お母さんで感動なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのお母さんで感動な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月25日の時点で一番のお母さんで感動なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.9 1 お母さんで感動なアニメランキング1位
メダリスト(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (284)
539人が棚に入れました
スケーターとして挫折した青年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり。 リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は自らコーチを引き受ける。 才能を開花させていくいのりと、指導者として成長していく司。 タッグを組んだ二人は栄光の“メダリスト”を目指す――!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

スポコンは優秀でキャラが良い。面白いけどマイナスも目につく作品。

 コミカルな部分とシリアスな部分とが上手く合わさって、エンタメという点ではかなりの水準だったと思います。キャラ設定と配置が良くそこが上手く機能していたのでしょう。主要キャラは皆特徴があって、意味があって、魅力がありました。

 スポコンについては、いのりがスケートをやりたくてもできないところから、その想いで6級まで突き進む部分はスポコンの根性のところが見せ場であり、そこを真面目にやっている作品だったので評価が高いのだとと思います。

 スケート競技、スケート魅力については、まあまあの水準だったかなと思います。ジャンプやスピン、演技などについてはところどころ解説が入って、昨今そこをさぼる作品が多い中、フィギュアスケート競技そのものを楽しめる作品だったと思います。まだまだ中途半端だし、いのりがなぜそんなに急に上手くなったのかの「特徴」がキャラ付けとして弱かったかなと思います。
 コーチの力に焦点を当てたのはかなり良かったと思います。それぞれの少女スケーターとセットで必ずコーチを出してきたのが、ヒューマンドラマとスポコンの見事な融合になったのでしょう。

 ただし、です。これは私の錯覚、言いがかりかもしれませんが「銀盤のトレース」というフィギュアスケート小説とかなり設定に類似性があります。
 親、特に母親の反対でスケートができない小学校高学年の少女が主人公の話。姉が昔やっていて辞めている。コーチとの出会いで開花していく。名古屋が舞台。類似性は良くある話ですが、フィギュアスケートを扱った数少ない作品の中で、かなり突出している有名作なので編集や原作者はチェックしていないはずがないと思います。そこが前半ちょっとモヤモヤしながら見ざるを得ませんでした。

 で、ついでに言うと、肝心のなぜヒカルはいのりに絡んでくるのか、が描けていなかった気がします。スケートやっているのに自分を知らないとか、はじめのスピードにガムシャラについていくいのりを面白がった…だけでは、ちょっと弱い気がします。

 ヒカルという名前に対してダークなイメージをキャラに付与しているので、光と影の象徴なんだろうなという気はします。コーチも対照的でありながら類似性がある。そう、コーチとの組み合わせですよね。情熱や狂気、冷徹…そういうところのベクトルが正反対でありながら、いのりと同じ線上にあるというか。そこをヒカルがいのりに感じたんんだろうなとは思いますが、1クール目ではそこが上手く機能していたかな?という気がしました。

 また、前半だけならストーリーがテンポ良く進みながら、いのりの成長を楽しめた部分でかなり面白かったと思いますが、後半ちょっと同じことの繰り返しになる感じが見られました。それと1年後の使い方が上手くいったのかな…そこが一番見たい部分だったのにというのと、ヒカルを目標にしている部分の描写が足りない気がしました。
「いのりにスケーターとしての特徴がない」という点において、唯一あるのがヒカルとのコーチ含めた対比です。いのりのスケートに対する情熱とヒカルの狂気が対応してもう少しスポコンのドラマが無かったのかなと思います。


 演出が良くコミカルな面とよくマッチしていました。地のアニメは決していい作画ではないですが、丁寧な作画で描きたいことをちゃんと描く工夫がみられたと思います。スケーティングの作画は、良いとは思いますが、CG感をもう少し何とかできなかったかなという残念な気持ちもちょっとあります。

 振付やCGモデルは良かったですし、なにせ通常では絶対に見られないカメラワークですから、アニメならではという点では素晴らしかった。ですが、ちょっとCG感が強くて、そこをエフェクトなりフィルターなり色合いなり何かでもうちょっと何とかすれば最高だったのに、と思います。

 とまあ、作品として高水準だからこその批判もしたくなるという点では、よく出来た話だと思います。が、キャラ萌えに頼りすぎているのがいいのか悪いのか。そして、スポコンとしては後半にちょっとエピソードが反復になってきた気がしますので、変化が欲しかった。一番見たい1年間とヒカルがなぜいのりに構うのかとヒカルのスケーターとしての強みを省略したのが、物足りなかったので、そこを入れられなかったのか、という気がします。

 評価は、尻切れトンボなのと類似作にモヤモヤするのでストーリーは4。キャラは見事だったと思いますが、いのりのスケーターとしてなぜ急成長するのか、コーチと情熱というのはあるでしょうけどいのりの強みが描けなかったこと、ヒカルとの対比が不十分だったことで減点で4.5にします。

 作画も音楽も悪くないし、声優のキャスティングは良かったと思いますので4とします。


追記 2期決定したみたいですね。ただ「制作決定」のパタンなので2年後か3年後かわかりませんけど。




第1話 地道な努力と競技の世界を丁寧に描くなら興味があります。

ネタバレレビューを読む


第2話 類似作があってモヤモヤはしますが…むしろあの生物はやめろ。

ネタバレレビューを読む


3話 いろいろ文句は言いましたが、いのりは応援せざるを得ません。

ネタバレレビューを読む


4話 王道というか単純というか。キャラ描写と演出の作品ですね。

ネタバレレビューを読む


5話 構成ミス?テーマを明確にするために4話後半とつなげるべきでは?

ネタバレレビューを読む


6話 いのりはミミズ爺さんにメダルを見せてやれるか?

ネタバレレビューを読む


9話 スポコンの初期の面白さを消化した後が平坦にならなければいいですが。

ネタバレレビューを読む


10話 24分が少し長く感じられる気がします。マンネリ化かもしれません。

ネタバレレビューを読む


11話 キャラだよりで伸びしろがない作品かも。

ネタバレレビューを読む


12話 時間と成長と劣等感。3人それぞれの成長が描けた良い回でした。

 話が停滞気味でしたが、今回は良かったと思います。理凰は光に対して成長が停まったコンプレックスと指導者への信頼、ミケはジャンプにこだわりすぎて姿勢をおろそかにした過去の自分の反省とそれを反転させて将来につなげるマインド、いのりは順調に成長してきたことで自分のドライバ要因である出遅れを今度は目標に向かって進む方に転換したこと。

 時間と成長、劣等感など3名のキャラが上手く前を向くことで技術をものにしました。バレエもモチベーションのために少しの補足説明で子供にとっては意味が変わってくる。バレエレッスンを上手く絡めてジャンプにつなげたのも、スポコンの面目躍如という回だったと思います。

 こういうエピソードなら十分に秀作認定できると思います。この話が描けるなら、1級から5級までのショートカットと中盤のストーリー的なダレがもったいないなと思います。

 間違いなく2期は来ると思いますが…最終回と同時発表なら半年、じゃなければ多分1年以上待つパターンですよね。発表の仕方によってはコミックを読むべきかなあ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

周回遅れの苦悩の天才の逆転劇(序奏)

原作漫画のファンです。
この作品を読むとフィギアスケートに詳しくなります。
実際のTV中継の見方すら変わります。
開眼ってやつかな?
原作は、とても画力があります。
絵に引き込まれてしまいます。
特にスケーティングの迫力は圧巻です。

そんな原作ファンとしては、アニメ化は、期待と不安が半々です。
さて、どんなものでしょうか・・・。


■良かった点

まず、キャラデザは、完璧です。
違和感なくすっと自分の中に入ってきました。
次にスケーティングのシーンも完璧です。
動きも滑らか、カメラワークもすばらしいです。
米津玄師さんのオープニング曲もいいですね。
テンションがすごくあがります。
林ゆうきさんの音楽もいいですね。
ドラマ「リッチマン、プアウーマン」や「リーガル・ハイ」をご担当された方です。
場面にあったキラキラした綺麗な音楽を聴かせてくれます。
主張しすぎず、それでいて、しっかりとその場面を下支えする雰囲気が好きです。


■残念な点

スケート会場の臨場感が足りないことです。
それなりに大きい会場なのでたぶんもっとガヤがいるはずです。
でも、リンクまわりに人が数人しかいない感じをうけ、少しリアリティにかけます。
スケートの作画は良くできているので、末節もこだわってほしかったと言う願望です。


■もう少し贅沢を言うなら・・・

主人公「いのり」は、天才です。
その凡人にはない神がかり的な部分はもう少し強調してもいいくらいかなと思います。
また、苦悩の天才でもあるので、心の葛藤ももう少し強調してもいいと思います。
そうすればもともと持っている素性の良さに心の成長が重なり最強さが実感できます。
原作では、特に自分が周回遅れであることをまざまざと突きつけられた後が圧巻です。
その沈み込みの深さからの飛躍がすごいのなんの。
何もかも銀盤の上で解決するんだと言う気概を原作さながらに伝えてほしいですね。


■まとめ

2期が決定したとのことで、続きが観られると思うと嬉しいです。
鬼気迫る「いのり」、孤高の天才「光」の演技が早く観たいです。
今回のTVシリーズは、まだまだ序奏です。
これからさらに熱い戦いが待っています。
わくわくです。

ちなみに原作に登場するサブキャラでは「岡崎いるか」がお気に入りです。
可愛くてかっこいいアネゴキャラってついつい目で追ってしまいます。
このキャラがアニメでも登場するところを見てみたいと思うのは私だけでしょうか?

投稿 : 2025/04/19
♥ : 27

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

原作者様の魂(狂気?)の結晶。(4話まで視聴して)

原作未読です。

>1話まで視聴して
PVを1回見た程度の、ほぼ予備知識なしでの視聴です。

失礼ながら、他に本命かな?と思える今期作品(未視聴)があったため
本作は前座くらいの軽い気持ちでの視聴開始でした。


あー、なんかフィギュアスケートの動きが美しい。
これは3DのCGとかをうまく活用してるのかな?。
(ベースをCGで作って、仕上げの作画を足したりとか?。)

なかなか見ることのできないアングルだったり
ダイナミックな動きが、より鮮明に大きく描かれていて、やっぱ美しい。

欲を言えば、手書き希望でしたが(もう一歩、現実をも超えた描写を期待してしまう)
そんなこといったらバチがあたるほど、美しさに溢れる表現・描写だと実感できました!。


あと、物語序盤早々の、パルクールっぽいの。
カレイドスター思い出してしまいました!!(歓喜)。


加えて、キャラの表情がいいですね!。
某キャラが発したセリフの一部「笑顔が天才」にも、まんま同感っ!。

他の喜怒哀楽表現も豊富で、ぼっちざろっくの表情表現も彷彿させられる^^。


感情表現でいえば、主人公の声の演技、素晴しいですね!。
主人公の年齢、置かれた環境、心情表現にぴったりあってると思います。


物語も、ただの夢物語サクセスストーリーではなく
ある程度現実的な障害、年齢や金銭面的なところもリアルな感じがする(想像)。

仮にもし、自分の子供がフィギュアスケートやゴルフなんかをやりたいって言いだしたとして
即答で応援したいところではあるけれど、躊躇してしまうのは間違いないと思う。

「褒める言葉の選択」ってのも、すごく現実感あるよね。
「贔屓」とかって夢にも思ってなくても、自分の言動に対して指摘されたことがある。
それも職場で。う~ん、人付き合いって難しいし苦手・・><。


キャラ同士のやりとり、掛け合いも面白いな~。
おかげで、本編のどこを切り取っても面白い!!。

本作を視聴した後に、本命予想してた某作品を視聴してみたのですが
予想に反して、どこを切り取ってもイマイチで
レビューなんか書いてしまったら、ダメ出しばっかになっちゃうだろうから書けない・・と。
・・やっぱ、PV等で一喜一憂するよりも、ちゃんと本編を観て判断するのが何よりですね。
 
 
-----------------------------
>2話まで視聴して
1話観たあとに、たまらず原作購入してしまいましたw。
でも、アニメを先行して観たいので、1話放送されるごとに、その話まで原作読むように制限しています。


また、後から知ったのですが
本作原作者様の、本作を作るまでのストーリー。
なんですかそれ!。そっちはそっちで神回じゃないですか!!。
原作者様が男性であれ女性であれ、もう尊敬するしかないです。
やはりその方をイメージして主人公と本作を創作されたのでしょうね。

正直、自分はこの声優さんのことは全く知らなかったのですが
本作での配役にぴったりで、すっかり魅了されてしまっています。


フィギュアスケートに取り組む・・ということについても
まったく想像できない、自分にとってはある意味”異世界”だったので
けっこう具体的な現実的描写もあり、非常に好奇心が満たされています!。


アイススケートの演技の動きの描写は、何度見ても素晴らしいですね。
これも後で知ったのですが、フィギュアスケート振付:鈴木明子さん!!?。
モーションキャプチャーに協力されてたのですね!。・・スゴすぎる。。

最近はアニメ作るのも大変なのですね。頭が下がります。
モーションキャプチャーで自分がすぐ思い出すのは
バディゴルのゴルフスイングだったり、ABのライブ立ち振る舞いなど。
他にも知らないだけで、数えきれないほど
こういったこだわりのアニメ制作がなされているのでしょうね。


あと、本作の特徴として、キャラの顔というか頭が大きい描写があげられますよね。
大人ではなく、フィギュアスケーターが中心ですが。

年齢的な幼さの描写としても有効だと思いますが(胴体との比率等)
各キャラクターの存在感が、より鮮明になっている効果も感じます。

また画面いっぱいに顔が収まりきらず、はみ出てしまってる描写も多々ありますが
びっくりしたのは、それに負けない見劣りしない表情描写が素晴らしいことです!。
(決して超絶緻密な作画とかではなく、要点をきっちりおさえたシンプルな作画というか)
グッと感情移入させられてしまいます♪。

またスケーティングのアングルによっても、ダイナミックで表情・心理も感じられて
なおかつ視聴者が非常に間近にいる感覚にもなれて、いいことずくめだと思います!!。


あと、やっぱり書いておきたいのが、司先生の、いのりちゃんと向き合う姿勢ですね。
子供相手というのではなく、1人の人間として真摯に向き合ってるというのが
ちょっとした言葉遣いの変化等でも、しっかり描かれていることですね。


ああ、あとミミズw。
まさかこんなにミミズが活躍するアニメが現れるとはww。(ED含む)
自分は小さかったころに、庭や田んぼで土いじり遊びなどしてたときに
よく遭遇したものですが、いずれもいい思い出ではありませんでしたw。
OPで米津さんの歌う「手を・・放す」のシーンも感慨深くなりますね♪。
 
 
-----------------------------
>3話まで視聴して
先週、2話観終えたあと、楽しみにしてた原作2話読みました。
原作は1話2話ともに、アニメより少し深めに描かれていますね(絶賛!)。

・・そこから1週間が待てるワケもなく、あっさり陥落ww。
⇒ハイ、そのまま原作読み進めてしまって、現在11巻読破済^^。
1/22の12巻発売待ち中です!(モチロン予約済っ)。


で、困ったことに、原作どの巻も、必ず至る所で泣かされてしまうんです;;。
どこからでも、読み始めたら、ものの数分で目から水が出てしまい
読み進めている間、目が乾く間が殆どないのです!!!(事実)。

ほんとにマンガ本1作目ですか?w、原作者様!!。
作画も話の展開、テンポ、間の取り方、抜き方など
完っっっっっっっっ璧なんですが!!!!?。

ベテランの漫画家さんでも、最初っからクオリティMAXの作品なんてそうそう描けないのでは?。


読み進めていくうちに
気になって色んなアニメ感想まとめサイト様等ものぞいてみたのですが
その中で、すっっっっっっっごく気になった意見がコチラ。


_人人人人人人人人人_
>         <
> ロ○コンアニメ <
>         <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


・・へっ?。
この作品のストーリー、各キャラの置かれた背景、このスポーツの適正年齢?等、
もろもろ、ちゃんと読んだ上で??。

表面的な各キャラの年齢的な幼さから受ける印象だけで
そんな決めつけをしてしまうの??。
それはほんとにもったいない。


で、はい。やっと今週の3話の感想に入ります。
とはいえ、この1週間、ほとんどずっと原作の先の世界まで没頭してしまってたワケで

ひさびさに視聴したアニメ画・声の演技に、若干の自分の感覚とのズレが生じてしまってました。
それは原作の世界に引き込まれれば引き込まれるほど
脳内動画、脳内再生されるセリフ等が構築されてしまうため
多少は致し方ないことなんだと思います(主人公の成長してる先を見てしまってるし)。

逆に実感したのは、アニメはホントにまだまだ序盤の序盤なんだなあと・・(しみじみ)。
OP映像を見ても、まったく誰が誰だかわからなかった自分が
今では、ほとんどのキャラがわかって思い出せるまでに^^。
米津さんのOP曲も、今になってやっとグッと沁みるようになってきました。


3話の見どころは、やはり司先生のスケーティングでしたが
意外にあっさり描かれていましたね。←ここはもう少し頑張ってほしかったかも。

あと、やっぱ三家ちゃんとそのコーチ。
三家ちゃんの性格・言動・ネコ目ともに最高でした!!。声の演技もバッチリ。


本作は今後も続々出てくるライバルキャラ達が、どのキャラも凄く魅力的なんですよね^^。
さらに生き物・動物キャラもポップで愛嬌抜群!。
ED曲の映像・音楽もポップでいいメリハリなってて好感♪。

ネットによると完パケしてる?・・という情報もあり
作画崩壊や万策尽きた等の心配もなく、安心して視聴できそうです。

問題は、1クール?でどこまで到達できるのか。
また、この続編も同じ制作会社・スタッフ陣で約束されているかどうかですね。
 

----------------------------- 
>4話まで視聴して
今回は序盤の序盤の山場回かと思いますが、じっくり丁寧に描かれていましたね。

スケートシーンのキービジュアル?・PV?回収も♪。

今回は内面の心情描写とお母さんとの関係がメインのため
登場キャラ数も限られていたり、よく似たシーンの連続だったりと
若干単調になりがちなのですが、しっかりといい演技と演出で乗り切ってくれたと思います。


どうしても、原作でのシーン描写が素晴らしすぎるので
アニメにも求めすぎてしまいがちですが
アニメから入った方々には十分すぎるほど満足できる仕上がりかと思います。

というか、自分は完全にアニメから原作に入ったクチなので
入り口を作ってくださったこのアニメ化には感謝してもしきれないのです!!!。

お母さん役が小清水さんというのも何気に嬉しいポイント^^。


ということで、ハイ。発売されたばかりの12巻読みました!!。
読者視点が、あの方メインの割合が急激に大きくなり
これまで見えてこなかった視界が、どんどんひらけていき
結果的に、物語全体も、より深く立体的に拡がっていく感覚を得られ
最高に満足させてもらえています!!!。

もう、こうなると止まりませんね><。
発売されたばかりのアフタヌーン3月号買って、2話同時掲載も読みました!。

まさかマンガ雑誌を買うなんて、何十年ぶりのことです。
モチロン単行本より割高になってしまうのですが
得られた満足感の方が圧倒的に大きかったです!!。

つるま先生には、お体を大事にしながら、じっくり執筆活動を続けてほしいですね。
アフタヌーンって月刊誌なんですね。
これから毎月の楽しみになってしまいました♪。


ってことで、ハイ。
発売されたばかりのファンブックも買っちゃいました!!。
これからじっくり読み込んでいきたいと思います!。
 
 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 17

85.2 2 お母さんで感動なアニメランキング2位
おおかみこどもの雨と雪(アニメ映画)

2012年7月1日
★★★★☆ 3.9 (1833)
10011人が棚に入れました
いまや全世界が待望する、細田守監督の最新作は「母と子の物語」。おとぎ話のような不思議な恋をした女性・花は、おおかみこどもの姉弟、"雪"と"雨"を育てることになる。「親と子」という普遍的なテーマを、人間とおおかみの二つの顔をもつ ≪おおかみこども≫ というファンタジックなモチーフで描く。いまだかつて誰も見たことがない傑作が誕生する。

声優・キャラクター
宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

おおかみ?にんげん?どちらとして生きるか?それを見守るお母さん!

おおかみ男と結婚した女性から生まれた子供はおおかみと人間のハーフでした。子供は2人いて一人は活発な女の子、もう一人は引っ込み思案な男の子。その二人の子供を育てるお母さん。この三人が主人公です。小学校高学年になった少女と少年はおおかみとして生きるか人間として生きるかを決断します。それを見守るお母さん。どうなるかは実際にご覧ください。自分で道を決めることに大切さや子育ての楽しさや苦しさを観ることができる作品です。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 79

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ドラマツルギー

一人の女性が、オオカミオトコとの出会いから始まり、二人は子供を授かるが、オオカミオトコは、狼の本能なのか、寿命なのか、人間として思う事があったのか、身投げして亡くなる、そんな悲しみの只中にありながらも、残された人間と狼との間に、出来た子供を育てていく母親の物語でもあり、3人の家族の物語。

正直に言ってしまえば、この上ない悲しい物語に感じるが、本作はこの悲しさを愛で覆い尽くすかのように、家族の過酷な生き様を、本当の家に帰ったような安堵を覚えるような安心感に変換してくる。オオカミ子供を育てる過酷さ&母の強さの中に育くまれた「生きる」という中に、「シアワセ」があるという単純さを、まじまじと味あわせてくる。

観ているだけでいつ倒れてもおかしくない母の姿。オオカミ×人間の子を誰にも知られずに、ただ一人育ててゆくと決めた母の姿は、何よりも美しい。たが現実という名の風は、容赦はしてくれない。オオカミの姿を誰かに見つかってはいけない、ただそれだけでも、どれだけの神経をすり減らして暮らせばならないのだろうか。まさに綱渡りのような毎日。それは見ていて苦しい位だった。

だが、逆に子供達が成長し家族3人の笑顔を見る度に感動してしまう程で、3人の笑顔はどのカットの場面もアルバムから出てきたように、満面の笑みで「シアワセ」を感じさせてくれる。

子供達がある年齢になり、交差点に差し掛かることになる。それは人間として生きるか、オオカミとして生きるかだった。ラスト、二人が決断した道の上で、微笑む母の笑顔が本作を物語っている気がした。二人の子供達はずっとこの笑顔に守られて、自分の生きる道を見つける事が出来たからだろう。本作のような作品に出会う度にアニメのありがたさと、ドラマっていいよな、と改めて痛感する。

「そう・・・・・・、人はドラマを求めるだろう?まるで栄養でも求めるように」 by 阿良々木暦w

投稿 : 2025/04/19
♥ : 55

風紀 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

心がほっこりする

予想以上に良かったです。
物語の展開が今までにない新しいスタイルでとても面白い作品でした。

声優は宮崎あおいさんと大沢たかおさんということで正直、
あまり期待していませんでしたがなかなかすごい。
特に大沢さんのおおかみおとこはかっこよかったです。
カッコよさを主張するわけでもない冴えない感じがとてもキャラと合ってました。
雨と雪の声も結構、というかとても上手でした。
俳優・女優が声優に挑戦した映画の中では例外といえるほどなじんでいました。

さて、メインのストーリーはというと。
サマーウォーズのような派手さはなくて、
むしろありふれた日常を描いた作品だったように感じました。
一番近いのは「となりのトトロ」でしょうか。
もちろん、神様がでてくるわけではありませんが子供たちのやりとりがメイとさつきのようでした。
生まれてから少年期までのお話なのでハイペースで成長していきますが、
まったくはしょった感がなく自然なストーリー展開でした。

おおかみこどもを育てる大変さがとても実感できます。
都会での冷たい人間関係。
夫が死んでしまい母子家庭で頑張る花。
それを暖かく見守る田舎町のやさしいご近所さん。
特に生活の描写が丁寧で、かといって小難しくなく、
こういったところで細田監督の実力を垣間見た気がします。
子供二人の遊ぶ姿が萌えとかではなく純粋に可愛かったです。

成長するにつれて変化する二人は素晴らしかった。
半分の狼だけどやっぱり女の子な雪に、
半分人間だけどやっぱり狼な雨の考え方や人格の表現の仕方がすごい。
特に後半からの思春期の二人や親子の掛け合いがジーンときます。
狼人間なんていないけど胸を打つシーンがいくつもありました。

でも、小学生が見る作品ではないなと思います。
10代後半以上ぐらいがターゲットでしょう。
大事件やアクションシーンはないのでそういうの目当ての人には微妙かもしれません。
むしろ、童話や絵本とかが好きな人にはすごくおすすめします!

もちろん作画もいうことなし。
そこはさすが細田監督というかアニメ監督としてのプライドを感じました。
キャラデザは最初はちょっと目が離れてるなって思いましたが、
見ていくにつれとても自然になっていきました。
全体的に高水準。

ここ最近で見た映画の中でダントツ一番です。
とても感動できる心温まる映画でした。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 20

93.9 3 お母さんで感動なアニメランキング3位
宇宙よりも遠い場所(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (2822)
9851人が棚に入れました
いつだってボクらの一歩は好奇心から始まった。
見たことのない風景を、
聞いたことのない音を、
嗅いだことのない香りを、
触れたことのない質感を、
味わったことのない食物を、
そして感じたことのない胸の高鳴りを、
いつの間にか忘れてしまった欠片を、
置き去りにしてきた感動を拾い集める旅。
そこにたどり着いたとき、
ボクたちは何を思うのだろう。
吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度、
荒れる海原を超えた先にある原生地域。
地球の天辺にある文明を遠く離れた遥か南の果て。
これは《南極》[宇宙よりも遠い場所]に向かう
4人の女の子たちの旅の物語。
ボクらは彼女たちを通して、
明日を生きるキラメキを思い出す。

声優・キャラクター
水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織、能登麻美子、日笠陽子、Lynn、金元寿子、本渡楓、大原さやか
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

小淵沢報瀬の青春

新たな青春のバイブル。
そう呼んでも過言でないほどの熱烈な支持を集める「よりもい」について
今さら何かつけ加えることがあるのだろうか?
あるとすれば多分、「よりもい」のネガティブ補正だろうか。
誤解を招きそうなのであらかじめ断っておきたいが、
批判的なことを書いて評価を落とす、などという意味ではない。

南極を目指した四人の少女たちの友情と成長を描くメインストーリーは
ネガティブなものがポジティブに昇華される、いわゆる王道展開になっているが、
充実したストーリーを1クールに圧縮した結果、異常に密度が高くなり
ストレートでわかりやすいメッセージが頻出する一方、
心情には含みのある表現が多く用いられる。そして、複雑なニュアンスは往々
ポジティブな方向に解釈される傾向があるようだ。

作品の中心を貫く軸は、小淵沢報瀬の喪失と再出発の物語である。
彼女の葛藤のリアリティーこそが本作の真髄だと自分は考えている。
その心理プロセスをたどり、ニュアンスを正確に読み取るためには
あえてネガティブを強調した解釈が必要なのではないか。
それによって本作が、底の浅いポジティブ礼賛とは一線を画した
確かな内実を備えていることが確認されるだろう。
「よりもい」の本当の深さを測定するために投げ下ろされる
測鉛のようなものに、この作業がなればよいと思う。


ネタバレレビューを読む


話が大きくなって恐縮だが、「探求譚」という伝統的な物語のジャンルがある。
その源流は中世ヨーロッパの聖杯探求譚、さらには遠くギリシャ神話にある
アルゴー船の金羊毛探求譚にもさかのぼれるだろう。
この探検船の乗組員は「アルゴノート」と呼ばれた。
(因みにWikiで検索する際は原語の「アルゴナウタイ」の方が詳しい。)

それぞれの「ほんとう」を求めて、はるかな南極の地まで旅をした四人の少女。
こんな風変わりな現代のアルゴノートたちが新しく生み出した物語、「よりもい」は
古い古い物語の系譜の、遠い遠い末流に連なるものではないだろうか。
青春アニメの枠の中だけに収めてしまうのはちょっと惜しい気がする。

(2020/12/6 : 初投稿、2022/7/28 : 改題)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 47
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

会話のテンポやキャラの動きが抜群!

最終話まで視聴しました。
この作品はマジでヤバいです。
軽く死ねます(笑)。

物語として抜群に面白い。
背景は綺麗。
登場人物は表情豊か。
良く動くキャラ。
そして、何と言ってもこの作品の1番の魅力は女子高生4人組のテンポの良い会話。
さすがの豪華声優陣。

こんな作品に出会えるから、アニメは止められない!

OPの曲と画だけで引き込まれる作品。
OPの4人の女子高生の笑顔が眩しい。
OPだけでも思わず泣きそうになってしまう。

見ているだけで心が躍る名作。
未来に語り継ぐべき名作。
誰にでも安心して勧められる名作。

お気に入りの棚へ直行です!

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/04/19
♥ : 239

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「笑い」と「涙」、「優しさ」と「強さ」。ヒーローからヒロインへの変遷。

 本作については、もうかなり語り尽くされていると思うので、ここでは本作以外にも見られるようになってきた、夢を追う少女たちが現代アニメのヒーローとなってきいてる潮流について語りたいと思います。


 そこで現在を知りたければ、ここに至るまでの歴史的な潮流を変化を知らなければいけない、というクロニクルおじさんこと山田玲司先生の流儀に従い、ヒーローの変遷をザックリ考察したいと思います。


90年代までの日本の漫画、アニメにおいては圧倒的に男性がヒーローの潮流が続きました。しかし、95年に初めて違う流れの作品が大ヒットします。男性主人公の圧倒的な挫折を描いたエヴァンゲリオンです。


これは、正に時代の先駆けだったといえるでしょう。0年代になるとバブル崩壊後の経済不安はもはや正視せざるをえなくなり、男性はドンドンとシンジ君と化して自信喪失していきました。


その後にターニングポイントになったキャラといえば、ハルヒのキョンでしょう。エキセントリックで突っ走るハルヒに対して、ヤレヤレな消極さで対応しているようで、そんなハルヒを見守ることに実は喜びを感じている主人公。


ここに、視聴者の気持ちが積極的に事態に関わる男主人公に感情移入することから、女の子を見守る形へと変化したことを象徴しているでしょう。


更に、現実の恋愛減少がアニメにもたらした、日常系の隆盛も男性主人公の減少に拍車をかけたといえるでしょう。


これらの要素によって男性主人公の役割はドンドン減少し、女性主人公が増加の一途を辿りました。


しかし、男性の中の熱い魂が死んだのでしょうか?


さにあらず。


熱い気持ちを託したいという想いが消えたわけではなく、対象が別の物になったといえるでしょう。


それこそ、夢を追いかける女の子たちです。この流れはアイドルアニメの隆盛が大きかったでしょう。見守るから、応援したくなる女の子たちへ。


教室の中で、会社の中で、みんなの空気を読んで右往左往する夢のない狭く淀んだ時代。


 そんな中でも自分の道をしかと見据え、笑われて馬鹿にされても諦めず、外に出て夢を現実にした報瀬の「ざまあみろ!」の高らかな叫びは、南極に匹敵する広さと澄みきった空気に満ちている。


 現代の視聴者が一番感情移入できるものは、それは少女たちの熱い友情であり、不撓不屈の頑張りを見せる意志力といっていいでしょう。彼女達の元に再びヒーローの熱と活力が蘇ったのです。


しかし、この潮流はプリキュアによってだいぶ前から為されていたものとも言えます。


 0年代に始まったとはいえ、初代とSSは明らかにDBを女の子でやる、といった方向で男性主人公たちが失っていった熱さを体現しているような作品でした。


 時代が経てDB路線から変化しましたが、彼女たちの友情と人の心の力を信じる方向は、作品ごとに程度の違いはあってもずっと輝き続けているのは驚嘆すべきこと思います。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 104
ページの先頭へ