魔族でコメディなおすすめアニメランキング 24

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの魔族でコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番の魔族でコメディなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.3 1 魔族でコメディなアニメランキング1位
この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(アニメ映画)

2019年8月30日
★★★★☆ 4.0 (506)
2374人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道ずれに異世界転生することに。「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。「私、カズマさんの子供が欲しい!」事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、滅亡の危機に瀕しているという。里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?カズマたちパーティを襲う最大の危機!平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?

声優・キャラクター
福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、堀江由衣、豊崎愛生
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんだろねこの安定感

原作未読 1期2期視聴済

“伝説”ってここ30年くらいで一気に安っぽくなった単語じゃないですかね。にょろにょろ伝説…って見ただけでプークスクス不謹慎な私。
知らんうちにTV版があにこれランキングのTOP5位以内に。まぁそのうち収まるところに収まることでしょう。乱高下しているあにこれの歴代順位はどこ吹く風。外野の喧騒をよそにわりと堅実に作られたコメディの劇場版90分です。

2期まで放送済。その間、主人公カズマはフル稼働。パーティメンバーはそうでもないらしい。2期ではダクネスとアクアをしっかり掘り下げて、やや薄めむしろ一発芸担当だっためぐみん(CV高橋李依)が今回の主役。しっかり段階を踏んでますね。
めぐみんのペアというか同族のゆんゆん(CV豊崎愛生)もTV放送にて慣らし運転を完了するレディーパーフェクトリーぶり。彼女らの一族は紅魔族(こうまぞく)と呼ばれる魔術に長けたチート集団という設定。その紅魔族の皆さんは…


 {netabare}俺が見えないのか すぐそばにいるのに{/netabare}


あ、悲壮感みたいなのはありませんよ。隣人すら見ないか見えてないのかとにかく自由過ぎる人達でした。事前に楽しみにしてたのは3点、

1.声出して笑うところ1個でもあればOK

 ⇒ありました。充分×2

2.密かに進んでるアレはどう?

 ⇒{netabare}魔王軍の腹心がうっかり討伐されてるお約束。物語は匍匐前進してます。{/netabare}

3.劇場版ならではの…

 ⇒きっと映えますよね。爆裂魔法の作画。素晴らしかった。
 ⇒さらに舐めたようなぐだぐだな画を劇場で!と。この点は微妙…


ファン必見の劇場版でしょう。
パーティメンバーで今回めぐみんに白羽の矢があたりこれで仲良くみんな掘り下げられました。今後はアクア、めぐみん、ダクネスとその掘り下げられてきた人物像・家族・過去を使ってコントを作っていけばよいと妙に安心できる良作でございました。

おそらく今後はマンネリとの闘いになると思います。
そういえばTV版のレビューで、『このすば』は古典で王道のお笑いルールを踏襲、と述べてました。


 マンネリか? それとも 定番なのか?


やや後者寄りだと思ってます。「飽きたー」とかいいながら無ければ寂しい。知らんうちに紅…じゃなかった、、、『このすば』に染まってるのです。
そうやって染まったあなたをなぐさめるやつはもう…(自主規制)



※閑話休題

■受け継がれる駄女神

豊崎さんここで修行して『慎重勇者』に繋げたんだろうなぁ(適当)



視聴時期:2020年4月

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2020.05.16 初稿
2020.08.12 修正
2020.12.08 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 70

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

我が名はけみかけ!映画『このすば』の魅力を伝えし者!!一見してハーレムに見えども、決して煮えきれないヘタレに訪れたモテ期を語ろうぞ!!!

2016年冬期に第1期、2017年冬期に第2期がアニメ化された所謂“なろう系”異世界転生ラノベシリーズの初の劇場版
原作第5巻を題材にしつつテレビアニメと変わらぬスタッフが再集結
元請け制作はDEENからJ.C.STAFFに変更されました


事故死から異世界へ転生させられた引きこもりの少年カズマ
彼が転生先に特典として選んだのは、転生を司る水の女神アクアそのもの
神を旅の道連れにすることに成功したカズマだったが、実はこのアクアがとんでもないクセモノ
素行が悪く、口も悪いトラブルメーカーで、危機的状況をさらに悪化させるフラグを平気でバンバン立てる上でおまけに酒乱ときてる
能力が低いカズマは冒険を有利に進めるべくさらに仲間を集める
が、揃ったのは敵味方関係なく周囲をまるごと吹き飛ばす【爆裂魔法】しか使えない上に一発限りで行動不能に陥る女魔術師、めぐみん
打たれ強い強靭な肉体を持つが実はドMで敵に陵辱されることを妄想して全く剣が通らない女騎士、ダクネス
本来ならば魔王討伐の冒険を進める一行だが、実際は始まりの街に居座り続け、金儲けや私利私欲を満たす目先のクエストにしか興味が無い
稼いだ資産は毎夜豪遊しては散財、増えるのは借金ばかり
たまに生死を賭けた大きな戦いを制したかと思えば、国家転覆罪で裁判に掛けられる有様
そんな彼等がめぐみんの出身地である紅魔族の里へ、めぐみんを里帰りさせることからこの映画の物語は始まる…


今作冒頭の“マグロ漁船のクエスト”は金崎監督がコンテまで描き切ったのに尺の都合上お蔵入りになったそうですw
その苦渋の決断のおかげもあり、今作は非常にハイテンションなギャグがハイテンポに続くコメディ映画となっています
ギャグやコメディを映画化するのって難しいですよね
『プリズマファンタズマ』がボロクソにつまらなかったことからも良く解りますw
逆に『えいがのおそ松さん』は良く出来てた、あれもハイテンポでずっと笑ってられました


さて、『このすば』において一番大切な要素はシリーズ構成の上洲さんも仰ってますが【カズマ一行を恋仲にしてはイケナイ】ことです
一見してカズマは美女に囲まれたハーレムの真っ只中にいますが、実際のことろ彼女達は大方トラブルの原因か、もしくはトラブルを悪化させる要因となって世間的には厄介モノなんです
そんな彼女達とカズマがパーティーを組み続けるのは、単に【気の合う仲間だから】というところに尽きるでしょう
そこにガチの恋愛要素を絡めてしまうと“気の合う仲間と面白おかしく暮らすgdgd感”というモラトリアムを破壊してしまうわけです
歳を追うごとにわかりみが深まってくるのですが(笑)現実的には美女と付き合うのはメンドクサイw
気の合う仲間と戯れるのが、現代の現実的にはベストなのでは?という提案を剣と魔法の異世界ファンタジーに持ち込んでしまったのが『このすば』の魅力なのです


ところが今作冒頭、カズマにおもわぬ“モテ期”が到来します
モテてはイケナイ作品で、モテ期が発生するという矛盾がまず面白いのですがw実際には今作のクライマックスでカズマが最も惚れさせてしまい相思相愛の関係になる人物というのがとてもとても意外な人物
そのまさかのオチには度肝を抜かされ…いや、爆笑必至でしょうw


オチに選定されたキャラに僕が大好きな、とある大物声優が選ばれているのも仕掛けの1つ
彼女にしかこの役は出来ないんだ!という金崎監督の強いご指名だそうで、GJ!といわざるを得ません


あと今作の作画クオリティに関しては2019年公開の数多の映画でも“最高”と謳って問題無いと思う出来栄えです
とにかくテンションの高いお話である為、キャストの芝居もノリノリに盛り上がっていく
ですので、アフレコ後の芝居にリップシンクロするように作画リテイクを加えたそうで非常に手間と時間が掛かっています
崩すところ、動かすところ、纏めるところのバランスも完璧です


以前のテレビシリーズで描かれた細かなキャラ設定やサブキャラ達を覚えていると笑いどころはとても多くなるのですが、単純にボケとツッコミの応酬を剣と魔法の異世界ファンタジーでやる、っていうのが面白い作品ですので初見の方もこの機にチェックされることをオススメします

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

伝説の始まりは、紅い目とともに

アニメーション制作:J.C.STAFF、
監督:金崎貴臣、脚本:上江洲誠、
キャラクターデザイン:菊田幸一、
音楽:甲田雅人、原作:暁なつめ

めぐみんとゆんゆんの故郷・
紅魔の里が危機にさらされている。
魔王軍の幹部から攻め込まれ、
被害が出ているという手紙がゆんゆんの元へと届き、
里を守るためにカズマたちが奔走するストーリー。
ほとんどのキャラが総出演する
まさに映画的な内容の作品だ。

ダクネスファンの私としては、
活躍の場面が少なかったので、
もの足りない部分もあったが、
コンビ?ともいえるバニルも登場して、
一緒に戦ってくれるのが楽しい。
今回は、それよりもアクアの出番がかなり少なく、
ファンにとっては物足りなかったかも。
ただ、このすばで、最も人気の高いめぐみんが
中心の作品なので、多くの人が満足できる
内容になったのではないだろうか。

物語の中心は魔王軍幹部・シルビアとの戦い。
いつもと同じパターンを踏襲する形だが、
そこに紅魔族の人々の特性や秘密が語られることになる。

いちばんの見どころ?は、{netabare}カズマとめぐみんが
一緒の布団で寝るところになるだろうか。
90分という限られた時間のなかで、
このシーンが2度も出てくるのは笑ってしまった。
それとは別にシルビアの胸に
挟まれるのもサービスかもしれないが、
客観的に考えるとドン引きのシーンだ。{/netabare}

紅魔族のルーツが明らかになる部分は、
もうひとつのこの作品の見どころ。
TV版からの長いつながりや、
ある人物の影響力の強さに失笑してしまう。

全員がお約束のネタを持っている
吉本新喜劇のようなパターンのため、
登場人物が多いほど、割かれる時間が長くなる。
ウィズ&バニルに加え、ベルディア&ハンスという
これまでの魔王軍幹部も総出演するなど、
TV版のファンをかなり意識した内容。
しかし、その分、ほかの描写が短くなって、
紅魔族のキャラが薄く感じる。
あるえ、ふにふら、どどんこの同級生トリオなどは、
ほぼ最初の紹介だけで終わってしまっている。
めぐみんの父母もそれほど目立った感じはなかった。
ただ、こめっこは原作で今後も大活躍するキャラのようで、
映画でもかなり重要な役どころにはなっている。

軸はめぐみんとゆんゆんの友情になるのだろうが、
やはりメンバー全員の見どころを描かなくてはならず、
全体的に焦点が定め切れていない感を受ける。
観ているときは、それなりに面白いのだが、
思い返してみると、ぼんやりした印象になる。

この作品を観ていて思い出したのが、
押井守初監督作品の『うる星やつら オンリー・ユー』だった。
TV版を好きなファンを意識して制作された作品は、
ファンはもちろんプロデューサーも満足する内容だったが、
ひとつの作品として考えると、お約束を並べた
TV版の延長でしかなかった。
同時上映だった相米慎二監督の『ションベン・ライダー』を
鑑賞した押井監督が、自分の作品との大きな違いに
愕然としたというエピソードは有名だ。
アニメの枠にとらわれない面白い作品を
目指していた押井監督らしい話といえる。

このすばには、しっかりとした原作があるので、
ほとんど当てはまらない話だろうが、
映画版と比較してどうだったのだろうと想像してしまう。
いずれにせよ良くも悪くも、ファンを大いに意識した
サービス満載の映画化といえるのだろう。
(2020年8月1日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

72.4 2 魔族でコメディなアニメランキング2位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (345)
1151人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みにくい白鳥の子

(2021.5.2初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 略称『ツキミチ』1クール全12話
  ※ 最終話後、第2期制作発表あり。

🌕 ❰全話試聴して❱
{netabare}
 本作は原作ファンとして今期の期待作のひとつだった。ゆえに期待を込めてアニメ評価は最初はオール4.5からスタートして視聴中に修正。最終的には、原作を100点とするなら80点の満足度でとても楽しかった。

 主人公と従者達を主軸にして話の寄り道をせず、キャラの登場を制限したことが吉となったと思う。コメディ演出でライトな作風だったことも結果的によかった。作画は彩り豊かな亜空風景が印象深い。とりわけ優秀な作画という訳でもないが、作風との相性が良く、見せ場に相応のリソースが割けていたので不満は全くない。

 最終話後に2期制作も発表されて頼もしい。2期で主人公は、人と魔族との戦争にどのように対応していくのか。主人公とある意味同じ立場の新キャラ2名が、主人公とどう関わるのか。

 1期は原作にあった上記の新キャラに纏わるサイドストーリーは潔くカットされた。それを2期に持って来ることは間違いないだろう。そこに構成の妙を感じる。1期が亜空建国が主軸なら、2期は主人公の亜空外での商売上の人間ドラマが主軸に、と色合いが明確になりそう。

 必ずしも原作通りに進むとは限らないだろう。場合によっては、1期では省略された豪商レンブラントの真実の深堀りも描かれるかもしれない。2期が実に楽しみだ。
{/netabare}

以下、放送前投稿 (2021.9.23推敲)
{netabare}
 原作は、2012年2月から2016年8月迄『小説家になろう』にて連載された。現在、なろうアカウントは無くなった。

 2013年5月からアルファポリスより書籍が刊行。2021年7月時点で既刊17巻(本編16巻+番外編1巻)、コミカライズ既刊9巻。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数170万部突破、アニメ放送直前には200万部突破と勢いある作品。

 アルファポリスサイトで無料で読める小説は、書籍のダイジェスト版。漫画は最新の一部のエピソードは無料で読めるよう。

 本作は2020年10月に「2021年アニメ放送決定」のニュースがあった。それがきっかけでコミックを読み始め非常に気に入った。その後ラノベも読み始め現在2周目突入中。

 2021年4月28日、昨秋の特報に次ぐPVが公開され、そこで本作が同年7月放送開始と初めて告知された。

 同時期放送作には、大好きなラノベ原作異世界ファンタジー作品が多い。本作以外では、「はめふら2期」「転スラ2期第2部」「現国」「精霊幻想記」と合計5作品もある。個人的にアニメに費やす時間がますます増えそうだ。

 上記の中では最も遅い告知となった本作、PVを視聴してお笑いの真打ち登場の感。キャストが豪華で皆さんの演技が楽しそう。PV最後の劇伴がツボだった。以上の中でコメディ要素は「はめふら」といい勝負だろう。日本神道の神様が登場したり、日本の時代劇かぶれの主人公の配下がいたり、と他作品とは一味違った日本推しがなかなかユニーク。

 監督は『ログ·ホライズン』『FAIRY TAIL』などの長期シリーズが代表作の石平信司氏。ファンタジーにコメディを馴染ませ長期人気を保った実績がある。本作でも期待している。
{/netabare}

❰主人公について❱
{netabare}
 17歳の高校2年生の深澄 真(みすみ まこと)は、両親と神との昔の契約で理不尽にも勇者として片道切符で異世界に召喚させられた。

 彼は異世界では日本での年格好のまま。配下の多いカリスマ最強主人公となるが、飾らない人柄で天然。だが、ある事情で勇者にはならなかった。それでも異世界での彼の魔力量が人外。戦闘力もチート。さらに周りの助力も大きく、商材にも恵まれ彼の立ち上げた商会はどんどん大きな存在となる。彼はその甲斐性と性格の良さから、ハーレムも可能なほどの財力と地位をじわじわ築くがその気が全くなく特定の異性との色恋とも無縁。

 そんな所は転スラのリムルによく似ている。但し容姿が日本基準では平均、本作の異世界基準ではブサイクという設定で、人型時の美形なリムルより親近感がある。

 個人的に真に魅力を感じるのは、弓道で一芸に秀でている所。所属していた高校の弓道部では彼は副部長だった。弓道の才能以外は全てにおいて平均的だが、地道な努力家で面倒見も良く彼を慕う美人の部員が二名いた。しかし鈍感で恋愛には不器用。女性から告白されてもギクシャクするのが関の山。弓道があるので恋愛優先になることはなかった。ありのままの自然体で、まだ若いのにどこか落ち着いてる彼。しかし道理や礼節を弁えない存在は、たとえそれが神様であろうと堂々と立ち向かう。そんな鷹揚な雰囲気と反骨精神を持つ主人公像が好ましい。

 弓は異世界で彼の戦闘手段として最大の武器となる。彼は召喚後も、時間があれば無心に的を射る鍛錬を欠かさず、弓道を精神修養の一貫として続けている。そこに禅定の静寂美が感じられるが、弓道ならではの魅力だろう。一芸に秀でその道を極めんとする彼。普段は一切の力みが無いが、いざという時は極限の集中力を発揮して敵を討つ彼。なかなか格好いいと思う。
{/netabare}
❰配役について❱
{netabare}
 初回は声優の配役で、シン(巴)の声に個人的にかなりミスマッチ感があったので評価を下方修正。

 美女になってからの巴の外見上の声はあやねるでも合ってるが、竜体の声は誰ともわからない下手な物真似を聴かされてる気分で失笑した。まあ竜体の声は1話以外は出番ないだろうし、アニメは原作よりギャグ主体で作風が軽い。その内に忘れて気にならなくなるかもしれないが初回はがっかりだった。

 巴は外見が美女に変化して後、ヲタクで残念な部分もある。が、本質はこの世界を管理する女神も干渉できない何千年も生きている最強の上位竜の一柱である。その賢さと強さは半端ない。原作中、マコトは巴を頼りになる兄貴のようだと表現したことがある。やはり相応の落ち着きと滲み出る風格も感じられる演技とそれに合う声を期待する。

 姉御肌感が自然に滲みでる声優に演じて貰いたかった。女性らしい声のみならず、時に男前でドスも効く声色が出せる、例えば沢城みゆき、本田貴子、田中敦子あたりの幅広い演技力ある声優が理想。

 その後、巴役の佐倉綾音の演技は田中敦子に似てる感あり。しかしまだ若い。滲みでる年輪が足りない。やはり人生経験豊かな30代半ば以上の声優演じる巴が望ましい。

 それ以外のキャスティングは概ね満足。特にハイランドオークのエマ役の早見沙織。キャラの透明でキラキラの瞳以外は早見沙織の声に全く合わない、というのがギャグとして笑える。

 2話から登場の災害の黒蜘蛛の化身の澪の声は巴ほど違和感なくていいと思う。世界的大ヒット作『鬼滅の刃』の炭治郎と禰󠄀豆子兄妹コンビがそのまま真と澪の主従コンビに。大ヒットの験担ぎか。ネタとしても悪くない。炭治郎と真はすぐに同一声優と気付くが、禰󠄀豆子と澪はキャラクターが違い過ぎて、声を聴いただけでは同じ声優とは気付きにくいと思う。共通点はどちらもかけがえのない家族であること。炭治郎と禰󠄀豆子は血縁者で家族なのは当たり前だが、巴と澪は真にとって恋愛対象でなく家族同然の関係性で愛情と信頼を深めていくから。

 また『神様になった日』の主人公とヒロインのキャストが本作の真と巴になってたが、そちらは視て無いのでインパクトゼロだった。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
🌑第一夜「勇者…失格」(7月7日 23:00 - 23:30)
 物語4.5→4.0, 声優4.5→3.5
{netabare}
 漫画第1巻(第一夜『勇者…失格\(^o^)/』第二夜『「世界の果て(ピリオド)」のその先で...!?』第三夜『フラグは立つか立たざるか』第四夜『おしかけドラゴン』)より

〈異世界の 水戸黄門に なり得るか〉

 原作からのバイアスが掛かったため、予想以上に大袈裟なギャグシーンの多用と軽すぎる作風に初回は馴染めず戸惑ったため評価は若干下げた。しかしもう一度視て、コメディアニメとしていい線いってると思い直した。作風にもっと馴れたらまた評価上げるかもしれない。

 一番ウケたのはEDテーマ。まさかまんまの水戸黄門...やってくれる、いいセンスだ。時代劇の勧善懲悪+ファンタジーコメディのエンタメとして割り切った方向性か。今後も石平監督の手腕に期待。

 OP映像の登場キャラでラノベ第3巻(漫画第6巻)迄をアニメ全12話で描くと予想。果たしてどうなるか楽しみ。

 原作の『ツキミチ』は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』同様、小から中の山場の積み重ねで、成り行きまかせでも主人公の強運とチート能力がじわじわと主人公の立場を引き上げる系の物語。それではアニメの1クールから2クール程度の尺では話をどこで切っても間違いなく中途半端になる。

 『ツキミチ』は主人公が三枚目であり、特に漫画版は、ギャグネタ豊富でコメディに徹底できる資質が『デスマ』以上。ならばストーリーで魅せようとするより、視聴者に「ストーリーは中途半端だったけど楽しかった」と思ってもらえれるようコメディに振り切って、キャラの魅力を耀かせた方が成功しそう。

 この初回のノリが最終的に吉となり、2期が生まれることを祈りたい。次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
🌘第二夜「災害の黒蜘蛛」(7月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第1巻(第五夜『おとぼけ侍』第六夜『「災害の黒蜘蛛』第七夜『ディープラバー🖤』)より

 いいテンポで話は進む。作風の軽さも少し馴れてきた。

〈亜空間 なつかし夢の 秘密基地〉

 本作の魅力の一つは、子供の頃に秘密基地を作って遊んだワクワク感を呼び戻してくれること。ただ秘密基地といっても亜空はスケールが違い過ぎる。

 彼の記憶にある日本の原風景がモデルの亜空は、水があり自生する自然の恵みありの全ての生き物が生活出来る1つの大地。真はその力をコントロールする事は出来ないが、規模も徐々に成長し拡大し続ける。その力を与えたのは日本神道の神様。当に天地創造の神業。

 アニメで非常に楽しみだった一つがこの彩り豊かな亜空を拝むことだった。異世界の中の異世界、この原作者の発想は素晴らしい。

 また亜空は避難(逃亡)先。この異世界で何でも好き勝手出来てしまう両刃の剣。夢がある反面、テロリスト、サイコパスや世界征服の野望ある者には絶対に渡してはいけない危険な存在と言える。そこが真のこの異世界での立位置に大きく影響していくが、それがどうなるかアニメでも楽しみだ。

〈制作に 遊び心が キラリんと〉

 水戸黄門のテーマは初回のみの特殊EDだったようで出落ちのネタだった。本作は鬼滅兄妹の声優採用など、他にも探せばネタがいくつか仕込んでるかもしれない。これは楽しみだ。
{/netabare}
🌗第三夜「ヒューマンショック」(7月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第八夜『シム亜空!?』第九夜『人外大移動』第十夜『理解不能』第十一夜『ヒューマンショック』)より

〈あらすじ〉

 マコトが巴と契約した時に生まれた亜空に、マコトを領主と認め忠誠を誓う住民が一気に増えた。初めての縁あったエマを筆頭とするハイランドオーク族おおよそ100名にプラス、エルダードワーフ族たち、上位竜の巴とその眷属のミスティオリザードたち、元災害の黒蜘蛛の澪とその眷属のアルケーたちだ。

 その後、マコトは残酷な現実を受け止めざるを得なくなった。亜空の住民には崇敬に近い愛され方をされたので油断してたら、まさか同族のはずのヒューマンと呼ばれるこの世界の人類には露骨に見下され、さらには魔物認定され討伐を仕掛けられた。しかも他の言語は自由に使いこなせるのに、ヒューマンの使う共通語だけ不自由だった。読み書きと聞き取りは努力で可能になっても、発音は努力虚しく身に付かなかった。

 しかしマコトは従者と共に逞しく生きていく。天敵の女神に対し、さらに怒りを蓄積しながら。

 そしてマコト、巴、澪の三名は、諸国漫遊する豪商の息子と従者という設定で、亜空産の果物を馬車に大量に積み込み出発。初めてたどり着いた街は"絶野"と呼ばれるヒューマンの住まう最果ての地だった。

〈理不尽な 神の仕打ちに 凹む日々 心安きは 人外のみか〉

 無尽蔵な魔力が源の神レベルのチートな能力と、(異世界基準の)不細工なルックスの主人公。これくらいの絶妙なバランス感覚が原作の売れている要因の一つなのかもしれない。

 アルケイの初期移住者は原作は4名のみだが、なぜかアニメではミスティオリザード(ラノベ原作では108名)並の数になってたり、僅かなカットと流れ等の細かい違いはあれど、ここまでほぼ漫画に忠実。そのため新鮮な面白みは少なく物足りなくなってきた。が、アニメならではのネタが時折顔を覗かせ新鮮でアニメも悪くない。

 今回笑えたのはBGMがいい仕事した悪代官と廻船問屋ネタ。

 あと巴が飯抜きで荷物番となった際、原作では「お、鬼ですか若ー!!!」の台詞が、アニメでは「あーっ、鬼ですかー!」で、そこはクスッと。

 台詞をマコト1人から、花江夏樹と鬼頭明里演じるマコトと澪の2人への語りへと微妙に変更。これはネタとしてよりわかりやすくするための変更かもしれない。
{/netabare}
🌖第四夜「あとのまつり」(7月28日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第十二夜『ざわめきの夜』第十三夜『姉妹の事情』第十四夜『あとのまつり/(^o^)\』)より

 今回は水戸黄門エンディング第二段が実に楽しい。曲調をオリジナルからよりロック寄りに、歌い手を主人公からヒロインへ、ソロからデュエットへ、と第一段と趣をがらっと変える工夫がいい。第三段をかなり期待。もしあるなら今度はどうアレンジするんだろうか。

 ここまで視聴して言えること。どうやらアニメ2話で漫画版1巻分(エピソード7話)消化、という制作の基本方針があるということ。そしてアニメは堅実で動くカラー漫画として優秀。作風の軽さも味方してテンポが実に良く、今回では水戸黄門風一件落着シーンの演出、特殊ED2などの独自ネタもあってとても楽しかった。

〈あらすじ〉

 マコトと澪が宿へ戻る途中、リノンという名の一人の少女が泣きながら接触してきた。聞けば、行方不明の姉を探してさ迷っていたという。マコトはその姉トアが弓道部後輩の長谷川と外見が瓜二つと知り、リノンの接近がたとえ罠でもこのまま放っては置けなくなった。

 そして巴が望む勧善懲悪道中の始まりは、リノンの姉の救出劇となるのだが...。

〈格さんは 当てる言の葉 核となる 街消え去りて 虚しき荒野(あれの)よ〉

 最後のマコトのアニメの台詞「バレたら隠せないし。ああっ、もうっ、日本語が変だ」が妙に心に残った。世直し道中の最初が一つの街の壊滅というトンデモなオチ。なんとなく大掛かりな舞台セットを用いる懐かしのドリフの全員集合コントを思い出した。

 アニメがギャグコメディに振り切ってるのは正解。そうでないとツッコミたくなる。

 街の破壊中、住人は関係者以外は全く出てこずぼかしてるが、状況的に巴と澪の所業は住人の大量殺戮をもたらすはず。住民の安否確認すらしないマコト。普通はシャレにならないが、おばかなギャグと思えばスルーできる。

 まあ魔物が横行してる命の軽い異世界のこと。マコトも不慮の事故としてドライに割り切って、やっちゃたものはしょうがないと、犠牲者のことはそれほど気にしてないのだろう。犠牲者はヒューマン族で、知り合い以外はマコトが大切にしたいと思える存在でもないし。

 マコトは本気出したら巴も澪も敵わないという。アニメでのマコトの実力発揮はまだまだこれからだろうがこの3名の所属する亜空は既に、この異世界唯一の核兵器保有国、と言っても問題なさそうだ。
{/netabare}
🌕第五夜「よくばり馬車の旅」(8月4日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十五夜『よくばり馬車の旅』第十六夜『グロリアス·ディナー』第十七夜『亜空改造計画』第十八夜『ファンキー·コート』)より

〈あらすじ〉

 マコトは"巴と澪は混ぜるな危険"と判断。巴を武者修行の名目で別行動させた。その後マコトと澪はトア姉妹と偶然救出した冒険者3名を馬車に乗せツィーゲの街を目指す。

 ひとつの街の壊滅という不祥事は魔物来襲のせいにしてごまかし、冒険者として、また商人として、マコトと従者はしたたかにその歩みを続ける。

〈異世界の 男のロマン 冒険者 旅は道連れ 友は増えゆく〉

 道中遭遇した魔物を討伐しながら進む道のり。同行冒険者の生々しい獲物の解体にドン引きしたり、憧れの漫画肉を堪能したり、場違いなほどハイテクな冒険者ギルド発行の冒険者カードに感動したり。

 マコトは、残念な外見と言葉の不自由、という欠点を抱えつつも、いつでも戻れる安全で快適な亜空があって、いざとなれば自身の底知れぬ力があって、頼れる多くの家族のような仲間もいる。

 なんだかんだあっても、マコトの異世界道中は刺激的で楽しそう。今回もアニメの原作再現度は高く安定して面白い。原作未読の方が新鮮でもっとワクワクしそうだ。
{/netabare}
🌔第六夜「ナイスミドルの憂鬱」(8月11日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十九夜『情に厚い人格者(ナイスミドル)の憂鬱』第二十夜『商人ギルド加入試験...!?』第二十一夜『いカニも美味!』), 漫画第4巻(第二十二夜『あの夏の記憶』)より

 今回は漫画4話分のエピソードを無駄を省くことでアニメ1話に巧くまとめていた。巴の分体の柿のつまみ食いはアニオリ。原作のどこかにあるかもしれないが少なくとも今回の漫画の該当部にはなかった。そのセンスはポイント高し。どうやら漫画では出てなくてもアニメでは毎回分体の出番を作るつもりなのかもしれない。同じくアニオリの蜃気楼都市の解説演出もグッド!

 名も無き巴分体は本作では希少の、いやかわ(癒しの可愛い)キャラ。その推しは物語上もとても大切。今後も亜空シーンでは分体を出来るだけ登場させて欲しい。

〈あらすじ〉

 まだFランクのマコトが冒険者ギルドの掲示板でたまたま見つけたSランクの依頼。それはその求める素材が手元にさえあれば特殊ランク扱いで受けられる依頼だった。たまたま自身が既に持つ魔物ルビーアイの瞳が使える。

 依頼主はツィーゲの街随一の豪商。その商会に出向き、主パトリック=レンブラントと直接面会して素材提供。泣くほど感謝されるマコト。それは依頼達成と同時に商会立ち上げの志あるマコトに強力な後ろ楯が現れた瞬間であった。

 その後商人ギルドの登録と食堂での食事も済ませ、人心地ついた後亜空に戻ったマコトに巴から緊急に念話での呼び出しがあった。

 行ってみれば巴と澪はやはり混ぜると危険だった。澪もアニメや特撮のヲタクに目覚め、仲間には相変わらず気苦労が絶えないマコトだった。

〈商人(あきんど)は 清濁飲んで 進む道 右腕無くば 叶わぬ道よ〉

 まさに人生を語る水戸黄門のテーマソング『あゝ人生に涙あり』の歌詞こそが、この世界に生きるマコトには良きバイブル。

 商人としてド素人のマコトには商会運営のノウハウを教えてくれ、後ろ楯ともなる有力者が必要だったが、運良く街一番のパトリック商会に取り入ることに半ば成功した。

 パトリックは敵も多くやり手商人なのは誰でも分かるが人格者と言えるだろうか。実は漫画では、パトリックの美化された過去の伝聞を商人ギルドの受付嬢がマコトに滔々と語る。アニメではそれをカット。マコトはその話の先入観でパトリックを評価してしまう。

 まだ17歳のマコトは人を信じやすく見る目が甘い。が、さすがな巴。普段の暴走キャラとは裏腹。大人の洞察力で何かに気付いたよう。実に頼もしいマコトの右腕だ。

 軽いコメディでも人間描写はかなりシビアなのが本作の魅力のひとつ。強欲ではないお人好しキャラはマコト以外はかなり少数派。特にヒューマン族はそのほとんどが欲望に忠実でしたたかなキャラばかり。

 鏡のように悪意には相応の反撃で応えるマコト。時に情け容赦がない。しかし彼の本質は日本人らしく平穏を愛する17歳の高校生の甘ちゃん。それを補う従者との関係性はとても魅力的に思う。アニメでは今の所戦闘力以外は悩みの種に見える澪も、きっと巴とはまた違う方向でマコトの良きサポーターに成長していくだろう。
{/netabare}
🌓第七夜「秘薬精製」(8月18日 23:00 - 23:30)
 物語4.0→3.5 キャラ4.5→4.0
{netabare}
 漫画第4巻(第二十三夜『秘薬精製』第二十四夜『今日から僕は!!』第二十五夜『世直し劇場』第二十六夜『わけありトップランカー』)より。
 [第二十七夜『二つの顔』第二十八夜『裏道の小石』はカットされ今回で4巻終了]

 原作は今回のあたりから人間の暗黒面を赤裸々にする傾向がより強くシリアスでハードな部分が今まで以上。アニメの今後はコメディ路線を守るためどうするかに注目。

〈あらすじ〉

 マコトは絶野で知り合ったレベル114のアルケミーマイスターのハザルと共にレンブラント宅を訪れる。そこでマコトはハザルの秘薬精製を見学することに。ルビーアイを主原料とするそれは呪病の特効薬。レンブラント氏の妻と二人の娘がその病で絶望的だったがその薬さえあれば助かる。

 ハザルは難なく秘薬を作りだし投薬段階へ。しかしうっかり八兵衛も真っ青のハザルにマコトの苦労は続く。が、なんとか試練を乗り越えミッション完了。

 その後マコトは帰宅途中に巴と澪に合流。すると数十人の刺客の集団来襲。巴とマコトのみで難なく刺客はほぼ全員半殺し。事情を問えばレンブラントを恨む呪術者に嵌められ誤解があっての襲撃と判明。結果マコトは彼らを全員赦すことにした。

 刺客のリーダーは冒険者トップランカーのライム・ラテ。彼は贖罪として冒険者を引退した。しかし心根に男気溢れるライムは将来に見込みありと巴に評価される。そして巴の配下となり密偵として新たな人生のスタートを切ることになった。

〈弥七殿 八兵衛殿も あらわれて 世直しごっこ まことあわれに〉

 BGMがしっかり水戸黄門してた。弥七ポジションの役者も揃い巴は楽しそう。一方の若は体を張った苦労とご老公の定番台詞の羞恥でうち震えるのみ。なんとも哀愁漂う憐れさよ。

 巴とライムとの件は、往年の人情豊かな時代劇のオマージュとして成立するほど巧く演出してたと思う。マコトの柔道による捕縛の作画もなかなか様になっててよかった。巴分体がワンカットだけだが登場したのも好い。

 ただし人間の醜い部分がクローズアップされるエピソードゆえ、コメディとしては若干の不完全燃焼感あり。巴によるレンブラントの実像暴露とその対処を原作からかなり端折った。コメディに水を差ささない程度のシリアスに収める配慮か。レンブラントの本質は原作でもマコトは知らないままなのでそれもありか。

 おかげで巴の智恵の深さと度量の大きさが原作ほど伝わらなくなってしまった。原作未読なら気にならないだろう。しかし原作知るとやむを得ないとは言え物足りない。ゆえに今回は作品評価とキャラ評価を下げた。

 今までは簡略化されることはあってもエピソードを丸々カットすることはなかったが、次回は漫画第4巻の残りの2話と第5巻の前半の4話分をすっ飛ばすのは確実。そして5巻の後半の第三十三夜からスタート。話の流れ自体は自然に繋がりスキップしても問題は全くない。だが、特に5巻の4話分(第二十九夜~第三十二夜)の扱いに関しては今後どうするか非常に気になる。
{/netabare}
🌒第八夜「亜空ランキング」(8月25日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第5巻(第三十三夜『きっかけはオーク』第三十四夜『亜空ランキング』第三十五夜『シャドウテイル·ハンター』)より

 前回は原作の大幅カットでレンブラントの実態をぼかしたことで栄養不足だったが、今回は栄養に十分配慮してる健康的なダイエットに成功してる感。カットしても先々に問題ない部分は躊躇なく原作からすっぱりと。それでも原作の持ち味をアニメで申し分なく再現していた。

〈あらすじ〉

 亜空に戻ったマコトと巴と澪にエマからの問題提議があった。亜空の戦士の戦闘訓練で参加者は完敗が続くため、マコト達との実力差に凹み自信喪失中とのこと。そこでマコトは参加者を調査した結果、訓練に関する種族間の情報交換の少なさに気付く。

 その実状から巴は対策を立てる。それは全種族参加の個人戦を七日に一度開催してランクづけすること。それはお互いの秘術をぶつけ合い切磋琢磨することが目的だった。またランクづけは戦士としての適性を見極めることができ、別の道で亜空に貢献してもよいという弱者救済策でもあった。

 その後、マコトが冒険者ギルドに赴くといつものギルド嬢から依頼があった。レベル1,000超えの巴と澪に、ライム・ラテの後継となるトップランカーを育成して欲しいと。そこでマコトは巴を派遣して顔見知りのトアのパーティを鍛えることに。そしてトア達は巴のスパルタ式の指南により、否が応でもトップランカーとして羽ばたく基礎を身に付けることになった。

〈巴こそ 師とするならば 道極む 長き年月 生きる智恵ゆえ〉

 何千年も生きてる上位竜巴は全体を見ながら的確な判断を下せる参謀にして武の最高指南役。元災害級の魔物の澪は相変わらずマイペースでマコトと食にしか関心がない。そのコンビが絶妙で面白い。

 しかし澪は今回のトマトの件がきっかけで、巴とは別の道で亜空での貢献が始まりそうだった。少しずつ亜空は発展し、その住民も成長していく。そして、適材適所で亜空はこれからますます発展していくんだろうな、と思う話だった。

 亜空が磐石な存在になるほどに、駄女神の管理する弱肉強食のハードな世界に身を置かずともマコトは人外の仲間とだけで幸せに生きて行ける。だが、いつも面倒事を引き当てるのが彼の宿命。お人好しにも亜空外との人々とも付き合い続けざるを得ない。

 毎回のマコトの川柳の心の嘆き、それは逆にどんな時も前向きな彼の器の大きさの表れ。常人は嫌なこと面倒なことが降りかかっても嘆く前に放り出すのが一般的。しかし彼は一旦関わった以上は好き嫌い関わらず最後まで責任を持つのだ。

 主人公の特技が"弓道"という設定がここで生きる。弓道で培った集中力と忍耐力で的を射た結果を最後は達成してしまうのが彼の真骨頂。常に己はニュートラルで自力も他力も自在に活用できるマコト。彼は若くて甘ちゃんに見えて実は達人かも。でなければ多くの実力者を従える彼の人望の大きさは生まれようがない。

 さて、個人的に原作で好きなキャラが今回最後に登場。次回アニメでどう描かれるか楽しみだ。今の所はアニメは別キャラ中心のサイドストーリーを挟まぬ方針のようで、主人公マコトと従者中心のエピソードが続く。原作は群像劇としての旨味もあるが、アニメも回が進めばその味わいも楽しめるだろう。ぜひアニメ第2期を制作して欲しい。

 今期は残り4話。原作とアニメそれぞれの味わいを楽しもう。
{/netabare}
🌘第九夜「喰うか喰われるか」(9月1日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十六夜『人外大宴会』第三十七夜『深澄神!?』第三十八夜『喰うか喰われるか』)より

 アニメでようやく登場のツッコミとボケのお笑いコンビ、スポーツ飲料アクアエリス。いつも一緒で天然ふしぎちゃんに振り回される常識人の真面目ちゃん。他の類似作品ではいそうでいないコンビ。特にエリスが好きでアニメ登場が楽しみだった。電波系の独特なキャラで原作では一人ぶっ飛んでて存在感が抜群だったが、アニメでどこまでその妙味を再現出来るか楽しみだ。

〈あらすじ〉

 ツィーゲでの商会設立の祝いの宴で盛り上がる亜空。マコトは屋外の壇上の玉座に在って住民たちとの交流を楽しんでいた。

 そこで澪の配下のアルケーのアキナから報告を受ける。万能の秘薬素材として希少種のアンブロシア。マコトは澪にその花の群生地を調査してもらっていたが、ついに見つかったとのこと。それはティナラクの森にあるという。しかし、その地にはアンブロシアを管理する種族が住んでいるらしい。

 その他にも様々な報告があったが万事順調そうで安心のマコト。その夜、彼は弓の修練に時を忘れて没頭する。するとマコトの気配の変化に慌てる巴と澪。それはマコトが死んだかのようで、巴と澪は心配のあまりマコトの側に駆けつける。

 そこで、巴の分析により衝撃の事実が判明。射に集中する度に、マコトの魔力の保有量が膨大に上がり、同時に亜空も拡張し続けると。マコトは理解不能のその事実に落ち込んだ。澪はマコトの無事に泣いた。そして巴は、もはや神業としか言い様がないマコトの力の前に、ただ笑うしかなかった。

 その後、ツィーゲでの逗留先での一騒動などもあり、マコトは澪のご機嫌取りも兼ねて、アンブロシアの群生地の視察に二人きりで向かう。その道すがら、見ず知らずのヒューマン三人の冒険者たちがマコトたちを尾行していた。マコトは界の探知で彼らは無害と判断、澪に蜘蛛の糸で足止めだけさせてとりあえず無視。そして現場に無事到着。するとそこには、アンブロシアの保護者が二人待ち構えていた。

〈亜空こそ 生きる喜び 育む大地 主(あるじ)加護満つ 寄る辺なるかな〉

 万事順調の陰にマコトあり。天地創造の神業は、マコトを貶めた駄女神でも出来ない。日本の神様がマコトの守護神だからこそ、亜空の存在とその維持も際限なく可能なのだろう。気候は穏やか。自然の恵みも豊富で、外界で食べらない種類豊富な自生の果物がある。農作物もすくすく育つ。ドワーフの生活技術が行き渡り、巴あって最高の武芸向上環境がある。当に楽園。住める民は幸せだ。

〈まちづくり 主違えど 人外の 民似てくるは 不思議なるかな〉

 『ツキミチ』マコトと亜空の住民は、たまたま同期で放送中の『転スラ』リムルとジュラ・テンペスト連邦国の住民の関係と非常に似ている。

 リムルとマコト。性格は世代設定は違えど結構似てる。だが、強さと見た目はそれぞれ独特のものがあるため意外に被る印象は少ない。とは言え、リムルは困難を乗り越える度に、その世界の生きる者の頂点を目指すかのような進化が続く。対してマコトは、自ずとその能力は世界の創造神に近づいていく。その意味ではマコトの方が突き抜けてユニークで面白い。
 
 ついでながら『ツキミチ』と『転スラ』の主人公の配下は、役割や外見上でなどで被るキャラが多いと思う。たまたまなのか意図したものかは不明なれど、キャラ被りは探すと結構沢山いて、ネタとして面白い。

 キャラ被り濃厚なのはエマとシュナ(正反対な外見はギャグか)。澪とシオン。巴は複合性強く、大賢者とヴェルドラが主成分でベニマル、ハクロウ、ソウエイの隠し味ありか。
 
 外見上もろ被りは、エルダードワーフのベレンはカイジン。ミスティオリザード上位戦士のリディはガビル。ハイランドオークの上位戦士アガレスはゲルド。そして今回登場のアルケーの進化した姿の白衣姿のミナトはベスター、修験者の法衣着用のホクトは初期のクロベエ。

 そしておそらく次回登場予定のガイコツさん。アニメ同時期で、僅か一週間の誤差で初登場の転スラのアダルマンと丸被り。よほどご縁があるようだ。

 また、アキナと転スラのハルナも、出番少なく地味ながら同じ立位置で結構似てるキャラ。本作のアキナは澪の配下で助手のアルケー、ハルナはカイジンのお手伝いでシュナに師事し織物勉強中のゴブリナ。種族や外見こそ違えど、どちらも内外共に可愛く存在感あり。

 以上、同時期放送で視聴中ということもあり、つい転スラと比較してしまったがどちらもお気に入りの作品だ。一番の共通点はどちらの作品も都市開発ゲームの魅力があり、主人公は仲間を家族として非常に大切にすることか。

 なろう発表開始時期が1年遅い転スラの方が、本作を参考にした可能性があるかもしれない。だがパクリとは思わない。設定上で多少の類似性があっても話には独自性があり、面白さに甲乙は付けられないからだ。


 さらにアニメのネタとして、マコトと転スラのユウキは同一声優であることから、穿った想像も成り立つ。例えば、リムルのライバルのユウキは、リムルのせいで世界征服の目的果たせず、宿命として死して後、無意識にマコトに生まれ変わることで、別な異世界で再び覇権に挑むってこと。

 今生は世界征服は懲り懲りのユウキの魂。それよりも、リムルを参考に権力自体には興味無く、仲間を守ること優先で周りから自然に後押しされる形で不動の地位を得ることが天命だったりして。特技は別として、マコトとユウキは外見上、小柄な黒髪日本人な所とか似てるし、そんな妄想するのも楽しい。


 ところで今回、アンブロシア(保護する種族はこの花を紅蓮華と呼ぶ)の群生地で澪を妹扱いして手を繋ぐマコト。そして次回のアニメのサブタイトル(漫画の第三十九夜と同一タイトル)。

 以上から『鬼滅の刃』思わせるもの複数浮上。本作はどんだけネタがあるのやら。もう今回の巴同様に笑うしかない。
{/netabare}
🌗第十夜「鬼の隠れ里」(9月8日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十九夜『鬼の隠れ里』第四十夜『嵐の前触れ』第四十一夜『しょんぼりアンデッド』)より

 この調子だと、コミカライズ第7巻の最後がアニメ今期の描く範囲になりそうだ。

〈あらすじ〉

 マコト達と、澪の蜘蛛の糸をかいくぐって付いて来たヒューマンの冒険者3名は、アンブロシアの保護者アクアエリスコンビに泥棒とみなされ攻撃を受ける。その時、澪は怒りで冷静さを欠き頼りにならず。そこで、攻撃に巻き込む危険がある冒険者達をなんとかしてもらおうと、仕方なく念話で巴に救援を要請した。

 そして足手まといな冒険者達は全員、巴により亜空内の蜃気楼都市に転送する。そこで一転、マコトと澪は反撃に。勝負は一瞬で決まり、アクアエリスを拘束して彼女たちの住む里に向かった。

 アンブロシアをヒューマンから守っていた種族は森鬼と呼ばれるエルフに似た種族。里の長老たちにアンブロシア収奪の誤解を解くため事情を話すマコト。

 とりあえず表面上は理解され歓待される流れになったが、その後、思わぬ出逢いとトラブルがマコトに降りかかることとなった。

〈出逢いには 亜空の未来 変える鍵 あると思えば 全てが吉よ〉

 マコトと亜空に起こるいろんな変化がアニメでも面白い。ただ、アニメのエリスは全体的にコメディ演出が多いためか、雰囲気に埋もれて原作ほど存在感がなかったのは少々残念だった。

 今回から登場の新キャラ、森鬼(もりおに)のモンドに大塚明夫、そして新従者のリッチは津田健次郎、と渋い声のキャスティングで少し意外だった。主役が明るいテノールで、上記二人は落ち着きと深みあるバスバリトンの声域と声質。既に登場のレンブラントの井上和彦も同類で地声はバリトン系。

 以上、若者主人公と彼を取り巻く同性の年長者は、コントラストがはっきり。キャラが絡んだ時、ハーモニーとしてとても味わい豊かだ。
{/netabare}
🌖第十一夜「さようなら」(9月15日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第四十二夜『さようなら』)、第7巻(第四十三夜『亜空改造計画 Season 2』第四十四夜『ととさま』第四十五夜『人ではないナニカ』)、第8巻(第五十三夜『深澄真の消失』第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』)より

[上記は、第四十二夜以外は、内容の一部でもアニメで描かれたものを含む。第7巻(第四十六夜~第四十九夜)、第8巻(第五十夜、第五十一夜)は完全カット]

 予想から外れ、原作が大幅アレンジされエピソードは大胆にスキップ。アニメは最終話に相応しいドラマチックなエピソードを選択したためと思われる。

 そのため、Aパートは第四十二夜の内容がほとんどだが、Bパートはそれ以降のエピソードをかなり簡略化して、今回の最後への繋がりのため必要最低限の内容にとどめていた。アニメ最終話のサブタイトルは、漫画第四十九夜と同一だが、内容は全く違うだろう。

〈あらすじ〉

 亜空で原因不明の爆発が起こり、巴が血反吐を吐いて倒れ意識不明になった。マコトは巴の介抱は澪に任せ、新従者のリッチと共に亜空に戻ると、爆発現場は惨憺たる状況で死傷者多数。

 そこに、蜃気楼都市に招待した冒険者の生き残り一名の記憶がマコトの頭の中に流入。そのためマコトはすぐにこの惨禍の原因が冒険者達にあったことを突き止める。そして悪意と傲慢で亜空の住民を殺した冒険者の生き残りを処刑するマコト。彼は初めての自身の殺人の罪を冷静に受け入れた。が、その後感情が爆発。殺人は後悔はせずとも犠牲者の死に慟哭した。

 その後、気持ちの整理をつけたマコトは、反省し今後の蜃気楼都市の改善策を講じ、新従者を"識"と命名。そして彼を伴い学園都市ロッツガルドに、レンブラント氏の後ろ楯で自身の商会の支店設立と留学のため向かうことになった。

 ところがその道中、女神にマコトは見つかり彼は単独で見知らぬ地へ突然転送される。そしてその先で思わぬ未知の強敵に襲われることになった。

〈新しき 骨太配下 加わりて 識と歩むは 人の道かな〉

 ”識”は、元リッチでアンデッドだったが、生前はヒューマン。ヲタク趣味もない同性の求道者同士。マコトより年上だが従者の中で一番マコトと気が合いそう。

 そして人間の常識で分かり合える仲間が増えたマコト。識は、この世界で商売する上でも、実務上この上なく頼もしい存在になるだろう。

 原作者の作りだすキャラは、役割分担をよく考えた上で巧妙に配置されてると思う。

 今回はシリアス多めでコメディに徹底出来ない状況になり、マコトの心の川柳はなし。今回、亜空の王として脱皮したマコトには愚痴のような川柳は場違いだからだろう。

 今回のメインエピソードは個人的に好きな所で、Aパート全体の作画と演出は秀逸。モノクロ演出で血を強調して殺人の罪を象徴するセンスもいい。そして、原作とは違うアニメの予想外の展開は新鮮で、個人的にはこれはこれであり。果たしてどんな最終話になるのか非常に興味深くなった。

 原作未読のアニメ視聴組でこの作品が気に入った方は、ぜひ漫画版だけでも読んでアニメとの違いを味わって欲しい。原作には、より複雑な人間模様が描かれ、アニメと違う楽しみが必ずあるはずだ。

 ところで、今回初登場の新キャラのソフィアの声優は、沢城みゆきが担当。❰配役について❱で書いたが、個人的に本作では巴役のベスト筆頭は彼女。意外、まさか彼女が別の役で出演するとはびっくり。それなら、キャリア違いのギャラの差で予算が上がるかもしれないが、巴とソフィアは声優を入れ替えて欲しかった。

 そうすれば、人生と声優キャリアの差により、滲み出る風格がアップして、巴の存在感は今以上になったと思う。佐倉綾音も実力派で、田中敦子の声にやや似ている感の巴の演技は、決して悪くはない。だだ比較すると、ソフィア役の方がより相応しいと思う。
{/netabare}
🌕第十二夜 (終)「月が導く...」(9月22日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第8巻(第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』第五十六夜『変態頂上決戦』)、漫画第9巻(第五十七夜『青い光』第五十八夜『痛み分け、あるいは勝者なき朝』第五十九夜『おかえりなさい!』)より、AパートとBパートの冒頭迄。以降は第7巻と第8巻から最終話に相応しい部分を抽出してエピローグとして構成。

〈あらすじ〉

 マコトと対峙したのは、ヒューマンと魔族との戦争で魔族側についた冒険者最強とされる"竜殺し"ソフィア=ブルガと、巴と同じく上位竜が人の姿になった”御剣(みつるぎ)”ことランサー。そこは戦場で、彼らはマコトを女神が寄越したヒューマンの加勢とみなし問答無用に命を狙い攻撃する。

 嘗てない強敵にマコトは間一髪で攻撃を躱すが不利な戦いが続く。そこで最後にマコトは指輪による魔力の封印を全解除して反撃。結果、神業級の魔法が発動し、その威力は核攻撃か天変地異の如くとなった。そして、その大地の抉られた跡地には巨大な湖が誕生。ソフィアとランサーはかろうじて生き長らえたものの、戦場の兵士の犠牲者多数となる大災害となった。

 マコトは亜空の自室のベッドの中で目が覚めた。澪によって既に傷は跡形もなく癒やされ、再び順調な日々を取り戻す。そして、マコトが代表で識が実務補佐、新たに巴がスカウトした森鬼たちやドワーフを従業員とするクズノハ商会のツィーゲ店がオープン。マコトのヒューマンの世界での躍進がいよいよ始まった。

〈クズノハの 勢い誰も 止められぬ 国はもとより 女神だといえ〉

 ということを2期に暗示した今回、核撃級バトルアクションになかなかの見所あって面白かった。構成が絶妙で、今期の主要キャラは僅かながらでもほぼ全員登場。最終話に相応しいまとめ方だ。

 巴の分体推しが僅かでも毎回必ずあったので、コモエが登場することは想定済みだったが、いいタイミングで登場した。最後のマコトの独白と、上げて下げる心の川柳二首もセンスいい。

 ひとつ残念だったのは黄門ED第3段は無かったこと。ひそかに"識"歌唱によるそれを期待していた。来期でもあったら嬉しいが、ネタとしては賞味期限切れでさすがにそれは無いか。

 今期の第七夜から原作と構成が異なり始めた。そして最後の二話はアニメ独自の流れになったので、2期は原作とアニメの構成の多くは一致しないと思われる。今回ちょっとだけ登場した勇者二名とその仲間たちのエピソードも盛り込まれ、マコトたちがあまり登場しない回もあるはず。2期制作は既に発表済み。どんな続きが視られるのか、今から楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転スラの元ネタ?

よくある異世界転生無双もの

{netabare}
最初は結構面白かったけど、だんだんとつまらなくなった。
相変わらず花江主人公はノリが寒い。
心の声がやたらと多くてそれが全部寒い。
周りの女のノリも寒くてきつかった、あの蜘蛛と青髪両方とも頭がピンクで本当にきつい。

戦闘も面白くない。
OPのラスボスっぽい髑髏ですら完封するし、面白みがない。
俺TUEEEE自体が嫌いというわけではないんだが、俺TUEEEEにしてももう少し見せ方を工夫してほしかった。
その点最終回の戦闘に関しては面白かったんだけど。

世直しをするのかと思えば街を破壊しまくったりなんというか、何がしたいんだって感じのアニメだった。
前世要素が活きているのは良かったけど、どうせ活かすならもう少し活かしてほしかった感はある。

まあダラダラと見れる点で言えば決して悪い作品ではなかった、ただ物足りなさがある。基本的に可もなく不可もなくって感じの展開を繰り返すアニメだった。起伏がない。
最終回に関しては上手くまとめていたと思うのでその点で少し評価高め。

街づくりパートとかを見てると転スラってこの作品のパクリなんだなって感じた。転スラこの作品よりは面白いと思ってるけど。
正直、蜘蛛や龍、骸骨が美少女、美少年化する展開普通に面白くないからやめてほしい。
そっちを人化させてなんであのブタを人化させないんだとも思った。
正直二期はいらないです。何で海外人気があるのか。

OPがスルメ曲でした。
歌詞が面白いw
{netabare}
1話 5/10
始まり方からはぁ...てなる。
ああ、けど神と言ってもツクヨミという感じでタイトルの月とか連してる感じか。じゃあまだいいスタート。
けど、主人公受け入れ早すぎだろ。
いきなり異世界に行けと言われて行くって。
会話と読み書きはできるようにしてくれるというご都合主義。
ヒロインが気持ち悪い。またチート主人公かよ。
早見沙織の無駄遣い。
これレベル1ってオーバーフロウなんだろうなぁ。
このすばで見た。
いきなりめっちゃ強そうな龍に対抗できるという。
龍がしゃべるのダサすぎる。
まあ転生前もしっかりとストーリーに関わってきそうなのはいいところ。結局主人公チートかよ。
そして龍も美少女化。
なんだこのEDw

2話 7/10
時代劇?ほんとに水戸黄門か?
OPがあんまりよくない...。
CG鑑賞とシーン回想w
おお、目標がしっかりしてるのはいい。
しかも母と父の軌跡をたどるといういい目的。
転生前の設定も活きてきそう。
戦闘以外と凝ってて面白いけどところどころ賢者の孫みを感じる。
ED変えるな 

3話 6/10
名前を与えられると強くなるという、転スラで見た設定。
転スラより先なのかこれ。
転スラってまんまこれの真似事だな。
主人公そんな不細工なのか?w
主人公がヒロイン殴るアニメは珍しいw
逆は多いけど。
出たなろう特有の謎ギルドシステム。
なんで力見せびらかすんだよ。は?
ホテルでイキるテンプレもなぁ...。

4話 9/10
このOPも結構スルメ曲。
いつの間にか今期でトップクラスに好きな曲に。
いやこのウィンドウ何?
知り合ったばかりの人より昔からかかわりのある人を優先するのはいい。
エロアニメかな? 噛ませ感
魔法の結界のデザインが独特でいい。
男の触手プレイ誰得。
町で喧嘩するのはなぁ。
男側が女をぶっ飛ばすってのは珍しい。
 
5話 6/10 
謎おさらい。おさらいとは...。
世直しどころか壊してるじゃん。
主人公の心の声多すぎないか?寒いし。
割って交換しそうなカード

6話 6/10
なんかいつもなろうになってきたなぁ、依頼も試験も。
蜃気楼都市の計画は面白くていいなw
確かに主人公だけ変なの持ってたら浮くしね。
こういうとこの設定がしっかりしてるのはいい。
レンブラントとどっちが味方なのかわからんな。

7話 5/10
主人公の心の声いらん。
髪のない女とか描写するアニメ珍しい。
許してもらえるのかよw

8話 4/10
こんな感じの厳しいリーダーになってるのか。
偶然力を手に入れたのにイキってるのはなぁ。

9話 4/10
ガビルかな?w
ほんと転スラってこれに影響受けてるんだな。
この世界の星座なんで把握できてるんだ?
そりゃ夜伽だろw 今回きついな。

10話 5/10
主人公がほんと寒い。マジで寒い。
なんだこのつまらない戦闘
1割は高い。こっちも骨を仲間にするのか。
骨のままでいいのになぜイケメン化。
こいつを人化するならあのブタを人化してくれw
引きは上手いけど、どうせ復活するんだろうなぁ。 

11話 4/10
どうせ復活。闇落ち主人公草これギャグ?
今度は泣き出したぞ、主人公情緒不安定かよ。
死んだ奴結局存在感ない奴らじゃん。
主人公どんだけ不細工なんだよw
こっから学園で俺TUEEEが始まるの?
なんか学園俺TUEEEを書きたいだけだろって感じの展開だな。
指復活するんすかね

12話 8/10
主人公これでもそこまで強くないのか?
やっぱり俺TUEEEじゃないかw
あの空に飛ばす攻撃絶対弱いだろw結構OPのシーンがあるな。
戦闘シーン面白かった、このアニメで初めて。
これ主人公が旅立つ展開必要だったか?
ロリの子かわいい。主人公マジでサイコパス。
悪くないどころか最高だろこれ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ギャンブル」9.5/10
ED1「ああ人生に涙あり」7/10
ED2「ビューティフル・ドリーマー」6.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

原作なのか制作なのかわかりませんが、すべてが2流という感じです。

 1年ほど前にレビューしたときは、本作の事だけではないですが、異世界ものは同じような作品が量産されて、アニメの質が下がり飽きがきていることを書きました。

 以前は途中で断念しましたが、今回2期が来るにあたり、ユーチューブの無料公開を見始めたところ思ったよりも悪くなくて、続きが気になるのでサブスクで全部見られました。
 話それ自体はまあまあ面白いと思います。しかしアニメのクオリティが低いなあという印象です。コロナ以降で持ち直した感のある異世界アニメのクオリティですが、この作品の時期が底ではないでしょうか。その中ではがんばっているのかもしれませんが。

 本作は「オバロ」「転スラ」より早い連載開始のようで本作のアニメ化時期は、コロナと量産で不幸な時期だったと思います。オバロが2015年、転スラが2018年、本作が2021年です。「無職転生」のアニメ化のクオリティを考えると本作はかなり気の毒です。

 ただ、話がこの3作品に比べて面白いのか?という気はします。構造的には上3作の中では「転スラ」に似ています。アダルトコンテンツの処分、魔物を従え、名前により強くなる。独自の街づくりを人間から離れたところで始めるなどです。

 これらがなろう系の共通項目として引用された設定なのか、本作がオリジナルなのかはわかりません。しかし、オリジナルに近いということで逆に洗練されていないかなという気はします。

 つまり活かしきれていない印象です。転スラの初めの方が整然と話が展開するのに比べ、本作はかなりゴチャゴチャしたイメージです。
 結局主人公は何がしたいのかが現時点ではあまり見えてきません。長谷川さん似のトアという冒険者は何もの?とかが見えてきません。重要そうな登場の仕方をしたと思ったら、ゲストキャラ扱いだし。

 結果的に次々とエピソードが起こり、解決して行くものの一貫性のある物語がありません。異世界ものに対する飽きだけが原因でなく、本作のストーリーそのものが上にあげた異世界モノの嚆矢となった作品群の中では少々物足りません。

 キャラ設定も注目キャラが不在です。ヒロイン?2人の竜と蜘蛛もレベル高くてスゲーだけの残念キャラとしてギャグ要因です。そう、設定とキャラが使い切っていないというのが一番印象としては的確かもしれません。

 本作はいうなればすべてが2流です。3流あるいはB級ではないですが、かえってそれが中途半端な印象です。その原因は設定・世界観・キャラ・主人公の物語などの要素がうまく絡み合っておらず、機能していない不満足を感じます。

 原作が悪いのか、アニメ化のクオリティーが低いのか。原作は1年前で累計260万部とそれなりの売り上げで12巻ですか。売上=クオリティではないですがそれなりに面白いのでしょう。
 アニメはC2Cという制作会社らしいですが、周囲の作品を見ると一流ではないですが「魔女の旅々」「転生したら剣でした」「便利屋斎藤さん」などまあまあの水準のアニメを作っています。そうなると監督以下のスタッフ?

 という感じです。すべての項目が4はつかない感じです。オール3じゃないけどオール3.5でも高いという感じです。どうせならどこかでとんがって行かないと特徴も面白さも出ないでしょう。2期始まるそうですが、この展開で盛り返しができるのでしょうか?



以下 1回目のレビューです。

{netabare}  このアニメあるいは原作のせいではないのですが、異世界ものの終焉を感じました。

 この物語は多分いろんな工夫をして、通常の異世界ものからずらそうという努力はしたのでしょう。メタ的に異世界ものを揶揄するようなスタートから、女神に嫌われる、魔物側で話が進む。なるほど、アニメはそれなりに面白いと思います。

 この物語の原作は2012年からですよね。この物語のような工夫が最早その段階から必要だったということです。つまり異世界ものは既に飽和していたともいえます。
 古いなろう物が最近アニメ化されはじめましたが、元型に近いので、どんなに面白くてもどこかで見たような話になってしまいます。「無職転生」などまさにその例で、ストーリーは面白い。でも、新鮮味がない、ということになっています。本作もずらせているようで、全然ずらせていないという事になり、目新しさは全くありません。

 異世界モノというジャンルが、進化、爛熟を経て、すでにかなり小さな範囲に純化した状態で、進化ではなく自己を参照しながら「どこをずらすか」のみを求めて、物語が再生産される状態になっていると思われます。
「なろう」という作品の生産のされ方が限界を迎えた、ともいえます。悪女や追放など工夫が見られますが、それでも模倣のスピードが速すぎてすぐに鮮度が落ちて腐ってしまいます。

 さて、本作です。先ほどいいましたが、話は普通に面白いです。ですが、1年後、この作品を思い出すか微妙です。つまり、1クールで消費され忘れ去られて行くでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

71.3 3 魔族でコメディなアニメランキング3位
この素晴らしい世界に爆焔を!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (323)
1144人が棚に入れました
紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。 そんな紅魔の里には教訓がある。 「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」 けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。 幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために―― これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

やっぱりバランスって大事なんだなぁ~。

「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズでおなじみの“めぐみん”が主役のスピンオフ作品。

このすばシリーズはご存じの方が多いはず、いや、あにこれ見ている方は知らない方がおかしいくらいかもしれませんよね。
私が良く視聴しているアベマなTVでは、もう腐るほど回されている作品ですしw。

確かに、めぐみんはキャラとして立っていますし、かわいらしさもありますし、人気もあるんでしょう、ゆんゆんというオマケも否応なしに絡んできますし、華はありますからね。

ただ、この作品については、あれば楽しんで観ますが(いやwあるので観るんですけどw)、必須かというと・・・別にそうでもないような・・・。
本体エピソードでもいろいろとありますし、映画もありましたしね。
それだけ、人気だという事なんでしょうね。


私がこの作品を観て思ったのは、面白かったけど、やっぱりバランスって重要なんだなぁ・・・でした。

なにを隠そう、一昔前の私の座右の銘は「一番大切なモノはバランス、そしてバランス感覚だ」だったんですが、これはいろいろと社会にもまれる中で、自身のバランス感覚が正義ではない、中央にいると思ってもバイアスがかかったり、軸がずれたり、相手の事も考えて・・・などと「成長」をしていく中で、「絶対」のものではなくなってきているのですが、重要であるという事は変わりないという派閥に属しておりますw。

で、この作品単体でみると、悪くはなく、それなりだとは思うのですが、本体シリーズを知っている者としては、ボリューム不足というか、勢い不足というか、パワーダウンを感じてしまいます。
そして、個人的にはかわいさ加減では「ゆんゆん>>>めぐみん」でしたw今作では。
ストーリー回しでも、めぐみんは頑張っている感をすごく感じましたが、やっぱり、周囲のフォローが不足した感がありました。

本体シリーズのバランスの良さを再確認してしまいましたね。
な~んて、ハードルを上げると・・・来たる3シーズン目が大変そうですがw。


ダメじゃない、だめじゃないんです。
おもしろくない訳じゃない。
かわいくないわけじゃない。
裏のエピソードを知りたくない訳じゃない。

だけど・・・、本体シリーズってどんなだったけー、次作にどんなエピソード来るんだろーという思いを持ってしまう感じでしたw。
ああ、これってスピンオフとしては成功なのかもw

って感じでした。

決して、面白くなかったわけではないですよ、誤解だけはしないでくださいませ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32

脳トレ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

深刻な火力不足

3話まで視聴。
「このすば」のスピンオフとのことである程度の安心感をもって観始めたが…本編での切れや勢いは見る影もなくキャラも、ギャグも、エピソードもすべてがビックリするほど弱々しい…爆焔と呼ぶには程遠いとろ火のような温い内容。

キャラ同士のドタバタ劇がメインの作品なので、その要となるメンバーが欠けた話をやるとなれば当然本編に負けないくらい濃いキャラが必要となるはずだが。
パッと見で区別のつかないような印象の薄い同級生や、いまいちパンチの足りないストーカー男だとか、束になってもまだアクアやダクネス単体よりインパクトの弱いキャラばかり。
主役のめぐみんも最大の武器である爆発ネタが使えないうえにそもそも爆裂魔法に対する熱意や執着もあまり感じられない。ゆんゆんとのライバルネタや紅魔族の中二ネタも勢いがなく、めぐみん&ゆんゆんの友情物語として見ても描写が甘く中途半端。
(というか、めぐみんがセリフで「どうせ今日も挑んでくるんでしょう」とか言っただけで実際にゆんゆんが突っかかってくるシーンが一度もないので「二人はライバル関係」という必要最低限の部分すら描けていない。関係性の基礎ができてないのでこの後にデレようが共闘しようが盛り上がりようがない)
かといってそういったキャラ&ネタの弱さを顔芸や作画・演出の勢いで補うとか、今までと違う方向性で攻めるとか、パワーダウンした部分を補うものが現状では何もない。

DVD特典の短編アニメ、とかだったならこれくらいの内容で良かったのかもしれないが、このテンションのまま十数話続いていくのだとしたら…正直ゾッとする展開ではある。
好きなシリーズなのでこのまま期待外れで終わってほしくはないが今のところ打開する要素が見当たらないのがとても不安。


6話まで視聴。
もう限界なのでここで断念。つまらないを通り越して観ているのが辛くなるレベルでどこがどう駄目だったか個別にツッコむ気力もありません…

初めは今までの主要キャラがいないせいでパワーダウンしたのだと思っていたがそうではなくシンプルに「作劇が下手」なのだと気が付いた。
キャラの関係性も、ギャグも、トラブルが起きるまでの話運びも何もかも、それらを成立させるために何を描く必要があるのか最低限必要な情報の取捨選択ができていないので、ギャグをやろうがシリアスをやろうがネタとして成立していない。仮に今後の展開でカズマやアクアが登場しても挽回できないと思う。

今回はスピンオフだと割り切っていたがどうやらこれまでのシリーズと製作スタッフは同じらしく、後に控える本編3期までも心配になる残念な結果だった。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

企画からして失敗作。異世界転移コメディの本質を理解していないから、キャラが魅力的でも面白くなりようがない。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.25

 ラスト、このすば1期につながる良いラストではありました。ただ、やはりラストバトルに違和感はあります。

 ツッコミ役が居ないので、どうしても、もっと効率的に戦えるだろ?と思ってしまいます。視聴者にツッコまれているようでは、このすばの魅力半減です。

 めぐみんは最後まで融通が効かないため、シリアスモードの冒険者(戦闘員)としてはダメダメです。

 ゆんゆん他も、戦闘員としては真面目に戦うため、めぐみんの場違いぶりが際立って、バトルのテンポの悪さにイライラします。

 やはり、殺しても死なない、カズマさん達一行がいないと、コメディとして成立しないです。

 めぐみんやゆんゆんの生い立ちを描いていますが、小説にしたら二行分くらいの情報しかないので、観ても観なくても良かった感じです。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.06.12

 ここまで観て言うことじゃありませんが、コメディとしての本作品は、完全な失敗作です。

 異文化や異世界の登場人物の行動が面白いと感じるには、ツッコミ役が必要です。

 異世界転移、転生ものなら、現代人の代表として転移した主人公がツッコミ役ですし、異世界人が現代に転移してきたら、現代人がツッコミ役になります。
 
 あくまで、現代人(視聴者)の視線からのツッコミが必要です。このすばも、この原則を守っています。

 本作品の問題点は、異世界人が異世界人にツッコミを入れている点です。

 カズマにとっては、明らかにおかしな人物であるめぐみんですが、そもそも現代人ではない異世界人にとって、紅魔族の女の子は、ツッコミが成立するほど変な人物なのか、今一分かり辛いです。

 北京原人がネアンデルタール人の群れに転移してきたり、古代ローマ人が鎌倉時代に転移してきても、ツッコミ主体の転移された側の感覚が現代人とかけ離れているので、現代人が面白いと感じるコメディは成立しません。

 北京原人や古代ローマ人を見て、ネアンデルタール人や鎌倉時代の人がどんな反応をするかなんて、想定すら出来ません。

 多分、化物だ〜!で終わって、コメディになりようがないです。

 無理矢理、現代人っぽい反応をさせたら、嘘臭くなります。ネアンデルタール人にポリコレ発言させるなんて、悪夢です。

 人気作のスピンオフで、めぐみんとゆんゆんがいくら可愛くても、物語の構造上の破綻を覆すことは出来ませんでした。とても残念です。

………………………………………………………………………
 
 この素晴らしき世界で一番人気のめぐみんの活躍が観られるぞ!と、視聴し始めましたが…。2023.05.01

 全員中二病の紅魔の里なのでツッコミ不在…なんですが、キャラ達が全くツッコミしないわけでも無く…。

 ストーカー男にキャラが引いたりするんですが、基準が不明確です。

 キャラ達が、どの辺が痛いと感じるポイントなのか、視聴者には良く分かりません。

 あと、めぐみんは昔のギャグ作品に必ず一人はいた貧乏キャラなんですが、貧困が冗談ではすまなくなってきている昨今、ちょっと笑えません。

 村人皆の仲が良さそうな平和な里に赤貧洗うが如しの子供が居るっていうのは、どうなんでしょうか?貧乏は個性じゃありません。社会悪です。

 また、ギャグは、コンプラとか抜きにしても、時代の変化に弱いという特徴があります。

 悲劇とか活劇なら、それこそ古代の話でも現代人に理解可能な普遍性を持っていますが、ギャグは、一昔前のものでもどこが面白い?という感じになることが多々あります。

 めぐみんが悪いんやない!時代が悪いんや!と、思いつつも視聴継続です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

71.3 4 魔族でコメディなアニメランキング4位
スレイヤーズNEXT[ネクスト](TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (208)
1120人が棚に入れました
テレビアニメ第2作目で、原作小説であるスレイヤーズ本編第2巻、第4巻、第7巻、第8巻を元に構成されている。本編第一部の残りのエピソードをアニメ化したが、6巻の内容のみ、構成や登場人物の都合上、ほぼ丸ごとカットされている。魔道の奥義が記された魔道書「クレアバイブル」を求めて旅に出たリナ達。千年前の降魔戦争以来、なりをひそめていたシャブラニグドゥ配下の魔族たちがなぜか彼女らの行く手を阻んでくるのだった…。

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リナ・インバース=Untouchable

1期に続き、2期でも第1話でドラグ・スレイブぶっ放し♪
ファンタジーコメディ街道まっしぐらかと思えば
ガウリィとリナが・・・つ・遂にラブコメ展開!!?
そして魔族に対抗しうる力を求めて、クレアバイブルを探す旅の過程で
魔族に関して知ると、より世界観が明確になり面白味を増しました。
最強呪文であるギガ・スレイブの力の源、ロード・オブ・ナイトメア
その全ての闇を統べ、全ての混沌の生みの親
その配下の事とか降魔戦争のファンタジーな歴史とか
いやぁ~面白い♪実に面白かった♪
それにしても、リナとガウリィの食いっぷりを見てたら
こっちまで腹減ってくるよねww
ではでは、前作のレビューでも書いたようにこっちにも呪文書きますかw
 
【召喚術】
天を翔る闇夜の星久を、大地を束ねる古の契約よ、
我が命に従いて彼の者を呼び寄せたまえ
 
【魔力増幅】
四界の闇を統べる王、汝ら欠片の縁に従い、
汝ら全ての力持て、我に更なる力を与えん
 
【ラグナ・ブレード】
世界の戒め解き放たれし、氷れる黒き虚無の刃よ、
我が力、我が身となりて、ともに滅びの道を歩まん、
神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 
【ラグナ・ブレード】(完全版)
悪夢の王のひと欠片よ、世界の戒め解き放たれし、
氷れる黒き虚無の刃よ、我が力、我が身となりて、
ともに滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪夢の王の一欠けよ、天空の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ

1996年放映作品
全5シリーズの内1stに続き2期にあたる
前作もファンタジーとして秀作と言える作品だったがこのNEXTはシリーズ最高峰と言われる名作

リナ ガウリイ アメリア ゼルガディス
という前作からのお馴染みのメンバーは健在
というかより一層個性を増している
ゼルなどcoolなキャラが崩壊しかけていて最高に笑えるw
それに加えて獣神官ゼロスが今作から一行と共に旅をする事になる
このゼロスがとても神秘的で惹きつけられる
温厚な人柄の奥に隠れる狡猾で残忍な眼差し
ゼロスの登場のおかげで物語は120%増しで面白くなっていると言っても過言ではないだろう

1st同様前半は一行が旅をしてる最中にトラブルに巻き込まれてそれを解決していくパターンだけど、様々なトラブルがやがて一つの謎に関わっていく
クライマックス数話の次々と魔族の大物が出てくる大迫力で息を呑む展開は圧巻
そして最後は感涙必須w

ちなみに3期にあたるTRYは翌年1997年放映
そこから11年の時を経て2008年に4期REVOLUTION
2009年に5期REVOLUTION-Rが放映されている
月日が空き過ぎた為4期以降は未鑑賞
いつか観たいと思ってます


主演リナを演じる林原めぐみさん
言わずとも知れている名優さんです
同時期に放映していたヱヴァの綾波レイと同一人物と知った時は驚きました

光の剣士ガウリィは松本保典さん
サザエさんのノリスケさんもやってます

残酷な魔法剣士ゼルガディスは緑川光さん
スラムダンクの流川楓などクールなキャラが多いです

セイルーン王位第一継承者の姫アメリア役の鈴木真仁さん
アメリアと言えばこの方です!まさにはまり役だと思います
最近は出演作品が少ないようですが好きな声優さんです

ゼロス役の石田彰さん
夏目友人帳の名取周一や男子高校生の日常の会長などいけしゃあしゃあとした役がよく似合う声優さんです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いやぁいつになっても面白い!

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/slayers/


シリーズ物第二弾、全26話。冒険ファンタジー。

■TVアニメ
スレイヤーズ
スレイヤーズNEXT    ←ここ
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


サブタイトル

第25話までのサブタイトルはしりとりになっている。余談だがサブタイトルの1文字だけ赤文字になっている。


主題歌

オープニングテーマ「Give a reason」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「邪魔はさせない」
歌 - 奥井雅美、作詞 - 奥井雅美、作曲 - 奥井雅美・矢吹俊郎、編曲 - 矢吹俊郎
挿入歌「乙女の祈り」
歌 - 林原めぐみ&鈴木真仁、作詞 - 渡部高志、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

いやぁOPED共に神がかっていますね。大好きです。当時こればっかカラオケで歌ってましたよ。すっかり忘れてたのでまたカラオケ行った時は歌いたいと思います!


各話感想(14話以降~ 1話から書いておけばよかった…
{netabare}14話
緑川さんwwなんで歌ってるんですかw
ってかアイドルアニメになってるwリナとアメリア可愛いw
もうドラグスレイブのバーゲンセールw
15話
完全にコスプレ回w
ガウリィのクラゲが面白すぎるw
ちょくちょくリナが今までクラゲってツッコミ入れてたんだよな。
リナの足音がうるさいw
しりとりならぬ尻取りw完全に詰んだゼルww
16話
はいはい毎度毎度の飯テロ。なんでこんな食い物がうまそうなんだ。
ゼル女装やめいw
完全にタンゲw
何故かスポ根アニメにwまるでキャプ翼のような恐ろしさw
そしてクレアゲイブルという落ちw
17話
今度は女装回w
全員気持ち悪すぎるwゼルちゃんww
まさかのフェミ王国。
ルルwどっから出てきたんだよその名前wだが、男だ。
宝塚w結構パロ多かったんだなぁ。
Bパート始まりが完全にBLww
落ちは嘘発見器とみわがまさかの男w
ゾクゾク男の娘が暴露wひどい回だったww
神谷浩史がMOB出演!
18話
ここからが本番シリアス回が始まる。
はいはい出落ちゼロスw
マルチナ苦労してんなーwリナひっでぇw
石版多すぎwクレアバイブルとは一体なんだったのか…
完全なるコピーとはいえこれはひどいw
文字も点字みたいなもんじゃねぇか。
おばあちゃんにガウリーとの関係聞かれて赤くなるリナ可愛いw
リナとガウリーの焚き火シーンいいなぁ。
一生かって完全にプロポーズだろwって寝んな!w
黒い石版。

ギガ・スレイブ『不完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海にたゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ここメッチャシリアル。
いよいよ出ましたガーヴさん。


19話
あれだけ強かったゼロスが一瞬のうちにフルボッコ…
セイグラムまで。
ヘルマスターの目的は…秘密ですヽ(・ω・)/ズコー
ドラグスレイブがまったく効かないセイグラム。
絶体絶命ですね。この状況でマルチナ登場www
ばあちゃん強いな。水竜王=ゾアメルグスター
ばっちゃああああん!
今から真人間になるんですって職業じゃないんだからw
ズタボロのボコボコwwアメリアひでぇw
「人生って素晴らしい人生って素晴らしい」
いやいや勘弁して下さいよアメリアさんww
上から10皿ずつとかおまえは悟空か!w

20話
アクアおばあちゃんどうなったんだろうか。
可愛いショタだと思ったらまさかの盗人w
ゼル「リナに食われなくてよかったな」
えっとどういう意味ですか?なんか色んな妄想が膨らんじゃうんですがw
ゴールデンドラゴンとブラックドラゴン…
マルチナ駄目過ぎるw
降魔戦争?クラゲツッコミw
ゴールデンドラゴンまさかの擬人化!
しっかしまぁマルチナ良いキャラしてんなぁw
ガウリーの1012歳以上ツッコミヽ(・ω・)/ズコー
真のクレアバイブル。おいマルチナww

21話
いよいよ伝説の魔導書クレアバイブル解禁!?
のっけから完全にDBwヤムチャ視点w
ドラゴンジョークわらえねぇよ!w
ゼロス化物じゃねぇか…
アクアばあちゃん元気だったのか。
やっとクレアバイブルに辿り着いたか。
ロード・オブ・ナイトメアって響きがカッコイイ。
ロードオブロードって何かのゲームであったようななんだっけなぁ…
赤龍vs青龍再び…
正義の拳ww

ラグナ・ブレード『完全版』
悪夢の王の一欠けよ、天空(そら)の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ、
我が力我が身となりて、共に滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き

ガーヴ強すぎ…

22話
ラグナブレード完全版の反動か…
ガウリーとゼルかっけぇー。
ラグナブレード連発して大丈夫なのかよ…
倒したかと思ったらラグナブレード効いてないのかよ。
ショタはヘルマスターだったのか。まぁ大体わかってたが。
ガウリィまじヒロイン…
まーたサイラーグのサイラーイ。

23話
ガウリィの回想…
ガウリィ犬扱いすんなw
涙がちょちょぎれる…(´;ω;`)ブワッ
やっとシルフィーきたか。
ガウリー売るってどういう事ww川に流すとかw
ガウリーの暗黒騎士化。
ドラグスレイブの吸収とか半端ない。
ナイスタイミングでのザングルス。
ラグナブレードのバーゲンですね。
まっまっまさかのガウリーだったのかー(迫真
こっこんな展開誰がわかるって言うんですかー(棒

24話
あっ操られてるだとー(棒
そしてまた拐われる…
マルチナ駄目すぎるw
何がどうして街が復活してるのやら…
お父様ああああ…生きていないだと?
フィブリゾの魔力で復活した仮初の命。
精神攻撃がひどい。
魔力増加版ラグナブレードでやっと侵入成功。

25話
フィブリゾが鬼畜すぎる。
アメリアがいちいち可愛いなぁもうゼルと結婚しちゃえよ。
マルチナの扱いが毎度毎度ひどいw
まさかのシルフィール版ドラグスレイブ。
アメリア…
死を操るものとかひどすぎる。
シルフィールもゼルもザングルス…
もうだめだこりゃ。全滅…

ギガ・スレイブ『完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海、たゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ロード・オブ・ナイトメア降臨キタ━(゚∀゚)━!
このストレスが溜まりに溜まった状態からの降臨はスカッとする。
もうメチャクチャかっこ良すぎる。
いつ見てもいいなぁ本当に最高だ。

26話
リナをおっかけてからの告白シーンは本当にいやぁ泣きましたよ(´;ω;`)ブワッ
そして戻ってきてからのギャグ落ちw
エピローグの結婚式で何故ザングルスとマルチナなんだよw
もうなんていうか色々理想的な最終回過ぎて素晴らしい出来だった。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

68.7 5 魔族でコメディなアニメランキング5位
治癒魔法の間違った使い方(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (191)
590人が棚に入れました
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。 気づくと、そこは異世界。 3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。 ウサトは巻き込まれただけだった! しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。 救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。 そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!

声優・キャラクター
ウサト:坂田将吾
スズネ:七瀬彩夏
カズキ:高梨謙吾
アマコ:会沢紗弥
ローズ:田中敦子
ブルリン:渡辺明乃
オルガ:中村源太
ウルル:青山吉能
トング:伊藤健太郎
ミル:堀井茶渡
アレク:奈良徹
ゴムル:堀総士郎
グルド:藤井隼
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定も話も面白かったですが、キャラに入り込めなかったです。

 面白い話だったと思います。肉体修行そのものが強さにつながって行くしギャグにもなっているのが面白いですね。治療魔術が最強なわけでなく、辛い修行とセットで身体性が養われる=強くなる感じです。全体的に修行ギャグとキャラ萌えの話でした。

 最後の対黒騎士は治療魔法をそっちの方向で見せるのは、変なチートにつながるのでちょっと疑問でした。が、本作のエピソードとしては、北風と太陽というか、傷つけるものは傷つくし、治す人は相手を懐柔することができる…という寓話になっているのかもしれません。勇者との対比が活きていました。

 キャラとしてはスズネが非常に可愛いかったですね。キャラデザとしては最高に好みでした。ローズは意図的に「ガラスの仮面」の月影先生に似ているのでしょうか。怖くて厳しい過去がある教師を意識したのかもしれません。

 ただ、最大の欠点なんですけど、主人公が「記号」なんですよね。無自覚でやられキャラ。そのくせ最強という駒ですね。無垢すぎて内面が感じられません。先ほど「ガラスの仮面」と言いましたが、北島マヤも同じでした。サブキャラたちは非常に魅力的だし話は面白いんですけど、「主人公」という名の記号になってしまい、魅力を感じません。

 そして、それはスズネ会長にも言えます。ヒロインとして内面の深みが弱いのでせっかくいい設定・造形なのに、単なるおバカキャラに見えてしまい今一つ惚れられない感じがします。

 ローズだけに物語がありました。過去回想の手法は良くなかったですが、現状では内面が見えるのはローズだけかなあ。

 総評すると発想も設定も話も面白いと思いますが、主人公とヒロインが見えてこないので没入感がなかったかなあ。再視聴したくなる感じがありません。作画は良かったですね。量産型の異世界ものとしてはトップクラスに良かったと思います。

 ということで、話は4ですが、キャラは3.5かなあ。設定は良いんですけどね。キャラ萌えの構造の話なのにキャラに萌えられないというのは痛かったと思います。
 作画は4.5。声優はスズネ役が可愛かったし調整として3.5。音楽は3にします。






1話 コメディよりで変化球な感じ。シンエイ動画最近いいですね。

{netabare} シンエイ動画、最近いいですね。「僕ヤバ」「高木さん」の作画のクオリティにかなり感心しましたが、本作も異世界ものの作画としてはかなりいいと思います。

 かなりコミカルな感じで、異世界テンプレからは少しキャラの反応や異世界側の対応も変化球になっているので、ちょっと期待がもてます。

 生徒会長のキャラに悩み事もあるみたいですけど、転生でワクワクしてましたので、どうなんでしょう?ヒューマンドラマがあるのかないのか。がっつり考察するような話ではないでしょうけど、毎週の配信が楽しみになるレベルの作品になればいいと思います。

 掴みは悪くないと思います。なによりアニメが綺麗なのが好感がもてます。{/netabare}


2話 話もキャラも設定も演出もとても良い。会長が可愛い。

{netabare} 今期は異世界モノをチェックしていこうと思い、いろいろ見てますがなかなか面白い話だと思います。

 設定それ自体が秀逸なのはもちろんですが、それを支えるテンポも演出もいい思います。訓練シーンとローズと会長のキャラ造形が秀逸なのが今のところの面白さでしょう。

 超回復のメカニズムとか、身体を鍛えるとテストステロンで性格がポジティブになるらしいのでその辺が主人公の成長と非常に自然にマッチしています。また、同僚と肉体を通じて仲が良くなってゆく描写もいいですね。モブサイコをちょっと思い出しました。我々オタクも少し見習いたいものです。

 途中「訓練についてこられるというお墨付き」は言葉の使い方が間違っていると思います。お墨付きは偉い人が権威を与える時に使う言葉です。

OPの曲名が「CURE」なのは笑いました。この辺がセンスなんでしょう。EDは会長のイメージビデオですね。とてもかわいい絵でした。

 視聴継続ですね。{/netabare}


3話 展開が面白いです。シリアスもギャグも考えられる進行ですね。

{netabare} 不思議なもので、荒唐無稽ご都合主義でも面白い作品と言うのはあるものです。本作はその良い一例かと。今のところですけど。

 誰も今の段階で主人公が死ぬとは思いませんので、その点では安心して見ていますが、展開が面白いんでしょうね。会長が助けにくることも期待しましたけど出番は一瞬でしたね。もうちょっと会長成分が欲しい。

 今期は本作と「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」が苦労しながら話が進む感じなのが、なかなかいいと思います。なろう系ですからどこかで強くなるんだとは思いますが、今のところ話がちゃんと面白いです。

 魔族側が巨乳のお姉さんでしたけど、ローズがいるし主人公の初陣ですから負けキャラですよね。ひと昔前ならローズが死んで後を継ぐ的な展開もありそうですけど、本作はそこまでシリアスは入れないと思いますがどうでしょう?会長たちも活躍が少ないので、悩みとか出てくるのでしょうか?

 シリアスよりでもいいし、ギャグになってもいいです。1クールなら面白く見られそうな気がします。{/netabare}


4話 シリアスな要素もありつつギャグで行く感じかな?委員長可愛すぎ。

{netabare}  シリアスギャグという感じでしょうか。魔族側を見るとコメディ臭がプンプンします。真面目なコンセプトではありますが全体的な雰囲気はそれほど重くしなさそうですね。

 委員長やもう1人の描写も含め、努力が必要な点で転生設定がなかなか有意義になっている気がする一方で、もう現地出身者の努力でも同じ話が作れそうなので、転生であることが無意味になっている感じもします。ただ、そこがコメディタッチであるために気にならなくなっているのでしょう。

 で、委員長が無駄に可愛いですね。可愛すぎです。一見極めて平均的な委員長キャラの割に、なぜか印象に残るいいキャラです。

 視聴継続決定ですね。{/netabare}


5話 サブキャラの描写が丁寧なのがいいかも。

{netabare} もう1歩転生した意味、転生後の悩みなどに入り込めればなあ、と思う反面、委員長のキャラ付けにちゃんとできている点がいいですね。面白い作品ですね。勇者も主人公もオレTUEEEだけじゃないし。サブの描写もおろそかにしていないし。ストーリーというよりキャラで見てるかなあ。 {/netabare}


8話 ちょっとローズの説明頼りになっちゃいましたね。ここまでは十分面白いですが、この数話は若干冗長感がありました。

{netabare} ちゃんと話になっているし、各キャラクターのキャラ付けがあってエピソードもありますので、作品としてちゃんと成立している感じがします。ただ、話の展開をローズに任せてしまっている感じなのが、どうか?ですね。

 ウサトの無自覚とか勇者2人を描くのに、狂言回しが必要でしょうし、ポジション的に全部が見渡せる視点にいるローズが適任なのは理解しますが、どうもセリフで説明する感じがします。

 中間の総括にもなりますが、「なろう」作品としては、かなりのストーリー力だとは思いますが、アニメ化にするときもうちょっと構成とか展開を工夫出来ないものでしょうか。特にこの数話、セリフでの説明が顕著な気がして、6~8話の3話で1話分くらい冗長だった気がします。

 この作品出落ち感は少ないのですが、キャラも増えてきてこの後の展開次第では話が続かないのかな?という危惧もあります。作画も丁寧だしいいと思いますが、1クール分なら十分面白く見られそうですが、それ以降が心配になる作品ですね。 {/netabare}


9話 回想シーンは日本のコンテンツの悪しき点だと思います。

{netabare}  8話のレビューで、1クールなら面白く見られると書きましたが、回想の入れ方ですね。12話でほぼ2話回想は長過ぎでしょう。「なろう」全般に言えることですが、設定を後付けで説明する場合どうしても回想を使いたくなるみたいですが、これは感情移入の視点がズレるからやめた方がいいと思います。週刊連載も同じですけどね。回想か学園パートが始まると醒めてしまいます。

 本作の場合、ローズの目の事とキャラ付けから言って決して後付け設定ということではないと思いますし、生還した魔族もキャラが立ってますので何かあるのでしょうけど。それにしては長いです。アニメ化の問題というよりこれは原作からじゃないかと思います。

 回想シーンは必要最小限にしてほしいなあ。感動ポルノにもなり勝ちだし。日本のアニメ・マンガ・ラノベのすべてに共通する悪い点だなあ、と思います。{/netabare}


10話 話は思ったより…ですけど、会長の作画が無駄にいい。

{netabare} 治癒魔法で反転ですからね。話は読めますけどそっちの方向?悪魔には白魔法がきく的なやつでしょうか。
 もっと治癒…治療行為とはなにかをクローズアップしないのかなあ…という気がしなくはないです。そっちにいっちゃうと治癒魔法が無敵魔法になる俺TUEEEになってしまいます。

 戦場における治癒行為って着目点としては悪くないですからね。今回のフォーメーションも設定としてよく考えられています。

 当初思っていたほどストーリー展開が飛び切り面白いわけでもないし、テーマも深いわけではなさそうですが、しかし、なろう系としてはここまでは悪くないと思います。

 問題は会長ですよ。会長可愛すぎですけど、ちょっとあざといですよね。ウサトくんラブにもうちょっとストーリーがあると良かったんですけど。

 しかし、作画がいいなあ…無駄にと言っては失礼ですけど、異世界転生ものでこのレベルって、無職とかオバロとかのビッグネーム以外だと「聖女の力」くらいでしたけど、本作の作画、特に会長は最高です。顔のバランスがいいので非常にいいです。
 これは原画がいいという奴なんですかね。CGが優れているのでしょうか。よくわからいけど、スタジオアドとシンエイ動画…どちらの技術か知りませんが、これは本当に感心しました。

 まあ、あと数話ですもんね。作画と設定は評価したいですね。 {/netabare}









 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仲間の命と国の存亡を懸けた運命の戦いが始まる――

この作品の原作は未読です。
作品の事前情報と言えば、キャラデザが好みだったことくらい…
物語を重ねるにつれ面白さに拍車がかかる作品だったと思います。


この“回復要員”、全てが常識破り!!

平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、
帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、
クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに

突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。

気づくと、そこは異世界。
3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる
『勇者』として召喚された
……はずが、勇者の適性を持っていたのは
スズネとカズキのみ。

ウサトは巻き込まれただけだった!

しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性が
あることが判ると事態は一変。
救命団団長を名乗るローズが現れ、
ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。

そこでウサトを待っていたのは、

想像を超える地獄の訓練の日々だった――!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

久々にここまでのパワハラアニメを見た…
序盤はずっとそう思っていました。
何故なら訓練の範疇を大幅に超過したイジメにしか私には映らなかったから…

これまで多くの作品を視聴してきました。
だからBL系じゃなければ、大抵の作品には耐性が出来ていると思います。
それでも、この作品の序盤の展開は辛かった…

だけど、これはあくまで序盤だけです。
中盤以降、ウサトが治癒魔法使いとして頭角を現してからというもの、俄然物語が面白くなりました。
そして、加速的に面白くなるのが終盤の展開…
特に獣人アマコや碧ちゃんの演じるキャラが登場してからは、作品がより一層華で彩られた気がするくらい最高の展開だったのではないでしょうか。

そしてイジメともとれる厳しい訓練をウサトに課したのには、それだけの必然性があったからにほかなりません。
そんな救命団のローズ団長はそうせざるを得ない過去を背負っていたから…

同じ轍は二度と踏まない…
ローズ団長の背負った過去…涙無しには見れない展開でした。
そして、新たな旅立ちが始まるところで物語は終幕を迎えます。

いや、こんなところで終わっちゃダメでしょう…
新たな展開がようやく始まるってところなのに~

そう言えば、獣人や碧ちゃん演じるキャラの登場する前も華が無かった訳ではありません。
なにより一緒に召喚された犬上先輩は才色兼備で学校でも憧れの的だったくらいですから。
確かに容姿も声質も素晴らしいんですが、何故か華があまり感じられないんですよね^^;

まぁ、わざとその様に振る舞っているのかもしれませんけどね。
だって、今の関係が本当に大切で壊したくないから…
それは先輩の色恋よりも大事な事なんだと私は思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、waterweedさんによる「Cure」
エンディングテーマは、ChouChoさんによる「Green jade」

1クール全13話の物語でした。
うぅ、続きがメッチャ気になります。
今回のアニメ化で原作のストックをどの程度使ったんでしょうね。
しかも原作では新たな物語を迎える「治癒魔法の間違った使い方 Returns」が発刊されているそうです。
え、まさか1クールで原作のストックを使い果たした訳ではありませんよね。
この作品も続編精査うの発表を楽しみにしています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

脳筋ヒーラーの正しい使い方

序盤は自分にヒールかけながら地獄のようなトレーニングで鍛え上げて脳筋な話だなーって思ったけど、回復をどう戦闘に生かすのかな?って思ったら、「ああ、そういうことね」って思って、戦闘も脳筋な感じだしストーリーも単純で最後まで脳筋な印象のまま終わった
難しいことなく気軽に見れて、面白かったです!

メイン3人、元々は現代の普通の学生のはずなのに、元々ファンタジー世界の住人なの?ってくらい異世界になじみすぎています
そんな感じで細かいことは気にするなっていうノリがなろう系だなーって思った

だんだん面白くなってくる感じだったので2期あるなら期待してもいいかも

良い人ばっかりで不快なポイントがなくストレスを感じない話なので、異世界なろうアレルギーじゃないならそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

69.3 6 魔族でコメディなアニメランキング6位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (175)
570人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

弱体化した魔王と落ち込んでいる勇者の同居生活

原作未読 全12話

10年前に勇者一行に倒された魔王が復活したが、以前の魔王とは見る影もない弱体化した姿であった。また、勇者も10年ほどで色々あって自堕落な生活をしていました。その魔王と勇者の不思議な同居生活が始まることになります。

勇者などが出てくる世界は中世ヨーロッパ風な感じが多いですが、この作品は現代でしたね。ちょっと違和感がありましたw

ギャグ作品なので鬼気迫るような展開はありませんが、終盤のバトルはなかなかの迫力がありましたね。

キャラもそれぞれ特徴がありましたし、まだまだお話の続きがありそうなので続きがあれば観てみたいです。

OPはMADKIDさん、EDはねんねさんが歌っています。

最後に、性別がよく分からない魔王役は大空直美さん、言動など観ているとジャヒー様っぽい感じですねw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

で、出来る(いろいろ)・・・じゃひー・・・さま・・・?。

いや、失礼。

つぶれあんまん。。。

いやいや、失礼、失礼。



なんというか、フツーに(いやぁ、実は思ったよりも)面白かったなぁ。
こっち系のコメディ含みなら、こういうのでいいんだよぅって感じ。

魔王と勇者が敵対関係以外で絡み始めるという物語も、そんなに珍しくなくなった昨今ですが、個人的感想としては好きになる作品が多い印象があります。
今まで、一番好きな作品だったのは、まだレビューは書いていないけれども『まおゆう魔王勇者』。
「まおゆう」は魔王が美人さんで、知性や品の良さ、優しさを感じられるキャラでチャーミングだったので本当に好きなタイプでしたが・・・。

今作の魔王様は・・・真の中身はいかつい系?普段使いは、むちむちの潰れアンマン系(肉感がどこかのパ○リロみたい)、そしてこじゃれた感を出すときは痴女系の女子校生(アダルトな方のじょしこうせい)。
三つ目ですし。
まぁ、目が一個多い分表情は豊かなんですかねw。

・・・あんまり容姿をいじると、怒られそうな昨今ですが、キャラクタとしては元気があって、優しみも感じられ、楽しいキャラクタでしたね。

そして、魔王の秘書官:ゼニア。
こちらも、なかなかに面白おかしい。
私は愛嬌があって好きなキャラだったんですが、役に立つようでポンコツな感じが楽しかったです。

勇者:マックスもいろいろな苦労があったようでw、しっかりとダメンズ化。
とは言え、魔王とのカラミは観ていて微笑ましいものでした。


コメディ含みの作品としては「こういうのでいいんじゃね」枠にきっちりと納まっていたと思います。
作品後半では、少し雰囲気が変わり背負っている国とか組織とか思いをベースに勇者チームでのトラブルに発展しますが、こちらも魔王と勇者マックスほかの活躍で丸く収まりました。

カタルシスを感じる点は少なかったですが、勇者チームのトラブルを、私欲の為に使い、戦いを俯瞰していたキャラも退場していきました。

総じて、フツーに面白かったと言える内容でした。
キャラの魅力もそれなりにあったと思います。


どうしても、観なければ、観てという作品でもないかもしれないのですが、お暇なときに一通り視聴してみるにはいい作品だと思います。

マックスの部屋にとりついていた貞子的なキャラの回収が終わっていないのと、勇者チーム絡みでもうひとドタバタ起こせそうなのと、国のマネジメント幹部の中でも何かありそうなこと、そして、このキャラクタ達でもう一エピソード観てみたいという気持ちもありますので、機会があれば続くシリーズも観てみたとは思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

キャラクターたちが気持ち悪い。そこを乗り越えれば面白いかも。

 最終話(12話)まで観ました。2023.10.03

 何やかんだで丸く治まりました。魔王様が元勇者達のキャラの濃さにやられてフェードアウト気味だったのは少し残念でした。

 世界観もいい加減で、ナーロッパと現代日本が混じった感じなのは、好き嫌いが分かれそうです。

 ただ、作画に勢いがあり、何となく説得力がありました。私的には、今季好きな作品の一つでした。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.08.08

 魔王様以下、キャラクター達は相変わらず気持ちが悪いですが、慣れてくると面白く感じてきます。

 王国に反抗するガンマ共和国とか出てきて、大分話が進んできました。人や魔族を殺さないのも良いですね。

 これからどうなるのか、とても楽しみです。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2023.07.04

 なんか…、性別不詳のロリ魔王様も、スク水っぽいのを着ている側近も、不潔なおっさん勇者もみんなキモいです。

 キャラのキモさが気にならなければコメディとして面白いのでは?と、少し思います。設定のカバさはコメディだから気にするな!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

88.0 7 魔族でコメディなアニメランキング7位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1385)
6465人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 80
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

幸せを感じられる優しい異世界

アニメーション製作:エイトビット、
監督:菊地康仁、シリーズ構成:筆安一幸、
キャラクターデザイン、江畑諒真、
原作:川上泰樹、伏瀬、みっつばー

通り魔によって殺された三上悟は、
異世界で転生してスライムになった。
スライムといっても最弱の存在ではなく、
この世界で最上級の強さを持ったモンスター。
つまり、名前と姿がスライムというだけで、
そのほかは、いわゆる異世界の俺Tueeeeの展開。
スライムはユニークスキルとして、
「捕食者」と「大賢者」という能力を保持し、
それによって、ほとんどのことを
都合良く解決させることができるのだった。

洞窟内に封印されていた暴風竜ヴェルドラと遭遇し、
話しているうちに、友だちになる。
そして、その身を自分のなかに取り込み、
リムル・テンペストという名前を得て、
より強大な存在へと進化する。

この作品がほかの転生ものと違うところは、
主人公が普通のサラリーマンとして
社会人生活を送っており、争いごとを好まない
面倒見の良い人物であることだ。
いわゆるコミュ障ではなく、積極的に交流を図り、
相手の事情を知ろうとする性格。

スライムになってしまい、人間の肉体を持たないため、
元々、人柄が抜群に良かったのが、
さらに欲望を持たない本当の神のような存在になる。
それによって、実際の人間社会では絶対に不可能な
力の支配プラス「情」を加えた理想郷のような世界を
作り出す展開になっている。

私はこのアニメが結構気に入っている。
なぜかというと、モンスターを狩る異世界において、
「優しさ」と「赦し」が根幹にあるからだ。
リムルは異世界で人生をやり直しているわけだが、
それは自分の欲望を満たすこととは、かけ離れている。
というより、自分が快適に暮らすことは、
周りの人に幸せになってもらうこととイコールになっている。
そのためリムルは基本的には人のために生きている。
自分の欲望のためには生きていない。
自分が倒した部族たちの面倒を見ていくために
国づくりを始め、皆が安心して暮らせる場所を
確保するために動き出す。
{netabare}また、想いを残して死んでいったシズさんの
望みを叶えるために旅をする。{/netabare}

この話を観ていて、私は知り合いの
社長たちのことを思い出した。
彼らのほとんどは、自分の周りの人たちに
幸せになって欲しいという考えを根底に持っている。
そのためには金を稼がないといけないわけで、
何をやるのが最善なのかという思考につながる。
社長は寝る間も惜しんで仕事をするような、
とてつもないエネルギーを持っている人ばかりだ。
何をやっているときでも常に仕事のことが頭にある。
そこには個人の幸せというよりも、
ファミリーの幸せという意識が強いように思える。
こう書くと、何だかマフィアみたいだが。

ただ、この作品が国づくりをテーマにしていると
言われると違和感がある。
部族間差別や権力闘争、経済活動、貧富の差、犯罪など、
その辺りの問題がほとんど出てこないため、
ファンタジー要素が強いと思えてしまうからだろう。
国づくりであるなら、もう少し突っ込んだ問題や
工程を見せて欲しかった気がする。
問題点を挙げると色々ありすぎるのだが、
最終回までの数回は、まともにシリーズ構成を考えたのかと
首を捻りたくなるような展開だった。
ただ、世界を自分の手で快適で幸せな場所に
変えていく目的は、ほかの異世界ものにはない
魅力的な視点だった。
あまり何も考えずにこの世界観に浸っていると、
心地良さを感じさせてくれる。

2期の放映は2021年の1月から。
原作の売上は1000万部超え、
BD&DVDも6000枚超えだという。
この作品の高い人気は、今の社会に生きにくさを
感じている人が多いからかもと思ったりもする。
(2019年3月29日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 84
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スライム創世記

エイトビット制作。

死によって突然のスライムへの転生。
暴風竜ヴェルドラとの出会い、
小さなスライム伝説の幕開け。

転生ものにしては面白い解釈がある。
舞台は人魔がせめぎ合う広大な大陸ですが、
生前の三上悟は穏やかで平和主義者だったため、
{netabare}異世界転生=大陸の支配というより、
他の種族との交流や国造りに焦点が当てられている。{/netabare}

我々がもし無人島に漂着すれば、
常識を持つ大人なら飲料水の確保、
体温を一定に保てる寝床の確保、
こういった身近なことから始めるでしょう?
間違えてもこの国は俺のものだ!にはならない。
もちろん戦闘もあるのですが。

オーバーロードのようなエンタメ感と、
グリムガルのようなどこか身近さを残す、
基本はお気楽転生コメディなのでしょう。

最終話視聴追記。
後半が駆け足になってしまい、
{netabare}異種族も話せばわかるの世界設定が、
物語に平坦な印象を残した気もします。
普通の人生を歩むはずだった男の転生物語、
1人の女性の想いを引き継ぎ街を作る。{/netabare}

ここから先は知らないままで、
お気楽冒険譚として楽しもうと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 85

80.3 8 魔族でコメディなアニメランキング8位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (806)
4008人が棚に入れました
「ゲームで魔王やってたら、異世界に召喚された!?」MMORPGクロスレヴェリにおいて坂本拓真(さかもとたくま)は、他プレイヤーから『魔王』と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇っていた。ある日、彼はゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまう。そこには「私こそが召喚主」と言い張る少女が2人いた。拓真は彼女たちから召喚獣用の奴隷化魔術をかけられる――しかし固有能力《魔術反射》発動!奴隷と化したのは少女たちで……!? 魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫

BakerRIo さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

タイトルでもうね…

テンプレに少しひねりを加えただけの内容の薄っぺらいアニメばっかだよな。ドラマも医者や刑事、弁護士系のばっかで新しいことがまっっっっったくない。惰性で見るのもやめた、というかもうタイトルで見る気が失せる。アニメなんだからもう少し独特な世界観や設定を作ろうとは思わないのかね。サイコパスやメイドインアビスみたいな良いストーリー・設定と神作画のアニメに出会えるのはいつになるんだろうか……

追記
タイトルが酷いとはいえ流石に1話も見ずに切るのは酷だと思い観てみました。作画は悪くなかったのですが、テンポが早すぎてストーリーにのめり込むことはありませんでした。「気づいたら転生してた」「女性キャラがちょろい」「主人公最強」等の典型的な設定が盛り沢山ですが、惹きつけられる新しい要素は全く見つけられませんでした。今後視聴することはないと思います

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後までしっかりと楽しめました

原作未読。最終話まで視聴。

異世界転生+主人公最強+ハーレム+微エロ+コメディ。
異世界転生で主人公最強でハーレムというと、大ハズレの予感しかしなかったけど、意外と楽しめました。

取り巻きが無駄に増えないのと、主人公が最強なのに意外とヘタレなのが功を奏していると思います。
この作品といい、オバロといい、このヘタレモードが魅力の一つだと思います。

第2話の微エロ展開で、正直ドン引きしましたけど、第3話でしっかり挽回。
以降も、コメディとシリアスのバランスの良さは高評価です。
ただし、第10話のエロシーンは評価が分かれちゃうかも知れないですね。
明らかに”微”の域を逸脱していましたからね。

あと主人公が、ゲームとこの世界の違いを確認しながら、慎重に事を進めている所も高評価です。
主人公の心の声が、私のような原作未読者にも、分かりやすく世界観を説明してくれますからね。
(この点もオバロに似ているかも)

主人公役の声優(水中雅章)さん。ほぼ初見なのですが、良い声優さんですね。
魔王バージョンとヘタレバージョンの演じ分けが、とても良かったです。

脇役ですが、何故か女性陣がピンチになると駆けつける、エミール・ビュシェルベルジェール。
憎めない好キャラで、大好きです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

一般人に生活感が溢れる良作

原作は未読でしたが、8話目辺りで追いついて、その後既刊分(1~10巻)を読み終えています。下記は4話目を観終わった辺りでのレビューです。

また、その後に最終回まで観終わっての追記があります。
==
原作ライトノベルは未読です。

大まかにどんなお話かという点ではあにこれの「あらすじ」が「だいたい合ってる」という感じで良くまとまっているので、作品の説明に替えて第4話まで視聴を終えた時点での登場人物などを中心にここまでのインプレッションなどを書いてみたいと思います。

ディアブロ(本作品の主人公): 作品の舞台となっている世界とそっくりなMMORPG「クロスレヴェリ」での豊富なプレイ経験を持ち、本作品中では他のキャラクターを圧倒する力を持つ自称「異世界の魔王」。

神などの作為を自覚できるような転生・転移のプロセスを経ていないせいか行動は意外と慎重。行動原理はソロプレイで培われている点はあるにせよ、人物的な好感度は比較的高めかと思います。

シェラ・L・グリーンウッド(ヒロイン枠): 巨乳エルフ。もう一人のヒロインであるレムと比べると智謀的には劣る印象。ムードメーカー的なところがあります。

レム・ガレウ(ヒロイン枠): 貧乳の獣人(猫っぽい)。話のキーになりそうな宿命を抱えているせいか、影のあるキャラ。そこそこ強い筈のわりには、シナリオ的にはピンチに陥りがちな感じがします。

セレスティーヌ・ボードレール: 魔術師協会会長。比較的思慮深い常識人枠。ここまでの登場人物の中では、おそらく一番物を知っていそうな人。

シルヴィ: 通称「ギルマス」(ギルド・マスターの意味?)で、ディアブロたちが拠点にしている街ファルトラの冒険者協会会長。ディアブロの実力を、測れないなりに一番理解できているっぽい人。いでたちはほとんど痴女(笑)。

エミール・ビシェルベルジェール: ファルトラの冒険者の一人でディアブロを除けば恐らくは最強クラス。「すべての女性の味方」を自称し、チャラいところはあるものの愛すべきバカ。

他にも名あり、モブキャラ含めて多くのキャラクターたちが登場しますが本作品の長所として各キャラに良い意味で生活感が感じられる点があると思います。

戦闘で犠牲者が出れば弔い、街が破壊されれば皆で協力し合って復興にいそしむ様子が作中で描かれており、私としては作品自体に好印象を持っています。

ディアブロも含めて死んだら「死ぬ」のであって蘇生という概念はなさそうで、実力差はあっても相応のMP消費などもあって、本当はダメージがあっても「やせ我慢」で無双キャラを演じるなどの心理戦要素もなかなかの見どころになっていますね。

ディアブロの極大魔法が橋を吹き飛ばした後で川面が完全に割られた後に水が吹き戻して渦巻くなど、意外と場面描写も丁寧だったりします。

実はかなり面白いんじゃないでしょうか。ということで今後の展開も楽しみにしています。


2018.9.21追記:
最終回の12話まで観終わりました。まず、ライトノベル原作のアニメ化と考えるとなかなか良いアニメ化だったと思います。原作は続いていますが話の区切りとして中途半端な感じがなく、仮に2期目以降があった場合でもこのやり方を踏襲するならシリーズ構成的な失敗はなさそうです。

原作の1巻をアニメの4話のペースで構成していて、12話でおよそ原作3巻分の話がアニメ化されました。ただし原作では毎巻引きがあって次巻に続く構成になっている(例えば3巻だとエルデガルドとアリシアの脱出で終わる)ので、アニメでも一部4巻の内容が含まれます。

原作でアニメの続きを読むということなら4巻からで良いと思います。

キャラクターデザインについては原作イラストと別人とまではいきませんがけっこう変えてきてますね。ただ原作イラストのキャラクターデザインはアニメで動かすのは不向きと思われ、キャラデザ変更は良かったと思いました。

OP/ED主題歌はともに出演声優が歌う形になってますが、特にOPは背景アニメの出来も含めてどちらも作品内容に沿った良曲だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 49

63.2 9 魔族でコメディなアニメランキング9位
戦勇。(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (484)
2452人が棚に入れました
ある日突然、世界に穴が開いた。そして同時に魔物が現れた。
これははるか昔、世界を恐怖に陥れてきた禍々しき存在、魔王ルキメデスが、1000年前の勇者クレアシオンによる封印を破り、復活を果たした。なお魔界から魔力の高い12人が魔界からやってきている。
そう判断した国王は、かつてのような狂気と混沌による支配を恐れ、勇者の子孫を魔王討伐に向かわせる事にした。その人数75人。むしろ子孫が誰かなんてわからないから、それっぽい者を王宮に呼び寄せた。
「魔王を討った者に真の勇者の称号と莫大な富を与えよう。」
こうして勇者No.45アルバと王宮戦士ロスの魔王討伐の旅が始まる。

声優・キャラクター
下野紘、中村悠一、茅野愛衣、鈴村健一、中田譲治、加藤英美里
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

賤勇。

(2013.1/9 1話:勇者、旅立つ。)
{netabare}OPが…JAM Projectとか熱い^^;

その曲とOP映像のミスマッチがギャグっぽさを演出してるのだと思います。
やっぱり下野紘さんの声、ギャグアニメ向きなんだなと改めて確認www

ってか、「うーさー」が勇者候補なの?(゚∇゚ ;)エッ!?{/netabare}

(2013.1/16 2話:勇者、出会う。)
{netabare}色々とパロネタが多いですねwww
「諦めたら、試合終了だよ。 もっと熱くなれよ!」何かは、スラダンや修造さんですし(^_^;)

「べ、別に、あんたの為に買ったんじゃないんだからね」はゼロ使というかツンデレキャラが言いそうな言い回しだしwww

まさか、ファ○タグレープ飲んでたのが魔王だとは…

ナレーションが中田譲治さんの時点で個人的にツボですねwww{/netabare}

(2013.1/24 3話:勇者、悩む。)
{netabare}魔王のローブの中、全裸とか妖怪チビ毛布かwww
勇者のかあちゃんがAAとかないわwww

ましろ役より、ルキ役の茅野さんの方が良い(*´▽`*)
EDもJAM Projectだったのか!{/netabare}

(2013.1/30 4話:勇者、焦る。)
{netabare}新たなる魔物の中に、人工物混ざってるんだけど…
そして勇者候補にエガちゃんみたいなのが居る時点で「勇者」関係無いよね(-_-;)

ルドルフ(ロリコン老騎士)、譲治さんかwww
魔王が幼女だと知った時のルドルフの作画の変わりよう、凄かった^^;{/netabare}

(2013.2/6 5話:勇者、奮い立つ。)
{netabare}王様、王冠無かったらただのお爺ちゃんだなwwww

同じ爺ちゃんでも、ルドルフ…ェ…ェ…

老騎士とパーティー組むんじゃなくて、アルバが倒せば…あぁ、無理か。
コルネリウスじゃ、荒耶には勝てないよな…orz

(゚∇゚ ;)エッ!?譲治さんの出番、もう終わり!?

せめて、フォイフォイに技名くらい言わせてやって下さいよ^^;{/netabare}

(2013.2/13 6話:勇者、駆ける。)
{netabare}Don't mind、ドンマイで良いだろって思うけど、老騎士だから仕方ないかwwwww

装備じゃなくて、それウォー○ーwwww

おいロリコン、世界よりも自分の欲求を優先するのか、お前はwww
勇者、もう勇者じゃなくなってるし∑('◇'*)エェッ!?{/netabare}

(2013.2/20 7話:勇者、震撼す。)
{netabare}おいっ王様、勇者達を魔王討伐に向かわせておいて…そっちのけ過ぎるだろwwww

成程、ド○えもんの四次元ポケットは魔界に繋がってたんですねwwwwオイオイ・・ (;´д`)ノ

どうでもいいけど、魔界からでてきた12人の右から2番目が右方のフィアンマに見えるんだが…

12人の内の一人捕まってるしwwww{/netabare}

(2013.2/27 8話:勇者、疲弊する。)
{netabare}あ~る日、とつぜん世界に穴が空いた♪って唄っちゃったよ、譲治さんwwww(゚д゚;)

西洋甲冑、タチコマみたいだな^^;

「風魔絶分~」が「食う節分~」に聞こえてしまったw
やせ我慢とか忍術でも何でもないから!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

声優さんが楽しそうに演じていて何よりです^^{/netabare}

(2013.3/6 9話:勇者、困惑する。)
{netabare}ヤマカンさん登場www
それ、分身じゃなくて幽体離脱!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
王様、魔族の言いなりかよ(°З°)ププッ
「なりー、なりー」ってコロ助ww
ミーちゃん、ドM(゚д゚;){/netabare}

(2013.3/14 10話:勇者、驚愕する。)
{netabare}ナレーション、略すな!
アルツヴァイ、よくもヤヌアを…(ー'`ー;)
そんなのは、どうでもいいとして。よくもナレーションの出番を…(#`皿´)

ロスが勇者で良いと思う。

譲治さん(ルドルフ)再登場(´▽`) {/netabare}

(2013.3/20 11話:勇者、滅入る。)
{netabare}いやルドルフ、世界云々よりもまずは自分の欲求と戦おうかwww

続きはウェブでとか、そんなの無いよ~
おいっルドルフ、見た目よりも実年齢重視か!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

OPにあったシーンこれか!{/netabare}

(2013.3/28 12話:勇者、混乱する。)
{netabare}にんにく増し増しやさい油増し、って胃が…orz
相変わらずのルドルフェ…

いや、ツンじゃなくてボコだからwww

ヤっくん!?(゚д゚;) ってか、フォイフォイ何しに来たんだwww{/netabare}

(2013.4/4 13話:勇者、残される。)
{netabare}ヤックン壊れたwww
ロリコン騎士の絶叫に思わず笑ってしまった ̄m ̄) ウププッ

フォイフォイ、カッコ…わるいな^^;
守れたのはパーティーだけだよヾ( ̄o ̄;)オイオイ{/netabare}


完全にギャグアニメですね! 終始、楽しめたので面白かったです。

それにしても、勇者の扱いが主人公なのに下賤でしたね(゚д゚;)

7月から2期の放送もスタートするようですが、2期はシリアスな感じになるんでしょうか?

それにしても2期PV、無駄にカッコいいです(^_^)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ギャグファンタジーアニメ。

【概要】

アニメーション制作:Ordet、LIDEN FILMS
2013年1月 - 4月に放映された、全13話のTVアニメ。
1話あたり4分30秒(本編3分30秒)のショートアニメです。

原作は、『ニコニコ静画』に連載されていたweb漫画作品。原作者は春原ロビンソン。
監督は山本寛。

【あらすじ】

ある日突然、世界に穴が空いた。
そして、そこからは数多の魔物が現れた。

『1000年前に勇者クレアシオンによって封印された魔王ルキメデスが復活したのじゃ!』
と判断した国王は勇者の子孫を魔王討伐に向かわせることにした。その人数75人。
そのうちの1人、勇者ナンバー45番のアルバは、王から勇者に派遣された王宮戦士ロスと旅を始めるが、
その途中で早速、魔王の印を持つ少女ルキと出会う。彼女の正体は「三代目魔王ルキメデス」なのだった。

【感想】

原作漫画は、『戦勇。メインクエスト第一章』
全3巻を分割2クールで構成したショートアニメの1期目ですが、
例によって制作が遅れたとの話が。

普通はショートアニメは、1クールを1~2回にまとめてアフレコを収録するもの。
んで、コンテ制作が無茶苦茶遅いことで定評のある監督さんが1~3話を担当したことで、
収録を小分けにして毎週スタジオを借りねばならなくなり制作費を圧迫したとか何とか。
原作漫画を参照に作成しているので、オリジナル作品と違ってレイアウトが破綻していないです。
あと、全13話中で4話分の脚本を担当しているのですが、アニメ中に自分の写真を出しています。
そういうお遊びは不必要ですね。

アニメの内容自体は原作漫画におおよそ忠実で、グダグダした感じでギャグも低調。
笑えない芸人コントな原作漫画に相応しく、それなりな出来な凡庸なショートアニメですね。

アニメをヒットさせるには、面白い原作であるとか、
スタッフが優秀であるとか、いろんな要素ありますよね。

『戦勇。』と違って、この監督氏が過去に『かんなぎ』で成功したのは、

武梨えり先生が執筆した、良い原作。
倉田英之 … 有名な脚本家。
伊藤智彦 … 『ソードアート・オンライン』『僕だけがいない街』『HELLO WORLD』の監督。
岡村天斎 … 『メダロット』『DARKER THAN BLACK』の監督。
平池芳正 … 『カレイドスター 新たなる翼』『WORKING!!』の監督。
吉岡忍  … 元京アニの演出家。
門脇聡  … 元京アニのアニメーター。代表作『進撃の巨人』
松尾祐輔 … 元京アニのアニメーター。代表作『アイドルマスター シンデレラガールズ』

など非常に恵まれたスタッフのサポートに拠るものが大きいと自分は思いますね。
監督氏については、才能ある人なのに近年は残念という評は間違いであり、
監督ひとりが恒星でスタッフは惑星的な位置づけでアニメの成功が約束されるのではなく、
スタッフ個々の才能と技術が結合して、いかにチームとして機能するか?が大事ですね。

この監督氏の場合、A-1が用意したスタッフが一流揃いであったのと、
東京進出で自らの会社に籍を置いていた元京アニの人材が精鋭揃いであったこと。

そして、その元京アニの精鋭たちが移籍してサポートを得られなくなったことで、
いよいよ監督氏自身がアニメに介入することが多くなってしまった。
新しく組んだ人たちを使いこなす度量と能力が欠けていて、
上手く行かないことが増えていったような気がします。

この『戦勇。』の場合は、まだ決定的な破綻を迎えていないのですが、
シナリオが微妙な原作と、それなりのスタッフのために、
妥当な結果に終わってしまったように見えます。

個人的には、ギャグが全然面白くないギャグ漫画という一点で致命的でした。

強いて良かった部分を挙げていくと、
酒の席で監督氏が冗談交じりに勧誘して事後承諾でスタッフに引き込んだ板垣伸の手による、
絵コンテと演出で作られたダイナミックなOPアニメ。
あと、『あの花』での、めんまと同じ演技で茅野愛衣が演じたルキたんが可愛いぐらい。


他に褒めるところが無くて語る部分が無い!と適当なままに、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ツッコミ追いつかねぇよっ!w(13話次回は2期で

1話6分30秒で13話まででOPED有り1分30秒ずつあるから本編は3分。13話は7分。
2期目が14話から開始
基本RPG(ドラクエとかFF)的な話でギャグコメディー。

・ニコニコ動画(公式配信)毎週火曜日 25:40更新
http://ch.nicovideo.jp/channel/senyu

●関連URL
・番組公式サイト
http://senyu.tv/ http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/senyu/
・番組公式ツイッター
http://twitter.com/TVanime_senyu



ながら見はしない方がイイですね。短いのですぐ見逃してしまう。
あにこれで感想書きながらとかry(私ですか?
それとニコニコのコメント付きを推奨します。
見逃しやすいギャグにも反応できるし突っ込みながら見るといいでしょう。
それからツッコミ慣れした人向けかもしれない。
たぶん普段ツッコミとかしない人には微妙かもしれないです。
酒飲みながら夜中に見るのに丁度良いアニメ!
酔いが回ってくると見逃しがちになり易いけど短いアニメだし戻せばおk!

しっかしよくこんな短いアニメにこれだけギャグを詰め込んだなぁ。ホントにツッコミ追いつかねぇw
ボケたいけど恥ずかしくてなかなかボケられないんでツッコミに回る方なんですが、しかしこのアニメツッコミ追いつかねぇよww
一々画面止めなたり戻さないとツッコミコメント書けないじゃないか!
誰かアンタッチャブルの柴田呼んで来て下さい!w


各話感想
{netabare}1話
FF7のクラウド的なのと勇者の掛け合いが面白い!
思わず噴出す面白さ。
※以下クラウドと呼びます。

2話
おい魔王と出会うのかよ!!w

3話
魔王なんでマント一枚なんだよwド変態野郎じゃねぇかw
何この緑の宇宙人ww魔王が可愛いww
なんだこのまおゆうとかはたらく魔王さまみたいな流れは!

4話
あれどっかで前回みたなとか思ったらロボとか怪獣になっとるww
一方通行かよ!ww殺っちまったってなんだよw
ルドルフwww背ちっちぇええええw
ぶっころとばすってww1000歳以上なのかww
フォイフォイwwハリーポッターのマルフォイかよ!w

5話
国王ハゲたなww魔王のポップコーンで色々大変だなw
ルキたんww 魔王とじじいくつろぐなww
おいじじいwwwロリ魂っておいwwよえええw
ロリッロリのプニップニがいいんだよ!馬鹿野郎!w
クラウドカッコイイじゃん。ってかはたらく魔王様みたいだな目が赤いし。
背中から出てる火はなんなんだw
なんという黄金バットwww

6話
あまたの魔物なんか変なのになってんぞw
おい王様だれだよwwwなんか違う奴になってんぞw
おい魔王そこに驚くのか!wプークスクスww
2chネタが結構散らばってるな。
王様作画が復帰したwと思ったらまた手抜きw
作風変わったなんだこれww劇画タッチにw
こっちのがいいじゃんww
勇者何人いるんだよ!w

7話
数多の魔物が蟻ん子になってんぞwww
何処のアイドルの熱愛発覚なんでそんなプルプルしてんだよw
魔力の強い奴らっておいww止めなきゃ気づかないだろこれドラえもんいるぞww
このシルエットどっかで見たようなあれだなwBTOOMだっけw
いや未来日記か!まぁ色んなのであるかw
しかしまぁルキの声くぁいいなぁって中の人調べたら驚いた。
メッチャ色んなの出てるじゃねぇか!知ってるのいっぱいあったがわからんかった。
デュクシってなんですかw
肋はネタだったのかよ!アバラキャラってなんだよ中山筋肉んかよw
ルキたんww何気に毒舌だなおい!腕伸びるのかよw
戦闘力53万ってフリーザ様かよ!!w
東京ドーム4個分って例えがわけわからんw
登場早々ヤヌア逮捕www何があったおいww

8話
魔物が現れたって野球選手かーい!投手なのか!w
っておいヤンキーになっとるがなww
元勇者の肩書き丸つぶれwww
ハイドーンってwwwwターミネーターよりすげぇなおいw
なにそのピタゴラスイッチwww
腕分身wwwやったやったwww懐かしいww
ルキたん誰だよww だが、断るな!ww 
ルキたんの中の人すげぇ声のバリエーションすげー!!
忍法力任せww
ヤバイショートアニメの中で一番面白いなんだこれw
ガッツリハマってきたww

9話
数多の魔物が刃物ってwwヤマモートって誰だよww
目玉焼きの卵抜きって何にも残ってねぇぞこらww
なんか毎回新キャラがw
痛い痛いと相手をって話変わってんじゃねぇかww
おいコロスケww
たかーいこわーいかわいいいいいいww
雨水で洗髪w
ミーちゃんかわいくねえええwwwイケボイスwwwって変態かーいwwドMかいww

10話
ミーちゃん蹴られてんぞwwwどんだけドMなんだよww
だからなんで平原で全裸なんだよ!!ww
また新キャラか!!ww覚え切れねぇよ!
勇者と魔王とクラウドしか覚えれねぇよ!人数多いすぎw
200歳以上のBBAwww
ロリBBAって覚えておこうw腰wwおばあちゃんww
入れ歯くっそ吹いたwwww鼻水吹き出したじゃねぇか!!w
昔本当のおばあちゃんが同じ事やらかしたの思い出したwww
おっとロリ魂じじいもいたんだった。
頑張れじいさんw世界とは不条理なもんなんだ!w

11話
おい魔物また種類変わってんぞ!続きはwebでっておいおい終わらすなw
200歳超えてたらぶっとばせるのねww
シュールすぎんだろドッチボールじゃなくて玉をふわふわ投げ合ってるだけだろw
彼氏と彼女の海岸で走ってる風景かよ!w
ドッジボール!?だと…!?んなもんねぇよw
携帯に穴が…。胸に入ってた警官バッチ的な役割だったのかw
鮫島ってだれwww
ロリBBAエロいな触手攻撃とかww 
姫ちゃん可愛いwwってか誰よ姫ちゃんw ってあっ
えーーーw姫ちゃんハガレンの弟かよ!?中に誰もいませんよ?って事だなこれ。
そうかこのアニメ結構パロディーネタあったんだなw

12話
カクカクしかじかどうにかこうにかってやる気どうしたおいw
やる気スイッチ押してもらってこい!w
ラーメン二郎かよっ!w
ルキたんの服が破けるとかじじいwww妄想広がり過ぎww
フォイフォイww14番の勇者だったのかどういう事…
姫ちゃんはアルフォンスですねわかります。
フルボッコwww強すぎw ツンじゃねぇよ暴力ヨロイだよw
なんか黒いの出てきたけどこれもハガレンネタか!?w真理の扉の向こうのやつだろ!小人だろ!?
おすぎとぴーこwww
フォイフォイ諦めんな!w

13話
あれ?7分?30秒増えた!?いつの間に…
お?王様もう出ないのか。
やっくん操られてたのか!!
え!?もってかれたあああああ!完全にハガレンwww
伝説の王… ルキメデスって何!?魔王なの?ルキたんじゃないの?
足痺れてんなwwww
ええええええええ姫様中身いたのかよおおおお!w
世界守られちゃったのかよ!w
なんか次回予告になるタイミングが毎度違うからびっくりする。
恥ずかしいイラストってBL!?w
Fate風もしくは劇場版風の2期PV!次回は14話からですね。{/netabare}

しっかしまぁあっという間でした。
ショートアニメにも慣れてきたのかこの戦勇。ってアニメメッチャハマって来ました。
ショートアニメでは一番好きかもしれないです。


ニコニコ動画に「戦勇。ラジオ」が公式で公開されているのでこちらも合わせてお勧めです。
中の人が完全に勇者と同じ扱いされてて結構面白いですよ!
約30分程あるので戦勇。で物足りない方はこちらも合わせてどうぞ!
後ニコ生でも月2回程放送やってるのでそっちもお勧め!
ニコニコで「ラジオ勇者通信」で検索。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

82.9 10 魔族でコメディなアニメランキング10位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (662)
2428人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

細かいネタに癒される、魔族と魔法少女のゆるふわコメディ(※2期制作決定!)

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:桜井弘明、シリーズ構成:大知慶一郎、
キャラクターデザイン:大塚 舞、音楽:櫻井美希
原作:伊藤いづも

魔族と魔法少女の戦いというスタイルをとった、
きらら枠の日常系ゆるふわコメディ。
魔族の末裔の一家である吉田家の優子は、
角と尻尾が生えたシャドウミストレス優子となり、
魔族にかけられた呪いをとくために
魔法少女の血を魔族の始祖の邪神像に
かけることが使命となる。
しかし、ある日出会った魔法少女の
千代田桃から命を助けられ、
ご飯までもらってしまうのだった。

{netabare}個人的には始祖の邪神像がドアストッパーとして
カモフラージュされていたことに虚を突かれ、
この時点で大好きな作品になってしまった。{/netabare}
魔族のスタイルになっても普通に学校に行く設定も斬新。
また、千代田桃が魔法少女になるときの
秒数(0.01秒!)が表示されたり、変身のコンパクトの中に
500円玉やネジが入っていたりという
地味なコメディも気に入った。

魔族の優子と魔法少女の桃は、
本来なら対決をする関係性。
しかし、身体能力が低すぎる優子は桃の相手になるレベルではなく、
強力な能力を持つ桃がなぜか優子を鍛えるために
特訓を考案するのだった。
その一方で桃は、お菓子とインスタントご飯と
菓子パンしか食べない食生活。
家が貧乏でいつも家事を手伝っている優子は、
料理も得意なため桃のためにご飯を作ったりする。

そんな日常生活?を追いながら、
優子のポンコツぶりや桃の孤高の様子を
面白可笑しく描いていく。
このコメディの方向性が微笑ましく、
時おりツボにはまることもあり、
飽きさせずに観させてくれる。

特異な部分は、魔族と魔法少女という
相容れない立場ながら、交流によって
欠けている部分をお互いに補い合って
大切な存在となっていくことだろう。
そんな様子が、コメディと上手く絡み合って
心を癒してくれるような作風になっている。

先祖と交流できる邪神像の扱いが秀逸で、
ポイントごとに色々と笑わせてくれる。
{netabare}不思議なホムンクルスによって足をつけられて
虫のようにカサカサ動くシーンなどには
吹き出してしまった。{/netabare}

{netabare}最終回になってようやく魔法少女と魔族との因縁、
特に優子の父と桃の姉との関係性が明かされる。
それにしても、優子の父が部屋に置いてある
テーブル代わりに使用している段ボールの中に
封印されているという設定は素晴らしい。
段ボールは、鉄板や土鍋を載せたり、
時には踏み台として使用している。
ご先祖様をドアストッパーにしていたのと同じ方向性で、
大切なものを日用品として何気なく手荒に使用していて、
後に気づいて衝撃を受けるのだ。{/netabare}

毎回、細かいネタを積み重ねることによって、
たくさんのの笑いを生み出している。
楽しさに溢れた、きらら系異端のゆるふわコメディだ。
(2019年9月29日初投稿)

(2019年10月4日追記)
コメディだけでなく、ストーリーも楽しめる予感

コメディ中心で展開する作品だが、
その裏側にある謎も実はとても興味深い。
{netabare}魔族と魔法少女が共存している多魔川の街。
優子は魔族の血を強く受け継いだことが原因で、
生まれたときから体が弱く、
命をつなぎとめるのが難しい状態だった。
そんなときに手を差し伸べたのが、
桃の義理の姉で魔法少女の桜だ。
優子の父であるヨシュア(吉田)は、
桜に相談して一族の呪いに干渉してもらうことになる。
桜が頭を捻って導き出したのが、
一族の金運を優子の健康運に変換することだった。
優子が健康になった代わりに、
吉田家は1ヵ月4万円の呪いを受けることになる。
それによって桜は魔力を大幅に減らしてしまい、
街を守ることが難しくなり、ヨシュアをみかん箱に
封印することになったのだった。

魔法少女は魔力を消費しすぎると形が崩れて
エーテル体となってしまう存在でもある。
桜はどうなってしまったのか。
現在は、桃の力で街を守っているが、
このバランスが崩れたらどうなるのか。
そして、本来この街では魔族と魔法少女は
結界の影響で偶然に出会うことはないようになっている。
だから、桃と優子が出会ったことは、
運命的な不思議な力が働いたとしか思えないのだった。
それは、メタ子が桃の夢の中での優子に対して
桜の気配がすると話したことと関係がありそうだ。{/netabare}

丘の上の桜の木の下。
桜と桃が好きだった場所で、優子と桃は想いを告げる。
皆がここで笑い合うときが来るのだろうか。

(2019年10月11日)
※全体のバランスを考慮して評価を変更しました。(3.8→4.0)

(2020年8月29日)
2期の制作決定という嬉しいニュースが飛び込んできた。
個人的にきらら系のコメディではとても好きな作品。
2期を切望していたので楽しみだ。

2期決定を記念して、ABEMAとニコニコ生放送で、
1期の一挙配信が決定した。
詳細は今後、公式サイトなどで発表される予定だ。
未視聴の方はこの機会にぜひどうぞ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 77
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 59
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひたすらジャブを打ち続ける

<2019/7/12 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

これはちょっと予想外でした。

原作は全く知らず。

あにこれのあらすじ紹介読んで
きららだから女の子キャッキャウフフ系?
しかも魔法少女も出るのかー。
どうせすぐ予約消しちゃうんだろなー。
とか思いながら、とりあえず録画予約だけしといたんですけど。

意外と面白い。

魔族の末裔と魔法少女の日常コントです。

とにかく笑いのテンポが二重丸。
リズム感がある。
言葉のチョイスもクスッとさせるものが多い。

ちゃんとしたツッコミキャラはいませんが、それで十分笑いが成り立っている。
アニメのツッコミセリフってどうも難しいようで、せっかくのボケをツッコミが邪魔することも多いのですが、そもそもツッコミいないから大丈夫。

爆発的なホームラン級の笑いはないけど、延々と内野安打を打ち続けるような安定感があります。

魔法少女嫌いの私がついついレビュー書いてしまうような作品です。

<2019/8/21 追記>
6話まで観ました。

相変わらず単打を繋いで点を取るスタイル。
マシンガン打線というかピストル打線というか

お金に細かいのはなんかツボです 笑

あと魔法少女モノって普段見ないんですが、変身スピード0.01秒切るとかは標準タイムなんでしょうか?

<2019/8/23 追記>
第7話

・・・バク宙からのアツアツおでんってなんだろう?
ドアラかな?

<2019/9/14 追記>
10話

もう終盤なので評点付けてみました。

ところで低音ボイス「時は来た」
あの猫欲しいな

<2019/9/21 追記>
11話

いやぁ、ここに来て意外なホームラン!

シャミコママのカミングアウト。
{netabare} 実はお父ちゃんミカン箱に封印されてました!
あの居間の、ちゃぶ台がわりの。
それも10年くらいずっと。{/netabare}

衝撃過ぎる 笑

自分の中では
ソウナンですか?最終話の衝撃プレイに並ぶ勢い 笑笑
彼方のアストラの親子関係や歴史の衝撃を遥かに上回る 笑笑笑

どんなシリアスでも笑いを忘れない心構えが好きですね。

<2019/9/27 追記>
最終12話

先週の一発を除いて最後まで単打の連続でしたね。
ジャブのみで闘うボクシングのような。

こういう笑いも好きです。
地味にダメージが蓄積されてく感じで笑いが溜まってく 笑

お話も展開が無いようで意外とあったり。

あと「危機管理フォーム」
あれですか?
読者サービスの日課みたいなもんですか。
やらしさは全く感じないですが 笑

気に入ってしまいました。。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48

77.7 11 魔族でコメディなアニメランキング11位
異世界かるてっと(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (507)
2338人が棚に入れました
「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」「幼女戦記」。総シリーズ累計1600万部超え、BD&DVDシリーズ総売上枚数50万枚超えを誇る4作品が、ぷちキャラアニメになって大暴れ!ある日突如として現れた謎のボタン。ポチっと押すと、なんとさらなる異世界へ転移してしまう!!そこには他世界から転移したキャラクターたちも大集合していて…!?

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、悠木碧、早見沙織、濱野大輝、笠間淳、林大地、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トドの詰まりが自己紹介&他己紹介。相互宣伝番組?

[2019/04/10 v1]
[2019/05/14 v2]
[2019/06/07 v3 構成修正]
[2019/06/11 v3.1]
[2019/07/06 v4]

おそらくここ(あにこれ)では希少と思われる、このすば・リゼロ・オーバーロード・幼女戦記のいずれをも観たことがないという方の、本作へのレビューを拝見したい。切に。
上記のいずれかを未視聴という方が、未視聴作品にどのような印象を持たれたか、ももっと拝見したい。

ファンサービスというより、本作はかなりうまくできた宣伝番組なのではないかと思い始めています。ただ、幸か不幸か僕は4作とも視聴済み(リゼロのみ中途退出ですが)なので、ナイーブな感覚が自分の中にないのです。


ひとまず、案外楽しく観られています。

OP、これもまたオーイシさんなのね。すごいね。
いせかいもわりといいせかい。これに尽きる。

EDはひゃだいんか。こちらもそれっぽい。


First Impression
{netabare}
あ。るーでるどるふ准将もいらっしゃるんだ。
吹き出してしまった。

それにしても、CV陣の豪華さよ。
{/netabare}

五話まで観た感じ
{netabare}
ショート枠なため物語性を最初から期待していない部分もある。そのわりには展開がしっかりしているように見える(これもショート枠の逆補正かな?)。ここまで来ると、この世界を作り出し、四作品のメンバーを呼び込んだ張本人はなにもので、その意図はなにか、というのが問題になるわけだが。。。KADOKAWAだからなぁ。。。ポプテピのようなメタ展開はしないだろうなぁ。してくれるのもアリだと思うんだけどなぁ。。。
{/netabare}

九話まで見た感じ
{netabare}

相も変わらず、何となく楽しんではいるのですが・・・

九話の時点で特に「物語」のようなものはなく、四異世界の面々をかわるがわるfeatureしている。アクアがいきなり核心を突いてきたかのようにみせて、実質はアインズによるスバルの紹介。

四作品による相互宣伝番組の態を為してきたかな。

あと三週なわけで、ここから「物語」が進展し出すとすると、ものすごい駆け足の展開になるなぁ・・・・どうしようもないオチ、が待っているようでちょっと怖くなってきたかぁ~な。

{/netabare}

最後まで観て。

{netabare}
結局、種明かしは二期に持ち越しかぁ。げんなりだよ。
二期決定とはいうが、いつなのだろう?
転入生は、許諾とれたの?これから取りに行くの?
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ピンポ〜ン…から始まる異世界学園生活!

『オーバーロード(ぷれぷれぷれあです)』『幼女戦記(ようじょしぇんき)』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活(Re:ゼロから始める休憩時間 / Re:プチから始める異世界生活)』の4作品のミニアニメを1つにまとめたカオス作品。


原作・?
アニメ・全話視聴。(全12話・15分アニメ)

↓(2019:4/18に執筆)
{netabare}

全作品好きでミニアニメの方も視聴してたので現段階で放映されてる2話まで観ましたが、私的にはお気に入りです。
『このすば』のお陰で「オチ」というか「ボケとツッコミ」というかギャグキャラが居るからストーリーもスムーズに進んでると思います。

うん、気になるのはパワーバランスがどうなってるかが知りたいですね。異世界特有の『魔法』とか『特殊能力』とかこの世界ではどうなってるのか?そして誰がこの世界に彼等彼女等を転生させたのか?これからの展開が楽しみです!


OP曲は『大石昌良さん』の作詞作曲だったので世界観に合った歌でした。
ED曲は作曲が『ヒャダインさん』とドット絵がマッチしてたと思います。
…しかしED曲名『異世界ガールズ♡トーク』なんですがそのセリフ部分で「女子会」ってフレーズが出てきたんですが…おやおや?
あれ?『ターニャ』は「女子」で良いのかな?
確かに身体は幼女だけど中身は確か…(笑)


4作品が1つになってるので声優さんが2キャラ演じたりなどCVには大変な作品になるかもだけど最後までしっかり演じて欲しいですね。
…ん?あれ?『このすば』ってミニアニメあったっけ?特典で『ロック○ン』みたいなんはあったけど。…あれれ?


個人的には『異世界転移物』では無いけどミニアニメで『少女終末旅行』もKADOKAWAチャンネルでやってたので登場しないかな?と淡い期待を…って無いですよね。
教室の机は何個か空席あったしやってくれないかな。

観終わったらまた書きます。

{/netabare}


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↓※追記+視聴後感想など。(2019:06/30執筆)

おいおいおいおい!15分アニメでこんな贅沢な声優さん達を主演させるなんて!4作品好きな私にはとても楽しめた作品です♪

しかし『このすば』の『バニル』と『オーバーロード』の『宮野』…あ、違う。『パンドラズ・アクター』が揃うととても鬱陶し…あ、いやいや、とても面白かったです(笑)
この組み合わせは絶対アドリブふんだんに入れてるだろうなぁ。現場大変そう。(編集の意味で尺も)


この4作品の共通点は『異世界』に『転生』または『召喚』された主人公。(KADOKAWA作品のみ)
それぞれの世界のサブキャラ達含めまた違う『異世界』に行って一緒に過ごすと言うもの。パワーバランス(ステータス込み)やスキル等は制限や改変されてるようだけど詳細は不明。
ハッキリしてるのは『死んだら生き返らない』ことくらい。(スバル、どうする?(笑))
なぜこの『異世界』に【転生】されたのかも詳細は分からず、この世界では『学園生活』をやらなければならない。
断ると「校則違反につき、指導が入る」らしい。
【指導】とは何か?
とりあえず学園生活を崩壊させないように過ごす事になるのだが…
って感じですね。ここらへんは2期決定したからそっちで分かるのかな?と思います。


『転生』と『召喚』で思ったんですが、『ターニャ』と『カズマ』は死んで異世界へ、『アインズ』と『スバル』は生きていて異世界へ、もし異世界から帰る事が出来たとしても『アインズ』と『スバル』しか帰れないんだなと…。
ま、そこは別に良いとしてこの関係性もこの『異世界』ではパワーバランスとかに影響するのかな?とか考えたりちょっと変な楽しみ方をしてました。


さてさて感想も書きます。

4作品を知っててミニアニメも許容出来る方なら楽しめるかもしれない作品ですね。欠点は4作品の世界観を壊したくない、4作品のどれ1つも知らない等の方にはつまらないかもしれませんね。
つまり『ファンの為の作品』だと私は感じました。

…同級生に幼女や悪魔が居るってどんな感じだろう(笑)鬼っ娘メイドや他クラスには戦闘メイドも…って設定、強いな。
しかし『アインズ』も大概だが『ラインハルト』はチート過ぎる。


ギャグ作品としても楽しめましたがキャラの組み合わせやCVの組み合わせ、作品を知ってれば笑いどころが多々あったり、かと思えば#5のED曲『Hollow Veil』が流れなぜかしんみり展開に…、ED曲後の1枚絵もコラボ作品だからこそ描ける組み合わせなど本当に贅沢な時間を楽しめました。
『ラム』と『コキュートス』の組み合わせは意外な笑いが産まれ、CV『小林 裕介さん』と『高橋 李依さん』は『スバルとエミリア』と『グランツとめぐみん』で趣き深かったです。
『グランツとめぐみん』の絡みは絶対意識したな、『エリスとシャルティア』の【パッド】も(笑)

後半では『このすば』の『駄女神(アクア)』の立ち位置が危うくなり『クリス』が!?
『カズマ』はこの世界でも『クズマ』加減を!?
だからかも知れないが『スバル』が凄くまともに見える。『アインズ』も『このすば』のキャラ達の扱いも笑えた。
ただ今回『カズマ』のスティールは不発多し。2期では誰かのパン○をやるのか!?

空席もやはり意味があったみたいでラストに「今日から転校生が入って〜…(終了、2期へ)」
と、2期も凄く楽しみな作品です!






『ゆんゆん』、この世界でもやはり扱いが…(泣)

2期で3組にも転校生が来ればいいね(汗)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(2019:12/12更新)

2020年1/14から第2期が放送決定ですね。
今から楽しみです!
なんと転校生はティザーで紹介されましたが『盾の勇者の成り上がり』のキャラクターに決まりました!このキャラ達がカオスな連中とどんな効果をもたらすか、楽しみですね。

3組には果たして転校生が来るのか…??



しかし『異世界かるてっと』ですけど『盾の勇者の成り上がり』のキャラクター足したら5作品ですよね?『五重奏』や『クインテット』…作品的に『異世界くいんてっと』とかにならないのかな?

後は2020年4月から『RE:ゼロから始める異世界生活』の2期が始まりますがその場合『異世界かるてっと』の世界から一時離脱するのかな?…って別世界の話だから関係ないか(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

くらべてみよう♪♪

<2019/6/29追記>
最終話まで見終えました。
感想は変わらず。

あ、でも。
あの白塗りの先生。「だぁーね」の子安武人の人。
あれはなんか病みつきになりました。
それでもリゼロを見ようとまでは思いませんでしたけど。

人気四作の主役級揃ってるだけあって声優さんが豪華でしたね。


<2019/6/13初投稿>
視聴中なので評価はデフォルトの3.0です。

「オーバーロード」
「幼女戦記」
「この素晴らしい世界に祝福を」
「Re:ゼロから始める異世界生活」
異世界転生ものとか転送ものとか言われるジャンルの人気四作を集めて、学校を舞台に、三頭身キャラでおまけアニメ。

ということのようです。

もちろん各作品、設定も背景も異なるので無理矢理集めました。
という設定。

ストーリーも、10話まで観ましたがあるようでない。
ようです。

ファンアイテムなんでしょうね。

四作のうち、リゼロは1話しか見たことないのですが、他三作は全部見てます。
その三作は結構好き。


感想。

この手の異世界ものってキャラを気にいるかどうかが大きいんだな、と再認識しました。

1話でやめた方のキャラクターはやっぱ受け付けない。
つまらないと感じてしまう。
これは、元を見てないからではないですね。
他の三作の人たちとついつい比べてしまうので、一作の方々のこと自分は生理的に無理なんだなとよくわかってしまいました。

もしかしたらクロスオーバーで相互に宣伝、みたいな効果も狙ってるのかもしれませんが、私の場合はこれで「見よう」という気は全く起きず。

そして本作、面白いかとなると「それはおまけアニメですから」としか・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

77.0 12 魔族でコメディなアニメランキング12位
異種族レビュアーズ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (438)
1884人が棚に入れました
ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は……嬢のレビュー!?あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達への“お役勃ち"情報として提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし!今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。

声優・キャラクター
間島淳司、小林裕介、富田美憂、湯浅かえで、M・A・O、小山百代、礒部花凜、日野まり、松嵜麗、日笠陽子、加藤祐梨、貫井柚佳、小市眞琴、井澤詩織、田中貴子、高森奈津美、八百屋杏

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「下品こそこの世の花」、或いは誠実への情熱。

アニメレビァーの笠さんが異種族レビァーズをやってくれると聞いて!。


~♪

(BGMツァラトゥストラはかく語りき)


みなさん、こんにちわ。本日は今期屈指の意欲作「異種族レビュアーズ」について語っていこうと思います。今回は作品の各論につきましては、他の方も語っていらっしゃると思いますので、本作の何が一番重要で、本質なのか語っていきます。


今回のレビューのタイトルの副題をいぶかしく思われた方もいらっしゃると思います。この副題は、ニーチェが著作につけようと考えていたものでして、今回のBGMも合わせて、本作の重要なポイントは、ニーチェの思想における誠実さの重視に通じているからであります。


何を言ってるんだ!、これは只のスケベアニメやろ!という非難をされる方もいらっしゃると思いますが、まぁまぁ冷静にお聞きください。作品が内包している思想とは、何も作中で哲学や思想について議論している物をさすわけではありません。いかなる人も、別に哲学を勉強しないでも価値の優先順位、意味の有無について自然と判断しているものです。即ち、作品においても言明されずとも、自然と制作者が身に付けてきた無意識的な価値観、思想を反映しており、多くを語らずとも語っているのであります。


少々横道にそれてしまいましたね。では、本筋に戻りましてニーチェが語った誠実さとは何か?。それは形式に堕した道徳を捨て、裸になって自身と向き合い、率直かつ情熱的に誠実さを追求すべし!というものなのです。


本作は、偽善、責任逃れ、忖度、不誠実が横行している現代日本において、そういった悪徳が最も蔓延っているスケベの世界の中で、大胆にも瞠目すべき誠実さを貫き通した作品なのであります。


そのことはopの歌詞の幕開けから明きからですね。「スケベが大好き!」。なんと率直で隠し事のない誠実な叫びでしょうか…。私はこの時点で感服いたしました。男なら、いや実は女性だってスケベが大好き、これこそ人類全てに共通する真実ではないでしょうか!


そして、彼等は更に先に進むのです。「エロいこと好きならば、種族超えた仲間さ!」。この言葉は、グローバル社会である現代においてなんと気高い叫びでしょうか。スケベが大好き、この人類共通の想いで繋がれば人類融和という夢も幻ではないのです。違いではなく、共通するところに目を向けるべし!。多様性の尊重などという単なる言葉ではなく、この精神こそ今後世界において重要になっていくでしょう。


更に、本作は一般エロアニメというジャンルの中でも他を圧するスケベに対しての誠実さを誇っています。他作品は、あくまでスケベは要素に過ぎませんでした。あるものはラブコメ、あるものはバトルという形式を表面上とり、本当はみんなが見たいスケベはオマケ的に示してきたに過ぎません。こういうった作品の中にも勿論優れた作品があることは否定致しません。しかし、スケベに対して誠実であったか?というと疑問であります。


そこで本作です。本作にスケベ以外の何がありましょうか?。何もない。純粋にスケベを追求しているのです。繋がってるところが映らないだけで完全に本番なのです。胸糞悪い要素もなく、実に爽やかですらあります。逆にこっからどう進んだらいいのか?と心配になるほどです。


ここまで語れば本作の重視さが皆さんにもわかっていただけたかと思います。各話における、ここヌキ!ポイントなどの詳細につきましては、近いうちに刊行予定の私の著書「始めにスケベありき」でのべたいと思います。本日はお付きあい頂きた、真にありがとうございました。


インタビュアー「はい、本日は世界的スケベ学の権威、スケベフスキー博士のインタビューをお届けしました。皆さん、ご興味を抱かれたら是非ソフトの購入をお考えください。(何言ってんだか全然意味わかんねぇ…。帰ったらメイドリーちゃんでヌこう)」。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

KANO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

KBS京都と共に完走しました

今季一番の話題作品
相次ぐ地上波の放送中止があったものの
KBS京都は最後迄放送してました
3月以降放送していた局もあり、近畿のローカル局は
少し緩いのかな?
私は家庭事情から配信で観てましたけど…

1話の人間とエルフの観点の相違は結構笑えましたが
後のエピソードに関しては
良く色々考えるな〜っと思う程度で流し見でした
流石に続けて観るのは飽きると思いますが…
人によるのかな?

女性声優陣は本当にお疲れ様でした
今季の富田美憂さんは良かったです〜
本作のクリムとドロヘドロの恵比寿、最高です!
クリムのアフレコ現場を観たいと思ったのは
私だけじゃない筈!

世界的に賛美を受け、非難を浴びる作品内容ですが
私はたまには良いんではないかと思います。

一つ気掛かりは、ミツエさんの登場が比較的多く
感じましたが、制作スタッフにエルフが
混じっているのかな?(^^)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 40

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オキニの嬢は誰ですか?

この作品の原作は未読です。
この作品ほどタイトルから内容が想像できない作品も珍しいのではないでしょうか^^;?
とみたんやM・A・Oさんが出演すると知っていたので、視聴は決めていましたけれど、こんなにも家のリビングで見辛い作品も久々な気がします。


ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、
あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。
そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。

足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、
ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。
決着の方法は……嬢のレビュー!?

あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、
他の仲間達への“お役勃ち”情報として提供していくスタンクたちの活躍は、
まさに性戦士のごとし!今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走後にwikiをチラ見しましたが、改めて見るとサキュ嬢が相当数登場しているんですよね。
サキュ嬢が相当数登場しているということは、それだけ沢山の声優さんが出演しているということ…
惜しみなく声優さんを投入するスタイル…こういう気合いは個人的に大好物です。

こちらもwikiで見たのですが、コミックス第2巻にサキュ嬢の人気投票が収録されていたんだそうです。
どんな順位が付いているか気になりますよね^^;

1位 アロエ:フェアリー専門のサキュバス店「花蜜」の店長兼受付嬢。
2位 エルマ:淫魔店「エルフのおやど」所属。エルフのサキュ嬢。
3位 みー:淫魔店「ニャンニャン天国」所属。キャットガールのサキュ嬢。
4位 アイシャ:淫魔店「単眼倶楽部」所属。桃色のロングヘアと緑色の単眼を持つサキュ嬢。
5位 エルドリー:淫魔店「有翼人エルドリー」所属。カナリア色の翼を持つ有翼人のサキュ嬢。
6位 エルザ:淫魔店「性転換の宿屋」でクリムが指名したハイエナ獣人のサキュ嬢。
7位 ギニー:乳牛系ミノタウロス店「牛乳牧場」所属のサキュ嬢。
8位 オクパ:淫魔店「海底神殿」所属。ダゴン(タコ)サキュ嬢。
9位 ティアプレート:火山地帯にある淫魔店「女体焼肉火竜サラマンダー」所属。サラマンダーのサキュ嬢。

こういう結果だったようです…^^;
アロエは受付嬢でサキュ嬢じゃないにも関わらず1位を獲得しました。
因みにCVは日笠さん…でもコミックスだから声優さんによる補正係数はないでしょうから、純粋にキャラの魅力が勝っていたのでしょう。

種族が違うと、女性に対する見方が変わるのは面白い設定だと思いました。
例えばエルマ…エルフのサキュ嬢で到底500歳には見えない容姿の持ち主なのですが、人間以外の他種族からは全然人気が無いんです。

その違いを如実に感じるのが齢50歳を超える人間のサキュ嬢…
年齢というより容姿そのものに私は魅力を感じ得ないのですが、他の種族からは大人気なんですよね。

この作品を語る上で、内容的に攻めのスタイルを貫いたことは是非とも触れておきたいところです。
20年1月31日にストリーム配信の大正から削除した北アメリカを皮切りに、2月7日にはTOKYO MXが「編成上の都合」として第5話以降の放送が中止となり、2月18日にはサンテレビでも同様の理由により第6話以降の放送が中止となりました。
ですが「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざがあるように、岐阜チャン、びわ湖放送、奈良テレビ放送では放送が発表されたようです。
2話連続だったり、集中放送だったりと形式はバラバラですが、個人的には折角制作した作品が日の目を浴びないのは勿体無いので良かったと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「イこうぜ☆パラダイス」
エンディングテーマは、「ハナビラ音頭」
どちらもスタンク(間島淳司さん)、ゼル(小林裕介さん)、クリムヴェール(とみたん)が歌っています。

1クール全12話の物語でした。
こういう作品は決して嫌いじゃありませんが、複雑だったり難しい種族は厳しいだろうなぁ…と思いました。
やっぱり普通が一番…なんだと思います。
作り手の皆さま、本当にお疲れ様でした^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

71.2 13 魔族でコメディなアニメランキング13位
スレイヤーズ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (296)
1821人が棚に入れました
天才魔道士リナ=インバースはひょんなことから、剣士ガウリィとアトラス・シティに向かう旅に出た。二人をつけ狙うゼルガディスの目的は、魔王シャブラニグドゥの復活にあるらしい。魔王とは一体、何者なのか?その企みは?

声優・キャラクター
林原めぐみ、松本保典、緑川光、鈴木真仁、子安武人、石川悦子

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

これぞファンタジー! 呪文も書いてみるw

ファンタジーと言えば、このタイトルを挙げない人はいないのではないでしょうか。
また同様に、林原めぐみの代表作としても挙げられるタイトルだと思います。
今回、あにこれでレビューを書くという事がなければ
観直す機会はなかったかもしれないので、改めて観直しましたが、
今観ても、やはり素晴らしかったです!
世界観や各種設定が実に完成度が高く、深く練りこまれています。
特にファンタジーにはつき物の魔法に関しては、結構な種類があり
それらの呪文となる難し気な言葉も、よく考えついたなと感心せざるを得ません。
ファンの方は、この呪文を覚えようとした経験があるのではないでしょうかw
特に代表格であるドラグ・スレイブの呪文はね♪
て、ことで!下記にちょっとだけ呪文を書いてみますかw
ちなみに「存在」は「もの」と読んで下さい。
 
【ドラグ・スレイブ】
黄昏よりも暗き存在、血の流れよりも紅き存在
時の流れに埋もれし、偉大なる汝の名において
我、今ここに闇に誓わん、我が前に立ち塞がりし
全ての愚かなる者に、我と汝が地から持て
等しく滅びを与えんことを。
ドラグ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海にたゆたいし、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】(完全版)
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海よ、たゆたいし存在、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ラ・ティルト】
永久と無限をたゆとうし、全ての心の源よ、
尽きること無き蒼き炎よ、我が魂の内に眠りしその力、
無限より来たりて裁きを今ここに。
ラ・ティルト!!
 
【リカバリィ】
聖なる癒しの御手よ、母なる大地の息吹よ、
願わくば我が前に横たわりしこの者を、
その大いなる慈悲にて救いたまえ。
リカバリィィィ!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

たこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ラノベの金字塔

90年代を象徴するあらいずみるいのファンタジー作品。

ライトノベルのアニメ化のパイオニア
気が強い美少女が戦うってのはこの時代かなり多かったけど
今と違って露骨に萌えに走ってるわけでもないので幅広い年代にウケたんじゃないかな。
でも当時少年だった私は美少女戦士的なものに偏見があってあまり好きじゃなかったけど流行ってるから見ないわけにはいかないし…という複雑な気分で見ていた。
林原閣下の伝説が始まったのはこのへんからだったような

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

おちゃらけた主人公と一見、冷静だがバカな騎士。それを取り巻くパーティーの冒険劇!

(2013.5/18)
リアルタイムか再放送で観ていた記憶はありましたが、内容の方は残ってなかったので、再度視聴しました。

10話までは、良かったと思います。中だるみが無くて^^; しかし、それ以降から19話ぐらいまでは冒険の道中を描いた日常回なので観ていて飽きてしまいました。
特にセイルーンの正義感や、リナの自由奔放すぎる性格などが鼻についたので(-_-;)

声優に関しては90年代を代表する林原めぐみさんや、サイバーフォーミュラ・SLAM DUNKなどで活躍し、現在放送中のフォトカノでは名演技?を演じているグリリバさんが良かったです。


{netabare}レゾが今作の悪役として君臨していますが、コピーの方を最後にもってくるのは個人的にどうなんだろう?とも思います。
まぁ、そこは偽物が本物を超える事で生み出される自己満足を描く事で悪役らしさに拍車をかけたんでしょうね。{/netabare}

てっきり私の印象に残っていた悪役?は、ナーガですが1期では登場しないんですね^^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

77.5 14 魔族でコメディなアニメランキング14位
魔王城でおやすみ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (429)
1739人が棚に入れました
かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した──。囚われのスヤリス姫は、檻の中でつぶやく。「…寝る以外…することがない」牢をこっそり抜け出して、よりよい安眠を求め魔王城を…探索!?自由気ままな人質姫が魔物たちを巻き込んで好き勝手!! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディ!

声優・キャラクター
水瀬いのり、松岡禎丞、石川界人、小林親弘、下野紘、小山力也、高橋伸也、山根雅史、相馬康一、大原さやか、黒田崇矢、大塚剛央、大橋彩香、諏訪部順一、佐倉綾音

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王城地下牢の宿屋化計画

魔王にさらわれたスヤリス姫が、魔王城の牢屋に幽閉されますが、あまりの睡眠環境の悪さをどうにかしようと立ち上がり、魔王城内をうろついて快適な睡眠を追求していく癒し系ギャグアニメ
魔王城の牢屋はどう考えても快適なわけないので、面白いテーマだなーって思いました
魔王軍って言っても全然悪者感がない気の優しい人達なのでシリアスな場面なんてありません、安心して見られるいいアニメですねー!

私は結構好きな作品です。
スヤリス姫はもちろん、魔王、悪魔神官が好きです
まだまだ原作ストックはありますし、2期制作の可能性もありますね。
でびあくまは本当に可愛い。一匹欲しい

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期、貴重なギャグアニメ枠(笑)

何故か10月クールは、ギャグ作品が少なかったです。
たしかに「神様になった日」の前半はギャグ全開で、これはこれで困ったものなんですけど…"(-""-)"


で、この作品。

一言で言えば「ファンタジー風味のよく考えるとちょっとグロい日常系ギャグアニメ!」全然一言にまとまっていません(*^▽^*)


人類に対する脅迫の一環で、魔王軍が、人類にとって大事な大事なお姫様=スヤリス姫を誘拐!!
ところがこのスヤリス姫様、メンタルが異常にタフな上に、
人質として捕らえられた、魔王城がけっこう理想的な居場所!

この魔王城での生活環境をもっと理想的に改良することで、
思う存分、安眠を得ようと奮闘する、
スヤリス姫の日常を、細かいエピソードでつないで行くのですが、
最初観た時は、このままの展開力の無さでワンクール、もつの?って思ってたんですけど、
もってしまうんですねえwwww

エピソードはそれぞれ、
安眠のためのアイテム入手や工夫がメインの「クエスト」なんだけど、
それ以外の「クエスト」も挟まれていて見飽きないし、
人質だとはいっても、
魔王城においては、傷つけちゃいけない貴重な存在だから大切に扱われているし、
スヤリス姫の自分勝手な行動を魔王軍の誰一人として止められないし、
スヤリス姫は万一っていうか何度も死んでも、
ちゃんと魔法で生き返らせてもらえるし。

爆笑って感じとは違うけど、夜中にニマニマしながら、
魔王城の魔物たちがアタフタしているのを、眺めている感じです。
最初の頃は、魔王様に露見しないように、魔王軍の幹部たちが苦心してたのに、
いつの間にか、魔王様自身が、スヤリス姫に翻弄されてしまっててww
特殊な環境でも日常系ギャグアニメがちゃんと描かれていて、楽しく観続けられました。


それと、
スヤリス姫って、
実は人間界では、仕事漬けな上に、王族にふさわしい言動を強制されていて、
たぶん日々の、多忙な上に格式ばった生活にうんざりしていたんですよね。

たまに出てくる王妃様のお説教の回想シーンとか、
実はとってもかわいそうなんです。

それと、1回、魔王様に宿題を課されて仕事モードになったとき、
すごいスピードで書類の処理をしてしまうの、
面白かったけど、
だからこその、人質となった現状とのの落差の大きさ。

なるほど、もうお姫様稼業は嫌なんだ、死ぬほど眠りたいんだ~っ、
もう人間界に復帰なんてしないで、ぐうたら人生をまっとうしたいんだ~
って、すごく納得できてしまいましたww


・・・おまけ。
{netabare}最後の2話は、いっぺんにおまとめ放送w
スヤ姫、影武者を仕立ててみたら、ポンコツ過ぎたのに、
ちゃんと自分で、人間の世界から救出しちゃうんだw
それで、わざわざ人間界にちょっと戻って手に入れた毛糸のパンツ、
デビちゃんたちに履かせて、気持ちよく安眠(*^▽^*)
ホントに魔王城が、居心地よくて好きなの、よ~くわかりました!
人間世界の世知辛さや煩わしさ、本当に嫌なんだね~って、
なんか最後まで一貫していて、わがまま素敵な姫様でした!!{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

何度も言ってますけど・・・!

原作未読。最終話まで視聴。

あにこれで何度も言ってますけど・・・、『水瀬いのりさんと早見沙織さんが共演している作品は、間違いなく面白い説』は、今回も実証されましたね。

魔族にさらわれた人間のお姫さまの、魔王城での勝手気ままな生活を描いたコメディ。

{netabare}睡眠欲を満たすために、なかなかに鬼畜なお姫さま。
そんな傍若無人なお姫さまに振り回される、心優しき魔族たち。
そして、ちょっとおバカな勇者。{/netabare}

出オチ系の作品かと心配していたんですが、終わってみれば、ハズレ回無しの安定感抜群な作品でした。

特筆すべきは魔王役の松岡禎丞さんをはじめ、豪華な共演陣。
テンポの良い掛け合いが絶妙でした。

最終的に。今期一番楽しみにしていたと言っても過言ではないレベルの作品でした。
第2期制作を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

77.1 15 魔族でコメディなアニメランキング15位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (465)
1482人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

面白いですが作品の評価は2期が来るかですね。追記2期決定ですね。

 キャラや演出で魅せてくれました。かなり面白かったと思います。それぞれのエピソードについてちゃんと数話ごとに完結していく構成なので、飽きなかったんだと思います。

 冒頭のスタートからはアルファを初めハーレムものになるかと思いきや随分変わった展開の仕方でした。「ワンパンマン」的といえばいいのでしょうか。すべての努力を相対化してしまう、滑稽な部分に面白さがあるのでしょう。

 主人公ではなく、どうやらアルファの正体とか裏の歴史に謎があるようで、その部分を楽しみにしていますが、終わってしまいましたね。

 面白さでは評価できると思いますが「作品」としての評価は難しいですね。アニメとしての完結は放棄した感じです。ただ、20話を初めからやるのだから、勝算があっての事でしょうし2期の期待も出来そうですので「作品」評価はまた後程ですね。

 ですので、アニメとしての評価はストーリーは割り引くしかないですね。キャラは非常に良かったです。出てくる女性キャラたちの苦悩がもう少し深掘りできていれば、すべてを無意味にしてしまう主人公との関連でテーマ性が出たかもしれませんが、そこは機能せず、むしろギャグになってしまいました。

 EDの曲は良かったですね。やっぱりアルファの声がいいかなあ。止め画がちょっと手抜き感がありました。本編の映像の使いまわしでいいので動かしてほしかったかなあ。


追記 2期決定したので評価少しあげます。なお、原作の小説の方、全部買っちゃいました。オバロくらいあるのかと思ったらまだ05までなんですね。それでも、話の展開が意外すぎてかなり面白かったです。なろう、ではもっと先まであるんでしょうか。ただ、やっぱり紙の本が読みやすいので新刊どんどんだしてください。

 で、1期のOPって…ひょっとして…???



4話 面白過ぎて草。演出もいい。異世界という分類を越えて良作の予感。

{netabare} いや、構成も演出もキャラ作りも最高です。1話1話の話の展開が明確でそれぞれのエピソードに見せ場もあるので、本当に見ごたえがあります。1話の入り方も良かったですね。「世界最高の暗殺者…」的構成でグッと物語に引きこまれます。

 設定は開き直って、中世といいながら20世紀後半でなぜか電気がないという風情ですが、気になりません。舞台がストーリーにあまり関係ないからでしょう。

 そして3話から4話ですね。プリンセスの妹さん。最高ですね。劣等感とプライド、性格造形が見事に素晴らしいキャラを作っています。今のところ感情的に乗れるのはこの子ですね。姉に対する妹・弟、平凡な武術と言う面での主人公との共通性が今後どう活きてくるのか楽しみです。

 そしてシャドウガーデンという組織の再登場のカタルシスもかなりのものでした。主人公の勘違い設定があまりしつこくなければいいのですが、これでずっと行くのでしょうか?

 演出で瞳のアップを使うのが一貫しているのがいいですね。低予算対策かもしれませんが、効果的に瞳で感情や思惑を表現していますし、演出の力量を感じました。
 背景がペラペラな感じで低予算ぽいとはいえ、作画は丁寧だし、キャラデザはそれぞれのキャラに個性がありますし、演出が上手いので、全体としてはストーリーを楽しむ分には十分な画面作りが出来ていると思います。

 これだけの良作です。小説とコミカライズからのアニメ化ということで連載ものの欠点で、どんどん薄まってゆく危惧はあります。是非アニメ版での完結で構成させてほしい。続きがあるにせよ、1期で一応の目標を完結させてほしいです。

 OPがちょっと面白いですね。本当にストーリーに関係するんでしょうか。現世にシャドウガーデンが来たら面白そうです。イメージだけかな?{/netabare}


5話 「ルルーシュ」+「魔王学院の不適合者」そこに「オバロ」のプレアデスがくっついた感じでしょうか。つまり、面白いです。

{netabare} 配信時間が楽しみな作品は久しぶりというより、初めてかもしれません。ちょっとはまってしまいました。

 背景美術が安っぽいかと思ってましたけど、改めてみるといいですね。低予算かと思いましたけど、結構いい感じです。実際、止め画は多いので潤沢に予算があるとも思えませんけど、細かい演出に見るべきところが多いです。
 王女様(妹)が落ちる剣を掴むシーンとか心象映像としてなかなか見せていました。なかなかの画作りだと思います。EDも止め画ですけど演出で魅せてますので、工夫が上手いんでしょうね。

 その、EDとかOPなんですが、王女様が登場してないということは、ゲストキャラなんですかね。モブでもいいので絡んでほしいなあ。

 それにしても「アイアム〇〇〇ッ〇」は大笑いです。この外連味は「魔王学院の不適合者」を思い出します。印象としてはキリト君っぽいですけど、ルルーシュの「ゼロ」のほうがイメージが近いですね。
「ぷれぷれぷれあです」的なスピンオフもいつの間に始まっていましたので、「オバロ」のプレアデスは意識はしていると思います。

 スピンオフは下手をすると作品世界がメタ的になってしまい、本編の真面目な部分が楽しめないので、もうちょっとずらしても良かった気がします。{/netabare}


10話 やっと本性が現れました。本作はエロギャグアニメですね。

{netabare} キャラ作りのための少しシリアスな展開もありますが、ここまでやられるとさすがにわかります。そう、つまり本作は真面目にやっているように見せかけたエロギャグアニメということでしょう。時代考証とかやる意味はゼロです。何でも有りですね。

 やっぱり作品のコンセプトはオバロと似ている気がします。ただ、オバロより更に、エロギャグが強めということで。俺TUEEEがオチになっているのもオバロっぽいです。
 本作はそれに加えて、各ヒロイン毎のエピソードが面白くできているのが、いいですね。

 本作は真面目に考察してはいけない、エンタメ作品の位置付けで楽しませてもらいます。10話はちょっとふざけすぎですけど。{/netabare}



13話 あれ?続くの?アルファが重要な役みたいですね。

{netabare} なんか続く感じですね。かげじつが作られてたので力は入っていると思ってましたが…なんか、作画もいいし、キャラも女ばっかりなのにあまり混同しないし。
 あれだけ複雑な髪型の作画が破たんしないのは、CG技術?最近ほとんどのアニメの作画ってモデリングになったのかなあ???それにしては、遠景でも破綻がありません。うーん。やっぱり単なるCGペイントっぽい感じです。いずれにせよ、本作の髪の毛の作画は本当に良いです。「明日ちゃん…」みたいな動きのレベルの高い良さではないですけど。13話、イプシロン良かったです。デルタもいいですけど。

 最後の赤い画面の演出も、出崎演出(低予算アニメを逆手にとった止め画の演出。予算関係なく意図的にも使います)っぽくて良かったですけど、そこは線画で行こうよ、という感じもしました。

 この先続くと思わなかったので、2022年のベスト10に入れませんでしたが…うーん。どうしよう?エンタメとしては優秀でも深みがなあ。アレクシア王女の深掘りが出来ていればなかなか、良かったと思いますが、どちらかといえばギャグよりですからねえ。

 アルファがなんかありそうですね。前から出番がもっとないかなあ、と思ってましたけど、あのツンがいいです。アルファの過去に何かあったとしても、うーん、物語上の展開は楽しみだけど、深みにつながるか…あるいはエンタメ極振りでいくか。{/netabare}


17話 なんか中世世界みたいな設定を守る気が無くなってて草。話が進むたびに現代的になってる?

{netabare} 宿泊施設はビジネスホテルだし、道路にセンターラインはあるし、化粧品のコンパクト、地下鉄、グランドピアノ…って挙げるのが恥ずかしくなるくらい現代じゃんという感じです。完全に遊んでますね。話が進むたびに現代的になっている気が…

 これもギャグだとしたらなかなかのセンスです。それにしてもキャラがいいなあ。王女様かわいい。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

中二病を極めし者

【紹介】
古代文字とか、二つ名とか、古の遺跡とか、黒マント集団とか、コロシアムとか、戦ってる最中に雷鳴とか、炎に包まれるとか、選ばれし血とか、アトミックとかエモいよね・・・?
横文字の言葉とか、それっぽく発音できたら超カッコいいよね?
そんな中二病の男子が憧れる「カッコいい」が詰まったアニメ

【感想】
最初は中二病の夢の塊に話を後からくっつけた感じっていう印象だったけど、実は中二病の本質をよくとらえた作品で、突き抜けたこだわりが感じられて良い作品でした

主人公は中二病から卒業できず周囲から浮いていることに寂しさを感じているところがあって、彼の夢が現実になったファンタジー異世界にきても浮かれっぱなしってこともなく、周りが中二病設定に合わせてくれていると勘違いしているなど、どこか現実的な思考を捨てきれてない部分があるんです、でも周りが合わせてくれてるんじゃなくて、自然と中二病的においしい展開になっているだけ
この中二病にツゴウノイイ世界は、中二病を拒絶する世界に寂しさを感じている主人公へのプレゼントみたいなものなのかなって思った

私には中二病の感覚がわからなくて主人公の気持ちに共感できないし、まったくカッコいいと思えないけど、主人公のアイデンティティがぶれずにしっかりしているのは凄いと思ったし、まじめとふまじめの緩急がちょうどよくて面白いアニメでした!

【主人公が陰の実力者にこだわる意味とは?】{netabare}
陰の実力者って主人公のアイデンティティを作るのに結構よく考えられた設定だと思いました

まず、なんで主人公が「影の実力者」にこだわるのかっていうと、自分に自信がないからなんですよね

中二病男子は妄想の世界では最強・・・でも現実世界ではだれにも注目されないただのモブ・・・つまり現実の自分に自信がなくて物語の主人公になる度胸が彼にはないのです

人々からの賞賛を、ヒロインからの愛を、敵からの憎悪を、真正面から受け止める自信がない、人と向き合うのが怖くて仕方ない、みんなの中心に立って主役になる自分がイメージできない、だから影の実力者じゃないとダメなんです

女性キャラの扱いにも主人公の劣等感が見えている部分があって・・・

シャドーガーデンは掘り下げがほとんどされてない地味な主人公の手下、彼女たちの役割は人々に知られないモブ主人公の活躍を見届けること、目立つのは嫌だけど、ちゃんと見てくれる人がいないと心が満たされないのでしょうね

これに対して姫様達の役割は主人公のステータス、勲章っていうのかな?
「姫」「強い」「美少女」「高嶺の花」と絵にかいたような「勝ち組」で「ハイスペック」、たくさん掘り下げてとても魅力的に描いていますが、そんな魅力的な女性が主人公に惚れて、でも主人公は特に興味を示さないことでそのハイスペックな女性を踏み台にして主人公の立場・価値が高くなっているんですよ、これで両想いになったら「対等」になってしまいますから

「美少女と両想いになってイチャイチャしたい」
男性なら誰もが思い描きそうな夢

だけど彼は女の子とのイチャイチャよりもカッコいい自分が優先だった
え?それってただ子どもなだけなんじゃないの?

違うんですよ

彼は第一話から「周りはどんどん中二病を卒業していったけど自分だけは中二病のまま」っていうことをモノローグで語って寂しがっていました

つまり彼はまだ子どもなんじゃなくて、それが彼の価値観なのです
それが中二病にどっぷりつかった彼の生き様だった
そういう確かな自分を持った主人公を一貫して描き切っているところが個性的で素晴らしい作品だと思いました

わたしにも中二の心があればもっと楽しめてたかなー?
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

禿げの実力者に なりたくなくて!

●【666】というお約束の刻印

主人公の性格がひねくれているためか物語も相応にひねくれていたようであります。

他のなろう系異世界糞作品に比べたら本作はかなりマシな部類に入るような印象を受けました。

{netabare}1話の掴みはかなり極上でありましたが、それ以降はやや失速気味で
耳付きの亜人種の取り巻きがうじゃうじゃ出てくる展開には辟易しつつも、
その一方で各種裏設定的諸要素には興味が惹かれるところあり、
トータルとしての印象は比較的良好であったように感じました。

性格に難がある主人公はモブについての持論を展開しますが、要するに
モブ=庶民を上から目線で見下し馬鹿にしているだけというのが
(裏設定的)本音のようであります。

この手の思想傾向を【優生思想】と言いまして、ヨーロッパの貴族たちが憑りつかれている
類の非常に偏ったものであります。

本作のテーマは「陰の実力者」であるため、リアルの世界でそれに相当する
種族=ヨーロッパの王侯貴族に関する諸要素をそれとなく描いている
のではないかと推測いたします。

「王族の血」、「教団」、「学園」、シャドウという「秘密結社」
ファンタジー作品でこれらの要素が出てきたとしても何の不自然も無いと考えられますが
ある特定のデザインで示される「魔法陣」、「魔眼」=【プロビデンスの目】、
そして【666】の刻印が示されるならば、見事なまでに彼らの思考回路を
完全再現できていると言って間違いないでしょう。

廚二病的な荒唐無稽な思考回路を再現しているようでいて、同時に
裏設定的テーマを完璧に描き出す「なろう系作品」はあまりに謎が深すぎて
理解が追い付きませんが、「魔眼」や【666】などの表現については{/netabare}
今後もお約束事のように繰り返されることだけは間違いないと言えるでしょう。


●糞アニメ界の陰の実力者、現る

なろう系の異世界転生ものと言えば糞 {netabare}作品で確定していると言っても過言ではない
くらい確実にその実績を積み重ねているように思えます。

糞作品を敢えて乱発する理由とは、TickTok運営がユーザーの個人情報をアルゴリズム解析
かけた結果得られた必勝パターン戦術に由来するものであると考えられます。

TickTok運営はいかにしたらユーザーを麻薬ジャンキーのようにTickTok中毒に
させられるかAIにより分析させ、得られたのは次のようなものでありました。

ただ当たり動画だけを並べるのではなく、パチスロのようにハズレの中に当たりや
たまに大当たりが組み込まれた動画配列パターンの方が、ユーザーの期待値は高まり
大当たり動画を見つけた時の満足度の効用が極限まで高まり、ギャンブル中毒にも似た
依存症的傾向が強まるというものでありまして、早い話がTickTok運営が情報解析に基づく
はめ込み洗脳情報工作をやっているというオチでございます。

そういう事情で米国ではTickTokを有害コンテンツ認定し、使用禁止を呼びかける事態に
なったわけでありますが、考えてみましたらこの手の情報工作ならば今時どこでもやっている
のが昨今の情勢であり、要はなろう系の糞作品乱発も似たような狙いがあるのだと
考えられるわけであります。

なろう系糞作品予備軍の中にあって比較的なマシな水準にある本作はユーザーから
当たり作品と認定され、トータル戦術としてなろう系異世界転生ものは生き残るという
のが制作サイドの狙いではないかとそのように推測いたします。

うる星やつらのリメイクのようにハリウッドでもリメイクやキャスティング失敗作品が
乱発されユーザーが制作サイドをぼろ糞に叩くような事態が数多くあるようであります。

ある説によればこの手のユーザーの失望は期待の現れでもあり、ハズレを引けば引くほどに
むしろ期待値は高まり、釣られやすい心理状態が形成されると言えるわけであります。

ユーザーとは情報を一方的に抜かれ完全解析される側のある意味情報弱者でありますから
制作に対し如何にマウントを取ってみたところで、情報戦においては圧倒的不利な状況にある
潜在的敗者であることは{/netabare}確定している事実であるように思えて仕方がありません。

●なるようになろう系
ここが中盤の折り返し地点であるかどうかは定かではありませんが途中経過の評価を示します。

天然設定的主人公のモブジョークや異世界天性お約束のエロネタが例えはぐらかしで
しかないとして、そしてはやりどうにも強すぎるハーレム的要素も含め、煩わしくないか
と言えば相応にネガティヴなものを感じずにはいられませんが、
{netabare} 教団の秘密としてスチームパンク的で錬金術に{/netabare}因んだ世界観を見事に表現できたことに
ついては大いに満足がいくものでございました。

単純に見て面白いというエンタメ性よりも異世界転生ものの謎を解くという観点で
視聴してる当方にとってはある種の「秘密の暴露」は加点ポイントでありますので
物語評価に加算した次第であります。

「サマータイムレンダリング」の主人公{netabare} にしても言えることですが、「目」が
何かおかしいみたいなことには極めて敏感な思考回路を持ち合わせた性分のため
本作の主人公の「片目」描写が所謂「魔眼」発動の【一つ目】小僧を意味するのだ
ということも当然のお約束パターンと認識する次第であります。

毎度毎度の【一つ目】小僧でありますが、それでも「法則」に間違いないか確認することは{/netabare}
重要なので結果は押さえておくべきでありましょう。

●発動する「スチームパンク」という奇策の惑わし
「サイバーパンク」というジャンルの作品の解釈が簡単というわけではありませんが
それに比べると「スチームパンク」作品の解釈はかなり難易度が高いものと個人的には
そう考えております。

{netabare} 【王族の血】という重要ワードにどのような意味合いが込められているのかについては
非常に興味深いものを感じておりましたが、見事に「魔人の細胞」というこれまた厄介な
概念を持ち出し、遺伝子操作という名の「錬金術」なるものを提示してこれを
謎の教団と結びつけるという展開は、中々に説得力があるように思えます。

異世界では当たり前の「魔法」とそれに関する小道具を「錬金術」という形に集約して
巧いこと描いている手法には大いに納得のいくところでありますが、アニメの知識が豊富である
専門家代表格の「岡田斗司夫」でさえ「錬金術」の説明については、ブレがあるようにも思え、
逆に言うならば「錬金術」とそれを「研究するとある機関」についての説明は、
それだけ相当に骨が折れるという話になるかと思います。

まずは「錬金術」のルーツを知り、それから「スチームパンク」作品の解釈を行うならば
かなりの部分が理解できるものと確信できますが、そもそも科学でもあり、
また科学とは別概念でもある大いに矛盾した「錬金術」というものをまともに
理解できるとしたら、それは正気の沙汰ではないということになるように思います。

急がば回れという言葉が示す通り、今は魔術的小道具、例えば「アーティファクト」のようなもの
それについての分析が肝要であり、もしも分析不能なら一旦考えるのをやめるというのも{/netabare}
一つの合理的な考えなのかもしれませんというのが結論でございます。

本作は主人公の性格を含め、クセが強いのがかなり厄介であります。




初回のインパクト、掴みは十分過ぎるものでありましたが、中盤戦以降も
今一つ盛り上がりに欠け、徐々に失速していってるような空気をも感じます。

そもそも本作は「異世界転生」ものに属するが故にやはり、{netabare} ある種のエロ描写は既定路線
お約束のやっつけ行事であると割り切るしかないのかもしれません。

肝心のメインストーリーの方は今一つ感満載でありますが、その一方で
教団・教会・学園に関する設定的なものについては、完璧すぎるまでの
リアリティをを感じずにはいられません。

召喚魔法には「魔法陣」が不可欠と言うのはもはやファンタジー界隈では常識過ぎる話で
ありますが、脱力的展開を意図的に?演出しつつもファンタステックな小道具の
扱い・描写がやけにえぐ過ぎるというギャップ感に軽く眩暈を覚えてしまいます。

一見してフィクションと見せかけて、実存する「教団」の話をさり気なく展開しくるという
このような作風はとてもクセがあり、曲がっていると言うしかないですが
「エクスカリバー」のくだりでクスリと笑わせるだけのエンタメ性?
それがあるためなお更のこと裏に秘められたテーマを読み取る厄介さについては
計り知れないものを感じます。

細かい設定ばかりに力を入れるも、話自体は大して動かない
こういう路線について行くのには相応の忍耐を要するように思います。{/netabare}


※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。

これ↑はよく目にする定番のテロップでありますが、
本作はまるでこの文言を逆手に取ったようなところが多分にあり
主人公の性格にしても言えることですが、かなりひねくれていて
恐らく今後予測不能な変化球的展開をするものと推測いたします。

そして「チェンソーマン」以上に残酷描写もあり得るものと覚悟すべきでありましょう。

4話にて事態は急展開を迎え、非常に興味深いキーワードが何気なく出て参ります。

{netabare}それは【王族の血】でありますが、「陰の実力者」と「謎の教団」とそれが関連するとなると
これはもはや「フィクション」の領域を軽く超越したような {/netabare}
究極の「ミステリー」であると考えるべきでしょう。




あまりに怪しすぎる異世界転生もの作品については徹底マークするのが当方の基本方針でありましたが
まさか「あたしのゴーストが囁いた」通りのヤバ過ぎる異世界転生もの作品がこんな形で検出
されるなんて全くもって夢にも思いませんでした。

本作については異世界転生ものアンチ程に注目すべき作品だと言えるのかもしれません。

本作冒頭から、当方の感性はビリビリとスパークしまくっておりましたが
エンディングロールが流れる時に奏でられた音楽=ピアノのメロディを聞いて
記憶にはまるでなかったはずの曲名なのに聞いた瞬間不意にこの曲は「月光」だなと
あまりにも唐突に自分でも不思議なくらいに直感冴えわたったのは、もしかしたら
何か特別な因果があったからなのかもしれません。

糞作品乱発し尽くしてアニメファンから半ば失望感以外にはなんらポジティブな心象が得られない
既に旬が終わったはずの異世界転生ものというジャンルにおいてなおかつ
その印象をすべて覆すが如くこのような反転攻勢を仕掛けてくる動きは
甚だ怪しすぎると思わざるを得ないわけですが、かと言ってこれを過小評価し
見くびり過ぎた結果として、手痛いバックアタックを受けただただ絶句するだけ
というのも極めて間抜けな話であり、ただ醜態晒すだけの完全なる負け戦にございます。

本作1話において観測された瞬間最大風速値は
「探偵はもう死んでいる」の域を軽く超越しておりました。
「探偵はもう死んでいる」は初回こそがインパクトがあり、それ以降はただただ失速していくだけの
結果は単なる残念作品でありましたが、本作がそれと同じ運命を辿るかと言えば
現段階では予断を許さないと言う以外に言いようがないのが現実であります。

異世界転生もの作品が今後も乱発されること自体は容易に予測できましたが
まさかこれ程までに過激な強襲を敢えてかけてくるとは予想だにしませんでした。

ここにいるすべてのアニメファンの皆さんに是が非でも言いたいことは
「異世界転生もの作品には重々気をつけるように」ということ
それに尽きるのみにございます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

70.7 16 魔族でコメディなアニメランキング16位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (348)
1322人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作者の地力が覗える

1話感想{netabare}
D&Dはよく覚えてないけど、T&Tでは明確に単純作業の繰り返しでは経験値は入らないと説明してたハズ。
一撃で倒せる蛇が無限に湧き出る穴を例に挙げてたと思うのだけど…詳しい方いらっしゃいませんか?
そりゃそうだ、経験値はあくまで冒険者の経験を数値化してるだけで熟練工の経験ではない。
攻撃ミスって反撃される可能性があるならまだしも、命中判定の無いT&Tでは妥当な判断かと。
で、この世界のスライム退治は危険を伴う行為(=冒険)だったのかい?というと…う~ん?
しかも倒したら魔法石に変わるって…今更って言われそうだけどアベル伝説設定もいい加減にしてくれないかな?とは思ったり。
ドラゴンもコロコロすると魔法石に変わるのかな?
更に300年の間に疫病の流行を食い止めたことがあるって…それシナリオ報酬入らないの?
ってか最初から不死者(イモータル)って…えええ。
そっちでは騒ぎにならなくてレベルMAXは騒ぎになるというのもよくワカラン。
このテの作品でよく思うのだけど、経験値減衰起きないんだ、それにしちゃあMAXレベルの必要経験値低すぎじゃね?エナドレ持ちは存在しないの?

と、ツッコミを入れたところで…ええ分かってますよ、そんなのナンセンスだって。
ただ気になるのは、それらを分かった上でパロディとして描いてるのか、天然で描いてるのか。
アリアハンでアバカムを覚えるのが元ネタだろうけど、例のコピペ(※)は知ってるのかどうか気になる。
前世は過労で死んだことになってるが、それはやりがいのある仕事だったのか、同じことの繰り返しでウンザリする仕事だったのか。
前者だったら未練があるだろうし、後者であるなら不老不死になって300年間スライム退治なんて前世と大して変わらない、いや前世より酷い地獄。
それが自覚できない主人公は知的障害なのかな?と思ってしまったり。
ぶっちゃけ「穴掘って埋める拷問を300年受けてたら、知らないうちにレベルMAXになってました」ってタイトルの方が個人的には惹かれたと思う。

実際人との接触は極力避けてたみたいだし、17歳の肉体でありながら恋話の一つも…無いの?
愛した相手が年老いて先立たれる物語なんてゴマンとあるハズで、まぁそれ言ったら退屈は死よりも苦痛って話もゴマンとあるハズで、そういうエピソードは…無いのかい?
あ、原作未読です。
確認のために視聴は続けるつもり、繰り返しになるけど「分かった上でのパロディ」と思えるなら良いんだけど、どうなんだろうねぇ?
前世でブラック企業勤めで精神が壊れたキチが転生先で人間性を取り戻す話──なら良いのだけど、キの字のウワゴトを聞かされるだけの作品が多いようなそうでないような。



ワカラン方は「小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた」でググって。
事実かどうかは知らんが個人的にはウソっぽいなぁと思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
う、うん?
スライムの精霊が何故人の姿?
頑張って好意的解釈すると…この世界は神様が実在してそれが人と同じ姿をしてるので、スライムの霊的上位存在も同じ様な法則が作用してる、とかか?
とはいえ、そうはいえ、生態や価値観は人間のそれとは大きくかけ離れてるモンじゃね?
親子の情があるとかセロリが嫌いとか、人間と同じ過ぎてなーんか違和感。
鳴いてるセミをパクっと食っちゃうとか、暗くてジメジメしてるところが好きとか、そういうの無いのん?
それこそ睡眠時間は要らないって種族が居てもいいワケで…。
モン娘系だとそういった人間とは違うギャップに拘るというか楽しむもので、それが2話段階では全く無くて肩透かし。
更には善なるスライムと悪のスライムが居るそうで…えええ、それ誰が決めたんだ?
えーっと、確か“神達に拾われた男”でも善人悪人判定装置みたいなのを疑問を挟むことなくシレっと出してて「ひえっ」と思ったことがあるのだけど、そういう所を気にする方のがおかしいのかなぁ?

まぁその、主人公は精神が壊れてて、異世界での生活で癒されてく話なのかなーと思ってたのだけど、親しくなるキャラが人外ばかりだと…その…“妖怪アパートの優雅な日常”みたいになりそうな危うさを感じる。
(人外の価値観を知る主人公は偉く、知らない一般人は愚かだという精神)
これを見てると途中で脱落しちゃった“くま熊ベアー”って結構マトモだったんじゃないか?と思い始めたりw


ところで余談、1話感想で触れたT&Tの続報?
同期別作品で「塔の攻略で外壁を登る」というネタがありまして、最近でも同じのがあった気がするのだけど思い出せない、何だっけ?
同時に元ネタも気になって「ドルアーガの塔のゲームブック(1986)かな?」と思って調べたら、そこで経験値無限稼ぎが出来るポイントがあって物議を醸したことがあったらしいことを知りました。
ああ、それがあったからT&Tのルールブック(1987)は口酸っぱく言明してたのかも?
ちなみに「不正をさせないシステムにのみこだわることは、読者への愚弄である」ということで落ち着いたみたいなんだけど、その結果現在はどうなったか見てみると…う~ん…。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
3話、巨乳ドジで無駄にお色気を振り撒く手品先輩みたいなエルフが登場。
ライカ役の人はどう思ってるんだろうwと思ってたら…ん?

その栄養ドリンクって本当に栄養ドリンク!?

ああいう世界なら日本の栄養ドリンクなんかよりずっと効果の高い(ついでに依存度も高い)ヤツとかフツーに出回ってそうじゃない?
それこそ村民がそこらに生えてる大麻の葉っぱ咥えながら野良仕事してたり、村の片隅で老人が水パイプふかしててもおかしくないワケで、あの世界では確かに栄養ドリンクであっても現代日本に持って来たら法律に引っかかる成分が入ってそう。
先人が全年齢向けとしてそういった部分を伏せて作った作品ばかり見てて、それの発展系を書いたら伏せた部分に気付かず地雷踏みかけてる様な恐さを感じる。
…。
いや待て、もうちょい考えてみよう。
あやしいビタミン剤で一財を築き、一国の王と思われる魔王が直々に頼みに来るくらい。
しかも最後は自分を見捨てた祖国に税金払いたくないから亡命するって…。
これ、作者だかスタッフは分かっていながらしらばっくれて書いてる可能性って無いかな?

エルフ「ち、ちがう、これはただの栄養ドリンクじゃ」アズサ「ムスビうそをつけ」スラ双子「ギギギ…」ベル「くやしいのうくやしいのう」
なぁんて展開が来たら1周どころか何周も回って面白いけど、どうかなー?

ってことで4話飛ばして5話。
麻薬王が新たな阿片工場を作ろうと思ったが、お上に目を付けられると面倒なので目立たない物件を当たったら地元住民(幽霊)が反対して居座りをしたので、懇意の他国の軍(魔王)に頼んで排除しようとする。
が、殺すのは忍びないのでファミリーへの入団を誘い、そこで麻薬王も一肌抜く。
厳しい入団試験の末ファミリーの一員となった幽霊は、他の地元住民への説得役という形で働くことになりました、って話。
恐らくそんなに間違ってない。
暫くはファミリーのメンバーが増える話が続くのかな?
早く他のカルテルとの抗争に移って欲しいトコロだが…えっ、そんな作品じゃないって?まっさかぁ。
ガワを可愛らしいものに変えてるだけで中身はヤクザモノと変わらない気がする、なにより幽霊が任侠臭いのがまたなんとも…そのうち鉄砲玉役やりそう。
しかもこの回、新たな情報として魔王は祖国で農業を取り仕切ってることが判明。
こ、これは…魔族の領地でケシ畑(本編では婉曲表現するだろうが)を始める前フリだったりしない…かなぁ?
やっぱこれ分かっていながらしらばっくれて書いてないか?
違うのかなぁ…確認のために見続けるのか…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
地方の抗争を諌めた功績を買われ、大組織の魔族組の組長と盃を交わすこととなったアズサ組。
族上がりのロザリーはそんな祝典に着てく服が無いとして特攻服を誂ってもらう。
そして送迎用のリムジン(リヴァイアサン)に感動しつつ魔族組の屋敷へ到着。
顔も知らぬ組長はまさかの子供で、川谷拓三役のハルカラが無礼を働いてしまいケジメ案件へと発展。
「子分の不始末はワシの不始末じゃけぇ」とアズサは組長へ直談判に向かうがなんやかんやで決闘する羽目に。
そしてアズサが勝ったと思ったら組長は突如アニキとしてアズサを信奉し出す。
実は組長は幼少の頃から御曹司として傅かれ、叱ってくれる人が居ず、アズサがそれになってくれたとしてご満悦の様子。
かくしてハルカラの不祥事も不問となり、盃の儀は恙なく行われましたとさ、めでたしめでたし。

というのが6・7話の大まかな内容、多分そんなに間違ってない。
よくあるっちゃある内容ではあるけど、なんていうんだろう…狙ってなのか、意図せず娯楽として収斂が起きたのか、昭和時代のくっだらない邦画と根っこが同じに感じるんだよねぇ。
私もそんなに詳しくないんだけどさ、一番星とか実写コ-タローまかりとおるとか実写ドカベンとか、あそこら辺。
7話の変装して魔王の部屋へ入ろうとするシーンなんて、植木等なら「衛兵に変装を怪しまれる→探りを入れられる→すっとぼける」のやり取りだけでコントを数分続けたんじゃないかな?
なーんていう、共通点を見つけつつ現代版へのアレンジ具合に思いを馳せながら見ると結構面白い…かも。

ただ、そういうのを抜きに純粋にこの作品だけで見ると…どうなんだろう。
先の植木等の例の様に、昭和映画は「あのスター俳優が出てる」という付加価値ありきの作りなワケで、それが無いこの作品で同じ様なノリをやられても…どうしてもキャラが弱い様な?
各キャラの見せ場が弱いというか、特性を見せ付ける描写が弱いというか。
特に個人的にはスライム子の「スライムならではの特性」を生かしたエピソードが無いのが謎で仕方ない、北斗神拳はスライム関係無いし。
というか見せるチャンスはいくらでもあったのに、それをしないことに「なんで?」と疑問符が付く。
例えば5話でベルを召還した時、風呂に水が張ってあったのは畑に水を遣るためとのことだが、普通にスラ子の水浴び用ってことではアカンかったのか?
また6話で長く漬かると溶ける温泉のエピも、実際スラ子が溶けて大変だとなるがスライムだからへーきアハハで終わると思ったんだが…なんでやらないんだろう。
ベルもハエになれる特性は登場時のみだし、ロザリーが薬草の生えてる所を見つけてライカが小型化してこっそり取って来るというのも、別に幽霊やドラゴンでなくても出来る程度でしかない。
で、そんなキャラ推しが弱い中で魔族の送迎用リムジンの運転手に強く自己主張されても邪魔に感じてしまったり。
キャラを掘り下げるよりも次々登場させて畳み掛ける方向を目指してるのかな、そういうのってスマホゲーが原作のアニメだけで充分だと思うのだが…。
出揃うだけ出揃ったら掘り下げるのかなぁ?

ところで魔王が女の子でしたって件、もうそっちのが普通って感じで何も驚きはしないけど、このデザインはどこか見覚えがあるぞ?
何だっけー何だっけー?と暫く悩んだ末ようやく思い出した、“ドクロちゃん”のサバトだ。
で、サバトちゃんの方がずっとキャラが立ってたワケで、ここでもまた余計に「キャラ弱いなー」って印象が強まることに。
結局7話までの段階でキャラが立ってるのはハルカラくらいで、けどそれも手品先輩の延長って感じでしかないのがナンとも…。


と、文句めいたことを書いてしまったので褒める点。
“ゆるキャン”の松ぼっくりの「コンニチワ」演出…なんて言うん?マンガだと写植じゃなくて手書きでちょこっと書く程度のセリフやオノマトペをアニメで音声で囁くヤツ。
あれがこっちでも使われてて、それは結構好きだったり。
ゆるキャンが起源ってワケじゃないけどゆるキャンのヒットを受けて取り入れたんじゃないかな?
こういうのは他の作品でももっと使って欲しいトコロ、コメディ作品に限るけどねー。
…と思ってたら7話、家族愛としてのキスシ-ンで「ジュテーム」が飛び出してさすがに不意を突かれたw
上記の様に昭和時代の映画を思い浮かべながら見てたせいかエマニエル夫人が頭に浮かんで、本編とのギャップに妙な笑いがこみ上げて来ました。
やっぱスタッフはその頃の時代の作品を意識してないか?違うのか?

あ、そうだ、それと6話。
温泉シーンが作画崩壊してるという声をどこかで聞いたのだが、え、そうか?
まず入浴の前に、長く漬かると溶けるという説明を受けてハルカラが溶けた姿を想像するシーンがありまして、そこは多分“崖の上のポニョ”のパロをやっている。
で、そういう前振りがあった上での入浴シーン、ポニョっぽさを匂わせた崩した作画にすることで「やべぇ溶けかけてる溶けかけてるw」と視聴者に突っ込み(突っ込みが悪いってことではない。「志村後ろ後ろー」みたいな楽しみ方)を入れさせる意図だったんじゃないかなー?
意図的にそうしてるのを作画崩壊と言っちゃうのはどうなんだろう。
「折角の入浴シーンが崩した作画でケシカラン」って意味なら分かるけど…あっそういうこと?照れ隠しで紛らわしい言い方になってただけか?{/netabare}

8話感想{netabare}
冒頭から爆笑w
「最近肉食ってないから怒りっぽい」って、ヴィ…某団体に喧嘩売ってない?大丈夫か??
めっちゃ攻めるなぁww
ま、まぁ人間じゃなくてドラゴンだしねってことで逃げ道は用意してあるけど、「それも所詮言い訳なんですけどねー」と最後に舌を出すようなこともしてて、ホントまぁ攻めること。
というのもAパート最後、ドラゴン二匹が夜中に倉庫の肉を貪るワケだけど、本当にドラゴン(人外)として扱ってるなら「ドラゴンってこんな生態なのか」で終わると思うんだ。
せめて貯蔵庫漁るのはどっちか一匹にして、もう片方がそれを見て呆れる様にすれば「人間だドラゴンだ関係無くマナーに背くことをしてる」ということを飲み込みやすいのに“敢えて”それをしない。
わざわざ二匹に肉を貪らせてアズサが怒るオチにしたのは完全に人間扱いしてる前提になってて、先の「人間じゃなくてドラゴンだしね」の理屈がただの言い訳であると吐露しているとしか思えない。
…本当に敢えてなのか単に何も考えてないのか、ここの判断は迷うところではあるけどヒントというかガイドめいたものはあります。
エルフのハルカラは「肉調達にイノシシをコロコロしに行くぞ」と聞いて何もリアクション無いの?と、疑問抱かない?
現代のエルフの一般的なイメージってどんなだか私も分からないし作品ごとに好きにすりゃあいいけど、これといって説明が無いなら菜食主義者だろうと思ってて「あれ?」と引っかかりを覚える人はそれなりに居るんじゃないかな?
で、本編ではハルカラは途中まで画面に映さずにスルーしてたんだけどとうとうAパート後半、みんなで猪肉を囲むシーンを入れることになりまして。
そこでそれぞれ肉を口に運ぶカットがあったのだけど…ハルカラだけ、な、なんと酒を呷ってる絵で肉を食べていない(と、それを眺めるロザリー)。
その後“引き”の絵になるがハルカラの前の皿はオムレツに見える様なそうでない様な?
こういう細かい所に気を遣ってるのにはちょっとビックリ、それとも偶然?
やっぱスタッフ分かってるんじゃない?分かっていながらすっ呆けてる。
(これで次回ハルカラが肉を豪快に齧ってるシーンがあったりしたら、その時は爆笑しよう)

で、前回の感想で書いたスラ子がスライム(の精霊)ならではのエピが無いという点も含め思うことは、ファミリーに人外ばかりを集めておいて人外っぽさはかなり抑えている。
作品が作品ならそれこそ先述の「肉食ってなくてイラつくドラゴン」に向かってエルフが低俗だと詰(なじ)る展開があっても良いハズ。
異種族間交流がメインテーマじゃないと言われればそれまでだけど、この触れなさっぷりは意図的なものだと確信して良いんじゃないかな?
なーんてことを思ってたさなかのBパートですよw

高原の魔女のニセモノが出たそうで、やれ簀巻きだ道頓堀の水は冷たかろうだと物騒なことを言う手下をなだめつつ犯人を捜索することに。
って、いや待って。
アズサの面って一般人に割れてないの?
フラタ村の連中だけ?…ただでさえ普通の人間と距離を置いた感じだったのに、より一層それが強まった印象。
でもって聞き込みに向かった先でブレンドSごっこをして犯人の居場所を突き止め追い詰める。
どうしてこんなことをしたのか動機を聞いてみたらニセ魔女の願望は「知る人ぞ知る存在になりたい」「有名になりたい」の両立で、それは矛盾してるとライカが指摘。
それに対しアズサは人間は矛盾してる生き物だと説明するという展開で──。

ただの人間とは距離を置いてるクセに人外に人間の倫理を当てはめて家族ごっこをしてるアズサが一番矛盾してるってw

視聴者にそういう突っ込みを入れさせる狙いか?
ひょっとしてこの作品って、人間不信だけど人の温もりに飢えてるという、ヤマアラシのジレンマというか木枯らし紋次郎的なテーマが根底に流れてたりして?
もしくは不老不死を選んだ時点で腹を括ったとか、300年の間に親密になった人間に先立たれて辛い思いをして「もう人間とは親しくしない」と心に誓った出来事があったりして?
まさか今後そういう話をやる前フリか?
ホラ、さ、日常系のアニメでも後半妙にしんみり来る展開入れる作品ってあるじゃん?その可能性は…どうだろう?


それはそうと昭和時代の映画になぞらえた解釈の方だけど、これも相変わらず健在。
「ただの人間=カタギ」「人外=筋モノ」と捉えると、アズサが距離を置いてるのも妙に腑に落ちる。
で、ニセ魔女は「あっしもアズサの親分みてぇにヤクザになって一旗上げてぇんでい」って配役で、そういう話も昔よく見たぞw
大概はカタギがヤクザの道に入っちゃいけねぇと反対するもんなんだけど…ああ、この作品では既に詐欺前科持ち&身寄りナシって扱いなのね。
だからといってただの人間をファミリーに迎えるのはイヤなので、準構成員扱いということで落ち着きました、というオチ。
地元の不良が密造酒で小遣い稼ぎしてる感じかな、あまり派手にやるようならアガリを要求することになるとハルカラに釘を刺させてエンド。
ってか薬作るの好きだねぇこの作品w{/netabare}

9話感想{netabare}
朝起きたらファルファがスライムになっててさぁ大変、“元”に戻すため手がかりを持つ者を尋ね歩くって話なんだけど…ちょっと待てぇい!
「元」って、何?
スライムの精霊のファルファの本来の姿って、ヒトとスライムのどっちなんだ?
突然哲学めいた話題が飛び出して来て…すげぇなこの作品w
変身能力を持つ者が何度も変身してたらいつしか自分の姿を忘れちゃった、なーんて話ってよくあるじゃん?
何度もスライムならではの生態が描かれてないとは指摘したけど、こんな形で提示するとは…。

本編作中ではあたかも「本来の姿はヒトの形である」かのように振舞ってるけど、キャラクターがそう思ってるだけで事実かどうかはまた別問題。
ってかスタッフは言葉選びにかなり気を遣ってるだろw
「うわぁスライムになっちゃったー」であって「うわぁスライムに戻っちゃったー」とは頑なに言わせない。
実は私もこの回の感想の1行目を「スライムに“戻ってて”さぁ大変」と書きそうになったのをグっと堪えたんですよね、「元の姿のスライムに戻ってしまったので元の姿のヒトに戻す」だと変な文章になるので。
この違和感は問題提起・興味を引かせるための意図的なものだと思うんだけど、どうだろう?

例によってヒントはありまして…スライムの餌は土や雑草でも構わないらしいのだが、スライム姿のファルファへはどうあってもヒトの料理を与えるという、キャラの意固地さが覗える。
意固地さでいえば武道大会でベルが正体を現しても観客は誰も魔属だと疑わない。
これって「魔族が出場するなんてことはない」という先入観というか思い込みに支配されてて、この作品はそういう連中で形成されてると暗示してるようなそうでもないような?
そして魔法使いスライムや武道家スライムは「変化の術でヒトの姿になってるだけ」が示されてて、ファルファだけが例外というのはなかなか怪しい。
(ってか魔法使いスライムに診てもらうシーンで「そのスライムさんを元の姿に戻したいと?」ってセリフがあるんだけど、その後に「これが元の姿ですよ?」って言葉が続くんじゃないかとヒヤっとしたぞw)
最後の方、弟子入りを請うブッスラへ「究極奥義の無想転生は教えようとして教えられるものではない」とアズサは断るが、引き下がらないので仕方なく立ち合いをしたら、アズサの背負う究極の哀しみのオーラ(“強敵(とも)”の影)を察してブッスラはビビって諦める、多分そんなに間違ってない。
が、すぐに次に強かったベルへ弟子入り先を切り替えて~って展開でして…。
これって、スラ双子が2話で懐柔された出来事を知らないブッスラとしては、そんなに恐ろしいアズサに懐いてるのは不思議で仕方無いと思うのだが、「強いヤツに弟子入りする」が頭の中一杯でそんなことまで考えが回らない、というのを描いてるのでは?
つまりは視野狭窄・思い込みが強いことをここでも見せ付けてる…様な?

総じて、実はファルファの元(本来)の姿はヒトかスライムかはよく分かってなくて、だけど思い込みの激しいキャラ達はヒトだと信じて疑わない、という勘違い系コメディの回だったのでは?
という考察だか妄想。
「ファルファの正体は実はスライム」って前提で見るとまた違った趣が見えてくるというか…そういうのをスタッフ狙ったんじゃないのかなぁ?どうかなぁ?


それはそうとスライム化したファルファへ顔を突っ込むシーンが何度かあるが、ふとドラクエ8のぱふぱふ屋を思い出した。
ひょっとして「双子がこんな姿になっちゃってえぇ~」と勘違いしてハルカラの胸へ飛び込むネタが今後あったりして?そのための双子設定?

それと武道家が寝違いを治せるって理屈、「武道とはつまり体術、整体にも明るい」ってことなんだろうけど、ちょっと遠い様な?
ってか以前スライムの秘孔突いてたんだしシャルシャだけでも何とか出来そうなんだが…激震孔か刹活孔辺りを突いてさ、え、ダメ?{/netabare}

10話感想{netabare}
ずっとヒヤヒヤしっ放しでした、いい意味でw
同期に“オッドタクシー”をやってるせいってことじゃなく、昔からヤクザが歌手を目指すもなかなか芽の出ない女と付き合うようになって~って話は幾らでもあるじゃん?

例えば──
ククの歌に感動して同時に付き合い始めた下っ端ヤクザのフラットルテは「彼女を本気で支えてやりたいんだ」と足抜けを申し出て、兄貴分の哀川翔役のアズサは寂しく思いつつもそれを応援する。
そんな折ベル親分の口添えでククは大舞台に立たせてもらうこととなり、アズサとフラットルテは良かった良かったと目頭を熱くする。
が実はそれは泡に沈める前に商品価値を上げとくための計画で、それを知ったフラットルテは親分に直訴するが「ヤクザと付き合った時点でどうなるかは分かってただろ?」みたいなことを言われてもみ合いの末死亡、ククは予定通り泡風呂へ。
それを知った哀川翔は、舎弟の敵討ちと世話になった親分に歯向かうという仁義の板挟みの中、前者を選んでベルの屋敷に殴り込みに~…って話、あるじゃん?哀川翔かは知らんけど。
あ、ククは泡風呂へ落ちる前にハルカラにヤク中にさせられる、も忘れずに。
まぁ決して登場キャラ全員が幸せになる話ではない。

10話はそんな展開になるんじゃないか?と常時ヒヤヒヤで(まず有り得ないけど)、実際歌手の道を諦めて風俗で働くみたいなことも言ってて、そう考えちゃう様に…誘導してるだろ!やっぱ確信犯だろ!?
皆で歌を披露するシーンでは「男の~旅は一人旅~」や「男なら~闘うぅとき~が来るぅ~」と、とりわけ「男」を前面に推した演歌が飛び出したらどうしよう?と思ったよ。
さすがにそれは無かったけど、代わりとばかりにスラ双子の歌が「私とは何?」みたいな歌詞で…前回「元の姿はスライムかヒトかハッキリしてないのでは?」と疑問に思った私としては、やっぱそうか!と膝を叩くことにw
作ってる側やっぱ分かってるって、意図的だってww


更には別視点からの…これは全話見終わった後で総評で書こうと思ってたのだけど、それに係わるエピだったのでここで。
私の1話感想や2話感想を見れば分かる通り、序盤はかなり批判的に見てました。
単に私がこの作品の作風を掴めてなかっただけかも知れないけど、そうは言っても「良いスライム悪いスライム~」なんて今思い返してもはぁ?と言いたくなる。
つまり途中からガラっと作風が変わった感じで、じゃあどうして変わったのか?を考えたら…あ!、これってなろう作品なんだよね?
ひょっとして、「なろうで始めるにはとにかく最初は閲覧数を稼がなきゃお話にならない」と、信念や拘りを捨ててなろうに媚びへつらった作りを目指した、タイトルも含めて、だったりして?
で、ある程度固定客を掴んでからはそういった忖度は辞めて自由に書く様になった、とか。
或いは一発ネタを思いついて、だけど所詮は一発ネタなのですぐにネタが尽きて、どうしようどうしようとなって昭和作品を参考にし出した、とか?

キン肉マンの序盤も序盤はへっぽこヒーローモノだったのがプロレス勝負に転向したり、遊戯王がいろんなゲームに纏わる悲喜こもごもだったのがカードゲーム一本へ転向したり等、途中から方針がガラっと変わるケースは無いワケではない。
これもそれなのでは?
不老不死のせいで周囲や親しい人が年老いてく中自分だけ取り残される悲哀だとか、レベル99と言ったっていつキャップ開放されるか分かったモンじゃない不安とか、転生者は他にも居るんじゃないかとか、序盤で提示したからには「あっても良さそうな重たい展開」はぜ~んぶ放棄して、それこそ序盤の設定は無くても構わないレベルの話が中盤以降展開されてる。
実際中盤以降の展開を、きららだかそこら辺で新スタートした方がもっと広く受け入れられたんじゃないか?とさえ思ってたり。
1クール作品のアニメくらい最初から最後までテーマを一貫しろって意見も分からんでもないけど、原作からそうであるならまぁ仕方無いかなぁ、とも。

そう妄想してたところでの10話ですよ。
風刺というか暗喩というか…それらを飛び越してかなり直截に作者の叫びをぶつけてないか?
ヘビメタに拘ってたククは鳴かず飛ばずの泡沫ラノベ作家(失礼)の作者そのもので、「どうだ素人のフラットルテ様でもこれくらい演奏出来ちゃうのだ」とダメ出ししたフラットルテは素人出でヒットを飛ばしたなろう作家。
「わかりやすい歌詞」は「なろうに媚びた設定」で、最後の方の「お前は世の中の流行に合わせられるほど賢くはない、賢かったらもっと前から売れている」は…もう、作者の自虐というか戒めとして言い聞かせてるんじゃないか?
なんかすっごい被るんですけど!?
実際作者のwiki見りゃ分かるけど結構暗中模索してるみたい、決して素人じゃないし素地はあるみたい。
え~っと“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生のエピソ-ドで「本来描きたいジャンルは別にあるのにエロマンガがヒットしちゃってさてどう気持ちの整理をしよう」ってやつがあったのを思い出した。
なんかあのエピソードとこっちの10話は同じテーマを描いてる気がする、作家の苦悩が滲み出てるというか。
特にこっちは「知り合いの作家がモデル」ではなく作者本人の身の上と被るというか…。

果たしてこの作品がアニメ化までなって作者は嬉しいのだろうか?この作品は本来書きたかった作品なのか?
これが代表作と言われて作者は本意なのか不本意なのか?、気になるなぁww
サイン会とかで「スライム倒して~を読んで先生のファンになりました!他の作品も読みましたがスライム倒して~が一番面白いです!!」とファンから言われたら、作者は表情を曇らせながら「あ、どうも」と力なく返しそう。
え、そこまで未熟じゃない?達観してる?
もし達観してるならもうちょっと遠回しに描いたんじゃないかなー?どうかなー?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
11話…とその前に。
何話くらいでだったかな、某所の感想で「ハルカラはキャラが立ちすぎててあんまり前に出すと他のキャラ食っちゃうので、作者も扱いには苦労してる(のではなかろうか)」みたいなのを目にしました。
確かにハルカラは別作品なら手品先輩で主役張れるキャラで、逆に言えばコイツを使えば「騒動」を起こすのが楽チンという便利なポジション。
どうやってハルカラを出しゃばらせない様に抑え込んでるか?に注目しながら見てみると、また新しい発見があるかも?

ということに留意しながらの11話、早速ハルカラの手違いでアズサが毒キノコを誤食して解毒薬を求めて東奔西走するって話。
いやぁ~、ハルカラ便利だなぁw
解毒薬は富士山の山頂にあるとのこと、但しリムジン(リヴァイアサン)やセダン(ドラゴン)では7合目までが限界なので徒歩でせっせと登ることになるが、実は4WD(ワイバーン)なら頂上まで楽々行けたというオチ。
更にその薬は魔王城にも納品されてるそうで…いわゆる青い鳥オチを被せる。
ペコラが意図的にすっ呆けて登山という名目でリムジン運転手に旅行をプレゼントした、ということだったが──。
ここは市場のヤクの流通を把握してなかったハルカラが責められる展開も有り得たんじゃないかな、それだとさすがにハルカラが前に出すぎると判断して避けたのかも?

というか、さ、「若返りの薬」は果たして毒か否か?って、これまた哲学めいたことやってないか?
あくまで若返ったのではなく「ノームの様に小さくなる」とは言い張ってるけど、扱いとしては若返りだよなぁw
また子供になっちゃうネタは他の作品でもよくあるけど、精神まで幼くなる気持ちの悪い展開にはならなくて良かった良かった。
で、精神は幼くならず相応のままではあるんだけど…ハテ?300年生きてるアズサの「年相応」って何!?という、やっぱり哲学がががw
羞恥心はあるみたいで、300年生きててそうなるのかなぁ?けど肉体が17歳のままだったらそうなのかなぁ?と、考え出したら夜も眠れない。


でもって12話、ナルホドそう来たかー。
これまでに登場したキャラ勢揃いの、いかにも最終回らしい「今までのまとめ」的な内容で…。
最初の頃はなろうに媚びたアレな作品だったのが途中から様変わりしたワケだけど、そのままおさらいするとまとまりが無くなっちゃうと思ったのか、最終回はどちらかというと序盤の頃のなろう媚び時代に寄せた感じでした。
まぁつまり「う~ん…」って感じ。
だってねぇ、これまでのノリなら、祭でアズサ組がテキ屋を出す話なので、アズサ組のことをよく知らんモグリに「おうおう、お前ぇ誰に断って勝手に店開いてんだ?」とイチャモン付けられる話になったんじゃないかなー?
またはアズサ屋が大繁盛すぎて、閑古鳥の他のテキ屋から恨みを買うとか。
組長の親分(ペコラ)がやってきて親密そうに接してるのを見て、分かるヤツだけ「コイツに手を出したらヤバイ」と慄くとか…無いのか。

特に気になったのはメイド服のライカを、描写からは全くそんな気配がしないのにモブがしきりに「尊い尊い」と口だけ言って「そういうことだと解釈しろ」と視聴者に押し付けるヤツ。
作劇としては下の下。
しかもその後リムジンの運転手まで手伝うことになるせいで…こいつらの方が本職中の本職、国のトップや国賓を相手に給仕をしてるハズで、それに比べりゃライカなんて路傍の石と化すんじゃねーの?とどうしても思ってしまう。
なーんか全話通してもライカはお嬢様的ポジになり切れてなかった気がする。
結局ハルカラ以外はキャラが弱いことをまざまざと見せ付けられちゃったかなぁ?

けど良いんです、全話のおさらいとして序盤のノリを復活せざるを得なかったと思えば気にならない範囲。
まぁあれだ、普段企画書から外れて好き勝手に作ってるのに、上司が視察に来た時だけ企画通りに作る作業現場、みたいな。
いかりやが後ろ向いてる時はダラけてて振り返ると真面目に働くフリをするドリフのコント的な…そこまで考えちゃうのは私が昭和ネタに囚われすぎてる?

気がかりなのは1話と最終話だけ試しで見て「あ、この作品ってこういうのね」と早合点されてしまう可能性…え、そういう人は1話で見切り付けてる?{/netabare}


総評{netabare}
序盤なろうに媚びまくりの呆れた設定だったけど、途中から激変して滅茶苦茶面白くなる。
何話くらいから変わったのかなぁ?と考えてみると──
3話のハルカラ登場回自体は催淫効果のあるキノコ誤食が「あーはいはい」って感じでそこまででもない。
5話の地元住民説得と6話の盃の件で「あれ、ひょっとして?」と思わせてからの7話の「ジュテーム」が決定打だった…のかな?
ここら辺の私の感想の移り変わりっぷりは各話感想を見てもらえればよーく分かるかと、長くて申し訳ないケド。

9話でスラ双子の「元の姿」って何よ?と疑問を抱かせて10話挿入歌でさり気なく落とすのはもはや芸術的にすら思えるw
ファルファとシャルシャは少女のマスクを剥がすと天地茂と北大路欣也が出てくる、そうに違いない。
ここでようやく作者の経歴を調べて、紆余曲折あって今に至るということを知りました。
昭和映画を現代向け&萌え化してるのではないか?という疑いも、疑いじゃなくて意図的にやってる可能性が濃厚かと、知ってるでしょーこれだけの人なら。
で10話は「本来自分が書きたいジャンルじゃないけどウケるために嫌々やってるんだ」という作者の胸の内の吐露かな?と視聴直後は思ったが、時間を置いたら「タネ明かしだったのかも知れない」と解釈してます。

総評としては、なろう媚びのバカバカ設定でも地力のある人が調理すりゃ絶品になるという、こちらもいい勉強になった素晴らしい作品でした。
「何も考えずに~」みたいのはこの作品に限らずよく聞く言葉だけど、だからといって作ってる側まで何も考えてないワケではない。
視聴者に考えさせない様にする仕掛けが施されてるはずで、そこを考察するのもまた楽しみ方としてはアリかなぁ、と。
で、この作品は考察(という名の妄想)が捗る、言い方変えりゃ考察し甲斐のある懐の深さがありました。
ジャンルというか雰囲気としては“バミューダトライアングル”が近いかな?
個人的にはかなり上位の誉め言葉なんだけど、バミューダ~の良さを上手く説明できない文章力の無さがもどかしい。
作品によっちゃあ考察するだけ空しくなるモノもあったりするので、今後比較用にこの作品を挙げることが…あるかも?

しっかしこういう作品があるとにわかに1話切りできなくなっちゃうなぁ…それはそれでキツいんだが…。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

豊作の2021年春に埋もれて過小評価してました。

 内容は語るほどではないですが、スローライフと悪意の無さの中に適度なキャラ萌えがあるという感じで、癒し成分としてはなかなか秀逸でした。

 本作の異世界スローライフという点に関して再評価すると

①萌え度がほどほどで過度にエロがない。
②緩くて争いがあっても死なねーだろうなあという安心感がある。
③新キャラ登場時に敵意とか事件があって適度に起伏があって面白さもある。
④家の感じとか生活水準がちょうど憧れられる水準になっている。
⑤例の「クモ」で悠木碧さんの声にちょっと飽きていたが、今聞くと良い。
⑥私ごとですが、コロナでアニメを久しぶりに集中して見始めた時期で、異世界スローライフものの見方の作法がわからなかった。
などです。

 2021年春って、オッドタクシー、Vivy、聖女の力は、SSSSダイナマン、シャドーハウス、長瀞さん、スーパーカブ…等々非常に豊作でしたから、本作について過小評価してましたね。この期は再評価したほうが良さそうな作品が多い気がします。
 86、ゴジラ、ヒゲを剃る、リベンジャーズに前述のクモもありました。

 映画はポンポさんにハサウエイ、シドニアのあいつむぐほしでした。2018年以来の稀に見る豊作だと思います。逆に相対的にいえば不幸な作品も多い気がします。

 本作は面白かったです。




以下 視聴時のレビューです。

マンガ版は既刊分まで読了、ラノベ版は未読。

 マンガ版はまったく話は面白くない。「なんだよ、これ」といいながら、しかしなぜか切れない。結局文句を言いながら読み続けてます。

 アニメも同様。正直、つまらないです。

 女の子が特別可愛いというわけでもなく、ヌルヌル動くわけでもなく、音楽が優れている訳でもなく、特に声優はまったくイメージが合わない。だから多分評価は低いと思います。

 それでも、なぜか、見続けるのはなぜなんだろう?という作品です。2期が来ても不思議ではないです。癒し成分が多いのでしょうか。


 5話でさすがに、見続けるのがきつくなってきました。心がつかれたら、また、見ます。視聴断念です。

 ただ、最後に。良く見たら作画は結構良かったですね。印象で低評価つけてすみませんでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

66.7 17 魔族でコメディなアニメランキング17位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (258)
1001人が棚に入れました
ゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまったディアヴロ(本名・坂本拓真)は、「私こそが召喚主」とお互いに主張するシェラ、レムの2人とゲームにそっくりな異世界での日々を過ごしていた。エルフの王国の精鋭部隊と戦ったり、魔族と戦ったり、復活した魔王クレブスクルムを従わせたり。「我はディアヴロ。異世界の魔王であるッ!」と魔王演じながら、強敵に立ち向かっていくディアヴロは、ときには美少女たちに翻弄されつつも、確かな信頼関係を築き上げていた。──そんなある日。湖東の森に出かけたディアヴロたちは、ボロボロになったひとりの少女と出会う。「か、神様……、なのですか?」それは聖騎士に追われた、教会の大主神官・ルマキーナだった……!コミュ力ゼロの魔王(演技)が、絶対的な強さで突き進む!異世界魔王と召喚少女たちが繰り広げる“夢いっぱいの異世界冒険譚"、再び!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、伊藤美来、古賀葵、内村史子、赤﨑千夏、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

1期は☆5、今作(2期)はあまりにも酷い

アニメ作るの下手糞かよ
制作会社とキービジュアル発表時点からの嫌な予感が当たってしまった。
作画が悪いことは他の方も語っているので、それ以外の点にも大いに触れつつ、ネタバレを避けて原作ファンの視点から酷評しようと思います。

不満点1つ目
あらゆる面で主人公軽視
戦闘描写がしょぼいのは100歩譲って我慢できる
でも、それだけじゃなく普段の日常シーンから明らかに主人公だけ作画の力抜いてるよね?原画が悪いとかでなく、リソースの振り分けがムカつくっていってんの
加えて作画以外でも主人公軽視が目立つ
カットしていい会話とそうじゃない部分の判別がついてない
例として、8話の教会幹部(白面)の不正を知ったルマキーナとディアブロのやり取りをあげる
原作ではアニメでもあったルマキーナの悔しいという言葉の後に
「ディアブロ様……人はなぜ……?朝、起きて食べるパンがあるのに、どうしてそれ以上を欲するのでしょうか?」
(中略)
「人とは上を目指すものだ。今に留まることなく、誰も到達してない境地を目指す。全員ではないぞ?むしろ極めて少ないが……満足を知ることなく、意欲とか渇望とか根気に溢れて、常に向上を求める者が存在するのだ。それは人の可能性であり、進歩であり、挑戦である。しかし、その精神が間違った方向へ行くこともある。既得権益を悪用し、他者を貶め、奪い、苦しめる。枢教院の悪党たちも、魔王に立ち向かう勇者たちも、ある意味で”無限の意欲”を持つ者なのだ」
「わかりません……それでは、ディアブロ様は枢教院の行いを悪ではない、と?」
「いいや、悪だ。胸糞が悪くなる。だが連中は”罪を犯した”から悪なのだ。朝のパンがあることに満足しなかったからではない。向上心は罪ではない。罰するべきは、賄賂を受け取り、教会を私物化したという罪なのだ―そこを履き違えてはいかん」
(むらさきゆきや(著)、鶴崎貴大(イラスト)、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術6」、講談社、2016年、pp133-135)
というやり取りが続く、これは主人公やメタ的にいえば作者の思考を表す重要な会話にもかかわらずアニメではカットされた
その後の祈らせてくださいもなぜ信者たちが熱心に祈ろうとするのかをちゃんと説明してなかったしあれなら祈りの下りはバッサリカットして、上記の会話にちゃんと尺を使えと思う。
一期はむしろシナリオ構成によく原作をまとめてるものだと感心したくらいなので2期のクオリティにはあらゆる面でがっかり

不満点2つ目

7話のエンドカードが酷い
内容は朝凪先生が担当したエミールが夢の中でヒロインたちを裸で侍らせるというもの
この同人のノリを採用したアニメ制作会社はあたまおかしいんじゃないか
NTRっていう人を選ぶものを取り上げた事よりも、エミールっていう愛されキャラを竿役にしたのが不愉快極まりない
ちゃんと原作読んでたらエーミールは愛されキャラだってわかるはず
2期の監督陣は読んでもそれがわからない貧相な感性の持ち主かそもそも原作読んでない人ってこと
物語を作る仕事にかかわるのやめてくれ

作画もコンテ切ってる構図も微妙
声優さんも一期からの人はいいけど、二期からの声はあってない人多すぎ
音響監督さんは変更ないはずなのに、演技指導や、そもそも新キャラの声質が原作とイメージ違うのは監督の差かなって思ってる。


5話だけは唯一作画とシナリオ構成や構図よかった
ただしキャラ作画のみ
戦闘シーンはあまりにもお粗末
それでも手塚プロにしてはよくやったんじゃないかな(笑)

追記
8話の挿入歌演出があまりにも酷すぎて怒る通り越して呆れて見るのやめてましたが、アニオリで閉めたと聞いて10話まで見てきました。
9,10話はよかった、アニオリ入れても綺麗にまとめるあたり流石筆安さん、原作者が脚本やってる回も良かった。原作者がアニメに口出しした方が切れにまとまるって珍しくね。
作画も戦闘も日常もよかったと思う。
文句なしで面白かった。
最初から9,10話のクオリティ維持してくれれば…1期の星5評価とまではいかないが4.5くらいはつけれたし、批評することなくもっと純粋にアニメを楽しめたと思う。

今回も魔王VER出るらしいのでそちらでの修正に期待

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

残酷なことをするもんだな

1期視聴済み。
続き物の2期目なので、1期の視聴が大前提です。
1期は結構評価したし、今でもたまに見ている作品だったりします。

さて、第2期の今作、感想を一言にまとめると「残念」。
付け足すならば「1期と比べて残念」。
1期と異なるプロダクション、監督に任せた意図は何だったのでしょうか。

Wikiを見ると、アニメ1期、2期の制作体制が表の形でまとめられていて、あっちが誰でこっちがどこでが実にわかりやすい。これは残酷な比較だと思う。テレビ局も意地悪なことをする(・・・おわかりいただけると思いますが制作責任を持つ側に対する皮肉です)。

物語:{netabare}引きこもりゲーマーがゲーム準拠の異世界に召喚され、その召喚主たちを隷従させてしまった・・・が1期の始まり。今作は、そんな面々がさらに冒険を重ねていく段階のお話。

正直に言って面白くはなかったです。

2期にとって前提から不利な条件だともいえる。異世界召喚ものの面白い部分って、召還直後の変遷だったりハーレム形成過程が結構大きなウェイトを占めていると思います。今作は「それを踏まえての次」にならざるを得ず、どうしても1期に比べて盛り上げるのが大変な部分はあるんだと思います。

そう考えると、オバロってやはり凄いな。{/netabare}

作画:{netabare}キャラクターデザインは1,2期とも同じ方なんですね。ってことはスタジオの技量か・・・

何ともまぁ残念。静止画としても、動画としても残念。

レムが絶妙に不細工になってて、絶句しました。動画としては、中の下といったところ。かなり厳しい。シェイクシェイクに拡大縮小のオンパレード。

胸揺れを映すなとは言いませんが、やり方ってあるでしょう。
やっていることは1期、2期で大差ない(むしろ「穴」案件があるぶん、1期の方が下品ともいえる)のに、2期の"ファンサービス"は全体的に下品に感じました。むしろ1期はファンサービスカットがしっかりと構成に入っていて、かつ、「はい、ファンサービスカットはいりますよー」が明白に示されていた分、それ以外のシーンで余計なことをしなくてすんでいたのかもしれない。{/netabare}

声優・キャラ:{netabare}分けて書きづらいのであわせて。

音監、構成は1,2期共通。演出はスタジオ付きの方々という感じなのかな?

主要キャラがほぼ別人かなと思えるほどに味付けが変わってしまった。違和感を感じなかったのは魔王クルムだけでした。

驚いたのはエデルガルド。1期は言葉がたどたどしいけど、格好良さが感じられたのですが・・・今期はこれただのあほの子かと思いました。まぁ、そういうお話の展開になっていなかったので仕方が無いのかもしれません。当該7話は、脚本が原作者の手によるものらしい。ということは、エデルガルドはむしろこれがあるべき姿なのかもしれませんが・・・1期のエデルガルドの方が圧倒的に好きだな。

とても残念なのが主人公ディアブロ。量産型異世界転生者になりつつあるように感じました。ディアブロは演技の声も、演技の方向性も迷子だったように思います。これは演技指導・演出のせいなのか、原作の展開のせいなのかわかりませんが、1期で感じた「コミュ障だけど好青年」な感じは一切ありませんでした。主人公の魅力が保てないハーレム構成は、観ていてしらけます。{/netabare}

音楽:{netabare}
劇伴は基本的に1期の使い回しかなと思います。

90年代Avexサウンドがお好きな方なら、この点は楽しめたのではないでしょうか。OPは ( trf + globe )/3 って感じがしました。好きですよ、これはこれで。

EDは、、6人時代のココ☆ナツを思い出しました。{/netabare}

講○社、コンテンツを1つ失ってしまったかな。残念。

[2021/06/27 v1]

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

EVERYBODY! EVERYBODY!(OP主題歌)を世に送り出しただけでもこのアニメには価値がある!

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』(無印)に続く2期目の、ラノベ原作アニメです。原作の最新刊14巻はまだ買っただけで読んでいません、すみません…。

なお、アニメも原作同様エロ成分は多めです。

OP主題歌『EVERYBODY! EVERYBODY!』は音楽レーベル「avex trax」や「avex tune」が送り出してきた、1990年代後半~2000年代前半のディスコサウンドを基調とするJ-POP楽曲(アーティストとしてはTRF、m.o.v.eなど)を知る人にはとても懐かしい感じがし、かつ中毒性の高い名曲です。

TRFのDJ KOOとm.o.v.eのmotsuを迎え、メインボーカル芹沢優がi☆Risやこれまでのソロ楽曲とは違ったテイストで歌い上げる、「The avex sound」とでも呼ぶべき曲に仕上がっています。

ED主題歌『YOU YOU YOU』は、同じく「芹澤 優 with DJ KOO & MOTSU」ですが楽曲としてはアイドル楽曲っぽく仕上がっており、こちらはMVではDJ KOOとmotsuの二人も芹澤優のカワイイ動きに付き合うように楽し気にノリノリで踊っているのが印象的です。

アニメの話じゃないんですが、このユニットでアルバム作れるくらい楽曲を出して欲しいと思うくらい、天才的にハマったユニットだと思います。

なお、DJ KOOとmotsuのお二人は本編でもモブキャラとして声優としての出演を果たしています。

そしてようやくアニメ作品の話:

原作のジャンル的にはいわゆる「異世界召喚」ものなんですが、「小説家になろう」発とかではなく最初から商業出版として企画されたライトノベルです。

基本設定に関する説明は1期目に関するあにこれ公式の「ストーリー・あらすじ」を見ていただければだいたい正しいです。召喚時には自分がプレイしていたMMORPG「クロスレヴェリ」的な世界に召喚され、自分のプレイ時のキャラクターである「ディアヴロ」として召喚されます。

ディアヴロを召喚したと主張する女の子が二人(エルフのシェラと獣人のレム)いる時点でいわゆる「異世界ハーレム物」という方向づけは明らかですが、路線的に当たり前のように巻を追う毎にディアヴロの周りに女の子が増えていきます。

原作では10巻くらいまでは一応「3巻で1セット」みたいな雰囲気のシリーズ構成になっていまして、1期目は主に原作1~3巻の内容、2期目は原作4~6巻の内容がアニメ化されています。ということで、以下は1期目を観終わった人向けに書くのでまだの方はひとまずここでさようなら。



アニメ化の感じを1期目と比べると、ディアヴロが魔王として振る舞うときの演出として、1期目が「表面上は余裕だが内心ではギリギリ」という感じだったのに対して2期目は「表情にも余裕の無さが表れてしまうが周りのキャラに見られていないからバレない」みたいな感じになっています。

私個人としては1期目の描き方の方が好きで、原作のイメージに近いと思っています。

ストーリーとしては大主神官ルマキーナが登場し、ファルトラと王都以外の都市として初めてジルコンタワー市が舞台となったりしますが、1期目に比べるとラスボスが地味で見栄えがしない話になっています。

ですがここで手に入れるアイテムなどが以後の話の伏線になっていたりはするので、仮に3期以降も作られることがあるとすれば飛ばすことはできないだろう箇所でもあります。

ストーリー的に大きな改変はなかったはずなんですが、「なんか原作のイメージと違う?」みたいな違和感を抱きながら全話完走しました。

まあでも、どうせなら続きもアニメ化して欲しいとは思います。以降の敵とかもなかなかに強いし女騎士アリシアのイカれっぷりも増してさらに盛り上がりはするので…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

75.7 18 魔族でコメディなアニメランキング18位
まちカドまぞく 2丁目(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (283)
946人が棚に入れました
大人気ご町内日常ファンタジーが帰ってくる!魔族の力に目覚めて以来、闇の一族の封印を解くためポンコツながらも戦ってきた主人公・シャミ子。ライバルだったはずの魔法少女・桃とは、なぜか協力関係になってしまい、町から姿を消した魔法少女の謎をともに追うことに……!?さらに町に潜む新たな魔族も登場し、シャミ子たちの行く末やいかに──。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

このアニメが面白いのはメソポタでは常識

原作漫画自体も大好きですが、アニメ化のクオリティが素晴らしいですね。

2期目が作られる予定なんか一切なかったと思われるのにあえてそのまま話が続くかのように作られた1期目最終回でしたが、そんな1期目を受けて普通に2期目が始まったのが笑ってしまいますね。

そんなアニメのストーリーはわりと原作に忠実です。でも演出面で「アニメならでは」と思わせる描写が多々あり、そのあたりは流石ですね。

あと、原作のアニメ化エピソード時点では小倉さんはアニメほどには目立っていなかったという気がしますが、アニメでは小倉さんがとても目立ちます。アニメ以後のストーリーへの関与から出番が多くもらえているのか、それとも単にアニメ制作スタッフに愛されているのか…?

エピソード個々の描写はコミカルなのに、ストーリーの本質部分は結構シリアスな設定になっていて不思議なバランスの作品ですよね。何千年も闇の中で孤独に耐えていた御先祖が不憫。無邪気にキャラ萌えもできるし考察要素や伏線もけっこうあります。

2期目を全部観終わった後に1期目を見直してみるのも面白いかもしれないです。ちなみに1期目の最終話でこの2期からのキャラであるはずの白澤店長とかも街中を歩いています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

安定した小ボケ、と見せかけて本筋の話はしっかり展開してたりする

<2022/5/13 初投稿>
原作は未読。
6話まで見ました。

相変わらず小気味良い小ボケが気持ちいい。
銀玉鉄砲でピスピス撃たれてるような気分。

その小ボケで目を眩まされそうになるけど、本筋のストーリーはしっかり展開されています。

どんな話かは、1期のレビューも書いたのでよかったらそちらをご覧ください。

変わっていく桃がいいですね。
6話の最後は「桃園の誓い」
桃だけに?
桃だから?笑

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
安定の面白さ。
感動しそうなところでもちゃんと細かくボケてくるところは作品の価値を忘れない作りで好感度大!

ちなみに本作、今んところ最終回まで見た唯一の魔法少女ものです。
(まどマギは10話くらいまで見てなんとなく放置してるという人非人でございます)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1話 桃がすっかりボケ役に…やっぱり質が高いアニメは気持ちがいいです。

1話ですので導入という感じです。ただ、なんか桃のキャラが崩れてすっかりボケ役になってしまった気がします。もちろん面白いですけどね。

 実は私もミストレスって気になってました。自分ボケツッコミですね。
 それと、冒頭の土手でお姉さんが犬の散歩をしていましたが、1期でも散歩していた犬とお姉さん?

 作画は相変わらずというより、更にすごい気がします。クオリティが高いアニメは見ていて気持ちがいいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

72.3 19 魔族でコメディなアニメランキング19位
ジャヒー様はくじけない!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (257)
869人が棚に入れました
魔界で、魔王につぐNo.2の地位を誇っていたジャヒー様。魔族たちからは恐れられ、わがまま言いたい放題、ぜいたくしたい放題、我が世の春を謳歌していた──はずが、魔法少女の襲撃を受けて、人間界にふっ飛ばされてしまった。魔力の源である魔石を砕かれ、権力も美貌もどこへやら。ちんまりかわいい姿に落ちぶれてしまう。貧乏暮らしを強いられ、風呂なし4畳半住まいで、居酒屋バイトの日々。同情も家賃の催促もふっ飛ばして、野望は大きく「魔界復興」だ!
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャラと声優さんの演技が楽しいギャグアニメ

魔界No.2だったジャヒー様。
ある日魔界に攻めてきた魔法少女に大事な魔石を壊されて、魔界は崩壊。
ジャヒー様は魔力の大半を失って子供の姿になり、現代日本に落ちてきたところから始まります。

まちカドまぞくとか、はたらく魔王さまみたいな軽ーい感じのギャグアニメって好きなんです♪

こういう単純でクスっと笑えるアニメって思ったよりも少なくて、個人的には毎クール1作品はこんな感じのがあったら嬉しいです♡

7月末にスタートと変則的なスタートで始まって、なぜ?と思ったら全20話の2クール!
このジャンルで2クールって珍しいんじゃないでしょうか?私が知らないだけ?

ジャヒー様はプライドが高くて見栄っ張りなんだけど、意外と素直だったり、心を許した相手には子供みたいになったり。
ジャヒー様役の大空直美さんの緩急ある演技が良かったです♪弱ってるときの声がかわいい♡

無一文で住む所もないジャヒー様を助けてくれた、店長と大家の姉妹。

店長はぽわーんとして優しい人だけど、結構マイペースでジャヒー様が手玉に取られてる感じ・・
あらあら♡って聞くと、声優さん違うけどARIAのアリシアさんみたい。

店長の妹の大家はちょっと口が悪くてジャヒー様と家賃の支払いなどでケンカするけど、面倒見がいいところもあったり。
のんのんびよりの駄菓子屋を思い出しました。

店長の経営する、居酒屋まおうで働いて生活費を稼ぎ、大家のアパートで生活するジャヒー様。
でもよく考えたら、お金の流れが、店長 → ジャヒー様 → 大家 って、身内でお金を回してるようなw

ジャヒー様を崇拝してる部下のドゥルジ。
人間界に来て成功してお金持ちになったけど、ジャヒー様に対して自分の都合の良いように勝手に話を作ってどんな状況でもジャヒー様はすごいんだって思っちゃうとこが面白い♪
ドゥルジ役の花澤香菜さんの演技が感情むきだしな感じで面白くて良かったです。あ゛?とか(笑

不幸を呼ぶ魔石を回収してる、魔界を滅ぼした魔法少女。
{netabare}孤独だった彼女が、人を救うことでつながりたい理由で魔法少女になったけど、ある事からジャヒー様を慕うように。
ドゥルジと魔法少女がジャヒー様をめぐって争うところも面白かったです。{/netabare}

魔界No.2の座をジャヒー様から奪おうと企むサルワ。
色んなものを発明してジャヒー様を倒そうとするけど・・
{netabare}実はすごくいい子で、最終話で楽しそうにお祭りに参加してるお話にほっこりしました☀{/netabare}

ジャヒー様の友達で、天使みたいなこころちゃん。
普段は見栄っ張りなジャヒー様がこころの前だと子供みたいになっちゃったり。
リアルでも、会社の偉い人がうちに帰ると子供みたいになるって話聞いたことあるから、意外とあるのかななんて。

Cパートで時々番外編みたいなのやってましたね。
もやし3分クッキングは笑えました♪

変に長いシーンがあったりとテンポが悪いところもあったりしたけど、ジャヒー様をはじめとしたキャラが立ってて
声優さんたちの演技の良さもあり、最後まで楽しく見ることができました!
最終話は、原作最新話だったらしいので(それもすごい話だけど)、2期は難しいかな・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャヒー様が不憫カワイイ。そして、最強店長…(笑)。

第4話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。漫画原作があるらしいですが、アニメを観るまで全然知らなかったので当然未読です。

開始自体が他の夏クール開始TVアニメよりも遅い7月末だったことと、全英女子オープンゴルフによる1週遅延があったので8月末時点でまだ4話しか放送されていません。

2021年夏クールもたくさんのTVアニメが放送されていますが、女の子ばかり出てくるいわゆる「日常系アニメ」にカテゴライズされそうなのは意外にも実は本作くらいなのではないかという気がします。そういう意味では、いわゆる「難民救済作品」なのかもしれません。

魔界No.2として実権を握り魔界を思うままにしてきたジャヒー様。しかし魔法少女の問答無用の侵攻により魔界を維持する巨大魔石を破壊され、小さな魔石の欠片で最低限の魔力しか行使できない身一つで人間界に放り出されることに。果たしてジャヒー様は人間界に散った魔石の欠片を収集し、その力により魔界復興を遂げることができるのか……、といった感じのお話です。

人間界での生活を維持するための居酒屋バイトのためには大人の姿でなければなりませんが、その姿を維持するには魔力が必要で、長時間は維持できず幼女化してしまうジャヒー様が不憫カワイイです。

魔界が滅ぼされた直接の理由は今のところまったく不明(そもそも人類にとって魔界は不利益な存在かどうかわからない)ですし、魔界の権力については常にNo.2の座についてのみ語られ、トップ(?)のはずの魔王についても一切語られない謎…。
(読んでないから知らんけど、たぶん魔王その人については原作でも終盤まで語られなかったりするんじゃないだろうか?)

この手のフィクションにはただの人間のはずなのに人外の主人公を抑える謎のカリスマを持つキャラの存在がありがち(『侵略!イカ娘』の千鶴さんや『はたらく魔王さま!』の木崎さんなど)ですが、本作ではバイト先の居酒屋の店長がそんな感じのポジションですね。
(ただ、千鶴さんは人外の力を維持しているはずのイカ娘よりもガチで強いですが(笑)。)

ジャヒー様の暮らすアパートの大家さんの姉でもあり、たぶん作中登場人物のヒエラルキーのトップは店長さんです。

かつての部下の前では見栄を張ってしまいさらに生活苦に陥ってしまうジャヒー様。ジャヒー様を一方的にライバル視しつけ狙うサルワ、店長の包容力と謎のカリスマに篭絡されてしまう辺りも見どころですね。

2クールあるらしいので中盤以降どんな話になっていくのか良くわからないですが、今のところ楽しく観ています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

愛でたかったが<55>

3話まで視聴。
2話の遭難時の描写が良かったザンスねー。メイドラよりはこっちだったんだけど、どうにも時間が。
意識せず悠木碧が声当ててるキャラを好ましく思ってるのは調教されてるのかなぁ。

のじゃロリというほどのじゃでなく<52>
1話視聴。
遅れて始まった幼女化コメディ。
類型的なキャラばかりでほどほどですわね。
すでに視聴枠が溢れてる状態なんで同程度にゆるいコメディに戦力外通告を出しつつも、アニオリ優先でこれも完走はしなさそう

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

68.6 20 魔族でコメディなアニメランキング20位
スレイヤーズTRY[トライ](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (151)
837人が棚に入れました
テレビ版「スレイヤーズ」第3作で一応の完結編。今回は原作の流れから分岐した完全なオリジナルストーリーで、しかも原作者・神坂一の別作品『ロスト・ユニバース』世界にも関わる大事件が展開される。自称・天才美少女魔導士リナとその仲間ガウリィたちの前に、以前に倒した火竜王ガーブの分身である美青年ヴァルガーヴが現れた。さらにこの世界には、別世界の魔王ダーク・スター出現の予兆が窺える。一同の戦いの行方は?

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なんか違くね?・w・

仕様通りドラグ・スレイブを放った第1話で始まりました。
原作から完全に離れたオリジナルストーリーという事ですが、
ロールを見る限りスタッフの変更はないのですが
やはり原作なしではダメなんでしょうかねぇ。
物語も途中で脱線してダレるし、設定にも矛盾が生じてるし
架橋に入ってからはなんかもぉ無茶苦茶で・・・
異界のエルロゴスとか、極みだぜww
あと、前2作と比べてリナのズル賢さが足りないキガスル・・・=w=;
NEXTで綺麗に終わってたほうがよかったかも??
 
【神魔融合魔法】
闇の王が産み出せし星を紡ぐ五つの光、
その力持て黄昏よりも暗き存在、暁よりもなお眩き存在、
導かれし力を束ね我にただ天空を貫く一条の矢を与えん

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

世界観が素晴らしい

シリーズ第3作目で原作にはない完全オリジナルストーリーを展開。
人間・魔族・神族・異界の者達と様々なキャラ達が絡み合う壮大なスケールで描いた世界観は実によくまとまっており最高に面白い内容でした。
いろいろな苦悩や思惑を持つ者達の心境を非常に分かりやすく表現されており、涙流したり感動に震える場面もあります。
また元々豪華だった声優陣に前作で石田彰、今作では桑島法子が加わりもう反則です。
最終話に流れた桑島法子のエンディング曲は名曲中の名曲。
共通した世界観を持つ「ロストユニバース」と合わせて見たい作品でもあります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

闇よりも尚暗き存在、夜よりも尚深き存在、混沌の海に弛いし金色なりし闇の王・・・

1997年放映
NEXTに続く3期

前作で冥王フィブリゾを倒した為外の世界と内陸を隔てていた魔族の結界が崩壊した
リナたち一行は竜族のフィリアの依頼を受け外の世界に旅立つ
今回は別次元から来た者と竜族、魔族との間でちょっと複雑な物語となってる
相変わらず獣神官ゼロスはいい味だしてるけど、過去の2作(特にNEXT)に比べると今作は少しパワー不足かな
個人的には話を広げ過ぎてるように感じた
ファンとしてなら楽しめるのではないだろうか

フィリア役は桑島法子さん
電脳コイルのイサコ、犬夜叉の珊瑚、ヤマト2199の森雪など様々な役を演じてるベテラン声優さん

ヴァルガーヴ役は高木渉さん
はじめの一歩の青木、GTOの鬼塚などを演じてるこちらもまた大御所です

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

68.6 21 魔族でコメディなアニメランキング21位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (238)
776人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

頭空っぽにして見るアニメ

異世界で農業しながら楽しく生活するアニメ
村って言うなら美少女ばっかりよりも、いろんな人がいたほうが温かみがあって好き
お話も設定も農業もテキトーで、すっごくお気楽だから見ているとたまに現実に帰ってきて「いったい何を見てるんだろう・・・」ってむなしくなったりするけど、村の人達がみんなのんびりまったりしていて、とにかく楽しそうで雰囲気がいいから、細かいことはまーいっかってなるアニメ

頭空っぽにして気軽にまったり見るのがいいかな

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

将来を読み取らせる結末が良かった。農業=女性=産みの喜びも感じました。

2話 究極のなろう系農業スローライフは、村づくりシミュレーションゲーム妻付という気付き。

{netabare} どう見ても村づくりシミュレーションゲームですね。マイクラというよりシムシティ系でしょうか。どうぶつの森も近いかも。
 いろんな設定や魔物が出てきましたが、要するに万能農具と合わせてコマンドでしかありません。苦労はしないけど時間はいるよ、という感じでしょうか。畑というか住居周辺を上からみた図と、魔物の数の表示はそのままゲーム画面です。淡々とした主人公のモノローグはゲーム実況を感じさせます。

 加えて超健康体でしかも降ってわいたようにロリから巨乳妻までこなせる美少女付きということでうらやましい限りです。

 この作品は、もちろん転生スローライフ農業系の脳みそ停止系作品なんでしょうけど、なんか要らない部分を全部バッサリ切り取って、村を開発して発展する喜びの部分と美女と一緒にイチャラブで暮らすというところだけ、抜き出した感じです。

 つまり、なろう系の究極の農業スローライフ作品とは、突き詰めると村づくりシミュレーションゲーム巨乳妻付というのは発見かもしれません。これ、同じ設定でゲーム化したら売れるかもしれませんね。

 見ていて特に面白い訳ではないですが、畑とか建物が広がるのがちょっとうれしいかなあという部分がやっぱりゲームですね。あとは最後の感じからハーレム化するんでしょうか。もうちょっと見てみたいと思います。{/netabare}


4話 私小説ではなく物語性を排除した自然主義文学。設定と経過だけしかありません。

{netabare}「食」と「生殖」、そして「自己防衛」という人間の生き方そのままを淡々と描いた感じです。物語性の排除というのはアート、絵画や彫刻で言われる話で小説だと純文学で見られなくはないですが、やはり物語がない小説というのは小説たりえない気がします。

 自然主義文学といえなくはないですが、ゾラのような実証性も私小説としての経験でもなく、ただ、人間の欲望を抽象した感じです。

 つまり「こうありたい」という欲望のみです。展開する作品というのは新しいです。それでいてキャラを描こうとしているのが不思議な気はします。「なろう」という新ジャンルを煮詰めて行くと本作に行き着いたのでしょう。
 本作に登場するキャラが置換可能な食と生殖のための「コマ」ではないキャラ付けをするのか、それとも抽象的な女で終わるのかは見ものかもしれません。{/netabare}


第11話 異世界スローライフの究極の純化。面白くはないけど不思議なことに見られます。

{netabare}  すごいですね。とにかく物語が無い。異世界の村の発展を淡々と描くだけです。時々事件はありますけどキャラ(主人公・オオカミ・ザブトン)が皆無敵すぎて全くドキドキしません。出てくる登場人物にキャラクター性が全くありません。

 オープンワールド型のゲームで自分の村を作り上げる感覚にスローライフとハーレムを組み合わせて時々俺TUEEEという感じで、なろう系異世界の内、村・町・国土開発とスローライフを究極まで純粋に煮詰めて行くとこうなるという話ですね。

 ただ、不思議なことに見ていてつまらないわけじゃないんですよね。完全に脳みそを停止というわけでもない適度な刺激もあります。なのに「型」以外に何もない不思議な話です。

 新しいと言えば新しい。ただ、この作品をやってしまうともう行き着くところまで行き着いた感じです。今後のなろう系スローライフはどうなるんでしょう?{/netabare}


最終話 将来に向かって希望が持てる終わり方が良い。終わってみれば面白かったかもしれません。

 出産と農業というテーマとあいまって「産み出す」という話になっていました。そして、もう1つ村を作るような続編へのつなぎと言うより、これで結末だけどまだまだこの村は続いて行くんだよ、と取れる終わり方は良かったですね。

 もちろん続編でもいいんですけど「終われないアニメ」が多い中、結末を見たことと、その結末に希望が持てるのが素晴らしかったと思います。

 ゲーム的ラノベ的楽ちん農業俺TUEEEハーレムということで、あまりといえばあまりのご都合主義でしたが、それを淡々と描くことでかえって行間に彼らの私生活を垣間見ることもできますし、それぞれのキャラに自分を乗せて感情移入することも出来るでしょう。中途半端な物語がないのがかえって面白い効果を生んでいたと思います。

(追記 感情移入は違うなあ。感情移入が出来ないのが良かったのかも。むしろキャラではなく「村」そのものに感情移入したと言えばいいのかもしれません)

 ということで、量産型異世界スローライフとして初めは評価低かったですが、なんとなくですが脳みそ停止型として癒されつつも、農業=女性=生み出す=発展と豊かさということで少子化が昨今話題になっている中、ちょっとプリミティブな部分で人間てなんだろうと考えさせられる要素があったと思います。過大評価はしませんが、過小評価をしてもまずい作品だなあと思います。

 作画音楽など評価はできないし、物語性もないので点数は低いですが、主観的にはもうちょっとレベルが高く感じました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

スローライフもだけど内政物として観るととても楽しいなろう原作アニメ

ただし「のんびり農家」なのは3話くらいで、どちらかというと「農村」ないしはほぼ「国家」と言った方が正しいかもしれません。

『転生したらスライムだった件』のスピンオフ『転スラ日記』にも通じるところがあるかも。

「小説家になろう」での原作は読んでいて、コミカライズもかみさんが購入しているのでそちらを読ませてもらっていますが、商業出版されているライトノベルは未読です。

お話としては生前はオーバーワークが原因で結局病死してしまった街尾火楽(まちお ひらく)が異世界の創造神さまの力で転生し、そのときに転生ボーナスとして病気にならない健康な身体と「万能農具」を授かり、「死の森」と呼ばれる危険な秘境を開拓して「大樹の村」を作って仲間を増やしていくというものです。

なかなかヒラク以外の男性の住民が増えずにハーレムっぽくなっていく「なろう転生ファンタジー」的なところはあるのですが、このアニメ化ではヒロインの一人であるルールーシー・ルーを中心として演出などでハーレム感をマイルドに表現していて、忌避感を下げていると思います。

またルー中心に描くためのエピソード順の変更や登場キャラクターの整理(原作には出てくるがアニメでは登場しないキャラがいる)ということが生じているのですが、私見としては原作のエッセンスは大きく損なうことなくうまく処理できていたと思います。

あとはいくつか特筆すべき点を挙げるとすると:

[作画]
動きとかで作画枚数を多く割いたりはしてないけど、SDキャラの使い方が最高に上手い。

[声優]
作中で様々な状況により外見年齢や心情の変化が多いルーの、状況による演じ分けが素晴らしい。

[音楽]
第6話でのワイン造りのために収穫したブドウを踏むときに初出だった挿入歌が名曲で、後のエピソードでも様々なアレンジで使用されます。
(ただし、歌詞はまったく意味わからんですが。)

[キャラ]
ヒラク以外のキャラの多くが、大樹の村の内外を問わずけっこう経済的あるいは政治的な合理性に基づいて行動するのでストレスがたまりにくいです。ここまでみんな有能に描かれるなろう作品は少ないかも。

[ストーリー]
ヒラクが感じることと、むこうの世界の常識が微妙にすれ違っていてそこから生じるコント的なやりとりが面白いです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

66.6 22 魔族でコメディなアニメランキング22位
モンスター娘のお医者さん(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (195)
740人が棚に入れました
ここは魔族と人が共に暮らす街“リンド・ヴルム"。新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?マーメイドのエラを奥まで診察したりフレッシュゴーレムの太ももを縫合したりハーピーの産卵をお手伝いしたりドラゴンの鱗を隅々まで触診したり見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、全力で診察しているだけなのに、なぜかいつもアブナイ♥雰囲気に……?でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに窒息しかける時もあるけれど、今日も診療所は開かれる!史上初!モンスター娘の生態に迫る、メディカルファンタジー開幕!!

声優・キャラクター
土岐隼一、大西沙織、ブリドカットセーラ恵美、藤井ゆきよ、嶋村侑
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

モンスター娘のお医者さんのいる日常

1話感想{netabare}
まずタイトルからして“モンスター娘のいる日常”の続編かスピンオフか?、もしそうだったら“ブラッククロ-バー”から赤坂&砂川ペアを呼んでこないとイマイチじゃね?
なーんてことを思ったりしたけど、直接は関係無い?
徳間書店でもないしふでやすかずゆきでもないし。

そして本編を見てみたら…まず絵の印象からして制作は“異世界チート魔術師”のエンカレッジフルムズかと思ったら別のところらしい。
こういった解像度低そうな画面(原画が小さい?)にソフトフォーカスかけたようなのってたまにあるけど、何か共通した事情があるのだろうか。
そこら辺考えると“神之塔”って作画に関してはホントよくやってたんだなぁ、と痛感。
で、スタジオは一端置いといて、スタッフを見たら監督とシリ構は岩崎良明と白根秀樹。
あれ?この組み合わせ見覚えがあるぞ…と思ったら“ラストピリオド”だ!
えええ、その組み合わせでこんな作品を?
いやこんなって言っちゃ失礼だけどさ…絵はアレだけど内容は期待していいのかな?
実際1話見た限りでは悪くもない…のか?
そもそも“モン娘の日常~”の方も序盤の生態観察系の話は好きだった、中盤からデュラハンやゾンビやドッペルゲンガーが出てきて「生き物感」が無くなってガッカリだったんだけど。
そこら辺のガッカリ感を汲み取ったような生態観察話だけで最後までやってくれるなら嬉しいのだが、どうなんだろう?
ケンタウロスって心臓2つあるんだろうか?が実は気になってるのだがそっち方向には触れてくれなかったけどねー。

とはいえ、それにしたってキャラ編成が“モン娘日常~”と被る、ラーミアとケンタウロスって…そして次回は人魚って、定番なのか?
しかも公式見てみたらハーピーとアラクネが控えてるみたい、スライムは居ないっぽいけど。
…あれ?これ結構マジで“モン娘日常”への当てつけの様な作品だったりするのか!?
だったらもっと作画頑張ってくれないと返り討ちに…劣化コピーと呼ばれる結果になりそうな予感。
砂川&赤坂に勝てるアニメーターってどんだけ居るんだよって話になっちゃうけどさ、こりゃあ岩崎&白根に頑張ってもらいたいトコロ。
ふでやすはどうでもいい。

そして肝心の制作、アルボアニメーション、何作ったとこ?と調べたら“ぼくたちは勉強ができない”だって。
あはは、数話見て切っちゃったところだwと思ったら更にそれ以前には“花咲ク絆ノ浪漫譚”だって。
ああ!そこかあ!!
モンストアニメ3期の本編の中休み的に作られた外伝作品なんだけど…へぇ、今期はモンストアニメと縁があるねぇ、“ラピスリライツ”の横浜アニメーションラボもモンストやってた所だよ。
ってかX-FLAGが新興スタジオを支援でもしてたのかね、モンストと一言で言っても色んなスタジオに作らせてるので(“パンドラとアクビ”はかなり謎)。
そして“花咲ク絆ノ浪漫譚”は…うん、やっぱり作画はちょっと…うん…。


ところで序盤街中を映すシーン、背景にラテールってネトゲのセルキーが居たんだが!?
セルキー自体はスコットランドの伝承・伝説キャラでこういうのに出ること自体はおかしくはない。
アニメだと“魔法使いの嫁”にも登場してるし(調べたら“ヒロアカ”でも出てるみたい)…ただ、こっちの作中に出てたデザインはどう見てもラテールのソレ。
これ伏線でメインキャラにでもなるのか?と思ったが、公式見る限りではレギュラーではないっぽい。
なんだよ出そうぜー、チョーキー込みで。{/netabare}

2話感想{netabare}
うおっ、前回指摘したセルキーまた出た。
ひょっとしてこれ毎回画面の何処かに登場するってやつかな?

そして内容。
サーフェはアルビノだったのか、改めて言われて「ああそうか」と…アニメでこの手のは見慣れすぎてて気にしてなかったw“はめふら”でも居たなぁそういや。
でもって人魚の生態を紹介して…って、あれ?
前回の感想、「一体誰向けの作品なんだ?」って声があったので「実在しないけどもし実在したらどんな生態だろう?と思う生態観察好きな人向けでは?」という旨を書いたのだけど、これはちょっと訂正しないといけないかも。
生態観察ちゅうても設定の羅列じゃなくて、それを土台にしたドラマが見たい訳で…2話はドラマらしいドラマは無かった気が。

「ルララは医者にかかる金も惜しむほどに困窮してて、人魚にはキツい環境で働き続けてる」という問題に対し「中央広場で歌えるようになってまとまった金が入るようになった」という解決で終わったワケだけど…。
あれ?主人公の働きは解決に何も貢献してないような?
一応既に中央広場での活動は内定貰ってるようなことは語られてたが、一番の問題は「体調崩しても仕事が減らせない」であって「中央広場で歌えるようになる“まで”どうやり過ごしたのか」に主人公の関わり・働きを見せるのがドラマちゃう?
そうでないなら安静にしてろで終わってしまうし、それが出来ないからあんなことになったって話じゃん。
主人公の口添えでいち早く中央広場で働けるようになったとか、出世払いでいいよと中央広場デビューするまでツケにしてくれたとか、主人公の働きじゃなくなるけど助けた少年が街の偉い人の息子だったとか、ルララが思ってたほど診察代・薬代は高くなかった(知るキッカケとして主人公の貢献は成立するだろう)とか、そんなのは無い。
中央広場デビューするまでの医療費は銅貨3枚でいいってことじゃ…ないよね?
もっと言えば序盤にサーフェのために買った薬、UVクリームだけど、別の薬にでもしてルララへの応急処置として分け与える(そこで親交を深める)、なーんて話にも出来ただろうにそれも無い。
そんなんで最後の方「妹みたいに思ってる」と言われても…えっ?
結局、医療行為にかこつけてキスしましたってだけの設定の羅列にしかなってないような?

あと、まず少年が溺れてルララが引き上げるシーン、心配して水面を覗き込んでる連中とは別の場所から助け上げてた。
そこは結構「おっ」って思ったんだ、水が濁ってて水面からでは中で何が起きてるか全然見えないことを表現したんだろうナと思って。
で、その流れだったら、その次の主人公がルララを助けるシーンでは何が起きたのかサーフェには見えてないんだろうと思ったら…見えてたらしい。
あれ?
ってかサーフェは泳げないの?

ドラマ始まる前のキャラ紹介回だと解釈しようにも、もうちょっとやり方あったような気がしてならない。
私自身も、これ誰向け?という疑問が…。{/netabare}

3話感想{netabare}
公式ページには紹介されてなかったスライム娘出たー!
やっぱこれ“モン娘日常”をすっごい意識してない?
一方でセルキーが居なかった、見落としてるだけかも知れないけど。

で、今回はフレッシュゴーレムのクナイの当番回。
賊はどうして足を切った段階でトドメを刺さなかったのか、緊急でもないのに病院に連れて行かず縫合をあの場でする必要はあったのか、謎は深まる。
縫合が終わった後謎の人影がそれを見ててニヤリとする描写があるので、前者は賊が腕のいい医者を探すためにわざとそうしたということかも知れない。
一方の後者は何だろう、立場上賊にやられたなんて市民に知られたくなかったとか?
でもそれだったら主人公が足を持って街中をウロついてる時点で矛盾するし、う~ん。
主人公は謎の人物に監視されてるのに気付いてて、ワザと腕前を見せつけようとしたとか?
手術中襲われたらどうするつもりだったんだ?という疑問があるので、凡その見当はついてたのかなぁ、と。
どうなんだろうねぇ次回が気になりますなぁと言いたいトコロだったのに、次回へのヒキとなる最後の場面がそれまでと全く関係の無いサーフェ妊娠?えっ、そっち!?
次回予告も「不治の病のラミア」で賊や謎の人物に迫る感じではなくなんかモヤっとする、いや迫ると思うけどね。
または主人公の腕前披露&それを監視してる誰かって構造が当分の間続くのかな?{/netabare}

4話感想{netabare}
はぁそうですかー、とガッカリ。
前回、次回に続く「引き」に使われた自称妊娠のタネ明かしがアッサリだった…ことではなく、クナイの縫合を終わらせた後で賊がニヤリとしてたの、あれが無意味だったこと。
賊の視点で普通に考えたら賊はあと一歩でクナイにトドメを刺せるところまで追い詰めたのに、医者がやってきて全回復されてしまったというシチュだよね?
ニヤリどころかスゲー悔しがると思うのだが…というか手術を妨害しようとすると思うのだが。
じゃあ、賊のボスや監禁してた奴隷が病気になって、だけど立場上正規の病院へ行くことができず治療できる人材を探してて主人公がお眼鏡に適ったってことかな?(クナイは探し出すために餌)、と予想してたんですよ。
よくあるじゃん?医療系のドラマでヤクザ絡みの話とかで。
けどそんなことは無かったらしい。
拾ったらしいハーピーの卵とやらもなにかの罠かも?と思ったがそれも違うみたいだし。
あっれー?
そもそも前回クナイの腕や足を落としたのは誰だよ?
賊の中に腕利きの奴が居て「先生お願いします」で出てくるんじゃないのか…そして再対決になって、クナイは主人公の治療のおかげで前よりも体がよく動くとかで勝つって展開じゃないのか。
単に縫合しただけじゃなくて密かに秘密武器を仕込んでたでもいいじゃない、骨にバッファローマンの角を使ってたとかさ。
あっれー?
賊の視点でといえば、ケンタウロス相手にはどうして弓を使わなかったのかも謎、直前で撃ってたのに。

そして主人公の性格もブレブレ。
ルララを賊の摘発に参加させたのを異常に怒ったり、例えあの毒がラミアには効かないと看破してようがナイフで刺されたのは事実だと思うのだが何とも思ってなさそうだったり。
「昔私の身内がアンタに毒を盛ったんだ」というのを事も無げに言ったり。
ルララの件なんて「貧困が悪い」と言っただけで、その貧困からの脱出には何も手を貸してない(詳しくは2話感想にて)のが明らかになったワケで、お前にとやかく言える筋合いは無い様な?
そんな目先の正義に酔ってるキチガイかと思ったら看病の優先順はわきまえてる・凄い・賢い!とかやられても、な~んか気持ち悪い。
まぁ要は、その瞬間瞬間のシナリオの都合で動かされてるだけでキャラクターには心が無いように感じる。

これが中韓のアニメだったら「こんなものか」で気にしないのだけど、う~んう~ん…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
5話馬のブリンカー、6話鳥の…げぇっ関羽…ってことで換羽ネタ。
この種族はこういう性質ってのは、グレンがどうこう言うまでもなく常識として知られてそうな…。
ってことで現象を紹介しただけでドラマは大して無い、はぁそうですかって感じ。
むしろこれらのエピソードはスキュラがグレンに試練を課したってとこが重要なのかも?

そして7話、まだ山下りないの?ってところで謎な展開。
フェニックスの末裔が居るという噂を聞きつけたアラクネは捕獲しようと罠を張ってた。
そしてハズレのハーピーが罠にかかった時は姿を現さずにそのまま放置だったのに、グレンが掛かったら登場したのはよく分からない。
ま、まぁグレンもフェニックスと並ぶ「当たり」だったんだろう。

それより不思議なのは、ケンタウロスがアラクネにグレンをどうしたいかについて詰め寄られて答えに窮した部分。
普通に「先生の気持ちを尊重して振り向いてもらえるように努力してる。気持ちを無視したあなたとは違う」みたいなこと言えば良いんじゃねーの?というのが気になって…。
というか元々グレン自身の考えは蚊帳の外で話が進み、だったらせめて画面の端で「ボクの気持ちは無視か、トホホ…」くらいさせてくれないと、その…グレン自体が意志薄弱に見えて仕方ない。
実際んトコ、ハーレム系は主人公が意志薄弱の方がシナリオ書き易いんだろうけど、それに甘えられてもちょっとねぇ。

そして最後、巨人が現れたーってことで次回へ引き…唐突だなぁ、村長めっちゃ早口。
これもシナリオ手を抜いてるようなそうでもないような…?
これで次回そんな大騒ぎ──騒ぎの規模ではなく、今までの描写とどこまで係わりがあったか──ではなかったとかだったらどうしよう。
私覚えてますぜ、3話の引きとして使われた妊娠騒動=ハーピーの卵、シナリオ的に唐突というか都合が良すぎて、実は何者か…スキュラか竜頭が仕組んだんじゃね?って疑いはまだ持ってまして。
巨人の発生も、それを見越してスキュラが派遣させた…ってことに、なってくれんかな?{/netabare}

8話感想{netabare}
やっと面白くなってきた?…いやそうでもないのかなぁ?
巨人が村にやってきたのは医者が居ると聞いて診てもらおうとしたから、でした。
一応の理由にはなってる…か?
グレンをハーピーの村へ出張診療に行かせたのはスキュラで、しかも巨人は10年以上風邪ひいてたらしくて、じゃあスキュラはこうなることを見越して寄越した?
巨人の服を作るのに都合よく居合わせたアラクネも、元はフェニックスの末裔が居ると聞いて村へやって来たワケで、グレンが村に来るタイミングに合わせて意図的にフェニックスの件を吹聴したヤツが居たとすれば「ご都合主義感」は払拭できる、かな?
やっとドラマらしい展開になって来たというか…単に私の悪い癖で、釈然としない展開でも黒幕が居てそいつの手引きってことなら納得しちゃう部分がありまして、まぁそんな感じ。
ただ、本当にスキュラが何か企んで仕向けたって話なのかどうか、現段階ではあんまり信用できないのが辛いトコロ。
描写がねぇ…巨人が来たー逃げるぞー説得するぞーって時に「なんでこのタイミングで村に来たんだ?」とキャラに不思議がらせないとなんか物足りない。

一方で主人公グレンの性格の気持ち悪さには磨きがかかってきた、ケンタとの食事にラミア参入で云々って時にあの言動はもはや精神異常者じゃないかな。
同期放送に──本来は時期違ったハズなんだけどコロナのせいで同時期になってしまった──“天晴爛漫”があるせいで余計にそう感じるのかな?
あっちは主人公が「常日頃メカニックのことばかり考えてて他に注意が向かない」という設定で、人の心がどこか欠けてるって描写がちゃんとされてる。
こっちの主人公もそれと同じくらい医療に没頭してて他に気が回らないってことなら気にはならないのだけど、そこら辺の描写がどうにも弱い。
異常者として描きたいのか健常者として描きたいのか、どっちかよく分からないというか…。

因みにどうしても比較してしまう“モン娘日常”では、巨人(じゃなくてドリアードだったけど)登場の時はスライムとで怪獣バトルめいたことをしてた記憶。
こっちでそういうアクションシーンを期待するのは…作画レベル的に無理か?無理なのか?{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
「え、なんであれやんないの?」という疑問と不快感が募るばかりの作品でした。
後半、全部スキュラの陰謀ってことにすればまだ救われるかな?としてそうなることを願ってたけど、結局そうではなかった。

例えばの話で私の妄想になるけど──
スキュラは竜頭女を救うため色々試したり文献漁ったりしたが全くダメで、古代より生きてる巨人が何か知ってるかも?と一縷の希望に賭けるしかなくなってた。
で、それを聞き出すためにグレンをハーピーの里に向かわせようと目論み、前準備としてサーフェに卵を持たせて奴隷商摘発に係わらせた。
思惑通りグレンはハーピーから人望を得ておもてなしとして里に迎えられ、そのタイミングを見計らってアラクネにフェニックスの末裔の情報を流して里に向かわせた。
で、思惑通り医者が近くに居ると聞いてやって来た巨人の病状をグレンが診察し、療法としてアラクネが服を仕立て、お礼に巨人からヒント(伝承なり)を聞き出すことに成功。
それでも手術成功率は0から50%になったくらいで、合意を得る最後の一押しとしてサイクロプスやアラクネやその他諸々手術に向けてのプロジェクトを始動させて断りにくい状況に追い込んだ、とか。
アラクネは巨人の服を仕立てるという栄誉に預かれた恩でスキュラの頼みなら喜んでする、というのも計画の内、とか。

これくらいのことはやっても良かったのでは?
というかやらないと個々のエピソードが独立しちゃってて、しかもそれが毎回上手く行き過ぎててつまらない。
一話完結モノの作品と捉えようにもハーピーの里の滞在話数が多くてそう思うのも難しい。
同期放送の“ノーガンズライフ”といい、個々のエピソードに繋がりがないのってどうなんだろう。
また、こんな妄想を抱いたのはグレンが感情の無い人形キャラでシナリオに動かされてる感バリバリで、じゃあそのシナリオ書いてるのは「メタ視点で作者」ではなく作中キャラにやらせりゃ問題ない、という意思が働いたのかも。
じゃあなんでグレンは人形キャラに見えるかって言うと、医者ならではの矜持や葛藤が作中に…無い。

また例え話になっちゃうけど──
明日処刑が決まってる罪人が急病患って、果たして救う意味はあるのか?と悩むとか。
自分を殺しにきた敵が急病患って「何故助ける、あの時見殺しにしとけば良かったと後悔することになるぞ」となじられながらも治療を施すとか。
一人分しか特効薬無くて、そこに金持ちだけど老い先短い老人と、貧乏な若者が担ぎこまれてきてどっちを助けるべき?と悩むとか。
またはそういった価値観?哲学?が主人公と違うライバル医者が登場するとか。

こういったものが、無い。
単純に“ブラックジャック”読めって話なんですけどね…実際は別に読まなくてもいいけど、医者を絡ませてのドラマ展開をしたいの『なら』お手本集として目を通しておくべき。
但し「医者を絡ませてのドラマ展開」が無いと、セクハラをするための言い訳として医療行為があるだけにしか見えない。
…。
まぁ本音「セクハラをするための言い訳として医療行為がある」なんだろうけど、その…もうちょっとオブラートに包んでくれませんか?と。
建前もうちょっとしっかりしてくれませんか?と。

自分語りになるので畳んでおきます{netabare}
生物…生き物についてちょっとでも突っ込んだ話をしようとすると「生殖」については避けて通れません。
かくいう私も園芸が趣味で、植物も生き物ですので、どうしても生殖についいて話さないといけない状況ってのが、ある。
ぶっちゃけ花は性器だぞ?
けどねぇ、その度にねぇ、下ネタに繋げてクスクス笑う・真面目な話を茶化されるのは非常に不愉快。
劣勢ホモとか重複受精とかいちいち反応すんなよと、真っ当な生物学用語だっての。{/netabare}

で、そういった嫌な思いを体験してきた人間にとって、医療行為をセクシャル方面で茶化すだけの内容というのは…どうにも快くない。
また、1話感想で触れたけど“モンスター娘のいる日常”という作品が別にありまして、そっちは序盤は生態観察系なノリで楽しめたけど後半からは「空想過ぎる生物」が登場してイマイチでした、個人的には。
ということで“モン娘日常”の不満を晴らすような内容を期待したのだけど、蓋を開けたら…

グンレン医師というオリキャラ(作者の投影、メアリースー、俺くん)を主人公に据えた“モン娘日常”の二次創作

でしかなかった。
今にも「くぅ~疲れましたw」と言いそうなアンソロにも収録されない素人作品。
いや、言ったらまだマシか、中身がある分。
グレンは本当に中身空っぽ。
原作はいいんだ、知らんし。
ただアニメ化する際もうちょっとどうにかならんかったの?ということで上記ダラダラ書いてきた訳ですが、いやぁホントなんでこんな出来に?


ということで長くなったけど総評…というかスタッフに言いたいこと。
やりたいことは分かるけど医療行為を茶化すだけだと不愉快なのでオブラートに包むためにドラマを入れてくれ。
「ドラマって何?」と分からないのだったらブラックジャックを読んでくれ、“モン娘日常”を読むのはその後でいい。
いや実際は知らない訳無いんだけどね…ハナから真面目に作る気が無かったってことなのかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

先生、気持ち悪いです。

原作知らず。

見終えたあとずっと放置していた。
片付けるため、簡素に感想。

最後まで視聴できた。
でも、あまり印象に残る作品ではないかな。
「~のいる日常」と比較されるのは覚悟の上、という作品と思うが、僕としては「日常」の方が楽しめたと思う。

物語:
{netabare}中のほんの少し上、くらい。

「物語」としてはかなり平たい印象。大きなドラマもなく、主人公の変化・成長もなく、恋愛模様の大きな進展もなく。何か含みのありそうな背景の描写はあったけど、およそ本編に活かされているとは思えない。

もう少しモンスター娘の病気・症状に関する想像力・妄想力が欲しかった。ティサリアさんはそのまんま馬の問題だし、その他多くはヒトにも当てはまるものだったり、あるいは、逆になぜそうなるのかわからないものだったり。ちょい役登場のスライム婦人の症状と治療は、「お、ありそう」と思えてよかったくらいかな。

アラクネが裁縫上手だったりケンタウレがスキュテイア(スキタイ)家のティサリア(テッサリア)さんだったりと、ギリシア神話(で、いいのかな?)下地な部分が見え隠れ。他のキャラも何かしらのいわれがあるのだろうけど、、、と思っていたらお師匠さんはクトゥルフか。よくわかんないな。{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として中の上~中、動画として中、という印象。固くてコマ数少ない感じ。{/netabare}

声優:
{netabare}声優さんに文句はない。でも、演出が本当にこれで良かったのか疑問。{/netabare}

音楽:
{netabare}劇伴は何一つ印象に残っていない。OP、入りの部分以外、曲として正直今ひとつと思った。楽しげな雰囲気は良いのだが。EDは、曲自体は良いと思うけど、この作品に合っているかという疑問。{/netabare}

キャラ:
{netabare}なんか、主人公のグレン医師が。。。信用できない。

触診って、あれでいいの?患部を刺激し、患部自体の変化や患者の反応を見るのが触診なんじゃないかと思っていたのですが。竜闘女に対しておこなったような「ひたすらさする」も触診なのだろうか。その間の表情にも気持ち悪さを感じた。

(仕事の関係で若干色調・輝度関係をいじった)PC視聴なので僕に特有の問題かもしれないが、グレン医師の肌の色が凄く気になった(とはいえ、他作品では起こらないのでたぶんこの作品の問題だと思うけど)。土気色ってああいう感じなんじゃないだろうかと思える、血色の悪さを感じた。実はグレン医師・・・とかいう背景があるのかな?

巨人族のお嬢さんが、挟まる谷間要員でしかなかった。なんか残念。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

一部の人から大激怒の予感

6話まで

正しい行為かどうか現代人には判断しにくいファンタジー世界で、医療行為と称して若いファンタジー娘にセクハラしまくる話
ぶっちゃけ普通にセクハラ医師の手口そのまんまじゃないんだろうか
終始シリアス気取りの主人公がよけいにガチっぽくも見える
その気がないとしてもそっち方面の配慮が皆無というのは現代であれば間違いなく訴えられるだろうね

最近の漫画、アニメは何でもかんでもエロに結びつけて釣ろうというのが多すぎる
以前はもうちょっと微エロでジャンルも絞られてたと思うんだが
フェミさんが怒ってもしょうがないかなというのも多々

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

65.9 23 魔族でコメディなアニメランキング23位
はたらく魔王さま!! 2nd Season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (101)
527人が棚に入れました
異世界エンテ・イスラでは魔王と勇者でありながらも、現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。 魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々ー ある日、謎の少女の出現で魔王城は大混乱!? まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったりやっぱり働かなくては家計は支えられなかったり… 魔王城は六畳一間! フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱のTVアニメ第2幕、始動!!

hidehide さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

動機が弱い 薄い、あざとい

個々の勢力の、
それぞれの『思惑』は、
何となく、解らんでもない…が…

やはり、『あぁ、まぁ、何となく…』なレベルで。

動機が弱い、というか、薄いというか…
動機が希薄がゆえの、そこに至る経緯も何だか雑で。

かつては、それこそ、
べらぼうな規模の、莫大な勢力の力が働き、
地球をも巻き込む、壮大なバトルに!感も
チラついていた様な気がしたが…

しかし、
蓋を開けてみたら、何だか『こじんまり』と…

数人を拉致して、数人で助けて、
数人をボコって、はい…みたいな。

イッキ見 したのですが、何となく終わっていきました…

毎度思うのは、
これは、何のアニメなのか…
そして、
パパ、ママ、〇〇ねえちゃん、とすぐ なつく感じ、
すぐ泣いてグズる割りには、所々、賢者の様な物言い。
妹との対面においては、『大きくなったね』と姉目線。
アラスラムスが 相変わらず あざと過ぎて、
全く魅力を…どころか、イラッとさえする。

何より、結局見ている自身にイラッとする。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

アシエスは可愛かった

前期がああいう気になる終わり方でしたが、序盤から日常のほのぼのパートで若干一期のノリも感じられて、掴みとしては悪くなかったかなと。

個人的には、アラスラムスはあまり魅力が感じられず、ちょっと苦手だったのですが、アシエスの方はマオとのじゃれあい等を含めて愛くるしさがあり、個人的には良かったですね。

ただ、梨香に尺を使ってガブリエルの目的は不明だし、マオはたったいま出会った大家さんに「ノルドは?」とか遊佐父の様子を聞いちゃうしで設定破綻な印象でこれに関してはちょっと頂けなかったかな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長かったぁ。

この先の続きもやるのかなと思いながらも、やっと終わったというか、綺麗に終わった。長かった。
1期が2013年だから10年と考えると感慨深い。
どれが2期でどれが3期なのか、最近はよくわからなくなってきており、これは2期後半になるのかな?
1期は当時斬新で、2期は1期の頃が懐かしく、今回は少し難解になったが、やっと終わった大団円という気持ち。
相変わらずの1部屋でのドタバタは継続したまま舞台が日本だけでなく真王たちへの世界へ広がっていく。

大筋のイエソドって何?とか、魔界・天界・エンテ・イスラに日本と主人公たちが関わる世界が沢山あるので、理解しようと踏み込むと世界観が広がる。しかし物語が確信に迫っていくにつれ、世界観がしっかりしていることもあり、単語が、世界観が、難しくなる。
踏み込まなくても全然楽しめる作りになってると思うので、気にならないとかスルーしてしまえばよいように簡単にできているので優しい設計な気がした。

日本の生活に慣れエンテ・イスラが不自由ってのは、魔王が日本で学ぶ目的に通じている気がしてよかったかなぁ。

100点中70点

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

59.6 24 魔族でコメディなアニメランキング24位
異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (120)
369人が棚に入れました
異世界で最強だったのは、俺じゃなくて姉!? ゲーム好きの少年・軍場朝陽(いくさばあさひ)は、交通事故に遭って異世界へ。 憧れの冒険者生活を満喫しようとするも、ステータスはまさかの村人レベル。モンスターに追いかけ回され、大ピンチの彼の前に現れたのは――  「大丈夫か、弟よ!」 モンスターをワンターンでなぎ倒したのは、朝陽を追ってやってきた実の姉・軍場真夜(いくさばまや)だった! とてつもないチートスキルを、その身に宿した真夜。だが、彼女は過剰なまでに朝陽を溺愛していて……。 最強のブラコン姉さんと、その溺愛を受ける最弱ステータスの弟。 「俺ツエー!!」ではなく「姉ツエー!!」な異世界ライフストーリーが、ここに開幕する!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

もう、ワンターンキルじゃなくて、ワンパターンお姉さんだよ!

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.27

 ラスト、仲間(女性)が増えてきて、賑やかになってきましたが、ハーレムなろうとあまり変わらなくなりました。

 最初のころみたいに姉が弟を襲う展開は少なくなりましたが、やっぱり面白くはありません。

 まぁ、結構簡単に死ぬ世界なのに、弟の危機感がなさすぎるのが、良くないです。

 中途半端な冒険モノでは無く、完全にギャグにすべきだったかもしれません。

………………………………………………………………………

 もうすぐ、ワンクール終わりそうですね…。
 2023.06.05

 女性キャラが増えてきて、姉が弟に性暴力的スキンシップをする展開は減ってきました。

 ただ、弟クエストへ行く、強い敵に襲われる、姉もしくは姉貴的キャラに救われるを繰り返すだけになってしまいました。

 ヘタレイキリ弟にみんな惚れているです…。なんか…低空飛行ですねぇ。

………………………………………………………………………

 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 異世界最強の姉と、最弱の弟が異世界で冒険するお話です。ブラコンの姉が弟に強引なスキンシップを…。

 これ、アウトだろ…。製作側は、兄が妹にやったら許されない行為を、逆ならギャグとして成立すると考えているようです。

 日本では、まだ性暴力の範囲が狭いという問題がありますが、合意の無い性行為は、男性同士だろうが、女性同士だろうが、女性から男性に対してだろうが性暴力です。  

 特に、弟は姉の庇護が無いとすぐに死ぬ立場なので、圧倒的優位な地位の者が、下の者に性的関係を迫る醜悪さがあります。

 挿入しなきゃレイプじゃ無いと、性暴力をギャグとして描き、エンタメとして消費するのは、そろそろ辞めた方が良いと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

bular さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

主人公が不快すぎる

全体的にキャラクター設定が悪い意味で気になる作品でしたが
特に致命的なのがこの手の話で主人公に魅力を感じられないのが
一番ダメな構成だったと思います。

結果的になんでこんな弟を好きになってるのかが分からない事から
姉のキャラ自体も更に微妙にしてしまっている気がします。
(そもそも姉自体もかなり癖があって人を選ぶのもありますが)

作画に関しても、色味が変だったり後半に行くにつれて
段々と崩れが目立ってきたりと残念な感じで、全体的に低空飛行。

「なろう系」とくくる事自体あまり好きではないのですが
最近のなろう系作品の中でも正直勧める優先度はかなり低いですね…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

11話 結局出落ちでしたね。水着回の作画が良かったです。

今6話です。 ビキニアーマーということで試しに1話を見たら、冒頭の作画がかなり美しかったので、つい見てしまいました。

{netabare} 先に言いますとEDの作画を初め、画面作りはかなりいいです。回によってバラツキはありますが、基本的に爆乳お姉さんの作画が丁寧でいいですね。キャラデザもいいです。バトルシーンの構図やエフェクトも結構いいです。こういうほぼギャグ的な異世界ハーレムものとしては異例と言っていいかもしれません。

 交通事故で子供を助ける、というシチュエーションが現実の世界であるのか知りませんが、パンをくわえてイケメンにぶつかる程度の導入です。主人公が病院に入院中という設定は、姉が自死という暗い要素を入れないよう工夫しただけかもしれません。それともストーリーに活かすのでしょうか。そうなると別れを描くことになるのでどうなることでしょう?

 姉の演技がちょっとテンプレというか作りすぎなので、うるさい気がします。まあ、本作ではそこが味といえば味です。

 で、作品なんですけど要するに異世界+ワンパンマン+ブラコンものなんですけど、これが結構見られます。
 深さは感じないですが、巻き込まれ型の主人公の空回りの努力がいつか報われるの?元の世界に戻るの?姉の無自覚な強さは結局どこまで達成するの?とか興味があるポイントがあるからかもしれません。
 爆乳ビキニアーマーの姉の綺麗な作画も楽しめますし。重ねていいますが、EDアニメはかなりいいです。

 頭使わない、脳みそ停止系で、ボーっと眺めている分には悪くないですね。{/netabare}


11話 途中で断念していたのですが、レビュー更新してませんでした。

 レビューを書いて褒めた途端、急に冷めるという現象を起こしてしまいました。毎期1、2本あるんですけどなんなんでしょう?過去の期のもありますので、更新しなきゃと思うんですけど、それすら面倒というか。

 もう、頭から完全に消えてしまうんですよね。それで「今観てる」を整理していると、あれ?見てたんだ…と気が付いて、続きを見るんですけど全然面白く無くなると言うか…

 本作は、そもそも設定で出落ちなんでしょう。キルマリアとのバトルが終わると、後は単調なエピソードの積み重ねとキャラが増えていくだけです。

 つまり、姉弟という設定が全然活きてきません。姉が他人でも通用するような話です。姉弟にする意味が希薄すぎです。少なくとも弟が成長しようという意思が見られた数話は良かったんでしょうけど、肉親間の複雑な劣等感も、姉弟に出生の秘密も、禁断の恋愛も、どんでん返しで弟が嫌いになることも無かったです。

 11話が異世界なのに水着回という、なんとも言えず不思議な展開でしたけど、まあ、そういうチューニングなんでしょう。今回は他の回よりも作画が意図的に丁寧だった気がします。まあ、いいんですけど、話の内容とキャラ的にあまり萌えもエロもなかったです。
 例えばファーストガンダムのようなSFの中でシリアスな展開の中で、いかにもエロスとは無関係そうなキャラたちがなぜか水着になるような、ギャップ萌えが大事でしょう。

 ということで、一応、11話まで見てますが、もうちゃんとレビューを書くような集中力で見てないので、12話見たとしても断念にしておきます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
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