nyaro さんの感想・評価
2.2
最終回の演奏の見せ方がこの作品を象徴している。
「新世界より」を新たな高校生活に仮託して、演奏時に想いを馳せるというのは、誰でも思いつく展開だよなあ、と思っていたので意外ではありませんでした。つまり、普通の終わり方でした。
最終回なので、演奏にモノローグを乗せるのは邪魔ですけど、そうしないと物語にならないのは理解します。
しかし、「のだめカンタービレ」でこの演奏の時間が終わってしまうのが残念だ、というモノローグそのままじゃないですか。それまでのドラマが個人的でオーケストラとしてのストーリーが弱い分、そのモノローグには違和感がありました。このオーケストラにそんなに思い入れするほど何かあったかなあ?と。
で、第4楽章は黙って聞かせてほしかったなあ…せめて心情のモノローグかカットイン程度に留めて欲しかった。この辺はやはり「響け!ユーフォニアム」の1期最終回の見せ方を見習ってほしかったです。
で、指揮者のドヤ顔。このドラマの最後の演奏で最後はそのクローズアップが正しいの?誰の物語?指揮者の物語?まあ、いい演奏ができたという表現なんだとは思いますが…
原作はどうか知りませんが、やはり音楽アニメとしてCGを含めて、演奏の見せ方に不満が残る作品でした。
さて作品です。部活ものとしては苦難がないとドラマにはならないでしょう。が、あまりにも苦労の作り方が、家族とか場外なんですよね…音楽に対する情熱とか、オーケストラ=いろんなパート、いろんな人がいて、その調和というドラマが必要だったのでは?指揮者の教師が強すぎて、その辺があいまいだったですね。
楽器にそれぞれのキャラの意味性をのっけるようなキャラ付けでもないし…題名の「オーケストラ」に何を感じればいいのか全く分からないということと同様、最終回の演奏で何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。
まあ、あまり深く入り込んでみていたわけでは無いので、これくらいで。演奏楽しみにしていましたが、本作に対する不満と同レベルで演奏の見せ方に不満は大きかったです。
音楽の評価は5でしたが、最終回の不満の分、マイナス1で4とします。
以下、視聴時のレビューです。
4話 型通りの平凡な音楽もの。普通に面白いです。CGは気持ち悪い。
ネタバレレビューを読む
5話 断念時のレビュー。
ネタバレレビューを読む
12話 追記です。「新世界より」やるのかあ…音楽だけ聴こうかなあ…
ネタバレレビューを読む
14話の前半の練習は良かった。音楽がいいとCGは(多少)許せました。
ネタバレレビューを読む
23話 「新世界より」を演奏するということで毎週チェックしてきましたが、音楽を描きたい作品なんでしょうか?
ネタバレレビューを読む