀な魔法使いだということを
このタイミングで伝えるのも次回以降の展開のためにも重要と思えた。

今回、原作の「きのこ」ネタを無理やり入れた感あり。
また今回の作画はちょっと微妙だったのは残念。

<当たり前に続くと思っていた日々…終わりは突然やってきた>
何はともあれ、今回の肝はソフィアの見た夢だろう。
宿縁をさりげなく織り込み人間関係に深みを与えている。
個人的に原作が好きな点だ。
{/netabare}
★ 第8話「欲望にまみれてしまった…」
{netabare}
今回もアニメオリジナル。
閑話としてなかなかのエピソード。
前回のアニオリ回よりもよく出来てたと思う。

<台風カタリナの被災者たちはいい迷惑>

またもやカタリナは、ポチっと自爆してトラブルの渦中に。
そして相変わらずカタリナに金魚の○○状態の7人は振り回され、
一緒に魔法書のトラップに嵌ってしまった。
確かにカタリナの傍にいると飽きることのない楽しさがあると妙に納得。
カタリナの食欲は魔法書のトラップをも凌駕するというオチが「カタリナらしくて」いい。

<今回の原作では味わえない、微笑ましかった点>

カタリナの食い意地をギャグとして上手くアレンジ出来ていた。
また、特にCパートでアラン、カタリナ、メアリの
三者の関係性がよく描けていたのが好かった。
未だ自分の恋心に気づいてないアランが純情で好ましい。
青春だ。

次回、カタリナの直属メイドのアンにスポットが当たるフラグあり。
{/netabare}
★ 第9話「パジャマパーティーで盛り上がってしまった…」
{netabare}
またもやアニメオリジナル。
但し、今回のアン絡みのエピソードは原作にもあり。

サブタイトルに騙されそうになるが、
今回はアンとカタリナの関係の方がメインテーマだろう。

<カタリナ様は私を、アン・シェリーと言う一人の人間にしてくれた>

カタリナを取り巻く7人のキャラの心情を
唯一、正確に客観的に俯瞰できるメイドのアン。

令嬢としてはダメダメなカタリナにとって、
アンは自分らしく貴族界で生きていく上でかけがえのない存在。
アンにとっても、
自分の存在意義を与えてくれたカタリナはかけがえのない存在。
そんなエピソードは、個人的に原作の中でも好きな部分で、
アニメでも描いてくれてうれしい。

今回その他、パジャマパーティー他でのギャグ要素は
目新しさが無い分まあまあ。
ただ、全体的に各キャラの持ち味を上手く掴んだ上での
人間模様が描けていた点はよかったと思う。

Cパートで、次回でようやく本筋に復帰しそうでちょっとホッとした。
{/netabare}
★ 第10話「破滅の時が訪れてしまった…前編」
{netabare}
6話から9話迄、閑話要素多めで
破滅フラグ回避の本筋から離れ気味で若干テンポが悪く感じたのだが...

<閑話休題。いよいよお待ちかねの断罪イベント到来なのだ>
8,9話は、カタリナファイブの出番がなかったが、
久しぶりにカタリナファイブ脳内会議復活。
ヒゲ議長を気に入っていたのでちょっとうれしい。

ここで新登場!闇の魔法。
本作のシリアスな負の要素を一手に担う。

カタリナファイブ登場後は、あっという間に
今までのほのぼのコメディ路線から完全脱却。
マリア失踪で動き出す物語。
カタリナもピンチに陥ったのだが…

とは言え、
今回もカタリナの食い意地が無双だったのが最も印象的だった。
{/netabare}
★ 第11話「破滅の時が訪れてしまった…後編」
{netabare}
本作を視聴初期から物語評価5にしたのは、
実は今回の描かれた原作エピソードを非常に気に入っていたからだ。

<Sleeping Beauty 夢で逢いましょう>

失われた過去に戻る夢。
家族と親友との再会。
当たり前だと思っていたあの頃。
あの頃は幸せだった。
カタリナの前世の女子高生の目は
今回、初めて描かれ顔の全体像が分かる。
(名前は相変わらず不明のまま)
原作では、本人曰く母親譲りの狸顔とのことだが、
アニメで可愛く描かれていてよかった。

<学校は楽しい?>

失うなんて絶対に嫌!その想いは皆に伝播し絶望から希望に。
今までのエピソードと細やかなキャラの回想シーンで
伝わる7人のカタリナへの深い想い。
それがカタリナ復活の鍵となる。

<今度はソフィアとしてずっと傍にいるから>

あっちゃんとの本当の別れは切ないがそれでいいのだ。
{/netabare}
★ 最終話「最終イベントが来てしまった…」
{netabare}
<勢女なだけでなく、聖女でもあったカタリナはやっぱり無双>

あなたが苦しんでいるのを救ってあげることは出来ないけど、
傍にいることは出来るから。……だから一人で泣かないで。

カタリナのまっすぐな優しさは、
隠しキャラの亡き母親の愛情と同質で
荒んだ彼の心を完全に解きほぐし、
彼は人生のやり直しが出来るようになった。
すべてのヘイトは、彼に取り憑いていた
怨嗟の塊の怨霊とも呼ぶべき存在が全て被り、
誰も悲しむことなく大団円で隠しキャラ攻略完了。

<これからもずっと、あなたの傍にいさせてください。>

後半、最終メインイベント、2年生の卒業パーティーへ。
カタリナファイブ脳内会議も19,800回目で一応終了のようだ。
結果的にエピローグの状況と化したラストイベントなのに、
カタリナは相変わらずピント外れなのはお約束。
また一人、無自覚にたらし込むカタリナは流石なのであった。

<ゲームのシナリオにはなかった新しい季節がやってくる>
祝アニメ二期製作決定!
学生から学園卒業後の社会人へ。
闇の魔法をめぐる新たな攻防。
新たな人間関係も生まれる。
カタリナの人たらし道はまだまだ続く。

小説版で原作の描かれる範囲にもよるが、
外国も登場し、スケールも広がる可能性ある二期。
どう描かれるか楽しみだ。

新物語へごきげんよう!!

余談だが、エンドロール直前、
ラファエルが就職先で
事務仕事でこき使われてるっぽい一瞬の画に
二期登場の新キャラの一人がいた。
原作の流れでは、まだそこにはいないはず。
時系列がおかしい。
単なる二期フラグのために登場させたのか?
それとも原作カットして登場させるつもりなのか?
ちょっとだけ気になった。
{/netabare}

◎「はめふら」で見つけた新鮮な主人公像
{netabare}
<ダメな子ほど可愛い>

この作品、見事なまでの逆ハーレムなのは明白だが、
カタリナは想われる一方で決して両想いにならない。
それはドロドロな愛憎劇を回避させ、
誰一人傷つくことなく
どこまでも笑えるコメディとして成立させる必要条件なのだろう。

カタリナは、前世からリアルな恋愛には全くの無縁であり
異性に免疫がないから、リアルな求愛アプローチが自分に向かうと
キャパオーバーで対処不可能になり現実逃避になりがち。
理解不能なこと、不都合なことはあっという間に忘れる。

恋愛は、ロマンス小説での疑似恋愛だけでも満足なのだろう。
前世も、ラノベやアニメ、乙女ゲームで満足していたオタク女子。
ゆえに耳年増な恋愛スキルはそれなりで
それがゲーム内の今世では逆ハーレムを作ってしまう。
しかし彼女自身はその現状を全く認識できない可笑しさが本作の肝だ。

カタリナに1ミリでも計算高い狡猾さがあり
この現状を意図的に導いていたとしたら
一気につまらない作品になるだろう。

カタリナの性格は裏表なく真っ直ぐ打算などできない。
一応破滅フラグ回避の打算が働く行動は多々あるのだが
それはズレてて、相手を思いやる気持ちで一杯で微笑ましい。

カタリナの本質は善良、友愛の塊だから
その頼りなさ、単細胞さは周りの父性母性的な保護欲を刺激する。
悪気なく恋愛に鈍感な彼女を恨むことなど誰も出来ない。
結果、カタリナへの恋の犠牲者は死屍累々でも悲惨さは皆無。

<そしてカタリナの老後プランには配偶者や子孫のビジョンがない>

彼女は例え貴族階級からパージされても
農業で自活さえ出来れば構わないという執着心無く剛毅なお方。

出世欲は皆無。
美味しいものを沢山食べ、
ロマンス小説を愛好し、農業という趣味と実益を兼ねたもので
只今を明るく楽しく逞しく生きれればそれでいい。
孤独は嫌だが、多くは望まず最低ペットさえいてくれればいい。
それが彼女の生きる道。

普通、主人公が健全な若い男女なら、
自身が異性にモテることに興味があるのが当たり前なところを
あえて外し、自身の色恋には無頓着にして、
他作と差別化した主人公キャラ。
その徹底したブレなく、かつ脳天気で裏表のない性格。
本作の魅力的な個性で新鮮に思う。
作者のセンスの良さを感じる。

<主人公カタリナ、実は最強説>

異世界転生&召喚系の主人公最強設定のアニメは非常に多い。

ではカタリナはと言えば、
魔法、武術、芸術、学力、知略すべてポンコツ。
一見能無しで残念な主人公。

しかし原作小説を9巻まで読んで感じたことがある。

転生時に、彼女が天より与えられた
世渡りの武器となるギフトと言えば
「強運」じゃないだろうか?
特に、
「出逢い運」「人から愛される運」「問題解決運」
に関しては最強かと。
(まあ意地悪な見方なら、作者のご都合主義の結果、
すべてがたまたま上手くいってる、と言えなくもないが)

ともかく彼女は出会う人すべてに愛される。
しかも、その多くは身分が高かったり、能力が非常に高いのだ。
彼女に接する多くの人は、
権謀術数渦巻く封建階級社会に在って
野心乏しく裏表のない善良さは希少価値で新鮮。
結局、彼女の足りない能力は周りが常にフォロー。
常に多様な実力者から多大な援助が得られ
ピンチもスルリと潜り抜けられる。
彼女は常に向上の努力は欠かさないから怠け者ではない。
的確な努力の方向性を見極めるセンスが無いだけ。

彼女の本質は、自らを卑下することない根明な楽天家。
自分自身にはからっきしだが、他者に対しては
時に人間理解の鋭い正鵠を射た慈愛豊かな直感が発現する。
さらに出会う人を健やかで豊かの人生の流れに変える力がある。

以上から彼女には「無垢なる導師」という称号を与えたい。

今は志が低いけど、
人生いずれ志が高くなるようなことがあれば
「俺TUEE」な主人公より労せずに
よっぽどすごいができる可能性を
秘めているんじゃないないか。

自分が強いことも大切だが、
人は一人では生きていけないのだから、
自分で何でも出来るより
他者に活躍の場を与え、
生き甲斐を与えられる方向に特化したような
そんな彼女の才能もいいもんだと思う。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 30

73.5 2 お茶会で魔法なアニメランキング2位
聖女の魔力は万能です(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (422)
1400人が棚に入れました
ちょっと仕事中毒な20代会社員・セイは、残業を終えて帰宅した夜、突然光に包まれ異世界に「聖女」として召喚されてしまった。しかも召喚されたのは二人!?現れた王子はもう一人の女子高生にかかりきりで、セイのことは完全スルー。それならこっちも自由にやっていいでしょう?と、セイは王宮を飛び出し、元々の植物好きを活かして、薬用植物研究所で一般人として働くことになった。所長のヨハン、教育係のジュードに支えられ、ポーション作りや魔力の使い方を学んでいくセイ。だが、作ったものはすべて効能が5割増しで、思いがけず「聖女」としての能力を発揮することになる。そんなとき、セイのポーションが瀕死状態だった騎士団長・アルベルトの命を救い、次第に、セイこそが本物の「聖女」ではないかという噂が囁かれはじめるのだった……!?

声優・キャラクター
石川由依、櫻井孝宏、江口拓也、小林裕介、八代拓、市ノ瀬加那、福山潤、上田麗奈、梅原裕一郎
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

6回目くらい。異常な出来の異世界もの。画面・表情が最高です。

22年11月 再評価 異常な出来の異世界もの。他と比べてどうしてここまで力が入っているのか?

 レビューを初めて1年半。昔からアニメ好きでしたが、この1年半でかなりの本数のアニメを見ました。
 この作品の脚本は素晴らしいと思いますが、作画、表情、背景、構図、演出等の画面作りの良さは異常です。なんで、ここまで美しいアニメが出来たのか不思議でしょうがないです。

 本数的にはまだまだで、目が肥えたとはいいませんが、いろんな異世界ものを見たと思います。ちょっと過大評価だったかなあ、と思って本作を再視聴(正確には再々々々々視聴くらい)しました。

 うーん、かえって過小評価だった気がします。1話でセイが髪をかき上げて耳を出す作画があるのですがそれだけでゾクゾクするくらいでした。顔のパーツのクローズアップが上手い。画面の切り取り方が上手い。気持ちを伝えようという意図が素晴らしいです。うーん、なんで他の作品もこれくらい出来ないのでしょうか?というかこの作品だけ異常だと思います。

 最後の3話が駆け足で評価を落としていましたが、良く見直すとちゃんとセイが聖女の術と向き合って、使えるようになるプロセスが、緊迫感と癒される両方からよく描かれていました。

◎アニメ作りとしていいところ。
作画に乱れがないのは当然。
表情・仕草に感情がよく表現されいている。
人物の構図がよくどこで何をしているか臨場感がある。
引き画とクローズアップを上手く使った演出で、人物の内面を見せている。
服装が美しくTPOをわきまえてきちんとデザインされている。
貴族が貴族っぽい言動をしつつも堅苦しくないいい具合の設定。
BGMがオーケストラっぽくて華やか。コミカルさも出ている。
セイの発声が感情が出ていて、聞きやすく素晴らしい。


◎ストーリーとしていいところ。
聖女設定とセイの一般人の性格のギャップがコミカルに描けている。
設定に設定を重ねるような感じではなく、ポーション(料理・化粧品)と回復魔法、聖女の力に集約しているので、シラケない。
ストーリーが職業物と恋愛ものとして、ちゃんと脈略ある展開をしている。
スキルウィンドウがない。
アイラちゃんを置いて話の展開に面白みが出た。
セイもアイラちゃんも異世界転生した人間の反応として自然。

等々挙げるとキリがないです。とにかくストーリーが面白いのは大前提ですが、しかし、アニメの出来の良さがすごい。「無職転生」もすごかったですが、本作は超高予算が付くような感じでもないし。画面作りという点で一般的な量産型のアニメとしては、本作の見やすさ、伝えたい事を伝える力、美しさはちょっと類例が見ないと思います。

 メジャーな他の異世界モノ作品を差し置いてなぜここまでの出来なのか理解できません。それくらい凄い作品だったと思います。

 一応、評価点はつけますが、主観評価は95点/100点くらい、心情的には120点です。




以下 初見の総評レビューです。

 俺TUEEEの振りをした、シンデレラストーリー 美しい作画と構図の良さが驚異的です。

 最後まで視聴しました。このアニメがきっかけで、非常に面白い原作小説と、その小説を美しい絵でコミカライズしたマンガを知ることができて、良かったです。
 が、アニメについては、どうでしょう。結末の付け方や最後3話くらいの駆け足感などで、少し作品としての出来に疑問符が残りました。
 この終わり方だと、普通の異世界転生ものとして、埋もれて行く数々の作品の一つになってしまいそうですね。残念ですが。

 とはいえ、1クール通じて十分楽しめました。面白かったです。以降は小説・マンガで続きを楽しみます。


以下、視聴中のレビューです。

{netabare}2話までみて、小説版、マンガ版を全巻購入。追加8話みました。

 この話「なろう」ということで、異世界転生、俺TUEEEテンプレになっていますが、実態は、平凡な女子が、急に美しさと力を手に入れたことで、別世界(貴族世界)の中心人物になる、というシンデレラストーリーです。

 そういう話を楽しめるなら、かなり良質の作品かと思います。大変楽しく見ています。

 ですが、マーケティング的に考えるとパッケージ(題名)と中身が違っていた感がかなりあるかもしれません。その意味で、試しに見た人の期待を裏切る確率が高いのでしょう。
 強敵に対して無双するとか、悪意のある貴族と対峙して叩きのめす、もあるにはあるのですが、それは味付けみたいなものです。敵と戦い打ち勝つ、魔王に挑むために旅立つ、そして…みたいなカタルシスを期待すると、評価は低くなるかもしれません。

 初めから、異世界とか聖女というのはギミックで、本当は恋愛エッセンス強め、一人の女性を取り巻く人間模様の話だと思えば、非常に面白いと思います。


5話までみて追加

 セイの作画はやっぱり素晴らしい。ちゃんと美人です。ですが、今回くらいは衣装はなんとかならないのかなあ、と思います。もうちょっと神々しくしてあげられなかったのかと。
 
 セイの衣装に絡んで。リズにしても、他の貴族も最小限しか宝石を付けていないのは、宝石は魔法付与のための素材とかいう設定を反映しているのでしょうか。だとすれば、想像以上に緻密にこのアニメというか原作は作られているようですね。

 ステータスウインドウの概念が出てこないのはいいですね。(原作はあり)

 今回のセイを鑑定する場面で、原作にはあったステータスウインドウがアニメ版だとほぼないことが確定しました。レベルとかHPとかそういった概念の有無はまだ不明ですが、無い感じですね。これは良い改変かと思います。となると何を鑑定しようとしていたのが、よくわからないですが。
 セイが聖女かどうかを本人も確信が持てない、という状態のほうが自然ですし、なにより、転生ものでいつも不満なのがこのステータスの数値化という安易な強さのモノサシだったのでこれは良いと思います。

 第1王子が原作ではあまり関わらなかったのですが、ストーリーに説得力を持たせるために関わってくるのでしょうか。これからの展開が気になります。


7話みました。
 アイラのスピンオフ、注文しているのにまだ届かないので、ここで見られて良かったです。アイラ、滅茶苦茶可愛いんですよね。 
 普通、セイの対立軸なら嫌なキャラになるはずなのに、そこを上手い具合に第1王子が引き受けてくれてたんですね。本当は第1王子は悪者じゃないのもいいですね。

 異世界に召喚された女子高生が帰れない、と言われて「泣く」という自然な反応が新鮮でした。

 それにしても、主要女性キャラのキャラデザが本当にいいですね。萌えではなく、素直に美人だなあ、可愛いなあ、と言えます。

8話見ました。
 セイの表情を少しコミカルに表現しているが今回はよかったですね。
 また、脚本というか構成ですが、かなり省略していますが、うまくカットしているので原作を知っていてもあまり不足感は感じませんでした。やっぱり丁寧に作り込んでいる感じがします。ただ、1点、最後の沼のところ、もう5分…いや3分でもいいので、もうちょっと丁寧にしてもらえれば完璧だったんですけど。

 ちょっとアルベルトホークを殺したくなったりしますが、まあ、それは仕方ないでしょう。

11話みました。
アイラちゃん、すっかりなじんで良かったですね。是非活躍してほしいところ。
それにしてもアルベルトホークは殺す。 {/netabare}


追記です。再視聴しました。初見の時は面白さは過大評価していたかもしれませんが、再視聴してアニメの出来の良さは逆に過小評価していた気がします。あらためて驚きました。

{netabare}  この半年で、かなりの本数のアニメを見ましたが、最近のアニメの中で、本作の人物の作画の美しさは驚異的です。キャラデザはもちろんですが、線の一本一本まで美しいです。衣装も良く考えられてデザインもおろそかにしていません。動きも表情も自然です。

 なにより人物の配置がいい…というか構図がいいんですよね。どういう部屋のどういう場所にいて、どこに誰がいてどいう位置関係でいるか、とか非常に見やすいです。で、構図がいいから人物がちゃんと演技しています。そこが素晴らしいです。
 どういう理由でこんなレベルの高いアニメが生まれたのかが気になります。
(追記 手がちゃんと演技しているのと、姿勢にも注目してください)

  私はセイのキャラが異常に気に入ったのであまり客観的な見方はできませんが、それでも異世界ものとしてのストーリー性、テーマ性は弱いと思います。
 が、頑張る女性のシンデレラストーリーとしてはかなり面白いです。魔法が出てきますし、ヒロインのアイデンティティでもありますが、設定に振り回されずヒロインの特徴としてストーリー上で機能しています。
 また、ヒロインの年齢が高めで、かつ年齢にあった性格をしているのが良かったのでしょうか。

 登場人物のキャラ造形が自然で、ヒューマンドラマが成り立っているのも良いのかもしれません。
 音楽が抑え気味でセリフがゆったりしているのもいいです(ただ、エリアヒールを始めてかけた時の声はもうちょっと抑えた演技の方が良かったですね)。

 やっぱりおしいのは最後3話ですね。駆け足で尻切れですね。2クールでやってくれれば…
{/netabare}


 アマゾンから単行本8巻が届いたら、なんと帯に2期の決定が。この先はキャラ萌えというか、パーティーとかラブラブ要素とか、これから8巻読みますけど、温泉とかでしょうか。もちろんいいんですけど、ストーリー的にはせっかくアイラちゃんのキャラが立ってきたので、アイラちゃんの成長が見たいかなあ。とまあ、うれしいので追記しました。


 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 27

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

異世界転移モノの秀作

原作未読。最終話まで視聴。

異世界転生・転移モノと主人公最強は、決して相性が悪いとは言えない。
異世界転生・転移モノと中二病は、かなり相性が悪い。
異世界転生・転移モノとハーレムは、主人公が中二病を発症していなければ問題ない。

まあ、個人の見解ですが、おおむね以上の通りかと。
もう少し補足すると、主人公が大人(もしくは元大人)で、その大人っていう設定が活かされてさえいれば、おおむね間違いないように思います。

さて、本作の主人公は大人です。
しかも女性。
大人の女性という設定はしっかりと活かされています。

主人公最強と言えば言えなくはありませんが、それはあくまでも結果的にという話で、いわゆる主人公最強系とは異なります。

逆ハーレムの兆候は見受けられますが、主人公が中二病を発症していないので問題ありません。

ゆっくり、まったりと物語は展開していきます。
これはお気に入りの棚直行ですねぇ(笑)。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 34
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

こんな異世界生活なら、多少強引に召喚されちゃってもいいかも(笑)

安全な所で、高貴な美青年に囲まれて、みんなに大事にされてww

おまけにこの異世界で貴重な、異世界モノお決まりのチート能力を持ってる上に、
異世界召喚効果?でちゃっかり目もよくなって、
さらには容姿までなぜか綺麗になっちゃって。


お話としては、
それだけなんですけど、
それだけで、十分、
羨ましいですよねえ!(*^~^*)

腐ってるって思われてしまっては心外です。
ですが、そう思われたって、このゆったり幸せな感じは、
やめられません(*^▽^*)

もちろん、他人様にはお勧めしたりはしません。


作画が意外と丁寧だとか、
主人公セイちゃんのキャラクターがおっとりしてて親しみやすいとか、
男性の、騎士とか貴族とかだけでなく、同性のお友達もちゃんとできたりとか、
お勧めできるところはいろいろあるのですけど、
やっぱりこういう、まったりした逆ハーレム感、
こっそり楽しみたい世界ですね(#^〇^#)


観終わりました。
{netabare}最終回での魔物との戦いは、この作品の苦手なところみたいで、
ちょっと観ていてガッカリでした。
作品の主旨と違うから?
こんなカッコ悪い戦闘描写だったら、絵にしないで、後方支援に徹しておいてほしかった、かな・・・?

それでも。
逆ハーレム要素満載なのに、
セイちゃんが一途なの、悪くなかったです。
最終回で、やけにセイちゃんの唇のアップが多いような気がしたんですけど、
それもよかったと思います。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 38

60.6 3 お茶会で魔法なアニメランキング3位
咲う アルスノトリア すんっ!(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (108)
278人が棚に入れました
魔法(べんきょう)のあとは、とっておきのティータイム ここは全寮制の魔法学園都市《アシュラム》 ペンタグラムと呼ばれる少女たちが〈真の淑女〉を目指し、教養や礼儀作法、そして魔法を仲良く学んでいます。 生徒のひとりである少女・アルスノトリアは、同じ第五寮に所属するムードメーカーのメル、無口でマイペ―スな小アルベール、委員長気質のピカトリクス、クールなアブラメリンといつも一緒。 授業を受けたり、係活動をしたり、"あの部屋"で放課後のお茶会を開いたり……少女たちが送る、楽しく・賑やかな日々をお届けします!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

呆然です。騙しではないけど裏切り。冷静になるのに1か月かかりました。

すげーの来た!冒頭の1分で視聴決定。

{netabare}  今5分しか見てないですが、すごいのが来ましたね。とにかく動きがすごい。背景がすごい。演出がいい。
 回廊のシーン。3分12秒くらいのところ、下にネズミらしき影が動いたの気が付きましたか?すれ違った人の顔がブレていましたね。

 倍速、小画面では楽しめないアニメ来ましたね。こんな冒頭でワクワクさせられたのはすごい。今見ている「リトルウィッチアカデミア」と同レベルかもしれません。

 随所に「見せよう、魅せよう」という演出が入ってます。OPの映像も素晴らしいです。まだどの方向に進むかわかりませんが、とにかくこの数分の凄さをレビューしておきます。

 まどマギねらい?または日常系?どっちかわかりませんが、どんどん予想を裏切って欲しいです。 {/netabare}


1話 見終わりました。そもそもOPみればバトルものってわかりましたね。ヒロインの瞳が気になる。

{netabare} ヒロインの瞳だけ、内側の線が作画されていませんね。しつこいくらい瞳の描写があったので、ヒロインだけ異質の存在なんでしょうか。非人間性の表れ?
 匂いってなんでしょうね?咲くと言う字とEDの5色の花からすると、彼女たちは花なんでしょうか。髪飾りがそんな感じでした。

 作画はすごいですが、どっちかというと油断していられない緊張感がすごかったです。セリフ聞き逃したり、見落としがあるとなにかを逃してしまいそうです。

 お茶会のシーンだけで、個々の性格と世界観が推察されます。お嬢様学校でめったに外出できない環境。戦う世界観なんでしょうか。そしてロンドンは最先端の憧れの街。おそらくそのロンドンが最後のシーンでああなっている感じです。未来なのか過去なのか現在進行なのか。占いがありました。つまり、現在ということでしょう。
 あーそれとも最後に本がでてきましたね。あれをこれから読むなら過去の話かあ。ここはちょっと情報が少なくてわかりません。

 虫というのは回廊に出ていたアレの事?

 うーん。これは数年に1度の作品が来た感じでしょうか。まあ、1話なので判断は早計ですが、すごい作品の気がします。{/netabare}


2話 やっぱりすごい。レベル高い今期の中でも飛びぬけている。面白くて一瞬も目が離せない。気が抜けない画面とセリフ。

{netabare} OPを見る限りでは アルスノトリアが一旦闇墜ちして悪魔のサイドになって、仲間の力で覚醒して戦うみたいな感じですね。やっぱり目の描写とか細かいセリフを拾ってゆくと、異質な存在のような感じがします。それを無理無理魔法でこっちサイドにしてるとか?

 先週の3分くらいのところに回廊に出ていた黒い影は猫の使い魔的なものでした。

 お腹がへるというのは、魔力の維持のために必要だという設定に見えます。隠された場所で悪魔への対抗勢力として、魔女を育成している学園みたいですね。身長があからさまに違う組み合わせで、ロウクラスということは学年制なんだとは思いますが、他の生徒が出てこないのが何か仕掛けがありそうです。

 今回は偽物の虫でしたけど、本当に表れるとそれが悪魔に連絡して悪魔に学校が嗅ぎつけられる?学校は何か所にもあって、5人組で1つが全国にある?あるいは次元が違う?魔法でどこかに隠されている?先生の部屋に浮遊している物品の意味ですね。異空間的なのでなにかあるのでしょう。

 学校中に張ってある護符で守っているのは、まあ明示されていました。

 EDの歌詞に涙越えてがありますので、誰か死ぬ可能性を示唆していますが、5人組なのか過去の出来事なのかわかりません。

 今後ストーリーで徐々に設定と舞台の説明を見せて行く話になるんでしょう。露骨なまどマギの雰囲気は一筋縄ではいかないというメッセージでしょうね。

 考察しないとついていけないかもしれませんが、一方で比較的順番にわかりやすく明示される気もします。クリエータの感じから言って、今の時代に演出やストーリー構成を考察しなくても分かるように合わせてくるのでしょう。となると次回ポイントの3話ですね。

 瞬きを忘れるくらいに面白いです。おかげで疲れました。視聴は冒頭の1分で決定なので、レビューは今後は気が付いたことがあれば、です…けど、来週見終わった後、すぐに書いていそうです。


 よふかし、プリマ、ユーレイ、薬局、惑星、金装、キス、オバⅣ(ダンまちⅣ)、ハーレム(期待)などいろいろいい作品ありますが、本作はちょっと頭飛び出てます。次が「よふかし」「プリマ」「ユーレイ」です。リコリコはまだ未知数ですがリコリコ含め、オリジナルが多くてうれしい限りです。


 追記 ふと考えると、次元の狭間にあって、実際彼女たちは本物の花?だから虫が駄目とか?虫は本物の虫かどうかもありますけど…人間が次元を超えたときにできる影…とか?いや、妄想だから全然わかりませんけど…「咲」で「わらう」ですからね。1話冒頭の演出からいって、なんかそんな気もしてきました。
 まあ、外れてくれて全然いいんですけど。こういう妄想が楽しめるのがいいアニメなんだと思います。{/netabare}



3話 温暖化で熱帯化した地球の未来の話だと、読み取れ言っている?

 本作のエピソードの意味と白い鳩、植物園、ペンギンについて考えていたらそこに行き着きました。


{netabare} 喜望峰にいたと伝えられている飛べない鳥ってペンギンのことですよね。そのフンが結晶化しています。サラリと言ってましたが、未来…SFということ?
 喜望峰って、大航海時代を連想しますが、もう一つ。南極の近く、を連想します。ペンギンという概念が無い=南極の氷はもうない。そして鳩はいる。これって、温暖化で水没したっていう設定でしょうか?
 白い鳩が飛んできましたからね。しかも猫との会話のシーンでわざわざ影を入れています。これはこの鳩の意味を考えろというサインだと思います。白い鳩はノアの箱舟の大洪水のあと、オリーブを咥えてきた鳥です。あの鳩のシーンをわざわざ入れたって、これを読み取れってことでしょうか?

 追記 そうか猫はオリーブが大好きらしいですね。マタタビと同じ効果があるということです。つまり、あれはオリーブクッキーでそれを鳩が咥えたということか。
 もう完全にクリエータ側が視聴者に挑戦してきている気がします。我々のレベルを計るマーケティング的なアニメなんでしょうか?

 植物園は植生ですが、ドリアンもデビルズタン(こんにゃく)も熱帯性だしなあ。シダが生い茂ってました。何か設定があるようなないような。あの紫の小さい花はアンゲロニアという植物なら熱帯性ですね。どうでしょう?自生する植物は熱帯化している?
 第3話はこの世界観を読み取れ、という制作者サイドからのメッセージな気もします。

 となるとあのカメムシは南米とか東南アジアあたりのカメムシになるんでしょうか?調べてないですが高い確率でそうなる気がします。

追記 カメムシは「ミナミアオカメムシ」ですね。お尻の模様で分かるのを選んだみたいですね。ほぼ決まりですね。


頭の丸い髪の毛が嗅覚に関係するならどうしても蝶々を連想します。
あの金粉のようなおかしの対価は花粉?
お菓子屋の子とアルスノトリアの瞳の作画が同じ感じです。

 冒頭は、何か城のようなところが陥落して、黒い塊が崩壊してました。WARNINGなのでいつもの人間VSあの暴れている人たちなんでしょうけど。どうも土に見えますね。土かあ…となるとやっぱり花との関連を連想しますが、考えだすとキリがないですね。人間はみんな土に帰っている?

 ということで絶対に日常系ではないし、緊迫感があるアニメだと思います。 {/netabare}


4話 月の見え方が南半球では?で、月下美人を知らない?

{netabare} 学園はあの5名+先生かと思っていたら、他の生徒がいました。
 不穏な言葉としては「月に人がいる」というところですね。SF的な設定があるならやはり人類の未来の話となりますが、どうでしょう。人類は月に避難した?ただ、それよりは「今回は月に注目しろよ」というサインだと思います。

 ジェボードンという狼男の名前がでていました。さすがに知らないので調べてみたら(WIKIではジェヴォーダン)1867年にフランスに現れた狼の怪物らしいです。これが100年以上前と言うなら感覚的には本作は2000年から現在くらいまでの感じです。

 ただ、満月の作画を確認してもらえるとわかりますが、あの月は非常にリアルに作画されてますが、非常に違和感があります。で、満月の写真を確認すると、月の影(海)が日本やイギリスだとあり得ない位置にあります。この見え方は多分南半球から見た場合の見え方ですね。これは地球の地軸がずれるとか、イギリスが場所を移すとか、何かそういうことがないと起こらないと思います。
 このレベルの作品のスタッフですので、勘違いはないと思いますがどうでしょうか。やらかしだったらシラケますが。WARNINGの時の月の映像も一緒でしたし。
 とにかく現代の地球ではないことは確かだと思います。

 WARNINGといえば宗教関係の争いがあったことが示唆されていました。それと「探し物」してましたね。ということは同時代で学園を探しているのでしょうか。OPから考えるとそういう感じです。

 それとあの影猫が忙しそうでしたね。満月の夜には何か出てくるのかもしれません。

 で、最後の花ですが、設定はどう考えてもサボテンなので月下美人だと思います。月下美人はお茶にして飲みます。月下美人知らないのにお茶に入れていいのか?という気もします。が、ちょっと咲いた感じの花が見覚えがある月下美人でないこと、青い光の粒が気になりました。なにか変異しているのでしょうか。それよりなにより、月下美人を知らないというのはどういうことでしょうか。

 メキシコが原産らしいですが、中南米も壊滅している?喜望峰も壊滅して、メキシコもだめなら南半球は水没しているということでしょうか?
 とにかく満月に咲く(迷信ですけど)、お茶にいれる、サボテンだから月下美人なのは間違いないですけど、それが不思議な何かに変わっているというのが読み取れます。

 地軸がずれて植生や環境が変わった可能性…とかいうと読みすぎ?

 少女たちの「魔法」というのが現状あまり見えてこないのが、今回の月下美人?と相まってちょっと謎です。ただ、本作はこうやって謎解きを楽しむ話だとしたら、月の角度は関係あると思いますが…うーん。

 そうそう、名前ですが、ピカトリクスは「賢者の極み」という魔術書、アブラメリンは「術士アブラメリンの聖なる魔術の書」という本があります。小アルベールは「栄光の手」の作り方が書かれた本の事でした。ヒロインの名前はもう本作ばっかりヒットするので調べていません。
 WARNINGで探しているのが本っぽいですし、やたら本が多く出てきますからね。彼らは本=魔法少女を探しているんでしょうね。


追記 4話で出てきた「ミナミアオカメムシ」は温暖化に伴い、生息域の北限がどんどん上がってきているので、かなり問題視されているカメムシですね。

 それと、白い鳩は考えてみたらノア伝説なら洪水の終了を知らせる鳥なので、最悪の時期は過ぎたといういう事かもしれません。ただし、押井守ファンの人ならオリーブを咥えていない白い鳩というのは不穏だと分かると思います。あのクッキーをオリーブと考えていいかどうかが分かれ目の可能性もあります。 {/netabare}



5話 やっとアルスノトリアが何の本だかわかりました。

{netabare}  図書館のパウリナと姉妹でレメゲトンの姉妹だと明言してましたね。5冊組の魔導書です。ということはアルス・ノウァという本の様です。この本の別名が「名高き術」アルス・ノトリアという本みたいです。ミカエルがソロモン王に授けた書だそうです。ここで天使が出てきました。天使VS悪魔の構図がわかりそうです。
 蒼き鋼のアルペジオにアルスノヴァってありましたけど、同じスペルですね。関連はあとで調べます。
 なお、アルスノヴァと調べると音楽の種類ばっかりヒットします。

 図書館は現代過去未来・古今東西の知恵がある、というセリフがパウリナからでて、精霊が低位のプログラムでAI内部かなあという疑いも出てきましたが、さすがにそれは面白くないでしょう。先週の月とかが活きてこなくなりますので。
 広大な図書館…いいですね。攻殻機動隊の最後とか、図書館の魔女とか。アレクサンドリアのヒュパティアとか思い出します。女性との組み合わせばっかりですけど。ユーレイデコにもイメージとして出ていました。本好きの…はネタバレなのでやめましょう。知識の集約=図書館なのは共通のイメージみたいですね。
 そう…古今東西の知恵を集めた図書館って、実際には無い図書館のイメージが強いですよね?ヴァーチャルな知識の集積のイメージです。本作を読み解くのにあの図書館の造形は非常に迷いますね。

 パウリナと図書館のお片付け精霊?がほぼ同じデザインです。ちょっと後で考えてみますが、仮説としては精霊とイコールなんでしょうか。

 それよりもカクレンボの時のあのレメゲトンの女神像がいました。これの一番小さな象だけなんの傷もないのがアルスノトリアということでしょう。パウリナはどうやらあの像から判断すると怪我を負ったか首から上がないか…という歴史がある気がします。他の3人は戦いでどうなったのか。

 それと大アルベールはフランス語の魔術書なので外から来たということなのでしょうか。小アルベールと姉妹ならこちらも同様でしょう。ただ、アブラメリンもドイツ語なのでその辺は後で考えます。
 あとネクロマンティアという娘はロジャーベーコンの魔術書らしいです。他の登場人物も魔導書と関係あると思います。それ以外の名前が混ざってないかは気になりますけど。それと、内容がストーリーに関係してくるかわからないので、それぞれの本の内容は調べてません。

 小アルベールの瞳、気になりますね。今回7分15秒以降しばらく、オッドアイでしたね。能力を使うと…ということでしょうか。この子、寝てばっかりのせいなのか、演出でもなかなか他の娘にくらべて瞳をまともに見せてくれないので、ちょっと気になっていましたが、なんの秘密でしょうか。

追記 レメゲトンは悪魔や精霊の性質をもつ魔導書らしいですね。つまりアルスノトリアは、OPの映像からいって悪魔サイドに味方する可能性もあるのか、昔味方して今はこっちサイドということなんでしょうか。{/netabare}



6話 世界観が見えてきたような、全然勘違いしているような。

{netabare} さて、WARNINGの中のブラウニーの噂云々がありました。つまり、ペンタグラムが買い物をした少年の店と距離的には非常に近い場所にいるということですね。ただ、わざわざ同じような石畳の繁華街。両者の建物が全然違う感じでした。
 WARNING内の街は白壁に暗い色の木材の3階建てで模様が特徴的、買い物に来た街はレンガ造りで歩道も街灯もあります。

 もちろん「今度はどこを滅ぼす」という不吉なワードと、買い物をした場所ののどかな雰囲気が全然違いますし。

 それと山というか高原というか草原の部分も、牛をなだめるのに魔法を使った場所は「虫がいる」と騎士団が言っていた場所だということでしょう。つまり両方は非常に近接しているということです。

 そして初めに行った妖精がいるお店から10分であの商店街につくのは不自然ですので、何らかの移動があったと思われます。
 WARNINGと商店街、妖精の店。3つの場所の植生…つまり植物の感じが違いますから、少なくとも3層あるいは学園の4層くらいのパラレルワールド的な重なりがある感じがしました。

 虫と噂で場所的な近接は言っていながら、違う場所に見えるのはなぜかという部分が本作の世界観なのでしょう。

 今回も満月なのは何かがあるのでしょうか?あるいは月光の画面的なもの?

 そうそう。メルの首のヘッドホンですね。これがあるので少なくとも現代は通った先、つまり未来なんだろうなあ、とは思います。小アルベールの目はやっぱり能力を使う時オッドアイになるみたいですね。

 それと個々の能力が魔法じゃないところもちょっと注目しました。あのパラソルとか包帯とか使ってましたが魔法ではないということですよね。彼女たちはなんなんでしょう?


 さて、本作も6話でおそらく半分くらいですから、以前のも含めて、そろそろ世界観が見えてきました。

 前に考察した、3話の温暖化うんうんは考えすぎかもしれませんが「喜望峰にいたと言われる飛べない鳥」という表現や白い鳩が意味もなく出てきた理由、4話の満月の作画や月下美人を知らないなどに意味がないとなると、3話、4話自体の意味がなくなりますので、私の解釈に間違いがあっても、ヒントのポイントは間違っていないはずだと考えています。

 いよいよ折り返しですので、7話が始まる前にもう1度1話から6話は見ておきたいですね。{/netabare}


7話 時代設定に仕掛けがありそうですね。

{netabare} WARNINGのパートが具体的になってきました。ステッキにシルクハット、スーツにネクタイ。それに金属の金網と大英帝国という呼称、オーストラリア大陸に本格的に植民されて以降で、銃の形状から言って、1860年前後かなあという気がします。ヴィクトリア朝ですね。この時代の女性の帽子はふんだんに鳥の羽がありました。新聞が出回ったのも同時期からなです。
 それ以前のWARNINGパートの描写は、もっと時代が古そうな感じなので、かなり長い期間ペンタグラムを捜索しているのでしょうか。

 まあ、何よりカンムリがある鳥はオウムに分類されることが多いので冠インコというのは特殊なインコだと思いますが、本作でいっていたアオカンムリハネナガインコはググる人はググっていると思いますが存在しません。色的にはルリコンゴウインコですけどね。
 渡りをするインコならアカハラワカバインコで絶滅危惧種です。これもまた、学園がある時代には絶滅しているということでしょうか。

 WARNINGパートのインコが直接現れたのなら、学園はビクトリア時代ということになりますが、多分、今までの考察からいうと、時間を越えられる何かがあるのでしょうね。

 ただ、該当するインコがいないなあ…月下美人だけなら、突然変異なのかとおもいましたけど、WARNINGのインコも同じ絵なんですよね…もうちょっと確認しますけど、これはWARNING内含めて違う世界線の話なんでしょうか?

 渡りをするインコってわざわざ言ってましたが世界で2種類しかいないんですよね。絶滅した鳥も調べましたが、該当のインコがいません。メスだけ白い毛が額にねえ…それはもうインコじゃないし…わざわざ、いない生物の説明をする意図…うーん。これが学園の時代だけなら未来の話となるんですけど…

 来週あたり、WARNINGは第2次世界大戦期あたりで、次が現代…そして、みたいな感じ?

 なお、ペンタグラムを捜索している側の名前は有名な司祭からとっているみたいですね。学園の先生等はタロットカードから?

 それにしても、さすがに本作もちょっと作画がおかしかったですかね。ジャムを塗る手とかの作画、厳しかったですね。

追記 そういえば異端をせん滅していた場所には必ず鳥を収集に来ていたといってました。テラオーストラリアスはオーストラリア大陸の事ですね。やはり、学園の場所は南半球…オーストラリアが怪しいですね。{/netabare}


8話 一旦総括です。

{netabare} 白い鳩が飛んでくるので、ノアの箱舟との関連を読みましたが、そこまでではありませんでした。どうも洞窟を越えて行き来しているような雰囲気でしたね。冒頭のWARNINGの中にわざわざ鳩の影を入れていました。

 あとはいくつかの時代に跨っているかと思っていましたが、騎士に従う仮面の男たち、みんなマントの下はネクタイでしたね。ということはWARNINGの場面はビクトリア時代固定なのかもしれません。

 以前、ジェボードンという狼男の名前がでていました。以前1867年と書きましたが、1767年の間違いです。フランスに現れた狼の怪物で、それを100年以上前と言うなら少なくともビクトリア時代と辻褄があいます。ただ、メルの首のギミックがどう見てもヘッドフォンなんですよね?

 カメムシやドリアン、デビルズタンなどが出てきたので温暖化を疑いましたが植物園かなあ?サボテンなどの描写を考えると植物園かな。

 ただ、月の影が南半球である、ペンギンを知らない(喜望峰にいた飛べない鳥=ペンギン)、フンの結晶らしきもの、月下美人をしらない、南に住む渡りをするインコは実在しますが色形が全然違う、学園は未来にあるか異次元にあるかしないとおかしいですね。
 学園はオーストラリアにあって、ロンドン(イギリス)と地下空間でつながっている…としても、買い物の時の描写がちょっと合いませんね。

 7話で出てきた鳥と動物のオリの中が熱帯性のものでした。そこにも同じインコがいて、8話で羽を鳩が持っていましたので、連続している。つまり、騎士のいる世界との関連はわかりませんが、そこに仕掛けがありあそうです。

 魔法で行き来していることから考えても、何等かの別世界なんでしょう。

 アルスノトリアの実際の本の内容とOPから考えて過去あるいはこれから闇墜ちするのかと思いましたが?どうでしょうね。
 あの頭の巻き毛の形状、瞳の異質な感じと匂いに敏感なこと(花がにおいに敏感なのはおかしい)、それから姉さんが精霊をかぶっているような形状を考えると、そこに秘密がある感じはあります。蝶々のような昆虫をイメージしていましたが、考え過ぎかなあ。白い鳩に意味があるのか、今回の仕掛けのためだけなのか。

 なお、発光性のキノコで本作に登場したキノコに似ているものはみつけられませんでした。形が違うものもいくつか調べましたが、該当するものは見つからず。
 ただ、月下美人も青く光ってましたから、何か光る物質に関連がある気がします。ラジウム的な放射性物質?とか?あの地下空間はちょっとナウシカの腐海の下の化石化した空間に似ていた気も…あるいはやっぱり超未来でナノテクノロジーとか?
 なんで青い丸が入り口につながっていたかはちょっと不気味ですけどね。人為的な感じもするし、子供がいなくなったというWARNINGと関係あるなら、子供がなにかやった?

 それと鳩がなぜあんな地面にいるかですね。

 まあ、これからいろいろあるんでしょう。{/netabare}


9話 WARNINGなしかあ。で、雪が降る。

{netabare} イギリスは日本ほど雪は降らないそうですが、それでも雪は初めてというほどではないはずです。ただ、スノーエンジェルって、普通にやる遊びみたいだし、ロシアンティーを知っていましたね。

 それとずっと満月ですけど、これって何でしょうか?この現象は地球上のどこでも起こらないと思います。時間の経過がないのに、季節だけ進行する…?あるいは彼女たちが活動できるのが満月の夜だけ?ちょっと月下美人のエピソードと辻褄があわない気もしますが。

 ですので、やはり場所的か時間的なトリックはあるんでしょう。
 
 WARNINGがありませんでしたね。来週あたりから何かあるんでしょうか。一体何を見せたいアニメなんでしょうね?{/netabare}


10話 「聞く」ものかあ。「香りを聞く」ですかね?

{netabare}  香道とかでは「香りを聞く」っていいますから、アルスノトリアがやっぱり何か特殊なんでしょうかね?まあ、OPがそのままですもんね。

 本かあ…騎士が狙っていたのも本だし、ヒロインたちの名前が本の名前だからなあ。本の表紙のデザインがみんな一緒なのとか、意味があるのかな?

 で、見えないところで、騎士と日常的に戦ってるのかな?やっとか?やっとなのか?あと2回で何かあるのか?もう開き直って、日常だけで終わってもいいけど、意味的なネタバレはしてほしいなあ。{/netabare}


最終話 解答無しで呆然としました。 

 冷静になるのに時間がかかって、レビューするのに1か月以上かかりました。騙されたというわけでは無いです。初めから日常っていってるんだから。

 ただ、アニメ視聴者に対する暗黙の約束というか、紳士協定を破ったという感じは強くあります。考察は楽しませてもらいましたが、ゲームやるとわかるのかな?ただ、アニメでそれは駄目でしょうね。特に本作はアニメ作品として、謎解きがないと価値が10分の1以下になるのでは?

 ニトロプラスはどうしちゃったんでしょう?2015年以降あまりアニメでぱっとしません。アニメ制作会社として大丈夫でしょうか。ニトロプラス作品の視聴はリアルではしないと思います。

 キャラと作画は評価しますし、発想は悪くなかったと思いますが、ストーリーはやっぱり評価できませんでした。心情的には楽しませてもらった分を勘案しても、3以上はつけられません。


 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 16

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

これまた・・・困ったなぁ。

第一印象は悪くない。
美しい背景とシャープでクリアに、そして丁寧に愛らしく描かれたキャラクタ達。
画面から伝わる雰囲気、感じさせる世界観も期待できそうに感じた。

ただ、キャラクタ達は確かに可愛らしいのだが、ある意味、ちょっとクセがあるな、とも感じた。
このクセの受け取り方によっては、苦手だと言う方もいるかもしれない。
少し「狙い過ぎ」(何を?)なのかもしれないね。
いろいろな属性的な意味でね。


視聴を続けていく上で、各キャラの個性として自然に受け入れられるかどうかがカギになると思いましたね。
私自身がw。


さて、1話見て、2話見て…、
なるほど、わからん。
あまり、ピンとくるところがなかったです。
私の理解力が不足しているかもしれません。
キャラクタ達が、いろいろとやっているのを見てはいるのですが、観察しているだけというか「ん!!愛でる系ですか?これは…」とw。

以降、続けて最終話まで視聴してみたが・・・。


なんと、驚いたことに!!


「ん!愛でる系ですか?これは・・・?」の印象が最後まで残るとは思わんかったデス。


まず・・・メインになるストーリーがわからん。
(原作はノータッチ、知りません)

どうやら2軸で進行しているのはわかった、学校生活と騎士団とやらが動いているパートが別々に進行しているので、ここは簡単。
ただ、そこからが・・・。

何となく、何となく魔法学園都市側の生徒たちが「今見えている姿(人)ではなく、別のなにかなんじゃないかな~的な「勘」が働いたが、にしてもわからんw。

このカラミが見えてくると、ものすごーく面白い事に気づきそうな「気配」「期待」も感じてはいるけれども、今は、わからんw。



・・・結局、現時点の12話まで見た限りは、わからん別軸が動いているのを感じつつも、最後まで、学園で生活する少女たちを愛でる≒観察する以外の事は出来なかった印象。

なので、物語の評価は★1としました。
またの機会があれば、変わるかもしれません。

で、愛でる系とドライに割り切ってみれば・・・。

なんと主人公っぽいアルスノトリアが苦手でしたw私。
なんというか、でっかいタラちゃん(誰?)みたいな感じがして、少々、狙い過ぎでは無いですかね、いろいろ。

なので、あまり観察していても楽しくはなかったんですなぁ、これがw。

その他の娘たちは割と好きだったんですけどねぇ。
メルは元気でよかったかなぁ。
小アルベールも割と好きでした。

その他の美人さんの教師陣も割と好きでしたかねぇ、景色としてはw。




・・・だが、「おもしろかったとは言っていないw」



そうなんですよねぇ、これだけのクオリティの絵面、雰囲気の醸成にはかなりのリソースを投入しているはずですよねぇ。
OP/EDもそれなりの形にはなっていましたし、バックの絵的にも力が入っていました。

それに、確かにいい雰囲気を醸し出しているんですよねぇ。
キャラクタの造形もしっかりしています。
「当たり」を狙って作ったに違いない!という期待感を持てる兆しがあるのですが・・・。


まさか、ここまでの「観察キット」として終わらせるつもりで作った訳ではないと思うのですが・・・。

きっと、この後に絵面と雰囲気と投入したリソースに見合ったストーリが展開される・・・続きがあると信じたいのですが、どうなんでしょう。


と、個人の期待を込めた感想です。

このままだったら、もったいないよねぇ。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲーム前日譚的なアニメの辛さ(オカルト好きなら楽しめるかも?)

最初に断言しておきますが、本作はストーリー的な起伏がほとんどなくて面白さをストーリーに求める向きの方にはまったく面白くないアニメです。

主にゲームの販促としてキャラの浸透を図って企画されたと考えられます。

ゲームと関わりのあるアニメとして、ゲーム自体のストーリーをアニメ化するパターンと、ゲーム世界の状況に至るまでの前日譚としてのアニメを作るパターンがありますが、このアニメは後者すなわちストーリー的には前日譚です。

前日譚として作る以上、作中世界で発生する問題を決着させるわけにはいかないのでストーリーの作り方にはかなり重い制約がかかることは想像に難くありません。

実際、前日譚で面白かったアニメってあまり記憶には残っていなくて近年だとそんな中ではわりと面白かったなと思っているのは『禍つヴァールハイト』くらいです。

そうなると本作を楽しむには、魔女を育成する女の子しかいいない学園でのキャッキャウフフを楽しむか、もしくは物語の背景に実在した法律「妖術行為禁止令」などの影を感じて考察しながら観るかくらいしか選択肢はないのではないでしょうか。

「妖術行為禁止令」は18世紀のイギリスで施行された実在の法律で、19世紀のイギリスと思われる作中世界でも有効なはずです。そこではケルトの伝承をベースに脈々とスコットランドに受け継がれている魔法を教える学園は見つかれば弾圧・処罰の対象であるはずで、教師や生徒たちは惨殺される危険があります。

作中キャラの空気がユルいのに買い出しなどで一般人に見つからないように行動していることにはそういった背景があると考えられ、見つかる危機が彼女たちの身近に迫ることを視聴者に知らせているのが「WARNING!」なのだと思われます。

そしてたぶんゲームでは実際に聖騎士に学園が発見されて衝突が起きた未来が訪れるのだと思いますが、アニメでそれが起きることを示唆しているのはOPでの映像だけですね。

ということで、かつてのあるいは現役の「ムー民」であったり、オカルト的な物にある程度ニヤニヤできる人にはこんなストーリーのなさそうなアニメでも楽しめる要素はあるということで、この稿を締めたいと思います。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 18
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