魔物でラノベ原作なTVアニメ動画ランキング 62

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の魔物でラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月04日の時点で一番の魔物でラノベ原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.0 1 魔物でラノベ原作なアニメランキング1位
転生したらスライムだった件 第3期(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (194)
752人が棚に入れました
クレイマンを倒し、正式に魔王となったリムル。魔王たちの宴(ワルプルギス)を経て、リムルの支配地域はジュラの大森林全体に広がった。その影響で各種族の代表が挨拶しに殺到することが予想されならばいっそのこと魔王リムルのお披露目と、テンペストの新規住民獲得も兼ねた「開国祭」の開催を思いつく。 一方、魔物を敵視するルミナス教の総本山・神聖法皇国ルベリオスでは、聖騎士団長・ヒナタがリムルのメッセージを受け取る。しかしそれは、何者かによって改竄された宣戦布告だった。テンペストにヒナタが向かっていると報告を受けたリムルの決断はーー。真の敵と味方を見極め「人魔共栄圏」という理想を追い求める、リムルの新たな挑戦が始まる。

声優・キャラクター
リムル:岡咲美保
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
ベニマル:古川慎
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
トレイニー:田中理恵
ミリム:日高里菜
ラミリス:春野杏
ディアブロ:櫻井孝宏
ヒナタ:沼倉愛美
ダムラダ:浪川大輔
グランベル:小野大輔
マリアベル:水瀬いのり
レナード:野島健児
アルノー:竹本英史
バッカス:飯島肇
リティス:相川遥花
ギャルド:駒田航
フリッツ:村田太志
サーレ:千葉翔也
グレンダ:日野まり
グレゴリー:山根雅史
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しみだった開国祭が面白く感じなかったので断念します。

 原作でかなり面白かった開国祭が、面白くなくて断念しました。すでに1度断念してますけど、この部分は結構楽しみにしてたので残念です。3期は1話が面白かったので期待感はあったし、ラミリスのところとか面白かったんですけど、それ以外は「やっぱり…」という感じですね。

 会議、冗長、説教臭い、演出…いろいろ指摘したい部分はあります。がちょっと驚いたのが、原作を読み返しましたが、高評価だった1巻~2巻くらいもつまらなく感じました。不思議なものです。

 ということで3期は再度撤退します。


1話 意外なことにテンポも作画も演出も良くて面白かったです。

{netabare} 意外なことに…というと失礼ですけど、1話面白かったです。2期のダラダラ感とスピンオフのせいで作品に対して反発心がないわけではないですが、試しに見たら1話はスッキリしていて面白かったです。
 また、シオンが「肉塊」にしたファルムス王をどうやって描くのか気になっていたので、そこはテレビ向けに工夫したなあという感じでした。

 原作の既刊分21巻は買って読んでいるのですが、19巻以降は1回しか読んでいません。要するに結論が知りたいだけなので。この作品は「会議」と「進化・強さの説明」「バトルシーン」を半分以下にできていればずっと面白かったのにというのが感想です。ですが、東の帝国との戦いの前半まではそれでも面白いのでそこまではアニメも付き合うつもりです。

 今回は開国編、お祭りまでやるんでしょうか。そこまでは原作は普通にワクワク感がありました。アニメ3期の本作については、テンポ、作画、演出など1話が良かったので、このままなら面白く見られると思います。(1クールだとお祭りまでやるのは結構つらいかな?でもそれくらいのテンポの方がクオリティが担保できると思います)

 それにしてもシオンの胸よ…久しぶりに視たら相変わらず強烈でしたね。 {/netabare}


2話 23時からの地上波2クールなんですね。それでレベルが上がったのかな?

{netabare} そうか、フリーレンのあと枠で地上波23時の優遇枠で2クールなんですね。道理でアニメのレベルが上がっていると思いました。ルミナスが結構この絵柄にしては美しく描けていますし、1場面の長さはぎりぎり飽きる寸前で調整されている気がします。シリーズ構成とか演出の水準が上がったのかもしれません。
 2話ということで、説明的な回でしたが、原作を比較的テンポ良く消化している気はします。2クールなら区切りで考えるとやはりお祭りまでかな?つまり、ヒナタ、ルミナスメインで進む感じ?

 アニメ人気が一般化されて「オタク」が大衆化しましたが、怪我の功名ですね。視聴者が増えて、スポンサーがつけば作品の質は上がるということでしょう。その意味では「フリーレン」の成功はアニメ界にとってプラスだったのかな。 {/netabare}


3話 会議と打ち合わせ多すぎ問題ですが、初見の時は会議も面白かったよな、と思い出しました。

{netabare} 街づくり、支配領域、新しい民…多分、原作を読んだときはかなりワクワクしたんだと思います。ただ、原作を読んでしまうとバトルや緊迫感がないのでちょっと退屈になります。
 このお祭りに動き出すまでって、一番面白かった部分だったと記憶しています…初見では。

 この作品、2期について会議の悪口とか冗長感の批判をしましたが、街づくりの構想とか情報交換とか対策とか、そういうのを含めて初めて原作を読んだときは多分楽しんでたんだろうな、と今回の話を見て思いました。

 アニメが原作に忠実なだけに余計会議的なものが退屈に感じるのかな、と思います。ですが、今回はアニメとして出来がいいので、原作未読のアニメ勢だったらしっかり楽しめる気もします。

 ただ、です。ミリムからの手紙の時のミリムのイメージですが、それは違う気がします。あそこは「切実で必死」な場面です。その解釈違いは駄目でしょう?伏線というほどではないですが、結構、後に響きませんか?{/netabare}


4話 やっぱり会議回はつらいなあ…

{netabare} 今週は同じメンバーの会議がずっと続いたので辛かったです。溜めておいて、会議シーンは飛ばしながら見ようかなあ… {/netabare}

5話 会議すぎて断念。

 まあ、多分ですけど24春の整理がついてくるとか、シーズンの端境期に見るかもしれません。最近作品数が多すぎて、古い良作が見れてないので早めに決断します。


13話…かな?面白い回もたまにあるから何とも言えない。

 断念したとはいえ、ポチポチ話だけは追っています。ちょっとヒナタとバレンタインがテンペストに訪れたときの宴会があまり面白くなかったので「あーあ」と思いましたが、今回は面白かったですね。1話もそうでしたけど、少なくとも3~4つの場面に分けて場面を見せてくれると面白さが感じられる気がします。

 それでもエルメシアのシーンがちょっと長すぎるんですよね。そこで飽きてしまいます。つまり、今13話?だと思うのですが、これを7,8話…せめて10話くらいでやっていれば…そして、面白いポイントを外さなければ、まだまだ面白い話だなと思いました。

 13話を見る限り作画はかなりクオリティがいいと思います。来週は多分迷宮作りかな?最も面白いエピソードの1つなので、また、拾い見していきたいと思います。


 15話 4鬼人が絡むとつまらないのかな?迷宮回は面白いです。

{netabare} この数回は結構面白い回が続きました。で、気が付いたんですけど建設的なことをしている回は面白いですよね。国造り、迷宮作りなどです。

 それと関連しますがラミリスはキャラが面白いので、十分面白いです。面白くないのが4鬼人…特にベニマルが絡むと一番つまらないかなあ。シュナとソウエイも…か。シオンは場合によりますね。もちろん会議にからむキャラということでしょうけど。{/netabare}




 
 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

会議と祭り、宴会後ちびっとバトル、また会議…。

 最終話(24話)まで観ました。2024.10.03

 会議、宴会、祭り、武闘会のトーナメント戦…。東京オリンピックや大阪万博で露呈している、祝賀資本主義もかくやと言った感じの3期でした。

 祝賀資本主義とは、昭和の高度成長期を忘れられない老害が、借金を重ねて将来世代の未来を食いつぶしながら開発独裁アンド金儲けのためのイベントで経済を回す収奪式の焼畑農業的国家運営のことです。そして、儲かるのは一部の権力者だけという…。

 低成長なら良い方で、衰退期の現代を生きている我々としては、ジュラの森をバンバン開発して、交易を活発化、人口増加に技術的イノベーションも起きている、リムル率いるテンペストは、とても眩しく見えます。

 その上で、テンペストは需要を喚起するために、イベントを打ち上げながら経済を回そうとします。もちろん、リムル周囲のキャラだけが利益を得ています。国民のパンピー達は、労働の対価にパンを得ていますが、トリクルダウンのおこぼれに預かっているだけにすぎません。パンとサーカスで支配された愚民の群れです。

 ただ、高度成長期期なら祝賀資本主義も、上手く回るんですよね。コレでお祭り気分になった国民が大いに消費をして好景気になり、トリクルダウンで貧民も潤います。低成長期の現代だと、借金のみが積み重なり、国民負担が重くなるだけなのが問題なのです。

 俺も高度成長期に国家の舵取りをしたかったと言うルサンチマンをアニメ化した様な作品ですね。あぁ…果たせなかった経済成長への想い…。この、3期を面白く無いなんて言う視聴者は、この作品の本質を理解していない経済的敗北主義者なんでしょう。

 昭和の夢をもう一度と言う事で、作品としての需要はある様です。4期と映画化が決定しましたが、このノリにどこまで付き合っていけるのか…。色々なモノを試されている気分がします。

 貿易黒字を投資に回して永遠の繁栄を夢見た日本…。どこで間違ったんでしょうね…。リムル達は、戦争で経済回そうとはしませんが、限界まで開発が進んだら、最後は戦争経済に突入しそうではありますね。アニメ的にはそっちの方が面白いかな?

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.05.14

 皆様が書かれている様に、マジで会議しかしねぇ…。しかも、これは会議ですら無く、リムルへの報告会ですね。別に議論で方針を決めたりはしません。

 組織や国の動きを説明するのに、主要メンバーが一堂に会して情勢の報告会をやるのは、親切と言えば親切なのですが、アニメで観て面白いかと言うと…。

 相手陣営も会議…と言うか、策謀の説明会と言うか…。これからこんな悪巧みをしますよ〜的な集まりを延々としますが、敵陣営の話は必要?

 話の迫力は皆無です。やりたい事は分かりますが、アニメ化の仕方が下手すぎます。分かりやすさ優先ですが、視聴者は全員小学生ではありません。

 子供向け戦隊モノで、物語の冒頭で敵幹部が集まって、今回の怪人の能力と作戦を説明をしてから物語スタート!みたいな感じです。

 視聴者の読解力が無いことを前提にしているかの様な作り方に、馬鹿にされている様な気がします。

 しかも、大体ベルドラ他仲間達の圧倒的暴力で解決する話なので、時間の無駄にしか思えません。

 トップダウンで全てやってしまう、チート主人公独裁なろうと違い、民主的な感じにしたいのでしょうが、事ある事に幹部が集まって会議では、組織が機能不全を起こします。

 全員野球の零細企業じゃ無いんだから、部門事の招集で良いでしょう…。まぁ、ネタアニメとしては、優秀なのかもしれません。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 6

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さて、どう評したものか・・・。

だいぶ長い付き合いになる作品。
1期は2018年との事、やがて6年か・・・。

もともと好きな作品なので、おもしろそうだから観る、つまらなそうだから観ないなどという範疇から既に外れている作品。
つまり、結局は観ちゃうのだ。

そろそろ、登場キャラも、強さも、文明度なんかもだいぶインフレ気味で、さらに転生者も多数登場し、厳しくなってきたかと思っていたけれども、今作は上手にまとめていたのではないだろうか。

いろいろなモノがポンポン出来上がってくるのは、まぁ、ご愛敬だが、これだけ登場してきたキャラを上手く配置し、過不足なく登場シーン、活躍シーンを描いているのは相当大変なのではないだろうかと愚考する。

そういう意味では、バランス感覚に優れているのかもしれない。

色々な権謀術数渦巻く中での国づくり、国同士のつながりも種々描かれ、人のつながりや国のつながりもだいぶ大掛かりになってきている。
なんと言うか、ワールド感が出てきていますね。
「転スラワールド」と言いましょうか。

そして、それらが、今なお途上であり、新たな敵(対抗する者、勢力)?が登場してきています。
まだまだ、物語は残されているようです。

さて、ここまで書いてどう評したものか・・・と悩んでしまっていますw。

もはや、悪く言えば惰性、よく言えば習慣、おもしろくても面白くなくても見ている作品をどう評すればいいのかw。
いや、実際は面白いと思って、馴染みのあるキャラがどうなるか気になって、楽しんで、さらなる物語も気になって観ているので問題はないのですが・・・、あそこが面白かったとか、ここが面白かったとかは超えてしまっている気がしています。

ながく楽しんでいるものとしては、面白かったとほめておけばいいのでしょうけれども、本当に困ってしまいます。

他の方のレビューを拝見するに、だいぶ原作に追いついてきているとの事、次のシーズンが出来上がるのが何時の事かはわかりませんが、元気であれば、私はきっとまた見る事でしょうw。

その時をゆっくりと待ちたいと思っています。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12

61.2 2 魔物でラノベ原作なアニメランキング2位
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (190)
482人が棚に入れました
全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!! 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。 突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。 だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、 ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。 飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。 夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ! ……かに思われたが……。 「死ね」 夜霧はその一言でドラゴンを撃退。 なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!! 元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。 そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼?   やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者? そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが! 前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年とちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死と世界の構造と道徳と…思想的になる面白い話でした。秀作認定でいいかも。

 結論から言ってかなり面白かったです。秀作認定してもいいかもしれません。しかし、この何でもありのチート設定が、なぜ面白いのかは考える必要があるかもしれません。

 まず、世界観が恐らく作り込まれているんだろうな、というのは感じます。多元宇宙というより多層的な構造を上手く作り込んだのでしょう。
 元の世界のセーフティが干渉してきたと篠崎綺香の組み合わせ、シオンとマナの関係とか重層的な視点がなかなか面白い世界観だなあと感心しました。異世界の適当な設定に見えますが、SFマインドを感じるなかなか深い設定です。

 その多層的な世界の中で、それを相対化してしまうアルファオメガという概念ですね。これが上手く機能していました。まあ、深読みすると死というのは人間どころか宇宙ですら避けられない定めです。どんなに大きな構造をみたとしてもいずれ滅びがくる。それを上手くキャラ化したのは画期的ではないでしょうか。

 その死との付き合い方ですが、それを分かりやすくしていたのが高遠の名前を貰った(職員の)お姉さんのほうでしたね。壇ノ浦知千佳もそうでしたが、死の隣にいて平気だというのは言葉を変えれば「悟り」ですからね。

 ラストのお姉さんの道徳観は…うーん…もうお姉さんの行動で見せて欲しかった気もします…いや、もう見せてくれていた気もしますので無くてもよかったかな?まあ、ラスト数十秒がこの作品の意味だとすれば入れて良かったのかもしれませんけど。

 この物語の行く末がどうなるんでしょうね?私としては主人公が自分に対して殺意を持った場合を見たい気もします。

 まあ、そういうお堅いことを言わなくても、サブキャラが上手くできていたし、シオンという存在の謎も機能していたのでストーリーになっていたので、普通に面白かったです。
 偶然なのか意図的なのか…ワンパンマンに触発されただけなのか…更に上を行く思想があるのか…その辺はよくわかりません。
 普段から死とか強さとか世界とか漠然と考えているだけかもしれません。作者が意図的に思想を上手く物語化して、こういうチューニングにしたのだとしたら、大したものだと思います。

 例えば化物語シリーズに出てくる「暗闇」も絶対的な死ですが、あれは非常に観念的で説明的ですよね。その点では本作の方が死を上手く扱えている気がします。

 一応の結末を描けたのも高評価ですね。もちろん続くのでしょうが、主人公の生い立ちというか、主人公=死が描けていたのでここまででもいろいろ感じることができました。

 この作品を酷評すると殺されるかも…と想像してしまうくらいには作品に入り込みました。

 作画はまあそこそこですが、女の子は可愛かったですね。壇之浦さんは気合いが感じられました。
 世界観、設定、キャラ、ストーリー、思想…どれをとっても良くできていたと思います。音楽と作画が若干ついてこれなかった気もしますが、このくらいのデキの方が帰って見やすかったかもしれません。




 1話目からOP含めて情報量が多すぎてどんな話になるのかまったくわかりません。

{netabare} ちょっと見た感じだと、主人公は昔子供のころにこの世界に来たのか、能力を授かっていた?記憶が残ってない感じもあります。いつものあれ?なんかやっちゃいました?系の俺TUEEE…ですが、もうちょっと自覚的みたいです。
 賢者様のセリフで無能力者に何かがありそうな雰囲気はありましたね。

 魔法ファンタジー世界と未来ぽい感じが混在しているので「勇者、辞めます」みたいに昔に文明あって…になるんでしょうか?「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」とか「聖剣学院の魔剣使い」みたいな設定上等で適当な異世界なのかわかりません。

 OPではヒロインは武道が出来るみたいだし、完全に和風の道場みたいなところでお化けと戦ってるし、お化けは後から仲間になる…みたいです。
 EDがここに来るまでの出来事の説明なんでしょう。サラリと流しておしまいにするのかな?次回からは別のEDになるんでしょうか?

 主人公がゲームをずっとやっているのもちょっと気になりますよね。田んぼとか出てくるから、現代日本が舞台でゲーム世界に入っている?かな、とも思わなくはないですが、なろう系なら題名が異世界である以上異世界だと思います。

 うーん…やっぱり、まだ情報が多すぎてよくわかりません。2、3話見て展開しだいです。

 主人公とヒロインの髪の毛の作画も、絵としての情報量がそこだけ多くて気になります。 {/netabare}


2話 相変わらずの情報量。ヒロインが可愛く見えてきました。

{netabare}  変なお化けでた!で、コンシェルジュ?吸血鬼?で、あのロボットはなに?侵略者ってことは自分で来たの?考察厨の私でも良く分かりません…というか考察する気にもなれず。侵略者?異世界に階層というか座標があるって言ってましたが…本当に情報量が多すぎて全然わかりません。

 ただ、1周回って逆にアリなのか?ヒロインがちょっと可愛く見えてきた…SFみたいな武器とか言っちゃってるし…働く魔王様の初期のチーちゃんみたいなキャラで、ちょっと癒されます。

 文明の設定どうなってるの?とか、キャラデザ適当過ぎるだろう?とか、作画は中盤は本当にひどすぎるだろう?とか、もうこういう話だから全然気になりません。文句言いながら見ちゃう感じでしょうか。{/netabare}


3話 壇之浦さんのメタ視点のツッコミがご都合主義を相対化している?

{netabare} なんだろう…ちょっと面白い…アニメを沢山見すぎて感覚がおかしくなったんでしょうか。シリアス要素がありながらも、世界観も主人公の能力は滅茶苦茶で、正直普通なら見てられない話なんですけど、妙に面白いんですよね。

 で、自分なりに理由を絞り出すと、ヒロイン壇之浦さんがこっちが思っているセリフを先取りして言ってしまうので、すべてのツッコミが相対化されてしまうからかな、と思いました。

 究極の俺TUEEEという点でワンパンマンメソッドと言えばそうなんですけど、違いはジェノスと壇之浦さんの役割の差ですね。ワンパンマンも本作も決して主人公に感情移入できませんが、そのサイドにいる人物の視点になります。

 ジェノスが戦いの主体で引き立て役・狂言回し・解説役であるのに対し、壇之浦さんが物語から遊離してメタ的な存在とマスコットという役割だからでしょう。

 ただ、本作とか「もふもふ」「悪役令嬢レベル99」「俺だけレベルアップ」とかが面白く感じている私は、ちょっと末期かもしれません。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 14

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww

【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。

(ストーリー)
面倒なので省略

(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
 大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
 無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
 ・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
 ・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
 って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
 わってくるという話でしょうか。

・「Z世代」を象徴したような主人公
 しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
 すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
 「また俺なんかやっちゃいました?!」
 というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
 執着がないって感じなんですよね。
 ・仲間意識が希薄
  この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
  感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
  を振り払ってるだけ」みたいな。
  観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
 ・恋愛感情・性欲が皆無
  巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
  ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
  ・「異性として全く意識してないだろw」とか
  ・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
  いう感じなんですよね。
 ・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
  チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
  で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
 思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
 ないとwww
 執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
 (「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
  あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
  状況下にいるのだと思うのですが)
 
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
 「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
 か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
 しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
 ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
 (アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
 本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
 ・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
 ・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
  どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
 って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
 ・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
  ち目あるわけないやん。
 ・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
  (どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
 ・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
  品」の救世主やん。
  (面白いとはいっていないw)
 思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
 ーゼに違いないとwww
 これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw

まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw

あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。

一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。

(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更

・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw

投稿 : 2025/01/04
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全ての敵を即死させる最強主人公爆誕!!

この作品の原作は未読です。
タイトルからチート無双系の作品であることは分かっていましたが、まぁ半端ありませんでしたね^^;
なお、原作は全15巻で完結しているようです。


全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!!

修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。
召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、
賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。

突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。

だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、
ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。

飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。
夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ!

……かに思われたが……。

「死ね」

夜霧はその一言でドラゴンを撃退。
なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!!

元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。
そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼? やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者?
そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが!

前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年と
ちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まぁ、深夜アニメでしか放送できない作品でしたね。
主人公の持つ即死チートのえげつなさがヤバいくらい凄いんです。

主人公らに敵意を見せた相手の命は、きっと真綿より軽い…
そういう場面をまざまざと見せつけられた感じです。

ここまでくると、嫌悪感というより作品への慣れからなのか、あまり何も感じなくなるんですよね。
しかも、その場にいない相手だって即死させられるんだから、一層質が悪いです。

とみたんボイス、ほっちゃんボイスを堪能できたのは嬉しいと思いました。
他にも旬な声優さんがたくさん起用されているんですが、主要登場人物以外の出番はほんの少ししか無かったので、ほぼ印象に残らなかったのが残念だったかな^^;

主人公がダウナー系でヒロインがちょっぴり残念な美少女に位置付けられるんでしょうね。
ダウナー系…周囲の人間の気分を暗くする人、または常に暗い気分でいる人やさまを意味する単語だそうです。
確かにけだるそうにしていたから、一応そんな感じかな。

という事は、とみたん演じる壇ノ浦 知千佳がちょっぴり残念な美少女…!?
主人公にキレッキレのツッコミを入れる美少女の方が合っている気がしますけれど^^;
少なくても私には残念要素は見当たらなかったかな。

wiki先生を見て面白いと思ったのは、主要登場人物に下野さん演じる花川 大門が入っていたこと…
確かに他のクラスメイトと比べたら出番は多かったと思いますが、決して立ち位置的には主要登場人物枠には入らないと思うんですけど^^;

アニメーション制作は、アース・スター エンターテイメントさん。
あの超早口アニメ「てーきゅう」を制作した会社です。
思い返せば、フルタイムの作品を最初に制作したのは2013年に放送された「世界でいちばん強くなりたい!」でした。
当時は「本当に制作できるのか!?」的に自虐ネタで宣伝していましたが、それから10年が経過しようとしています。
時間の流れの速さを改めて感じた気がしました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Hilcrhymeさんによる「Killer Bars」
エンディングテーマは、ウタヒメドリームの桜木舞華(鈴木杏奈さん)による「Haze」

1クール全12話の物語でした。
圧倒的なチート能力を気軽に楽しめる作品…といったところでしょうか。
主人公らは元の世界に帰りたいと言っていました。
果たして本当n帰れるのか…気になったら原作で、という感じですかね^^
総じて楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

67.7 3 魔物でラノベ原作なアニメランキング3位
俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (207)
543人が棚に入れました
「小説家になろう」年間総合ランキングで1位を獲得した人気タイトルが、待望のTVアニメ化! 世界をめぐり、怪物と戦い、人々を守る。 そんな冒険者に憧れる少年・ノールに下されたのは、「全てにおいて、一切の才能がない」 という残酷な判定だった。 でも才能がないなら、誰よりも努力すればいい! 身につけた最低スキル──攻撃を弾く【パリイ】を十数年もの間ひたすら磨き続け、ついには千の剣を弾けるように成長する。 しかし、どれほど極めても最低スキルだけでは冒険者にはなれず、ノールはいつの間にか世界最強クラスの力を手にしながらもそれを自覚することもなく、街の雑用をこなす日々をおくっていた。 そんなある日、魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、ノールの運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す……! ──これは、謙虚な無自覚最強男が、磨き抜いた最底辺スキル【パリイ】で、強者を薙ぎ倒していく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

2話 出来の悪さに逆説的な面白さを感じます。狙ったのなら大したもの。

{netabare} 試しに見た初回の母親の埋葬のシーンで、子供だから小さな石の墓しか作れないのかなあとか、父親の墓と二つならんでいるところとかで、少しジーンときたのでこれは見てみようかなと思いました。

 いや、もう清々しいくらいの「俺なんかやっちゃいました?」系ですね。牛って…もはやギャグですね。見るのやめかけましたが、2話のサブタイトルが「謝礼をパリィ」って…もう見るしかないですね。

 突っ込みどころは数知れず。多分一番のポイントは、才能がないとか言われてたのにその特訓で強くなるんだ…しかも、パリィがなぜ得意になるのかわかりません。せめて、もっと紐が長くて攻撃したら自分に戻ってくるように見せたほうが説得力はあると思います。

 ただ、匂いとして、原作者が真面目な話を意図しているなら申し訳ないんですけど、出来の悪さ故に逆説的な面白い可能性を感じます。タイトルに逆勘違いとあるので、そこを意図的に狙ったなら大したものです。
 突っ込みになってしまうと本当に申し訳ないんですけど、その楽しみ方はできそうです。この作品はニコニコが無くて本当にもったいない。非常に盛り上がるでしょう。

 ただ、キャラ萌えができるかもというポテンシャルは…ちょっとだけ感じます。あのお姫様が残念王女なんでしょうか?
 それとOPの作画は良かったです。音楽は転調が昔のアニソンの感じで、懐かしい曲調でした。{/netabare}



3話 やっぱり出落ちかなあ…無自覚があまり笑いに効いていないかな。

{netabare} 前半の槍の男とのシーンが長すぎてちょっと退屈でした。最後にとってつけたようなギャグがありましたけど。

 そして、どぶさらいをした剣でピザとか鉄板焼きとかやるな、という話ですけど、これはギャグなの?
 で、プチファイヤ云々は技(魔法?スキル?)は最小のものしか覚えられないけど、それが強力という解釈でOK?もし、ただ、そこはやりすぎるとパリィじゃなくなるしなあ。

 うーん、微妙かなあ。出落ちな気もしてきました。勘違いギャグもさほど面白くはないし…次で判断かなあ、同じ感じなら断念ですね。{/netabare}


4話 絶対飽きるだろうなあと思いながら、視聴継続。微妙で奇妙な面白さ。

{netabare} 面白くない、と4話で言い切りたかったのですが、微妙に面白いです。話の構造で帝国?みたいなところの仕掛けとその対応という部分と、E級冒険者の無自覚バトルが上手くかみ合って、全体として見られる話になっています。

 牛の次はゴブリンで、ちょっとわざとらしい展開ですが、そこがこの作品の売りになっていくのでしょう。

 パリィ設定いる?という突っ込みはさておいて、本当に奇妙なバランスの上で、面白い方にちょっと傾いている感じの作品です。絶対途中で飽きるだろうなあ、と思いながらもとりあえず継続視聴します。 {/netabare}


5話 主人公の強さの説得力以外は面白い話。冒頭の説明ではわからなかったです。

{netabare} 本作は、冒頭のノールの修業時代の成果というか強くなり方がもうちょっと上手に描けていればすっきり話に入れたのに、という気がします。そこの描き方が読み取れなかったので、剣をぶら下げた修行だけで強くなったと思っていました。
 途中、最年少で全部を修行した、みたいな説明はあったものの、それはものすごい強いことの説明ではないし。あの低級の魔法しか操れないけど、ものすごく威力がある的なことも説明が中途半端だし。

 その辺が上手く描けていれば、もっともっと人を引き付けたのではないかと思います。2重性の活かし方は下手ですが、話そのものは国そのものの攻防に絡む話でギルド云々だけで終わらず、スケールが大きくて面白いです。

 1話、2話はあまり集中して見てなかった気がするのであとで彼のキャラ造形はもう一度確認してみます。{/netabare}


6話 毒の後付け設定はいいとして、面白さが維持できるかどうかですね。

{netabare}「薬屋のひとりごと」勇者バージョンですねえ…後付けのひどい設定ですけど、これで主人公に関しては完全にギャグで行くという宣言でしょう。

 それと「パリイパリイ」って口で言っているだけで、普通に攻撃してるじゃん、という気もします。そもそも魔族の子の設定も悲惨を絵にかいてアニメにしただけのテンプレを恥ずかしげもなくやっていますし。

 無自覚系については出落ちなので工夫が必要なのはもちろんですけど、裏で流れるストーリーに興味が持てるかどうかが肝心かな、と思います。その点ではまあまあなんですけど、ちょっとずつ期待値が下がっている気もします。1クールは見られる気がしますが、ちょっとギリギリかなあ…7,8話で飽きるかも。{/netabare}


7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

 急激な失速感。やはり飽きましたね。出落ちというほどではないですが、ラノベでいうと1巻は面白かったんだけど…という感じでしょうか。

 なろう系の弱点ですけど、やっぱりゴールイメージを考えないで設定とキャラ造形で書き始めるので、途中からどんどん付け足し、引き延ばし、テンプレ化、新キャラだよりになる典型例に陥りそうです。バトルは無駄に長いし、パリィが意味をなさないし、国の危機も戦略的な仕掛けを期待したのですが、結局「伝説のドラゴン」でしたし。

 ということでここで中断します。まあまあでしたが、興味が持続しません。作画は…うーん、異世界で慣れていると普通に感じますが、止め絵ばかりでアニメ作品としてはどうかなあ、とい水準でしょう。

 評価はパリィ設定とキャラ造形は工夫したのでストーリーとキャラに加点しておきます。平均3.2点。ただ、それは前半までの評価ですから、平均3を下回るだろうなという気はします。
 主観的には100点満点で55点。他のジャンルならギリギリ継続しているかもという感じです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

つい先日この言葉を知ったばかりの自分w。

原作未読です。

>4話まで視聴して
時間が空いたので、録り貯めしていて未視聴だった本作1話をお試し視聴。
意外に一気に4話までスラスラ観れてしまいました(本意ではなかったw)。

主人公の落ち着いた声が本作を安定させている気がします^^。

で、なるほど。勘違い系ですか。
最近、多い切り口だと思うけど、かなり上手く機能していると思います!。


そして【パリィ】という言葉は、つい先日知ったばかりの自分ですw。
ソウルライク系のゲームとかでは一般的なのかな?。全くその系はやってないので。

先日、話題になってたゲーム「Stellar Blade」で初めて知りました。
タイミングよく相手の攻撃を受け流して、有利な状況になるのはなかなか爽快ですよね♪。

本作での【パリィ】は都合良すぎる??。
・・いいんです。アニメですから!!。
そういう世界なんです。ここはw。

・・やっぱ、アニメって極端に言ってすべてが
多かれ少なかれ”ご都合主義”をふんだんに含んでいると思うのですが
視聴者がそれを見て「おお~!」って思うか「んんん~~?」って思うか。
それだけだと思うのです。
結果として自分にとって本作は、とても好意的に受け入れられる作品だったように思えます。


そして本作のヒロイン?。のキャスティング観て、継続視聴が確定しました^^。
はい。ヘブバンでおなじみの某声優さんですね♪。

ヘブバンの声優さんって、個人的にはあまりまだアニメでは見かけることのない声優さんも
多い気がしてますが、すごくいい演技されてる方ばかりに思えます。
今後もどんどん新作アニメの中で見かけることが増えたらいいなと願っています!。


>最終話まで視聴して
意外に自分の中では中盤でダレることもなく、終始安定して楽しませてもらいました!。

パッと見、あの大剣を持った”出で立ち”は
自分の中では自動的に”ベルセルク”になってしまいますのです・・w。

が!!、ベルセルクでは、どうしても”ダークな深淵”がまとわりついてきてしまい
どうしても若干暗めの重い展開が続いてしまうのですが・・

・・本作では、とにかく明るい^^。前向きすぎるwww。

自分もこれくらい全ての物事を前向きにとらえられる性格だったら
もっとリアルな世の中を渡っていくのも苦にならないだろうな~って
うらやましくも思い、また尊敬?すらしてしまいそうですw。

だから、某ヘブバン声優さんが「先生!」って呼ぶのも
共感して受け入れられてしまいますw。

あ。そうそう。三木さんはじめ、6人?の教官の先生方?(うろおぼえ)も
なんかいい味出てて、観てて心地よかったです(嫌悪感がわかない)。

他のサブキャラ達も、それぞれが、出すぎないけど
少しずつちゃんと個性と良さを持っているように感じさせてもらいました。

ひょっとしたら2期の予定はないかもですが
自分はずっと2期を待ちたいなと思っています!。


毎話終わりの「俺は○○をうんぬんかんぬん」の書?
も、いい味出していて、好みでした♪。
 
 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

描写が丁寧で主人公を好きになれる良いなろう系

1話感想 3.9
なろう系なので警戒して見てみましたが…。

これは出来が良い作品ですね。
描写がしっかり丁寧です。

主人公のチートもしっかり努力を積み上げたもので、これはあまりムカつかない。
決して絶対的ではなく、もちろんチートなんですが、剣が折れそうでやばい、とかピンチの演出もしっかりしていました。

一話でじっくり主人公を描いてくれて、冒険者に対する憧れを抱いてそれを追い求めて、でもまともなスキルが無いからと叶えられず…。
といった描写が丁寧で、まあある程度は納得できました。

いやパリィだけでもタンク役なら十分だし、何でそんなに頑なに冒険者として認めないのかは意味不明だとも思いましたが。

ここは普通の冒険者のタンクのスキルも見せておけば良かったですね。
普通のタンクは味方全員にバリアを貼れて、剣も矢も跳ね返せて、これくらいできないと冒険者にはなれないんだよ、とか言われてから、
この普通のタンクがミノタウロスに一撃でバリアを割られてぶっ殺されたのに、主人公の地味なパリィで逆転する流れが欲しかったかな。
まあもっと良くするならこの方が良い、とは思いましたが、本作も十分悪くは無かったです。

ヒロイン何で逃げてないの? とも思いましたが、あれは光で拘束されていたんですね。ちょっとわかりにくかったです。
ミノタウロス君魔法使えたんか? だったら何で主人公には使わなかったのか。
いや兵士達は拘束されていなかったから、威圧系のスキルとかで心が弱い相手だけ構想するスキルとかですかね? でも威圧であんな光りますかね? 魔法っぽいんですが。
魔法を受けているなら、味方の魔法使いが裏切ってヒロインを殺そうとしていて、そいつはもう逃げてたって感じ? いや何で死ぬまで見届けないの。ちょっと事情が良くわかりませんでしたが…。

まあ細かなツッコミどころはあれど、主人公を好きになって応援できた、という長所の前では全てが些事です。
頑張れおっさん。

作画は結構良くないですかね。いい感じです。
ヒロインも殆どでてきていないですが可愛らしかったですし。

これは視聴継続。良いなろう系が来てくれるのは嬉しいですね。
…いや悪いなろう系が来るのがおかしいと思いますが。

全話感想
なかなか良かったと思います。
作画は良好で逆勘違い系主人公が楽しく良い作品でした。
リーンは可愛かったですね。

自分が優秀なことに気づかない逆勘違い主人公は下手すると嫌味なのですが、不自然さはもちろんありますし。
でも基本コメディタッチにすることで、嫌味が抜けてぐっと見やすくなっていました。

エロ系はエロけりゃそれで良いんだよ、となるように、コメディだから硬いこと言うな、という空気になるわけですね。

危機感を煽って主人公が万事解決、という流れはワンパターンで、あまり長続きすると飽きが来そうですが1クールなら丁度良い感じだったと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

52.3 4 魔物でラノベ原作なアニメランキング4位
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.3 (134)
311人が棚に入れました
「ようやく探しに行くことができる。前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。」 神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。 しかし、彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった⁉ 実家である公爵家から追放されたのをいいことに、自由気ままな旅を始めようとするアレンだったが、 元婚約者の暗殺未遂に遭遇することになり......⁉ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アレン:蒼井翔太
リーズ:栗坂南美
アンリエット:鬼頭明里
ノエル:雨宮天
ミレーヌ:愛美
ベアトリス:潘めぐみ
アキラ:伊瀬茉莉也
クレイグ:子安武人
ブレット:逢坂良太
カーティス:子安光樹

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

アレン君!凄いテンプレだよー!テンプレにもなっていない?

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.19

 いや〜面白かったです。さすが今期ワースト候補作!ブッチギリで1位です。

 前世から因縁のある、4人目のチョロイン、アンリエットを助けるのは良いのですが、アレンさん、いつも通り殺される寸前にならないと行動しません。

 蒼井翔太さんのCVもアレンに合っており、サイコパス感マシマシでとても良い感じです。ぬらりひょんかなんかなの?いつもの様にヌルっと登場します。

 ラスボスは、昔のゲゲゲの鬼太郎に出てきた強欲な人間が祟りで妖怪化したやつみたいなキャラで、フンスカ言いながらアンリエットを襲いますが、作画と動きの悪さのために、80年代のギャグアニメみたいになっています。ここ、笑うとこ?

 そして、いつもの様にアレンさんにワールドエンドを叩き込まれます。ワンパターンだなぁ…。しかも一応ラスボスなのにこんなに弱いのは良くないですね。

 ラスボス「神の如き力だな。お前は一体何なんだ?なぜ何者にもなろうとしない?」本当にそうですね。今回の人生でやりたいことは、複数の嫁をゲットしてウロツクだけなんですかね?

 何が言いたいか最期まで良く分からない、やっつけ仕事の本作品…。それでも総集編無しでワンクール放映出来るのだから、日本のアニメ制作技術は優秀ですね。なろう原作も大したものです。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.05.30

 エルフの国の問題も、いつもの通りアレン君は仲間がピンチになるまで待ってから登場して助けて何となく解決しました。色々関係者にぶん投げただけですが…。

 前世のトラウマで全ての行動に腰が重いそうですが、何かなぁという感じです。前世の件必要か?

 結局、ハーレム作って色々な事に武力介入しないと物語が作れないのだから、実家を継げば良かった気がします。

 物語中の人達はアレンの前世の事など知らないのだから、現状、何がしたいのか分からない不気味な集団としか思われて無い気がします。

 この、凄い薄味の物語に何らかのオチはあるのでしょうか?疑問です。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.22

 実家は継がないよ〜!で、ハーレムヒロイン達と楽しく暮らすアレン君…。しかし、それでは話が終わってしまうので、ニューヒロイン登場からのいっちょカミでエルフの国へ…。

 全てがどうでも良い男、アレン君…。悪魔がどういう存在なのかをヒロインから聞いて、深刻な顔をしますが、仲間も含めてどうでも良いんだろ?

 家族にワールドエンドを容赦無く叩き込んで別に何のフォローもしない鬼畜に何かを期待してもな〜。

 何か、ポプテピピックのキャラが出て来ても大丈夫そうな虚無アニメですが、スマホ太郎の方がまだ面倒見が良い位、アレン君が人非人なので、これからどうなるのか凄く気になります。このまま、サイコパス街道を爆走して欲しいですね。

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 6話まで観ました。2024.05.09

 今期の異世界なろう三銃士、ニューゲート、レベル2、出来損ない…ですが、毎週観ていると似たような内容なので印象が混ざってきます。

 本作品、出来損ない…は三銃士の中ではオリジナリティを出そうと頑張っている感じはします。しかし、圧倒的に作画と演出が悪いです。

 何でしょうね…。フェンリル戦、ゾンビ退治、オジサマ騎士の悲劇と、見せ場を作ろうとしますが、作画と演出が悪くてことごとくギャグみたいです。ガチの低品質さが何とも言えません。

 ゾンビ退治は酷かったなぁ…。往年のフラッシュアニメの方が迫力あるのでは?鷹の爪〜!

 今回でアレン君の因縁が片付きましたが、ワールドエンド!とクソダサ技を叫んで決着って…酷くね?

 敵味方の登場人物達が何をしたいのかイマイチ不明なままクールの後半へ…。人間性の欠如したアレン君に刮目せよ!
………………………………………………………………………

 初回視聴してのレビューです。2024.04.02

 転生チート、実家追放、スローライフを目指しての旅、美女戦士と婚約者の馬車がモンスターに襲われていたので助ける、美少女合流ハーレム、旅の途中でイキった奴らを懲らしめる…。

 観ていて、自分にも前世の記憶があるのか?それともデジャヴ?舞浜サーバでループしてる?いつの間にか死に戻った?と、不安になるほど既視感があります。コレはヤバい…。

 こんなにオリジナルティーの欠如した原作を良くアニメ化したなぁ〜と言うのが1話の感想です。

 タイムリープ感を味わいたい方にオススメです!寧ろ変なオリジナルティーを出さない方が良いかもしれません。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

こま さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

1話視聴。スゲー!!ここまでのは久しぶりだ!!うぉぉぉぉぉぉ!!1話切り!!

2024年1月時点で電子版を含むシリーズ累計発行部数は90万部を突破している。
コレが売れてるとかマジか…。

出来損ないが!!ギフト持って無い雑魚なので追放だ!
自由だよ!やったね!平穏に生きたいな!
早速何時もの厄介ごときたー!ピンチだった女騎士とヒロイン来たー!

コードアカシック(全知の権能)天の瞳!ワールドエンド(剣の権能)!!百花繚乱!
実はすごい力を持っていたんですね!ドヤァ!
パラレルパラドックス(理の権能)魔導ヒーリングライト!×2
重症者と服を治したついでに馬車と馬も治したよやったね!

ヒロイン、実は幼い頃に友達だった王女だったよ!やったね!
なんで友達だったか分からなかったよ!やったね!
出来損ないが…出来損ないが…出来損ないが!以下ループ!

次の厄介ごと来たー!
最強のギフト!!ブレイバー!!持ち女の子?とドラゴン退治!
生贄要求喋るドラゴン!!
ドラゴン、小さい女の子を人質に!!くっ…攻撃出来ない…と思いきや勇者攻撃!!

勇者で最強?のギフト!ブレイバー!!
…ドラゴンに傷も付けられず負ける!!…最強とは?

そして何時もの主人公強ぇぇぇぇ展開来たー!

主人公に負けそうだ…そうだ!また人質を取ればいいんだ!!これなら攻撃出来まい!!
ヒロインと騎士を人質に取る最強?ドラゴン!
なんと!!神に近いとまで言われた赤竜王!だった!!
主人公、コイツは隔絶された力を持っている!…なんだと!?
主人公ヒロインの目を見てドラゴンにトドメ!ドラゴン死ぬ!
草。

厨二病が凄まじい上、主人公に都合が良すぎる展開!
なろうのヤバさてんこ盛りで気持ち悪い!…まあ百錬よりかはマシか?
そして素人目にしても作画がアレなのが分かるw
主人公も声優さんが合ってないのも。はめふらは良かったんだけどね、

ホント凄い!ここまでだと切りやすくて助かるw
1話切りだよ!!やったね!!


ちなみにマンガもアレとか聞いたので確認。
アニメとマンガの作画は似たような感じ。

マンガは騎士の腹が抉れてる。グロはしょうがないね。
王女は主人公の元婚約者。
モンスターの襲撃とドラゴンは裏から手を引いていた集団がいた。

ギフト無しだった主人公の追放について。
大司教のギフトランクが5。現在5以上のギフトは測定出来ない。
なので主人公のギフトランクは6以上の可能性。
コレに関しては前世の力なのでなんとも。

勇者と会いそのまま龍退治だが、マンガだと会った時点で手合わせしている。それも10回。
王国最強に一歩及ばすだったのでそれなりに強いのは確かなんだけどうーん。
龍との戦い。
堕ちろ雷帝…ブレイバー(勇者)魔法サンダーレイン!貫け天の雷!!
黒刃滅塵!滅魔の蒼電ファイナルストライク!ワールドエンド斬魔の太刀!極技・閃
必殺技が厨二病のそれw

人質の女の子。
アニメだと女の子はぼろぼろなだけ。
マンガはコレ生きてる?状態。てか絵が雑過ぎて生きてるかの判別は出来なかった。
手足の少なくとも3つは飛んでる。下半身もあるのかコレ…。


龍との戦いで勇者は聖剣(オートゥレール)抜いてる。
龍のレベルは52…レベル?レベルってギフトレベル?
判断基準が分からんけど主人公は強いとか言ってるので強いのだろう(弱かったけど)

ちなみにアニメは最後辺りで赤竜王とか言ってたけどマンガは赤竜王とか名乗ってない。
強さを強調したかった…じゃないねアレはw
龍の最後のセリフバカな、こんな事…奴らからは何も。コレもマンガのみ。
このセリフで何かと繋がってる事が分かった。
まあアニメでも匂わせしてたからここはいいか。

最後に人質の女の子。完治!!アレで生きてるってw
うん?聖女なら治せる?アレ?なら騎士さん治せたよね?
とか思ったけど事情があって話せない感じか。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

7話までの感想{netabare}
この作品に限った話じゃないが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」って言葉がありまして、それに賛同するしない以前に、どうしてそんな考えが生まれるのかを作り手はちゃんと考えて欲しい。
特に大いなる力…今風にならチート能力になるけど、これを持つことのデメリットについて。

大いなる力=その力でしか助けられない状況、というものがあって、それを出し惜しみするということは見殺しにするということ。
「そんなこと言われても助ける義理はない、なんで滅私奉公しないといけないんだ」は正論だけど、であるなら同時に恨まれるのは覚悟しないといけない。
「お前が出動すれば助かったのに、そうしなかったらから家族は死んだ」みたいなね。
場合によっては「なんであと一日早く村に来てくれなかったんだ」と理不尽な理由で恨まれることもあるだろう。
これがチート持ちでないなら「オレに言われても…」と突っ返せるが、チート能力を持っててそれが周知されてるのなら避けられない。
なので、そういう面倒ごとに巻き込まれるのが嫌だから能力を隠したりするワケで…さもなくば恨まれても知ったことかと跳ね返す気概を見せる作品を先人達は書いてきたワケで。

ってことでこの作品、6話まで、上記のデメリットに気付かない主人公が、心が折れるレベルで“思い知らされる”展開なのかなぁと、色々と突っ込みどころもあるけど頑張って好意的解釈をしてたのに、7話冒頭、あれは何だ!?
いやマジで、6話まではかなり大らかな気持ちで見てました。
なのに7話、ギルドから「アレン殿にしか倒せない強力なモンスターがわんさか居て~」と言われても乗り気でなさそうだったり、あまつさえアクセサリー女が「そんなのどうでもいい」って…正気か?
1・2話の生贄少女みたいのがわんさか居るとは思わんの?
6話まで何を見させられたんだ??
6話までの「主人公の無責任な振る舞いによって悲劇が起きた」って展開そのものは別に構わないんだ。
問題は、それを主人公はどう受け止めるか、作者はちゃんと考えてるか・自覚してるかどうかで…その答えが7話ってことでいいのか?
「前世で英雄と奉られて大変な目に遭った」と言い訳がましいことを言ってるが、だったら6話で親父から怨嗟の言葉を吐かれても鼻で笑うことくらしろって、「ボクちゃん世界のために能力使うのイヤなんだ」ってさ。
別にピカレスクは否定してないんだから。
というかさ、そこに想像が働かないのは「これはお前にしかできない(だからやって)」ってことを言われた事のない、「イヤだったら辞めていいぞ、代わりはいくらでも居るから」としか言われた事のない、惨めな人間の惨めな妄想にしか見えなくて、見てるこっちまで惨めな気分になる。
暴漢に襲われてもひいぃと言って逃げ惑えよ、アンリエット家に居た執事から冷たい目で見られろよ。
主人公にはみっともないマネさせられないって下心が丸見えだし、悪魔の居ることが事実とされてる世界で「悪魔の証明」を語るのは…何なんだ?

バイトテロする人の倫理観、炎上するまでそれが何で悪いのか分からない、いや炎上しても何故なのか分からない。
コンビニのレジ打ちバイトしたら、自分が何十時間働いても手に入らない大金が目の前にポンとあって手を出さない理由が浮かばない、それどころか「こんなにお金あるのにボクにはちょっとだけしか払わない店長はボクに意地悪をしてる」と思っちゃうタイプ。
そういう人が居るのは分かるけど、そういう人の価値観を共感するのは私にはちょっと…。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

74.7 5 魔物でラノベ原作なアニメランキング5位
わたしの幸せな結婚(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (276)
871人が棚に入れました
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

【最終】「なろうが『純愛成分』多めで創ったら、こんなんになりました」

【レビューNo.86】((最終レビュー)初回登録:2023/9/26)
小説原作(なろう発の模様)で2023年作品。全12話。
元々新規アニメの中では一番期待していたので、どのタイミングでレビュー書
くかってところでしたが、終わってからだとテンション下がっているかもなの
で、先にポイントを整理しておこうかと。

(ストーリー)
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家(斎森家)に生まれた美
世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命
じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多
の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り
捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の
薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもでき
ず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少
女があいされて幸せになるまでの物語。
(作品情報より)

(評 価)
・1-2話:ここまでは順調(期待以上)
 {netabare}・レベルの高い作画・所作の描写
  いやービックリする位作画が綺麗ですね。いきなりOPからこのレベルって
  感じだし、桜なんかは「京アニ?!」かと思わせる繊細で趣ある作画でし
  たし。あと美世の手先が水仕事でボロボロになっている辺りも細かいとこ
  ろまでこだわっているなっていう仕事ぶりですね。
  それに時代的(明治大正を思わせる架空の時代らしい)に形式ばった所作
  が多いのですが、そういう動作も本当に綺麗に描いているなっと。
 ・丁度良い斎森家での冷遇具合
  美世は異能の家系にあって「無能」であったこと、また再婚で生まれた異
  母の妹香耶が異能に目覚めたため、斎森家での立場を失い使用人以下の扱
  いで虐げられて育ったのですが、
  ・ここの描写が弱いと物語の説得力がなくなってしまう
  ・さりとて過剰表現すると逆に引いてしまう。
  ということで、その匙加減が難しかったと思いますが、個人的には美世に
  思い入れが出来て嫌悪感もギリ抱かずちょうどいいラインだったかなっと。
  この辺りも脚本がよかったように思います。
 ・ゆり江さん
  嫁入りした久堂家のお手伝いさんで、久堂家は当主の清霞とこのゆり江さ
  んの2人だけのようです。(ゆり江さんは住み込みではなく通い)
  このゆり江さんが早々に美世の味方についたのは、物語的に大きかったと
  思います。清霞がはじめは冷血漢で美世とギクシャクするのがわかってい
  たので、「この展開まだ続くの?!」はちょっとしんどいかなっと。
  ゆり江さんがいることで安心して物語を楽しめるようになりましたね。
  見た目の割に声が若い気もしますが、作品の鬱めいた暗い空気を考えると
  バランス的にこれ位がちょうどいいのかも。
 ・美世
  今までの境遇から仕方のないところですが、自己卑下が過ぎる点がちょっ
  と観ていて辛いですね。ただ2話終わりから好転の兆しがみられたので、少
  しづつでも上向きになってくればいいですね。
  正直現状維持で引っ張られるとちょっと辛い・・・{/netabare}

・今後の見所
 {netabare}シンデレラストーリーということで、コケようがない反面他の作品とどう差
 別化していくのかに注目ですね。
 ・清霞
  冷酷無慈悲の根底には今までの女性不信があるようで・・・
  とはいえ、この辺もテンプレ感がありどう差別化していくのか。
  清霞の心がどういうきっかけでどう動いていくのか、シナリオや演出の魅
  せ方に期待。
 ・異能
  正直「普通のピュアラブストーリー」だと思っていたので、「異能」とい
  う謎要素には驚かされましたね。異能については美世にも隠し玉があるよ
  うで、わざわざ物語にぶっ込んできてる点に注目ですね。
  ・物語を輝かせる最高のスパイスとして機能するのか
  ・ただ奇をてらった不発弾で終わるのか
 ・斎森家
  ・凋落してざまあ展開?!
  ・改心して美世との和解?!
  ある意味2人の結婚については、タイトルで結末がはっきりしているだけに、
  こういうところをどうみせるかが結構重要な気がしますね。
 ・幸次さん
  美世と想いあっていたのに無理やり妹香耶と政略結婚させられるなど、男の
  視聴者からすると放っておけない存在ですね(笑)。
  ・美世の結婚が上手くいくほど、嫉妬等に苛まれて「闇堕ち」するのか
  ・斎森家の凋落(するのか知らんけどw)に巻き込まれてしまうのか
  正直あんまりいいイメージが浮かばないので、救われてほしいのですが。

 事前情報から(始めは)地味で重い話になるだろうというのはあったのです
 が、制作陣が丁寧な仕事をしており、上手く魅せてるなという印象ですね。
 作画のことを考慮すると期待以上の滑り出しですかね。{/netabare}

・3-4話:う~ん、なんか思ってたのと違う
  {netabare}・久堂清霞はもう少し気難しい方で、ギクシャクしながらも2人の距離を縮め
  ていく3,4話かと思いきや・・・
  結局2話の「毒でも盛ったか」以降、距離が縮まるってレベルでなく、完璧
  な「王子様ぶり」ですやんw
  正直この変貌ぶりに何が何だか分からないのですが?!
 ・今までの金や権力目当ての婚約者が酷すぎたのか
  ・「冷酷無慈悲」の評判はなんだったのか?
  ・穿った見方をすれば、今までの婚約者とは違う美世にそんなに逃げられ
   たくないんかいって位の手のひら返し?!
   → 何が清霞の琴線に触れて、美世を愛おしく想ったのかがよく分から
     なかったのだが。
  何か女性作家さんの妄想「『理想の王子様』を描きたかっただけなんかい」
  って臭いがしてきましたね。
 ・結局不幸要素は「虐げられて育った」美世の「自己卑下が過ぎる性格」の
  問題で
  ・そこにつけ込むように、香耶や辰石家が暗躍。
   → 清霞様が「俺tueee」でスカッと展開!
    → 美世「私みたいな女がこんなに大事にされていいの?!」
  的な「結局『なろう』やったんかーい!!」で終わらないか心配になってき
  ましたね。
 ・「俺tueee」といえば、清霞に一方的に攻められ追い込まれていた「斎森家」
  も何なんやと。お前らも一応有力な名家じゃなかったんかい!

 「清霞×美世」の関係性が深まっていく過程(特に清霞が変わっていく心理描
  写)はもっと丁寧にやって欲しかったですね。
 とりあえず美世の「秘めたる異能」と幸次さん(「闇堕ち」展開ないかな?!)
 は気になるので継続視聴しますが、こういうところをしっかり魅せないと、本
 当に、美世のピンチに「俺tueee」を見せつける「清霞様劇場」で終わってしま
 いそうな・・・{/netabare}

・5話:(視聴前)「幸次さんかわいそう」→(5話視聴後)「こいつ単なる無能やん!」
 {netabare}・正直今回、幸次と香耶の評価が変わったかな。
  ・香耶
   後妻で入った香耶の母親が「斎森家」で認められるには、美世よりも自
   分の産んだ香耶が圧倒的に優れていることを証明しなければならない訳
   で、そんな母親の歪んだ欲望を一身に浴びて育ったのが香耶なのかなっ
   と。ある意味彼女も狂った一族の犠牲者の一人なのかも。
   結局彼女も親からの過剰な圧力から、美世を貶めることでしか自分を保
   てない、そんな生き方しか選べなかったという感じですかね。
  ・幸次
   ついにブチ切れて父親に異能バトルを挑むも一蹴、そして父親のセリフ
   「異能者としてロクに訓練もしていない未熟者が!」
   え―――どういうこと?!
   異能の家に生まれて「ロクに訓練していない」って意味がわからんのだ
   が・・・兄がいたから弟の幸次はあんまり期待されていなかったってこ
   となのか。今まで何をしてたんや?!
   これじゃ幸次さんだたのドラ息子じゃん!!!!
   しかもこんな無能を婿にもらう「斎森家」はそれでいいんか?!
   もう辰石家と繋がりができ、「種馬」として跡取りさえ作ってくれれば
   それでいいやって感じなんか?
   チャラい兄に代わり、辰石家ではそれなりに期待されてたのかと思いき
   や、異能も兄の方が随分格上のようだし、結局自分に力がなかったから、
   父親の操り人形になってたんか―い!!って感じですね。

  次回は美世を救い出す「清霞様劇場」でしょうか。
  もう清々しい位に辺り一面を「炎の海」と化してもらいたいものです。
  異能者としての格の違いを見せつけてやれば、幸次さんも美世のことも潔
  く諦めがつくでしょう。{/netabare}

・6話:「なろう」と頭を切り替えた方が楽しめそうだな
 {netabare}>次回は美世を救い出す「清霞様劇場」でしょうか
  さあ、ご期待の「清霞様劇場」の開幕です!
  ・チンタラ斎森家の門を叩いてるだけの幸次さんを下がらせると、問答無
   用で門の建屋ごと吹っ飛ばす。
  ・立ちふさがる「辰石×斎森」親父コンビとの異能バトルを一蹴。
  ・なおも追いすがる辰石親父の炎の攻撃にも微動だにすることなく、雷撃
   で撃沈。しかも「気絶する程度」だと手加減を見せる余裕ぶりです。
  ・そして香耶の戯言に耳を貸すことなく、一喝すると颯爽と美世を助け出
   す王子様演出。
  >もう清々しい位に辺り一面を「炎の海」と化してもらいたいものです。 
   ・(前回の期待通り)辺りは炎の海となりましたが、その原因が清霞様
    ではなく、まさかの辰石親父だったとは・・・
   ・清霞様にも「こんなとこで炎を使うとは、どこまでも愚かな!」と呆
    れられる始末ですが、これってこの機会に
    「どさくさに紛れて斎森家にダメージ与えとけ♡」
    っていう、辰石親父の陰謀論を私は主張したいですねwww

  >「幸次さんかわいそう」→(5話視聴後)「こいつ単なる無能やん!」
   ・で、幸次さんですが、
    ・己の力のなさを自覚し、美世の安全を最優先に(プライドを捨て)、
     清霞様に助けを求めにいったところは株を上げましたが、救出劇では
     力がないため空気感がハンパない。
    ・美世と清霞様が上手くいきそうになると、香耶母娘に「もうお前イラ
     ネー、それより清霞様♡」とあっさり乗り換えられる。
    もう「清霞様への咬ませ犬」っぷりがハンパないですね。ある意味美世
    より扱いが酷いキャラなんじゃないかとw
    そして本人も、香耶の身を案じて助けるのかと思いきや
    「一番は美世。こんなお前でも死んだら美世が傷つく!!」
    って、これも結構酷くないか?!
    それにこの機に及んでまだ「一番は美世」とか?!清霞様相手に勝ち目
    「0」だろうに、幸次さんどうすんのって感じですね。
   ・それと「斎森家親父」も辰石親父と自分の妻娘の暴走に巻き込まれて
    ・訳が分からないまま異能バトルに強制参加させられるw
     (さらに清霞様の心象も悪くなっただろうし。)
    ・挙句の果て、辰石親父の愚策(?)で屋敷が丸焼けにw
    まあ今までの前科や、周りの動きに気づかない監督不行き届き等の問題
    もあるでしょうが、本人のセリフ「何故、こんなことに・・・」はまさ
    に彼の心中そのものなんだろうなっとwww 
   今後新展開が始まる感じもあり、「斎森家ざまぁ展開」はこれで終了でし
   ょうか?それとも更なる追い打ちがあるのか。幸次さんの今後を含め、ち
   ょっと気になるところ。
   (香耶は(前回レビューで書いたように)歪んだ母の育て方でああいう人
    間になったところがあり、それに気付き改心すれば「幸次×香耶」の幸
    せルートもワンチャンありそうですが)

 ・で、今回の騒動には真の黒幕がいたとw
  「辰石の役立たずめ。このままでは薄刃の血は久堂のものではないか!」
  と「陛下」と呼ばれるご仁の描写が・・・
  このシーンを観ると辰石親父は、陛下の命に従って動いただけのようだが、
  それ以上に辰石親父はノリノリだったような?!
  まずは美世を自分の手中に収め、この親父なりに今後の策略があったので
  しょうか?
  「あるべきものをあるべき場所へ」
  ついに陛下の家臣が動きだす模様。

 2話までは「ピュアラブストーリー」を期待していましたが、3話で清霞様が
 突然デレ出してから雲行きが怪しくなり、正直
 「2人の純愛なんて、もうどうでもいいやw」
 って感じになってきましたね。さすが安定の「なろう展開」といったところ
 でしょうか。
 そして作画や演出等無駄にレベルが高いのが、今となってはなんとも・・・
 私の中では「なろう作品」として頭を切り替え、「ゆり江さん」を魅力的に
 描いてくれればそれでいいや感じですかね。
 もうゆり江さんだけが「この作品、最後の良心」って気がしてきました。{/netabare}

・7話:面倒になってきたので、思い付くまま雑記
 {netabare}●斎森家親父
  美世に対しては「名門:斎森家」ぶって強く当たっていましたが、清霞様
  や辰石親父と絡むと途端に小者感がハンパない「超内弁慶」描写が哀愁を
  誘うw
 ●幸次さん
  自分の力のなさを痛感し出直しを誓っていましたが、だから異能の家に生
  まれがらロクに訓練もせず、今まで何をしてたんやと?!
  最後の美世との会話もしっかりトドメを刺されて、もう清霞様の引き立て
  役になるためだけに作られたのではないかと勘繰りたくなるほどの見事な
  咬ませ犬っぷりだったなw
 ●清霞×美世
  ・清霞様:「毒でも盛ったか」の最初だけ
  ・美世:「私みたいな女が」という強い自己卑下だけ
  で、後は周りが2人を引き裂くために騒いでるという、ラブストーリーとし
  てはいろいろお粗末だったかなっと。
  今後も結婚に向けての障害は、異能を巡る「陛下」の介入等外部要因頼みで
  、肝心の2人の間になにかすれ違い等が起こるわけでもないんだろうなっと。
  まあ「デレてる清霞様に萌え~」みたいな原作者の「私の理想の王子様」的
  な作品になりそうですね。
 ●清霞姉・異形(妖)
  ・「美世ちゃん大好き~お持ち帰りしたい♡」の清霞姉
  ・異能者を祀る墓(オクツキ)を荒らすことで現れた新たな異形(妖)
  一段となろう臭が加速しましたね。まあ前回ぐらいから頭を切り替えたので
  「ネタアニメ」として楽しませてくれれば、それでいいんですが。
  あと最近ゆり江さんの出番が少ないので、ちょっと寂しい・・・{/netabare}

・8話:清霞様、森の中で豪快に炎をぶっ放すwww
 {netabare}前回の墓荒らしで解放された「オクツキの異形」の回収率は20%程度で、
 被害者も出ている模様。
 本来は秘密主義の「宮内省(?)」も、泣く泣く「帝国陸軍」に協力を
 依頼してきた模様。
 今回も人物を中心に書いていくことに。
 ●鶴木新
  ・「陛下」と呼ばれる者のそばにいた今回の黒幕と目される人物。
  ・本職は貿易商らしいが、高い交渉能力が買われ「宮内省(?)」と
   「帝国陸軍」との連絡係として、清霞様に接触。
  ・ラストではついに美世との接触も果たす。
  自分で騒動を巻き起こしておいて「マッチポンプやんけ!!」って感
  じですが、順調に計画は進行中の模様。
  {netabare}なんとなく「薄刃家」の関係者(従兄等)の匂いがしますね。もしそ
  うなら美世を使って「薄刃家復興!」といったどんでん返しを画策し
  てる可能性もありそう。{/netabare}
 ●清霞×美世
  ・清霞様は「オクツキの異形」退治で忙しそうです。以前に不満を漏
   らした部下に「いつ如何なる時も備えが必要」と気を引き締めてい
   ましたが、その成果が試される時が来ましたね。
   → で、現れた異形に清霞様が炎を浴びせますが、森の中で豪快に
     炎をぶっ放すとか山火事大丈夫なんか?!
     以前「斎森家」で「辰石親父」が炎をぶっ放した際「どこまで
     も愚かな!」と呆れていましたが、これはセーフでしょうか?
   → それに今回は尺の都合で他の部下達の活躍は不明ですが、ちゃ
     んと部下は役立っているのでしょうか。
     その辺りただの「清霞様劇場」で終わるのか描き方に注目!
  ・一方美世は
   ・昼間は清霞姉・葉月の「淑女教育」。
   ・夜は悪夢にうなされる。
    → 隠れた異能という内的要因か誰かの術等外的要因かは不明。
   ちょっとお疲れの様子。
   「清霞×美世」は次のパーティーか美世に危機が訪れるかしか見せ
   場がない感じ(2人の心の機微といったものは描く気なさそうだし)
   なので暫し一休みという感じでしょうか。
 ●辰石一志(幸次さんの兄)
  ・父親の失脚により新当主となった一志ですが、
   ・(帝の第二皇子)堯人様に清霞様達と共に謁見、上手く立ち回る。
    (TPOをわきまえない服装は相変わらずですがw)
   ・(失敗したが)墓荒らしにかけられたに呪いの解術に呼ばれた。
   等それなりに新当主として頑張っている模様。

 帝都に未曾有の危機が迫っているらしく(あんまりその辺は伝わってこ
 なかったがw)堯人様の天啓によると「清霞×美世」にも新たな試練が
 訪れるようです。
 ラブストーリーとしては観るべきところがなくなった感がありますが、
 異能モノとしては、黒幕「鶴木」が表舞台に出てきたので注目という感
 じでしょうか。
 あと今回もゆり江さんほとんど出番なかったなw
 (すっかり葉月に持っていかれた感じですね){/netabare}

・9-10話:清霞様まさかのNTR展開?!
 {netabare}●清霞×美世
  9話で2人のすれ違い
  ・自分の気持ちを分かってもらえない苛立ち
  ・相手の考えていることが分からないもどかしさ
  っぽい描写があり、おっと思いましたが、本来ラブストーリーを描くなら
  こういうところを3-4話で丁寧にやって欲しかったんだよな。
  それが早々に清霞様が「理想の王子様」になっちゃったんで、「何やねん
  この作品は?!」って話になるわけで・・・
  その後はこの期に及んでも、美世の性格が面倒くさいのがなんとも・・・
  まあ、もうラブストーリーとして観てないんでどうでもいいですがw
 ●鶴木=薄刃家
  >なんとなく「薄刃家」の関係者(従兄等)の匂いがしますね。
  まあこの辺は予想通りでしたね。
  ・しかし、新も「とりあえず清霞様の悪口言わせておけばいいやろ」的なw
   なんというか、この作品のキャラって全体的に
   ・清霞様の凄さや美世の薄幸ぶりを際立たせるための引き立て役
   ・物語を進めるための駒扱い
   って感じで、他のキャラに全く魅力がないのが致命的というか、役割を終
   えたら使い捨てって感じで、そもそもキャラ造形やる気ないやろw
   ゆり江さんですら「葉月が来たからもうお前イラネー」扱いだし。
  ・また美世の「隠れた異能」の凄さも明らかになりましたが、
   「あるべきものをあるべき場所へ」
   ・「陛下」への忠誠
   ・「薄刃家」の野望のための「切り札」
   「薄刃家」の真の狙いは何かはちと注目ですかね。
   しかし美世の性格を考えると、本人には「無用の長物」で、むしろその力
   を求めて有象無象が群がってくることを考えると「迷惑この上ない」って
   感じだなw
  ・あと美世が今まで「無能」だったのは、美世の母・澄美の封印によるもの
   とのこと。
   次回澄美が斎森へ嫁ぎ、封印に至るまでが語られる模様です。
   個人的には封印よりも、実は器が小さく小者ぶりが際立つあの斎森親父の
   元に何故嫁いだかの方が気になりますが・・・
   (強力な異能を隠すための隠れ蓑に都合がよかったとかw)
 ●異能バトル
  いやあ、やっぱり「なろう」らしくこういうのやってくれないとw
  「美世を賭けて」の清霞様VS新の異能バトル勃発www
  ・「『薄刃の異能』は『異形』と戦うためでなく、『異能者』を倒すためのもの」
   っで、分身や美世の幻といった姑息な手段で清霞様を幻惑しますが、肝心
   の攻撃は拳銃って、ただの物理攻撃やんけwww
   いっそのこと、美世の裸とかの幻覚攻撃した方が効果あったんじゃないかw
  ・「勝負に勝って試合に負ける」
   異能では新を圧倒していましたが、姑息な手段にハマり敗北してしまった
   清霞様。だから森を薙ぎ払うような強力な炎を人の家の庭でぶっ放すのは
   やめろやwww
   「オクツキの異形」の方は、個別→群れをなして動き始めたと事態の深刻
   化を憂いていましたが、清霞様の桁外れの異能なら一網打尽にできそうで
   むしろ好都合ではw
  バトルシーン自体は作画もよく見応えがありよかったのでは。

 清霞様まさかのNTR展開?!
 最初の新の「間男ぶり」から始まり「ネタアニメ」としては面白かったかな。
 次回は美世の出生の秘密も語られるようで、そこも楽しみですね。{/netabare}

・11話:「黒」新さん、謎の茶番で「白」新さんに変身www
 {netabare}美世の母・澄美の過去がついに明かされるなど物語も終盤、かなりいろいろ
 ぶっこんできましたね。
 ●澄美×斎森家
  ・鶴木(薄刃)家が商売の失敗で傾いていたため、澄美が「薄刃の血」と
   引き換えに独断で斎森家に援助を取り付けた。(以降自ら連絡も断った)
  ・「薄刃の異能」が期待される中、待望の美世が誕生。でも母はすぐに美
   世に強力な「夢見の異能」があることに気付き、斎森家に悪用されるこ
   とを防ぐため、美世の能力を封印。
  って話なんですが、ん?!この話を聞くと
  ・鶴木(薄刃)家当主がこの援助のおかけで盛りかえすことができたと語
   っていることから、斎森家は約束通り相応の援助を行った。
  ・で、その見返りの「薄刃の異能」はというと
   ・澄美は美世を産むと2人目を作ることなく他界。
   ・残された美世は澄美の封印のため「無能」
  ちょっと待て!!斎森家丸損やんけwww
  そりゃ斎森家親父からすると、美世への当たりも強くなるやろ!!
  何か1話の風景が違ったものに見えてくるのですが・・・
  本来なら母の思い出や美世への深い愛情等に共感したりする場面かもしれ
  ませんが、上述理由により別の感情が芽生えてしまうわw
 
 ●新×美世
  隙あらばNTR、新の執着ぶりが止まらないw
  ・薄刃家に代々伝わる「夢見の巫女」のための特別な服の着用を強要。
   → 清霞様から贈られた桜色の着物を没収。(巫女コスプレ?!)
  ・清霞様に逢いたいという美世を恫喝。
   → 俺が美世をどれだけ待ち望み、幸福を感じているか。
     美世(夢見の巫女)を守ることこそが自分の使命。
     しかも美世の伴侶を兼ねてwww
  新さん略奪する気満々じゃないですか―――――!!
  薄刃の一族は裏の世界に生きるために、親しい友人や恋人を作ることを禁じ
  られている等厳しい掟があるようで、それで欲望が歪んでしまったのかと新
  がヤバイ奴にしか見えないんですが・・・

 ●清霞様
  ・「オクツキの異形」退治は順調でほぼ討伐完了。えっそんなあっさりと?
   「帝都に未曾有の危機が迫っている!!」とは一体何だったのか?!
   ・・・と油断してたら、清霞様が部下を庇い、まさかの異形の毒牙に!!
   異形に襲われたものは、呪いにより前回・辰石一志でも解術できなかった
   深い意識不明状態に陥ることに・・・
  ・その知らせは薄刃家にも届きます。
   当然美世は駆けつけたいと懇願するのですが、ここでも新が立ちはだかり
   ます。
   → 伝家の宝刀「帝との取引」
     ・薄刃家の悲願「夢見の巫女の奪還」に陛下が協力。
     ・その代わりに他の異能者との接触を一切断ち、その存在を秘匿せよ。
      (陛下の狙いは不明の模様)
     命に背けば、関係者にどんな罰が下るのか・・・
   もうなりふり構わずって感じで緊張感が走ります。
  ・しかし薄刃家当主が(文字通り)ケツを叩くと、態度を豹変?!
   とたんに新が協力的になりますw
   で、薄刃家当主
   「全く敵わんな、大事な孫たちを応援するのは祖父の役目だ」
   え―――何やねん!!この茶番は!!!!!!
  ・2人で清霞様の元に駆けつけると、新曰く
   「美世の『夢見の異能』なら彼を覚めさせることができるはずだ」

 ついに美世の「夢見の異能」が発動か?!
 しかし、ここまで美世に執着してた「黒」新さんが、謎の茶番で「白」新さん
 に変身とか・・・3話の清霞様もそうですが、何故唐突に豹変しちゃうのか?!
 原作の問題なのか、アニメ化のカットの都合なのか・・・
 それに斎森家の大恩を仇で返す澄美さんとか、もうツッコミどころ満載でしたね。
 まあ個人的には「ネタアニメ扱い」なので、今回も十分楽しめましたがw{/netabare}

・12話:面倒なので割愛
 なんかもういいやって・・・それより総評頑張ろうかなっと。

(最 終)  
・「ラブストーリー」としては残念な出来
 ストーリーは悪くないです・・・が、元々
 >シンデレラストーリーということで、コケようがない反面他の作品とどう
  差別化していくのかに注目ですね。
 その分、人物描写や地道な積み重ね等作り込みの部分でどれだけ物語に厚み
 を出せるかってところだったのですが、こちらは期待外れだったかなあっと。
 ・人物描写が雑
  → 登場人物が基本物語の進めるための駒扱いになっている。
 ・積み重ね等作り込みも浅い
  → 面白いラブストーリーが10段位の練り上げた階段を作っているとすれ
    ば、本作は3段位でポンポンポンとやっちゃってる感じ。
 例えば人物描写でいうと、あるシーンを描く時
 ・キャラをきちんと育ててる作品なら、「このキャラはどういう人間か」い
  う観点を重視し、キャラの魅力を引き出すことや整合性等といった細やか
  な配慮がなされ
  → そこに積み重ねがあり、キャラへの愛着も生まれる。
 ・本作では(その場の)「このシーンはどの見せ方が一番ウケるか」を優先。
  → それに合わせてキャラを動かしちゃってる「原作者都合」が顕著。
 って感じなので、結局あまり人物が描かれていないんですよね。
 なので、
 ・「見映え重視」なので、たしかにキャッチーさはある。
 ・しかも本作は作画のレベルが高く、上田麗奈さんらの演技も素晴らしい。
 だから「点」で観るといいシーンだなって感じる訳ですが、連続性で物語を
 観ている私にはあまり積み上がったものがなく、むしろ整合性などの面から
 違和感すら覚えてしまうという感じで、あまり面白さが感じられなかったと
 いうのが率直な感想。
 ラブストーリーにおいて人物描写や地道な積み重ねが弱いというのは、かな
 り致命的かなというのが個人的見解ですね。
 (厳しい言い方をすると、汗をかくべき部分をサボって、楽で即効性のある
  「見映えのよさ」に依存しちゃってるという印象)

・「異能モノ」としては意外とよかった
 いうても一番の魅力は作画のレベルの高さですね。
 大半の異能モノが低予算アニメで作られている現状からみると、(飛び抜け
 たアイデアがあるわけでもない)普通の異能バトルですらここまで変わるん
 かと。
 しかもこれは物語のメインでない訳で、そのシーンにこのレベルの出来映え
 とかどんだけ贅沢なんだよっとwww

最初はテンプレ展開ながらもいろいろと丁寧な作りで作画もよく期待大でした
が、3話辺りから違和感が強くなり、5話位からは「ラブストーリー」としては
もう見切りをつけた感じですね。
(この原作者、キャラ造形とか全然練り込みしてねえーなっとw)
そこからは「なろうネタアニメ」という風に頭を切り替えたって感じですね。
最終的には
「なろうが『純愛成分』多めで創ったら、こんなんになりました」
という感じの作品だったかなと。
2期決定とのことですが、そこまで続きが気になるって感じじゃないですね。
(とりあえず惰性で観てそうですがw)

あとOP「貴方の側に。/りりあ。」もあまり好みじゃなかったかな。
歌詞があまりにもそのまんますぎて・・・もうちょっと工夫しようよと。
昔、好きな曲のPVがあまりにも歌詞のまんまの映像すぎて、興ざめしたのを
思い出したw

投稿 : 2025/01/04
♥ : 24
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

7話 断念します。リターンオブ香耶があるなら見ます。

7話で断念です。結局なろう系のストーリーから脱していなかったと思います。ギルドとかスキルウインドウ、レベルアップや魔物退治が無い分期待値はありました。その点は評価します。

 ですが、婚約破棄追放で王子が惚れて無双して報復するという展開でしかなかったと思います。九条デレが早すぎでラブストーリーを期待していたのに、甘々生活ものになってしまいました。

 キャラとしては香耶が濃すぎて全部持っていかれてしまった感がありました。他のキャラは内面が弱く言動に乗れませんでした。香耶の活躍があるなら見てもいいかなと思っていたらどうも一度退場みたいですね。

 ということで、ここで中止…というよりは断念の判断です。一応サブスクのチェックはして香耶が再登場するなら、見るかもしれません。

 あと作画、美しいかとおもっていましたが、明るい場面だとCG感が強い?それとも1話より落ちたのかな?美世の目がデカすぎることに気が付くと、それが気になってしかたなくなって少し気持ち悪くなってしまいました。それも断念の要因です。背景美術は良かったと思います。

 ストーリー、キャラともに2.5点ですが、香耶ポイントでキャラに+1点。作画は4。声優は美世の演技がちょっと息が詰まる感じで聞き苦しかったです、2.5。音楽は普通で3.




 2話までみました。メガネ忘れる子は諦めたので、こっちに移ろうかと思いましたが…

{netabare} 壮絶ないじめを受けている薄幸の美少女がみんなから性格を誤解されるイケメンの婚約者になる。イケメンは美少女の性格の良さとメシウマに惹かれて…え???昭和40年代の少女マンガ?
 これでもとの家族が没落するのを「助けてあげて」とか美少女がいいだしたら噴飯ものです。
 この美少女が復讐して「オーホッホッホッ、地獄に堕ちなさい」とかやってくれたら最高ですけど。

 いくらなんでもステレオタイプすぎます。見どころは??どんでん返しがあって違う家に嫁いで前よりもっと家族的立場的には不幸になるけど、能力で認められるとか?妖怪に嫁ぐとか?

 作画と美術、視覚効果とか構図はいいですねえ。話が付いて行ってないですけど…

 あ、そうか…異世界転生か…実はここが異世界なんですね???ということは婚約破棄追放ものかあ…あとはスローライフ?{/netabare}


3話 2話まで見て冗談で異世界ものと書きましたが…ガッツリのハイファンタジーで草。女の幸せを考察する作品ではなさそうです。

{netabare} 冗談で異世界とか言ってましたが、本当にガッツリのハイファンタジーでしたね。まさかロイ・マスタング大佐が出てくるとは…家系に絡んだ血の取り合い…まあ、無能力というのも作品のチューニングとヒロインの造形からいって、かなり受容的・抱擁的・癒し等々の能力を隠し持っている気がします。
 実は「魅了」でした、だったら「私の幸せ」という題名が面白い効果になりそうですけど、そうじゃないですよね?

 それと、驚くべきルッキズムというか、女を磨く=化粧と着物か…潔すぎです。そしてプラス料理です。女性の描き方が昭和の価値観なのはビックリです。つまりこういうところはまだまだ本音では需要が高いのでしょう。

 そうは言っても平成~令和の作品ですから、そこを越えて「お役に立ちたい」程度の活躍はあると思いますし、おそらくは「異質な能力」で大逆転か俺TUEEEですよね?
 最後まで無能力を貫けるなら脱帽します。それとも妊娠・出産まで行って子供が能力者なんでしょうか?それなら「幸せな結婚」の伏線は回収できます。

 で、決して大正~昭和初期ではないですよね?婚約者が家に入っているというのは特殊だと思いますが、嫁が主人と一緒に食事ってするものなんでしょうか?明治ではないので既に開明的ということ?それにしても紹介されていない上司の女性の連れの顔を覗き込むとか…
 まあ、そこが異世界感が強いと思う所以です。「後宮の烏」なども考証して云々を越えた面白さがあるので構わないですけど、真面目に「女の幸せとは何か」というのを考察する作品ではなさそうです。 {/netabare}


4話 婚約破棄追放されましたメンヘラお嬢様が、有力貴族に嫁いで立場が逆転しました!

{netabare} なるほど…久堂家関連というか、婚約・恋愛関連は主題ではない…ということですか。大正風異世界追放復讐浪漫異能バトルという感じです。いつものファンタジー世界に舞台を置き換えると、普通の婚約破棄追放で嫁ぎ先が有力貴族という感じで、プロットそれ自体はあまり目新しさは無い気がします。

 しかし舞台を置き換えたことと、虐待で精神を病んでしまったヒロインというのが、目新しいということでしょう。対妹はまさに蛇ににらまれた蛙状態でした。もうあの妹がいる限り心の安寧は無理でしょう。つまり妹がどうなるか見ものです。

 ピンチの時にヒロインに助けられて改心して精神操作されていたとか、ヒロインの性格造形を完璧にしようとして嘘臭くするのはやめていただきたい。きっぱりやって欲しいです。あるいは妹がラスボスでもいいですね。あのゴージャスな感じはやっぱり最後までそうであってほしいです。

 それにしても、改めて映像はすごいですね。アニメ技術は大したものだと思います。OPはもうちょっと動きがあれば劇場版クオリティです。
 それと、桜の描写、技術開発でなにかイノベーションがあったのでしょうか?
 
 で、気になるのはマナーです。元使用人として入り口のところで廊下で頭を下げているのはちゃんとしていると思いましたが、その使用人が上座に座っているのがどうも違和感があります。その割にまだ呼び捨てでしたし。

 ヒロインが朝、婚約者の部屋を訪ねるのに立ったままいきなり話しかけてたり。せっかく廊下で三つ指つくという描写は他ではできているのに…それだけ慌てている描写だということかと思うのですが、そこはヒロインの性格とかリアリティで言えば、やっぱり慌てていても、廊下で三つ指でしょう。
 別に異世界だからマナーが違うのだ、と言われると返す言葉もないですけど、貴族社会のリアリティラインを上げることで、作品の質がグッと上がると思います。

 作画はすごいですけど、結局中身はいつものなろう系です。このままだと、ファンタジー世界を大正に置き換えただけになってしまいます。{/netabare}


5話 バカを配置しないと物語が作れないのがなろう系の最大の弱点かなあ

{netabare} 香耶がバカすぎるでしょう。甘やかされてきたのでという事かもしれまえんけど。他人の不幸がメシウマ、他人の幸せは自分への挑戦という人物像は現実には沢山いるでしょうけど、行動がバカすぎな気がします。現実の人間はそんなもんだと言われると返す言葉もないですが、物語に配置されるとなあという感じです。
 幸次は更に上をいくバカだしなあ…それだけに香耶は闇墜ちして魔王になってほしいなあ。幸次の方が先に壊れそうですけど、幸次じゃ絵になりません。

 結界の中なのに異能の残滓…とか美世関係の進展もありますが、初めの期待から話のレベルが下がってきている気はします。というより、もともと和風の物珍しさと雰囲気だけ、という感じですけどね。{/netabare}


6話 一応恋愛もの…なんですよね?話も内面も薄くてキャラに全くのれません。

{netabare}  香耶がバカすぎなのは伏線回収があるんでしょうか?うれしくなるほどのバカっぷりですね。和装に縄…団鬼六的な淫靡さは誰かの趣味?この作画で団鬼六をぜひアニメ化してほしい。
 これは冗談ではなく香耶以外に楽しみがなくなってしまいました。

 6話です。そろそろ半分なので真面目にレビューすると、この作品恋愛が弱すぎます。2話の後半で飯を食わせてもらった、それだけ?
 一番肝心なことですが、香耶以外のキャラ全般、特に美世も九条も描写が薄すぎて、人物のアウトラインも感情の動きも伝わってこないので感情移入できません。だからラブストーリーとして成立していません。

 なろう系異世界婚約破棄もの追放ものを和風にしただけ、プロットも稚拙過ぎて話にならないし。見え見えの謎の母と能力の伏線とかかもうどうでもいいでしょう。さっさと説明しても大して面白さに変わりはありません。

 作画が凄い分余計、えっ??そんな程度?という感じがするんですけど、ここから逆転あるんでしょうか?恋愛はケリがついてるし、能力もなんかすごいのがありそうなのはわかるし。

 それと陛下って…西洋風の異世界ならいいですけど、異世界とはいえ大正日本っぽい設定で、その尊称を出してしかも悪役っぽいのって、大丈夫なんでしょうか?帳(とばり)は菊ではなく桐と鳳凰らしきデザインなので、一応ご本人ではないということなんでしょうけど、日本における陛下の尊称の対象はかなり狭い範囲の最高の方々です。
 原作はどうか知りませんが、変な事にならないようお気をつけください。

 次の7話で切るかどうか決めます。 {/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

尽くす女と守る男に一周回って新鮮味を感じる和風ファンタジー

原作小説はWeb版、ラノベ版共に未読。

【物語 4.0点】
ヒトは同類の他者に尽くすことで幸せを感じる生き物なのだという。

女は愛する旦那様のために世話を焼くことに喜びを覚え、
男は愛する女のために身命を賭して戦う。

昨今あまり語られなくなった価値観を、
主人公・斎森美世と久堂清霞の婚約者コンビのピュアな有り様から表現される。
ここから私はまず、伝統的な結婚という制度はヒトの幸せを一定程度保証していたものだったのかなとの感想を得ました。

大体「わたしの幸せな結婚」というこのタイトル。
一昔前だったらこんな平凡な作品名で世に何かを出そうなど思いも寄らなかったでしょう。
世の中それだけ価値観の多様化が進んだということでしょうし、
この作品名から一周回ってインパクトを受けた私自身に驚かされます。

結婚が幸せの絶対条件としていない点も、この作品名を含蓄のあるものにしています。
本作は純真な主人公男女の対比として、婚姻や女を血筋と権力獲得のための政略の具とする良家の醜悪さも描く。
架空の近代日本風ファンタジーである本作は、血の宿命を代々継承される“異能”という設定で固着させることで、
自由意志だけでは振り払えない、一筋縄では行かない波乱を演出しています。


あとは、自分のお気持ちで他者の表現を規制できると思っている阿呆が目に余る今日この頃。
作り手が外野の雑音に惑わされずに書きたいことを書くには、
もはや異世界やファンタジー位しかないなのではとも感じました。

例えば本作を現実の歴史ドラマなんかにしようものなら、
左から古い結婚観の押し付けだと、押し付けがましい蹴りが入ったり、
右から{netabare} 帝{/netabare} を醜悪な悪の権化に仕立てるとは何事かと怒鳴り込まれたりしかねません。

脱線しますが、近頃はNHK大河ドラマにすらも多様性やポリコレ配慮と思しきトレンドがありまして。
2年連続で、史実の裏に典型的な男女の夫婦関係とは異なるLGBTが絡んだ事実があったのでは?とのエピソードがねじ込まれていたりします。
昨年の『鎌倉殿の13人』のLGBT回は史料の裏を読んだ脚本が見事でしたが、
今年の『どうする家康』のLGBT回は正直、蛇足だった感が否めず。


愚痴はさておき、本作のファンタジー要素や異能設定に唐突感を覚える方もいるとは思いますが、
私は大河ファンタジーは得意分野なので違和感なく完走することができました。
原作者の小学校時代の愛読書『十二国記』、『彩雲国物語』、『アルスラーン戦記』。
この辺りが好みなら、1クールでは到底終わりが見えない。
制作決定した2期へ続くというスケール感も含めて楽しめるでしょう。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・キネマシトラス

惹き込まれる映像美。

決して作画枚数がMAXという感じではありませんが、
時折見せる心情ともリンクした天候、情景描写は流石は『メイドインアビス』のキネマシトラス。
セピア調のフィルターや、主線をかすれ線にする処理など、
随所にセンスを感じる画面作りで演出してきます。

魅入ってしまうのは色彩の美しさ。
単に色鮮やかにするだけでなく、
美世を幸せにする久堂家は全体的に明るい色調。
美世を苛める斎森家は暗い色調w
と明暗を使い分けた心情表現も上々。

私が毎回楽しみだったのはHALKA氏による着物デザイン。
男が愛する女性を遠慮なく着飾る楽しみ。
これもまた語られなくなりつつある価値観ですが、
このデザインの美しさで、純心から言われたらぐうの音も出ません。


【キャラ 4.0点】
“異能を持たない”ヒロイン斎森美世と凄腕雷異能者の旦那様・久堂清霞は高濃度のピュアカップル。
美世を苛める斎森家の面々や、女を血筋としかみなさない悪役は妬みと執着に塗れる。
キャラの美醜もコントラストがくっきり。


愚かな悪女として良く踊ってシナリオも盛り上げてくれた美世の異母妹・香耶。
{netabare} 没落して奉公に出されるという形で退場してしまいましたが、{/netabare}
こういうキャラの末路や覚醒も私の好物なので、今後アニオリでも良いので出番ないかなと思ってみたり。


辰石幸次や鶴木新といった御仁は人物相関図だけ見れば、美世を取り巻く広義の逆ハーレムキャラということにもなるのでしょうか。
清霞みたいな異能の天才に生まれなかったけど家の宿命やらは背負っている。
恋のライバルとはまた違った形で美世にアプローチしてくる彼らの姿に、
理想と現実の自分との狭間で苦悩する男の渋味を感じました。


【声優 4.0点】
ヒロイン美世役・上田 麗奈さん、旦那・清霞役の石川 界人さん、
美世の幼馴染・辰石幸次役の西山 宏太朗さん。
この辺りのメインどころはアニメ化に先立ち上演された朗読劇からのキャスト継続。

アニメより先にゲームやドラマCDなどが展開された場合、
アニメキャストは変更になることが多いのですが、
本作みたいに初回から勝手を知っているキャスト陣の繊細な演技を聞いていると、
キャストの継続性ってやっぱり重宝するなと思います。

上田 麗奈さんに、どちらかと言えば元気な凛とした声のイメージを抱いていた私。
初回の上田 麗奈さんのオドオドボイスを聞いた時は、
これ終盤キャラ覚醒した時、どんだけ振れ幅大きいんだ?とワクワクさせられました。

実際、最終回見たら、{netabare} 美世は勇ましい巫女?で興奮しました。
美世が旦那様のために力強い声で宣言する相手が、弱かった頃の自分自身というのは意外でしたが。
そこの“一人二役”も含めて好演だったと思います。{/netabare}


一方で私はアニメでキャスト変更になった
斎森香耶役の佐倉 綾音さんの嫉妬ボイスや、
使用人ゆり江役の桑島 法子さんの柔和な声色にも味わいを感じていまして。
声優継続か変更かもまた良作の絶対条件でもないんだなと考え込んでしまいます。


それにしても終盤登場した堯人(たかいひと)役に石田 彰さん。
2期に向けて、良い意味で嫌な予感しかしませんw


【音楽 4.0点】
劇伴担当はエバン・コール氏。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、劇場アニメ『金の国 水の国』
と私が連続エンカウント中の作曲家。

本作もまた緻密な心情曲だけでなく、
和洋折衷のファンタジー世界観や異能バトルなど幅広い対応力が求められますが、
上記の同氏の経歴なら何が来ても美しく彩ることができます。

同氏は日本語もペラペラですし、日本のコンテンツ産業にとって大きな力となる存在ですね。
秋からのアニメ『葬送のフリーレン』劇伴でも活躍を期待しています。


OP主題歌は、りりあ。「貴方の側に。」
“あなたの隣は私でいいですか?”などとド直球で想いをぶつけるピュアラブソング。
私は劇場アニメ『バブル』ヒロイン役&ED主題歌以来の遭遇でしたが純度は相変わらず。

ED主題歌は伊東歌詞太郎「ヰタ・フィロソフィカ」
私は『デカダンス』ED以来の遭遇でしたが、こちらもEDアニメーションの画力に負けない相変わらずのバラード巧者ぶり。


音楽は総じて私がまたアニメで聞きたいと思っていた作曲家、アーティストが、
存分に力を発揮してくれて嬉しかった感じ。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 34

68.3 6 魔物でラノベ原作なアニメランキング6位
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (181)
607人が棚に入れました
乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。 実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。 しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99 まで上げてしまった。 その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。 平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残念な要素もありますが、ヒロインが最高でした。

 とても面白かったです。最後アニメ作品として完結させるために無理な1話になってしまいました。魔王の伏線があってゲーム世界の意味に関われれば、かなりの作品になったのかなと思います。

 しかし、強制力と護符という概念で話を作れていたので、ゲーム世界設定の意味はあったのかなと。

 この後も続けようと思えば続く感じがありますが、話として1クールアニメに落とし込めたのは良かったと思います。
 全体感としては、キャラが上手く使いこなせていなかった気もするのが減点要素でしょうか。

 この作品はプロット、ストーリー展開、キャラがよくできていたと思います。残念なのはエピソードです。話の1つ1つがコメディーですが、そこにゲーム要素の意味が、もうちょっとでいいので落とし込めているだけでかなりの作品になっただろう、という気がします。

 キャラはアリシアの作り方は上手かったと思います。ユミエラの対抗軸として機能していました。パトリックはコメディリリーフでしたが、ユミエラの孤独を救うという大切な役割がありましたし。あと2話くらいあって、この2人がもっと活躍できていればかなり面白くなったかな、という気がします。

 そして、なんといってもユミエラ嬢。この人が面白さの8割でした。声優さん…ファイルーズあいさん、非常に良かったです。作画のデキをカバーしたのは、この人の演技でした。

 作画は残念極まりないですが、話の内容的にそこまで足は引っ張らなかった気がします。
 
 隠れた秀作認定をしていましたが、結末から言って秀作は言い過ぎかも。ただ、12回結構どの回も楽しませてもらいました。
 
 評価は作画が残念なので3.8点と低くなりますが、体感的にはかなり面白かった80点の評価です。






1話 なるほど工夫しました。ただ下手すると0.3話切りされそうです。

{netabare} なるほど…そうきましたか。あまりにキャラがテンプレなのと、途中のOPらしき画面にクレジットもないし、何だこりゃ?と思ったら伏線だったわけですね、一応。
 原作がこうなのか、スタッフの工夫なのかわかりませんが、この遊び心は悪くないです。私はちゃんとひっかかりました。
 ただ、私のように情報ゼロで公式サイトすら見ない状態じゃないと、成立しない気もしますが。そして0.3話切りとかされなければいいのですが。

 悪役令嬢ものはカテゴリーとしては爛熟していて、もう内容よりもキャラと設定で見ればいいかなと思っています。その点ではこの作品は悪くないかもしれません。

 頭からっぽにして楽しめそうな感じです。センスが合わなければやめますが、多分見ます。{/netabare}


2話 はめふらのカタリナの逆というコンセプト?面白いと思います。

{netabare} ヒロインのモノローグで「やれやれ」をずっと聞かされる感じですけど、なんかちょっと面白いです。というかひょっとしたら異世界ものの中では一番の期待枠かも。と、同時に陳腐化したらひどいでしょうけど。

 はめふら的なテンプレを逆転させてテンプレではあっても、ヒロインのキャラ込みで上手く作品にしています。

 あの3人の男子が惚れるのか、敵対するのか。その辺が楽しみです。

 それにしてもヒロインの声優さんがなかなかいい演技でしたが、ファイルーズあいさんですか。「ダンベル何キロ」の紗倉ひびき役の筋肉の子ですよね?今年の役柄のラインナップは主役級ばかりですね。演技でここまで来たんだと思います。素晴らしいと思います。{/netabare}



3話 アニメの出来は悪いですが話は面白いので視聴継続します。

{netabare}  異世界モノって、これだけ作っているんだから何か安価で効果的な背景とかモブとかの共通のパーツとか開発できないんですかね?もう何でもいいんじゃね?と言う感じですので。

 まあ、そう思ってしまう程度のアニメの出来ですねえ…ただ、話は相変わらず面白いと思います。今回はちょっと退屈な回でしたがやっぱり最後にアリシアちゃんが出てきて来週へのいいつなぎでした。

 なお、EDは結構面白く作れていると思います。

 ということでレビューを継続するほどではないですが、見ると思います。何か面白い展開があればその時にレビューします。 {/netabare}


5話 アリシアに動きがあって期待が高まります。パトリックの設定と使い方が上手い。

{netabare} パトリックの性格造形に辺境伯という設定が上手く活かせてます。そして、アリシアと3人の男という集団だけで話が推移するのかなと思っていたら、アリシアに何か思惑がありそうです。

 今期の異世界もの本作と「間違った治療魔法」「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」の4作品は設定のズラしだけでなく、ストーリーがちゃんとあるのが良いですね。まだまだキャラ萌え+アルファではありますがちゃんと展開が気になる作りになっています。その中でも本作が一番面白いです。
 まあこの2~3年、俺TUEEEの出落ちで3~5話までは面白いけどその後は…という作品が多いので油断はできませんが。

 ということで細かい話ですが、アリシアの動きで期待感が高まりました。今のところ本作と「ダンジョン飯」「僕の心の…」の3作が今期派遣候補かな?{/netabare}


8話 安っぽさナンバー1。作画崩壊云々というレベルでなく同人アニメ。面白いんですけどね。

{netabare} ひどい作画でしたねえ。動くとか動かないとか、崩壊とかそういうレベルを超越した、同人アニメという感じです。ニコニコで10年前に見たMMDの方がレベルが高い気がします。なんといえばいいのか…安っぽい…というのもまだほめ過ぎかもしれません。商業レベルでこれはないでしょう。

 一時安っぽいCG作画で有名だった「蜘蛛ですがなにか?」が普通に見えてくるレベルでした。

 とはいえ、話が面白いから始末に負えません。「なんかやっちゃいました?」がいい味なんですけどね。間が抜けた感じが作画とあっているともいえますが、それにしてもこれが公共電波で流れているというのもすごいですね。
 もうなろう系は極主夫道みたいな色付きモーションアニメにすれば?あるいはもうAIで良くね?という感じです。 {/netabare}


9話 ズラしギャグだけでなく、ストーリーが気になる。面白いです。

{netabare}  魔王を倒すという目標を平民出身のゲームのヒロイン役にやらせるって、多分悪役令嬢ものの基本だとは思うのですが、しかし、面白いですよね。

 一般的には悪役令嬢が無自覚ハーレムを形成してしまうところがそうならないところが面白いのか、ギャグでありながら話の道筋が無いようでしっかりあるところなのか。
 露骨な「はめふら」のズラしという感じですが、そのズラし方が悪役要素を保ったままなのがいい味になっているんですよね。

 ギャグ異世界で言えば「はめふら」「このすば」並みに、もう1回見るか…と言われると微妙な水準ですけど。ただ、1回見ている感じでは、ストーリーが気になるのが秀逸です。決して出落ちだけの設定倒れではないです。面白さではかなりのものだと思います。

 作画については酷評してますけど、この水準の作画だからかえっていいのかもしれません。 {/netabare}


10話 隠れた秀作。設定とキャラが上手くストーリーと絡んで面白いです。

 10話、今週展開がありましたね。アリシアのキャラもいいですね。滅茶苦茶面白かったです。ゲーム設定とダブルヒロインの立ち位置がストーリーと上手く絡んでいました。この先の展開がものすごく気になる、「次が楽しみ」なのがいいと思います。

 このストーリーは「慎重勇者」みたいに1クールで完結みたいなペース配分じゃないのがちょっと残念ですけど、今のところ「最弱テイマー」と並んで…いや、それよりも上を行く面白さだと思います。

 本作はあまり評価されていないようですが、隠れた秀作と言っていいでしょう。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「悪役令嬢モノ」の中でも異彩を放つ「どこかズレてるぼっち主人公」

【レビューNo.121】(初回登録:2024/4/28)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女ゲームのの世界に、悪役令嬢にして
ゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。
ユミエラはバッドエンドを回避するために、目立たぬよう平穏な日々を過ごす
ことを誓うのだったが、王立学園入学時のレベル測定でいきなり「レベル99」
を叩き出してしまう。
ユミエラは不測の事態に備えて、レベル上げを徹底したことから強くなりすぎ
ていたのだった。
こうしてユミエラの前途多難の日々が幕を開ける。

(評 価)
・「悪役令嬢モノ」の中でも個性が際立つ主人公
 通常の「悪役令嬢モノ」だと
 ・転生者の持ち前の社交的な性格で、転生前になかった人望や信頼を取り戻
  し人の輪に囲まれる
 という微笑ましい展開になりますが、本作の主人公ユミエラは
 ・親がダメ貴族の毒親で、親の愛情に恵まれていない
 ・入学早々に強大な力を見せつけるハメになり、周りから恐れられる
  しかもこの世界では忌み嫌われる黒髪の持主
 ・またユミエラの性格も
  ・冷静で表情が乏しく常にほぼ真顔
  ・空気や相手の感情を読むのが苦手で、周りと上手く協調できない
  ・また価値観等が独特(効率重視等)で周りとズレている
   (前世は「人付き合いが苦手な廃ゲーマー」だった模様)
 という、かなり個性的な「ぼっちキャラ」として描かれるというw
 それでいて話が暗く重くなることはなく
 ・真顔でいろいろやらかすのがなかなかにシュール
 ・他人とズレたところが新しい笑いを生み出す
 ・魔法だけでなく腕力も最強、そんな中で繰り出す「ユミエラパンチ」が
  ちゃんとネタになっている
 という感じで、この個性をしっかりコメディに繋げている演出が最高です!
 このユミエラの個性を楽しむだけでも、作品を視聴する価値アリですね。

・他のキャラも上手く配し機能させていた
 このユミエラの独特な個性に合わせて、他のキャラも上手く配置されていた
 ように思います。
 ・アリシア
  この世界の本当の主人公。周りから好かれる性格で王子等「攻略対象」も
  皆アリシアに夢中。
  魔法の属性の違い(光属性と闇属性)から始まり、「ぼっち」のユミエラ
  に対し、常に対極の存在としてユミエラの個性を上手く際立たせていた。
  (そういう意味では攻略対象の3バカも、アリシアを補完する存在として、
   程よい感じに配置されていたのでは)
 ・パトリック
  辺境伯家の出身。ユミエラの一番の理解者として
  ・ユミエラが物語から浮かないようにしっかり受け止めつつ
  ・ラブコメ要員として笑いもとりながら、ユミエラに認められるために努
   力を惜しまず、最後は王子様役までしっかり昇りつめ、視聴者のハート
   も鷲掴みという
  個性的なユミエラを支える「要」的な役割を担っていたと思います。
 ・エレノーラ
  ユミエラよりも悪役令嬢らしかった。
  (元のゲームではユミエラは彼女のとりまきの一人だった)
  それでいて根は
  ・天然ボケで他人の感情の機微に疎い世間知らずなお嬢さま
   (また他人に利用されやすい性格)
  で憎めないという。
  彼女も単独だと「ちょっとなあ~」って感じのキャラですが、ユミエラと
  絡んだ時の化学反応が凄くて・・・
  この辺は作品のいいアクセントになっていたように思います。

作品としてはユミエラのキャラで魅せるところがあるので、ストーリーの方は
少々味気なさを感じるかも。(特に最終決戦とか)
それでもユミエラの「どこかズレてるぼっちキャラ」は、これまでの「悪役令
嬢モノ」とは一線を画していると思いますし、それをしっかり笑いに繋げるな
ど、本作は独自の面白さをもった作品だと思います。
何気に他のキャラとも上手く相乗効果を生み出していたと思いますし。

OP「LOVE or HATE?/前島麻由」
・やさぐれ感のある歌詞にロックなリズムが前島さんの声とベストマッチで、
 インパク大
ED「好きがレベチ/エレノーラ&ユミエラ」
・まさかのエレノーラがメインだと?!
 2人のキャラを活かしたふわふわでキャッチーな食感がクセになるw

(追 記)
原作とアニメとの違いがYOUUBEにアップされていたのですが、例えばアリシア
は原作だと
{netabare}・ユミエラの寝首をかくために謝罪して油断させる
・自分の命か仲間の命かの選択で、迷わず自分の命を懇願
等結構クズキャラで描かれているようですね。{/netabare}
アニメ化にあたって、この辺りも改変されているわけですが、
「1クールアニメとしてどういう作品したいか」
全体像を考慮の上で、上手くチューニングしているなと評価していいんじゃな
いですかね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。レベル上げに興じていたらうっかり世界最強に…!

この作品の原作は未読です。
最近、異世界転生×乙女ゲーム×悪役令嬢系の作品ってやたら増えてきたのではないでしょうか。

・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
・彼女が公爵邸に行った理由
・悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 等々…。

挙げたらもっと出てくると思います。
どの作品も「悪役令嬢」と謳っておきながら、微塵も悪役っぷりを発揮しないのが特徴であり、売りだと思うんですけれど…
まぁ、総じて楽しめる作品が多いので、個人的には嫌いなジャンルではありません。

そしてそれはこの作品においても然り…


乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。

実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。

しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。

そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。

平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲーマー魂(笑)
でもそれって、メッチャ賛同できます。
好きなゲームなら拘りたいし、レアアイテムなんかもゲットしたいと思うのは不思議じゃ無いと思うんですよね。

そーいや、私も学生時代にゲームにハマっていた時期がありましたっけ^^;
何作目かは忘れましたが、「Wizardry」は電源を付けっ放しで数日間ひたすら敵を倒す、なんてことやってました。
直ぐ仲間を呼び寄せる「グレーターデーモン」の習性を活用して、仲間を呼んでは倒しの繰り返し…
経験値がメッチャ貰えるだけでなく、確かSSR級のレアアイテムもゲット出来た様な覚えがあります。

ましてやユミエラの場合は、自身の存在にも深く影響するんです、そりゃ頑張りますよね~^^
ただ、王立学園入学時に、同級生とのレベル差があんなに開いていたとは思いもよりませんでしたけれど…

このユミエラが自身のレベルが99であることを周囲に納得させる下りの物語は本当に面白いです。
必死さ、余裕度とも言うのでしょうか、それがユミエラと周囲の人たちとの間に雲泥の差があるんです。

王立学園には第二王子とその取り巻きも同級生として入学してくるのですが、この方々が事あるごとにユミエラに突っかかってきては敗北するの繰り返し…
個人的には魔法の授業中にレベル99であることを証明するために、とある魔法を披露するシーンは大のお気に入りです。

この作品の面白さに拍車を掛けているのは、主人公であるユミエラを演じたファイちゃんの演技です。
ファイちゃんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫や、「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のラエルザなど、気持ちの熱いキャラを演じるイメージが強かったですが、ユミエラの様な飄々とした感じのキャラもとても良き感じだったのは個人的には新鮮でした。

しかし…原作は未だ連載中の様ですが、物語は良い感じで締まりましたよね。
ラストの展開はアニオリなんでしょうか?
最終話でラスボスと対峙しましたし…

も、もしや、最終話に登場したラスボスは真のラスボスでは無かったとか…!?
それなら、何となく説明はつきそうですが、そうするとアニメのラストは何だったんだろう、という話になりますよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、前島麻由さんによる「LOVE or HATE?」
エンディングテーマは、エレノーラ・ヒルローズ(ちゃんりな)とユミエラ・ドルクネス(ファイちゃん)による「好きがレベチ」

1クール全12話の物語でした。
毎週の視聴が楽しみな作品でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品は良きですね~。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 14

65.5 7 魔物でラノベ原作なアニメランキング7位
実は俺、最強でした?(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (162)
535人が棚に入れました
「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第⼆の人生を謳歌してね!?」突如女神にこう告げられ、所謂引きニートだった俺は、異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。魔力が絶対的なこの世界、圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら「悠々自適の引きこもりライフが満喫できるじゃないか!」と思った瞬間。あっさりと、遠くの森に捨てられた…。いきなりの大ピンチを迎えた、俺の目の前に現れたのは、とある勘違いから俺の従者になるフレイムフェンリルの「フレイ」と、辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。それから9年、拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、可愛い妹「シャル」をはじめ、前世では考えもしなかった家族というものに囲まれて、再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。最強!?の俺に、平穏な生活は果たしていつ訪れるのでしょうか?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あにうえさま!

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨みましたが、思った以上に楽しめた作品だったと思っています。


「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第二の人生を謳歌してね!?」

突如女神にこう告げられ、
所謂引きニートだった俺は、
異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。

魔力が絶対的なこの世界、
圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら
「悠々自適の引きこもりライフが
満喫できるじゃないか!」
と思った瞬間。
あっさりと、遠くの森に捨てられた…。

いきなりの大ピンチを迎えた
俺の目の前に現れたのは、
とある勘違いから俺の従者になる
フレイム・フェンリルの「フレイ」と、
辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。

それから9年、
拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、
可愛い妹「シャル」をはじめ、
前世では考えもしなかった
家族というものに囲まれて、
再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。

最強!?の俺に、平穏な生活は
果たしていつ訪れるのでしょうか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品には、基本的に心の底から腐っている系のキャラは登場しません。
主人公はチートですが、「いかにぐうたら生活を満喫できるか」、に言動が終始しており、嫌みの無い性格なので、チートに微塵もいやらしさを感じません。

でも、ここぞという時…暴力で物事を推し進めようとする輩や、自分の大切を守るために、正義の鉄槌を振るえる主人公でした。

そう…主人公はこんな感じなのですが、この作品を何倍にも面白くしているのが、妹のシャルロッテ・ゼンフィスの存在でした。

このシャルには、主人公のハルトも振り回されてばかり…
まぁ、その原因を作ったのはハルト本人なので、まぁ自業自得だと思いますけどね^^;

シャルの最大の能力は、ハルトの身になにか起きた場合は「面白そうなことが起きている予感」がする能力と言って過言はないでしょう。
与えられたインフラ環境を駆使してハルトの雄姿を見守る…
だけじゃ飽き足らず、色々と画策をするようにもなっていましたっけ^^;

そう、シャルはメッチャ頭が良いんです。
ペンネームで魔法の新理論に関する論文を学会に送りつけ、謎の天才学者という称号を貰ってみたり…
そして、シャルで一番ビックリしたのは、演じているのが種﨑さんだったということです。

正直テロップを見るまで全然気付けませんでしたよ。
流石、種﨑さん…
2023年の第17回声優アワードにて、史上初となる主演声優賞&助演声優賞のダブル受賞を果たす実力をお持ちなだけのことはあります。

他にもハルトの従者であるフレイムフェンリルのフレイや、ブリザードドラゴンのリザなど、個性的なキャラが決して私たちを飽きさせることがありません。

主人公は、基本的に怠けたいだけなので、このやり取りだけでは絶対物語が間延びしてしまいます。
シャルや周りのサブキャラたちが良いスパイスになってくれていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Lezelさんによる「リセット ライフ?」
エンディングテーマは、Star★Shiμʼne!!!さんによる「ひみCHU★プリラブマジック」

1クール全12話の物語でした。
この作品も「レベル1だけどユニークスキルで最強です」と同様に、安心して視聴できる作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 10

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最終回で回収されるピコハンだが特に意味はないよ!

2022年9月時点でシリーズ累計発行部数が約138万部を突破している大人気作品。

登場人物の1人がおかしな事に…。
マンガをアプリで読み始めていまだに見てる作品の1つ。
正直最初は切るつもりでしたが主人公がチート過ぎて安心して観れるのと、ある人物の具体的には体が…話しが進むとなんだコレ?ってなってそのまま継続。

基本的に主人公は自分からは動かない動きたくないが、周りに言われて仕方なく、妹の為に!、ちょっかいを出して来るから仕方なく、周りの親しい人が危ない目に遭いそう、あった場合は全力で動く。

とにかく家にずっと引きこもっていたいので、その為の魔法を開発して動くことなく問題を解決する事も。自分が引きこもっていたいだけの理由でコピー作ってるからね…。
でありとあらゆる手段で引き篭もろうとするんだけど…。

そんな主人公チートコメディ女の子可愛い作品になってます。

それとOP見てるとポケモンのOP思い出した。

5話まで視聴。
何が起きたか分からないで負けるよりも、純粋な力で負ければ何をしても無駄って分かるの良いね。

一体俺は何体目なんだ!?
ハルト量産失敗!?ナイスシャルちゃんw
そりゃそうだよねw言い返せない主人公w

ホントアニメ化して良かったわ。個人的には満足してる。
次回遂に2人目の美少女登場回w楽しみw

10話まで視聴。

なんだろう…ムキムキマッチョ感が足りないような気がする…。
マンガ見た限りだと制服がもっとパツンパツンだったような?

まあそれでも可笑しいは可笑しいんですがねw
ハルトと戦って魔法で勝てなかったから肉体改造したとか?
性格も可笑しな事になってるw
あの後何があったのか気になるw
どんだけハルト好きなんだよw

教授ちゃんハルトを勧誘。やっぱりこの子出て来ると面白展開で良いなw
そして魔王が転生していた事が分かる。
うん、回想見る限りそういう事だよね?

シャルちゃんも可愛いい面白くて良いw
まあ血が繋がってるわけじゃないから出来なくはないか。

サイコロで選ぶなw
次回更にめんどくさい人物が登場!

13話最終回まで視聴。
OPの最後の部分にあったピコハンが雑に回収されたw
ギャグアニメだから別に良いけどもw
ちなみにアニオリ部分があった。

忘れてた!教授ちゃんのがヤバかったね!
アレ見て久野美咲に何を言わせてるんだwとか思った人も居ただろうw

教授ちゃんは悪い人では無いんだけどね。暴走が酷いだけでw

そりゃあRECされてるからね。そうなるよねw
武器を大量召喚して攻撃!
明らか武器じゃないのがあるが気にしてはいけない何故なら以下略。

巨人化したのを削ってるシーンだけど、弾かれてるようにしか見えないんだけど()
もうちょっとどうにかならなかったかなぁ。
まあマンガもそんなに変わらないから良いかw

最後に。
時系列が変わってるもののストーリーに影響は無かったし、最終回らしい終わり方でもないので2期期待出来るかもしれない。もちろん2期あれば観る!

終わり。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

いや〜つまらない。作画はまぁまぁなのになぁ。

 最終話(12話)まで観ました。2023.10.02

 何か悪の組織がいるらしいよ〜、ブツン!終了!ここで終わりか〜。中途半端なラストでした。

 もう少しテンポ良くやって、キリの良いところまでやれば良いのに…。くだらないCパートに尺使い過ぎです。

 まぁ、被害が少なくて良かったかもしれません。原作も気になりませんしね。

……………………………………………………………………… 

 11話まで観ました。2023.09.25

 テンポが遅く、次回最終回なのに学園に入学したばっかりって…。しかも学園編も面白くねぇ…。

 引きこもるのが主人公の目的ですが、何故か現代のネットやゲームが異世界なのに繋がるので、転生した意味がありません。

 結局、無自覚俺何かやっちゃいましたか?系のなろうです。異世界人頭悪すぎ…。

 主人公に敵もいないし、目的も無い…。あるのは主人公の寒いウザさだけという…。転生モノのカタルシスもありません。

 こんなグダグタした話に付き合うほど現代人は暇ではありません。なんでアニメ化したのかな?
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2023.07.16

 妹に好かれるためにお兄ちゃん頑張ります。相変わらず盗賊討伐しますが、切り刻んだり焼き殺したりはしなくなりました。

 少しマイルドになって良かったです。でも、イキリ王子をボコボコにしたりします。

 テンプレ展開で安心して観られるようになりました。決して面白くはありませんが、視聴継続出来そうです。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.14
 
 育ての親の領地を狙う盗賊が襲撃してきたので、容赦無く皆殺しにしました!テヘペロ!

 主人公怖いんですが…。おかしな転生も似た様な展開でしたが、まだマイルドでした。

 別に領民に感謝される訳でもなく、妹の高感度は爆上がりでした。良かった良かった!

 元ヒッキーが神にチート転生させて貰って異世界で大暴れするのは良いとしても、対人戦で敵対勢力殺しまくりの展開は、好き嫌いが別れそうです。

 話の通じないモンスターなら良いですが、人間同士だと、所詮正義は相対的なものなので、転生者が一方の陣営で暴れる展開は、上手くやらないと主人公にヘイトが集まるだけです。

 これから、敵対人間勢力との全面戦争に発展しそうですが、あまりにも主人公が人を殺しまくる展開になったら、私、脱落するかもしれません。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2023.07.04

 主人公にやる気も目標も無い、チート能力で上手くやるいつものやつです。

 まぁ、チート主人公に野心や変な正義感があると、ナチュラルに人を殺すウルトラスーパーデラックスマン化しますが…。

 育ててもらった恩も忘れて家出する展開は勘弁して欲しいです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

64.0 8 魔物でラノベ原作なアニメランキング8位
魔導具師ダリヤはうつむかない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (123)
301人が棚に入れました
彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

1話 テーマを絞れている作品に良作多し。女性原作者?

{netabare} 道具を扱った作品には良作が多い気がするので、何となく見始めました。そして本作は良作の匂いがしなくはないです。1本話のテーマがあるとそれだけで、奥行きもキャラ描写も一段と良くなりますから、道具を中心においているのは期待ができます。それと「現存する道具」よりも「不便を解消する道具」を作るところに意味を持たせようとしたところは視点がいいと思います。

 心配なところは、現世の職業などから道具への興味のきっかけに繋がっていけば、もっと説得力があるんでしょうけど、そこの点は惜しい感じですが今後描かれるのでしょうか?落書きを見ていると記憶は残ってそうですよね。
 それと稚い少女がなかなか良いキャラだっただけに、あのメガネ少女になってちょっとアレ?とはなりました。

 原作者の方なんですけど男性名ですが、作品を見ると女性原作者の雰囲気があります。主人公の前世が女性で過労死していること、ドライヤーに視点が言ったこと、チートではなさそうなところ、苦労や失敗を描いているところ、理屈があまり精緻ではないところ、ファザコンなところ…などですね。あとキービジュアルを見ると、ヒロイン以外のカップルもいて、それも女性原作者かなと思う要素です。

 女性主人公の転生ものは「本好き」「聖女の力は…」「はめふら」など女性原作者に結構面白い印象があるので、もし本作が女性原作者なら期待が持てそうです。

 作画の水準は中の上くらいかなと思いますが、構図やカット、人物の配置、演出、背景美術などは結構高い水準かなと思います。好みでした。

 ということで、本作もノーチェックの作品でしたが面白そうです。ちょっと今期は見るべき作品が多くなりすぎて困りますが、一方で異世界ものも作品によっては面白そうなのが増えてきた感じで喜ばしい限りです。{/netabare}


2話 まだ導入…展開は次回以降でしょう。トビアスが分かりやすい負けキャラ。

{netabare} あれ、なんか普通…オタク少女がすごい発明して金儲けして…と思ったらそう来ましたか。なんとなく、トビアスの表情にコンプレックスというか何かが浮かんでいたので不穏な感じはありました。

 なるほどねえ…どう考えても婚約破棄の流れでしょう。わかりやすい言動でした。やっぱり女性原作者だろうなあ、という流れですね。

 アニメのEDのクレジットだとトビアスって3番目ですけど、サブスクの作品紹介だと8番目だし2番目にまだ登場していない他の男がいるし…という見方は邪道ですがそういうことだと思います。(そもそもキービジュアルがそうか)

 3話で新しい出会いで、新展開かな?権利を残して商会を去るかトビアスを追い出すか。まあ4話以降でしょう。なお、ダリアが不遇の時代が長くてもいいですけどね。その方がカタルシスも大きいでしょうから。

 作画は…まあ、ちょっとなあ、という感じになってきました?{/netabare}


3話 婚約破棄手続きの描写がすごい。これは一見の価値があります。

{netabare} 婚約解消手続きを丁寧に描きすぎだろう、と思わなくはないですが、面白い視点でした。荷物の持ち出しまで描くとか…それだけでいろいろ感じることができるいいエピソードだと思います。

 手続きの多さにため息をつきながら淡々とこなすのも内面の未整理な精神を表すいい演出でした。そしてそのあと美容院ですよね。これがまた女性的な感覚です。これで気持ちの整理を一応はつけよう、という内面描写なのでしょうか。そこに昔の発明品のドライヤーが置いてあるのもいい演出です。

 ベッドの件はちょっと絵だけでは読み取れませんが、やった痕跡がある…ということ?貴族の女性がそんなとこを見せるのかなあ?と思いましたが、わざと浮気相手の女が忘れ物をする、というのはよくある話ですので、女性の悪意の描き方も上手いなあと思いました。

 正直、異世界もののアニメでは今までにない描写で、感心してみました。ひょっとしたら、原作者の経験談?と思うくらい、ちょっと迫真の話でした。


 ただ、婚約解消ですが私は商会の権利に欲が出たトビアスの思惑とか、モラハラとか、そういうのをダリヤから断ち切るのかと思っていました。そこは父親の遺志を優先という気持ちだったんですね。そうすると2話のトビアスの態度の描写がちょっと活きてこないなあとは思いましたが。

 で、そのあとの出会い方とかは、まあ、ご都合主義だよなあ、と思います。「遅刻食パン」「雨の捨て猫」などと一緒の展開ですよね。それで血だらけはいいですけど、いくらなんでも血だらけすぎるだろう、というのも婚約破棄描写のリアリティとのギャップにちょっとずっこけました。

 そして何より「ポーションあるんかい」と思いました。

 そうそう、いろんな花が出てきますが、花言葉等はまだ調べてませんが、何か関係ありそうなら調べてみます。花が分かれば、ですけど。{/netabare}


4話 魔法付与と魔石の扱い方にちょっと混乱します。トビアスの話が面白いです。

{netabare} やはり権利関係でのもめごとが来ましたね。今のところダリヤが優勢っぽいですがトビアスの婚約者の女性が貴族ということで、ゴリ押しがあるのでしょうか。副ギルド長が子爵夫人ということですが、伯爵とか侯爵とかなんでしょう。
 で、あの黒髪の騎士様が公爵でした…みたいなオチでしょうか。あるいは公務員?的な立場なので司法に対して公正な判断をさせるとか。

 で、魔法付与の話は確かにレインコートのところでもあったので設定なんでしょうけど、魔石を組み合わせて云々と技術体系が違うように感じるのですがどうなんでしょうね?そっちの組み合わせの妙みたいな工夫が面白そうだったのに、魔法付与とか言われてしまうと…そもそも、どういうファンタジー的な設定なのかちょっと混乱があります。

 それにしても、もめごとの描写はものすごく上手ですよね。トビアス回りの。そして妙に生々しい手続きの話も。ですが、恋愛パートのところは言っては悪いですが、昭和の少女漫画みたいなレベルです。というより、血まみれ騎士様の描写がイマイチなのかなあ。そのギャップがすごいですね。

 すでに作画がメタメタになってきたので頑張ってください。トビアスがらみの話は面白いです。{/netabare}


5話 魔導具あるいはトビアスの話が見たいです。ちょっと「聖女の力」を思い出します。

{netabare} 冷風機があるのにドライヤーの発想がなかったのかなあ?という疑問はありますが、それより盗聴防止かあ。魔法付与とかも考えるとなんか「聖女の力は万能です」+「本好きの下剋上」という感じがしなくはないです。どちらかと言えば「聖女の力」ですね。両作とも転生女性の話としては秀作ですので、当然参考にはしているのでしょう。

 それはいいとして、1話まるまるデート回と父の思い出でしたね。やっぱりホーク様とセイの初デートを思い出してしまいます。プレゼントも含めて。
 今回はトビアスの活躍がちょっとしかなくて残念です。あの貴族令嬢的な婚約者のダークサイドも早く見たいです。

 何より導具あるいは商会にまつわる話の方向性が見えないのがちょっとダラダラ感になっています。特の魔導具に関しては設定すらまだ見えません。騎士との出会いイベントが終わったらもう6話です。まとまりがある筋が通った話はあるのでしょうか。それがトビアスがらみだといいですが。

 正直1話~3話の期待感からしてちょっと4・5話が弱いなあという気がします。6話での持ち直しに期待します。

 そうそうOPの主旋律はそうでもないですが、後ろのストリングスがいいんですよね。ちょっと「ユーレイデコ」のOPに似た感じで。郷愁を誘う感じがいいです。{/netabare}


6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

 右肩下がりだなあ、という印象です。特に魔導具開発が情緒的なものになってしまい、その点はとてもがっかりです。2人のイチャイチャに妙に理屈がくっつくのもおもろさに繋がっていません。

 5・6話で一気につまらなくなりました。3話まではメチャメチャ面白かったのに。
 魔導具のエピソードで感心するでもなく、コメディでもなく、ラブストーリもすでに既定路線です。ヒューマンドラマも弱いです。トビアス関係で期待したのですが、今回でいろいろ言葉で説明があって反省しちゃうし。もちろん、そこからの闇落ちもあるでしょうけど…

 ドライヤーと婚約破棄・引っ越しの話のレベルに戻れば面白いと思うのですが。中間だし、一回中断しましょうかね?トビアスが闇落ちしたら見たいですので、あらすじだけ確認すると思いますがステータスは撤退です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

魔導具と工業製品が錯綜する歪な世界!もう少し世界観を整理せよ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 水虫はこうして治療するんじゃ〜!ゴイスー!細菌の知識が無くても、ある程度は経験で知ってるだろ?異世界人アホ過ぎ…。治癒魔法とかあるのに、カビには勝てないのね…。

 まぁ、そこはさておき、最終話まで何となく淡々と物語が進んでいきます。そして、ダリヤは父の墓前で魔導具師としてさらに研鑽することを誓うのであった!父よ…あなたは偉大であった!

 ダリヤさん…。あなた転生者ですよね…。違ったら感動的なシーンなんですが、前世の記憶がある人間がやってもねぇ…。
 
 魔導具や転生設定、婚約破棄等が上滑りしたままワンクール終了してしまいました。スパダリとの関係も友情から進展しないし、盛り上がりに欠けたかなぁ。なんか微妙なアニメでした。

 結局、ダリヤ以外のキャラは、転生者でも無いのに婚約者以外は良い人しかおらず、現代人的な意味での紳士、淑女キャラで、個性が全体的に薄いのが良く無いのかなぁとは思います。

 転生者設定とは、そもそも現代チートと、過去の人間や異世界人みたいに偏見と因習に支配されていない、視聴者目線を持っているキャラを担保するもののはずです。

 スパダリ騎士のヴォルフにしても、淑女を慈しむ騎士道の持ち主ではありません。これでは現代的な理解ある彼氏です。異世界人の意味がありません。

 騎士道精神に則り、淑女の定義から外れる下層階級や労働者、職人の女など、そもそも人間では無いので、戯れに興味を持って、ちょっと妾か性奴隷の恩典を与えてやる位の態度で良いと思います。キャラも立ってますよ!

 異世界ほんわか日常ものにするなら、転生者設定は余分だった様です。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.09.11

 唐変木ですがダリヤは嫌味では無く、過去の技術系俺スゲエエエエエなろうとの差別化を図ろうとしているのは良く分かります。

 前世の知識があっても、技術力や社会的な条件が異なる異世界で前世の製品が作れるかと言うと、絶対に無理です。

 なろうではマヨネーズを良く作ったりしますが、生で食べられる衛生状態の卵を技術力の低い世界で大量に買えるのか?現代でも国や地域によっては無理ですよ?

 反射炉とかも知識があれば作れるけど、良質な石炭を得られるの?韮山反射炉では、最後まで良い石炭を得られず、大量生産出来ませんでしたよ?常磐炭では駄目でした…。

 なので、前世の便利製品を異世界の技術である魔法を絡めて製作する魔導具師と言うのは、良いアイデアだと思います。

 さらに、特許やら工房との交渉、商売のライバルとの競争とかで主人公が奮闘するというのも、物語を面白く出来そうです。

 ただ、やっぱりなろうなんですよね。日本ゴイスー!を出さないと気が済まない様です。で、9話の泡ポンプボトルかぁ…。これは魔導具なの?

 こういったものは、特許とノウハウの塊なんですが、何となく完成させたダリヤさん、量産のために交渉をした工房のフェルモさんに、正論を吐かれます。

 敬意と金を払われるべきなのは、オリジナルを作った人間であるべきだ!

 おお!作品を否定しかねない痛烈な皮肉をダリヤさん、理解出来ない感じです。作者もか?

 技術力にリスペクトが無い作品では、やはり物語に芯が通っていません。大人しく、水虫のスパダリとイチャイチャしていれば良いのです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

女性向けで好みとは違うとはいえ… いまいち? ずっと水虫の話をしていた印象が

1話感想 3.5 女性向けですが描写は丁寧で悪くなさそう
なろうで総合ポイント順に並べた時、総合5位。
女性向け=異世界恋愛で総合Pt1位が本作品ですね。

では、女性向けには一番気合を入れて作るべき作品ということなので、しっかりアニメ化するべきでしょう。

見た感じ出来はなかなか良さそう。
作画は悪くなく描写も丁寧でした。

ただ、大人から天才した割には、子供の頃が子供っぽすぎる。
これは前世の記憶がちゃんとあるわけではなく、なんとなく記憶に残っていて地球の知識を利用できるだけ、という設定なんですかね?

本題はあくまで彼が登場し恋愛が始まってからなのだと思いますが、普通に見られそうに思いました。

ものづくりの楽しさがあったとこは男性にも面白かったのでは。

別に全てが好みってわけではないでしょうけれど、面白い部分もあるし、女性向けで1位なら見ておいて損は無いかな? とも思います。
本数次第ですが可能なら見たいですね。

全話感想
うーん、まあ、確かに女性向けで好みが違うのは仕方ないのですが…。
なんか微妙でした。そもそもアニメの出来が微妙かなぁ。

影のつけかた、変な直線の影を全編にわたって引いているんですよね。
あれは一体何。
屋内なら窓から差し込む光なのかと思いましたが屋外でもずっとあるし…。
一度気になるとずーっと気になってしまいました。普通に変。

他にはまあ内容も、全体的になんか煮えきらないというか。
恋愛方面でも活躍方面でもそれなりに進んでいるのでしょうけれどなんかね。
ヴォルフレードは好意はあるのでしょうがあくまで友人って態度が煮えきらないと感じました。
その割には全体的に媚びている感じがするのがなんかなー。
はっきりしなくて微妙なのですが…。

てか水虫の話がくどい。発明品をバンバン作るわけでもなく、一つ一つをくどくど語っているので、防水布もドライヤーもくどいのですが、特に水虫の話がくどく感じました。

というわけで、全体的にイマイチで何が良くて、なろうの女子向けNo.1なのでしょうね。

No.2の聖女の魔力は万能ですの方が男が普通に格好良いので女子ウケは良さそうに思いましたが。

まあ追放ざまぁ系とか婚約破棄とか、複数の人気要素が絡み合って高評価ってことでしょうか。
このアニメで評価するのではなく、原作読んだほうが良いかな。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

71.3 9 魔物でラノベ原作なアニメランキング9位
この素晴らしい世界に爆焔を!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (323)
1145人が棚に入れました
紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。 そんな紅魔の里には教訓がある。 「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」 けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。 幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために―― これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これは最強の魔法にあこがれた一人の少女の物語。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期と「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」は視聴済です。
レビューを書くために公式サイトに訪れてみると、第3期の公式サイトが立ち上がっていました。
第3期は2024年に放送を予定されています。
まぁ、色んなアニメを視聴して忙しく過ごしていれば、時間なんてあっという間ですよね。

もし、劇場版を未視聴の方は、この作品を視聴する前に先に劇場版の視聴をお勧めします。
めぐみんの故郷である紅魔族の生活にも触れられているので、より状況が分かりやすくなるかと思います。


紅魔の里――

そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、
魔法使いとしての高い適性を持つ、
紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。

そんな紅魔の里には教訓がある。
「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」

けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが
上級魔法の習得を心待ちにするなか、
紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり
爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。

幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、
追いつくために――

これは、最強の魔法にあこがれた、
一人の少女の物語。

―――そして、少女が真の仲間たちと
出会うまでの物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、どうしてめぐみんが爆裂魔法に拘るのか、今回の物語で真実を知ることになります。
思い返してみると、これまで上級魔法を見る機会はあったでしょうか…?
確かに劇場版ではチラッと出てきたようにも思いますが、直ぐにグダグダになった記憶の方が強く、今一つ思い出せません。
つまり、上級魔法と爆裂魔法との間にどの様な隔たりがあるのかをちゃんと理解できていない気がします。

中級魔法は幾度かお目にかかる機会はありました。
確かに、中級魔法と爆裂魔法との威力の差は歴然です。
ですが、上級魔法と爆烈魔法の違いが今一つ分からないから、ネタ魔法と言われてもピンとこないんですよね^^;

今では1日一発しか爆裂魔法を放つことができません。
ですが、もっと成長して…魔力量が増えたら2度打てるようになるとか…!?

いえ、めぐみんは自分の魔力のありったけを爆裂魔法の威力増大に費やすと言っていたので、きっといつまで経っても1日一発の魔法なんでしょうね^^;

確かに使いどころは慎重に見極める必要がありますが、超が付くほど有用な一撃であることに変わりはありません。
空気が振動し、めぐみんの杖にどんどん魔力が集積していく…
色を変え、形を変え、物事の理を根本から捻じ曲げようとするほどの圧倒的な破壊力…
かく言う私もすっかりめぐみんの爆裂魔法に魅入られてしまったようです^^;

作画は安定していたと思います。
「このすば」と言えば、本編第2期の作画は崩れまくっていましたからね。
これもネタだというから、採用に踏み切った勇気には恐れ入るばかりです。
一歩間違ったら大炎上する可能性も秘めていたと思うので。

でも個人的には、例えネタであったとしても作画は綺麗であることに越したことは無いと思っています。
第3期の公式サイトは、まだ入り口の前で中に入った訳ではありませんが、公式サイトを見る限り、崩れていそうな気配はありませんでした。

それより、本作品のサイトと第3期のサイトへの選択画面で掲載されている、本作品のめぐみんの可愛らしさは半端ありません。瞳に爆裂魔法の放つ輝きでキラキラしている上、静止画なんですけど躍動感が感じられる…そんなめぐみんを堪能することができますよ。
もし気になる方は是非ご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Machicoさんによる「STAY FREE」
エンディングテーマは、めぐみん(りえりー)、ゆんゆん(あきちゃん)「JUMP IN」

1クール全12話の物語でした。
やっぱり「このすば」シリーズは面白いですね。
2020年に原作は完結しているので、第3期はラストまで描いてくれるのでしょうか。
そういえば、カズマたちのいるアクセルの街って、冒険者のはじまりの街でしたよね。
これまで魔王軍の幹部を結構倒してきましたが、まさかアクセルの街でラスボスを倒すことにはなりませんよね^^;?
だってはじまりの街ですよ…
今回もしっかり堪能させて頂きました。
第3期の視聴も楽しみにしています。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

カズマのいないこのすば・・・。

{netabare}
このすばのスピンオフ。
このすばのアニメとしては異世界かるてっとを除けば6年ぶり。
もうそんなに時が経つのかって感じ・・・。
3期じゃないのかよと思ったけど、3期もちゃんとやるらしいから良かった。

爆焔はめぐみん主役のスピンオフで、カズマやダクネスの出番はファンサービス程度にちらっと映るぐらいしかない。
めぐみんがカズマと出会うまでの話。
このすばで一番好きなキャラクターは迷わずめぐみんだけど、そんな自分でもこの作品は物足りなかった。
やはりカズマがいないとギャグに切れ味がない。
めぐみん主役のこのすばというよりかは、カズマがいないこのすばというイメージで物足りなかった。

正直ゆんゆんとずっとイチャイチャやってた印象しか残ってない。
爆焔オリジナルのキャラも数人いたけど、全員大して印象に残らない。
強いて言うならぶっころりーはカズマを髣髴とさせるキャラ付けで良かったのだけど、すぐに退場してしまった。(占い師の回は良かったと思う。)
敵役もめぐみんに爆裂魔法で倒されるためだけに用意されたみたいなキャラで微妙だった。
あの優しい悪魔さんはなんだったんだ・・・。

正直本編に比べて良かったところとなるとほぼ何もないけれど、つまらないと言うほどでもないのでこの評価。
本編と比べて微妙なだけで、無難な面白さがあるのは確か。
アクシズ教との絡みはこのすば感あって良かったかな。

EDの映像は一回目見た以降は目を逸らしてたぐらい嫌い。

私的評価:50点
私的ベスト回:1話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
このすばがもう7年前か。めっちゃ和。ゴミばっか売ってて草。
詐欺かな。実際ネタ魔法。校長の椅子に座るものの響のしょぼさ。
紅魔族は厨二病。ゆんゆんに先生と組ませないためかw

2話 ☆5
厨二設定つけたらなんでも許容してくれるw
痛いところを疲れると減点するクズ。男だ。爆破オチなんてさいてー。
やったのお前だろw

3話 ☆7
怪しい本。天井から蜘蛛がぶら下がってるのを見た事がない。
一応ちゃんと魔獣倒せるのかw ブッコロリーさんカズマ枠。
本当に誰も居なかった可能性もあるけどw

4話 ☆5
わざと3位漏れしてるの? カズマかっこよくて草。
動物愛護団体激おこ。シリアスいらない。

5話 ☆7
猫が邪神説。なんかあっさりしてるんだよな。
シリアス感が似合ってない。死んだ。あれ?次回からカズマとか出る?
やっぱこの子が邪神か。

6話 ☆7
あっ…。あの魔族の子可哀想。良い最終回だった。

7話 ☆8
いつもの衣装。おでんがあるのか。見た目で判断しては行けない。
言うほどロリっぽくは無い。高額の食費請求されそう。謎サントラ。
けど出てきたら捕まってたやろ。同じ町におるんかよ。
それは確かにおかしい。あの教官悪そうには見えんけど裏あるんかな。

8話 ☆5
温泉にしょうもないこと仕組んだだけかよw 教皇様強いじゃん。
これで勝ったと思うなよ~ どうやったら間違えるねん。雑用係用魔法。
やっぱこういう変態キャラもカズマが強すぎてなぁ。

9話 ☆6
連れ去られてて草。何そのエッチな衣装は。アクアはついで。
色が綺麗。謎BGM。アイツ退場かよ。

10話 ☆6
カズマんときのギルド長だ。盗賊よww
直接雑魚いって言わないの優しい。カズマだ。
カズマ達のせいで話が耳に入ってこない。避けられてて草。

11話 ☆5
これはいい魔物。バイトやってた頃こんなヤバイ問題起きてたんかよw
ああ、あの時の奴かこれ。

12話 ☆5
また囮作戦かよ。聞こえてる前提の言葉としか思えんw
この悪魔毎度のこと死ぬほど優しいじゃん。
逃げないでちゃんと食らうの草。7年経ってるのに全く違和感ないな。
ギャグ成分薄くてあんまりだったな。

曲評価(好み)
OP「STAY FREE」☆6.5
ED「JUMP IN」☆3
9話IN「」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

企画からして失敗作。異世界転移コメディの本質を理解していないから、キャラが魅力的でも面白くなりようがない。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.25

 ラスト、このすば1期につながる良いラストではありました。ただ、やはりラストバトルに違和感はあります。

 ツッコミ役が居ないので、どうしても、もっと効率的に戦えるだろ?と思ってしまいます。視聴者にツッコまれているようでは、このすばの魅力半減です。

 めぐみんは最後まで融通が効かないため、シリアスモードの冒険者(戦闘員)としてはダメダメです。

 ゆんゆん他も、戦闘員としては真面目に戦うため、めぐみんの場違いぶりが際立って、バトルのテンポの悪さにイライラします。

 やはり、殺しても死なない、カズマさん達一行がいないと、コメディとして成立しないです。

 めぐみんやゆんゆんの生い立ちを描いていますが、小説にしたら二行分くらいの情報しかないので、観ても観なくても良かった感じです。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.06.12

 ここまで観て言うことじゃありませんが、コメディとしての本作品は、完全な失敗作です。

 異文化や異世界の登場人物の行動が面白いと感じるには、ツッコミ役が必要です。

 異世界転移、転生ものなら、現代人の代表として転移した主人公がツッコミ役ですし、異世界人が現代に転移してきたら、現代人がツッコミ役になります。
 
 あくまで、現代人(視聴者)の視線からのツッコミが必要です。このすばも、この原則を守っています。

 本作品の問題点は、異世界人が異世界人にツッコミを入れている点です。

 カズマにとっては、明らかにおかしな人物であるめぐみんですが、そもそも現代人ではない異世界人にとって、紅魔族の女の子は、ツッコミが成立するほど変な人物なのか、今一分かり辛いです。

 北京原人がネアンデルタール人の群れに転移してきたり、古代ローマ人が鎌倉時代に転移してきても、ツッコミ主体の転移された側の感覚が現代人とかけ離れているので、現代人が面白いと感じるコメディは成立しません。

 北京原人や古代ローマ人を見て、ネアンデルタール人や鎌倉時代の人がどんな反応をするかなんて、想定すら出来ません。

 多分、化物だ〜!で終わって、コメディになりようがないです。

 無理矢理、現代人っぽい反応をさせたら、嘘臭くなります。ネアンデルタール人にポリコレ発言させるなんて、悪夢です。

 人気作のスピンオフで、めぐみんとゆんゆんがいくら可愛くても、物語の構造上の破綻を覆すことは出来ませんでした。とても残念です。

………………………………………………………………………
 
 この素晴らしき世界で一番人気のめぐみんの活躍が観られるぞ!と、視聴し始めましたが…。2023.05.01

 全員中二病の紅魔の里なのでツッコミ不在…なんですが、キャラ達が全くツッコミしないわけでも無く…。

 ストーカー男にキャラが引いたりするんですが、基準が不明確です。

 キャラ達が、どの辺が痛いと感じるポイントなのか、視聴者には良く分かりません。

 あと、めぐみんは昔のギャグ作品に必ず一人はいた貧乏キャラなんですが、貧困が冗談ではすまなくなってきている昨今、ちょっと笑えません。

 村人皆の仲が良さそうな平和な里に赤貧洗うが如しの子供が居るっていうのは、どうなんでしょうか?貧乏は個性じゃありません。社会悪です。

 また、ギャグは、コンプラとか抜きにしても、時代の変化に弱いという特徴があります。

 悲劇とか活劇なら、それこそ古代の話でも現代人に理解可能な普遍性を持っていますが、ギャグは、一昔前のものでもどこが面白い?という感じになることが多々あります。

 めぐみんが悪いんやない!時代が悪いんや!と、思いつつも視聴継続です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

69.4 10 魔物でラノベ原作なアニメランキング10位
盾の勇者の成り上がり Season3(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (194)
713人が棚に入れました
四聖獣「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。 復活間近の新たな四聖獣「鳳凰」との戦いに備えようとするが、霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。 今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。 救いを求める亜人たち、心砕けた三勇者、そして暗躍するヴィッチことマイン。 それぞれの思惑が交錯する中、尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。

ヘンゼル さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

唐突な展開とキャラの登場のオンパレード

白虎族は百歩譲って分かるとして、ラフタリアに近しい関係を持っていたサディナの存在を示唆するセリフ及び、過去回想、一切なし!

ドラゴンゾンビになっていたドラゴンの娘の伏線、一切なし!
それどころか前々からこの展開考えてました感が余計に鼻につきます。
(原作であったらすみません)

そして最終話で一番のゴミ展開、ラフタリアがなんかの国の王族の家系生まれだったという事が明かされます。
そんな重大な伏線あった?確認してみましたが、一切ありませんでしたよ?
せめて舞台となる遥か東の国の情報は出しとけって話ですよ、事前に。

はっきり言います。
クソなろう系作品に片足どころか膝辺りまで浸かってますよ。


と、怒りのあまり書き殴ってしまいました。冷静になります。
整理すると、本作は盾の勇者の成り上がりの第3期という事で、

・奴隷になって囚われた亜人族の子たちの救出
・ドラゴンの卵を孵らせたら大惨事
・他の勇者たちの問題の解決

という3本のお話がメインとして収録されています。

一応三本とも突拍子のない話ではないのですが、重要な情報の出し方がヘタクソなんですよね。


一本目の話で重要なキャラって、白虎族の子というよりは「サディナ」、というシャチのお姉さんキャラであって、ヒロインであるラフタリアにとってとても大事な人で近しい人物である事が語られるんですよ。

でもそのための布石があまりにも何もなさ過ぎて、ぽっと出にしか思えなくなっています。
普通に名前くらい伏線として出してもいいキャラがですよ。


2本目のドラゴンの話も、剣の勇者が倒したドラゴンに娘がいたというのも何の伏線もなく・・・。
せめて、その娘にドラゴン的特徴を示唆するような話を作っていれば、別に第1期のドラゴンゾンビの回にそんな展開を考えていなかろうが、多少マシには出来たはずなんですよ。

だって娘に龍脈?とかいう技が使えるっていう設定をちゃんと考えてあるんですもん。
これが今回のドラゴンの話をやる前に出しておけば、どれほど良かったことでしょうか。


3本目の勇者の話も、はっきり言って駄作も良い所です。

主人公の大技「憤怒の盾」つながりで、他の勇者も闇堕ちした際に七つの大罪の名前を冠する大技が使えるようになってしまう、という設定が出てきます。

私はこの設定を聞いたとき「?」となりました。

なぜなら「憤怒の盾」というのは、主人公が復讐を抱き、ドラゴンの素材を盾に吸収させ、その盾が呪われたために顕現したというロジックがちゃんとあったからです。
七つの大罪つながりがあるとは全く思わなかったです。

というのも、七つの大罪というキーワードもこの話が初で、これまで主人公が「憤怒」という言葉に対して何の言及もしてこなかったのが原因です。
だから設定に唐突感が満載で、「急遽思いついた設定」に見えてしまうんですよね。

そしてラフタリアが王族の末裔だったという急展開。
これはゴミそのものです。
こんな大事な情報を何の伏線もなしに出すのは愚の骨頂です。
これに関しては言い訳の余地もなく、急遽考え付いた設定をそのまま入れ込んだものとしか感じられません。

この時点で、「ああ、自分の好きだった盾の勇者はもうないんだな」と思い知らされました。


総評として、タイトルにある通り、

「唐突な展開とキャラの登場のオンパレード」

で、その原因となっているのが重要な設定の出し方が下手くそである事、それが本作を駄作たらしめている元凶である、という事です。

一昔前、もしくは本作が他ジャンルの作品だったら許せていた所ではあるんですが、「ダークファンタジー」という、設定やキャラをちゃんと作り込まなきゃ作品の魅力を大幅に損なってしまうジャンルの作品ですからね。

2014年ぐらいにやっていた「棺姫のチャイカ」とかも、ダークファンタジーにも関わらずキャラや展開の唐突さ加減が酷くて…。
その時代ならまだ目を瞑っていられたのかもしれませんが、本作はそういった意味でも最近の作品ですので。

1期は凄く良かったのに本当に残念です。
復讐譚だけ見れば、異世界物としてトップに食い込むほどのレベルだと思っていますので。
それだけにショックが大きいです。


とにかく、本作に物語的魅力も何も感じられないため見る価値は無いんじゃないかなと思います。

ですが本作最大の見どころとしては、フィーロのダンスシーンだと思いますので、フィーロ推しの人なら観ても良いかな、という所じゃないでしょうか。

以上です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

冒険はつづく―― 新しい出会いとともに 世界に破滅が迫るとき 勇者が立ち上がる

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期は視聴済です。

…今期の感想って少し難しいかも^^;
第2期では霊亀打倒という大きな目標があったので、それに邁進してきました。
でも今回は、次の波が押し寄せる前までなので大きなイベントは無いんですよね。


四霊のひとつ「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、
別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。

復活間近の新たな四霊「鳳凰」との戦いに備えようとするが、
霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、
尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。

今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、
住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、
救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。

救いを求める亜人たち、
心砕けた三勇者、
そして暗躍するヴィッチことマイン。

それぞれの思惑が交錯する中、
尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、三勇者のチグハグさ、マインのやり口の狡猾さは相変わらず…
普通、「あ、この言動間違ってる」って気付くと思うんですよ。
最初の頃ならまだしも、完全にこじらせているではありませんか。

それでも、己自身と向き合おうとしない姿勢には正直ガッカリしましたよ。
正しい道を進んでいると考えたい気持ちは分かります。
だけど、いつも正しい道ばかりを選択できるとは限りません。

横やりが入ったら、人間って簡単に逸れちゃうんですよ…
でも、それでも良いと思います。
だって、間違ったと思ったらそれを認めて、戻って正しい道に乗り換えれば良いんです。
人間にはその失敗を受け入れられる寛容さがありますから…
もちろん、失敗に応じた代償は必要になります。
だからこそ、早めに気付いて修正すれば傷も浅くなるんですよね。

という心境に四聖勇者が達して力を合わせるのは、もう少し先になるんでしょうかね。
個人的にはマインを何とかすべきではと思います。
もう、害悪以外のナニモノでも無いではありませんか。

一方、今期新たに加わった仲間は頼もしく、若しくは将来有望な方たちでした。
ここちゃん演じるアトラ、小清水さん演じるサディナは今後の展開の楽しみなキャラだと思っています。
あとは、ラフタリアに纏わる新たな展開が出てきましたね。

振り返ってみると、ラフタリアって意外性の塊みたいな存在だったのではないでしょうか。
後から様々な属性が付与されていますので…
今後、更なる属性が付与されたら、一体どうなっちゃうんでしょうね^^;
それはそれで楽しみですけれど…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、MADKIDさんによる「SIN」
エンディングテーマは、藤川千愛さんによる「好きになってはいけない理由」
今回気付きましたが、オープニングとエンディングの歌い手さんは固定だったんですね。

1クール全12話の物語でした。
今回もしっかり堪能させて頂きました。
いよいよ波がやってきます。
まさか、ここで打ち切りなんてこと、ありませんよね。
期待値MAXで続報を待っています。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

12話最終回視聴。ストーカーたくさん降臨!ぐへへ…。オレ達のモノにならないなら一緒にしね!?

2022年2月時点でシリーズ累計部数は1100万部を突破している。
小説家になろう作品。
書籍はWEB小説を元とした物語となっているが、大幅に加筆・修正を加えており、話の流れや展開が大きく変わっている。なるほど。
1期2期ともにアニメは視聴済み。ちなみに2期は絆、3期はセインが好きなキャラかな。

祝え!ロリコン勇者の誕生である!

祝え!全ロリコンの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめすロリコンの王者。
その名もロリコン勇者元康。
ロリコンの力を継承した瞬間である!
かくして、勇者はロリコンの力を得た。
彼の歩む覇道は始まったばかり。
この本によれば、槍の勇者・北村元康。
彼にはロリータコンプレックスにしてロリコンの王者・ロリコン王となる未来が待っていた。

うん!満足w

4話まで視聴。
ただ死ぬ事よりも生きることの方が地獄である。最近ヤバいの見た所為でホントそう思う。

気になったのが村が襲われる可能性はあったはずなのに戦力になる人間を何故1人残さなかったのか?それとも全員で行く必要がある重要な事だったのか。子供が信号弾を使ったから助かった。ただそれだけ。

この作品は最終話まで視聴確定。

12話最終回感想。うん気持ち悪いねこの変態ストーカーども。

この人はこのデザインの服を着てはダメと言っていただけなのか?
主人公に事情説明していれば襲撃は防げたよね?
それとも何か言えない事情でもあったのか?

そしてびっくりしたのがストーカーがずっと(文字通り)いたのか…。たくさん!!
何もしない、ただ見てるだけ…ヒェッ…
着た瞬間に襲ってきたのはずっと見てたから…とか怖いんですがw
気になったのはストーカーの天才的な才能はあったのに真昼間から襲うとかw
それも集まってる時に。
それ才能活かして暗殺でよくね?

よっぽど力に自信があったのかそれとも、オレ達はストーカーの中でも最弱!!的なやつ?
それと色々理由付けて襲う事も出来た筈なのにずっと何もしないって凄いね。
任務に忠実なのは良いけどいくら何でもコレはなぁ(トオイメ

案の定というかコレからも襲われるならって考えるとそうなるよね?と。
怪我した子も家も燃やされたしね。

個人的に良かったのは襲われた時の勇者も1人を除いてまとも?になってたのがやっとかと。
ただ、攻撃が効かなかったのには特別な力の所為なのかな?
コレを早めに解明しないと大変だよねこれから。

毎回思うが勇者が何でこの世界に召喚されてるのか知らないのだろうか?
足の引っ張り合いしてるの笑えるwまあビッチがアレだしね…しょうがないね()

最後に。セインが出なかったのはちょっと残念だった。
でエンディングの最後に3が消えたのには意味があるのだろうか?
前もこんな感じだったっけ?
4期を期待して良いのかな?

終わり。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

65.4 11 魔物でラノベ原作なアニメランキング11位
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (166)
526人が棚に入れました
どんな壁だって、二人でなら乗り越えられる! 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。 だが、Lv1の能力が一般市民並みだったことで勇者失格の烙印を押され、さらには国の手違いで元の世界に戻れなくなってしまう……。 王都から辺境へ追放されたバナザが、なんとか生き延びるべく森で襲い掛かってきたスライムを撃退、Lvを2に上げると彼のステータスは見慣れない「∞」の記号に変わっていて──!? これは、名前と姿を変えて異世界で生きることを選んだ「超越者」と、敵対する人種族に恋した「魔族」との波乱万丈な新婚ストーリー。 あらゆる種族を巻き込んで──目指せ、平和なスローライフ!

声優・キャラクター
フリオ:日野聡
フェンリース:釘宮理恵
バリロッサ:山根綺
ブロッサム:日野まり
ビレリー:広瀬ゆうき
ベラノ:稗田寧々
金髪勇者:村田太志
ツーヤ:高橋美佳子
第一王女:川澄綾子
サベア:井口裕香
ヒヤ:堀江由衣
ゴウル:前野智昭
ウリミナス:田村ゆかり
ダマリナッセ:伊藤静
ユイガード:楠大典
フフン:新井里美

ダリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これを機に、アニメ化ガチャという概念をみんなで真剣に考えてみませんか

随分前にラノベ原作コミックおすすめスレに名前挙がってて購入したので、
コミカライズ1巻だけ既読です
本編の感想は特にありません、コミカライズと同じで演出も作画も声優も可もなく不可もないですが、逆に視聴を継続するような魅力が感じられなかったので2話のOPで切りました、ダサすぎて


☆釘宮病(令和)
令和になってまで釘宮理恵(45)を酷使するの、もう辞めませんか
キャストのここが旬の若手だったらな……と視聴中何度思ったことか
釘宮が令和に一線級の若手と張り合うのは流石にキツすぎる

ブルース・ウィリス、失語症で俳優引退しましたね
いや、俺もこんなこと言いたくないよ
水瀬伊織Pだったしさ
辞めろって言ってるわけじゃないです、
ただヒロインとかのメインキャストはもう厳しい
OPで嘘みたいにダサい萌え萌え(死語)キャラソン歌わされてて悲しかったよ俺は
年甲斐もなく彼氏に媚びている母親を目撃してしまった時の居た堪れなさに近い
オーシャンズ8 という洋画の吹き替えの釘宮理恵は最高に良い仕事してたので、主役の脇を固めるにはまだまだ素晴らしい声優だと思う
助演女優賞という道もあるじゃん


☆漫画家ガチャ
漫画家ガチャ、という言葉をたまに聞きます
原作者は(多分)コミカライズの担当漫画家を選べないわけですが、漫画って画力以外の実力も必要になる総合芸術なので、漫画家の実力が残酷なぐらい如実に出る

そして、あまり数字の話はしたくないけど、正直小説と漫画では市場規模の格が違う
2022年 出版科学研究所が公表してるデータだけでも電子出版売上の88%以上を電子コミックが占めている
単純計算すると、漫画は小説の8(~15)倍ぐらい売れるわけです
コミカライズした作品は普通はIPの収益の殆どを漫画が賄っている状態になるわけなので、担当漫画家の力量によって販路の拡張度合いが変わってくる

例えば転スラとかは大当たりの漫画家を引いたおかげでコミカライズが爆売れした結果、潤沢な予算で映像化してもらえたお陰で今日の地位を築いています
原作はかなり酷いよ


☆アニメ化ガチャ
新規層を開拓するためにも優秀な漫画家を当てる豪運が必要になることは前述の通り
じゃあ、仮にコミカライズが成功して映像化が決まったとしてそのクオリティも漫画と同じぐらい大切じゃないですか?
転スラが異世界はスマートフォンの中でと同じぐらいのカスみてえなアニメで終わってたらこんなに売れてなかったと思うよ俺は

勿論アニメ制作会社も馬鹿じゃないので、ここ十年ぐらいですっかりなろう原産アニメのノウハウが貯まってきたような感じがあって、限られた予算の中で、原作の世界観を尊重しながら初見で観ても普通に楽しめる良アニメ化をした作品もかなり増えてきてはいるんだけど
(例:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました、黒の召喚士、ダンジョンの中の人など)
光あるところには影もあって、まあこういうアニメも出てきてしまうよな……という感想

最近はYoutubeにノンクレジットの動画が上がって、それを導線にアニメ本編を視聴するヲタクもいます
今やOP、EDはただのクレジットではなく、短時間で作品の世界観を梱包して提示する販促映像の役回りがあるわけです

そんな作品の自己紹介のようなOP映像で、毒にも薬にもならないゴミみてえなキャラソンを背景にcv釘宮理恵のヒロインが踊ってる映像を見て本当にそのアニメに興味を持てるか?って話をしてます
少なくとも俺はスタッフのセンスを信用できないから視聴できない

もうゼロの使い魔の頃から時代は変わったわけですよ
外資系サブスクサービスの品質向上によって合法的にいつでも誰でも深夜アニメが視聴できるこのご時世、深夜アニメはもうとっくにキモヲタだけの所有物ではなくなって久しい
あのOPで喜ぶのは、でっかいリュック背負って分厚い眼鏡を曇らせながら秋葉原で同人誌を買っていたキモヲタク君だけ
いつまでそんなガラパゴスな商売をしてるのか

データとか持ってないから憶測になっちゃうんだけど、転スラを買い支えてる消費者のボリューム層って多分普段深夜アニメとかあんまり観ないライト層なんじゃないですか?
そういう層に浅く広く訴求できたからビジネスとして成功したわけで、それに追従しろとまでは言わないけど、この時代に本当に一部のディープなキモヲタクの需要を満たすためだけのアニメを作るのはある意味で不誠実な気がする

☆制作陣のセンス
この作品、先述した真の仲間とかと予算感は大差ない気がするんだけど、
じゃあその真の仲間(OPもEDも世界観に寄り添った優しい楽曲と映像)とか黒の召喚士(普通に凝ったアニメだしOPがすげえお洒落 岸誠二作品っぽい)とかを制作したスタッフだったら、もっと原作の世界観を尊重したセンスの良いOPに仕上げてくれたんじゃないのかな、と思ってしまう
制作期間も予算感も似たようなアニメなのに明暗が分かれる要因、俺はアニメ制作スタッフの原作への理解度と愛だと思います
運が悪いよな、原作ファンには同情する

納期が定められている中で、職人たちのこだわり、なんていう一切お給料にならない厚意みたいな気持ちの有無によってアニメーションのクオリティが支えられている、という業界の歪つな現実にもっと向き合うべきなのかもしれない
俺も、今読んでいるお前も

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

典型的なバカなろう系… に見えて、ちゃんと作ったなろう系という感じ

1話 3.5 典型的なバカなろう系… と思いきや出来は案外悪くもないような? ちょっと見たい気も

かつてSF畑の人が、創作で安易に『光速』とか『絶対零度』とか使うとキレていた印象があります。
光速を達成するには無限のエネルギーが必要というのはそうなんですが、でも魔法のある世界ですから質量保存の法則とか成り立たないし、じゃあ光速度不変の法則も成り立たなくても良い気もするし。
すごく速いを比喩的に光速と言ったりもするし、そう目くじら立てなくてもいいじゃん、SF畑の連中はうるさいなぁ、と創作を擁護したいと思う方なんですが…。
そうやってうるさいことを言っていたからSFは滅んだんだよ、と。

でも、あえて同じことを言わせてもらいます。
安易に無限とか使わないでくれませんかね?

本当に無限の力があったら、使った瞬間宇宙が滅びませんかね?
せめて必要な力を上限なしで自在に発揮できるという意味で無限というなら良いかと思ったのですが、だとすると「魔力の1/3を消費する」が意味不明になる。いや無限の1/3ってなんだよ…。

∞なんて出しちゃうからLV-UPした時のステータス上昇とかも楽しめないし、なんでこんなことしたんですかね?

まあ『こういう問題に気付かない人、もしくは気にしない人だけが楽しめる作品です』という振り分けのために、あえてバカな設定を出したのかもしれませんが。

さて、では∞は「なんかよくわからん都合の良いチート」という意味として、気にせずに楽しめるかどうかですが…。

とりあえずアニメスタジオJCSTAFFですか。
JCといえば昔は質が低かったですが近年はすっかり質が上がった、という認識のあるところですが、本作は微妙ですね。低いというほど低くはないですが本気を出せばもっと綺麗に作れるはず。
まあ本気で作るほどの作品では無いのでしょうけれど…。

とはいえ、気が抜けた感じながら、さすがJC。崩れてはいないし女の子のキャラデザは可愛いので、充分ではあります。

そして内容は… とりあえず∞の問題さえ目を瞑れば、それ以外は不快感は少ないですね。
異世界から別の異世界への転移というのでわかりにくいですが、その世界の常識が無いから自分がチートであることに気づいていない、という展開が、今のところ不自然じゃない。
今後同じことを繰り返せば別ですが。

ヒロイン達は自分の常識に照らして主人公を否定していたが。立証されたらすぐ謝罪するなど、対応は普通。ちゃんと謝れるのは偉いですね。

王と勇者は失礼ですが、ざまぁされる立場なのでヘイトを溜めているだけでしょうし。

なんで魔物の森に行こうとしているのか、という理由が実は魔物だったから、と明かされるなど。
いや人間が入れる土地なら、住人が居ても別に不自然じゃないとは思いますが。
火山のすぐ近くで住んでいる人もいるわけで、危険なら絶対住まないはず、なんてことは無いんですよ。
でもまあ、意外性があるところは悪くはないです。

あれ、∞の問題さえ目をつむれれば、案外悪くないのかも?

これはどうも、ちゃんとわかっている人が、あえて知能指数を下げてバカが楽しめるように書いているかもしれませんね。
あっと口が悪かった。子供向け作品が書ける人は、素直に尊敬できるのに。
でも、なろう読者が喜ぶ作品を書けるのは、立派な技術ですね。

わかっている人の作品なら、ちょっと見てみたい気も。

ただ見るのに知能デバフが必要、ということは決して手放しに称賛できる作品ではないので… まあ見るかどうかは考えます。
本数の問題もありますし。

全話感想

いや、思ったより全然悪くなかったです。むしろ良かった。
ちゃんと作ったなろう系、という感じですね。
何がちゃんとしているか。
圧倒的チートを持った存在に対する周囲の扱いとかがちゃんとしています。

主人公は圧倒的なチートであるから魔王軍、人間側両陣営から味方になるように求めてくる。
両陣営とも、主人公と敵対しないように注意深く振る舞ったり。
主人公も自分が強いことは自覚しつつ、それをただ闇雲に振るうのではなくちゃんと自衛のためだけに使おうとしたり。

そんなに圧倒的に強くてどうするんだよ、という問題に対しても、ささやかな平和を求めるだけの小市民だからとか、隠棲する理由もちゃんとしていて、力を振るう時もヒロインが傷ついた時とか必要な時だけで。


なろう的チート存在が居たら、その世界の人々がどう振る舞うか。それがちゃんと作られているわけです。

…いや当たり前なんですけど!
それすらできていないなろう系が多すぎるんですよ…。
というわけで、本作はちゃんと作られたなろう系でした。

そして特筆すべきはヒロインの可愛さでしょうね。
釘宮理恵、まだまだ全然メインヒロイン行けるじゃないですか。
かつて一世を風靡しながら、最近はあまりメインヒロインはやっていない印象でしたが、いや全然いけますね。
フェンリース、可愛かったです。

オープニングの歌の得も言えぬ気恥ずかしさも良かったですね。

まあすごく高評価の傑作というわけでもないのですが、好きになれる良い作品でした。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

5話までの感想
ひょっとしたら面白いかも?ってか5話までは非常に楽しく観ています。
{netabare}1話がアレで辟易する内容だったけど、2話以降からはめきめきと面白くなる。
個人的に「序盤酷かったけど途中から面白い方向へ化けたなろう作品」としてスライム300やモブに厳しい~がありまして、これもその部類に入る…かも?
ってか1話、監督の岩崎良明って聞いたことあるけど何作ったか覚えてないなぁEDがラストピリオドっぽいなぁと眺めつつ、2話で初披露されたOPを見てようやく調べたら本当にラストピリオドで、正解した自分を誉めてもらいたい気分(名前で思い出せない段階でダメですやん)。
まぁ原作がどんなだかは知らないけど「原作がどうであれ、アニメスタッフ次第ではいくらでも面白く出来る」ってのを渇望してたので、これは本当に頑張って欲しいトコロ。
なにがどう面白いのか具体的な説明はし辛いんだけど、OPやEDだけでなく全体の雰囲気が非常にラストピリオド(アニメ版ね)っぽく、あれが好きだったって方は1話は無かったこととして2話から観てみるのもいいかも?

──と思ってたら5話で分岐点が。
厳密には次の回が良作かダメななろう系かの分水嶺になりそう…と思って慌てて感想書いた次第。

要は主人公がそれまでの行いを後悔するのかどうか。
いやぁ、その…ダメななろう作品ってのは、主人公が後悔しないorそもそも後悔するような失態をしない。
もっと言えば、画面に映ってない所で多大な迷惑を被ってる人が居る・主人公は恨まれて当然なのに、何故か作中世界では大絶賛される。
おっさんMMOにおける「こんなゲームすぐサ終だろ」とか、もふもふの「強制収容所かな?」とか、作品世界内にそういう声があって然るべきなのに写さなければ無い扱い。
メタ的な経緯としては「主人公が失敗(誤った選択)をしても後悔や反省をしないのはケシカラン」なのを「主人公が誤った選択を選ぶのはケシカラン」と誤解した?
(誰も「主人公は常に最適解を選らばなければならない」なんて言ってないのに、そう解釈する人がたまに居て話しにくいったらありゃしない)
これが進行して「どんなに悪手を打っても作中では成功扱い」になって、それをストレスフリーだと礼賛する始末で、こうなっちゃうと、もう…ね。

この作品だと「強大な影響力を持っていながら世界情勢に無頓着だったがために大切な人が不幸な目に遭う」が5話で起き、これを6話でちゃんと受けられるのかどうかがとても気になる。
同期に放送されてる出来損ない~が同じ展開で、そっちは思い切りアレで失意のドン底に落とされたので、こっちはマジでいいトコ見せて欲しい。
というかこっちまでアレだったら私の精神がもたんよ。{/netabare}

6話感想{netabare}
あちゃー、こうなっちゃったかー。
ま、まぁ、スタッフは手を尽くして「なろうの臭み消し」を頑張ったけどこれが限界ってことだろう。
決して手を抜いてるとは思えないのでそこまで酷くは言いたくない…落胆はあるけどね。

いま一度自分の5話までの感想を見返してなにを期待してたかというと「主人公がそれまでの行いを反省すること」な訳だけど、もっと具体的に言えば──
初代ルパン3世のEDで「この手の中に抱かれたものは全て消えゆく」ってあるじゃん?
要は惚れた女に限って死んでしまう、自分が危険な存在なので大切なモノを巻き込んでしまう。
その運命を呪うなり抗うなり、それをやってくれることを期待したんだよねぇ。
もしくは、そこから長じて「オレに関わると不幸になる」と言って別れる作りの作品も数多あるワケで…シティーハンターとか。
メタ的には、次のヒロインへ次のヒロインへと乗り換える体のいい言い訳ではあるけど、先人が築いた黄金パターンだけあって説得力はある。
それくらいのことはして欲しかったし、それ(女と別れる)が嫌だったら自分に降りかかる災いの根本に目を向けようよ。

まぁその、一番悪いのは「このまま放っておいたらお前の住む世界にも害が及ぶ」ってコトもない全くの部外者を召還(拉致)した王様で、金髪勇者ですらその被害者で「元の世界に返せよ、そうでないならこの国を滅ぼす」って態度であっても仕方ないとさえ私は思ってる。
なので金髪勇者はクズキャラには映ってないし、それよりものうのうと不問に終わらせた主人公の方がクズ人間でして…。
怒りをぶつける相手を間違えんなよと。

まだ途中だし、今後そっち方向への掘り下げとかやってくれるんだろうか…だったらいいんだけどなぁ。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

65.6 12 魔物でラノベ原作なアニメランキング12位
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (95)
394人が棚に入れました
かつて「真の仲間ではない」と勇者パーティーを追放されてしまった英雄・レッド。 そんな彼だが今は、生涯の愛を誓い合ったお姫様で恋人のリットや、元勇者で大切な妹のルーティと共に、辺境の地で薬草店を営みながら、ゆったりと平穏な日々を過ごしていた。 「私って本当に幸せなの。こうしてレッドと綺麗な景色を見られるなんて」 「またお兄ちゃんと一緒に過ごせる日が来て嬉しいな」 最高の宝石を手に入れるために旅に出たり、絶景を眺めながら美味しい食事をしたり、気持ちいい温泉に浸かったり、楽しみや喜びを大好きな人たちと分け合う至福のひととき。 たとえ世界に何があっても、この幸せな時間は揺るがない――。 "のんびり楽しい薬屋経営"、"愛する恋人&妹との暖かい生活" 報われなかった英雄による幸せいっぱいな第2の人生が再び始まる。

声優・キャラクター
レッド:鈴木崚汰
リット:高尾奏音
ルーティ:大空直美
ティセ:釘宮理恵
ヤランドララ:雨宮天
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

後半になるとかなり面白いし深い。演出と省略が惜しいかも。

 実は3,4話くらいで一回なんの話なのか分からなくなって放置していたんですけど、期も終わるしちょっと見るか…と思って見たら、後半の方が面白かったです。

 1話で気になっていた「勇者の交代」に焦点が徐々に合ってくるにしたがって、面白さが増して行きました。

 相変わらずちょっと説教臭くはあるんですけど、ストーリーの出来自体は1期よりも良くなっていた気がします。話の引き延ばしかと思った前半もいろいろ後半に関わってきますし。
 テーマ的にも「真の仲間」という命題が「勇者」に絡まって、結構深い話になっていたなあと思います。

 今の時代ですから「戦う」=「働く」という置き換えをしてしまいます。そういう目で見ると、労働こそが正義なのか?と考えてしまいました。資本主義という宗教、価値を強さ=経済に置くという風に見えます。

 正論を貫く原理主義的な思想の狂気も感じられました。洗脳という観点で働くことが正義という部分も今の経済力絶対の風潮を感じました。
 この点で「スローライフ」という本作の主題が非常に効いてきます。人間らしさ、多様性などですね。

 そして、恋愛についても同様で主人公とヒロインの関係性が話の解決に効いてきました。何といってもラストのカタルシスが宝石の話の伏線が回収されたのもいいですね。
 もちろん「真の仲間」についても、ドラマがあり、それが主人公サイドだけでなく敵である新勇者側を丁寧に描いていたのもまた素晴らしいと感じました。

 これは原作通りなんでしょうか。だとすればまず原作をほめるべきでしょう。ですが、2期のアニメ化にあたってこの構成にしたのも良かったと思います。
 ただ、もうちょっと前半を「面白く」できなかったかな、と言う気はします。演出なのか省略なのか。1期から感じていましたが、話もキャラもテーマもいいのに「面白み」がちょっと不足している気がします。その点で非常に惜しい作品ではありました。

 あと本作で気になったのが「女言葉」と、女性のバトル時の「はあ~」の掛け声やポーズですね。本作に限ったことではないですが、このテンプレ演出が気になりました。「フリーレン」「ダンジョン飯」などではもうやってないですよね?「無職転生」もそうかな?この辺の演出にA級の作品と差があるかなという気がしました。

 したがって、ストーリーはテーマ的には5点で面白さ・演出のポイントでマイナス1点で4。キャラは配置が素晴らしいので5点。声優さんもそれに合わせて4。作画は3点。音楽は3点でいいかなあ。

 テーマ的に深いし結果的に全体の話は面白かったけど、エピソードの面白さが不足して、テンプレ感がぬぐえなかった、という印象でした。ただ、続きは気になりますので、是非3期もお願いします。





{netabare} この話、使えない加護を持つ主人公、姫であることを止めたヒロイン、そして勇者である故に自分を殺してきた妹。アイデンティティに問題を抱えたこの3人と、勇者兄妹のパーティー仲間の思惑。プロットは結構面白いと思うし、丁寧に話を追うと悪くないんですよね。

 そして、2期の初めもいいじゃないですか。勇者が交代するって結構面白い視点だと思います。ただ、冒険に出る理由が結婚指輪のためって…うーん…エピソードの作り方がちょっと下手なんでしょうか?

 キャラ造形と設定、プロット…つまり構想のレベルの高さにエピソードが追い付いていないと言えばいいのでしょうか?あるいは省略が下手なのもあるでしょう。

 そう…省略ですね。なぜ、こんなに冗長感があるのかと言えば、スローライフやモノローグの寄り道が多すぎて、話が展開しないことが最大の課題だと思います。今回のスタート地点がもし1期の7、8話くらいに入っていればかなり上質な異世界モノになっていたのではないか?と思います。
 スローライフがしたいのにできないなら、いっその事スローライフパートなんてバッサリ削ればよかったのに…

 1期の1話の作画が妙にいいので、その水準でもう少し話を整理していれば奥行のある話秀作になったのでは?という気がしてなりません。

 続きは気になるので、見ると思います…が、飽きてきたら一回寝かせるかもしれません。 {/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今更ですけど、略称は「真の仲間」だそうです^^;

この作品の原作は未読です。
そう言えば、「追い出される系」の作品が2024年冬アニメには2作もあったんですね。
同じ系統の作品のレビューが連続するのは全くの偶然だと思いますけれど…^^;


「真の仲間ではない」と勇者パーティーを追放された英雄・レッドは、
辺境の地で薬師として幸せな新生活を送っていた。

かつての仲間であり生涯の愛を誓った恋人のリット、
「勇者」の加護から解き放たれた妹のルーティ、
そして大好きな人たちと、これからも穏やかな日々を過ごしていきたい――。
そう願った矢先の出来事だった。

「新しい勇者が現れました」

世界を救うために立ち上がったのは、ヴァン・オブ・フランベルク。
至高神デミスへの強い信仰心と正義感に溢れながらも、純粋であるがゆえの危うさを抱える少年だった。
新たな勇者は先代魔王の残した飛空艇を手に入れるため、仲間と共にゾルタンを目指す。
聖方教会の思惑も絡み、警戒を強めるレッドたち。

その来訪は“祝福”となるのか、あるいは“災い”となるのか。
愛する人たちを、愛おしい日々を守るために、再びレッドが動き出す!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

自分たちの平穏な日常を守るために戦う…
これって立派な戦う動機になっていると思います。

それに気が付いたらレッドの周りには守る者だらけになっていました。
恋人のリット、妹のルーティーにルーティーの友達であるティセ…
世の中の男女構成比率がちょっとおかしくない…!?
という側面が無い訳ではありませんが、日々の安定した生活を守るために日々身を粉にして働く私たちと通ずるモノがあると思います。

もっとも、私たちはこんなに奔放では居られませんし、男女の構成比率も極めて全うですけれど…

話は変わりますが、wikiのキャラ紹介欄のリットのところに、「公式サイトの紹介では「ツン期の終わった元ツンデレ」」と記載されていました。

TVアニメ第1期が放送されたのが2021年の秋アニメなので2年半前になります。
あれ、そんなツンデレ要素持ち合わせていましたっけ?
少なくても今期のリットを見る限りでは砂糖より甘々でしたけどね。

そしてTVアニメの公式サイトのキャラ紹介欄を見てみると「ツン期の終わった元ツンデレ」なんてどこにも記載されていないんです。
どこにあるのかな…と思ったら原作の公式サイトのキャラ紹介欄でした。

最新刊情報では、ムッチャ幸せそうなリットが…
それに全然知りませんでしたが、PC版のゲームも紹介されていました。

何でも「本作は元ツンデレお姫様との恋愛、薬屋経営、素材集め、バトル、料理、釣り、農業、ダンジョン探索、ギルドミッション等々、辺境の地で自由な生活を満喫出来る2DカントリーライフRPG。どんな生活を過ごすかは全てプレイヤーの選択と行動次第。この町で貴方の望むスローライフをはじめよう!」
だそうです。
薬草店を盛り上げたり、冒険者ランクを上げたり、女の子と仲良くなったりできるんだとか。

きっと原作サイトを覗かなかったら、絶対知ることのできなかった情報でした。
普段原作サイトを見ることは殆ど無いので、もしかすると色々と貴重な情報を見逃しているのかもしれません。
とは言え、ゲームする時間は無いんですけどね…
でもリットとの甘くてイチャラブな生活が満喫できるなら、プレイするのも全然有りだと思いました。

オープニンブテーマは、ゆいにしおさんによる「routine life」
エンディングテーマは、JYOCHOさんによる「導き、捧げて」

1クール全12話の物語でした。
思い返すとリットの幸せそうな顔を拝みたくて視聴を続けていたのかもしれません。
ラストの展開も大団円で大満足でした^^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スローライフをおくれる奴は単なるリア充なんだな。

 最終話(12話)まで観ました。2024.04.01

 辺境とは何か?この作品、全然辺境でも無ければスローライフでも無いと言う…。タイトル詐欺じゃね?

 辺境の割には勇者他色々な人達がカジュアルに遊びに来ます。交通の便は良い様です。雰囲気的にはロードサイドタウン的な便利で快適な郊外ですね。

 加護の暴走がメインテーマですが、新勇者ヴァンがキレているだけで、加護の概念がイマイチな上に説教臭いです。

 こんなの、男は出すもの出さないといかん生き物だから、強姦致傷くらいは無罪にしろ!とほざいているようなもんでしょ。

 犯られる女が悪いんですよ。派手な服を着てたり、夜遊びしてたり、男を誤解させる様な素振りをするズベ公なんだろ?的な…。

 おっと!奇乳が半分はみ出ているリットさんのことではありませんよ!?

 どちらにしても、何となくな世界観で2期を作った感がヒシヒシと伝わってきましたが、主人公達がまぁ、まともな方なので視聴継続出来たかな?という印象のアニメでした。

……………………………………………………………………… 

 5話まで観ました。2024.02.05

 主人公のレッドさん、2期では楽しく田舎でスローライフをします。単なるリア充ライフです。

 田舎で暮すだけではスローライフになりません。一人で山や竹林に住んでいるのは、仙人か世捨て人の変人奇人です。

 周囲の村人に尊敬され、美人の嫁や仲間に囲まれ、経済的にも恵まれていなければなりません。

 日照りや凶作に備えてあくせく働いたり、貨幣を得るために内職や出稼ぎに行ったり、森から襲撃してくる鹿や猪に悩まされたり、水や入会地の利用権の争いで血を見ないと治まらん状況になったりと、田舎暮らしも大変です。

 1期のレビューでも書かれているレビュアー様がいましたが、リア充ライフだけでは嘘臭い上に面白味がありません。

 そのため、人に特定の生き方を強制する加護や勇者とか色々な設定をぶち込んだため、テーマが振れています。

 そもそも薬屋の設定が死に体になっています。田舎ではそんなに薬の需要もありませんし、材料も自由に手に入らないでしょう。

 田舎の薬市場を破壊する様だったら、同業者の生活をかけた妨害行為もありそうです。

 あんまり世界の設定を考えずに妄想で物語を作っているため、近所にコンビニがありそうな便利な田舎的な嘘臭さがプンプンします。

 田舎に突如出現した金持ちのユートピア、ゲーテッドコミュニティの住民じゃないんだから、リア充の特権階級過ぎだろ!

 人間性の欠如した新勇者が登場して一悶着ありそうですが、レッドさん、ショボい加護しか無いはずなのに追放前より強くなっているので、あっさり倒すんでしょうか?

 「田舎でご都合主義的リア充ライフしてみた!」に、改題した方が良さそうです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

72.5 13 魔物でラノベ原作なアニメランキング13位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (346)
1151人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みにくい白鳥の子

(2021.5.2初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 略称『ツキミチ』1クール全12話
  ※ 最終話後、第2期制作発表あり。

🌕 ❰全話試聴して❱
{netabare}
 本作は原作ファンとして今期の期待作のひとつだった。ゆえに期待を込めてアニメ評価は最初はオール4.5からスタートして視聴中に修正。最終的には、原作を100点とするなら80点の満足度でとても楽しかった。

 主人公と従者達を主軸にして話の寄り道をせず、キャラの登場を制限したことが吉となったと思う。コメディ演出でライトな作風だったことも結果的によかった。作画は彩り豊かな亜空風景が印象深い。とりわけ優秀な作画という訳でもないが、作風との相性が良く、見せ場に相応のリソースが割けていたので不満は全くない。

 最終話後に2期制作も発表されて頼もしい。2期で主人公は、人と魔族との戦争にどのように対応していくのか。主人公とある意味同じ立場の新キャラ2名が、主人公とどう関わるのか。

 1期は原作にあった上記の新キャラに纏わるサイドストーリーは潔くカットされた。それを2期に持って来ることは間違いないだろう。そこに構成の妙を感じる。1期が亜空建国が主軸なら、2期は主人公の亜空外での商売上の人間ドラマが主軸に、と色合いが明確になりそう。

 必ずしも原作通りに進むとは限らないだろう。場合によっては、1期では省略された豪商レンブラントの真実の深堀りも描かれるかもしれない。2期が実に楽しみだ。
{/netabare}

以下、放送前投稿 (2021.9.23推敲)
{netabare}
 原作は、2012年2月から2016年8月迄『小説家になろう』にて連載された。現在、なろうアカウントは無くなった。

 2013年5月からアルファポリスより書籍が刊行。2021年7月時点で既刊17巻(本編16巻+番外編1巻)、コミカライズ既刊9巻。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数170万部突破、アニメ放送直前には200万部突破と勢いある作品。

 アルファポリスサイトで無料で読める小説は、書籍のダイジェスト版。漫画は最新の一部のエピソードは無料で読めるよう。

 本作は2020年10月に「2021年アニメ放送決定」のニュースがあった。それがきっかけでコミックを読み始め非常に気に入った。その後ラノベも読み始め現在2周目突入中。

 2021年4月28日、昨秋の特報に次ぐPVが公開され、そこで本作が同年7月放送開始と初めて告知された。

 同時期放送作には、大好きなラノベ原作異世界ファンタジー作品が多い。本作以外では、「はめふら2期」「転スラ2期第2部」「現国」「精霊幻想記」と合計5作品もある。個人的にアニメに費やす時間がますます増えそうだ。

 上記の中では最も遅い告知となった本作、PVを視聴してお笑いの真打ち登場の感。キャストが豪華で皆さんの演技が楽しそう。PV最後の劇伴がツボだった。以上の中でコメディ要素は「はめふら」といい勝負だろう。日本神道の神様が登場したり、日本の時代劇かぶれの主人公の配下がいたり、と他作品とは一味違った日本推しがなかなかユニーク。

 監督は『ログ·ホライズン』『FAIRY TAIL』などの長期シリーズが代表作の石平信司氏。ファンタジーにコメディを馴染ませ長期人気を保った実績がある。本作でも期待している。
{/netabare}

❰主人公について❱
{netabare}
 17歳の高校2年生の深澄 真(みすみ まこと)は、両親と神との昔の契約で理不尽にも勇者として片道切符で異世界に召喚させられた。

 彼は異世界では日本での年格好のまま。配下の多いカリスマ最強主人公となるが、飾らない人柄で天然。だが、ある事情で勇者にはならなかった。それでも異世界での彼の魔力量が人外。戦闘力もチート。さらに周りの助力も大きく、商材にも恵まれ彼の立ち上げた商会はどんどん大きな存在となる。彼はその甲斐性と性格の良さから、ハーレムも可能なほどの財力と地位をじわじわ築くがその気が全くなく特定の異性との色恋とも無縁。

 そんな所は転スラのリムルによく似ている。但し容姿が日本基準では平均、本作の異世界基準ではブサイクという設定で、人型時の美形なリムルより親近感がある。

 個人的に真に魅力を感じるのは、弓道で一芸に秀でている所。所属していた高校の弓道部では彼は副部長だった。弓道の才能以外は全てにおいて平均的だが、地道な努力家で面倒見も良く彼を慕う美人の部員が二名いた。しかし鈍感で恋愛には不器用。女性から告白されてもギクシャクするのが関の山。弓道があるので恋愛優先になることはなかった。ありのままの自然体で、まだ若いのにどこか落ち着いてる彼。しかし道理や礼節を弁えない存在は、たとえそれが神様であろうと堂々と立ち向かう。そんな鷹揚な雰囲気と反骨精神を持つ主人公像が好ましい。

 弓は異世界で彼の戦闘手段として最大の武器となる。彼は召喚後も、時間があれば無心に的を射る鍛錬を欠かさず、弓道を精神修養の一貫として続けている。そこに禅定の静寂美が感じられるが、弓道ならではの魅力だろう。一芸に秀でその道を極めんとする彼。普段は一切の力みが無いが、いざという時は極限の集中力を発揮して敵を討つ彼。なかなか格好いいと思う。
{/netabare}
❰配役について❱
{netabare}
 初回は声優の配役で、シン(巴)の声に個人的にかなりミスマッチ感があったので評価を下方修正。

 美女になってからの巴の外見上の声はあやねるでも合ってるが、竜体の声は誰ともわからない下手な物真似を聴かされてる気分で失笑した。まあ竜体の声は1話以外は出番ないだろうし、アニメは原作よりギャグ主体で作風が軽い。その内に忘れて気にならなくなるかもしれないが初回はがっかりだった。

 巴は外見が美女に変化して後、ヲタクで残念な部分もある。が、本質はこの世界を管理する女神も干渉できない何千年も生きている最強の上位竜の一柱である。その賢さと強さは半端ない。原作中、マコトは巴を頼りになる兄貴のようだと表現したことがある。やはり相応の落ち着きと滲み出る風格も感じられる演技とそれに合う声を期待する。

 姉御肌感が自然に滲みでる声優に演じて貰いたかった。女性らしい声のみならず、時に男前でドスも効く声色が出せる、例えば沢城みゆき、本田貴子、田中敦子あたりの幅広い演技力ある声優が理想。

 その後、巴役の佐倉綾音の演技は田中敦子に似てる感あり。しかしまだ若い。滲みでる年輪が足りない。やはり人生経験豊かな30代半ば以上の声優演じる巴が望ましい。

 それ以外のキャスティングは概ね満足。特にハイランドオークのエマ役の早見沙織。キャラの透明でキラキラの瞳以外は早見沙織の声に全く合わない、というのがギャグとして笑える。

 2話から登場の災害の黒蜘蛛の化身の澪の声は巴ほど違和感なくていいと思う。世界的大ヒット作『鬼滅の刃』の炭治郎と禰󠄀豆子兄妹コンビがそのまま真と澪の主従コンビに。大ヒットの験担ぎか。ネタとしても悪くない。炭治郎と真はすぐに同一声優と気付くが、禰󠄀豆子と澪はキャラクターが違い過ぎて、声を聴いただけでは同じ声優とは気付きにくいと思う。共通点はどちらもかけがえのない家族であること。炭治郎と禰󠄀豆子は血縁者で家族なのは当たり前だが、巴と澪は真にとって恋愛対象でなく家族同然の関係性で愛情と信頼を深めていくから。

 また『神様になった日』の主人公とヒロインのキャストが本作の真と巴になってたが、そちらは視て無いのでインパクトゼロだった。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
🌑第一夜「勇者…失格」(7月7日 23:00 - 23:30)
 物語4.5→4.0, 声優4.5→3.5
{netabare}
 漫画第1巻(第一夜『勇者…失格\(^o^)/』第二夜『「世界の果て(ピリオド)」のその先で...!?』第三夜『フラグは立つか立たざるか』第四夜『おしかけドラゴン』)より

〈異世界の 水戸黄門に なり得るか〉

 原作からのバイアスが掛かったため、予想以上に大袈裟なギャグシーンの多用と軽すぎる作風に初回は馴染めず戸惑ったため評価は若干下げた。しかしもう一度視て、コメディアニメとしていい線いってると思い直した。作風にもっと馴れたらまた評価上げるかもしれない。

 一番ウケたのはEDテーマ。まさかまんまの水戸黄門...やってくれる、いいセンスだ。時代劇の勧善懲悪+ファンタジーコメディのエンタメとして割り切った方向性か。今後も石平監督の手腕に期待。

 OP映像の登場キャラでラノベ第3巻(漫画第6巻)迄をアニメ全12話で描くと予想。果たしてどうなるか楽しみ。

 原作の『ツキミチ』は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』同様、小から中の山場の積み重ねで、成り行きまかせでも主人公の強運とチート能力がじわじわと主人公の立場を引き上げる系の物語。それではアニメの1クールから2クール程度の尺では話をどこで切っても間違いなく中途半端になる。

 『ツキミチ』は主人公が三枚目であり、特に漫画版は、ギャグネタ豊富でコメディに徹底できる資質が『デスマ』以上。ならばストーリーで魅せようとするより、視聴者に「ストーリーは中途半端だったけど楽しかった」と思ってもらえれるようコメディに振り切って、キャラの魅力を耀かせた方が成功しそう。

 この初回のノリが最終的に吉となり、2期が生まれることを祈りたい。次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
🌘第二夜「災害の黒蜘蛛」(7月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第1巻(第五夜『おとぼけ侍』第六夜『「災害の黒蜘蛛』第七夜『ディープラバー🖤』)より

 いいテンポで話は進む。作風の軽さも少し馴れてきた。

〈亜空間 なつかし夢の 秘密基地〉

 本作の魅力の一つは、子供の頃に秘密基地を作って遊んだワクワク感を呼び戻してくれること。ただ秘密基地といっても亜空はスケールが違い過ぎる。

 彼の記憶にある日本の原風景がモデルの亜空は、水があり自生する自然の恵みありの全ての生き物が生活出来る1つの大地。真はその力をコントロールする事は出来ないが、規模も徐々に成長し拡大し続ける。その力を与えたのは日本神道の神様。当に天地創造の神業。

 アニメで非常に楽しみだった一つがこの彩り豊かな亜空を拝むことだった。異世界の中の異世界、この原作者の発想は素晴らしい。

 また亜空は避難(逃亡)先。この異世界で何でも好き勝手出来てしまう両刃の剣。夢がある反面、テロリスト、サイコパスや世界征服の野望ある者には絶対に渡してはいけない危険な存在と言える。そこが真のこの異世界での立位置に大きく影響していくが、それがどうなるかアニメでも楽しみだ。

〈制作に 遊び心が キラリんと〉

 水戸黄門のテーマは初回のみの特殊EDだったようで出落ちのネタだった。本作は鬼滅兄妹の声優採用など、他にも探せばネタがいくつか仕込んでるかもしれない。これは楽しみだ。
{/netabare}
🌗第三夜「ヒューマンショック」(7月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第八夜『シム亜空!?』第九夜『人外大移動』第十夜『理解不能』第十一夜『ヒューマンショック』)より

〈あらすじ〉

 マコトが巴と契約した時に生まれた亜空に、マコトを領主と認め忠誠を誓う住民が一気に増えた。初めての縁あったエマを筆頭とするハイランドオーク族おおよそ100名にプラス、エルダードワーフ族たち、上位竜の巴とその眷属のミスティオリザードたち、元災害の黒蜘蛛の澪とその眷属のアルケーたちだ。

 その後、マコトは残酷な現実を受け止めざるを得なくなった。亜空の住民には崇敬に近い愛され方をされたので油断してたら、まさか同族のはずのヒューマンと呼ばれるこの世界の人類には露骨に見下され、さらには魔物認定され討伐を仕掛けられた。しかも他の言語は自由に使いこなせるのに、ヒューマンの使う共通語だけ不自由だった。読み書きと聞き取りは努力で可能になっても、発音は努力虚しく身に付かなかった。

 しかしマコトは従者と共に逞しく生きていく。天敵の女神に対し、さらに怒りを蓄積しながら。

 そしてマコト、巴、澪の三名は、諸国漫遊する豪商の息子と従者という設定で、亜空産の果物を馬車に大量に積み込み出発。初めてたどり着いた街は"絶野"と呼ばれるヒューマンの住まう最果ての地だった。

〈理不尽な 神の仕打ちに 凹む日々 心安きは 人外のみか〉

 無尽蔵な魔力が源の神レベルのチートな能力と、(異世界基準の)不細工なルックスの主人公。これくらいの絶妙なバランス感覚が原作の売れている要因の一つなのかもしれない。

 アルケイの初期移住者は原作は4名のみだが、なぜかアニメではミスティオリザード(ラノベ原作では108名)並の数になってたり、僅かなカットと流れ等の細かい違いはあれど、ここまでほぼ漫画に忠実。そのため新鮮な面白みは少なく物足りなくなってきた。が、アニメならではのネタが時折顔を覗かせ新鮮でアニメも悪くない。

 今回笑えたのはBGMがいい仕事した悪代官と廻船問屋ネタ。

 あと巴が飯抜きで荷物番となった際、原作では「お、鬼ですか若ー!!!」の台詞が、アニメでは「あーっ、鬼ですかー!」で、そこはクスッと。

 台詞をマコト1人から、花江夏樹と鬼頭明里演じるマコトと澪の2人への語りへと微妙に変更。これはネタとしてよりわかりやすくするための変更かもしれない。
{/netabare}
🌖第四夜「あとのまつり」(7月28日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第十二夜『ざわめきの夜』第十三夜『姉妹の事情』第十四夜『あとのまつり/(^o^)\』)より

 今回は水戸黄門エンディング第二段が実に楽しい。曲調をオリジナルからよりロック寄りに、歌い手を主人公からヒロインへ、ソロからデュエットへ、と第一段と趣をがらっと変える工夫がいい。第三段をかなり期待。もしあるなら今度はどうアレンジするんだろうか。

 ここまで視聴して言えること。どうやらアニメ2話で漫画版1巻分(エピソード7話)消化、という制作の基本方針があるということ。そしてアニメは堅実で動くカラー漫画として優秀。作風の軽さも味方してテンポが実に良く、今回では水戸黄門風一件落着シーンの演出、特殊ED2などの独自ネタもあってとても楽しかった。

〈あらすじ〉

 マコトと澪が宿へ戻る途中、リノンという名の一人の少女が泣きながら接触してきた。聞けば、行方不明の姉を探してさ迷っていたという。マコトはその姉トアが弓道部後輩の長谷川と外見が瓜二つと知り、リノンの接近がたとえ罠でもこのまま放っては置けなくなった。

 そして巴が望む勧善懲悪道中の始まりは、リノンの姉の救出劇となるのだが...。

〈格さんは 当てる言の葉 核となる 街消え去りて 虚しき荒野(あれの)よ〉

 最後のマコトのアニメの台詞「バレたら隠せないし。ああっ、もうっ、日本語が変だ」が妙に心に残った。世直し道中の最初が一つの街の壊滅というトンデモなオチ。なんとなく大掛かりな舞台セットを用いる懐かしのドリフの全員集合コントを思い出した。

 アニメがギャグコメディに振り切ってるのは正解。そうでないとツッコミたくなる。

 街の破壊中、住人は関係者以外は全く出てこずぼかしてるが、状況的に巴と澪の所業は住人の大量殺戮をもたらすはず。住民の安否確認すらしないマコト。普通はシャレにならないが、おばかなギャグと思えばスルーできる。

 まあ魔物が横行してる命の軽い異世界のこと。マコトも不慮の事故としてドライに割り切って、やっちゃたものはしょうがないと、犠牲者のことはそれほど気にしてないのだろう。犠牲者はヒューマン族で、知り合い以外はマコトが大切にしたいと思える存在でもないし。

 マコトは本気出したら巴も澪も敵わないという。アニメでのマコトの実力発揮はまだまだこれからだろうがこの3名の所属する亜空は既に、この異世界唯一の核兵器保有国、と言っても問題なさそうだ。
{/netabare}
🌕第五夜「よくばり馬車の旅」(8月4日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十五夜『よくばり馬車の旅』第十六夜『グロリアス·ディナー』第十七夜『亜空改造計画』第十八夜『ファンキー·コート』)より

〈あらすじ〉

 マコトは"巴と澪は混ぜるな危険"と判断。巴を武者修行の名目で別行動させた。その後マコトと澪はトア姉妹と偶然救出した冒険者3名を馬車に乗せツィーゲの街を目指す。

 ひとつの街の壊滅という不祥事は魔物来襲のせいにしてごまかし、冒険者として、また商人として、マコトと従者はしたたかにその歩みを続ける。

〈異世界の 男のロマン 冒険者 旅は道連れ 友は増えゆく〉

 道中遭遇した魔物を討伐しながら進む道のり。同行冒険者の生々しい獲物の解体にドン引きしたり、憧れの漫画肉を堪能したり、場違いなほどハイテクな冒険者ギルド発行の冒険者カードに感動したり。

 マコトは、残念な外見と言葉の不自由、という欠点を抱えつつも、いつでも戻れる安全で快適な亜空があって、いざとなれば自身の底知れぬ力があって、頼れる多くの家族のような仲間もいる。

 なんだかんだあっても、マコトの異世界道中は刺激的で楽しそう。今回もアニメの原作再現度は高く安定して面白い。原作未読の方が新鮮でもっとワクワクしそうだ。
{/netabare}
🌔第六夜「ナイスミドルの憂鬱」(8月11日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十九夜『情に厚い人格者(ナイスミドル)の憂鬱』第二十夜『商人ギルド加入試験...!?』第二十一夜『いカニも美味!』), 漫画第4巻(第二十二夜『あの夏の記憶』)より

 今回は漫画4話分のエピソードを無駄を省くことでアニメ1話に巧くまとめていた。巴の分体の柿のつまみ食いはアニオリ。原作のどこかにあるかもしれないが少なくとも今回の漫画の該当部にはなかった。そのセンスはポイント高し。どうやら漫画では出てなくてもアニメでは毎回分体の出番を作るつもりなのかもしれない。同じくアニオリの蜃気楼都市の解説演出もグッド!

 名も無き巴分体は本作では希少の、いやかわ(癒しの可愛い)キャラ。その推しは物語上もとても大切。今後も亜空シーンでは分体を出来るだけ登場させて欲しい。

〈あらすじ〉

 まだFランクのマコトが冒険者ギルドの掲示板でたまたま見つけたSランクの依頼。それはその求める素材が手元にさえあれば特殊ランク扱いで受けられる依頼だった。たまたま自身が既に持つ魔物ルビーアイの瞳が使える。

 依頼主はツィーゲの街随一の豪商。その商会に出向き、主パトリック=レンブラントと直接面会して素材提供。泣くほど感謝されるマコト。それは依頼達成と同時に商会立ち上げの志あるマコトに強力な後ろ楯が現れた瞬間であった。

 その後商人ギルドの登録と食堂での食事も済ませ、人心地ついた後亜空に戻ったマコトに巴から緊急に念話での呼び出しがあった。

 行ってみれば巴と澪はやはり混ぜると危険だった。澪もアニメや特撮のヲタクに目覚め、仲間には相変わらず気苦労が絶えないマコトだった。

〈商人(あきんど)は 清濁飲んで 進む道 右腕無くば 叶わぬ道よ〉

 まさに人生を語る水戸黄門のテーマソング『あゝ人生に涙あり』の歌詞こそが、この世界に生きるマコトには良きバイブル。

 商人としてド素人のマコトには商会運営のノウハウを教えてくれ、後ろ楯ともなる有力者が必要だったが、運良く街一番のパトリック商会に取り入ることに半ば成功した。

 パトリックは敵も多くやり手商人なのは誰でも分かるが人格者と言えるだろうか。実は漫画では、パトリックの美化された過去の伝聞を商人ギルドの受付嬢がマコトに滔々と語る。アニメではそれをカット。マコトはその話の先入観でパトリックを評価してしまう。

 まだ17歳のマコトは人を信じやすく見る目が甘い。が、さすがな巴。普段の暴走キャラとは裏腹。大人の洞察力で何かに気付いたよう。実に頼もしいマコトの右腕だ。

 軽いコメディでも人間描写はかなりシビアなのが本作の魅力のひとつ。強欲ではないお人好しキャラはマコト以外はかなり少数派。特にヒューマン族はそのほとんどが欲望に忠実でしたたかなキャラばかり。

 鏡のように悪意には相応の反撃で応えるマコト。時に情け容赦がない。しかし彼の本質は日本人らしく平穏を愛する17歳の高校生の甘ちゃん。それを補う従者との関係性はとても魅力的に思う。アニメでは今の所戦闘力以外は悩みの種に見える澪も、きっと巴とはまた違う方向でマコトの良きサポーターに成長していくだろう。
{/netabare}
🌓第七夜「秘薬精製」(8月18日 23:00 - 23:30)
 物語4.0→3.5 キャラ4.5→4.0
{netabare}
 漫画第4巻(第二十三夜『秘薬精製』第二十四夜『今日から僕は!!』第二十五夜『世直し劇場』第二十六夜『わけありトップランカー』)より。
 [第二十七夜『二つの顔』第二十八夜『裏道の小石』はカットされ今回で4巻終了]

 原作は今回のあたりから人間の暗黒面を赤裸々にする傾向がより強くシリアスでハードな部分が今まで以上。アニメの今後はコメディ路線を守るためどうするかに注目。

〈あらすじ〉

 マコトは絶野で知り合ったレベル114のアルケミーマイスターのハザルと共にレンブラント宅を訪れる。そこでマコトはハザルの秘薬精製を見学することに。ルビーアイを主原料とするそれは呪病の特効薬。レンブラント氏の妻と二人の娘がその病で絶望的だったがその薬さえあれば助かる。

 ハザルは難なく秘薬を作りだし投薬段階へ。しかしうっかり八兵衛も真っ青のハザルにマコトの苦労は続く。が、なんとか試練を乗り越えミッション完了。

 その後マコトは帰宅途中に巴と澪に合流。すると数十人の刺客の集団来襲。巴とマコトのみで難なく刺客はほぼ全員半殺し。事情を問えばレンブラントを恨む呪術者に嵌められ誤解があっての襲撃と判明。結果マコトは彼らを全員赦すことにした。

 刺客のリーダーは冒険者トップランカーのライム・ラテ。彼は贖罪として冒険者を引退した。しかし心根に男気溢れるライムは将来に見込みありと巴に評価される。そして巴の配下となり密偵として新たな人生のスタートを切ることになった。

〈弥七殿 八兵衛殿も あらわれて 世直しごっこ まことあわれに〉

 BGMがしっかり水戸黄門してた。弥七ポジションの役者も揃い巴は楽しそう。一方の若は体を張った苦労とご老公の定番台詞の羞恥でうち震えるのみ。なんとも哀愁漂う憐れさよ。

 巴とライムとの件は、往年の人情豊かな時代劇のオマージュとして成立するほど巧く演出してたと思う。マコトの柔道による捕縛の作画もなかなか様になっててよかった。巴分体がワンカットだけだが登場したのも好い。

 ただし人間の醜い部分がクローズアップされるエピソードゆえ、コメディとしては若干の不完全燃焼感あり。巴によるレンブラントの実像暴露とその対処を原作からかなり端折った。コメディに水を差ささない程度のシリアスに収める配慮か。レンブラントの本質は原作でもマコトは知らないままなのでそれもありか。

 おかげで巴の智恵の深さと度量の大きさが原作ほど伝わらなくなってしまった。原作未読なら気にならないだろう。しかし原作知るとやむを得ないとは言え物足りない。ゆえに今回は作品評価とキャラ評価を下げた。

 今までは簡略化されることはあってもエピソードを丸々カットすることはなかったが、次回は漫画第4巻の残りの2話と第5巻の前半の4話分をすっ飛ばすのは確実。そして5巻の後半の第三十三夜からスタート。話の流れ自体は自然に繋がりスキップしても問題は全くない。だが、特に5巻の4話分(第二十九夜~第三十二夜)の扱いに関しては今後どうするか非常に気になる。
{/netabare}
🌒第八夜「亜空ランキング」(8月25日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第5巻(第三十三夜『きっかけはオーク』第三十四夜『亜空ランキング』第三十五夜『シャドウテイル·ハンター』)より

 前回は原作の大幅カットでレンブラントの実態をぼかしたことで栄養不足だったが、今回は栄養に十分配慮してる健康的なダイエットに成功してる感。カットしても先々に問題ない部分は躊躇なく原作からすっぱりと。それでも原作の持ち味をアニメで申し分なく再現していた。

〈あらすじ〉

 亜空に戻ったマコトと巴と澪にエマからの問題提議があった。亜空の戦士の戦闘訓練で参加者は完敗が続くため、マコト達との実力差に凹み自信喪失中とのこと。そこでマコトは参加者を調査した結果、訓練に関する種族間の情報交換の少なさに気付く。

 その実状から巴は対策を立てる。それは全種族参加の個人戦を七日に一度開催してランクづけすること。それはお互いの秘術をぶつけ合い切磋琢磨することが目的だった。またランクづけは戦士としての適性を見極めることができ、別の道で亜空に貢献してもよいという弱者救済策でもあった。

 その後、マコトが冒険者ギルドに赴くといつものギルド嬢から依頼があった。レベル1,000超えの巴と澪に、ライム・ラテの後継となるトップランカーを育成して欲しいと。そこでマコトは巴を派遣して顔見知りのトアのパーティを鍛えることに。そしてトア達は巴のスパルタ式の指南により、否が応でもトップランカーとして羽ばたく基礎を身に付けることになった。

〈巴こそ 師とするならば 道極む 長き年月 生きる智恵ゆえ〉

 何千年も生きてる上位竜巴は全体を見ながら的確な判断を下せる参謀にして武の最高指南役。元災害級の魔物の澪は相変わらずマイペースでマコトと食にしか関心がない。そのコンビが絶妙で面白い。

 しかし澪は今回のトマトの件がきっかけで、巴とは別の道で亜空での貢献が始まりそうだった。少しずつ亜空は発展し、その住民も成長していく。そして、適材適所で亜空はこれからますます発展していくんだろうな、と思う話だった。

 亜空が磐石な存在になるほどに、駄女神の管理する弱肉強食のハードな世界に身を置かずともマコトは人外の仲間とだけで幸せに生きて行ける。だが、いつも面倒事を引き当てるのが彼の宿命。お人好しにも亜空外との人々とも付き合い続けざるを得ない。

 毎回のマコトの川柳の心の嘆き、それは逆にどんな時も前向きな彼の器の大きさの表れ。常人は嫌なこと面倒なことが降りかかっても嘆く前に放り出すのが一般的。しかし彼は一旦関わった以上は好き嫌い関わらず最後まで責任を持つのだ。

 主人公の特技が"弓道"という設定がここで生きる。弓道で培った集中力と忍耐力で的を射た結果を最後は達成してしまうのが彼の真骨頂。常に己はニュートラルで自力も他力も自在に活用できるマコト。彼は若くて甘ちゃんに見えて実は達人かも。でなければ多くの実力者を従える彼の人望の大きさは生まれようがない。

 さて、個人的に原作で好きなキャラが今回最後に登場。次回アニメでどう描かれるか楽しみだ。今の所はアニメは別キャラ中心のサイドストーリーを挟まぬ方針のようで、主人公マコトと従者中心のエピソードが続く。原作は群像劇としての旨味もあるが、アニメも回が進めばその味わいも楽しめるだろう。ぜひアニメ第2期を制作して欲しい。

 今期は残り4話。原作とアニメそれぞれの味わいを楽しもう。
{/netabare}
🌘第九夜「喰うか喰われるか」(9月1日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十六夜『人外大宴会』第三十七夜『深澄神!?』第三十八夜『喰うか喰われるか』)より

 アニメでようやく登場のツッコミとボケのお笑いコンビ、スポーツ飲料アクアエリス。いつも一緒で天然ふしぎちゃんに振り回される常識人の真面目ちゃん。他の類似作品ではいそうでいないコンビ。特にエリスが好きでアニメ登場が楽しみだった。電波系の独特なキャラで原作では一人ぶっ飛んでて存在感が抜群だったが、アニメでどこまでその妙味を再現出来るか楽しみだ。

〈あらすじ〉

 ツィーゲでの商会設立の祝いの宴で盛り上がる亜空。マコトは屋外の壇上の玉座に在って住民たちとの交流を楽しんでいた。

 そこで澪の配下のアルケーのアキナから報告を受ける。万能の秘薬素材として希少種のアンブロシア。マコトは澪にその花の群生地を調査してもらっていたが、ついに見つかったとのこと。それはティナラクの森にあるという。しかし、その地にはアンブロシアを管理する種族が住んでいるらしい。

 その他にも様々な報告があったが万事順調そうで安心のマコト。その夜、彼は弓の修練に時を忘れて没頭する。するとマコトの気配の変化に慌てる巴と澪。それはマコトが死んだかのようで、巴と澪は心配のあまりマコトの側に駆けつける。

 そこで、巴の分析により衝撃の事実が判明。射に集中する度に、マコトの魔力の保有量が膨大に上がり、同時に亜空も拡張し続けると。マコトは理解不能のその事実に落ち込んだ。澪はマコトの無事に泣いた。そして巴は、もはや神業としか言い様がないマコトの力の前に、ただ笑うしかなかった。

 その後、ツィーゲでの逗留先での一騒動などもあり、マコトは澪のご機嫌取りも兼ねて、アンブロシアの群生地の視察に二人きりで向かう。その道すがら、見ず知らずのヒューマン三人の冒険者たちがマコトたちを尾行していた。マコトは界の探知で彼らは無害と判断、澪に蜘蛛の糸で足止めだけさせてとりあえず無視。そして現場に無事到着。するとそこには、アンブロシアの保護者が二人待ち構えていた。

〈亜空こそ 生きる喜び 育む大地 主(あるじ)加護満つ 寄る辺なるかな〉

 万事順調の陰にマコトあり。天地創造の神業は、マコトを貶めた駄女神でも出来ない。日本の神様がマコトの守護神だからこそ、亜空の存在とその維持も際限なく可能なのだろう。気候は穏やか。自然の恵みも豊富で、外界で食べらない種類豊富な自生の果物がある。農作物もすくすく育つ。ドワーフの生活技術が行き渡り、巴あって最高の武芸向上環境がある。当に楽園。住める民は幸せだ。

〈まちづくり 主違えど 人外の 民似てくるは 不思議なるかな〉

 『ツキミチ』マコトと亜空の住民は、たまたま同期で放送中の『転スラ』リムルとジュラ・テンペスト連邦国の住民の関係と非常に似ている。

 リムルとマコト。性格は世代設定は違えど結構似てる。だが、強さと見た目はそれぞれ独特のものがあるため意外に被る印象は少ない。とは言え、リムルは困難を乗り越える度に、その世界の生きる者の頂点を目指すかのような進化が続く。対してマコトは、自ずとその能力は世界の創造神に近づいていく。その意味ではマコトの方が突き抜けてユニークで面白い。
 
 ついでながら『ツキミチ』と『転スラ』の主人公の配下は、役割や外見上でなどで被るキャラが多いと思う。たまたまなのか意図したものかは不明なれど、キャラ被りは探すと結構沢山いて、ネタとして面白い。

 キャラ被り濃厚なのはエマとシュナ(正反対な外見はギャグか)。澪とシオン。巴は複合性強く、大賢者とヴェルドラが主成分でベニマル、ハクロウ、ソウエイの隠し味ありか。
 
 外見上もろ被りは、エルダードワーフのベレンはカイジン。ミスティオリザード上位戦士のリディはガビル。ハイランドオークの上位戦士アガレスはゲルド。そして今回登場のアルケーの進化した姿の白衣姿のミナトはベスター、修験者の法衣着用のホクトは初期のクロベエ。

 そしておそらく次回登場予定のガイコツさん。アニメ同時期で、僅か一週間の誤差で初登場の転スラのアダルマンと丸被り。よほどご縁があるようだ。

 また、アキナと転スラのハルナも、出番少なく地味ながら同じ立位置で結構似てるキャラ。本作のアキナは澪の配下で助手のアルケー、ハルナはカイジンのお手伝いでシュナに師事し織物勉強中のゴブリナ。種族や外見こそ違えど、どちらも内外共に可愛く存在感あり。

 以上、同時期放送で視聴中ということもあり、つい転スラと比較してしまったがどちらもお気に入りの作品だ。一番の共通点はどちらの作品も都市開発ゲームの魅力があり、主人公は仲間を家族として非常に大切にすることか。

 なろう発表開始時期が1年遅い転スラの方が、本作を参考にした可能性があるかもしれない。だがパクリとは思わない。設定上で多少の類似性があっても話には独自性があり、面白さに甲乙は付けられないからだ。


 さらにアニメのネタとして、マコトと転スラのユウキは同一声優であることから、穿った想像も成り立つ。例えば、リムルのライバルのユウキは、リムルのせいで世界征服の目的果たせず、宿命として死して後、無意識にマコトに生まれ変わることで、別な異世界で再び覇権に挑むってこと。

 今生は世界征服は懲り懲りのユウキの魂。それよりも、リムルを参考に権力自体には興味無く、仲間を守ること優先で周りから自然に後押しされる形で不動の地位を得ることが天命だったりして。特技は別として、マコトとユウキは外見上、小柄な黒髪日本人な所とか似てるし、そんな妄想するのも楽しい。


 ところで今回、アンブロシア(保護する種族はこの花を紅蓮華と呼ぶ)の群生地で澪を妹扱いして手を繋ぐマコト。そして次回のアニメのサブタイトル(漫画の第三十九夜と同一タイトル)。

 以上から『鬼滅の刃』思わせるもの複数浮上。本作はどんだけネタがあるのやら。もう今回の巴同様に笑うしかない。
{/netabare}
🌗第十夜「鬼の隠れ里」(9月8日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十九夜『鬼の隠れ里』第四十夜『嵐の前触れ』第四十一夜『しょんぼりアンデッド』)より

 この調子だと、コミカライズ第7巻の最後がアニメ今期の描く範囲になりそうだ。

〈あらすじ〉

 マコト達と、澪の蜘蛛の糸をかいくぐって付いて来たヒューマンの冒険者3名は、アンブロシアの保護者アクアエリスコンビに泥棒とみなされ攻撃を受ける。その時、澪は怒りで冷静さを欠き頼りにならず。そこで、攻撃に巻き込む危険がある冒険者達をなんとかしてもらおうと、仕方なく念話で巴に救援を要請した。

 そして足手まといな冒険者達は全員、巴により亜空内の蜃気楼都市に転送する。そこで一転、マコトと澪は反撃に。勝負は一瞬で決まり、アクアエリスを拘束して彼女たちの住む里に向かった。

 アンブロシアをヒューマンから守っていた種族は森鬼と呼ばれるエルフに似た種族。里の長老たちにアンブロシア収奪の誤解を解くため事情を話すマコト。

 とりあえず表面上は理解され歓待される流れになったが、その後、思わぬ出逢いとトラブルがマコトに降りかかることとなった。

〈出逢いには 亜空の未来 変える鍵 あると思えば 全てが吉よ〉

 マコトと亜空に起こるいろんな変化がアニメでも面白い。ただ、アニメのエリスは全体的にコメディ演出が多いためか、雰囲気に埋もれて原作ほど存在感がなかったのは少々残念だった。

 今回から登場の新キャラ、森鬼(もりおに)のモンドに大塚明夫、そして新従者のリッチは津田健次郎、と渋い声のキャスティングで少し意外だった。主役が明るいテノールで、上記二人は落ち着きと深みあるバスバリトンの声域と声質。既に登場のレンブラントの井上和彦も同類で地声はバリトン系。

 以上、若者主人公と彼を取り巻く同性の年長者は、コントラストがはっきり。キャラが絡んだ時、ハーモニーとしてとても味わい豊かだ。
{/netabare}
🌖第十一夜「さようなら」(9月15日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第四十二夜『さようなら』)、第7巻(第四十三夜『亜空改造計画 Season 2』第四十四夜『ととさま』第四十五夜『人ではないナニカ』)、第8巻(第五十三夜『深澄真の消失』第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』)より

[上記は、第四十二夜以外は、内容の一部でもアニメで描かれたものを含む。第7巻(第四十六夜~第四十九夜)、第8巻(第五十夜、第五十一夜)は完全カット]

 予想から外れ、原作が大幅アレンジされエピソードは大胆にスキップ。アニメは最終話に相応しいドラマチックなエピソードを選択したためと思われる。

 そのため、Aパートは第四十二夜の内容がほとんどだが、Bパートはそれ以降のエピソードをかなり簡略化して、今回の最後への繋がりのため必要最低限の内容にとどめていた。アニメ最終話のサブタイトルは、漫画第四十九夜と同一だが、内容は全く違うだろう。

〈あらすじ〉

 亜空で原因不明の爆発が起こり、巴が血反吐を吐いて倒れ意識不明になった。マコトは巴の介抱は澪に任せ、新従者のリッチと共に亜空に戻ると、爆発現場は惨憺たる状況で死傷者多数。

 そこに、蜃気楼都市に招待した冒険者の生き残り一名の記憶がマコトの頭の中に流入。そのためマコトはすぐにこの惨禍の原因が冒険者達にあったことを突き止める。そして悪意と傲慢で亜空の住民を殺した冒険者の生き残りを処刑するマコト。彼は初めての自身の殺人の罪を冷静に受け入れた。が、その後感情が爆発。殺人は後悔はせずとも犠牲者の死に慟哭した。

 その後、気持ちの整理をつけたマコトは、反省し今後の蜃気楼都市の改善策を講じ、新従者を"識"と命名。そして彼を伴い学園都市ロッツガルドに、レンブラント氏の後ろ楯で自身の商会の支店設立と留学のため向かうことになった。

 ところがその道中、女神にマコトは見つかり彼は単独で見知らぬ地へ突然転送される。そしてその先で思わぬ未知の強敵に襲われることになった。

〈新しき 骨太配下 加わりて 識と歩むは 人の道かな〉

 ”識”は、元リッチでアンデッドだったが、生前はヒューマン。ヲタク趣味もない同性の求道者同士。マコトより年上だが従者の中で一番マコトと気が合いそう。

 そして人間の常識で分かり合える仲間が増えたマコト。識は、この世界で商売する上でも、実務上この上なく頼もしい存在になるだろう。

 原作者の作りだすキャラは、役割分担をよく考えた上で巧妙に配置されてると思う。

 今回はシリアス多めでコメディに徹底出来ない状況になり、マコトの心の川柳はなし。今回、亜空の王として脱皮したマコトには愚痴のような川柳は場違いだからだろう。

 今回のメインエピソードは個人的に好きな所で、Aパート全体の作画と演出は秀逸。モノクロ演出で血を強調して殺人の罪を象徴するセンスもいい。そして、原作とは違うアニメの予想外の展開は新鮮で、個人的にはこれはこれであり。果たしてどんな最終話になるのか非常に興味深くなった。

 原作未読のアニメ視聴組でこの作品が気に入った方は、ぜひ漫画版だけでも読んでアニメとの違いを味わって欲しい。原作には、より複雑な人間模様が描かれ、アニメと違う楽しみが必ずあるはずだ。

 ところで、今回初登場の新キャラのソフィアの声優は、沢城みゆきが担当。❰配役について❱で書いたが、個人的に本作では巴役のベスト筆頭は彼女。意外、まさか彼女が別の役で出演するとはびっくり。それなら、キャリア違いのギャラの差で予算が上がるかもしれないが、巴とソフィアは声優を入れ替えて欲しかった。

 そうすれば、人生と声優キャリアの差により、滲み出る風格がアップして、巴の存在感は今以上になったと思う。佐倉綾音も実力派で、田中敦子の声にやや似ている感の巴の演技は、決して悪くはない。だだ比較すると、ソフィア役の方がより相応しいと思う。
{/netabare}
🌕第十二夜 (終)「月が導く...」(9月22日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第8巻(第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』第五十六夜『変態頂上決戦』)、漫画第9巻(第五十七夜『青い光』第五十八夜『痛み分け、あるいは勝者なき朝』第五十九夜『おかえりなさい!』)より、AパートとBパートの冒頭迄。以降は第7巻と第8巻から最終話に相応しい部分を抽出してエピローグとして構成。

〈あらすじ〉

 マコトと対峙したのは、ヒューマンと魔族との戦争で魔族側についた冒険者最強とされる"竜殺し"ソフィア=ブルガと、巴と同じく上位竜が人の姿になった”御剣(みつるぎ)”ことランサー。そこは戦場で、彼らはマコトを女神が寄越したヒューマンの加勢とみなし問答無用に命を狙い攻撃する。

 嘗てない強敵にマコトは間一髪で攻撃を躱すが不利な戦いが続く。そこで最後にマコトは指輪による魔力の封印を全解除して反撃。結果、神業級の魔法が発動し、その威力は核攻撃か天変地異の如くとなった。そして、その大地の抉られた跡地には巨大な湖が誕生。ソフィアとランサーはかろうじて生き長らえたものの、戦場の兵士の犠牲者多数となる大災害となった。

 マコトは亜空の自室のベッドの中で目が覚めた。澪によって既に傷は跡形もなく癒やされ、再び順調な日々を取り戻す。そして、マコトが代表で識が実務補佐、新たに巴がスカウトした森鬼たちやドワーフを従業員とするクズノハ商会のツィーゲ店がオープン。マコトのヒューマンの世界での躍進がいよいよ始まった。

〈クズノハの 勢い誰も 止められぬ 国はもとより 女神だといえ〉

 ということを2期に暗示した今回、核撃級バトルアクションになかなかの見所あって面白かった。構成が絶妙で、今期の主要キャラは僅かながらでもほぼ全員登場。最終話に相応しいまとめ方だ。

 巴の分体推しが僅かでも毎回必ずあったので、コモエが登場することは想定済みだったが、いいタイミングで登場した。最後のマコトの独白と、上げて下げる心の川柳二首もセンスいい。

 ひとつ残念だったのは黄門ED第3段は無かったこと。ひそかに"識"歌唱によるそれを期待していた。来期でもあったら嬉しいが、ネタとしては賞味期限切れでさすがにそれは無いか。

 今期の第七夜から原作と構成が異なり始めた。そして最後の二話はアニメ独自の流れになったので、2期は原作とアニメの構成の多くは一致しないと思われる。今回ちょっとだけ登場した勇者二名とその仲間たちのエピソードも盛り込まれ、マコトたちがあまり登場しない回もあるはず。2期制作は既に発表済み。どんな続きが視られるのか、今から楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この手の「異世界モノ」では安定感があり、しっかりと作られている部類

【レビューNo.94】(初回登録:2023/11/12)
ラノベ原作(なろう発)で2021年作品。全12話。
この作品、ABEMAでやたら一気観配信されてるって感じで、リアタイを含め何
やかんやと(完全じゃなくても)4回位視聴してるんだよな。
爆発的な面白さはないけど、安定して観てられるって感じ?!
1期の最後に「2期決定」が発表されてましたが、次の冬アニメでしかも連続
2クールでの放送決定ということで、1期のレビューをしておこうかなっと。

(ストーリー)
平凡な高校生「深澄真」は、
・両親が元々異世界人で、日本へ渡ってきた。
・その時の女神との契約で、2人の大切なものを捧げるという契約があった。
そのため、突如異世界へヒューマン(異世界の人間)を救う勇者として召喚され
てしまう。
しかし異世界の女神の「顔が醜いから」という理不尽な理由から
・クーリングオフとして、別の勇者を召喚する
・「醜いからヒューマンとは交わるな」ということで「ヒューマン以外の言語
 が理解できる能力」だけを付与される
そして、この異世界の果てに捨てられたのだった。
しかし真は
・現世の神から(女神に問題あることを知っていたので)予め加護(能力)が
 与えられていた。
・また現世では肉体的にも魔力的にも負荷を受けて鍛錬するような生活してい
 たらしく(月で重力から解放されるみたいに)異世界ではその負荷から解放
 され超人的な能力が発揮できる。
というチート能力の持ち主だったのだ。
異世界の果ての荒野を3日3晩彷徨った真は、魔獣に襲われているオークの娘・
エマと出会うのだった。

(評 価)
・「異世界モノの様式美」を意識した作り
 ・タイトルの「異世界道中」とか作中にも時代劇ネタが入っているなど、調
  べてみると作者はやはり時代劇好きのようです。
  時代劇人気の理由のひとつはその様式美にあると言われています。
  (高貴な身分を隠しての悪行の調査~正体を明かして悪事を白日の下に晒
   す~決めゼリフ・殺陣を交えた「懲悪勧善」展開)
 ・本作も大きな流れは
  {netabare}・上述の通り異世界の果てに飛ばされるも、チート能力で
  ・「上位竜」を従者に →姉御侍風美少女「巴」に変身
   「災厄の黒蜘蛛」を従者に →一途な黒髪美少女「澪」に変身
    2強のハーレム要員ゲットw
  ・ヒューマンと交流するため街に出向くも、亜人っぽい顔立ちにヒューマ
   ン語が話せない、そしてとある理由からヒューマンに恐れられてしまう。
   しかしそれとは裏腹に巴が管理する「亜空」と呼ばれる空間に
   ・真が最初に助けたエマらオークやドワーフ
   ・巴、澪の眷族のリザードマンやアルケー等
   亜人種がどんどん集まってきて「蜃気楼都市」が建設されていく。
   (この辺が「劣化転スラ」と揶揄される所以であるが)
  ・そして農産物やドワーフ製作の工芸品を売るために、商会を設立。
   クズノハと名乗り自らの正体を隠し、ヒューマンと交流するようになる。
   その過程で見えてきたヒューマンの街の闇の部分・蔓延る悪を成敗!
   (真自身が積極的に正義を貫くというよりは、巴と澪が先走って大暴れ
    的な要素が大きいがw)
  といった感じで、時代劇の形式美ならぬ「異世界モノの様式美」をしっか
  り継承し、あまり余計なことをせずこの手の作品としては割と丁寧に作ら
  れているという印象ですね。
 ・主要キャラの方も2大美女
  ・巴(CV: 佐倉綾音)
  ・澪(CV: 鬼頭明里)
  に加え、街を総括する大番頭的存在として
  ・エマ(CV: 早見沙織 ※何故かエマさんは美少女化されなかったw)
  ・主人公真(CV: 花江夏樹)
  結構豪華な声優陣を配し、ギャグなどはスベッているところも多いですが、
  巴と澪のハチャメチャぶりに花江さんらしくツッコむ展開やはやみんの手
  綱を握るしっかり者の演技などは上手く機能してるなという印象です。
  それにこの手の作品にしては、結構末端のサブキャラも丁寧に扱っている
  なあというのも好感が持てますし。 

 まあ早い話がテンプレ展開ってやつですが、それでもしっかり作れば安定感
 があり、それなりに面白い作品に仕上がるなという印象ですね。{/netabare}

・2期ありきの構成だった?!中途半端感があった1期
 しかし安定感はあるが、テンプレ展開がメインゆえにそれ以上の突き抜けた
 面白さがないのが・・・
 {netabare}・異世界の女神にロクな能力を付与されなくても、環境の違い等で結局チー
  トやん。(この辺がちとチグハグ)
 ・一応「異世界世直しファンタジー」という触れ込みらしいが、その要素が
  かなり薄いやん。
  それよりも街づくりや商会設立等いろいろと手を出して、何かと中途半端
  に終わったな。
 ・真自身にも「(元々この世界の住人であった)両親の軌跡をたどる」とい
  う目的があったが、そんなことはもっと後回し。
 上述のように個々の要素はよかったのですが、全体像でみるとこの作品はど
 こを目指しているのかわからないって感じなんですよね。
 まあ最後に「2期決定」と種明かしされて、1期はそういう位置づけかと納得
 はしたのですが・・・{/netabare}
 
個人的にはストーリーの中途半端感は否めませんが、キャラの掛け合いは総じ
て面白かったと思いますし、ラストの戦闘シーン
(女神に見つかり、最強の敵がいる戦場にいきなり強制転移させられる)
の作画レベルも高く見応えもあったので、
「俺たちの異世界道中はこれからだ!!」
エンドで終わっても別に不満はなかったんですが・・・
(この手のなろうとかじゃあるあるだしw)
むしろ2期を連続2クールでやるだけの意義ある作品を提供できるのか、そちら
の方が不安なんですけどね。
そういう意味では2期を観ないと正当な評価はできないところですが、1期もこ
の手の「異世界モノ」にしては(テンプレ展開ながらも)他の量産型作品と比
べしっかりと作られてる感があったので、そこそこよかったという印象ですね。
ちなみにWikiによると、日本テレビ史上最高金額で海外セールスされたとかw
ホンマかいな?!

OP「ギャンブル/syudou」
ED「ビューティフル・ドリーマー/Ezoshika Gourmet Club」に加え
   「ああ人生に涙あり(水戸黄門)」をキャラソンでぶっ込んでくるとかw
「ギャンブル」の歌詞はYOASOBIに引っ掛けて
「~俺は夜なんて駆けない~未来に賭ける~♪」はなかなか秀逸だったし。
(ちなみにadoの『うっせぇわ』はsyudouの作品)
OP/EDはどちらも結構好きだったかな。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 21
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転スラの元ネタ?

よくある異世界転生無双もの

{netabare}
最初は結構面白かったけど、だんだんとつまらなくなった。
相変わらず花江主人公はノリが寒い。
心の声がやたらと多くてそれが全部寒い。
周りの女のノリも寒くてきつかった、あの蜘蛛と青髪両方とも頭がピンクで本当にきつい。

戦闘も面白くない。
OPのラスボスっぽい髑髏ですら完封するし、面白みがない。
俺TUEEEE自体が嫌いというわけではないんだが、俺TUEEEEにしてももう少し見せ方を工夫してほしかった。
その点最終回の戦闘に関しては面白かったんだけど。

世直しをするのかと思えば街を破壊しまくったりなんというか、何がしたいんだって感じのアニメだった。
前世要素が活きているのは良かったけど、どうせ活かすならもう少し活かしてほしかった感はある。

まあダラダラと見れる点で言えば決して悪い作品ではなかった、ただ物足りなさがある。基本的に可もなく不可もなくって感じの展開を繰り返すアニメだった。起伏がない。
最終回に関しては上手くまとめていたと思うのでその点で少し評価高め。

街づくりパートとかを見てると転スラってこの作品のパクリなんだなって感じた。転スラこの作品よりは面白いと思ってるけど。
正直、蜘蛛や龍、骸骨が美少女、美少年化する展開普通に面白くないからやめてほしい。
そっちを人化させてなんであのブタを人化させないんだとも思った。
正直二期はいらないです。何で海外人気があるのか。

OPがスルメ曲でした。
歌詞が面白いw
{netabare}
1話 5/10
始まり方からはぁ...てなる。
ああ、けど神と言ってもツクヨミという感じでタイトルの月とか連してる感じか。じゃあまだいいスタート。
けど、主人公受け入れ早すぎだろ。
いきなり異世界に行けと言われて行くって。
会話と読み書きはできるようにしてくれるというご都合主義。
ヒロインが気持ち悪い。またチート主人公かよ。
早見沙織の無駄遣い。
これレベル1ってオーバーフロウなんだろうなぁ。
このすばで見た。
いきなりめっちゃ強そうな龍に対抗できるという。
龍がしゃべるのダサすぎる。
まあ転生前もしっかりとストーリーに関わってきそうなのはいいところ。結局主人公チートかよ。
そして龍も美少女化。
なんだこのEDw

2話 7/10
時代劇?ほんとに水戸黄門か?
OPがあんまりよくない...。
CG鑑賞とシーン回想w
おお、目標がしっかりしてるのはいい。
しかも母と父の軌跡をたどるといういい目的。
転生前の設定も活きてきそう。
戦闘以外と凝ってて面白いけどところどころ賢者の孫みを感じる。
ED変えるな 

3話 6/10
名前を与えられると強くなるという、転スラで見た設定。
転スラより先なのかこれ。
転スラってまんまこれの真似事だな。
主人公そんな不細工なのか?w
主人公がヒロイン殴るアニメは珍しいw
逆は多いけど。
出たなろう特有の謎ギルドシステム。
なんで力見せびらかすんだよ。は?
ホテルでイキるテンプレもなぁ...。

4話 9/10
このOPも結構スルメ曲。
いつの間にか今期でトップクラスに好きな曲に。
いやこのウィンドウ何?
知り合ったばかりの人より昔からかかわりのある人を優先するのはいい。
エロアニメかな? 噛ませ感
魔法の結界のデザインが独特でいい。
男の触手プレイ誰得。
町で喧嘩するのはなぁ。
男側が女をぶっ飛ばすってのは珍しい。
 
5話 6/10 
謎おさらい。おさらいとは...。
世直しどころか壊してるじゃん。
主人公の心の声多すぎないか?寒いし。
割って交換しそうなカード

6話 6/10
なんかいつもなろうになってきたなぁ、依頼も試験も。
蜃気楼都市の計画は面白くていいなw
確かに主人公だけ変なの持ってたら浮くしね。
こういうとこの設定がしっかりしてるのはいい。
レンブラントとどっちが味方なのかわからんな。

7話 5/10
主人公の心の声いらん。
髪のない女とか描写するアニメ珍しい。
許してもらえるのかよw

8話 4/10
こんな感じの厳しいリーダーになってるのか。
偶然力を手に入れたのにイキってるのはなぁ。

9話 4/10
ガビルかな?w
ほんと転スラってこれに影響受けてるんだな。
この世界の星座なんで把握できてるんだ?
そりゃ夜伽だろw 今回きついな。

10話 5/10
主人公がほんと寒い。マジで寒い。
なんだこのつまらない戦闘
1割は高い。こっちも骨を仲間にするのか。
骨のままでいいのになぜイケメン化。
こいつを人化するならあのブタを人化してくれw
引きは上手いけど、どうせ復活するんだろうなぁ。 

11話 4/10
どうせ復活。闇落ち主人公草これギャグ?
今度は泣き出したぞ、主人公情緒不安定かよ。
死んだ奴結局存在感ない奴らじゃん。
主人公どんだけ不細工なんだよw
こっから学園で俺TUEEEが始まるの?
なんか学園俺TUEEEを書きたいだけだろって感じの展開だな。
指復活するんすかね

12話 8/10
主人公これでもそこまで強くないのか?
やっぱり俺TUEEEじゃないかw
あの空に飛ばす攻撃絶対弱いだろw結構OPのシーンがあるな。
戦闘シーン面白かった、このアニメで初めて。
これ主人公が旅立つ展開必要だったか?
ロリの子かわいい。主人公マジでサイコパス。
悪くないどころか最高だろこれ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ギャンブル」9.5/10
ED1「ああ人生に涙あり」7/10
ED2「ビューティフル・ドリーマー」6.5/10
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8

64.2 14 魔物でラノベ原作なアニメランキング14位
婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (86)
315人が棚に入れました
本作は、森の奥で暮らす人嫌いな魔法使い・アレンと、国から追われている公爵家令嬢・シャーロットの物語。ある日アレンは、森の中で倒れている ボロボロの令嬢・シャーロットを発⾒する。人嫌いのくせにお人好しなアレンは、彼女を放っておけず屋敷に連れ帰る。家族から不遇な扱いを受け、婚約者にも 裏切られたという彼女に同情したアレンは、シャーロットをメイドとして雇うとともに、自分の屋敷に住まわせることにする。アレンは、シャーロットはどうせすぐに屋敷を出ていくだろうと考えていたが、とあることをきっかけにイケナイことを教え込むことに!?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

視聴の優先順位は低そう。ほんわかアニメで、山もオチもありませんでした…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.22

 良くある、自己評価の低い美少女(処女)をニヤニヤしながら籠絡する系のお話でした。

 これ系の物語は、主人公とヒロインが相思相愛になって合体したら物語が終了なので、サブキャラは合体派と反合体派で分かれてワチャワチャするのがお約束です。

 シャーロットの妹も最終話で反合体派に加入して…。まぁ良くあるラブコメっちゃあラブコメですね。

 シャーロットをハメた王家へザマァすることもなく、殺されかけたのにお人好しでほんわかしたシャーロット…。妹も実家もお咎めなしなんてことある?連座して追放か処刑されるでしょ。

 大体、実家で令嬢を虐待したりして、性格歪ませてから王家へ嫁がせて妃にしようとするなんておかしいでしょ。

 家と家の繋がりが重要な封建社会では、嫁は基本実家のスパイで、実家の権益の代弁者ですよ?しかも、実家のサポートが無いと他の妃に殺られたりするもんだよ?歴史を知らないの?

 日本の戦国時代だって、実家が太くない若しくは潰れたりすると、有名な武将の正妻や母親でも墓も菩提寺も分からん様な状態で歴史の闇へ消えるもんよ?濃姫や諏訪御料人とか有名でしょ?

 最初の不穏な感じは何だったんでしょう。この辺の甘さがなろうDeナーロッパなんですかね。

 アレン自体、世捨て人と言いながら割と社交的で楽しそうだし、アレンの妹も半裸の痴女っぽい格好だし、フェンリルや地獄カピバラみたいな人間に友好的なのか敵対的なのか分からんモンスターはウロウロしてるし、作家エルフや配達猫等の亜人種も楽しそうに自由に暮らしているし、ガワは楽しい異世界なのに、シャーロット周りだけが不穏です。

 これ、結局シャーロットがアレンの元へ来るためだけの不穏設定なので、早々に死に設定になっているんですよね。

 世界観が甘いので何となくギャグにも振り切れず中途半端な印象の本作品…。つまらなくは無いけど面白くも無いという、とても惜しい作品でした。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2023.11.26

 イキナリ出てきたエルフがアレンさん達に寸劇を強要しますが、これが面白く無いんだわ…。

 アレンと、シャーロット以外のキャラはまだ、ポッと出なので、パロディーには早い様な…。しかも、世界観に劇が合ってないという…。

 次回やっと物語が動きそうです。ザマァ展開にでもなるのかな?

………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2023.11.17

 6話、7話でイキナリ登場人物が増加し、居候が増えました!

 主人公のアレンと、ヒロインのシャーロットをくっつけようという陣営(妹、猫、エルフ)と、合体阻止陣営(フェンリル)、そして中立寄りのツッコミキャラ(カピバラ)と、揃いましたね登場人物が!

 このお話、合体阻止要因が足らんなと思ったら、やっぱり出現しましたね。このまま男女の仲にならずにギャグを続けて行くんでしょうね。

 いつものやつになりましたが、安心して観れるというか、もう良いというか…。何とも言えないですね。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.10.16

 ヒロインはいつもの奴です。美少女だけど自己評価の低い処女…。不思議ちゃん寄り。

 この手のヒロインの鉱脈は掘り尽くしている感があります。今期は、似たようなヒロインが豚のレバーにも出ていますしね。

 一箇所にとどまっているので、話のスケールも小さめです。多分、配達屋のネコみたいな奴らが来訪していじってくる展開なんでしょうね。

 私は嫌いではありませんが、多分面白くならないような予感がします。視聴の順位は低めですね。

 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ニューウェーブなろうの幸福論

なろう。

杉田智和と早見沙織のゴールデンコンビという贅沢さ。
どんな役をやっても本人なコンビなのでもう雑念がすごいのなんの。

01
導入はいつものやつなので割愛。

ブラックジャックのパチモンみたいな野郎はかげじつみたいなオレ様ナルシスト。頑張ってイケヴォイス感を出してますがどうやっても杉田。黒髪クールビューティではない役はかなりレア。やたら毛量の多い金髪世間知らずお嬢様だがなにをどうやったところで早見沙織。いつも見てる芸風と違うキャラだが声聞くといつものキャラがチラつくのでアニメを見てる数が多い人ほど頭がバグると思う。

イケナイこととは…。もちろんR18ではございません。ええと世間知らずの箱入り娘で人生に絶望した生きる楽しさや意味を知らない哀れな少女に生きる楽しさ、つまり自らの欲望のままに身を任せることをオレ様が教えてやろう的な。とか言ってなんかお菓子広げてました。はいはいなるほどわかったのでもういいです。

本作は家庭や学校などの社会システムが形骸化してルール支配行動に従うだけの自ら考えるという発想すら持てない自動機械損得マシンが量産された現代において人の褌ハック思考な姑息な生き方が賢いとされては無尽蔵に供給される地位財消費に明け暮れることしかできないオペラントなガチャを回し続けるサルどころか条件反射でクソリプを繰り返す植物人間的なレスポンデントなゾンビが跋扈する現代を痛烈に批判する志の高い社会派なろうでなのである。いや知らんけど。

なろう黎明期の無職転生みたくひたすらに都合のいい妄想に浸るだけのオレツエーから、時代を経て一歩先に進んだ感じはする。見た目はまんまザ・なろうなんだけど、ちゃんと主張というか言いたいことがあるのは伝わる。

自己のキモさに向き合う文学としての初期なろうから、健全で前向きな児童文学へと進化した派生の一類型なのか。商業に乗らないような尖った性癖の他人の妄想と同化して楽しむ初期なろうに比べて、市場が拡大したおかげで開かれた健全な作品が増えてきたのかも。

思ったよりキモくなくて意外と悪くない作品だと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ズレたイケナイこと

原作未読 全12話

人嫌いで森に一人で住む魔法使いの主人公アレンが、同森で倒れていたヒロインのシャーロットを助けて引き取りメイドとして雇うことになりました。

シャーロットはある国の公爵家の令嬢ではあるが、家では虐げられその国の王子と婚約させられたが、一方的に破棄されて謂れのない罪を着せられ逃亡していたところだったという。

そんな真面目なシャーロットを元気づけ幸せなってほしいため、今まで出来なかったことをシャーロットに色々と教えていくお話です。

アレンが行うことがズレていてシャーロットがポカンとすることが多かったですねw

また、アレンの義理の妹を出てきますがこちらも結構ズレていましたw

お話は色々ありますが、そこまで大変なことはありません。

どちらかと言えばほのぼのとしています。

切りがいいところで終わっていますが、シャーロットを追放した国のことをどうするのかについては今ひとつ語られていませんね。

OPは緋月ゆいさん、EDはシャーロット役の早見沙織さんが歌っています。

最後に、この作品には地獄カピバラというキャラが出ていますが、変身すると物凄く違和感がありましたねw

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

84.9 15 魔物でラノベ原作なアニメランキング15位
ストライク・ザ・ブラッド(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2775)
16857人が棚に入れました
《第四真祖》――それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。
その《第四真祖》を監視・抹殺のため、政府・獅子王機関は《剣巫(けんなぎ)》と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。
しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い《剣巫》の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。
対真祖用の最凶の霊槍を携え、魔族特区《絃神市》を訪れる雪菜。
そこで彼女が遭遇した《第四真祖》暁古城の正体とは――!

世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、幕を開ける――!!

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、金元寿子、逢坂良太、石原夏織、三宅健太、井口裕香
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

吸血鬼×真祖×美少女×南海の島×ハーレム=うらやま

南の島を舞台にする吸血鬼ドラマチックハーレムアクションストーリー( ´▽`)
カボチャも吸血鬼に噛まれて、眷属になりたいものです( ̄▽ ̄)
っていうか古城のハーレム展開うらやましすぎです…

1話{netabare}
南の島を舞台にする吸血鬼ドラマチックハーレムアクションストーリー( ´▽`)
カボチャも吸血鬼に噛まれて、眷属になりたいものです( ̄▽ ̄)
っていうか古城のハーレム展開うらやましすぎです…

主人公いきなり発情もとい吸血衝動に駆られる(笑)
まぁ浴衣姿ってこうふんするけれども( ´艸`)ノ
友達には吸血鬼っていうのは知られてないみたいだね

女の子につけられてみたい人生で一度くらいは…とか思ったり(*´▽`*)
つけてた女の子は中学生(‘ω’)ノ
でも古城が吸血鬼だってことはわかってるみたいねw
そして古城さんは結構めんどくさいことは直感でわかるみたいね
さすが主人公、女の子のピンチには…
女の子可愛いパンツとは反比例にすごい強いな

この常夏の島は吸血鬼とか狼男とか獣人とか魔族がいっぱい住んでるのね
真面目系女の子のぬけてる一面っていいよね
とりあえず姫柊かわいいなカワ(・∀・)イイ!!

女の子の財布ってたしかに覗いちゃいけない気がして興奮しますよね←
姫柊ちゃん尾行へたくそでした(笑)
可愛い女の子のお腹の音っていいな(‘ω’)ノ

獅子王機関?高神の杜?
古城は戦争とかテロと同一扱いらしい…
そして姫柊はそれを監視しにきたのね
古城は前の第四真祖に選ばれて吸血鬼になり思い出そうとすると痛みが走るのね…

古城は危うい存在なわけね
抹殺しに女の子に監視されたい(笑)
姫柊ちゃんどこまでもついてきそうだな~(*´▽`*)
こんなかわいい監視役ならうれしい

古城とアヴローラ過去に一体何事が…?
OPかっこいいよな岸田教団&明星ロケッツ!!
{/netabare}

暁 古城(あかつき こじょう)
主人公にして、世界最強の吸血鬼“第四真祖”の少年。元は魔族と無関係のごく普通の人間だったが、本編の約3か月前に先代の“第四真祖”アヴローラからその能力を受け継ぐことになる。第四真祖になったことは、魔族嫌いの凪沙への配慮や発覚した後に与える影響を考慮し、隠している。

2話{netabare}
制服が違うと雪菜幼さが増すな

雪菜の役目は思ったよりも重いのね監視の役目
獅子王機関も大きい組織みたいね(*´▽`*)
OPかっこいいな~☆彡

魔族狩りとか物騒だな
朝から姫柊さん(*´▽`*)ある意味ストーカーだなw
同じマンションの隣の部屋に美少女が引っ越してくるとかうらやま

先生若いというより幼いなw
なつきちゃんかわいい~
先生は正体を知ってるみたいね
叩かれたい←

獅子王機関はこうましの商売敵で古城の天敵?
雪菜ってお嬢様なのねwホームセンターであんなにはしゃげるなんて(*´▽`*)
獅子王機関何を教えてるんだかw

古城の妹元気だな(‘ω’)ノ凪沙ちゃん♪マシンガントークだなw
中学生の方が勉強できるとかwwww
たしかに古城はバスケ部っぽい…一応苦い経験もしてきたのね

古城さんめっちゃ監視されてる
姫柊さんのお風呂上りエロイな
夜二人でお出かけとかデートしてるみたいでうらやま
雪菜…孤児なのか…親がわからないのね

雪菜ってかわいいものが好きなのねwねこまたんw
おっとなつきちゃんに見つかるwが爆発?
逃げるのに慣れてるな古城w

眷獣?爆発?
雪菜の行動力かっけーなぁ
モノレールの上とか飛び降りれられないよ
吸血鬼の強力な眷獣をも厭しない実力…何者だ?この金髪片メガネ

雪菜強いのな(‘ω’)ノ
でも相手の宣教師も幼女も強いな

さすが先輩主人公いいところで登場するな
それでも向こうの幼女は強くて古城?眷獣?暴走
{/netabare}

姫柊 雪菜(ひめらぎ ゆきな)
本作のヒロインの1人。第四真祖となった古城を「監視、場合によっては抹殺する」ために獅子王機関から派遣された、見習い“剣巫”の少女。古城を監視するために彼の住むマンションの隣室へ引っ越し、彩海学園中等部3年に転入する。

3話{netabare}
500億円の被害とか半端ないな古城さんw

雪菜助けられてうれしそうだなw
自衛権は大事だよな…うん…(笑)
古城は眷獣に認められてないから勝手に出てきちゃうのね

古城は吸血童貞らしいw
そして雪菜さん童貞とか大声で(笑)
雪菜は微妙に察しが悪いのなwww

浅葱のギャル感すごいな~
そして浅葱は古城のこと好きだなー絶対
姫柊と古城の噂は…学校中にw
浅葱めっちゃプンスカ(笑)
なつきちゃん、ちゃんと先生なんだな~

あの幼女はホムンクルスなのか
ロタリンギアの宣教師?国際魔道犯罪レベルの話なのか

先に相手に接触してどうにかしないとな
姫柊豆なのな…そしてかわいい手帳使ってるのな
雪菜、まだ古城のことなめてる節あるよなwww

浅葱ってどんなアルバイトしてるんだよ
すごい電子系に強いのかね
敵が潜伏してそうなところにたどり着いちゃうとかすごいよな

照れてる雪菜さんもかわいいよな(^^)v
この島は間もなく沈む?
眷獣は…強力な代わりにその代償もすさまじいのな…
アスタルテちゃんかわいそうだな…道具…
とりあえず宣教師は感じ悪くてむかつくな

古城は眷獣を完全には扱いきれてないみたいだな
さらに雪花狼への対策も…この宣教師も有能なんだな
古城さん、姫柊を庇って首と胴体真っ二つとかトラウマものだな…
{/netabare}

藍羽 浅葱(あいば あさぎ)
本作のヒロインの1人。古城の友人でクラスメイトの少女。天才的な腕を持つプログラマーとして“電子の女帝”の異名を持つが、浅葱自身はそれを恥ずかしく思っており、目の前で呼ばれることを極端に嫌う。

4話{netabare}
宣教師とアスタルテの侵攻は止まらない…
古城さんは…無事みたい…死んでたのかとかさすが第四真祖
心配してる雪菜かわいいなカワ(・∀・)イイ!!

あ、古城偶然押し倒しちゃってるw
さすが主人公だな(*´▽`*)
雪菜、耳元が弱いのね(笑)

人工島で地震は異常事態…
キーストーンゲートにて浅葱ピンチ…
AIのモグワイいいキャラしてるな
至宝の意味は…
あのおっさんがやってることはある意味正しいのか

雪菜に血を吸ってって言われたらすぐカプっとしたくなっちゃうよなw
雪菜、古城の動かし方上手いな(*´▽`*)そしていい子
吸血されてるときってどういう…おっと

おっさんの高笑いほど気持ち悪いものないなw
古城と雪菜リベンジマッチ
聖遺物が宣教師たちの目的…
私たちの喧嘩です♪ってところの入りの音楽いいな

解き放つ5番目の眷獣レグルスアウルム雷の獅子って感じか
アスタルテの結界強度すごいな…でも雪菜の雪花狼の前では…
ナイスコンビネーションだな(*´▽`*)

雪菜当て馬にされるwwwwww
すごいとこでいちゃいちゃしてるな(笑)
矢瀬もただの古城の友達というわけではないのね

雪菜とはここでお別れ?
と思ってたら修理された雪霞狼が
古城とこれからも一緒に入れて嬉しそうな雪菜さんの笑顔かわいい(*´▽`*)

会話的になんか…あれよね卑猥な話に聞こえるwwwwwwww
そして浅葱と凪沙ちゃんに聞かれる(笑)
監視役=ストーカー(笑)

世界最強の吸血鬼も痴話喧嘩は勘弁(笑)
{/netabare}

矢瀬 基樹(やぜ もとき)
古城の親友で、クラスメイト。浅葱とは幼稚園からの幼馴染。念入りの手入れで逆立てた茶髪といつも首にヘッドフォンをかけており、軽薄そうに見えるが細かいところまで気の回る青年。矢瀬家は魔族特区の成立にも携わった大財閥であり、さまざまなコネクションを持つ。

ここまでが「聖者の右腕編」です(*´▽`*)
雪菜がかわいいかったの一言です。

5話{netabare}
獣人ってなんか獣獣しててすごいな(笑)
なつきちゃんは魔族からも畏れられるほどの魔女なのね!

雪菜かわいい下着つけてるのな( *´艸`)
古城はラッキースケベ体質なのね♪
古城がいやらしいのは必然らしい(笑)
雪菜チアリーダーにwしかも男子全員で土下座w

姦しい妹だこと(*´▽`*)
学校は球技大会に向けて→
気配りのできる美人女子高生浅葱さん♪
浅葱の友達おりんさんできるな٩( ‘’ω’’ )وバトミントン混合ダブルスすることになってるw

黒死皇派とかはやってるのかな
アスタルテ、なつきちゃんの付き人?になったのね
そして最強だなwww

ナラクヴェーラ?さらに古城を狙う不穏な空気が…
浅葱のスタイルとかかわいさとかも♪
雪菜にも引けを取らないのは事実

おっと学内で古城襲われる
金銀の獅子に囲まれた…眷獣は使うわけにも…
雪菜ナイスタイミング
またエロイ格好をして٩( ‘’ω’’ )وチアリーダー☆彡
痛いコスプレ少女姫柊w

書状?
おっと雪菜と浅葱…これは気まずいな
アルデアル国戦王領域のすごい貴族から手紙が
二人でスーパーとか夫婦かよww
玉ねぎ多いなwwwww

微妙に二人とも鈍いところあるよな(笑)
パートナー同伴で( *´艸`)
雪菜さんを選択してくださいwwwwwww
古城さんってそういうところ鈍いよなwwwwww

獅子王機関の準備の良さ半端ないな( *´艸`)☆
オシアナスグレイヴ洋上の墓場
雪菜ドレス姿も映えるな☆彡

雪菜の奥さん具合すごいよな
第一真祖からの手厚い招待
ヴァトラーさんイケメンだな
{/netabare}

暁 凪沙(あかつき なぎさ)
古城の妹で、雪菜のクラスメイト。父方の祖母が巫女、母の深森が過適応者のためその両方の素養を併せ持つ希少な混成能力者。在では両親がほとんど帰宅しないため、実質的には古城との2人暮らしである。そのため、家事をほぼ単独でこなせ、特に料理の腕は高い。性格は人懐っこくとてもおしゃべりで、気に入った相手に対しては感情が昂ぶると、相手が圧倒されるほどまくし立ててしまう

6話{netabare}
古城を襲ったのは雪菜の友達?
なかなか暴力系な女の子だこと(*´▽`*)w
舞威姫、煌坂紗矢華凄味があるな
そして古城めちゃくちゃ嫌われてるwww

浅葱の恋模様は…まぁこそこそしてるのは気になっちゃうよな
古城誘惑作戦だ!いぇーい( ´艸`)
浅葱のJKらしからぬパソコンすごいなw

ヴァトラーはアヴローラの知り合い?愛し合っていた?そっちの気がありそうw
クリストフガルドシュ…黒死皇派
そしてその危険人物が絃神島に潜入してるらしい
やつらの狙いは自分たちの領域を奪うために
ヴァトラーは戦いに来たのね

雪菜が古城の代わりに確保?古城の伴侶にふさわしいか雪菜を試すヴァトラー
ハニートラップの仕掛け方かw
紗矢華の嫉妬?すごいな~

起きたら浅葱が乗りかかってて( *´艸`)w
いちゃいちゃしてるなー(笑)
古城さんぱないっすわー( ´艸`)

浅葱さんも鋭いからなー
最近の女子は宣戦布告から恋を始めるのか

ジト目で雪菜に見られるのも悪くない
雪菜にめちゃくちゃ怒られてるwこうやって尻に敷かれてくんだろうな
黒死皇派の情報は…なつきちゃんのもとに
なつきちゃんすごい部屋にいるのねw校長より上の部屋w

メイド服のアスタルテかわいいな
3年間の保護観察処分中らしい
忠実なメイドが欲しかったとかw
ヴァトラーは真祖に次ぐレベルの化け物なのね

ナラクヴェーラの解読は不可能なくらいの解読ができない代物らしいが…
古城と雪菜は手出し無用?
ヴァトラーとやるにはまだ…古城の力は足りない

雪菜さん素直じゃないからすぐカッとなっちゃうよねw
そして古城は雪菜を怒らせないようにしないとね(笑)

基樹さんも古城を監視してるのね
浅葱、古城には見られたくないのかなスキル?
ナラクヴェーラカニみたいだな
誰もいない生徒会室で二人でイチャイチャwwwwwwww
古城の吸血衝動耐えられるかwあーよかった鼻血出てw
そしてそのシーンを…

黙れ犯罪者wwww
紗矢華どんだけ雪菜のこと好きなんだよw
むやみに古城を傷つけるのは…しかも浅葱まで戻ってきて

さらに不審集団が学校に…
{/netabare}

ディミトリエ・ヴァトラー
戦王領域を構成する自治領の1つ「アルデアル公国」の君主にして、第一真祖の臣下。外見は20代前半の青年であるが、“旧き世代”の吸血鬼であるため、実年齢は不明。これまでに“長老”を2人喰っているため、真祖に最も近い存在と評されており、同属喰らいの戦闘狂として欧州の魔族たちから恐れられている。

7話{netabare}
古城暴走状態…浅葱にも被害が…
古城を止められるのは雪菜だけなのな
雪菜には逆らえない古城と紗矢華であった

浅葱無事でよかったね…
凪沙アスタルテ見てテンション上がってる(笑)
たしかに浅葱も
古城と雪菜の関係気になるよな

反省してる二人www
紗矢華さんは男恐怖症なのかな?
雪菜の話なら盛り上がるのな( *´艸`)
凪沙は魔族が恐怖らしい
おっと魔族どものの狙いは浅葱
クリストフ来ちゃったよ
しかもアスタルテも撃たれちゃって…
連れ去られちゃったよ…

矢瀬の能力は空気かな?人間だよな?
矢瀬を邪魔するのはヴァトラー
こいつも敵?

世界中巻き込んで全面戦争をするつもりなのかクリストフ
浅葱のハッキング技術とか解析技術とかすごいな
敵は起動させるだけで扱うことはできないのか

おっとなつきちゃんもここにいたのか
戦争ははじまったのかな?
ヴァトラーまで来ちゃったよw
噂のナラクヴェーラまで起動してアイランドガードとか紙切れ同然だな

浅葱を無理やり働かさせるために…
ここはオシアナスグレイヴの船の中
退屈しのぎという理由だけでヴァトラーさんやばいな
壊滅とか気にしないタイプの集まりかよ

凪沙に憑依してるのは…まさか…!!

ナラクヴェーラにヴァトラーとか絃神島が沈んじまうよな
雪菜から足止めするよう頼まれる
吸血鬼は一応礼儀は守るのな

古城、ナラクヴェーラと対峙!
{/netabare}

南宮 那月(みなみや なつき)
彩海学園の女性教師で、高等部1年B組担任。担当科目は英語。国家攻魔官の資格を持つ、自称26歳。幼女と見紛うほど若く小柄であるため、生徒たちからはよく「那月ちゃん」と呼ばれる。空間制御魔術の魔術の使い手であり、“空隙の魔女”(くうげきのまじょ)の異名を持つ。

8話{netabare}
思ったよかナラクヴェーラ化け物だな
お、煌坂と共闘、舞威姫の実力伊達じゃないけど
ナラクヴェーラ学習する生物兵器恐ろしい

兵器と眷獣の戦いは天変地異だな
古城と紗矢華フロートの下に落下
さすが古城さんこんな時でもラッキースケベw
紗矢華さん押しに弱そうw

ナラクヴェーラにフロートの沈没時間がないな
電子の女王の名にふさわしい実力だな浅葱
おっと船の中にはたくさんのナラクヴェーラが…
雪菜とクリストフ対峙…雪霞狼がないからなー
矢瀬ファインプレイだな

雪霞狼来れば敵なしよね雪菜
おっと…制御に成功してるだと…
あの数のナラクヴェーラはやばいよな

紗矢華さん透けてきて…エロイな( *´艸`)
エロ体液のパーカーってwwww
紗矢華は身長が大きいの気にしてるのね
お姫様抱っこに憧れを持った女の子

紗矢華さんもかわいいな( *´艸`)
ここまでされちゃ吸わないわけにはいかないよな

おっと…古城さん新たな眷獣を引き連れ舞い戻る
新たな眷獣は…
AIって勝手に電話してくるのなw

9番目の眷獣アルナスルミニウムを引き連れて
やっぱり最後は雪菜もよね
怪獣大戦争だな( *´艸`)

2匹の眷獣までも通じなくなってきてる…これはまずいだけど…
浅葱すごいな新しいコマンドまで足しちゃうなんて
自滅ウイルスで…指揮官機さえ入れればこっちの勝ちなのね

煌華鱗もかっこいいな
ナラクヴェーラ自壊…
雪菜…やきもちやかない?なんてことはないw波乱だなぁw

静寂破り…絃神島の…生徒?なのか獅子王機関の3トップの一人は
ヴァトラーこの島にいつくのねw

浅葱さんやるー( *´艸`)wwwwwww♡
{/netabare}

煌坂 紗矢華(きらさか さやか)
本作のヒロインの1人。雪菜の元ルームメイトで、獅子王機関の“舞威媛”。16歳。茶髪をポニーテールにまとめた、スタイルの良い長身の少女であるが、本人はその長身を気にしている。幼少期に霊力を制御できずに超常現象を起こし、それが理由で父親から暴力を受けたことから、男嫌いになる。でも…

これにて戦王の使者編完
雪菜に浅葱に紗矢華…古城のハーレムは着々と作られつつあるなw
浅葱が古城の秘密を知るのはいつになるのだろうか?( *´艸`)

9話{netabare}
おっといきなり熾烈な戦闘シーンから
ハルギディア王国機と魔族、さらに天使…今回もてんこ盛りですね♪

古城さん、浅葱にキスされてから…w
雪菜の谷間リアルな大きさでエロイな( *´艸`)
紗矢華と仲良くなったみたいな古城さんであるw
本当は電話嫌いな紗矢華らしいのだが…これはもう好きだよね(*´▽`*)
そして古城さんは鈍感である☆彡

浅葱って一度決めたら積極的だよねw
モデル?古城ってパーカー馬鹿にされるよねwww
昔の浅葱は地味メガネっ子だったのかw
そして案外性格はきついのな(笑)

浅葱すんごくエロイ格好してるな
なんで放課後二人で美術室でコスプレしてイチャイチャしてるんだかw
まんざらでもない浅葱さんかわいいなカワ(・∀・)イイ!!

浅葱…古城の隠し事気になるよな
でもいえるわけないよな…第四真祖だもんな~
めっちゃ見られてるw
雪菜は結局、古城の監視役(味方)
凪沙の方が心配よね…凪沙のことどれだけ心配なんだよ古城さんw
さらに紗矢華から電話w
また紗矢華が絃神島にアルデギア王国の護衛
超ツンデレwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
古城さんは女の子に振り回されるよなw

今日も絃神島は物騒ですこと

シスコンな古城さん、雪菜に止められるw
お!新キャラ叶瀬夏音ちゃん…かわいいより美しいが似合う女の子☆彡
避けられてるというか神々しいな…たしかに聖女w
雪菜も夏音も接触距離ルールと暁古城を呪う会wwwww

猫見た雪菜のテンションの上がりようwwwwww
夏音ちゃんは優しい天使のような子だな~

矢瀬となつきちゃん
ただの人間が魔族並みの破壊を…
さらにヴァトラー…災害あるところにヴァトラーあり

アルディギア王家がこの件に関わっている?
そして叶瀬夏音…
ヴァトラーは古城をこの件に関わらせたくないみたいね
{/netabare}

アスタルテ
青い髪を持つ少女の姿をした人工生命体(ホムンクルス)。無表情かつ機械的な口調で会話する。オイスタッハの目的を果たすために眷獣を埋め込まれ、余命2週間足らずという状態にまで陥っていたが、古城が負担を肩代わりすることによって延命した。

10話{netabare}
あの教会のたった一人の生き残りが夏音なのか…
猫の引き取り手は見つかったみたい
古城、なつきに誘われるw

アスタルテの浴衣姿かわいい!片縛りも(・∀・)イイネ!!
そして雪菜もちゃっかり浴衣着てるw
祭り楽しんでるな~二組ともwww
仮面憑きを捕らえるのが今回の仕事らしい
検知できない魔術らしいが…

花火に紛れて眷獣をぶっ放すwwwww
なつきちゃんすごいな~
魔術というより神がかりに近い
眷獣の一撃にも耐えるとか…
二人は正体を知ってしまった仮面の天使の正体を…

夏音について探る古城と雪菜
獅子王機関の名前を使って何かを釣る作戦か
おっと秘書のベアトリスさん怪しいぞ
雪菜は高いところがダメみたいwwww

叶瀬賢生は改造するために自分の養子にしたのか?
叶瀬賢生をおって違う島に~
助けてくれた夏音を今度は自分たちが助けるために…

ハメられた古城と雪菜であった
絃神島から排除された第四真祖wwww
電話もつながらずいきなり無人島サバイバルw
そして古城さんは雪菜を怒らせるの得意よなw

トーチカって思ったより大きいな
紗矢華と矢瀬接触…
おっと凪沙に浅葱…おっと浅葱と紗矢華ww仲悪そう修羅場ww
古城と雪菜の救援は遅くなりそうwww

眷獣を魚採りに使うとかすごい発想w
ぬれぬれすけすけの雪菜さんエロイな(*´▽`*)
ヤシの実…でフルコース作れるのなw
夫婦の練習みたいだなw

浅葱…メイガスクラフトにたどり着いちゃったよwさすがだわw
お互いとんでもない実力の持ち主よね浅葱と紗矢華w気質は似てるよなw
矢瀬っちでは抑えられないよな(笑)

叶瀬夏音に会いたがっていた人物…それは…アルディギア王国の王女
行方不明の王女…っぽい人無人島に…裸で古城の前にww
www
{/netabare}

ラ・フォリア・リハヴァイン
本作のヒロインの1人。アルディギア王国の第一王女。17歳。「フレイヤの再来」と讃えられるほどの美貌と王家由来の高い霊的資質を持つほか、本来なら大型の精霊炉が必要となる疑似聖剣“ヴェルンド・システム”を単独で発動させるなど、並の攻魔師をしのぐ実力も持つ。戦闘時は祖父の書斎から勝手に持ち出した銃剣付きの呪式銃“アラード”[注 4]を使用する。

11話{netabare}
古城さん、見当たらない雪菜を探しに行ったら銀髪美少女とばったり遭遇
うらやまかよ(*´ω`*)…パッと見は夏音っぽいけど…
吸血衝動に駆られる古城さんw

古城が見たのは幻?それとも?
おっと雪菜さんに見つかってwww
裸な雪菜さんwwwwリアルだからすごくエロイよなwwww
パーカー着た姫柊さんもっとエロイな( *´艸`)
覗きに来るのは仕方ないらしいけど意味のない嘘はつかないwwwwある意味信頼されてるなw

メイガスクラフトの兵隊が古城たちを襲う…囲まれて絶体絶命
おっと助けてくれたのはさっきの銀髪の…ラフォリアさん
古城のことは結構有名なのね
古城はレグルスアウルム似合うよな(*´ω`)
ラフォリア王女さんかわ美しい♪

模造天使は操れないが爆弾の一種
ある意味災害だな
新製品の拍付け、触媒に古城さんが選ばれる
まだ夏音の意識はあるのかな?

ラフォリアさん案外お茶目な方みたいね
アルディギアの血筋は…レアみたい
夏音はアルディギアの血を引いてるのな…ってことは王族か
ラフォリアも助けに来たのか夏音を

模造天使(エンジェルフォウ)…人間を高位の存在に変える
叶瀬賢生向こうから来てくれたな
メイガスクラフトいかれてるな

第四真祖を売り込みに使うとかw
雪霞狼でも貫けないとか…雪菜の相手は秘書
ラフォリアは獣人だけど…
模造天使規格外だな

2体の眷獣も通じないみたい?
夏音の攻撃を食らい倒れる古城さん
天使の一撃はさすがに…

おっと夏音が暴走状態に…
さらに目覚めない古城さん…

紗矢華さんプチパニックw
天使の波動は凍てつくのね
常夏の島に出現した空に伸びる氷の柱
{/netabare}

叶瀬 夏音(かなせ かのん)
自分が育った修道院跡地で野良猫たちを育てるほどの優しさと美少女ぶりから、「中等部の聖女」と呼ばれている。凪沙の友人。実はアルディギア前国王の隠し子で、ラ・フォリアにとっては叔母、彼女の母のポリフォニアにとっては異母妹にあたり、ラ・フォリアと瓜二つの容姿(異なるのは髪の長さのみ)に強力な霊媒としての資質を持つ。

12話{netabare}
凍り付く模造天使
倒れた古城は目覚めず…触れることのできない刃が刺さったまま…
古城を復活させるために模造天使を無効化できる眷獣を呼び起こす…
そのためにラフォリアさん脱ぎ始めたw

ラフォリアめちゃえろいっすね(*´ω`*)
美女の恥じらいは…マジでエロイな☆彡
雪菜監視役(妻)くらいのルビになるよね(/・ω・)/

血の口移しからのキスかの濃厚なシーンとかエロイな(*´ω`*)
完全に理性を取り戻した古城さんwなんじゃこりゃーw
ラフォリアさんも積極的だな~
夏音を助けるためにラフォリアの血を吸う

夏音の意識はまだ…
第四真祖暁古城復活
賢生は実の娘のように育ててきたのね…だけど…なおさら…
人間以上の存在になるのが幸福というのか…まったくとんだバカ親だな

王女の拉致の目的はクローン作製
第四真祖を怒らせたら怖いってところを見せてほしいな~(/・ω・)/

キレた雪菜はめちゃくちゃ強いな(*‘ω‘ *)
ラフォリアも奥の手を残してたのね~♪
アルディギアすげぇ擬似聖剣とかやばいな
こっちは決着、あとは夏音だけ…

3番目の眷獣アルメイサメルクーリ
双頭の龍とか熱いな
次元喰いとかかっこいいな

でもこっちの次元に落ちれば雪霞狼も効くのか
一番熱いところでOP流すとか(・∀・)イイネ!!

叶瀬賢生やヴァトラー、那月ちゃんが言う
あのお方っていうのは誰なのかな
ラフォリアさんさすがだわwww
さらに凪沙と浅葱までw
こういう感じの方がいいよね(笑)

あんなのただ挨拶wツンデレ浅葱さんwやきもち雪菜さんw
{/netabare}

これにて天使炎上編決着!
濃厚なシーンが今回は多かったな…満足(*‘ω‘ *)♪感激♪

13話{netabare}
ラフォリアさん帰っちゃうのか~(´・ω・`)
ハロウウィンフェスタに興味津々なラフォリアw
あれ?飛行機にたどり着けない?紗矢華とラフォリア別のところに?

朝から密着してるな~w
ハロウウィンフェスタが来ると人が増えるのね
精霊や魔女より一番危険なのは第四真祖
さすがラッキースケベ古城さんだなwww

古城痴漢として確保されるwww
笹崎って言いにくいなw
那月ちゃんが制服着てると違和感ないなw囮捜査
先生同士仲のいいことでw那月ちゃんが伝えたかったことは…?

おっと早くも魔女姉妹来襲w
レイヤー姉妹、アッシュダウンの魔女、図書館?
那月と因縁持ちなのか?

古城の友達優麻が来るらしい
夏音も元気で何より~♪
めちゃくちゃアグレッシブだな優麻(*‘ω‘ *)
ボーイッシュな女の子仙都木優麻…登場!!

古城の過去話で盛り上がったり
雪菜相変わらず高いところがダメなのねw
怖がってる雪菜かわいいのう(*‘ω‘ *)

紗矢華の電話からラフォリアw
お気に入り登録は相手が不幸になる機能w
矢瀬と浅葱のところにも電話が…少しずつ事態がおかしくなって…?

おっとアスタルテ…那月ちゃん失踪?、夏音が保護対象
雪菜の家にアスタルテと夏音か
古城の家に優麻(*‘ω‘ *)
いつもありがとなとか夫婦かよw

お風呂入ろうとしたらつながった先は雪菜の家のお風呂w
アスタルテと夏音がwwwこれは…うん見ものだよね♪( *´艸`)
雪菜のジト目すごいなwwwwwwwwww

絃神島の周辺に空間のゆがみが…那月の失踪と何か関係が?
優麻ボーイッシュだけど女の子だな~
魔女コスプレ似合ってるよな~♪

古城は迫られるのに弱いよね…
優麻の後ろに蒼い騎士?祭りの始まり…うーん…これは…
古城と優麻身体が入れ替わってる~(笑)
キスしたら身体って入れ替わるみたいwww
便利な世の中だなw
{/netabare}

14話{netabare}
とりあえず…優麻の身体だからすんなり雪菜の家に入れてもらえてw
とりあえずこの展開はあとで怒られるんだろうなw
アスタルテの感性は( *´艸`)好き
おOP変わったなw

朝方の女の子は案外隙あり٩( ‘’ω’’ )و
浅葱でも探れない事案かー
いかれてるのはこの街か
戦車乗り?浅葱の同業者かな?
空間異常、闇誓書事件、ノタリアの魔女…魔女か~

古城だと信じてもらえたようなのだが?
古城の身体は今どこに?
雪菜さんやきもち爆発だなw

紗矢華×ラフォリアの展開も悪くないなwww
霊力が高いと空間転移に合うのが多くなるのか
凪沙もいないからちょっと心配?優麻の目的は古城の身体
第四真祖の身体が目的

五感の入れ替えとかすごいな
常に空間制御をしている…仙都木優麻の正体は魔女?
おっとこの事態に動かないわけない男がいるよなヴァトラーも参戦か
ノタリアの魔女?の娘が優麻ね

なんだかんだでお菓子食べてのんびりやってるなw
手がかりがないから何もできないし…
雪霞狼は最終手段みたいなものか

優しいな夏音とアスタルテ(・∀・)イイネ!!
素直じゃない雪菜w
たしかに女子のトイレの作法わからないよなwww
古城さんトイレにいけないの巻w

監獄結界からノタリアの魔女を開放するのが目的か
ヴァトラーさん強い人と戦えればそれでいいからなぁw
アッシュダウンの魔女もそれなりには強いのな
空間転移のせいでうまくたどり着けないなんて
浅葱の無防備な写真がwモグワイと矢瀬さすがだなw

優麻との出会いは…ひょんなことからって感じよね~
優麻を止めに古城推参
EDも変わって…エモーショナルな感じで(・∀・)イイネ!!
{/netabare}

仙都木 優麻(とこよぎ ゆうま)
本作のヒロインの1人。古城の10年来の幼馴染。ボーイッシュなボク少女。母の目論見のためだけに生きることを定められていたが、古城と凪沙に偶然出会い一緒に遊んだ思い出を持ち、それを唯一自分の持ち物であるとして強く依存している。

15話{netabare}
優麻って母の脱出のために作られた存在…だけども古城兄弟に出会ってからは…

監獄結界の解放も時間の問題か…
ヴァトラーは魔導犯罪者と戦う気まんまんだなw
おー紗矢華とラフォリアもいいところでw
紗矢華なんじゃそりゃーwwwww
ラフォリア世継ぎ作る気満々wwww

叶瀬賢生まで出てきたよ٩( ‘’ω’’ )و
結界を守るためにはやむをえない
古城を止められるのは古城と雪菜だけよな

古城がいなかったら絃神島の10万人死んでたのか…
レグルスアウルムも操って…監獄結界復活
監獄結界には眠りについた那月ちゃんが…

紗矢華とラフォーレのコンビネーションも(・∀・)イイネ!!
アッシュダウンの魔女厄介だな

那月は看守であり扉であり鍵…魔術だったのか
今まで古城たちの前にいた那月ちゃんは幻影だったのか…
捨てられるとわかってても決められたプログラムには逆らえない
古城さんの主人公力高いな~w

圧倒的な質量の木の枝か
属性と仕組みがあれば打つ手はいくらでもってさすがだな
さすが古城に血を吸われるだけはある٩( ‘’ω’’ )و

紗矢華の技好きなんだよね(/・ω・)/
雪菜強いな~( *´艸`)でも魔女は真正面からは戦わないよな
優麻は自由のために戦ってるんだなぁ…

雪菜刺せなかったか古城の身体を…

古城の身体に雪霞狼が刺さり勝負決着( *´艸`)
いてぇで済む古城さんぱないw

アッシュダウンの魔女も拘束…
他の人がいる前じゃなければいいんだ雪菜さんw
いつも血を吸わせてるもたいな発言はw

失敗してしまった優麻は…解放された
那月ちゃんは那月ちゃんだな
決着したかと思いきや…優麻の蒼騎士が

自分の娘を囮にして那月も刺される…外道だな
次の相手は優麻の母親仙都木阿夜かな?
{/netabare}

蒼き魔女の迷宮編はこれにて終了
だけど…次の編は続きですよね~

16話{netabare}
次いで観測者たちの宴編スタート
もはや蒼き魔女の迷宮編の続きですよね(/・ω・)/

優麻も那月も倒れ監獄結界が復活してしまう…
おっとヴァトラーの前に現れたのはアヴローラの12番目の眷獣を引き連れた凪沙?
ヴァトラーを圧倒するとか計り知れないな
おっと…母親は凪沙に宿っているものを知ってるのね~
最後の力で空間転移…監獄結界が浮き彫りに…

モグワイさん、浅葱使い荒いなw
やきもきしてるな~(笑)
浅葱の隣にはちっちゃな娘さんがwいつの間にママにwヤンママw

仙都木阿夜、優麻の母親瓜二つだな
単一生殖だからできる…強制的な引きはがし…
古城本調子じゃないみたいだな…
監獄結界を傷つけると那月も傷つくのか…

那月は呪いによって記憶だけでなく時間を奪ったのね…
次々と犯罪者が出てきたな~
犯罪者のシステムはまだ生きてるのな
全員の狙いは空隙の魔女か…

紗矢華いいところで出てくるな~( *´艸`)二回目w
戦車が落ちてたとかwwwww
姫柊さん戦車すきなのか?(笑)
那月の保護が最優先だが優麻もほっとけない…

魔導医師に心当たりがある古城さん…母親もすごい人なのねw
そのころ浅葱はママをやってます(笑)
迷子の子は何も覚えてないみたいw那月ちゃんにそっくり
那月の名前を聞いて号泣…
迷子の子は「さな」ちゃん♪

母親はMAR魔導産業複合体の主任研究員らしい
紗矢華さん何か勘違いしてらっしゃるw
出身は関西の方なのかな?紗矢華w
とりあえずやばい人なのね深森さん(笑)

紗矢華は凪沙に警戒されてるwwww
深森さんは医療系のサイコメトラーだけど絶対発動条件はうらやまw
この親持ってこの子ありw

古城の方も見破られてるw
そして雪菜を義理の娘扱いするの早いなw

紗矢華さん凪沙を催眠して眠らせたのかw
二人きりで緊張してる紗矢華さんかわいい(*´▽`*)
雪霞狼の傷が治らない?のはなんで?
肉体そのものが不安定になってる?

雪菜のことも好きだけど…古城のことがもっと好きみたいw
紗矢華のかたよった知識が爆発してw雪菜に見られるw二人の痴態w
あらいつもみたいにコメディでは終わらないみたい古城倒れる

そして浅葱とさなちゃんに近づく魔導犯罪者
事態はどんどん悪化してくな~
{/netabare}

暁 深森(あかつき みもり)
古城と凪沙の母にして牙城の妻。MAR医療部門の主任研究員。臨床魔導医師の資格を持ち、医療系の接触感応能力を用いた診療の腕は確かである一方、研究所のゲストハウスを私物化して散らかしたまま1週間近く寝泊りしたり、堂々と同性へのセクハラ行為に及ぶなど、性格や生活能力に問題を抱えている。

17話{netabare}
彩海学園は仙都木阿夜と那月にとっては因縁の場所らしい
図書館をも利用される存在…闇誓書すごいな

ハロウィーンフェスタはすごい盛り上がってるのなw
空腹で倒れるとかあるのな( *´艸`)w
雪菜のナース服姿眼福( *´艸`)似合いすぎてやばい♪看護されたい

これ以上優麻の容体は戻らないし
那月の手を借りないといけないが那月は行方不明で…
浅葱テレビに映ってるwおっと偶然にも那月の居場所も判明

浅葱たちの前に破戒僧が…精霊使い
なかなかの手練れみたいだね
那月の本能すごいな~(笑)
シェルターぐらいじゃ破戒僧の炎精霊は防げないか

浅葱やるー( *´艸`)
この街の監視網を掌握してる浅葱さんには勝てないよな
アスタルテの方が強いよな( *´艸`)
おっと次々と来るなー脱獄者ども

一人だけ那月捜索ではなく仙都木阿夜のもとにいった脱獄囚が
めいが?何者なんだろう?
雪菜抜け目ないなw紗矢華のずるいーって顔好きw

ジオルラ・ギラルティ…カルタス劇場の歌姫?吸血鬼かな?
おっとアスタルテが襲われてる?アイランドガードみんな操られてるな
うおーここでヴァトラーさんか( *´艸`)

吸血鬼同士の戦いか
ヴァトラーはこれは望んでた展開よな
眷獣をも操れるのか惨劇の歌姫
だけれどもヴァトラーの方が格上だったな

古城チャリンコで颯爽登場w
アスタルテいい感じでやられちゃうよな~かわいそうに…
おさない那月ちゃん略しておさなちゃんw
ヴァトラーも那月を殺そうと?それはそれで楽しそうだけど…
おっとヴァトラーの船に匿われることに

浅葱…もう古城の秘密気づいてもよさそうw
冥賀…獅子王機関の関係者?
こいつはほかの脱獄者とは別格なのかな?

ノタリアの魔女の神髄恐れ入る…
{/netabare}

モグワイ
絃神島の都市機能を制御する5基のスーパーコンピュータのアバターである人工知能。誰にでも砕けた態度で接し、名付け親である浅葱のことを「嬢ちゃん」と呼んでいる

18話{netabare}
雪菜や紗矢華はオシアナスグレイヴに治外法権で乗り込めないらしい
もんだいをややこしくしないでくださいってw

キラ君イケメンだなぁ(*´▽`*)
なんかそっちの気がありそうな
そしてもう一人ジャガン…すごい古城のこと睨んでる嫉妬w

古城の前にメイド軍団がwwwwwww
人質?好き勝手にやってる王族や重臣の娘たちw一発下克上ww
こんな一発どうですかw?そして本命は彼女さんw浅葱さんwww
それにしてもナイスバディだよな~
さなちゃん無邪気だな~w

ここで隠してたことを…
肝心なところで男色の疑いをかけられるw
あー白い靄がー…そして限界鼻血ぶしゃーw
なんか夫婦やってるみたい(笑)

浅葱が派手派手しい格好するのは古城のせい?
そしてさなちゃん壊れるw那月の仮想人格のくせがすごいw
そして紗矢華さんめっちゃ見てる(笑)

雪菜が監視役に選ばれた理由?
そしてヴァトラーは自分の欲求に忠実だな~
さらに脱獄者まで登場~

~きゅんとかかわいいな
モグワイもタフネスだなw
トラブル続きなフェスタ
彩海学園付近で異常な空間が…
ヴァトラーさん吹き飛ばされてるけど…これはちょっとまずいかも…きゅん♡

おっと優麻動けるからだじゃないのに…闇誓書を
ブルード…傭兵?どんな能力を?龍殺しの一族の末裔
滾ってるなーヴァトラー

もう一人来たか脱獄者
ドレッドヘアーの相手は紗矢華が

キラ君こういうの慣れてるのねw
一番話が通じる相手っぽいwそしてまた誤解されるw
紗矢華、男に容赦ないな~(笑)天武?何者?

次々とキャラ出てくるな~
戦車乗りって幼女だったのかw
リディアーヌちゃんかわいいな

狡猾な知恵を無くした人間など相手ではないということか
さすヴァト☆彡
「でぃでぃえ」っていうのが(・∀・)イイネ!!
彼氏殿wwwwwwww
島のことは浅葱に任せて、

紗矢華も強いよな~(*´▽`*)
デレた紗矢華さんかわいいのう♡
脱獄囚もほぼ全滅か

だが仙都木阿夜がまだ残ってるよな
魔力が消えた?第四真祖の力までも…
ほかの異能をすべて消し去る力とかずるいな~

雪菜さんだけ呪力が失われてない?
狙いは那月ではなく雪菜!?
{/netabare}

リディアーヌ・ディディエ
浅葱と同じく人工島管理公社に雇われているフリーランスのプログラマー。「戦車乗り」の通称を持つネウストリア出身の少女であるが、コンピューターでは中年男性の頭が乗った戦車のアバターを使用して音声も変えている。

19話{netabare}
那月も…
雪菜を連れ去った阿弥の目的は?

おっと…古城の傷が…紗矢華さんもパニックよな~
血を吸えば治るからって脱ぎ始める紗矢華さん大胆でエロイな~(*‘ω‘ *)♡
紐パン派の紗矢華さんであるw
優麻死にそうな身体で古城のもとへ
おっと優麻も交えて宴の再開w

これは雪菜の見ている…ありふれた日常の夢
ありえたかもしれないもう一つの世界
闇誓書の力は自分が望むように世界を作り替える力か…
雪菜は実験の観測者に選ばれたのねw

優麻ってSッ気もありそうw
阿夜自身の魔力を消さなかったおかげで優麻にも魔力が残ってて
血を吸えば復活するかもしれないって…
紗矢華さん脱がされただけ?w
紗矢華さんが嫁でもいい気がしてきた

なるほど…4番目の眷獣はすでに目覚めてたのか
ナトラシラネウス…島全体を霧に変えるとは…蟹?エビ?
実態をないものは破壊できない、吸血鬼の霧化

魔力を無効化してるのではなく元の世界に戻しているだけ
雪菜は本当にこの世界の人間か?それを確かめるために連れ去ったのか?
とりあえず難しい話をしてるのはたしかだな
世界5分前仮設とか

どんなことになっても第四真祖は止められないよな
雪菜さん細かいところに気がついちゃうからな~(笑)
この世界の中でも古城と雪菜、それに那月は魔力を
古城の鼻血が那月を復活させたとはなw

魔女の最終形態は悪魔化
世界を本来の姿に戻す力が雪霞狼なのな
なら悪魔化した仙都木阿夜も…

絃神冥賀?こいつは何者だったのだろう?
さらに静寂破りは矢瀬の彼女?

まぁ何はともあれ決着( *´艸`)
那月ちゃんはまた監獄結界に…
優麻はこれから…長い取り調べが…
優麻も大胆だな~( *´艸`)

今回雪菜は出し抜かれてばっかだな~
めっちゃ心配性だな雪菜奥さんw
プロポーズ(笑)
{/netabare}

仙都木 阿夜(とこよぎ あや)
優麻の母親にして、LCOを統べる“書記(ノタリア)の魔女”。魔術や魔族の存在そのものを疑問視している。「娘」である優麻を道具として使い捨てたうえ、自分の組織であるLCOや同じ脱獄囚をも利用して躊躇なく切り捨てるなど性格は狡猾で残忍。

まさかの最後は正攻法wwwwww
これにて観測者たちの宴編終わり~

20話{netabare}
アデラード修道院での事件はこのマジシャン青年がかかわってるのかな?

雪菜の身体に不自然な靄が~
美少女中学生3人と放課後お買い物とかうらやま٩( ‘’ω’’ )و
お泊り先は本土なのね(*´▽`*)雪菜もお泊り研修にいけるらしい
監視役の任を一時的に解かれるみたいね

古城は下着屋に入ったらアウトだろw
夏音もなかなか積極的だね~(笑)
古城襲われる~敵は真理の探究者
夏音がやつの狙い?
錬金術師か( *´艸`)

雪菜さんいやらしいですな~( *´艸`)
錬金術師の目的は神に近づくことらしい
ワイズマンズブラッド?不滅の肉体と無尽蔵の魔力を手にしたニーナアデラード?

修道院の事件はきな臭いみたい
古城と浅葱で学校抜け出して修道院に…
いきなり襲われる…おっと那月ちゃんだったかw
悪い意味で見直された古城さんww

見た目だけびっちw
叶瀬賢生は襲撃を受け重傷…
絃神島の外の方が安全だよな
古城たちには補修授業w
あーピアスが…

雪菜に怒られる古城さんwww
さすが監視役(妻)w正論で言いくるめられてるw
雪菜からのお願いは…おっとホテル街( ´艸`)これはまさか済ませるw?
獅子王機関が絃神島にもあったのかw

紗矢華似の式神?
お猫様が獅子王機関の3聖なのか
赤塚の後ろにも変なおっさんがいるのね
雪菜の師匠、遠藤縁
武器を見るだけで戦い方がわかるのな

アヴローラと知り合いなのかお猫様?
浅葱、ピアスを探しに修道院の近くに…

ワイズマンブラッドの中にニーナアデラードがいるのか?ダミーコア?
赤塚の目的は奪うことだったのか
おっと浅葱襲われる…水銀の化け物?に…
浅葱重傷ミスった?死なないで~
{/netabare}

叶瀬 賢生(かなせ けんせい)
夏音の養父(血縁上は伯父)にして、メイガスクラフトに勤める元アルディギア王宮宮廷魔導技師。

21話{netabare}
古城がたどり着いた時には浅葱が…
古城まで暴走してしまったら…おっと第四真祖の暴走を止められるのは雪菜だけだな
今回の古城はキレるぞ~

天塚の正体はワイズマンズブラッド
人間じゃないならアルメイサで食らっても問題ない
浅葱生きてた?どういうこと致命傷だったのに?でも生きててよかった
雪菜のメイド服姿も悪くないwむしろいい( *´艸`)

浅葱いやらしい身体つきやな~( *´艸`)
おっと浅葱の胸にポチが?
浅葱が裸でリビングにwww
とりあえず古城には刺激が強すぎる身体w
今浅葱に取り付いてるのはニーナアデラード?
助けてくれたともいうべきか

天塚はまだ生きてるみたい
本体はまだどこかに…
次の相手は那月ちゃん( *´艸`)

アスタルテも普通にやりあったら強いよな
5年前の惨劇を繰り返すのが天塚の目的
余計なことはするなとw
すごい心配だわw凪沙にバレないかどうかw
雪菜までwwwお菓子で悩む雪菜かわいい~(笑)
めちゃくちゃ宿泊研修楽しみな雪菜さんである(笑)

完全にお世話される側だな古城w
目覚めたのはニーナではなく浅葱w
ニーナと浅葱の切り替えw

モグワイも油断ならないやつだな
ワイズマンブラッドは凍るのか?
さらに天塚も登場厄介だねぇ
矢瀬もしぶといな~

荷電粒子ビームとかすごいな~
ワイズマンの血は…本来のワイズマンのもの
人工の神の復活…大丈夫かよ

雪菜腹芸に弱いのなw
雪菜×凪沙もいいなぁwwww
この年頃の女の子は恋愛の話が大好きだからな~

雪菜たちの乗る船に近づくのは…イルカ?それとも?
{/netabare}

二―ナ・アデラード
錬金術で不老不死となった唯一の女性。“賢者(ワイズマン)”の創造に関わった錬金術師の1人であり、その封印時に復活を阻止する監視役として意識を“錬核(ハードコア)”と呼ばれる一種の記憶媒体に移し、肉体を“賢者の霊血”とすることで270年以上も生き長らえてきた。

22話{netabare}
おっと船に天塚が侵入して…
雪菜は異変を察知したみたいだけど…雪霞狼がないからなぁ

天塚に食われたのか修道院の人たちは…
5年前何が起きたのか…

雪菜と夏音の前に天塚…
夏音を錬金術師の材料にするつもりなのか…
おっと夏音自分を囮に…

褐色肌の浅葱似のニーナエロイな( *´艸`)
豊満なボディにたわわな古城w
那月ちゃんも合流
天塚の居場所は海…フェリー
狙いは雪菜か夏音…

古城だけならどうにかそこに送り届けられるらしい
アルディギアの装甲飛行船ラフォリアが手を貸してくれてるみたい
最速の移動手段とかw

にゃんこ先生って呼ばれてるw
さらに本物の紗矢華がメイドしてるw
乳は吸わせてませんwwww

天塚は騙されてる?ワイズマンを復活させて何がしたかったのか
夏音は真相を知っている
天塚も所詮道具にすぎない…人間ではないのね天塚

颯爽登場古城さん( *´艸`)
雪菜のぽかぽかかわいいなw
みんなニーナの胸に一回注目がいくのねw

ワイズマンの笑い方wwwwwwww
液体金属生命体の本体はどこに?
ワイズマンの狙いは海水の中に含まれる…

ワイズマンと第四真祖が暴れちゃ舟もやばいよな
ニーナが守ってくれたおかげで雪菜は助かったけど古城は金属に…

おっといきなり凍結魔法が展開?凪沙?
凪沙の中にいるのは絶対アヴローラだな
どんな状況でも吸血大事w

雪菜の大人な感じw
新しく古城は眷獣目覚めたみたいね
すごいな~眷獣大集合( *´艸`)

天塚はもう戦うしか…人として生きれなかった…哀れな錬金術師…
あとはワイズマンだけ
11番目の眷獣サダルメリクアルバス
癒しの眷獣?無に帰すこともできるほど強力な…

古城を心配する雪菜嬉しそうだよなwww
ニーナ小さくなってる( *´艸`)マンションで飼っていいかとかw
凪沙がおしゃべりだとなんか日常に戻ってきた感w
{/netabare}

雪菜反省して古城の監視が強化されることに
これにて錬金術師の帰還編終了

天塚 こう
“賢者”を復活させるために行動していた奇術師姿の錬金術師。物質錬成能力であらゆる物質を金属に変えることができ、“賢者の霊血”を鋭い刃物とすることであらゆる金属を切り裂く。

23話{netabare}
雪菜にとって古城はもうただの監視対象というだけでは…ね( *´艸`)

古城さんって本当に雪菜さんの扱い慣れないよなw
雪菜の運動神経は怒りによってさらに加速する( *´艸`)w
進路希望調査票か…雪菜は…将来どうしたいか…

雪菜今日はかわいい下着つけてるな(*´▽`*)
おっと…雪菜の前に雪菜?
紗矢華は最近メイドの格好が板についてきたなw
ヴァトラーはサングラスつけるとかっこいいな
ヴァトラーの第6感はすさまじいな

雪菜が雪菜じゃない感じ
矢瀬先輩将来どうなるのw太ってはげるのかw
なんていうか古城を手玉に取る雪菜?かわいい
古城はすぐ発情らしいwwwwww

那月ちゃんまるで成長してないw
雪菜のおっぱいが大きくなっているのは…凪沙おばさんw
浅葱まで来たよw天真爛漫な雪菜かわいいww
ドクwww

興奮すると鼻血が出て目が赤くなるのは?この違和感おそらく…この子は…
ヴァトラーが目覚めさせたのは黒い龍?転移した?
旧姓姫柊、現在暁ってことかなw

二人の雪菜…胸の大きさで判断されてるwww
問答無用な雪菜さん(*‘ω‘ *)
一回怒ると止まらないのはこの頃から
なんとなく将来図が見えたwwwwwww
硬いものほど壊れやすいし壊しやすい

もう一人の雪菜貫かれる…
魔獣の狙いは古城の魔力?
未来視もできるのか雪菜

雪霞狼をも防ぐ魔獣とはな…
あーあバラバラに砕け…
おーもう一人の雪菜は眷獣使ってるということは
もうあれよね確定よねwこれは未来の…

雪菜、雪霞狼が壊れてしまって…ショックで…
核も完全に砕けてしまって…
正夢になってしまったな…

雪菜帰還が命じられてしまって…お別れ?
{/netabare}

24話{netabare}
夏音のことは夏音姉と呼んでるのね普段w
時を渡る戦略兵器級の魔獣なのかあれは
絃神島沈没の危機…

龍脈を食らう魔獣かなり危険…魔力の在り方がおかしい
雪菜心ここにあらず…少し体調も悪いみたいだなw
雪菜監視役を見限られて一緒にいれないことが悲しいのな…
こんな悲しいさよならはやだなー

古城さんここで追いかけないで…どうするよ腑抜けw
そろそろ古城も覚悟しなきゃいけないのかもな
第四真祖としての自覚か
古城の隣には雪菜がいないとね…私たちの喧嘩ができないものね

みんな命がけで…ここで最後にはさせないぞ…
本当はいきたくてしょうがない雪菜さん
雪霞狼とか関係なしに隣にいればいいのにな(笑)
偽雪菜さんから与えられたのは…

全員登場回だなw
アスタルテに那月ちゃんに紗矢華
眷獣もいっぱいだ~(/・ω・)/
何度消してもよみがえってくるな
死なないやつは敵に回すと厄介だなw
魔力を吸い取ることで何度でも蘇る能力
ヴァトラーもやる気まんまん

雪霞狼は自壊したのか…
20年後の雪花狼を手に戦場に舞い戻った雪菜(*‘ω‘ *)
うっひゃー( ´艸`)笑

さすがに弱点がわかれば(*‘ω‘ *)
モグワイと冥賀はつながっているのか
雪菜の帰還命令は…ただの定期健診の通達だったりw
さすが天然雪菜さんwwwwwww
痴話げんかは犬も食わないwww

{/netabare}

まさかね(笑)
原作にないけれどいい話だったね(*‘ω‘ *)♪
暁の帝国編完…そしてこれで終わりかー
もっといちゃこらしてるとこ見たいぜ!!

暁 零菜(あかつき れいな)
青い瞳と胸が大きい点以外は雪菜に瓜二つの容姿をした、第2世代の吸血鬼の少女。15歳。

暁の帝国ぱねぇっすwwww
さすが第四真祖wwwwwww

投稿 : 2025/01/04
♥ : 30
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最終話まで視聴済。錬金術師編&帝国編のレビュー、採点と総評らしきもの1回目。

原作関連未読でスタートし、コミックを発売済のところまでは追いかけた状態です。

●採点と総評らしきもの●
{netabare}
●物語●
大体4話で1章という構成だった為、基本的な展開は読みやすかったと思います。しかし新章に入って新規キャラや用語が出てくると、途端に謎ばかりになるので、バランスは取れていたように思います。

●作画●
2クール物ということでしたが、安定はしていたと思います。引いた画面などでは若干乱れが見えたり、不自然な動きのシーンもありましたが、まぁ。

●キャラ●
作画を含めてになりますが、登場ヒロイン達は皆可愛かったと思います。「この娘はちょっと苦手」と思うことが無かったのは大したものかと。
個人的には『浅葱』『紗矢華』『雪菜』の順でお気に入りにw

●声優●
総じて良かったかと思います。
大きなマイナス点を感じなかったです。

●音楽●
OPは前期、EDは後期が良かったですね。

●その他●
物語そのものというよりヒロイン達に注目して観ていた、と思えます。

原作はまだ続いているわけで、2期も視野に入っていることと思いますが・・・謎がや触れられていないことも多く残ったようにも思います。
・他の真祖たち
・雪菜の正体(?)
・獅子王機関の目的
・古城と先代と凪沙
・浅葱の正体(?)
・モグワイの思惑
・他のまだ見ぬ眷獣 etc...
続きを楽しみにしております。

再度採点してみたら、結構辛めな数値なったな~と。
{/netabare}

暁の帝国編-----
{netabare}
そもそも、この章は原作にあるお話なのでしょうか?

突然光の球が現れて、中から全裸でしゃがんでる人が出てきたら・・・説明されなくても「あ~未来からきたんだ」と思えてしまいます。

というか雪菜に瓜二つで、声と瞳の色が違うとなると・・・半分くらいは推測できますね。
零菜さん。極度に興奮すると鼻血(?)、瞳が紅色に・・・もう誰と誰の血筋か疑う余地が無いですよw

零菜登場→雪菜を気絶させる→衣服を奪う→その後雪菜は体操服で登場。
ということは・・・? 色々考えちゃうのですがw

砕けた雪霞狼、帰還命令のオチ、零菜の登場など含めて。
Ⅱまで観直してみると、(謎はともかく)割とスッキリと纏まった章だったように思います。主要キャラを全員出しつつ、古城と雪菜の仲を進めつつ、その先(未来とか次の物語とか)を期待させつつ。シリアス有、笑い有、お約束有で、堪能できる作りだったように思います。

ED明けまで観ると、「暁の帝国」の意味が何となく推測できたと思います。
零菜が各キャラの未来の姿を語るシーンは笑わせてもらいましたw
{/netabare}
錬金術師の帰還編-----
{netabare}
突然な物語なのは毎度のことですが、この章は顕著だったように思います。「雪霞狼の封印」とか「修道院の事故」とか説明無しですし。2回観た今でも、結構謎ですw

謎とは言わないまでも、2回観てようやく理解するポイントもあったように思います。浅葱の元に戻ってくる天塚とか(斬られた直後の浅葱が何に触れていたのか)。

Ⅰのラストで浅葱さんが斬られたのは・・・衝撃でした。彼女推しな僕としましては「まさか・・・!?」と不安になりました。
が・・・次回スタート直後にあんな形で蘇生(?)するとは思いませんでした。

宿泊研修で島を離れることになり、機関からも一時的(?)に監視役の任務を解かれることになった雪菜ですけども・・・。結局彼女の方が古城にベタ惚れなんですよね~w 監視役ですからとか、雪霞狼がとか、色々言い訳(?)してますけどw(TV版最終章にも繋がりますが)
古城君は結構酷いこと言われてますけども、何だかんだで雪菜が傍にいてもいなくても、トラブルに巻き込まれて伴侶候補を増やしていくんですよね(これも最終章に言われてますが)w

雪菜・紗矢華の師匠は先代カレイド・ブラッドとも知り合いのようで。
それにしても・・・結局、獅子王機関の目的がハッキリしませんね。

元々、古城の「仲間や友人への思い」というのは強いと思いましたが、浅葱へのそれは別格な気がしましたね。吸血鬼であることを隠すこともでしょうが、何より今回、彼女が生きていたことへの安堵あから涙を見せたり。勝手な僕の解釈ですがw
まぁ・・・の割には浅葱の想いには鈍感なんですよね~。

ニーナのおかげで生きていた浅葱さんですが・・・別人格とは言え、今回はサービス過剰気味w どういう意味でも古城・浅葱両名とも、よく無事だったな~と。ヘタレ呼ばわりされてましたがw

ニーナと夏音は直接面識あるんでしょうか?

凪沙の中の「12番目の眷獣」も何者かわからず終いでした。
過去の事故との関連はあるのでしょうが・・・。

最近、雪菜の血を吸うのに「躊躇い」が無くなってきたな~とw
{/netabare}
観測者たちの宴編-----
{netabare}
蒼き魔女~では新たな眷獣の覚醒も、贄もおらず終い(のように見えますが、そうでもないということでしょうか?)でした。
同時にこのチャプターは前章からの流れそのままで突入でした。

とりあえず・・・まずは那月役・金元さんにはご苦労様でした。26歳verに幼女verにバックアップ(?)ver。
バックアップverでは大層笑わせて頂きましたw

雪菜と浅葱。どちらもですが、何かと謎のある女の子ですね。雪菜は闇聖書の結界(?)内でも呪力が切れることがありませんでしたし、浅葱は『バイト』と言うには色々なことに対して知識を所持してますし。
二人共に、今後語られていくこととは思いますので、楽しみにしております。

というわけで、新たな贄は優麻さんでしたね。
個人的にはそろそろ浅葱さんに行って欲しいんですが・・・普通の人間(ならですが)では無理でしょうかね~。血の従者にしてしまうのがオチでしょうか・・・。今のところ伴侶候補は何らかの特殊能力持ちばかりなので、そう思っております。

監獄結界の脱獄囚の面々は・・・時間的な問題なのか、元々なのか、メインキャラ達が強いのか、イマイチ活躍の場がありませんでした。唯一残った(脱獄成功?)メイガさんは、今後に出番がありそうな雰囲気でした。弦神という苗字からしても、重要な立ち位置になりそうですね。

紗矢華さん・・・頑張ったw
色々暴走気味だったとも思えますが、良い具合に迫れていました。脚を差し出してみたり(足蹴にしようとしてたのか、舐めろとおっしゃるのかw)、紐パン晒してみたり。
状況が状況ですが・・・ヘタレ主人公~w

こんなこと書くのはアレですが・・・雪菜さん、中学生なんですよね~。普段そのこと忘れてしまいそうになります・・・。
{/netabare}
蒼き魔女の迷宮編-----
{netabare}
ここまで1つのチャプターを4話で構成してきてましたが、ココは3話でキリでしたね。古城の幼馴染(?)『優麻』の為、監獄結界の番人である『那月』の為、次への橋渡しの為の章といった感じでした。

誰も古城の眷獣の霊媒にならなかった、珍しい章でもありましたw まぁ、その機会(?)が無かったわけですがw

高等部の制服を着ても、全く違和感の無かった那月ちゃんですが・・・『番人』という役目があったんですね~。

魔術によって(?)身体が入れ替わった古城と優麻ですが・・・意外とどっちも違和感が無かったですw 基本制服にパーカーという古城がマント風なものを羽織ってみても、むしろ真祖っぽいですし。優麻の方も、ビジュアルと中の人である内山さんのおかげか、男の子風のしゃべりでも変じゃなかったです。

他にもまぁ・・・いろいろお約束なハプニングはありましたが、それはまた機会がありましたら観直して触れたいと思います。
{/netabare}
天使炎上編-------
{netabare}
『Ⅰ』
浅葱さんの不意打ち(キス)により、色々な意味で修羅場になるかな~?と思いきや、古城の鈍感っぷりは相変わらずで。むしろ本人に「あれってどういう意味だ?」と訊いてしまう始末w 彼女が自身の正体に何か気付いているかもしれないという危惧はできるのに、好意的な(ラブ的な?)物には本当に・・・w
浅葱さん結構身体張って頑張ってたと思うんですけどもw
古城が鈍いのは浅葱さんに対してだけじゃなく、雪菜や紗矢華にもですけどね~。

雪菜は雪菜で、二言目には『先輩の監視役ですから』w 自身の心に気付いた上なのか、見えていないのか。紗矢華の想いには気がつくのにw

この章では1話目のみの登場だったヴァトラーですが・・・古城のことを心配していただけなんでしょうか? 「模造天使に近づけるな」と那月に警告するわけですが・・・最初は伏線みたいな物なのかな?と思っておりましたが、直後にアッサリ那月にスルーされ、最終的には対策可能な眷獣は出てきますし(この辺もさすがは主人公w)。

『Ⅱ』
OPに登場する重要そうなキャラは残り2人ですが・・・まさかこの章でまとめて、とはw

要所では登場するのに、イマイチヒロインっぽい扱いを受けない那月ちゃん。 浴衣着たり学園の制服着たり、何だかんだで強そうですし、ヒロインになれそうな気はするのですが。

訳もわからず開始される『仮面付』同士の戦闘。祭りと花火で誤魔化せるとの読みでしたが・・・アレは無理でしょうw かなり異質な派手さだし、結果煙突は傾くしw

雪菜さんは飛行機が苦手とw(高い所がダメなんですかね)
やはり「意外性」や「ギャップ」は萌えの基本&重要なポイントですよね~。
そしてこの章辺りから、彼女の機嫌が結構ピーキーになってきます。元々そういう面はあったのかもしれませんが、古城の言葉や行動を悪い方向に捉えがちと言いますか(いや古城の言い回しも悪いです)。「嫉妬深さ」とはまた違うと思いますが、上手く表現できないw

そして混迷度を増していく、古城包囲網w
雪菜と浅葱が接触するだけでも結構なことになるのに、更に紗矢華にまで遭遇して・・・。まぁこの章の最後で益々修羅場になるわけですがw

『Ⅲ』
冒頭からラフォリアのサービス的ショットで入りますw
ほぼ毎回お約束のように何らかのサービスをしてくるのは、大した物だとは思いますw
そんな彼女を見て吸血衝動に駆られ「こんな時に勘弁してくれ」との古城君ですが・・・アンタの衝動のメインは『性欲』でしょw 一般的な吸血鬼の吸血衝動(要因)というのが存在するのかは知らないですが・・・。

今回もやっぱり雪菜さんが厳しいw
出会いやその後諸々前科があるわけで、雪菜の中の古城像は『先輩はいやらしい』なんでしょうが。
余談でアレな発言ですが・・・『女の子が~1枚』的な画は、やはり下が気になりますね。パーカーとかジャージとかw

後半からはおふざけ無しのシリアス展開に。
前半でサービス過剰だったのは、この為ですね。

この章は特に感じたことですが、相変わらず物語の緩急の差が激しい作品ですよね。
その分大切な部分をすっ飛ばされていなければ良いのですが。

『Ⅳ』
夏音から受けた傷から復帰しない古城を目覚めさせる為に、新たな眷獣を呼び出すことになったわけですが・・・この王女様、一体何を何処までご存知なんでしょうか? 初見で古城を知っていたり、眷獣の一部でも知っていたり。古城の吸血衝動を知っていたり(衝動の要因が『性欲』であるのは一般的と考えられなくも無い)。
結局新しい眷獣には2人分の血が必要だったようで、ラフォリアが3人目の『候補』ということになったわけですが・・・彼女自身、古城の近くにいたい何か別の狙いがあるようにも見えます。

新たな眷獣の能力「ディメンション・イーター」の理屈はよくわかりませんが、これは確かに『最強』と呼ばれる力の一角だとは思います。

無事夏音も助けてやれやれというところですが・・・恒例のイベントがあと1つ。今回はラフォリアが宣戦布告(本人は挨拶程度かもしれませんが)ということになるのでしょうか? ご丁寧にヒロイン達全員の目の前で・・・w

チャプターで纏めて書いてみましたが・・・正直長いですね。
単純に4回分を纏めただけで済んでいれば良いですが、もしこの形式に意味が無いようでしたら、要再考だと思います。
長文失礼しました。
{/netabare}
8話鑑賞後--------
{netabare}
やはりと言いますか・・・今回は紗矢華さんの血によって、眷獣を支配下に、と。
この辺りの件は、原作だともっと心理描写があるのでしょうか? アニメ観ただけだと、イマイチ彼女の心が伝わってこないといいますか。
雪菜を巡って、古城とライバル?といいますか、そんな構図だったはずが・・・後半から急にデレ展開にw 色々展開が早すぎる印象ですね。

しかしまぁ・・・そりゃ雪菜さんもスネますわw 事情を知っていれば、尚更ですか。

アルデアル公の目論見とか、チラっと出てきた三つ編娘とか、これから出番あるでしょうから、また追々。

毎回書いてる気がしますが。
浅葱さんをもっと持ち上げてやってくださいw
でも、あの不意打ちは良かったw
今クールの嫁は彼女にしますかね~。 
{/netabare}
7話鑑賞後--------
{netabare}
レビュータイトルにも書きましたように、予想が大ハズレな7話でしたw
浅葱さんはまだ伴侶候補にはならなさそうですし。予測した上であえて選択しなかった展開とはいえ・・・アルデアル公とテロはツルんでいたわけですし。

何だかんだでアスタルテの待遇が酷いな~と(原作とか関係なく、個人的に)。生命を急激に吸われながら眷獣を使役し、保護観察の名目で先生のメイドにされ。7話では至近距離から撃たれて。いつか良いことあるといいね・・・。

さてはて・・・公爵の真意は何処にあるのでしょう?
公式のキャラ紹介見ると、戦うことにしか興味が持てないようです。テロに協力したのも古代兵器と戦う為にも見えますが、そんなことなら何処か人気のない所で独りでやってきてくれ、とw
それとも後々古城を美味しく頂く為に、訓練して熟成(?)させているのでしょうか?

雪菜はいきなり核心に迫ったヒロインでしたが、浅葱さんは真逆の徐々に巻き込まれ古城の正体に近づいていく、そんな役割に見えます。
というか、もっと彼女に出番をw

今回色々頑張った矢瀬君ですが。
彼の能力の説明が全く無かったのは、また今後にということなのでしょうか? 「ハイパーアダプター」といきなり言われても、分からないですw 公式のキャラ紹介みていた分は何となく理解しましたが・・・。
{/netabare}
6話まで鑑賞後---------
{netabare}
聖者の右腕編が終わって、次の章ということで・・・。
相変わらずタイトルの説明の無い展開ですねw
何となくは分かる気はしますが・・・。

ここ2話・・・浅葱さん、頑張っているな~とw
今まで出番が少なかっただけで、いろいろできる娘だとは思っていましたがw 6話のだけでもかなり評価アップしました。
うん・・・スペック高い娘です。ほんと。

獅子王機関の『舞威姫』(こういう字を書くのか・・・)さんが出てきました。
(というかまた名前覚え直しか・・・とw)
この章のヒロインは浅葱さんだと期待していますw

古城君の眷獣は12体ということですが・・・1体使役できるようになるのに、血の伴侶候補(?)が1人必要ということなのでしょうか? だとすれば・・・とんだハーレム(になるのか?)展開になりそうではありますw 雪菜さんも油断していられませんね~。

第四真祖大好き(?)な公爵さんは・・・本気で、古城や島をどうにかする気なんでしょうか? 古城をどうにかするなら既に完了してそうな感じですし。島を沈めたらボスの顔を潰すことになりますし。
先代カレイドブラッドとの関係については知る由もありませんが。

色々意外な字が用いられていて・・・・感想書くのにも一苦労です。
{/netabare}
4話まで鑑賞後---------
{netabare}
書いてる時点で1話ストックがあるのですが・・・まだ観てませんw これを書いてからにしたいと思います。

今クールアニメの中では最初に2回目を観直してみた作品になりました。純粋に面白いと感じた分と、人間関係(特に裏側のつながり)が複雑になりそうなので復習の分を込めまして。

放送途中ですが、気になってコミック1巻を買ってしまいました。気になるなら、本来は原作小説を買うべきでしょうが。
うん・・・まさか『"殲"教師』だとは思わないですよね。
やっぱりこういう作品はチラっとでも説明欲しいですw

雪菜さんの血を吸うことによって、眷獣を扱えるようになった(?)古城ですが・・・。この展開、何かに似てるなと思ったら、『カンピオーネ』でした。細々とした部分は異なりますが、能力を小出しにされる辺りとか。
今後は全く異なる展開かもしれませんので、あくまで「今のところ」です。

またあの作品と比べることになりますが・・・この作品のが好みかな?と思います。
『監視』と口にはしますが・・・何だかんだで古城のことを悪くは思えていない雪菜さんが、結構可愛いな~と思えるのが最大のポイントでしょうか。どこか世間からズレているところも、意外と素直に思いを言葉に出来るところとかも、良いと思います。(今後どうなるかは不明ですが)

彼女ではないけど古城に弱いクラスメイトの娘(名前覚えてないw)も、悪くないですね~。

古城君へ。
あまりヒロイン達をもてあそばないであげてw
主人公補正があるのもわかりますが・・・w
{/netabare}
2話まで鑑賞後---------
{netabare}
1話を観た時は雪菜さんのパンツのインパクト大で、勝手にパンツアニメだと思っていましたが・・・2話ではそんなシーンも無く。まぁ・・・世間知らずな娘さんにしても、それは無いだろう的なシーンはありましたがw

とりあえず初見の感想としましては・・・

「どちらが先か後か」とか「良いか悪いか」とかではなく、純粋に両方予備知識(特に物語・設定面)無しで観た上で、『境界の彼方』と混ざるかな?と。
異能バトル物(?)というジャンル面、理由はあれど真っ先にヒロインが主人公をつけ狙う冒頭の展開・設定。あとは・・・多分これも結構大きな要因なのでしょうがcvが同じこと。

そして、こういうジャンルの作品を観ると必ず感じるのは・・・専門用語は形にして欲しいということ。字面から分かることもあると思うんですよ・・・。うっかり『wikiで調べてネタバレ』とかしたくないんですよ・・・。あとできたら解説も。説明的な作品になってしまう危険性は理解してるつもりです。

ヒロインボイスについて。素人考えですが。
もう少し『境界の~』と差を出して欲しかったかな、と思います。
『ゆゆ式』の縁と同じ人だとは到底思えない(きんモザでも感じてましたが)のですが・・・。

眼鏡属性持ちでないからか、個人的にはこっちの娘のが好みだったりはしますが・・・。

とネガティブなことばかり書きましたが、今のところ切る気はありません。物語の先は気になっております。
といいますか切れるタイトルが無くて困っている現状です・・・。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 27
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

観終わった

8話で断念{netabare}
ってことでそこまで見ただけでの感想。
これは…コンテのせい?原作のここまでをアニメ化~って決めるのはプロデューサー?監督?
兎に角感じたのはキャラの台詞なぞってるだけの映像付きカセット文庫。
原作知らないけど、そこで書かれてる台詞を忠実に再現してるのかな?
そのせいなのかどうなのか、ひたすらしゃべりまくって、それだけで展開が進む。
そうしないと原作のここまで~ってのを収めきれないっていう、ノルマ達成に追われる息苦しさが半端ない。
人によってはしゃべってる間にポンポンと場面が進むのでテンポ良いと感じるかも知れないけど、映像あってならではの表現、それこそノベルに喩えるなら「行間」に当たるものが無い。
って書くと内容が凝縮されてるように聞こえるけど、無駄な台詞も多い。
もっと台詞削って映像でしかできない表現ってのをやっても良かったんじゃ…。

各話ごとに「原作のここまで」ってのが決まってると思うので、序盤の舞台説明が終わったらペースが緩やかになるのかも知れないけど、とてもそこまで見続ける気力も無く途中で断念。{/netabare}

改めて最後まで視聴(2020/04/21){netabare}
放送当時はワンパターンさに飽きて、或いは他に優先すべき作品があったせいか途中で脱落しちゃったのだけど、「なんかOVAも続いてるみたいだし?」ってことで改めて全話視聴しました。
で、なぜ途中で脱落したのかの理由も新たに発見。

作画は悪くない、キャラの顔は殆ど崩れない。
…のだけど、画面における配置が…レイアウトっていうの?それがちょっと。
具体的な例ではカメラ引いて主人公とケンジュウと対象の敵が1つの画面に収まってるシーンが、無い。
「アブドムダムラルオムニスノムニス…出でよ赤いコンドル!」(アップ)→登場ババーン(アップ)→攻撃ドカーン(アップ)→次の瞬間にはもう居ない、こんな感じ。
正直ゲンジュウのサイズがどれくらいかもよく分からない、個別アップばかりで巨大ロボットバトル的な拘りも見られない。
作画崩壊しづらい(難易度が低い、手間がかからない、下手クソが描いてもそこそこサマになる)レイアウトだかコンテだかでアラが出にくいようにした苦肉の策なのかもだけど、アニメーションとしての面白さは…。
(そこら辺、中華なんかは「技術力無いのにその技使ったら大怪我しまっせ」ってことが分からずに平気で大技使おうとすることが多い)
で、それに輪をかけて話がワンパターンな内容…ああ、こりゃ忙しかったら切っちゃうわw

けど作画(レイアウト)の方はどうにもならないとしても、ドッシリ構えて見る分にはワンパターンな構成は案外気にならない、かも。
フォーマットは一話完結型の時代劇を○○編と数話に分けた感じ。
何か企んでる悪者が、その手先として“作り出した”ゲストキャラ=ゲストヒロインを“道具扱い”して、それを見た主人公が怒ってやっつける。
時代劇だとゲストキャラは萬屋錦之介や高橋秀樹の目の前で死ぬか尼寺入るか江戸ところ払いで次回以降出ないのだけど、この作品ではそれがレギュラー化していく。
で、悪者の屋敷に入って「お前ぇら人間じゃねぇ、たたっ斬ってやる」や「ひと~つ、人の生き血をすする…」の代わりに「これはオレの喧嘩だ」「いいえ先輩、私達の喧嘩です」の口上。
ただこの決め台詞は…恥ずかしいw「天魔覆滅」みたいなカッコ良い台詞無かったのかな?

それにしても「作り出した→○○目当てで生み出された」ネタが多くない?
アスタルテ然り優麻然り。
夏音にしたってエンジェルフォウの供物(蠢毒)云々で大概かと。
ワイズマンに作られた天塚はヒロインではなかったけど「またかよw」と思ったのも事実。
こうなってくると主人公自身や妹、那月ちゃんもひょっとして…?なんて穿って見てしまう。

まぁ分かるんだけどね。
主人公自体がただの人間から第四真祖になったことで利用したがる奴が絡んできたり、正ヒロインの雪菜も自覚は無いけど獅子王機関が第四真祖と縁故関係になって引き込もうと送ったハニトラ(ある意味道具扱い)で、それとの対比をしてるんだろう。
また「道具扱い」を描くことで、それを否定して「本人の意思を尊重する主人公カッコいい」って展開にすることでヒロインズが好意を抱く理由にしている。
それと、いくらワンパターンといっても従えてるケンジュウは12体だと予め上限が明かされてるのは好感が持てる。
但し12体全員を覚醒・服従させる話なんて2クールでは収まるハズもなく…そもそも何で主人公は第四真祖になったかの理由もTV版では明かされなかった。
OVAの方で最後までやってくれるのかね?

総評としては、1話完結型の時代劇が好きな方、天丼ネタが好きな方なら見てもいいかも。
パターンとしては、
学校がテロリストに襲われた→大変だこのままじゃ島が沈んでしまう→テロリストの手先として工作してた女の子を助ける→女の子にこんなことさせやがって許せねぇ→能力開放→解決。
例外もあるけど大抵この流れ、絵的な部分では結構退屈。
ひょっとしたらお年を召された方の方がウケ良かったりして?{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

71.6 16 魔物でラノベ原作なアニメランキング16位
だから僕は、Hができない。(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (1178)
7459人が棚に入れました
加賀良介はひとよりHへの欲求が強いのが玉に瑕の健全な男子高校生。しかし、なりゆきで契約した死神・リサラによってそのすけべ心(エナジー)は吸い取られ、女の子を見ても張り合いのない日々を暮らしている。雨の日に出会った彼女は強力な霊能力を保有する“特異者”を見つけに人間界へと訪れたのだった。良介はリサラに協力をしているのだが、女の子とひとつ屋根の下に同居するその生活が情熱をエロにかけている良介には耐えられなかった。リサラだけではなくほかの女の子からも迫られ…ては萎むスケベ心。良介は隙を見てはどうにかしてスケベ心を取り戻そうと悶々と過ごすのだった。Hな魂は果たして回復できるのか。

声優・キャラクター
遠藤綾、下野紘、西口杏里沙、石原夏織、福圓美里
ネタバレ

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

9話の感想追加

エロ系は後回しでみてたけど、これは・・・はい。エロいですw
ただ主人公がツボにはまりました。流石です、下野さん。
この作品は主人公が気に入るか気に入らないかで大きく評価が分かれそうです。
ストーリーは今後の展開次第っすね。

OP「Reason why XXX」 佐咲紗花(6th Single)
ED「プラチナ17」 yozuca*(20th Single)

9話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
唐突な妄想シーン…そして何を伝えたいかと。
「知ってるか。女の子の二の腕はおっぱいと同じやわらかさなんだって」
ガルダーブロウグ&私「なにーーー!」
エナジー補充かもしれんがこんな時でもこの発想は…w
{/netabare}
結果的に思惑通りになったって事か…?
イマイチ理解できませぬ(^p^)

8話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
で。。出落ちエロ。キュールの想い結果的に届いたが
こうまでしないと分からない良介はかっこわるすぎる。

なんであんな簡単に脱出口?があった。鍵しめておけよとw

敵相変わらずグロいなw塔への破壊も躊躇しないとか・・・

落下だと。予想はしていたが・・・(むしろ外出て何したかったんだ)
そしてまさかの謎覚醒!?
異常なエナジー放出?それだけの思いを良介に抱いていた?
特異者って事?ならキュールはどうしてそこに気づけずにいたんだ?!

触手プレイかと思ったら、まさかの鞭プレイw

リサラ母・・・指した先w真顔だしなwww
グラムの真の力=良介のエロは揺ぎないと思うが
伝説の秘宝といいつつ、リサラ母はおそらく剣よりも
キングラムを見ていたような気がしてならないw
{/netabare}
好敵胸(ライバル)とはイリアの胸でなく心が揺れる回だった。

7話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
けつだんりょくが大事なんだ・・・尻弾力
え、こんなのも広辞苑のってるの?
流石に調べてもでてこなかったけど、yahoo知恵袋の回答?がまじツボッたw
ほんとまじバカヤロ!だよw

それにしてもいつもならエナジー切れで裸になるのに
今回切れなかったのはなぜだw
{/netabare}
良介に エロパワーがないと 見所が・・・

6話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
リ・・・リサラずれすぎだろ・・・落ち込むならちゃんと考えろw

母親の父親の出会い・・・全く同じかー。
って、行くところまでいっちゃったんだよね。てへ。(・ω<)
テヘじゃねーw 良介と違って押しがあるなw
そしてBGM自重www
だから私は、子供ができた。応援ありがとうございました。
もうほんと終わっていいよw

「俺のエロは正義の為の力だったんだー」(下野節)
ほんと前向きな廚二だなwww

きめェ。携帯?通信機・・・?
着信はもっときめぇwww

エナジー無くなる>着衣解けて無くなる。ハイハイいつものワンパターン。
ポーズw・・・特殊能力インビシブルディクショナリー・・・え、ここまでテンプレになるの?w
涙→グラム覚醒。。。
{/netabare}
あれ・・・展開が・・・何だこれ・・・!?
ちょっと見るのが辛くなってきた^^;

5話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
おい。当たり前のようにどこで拭いてるw

既に縛られてる・・・
既に裸・・・
そして既にエナジー切れ・・・いつも通りだね☆

感じて・・・ね?目でなく、心で感じて・・・。
く、黒の背表紙、金文字、第3版・・・
だ、第3版ってどんだけイメージ出来てるんだよwww

急速エロチャージwww
え、特訓ってこういう事なのかwww
単語だけでここまで妄想できるなんて・・・次元が亜空間すぐるwww

俺の辞書に・・・いや、俺のエロに不可能はなーーーーーい!!
迷言頂きました~

次回紹介自重してくださいwww
{/netabare}
今回わりとストーリーに重要な事が発覚したけど・・・
あれ、内容があると面白さが減るってどういう事・・?w

4話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
綺麗に整列・・・日本人やなー。

お前の妄想力にほんと脱帽やわ・・・師匠とよびたいw
えぇーーーーー
・・・ですとーーぉーーーー
もっぴゃぁーーぐ。。うぅ。。やわらけぇ・・・うっひゅ。

っしょ・・・

おぉ~・・・ はぁ・・・
うっぉぉおおお・・・うっぉぉおおおおおおおお

キングダム覚醒
俺のキングダムがースパークリングだああああああ
って、構図自重しろwwww

キングダム・・・偽物には反応しないってことか・・・w

まさかの八奇衆が・・・ほんと他のメンツが怖いわw

どっどはぁ・・・詳しくは公式サイトでぇ・・えっへぇーー
{/netabare}
この回で悟った。改めて下野さん高音ボイスが神であると。
ストーリーがはいってこねーwww

3話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
学園八奇衆って・・・なんだか怪しい展開に。

ッち・・・w

良介乙女っちっくすぐるw

新しい死神キャラ追加~

勝てない事・・・やっぱそこかwww
解説おかしいだろwww

男って悲しい生き物さ・・・
何かっこつけているんだ。言ってる事ひどいぞwww

黒幕(?)登場・・?
なんか構成がワンパターンなのかなこれ。
なんとなくセーラームーンを思い出した。
早く脱却を切に・・・w

{/netabare}
評価更新:物語。作画評価下げ。音楽上げ。


2話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
エナジー切れ・・・ウルトラマンより短くないかw

キングダムどんまいwww

パパにも・・・ってもうなんだかw

特異者・・・確かに特異者だろ。こえーよ

エナジー減ると服がなくなっていくのか。

エナジー=キングダムwww
まじですのーw

エナジー=エロで動く(キリッ

次回はもうちょっと内容を頼みます・・・w
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 6

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

必殺技、「インビジブルディクショナリー」

ラノベ原作、お決まりのエロ枠。
死神がこっちの世界にきて特異者探すという、ありがちな設定のバトルもの。
序盤は原作どうりですが、途中からアニメオリジナルになっていくストーリーだそうです。
おっぱいの大きくない死神や、おっぱいの大きい死神や、おっぱいの大きい人間や、ロリでおっぱいの大きい死神や・・・色々居て、よくあるハーレムのようですが意外とメインヒロインに軸足を置いています。
主人公がエロい事を感じたり考えたりするパワーが、バトルするうえでのエネルギーとなるという、頭を抱えるようなアホ設定が特徴です。


エロについては、結構頑張っています。
作画は悪くないし、お風呂シーンなどの裸の見せ場もそこそこ多い。
バトルの最中にポロリといく事が多いですが、露出の必然性が設定とストーリーに馴染んでいるので違和感というか、わざとらしさが薄れているのがいいところです。構図の取り方もなかなかツボを心得た手腕。
ただ、光補正が入りまくりなので、エロ目的のご視聴はBD/DVD版のほうがよろしいかと思われます。
(私はニコ動配信の視聴だったので補正だらけでした^^)
補正の入っていない部分でも、EDのカット絵などは実に艶かしくていいですね。
制作スタッフがヨスガノソラと同じだそうで、なるほど納得の造りです。

ラブコメ&ハーレムとしてはイマイチ。
最初からフラグのたっている幼馴染は別としても、ヒロインがデレていく過程がサッパリ理解不能でした。
なんか、いつのまにか好きになっている不自然さ。
こういう場合は、何やら事件やイベントの紆余曲折があって目からウロコで惚れられるのがお約束の流れですが、普通にバトルしてるだけで何故かフラグが立っていきます。
主人公は明るく直球なヤツで好感は持てますが、ツンがデレに転じるだけの魅力の描写が不足しています。
なんでそういう大事なとこ、手ぇ抜くかなぁ?

ストーリーとバトルは残念。
設定も展開も、ありきたりすぎて超つまらない。
秘宝やら主人公の出生の秘密やら定番的な王道になっていますが、何のヒネリも工夫も強調もないので、猛烈にどーでもよくなります。
バトルに緊迫感も皆無。話を進めるため(とエロのため)の作業としての戦闘の要素が強く、見応えもへったくれもありません。
また困ったことに、前半は気楽なバカアニメ風のところを見せておいて、後半に入って一気にシリアス展開。
シリアスといっても特筆するところもなく予定調和な展開で、むしろ序盤でみせていた主人公の明るく前向きな良かった所が完全に無くなるハメに。作風の温度差に戸惑うばかりでした。
ラストはそれなりに綺麗にまとめてあり、全体の構成そのものは悪くないのに、何か大きな娯楽性に欠いてる感じ。何なんでしょうね、これ?キャラ立ちは悪くないと思うのに、本当に記憶に残りそうもないくらい平坦で印象の薄い作品になっています。
やはり、肝心の話自体が面白くないのが最大の難点でしょうか。


結局、面白かったといえるのは、エロパワーを補充するために編み出した主人公の必殺技だけ。
アホな技ですがバリエーションも豊富で、他では真似できないオリジナリティに溢れてました。これは凄くいいw
ただ、その素敵技も出番があんまりなかったのが悔やまれます。

もっとアホバトルが見たかった・・・・
というか、そことエロ要素以外に面白味が見いだせないです、残念な事に^^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 22
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

コメ、ではないラブ

異世界から現れた美少女と突然同居することになりバトルを繰り広げる、と言ってしまうといかにもありがちな設定に聞こえてしまうが、本作には類似設定の諸作にはない描写があり興味深く観ていたのだが、どうも「失敗したお色気アニメ」という評価が多いようで残念に思う。

{netabare}普通の高校生の日常にバトルが入り込むタイプの作品では、バトルが日常に影響しない設定を持ち込むことが多いが、本作では一応「結界」という設定はあるものの、基本的に主人公の生活は「バトルのある日常」へと移行することになる。

本作品は、異世界の描写として、画面全体に靄のかかったようなエフェクトを施し、クリアであった「現実」との対比で「異世界」を演出しているのだが、物語の中盤、異世界の侵攻を受けた「現実」にも靄のエフェクトがかかり、現実が変質してしまったことをビジュアルで表現している。

そして、このエフェクトは、物語の終幕に至っても、晴れることはない。

すべてのバトルや物語が収束して、以前の日常が同じように復活する、というラストは本作にはない。

事件に決着をつけ、恋人や幼馴染や、あまたの美少女たちとの楽しい(?)「日常」を取り戻した主人公がいるのは、依然として靄に霞んだままの、決定的に変質した現実なのだ。

一応、作中では、新しい世界の始まり、といったセリフがあるのだが、新しい=前向きで良いことを暗黙に含意したような説明は、いかにもとってつけたようでアリバイ作りのように聞こえる。全面にカビの生えたようなエフェクトの印象が表しているのは、単に、変質であると解釈した方が作者の意に沿っているのではないだろうか。

異世界の少女の出会いから始まった主人公の生活と日常の変質は、ついに世界全体の根本的な変質へとたどり着く。

だが、ラノベ的な設定などなくとも、ごく普通の人間であってもこのような変質は誰でも迎えているのではないだろうか。
たとえば恋愛の経験において。

ボーイ・ミーツ・ガール

ごく平凡な人間であっても、恋愛にとらわれた途端、自分や世界の意味が決定的に変化することを経験するだろう。
恋人とともに生きる世界は、かつて自分が知る世界とは全くの別物で、新たな生を受けたかのように感じるはずだ。(たとえ片思いでも同じことだ)

ガール・ミーツ・ボーイ

変質した世界の中で、勝ち取った「日常」を楽しく生きる主人公、良介の姿に、作者は当たり前のラブストーリーをぴったりと重ねて見せたのだ、というのはひねくれすぎた観かただろうか。

オープニングの最初と最後のカットを見ると、そうひねくれているとも思わないのだが{/netabare}

もっと高く評価されていい作品だと思う。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

88.0 17 魔物でラノベ原作なアニメランキング17位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1387)
6470人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜

leone さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。つい数秒前まで敵だったキャラクター達が突然何の理由もなく大親友になる。悪意やわだかまり、猜疑心も何もない。何の問題もなく、ただ1つの幸せな大家族団らん。利便性的同盟もなければ、裏切られる恐れ、ゆっくりの関係の解凍もない。説き伏せて敵対関係から脱するという考えを理解できます、でもちょっと待て。一言二言を言うだけで、これでよしと、未来永劫親友同士のできあがり? これが完全に皮肉ではないと受け止めるべきですか?

そしてどうやらこれはすべて、新しいリーダーとして突然選ばれた主人公をめちゃくちゃ尊敬するらしいから。はい、そうです、彼らは真の愛であるリムル=テンペストを見つけた。彼への愛は余りにも莫大で、彼をはべるため、あるいは彼と友達になるために以前の怨嗟すべてをわきへやる事ができます。ナノ秒単位ですべてが許され、全員が完全調和として一緒に暮らすこたができます。2番目のエンディングがこの問題を如実に物語っている:ほぼキャスト全員が皆で楽しくやっている。何もかかっていない、何の対立もない。ただ毎日、四六時中バラ色で晴れやか。


リムルには人生の目標は何も持っていない。彼自身は何も欲していない、その代わりあちこちにさまようではゆきずりの人々を助ける。人々が彼の周りに集まっては、同様に彼らの有りふれた問題の助けに時間を捧げる。なお、これを非常に受動的な態度で行われている。何か新しいことが起こったとしたら、彼は反応、例えば理由もなく現れたジェネリック一般的悪役をぼこぼこにする。長期的な目標を獲得した時点でも、それらも単にほとんど知らない他者から預かれたもの。そのうちのひとつのケースでは、もちろんこれが筋書きを進めるための最適解だったらしい、その人の重要さをあらかじめ予言によって知らされていたのだ。このふたりは会ったことないにもかかわらず一緒になる運命なので、その理由は。。。運命か何か。

どうやって私がそのような人に共感できる?天使が羨望に赤面する、あまりにも利他的な主人公をわざわざ書いている。やりすぎたのだ。特にに危険に満ちた不思議で新しい世界には、このように振舞う人は実在しない、それでも、もし実在したとしてもそれはまったく感動できない人になる。人々は典型的な英雄主人公じゃない。人はよりきめ細かい、そして欠点を持つもの。想像してみてください、出会ったことがない適当な人達があなたの所に入り込んで報酬もなしに用事の助けをするように頼んでくる。これを繰り返しに。もちろん、彼らの要望を毎回律儀に行ってあげますよね?何の苦情もなしに、自分の願望を何も持てないに?

しないだろうと思います。なにせ、大半の人は天使ではない。


ちなみに、リムルの性格についてほとんど知ることはなく。これは私たちが知っているほとんどすべてです:

1)ある程度で二次元は好きで
2)適当な良きことを、適当なジェネリック悪役に対してしばしば行う。

乳腺を好むという事と、ジェネリック悪オーバーロードを嫌うという事以上、特に明確な信念または興味を持っていなさそう。それと積極的にワイフを探しているわけでもない。何人かは自分の意志で彼らと一緒に加わるが、彼女らの存在を楽しんでいるとしても、別に積極的一緒に行動したいや彼女らとの関係を発展させようとしているわけでもないし。こんなにたくさんのエピソードの後にも関わらず、何が彼に行動を起こさせているのかを未だわからない。ただ。。。受動的に時間を過ごしていると、問題の解決を彼に押し付けている周りの人たちの助けをしていることだけが。


転生の後、ほぼ瞬時にリムルは神のような力を手に入るので、彼にとってほとんど誰も大きな脅威となることはない。出生時に受け取ったチート能力のせい、ほとんど努力することもなしに。スライム ー 弱いはずだったモンスター ー は即座に神的なものなので、まるでスラームに転生したという点をほとんど無意味にする。圧倒的な力を持つ主人公を扱う方法があるでしょう。せめてそれに基づいた気の利いたセリフや一応まともな冗談を送る。チート主人公に関しての嫌みも。もしかしたら主人公が面白い使い方で能力を利用する、画策したり、困難な道徳的判断を下すとか。自分の冷酷さを強調することも場合によっては面白い。残念ながら、リムルは機械的情報の長文やジェネリック超利他的なセリフを好むので、ここにあたった。

圧倒的な能力と完璧な利他主義でキャラクターは困難な道徳的判断を回避できるため、ひどい組み合わせです。彼らは簡単な方法を取り、ほとんど努力をせずに何でも解決することができます。つまり、私たち全員がその例に従い、私たちが遭遇するあらゆる問題を解決すべきと暗示しています。 しかし、残りの私たちは神のような力を持っていないので、どうしてほしいていうの?時には難しい決断をしないといけない、それらはフィクションの中でも最も面白いものになる傾向がある。


残りのキャストは大抵、さらに酷い。先も言っていたように、ラムルは疑いもなく彼を崇拝するファンクラブに囲まれている。彼らは各エピソードの間に彼を何度も称賛することなので、すぐに飽きがくる、そしてこれはキャラクター間の対話をほとんど損なわせる。彼らもこれを超えた特性をほとんど持っていない。このファンクラブにはもちろん当然のことながら彼に欲望する女性は含まれている。本物のハーレムかどうかを議論できるが、どちらにしてもこれはファンクラブメンタリティの一種。これは実際の人々がお互いに話す方法ではない、少なくとも正直に話をしている場合。主人公を熱狂的ファンクラブに24/7囲まれているのを見たくはない。

敵対役はどういうわけかさらに酷い。基本的に2つの種類がある:

1)一般にアニメやフィクションの悩みの種である筋金入りのひげを生やしている黒マントの悪役。痛いほど明白に「悪」。何せ主人公が難しい道徳的判断を行うとか、このようなことはあってはならない。それに敵対役達はほぼゼロ性格描写とゼロ面白いセリフを貰うので。もちろん期待するほど無能ですから、ここも減点。

2)はなからリムルを敵対するつもりもない「敵対役」達。実際には、数分それを与えると、お互いは親友になっている。この心の変化の理由はそれほど些細なものであるため、最初から本物の衝突もなにもない。

このアニメはなんて勇敢な姿勢を取っている。良きものは善、悪しきものは悪。良きもの全員は主人公を好き。実際、ー 前に述べたようにーとにかく彼らは主人公と友達になっているため、悪者らしい奴らの多くは実際悪ではない。時には戦うこともなく。飴をいくつかあげてみてください、これで間に合うかも。ちなみに、この世界では 「魔王」は 「公式の友情使節」の略ですか?なにせ、ー登場する魔王達による判断ではーそう見えてもしかたない。なんてのんきな人達の集まりなのでしょう。何やら、なるためには「堕落」する必要があると言っていたのだけど、おそらく冗談と受け取っても差し支えない。


プロットにどう影響するか恐らく察することができるでしょう。敵は即座に友達になるため、作者は物語を進めるために何ができるかな?「新しい敵を突然出現させる」と推測し場合、正解だ、これが結果です。根本的なテーマやメッセージもなくて、プロットはあるポイントから別のポイントに突然移行し、出来事に考える必要な時間を与えることもなく。

リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Aを倒す
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Bを倒す
- >
リムルはどこかに旅して日常の用事Xを解決します。
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Cを倒す
- >
リムルはランダム場所Yに移動し、複雑専門用語病気やらから連中を救い。

そして、これらすべてから何を得たのか?まとまったプロットではない、それは確かです。面白いテーマもない。


コメディーも同様に受けづらい。その理由の一部は私が延々と語るのと同じ友情。何千回も見たことあるどたばた喜劇と、同様に予想可能なジェネリックファンサービスで構成されている。あまり期待してはいけないことをわかっているが、このアニメはブラックコメディや容赦ない解説のほんの少し一片でさえも挙げることを恐れている。ここには嫌みや反語、あるいは最も単純な皮肉の一片もない。自己認識はない。見ることができる限りサブバージョンはない。既存慣行に対する愚痴はない。ここではすべてが明白で、額面どおりでとても陳腐ですが、コメディーはそれが意外と大胆であるからこそ効果はあるのだ。このアニメは安全であることを満足している。どんな形ででも波風を立てるを恐れて。結果として、明らかになろうとしている時でさえ、それは面白くない。

さらに、リムルの会話内容は、内的独白を含めて、めちゃくちゃジェネリックでドライに聞こえる。彼と彼の情報吐露説明能力 ーつまるところはロボット ーは単に周囲の出来事について説明し、個人的な観点やより深い思考に関してはほとんど提供してこない。世界観構築の間違った方法は単に情報をダンプして、「うーむ?、そういう事ですか。」で、それで終わり。もちろん、リムルはこの情報を利用して目の前の敵を倒すかもしれないが、これは常に非常に機械的で、ありのままな方法に行われる。戦術に関してはほとんどない。世界は明白に白黒であるので、どんな道徳的議論はさらに少ない、気まぐれの情報吐露はこれを助けるためにほとんど役立たないことになる。それも対話が書かれた方法に関する問題でもあり。台詞は単純化でありきたりな方法で送られてくる。せめて個人的なアイデアや気の利いた発言でそれを盛り上げてください、しかしもちろん残念。正しくは、リムルは時々ジョークを伝えようとするが、それらは上で概説した理由で失敗に終わる。


「でも明確な個人的信念を持つ主人公は困る。どうやって他の人が自己投影するのか?」

まあ、もしかすると自己投影は必ずしも必要ではない。しかし望んだとしても問題は逆。どうやってこんなにも受動的でイニシアチブを欠いてる人に自己投影すろのか?段ボールの切り抜きや白紙の状態で自己投影したくはない。

面白いキャラクターは実際に何かを信じる。人生に目標を持ってなお、それらを達成するのに苦労する。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2025/01/04
♥ : 80
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

流行?の俺つええ

異世界転生+俺つええ。俺つええは結構シンプルで爽快感を感じる。少し飽き飽きするところもあるが。あとは仲間集めの規模がでかすぎる。登場人物がとにかく多い。把握するのが少し大変だったかも。大賢者役の豊口めぐみ上手かった。23話のドヤなんか特に好き。
シズが登場するあたりが切ない。別れのシーンはうるっときた。{netabare}現代日本ではないが母親の元に戻れた。最後は託されたシズの教え子を救うことができてめでたい。{/netabare}
オークの王の話も地味に感動を覚えた。{netabare}腕を食べさせて飢餓を少しでもなくそうとしていたなんて。生きるためには犠牲を払うものかも。オーガの郷を襲ったのもいいように操られただけ。喰われそうな状態で逆に喰うのはさすがスライム。{/netabare}
ミリムの扱い方が雑だったのはちょっと許せない。主人公より強いのになあ。
オーガ優秀な部下として成長してるし、これからも楽しみ。シオンとシュナ好き。
全25話だけど、23話がもはや最終話みたいな感じ。TRUEの挿入歌と共にこれまでを回想するのは凄くノスタルジック。アニメは終わったけど、まだ色んな怪しいキャラクターがいる模様。別れは辛い。{netabare}食べたヴェルドラがこれからどうなるか楽しみ。人型になったガビルの妹にも注目したい。{/netabare}

続きは見る予定。

OP
Nameless story 歌 寺島拓篤
メグルモノ 歌 寺島拓篤
作詞も寺島拓篤本人がやっている。2クール目がより好きかな。前奏部分が特に。2期のOP映像で精霊王が悪い奴っぽく見えるが良い奴。
ED
Another colony 歌 TRUE
リトルソルジャー 歌 田所あずさ


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 暴風竜ヴェルドラ
ゼネコンに勤めるサラリーマン、三上悟は通り魔に刺されて死んだ。ところが意識が戻ると三上はなんとスライムへと転生していた! しかも300年前に封じられた暴風竜ヴェルドラが話しかけてくる。スライム三上の運命は……!

第2話 ゴブリンたちとの出会い
スライム三上は暴風竜と友達になり、互いに名前を送り合う。かくしてスライム三上はリムルと名乗ることになった。リムルはヴェルドラを封印から解放しようと試みるが、それは周辺諸国に大きな衝撃を与えることになる。

第3話 ゴブリン村での戦い
洞窟を出たリムルが出会ったのは、牙狼族の襲撃に追い詰められたゴブリンたち。なりゆきでゴブリンたちの戦いの手助けをするリムル。そしてその夜、ジュラの森の支配者の座を狙う牙狼族が襲ってきた!

第4話 ドワーフの王国にて
リムルたちは、衣食住を支えてくれる技術者を求めてドワーフの王国・武装国家ドワルゴンを訪れる。ところが入国の際のトラブルでリムルたちは牢獄に囚われてしまう。そこに鉱山でアーマーサウルスが暴れているという報告が入る!

第5話 英雄王ガゼル・ドワルゴ
鍛冶屋カイジンのピンチを救ったリムルは、エルフの店で祝杯をあげていた。そこに現れたのはカイジンを目の敵にするベスター大臣。大臣がリムルをバカにしたため、カイジンはベスターを殴り飛ばしてしまう。

第6話 シズ
近隣のゴブリンたちも合流してますます賑やかになる村。そんなある日、リムルは自由組合(ギルド)の冒険者、カバル、エレン、ギドと遭遇する。そこにはリムルと同じ日本から呼び出された、召喚者のシズもいた。

第7話 爆炎の支配者
魔王レオン・クロムウェルによって、空襲に燃える東京から召喚されたシズ。彼女はレオンによって上位精霊イフリートを憑依させられていた。そのイフリートがシズの体を乗っ取り、暴走を始める。

第8話 受け継がれる想い
魔王レオンのもとにいたシズを救い出したのはある勇者だった。その勇者のことを胸に、長い間、人々を救うために働いてきたシズ。そしてシズは今、最期の時を迎えようとしていた。シズはリムルに最期の願いを伝える。

第9話 大鬼族の襲撃
リムルたちの村の開発は着々と進んでいた。ひとり洞窟で新たなスキルを試していたリムルに救援要請が入る。駆けつけると、6人の大鬼族(オーガ)がいた。大鬼族(オーガ)は言う。「正体を現せ、邪悪な魔人め」

第10話 オークロード
大鬼族(オーガ)たちは、豚頭族(オーク)の軍勢に襲われた生き残りだった。豚頭族(オーク)たちは武装し、道化の仮面の魔人も同道していたという。リムルは大鬼族(オーガ)に自分の部下にならないかと持ちかける。

第11話 ガビル参上!
大鬼族(オーガ)のベニマルたちを迎え入れ、さらに仲間が増えたリムルの村。そこに蜥蜴人族(リザードマン)のガビルがやってくる。ガビルは、豚頭族(オーク)の侵攻に怯えるゴブリンの村々を従えようとしていたのだ。

第12話 狂いゆく歯車
災厄の魔物・豚頭帝(オークロード)と、豚頭族(オーク)の軍勢がジュラの森を席巻しようとしていた。この危機に動いたのは大森林の管理者・樹妖精(ドライアド)のトレイニー。彼女は森で台頭してきたリムルに目をつけていた。リムルに豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼する。

第13話 大激突
蜥蜴人族(リザードマン)と同盟を結ぶため湿地帯を目指すリムルたち。道中、リムルたちは豚頭族(オーク)に襲われていた蜥蜴人族(リザードマン)を助ける。それはガビルの妹だった。ガビルの妹は、先走る兄を助けてもらえるようリムルに懇願する。

第14話 全てを喰らう者
ついに魔人ゲルミュッドが姿を現す。ゲルミュッドの真の狙いは豚頭帝(オークロード)を豚頭魔王(オークディザスター)へと進化させ、ジュラの森を支配させることだった。ゲルミュッドの真意を感じ取った豚頭帝(オークロード)はある行動に出る。

第15話 ジュラの森大同盟
豚頭族(オーク)との戦いの戦後処理が始まった。そこでリムルは豚頭魔王(オークディザスター)・ゲルドの最期に「リムル自身がオークの罪を背負う」と約束をしたと打ち明ける。それを聞いた蜥蜴人族(リザードマン)、大鬼族(オーガ)がとった行動とは…。

第16話 魔王ミリム来襲
穏やかな日々が続くある日、破壊の暴君(デストロイ)のふたつ名を持つ魔王・ミリムが突如、中央都市リムルを襲撃する。その強大な力の前に圧倒されるランガやベニマルたち。果たしてミリムの狙いは…。

第17話 集う者達
中央都市リムルを、魔王・カリオン配下の三獣士のひとり、魔人フォビオが来襲する。だがフォビオはミリムの返り討ちにあい瞬時に倒されてしまう。リムルたちはフォビオに、この国を訪れた目的を問いただす。

第18話 忍び寄る悪意
ミリムに負けた怒りが収まらないフォビオ。その前に現れた、中庸道化連の2人の道化は、フォビオも魔王になればミリムに対抗できるとそそのかす。暴風大妖渦(カリュブディス)の力を使えばそれが可能になると言う。

第19話 暴風大妖渦(カリュブディス)
封印を解かれた暴風大妖渦(カリュブディス)は、空泳巨大鮫(メガロドン)を引き連れて、中央都市リムルを目指して進む。リムルたちは総力をあげてこれを迎え撃とうとするが、暴風大妖渦(カリュブディス)はあまりに強い。

第20話 ユウキ・カグラザカ
リムルは夢を見る。それはシズがイングラシア王国で、召喚された子供たちの先生をやっている夢だった。シズの未練を晴らすため、イングラシア王国の王都を目指すことを決めるリムル。そこにはシズの教え子たちが待っているのだ。

第21話 シズさんの教え子達
シズの教え子たちの先生となるリムル。しかし、一方的に召喚され、限られた寿命となった子供たちの胸中は複雑で、リムルにも反抗的な態度をとってくる。そこでリムルは、模擬戦をしようと子供たちに持ちかける。

第22話 迷宮攻略
自由学園の子供たちはやがて死ぬ運命にあった。だが、リムルは上位精霊を宿らせれば子供たちを救うことができると考える。そこでリムルは子供たちとともに、上位精霊がいるという「精霊の棲家」へと足を踏み入れる。

第23話 救われる魂
うまく精霊を呼び出すことができるのか。精霊の棲家の最深部にたどり着いた子供たちは、順番に光の台座の上で精霊を呼び出すことに挑戦する。それを見守るリムル。そして、子供たちに応えるように姿を現す精霊たち……。

第24話 外伝:黒と仮面
これはリムルが転生してくる前の物語。フィルウッド王国が多くの冒険者を集めて、復活した悪魔の退治を依頼する。そこには「爆炎の支配者」の二つ名で知られるシズの姿もあった。だがこの依頼には大きな裏があった。{netabare}退治が無理だと帰りたがる奴が切られるわけだが、悪魔に憑りつかれていた。怪しげな魔法使いが冒頭で女の人に召喚され、依頼された悪魔で皆殺ししようとするがシズによって阻止される。原初の悪魔ぽい。本当は王国が冒険者を魔族に生贄として捧げていた。国家全体が悪魔に支配されていた。オルトスはシズを生贄にしようと攻撃してくるが、原初の悪魔と思われるクロが助けてくれる?圧倒的強さでスカッとした。彼との会合が楽しみ。{/netabare}

第25話 ヴェルドラ日記
{netabare}イフリートを捕食するシーンから。ヴェルドラは将棋相手が欲しかったようだ。ツンデレやら、久しぶりに喋るための努力が語られる。見た目に反して超繊細で寂しがり。お触りして温かいとかも。シズの教え子応援もするぞ。いつの間にか将棋の実力が逆転してる。{/netabare}総集編と所々、作品に関連する語り。作中で前野智明に出番がほとんどなかったから、作ったのかな?

投稿 : 2025/01/04
♥ : 15

88.4 18 魔物でラノベ原作なアニメランキング18位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1180)
5560人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

*************************
16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2025/01/04
♥ : 13
ネタバレ

とろろ昆布禿莉緒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

序盤期待したのに

『盾の勇者の成り上がり』を視聴した感想は面白い。
けど、もっと面白くなっただろうし勿体無い。

良い点
1.序盤の絶望感
{netabare}
主人公 尚文に対する悪意がすごい
▶︎召喚されてすぐに除け者
>他の3人は剣、槍、弓を持った勇者だが、尚文は盾

召喚され、持っている武器の時点で不遇な尚文。それに加えて、国王からは無視される。国から用意された冒険者がいたが、誰も尚文とは冒険したがらかず他の勇者に同行する。

▶︎自分の担当してる武器しか装備できない
>尚文の場合盾だが、盾は武器なのかと疑問に思う

▶︎他勇者と冒険をすると成長しない
>他の勇者が近くにいると経験値の取り合いが発生し、経験値が入らない

剣も槍も弓も、他ハンマーや斧、全てが装備できない。尚文の攻撃手段は盾で殴るか、素手で殴るか。絶望なのは目に見えてわかる。そして、他勇者も頼りにできない。

▶︎唯一の仲間マイン
>かなりめんこい女性で、尚文も唯一仲間になってくれた彼女に感謝し、気を許す

唯一、仲間になってくれたマインは、夜中に自作自演の強◯を決行。その濡れ衣を尚文に着せて、冤罪をふっかけ成功している。

▶︎金無し、仲間無し、攻撃武器無しの尚文の行動
>取引しないアイテム屋を密かに忍ばせておいたモンスターで脅し、アイテムを売ったお金で奴隷商へ

主人公とは思えない外道なやり方をし、お金を稼ぐ(強盗はしていないのでセーフ?)
そして、最安値で購入できる奴隷を攻撃役として取引、ラフタリアを購入。
あくまで理由は利用するため。とてもダークファンタジー感があり、ドンドンと続きを見たくなる気持ちが湧き出ました。
{/netabare}
2.尚文の戦い方
{netabare}
地味で姑息
▶︎盾スキルで攻撃
>本来防御に使うであろうスキルを敵に突進させ攻撃する

エアストシールドという、目の前に緑色のクリスタルの様な頑丈な盾を出現させ、防御するスキル。それを、敵に向けて突撃させたり、上向きに出した盾を足場代わりにする応用で機動力も高め。

▶︎少なくとも主人公がやる戦術ではない
>形式上は尚文の奴隷であるラフタリアをかけた、尚文vs元康が行われてる状況

槍の勇者元康の攻撃により、尚文は防戦一方だが、エアストシールドの突進により元康の隙を作る。
その瞬間、自身の防御力が高いことを利用してマントの中に忍ばせておいたモンスターを元康に投げつけ、すぐに剥がされないようにプリズンシールドでモンスターごと元康を中に閉じ込める。

かなり卑怯ではあるものの、攻撃手段がない尚文からすれば正攻法。まさにダークヒーロー。

▶︎植物モンスターにはアイテム
>やらかした元康の尻拭いのために、村の養分を吸い尽くそうとしてる植物モンスターと対峙

初めは苦戦するものの、除草剤を使い形勢逆転。地味ではあるものの、アイテムを使った倒し方はとても面白く、まるでRPGような攻略方法。
面白くないなろう系の大半は、ぶんっ!で敵が消えてますから。
{/netabare}
3.ラフタリアが可愛い
{netabare}
悪ふざけなしに、しっかりヒロインをしてる
▶︎出会いは過去最悪
>精神、身体共に病気持ちで、まともに食事できず、あと数ヶ月で死ぬような状態のラフタリア

尚文はもちろん、そんな奴隷を買いたくありませんが、お金もないので仕方なく購入。せめて、金額分は働くようにと言い聞かせ、訓練を始めます。

▶︎尚文の心情の変化
>一人で孤独。奴隷として酷い扱いを受けていたラフタリアに今の自分を重ねる

共に過ごしていく中で、父性愛に目覚め始めラフタリアに心を許しつつ情が湧きます。極め付けは、資金稼ぎに訪れた洞窟での戦闘。尚文はラフタリアを庇い、彼女に逃げるように指示を出しますが、ラフタリアはそれを拒否し共に戦います。
かなり入りは歪でしたが、順当なヒロインとして尚文の心の支えになる存在です。
{/netabare}

悪い点
1登場人物の知能指数が低い
{netabare}
全体的に頭が悪い人ばかりです。
▶︎オルトクレイ=メルロマルク(尚文達を召喚した国の国王)
・唯一波に対抗できる四人の勇者。その勇者全員を召喚する事にゴーサインを出す

>メリット
・波が終わった後の功績などを総取りできる
・大嫌いな盾の勇者を陥れることができる
・最強戦力を獲得

>デメリット
・各国から敵視される
・最悪な場合、各国に同盟を組まれてしまい戦争状態(勇者が最強戦力であるとは言え、序盤はレベルが低く普通に弱い)
・盾の勇者は戦力外(召喚前から陥れる前提があるため)

ここまでのメリット、デメリットを背負って行った勇者召喚。そんな中、オルトクレイが行った事は盾の勇者である尚文をあからさまに無視、全く会話をしない。資金援助を断つ。転職の妨害。マインの様な目立った行動はそこまでなく、色々バレて国王の座から降ろされる。

▶︎マルティ=S=メルロマルク(オルトクレイの娘で第一王女。マインとも呼ばれてる)
・自作自演の強◯で、尚文に濡れ衣を着せる
>尚文本人にその事を知らしめるように、舌を出し、ざまぁみろと挑発(他の勇者等にはバレないようにしている?)

隠した方が自分の目的達成が簡単になるだろうに。高い地位を持っていると思っているからか、信頼を失い切った尚文を警戒することを微塵も考えてません。

・何か色々と尚文に仕掛ける
>頭の悪いゴリ押し。他勇者にも本心バレバレのはずだが、周りも馬鹿なのと、拗らせてる尚文が他勇者と交流がないため助かってる

先程述べた通り、圧倒的な地位で、権力を使いたい放題な状態であると本気で思っており、後始末なのどについての考えはない。雑な突貫工事の粗が出て、全てがバレてしまい「ビッチ」、「アバズレ」と呼ばれるようになる。

▶︎剣の勇者 錬 槍の勇者 元康
・倒したドラゴンの死体を放置(剣)
>ドラゴンを倒せるほど強くなったはずなのに、モンスターの死体は残るという常識を知らない

尚文の助言があったものの、マインの暴走に関わる三勇教の暗躍に気づく力を持っている。にも関わらず、ドラゴンの死体を放置し、尚文に尻拭いをしてもらう結果になる。ほんの少しでも疑問に思う瞬間は冒険をしていれば何処かしらにあったはず。あまりにも不自然。

・股◯に脳があるとしか言えない(槍)
>マインにことごとく利用され、マインの悪事が全てバレた状態でも庇う素振りを見せる

無駄なイライラを助長させる張本人。マインに騙され、尚文の邪魔をするどころか殺そうとした。
そこまでは仕方ないで済む?が、誤解が解けた後に全く謝まらず、裏で糸を引いていた三勇教を倒した事で何事も無かった事にする。尚文も拗らせてるので、そんな態度を受け入れるはずもなく。
結局、勇者の中で1番輪を乱したのに断罪されないクズ。
(弓の勇者 樹は、剣の勇者 錬の金魚の糞で存在感がないため特に無し)
{/netabare}
2.アニメ中盤からのぬるい雰囲気
{netabare}
個人的にぬるいと思う展開が二つあります。
▶︎尚文覚醒シーン(カースシリーズ初披露)
・ドラゴンの死体で大騒ぎ
>剣の勇者 錬がドラゴンを倒して放置。その後死体からの異臭で、近くにある村の人達はほぼベッドの上

その状況を知った尚文は死体処理をしに山を登ります。そして、辿り着き死体処理を行おうとするがドラゴンがゾンビ化して復活する。

・ついに覚醒、きっかけはフィーロの死
>ドラゴンゾンビと交戦するも喰い殺されるフィーロ

ここまであっさりやられるなんて。こんな絶望を叩きつけてくる世界に対して尚文はどうするのか!?とワクワクしてました。

・覚醒後、圧倒するがラフタリアに大火傷を負わす
>力が制御できず、暴走するがラフタリアが止める。その際にラフタリアは大火傷を負う

フィーロが死んでしまい、ラフタリアもぐったり。やっとの思いで倒したにも関わらず、今まで築き上げてきたものが全て崩れ去る。これは、錬との対決か?

・戦闘終了後、ドラゴンの腹からまさかのフィーロ
>ドラゴンの口から出ていた赤い液体は血ではなく、フィーロが直前に食べていた赤い果実の汁。無傷な状態

……この後、カースシリーズはかなりの猛威を奮っており、他勇者からはチートだ!ズルいぞ!と言われるほど。ぬくぬく過ごしている勇者達の説得力はないが、カースシリーズが強すぎるのは全くもってその通り。

フィーロが大怪我をしてギリギリ生きてる状態で出てきたなら腑に落ちますが、「へ?大丈夫だよ?元気元気!あれ?また、私何かやっちゃった?」
そんな空気感で出てこられても拍子抜け。

確かに、反動として尚文は大ダメージを負い。そして、その場では大火傷で動けないラフタリア。代償としては十分ですが、あくまで口火を切ったのはフィーロの死。その本人が先ほどのような状態で生きてるのは、正直言ってぬるい。

▶︎国王オルトクレイ 王女マルティの断罪
・メルロマルクはそもそも女王国
>散々ヤンチャした二人だが、不在だった女王ミレリアの帰国で状況は一変

道中には刺客なども居たかもしれませんが、勇者一行と合流したミレリアはかなりの強者です。三勇教の大司教が多くの信者を使って作り出した大聖堂。勇者一行と戦い、司教が弱ってる状態だからとはいえ、外から大聖堂の中に魔力を通す程の力。生半可な相手じゃ返り討ちは当たり前。

国王とマインは、女王の力を知ってたはず。
それを知った上で、足止めなり暗殺なりしなかった(していたとしても、ほとんど意味がない)のは甘いというより、やはり頭が悪い。

・悪事が即バレ、奴隷紋により全てが明らかになる
>尚文目線はほとんど全ての悪事が目に見えてたので全く驚きはない

元々ミレリアは全ての悪行を把握している状態。ここまで20話近く使っているのに、かなりあっさりと悪事が公の場で判明。規模が大きいだけで、やっている内容は[母の不在をいい事に、普段食べたらダメと言われているお菓子を爆食いする父と娘が、帰宅した母に怒られる]。
国王とマインがやっていた事が、頭のいい行動とは思えないのでこの程度の話と捉えられてしまう。

・ギロチンの処刑台で正義執行?
>直前で尚文が乱入し、死刑じゃ物足りない。一生恥を晒して生かす方が面白いと提案(オルトクレイはクズ、マインは本名ビッチ、冒険者名はアバズレに改名させられる)

1番苦しめられた本人である尚文が出した答えに文句はありません。彼が2人を生かすことに決めたのなら、そうすべきでしょう。

問題は周りの反応。ウェェェイ!クズにビッチ?ピッタリな名前だせ!と歓喜の声を上げる。そのスタンスで居ていいのは尚文本人と、その仲間と呼べる者たちだけかと。
国民も少しは便乗していたとはいえ、クズ、ビッチと名付けられた2人は、この国を破滅させていた可能性がある事も考慮すると反応としておかしい。

手のひら返しが酷く民度が低すぎる。やはり、モブであっても登場人物の知能指数が低いのだと言えます。

・尚文の提案に皆が共感
>女王ミレリアも安堵の表情を浮かべる

後にミレリアは尚文に対し、あの時あなたが止めなければ、私の命を使って処刑を止めるつもりでした。とはっきり発言。
この国は終わりです。私なら確実に死刑を執行します。当然です。メルロマルクを終わらすどころか、世界の終末を迎える可能性が十分にある行動をしてしまった問題児を生かすなんてあり得ません。
これは償いのための断罪ではなく、これ以上の悪行をさせないための断罪の意味が強いはず。

家族の情なんて捨てなければならない立場なのにも関わらず、自分を人質に夫と娘の処刑をやめるように交渉しようとしていた。
ミレリアは知能指数が低いとは思いませんが、甘くぬる過ぎる考えを持っている。そもそもこんな彼女だからこそ、不在中にこんな惨事が起こったのではないだろうか。
{/netabare}
3.断罪後の数話
{netabare}
まさかの展開。他にも異世界があった。
▶︎別世界の存在
・波が始まり、異世界の勇者が現る
>正体は別の世界の勇者(扇の勇者 グラス筆頭)

・波を退けると他の異世界に影響が及ぶ。つまり、互いに爆弾を押し付けあってる状態
>グラスらは、爆弾を押し付けあってる相手が消えれば波に対抗する必要はないと考え、直接乗り込んだ。
(個人的な仮説)

2部の導入部分だなとはわかりますが、やはりクズとビッチの断罪が中途半端に終わったこともあり状況を受け入れ難い。20話に渡って、ストレスが蓄積されてきたわけですからそれ相応のスッキリ感がないと消化不良です。
{/netabare}

序盤でかなり期待しただけあって、本当に残念な作品です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 17

65.2 19 魔物でラノベ原作なアニメランキング19位
聖剣使いの禁呪詠唱(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (827)
5388人が棚に入れました
どこからともなく現れる異形の怪物『異端者』を倒すことの出来る者たち<<救世主(セイヴァー)>>の育成のために、前世の記憶を持つ人間が集まる亜鐘学園。ここで二つの前世を持つ少年・灰村諸葉(はいむら もろは)が、前世で出会った少女達と再び出会う。


声優・キャラクター
石川界人、竹達彩奈、悠木碧、小倉唯、内田真礼、上田麗奈、Machico、小見川千明、大森日雅、佐倉綾音、皆口裕子、羽多野渉、中村悠一、小林ゆう、大川透、杉崎亮、石田彰、子安武人、釘宮理恵、緑川光、森沢芙美
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

綴る!

内容に関しては、ご都合主義だらけ、または唐突かつ謎な展開に何の説明もなく次から次へと出てくる専門用語、説明不足は当たり前でわかりづらい過去回想、至らない掘り下げ不足、イキリ具合が鼻につく思い出すだけでチート能力を得る主人公とストーリーはかなり酷く、真面目な話になるとほとんど面白くはなかったですが、私は1話から心を掴まれてしまいました。あまりにもシュールな詠唱シーン、誰にも起こされず1人佇む主人公、あまりにも早すぎる展開、バトルシーンのダサい動き、多すぎるツッコミ所とシュール過ぎる演出や絵面がギャグとしてこの作品の中では光っていました。個人的に特にツボだったのは主人公達が使う技「神足通」の動きと詠唱シーン。神足通については、無駄にぬるぬる動く高速移動と残像の安っぽさが面白いです。5話、主人公とサブヒロインが店内で駆け回るシーンは一分くらい笑いっぱなしでしたw これだけでも一見の価値はあると思うほどには面白く、狙って出してあると思われる製作陣(絵コンテ、演出の方)は凄いです。詠唱シーンについては、カッコいい派手な演出などはなく、ただ空中に文字を綴るだけ。腕だけぬるぬる動くシュールな絵面とダサいネーミングが笑いを誘います。それ以外の好きなところは、意外にも純愛ストーリーだったところです。この作品は無駄にハーレム物になってはいるものの、過去に連れ添ったヒロイン2人の深い愛情が感じ取れるシーンだけは悔しながらウルッときてしまいましたw


話毎に感想(というより実況?)
{netabare}1話
詠唱シーンめっちゃシュールwww 誰にも起こされない主人公wwwww 技の動きダサすぎるwww始まって3分くらいでこのツッコミ所の多さよ...

半年前???主人公死ぬの??展開早すぎない?メタフィジカル??専門用語多すぎて置いてけぼり。前世がなんたらで力を使えるらしい。
真面目に見ると展開はツッコミどころが多すぎるw でも掛け合いは面白いしツッコミどころと謎のダサさで笑えてくる。


2話
ストライカーズに入ることに(対メタフィジカルするらしい)メタフィジカルとは?なんでメタフィジカルが生まれるのか
主人公のというキャラの掘り下げ不足が目立つ。やはり展開作りも粗くて謎なシーンになってる。ご都合主義な設定もなんだかなあw

奨学金と言う名の給料、奨学金に釣られる主人公。奨学金って実質借金やろ...
後ろだと顔見えないはずなのに「見えてんだよ」は訳わからんw
詠唱シーンキターーー!!!シュールw


3話
詠唱キターーー!!!
ヒロインも面白い。でも真面目な話になると途端に面白く無くなるなあw 回想中に回想するな。しかも主人公のイキリっぷりがちょっとキモい!


4話
イイハナシダナー
過去回想がややこしすぎて話がわからりづらいしツッコミ所は多いけど、ラブコメとしては悪くないかも?
だいぶ可哀想だけども、主人公急にキレるやんw 早口詠唱と迅速通?やっぱり面白いわw 特に迅速通はヤバいwww そして定型分になりつつある「思い...出した!」


5話
高速移動キターーーーー!!!!俯瞰視点ヤバすぎるwwwwwww 作画も悪化、声は困ってる風なのに顔は笑ってるのがw しかもさりげに酷いこと言う主人公。
都合のいい台詞「思い出した」。よく話に出てくる"叔母さん"は誰なん?


6話
綴る!詠唱キターーーーー!!!!
隊長!?なにがわかった???急に焦点が当てられたせいで、隊長が粗を出しまくってますねww せっかく頑張ってるのに「急に暴れ出した」で現す先輩の性根の悪さよww そして今回も「思い...出した!」都合良いな!!粗が多すぎるので逆に観てて疲れないですねこれ


7話
半分流し見してます。真面目に観てると脳と目が疲れるだけなので、すみませんw

唐突!ロシア人なのに日本語を喋れるという。そういえばイギリスの人も普通に喋ってましたねw
綴る!詠唱どうしても笑ってしまうw
主人公中心の展開はツッコミどころ多いけど、ヒロイン側の展開や掘り下げは意外とまともで面白いかも


8話
めっちゃ普通に暴露するやん!アメリカの人急に裏切るやん!アメリカの人に関しては掘り下げが甘すぎる。そして都合の良い「思い...出した!」は安定。両親を救えなかった、とか言ってるけど両親に対する思い出とかなんも語られてないからあんまり響かない。弟がいる、は嘘ってことは気づかないものなのか?ラストなに?


9話
アバンから「思い出した!」と「綴る!」が繰り出されるとはw 急に日本語喋り出すロシア人、さっきまで母国語だったのにw 言ってることと行動が矛盾する主人公、、なんかイキリっぷりが気持ち悪いな...少なくとも好感は持てない。

今回詠唱多い!!!!絵面がシュール過ぎるんだよなあw ラストの迫真の演技も面白いww演技自体は上手なんだけどね


10話
やっぱり真面目になるとつまらないですね。バトルシーンやヒロイン同士の言い争いは面白いけど。

詠唱キターーーーーーー!!!綴る!!
戦い方DASEEEEEEEEwwwwwそして解説する敵www なんだこの都合の良過ぎる展開は!!こんなにあっさり裏切るの??他のやつあんなに忠誠心見せてたのに、あれはこういう国ですよ〜って説明じゃないんか?そして都合の良過ぎる「思い...出した!」。禁呪とか13回邸とか、なにがどう凄いのか説明されてないから「おお!!」とはならんw
悪役がマジでムカつくやつだったから初めて主人公に共感できた。「奪われたくないなら、奪うな...!」は当たり前のことすぎて笑ってしまったw


11話
ヒロインがアホすぎるwこの茶番感がたまらない。「ワ~オ」「オゥ」の効果音の使い所が謎(しかもフリー効果音)w
雷帝にはなんの戒めもしてないけど、そんなあっさり改心するの?
綴る!今更だけどネーミングセンスが厨二なんだよなあwたまに小学生並。
はよ戦え!ドラゴンは伏線だったんだろうけども他のところが酷すぎて全然気づかなかったw


12話
綴るだらけ!!無駄にぬるぬる動くのがまた面白いw腕だけCGかな?
ゴリ押し設定きた!都合良いなあ、再び綴る!ドラゴンと父母は何の関係があるのか
主人公発狂顔が面白いし、ヒロイン2人が思い出す展開は笑ったw
フランス支部長とかいう余り物を最後に出すな。おまけに1話の半年前の意味がわからないというw{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2
ネタバレ

ゆう。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

色々思い出すアニメ

よくあるラノベ原作中二アニメ、今期はそれ系が多いかな。

1話感想
{netabare}
出だしを見ると完全な中二アニメかと思ったけどそうでもないみたいだった。

前世の記憶を持つものだけが通える学校で主人公が前世の記憶を失っている状態だったがあっさり取り戻した、展開があっさりしすぎかな。

1話目でこうもあっさりしてると続きはどうなるのかよく分からない。
{/netabare}

2話感想
{netabare}
1話目であっさり記憶を取り戻したが2話目にてまた記憶の一部を取り戻し戦闘にて技を繰り出した。

この話はこの展開がデフォなのか?

実戦部隊に入ったことによってピンチになることも多いだろうし同じような展開が来るのだろうか?
{/netabare}

3話感想
{netabare}
今回も記憶もを足り戻しましたね、やはりこれが設定なんですね。
今回出てきたシックスヘッドは後々敵対する存在になりそうな予感もします。

なんかここまで来ると若干ギャグのような感じもじてきました。
{/netabare}

4話感想
{netabare}
ストーリーはまあまあなんだけどやはり戦闘シーンがなぁ・・・と、思ってしまう。
よくもまぁあんなに長く詠唱していて攻撃されないなと、シックスヘッド相手だとやはり攻撃されたが記憶を取り戻した時最後の方で詠唱しながらよけましたね。

この調子でどこまで記憶を取り戻すんでしょうか?
{/netabare}

5話感想
{netabare}
今回は完全にギャグ回という印象、兄と組むためにサツキが頑張っていたシーンもあったが副長が全て持って行ってしまった感じ。
副長回といってもいいかもしれないですね。

あれだけセクハラを働きまくる副長だったけど実力の方はどうなんでしょうね?途中で軽く詠唱のようなものを発動させるシーンはありましたが本気の場面を見てみたいところ。
{/netabare}

6話感想
{netabare}
今回は特殊なタイプのメタフィジカルとの戦闘でしたが副長は相変わらずだね。

シックスヘッドが諸葉をSランク認定するか議論してる中実戦部隊が諸葉を中心にしてメタフィジカルを倒すが今回は独特の詠唱はなくただ派手な戦闘シーンといった印象。

今回のメタフィジカルを倒したことにより一応Sランクとは認められたがこれを良く思わない人もいるよう。
今後はメタフィジカルとの戦いもあるが一部のシックスヘッドとの戦闘となるのかな?もしかしたら全員とか?
{/netabare}

7話感想
{netabare}
ロシアからの転校生が来たがロシア支部からのさしがねのようで諸葉を暗殺しようと企んでいたよう。

諸葉の暗殺を企み諸葉の弱点に自らがなろうと諸葉と仲良くなろうとしてはいたが演技というより本当に日本での学園生活を楽しんでいるように見えました。

すぐに感づいていたようだった静乃はレーシャに決闘を申し込んでいましたがレーシャはかなり強かったようです。

見ていて話の内容がギャグメイン、たまにバトルや地味な恋愛のような気がしますね。
{/netabare}

8話感想
{netabare}
レーシャとの間に起きた問題は諸葉があっさり解決、ロシア支部との戦いへという形で終わりました。

色んな意味でやはりギャグアニメなんだなと感じる回でしたね。
{/netabare}

9話感想
{netabare}
ロシア支部ちょろすぎる。

諸葉はどんだけ強くなってるんでしょうか?
あっという間に敵をなぎ倒していってましたね。

今まで1話毎に1人のペースくらいだったのに今回はかなりの早さ。

普通だったらシリアスになると思うのに随分軽い話でした。
{/netabare}

10話感想
{netabare}
いきなりのおっぱい療養・・・
このアニメはこんなシーンが多いな。

ロシア支部との本格的な抗争的な回でしたが諸葉の仲間が駆けつけ、ロシア側のセイバーもこちら側についての雷帝との勝負となりました。

諸葉の能力がチートすぎるため雷帝はあっという間にやられました。

それにしても雷帝随分身勝手だなと思いましたね、自分だけ許しをこうとは。
{/netabare}

11話感想
{netabare}
なんだ今回もハーレム回か・・・と思いきや。

今回は諸葉の宿敵とも言えるエンシェントドラゴンの登場だった。

諸葉が生まれ変わるたびに大切なものを奪っていく宿敵に諸葉はどう立ち向かうのか?
{/netabare}

12話感想
{netabare}
エンシェントドラゴンど諸葉の戦いの回。

過去に起こったことがまた起こってしまい自分の大切な物が奪われていく。

怒り狂った諸葉は周りへの影響もお構いなしに敵を倒そうとするがそんな中サツキと静乃が思い出して諸葉を止めに入った。

まぁエンシェントドラゴンは倒すことができ無事解決はしたけれどエドワードが最後何か言ってたけどこれって続くの?

最後のシーンといいギャグ要素の強いアニメでしたね。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

綴る!「全ては水より始まっ・・・」“ウロボロス!”という禁呪が・・・

あわむら赤光によるライトノベルを原作とする作品です。

全12話、原作未読


異形の怪物「異端者」を倒すことの出来る存在である救世主と呼ばれる

者たちを育成するためにその力を持つことが出来る前世の記憶を持った

者たちが集まる亜鐘学園。自分の前世の事をほとんど覚えていない少年

灰村諸葉はその学園で前世で出会った少女と再び会うことになる・・・


とにかくツッコミ所の多い作品だったように思います。

ですが私個人としてはそれらの部分が特に何も思わず普通に楽しめたと

思います。色々言うとバトルシーン全般で動きがカクカクと妙に違和感

があるとか力尽きてしまったのだろうと安易に予測がつく例のシーンなど

問題だらけで世に送り出していく作品としては不十分な点が多いのだろう

と思います。でも私は様々な作品を毎週1話1話と見ていく中でこの作品

が1週間の中で1番楽しかったです。(大げさかもしれませんが・・・)

どんな名作良作、話が丁寧に作られている作品なんかよりもその見ている

瞬間が濃く感じました。


物語はそんなに面白いわけでもなく展開も飛び飛びで原作をかなり

掻い摘んで端折りながら作られているのだろうなぁと思う感じです。

その分キャラの一挙一動やバトルシーンにどんな形であっても何かアクセント

になるものを織り交ぜていると感じます。それが動かないとか制作が間に合わ

ないとかのような限られた事情の中でクオリティとか物語性とかキャラ立て

とかといった良さとは違う所に別の光を引き込んでいると思います。


OPはアリプロで今まで私が視聴した作品では記憶にはありませんが

癖になる感じで私は好きでした。


最後に私自身はこの作品を大いに楽しんで視聴しましたが、私自身の楽しさ

を感じる部分に当てはまっていたというだけの事であり、物語は私はあまり

面白くなかったと思っています。元々原作を掻い摘んでしか作れないわけで

それならこっちもそれに対応した形式を取るという形にしたまでであるだけ

です。(別にアニメを掻い摘んで見ているわけではありません)

とにかく私は楽しかったと感じたということです。

◆個人的点数評価 81.130点



余談(個人的点数評価について)

{netabare}
プロフにある程度は載せていますがその事を書いたのもだいぶ昔ですし

ちょっとばかり整理をという感じです。

(まあ大半の人はどうでもいいと思っているとは思いますが・・・)


文字通り私個人の感覚による点数評価です。大まかに言うと二つの部分に

分かれていて1つは作品としての出来、もう1つはその時間がどのくらい

良かったのかの二項目でできています。

作品としての出来というのはあにこれの星評価に私なりのアレンジを

加えたものです。いくつかの項目にそれぞれ点数をつけて合算するという

だけです。ただそれぞれの項目には基礎点があってその影響で最終的な

点数は60点は必ず、そして70点ほとんど場合で下回ることはありません。


もう1つはどのくらい良かったかであるがそれは楽しかった面白かった

などのアニメを視聴していた時の様々な感覚を総括して決めます。

これはデフォルトの値があり、そこから上下します。


点数の内部比率は前者が点数への直接的な影響力は後者の方が大きく

なっています。それは私がクオリティ等云々よりも楽しい時間を強く

求める傾向にあるからです。

まあこんなところかなと思います。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 31

80.3 20 魔物でラノベ原作なアニメランキング20位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (806)
4009人が棚に入れました
「ゲームで魔王やってたら、異世界に召喚された!?」MMORPGクロスレヴェリにおいて坂本拓真(さかもとたくま)は、他プレイヤーから『魔王』と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇っていた。ある日、彼はゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまう。そこには「私こそが召喚主」と言い張る少女が2人いた。拓真は彼女たちから召喚獣用の奴隷化魔術をかけられる――しかし固有能力《魔術反射》発動!奴隷と化したのは少女たちで……!? 魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロールとペルソナ

*誤記修正


また妄想充足型の異世界転生無双ハーレムものか、と思いつつ視聴すると、設定や描写の各所が奇妙なバランスを見せていて、不思議な視聴感がある。
不思議と感じるのは、このバランスが意図しているのか偶然なのか判然としないせいで、どう捉えたらいいのかモヤモヤした感想を喚起するためだろう。


引きこもりの最強ゲーマーが、ゲーム内の最強スキルごと異世界に召喚される冒頭は、これからゲーム的「異世界」で無双するチート願望全開の妄想が展開されると予期させながら、意外にも妄想にブレーキをかける慎重な設定がなされていることが明かされる。

{netabare}主人公の「最強スキル」は、「異世界」の中でも異常に強力なものだとされていながらも、「世界」の根本を捻じ曲げてしまうような「異質」なものではなく、異世界なりの「ことわり」の範囲内にある能力であり、「チート」と言えるほどの「主人公に不利なことは絶対に生じさせない」妄想実現力を保証されてはいない。

この「異世界」に向き合う主人公の姿勢も、固有の歴史性をもって自生した、無数の他者によって構成されている「世界」であるという、この種の物語では異常ともいえる極めてまっとうな認識に支えられている。

ラノベ的な、妄想と「世界」を直結させて他者のいない幼児的な全能感の満足を目指すのではなく、私とは無関係に他者によって構成された「世界」の中に「この私」の居場所を探していくという一般性のあるストーリーは、しかし、ラノベ的な「引きこもりのヘタレ」が「社会」との接触に慌てふためくという設定が生み出しているのであり、ラノベ的指向の視聴者と妄想には距離感のある一般指向の視聴者を、共にまたがって引き付ける巧妙なバランスを見せている。
このバランス感覚が、意図的なのか偶然か判然としないのが本作の特徴かもしれない。


他者=社会との交渉に忌避感のある「ヘタレ」主人公は、RPゲーム内の「ロール」であった「魔王」のキャラクターを「ペルソナ」として纏い、何とか交渉をこなそうと奮闘する。
この内面の「ヘタレ」とペルソナとしての「魔王」キャラとのギャップの面白さがアニメとしての見どころだが、ストーリーが進み、主人公が社会に居場所ができてくるに従って微妙な変化を見せることになる。

社会とのかかわりが深まり、社会の中で「ディアブロさんという人」が認知されていくにつれ、ゲーム内のロールであった「魔王ディアブロ」を模した「ペルソナ」は主人公の「仮面」であることを逸脱し、社会の構成員=一員としての「ディアブロさん」という役割〈ロール〉へと再帰してゆく。


以前に、別作品の感想の中で、大人が職業を持って社会参加することは、個人としての人格を超えて社会内での役割〈ロール〉を演じることである、と書いたことがある。

普通に働く大人は、仕事においては、個人としての「好/嫌」や「損/得」の判断を切り離して、役割の命じる職業的な判断をもとに行動して役割〈ロール〉を果たす。それが社会的な存在としての「大人」=社会人だ。

主人公が「ヘタレ」の個人的感情を抱えながら、異世界での社会的存在=社会の一員である「ディアブロさん」として振る舞うギャップは、普通の大人の日常的な仕事の比喩でもある。

そう、内心で戸惑いながら、「魔王」=ディアブロさんとして本心とは違う行動をする描写は、引きこもりくんが社会人デビューして職業人になろうと奮闘するメタファーになっているのだ。

自己肯定感の乏しい「ヘタレ」が「異世界」でチヤホヤとされる居場所を得る展開は、ラノベ的妄想の共有感ではなく、普通人の普通の職業生活のメタファーが支えている。

社会の一員=「ディアブロさん」の役割〈ロール〉を全うしようとする主人公が、単なる「無双」のチート野郎とは異なる印象を与えるのは、こうした設定とストーリーの微妙なバランス感覚のせいだろう。


繰り返すが、こうしたバランス感覚が、意識的に生み出されたものであるのか少しばかり怪しいのが、本作の弱点かもしれない。

コメディとしての笑いを支える「ヘタレ」と「魔王」のギャップは、召喚という設定によって持ち込まれた、主人公の「現代日本人」としての価値観や思想が、「異世界」のそれと違和しているというギャップに根拠づけられている。

半裸の美少女に迫られて手出しできないという「ヘタレ」ぶりも、現代日本人の感覚に規定されている。
異世界の倫理・価値観であれば、奴隷の少女たちをどのように弄んでも何の問題もない。
が、現代日本の倫理観が、手出しをできないヘタレぶりと同時に、「奴隷」化は本人の自由意思による合意であるという「言い訳」を生み出す。

自由意思による自己決定が高い価値を持つことは、現代日本では支配的な価値観ではあるし、視聴者には説明抜きで共有されている。

だが、もしも本作のバランス感覚が本当に意識的なものであったなら、制度に縛られ「個人」や「自由」の概念が存在しない「異世界」に、「自由意思」という革命的な「新思想」を持ち込んだことが主人公のモテモテを支えているのだという描写を、作中で明確なものとして挿入できたのではないか。

その果てには、自由意思が徹底されるなら、一対多数の恋愛という「自己決定」もあるのではないかといった、「現代」の制度性を逆照射することまで射程に入れられたはずだ。

残念ながら、ここでは視聴者の常識をあてにするばかりで、日常感覚を異世界と対比して対象化しきっていない印象がある。

こうした、ちょっと詰めの甘い感じが、バランス感が意図的なのか偶然か不明のモヤモヤにつながるようだ。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

今はこれが精一杯

1話感想{netabare}
異世界転生…ってよりもこれは召喚だね。
タイトルからして「うわぁ」と思ったが、見てみたら案外抵抗を覚えなかった自分に驚愕。
…。
なんでじゃろ?
ってことで異世界転生や召喚モノで自分的にOKなのとダメなのを比較して考えてみたらちょっと答えが出て来た。
召喚したヤツ(自分はよく「黒幕」って表現する)は絶対どこかに居るハズで、悪い言い方するとそいつに“誘拐された”ってのが実状なワケで…主人公は自ら「異世界行きたい」として行動(思うだけじゃダメよ)したワケじゃないじゃん?
登場人物がそいつに視線を向ける作品だと結構平気。
また黒幕には黒幕なりの理屈・事情があって共感できる・出来ない場合は対峙すべき存在として描かれてないとどうにも気持ち悪い。
あれだ、ずっと前にSAO(二期)の感想でも書いたっけか、一期は召喚(比喩)したヤツが黒幕で敵対対象で、そいつの用意した世界なんてブチ壊しても構わないって状況だからチートでも気にならなかったのに、二期では云々。
幼女戦記では存在Xの考えに全く共感できなかったうえに主人公の行動も(敵対してるかのように振舞ってはいるが)迎合してるだけでダメだった。
イセスマでは1話の段階で不快感そんなに抱いてない頃(ダメだと判断下す前)に書いたなぁ、転生させた神様が実は黒幕なんじゃね?みたいなこと。
オバロは風呂敷広げるばかりでいつになったらそっちに話進むんだろう?と様子見。
デスマは鳥居とかそれっぽいことを提示してはみたけど結局掘り下げなくて残念だった。
ナイツマは…知るかあんなの、ナイトブラッド以下。
桃色パラドックスではちゃんと事情が描かれてた。
織田信奈の野望では黒幕は出なかったけど主人公は世界への違和感は常に感じてた(誘拐犯に用意してもらった世界が自分の干渉によって崩壊するのを恐れてた)。
…他にもOKだったのとダメだったの色々あるんだろうけどパっと思い出せるのを羅列してみるとこんな感じ。
要は召喚したヤツ(人ではなく現象であっても)に迫ってくれないと、結局「その場」を主人公のために用意してくれた誘拐犯の掌の上で踊らされてるだけにしか感じずダメっぽい。

答えが出るもなにも、前からちょくちょく語ってはいたんだけど…より一層明確になったというか、この反射にも似た反応は一貫できてると再確認。


前フリ長くなったけど話をこの作品に戻すと…
召喚に初挑戦したレムは内に魔王を封印してて、それの作用によって誤作動起こして地上人を召喚しちゃった、って感じじゃないかな。
まだ1話だしそこまで詳しくは迫ってないけど、多分そうじゃないかなー?
で、原因は事故であっても構わない、事故の原因を突き止めて解決(この場合元の世界に戻るか留まるかの選択権を得る)って方向に話が進んでくれるのなら。
「なんでオレはこの世界に来ちゃったんだろう?」と疑問に思うこともなく「異世界たーのしー」ってだけに終始する内容だと困っちゃうワケですが…果たして今後どうなるかね?
ってかタイトルで損してないか?これ。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
原作未読だけど「原作では○○なんじゃないかなー」ってのは想像できて(合ってるかどうかは不明)。
で、感じるのは、原作は“百錬~”といい勝負なんじゃねーの?ってこと。
実際この作者の他の作品のタイトル見てみたら…ある意味凄い、「そん時ウケてる他作品のパクり」ばっかりで、これって編集から「今○○がウケてるからそれやって」って言われたのをソツなくこなしてる職人らしい。
仕事でやってるんだからそれで正解なんだろうけど、けどこれって…どうしてもソツのない・無難な作りになってしまうのも想像に難くない、器用貧乏とでも言いましょうか。
んで実際、「なんでこの世界に来てしまったんだろう」「どうやったら元の世界に戻れるんだろう」って探索はどこかにすっ飛んでしまい、これも恐らく“参照”してる他作品がそうだからってことなんでしょう。
多分「元の世界に戻るための探索するのがウケてる」ってなったらそういうの書くんじゃね?

で、これらはアニメから感じる原作の推測でして…これはまぁここで書くのは適切じゃない。
が、そんな原作でありながらアニメスタッフはどうにか面白いものにしようって意気込みを強く感じまして。
お色気押しって実は気を使うんだねぇ、イセスマや百錬はそれやっても「不快」のほうが先に来るのだけど、こっちはそこら辺注意してたんじゃないかな。
主人公最強も頑張って嫌味を消し、他の男性キャラの扱いが悪いのも改善し、一応ピンチらしい演出も入れる、と。
原作からそうなんかも知れんけど、そこをちゃんと辺汲み取ってアニメスタッフは強調してたんじゃないかな。

とはいえ、だ。
やっぱりTVアニメじゃ限界はあって。
序盤街中に現れた魔物を始末するシーン、背景に倒された衛兵や冒険者を映して欲しかったけど、それが無い。
流れで「そういう状況」ってのは分かるけど、そのシーン(主人公が魔物を倒す)だけ切り取って見ると残虐行為してるだけになってたり。
あと川でエデルガルドと接触のシーンもやけに唐突だったような…?
う~ん、やっぱりこれが限界だったんじゃないかなー。
まぁ結局はおっぱい押しが(この作品を魅力的に見せるには)正解だってことで落ち着いちゃった感じでした。


総評としては、テンプレラノベアニメをどうにか面白くしようと頑張ったアニメスタッフの意気込みを見るのには良いかも知れない。
やる気無しで作ったらイセスマや百錬と同程度になってた気がする。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8
ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

異世界転生枠

異世界転生+ヒキオタ+最強+エロのテンプレ暑中見舞いギフト。
ついでにヒロインは金髪巨乳+黒髪貧乳のこだわりよう。

第2話まで見たけどこれが意外と面白い。
なぜなのかは知らんが面白い。
スマホ太郎や綴る主人公よりは遥かに期待できるかも?
絵がよく動くのも劇伴がいいのもポイント高いわ。

・3話目
はぁ.......{netabare}エロ要素が薄くても十分面白いじゃねーかwww{/netabare}
止め絵が多くなってきたような気がするけど、上手くやりくりして欲しい。

・4話目
ここにきて.....{netabare}今期全アニメ最高の熱い展開wwwwwwwwすげぇ!{/netabare}

・5話目
前回と比べるとかなり大人し目。
{netabare}なんだかモゾモゾする展開。(意味不明)
あと主人公のソリロキーがちょっとしつこい。
多用し過ぎるとテンポが悪くなる。
まぁ新キャラの顔見せ回ということで。{/netabare}

・6話目
あ~..........
{netabare}エロエロエロエロエロエロエロエロエロエロ石田wwwwwエロエロエロエロ
エロエロエロ石wwwww田wwwwwwwwwwwww{/netabare}
.......な回でした。
なおネット上の情報では、放映局の違い(自主規制?)でエロ度に天と地の
差があるもよう(笑

・7話目
今回もエロい、そして熱い。
{netabare}引き篭もりの素が出てしまった豆腐メンタル崩壊から、仲間パワーによって
一気に持ち直すというありきたりの展開なんだけどなぁ。
ここまで楽しくさせる制作スタッフはスゲーわ。
劇伴も絵もよかったし、何より石田wwwwwwが頑張ってた。
ここまでシェラにかなり比重が置かれているけど、8話目で決着とすれば、
残りの9~12話がレムの話になるのかな?
まだEDのロリっ子も出てきてないしね。{/netabare}
つーか既に2期望んでますよハイ(笑

・8話目
強敵とのバトル回
{netabare}ちょっと一部(というか男キャラ)の作画が崩壊してませんかね?
あと強敵x2との対戦にしては動きがイマイチ。
主人公のソリロキーで解説する時間も多過ぎる。
今回はもっと作画に力を入れて欲しかったし、そうすべき回だったはず。
その辺が残念だったので、評価も若干下方修正。
ラストは安定のエロ落ち。
しかも放映アニメでは触れてはいけない場所に手を出してしまったなwww{/netabare}
そうそう、今度はスマホ向けにゲーム化されるそうで(笑
コケずに稼いで2期3期と作ってくださいよ!

・9話目
水着回(嘘
{netabare}しかしあれだな、露出度が高いほどエロさが薄れていく典型だわ。
強敵っぽい聖騎士様が手下に担がれて退場していったのには笑えた。
それにしても、レムの体臭は何だったんだろうか?
ディアブロの方がよっぽど臭そうだけど。{/netabare}

・10話目
出産回(嘘
{netabare}まあエロやり過ぎて、肝心の戦闘シーンがおざなり気味というか......。
もうちょっとディアブロの強さを映像でしっかり出して欲しいわ。
残り2話?でメガネっ娘と聖騎士様とロリ魔王のオチつけられるのかな?
2期決まってるんなら無理にまとめなくてもいいけどさ(笑{/netabare}

・11話目
エロ無し回!!!
{netabare}......の割にはイマイチ熱くなれない。
怒り覚醒の展開がありきたりだからか?
ディアブロの活躍自体がほとんど無かったからか?
いや違うな。
アリシアが悪魔崇拝者として人間を憎む立ち位置がピンとこないからだ。
ここまでの展開で一番のマイナス要素だと思うわ。
魔族の大集団が進軍してくるシーンはもっと盛大に描かないとダメだろ。
聖騎士様の消え様も捨てキャラ扱いで実にあっけない。
今回の見所はレムへの拷問&オーバーキルだけだったな。
それすら映像的には物足りなかったけど。
終盤の尺不足はエロを詰め込み過ぎた弊害なのか?
このアニメ、絵的にもエロ方面には全力で肝心の部分が手抜き状態。
そこはホント残念でならない。
つーか、レムに刺さってた剣はどこ行ったんだよ(笑{/netabare}

・最終話
ん~前回の感想そのままというか。
{netabare}結局アリシアの絡みが話をつまらなくさせてしまったような?
魔王vs魔王の対決シーンも薄味でパンチ不足。
終盤の構成に難有りだと思う。
エミールだけはいい味出してたけど(笑{/netabare}
俺の中での評価は下方修正となったが、もし2期があるならこの先の展開に
期待したい。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8

81.0 21 魔物でラノベ原作なアニメランキング21位
ナイツ&マジック(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (776)
3984人が棚に入れました
凄腕プログラマーにして重度のロボットヲタクの青年が転生したのは、巨大ロボット『幻晶騎士=シルエット無いと』が大地を揺るがす騎士と魔法の異世界だった!?
エルネスティ・エチェバルリアとして生まれ変わった彼は、豊富なメカ知識とプログラマーの才能を活かして、理想のロボット作りをスタート。
だが、その行動が予期せぬ自体に発展して…!?

ロボットヲタクの野望が、異世界を変える!!

声優・キャラクター
高橋李依、大橋彩香、菅原慎介、内匠靖明、興津和幸、伊藤静
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

敬愛する偉大なる指導者エル同志の輝かしき軌跡

まずお断り、異世界転生に対してのスタンス
{netabare}昨今異世界転生ネタが溢れ返り、その反動か最近世間では排斥の流れになってるような気がする中のこの作品。
因みに個人的には異世界転生自体は否定も肯定もしません。
それより問題は、転生した先で(前世の記憶を使って)白人酋長モノをやり──白人酋長モノ自体も悪いことではないのが厄介なトコで、マズいのは“蛮族(原住民)どもが理由もなくありえないくらいアホに描かれる”ことにあるかと。
ここでいうアホってのは「いくらなんでもそれじゃ生活すらできないだろ」「○○があるなら××が開発されて然るべきなのにそれ無いの?」といった無茶な設定のこと。
最近ヒットした作品でいえば“けものフレンズ”も広い意味では白人酋長モノ。
けど、フレンズ達があそこまでアホでも不自由なく生活ができる理由は作中でしっかりと描かれ、だからこそヒットしたとまでは言わないけどヒットの一助にはなったと思います。
ここら辺マトモに描けない限りは無茶な白人酋長モノ、ひいては異世界転生モノはひとまとめで白い目で見られるんじゃないかな~?{/netabare}

1話見ての感想
{netabare}さて、で、この作品はそこら辺大丈夫かなー?と思いつつ見たワケですが…
転生は転生だけど、前世で何か悪いことをして・アホなことをして死んだワケではない、というのは高評価。
(いやぁ、前世で悪さしたヤツが転生先で反省も改善もせずただ無双するだけの作品があったもので…ああいうのやるから転生モノが疎んじられるような…)
なにやらダイジェストっぽい急ぎ足感が物凄いけど、これは良いのか悪いのか判断に迷う。
序盤丁寧に話を進めて終盤詰め詰め・ないしは放りっぱなしで終わるよりはマシかなぁ?と。
2話以降は普通のスピードで展開する…んだよね?
とりあえず1話だけではまだ本編って感じではないので、まだ様子見~。

で、別に異世界転生を否定する気はないと書いておいてアレなんだけど…。
召喚と転生は違う。
召喚ならお互いの世界を行き来できるけど、転生は一方通行かと(無茶な設定組めば行き来できるだろうけど)。
つまり、折角異世界巨大ロボを出しておきながら…

東京上空※は期待できない

うわ~ん、それは残念だーーーっ。
原作知らんけど無いよね?そういう展開…。


※東京上空
ダンバインの16話、並びに18話までの1連。
ロボ好きなら見るべき。{/netabare}

5話までの感想
{netabare}ダイジェスト風なのは1話だけかと思ったら2話もそうでちょっと驚いた。
まさかずっと最後までこんなスピードで展開してくんじゃ…と不安を覚えたけど、3話でようやく普通の展開スピードになってひと安心。

が…しかし、だ。
別の部分での不安…そっちは案の定的中し始めて、なんかイヤ~な予感に。
まず、君主制で、国家機密に関わることを趣味なんで教えてくれと王様にお願いする…。
あの、さ。
北朝鮮で、キムなにがしにあんたんトコの国家機密教えてよ、趣味なんで、と、言えますか、と。
それが自国民であろうと、武勲を上げたのであろうと、趣味よりもまず最初に国(首領)への忠誠を誓わなきゃアカンちゃいまっか、と。
他の国との関係がどうなってるか不明だけど、国家機密を餌に亡命するんじゃないか、他の国でもっと詳しく機密を教えてあげるよーと言われたらさっさと裏切るんじゃないかと、そういうの疑われるんじゃないの?と。
まぁここら辺は、ロボ至上主義というキャラ立てを優先するか世界観(雰囲気)を深めるか、どっちか選択を迫られて前者を選んだんだろう、と好意的解釈はするけど、折角「ああいう世界」を舞台にしたのにその雰囲気を大事にしないってのは、なんだかなぁ。

それともう一点、気になったというか気付いた個人的に大きなポイント。
試作機のアームについて。
折角前世があるのだから、「前の世界であった〇〇ってアニメの××ってロボのデザインを参考にしました」とすれば良いのになんでしないのだろう?という違和感が発端。
アシュラテンプルが脳裏をよぎって「あ、あれをやってみよう」と思い付くでいいと思うんだ、前世の記憶があるという設定を生かすならそうしたほうが良くね?と。
エルガイムでなくオリジナル(作中作)でもいいからさ。
そのアイディアが異世界で賞賛されるのはまだいいとして、せめて当人は「これって本当は〇〇(メカデザイナー)のアイディアなんだけどね」と心の中で思わせとこうよ、と。
で、そこで気付いたんだけど…。

先人が発明・開発したアイディアを、著作権や発祥の追及が及ばない異世界に持っていけば、自分の手柄にできる

転生モノ…特に最近流行ってるダメな異世界転生モノってこれが根底にあるんじゃ?と思ったり。
そうねぇ、例えば異世界に転生してペニシリンを広めてその世界を救い英雄だと崇められたとして、転生した当人(自力で発明したワケではない)はフレミング博士に感謝しないってのは…どうなんだ?
あ、そういえば他アニメでは転生した異世界で将棋を出して賞賛されてたけど、「それ、お前が考案したんじゃないよね?」という感覚。
発明・開発した先人(個人が特定できないものも含め)にリスペクトが無いっていうか、ただの盗作じゃーん、と直感的に感じ、それが不快感や違和感として現れるんじゃなかろうか。
「発想はあったけど技術的に無理だった」ではなく「発想自体主人公様が考案しなさった」だものなぁ…。
そんな目的のために転生ネタをやってるのだとしたら即刻辞めて欲しい、筆を折って欲しい。
繰り返しになるけど、せめて「いやぁ~、これ発明した人には頭が上がらないや」と心の中で思う、ただそれだけでいいのにそれが無いってのは、どうなんだ。
で、更に考察を踏み込んでみた。

そもそも先人に対しリスペクトがあるならあんな雑な異世界書いたりしないだろ、と

ああ…。
なんか凄く自分の中で納得できちゃった。
↑で書いた王様に対する振舞いも納得。
しっかしこうなってくるとエルは「盗作でイキがる主人公」にしか自分には見えず、この印象が覆ることは今後あるのだろう…か?{/netabare}

7話までの感想
{netabare}ラボのじじいをコテンパにしてぐぬぬさせる内容でなくて良かった。
「なろう」ってんで何でもかんでも下に敷かないと気が済まないものだと思ってたので正直意外。
また、ダイジェスト気味であるため細かい点で「それっておかしくね?」と思うことがあっても「アニメでカットされてるだけなのかもしれない」と意識が働いてツッコミにブレーキがかかる。
これは褒めるべきなのだろうか?ダイジェスト調であるための功名というか…。

と、褒めたところで敢えてツッコミ。
どうしてもプロマキスと比較してしまうため脹脛(ふくらはぎ)にダクトが無いと物足りなく感じてしまう。
以前も書いたけど国を左右するような新兵力を開発できる人間に騎士団与えるなんて、どうぞクーデター起こしてくれと言わんばかりで「なんで?」と不思議なのだが…。
文字通り基地外に刃物なワケで…ショットウェポンだってドレイク殺そうとしてたんだぜ。
実際ディクスゴードに詰問されたのはそれを疑われてのことだと思うのだが、その報告(出世欲は無くメカ開発以外眼中にない)は国王に伝わって、しかもそれが全面的に信頼されてるってことなのかな?アニメではカットされてるだけで。
じゃあ逆に、メカ開発を阻むようなこと──例えば開発費渋るとか理念に反する発注をするとか、そんな時に暴発はしないか?って懸念事項もカットか?
開発費渋られたので反乱起こす、資材(資源)欲しさに略奪に向かう、工夫は奴隷で死んだら取り換えればいいと言い放つ等、やってくれてもいい気がするんだがのう。
「ロボ以外興味の無いキチ」としての狂気っぷりがイマイチというか、周囲から危険視されるかも?というスリルがな~んか足りない。
さすがに騎士団にお目付け役や監視を忍び込ませてるんだろうと思ったけど、それもカットされてるだけかな?(一応内通者みたいのは居る?)
エルの開発機は稼働時間が短いという共通した弱点がある、ってことだと思ったら、その弱点カバーすることなく前王と王子の専用機作成とな?
ラボのジジイと共同開発ならまだ分かるんだけど…これもカットかな?
その二機の製作コストどうなってんの?ってのもカットか(FSSのKOGだってラキシスにリクエストされた時ソープは青ざめたハズだが)。
エドガーの白い機体が何百年と補修を続けて原型を留めてないって説明から、型は旧来のものであろうと新たに一体作るのは大変な世界と認識してたのだが…ポンポン新型作っちゃって、あれー?
まぁこれは「ボクのかんがえたてんかいとちがう」の範囲になっちゃうけど、まずはスクラップを寄せ集めてキメラ機体を作るのを期待したんだけどねぇ。
それやらんでなにがロボヲタなんだろう、別アニメの感想でも書いたけどアトールVは憧れロボだと思うのだが…今後そういうの出るのかな?

今やってるアニメでいえば“バチカン奇跡調査官”のローレンのように「倫理観の欠如した天才は危険」って認識ははごく当たり前だと思うのだが、それが何の障害も無しにホイホイ願いを叶えてくだけってのはどうなんだろう。
主人公はキの字と描いておきながら周囲は常識人扱いしてるのがどうにも違和感。
王様=無尽蔵にお小遣いをくれるお母さんで、未来は絶対成功する運命を付与されて転生したってことで見るのがいいのかな。
エルの開発した新技術によって多くの人が死んでも意に介さない…のかねぇ?さすがにその問題くらいは触れて欲しい。
それ以上に魔獣を倒せて多くの人を救ったからノーカンってなったりして。{/netabare}

8話感想
{netabare}恐らくダンバインの影響だろうけど「魔獣の死骸の扱いはどうしてんの?」ってのは前から気になってた点。
魔獣結晶なるものがエンジンの材料になると明かされて、ああやっぱり回収してるのね、と納得…するかい!
じゃあ前もってそういうシーン描いといてくれよう。
高価で取引されてないの?それ専用に魔獣狩るハンターとか居ないの?
それとも材料になること自体が秘匿されてる?
そうであるなら回収作業してる工夫を映して「全くこんなの集めてどうするのやら」「お上の考えることは分からねーぜ」「おい余計なことは考えるな」みたいな会話でもさせといてよ、前もって。
なんつーか唐突というか、今思いつきました~みたいでガックリする。
原作ではどうあれ先の展開を知ってるアニメスタッフはそういった「仕込み」が出来たハズ…これの手を抜くと異世界スマホと変わらなくなるぞ?
ってか予算や工期よく分からんままポンポンと新型作りまくりで、すっかりスマホと変わらんなぁと思い始めてます。
主人公ヨイショもなぁ…社会貢献を目的に働いてるでもないのに嫌うキャラがどこにも居ないってのはなかなかキツいもんだなと思い知らされました。
やることなすこと全てが良い結果に繋がる未来が約束されてる世界って、個人的にはなんか物足りない。

ところで、主人公はロボットオタクと謳われてるけど、どうにもそんな気がしない。
どっちかというと「ロボ好きな自分が好き」かと。
↑でも指摘したけど、ホントに好きなんだったらやっぱり「〇〇作品の××って台詞」をつい口走ってしまうとか「〇〇の主人公はこんな時××と判断した」みたいなのが無いと、な~んかねぇ…。
別にパロディやれってことじゃなくてね。
元の世界の作品が全然出てこないので転生の意味が宙ブラリンになってるような?{/netabare}

9話感想「作劇の都合で大人と子供を使い分けないで」
{netabare}あれれれ。
これまで他国との関係が詳しく明かされてなかったので言わずに居たのだけど、これってやっぱり危惧してた方向に行っちゃうのかな?
エルの行く末って「死の商人」にしかならんちゃう?
こんな調子でずっと成功を収め続けていったら──世界(作者)から「こんな冒険(成功するのは確定)ご用意いたしました」という介護の手が止められたら。
色んな国にロボをバラ撒いて、それで戦争させてほくそ笑むしか欲望を満たす手段は残らない。
ロボットアニメなんかでよくあるじゃん?…といいつつ自分が思い浮かべられたのは一番最近のでもアルジェヴォルンになってしまうのだけどサ。
キベルネス社が開発したユーリンクシステム搭載機をどっちの陣営にも配ってたじゃーん?
ロボヲタだったら当然そういう話も知ってて然るべきだと思うのだが(※)。

つーかさ、子供の頃社会科見学で消防署とか行ったことないかな?
ハシゴ車だったり放水車だったりを実演で動かしてさ、子供達うおおーと喜ぶの。
けど署の人最後にこう言うんだよね。
「これらが活躍しないのが一番良いことだ」って。
エルも、成功して成功して成功して…終いには世の中平和になっちゃって、それでも尚新たに開発したロボ動かしたい戦わせたいってなったら、後は語源通りのマッチポンプしか残ってない。
自分の開発した技術(これも疑問だが)で多くの人が死んだハズで、そこでハタと気付かない・逡巡することがないのであればそうなる未来しか見えない。
もうね、なに笑ってんだ?って感じ。
そうさなぁ、“鉄のラインバレル”の序盤、主人公が調子乗ってる最中のソレと同じに見える。

そういう話ならそういう話で構わないのだけど、だったら悪人っぷり?狂気っぷりを前面に出してくれよと。
「戦争起きたらロボ活躍できるぞやったー」とか「自分達だけ強すぎてもつまらないですからね、技術が盗まれなかったらこちらからリークするつもりでしたよ」とかさ。
そして周囲の人間がドン引きすること。
「常識人」と「メカヲタでトチ狂ってる」のとの使い分けが都合よすぎる。
「自分の都合で大人と子供を使い分けないで」って言葉知らんかな?…作劇の都合って辺り更に悪質なんだが。
ただの無邪気なガキなだけだったらまだ看過できたけど、転生設定が足引っ張りまくってる。


※印部分についてその後ちょっと思った。
ひょっとしてエルの前世って「作品は全然見てないけどプラモだけ買ってた」って可能性は…ある?
そうであるなら上記の突っ込み部分は解消される。
とはいえ、一端の社会人だった記憶があるクセにそこに思いが至らないってのはどうなんだか。


訂正
本文とタイトルに「作者の都合で~」と書いてしまったけど、これだと「原作者」を指してるように受け取られそうなので「作劇の都合で~」に訂正しました。
原作者はこの場合あまり関係ありません(原作読んでないし)、もし原作がそうであったとしてもアニメで改正は出来るハズですんで批判の矛先はアニメスタッフになりんす。{/netabare}

10話感想
{netabare}OPどうした!?
前回SEが追加されて「ああ、こういう手直しってよくあったなぁ」と思ってたら今回は更に手が入ってまして。
そりゃアンタ…ロンリーウェイって叫ぶだろ!
叫んじゃうだろおお!!??
なんだこれ、なんでいきなり?

と、いうか、↑で書いた突っ込み。
前世でどんな作品がやってたのか全然見えてこない→転生した意味薄くね?って部分。
所詮はオッサンのたわ言で歯牙にもかけられないものだろう、と思いつつも書いてたワケだけど、こういうのやっちゃうと逆に引き立たない?
今まで気付いてなかった人に気付かせてしまうというか。
で、懐かしくなって検索かけてみたらOPのセリフ集見つけて、ああやっぱりヤバくね?と思うことに。

エイジ「僕はもう合理的な殺人をする機械に乗るのはまっぴらだ」
ゴステロ「たまらないなぁ人殺しというのは(歓喜)」

うん、だから既存のロボアニメなんてこういうテーマよくやってるんだって。
エルが知らないのは百歩譲っていいとして、エル自身の行いはエイジとゴステロどっちだろーねぇ?っての考えるキッカケを制作者がワザワザ用意しとらんか?
いいのかのう…まさか敢えてそうしてる?

ところで前回の感想でアルジェヴォルンしか思い出せないと書いたけど、もっと最近の作品で該当するのを思い出しました。
マクロスΔ…のベルガー(藤原啓治が途中までやってたやつ)、あれなんかそうだね。
で、ベルガーが無双して賞賛されるだけの作品見て面白いか?と言われれば…ねぇ。
まぁそういうこと。
う~ん、OP楽しめたからそれで善しとする…のか?{/netabare}

全話感想「「躁病が人殺しの道具を作ってはしゃいでるだけ」←こういうのが好きなんでしょ?」と言わんばかり
{netabare}ダイジェスト調な作りのため「これおかしくね?」と思う部分があっても「原作ではちゃんと説明されてるけどアニメではカットされたんだろう」という可能性があり、正確な評価がし辛いなぁ~ってのは↑で書きました。
で、ちょいと見方を変えてみた。
「アニメスタッフが強調したい部分をピックアップして作ってる」って前提で見てみよう、と。
スタッフがこの作品のどんな部分を「ここが面白いんだよ」と思ってるかどうか。

ひょっとひねくれた、メタな考えだとは思うのだけど…
どんな糞だと思う原作でも「これをアニメ化したまえ」と渡されたらそれをどうにか売れるようにと最善を尽くすのがプロでしょう。
その場合「なんでこの原作が売れてるのか」を分析し、「ああ、こういう所がウケてるのねー」ってのをピックアップしてそこを強調したり、テレビ視聴者にも違和感無いようにアクの強すぎる部分は削除したり。
というかね…これ書くと問題発言になっちゃうのかね?

アニメスタッフはこの作品を面白いと思ってなさそう

面白いんだ、面白いハズなんだと自己暗示かけてる人も居るだろうけどさ。
「全然面白いとは思わないけど今こういうのがウケてるらしいのでそれやってみました、仕事だし」って印象をなーんか感じてしまう。
もっと酷い言い方をすると「気付いてくれよ、これ糞だぜ」というメッセージを発してるというか。
エマーン人もビックリな生産能力やレイズナーパロOPで「ひょっとして…」と薄々感じ、11話でエルが敵の王子に寝返りを持ち掛けられた時の返答でほぼ確信しました。
抜粋すると…

「貴国のシルエットナイトの開発製造に関する全権、および流通を管理する権限、加えて全ての騎士団の優先指揮権
実際に僕は国王陛下の代理人として開発製造に関する命令権を持っています
そもそも基礎開発の大半は僕が陣頭指揮を執ってるようなものですし流通に関しても口を出せますが面倒なのでやっていません
有事に際しての全騎士団への指揮権限も場合によっては国王陛下より優先されるものです
事実を申し上げたまでです」

これ、要る?
時間足りなくてダイジェストにせざるを得ない状況で、他に優先すべきシーン切り詰めて、こんな長台詞ベラベラ喋らせる必要、ある?
普通に「今居る国に満足してるのでお断りします」で良くね?
↑でも指摘したけど、こんなヤツに騎士団与えるのはどう考えても狂ってる。
騎士の称号与えられるってことは、自分の身を危険に晒すことになっても国や王の命に従う誓いを立てるんじゃないのか。
国の最重要機密を知るっことは、敵の手に渡りそうになった時は口封じに仲間から殺される可能性もあることを覚悟する、ってのとセットちゃうのか。
現代の社会に当てはめるなら騎士になるってのは王の連帯保証人にサインするようなもので…(実際はもっと重い)。
重責がセットでのしかかって来ないと「偉い立場になった感」の実感は得られないものだと思うのだが…。
こんな言動されても、その立場としての振舞い・気構えが全然無い人では逆効果、いわゆるチャラい、浮ついてる、ボクちゃん偉いんだゾ~って…「オレ社長だゾー」「ボクなんて会長だもんね」って子供の言い合い。
針の筵に立たされるとか真綿で首を絞められるとか背中が煤けるとか地獄への道を善意で敷かれるとか泣いて馬謖を斬るとか、そういうの無いのかよ、と。
こんなシーンをスタッフは本心から「面白い」と思ってるとはとても思えないし思いたくはない。
結局これってなろう系お約束の「権力は欲しいけど責任は取りたくない」の典型ですな。

まぁ分かる、サラリーマン気質なままなんだ。
もっと待遇の良い会社から引き抜きが来たら転職しちゃおっかなーっていう軽い気分。
そんで責任や義務を無視して「社長っていいよなー」というつもりになってロールプレイ。
こういうロールプレイ──ごっこ遊びはどの作品にもあるものだけど、ダイジェスト調なせいで際立ちまくり。
エルが金で動く傭兵なら上記の言動も問題ないし、敵の王子もそう思って引き抜きの打診をしたんちゃうかね?
けど実態は傭兵じゃなくて騎士、しかも国の最高機密を知り統帥権も持ってるらしい(いつの間に?)国政の中枢を担う一員。
謀反の恐れアリとして斬首か、座敷牢で一生設計図書かされるだけの人生がお似合いでしょう。
いやね、それでも最悪「転生設定」が無ければまだ納得はできたんだ。
転生設定があるお陰で社会常識の無さが目立って仕方ない。
「え、こんな態度取っても許されるんだ、この世界はチョロいな」とエル自身が驚くシーンでも入れれば良いのに。
このちぐはぐさが自分にはどうしても気持ち悪く感じてしまうのだけど、恐らくメインのターゲットは会社で疲れ果ててそういったものに触れるのは「考えたくもない」のだろう。
エルが妙にハイテンションで躁病か薬キメてるように見えるのも、落ち込むシーンすら見たくもないってことなんだろう。

そういったことを全部見越して「ハイハイ、こういうのがウケてるんですね、今は」って態度で、思想の基盤は一介のサラリーマンに留めて持てる権限は総理か大統領か書記長並にする、をワザと描いてる。
うん、そう、ワザと描いてる。

しっかしそうなると評価困っちゃいますね。
ワザとそう描いてあることに「これはおかしいおかしい」言っても詮無いこと。
同時期に放送されたアニメの“バトルガールハイスクール”ではスポンサーからの縛りを受けてか「メインキャラの19人を毎回登場させる」という、到底「スタッフはこうすれば面白くなるなんて露ほどにも思ってない」ことをやらされて同情さえ覚える内容だったのだけど、この作品も同じタイプか?
どの段階で方向性決定されたのかが問題になるけど、ただのいち視聴者にそんな裏事情分かるワケもなく…。


まぁこれまでゴチャゴチャ書いてしまったけど、そういった面倒臭いこと抜きに見ても「主人公が躁病っぽい」「躁病患者を誰も心配しない周囲が怖い」「薬切れてギギギと言いそう」と感じる人は…居ないのかなあ?
恐らく声優の演技指導からしてそれ意識してるっしょ。
躁病ってのは双極性障害(躁鬱)のハイになってる時のこと。
じゃあその揺り返しで鬱モードになった時が心配ってのは直感的に思ってしまうことで、その「不安」をあれこれと書いてきたのがこれまでの感想に繋がってる気がする。
また、それを不安がる人間が周囲に居ないってのは奇異に見えてしまう、「〇〇が好きすぎて倫理観が狂ってる」ってのならヘボットのがずっとよく描けてるぞ?
いくら分かっててワザとやったにしてもやり過ぎだと思うなぁ…。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 18
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スーパーポジティブヒーローの魅力

本作は、今期スタートの作品の中では個人的に注目度No.1。

ロボものは、もとから大好きだが、
異世界ものでもある本作は、
魔法や魔獣が存在するファンタジーとロボットバトルのコラボが新鮮。

そして、主人公がいつも明るく前向き、積極的で太陽の如き。
いかなる状況にあろうと情緒が安定していて、
ウジウジしないのが非常に魅力的。

テンポが非常によく不穏さの巧妙な演出で次回への引きも上手い。

BDの発売予定やネット上の情報からどうやら全13話の1クール作品のよう。
導入から話が駆け足だったのはこれで納得。

<余談:有名女性脚本家への私見>
{netabare}
多くの作品にシリーズ構成として参加する有名女性脚本家と言えば
吉田玲子、横手美智子、岡田麿里、各氏がまず思い浮かぶ。

今作のシリーズ構成を担当している横手氏。

彼女がシリーズ構成のアニメは割と嵌りやすい。
特に「侵略!イカ娘」「SHIROBAKO」「斉木楠雄のΨ難」は大好きだ。
「監獄学園」「それが声優!」「のうりん」「じょしらく」なども
捨てがたい魅力がある。

吉田氏と横手氏は、ユーモアのセンスがツボに嵌る。
キャラの長短両面の描き方のバランス感覚が素晴らしい。
絶妙なタイミングでキャラが輝くので自然にキャラに愛着が湧く。

今作も、初回は主人公、エルの人となりが簡潔に伝わったかと思えば
2話で無駄なく彼の魅力が最高に輝いて嵌ってしまった。

因みに岡田氏は、ユーモアのセンスが自分とは合わない。
キャラの長所よりも短所の方が大きく見える傾向があるのが苦手。
おかげで感情移入不十分で氏の描く大抵の主人公は
めんどくささが先に立ち好きになれない。
ゆえに1作を完走するに忍耐を要する。
完走できても多くは途中で最低一回挫折、再挑戦で完走のパターンばかり。
岡田氏の関わった作品の中では、
「さくら荘のペットな彼女」が唯一の例外で大好きな作品だった。
{/netabare}

★ 第2章「Hero & Beast」脚本:横手美智子
{netabare}
<「好きこそ物の上手なれ」のお手本>

ガンダムSEEDでは、主人公キラがガンダムストライク初搭乗で
瞬時にOSを自ら書き換え、持てるポテンシャルを最大に引き出し
初めてなのに自在に機体を操り不利な状況を打開、敵を掃討する。

SEEDクリソツの今作の第2話。これには燃えた。

SEEDは長年アニメから遠ざかっていた自分を
アニメの世界に引き戻した思い入れ深い作品。
SEEDもこのシーンで一気にキラを気に入り
作品から目が離せなくなったっけ。

今作の主人公エルは、キラと同等の天才的エンジニアとしての魅力に
プラスしてどんな困難な局面でも冷静に状況を柔軟に分析。
かつ状況を楽しんでしまうという天賦の才能がある。

ロボット命で、ロボットに関することなら
脳天気なほど明るく前向き積極的な性格は称賛に値する。
目的のためなら、強かに他者の弱点を利用する合理性も悪くない。

エルの周りのキャラも面白そうな人財が豊富な予感。
これからも周りを煙に巻いてどんどん活躍してほしい。

ロボのメカニックデザインもかっこいい。
大好きだったSEEDやマジェプリのメカデザにも負けてない。
合理的な骨格設計、ウェザリングも施され
リアルな重厚感がたまらない。
動きも精緻でエルが気に入るのも納得だ。
{/netabare}
★ 第3章「Scrap & Build」脚本:横手美智子
{netabare}
面白さが右肩上がりだ。

ロボット好きもマニア以上で、
もはやロボットフェチのエル。

非常に有能な彼は、ロボット(シルエットナイト)を改良するため
次から次へと革新的なアイディアが湯水のごとく浮かぶ。

彼を中心とした人の輪がどんどん広がっていくのを
眺めるのがとても心地よい。

前世の記憶もあり、肉体年齢以上な賢さを発揮。
成熟した思考により権謀術数にも長けてるのは、
「幼女戦記」の主人公と似てる部分だが
性格は真逆で明るく社交的になところはポイント高い。

根っからの明るさと目上を立てる謙虚さが非常に魅力的だ。

自らの理想とする自分専用の機体を自作する望みはあれど
出世欲もなさそうだし、自らの功績を自慢するタイプではないので
妬みを受けることもあるかもしれないが、敵は少なくて済みそうだ。

<光あるところに影がある>

しかし、この手の話に当然つきものの展開もやってきそう。

エルのような天才の発明を利用しようとする輩が現れるのも人の業。
次回、彼の技術力に目を付けた不穏な勢力も登場で
一層目が離せなくなった。

魔獣以上に、実は同じ人間のほうがやっかいな敵なのだろうか。
{/netabare}
★ 第4章「Light & Shadow」脚本:横手美智子
{netabare}
これから混沌な世情に向かうと予言するナレーション。
さらには新技術を奪取したい銅牙(どうが)騎士団が悪巧み発動。

その不穏さは次回への興味をアップさせてくれる。

ここまで観て、ナレーションはテンポよく話を進める上において
非常にいい仕事をしてると思える。

大まかな今後の流れと原作上の細かい設定を、
簡潔に伝えてくれるので話の展開の速さの割りに
理解が追い付き観易い。

<新型機開発の波紋が広がる>

国家の開発上層部も看過できず、エルを軟禁し事情聴取。
すべてにおいて想定外の言動のエルの天然さは、
相変わらず周りを煙に巻く。
常識が全く通じないエルとディクスゴード公爵とのやりとりは楽しかった。

<今回声優評価を3.5から4.0にアップ>

エルの親友、キッドとアディの双子兄妹コンビも
いい味出てきて存在感アップ。
特にアディは和み役としていいポジションだ。

最近いろんな作品で存在感増してきてるアディ役の大橋彩香さん。
彼女は本作でEDも歌ってるが、いろんなキャラの演じ分けが非常に巧い。
同じクールで放映中の『Re:CREATORS』のシマザキセツナもそうだったが
一聴して彼女が演じてるとは全く分からなかった

エル役の高橋李依さんの少年役の巧さは
2015年作の『乱歩奇譚 Game of Laplace』の
コバヤシ役の時から感じていた。
しかし本作では、当初『このすば』のめぐみんの
イメージが強すぎて若干違和感あった。
しかしさすがにここまでくると
すっかり役に馴染んで申し分ない。

悪役オーラ全開の他国、銅牙騎士団の団長ケルヒルト役に
井上喜久子さん起用とは少し意外だったし
喜久子さんが声当ててるとはエンドロールまで気づかなかった。
母親役と天然系キャラが十八番のイメージが崩れるが
やはりべテラン。すっかり役に嵌っていて巧い。
そう言えば、マクロスFのグレイスも悪役だったけど嵌ってたっけ。

池田勝、菅生隆之、土師孝也、木下浩之各氏の
ベテラン勢のいぶし銀のような好演が光るのも魅力だ。
{/netabare}
★ 第5章「Hide & Seek」脚本:横手美智子
{netabare}
<ロボットバトルの醍醐味>

面白さの右肩上がりがまだ続いてるし、
ロボットアクションの拘りが素晴らしい作品だ。

今回はアバン以外、ロボットアクション満載。
強奪機確保のためのバトルが今回の見どころ。
攻撃と反撃の繰り返しの波が最後まで続き、
あっという間の30分。目が離せない。

幻晶騎士は、どの機体もエルが惚れこむのも納得のカッコ良さ。
動きもさることながら、要所で機体の汚れ、塗装の剝がれ、
傷などしっかり描かれてるのはポイント高い。
機体に歴戦の勇者の風格が感じられる。

敵役、憎まれ役が光ってこその今回は、
ケルヒルト役の喜久子さんに功労賞をあげたい気分。

<後にカザトシュ事変と呼ばれる事件が勃発>

ジャロウデク王国のケルヒルト率いる銅牙騎士団が
カザトシュ砦を奇襲、エルが中心になって開発した
新型機のプロトタイプ、テレスターレ3機が強奪された。

最終的にはエルと仲間たちにより2機を破壊して
奪取を防いだもののケルヒルト搭乗の一機には逃げられてしまう、

そして今回のエルたちの功績が王に正式に認められ、
エルを団長とする異例の騎躁士学科学生による銀鳳騎士団が創設される。

取り逃した一機は、テストパイロット、ヘルヴィの愛機だった1号機だった。
エドガーは善戦したものの自らの機体を中破させられてしまった。
果たして次回以降取り戻すことができるのか。

以前は、危機に際し逃亡をはかったディーも成長して
今回は男らしい戦闘を繰り広げ、かっこいい。
彼もエルに命を救われたことで一皮むけた一人になった。

同じくエルと出会うことでかなりの手練れとなった
キッドとアディも大活躍。

エルは絶妙なタイミングで加勢。
おいしいところは全部持っていった。

エルは最高に現生を謳歌してる。
そして彼の感化力、勇猛心は素晴らしい。
そばにいる者は皆、向上心に目覚め、生き生きしてしまう。
まだ10代前半なのに団長の器として申し分ないと王が認めるのも納得。
{/netabare}
★ 第6章「Trial & Error」脚本:木村暢
{netabare}
<エルたちの新型機開発は、一つの到達点を迎えつつあった>

今作は原作未読状態で5話まで観たが、
5話終了後、ラノベ原作を読み始め
4巻まで読了の下で第6話視聴。

横手氏は、5話で原作2巻最後までを単独で描き出したが
今回から、第3巻の内容がスタート。
第3巻の内容の出だしは、初めて別の脚本家が担った。
このペースなら全13話で5巻最後まで描く予定かもしれない。

原作を読んだ上での視聴は、
以前よりダイジェスト感が強くなってしまい
若干物足りなさも感じる。

諜報員のノーラ、国立機操開発研究工房の、
ガイスカ工房長、オルヴァー所長などの
新キャラが多数登場したせいもあって
内容のまとめ方が雑な印象があった。

テンポが早過ぎて新型機開発の苦労が今一つ伝わらないのは非常に残念。
せめてエルの実験の失敗シーン、カルダトア大破の流れを
手抜きせず派手に描いて欲しかった。

しかし、ラノベでは想像するしかない
世界観に具体性が与えられるアニメはやはり素晴らしい。
キャラに肉声が、幻晶騎士に色と動きが与えられるのは楽しい。
{/netabare}
★ 第7章「New & Old」脚本:木村暢
{netabare}
今回までに原作は2017年8月現在で既刊の第7巻まで読了。

<エルたち、新開発の機体完成。その成果を国王に認められる>

これからエルの仲間として重要な役柄となるであろう新キャラ、
エムリス王子(CV:小野大輔)登場。

今回も横手氏が脚本を担当していないせいか
新キャラの魅力が今一つ伝わらない印象。
しかしこの話のテンポでは無理もないか。

作画は相変わらず素晴らしい。
模擬戦の魅力は充分以上に伝わった。

ケンタウロス状の幻晶騎士ツェンドルグと専用荷馬車。
原作読んでるときは、それをただ想像するしかなく
アニメで拝めるその形状、色、動きを非常に楽しみにしていた。
今回はその点で大満足。
それ以外の新型幻晶騎士のメカデザ、動きも素晴らしかった。
{/netabare}
★ 第8章「Secret & Quest」脚本:木村暢
{netabare}
今回もせわしない。
原作ラノベ第3巻最後まで一気に描かれた。

第6話から第8話までの3話で原作1巻分消化のハイペース。
残りは5話。
前半(第1~5話)と同じペースで描くのであれば
やはり5巻末がアニメのゴールとなろう。

<エル、魔獣討伐の武勲により幻晶騎士の心臓部の重要機密ゲット。
そしてエルの専用機”斑鳩(イカルガ)”完成>

今回の魔獣、シェルケースの女王は原作読んだときは、
もっと禍々しくおぞましいイメージだったが、
アニメではポップな色調とどことなく
土偶のような顔立ちのキャラクターにちょっとずっこけた。

原作読まないで最後まで観た方がより楽しめたような気がする。

面白いのだが原作での丁寧な描写と比べてしまうと
あまりにも話がとんとん拍子に行き過ぎて物足りなさは感じる。
{/netabare}
★ 第9章「Force & Justice」脚本:横手美智子
{netabare}
<テンポ早すぎるゆえの薄味感・・・これはまるでビールの水割りを飲んでるようだ>

主人公のエルというキャラは、悩まず迷わずでひたすらポジティブゆえ
乗り越えがたき試練や敵キャラの強さ、傲慢さを尺をとって
丁寧に描かないとどうしても物語の印象が
軽さの際立つものになってしまう。
登るべき高い山も低い山に見えてしまい、その点はかなりマイナス。

今回も原作読んでしまったため、
そういった本作の欠点をさらに感じてしまった。

しかしそうではあっても、
横手氏担当回の台詞の方がキャラの内面が伝わる分、ましかな。

また、今回、一番の受難を被ったクシェペルカ王国の王族の
キャスト(堀秀行、田村ゆかり、田中敦子)の好演と
劇伴の良さで、原作と比べてしまうと物足りないのは変わらないが
悲劇の重さがある程度は伝わった。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

好きはクオリティを超える ~なろうの功罪~

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
違うんすよ、夢と浪漫なんすよ(汗)

作品のクオリティとか整合性とかテンプレ感とか厨二感とか行き過ぎたパロとか「どこの幼女戦記?」とか、まあ色々あるのは重々承知です。それは私も不満でしたし。客観的にみて、65点くらいの作品でしょうか。

でも、そんなことよりも、ズバッと胸に突き刺さった、ハイファンタジー感。騎士、ロボ、剣、魔法、戦記、全部大好物なんですもん。しょうがないじゃないですか!(なぜか逆ギレ風)w

この間、あるTV番組でカンニングの竹山さんが言っていました。

「こんなナリした俺が言うのもなんですが、、、恋って、止まらないぜ!」

、、、。

ということで、贔屓で、評価は5です(笑) すごく「好き」なアニメです♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんでもかんでもカテゴライズするのは決して良いことではないのだろうが、(あにこれ内では特に悪名高き)「なろう原作アニメ」というのは、もしかしたら、「私達(素人)の安易な妄想を叶えてくれる作品群」なのかもしれないと思った。

(なろう作品の原作はひとつも読んでません。あくまで、アニメ化された作品の中ではということです)

本作を含め、「なろう原作」(とりわけファンタジー)に今のところ共通しているのは、「既成の世界観」+「ワンアイディア」という構成だ。

例えば同期(2017夏)でいくと、「異世界はスマートフォンとともに」も「異世界食堂」も、「指輪物語」や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などから始まり、日本においては「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」、(「ロードス島戦記」)などが広めてきたファンタジーの世界観を「間借り」させてもらっている。そこに、「スマホ」「食堂」という1アイディアを加えたものに過ぎない。本作で言うなら、「プラモデル(技術者+趣味)」であろうか。

既存の世界観を流用するメリットは、「楽だ」という点。これは、「作者が考えるのが」の意味もあるし、「視聴者が受け入れるのが」の意味もある。

勿論、既視感があるというデメリットも大きい。

本作も、「技術者」という色はあるものの、基本的には他のなろう系と同じく、主人公最強系であり、ストレスフリーだ。(一応主人公に努力の描写があり、ハーレムじゃないという違いはあるものの)「じゃあクオリティ的に、異世界スマホと何がどれだけ違うの?」と言われたら、ハッキリは答えられない(異世界スマホは☆2)。

違いは多分、好き嫌い、いや、「自分がどんな妄想をしてきたか」だと思う。私の厨二的要素の根底にあるのは「ガンダム」「銀河英雄伝説」「ロードス島戦記」だ。初めて観た深夜アニメは、「天空のエスカフローネ」。だから、「ロボ」「騎士」「英雄譚」は大好きなのだ。よって、恥ずかしながら本作のような「妄想」をしたこともある。そんな、「自分の妄想」をアニメ化してもらったような、妙な嬉しさを感じながらの視聴だった。

「なろう系」には、良くも悪くも「気軽に観られる底の浅さ」があるように思う。生姜焼きのような親しみやすさと、カプレーゼのように誰でも作れる安易なオシャレ感だ。

勿論、自分には思い付かないような世界観の中で翻弄される楽しみもある。同期なら「メイドインアビス」などはその系統か。でも、AKBが「会いに行けるアイドル」としてヒットしたように、反対方向の良さもあるのだ(別にAKBのファンではないけれどw)。

ただ、☆5ながらもお気に入り棚にならなかったのは、やはり「深み」が足りないからだ。終盤の「ガンダム」「ダンバイン」のパロも不要だった(ギャグならまだしも、熱さをパロで補うのは嫌い)。1期でサクサク進むのも悪くないが、2期をかけて、苦戦や人物描写をじっくりと描いてくれれば、なお良かった。

ということで2期、絶対期待っすよ♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
声とキャラデザ、合ってるの? 作画、気合い入ってる。ロボ=騎士 という作風、大好物なんだけど♪ 最近は、「異世界から現実世界に戻りたい」って作品、ないね。みんな、そんなに現実世界に不満があるのかな。

2話目
なんかこう、気持ちが良い方の主人公最強系だね。

3話目
ガンキャノンだねw ディートリヒみたいなキャラが後半に活躍すると、胸熱。

4話目
老兵の嫉妬、しかし、根本にある忠誠心。規格外の天才をどう受け入れるか。

5話目
騎士団の新設とか、胸熱。

6話目
大事な回だね。幼女戦記にも似た回があったな。モビルアーマー作ってるの? サービス回w 鍵も専用機もメリットはあるけど、互換性と汎用性がな。

7話目
ディートリヒ、格好良いな。ラボとも敵対しない、素晴らしい結末。熱いし格好良いな。ナウシカ?

8話目
いつの間にか、みんな中隊長に♪ THE・ファンタジー♪ オリジナル機体は、もっと丁寧に作ってほしかったな。

9話目
う、ウェスタングランドストームだって!? 、、、ダサいw 航空技術は強いよね。鎖で吊るして降下させるあたり、他の技術との整合性がとれてて良いね。ここまでガチガチのロボバトルは、ちょっと違うんだよな~。

10話目
そこにもラブコメか。もうちょい苦戦しても良いな。

11話目
ほとんど、ガルマだな(笑) どんどん新兵器が登場するね。竜型の兵器か、ラスボス?

12話目
いや、ガンダムパロはもういいよ。台詞遊びはいらないかな。戦う動機が、「ロボットを戦場の中心におきたいがために、戦艦をロボットで倒す」は面白い歪み。

13話目
今度はオーラバトラーですか(汗) そういうのはいらんのですよ。いや、ニュータイプの共感とかさぁ。逆シャアもやり過ぎかな。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 42

66.7 22 魔物でラノベ原作なアニメランキング22位
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (602)
3868人が棚に入れました
元貴族令嬢で騎士団員のセシリー・キャンベルは、父から受け継いだ古い剣を鍛えてくれる鍛冶屋を探していた所、街中で暴れていた男を剣で撃退する男と出会う。\n

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なぜ、聖剣の刀鍛冶は「二流の厨二」なのか

女の子の絵がかわいい。主にその点だけが見応え。以上…。
まあ、なんか絵がキレイだなというだけで最後まで見てしまったので、作画チームの仕事は称賛されてしかるべきだろう。

 ただし、本作は、SAOを観た後にみると、「ああ、これは二流の厨二作品だな」という気がしてしまうだろうと思う。原作はもう少し出来がいいのかもしれないが、アニメのほうは脚本チームの仕事が、商業作品として認められるかどうかがギリギリのレベルにきてしまっている。

(下記、聖剣の刀鍛冶というか、「厨二とは何か」論)


 設定そのものは、厨二として、問題ないクオリティではある。
 キレイな中世ファンタジー世界はもちろん。「俺つぇぇえぇぇ!!」主人公。かわいい女の子といちゃいちゃできる世界。なんだかんだでご都合主義。子どもの理屈が通ってしまうあまり複雑でない世界。だけれども、他の人にはわからない(本人的には)複雑な過去をかかえた悲劇の主人公…という…という、とってもとっても「ナルシスト乙」な設定は、厨二世界の設定としては、間違いなく非常に意図的によく構築されたものと言っていいだろうと思う。

 では、何が二流なのか?

 ストレートに言えば、単に作話技術が稚拙。ということに尽きるのだが、この「稚拙さ」は、なかなかに根の深い話だな、と思う。

 繰り返すが、中二病作品というのは、基本的にご都合主義の作品である。『SAO』にせよ、『禁書目録』にせよ、いい年こいた大人がみたら、まあ、「おいおい、そんなわけあるかよ。」という稚拙な脚本に見える。中二病の脚本というのは、一流の中二病だろうが、二流の中二病だろうが、いずれにせよ、稚拙な脚本なのである。ある観点にたてば。

 しかしながら、聖剣の刀鍛冶というのは、中高生にとってすら、ご都合主義にみえるだろうものになっている、ということだ。
 では、ここで言う「ご都合主義」とは何なのか?

 …たとえば、ネタの投入量が1クールなわりに多すぎる(※1)、プロットの構成が雑すぎる(※2)、序盤のツカミが弱い(※3)、ヒキが弱い(※4)などなど…といったポイントだ。

 ただ、難しいのは、繰り返しになるが、中二病シナリオの中では、「ある種のプロットの雑さ、はむしろ許される。あるいは推奨される」ことがある…ということだ。
 たとえば、『SAO』を見てみよう。

・あまり充分な仕込みがなく、主人公ははじめて会った女の子と仲良くなれる
・よくわからない理由で悪役は、ゲスな動機をもっている。
・少し一緒に過ごしただけの人が主人公を慕ってくる

 …等、こういった「ご都合主義」は許されている。ごく正直にいえば、どの部分についても、ちょっと口をあんぐりとしてしまうようなご都合主義だ。

■diegetictime 虚構世界内のもの 対 non-diegetic time虚構世界外の時間

 しかしながら、SAOと、聖剣の刀鍛冶の違いがあるとすれば、一つの大きなポイントは、「視聴者にとっての唐突感」だろうと思う。
 どういうことかというと、誰かと仲良くなりますよ、という描写があるとして

1.アニメの演出上、実時間では2分かけて仲良くなる。
2.アニメの物語世界内では1年かけて仲良くなる 

 という二つの描写は、両立する。なんで、3分が一年か、というと
 要するに、「ちゃらーらー、ちゃらーらー」とかいうBGMが流れてる間に、5秒毎に、画面が切り替わるようなアレだ。「そうして月日は過ぎ去った」的な。

 カタカナで恐縮だけれども、前者はダイエジェティック(diegetic=フィクション世界内の)の時間と言い、後者は、ノン・ダイエジェネティック(non-diegetic フィクション世界外の)時間という言い方になる。

 そして、おそらく、これはわたしのごく勝手な予想だが、
 中高生のオーディエンスというのは、non-diegeticな尺で一定の幅の描写があれば、それで充分に感情移入して見られるのではないだろうか?
 そして、その「一定の時間の幅」は、おそらく3分とか、5分程度の短い時間でOKなんだと思う。どんな下らない動機や、きっかけでも、non-diegeticな少しの描写があれば、それだけで中高生のオーディエンスは、納得してくれるような気がしている。
 たとえば、わたしが全く感情移入のできない『禁書目録』は、物語世界内の時間の経過はかなり短い物語になっている。しかしながら、主人公の上条当麻のお説教はかなり長いし、non-diegeticには、きちんと一定の描写が成立している。

 一方で、ある程度までいい年こいたオーディエンスになると、non-diegeticな描写以上に、diegeticな一貫性のほうを要求する率が高いのではないだろうか。
 たとえば、突如登場した敵役が、「3年前のあの日、ああいう事件があって、その後もずっとおまえは気づかずに、おれにとって…云々」みたいなことを述べれば、敵がなぜ恨みを抱いているのか、というdiegeticな動機の説明にはなる。そのような、diegeticな動機の説明をすっとばしても、non-diegeticに、5分程度の動機が描写されていれば、中高生向けコンテンツの物語というのは成立してしまうように思う。っつーか、『禁書目録』への違和感を説明すると、ぜんぶそこになる。

 わたしの脳内の構図をまとめておくと、


[厨二視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:3分~5分程度で良い
  ・diegeticな説明:non-diegeticなものと同等で良い。
       あればあったで機能するが、
       あまりなくても問題ない

[いい年こいた視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:10分~20分は必要。モノによるが
  ・diegeticな説明:必要とされる説明の重たさが、
     厨二視聴者の場合よりもきっちりと必要。
     ここがきちんとしてないと文句がつく。


 という感じ


■中二病という現象の、生理学的説明

 中二病という現象が起こってしまう理由の説明としては、子どものほうが夢見がちだとか、現実の世界のリアリティと仮想の世界のリアリティに区別があまりない時期だからとか、いろいろな理由はある。
 だが、実は、中二病的な描写というのを、diegeticな時間という点から考えてみたときに、上記のわたしの仮説が、ただしいのであれば、
 これは、おそらく、「子どもと、大人の体感時間の長さ」が問題なのではないか、という気がする。

 よく知られているように子どもの体感時間は大人よりも長い。年をとればとるほど、一年の過ぎ去り方ははやくなる。

 …とすれば、子どもは「5分の描写」でも、大人にとっての「15分の描写」に相当する感覚でいる可能性がある。
 また、そもそも描写そのものが「はじめて見るタイプの描写」である可能性が高く、どんな描写でも驚いてくれる可能性が高いし、「人々の合理的な動機の水準」そのものの感覚がいまひとつきちんと成立していない発達段階にある子どもの感覚なので、動機そのものに「十分な動機」「不十分な動機」の区別があまり成立していないのではないだろうか。

 …とすれば、なぜご都合主義でありながらも、『禁書目録』や『SAO』が厨二として成立する最低限の条件を満たしているのか、ということは理解できる。
 

■聖剣の刀鍛冶そのものの話に戻ると、

 さて、なんで、こんなクオリティになってしまったのが謎だが、もっともありそうな裏話としては、まあ(1)制作チームのスケジュールが押してた (2)全体構成の担当者が新人だったため、舵取りの仕方がわからなかった…といったところだろうか。
 とにかく、non-diegeticなレベルの描写すら足りていないのだから、中高生のオーディエンスにすら、ツッコまれるというのは致し方ないだろう。


 あと、しいて いい点を挙げると、ストーリーについては、6話ぐらい?で、ちょっといい部分「も」あったが、ほかの部分は、まあちょっと細かい話はノーコメントで。しても、不毛だろうから。


※1.【ネタの投入量】尺の構成にあったネタ(プロット)の投入数。少なすぎると間延びするが、単に多すぎると破綻する。この作品の場合は、多すぎた印象。

※2.【プロットの構成】一つ一つのプロット内の構成。起承転結でいえば、起承転結のうちの比率がアンバランス。適切なバランスというのがあるわけではないが、【起承】の前半と、【転結】の後半のバランスでいえば、前半が後半よりも少なくなるということは、まずない。要するに、シナリオを展開するための仕込みの部分が少ない。

※3.【序盤のツカミ】序盤のヒキの強さを作る要素が、少ない。設定的なヒキがあるわけでもないので、単に「かわいい」だけの作品として終わってしまっている。

※4.【ヒキの強さ】その他、全体的に準オムニバス形式の構成をとっているため、次回への「ヒキ」が弱い。オムニバス構成として作るにしても、一話ごとの構成のクオリティが全体的に少ないため、やや退屈。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

MF文庫J原作のアニメが自分にとっての「理想」のアニメだなぁと、つくづく思うわけですよ

…などというテーマが大きいレビュータイトルにしましたが、まずはこのアニメ「聖剣の刀鍛冶」についての印象を。


このアニメはこれぞまさにMF文庫J!という印象を受けた作品でした。


自分は最近になってから遡ってこの作品を見たクチなので、最近の同種の作品と比較すると

・単独ヒロイン制(⇔最近はハーレムが主流ですよね)
・いわゆる異能力の設定がわかりやすい(⇔最近は差別化のためか舞台・能力・敵などの設定が凝りすぎている作品も多いですよね)

という点が近年の流行と違うのかなぁとは感じましたが、逆にそれがスッキリした構成という印象で、むしろ見やすいバトルファンタジーアニメでした。





以下は、聖剣の刀鍛冶から離れまして、なぜ自分がMF文庫J原作のアニメが好きかという話題になります。

それをつらつらと書き連ねるだけの自己満足文章になりますので、無理してお読みにならないことをオススメします(笑)


{netabare}タイトルの通り、自分はMF文庫J原作のアニメが好きです。
それを何段階かに分けて文章にしますね。


まず1つ目の大前提として、自分はバトルファンタジーラブコメが一番好きなジャンルというのがあります。

中二病とかオタクとかを表面に出さず、バトルは「カッコよく」やってほしい。
茶化さずに、真剣に中二バトルしてほしい。

これを多くのMF文庫J作品は満たしてくれます。


2つ目として、自分はアニメに感情を揺さぶられたくないというのがあります。

感動して泣きたくない。(→泣かせるアニメは苦手)
切ない気持ちになりたくない。(→同)
嫌な気分になりたくない。(→胸糞悪い性格のキャラや展開は嫌い)

まぁ単純に自分の好みとしてこのような展開は嫌いだから見たくないというだけなんですけどねw

しかし、MF文庫Jはそういう展開にほとんどならないので、アニメを「常に楽しく」見ることができます。


3つ目は、2つ目と逆ベクトルで同じことなのですが、自分はアニメ作品を「好きになりすぎたくない」というのがあります。

好きになりすぎてしまうと、逆に今度は良い意味で感情を揺さぶられすぎてしまうからです。
自分は影響されやすいタイプなんですよね(笑)

本当に好きすぎるアニメを見つけてしまうと、仕事が手につかないとまでは言わないものの、展開が気になりすぎて次回が待ちきれなくなってしまう。

アニメが最終回を迎えると虚無感に襲われてしまう。

漫画かラノベが原作であれば原作に手を出すが、続きが気になりすぎてしまって時間を多少犠牲にしても一気に読んでしまう。

既刊最新刊まで読んでもその先が気になりすぎてしまう。

原作のストーリーが終了に向けて動き出してしまうと切ない。終了してしまうともっと切ない。

原作以外のグッズを買うとかなりお金がかかる。
(幸い自分はフィギュアや同人誌には興味がないんですが、円盤を買おうと思うとそれなりですよね)


…という状況には、自分は基本的になりたくないと思っているわけです。

厳密に言えば、
・原作を読みたいと思うアニメが1クール1作品程度
・円盤に手を出したいと思うまでのアニメが1年に1作品以下
…というのが理想のペースなんですが、そう上手く配分されないものですもんね(笑)


その点、MF文庫Jのアニメは全部好きで、自分の基準では60~80点を平均して叩き出してくれるのですが、90点を超えてくるほど琴線に触れるアニメには今まで出会ってないので、
自分が「アニメ」に求める条件である「好きになりすぎない」という条件を確実に満たしてくれるんです。

(※緋弾のアリアとノーゲーム・ノーライフだけは原作まで進んで楽しく読んでいるのですが、「次刊が楽しみすぎて信者になっている」というほどではないんですよね)


まぁこれに関してはお布施をしていないわけですから、制作者サイドからすると自分は「良いお客さん」ではないのでしょうが、それこそお金は無尽蔵にあるわけじゃないですから、そこらへんは諦めてください(笑)




というわけで、上記3条件を満たしてくれる作品が、自分が「毎週見るアニメ」として好きな作品なわけです。

要は、
【目を見張る出来ではない、テンプレバトルファンタジーラブコメ60点アニメ】
が、自分の求めるアニメだということですw

その上で、似たような作品は漫画原作でもラノベ原作でも最近はいろいろなレーベルのものがありますが、MF文庫Jのアニメが僕にとって一番の確率の良い「視聴アニメ選びガチャ」だなぁ、と感じています。


このレビュー文は、ある意味2015年現在の自分のアニメの好みのメモなので、今後趣味が変わっていくのか、もしくはアニオタ自体をやめるのかw
自分の嗜好の変化が楽しみだったりします(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 9

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

刀鍛冶のはずが、ほとんど剣つくらずなのは・・・

刀鍛冶のはずが、ほとんど剣つくらずなのは・・・刀鍛冶としてより剣遣いとしての腕前の方が立派に見えて仕方なく、タイトルに偽りあり?と違和感ありました。まぁ、それにはある種の制限付きの理由があるようなんですが、原作では中盤からの重要なネタバレになるようなので、アニメで物語を追うのをやめる方はwikiなり読んでもらえたらと思います。

てか、12話という尺はあまりにも短かったようで、いろんな伏線やキャラクターがほうりっ放しで終わりました。アニメでは再度登場しない亡命皇女のエピソードに3話使うとか無駄すぎてシリーズ構成の失敗かも。原作に忠実にと思うのもわかるし、二期の可能性を信じたのかもですが、個人的にはフォローできないネタなら切り捨てるか控えめに1話だけでも十分だった気がします。

それと気になったのがタイトルが刀鍛冶なので、鍛冶職人のルークが主役なのかと思ったら、そこはやはりヒロインの女騎士のセシリーがメインだったんですね。意外なところに光をあてた渋い話しを想像しましたが、普通に腕は未熟な半人前の騎士の成長物語に落ち着いていたので拍子抜けでした。

そのセシリーの性格が感情的な発言が多くガミガミ系のうるさ方で、ルークに何度も命を助けられて頼りきりなのに痴呆のように忘れ、感謝の言葉もありがたみがまったく感じられないまま痴話げんかを繰り返し、数話見たところではなにつきはじめました。

普段のルークが無口なキャラだけに2人の絆が見えにくいし、このパターンが続くとげんなりしてきます。最終回にもなってようやく感じ取れてきましたが、これはさすがに遅すぎました。たぶん人気キャラ投票があってもヒロインなのに1位は獲れないタイプでしょう。

原作を読めば2人の関係も進展し、ある意味納得、それが悲劇であっても感動できそうなんですが…12話という制限のあるアニメで輝かせながらまとめる難しさを覚えました。

見終えて思うのは、ほいほい魔剣をつくれてしまうルークの魔剣製造機能は反則だよなぁ~です(ある種制限はつくようですが)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

84.0 23 魔物でラノベ原作なアニメランキング23位
慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (880)
3566人が棚に入れました
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAX になるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

声優・キャラクター
梅原裕一郎、豊崎愛生
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

異界の診断基準

*極微修正*


まるでホストクラブの源氏名のような名前の主人公だが、名は体を表す(?)ようにルックスも態度も俺様ホストのようで、女神たちをたぶらかして最強ぶりを見せつける。
主演声優のせいか、主人公がコメディ化した「ゴブリンスレイヤー」に見えるのは気のせいだろう。


「俺TUEE」と称されるアニメは数多いが、TVアニメには、その歴史の最初期に、どんなピンチでも一切の説明抜きで表情も変えずに高笑いして粉砕する『黄金バット』という「強い!絶対に強い!!」先達が存在する。(いや、表情の変えようはないけれども)

後出しジャンケンのような追加設定の小出しや、作者が設定しておいたセキュリティホールを突かせて「主人公最強」を演出する、スケールの小さい「TUEE」たちに今更どんな感心のしようも無い。

無表情ぶりは先達を見習ったかのような主人公の「最強」は、「後出しジャンケン」の説明それ自体ではなく、「後出し」ではなく最初から準備していた「先読み」なのだという曲がりくねった理屈付けが主眼であり、要するに、どう「屁理屈」を捻り出すのかという無理やり感が笑いを生む面白さの源泉だ。

おそらく自分は「慎重」なのではなく「普通」なのだと思っているに違いない主人公が、案外と視聴者に違和感を持たせないのは、現代人の視聴者には、保険やリスク管理の仕組みが日常的なものであるからだろう。

保険料は基本的に、事故の起きる確率と発生する損害額を掛け合わせて算出されるが、確率が低くとも損害額が膨大であれば、保険料は高額になる。

あるいはリスク管理で「低リスク高頻度」と呼ばれる範疇。
ある作業で致命的な事態が発生する確率が1%であっても、毎日その作業を行うのであれば、1年に3回は致命的な事態が発生する。

「世界」と「生命」を賭けて「頻繁に」戦闘を繰り返すのであれば、手間暇を掛けてありそうもない事態に備えるのは、保険料を払うのと同じことだ。
主人公の度を越した「慎重」が、ほんの「ちょっとだけ」度を越しているに過ぎない程度に見える距離感は、現代人の普通の感覚に支えられている。


「異世界」では「病気」と言われてしまう主人公だが、精神科医が「異常」であるとの診断を下すためには、意外に社会通念や常識が大きく考慮されるものだそうだ。

もしも「世界中の人間が俺を見張っていて、悪口を電波で広めている」と訴えれば、30年前なら間違いなく妄想と診断されただろうが、誰でもスマホでツイッターする現代では、必ずしも病理学的な妄想とは診断できないかもしれない、らしい。

現代日本人の素人目には強迫神経症を発症しているほど「異常」とは見えない主人公の「慎重」ぶりが、「異世界」では「被害妄想」の「病気」と云われてしまうのは、つまるところ現実と「異世界」の社会通念=常識の違いを現しているという事になるだろう。

「異世界転生もの」では、「現実」と「異世界」の常識の違いは、現代人には「常識」であることが「転生先」の異世界では「特別」に凄い=有利に働くように描かれることが殆どだが、凄い「病気」と表現するところに批評性が感じられる。

必ずしも意図して込められた批評性ではないかもしれないが、「(現代)日本人なら説明抜きで異世界と転生の設定を納得する」という、ネタを割るような第1話の冒頭の女神のセリフからして「異世界転生もの」への批評的視線が織り込まれている。

「転生先で女神から聖なる天命を授けられ、剣と魔法の異世界で魔王を斃すべく戦いに挑む」

ゲームファンなら感涙にむせびそうな展開は、現代の日常語に翻訳すれば、

「未知の超常力で不可解な場所へ拉致され、物理法則さえ不確かな異次元で命がけの戦闘を強制される」
になるわけで、未知の不審人物=自称女神の言葉を鵜呑みにして、戦いに赴けるものかどうか。
ステータスに魔法が表示されているなら「異世界」の物理法則は「現実」とは異なることを意味する。まず石を落として万有引力が存在することを確かめてからでなくては、うっかり歩き始めることすらできないだろう。
賭けられているのは「世界」の命運以前に、自分の生命なのだから。

あまたの「異世界もの」の「勇者」が、女神の言葉のままにいきなり「冒険」に飛び込んでいけるのは、主人公を「病気」と診断する異世界の「診断基準」=常識をまるで疑わないからだが、「信憑」できるのは、女神のセリフのごとく「異世界」「クエスト」「魔法」「ステータス」「ギルド」などなどの「お約束」に無批判であるからだ。

「俺TUEE」系の異世界アニメの視聴では、とかく「感情移入」が特権化され、ヒーローに一体化して視聴できるかが問題視される。
一体化すれば全世界を手中にする全能感はあるものの、逆に言えば一体化に失敗すれば何も得るものが無いという事だから、それも当然かもしれない。
ヒーローに一体化するとは、視聴者が「お約束」と一体化する事でもある。

だが、本作の、現代日本人の普通の感覚を維持した主人公に「感情移入」して「世界」を眺めるとき、主人公=普通人の視線の前では、この「世界」は「創りもの」の「お約束」に乗っかった不確かなものであり、あまたの「俺TUEE」ヒーローの「TUEE」は、恣意的な「お約束」の上で「後出し」や「意図的なセキュリティホール」に演出されているだけに過ぎないことが、嫌でも意識化されてしまう。

主人公に一体化する「俺TUEE」アニメの視聴マナーで視聴することで、嫌でも「俺TUEE」の空想性が暴露されてしまうという本作の批評性が、「屁理屈」のこね合いに不思議な説得力と笑いを生み出すのだろう。



「診断基準」の差を強調する、(現代人には)当たり前の用心を「ありえない」と連呼する「異世界」人の描写は、後半へ進むに従い、連呼するシーンが増え、その分、わざとらしさも増えて屁理屈のひねりが無くなり、笑いのボルテージが下がるのが残念。

終盤では、{netabare}主人公や女神の前世などの設定が明らかにされ、なにやら、「あり得ない」の連呼は「現代」と「異世界」の差異を表現する仕掛けではなく、単純に「異世界」では「あり得ない」異常な能力だと示しているに過ぎないかのような印象に変わってしまう。


作画も展開も粗雑さを感じさせる物語を視聴し続けられたのは、「空気を読まない」主人公に、ある種の爽快感があったからだ。

往々にしてラノベの主人公は、異世界であろうが、学校であろうが、周囲の人間の顔色をうかがう「空気を読む」描写が過剰で、辟易させられることが少なくない。
俺TUEEの活劇の最中でさえ、見得を切りながら横目で顔色を窺って、「称賛」や「承認」を得られているかどうか、こっそり確認している姑息さが透けて見えて、うんざりすることも珍しくない。

「空気を読まない」爽快は、しかし終幕での数々の「設定」の暴露で、結局は主人公に「承認」をかき集めたい欲望には逆らえなかったのだな、と落胆を感じさせた。

前世「設定」の暴露は、主人公の「慎重」は異世界の「あり得ない」能力か、それとも「現代」の「ありふれた」常識か、という「診断基準」を巡る緊張感を無化して、「あり得ない」能力に一元化する。
現代目線では「ありふれた」用心ではないかという批評的な視線を放棄し、「あり得ない特殊能力だ」と特別視されて絶賛されるとは、まさしく恣意的な「俺TUEE」そのものだ。

「現代人」と「異世界の勇者」の差異の交点としての主人公に感じられていた「厚み」は、「暴露」によって、主人公が「異世界の勇者」へと一元化されて平面化することで、タイトル通り俺TUEEに回収され、消失した。

結局、類のない勇者という「承認」と「称賛」と引き換えに、「差異」が生み出していた主人公の「厚み」は消失して、「異世界もの」の物語群にありふれた「俺TUEE」勇者が一人追加されたが、凡庸な勇者の列の末尾に主人公を付け加えることは、差異の批評性の消失と引き換えにできるほどの価値はあったのだろうか。

それでも、最終話の後半では主人公は一切画面には登場せず、ドヤ顔で「称賛」を受け取る様を描写せずに主人公不在のまま幕を閉じたところは、かろうじて多少の批評性は残っていたという事かもしれない。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 8
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「きっと、今日この時のために、私は女神になったんだと思います」

あらすじ:
超ハードモードな世界の救済を担当することになった新米女神のリスタ。チート級ステータスを持つ勇者・竜宮院聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で?
(http://shincho-yusha.jp/より引用)


これは良いタイトル詐欺!
近頃飽和する駄作なろう作品の要素を前面に押し出した良くも悪くもインパクトのあるタイトル。そんな俺TUEEE要素も展開次第ではどうにでもなることを思い知りました。内容はこのすば的なギャグかつバトル物。{netabare}だけかと思いきや、散々と見せられる聖哉の慎重さは失敗からの後悔と深き愛ゆえの行動、この物語は実は聖哉の因果を結ぶ愛妻物語だったのでした。このレビュータイトルは最終話のリスタルテの台詞です。思わず泣いてしまいました。{/netabare}ですが、個人的には惜しいところも少し。一つ目はバトルが毎回後出しジャンケンみたいになってることです。タイトル通りなのは良いですが、バトル物としてはなんでもありにも思えるので好きとは言えない展開でした。二つ目は作画が良くないこと。作品自体の評価にも現れてはいますが、動きは良く作画の崩れもギャグ的演出として活きてはいましたが、真面目なシーンでも崩れていたりシンプルに絵のクオリティがしょぼいので敵キャラにあまり迫力が無かったり、後半はかなり作画の悪さが気になります。
全体的な評価としてはギャグも面白く終盤の展開や伏線回収も見事。締め方も綺麗で予感の残るラストも良かったです。素晴らしい作品でした。



1話
{netabare}女神リスタルテは難度Sの世界を救うことになった。勇者としてチート級ステータスの龍宮院聖哉を召喚することに。しかし、聖哉はありえないくらい慎重なやつだった。

豊崎さんこんな演技も出来るんですねw演技の幅広くて凄いです。明るくて情緒豊かなリタルテと慎重すぎて冷たい聖哉のキャラが自然とツッコミとボケの関係になっていてバランスが良く、演技力の高さも相まって面白いです。この回の作画は良いですが、作品自体の作画評価があんまり高くないのが唯一の不安要素...{/netabare}

2話
{netabare}四天王の1人に急襲され、一時撤退する2人。その間、街に危機が迫る。

なろう感が出てきました。でも一応タイトル通りで安易に恋愛展開にならない設定があるのは良いところ。ハーレム展開にはなりそうですが聖哉の性格なら大丈夫そうですね。リスタルテのカットがよく挟まるのでギャグ感があるのは特徴、ギャグ顔も豊富です。最終的に2人が悪役扱いになるのは笑いました。作画はまあまあいい感じです。粘れ...{/netabare}

3話
{netabare}聖哉が筋トレではレベルが上がりづらくなり、神たちに稽古をしてもらうことに。次の街で竜族の末裔の2人(マッシュ、エルル)が仲間に。

立場逆転してて笑いました。演技もいい味出してる。1、2話単色背景だったのは単にED映像完成してなかっただけなんですねw{/netabare}

4話
{netabare}マッシュが人質に。

女神が飛んでからの流れが面白かったです。乳首映ってましたけどモザありだし酷いギャグ顔なので全くエロになってなかったですw女神様の髪の毛も優秀すぎるwギャグ回かなと思ったらシリアス。空間転位形の攻撃は女神もよくわかってないし聖哉の強さにもちょっと限度がなさすぎるかな。「成長しましたね...」ってことは聖哉は偉いおばあさんと関係があった?剣神が人間→神になったとかの話もあったしそれと関連があるかな。{/netabare}

5話
{netabare}マッシュとエルルが弟子(仲間)に。修行するもエルルのレベルが殆ど上がらない。

剣神が調子の良いやつで好感度下がりましたwマッシュも聖夜に染まりかけてるのがまた面白い。紫髪の女神もはや誰だよ。
{/netabare}

6話
{netabare}聖剣を求め竜族の里へ。竜族に歓迎されるも、聖剣はエルルの命を犠牲にしなければ手に入らないことを知る。

クッキーのくだりで女神と聖夜の信頼度が上がっているのが伺えていいですね。女神は可愛いのにギャグ顔が酷いwマッシュとエルルの純愛いいゾ〜^これ{/netabare}

7話
{netabare}騎士団に力を貸すことに。聖夜と考え方が真逆な女騎士と出会う。マッシュとエルルが封印の女神に稽古をつけてもらう(秘められた力を引き出してもらう)

なんとなくギスギスしたけどキャラの濃さでギャグに移るのが良い。あの女を見ているとイライラする、は伏線っぽい描かれ方。エルルが可愛い。アデネラのくだり面白かったです。ヒップホップは特にツボに入りました。{/netabare}

8話
{netabare}2人は無事秘められた力を引き出す。伝説の鎧の情報を教えてもらう

初っ端から面白かったです。おまけに封印の女神と聖夜の繋がりも匂わせる描写も。弓の女神も下品で面白いwしかし作画に陰りが...ギャグ演出で崩してるところもあると思いますが、時々ギャグじゃない所でも崩れています。絵のレベルも少し落ちたようにも感じます。ですが、今のところ作品自体はかなり面白いです。バトルは後出しみたいになってるのは気になりますが...他にもわざわざED削ったりして話を進めてるところがこだわられていて好きです。{/netabare}

9話
{netabare}道具屋の商人が四天王の1人で、謎の敵を召喚してしまう。

ヴァルハラさんがなんとかしてくれましたね。やっぱり聖夜は神達と関係があったのか。それと女神は臭いのかあ...まだ仄めかす程度ですけど。やっぱりギャグ演出と動きは全然悪くないですが絵のバランスやクオリティははあんまり。四天王の中でも最強のキャラに迫力が無いw{/netabare}

10話
{netabare}仮の魂と共に本来の魂をも破壊することもできる魔道具が先帝の手に。先帝は魔王に畏怖し、懐柔され武器を手に。

本来の魂は深海に保管されており、普段は仮の魂で生活している。それゆえに深海に本来の魂がある限り永久に生き続けることができる。


今回作画微妙だなあ、自分は作画の評価はちょっと甘いけど、今回絵のバランスが悪いところが多いし絵もあまり動かない。作画のことばかり気になっていたらまさかの展開。「まるで、幾度の死線を潜り抜けた戦士...」は伏線かな。看取るシーンキツい...{/netabare}

11話
{netabare}過去回

これは凄いなあ...過去のドラマ性、伏線回収が見事すぎる。でも作画はちょっと勿体無いw{/netabare}

12話
{netabare}ギャグ作品だと思ったら深い愛情の物語だった。ギャグではあるけど{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いつもの異世界転生ね。と思っていたが

リスタは女神なのに扱いが雑で乳もろだしになるとか置いてけぼりにされかけるとか。イケメンじゃん、やったーだっただけに余計に可哀想。
結局、ところどころで興奮してるけども。

主人公は俺強ええなのに、石橋を叩きすぎる性格。
まず、自分の信念を貫く。リスタの言うことは聞かない。
ひたすら筋トレするだけで強くなるし、セルセウスが精神を病むくらいトレーニングに付き合わせる。そして、能力隠匿を徹底する。
ザコ敵でも塵になっても攻撃の手を緩めない。周囲を信用しない。それが功を奏したことも。
{netabare}司教に聖水をぶっかけてゾンビを見抜くとか。{/netabare}
それに、女子供に優しくするということがない。慎重さに関しては兎に角徹底する。
リスタの握ったおにぎりしか食事は信用しないというのも。リスタは嬉しかったみたいだが。

三石琴乃さん演じる淫乱ミティスとか尋常じゃないメンヘラのアデネラと強烈なキャラクターもいる。アデネラとかあれだけメンがヘラってたのに、簡単におちて許すのはなんでやねん。
アデネラはとても可愛かった。恋して可愛くなってくのも良い。扱いが酷かったのは残念だが。

こんな調子でいつもの異世界転生と思いきや、終盤の急展開よ。
{netabare}リスタは過去に聖哉を呼び出していて、世界を救うために戦っていた。その時の聖哉は敵との実力差は気合いでどうにかなるし、レベルを上げるよりも、先に進みたい気持ちが強かった。故に、ラスボスとの戦闘で倒したと思ったのに、復活して襲われ、妊娠していた恋仲のヒロインを失い、自らも戦闘に負けてしまった。この経験から慎重さを忘れるなというメッセージを残し、2度目の転生では過去の出来事を覚えていなかったにもかかわらず、徹底するに至った。辛い過去を記憶から消されたリスタが選ぶのも実は運命で繋がっており、必然だったというわけ。聖哉も無自覚にリスタを愛していたのだろうな。多分。{/netabare}

{netabare}必死の戦闘でラスボスを倒すも聖哉は必殺技の代償で死んでしまう。その後、喪失感に苛まれるリスタには泣けた。{/netabare}

綺麗に話を完結させていて、終盤は思わず感動してしまった。
最初、微妙だと思っても見続けると感動することもあるという教訓。


OP
TIT FOR TAT MYTH & ROID
ED
be perfect, plz! 安月名莉子
TIT FOR TATはdescribes actions taken as revengeでしっぺ返しという意味。
正直、この作品の楽曲はあまり響かなかったかも。
EDのダンスも割と謎。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAXになるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

#1 この勇者が傲慢すぎる
駄女神リスタは超難度の異世界救済を任され、高スペックな勇者・竜宮院聖哉を召喚。だが聖哉は異常なほど慎重だった!リスタは用心深すぎる勇者に振り回されっぱなしで……

#2 新米女神には荷が重すぎる
魔王軍四天王に急襲される聖哉とリスタ。聖哉は持ち前の慎重さで一時撤退。神界に戻り、相変わらずのレベル上げに励む。だが異世界では四天王による、村人の虐殺がはじまっていた……

#3 この勇者は身勝手すぎる
村を後にした聖哉は、さらなる強敵に備え、またしても神界でのレベル上げ。剣神セルセウスを修行に無理矢理付き合わせ、新たな町で待望の仲間と出会うのだが……

#4 仲間なんて超いらなすぎる
聖哉は新たな仲間、マッシとエルルと合流。そんな折、アンデッドの大軍が村に迫っているとの情報が入る。聖哉は一人で戦いに向かうも、マッシュが敵に捕らわれてしまう……

#5 この女神が不気味すぎる
聖哉はマッシュとエルルを仲間にするも、いつものように神界へ。今度は不気味すぎる軍神アデネラに稽古をつけてもらった後に、伝説の武器を求め、竜族の村へ向かうのだが……

#6 竜王なのにズルすぎる
聖哉たちは最強の剣を求め、竜族の里へ。勇者として竜族の歓迎を受けるも、なんと最強の剣を手に入れるためには、エルルの命を犠牲にしなければならないという……

#7 この女騎士が犬っぽすぎる
竜族の里を後にした聖哉たちの前に、ロズガルド騎士団が現れ、力を貸してくれという。だが、そこで出会ったのは聖哉と正反対の無謀な性格を持つ女騎士のロザリーだった……

#8 清楚なくせに淫乱すぎる
難敵ベル=ブブを倒すため、神界にて修行する聖哉。弓の女神ミティスのもとで特訓するも、一見は清楚に見えるミティスには、とんでもない秘密があった……

#9 死神がとにかく無敵すぎる
聖哉は信じられない強さの死神と対峙。いつものように神界へ戻るも、死神は神界まで追ってくる。死神の圧倒的な強さに数多くの神々が倒され、絶体絶命の危機に……

#10 老人なのに強すぎる
聖哉とリスタは、再びゲアブランデへ。そこで戦帝ことウォルクス=ロズガルドなる、人類最強騎士の強さを目の当たりにする。だがウォルクスには、とある秘密があった……

#11 その真実は重すぎる
魔王に心酔する最強の敵、戦帝を退けた聖哉たち。その後、リスタは魔王との戦闘を前に、しばしの休息を提案。聖哉も珍しく休暇を受け入れるのだが……

#12 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
たった1人で魔王討伐に向かった聖哉。リスタは人間だったころの聖哉と自分の過去を知り、愛する聖哉のため、魔王のもとへ向かう。女神としての資格を剥奪される覚悟で……

投稿 : 2025/01/04
♥ : 16

79.8 24 魔物でラノベ原作なアニメランキング24位
転生したらスライムだった件(第2期)(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (563)
2758人が棚に入れました
「転生したらスライムだった件」は、伏瀬さんによって小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されたWeb小説を原作としたTVアニメ。異世界で一匹のスライムに転生した主人公が身につけたスキルを駆使し、知恵と度胸で仲間を増やしていく異世界転生エンターテインメントだ。2018年10月から第1期が2クールで放送され、第2期は2021年1月から放送となることが決定している。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、山口太郎、福島潤、田中理恵、日高里菜、春野杏、櫻井孝宏
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

進化の果てに深化する物語

(2021.4.3最終投稿 2021.8.7改定と推敲)

 第2期 第1部:閑話+全12話 (第24.9話, 第25話~第36話)

 なろう版読了。書籍版、コミカライズは継続愛読中。

 原作ファンである自分にとって、2期はちょうどお気に入りの部分のアニメ化ということで評価ポイントはかなり甘め。コミックと比べてしまうとやや物足りない部分はあるものの、アニメで動き話すキャラたちは第1期と変わらず非常に魅力的。また第1部の全話に関して、重要なポイントは外していないし無駄も少なかったと思う。

 原作を十分咀嚼した、よく練られた構成と脚本だと思える。二回放送延期になったことが、脚本の精査をもたらしたのかもしれない。

 とは言うものの、終盤残り2話のあたりから急に詰め込み感が増して若干不安が湧いた。が、最終的には許容範囲内で収まった。

❮放送前投稿❯
{netabare}
<2020.4.4初投稿分>
{netabare}
 2020年3月22日に公式HPにて発表されたスケジュールは、2020年4月からの転スラ一期再放送の後に

2020年10月 二期 第一部
2021年1月 転スラ日記
2021年4月 二期 第二部

とのこと。なんと、9か月に及ぶ転スラ祭り!

 同期ではログホライズン三期と共に転スラシリーズも今から非常に楽しみにしています。ヒナタがいよいよガッツリ物語に絡む二期。転スラの面白さが加速するだろう。

 ディアブロ、テスタロッサ、カレラ、ウルティマ。スーパーカー由来名の原作の中でも個人的に好きなキャラたち。

 ディアブロは、公開されているキービジュアルでもわかるように二期登場確定。でもその他3名は、1クールでは登場は無理。しかし、上記のように本編は分割2クールの尺なので物語の構成次第では彼女らも登場する可能性があるのも密かな楽しみ。

以下2021.2.17追記

 二期始まって1クール目の丁度半ばの30話まで観て、今期のシリーズ構成は多少の前後の入れ替えはあっても原作を丁寧になぞる方針と受け止めた。この調子だと2クールで最低書籍6巻の最後迄、もしくは途中からペース早めて切りの良い7巻の最後迄が限度かも。

 原作での彼女達の登場は第11巻なので、どう考えても彼女達の今期の登場は無理。こうなるとこのシリーズが3期4期と長く続くことを祈りたい。
{/netabare}
<2020.11.28投稿分>
{netabare}
 2020年5月末、放送・配信開始時期が2020年10月から1クールずれる形での延期発表あり。

第2期第1部が2021年1月から、転スラ日記が2021年4月から、
第2期第2部が2021年7月から放送・配信開始とのこと。

 延期は残念だが、2020年3月発売のコミック14巻限定版付属OADから始まったコミック付属OADは、リムル愛豊かなキャラたちの平和な魔国連邦の日常を描いた、

OAD1「外伝:Mの悲劇?」、OAD2「外伝:HEY!尻!」。

 そしてOAD3以降は、リムルとシズの5人の教え子たちの新エピソードでリムルの教師就任時の強力な原作補完となっている。

 原作:伏瀬書き下ろし完全新作エピソード「外伝:リムルの華麗な教師生活」三部作。(2020.11.27発売のコミック16巻付属のOAD5で完結)

 コメディ要素多めで、なおかつ原作の隙間を埋める独創性が好ましい。リムルのみでなく、アニメオリジナルの魅力ある教師キャラたちとの絡みの中、5人の教え子たちの成長と活躍を堪能できる。

 転スラアニメ1期は、シズ関連描写のアニオリ要素が原作補完で感動アップしたが、さらにこのOADでシズの重要性も深まった。リムルにもちゃんと活躍の場があったし、2期の新キャラも巧く登場させてグッド。そして2期の冒頭に繋がり得るタイミングで終了。

 このOAD三部作のおかげで2期に期待が非常に高まった。来年の放送が楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}
❮各話レビュー❯
{netabare}
◎ 2021年1月初回放送分
★#00-03『24.9 閑話:ヒナタ・サカグチ/25 リムルの忙しい日々/26 獣王国との交易/27 楽園、再び』
{netabare}
<あらすじ>

 三上悟はスライムとして転生してあっという間に二年が経った。

 様々な困難を一つ一つ乗り越え、その転生名リムルの名声は増々拡がり、続々と新たな出会いも生まれる。

 成り行きで興した魔物と人類の共生を目指す国も、順風満帆に発展する。

 異世界でリムルと縁があった故人、シズの遺言にあった地球より召喚された5人の教え子たちの命を救うこともできた。

 そして一時の平和が訪れた。

 周辺諸国との新たな国交樹立とそれらとの交易のチャンス。富国の予感でハッピーな日々。

 しかし、この束の間の安らぎはいつまで続くのだろう?

<波乱の序章>

 アニメと原作では教え子の救済と国交樹立のエピソードは時系列としては逆になる。その結果、国交エピソードは1期ではカットされたが2期で復活した。

 伏線の配置は抜かりないが、敵となる存在はまだ表にはあまり出てきていない。この間に登場したキャラたちは、新旧共に今後重要な役者たちとなろう。

 序破急の構成の妙を感じる。その”序”として活きた4回だったと思う。

 かけがえの無い家族、仲間、場所があるのは幸せなことだ。バカで他愛もない平和な日常も貴重で、いつまでも当たり前にあるとは限らない。やがて訪れる”破"そして"急”の展開で起こる悲劇の悲しみを、より引き立てるために時系列を変えてまでもエピソードを復活させることは必然だったのだろう。

 日常が一旦壊されてしまうと、再び平和に戻るにはエネルギーも時間もかかる。笑顔が消え失せ殺伐とする。ならば先をいそがず、平和の有り難みを噛み締めこの笑顔の一時を楽しみたい。しかし、原作やキャラクターに思い入れがないと話のテンポが悪いと思うかもしれない。

 ところで、ここまで毎回のように登場する大浴場シーンだが、サービスと言うよりキャラたちの親睦を深める人間関係発展の場として有意義に活かしてる。和テイスト満載の露天風呂は、リムルの国の心と富の豊かさの象徴。このシーンはほのぼのとして心地よい。そんな原作とは一味違うアニメの独自性が好ましい。
{/netabare}
◎ 2021年2月初回放送分
★#04『28 謀略のファルムス王国』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは盟主としての大切な外交後、一旦イングラシア王国に戻った。そして教え子たちの無事な進級を見届け、安心して学園を去る準備を始めた。

 リムルが懇意にする大商人ミョルマイルとの商取引も順調で、テンペストは表面上は相変わらず平和な日常は続く。

 一方、魔王クレイマンの陰謀の影、魔国連邦(テンペスト)の軍事力や技術力を脅威と感じる外国勢の存在。それらが具体的に浮き彫りになり、きな臭さが増してきた。

<風雲急を告げる>

 1期の第24話から今回迄で、2期第1部の物語の必要な役者が全員揃った。次回いよいよ物語が大きく動きだしそう。

 アニメでは、リムルが安心して生徒を任せられる先生キャラクターを独自に追加した。今回僅かに登場のティス先生のこと。

 ティス先生はOAD3-5のエピソードで、リムルと生徒たちの信頼を獲得している。彼女と5名の生徒たちがひとつの危機を共に乗り越えることで、お互いに深い絆が生まれた。

 おかげでリムルは、彼女に生徒たちを安心して任せ、国事のため一定期間テンペストに戻ることも出来た。さらに、今回の引き継ぎ描写が自然になる効果もあったと思う。
{/netabare}
★#05『29 災厄の前奏曲』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは未だイングラシア王国に赴いたまま。そんなリムル不在の首都リムルで事件は起こった。

 リムルと連絡も取れず訳も分からないまま、魔国連邦(テンペスト)は未曽有の災禍に見舞われた。

 魔王ミリムによる獣王国ユーザラニアへの宣戦布告の速報と難民受け入れの要請が、獣王国幹部アルビスから届くものの、詳細は不明のまま通信は途中で断絶。

 一方、100名ほどのファルムス王国の武装した騎士団の首都への接近の報告がソウエイから届く。

 街中では、冤罪事案を切っ掛けに引き起こされた工作員との戦闘発生で大混乱となった。

 さらに都市内部から、大魔法・魔法不能領域(アンチマジックエリア)と都市外部から、四方印封魔結界(プリズンフィールド)が、ほぼ同時に首都全体に発動される。

 その二重結界は、人間には無害だが魔物には有害なもの。魔法の無効化により外界と完全遮断。魔素が浄化されることにより魔物は弱体化。テンペストにとって非常に不利な状況となった。

 その他様々な要因が絡み合い状況は混沌へと誘われ、その日、平和な日常は一瞬で壊され笑顔が掻き消された…

《躍進のための組曲 その1”混沌”》

<出る杭は打たれる>

 今回のアニメのサブタイトルは、書籍第5巻の第二章のタイトルからそのまま採用され、その章の後半部分を元に構成された脚本だった。(二章前半部の内容は前回で登場) 今回、主人公リムルの出番が全くないのはその影響が大きいと思われる。

 今回、ヨウムとミュウラン、グルーシスのエピソードは今後の物語上必要で、アニメで丁寧に描かれて安心した。

 リムル単独では乗り越えられない大きな試練が待っている。今期、今までは大賢者の出番があまりなかったが、間もなく大賢者とリムルの最強タッグ再び、となろう。

 テンペストの本当の躍進は、打(伐)たれてからが始まり。ずっと平和なままだと国の進歩も緩慢で、場合によっては停滞してしまうかもしれない。物語としても面白くない。逆境をバネに、試練の苦しみあればこそ、その後の達成の喜びは大きい。

 いよいよお待ちかねのキャラクター参加の次回、アニメでどんな作画で動くのかとても楽しみだ。
{/netabare}
★#06『30 動き出す麗人』
{netabare}
<あらすじ>

 テンペストではファルムス王国の手勢により住民被害が拡大。取り返しのつかない事態が起こっていた。

 一方リムルは、生徒たちと名残惜しい別れをしていた。テンペストで起きていることを全く知らぬリムル。

 そしてリムルとランガは、イングラシア王国から少し離れ、空間転移でテンペストに戻ろうとしたが転移出来ない。

 さらに、ソウエイの分身体からの警告があった。そこで初めて危機を覚るが、さらに周りに違和感が拡大すると…いい迷惑な、全くありがたくない出逢い。

 「初めまして、かな? もうすぐサヨウナラだけど」

 問答無用に魔物にとっての天敵との激闘が始まった。

《躍進のための組曲 その2”激突”》

 今回の様々なバトルシーンはキレがあって好い。前回は作画に若干の手抜きを感じたのだが、今回に注力するためだったのかと勝手に納得。第1クール半ば最大の見せ場として申し分ない。

 全く不満がない訳ではないので大甘だが、今回で作画評価を4.5→5.0に上げた。アニメスタッフの健闘を讃えたい。

<聖騎士団筆頭ヒナタ・サカグチ(坂口日向)>

 思えば彼女は1期の第1オープニングから登場しており、ヒナタを本編で描きたかったスタッフの思い入れが今回の作画に反映されてると思う。

 アニメが3期以上続くことが前提ではあるが、この制作スタッフなら彼女は1期のシズ同様、アニメで原作以上に輝く可能性を感じた。

 2期でリムルとの最終決着まで描けるか、尺的に微妙な気がするがどうだろうか。無理やり詰め込まずこのまま丁寧に3期へ繋げて欲しい。

 リムルとヒナタの会話の応酬は、ヒント垂れ流しで視聴者にヒナタをリムルにけしかけた黒幕が誰か、あからさまに暴露していたようなもの。ミスリードできるキャラも存在してないのでバレバレだ。ユウキ・カグラザカ(神楽坂優樹)しかいない。

 ここであえて黒幕をボカす必要はないと思うのでこれでいい。黒幕が誰であるかよりも、黒幕の陰謀を暴き阻止することの方が大切だから。

 今回、冒頭の生徒たちとのお別れシーンで、ようやく第1期本編最終、第23話の最後と連結した。そのためそのシーンは23話の使い回しが多い。

 見比べると見送りにティス先生が遠景でワンカットだけ参加してたり、ユウキの台詞のある部分をカットしたりと23話とは若干の違いがあって面白い。

 次のリムルがランガに跨り駆け去るシーンは完全別もの。23話制作当時、2期制作が決定していなかった可能性が高いと思われる。

 23話ではヒナタは木陰でリムルたちの会話の観察のみ。当時はキャスト未決定ゆえ、台詞は当然無い。リムルたちが走り去った後もその場に留まったままで、襲撃の機会を見逃したかともとれる。

 今回とはまるで平行世界のようになってしまったが、今となってはこれはご愛嬌と言うものだろう。
{/netabare}
★#07『31 絶望』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはヒナタに完敗した。ヒナタはリムルの消滅を目視して討伐完了と判断、その場から立ち去った。

リムルは戦闘途中、自身の分身体と入れ替わることでヒナタを欺くことに成功、実は九死に一生を得ていた。その後ようやく首都に帰還したが、そこは誰もが悲しみに暮れる街と化していて愕然とする。

 しかし大賢者のサポートで冷静な分析と判断はできるのは不幸中の幸い。幹部たちの言動に何かを隠すかのような含みあれど、それはさておき、リムルは慌てず事実確認と情報収集をすることに...。

《躍進のための組曲 その3”悲壮”》

 今回もポイントを絞った手堅い脚本で安心して楽しめた。ここで浮き彫りになるのは、人間の狡猾で強欲な側面と魔物の単純明快な忠誠心の側面の対比。

 王に実力とカリスマさえあれば、配下は忠誠心揺るがず、裏切りの可能性が低い、優秀な人材豊富なら比較的箱庭ゲーム感覚で維持出来るのが魔物国家。対して優秀な人材豊富でも、その強欲性が厄介で、建国と維持の面倒臭さが倍増の人間国家。

 裏切りの心配と苦労ばかりの人間国家だったら、リムルは王の責任を途中で放棄しているかもしれない。

 リムルの為政者としての責任感とやる気の源は、配下のブレない忠誠心。彼はスライムの特性上、子孫は持てない身だがその代わりテンペストの住民全てを家族のように慈しむ。そんな彼が国家安全保障のために何を決断、実行するのかが今後の見所か。

 ところで、魔王クレイマンは毎度必ず回すワイングラスと共に登場。ここまで徹底したテンプレな悪役画は、狙ったギャグか、と思う反面、深読みすると手のひらで踊らされているのは実はクレイマンだ、と暗喩しているともとれる。
{/netabare}
◎ 2021年3月初回放送分
★#08『32 希望』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはかけがえのない仲間が喪われ絶望しそうになる。しかし、冒険者エレンから一縷の希望が...それは死者の蘇生のお伽噺の類い。

 大賢者はそれを聞き、あとひとつ条件を達成してリムルが進化すれば蘇生も決して不可能ではないと言う。さらに現状の多重結界は、魂拡散防止になり蘇生には都合がいいとのこと。

 リムルに迷いは一切無くなった。かつて出逢ったばかりの魔王ミリムから奨められた存在への進化、しかも蘇生伝承自体もミリム由来のよう。元来、野心の希薄なリムルにとってそんな進化は全く興味ない、と一蹴したことだった。しかし今は最優先で、どんな手段を使っても成し遂げようと決意した。

 失いたくないという一点の想いでリムルは動きだす。布石を打ちながら粛々と、着実に。

 その後、2万の軍隊が首都接近中との報せが届く。それはファルムス王国軍17,000と西方聖教会所属の神殿騎士団3,000の連合軍だった。

 それを知ったリムルは、慌てるどころか穏やかに笑みを浮かべていた。

《躍進のための組曲 その4”黎明”》

 今回も意外性はなくとも安定感がある。25-28話の一見他愛なかった日常描写がここで活き、おかげでリムルに深く感情移入できた。

 さて、祭りのお膳立てが整った。災い転じて福と成すリムルの強運は筋金入りだがそこがいい。
{/netabare}
★#09『33 全てを賭けて』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは自身の前世を皆に打ち明け、人間と共存する理由を述べた。そして人間との今後の具体的なつきあい方を明確に。

 二度と人間に舐められない国家になると、そしてそのために魔王に進化する、と宣言する。

 その第一歩は、犠牲となったテンペスト住民たちの蘇生。そのためには単なる魔王ではなく、真なる魔王(覚醒魔王)への進化が必須であり、それには一万人以上の生け贄(ヨウブン)獲得が不可欠と判明した。

 そこでリムルは作戦を立案。

 都市の結界維持と見張りのため、都市周辺の東西南北四ヵ所に陣取る先遣隊への反撃は、幹部たちに適材適所で任命、三日後に到着する位置で休憩中の二万の軍勢本体には、けじめの意味を込めてリムル単独であたることにした。

《躍進のための組曲 その5”覚悟”》

 出過ぎた杭になって打たれなくなるため、為すべきことは明解。国民の安全保障のため清濁合わせ飲める、薄情でないゆえに非情に徹底できる主人公リムル。しかもその罪と業を自分だけで被ろうとする。

 彼の一切の迷いも力みも無い、明鏡止水の境地は清々しい。原作で転スラがますます好きになった、リムルが真の王となった瞬間のこのエピソード。アニメはこれが含まれたゆえに、個人的に2期の方が1期よりも高評価になった。

 今回は大賢者の出番なし。おかげでリムルは全てを主体的に決断し、その責任は彼一人が被る潔さがある、と伝わる。謙虚だが他への依存がない彼はとても頼もしい。

 嘗てないリムル無双へ...。次回、テンペストの新たな伝説がひとつ生まれる。
{/netabare}
★#10『34 神之怒』
{netabare}
<あらすじ>

 テンペスト幹部たちの怒りは消せない。仲間を大勢殺し、主リムルをコケにした敵。一切の縛りから解き放たれ持てるスキル全開で、因縁の異世界人との雪辱戦を含む大反撃が始まった。

 一方リムルは、ミュウランと同じアンチマジックエリアを発動させ敵側の魔法を無力化した上で、太陽光とレンズを使った、シンプルだが殺傷効果絶大の大魔法·神之怒(メギド)を仕掛けるのだった...

《躍進のための組曲 その6”降臨”》

 今回の一番のお気に入りは、大賢者によるヨウブンのリアルタイムカウント。原作には無いので新鮮だった。アニメならではの臨場感アップと大賢者活躍中アピールに貢献していた。

 次回のサブタイトルは、書籍第5巻の第4章タイトルと同じ。第4章相当エピソードはアニメでは33話から始まっていたが、次回の35話での3話分で第4章を描き切るということだろう。配分として5章にも入りそう。

 つまり次回、アニメ2期のキービジュアル、外伝のTVアニメ第24話とOAD5でお馴染みの悪魔が本編合流確定。リムルとの初対面が楽しみだ。

<転スラは時々奥が深い>

 主人公による敵側の無差別大量殺戮。これは人によっては釈然としないかもしれない。しかし転スラの場合、今後は今回と同じような敵兵の殲滅があっても、リムルによって死者の蘇生が出来るので選択肢は広がり殺人の後味の悪さは多少は軽減されるのが救いだ。

 他者への思いやりを美徳にする平和な日本に住んでると、支配者の駒に使われてる兵士には罪は無い者もいるから慈悲を、などとつい甘く考えてしまう。

 私心無く民の笑顔のため手段を選ばす自らの覇道を守る。リムルは、怒りで我を忘れることもなく、冷静に粛々と為すべきことをしただけ。無益な殺生をしたとは言えない。

 今回のリムルの行動は、老子の言葉「天地に仁なし、万物をもって芻狗(すうく)となす。聖人に仁なし、百姓(ひゃくせい)を以て芻狗となす」を思い出す。

(天地が優勝劣敗弱肉強食にて万物を自然のなりゆきにまかせることは不仁に見えるが、これこそ本当の仁。それと同様、聖人や君子が人々を自然の成り行きにまかせ、ときには、ワラで作った犬を焼き捨てるようなことをするのは一見不仁だが、これこそ本当の仁である、という意味)

 もしアニメ構成上、テンポ重視で前半駆け足で進んでいたら、原作未読の視聴者の多くは敵側へのヘイト不足で、今回の報復内容に納得しきれなかったかもしれない。

 人によっては退屈だったかもしれない構成。テンペスト側の大義名分の確立のために間違いではなかった、と今回新ためて思った。

<今回、皆殺しが外せない既定事項となった理由>

 今後の国家安泰のために、リムルは人類にとって魔王として畏怖されることは好都合だが、その反面、益ある存在としても認識してもらう必要あった。

 しかし今回のように、たった一人で万単位の軍勢をあっという間に殲滅という真実が世に広まると、リムルは全人類共通の極悪非道の悪者として間違いなく確定される。

 故にそうならないよう、真実をねじ曲げ都合良く改竄する必要があった。そのため真実を伝える生き残り、すなわち目撃者を一人たりとも残すわけに行かない。

 結果、進化に必要な定数以外の残り含めた皆殺しが実行され、生き残りは戦後の交渉に必要な戦犯数名のみとなった。

<三者三様の末路>

 今回は、己が力に溺れ増長してしまった末の因果応報とはいえ、異世界人の三名が最大の憐れだったが、彼らの物語からの退場に関して、原作者は非常に巧いと思う。そこには捻りと工夫があった。

 まずキョウヤ・タチバナ(橘 恭弥)。彼は因縁のハクロウの剣技の報復で単純明快に決着。

 次にキララ・ミズタニ(水谷希星)。彼女のスキルは精神干渉に特化しており、体力は普通で戦闘能力は皆無ゆえにテントで待機していた所、ゲルドによって追い込まれたショウゴ・タグチ(田口 省吾)により絞殺。

 最後はショウゴ。彼は人格的にもスキル的にも、三名内で最も危険な存在。彼はキララのスキルを自身に取り込むためだけに彼女を殺害。その時点でクズキャラレベル最大値。そして、ゲルドによる容赦ないフルボッコで瀕死まで追い込まれ、ここで視聴者はある程度溜飲を下げることができた。

 ところが原作者はさらに一捻り。最終的に彼らの上司ラーゼンが、ショウゴの若い肉体を自身が乗っ取り、スキルも吸収するために彼の心を壊して抹消。ショウゴは、キララ殺害の報いが早くも訪れ、最も救いようのない最期を迎える。

 以上の流れから思うこと。

 キララのスキルの殺傷能力は、他者の精神を支配して自害、もしくは他者を煽動して害するもので、自身は一切手を汚さぬもの。しかしシュラによってそれを封印されたので、テンペストでは結果的に住民殺害は未遂だった。ならば、テンペスト側のキャラに害されるより、同胞に裏切られて害される方が納得しやすい。

 彼女だけは、本人の了承なく勝手に召喚され、日本の家族から引き離された被害者としての側面が一瞬滲み出ていた。しかも、彼女の名前の意味とは真逆の絶望の末路。なんと皮肉な運命。しかも仲間に殺されるなんて…。

 故に、悲劇の拉致被害者として同情してもらえる余地が生まれ、救いが少しはあったと思う。過去の彼女のスキル完遂時の具体的な罪は、アニメでは明示されていないのだから。

 彼女の最期には同情を禁じ得ない。18歳の現代風ギャル、カラメル多めのプリン頭という個性で、充分なキャラ立ちの彼女。ここであっさり退場させたのは、もったいなくも残念だったとさえ思えた。

 それに対してキョウヤとショウゴは、質が悪いことにテンペストの民を弄んで害した。故にハクロウやゲルドに容赦なく報復される資格が十分あった。その末路はまさに自業自得と言えよう。

 ショウゴの最期の流れは、28話の王国での御前会議ではまだモブのようなラーゼンが、実は王国で最悪な曲者だった、と知らしめる効果もあった。結果的に彼の最期は新キャラの紹介も兼ねた、一石二鳥の流れだったと言えよう。

 また仮に、ショウゴより圧倒的に強いゲルドによっての止めでは、ゲルドの弱い者いじめ感が発生して、多少の後味悪さがあったかもしれない。
{/netabare}
★#11『35 魔王誕生』
{netabare}
<あらすじ>

 ごく僅かな時間で敵軍二万は全滅。生き残りは僅か三名だった。

 必要なヨウブンは十分に収穫された。そしてリムルは進化のため急激な眠気に襲われる。そこでランガに、動けないリムルを捕虜二名と共に首都に連れ帰るよう指示。残り一名の捕虜の確保は召喚した悪魔に託すのだった。

 リムルは進化の眠りに入り意識不明。そのため首都帰還後、大賢者が進化したユニークスキルがリムルの代行者となって死者蘇生を実行した。それは"反魂(はんごん)の秘術"と呼ばれる。

 首都ではリムルと魂の繋がりある者すべてに進化の恵みが等しく与えられ、住民一同もまた進化の深き眠りに落ちた。ゆえに、その奇跡の秘術成功の瞬間に立ち会えた者は非常に少ない。

《躍進のための組曲 その7”収穫”》

 今回は、原作コミックのファンにとってダイジェスト感が強い。

 個人的には以下の点でポイントが高く十分に面白かった。

▪原作同様に、アニメでも魅力溢れる悪魔キャラ
▪大賢者の進化過程のCG作画
▪大賢者と智慧之王(ラファエル)の、繊細な声の演じ分け
▪ハーベストフェスティバルの見せ方やまとめ方
▪荘厳な儀式感を壊さぬ”反魂の秘術”の演出、作画
▪ラファエルによるリムル代行の演出、作画、声優の演技
▪ファルムス国王のエドマリスと西方聖教会大司教レイヒムの情けない暗愚演出
▪シオン蘇生の瞬間シーンの、コミックを基本にしたと思われる作画

 以上で100点満点なら78点の満足度。

 次回のサブタイトルはラノベ書籍5巻5章、コミック16巻の第71話と同じ。コミックの69話からの3話分の内容をアニメ1回分に収める、と思われるがどうだろう?

 今期の区切りをどうまとめるかに注目したい。

 ついにリムルは新たなステージの第一歩を踏んだ。まもなく、この異世界での知名度も爆発的に上がり、交遊関係、活躍の場も、大きく様変わりするだろう。
{/netabare}
★#12 (第1部終)『36 解き放たれし者』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはシオンの膝の上で目覚めた。目の前には戦争以前と変わらないテンペストの顔ぶれが勢揃い。以前と変わらない穏やかな光景が広がっていた。

 魔王に進化したリムルだが、スライムの外見も内面も全く変わらず。変わったことと言えば、リムルの人型時に身長が伸びたことと、テンペストに頼もしくも愉快な仲間が二名ほど増えたことだった。

《躍進のための組曲 その8 終曲”新星”》

 今回は、分割クールならここしか区切りようがない、と思ったところで締めくくられていて概ね満足だった。

 コミックの第69話から第71話の内容を基に構成されたと思われるエピソード。

 23分ほどのアニメの尺に収めるため、かなりのカットや改変があったがポイントは外してなかったと思う。むしろアニメのテンポ感尊重の観点からみると、これくらいはやむを得ないだろう。逆にコミックとの違いを楽しめるほどだった。

 ヴェルドラ復活シーンもかなり簡略化された。原作では、まず元の竜体で復活して、ひとしきり言葉を交わした後の人型への変身だった。アニメでは再会の余韻が楽しめなくて残念。しかし急展開のインパクトがあり、テンポとしては悪くなかった。

 願わくば、2部の初回でうまく事象の前後を入れ換えてカットされた台詞を復活させ、リムルとヴェルドラの再会の、原作の持つしみじみとした味わいを少しでも復活させて欲しい。

<脱皮、そして飛躍>

 今回遂に、後に”新星(ニュービー)”の二つ名を与えられる魔王誕生。リムルと物語に新登場のディアブロと人型ヴェルドラ、そしてリムルと共に進化した幹部たち。

 最高位の悪魔の一柱ディアブロが配下に、守護神ヴェルドラが仲間になった。それすなわち、テンペストは戦略核兵器を手に入れたようなものだろう。

 2部でレベルアップしたリムルたちの躍進に注目したい。
{/netabare}
{/netabare}
❮全話鑑賞を終えて❯
{netabare}
<今期の脚本について>

 転スラ1期と2期のシリーズ構成と全話脚本は、筆安一幸氏

 近年、氏の名前は異世界ファンタジーもののアニメのエンドクレジットでよく見掛ける。氏が構成と全話の脚本を担当した、私が観たことある作品は、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」、「魔女の旅々」、「神達に拾われた男」。

 以上鑑賞して、原作の持ち味を壊さないのが氏の長所だと思う。良くも悪くも原作通りで、原作を超えるような魅力をアニメに与えるほどではないが、不快なほどの改変は少なく、一定のクオリティーは約束してくれる安心感のある脚本家、というのが氏に対する個人的イメージ。

 転スラに関して、氏の脚本の割り切り方は自分と相性良かった。取捨選択の上手さはさすがプロの仕事と思えた。

<原作とアニメの構成について>

 転スラ1期は、連続2クール全23話で書籍4巻まで進んだが、4巻は途中のカットが非常に多かった。4巻は序章+全8章だが、シズの5人の教え子に関わる以外の部分はほぼカット。丁寧に描かれたのは5章から7章のみで、そこまでが1期の区切り。

 2期の第1部は、書籍第5巻のタイトル「魔王覚醒編」をメインテーマとして構成された。そのため2期では、話の整合性のため、4巻のエピソードの一部が序盤で蘇った。

 まず4巻の序章を初回の閑話に織り込んだ。

 次に本編1話目の25話から27話迄の3話分で、1期で丸々カットの第1章の獣王国の使節団来訪、2章の武装国家ドワルゴンの外遊エピソードを織り込んだ。4巻8章相当の終章は、今期の30話で描かれた。

 獣王国との交流は、今期ミリムの天災から救援を施すだけの国家間の親密度がある、とアピールするために必要。

 外遊エピソードは、特にリムルのスピーチが重要な伏線。ファルムス王国の為政者達が、リムルは世間知らずで無能な君主と誤解させるイベントだから。つまりテンペスト侵攻は、王とその取り巻きの判断ミスがすべての始まりだったで因果関係上、外せないエピソード。

 上記の3話は他にも、ガゼル王が有力なテンペストの後ろ盾であることを強調した。それは2部の伏線となるだろう。

 また、テンペストは他国が羨むほどの国力があることを示したが、それがファルムス王国に目を付けられるきっかけとなった。

 以上、振り返れば3話分の地味な展開も重要な内容だったと思う。

<第2部の予想をするのが楽しい>

 夏クール予定の第2部。原作をどう料理してどこに着地するか今から興味深々。出来れば3期に繋げるつもりで、ゆっくりと丁寧に描いて欲しいものだ。

 1部の構成から予想すると、書籍6巻最後迄進むのは確実だろう。しかし1クールで1巻分のみというのは考え辛い。7巻にも突入する可能性大だろう。しかも、リムルとヒナタが背中合わせの2期のキービジュアルの存在で、2部は7巻のほぼ最後まで描いて区切りを迎える可能性もあり得る。

 その場合、1クール12話程度でほぼ2巻分のエピソードを収めることに。2部は1部以上の原作の簡略化もあるかもしれない。

<余談:レビュータイトルに込めた祈り>

 レビュータイトルにある”深化”のここでの意味とは何か。

 魔王への進化は物語のターニングポイントでこれ以降、リムルの交遊関係のレベルと他国への影響力は格段に上がっていく。その流れの中で、テンペストはある部分で実際に”深化”することで国庫が非常に豊かになり、魔物だけでなく人も爆発的に流入、国として短期間で大発展する。

 そのあたりはシムシティなどの都市育成ゲーム感覚で楽しめたが、ファンタジーならではの発展の要因が非常に面白かった。”深化”による一石三鳥もの結果にリムルと一緒にワクワクした。また、周りから馬鹿にされていた存在に光を与える流れに感動し、その辺は原作で最も好きなところになった。

 但しそれは書籍第8巻半ば以降からのエピソード。つまりアニメは3期がないと味わえない。そのため3期制作の願いをレビュータイトルに込めた。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2期は結構わくわくしてた

俺つええでも中々の試練が訪れた今作。
毎週楽しみにしてました。

{netabare}何かと理由をつけて侵攻してきた国があり、村人やシオンまで殺されてしまう。生き返らせるために魔王になることを決意するリムル。{/netabare}

他の魔王たちが動き出し、侵攻してきた国への復讐もしていくであろう次のクールが楽しみでしょうがない。

リムルのさらなる進化も期待。


OP
Storyteller TRUE
ED
STORYSEEKER STEREO DIVE FOUNDATION
挿入歌
黎明 TRUE
今作もTRUEの歌声が響く。
STEREO DIVE FOUNDATIONは久しぶりに名前を見た気がする。
どちらの曲もタイトルはstory...なのは偶然だろうか?


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは人間だったスライム故の「人間への好意」……しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。「何を失いたくないのか」を--ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!

第24.9話 閑話:ヒナタ・サカグチ
ヒナタは、「ジュラ・テンペスト連邦国」について書かれた親書を受け取り、リムルの存在を知ることになる…。新章への予感とともに、リムルの歩みを振り返る特別編。

第25話 リムルの忙しい日々
魔王カリオンの治める「獣王国ユーラザニア」との国交を結ぶことになったリムル。相手の使節団を迎え、もてなす準備をしていたが、やってきたのは大型魔獣白雷虎(サンダータイガー)が牽引する、物々しい虎車だった。

第26話 獣王国との交易
一悶着あったものの、ユーラザニアとの国交を結ぶことができたリムルは、続いて武装国家ドワルゴンにて行われる友好宣言の式典へ赴くことに。ところが、自分も同行させて欲しいと駄々をこねるシオンが大暴れして…。

第27話 楽園、再び
ガゼル王との会談と、武装国家ドワルゴンとの二国間友好宣言に伴う民衆への演説。ふたつの大仕事を終えたリムルは、シュナとシオンの目を盗んで、かつてゴブタと約束した「あの楽園」に意気揚々と向かうのだった。

第28話 謀略のファルムス王国
リムルの帰還を控え、宴の準備を進めるテンペスト。そこに、ヨウム一行が新メンバーの魔導士(ウィザード)ミュウランを伴い到着。一方、ファルムス王国では不穏な動きが…

第29話 災厄の前奏曲
クレイマンの指示により行動を起こすミュウラン。そしてもう一つの勢力--ファルムス王国が送り込んだ三人の異世界人が、盟主不在のテンペストに牙をむく。

第30話 動き出す麗人
テンペストが攻撃を受ける中、リムルの前にも刺客が現れる。それは、シズのもうひとりの教え子である、最強の聖騎士(ホーリーナイト)--ヒナタ・サカグチであった。

第31話 絶望
ヒナタとの戦闘で絶体絶命の状況に陥り、最後の手段、暴食者(グラトニー)を発動したリムルの運命は--。その頃、テンペストは悲壮な血と煙に包まれていた…。

第32話 希望
クレイマン、そしてファルムス王国の企みを知るリムル。仲間の命と温かな日常を失い、失意の底で目を伏せるリムルの耳に飛び込んだのは、エレンの意外な言葉だった。

第33話 全てを賭けて
「俺は魔王になろうと思う」--自らにケジメを付け、シオンたちを蘇生させるため、決戦を前にリムルは仲間たちに人間だった過去を打ち明ける。

第34話 神之怒
雪辱戦の口火がきられた。ベニマル達は各々の任務を遂行していく。ハクロウたちも再度ショウゴとキョウヤとの戦いに挑む。そしてリムルの怒りが、ファルムス軍を包みこむ。

第35話 魔王誕生
進化に必要な魂を確保したリムルに「魔王への進化(ハーベストフェスティバル)」が訪れる。強烈な睡魔に襲われたリムルは、取り逃した敵を捕らえるため、悪魔を召喚する。

第36話 解き放たれし者
ファルムス軍を退けて、何とか事なきを得たテンペストだが、問題は山積みで……。そんな中、智慧之王(ラファエル)から「無限牢獄の解析に成功した」と吉報が舞い込む。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さっくりサクサク3期もさあ来い!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生ファンタジーの超有名シリーズの2期。

スピンオフに3期と、1年間も続けて1つの作品が放送され続けるなんて、今日のアニメ界にとっては稀なことですね。

詳しくは1期のレビューにあるのですが、私は本シリーズの「軽さ」が引っ掛かり、そこまで高く評価していませんでした。でも、ここまで「軽さ」が続くと、もはや作風、長所として捉えていこうと気が変わりました。それもあって、特に終盤は1期より楽しめました。

つまり、「灰と幻想のグリムガル」や「無職転生~異世界行ったら本気出す~」などが、「本格異世界転生ファンタジー」の最高峰なら、「オーバーロード」や「転生したらスライムだった件」などは、「なろう系異世界転生ファンタジー」の最高峰なんじゃないかと思うわけです。

気軽にアニメを楽しむ、娯楽系の作品として、オススメできる作品になっています。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
建国モノは大好物のジャンル。(アニメ版は丁寧さが足りませんでしたが)「まおゆう」なんかは、すごく面白かったです。

本作も、人材や物資を集め、他国と交渉し、時には戦争もするという「建国」要素が一番楽しかったです

あとは、3話のキャバクラ回みたいな、ギャグベースの話は、本シリーズによく似合うと思いました。

そんな中、紫音(メインキャラ)やゴブゾウの死、というドシリアスを入れてきましたが、そこは本作らしく、結局「蘇生」というお手軽仕様。

まあ、その後のハーベストフェスティバルでの大虐殺と、その結果としての覚醒魔王への進化。新たなスキルの大量獲得なんかは、「これぞ主人公最強系」という、壮大且つ爽快な展開。人間側のクズっぷりをたくさん描いてきたため、不快感はありませんでした(そもそも、戦場での大虐殺や、兵士に対する攻撃は、個人的には不快さを覚えません)。

いよいよ、最強クラスの魔王になったミリム。ディアブロ、ベルトラという強大な部下も誕生し、ますます3期が楽しみになってきました。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
閑話 ☆3
1期のおさらい。新作カットがあるだけ良いか。

1話目 ☆3
転移魔法。基本基本w 建国モノは大好物ではある。拳で分かり合う流れ。

2話目 ☆3
色々、さっくりサクサク進むな。

3話目 ☆4
解毒の刻印魔法。アルコールを消せるようになったか。魔王たらし(笑) そして、キャバクラを楽しむ(笑) こういうギャグベースの方が楽しめる作品だよな。

4話目 ☆4
ジジイ、強し(笑) 戦争か。

5話目 ☆3
ヨームとの心の交流が、まあ、最低限は描けているけどな。

6話目 ☆4
強いな~ヒナタ、というか人間。グラトニー、「飢えるもの」のリスクを背負ってないのがな。

7話目 ☆3
う~ん、メインキャラは誰も死んでない? よくも悪くも、この作品らしいな。

8話目 ☆3
さて、大戦争。どうなるか。紫音、ゴブゾウ、死んだ? この作者が、ゴブゾウはともかく、紫音殺すかな? いやいや、蘇生はやっちゃいかんだろ~。ミリムか。結界の活用。ただ、3%って、全員復活になるの? 急に気楽だな。

9話目 ☆3
人間との共存。相変わらず綺麗だな。

10話目 ☆4
二万人の大虐殺。本当に殺すかな? オーガ達はガチ殺し。女は殺しにくいから、敵に殺させる。再生するから、ボコす。メギド、静かな大魔法だな。逆に迫力あって、個人的には好き。

11話目 ☆5
いやはや、こうなると主人公最強系として面白い。さて、デーモンがどうなるか、だな。デミウルゴスみたいな。

12話目 ☆3
ディアブロ。配下、最強か? ベルトラ解放。ベルトラも擬人化か。戦力がどんどん増強されるな。ディアブロ、ベルトラで、魔王レベル3人?
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 28

70.7 25 魔物でラノベ原作なアニメランキング25位
賢者の孫(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (609)
2587人が棚に入れました
ある青年が事故をきっかけに、異世界に赤ん坊として転生。そんな彼を稀代の魔術師・マーリンが拾い、シンと名付ける。シンはマーリンの孫として育てられ、魔術も学ぶ。だがマーリンは、常識を教えるのを忘れていた……。

声優・キャラクター
小林裕介、小松昌平、本泉莉奈、若井友希、屋良有作、高島雅羅、森川智之
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

今回の「SILVER LINK.」は・・・・・・・・・・・・ツッコミ満載!!

2019.04.11【第1話を見て・・・】

作品ごとに出来栄えがが、
①大変良い。
②良い。
③普通。
④悪い。
⑤かなり悪い。
と、なかなか「安定したした作品」を出さない「SILVER LINK.」制作。(笑)

今回はズバリ!『中途半端』に感じます。(笑) 厳密に言えば③④の間ぐらい。

毎期、毎度毎度の「テンプレ異世界転生モノ」。テンプレは嫌いではないですが「作り方」がヘボ過ぎると大嫌いです。(笑)

今回は、
・主人公は(定番の)現代社会のサラリーマン(養育向け「科学雑誌」編集?)が事故により死亡しファンタジー異世界に赤子として転生。
・「シン」と名付けれた赤子は老賢者の孫として育てられる。(定番のメタ情報=前世の記憶アリ)
・恵まれた師匠筋により魔法・剣術がその年齢にそぐわない(定番の)「チートパワー」を身につける。

15歳の(この世界では)成人を期に魔法学校に入学・・・「パワー」は凄いが「(社会)常識知らず」というシチュエーションでラブコメ学園・アドベンチャーといった展開になるのだろうか?


[作画面]
普通に見られる範囲ですが、厳密に言うと「微妙にヘボい作画」です。「微妙にヘボい作画」です。(大事な事なので2回言いました)

[ドラマ]
少々稚拙なラノベ文章を「そのまんま」仕上げたような印象。1話は、やたら説明を多く織り交ぜ過ぎてるせいで「ドラマティックな面白味」が全然無く、用意したシーンを「事務的に展開」したような感じ。 「ヘボい構図」や「単調な演出」のせいもあって面白味が無いです。
「面白いモノを作る」という意気込みが感じられず、「仕事だからやっている」感が、ものすごく伝わってきます。(笑)

[リアクション]
その作品の風格に合った「ズッコケ」や「ギャグ・コント」「サプライズ」というものがありますが・・・何か不自然すぎてシラけてしまいます。

[魔法演出&アクション&キャラ紹介の見栄]
ヘボいドラマパートからみて、全くの別物! ココだけ『変』にチカラを入れ過ぎて『変』にキレッキレにカッコイイのが「妙に不自然」!


まるで『企業PR』を見せられたような印象の第1話でした。(笑)
しばらく様子見ですが、「視聴切候補」として挙げます。



2019.04.17【機会があったのでコミカライズを一気読み・・・】
主人公(シン)の凄く都合の良く伸びる成長と、ひねくれ者の居ない仲間たちや、シンの周りにいる大人はやたら高名な人徳ある実力者、など「ご都合主義過ぎの展開」をまずストーリーとして考え、後付けで「敵・敵対勢力」を無理くりに組み込んだ印象なので全体的な構成がチョット甘々な感じもします。 テンポのいい進行は気持ちいいかもしれないけど、やはり深みが薄いような気がするなぁ。(まぁソコが良くて好まれてるのでしょうが)

なので、
・無垢な「小学上級生~中学初等」あたりが、心地よく喜び(ウケ)そうなストーリー。
・「お出かけ女子」で、やたら小物をバッグにドッサリ詰め込んで用意する(あんな時にはコレ使おう。こんな時にはアレしよう・・・みたいな)タイプ。
のような印象でした。(笑)
今後、{netabare}
・ポンポン発明される魔導具の数々。
・シン&シシリーの見てて背中がカユクなるピュアなリア充ぶり。
・残虐描写(斬首、断胴など)のアニメ表現。
・早くも野望達成した魔神シュトロームの今後。
など{/netabare}
どうなりますやら・・・




2019.06.29【まさに中学生のオ〇ニー・アニメ!】(加筆修正2019.07.02)
視聴切ろうかと思いましたけど、結局最後まで見てしまった。(笑)
面白そうな『素材』でありながら、全然面白く活かせてないのは世間の不条理・不合理など「マイナス感」をあまりよく実感していない『中学生坊ちゃんが考えたような脚本・構成』のせいか?
なので「万人受け」にはならず「中学生坊ちゃん男子」受けになるような展開に「(情けなくて)恥ずかしかった」です。(笑) 各所、叩きまくってますが私も苦言を。


さて、テンプレートは「異世界転生」。主人公ステータスは、お馴染みの「チート(最強)能力」。『中学生坊ちゃんが考えたような脚本・構成』なので、{netabare}
【シン・ウォルホードは中学生坊ちゃんが考えたような『理想』の主人公】
・最初から(才能やら何やら)「持っている」ので、何をやらせても技能的に上手くこなすという『都合の良さ(ご都合主義)』。 なので、何かを得るための苦労や苦悩・努力の描写が全然無いせいか、人間味が(空っぽで)薄く感じられ魅力的には思えません。
・シンの、その若さで持っている強大な魔力に周りから感嘆・称賛などチヤホヤされる様子は「中学生坊ちゃん男子」の抱く『超・理想』。(笑)
・彼女となるシシリーに対して、双方オンリーワンの恋愛事情。ウブウブな態度は別にイイのですが、恋仇・こじれる人間関係などストレスを感じさせる状況を「一切排除」している『都合の良さ』。(なんと都合の良い人間関係!)
・シンのバックボーンに、名だたる賢者・導士、タメ口が許される国王・王子、元騎士団長、宮廷魔法師団所属の魔法使い、近衛騎士団所属の騎士と何かと常人が逆らえない後ろ盾があるという『都合の良さ(ご都合主義)』。 
・これだけ色々持ってるのに傲慢にもならず、人当たりのイイ好少年に育っているという『都合の良さ』。(笑)
まさに「(作者:吉岡剛の?)自己満足的な理想」のヒーローのように見えました。(笑)

【道を示す助言者、アウグスト=フォン=アールスハイド(オーグ)】
・シンの学友で王子様。彼の立ち位置はおそらく「作者(吉岡剛)本人」の分身でしょうね。 空っぽなシンに対してイジりまくり、シンを盛り立てたり話を都合よく進め(勧め)たり纏めたり。 作者の理想なのかツンデレな許嫁をあてがったり。(笑) 王族らしからぬワールドワイドな視点と知識と素養・良識的な人間性が、いかにも『作者本人』の理想に思えます。(笑)

【彼女にするなら、こうであれ!(?)】
・優しくて美形、おとなし目で恥じらいのある淑女、そこそこ発育のいいプロポーション、捻くれてなく素直な性格、好きな人の為ならば覚悟を決める潔さ・・・そんなシシリーは中学生坊ちゃんが萌える理想像?(笑)

【早くも野望達成した敵は、使いどころが浮いたまま!!】
本来、(都合よく)ストレス・レスな冒険ファンタジー物をしたかったのかもしれませんが、敵が居ないと盛り上がらないという編集者の入れ知恵で作ったような敵役・シュトローム。 魔人堕ちした悲惨な生立ちは、話としては良かったものの、早く(シュトロームを)排除したいせいか、あっさり彼の目的である帝国への復讐を終わらせてしまい、無理くりにでもシンと敵対させようとする強引で「不自然」な展開が駄目に思えました。(笑)

【友達は多い方がいいし楽しい!・・・でも、】
・マリア(シシリーの親友)
・トール(オーグの護衛で眼鏡男子)
・ユリウス(オーグの護衛で大柄な体格でござる)
・トニー(チャラ男剣士)
・リン(寡黙な天然暴発女子)
・アリス(元気なおこちゃま体型)
・ユーリ(おっとりボン・キュ・ボン!)
・マーク(鍛冶屋の息子でオリビアとは幼馴染で恋人同士)
・オリビア(食堂の娘でマークとは幼馴染で恋人同士)
、とまあけっこう出てましたが、・・・個性的ではあるものの、なんか引き立て人員な役割で「立ちんぼ場面」も多く、印象が薄かったです。(もっと掘り下げればいいのに、ソコまで采配する頭(知恵)が無かったのか?)

【通常パートはヘボアニメ。しかし・・・】
視聴した方々は判ると思いますが、日常パートはヘボい「ノッペリ作画」にヘボいアングル(画面構成)にヘボい演出、的外れに入れるギャグ漫画まんまのような「寒いコントリアクション」、背景担当のスタッフらはイメージの悪さの所為か「このすば!」から参考(というか、殆どパクった)建物や都市の俯瞰の数々。
しかし、『魔法バトル』になると空気が一変!!
キレッキレのアクションに派手な魔法演出や爆発効果の「超・特化作画」!中学生坊ちゃんが喜びそうな展開ですが・・・・・『通常パート』もコレだと良かったのに。(笑)

【イベント絡みの縁で使ったVTuber】
OPの「i☆Ris」の曲は悪くなかったケド・・・OPアニメの『センス』は酷かった。(笑)
2018年11月のイベントの縁で起用したED担当のVTuber「吉七味。」も「曲」は悪くなかったケド・・・6話で登場したミランダの声優役&EDアニメのVTuberキャラダンスに各所大、大、大ヒンシュク!(笑) 推してる方々には申し訳ないけど、ヤッパリ声優としては「下手クソ(滑舌悪い)」ですしEDアニメも世界観が全然シックリしてなかったと思います。(あとメイ役のVTuber「雛乃木まや」も(滑舌悪くて)酷かったでしゅ・・・でしゅ)出来がヨロシク無いのに起用されるなんて、『裏』で何かあったと勘ぐられそうです。内輪ウケにはいいけれど、一般にはまだまだ、マダマダ認めてもらうのは厳しいと思います。

【「常識をブっとばせ!」がフレーズになってますが・・・】
型苦しい枠に縛られない自由な発想として魅力的な語感の「響き」ですが、まず「常識を知らない」のに言ってほしくはないですネ。(笑){/netabare}


と、いうように毎回「強・ツッコミ(いやいや、オカシイだろコレ)」を入れずにはおけないようなアニメ。 そういう「悪い意味」で物凄く盛り上がって楽しい(?)アニメでもありました。(笑)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 23
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

ストレスが無いのがストレス

6話までの感想{netabare}
前情報で身構えてたせいもあるのかも知れないが、実際見てみたらそこまで酷くないじゃん…と思ってました。
聞くだけでサブイボが立ちそうな「え、ボクまた何かやっちゃいました?」も、あくまで周囲はドン引きという描写が多く、てっきり賞賛ばかりが続くのかと思ってたのでそれよりは随分マシかなぁ、と。
…。
と、ツッコミどころはあれどソコソコ好意的に見てたところで6話のエンディングですよ。
ナニコレー!?
スタッフは叩かれないようにマトモなものを作ろうとしてるのか、叩かれて上等の炎上商法紛いの路線を狙ってるのか、どっちなんだか分からなくなってきたぞ?
ってかスポンサーにゴリ推しされてボイコットでもしたのか?とさえ思えてきたり。
そんなことってあるのかなー?
と、以前やってた某アニメが頭をよぎる…メカクシなんとかだけど、円盤版では修正されたけどTV版では作画がくっそ酷い回があって、だけどプロデューサー(だったかな?)はノリノリだったらしい。
所詮プロデューサーは調子のいいことを言うだけなので本意かどうかは不明だけど、賢者の孫も同じ感じだったりして?
視聴者ドン引きで身内だけで盛り上がってるっていう…。

6話エンディングについてだけでは寂しいので他のツッコミ。
5話で帝国が戦争を企んでることについて「何故?」という問いに「そんなの向こうに聞いてくれ」と返す王子、理由については興味無さ気。
そんなことある?理由が分かれば回避方法も見付かるかも知れないじゃん?探ったけど全然分からなくて不思議だなーって態度でもないし…。
と思ったら6話で理由(原因)はシュトロームによるものだと判明…まんまと術中に嵌ってやんの。
う~ん、最初から馬鹿キャラならまだしも、ストーリーの進行上突如キャラが馬鹿になるのはキツいですなぁ。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
「大量に発生した魔人と対決予定で、無事に生きて帰って来れるか分からないから色恋事に性急」ってことなら分かるんだ。
けど実際は死の匂いからはずっと遠い、見え見えの神(作者)の手で安全が保証されてのほほんとした部活動の延長のノリでしかないから色々と気持ち悪い。
なんだっけ、最近見た別アニメのセリフが頭をよぎる、「自分が死ぬとは思ってないんだろ?」。
婚約披露も、若いカップル(特に片方は将来国の中枢を担うのが明白)の誕生を見て、二人の幸せを守るために戦うぞと奮起する老兵でも映せばいいのに。{/netabare}

10話感想{netabare}
今回は途中から“ブラッククローバー”を見てる気分だった、ってか今週のとネタ被りまくってて吹いた。
87話だけでも見るといいかも?
あっちは「我らロイヤルナイツが白夜の魔眼を倒すぜ」と宣言して終了、こっちは「我らアルティメットマジシャンズが魔人を倒すぜ」と宣言して終了、わぁい。
そもそもあっちは“テラフォーマーズ”も裸足で逃げるくらい、どんなザコだろうが対決する度に「コイツにはこんな暗い過去があったんだー。こんな辛い過去があったんだー」と回想が入るんですよね、体感全体の半分は回想。
ナルトもそうなのかい?ペイン編までしか見てないんよ。
で、自分はもうそういうのに慣れちゃってるせいか「あ、そう」って感じ。
そうはいってもねぇ、ブラクロは最終回がいつか不明な引き伸ばし上等の作品(それが好きか嫌いかは置いといて)で、最終回がいつか決まってる深夜アニメで同等のノリをやられても困るんだけど…。
ってか敵側の悲しい過去回想するにしても主人公と何か因縁持たせようよ、なーんも繋がり無くないか?{/netabare}

11話感想{netabare}
いやいやいやいや。
政治的なことはなるべく考えないようにしてたけど、わざわざ王太子が宣言しちゃうんだからどうしようもない。
放送があるワケじゃないので国内でアルティメットナントカを宣言してはいるけど、国外ではあくまで「ナニそれ知りませんなぁ」って素振りでないと(それでもかなり無理があるけど)色々とマズくね?
アルティメットナントカはあくまで「国籍不明で無償奉仕してくれる謎の正義の味方」でないと色々と問題発生しちゃわない?
作中のやり方では領地拡大を狙った魔人とアルティメットナントカによる自作自演だと疑われかねない気ががが。
魔人大量出現も異常ならそれをサクサク倒せる連中の登場も異常だもの。
魔人出現が超異常事態でリアルとは比較しづらいとはいえ、アメリカだけが核兵器持ってるような状態で、魔人退治が終わったら今度はアルティメットナニガシが人類の敵になりそう。
当人がそう思ってなかろうが「彼らの機嫌を損ねたら何をされるか分からない」「彼らを賞賛(領地明け渡しでも財産献上でも)しなければ今後魔人が出たとき退治してくれないかも…」と無言のプレッシャーになるもの、人類からしたら。
そこら辺の問題踏み込んでくれるのかな?
また、せめて「死力を尽くしてなんとか撃退」ないし「身内にも少なからず犠牲が出た」ならまだしも、あんまりにも余裕綽々だと「それだけ余裕あったのならもっと早くから手を打てよ」と思ってしまう。
私自身だけじゃなくて作中の「ただの一般人」がそう思うって…思わないんだろうけどね、都合よく。
これって“劣等生”でも強く感じたけど、主人公に能力盛りすぎると起こる弊害、「どんなにスペックあってもそれを使いこなせない無能」って俺TUEE系はなりがちで、そこんところは細心の注意払ってくれないとちょっと…。

というか、魔人狩り楽しんでない?ウサギ狩り感覚で。
どっちが魔人だか分からなくなってきたぞw{/netabare}

12話感想{netabare}
聖女ネタ寒っ。
こんな時でも結局主人公の方が秀でてないと気が済まないのか、「この分野は○○のが上」ってのがそんなに耐えられないのか。
そして連合加盟への働きかけって、断れるワケないじゃん。
「断った国は魔人現れても助けません(ニッコリ」と脅迫してるのと大差ないと気付いてないのかな?
眉間に銃押し付けて「なぁ、オレの頼み聞いてくれよー」と言ってるようなモンで…なにが「失礼の無い様に」だよ。
他の国がアールスハイド王国の属国だとか、もし滅んだら王国が経済的に損するとか、見捨てたら王国が何か割を食うのなら言い分の一割は理解できるけど、帝国が亡んでも「別に関係ないね」って他人事な振る舞いをしたせいで全く説得力が無い。
難民一人も居ないんでしょ?
魔人からの警護を口実に支配地域の拡大を狙ってるように見えて仕方ない。
そう考えれば暢気にビーチバレーに興じてたのも頷けてしまうから困る(=魔人を意図的に泳がせてた)、ってかアニメが続いたらそういうことにする予定とか?
せめて主人公ヨイショするにしても、アルティメットなにがしの噂を聞きつけて「我らも庇護下に置かせてください」と向こうから頼み込んできたとかにすりゃ良いのに…それでも「うわぁ」となるけど、それより酷いって何なんだ。
そうねぇ、王大使が普通に腹黒キャラで、影でニヤリと邪悪な笑みでもしてればまだ見れた…か?
主人公がまんまと利用されてるのが耐えられない?ってか気付かない賢者がアホ過ぎてやっぱダメかー。
で、支配地域を増やすためにルーラ登録の旅に出ますねエンド。
かーらーのルーラによるMP消費がゼロないしコストが安いので、宿屋はタダのアリアハンで済ますオチ。
…。
そう。{/netabare}

総評{netabare}
これを見てアニメを嫌いにならないでと祈りたい気持ち。
あ、けど作画はところどころ良かった、頑張ったアニメーターはもっと良い作品に係れるようになってくれたら良いな。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 19

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ある種の鏡

*蛇足追記


転生したサラリーマンが、異世界で想像しうる限りの能力と承認を集めて称賛の的になる様を描く物語。

「世界」の設定とエピソードの全てが主人公の全能感に奉仕するために創られた物語は、最近では「なろう系」と呼ばれているらしい。
が、『小説家になろう』というサイトが、そうした物語だけを提供するよう専門化されている、というわけではないだろう。
そこに集まる小説が、いわゆる「なろう系」と定型化されるのは、つまり読者の好みがそうした「定型」に集中している、言ってみれば或る種のマーケティングの結果なのかもしれない。

主人公に「能力」や「勝利」が集中することに、何ら必然性や納得感を感じさせる設定を創ろうとはしない「世界」は、妄想だけが先走った手抜きとも見えながら、ある意味では「健全」なのかもしれないとも思わせる。

数年前を振り返れば、ライトノベル原作の活劇アニメの主人公は、国家の「特務機関」や「秘密結社」の構成員ばかりの印象があった。
「世界」の命運を左右する「全能感」の発揮のために、後ろ盾として「国家権力」しか発想できなかった限界性から比べると、「何も説得的な設定を創らない/創れない」という事態は、「創れない」とみれば後退だが、「創らない」とみれば(或る種の)健全化ではあるだろう。
「健全性」に魅力を感じるかは別の話だが。

いずれにせよ、表現を支える手段はどうであれ、描きたいものは「主人公の」全能感であることだけは不変のようだ。

活劇において主人公が強いのは当たり前だと言える。
しかし、描くものが主人公の「強さ」であるのか、「全能感」であるのかでは作品の性質はまるで異なるものとなる。
説得的で客観性のある「世界」でも主人公の「最強」を描くことはできるが、「全能感」は描けない。
主観的な妄想性こそが「全能感」の源泉であろうから。


製作者の妄想じみた「全能感」の物語は、視聴者が望むからこそ制作されるのだろう。
いや、視聴者の妄想を映し出している(と信じられている)からこそ、製作者は作り続けることができる。

言ってみれば初歩的な「マーケティング」の産物だが、「創作物」がマーケティング手法だけで創れるものだろうか。
「笑える、わかりやすい、ウツな重苦しさのない、スカッとさせる」=「全能感」を堪能させるアニメが観たいという最大公約数的な「マーケティング」で制作されたかのような、スマートホンがどうこうしたという異世界転生アニメがどのような出来であったか、思い出してみるのもいいだろう。

日本のアニメがANIMEとして全世界的に熱心なファンを獲得しているのは、日本のアニメがエンタメとしては例外的に過剰な作家性を発揮していたためだと思われる。
視聴者が「消費者」のように妄想の実現を求め、製作者がそれを拾う「マーケティング」の向こうに、ANIMEの特異性、優位性は発揮し得るものなのだろうか。

何十年か前、中国のとある工場を訪れた際、日本では機械化されている工程を人海戦術の人力で行っていた。
社長曰く「工作機械を購入するより人件費のほうが安い」とのことだったが、現代では経済誌のインタビューに「人件費が安いから日本の工場に下請けさせる」と語る中国人経営者も登場してきた。

経済=マーケティングの論理は、冷徹に環境を反映し、世界を「数字」の相関へ還元する。

作家性=創作は、いってみれば経済に代表される即物的相関の非情性への「アンチ」だ。

エンターテインメント・アニメのスタンダードは、マーケティング=経済=売り上げ規模からいってディズニー・スタイルだろう。
ANIMEは、スタンダードへの「アンチ」として支えられている。
マーケティング主導(に見える)「なろう系」アニメは日本独特に違いないだろうが、ANIME=日本アニメとして「アンチ」を支えた過去の作家主義的なアニメ監督たちの作品に匹敵する強度が、果たしてあるのだろうか。



「全能感」を支える妄想充足的なご都合感を、「なろう系」と嘲笑するのは容易だ。

が、「なろう系」の本質がマーケティングであるとすれば、こうした作品群は自らの「消費者」的な欲求の反映ではないかという視聴者の自省も、同時に必要ではないだろうか。

つまらないと感じたアニメに対して「クズ」「カス」「ゴミ」と罵言を投げつける人も多いが、本作のようなアニメに対しては、マーケティング用の統計データを与えてあげているだけのことで、マーケティング創作を強化することにしかならない。
作家性を挑発したいのであれば、単なる罵言以外の言葉が求められる。


作品とはあまり関係のない感想が生まれたのは、本作がこうした傾向の作品群を純化したような象徴性があるためだろう。
好き嫌いや評価を別として、「マーケティング」アニメの代表としての「純度」はあるように思える。


【蛇足】
一年後には忘れていると思うので控えておきたい。

2019/5/17現在、出版社の幻冬舎が、自社の出版物を批判した小説家の文庫出版を差し止め、それを暴露した小説家に対し、社長が「あの作家の本は売れていない(から出版しない)」と誹謗するツイートを発している。

このサイトでもアニメ番組を「作品」と表記することが通例であるように、「創作物」は市場に流通する「商品」であると同時に、「作品」であるという二重性を持つ。

どれだけ売れたか=金銭を稼いだかはアニメの「商品」価値だが、「作品」の価値とは無関係だ。
「売れない」アニメでも優れた「作品」はあるし、また、優れた「作品」が商業的に大ヒットすることもある。
繰り返すが、端的に「無関係」だ。

小説の売り上げで「価値」を測る出版社社長のツイートは、経営的に正しいように見えて、自らの扱う「創作物」という特異なモノの性質を正しく把握していない、商売人としての無能力を暴露している妄言に過ぎない。


そもそも視聴者が「売上」に代表される現実的原則を絶対化する感性の持ち主ならば、アニメのような非現実のフィクションに魅かれて愛好するはずがない。
おそらく視聴者にとっては「作品」の出来のほうが価値を持っていたのだろう。
これまでは。

しかし、「作品」を観て「満足」の多寡を計量する視聴は、「商品」価値に接近しているような気がする。
「神」「最高」、あるいは「カス」「クソ」といった感想は、購入商品に対して返送する「お客様アンケート」のようだ。

どれだけ金銭を集めたかがアニメの「商品」価値だとすれば、どれだけ「お客様アンケート」以外の言葉を集めたかが「作品」価値なのだろう。


本作に価値を感じる視聴者も、膨大にいることだろう。
マーケティングに貢献する「アンケート」以外の言葉が集まるようであれば、本作のような作品群も将来に残り続けるのであろうけれど。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12
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