高校野球で相棒なTVアニメ動画ランキング 3

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早速見ていきましょう!

84.0 1 高校野球で相棒なアニメランキング1位
おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1591)
8169人が棚に入れました
主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。西浦高校には発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。部員不足の野球部で三橋はまたもエースを任せられるが……。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

超人スポ根と思うべからず

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。
 言い切っているような表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 敵の癖や仕草、排球の組み立て方、性格、状況判断、あらゆることを意識しながら組み立てていくキャッチャーの思考を綺麗にトレースできていたと思われる。
 また、主人公の力も、とても現実的で、どこも派手さやパワーを感じない。それでいてきちんとした試合運びができる野球の頭脳プレーを丁寧に描写している印象を受けた。
 野球をやっているときの雰囲気、空気の流れの変わり目など、実際試合をしているかのような臨場感を味わえた。
 筆者の経験則からして、これだけ視聴者に訴えることができる技術はあまり類を見ない。そして一人一人のキャラクター設定もまた人間味が溢れていて、みな現実に即した感覚を受ける。
 試合の流れからして何が起きても不思議でない緊張感をうまく表しているように感じた。
 練習の仕方からしても旧来のスポーツアニメとは違っていたと認識している。副監督のトレーニング方法はメンタルトレーニングやスポーツ心理学を取れ入れた、知識的、頭脳を使った現代野球らしさを垣間見せてくれる。理論派の先生だが、決して肩肘を張った性格ではないところも好感を覚えた。
 ただの成長物語ではない、その緻密さ、濃厚な造りを見て、他の作品もこれくらいやってくれれば、と考えてしまうほどの出来栄えだというのが個人的な見解である。
 筆者自身は野球などに興味が無い部類の人間だ。その筆者をこれだけ唸らせることができる。昨今このような良作はまずないように思われてならない。
 将来プロになるだろうと思われる人種にスポットを当てていく作品は数多あれど、単なる野球部に焦点を当てていく作品は少ないだろう。
 中学時代、最低と蔑まされ、ひいきの投手と思われていた主人公の実力。さまざまな人物に語らせることにより、それぞれ受け止め方が他者とは乖離しているという事実を、露わにしていくストーリー展開。
一体誰の主張が正しいのか、謎……実態を追っていくうちに、自然と次の回、次の回へと視線が移っていく。
 よくあるスポーツアニメのように、技がマクガフィン(詳細は筆者プロフィール・考察記01参照)になっていたりせず、あくまでキャラクターの過去をマクガフィンとしているところにストーリーテーラーを感じる。
 変にテンプレと化した、恋愛と野球の二方向組み立てなどではなかったように見受けられる。
 超人的な大技もない、まあ三橋の制球力はかなり凄いが。
 チームらしさや、高校時代の損得ではない人間関係を中心に描いているように見受けられた。

 にしてもキャッチャーの阿部隆也。
 なんて人間ができてるんだ……こんな15歳はいないのではないか?
 そこだけがアニメ的アニメである。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 43

prost さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

おもしろかった!

ここのレビューを見て見始めたアニメだったけど、ほんとーにレビューの通りにゲーム進行が遅い。
でもそんなこと気にならないくらい、引き込まれて最後までみてしまった。
キャラクターの愛らしさもあるんだろうけど、よくあるチームの勝利の過程じゃなく、心理面を丁寧に描いているから、一打席ことに野球を楽しんでる高校球児達の目線でアニメが見られるんだろうな。
その目線にたてるのはすごく新鮮だったし、一度見てみて損はない作品!
もう一回見たいし、漫画も買いに行こうかな。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作の魅力を損なわないつくりに納得!田島くんかわいいよ^^♪

タイトルの通り原作ファンですが、デザイン、動き、声優どれを取っても原作のイメージが損なわれない良く出来た作品だと思います。


原作を含めていえるのは、ピッチャーの制球力とキャッチャーのリードに多くスポットを当てた珍しい作品で、リアリティある設定の中で高校野球が行われていくので、野球好きにはまずもってオススメしたいです。


それでいて、キャラがかなり魅力的です^^
司令塔の阿部君、可愛すぎるよ三橋君、溢れる才能田島君....等々チームメイトがかっこいい&かわいいですね。下手に熱血熱血してなくて、適度な燃え具合。


野球だけでなく、高校野球という青春に打ち込む多感な時期の高校生の心理描写が非常に良く描かれていて、部員同士のやりとり、交流もこの作品の魅力なので、可愛さ、もどかしさ爽やかさが色々感じられるかと思います^^


全員1年生ということで今後の展開が非常に楽しみな作品。原作は休載中ですが...^^;
ちなみに自分は田島君と泉君を弟にしたいなーと思ってみてました♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

79.1 2 高校野球で相棒なアニメランキング2位
おおきく振りかぶって 夏の大会編(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (958)
5275人が棚に入れました
夏の県大会、西浦高校は二回戦で前年度の優勝校である強豪・桐青高校と対戦。先制するも追いつかれて逆転される苦しい展開の中、1点差で迎えた9回に田島の2点タイムリーヒットで逆転勝利を収める。
三回戦に進んだ西浦を待ち受けていたのは、西浦と同じように1年生中心のチームであり投手力と強打者である佐倉を軸に勝ち上がってきた崎玉高校だった…。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳

satsuki さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

1期を楽しんだ方なら2期も十分楽しめます。

1期では比較的少なかったメンタルな部分にも焦点を当て物語が綴られます。
作品の方向性が変わった訳ではなく
1期の面白さである心理戦、駆け引きなどに加え
選手の想いや悩みなどの部分にクローズアップし、
物語の重みが増していきます。

人間関係も徐々に構築され、物語としては順当に前進、パワーアップしている感じです。

正直、1クールでは物足りない
せめて2クール位はやってほしかったかな。

もっと観たいのですよ!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

短いが長い。

とりあえず、短いよ。

話の区切り的に2クールは難しいけど、1クールは短いんですよね。
監督さん曰く、1クール13話だとちょっと短いけれど、18話分を2クール26話にするともっさりとした展開になってしまうのでそれはできないと。

でも、無駄にオリジナルを加えて、下手なアニメに変えられてしまうよりはまだよかったかも。
そう考えればまだ、省かれてしまったシーンがあるのは仕方ないとも思えるし。

それと、2期では試合のスピード感を重視したみたいなんです。
故にか、試合は見ごたえがあってよかったかと思うんだけど、試合がメインになりすぎて1期ほどキャラが生きていないような感じは否めないかね・・・。

良作です。

3期はいつかやるの?
できればやってほしいかな。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

捕手が投手につくした分を投手は信頼で返すのよね。信頼されるっていいもんでしょ?

2010年放映作品
2期「夏の大会編」

主人公チームのナインは個性豊かだけど、みんないい子で凄く頑張り屋
野球は詳しくない僕も心から応援したくなる

一試合毎がすごい長いのだが最高レベルの緊張感の為ダレてる感じは全く受けない
それどころか緊張感の演出が素晴らし過ぎて、試合中は高確率で息を止めて観てる自分に後から気づく
泣かないようにしようと思っててもどうしても泣いちゃう
個人的好みとしてはスポーツアニメの弩ストライク作品

少年たちを引っ張っていく女性監督のモモカンが熱いよね
男らしくて野球の知識が深くて、なのに美人でスタイル良くてキャラ起ち過ぎだw

2期まで3年待ったので、3期までは数年月日が空くかもしれないけど楽しみに待ってます!

モモカンこと百枝まりあを演じる早水リサさん
男子高校生の日常のモトハルの姉やちはやふるの詩暢のお婆ちゃんも演じてます

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21

57.5 3 高校野球で相棒なアニメランキング3位
バッテリー(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (331)
1376人が棚に入れました
「原田巧」はピッチャーとして抜群の野球センスをもつ少年。
中学入学を期に移り住んだ山あいの街、新田市で、巧は自分の全力投球を受け止められるキャッチャー、「永倉豪」と出会う。
新田東中学校の野球部に入部した二人は、部員同士の軋轢や、教師たち大人の事情に翻弄され、時には互いに衝突しながら、ピッチャーとキャッチャー、二人一組の「バッテリー」として成長していく。

声優・キャラクター
内山昂輝、畠中祐、小野友樹、木村良平、梅原裕一郎、村瀬歩、石川界人、森嶋秀太、郷田ほづみ、斉藤壮馬、石井マーク、宝亀克寿、生田善子、西村知道、藤巻勇威、乃神亜衣子

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

完成度はとにかく高いです

 原作が非常に有名なうえに実写映画化とかまでしているのですが、僕はどちらも未見でした。野球好きにもかかわらず。

 監督が望月智充さんで音楽が千住明さんということで、視聴しないわけがありません。

 ジブリ作品も手掛けたことがある望月監督ということもあって、野球の細かい所作がなめらかに作画されているところはさすがです。"手前でキャラクターが会話している奥で野球が行われている"など、"優れた監督かどうか"を見極める際に僕がポイントとしている部分もバッチリです。日曜の朝放送されていた某野球アニメとは大違いです(失礼)。

 声優陣では原田青波役の藤巻勇威君が非常に印象に残りました。基本的に僕は、子どもの声を子役(子どもの声優含む)が演じることはあまり好きではありません。しかし、彼の演技は素晴らしかったです。微妙に棒読みな感じも非常にカワイくてクセになりました。ずっと聞いていたい感じです。今作は彼の声を聞くのが個人的にはメインの楽しみでした。




 しかし、ノイタミナのメインターゲットが「普段アニメを見ない人」だということを考えると、今作のアニメ化にどこまで意味があったのかは少し疑問ありです。単純に考えて、その「普段アニメを見ない人」は小説なり実写作品なりで「バッテリー」を見終ってしまっているのではないでしょうか。よほど原作にアレンジを加えない限り、彼らが同じ内容をアニメ化したものを視聴するかは微妙です。そもそも普段アニメを見ないわけですし。

※僕は原作未見なので、このアニメが原作にどこまで忠実なのかは知りません

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

熱血スポ根ではない野球の話

熱血スポ根ではない野球の話。
キャラデザは青い花、放浪息子の志村貴子氏で柔らかいタッチで好きですし、感情描写主体の構成としては頑張っていたと思う。
生意気な新入生への手荒い上級生のかわいがりはあるあるでしたし。

横手二中の皮肉屋瑞垣俊二はすごく好き。
野村克也氏、達川氏のような囁き攻撃でキャッチー潰し。
まぁあの程度で潰れてしまうようなら天才ピッチャーの正捕手などつとまる訳はないが。
いろんな人に皮肉を言っているが、こいつ本当は野球が大好きなんだなぁ〜てわかるよね。

野球ってね、たった一打席で勝敗が決まってしまったりするが、それは結果論であって、ちゃんとどっちのチームが勝ったのかを伝えぬとね、モヤモヤしてしまうのだ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残酷で美しいリアルな青春

日本人にとって野球というスポーツは他にくらべ殊更に特別なものだと思います
団体競技として野球は常にその注目の中心にありました。
今でこそサッカーや他の競技にも人気はありますが
野球は、親、子、孫、友人、知人と話題にする相手を選びません
それは日本人にとっての共通認識なのです
柔道や剣道は国技ですが
ある意味、野球は日本人にとっての心の国技といっても過言ではないでしょう
それぐらい日本人は野球を愛しているのだと思います。
なので野球=日本人であり
野球には日本人らしさが存在します。

本作「バッテリー」は現代の日本の野球児を描いたドラマ
日本らしい自然の風景や情景が感性豊かに描かれています。
そして何よりも驚かされるのは、セリフの一言一句
磨き込まれた宝石のようなセリフは自然で無駄がない
近年のドラマは基本わかりやすさを重んじる
「何言っているんだかわからない」というレベルのことではなく
全体の構成が把握しやすいように
御丁寧にも本来、ト書き(説明部分)にあたる部分すらセリフにしてしまう傾向がある
バッテリーにはそんな気の利いたセリフの使い方はない
登場するすべてのキャラクターの発する言葉には
そのキャラクターの心情が伺えるよう作られている
そんなものどのドラマにだってあると思われるだろうが
バッテリーの場合「すべて」なのだ「すべてのセリフ」に込められ
そして、それを感じさせてくれる
表面的に見ると何考えているんだかわからない
しかしその裏に見えてくる燃え上がるような野心や思いやり
そして戸惑いがうかがい知れる
登場人物たちは口々に「お前の考えていることはわからん」と言います
「お前」は決して主人公ばかりの事ではありません
そして我々視聴者は思います「こんな言い方じゃ伝わらない」
「何でハッキリ言わないのか」「伝える気がないのか?」

例えばあなたはあなたの親友のことをどれほど知っているでしょう
それはその親友に「聞けば」わかることなのでしょうか
なんか問答みたいになってしまいましたが
これはダイレクトなものの伝え方をする欧米諸国とは異なり
とても日本人らしい言葉のやりとりなのです

心情感とは裏腹に本作は校内暴力や、イジメ、活動停止処分など
現代日本が抱える拙劣な問題点にも着目し
多感な中学生たちがどのような変化をしていくのかリアルな視点で描いていく
そこには救世主の親友も先生もいない、しかし続く毎日
青春とは残酷なのだと言わんばかりです
主人公は言います「何がいけないんだ!」
こういう言葉を聞くと「青春」って感じで好感
やはり青春は美しいです。

バッテリーとは夫婦、以心伝心の象徴でもあります。
でも心を伝えることは難しく
心を読み解くのも難しい
世の中には「言葉で伝えられないものも」も、たくさんある
言葉は万能ではない
バッテリーを見るうち、そんな当たり前のことに行き当たりました
そして同時に、これによって生じる「知りたい」と「妄想力」は
凄まじいパワーと広がりがあるのだなと感じました。
この足掻きみたいなのが「青春」なのかも

物語は中学野球までですが、やがて訪れるであろう高校野球や
成長してくるであろう弟の存在、ライバル校の親友断絶
何かが感じられ未来が見えてくる
さぁこれから !!その瞬間に幕が閉じる
「それからどうなる」視聴者がそう思った瞬間
作り手側の勝利なんだと・・・いやはや負けを認めます
恋愛ドラマもプロセスが面白いわけで「スキ」って言っちゃったら最終回ですからね
勝負の勝ち負けなんて意味ないです(ちなみに私の予想はファウルボールです。)
最高に想像が膨らんだ瞬間に後は読者、視聴者に委ねるのが潔ヨイです。
久々に前のめりになって本物のドラマを見させてもらいました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6
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