音楽で天才なおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの音楽で天才な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月13日の時点で一番の音楽で天才なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.1 1 音楽で天才なアニメランキング1位
のだめカンタービレ(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (730)
4289人が棚に入れました
天才と称される音大生・千秋真一は、世界的な指揮者を目指すも様々な壁にぶつかり将来を思い悩む日々が続く。
すっかり自暴自棄になっていたある日、千秋は一風変わったピアノソナタを耳にしながら目を覚ます。
そこで千秋が目にした光景は、ゴミだらけの部屋でピアノを弾く野田恵(通称:のだめ)だった。
のだめとの出会いで、エリートコースを歩む千秋の未来が少しずつ不協和音を奏ではじめる。

声優・キャラクター
川澄綾子、関智一、小川真司、川田紳司、織田圭祐、生天目仁美、松風雅也、小林沙苗、中井和哉、諏訪部順一、能登麻美子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

のだめ、音楽人生波乱万丈(序章)。

※本レビューは基本的には1期目の分だけのつもりで書いています。

女性向け漫画誌「Kiss」で連載された『のだめカンタービレ』が原作、シリーズ通算3期4クールに及ぶ大作の1期目(2クール作品)です。ちなみに2期目、3期目については各1クールずつでした。

作品内容としては「おかしな音大生の生態観察日記」とでも呼ぶべきところでしょうか。一応ラブコメではありますが、ラブ成分はあまり強くなくて普通にコメディ作品として楽しめる感じのお話です。

この1期目で培われた人間関係は2期目、3期目でも継続しますので続編を観るなら1期目の視聴は必須かと思われます。

私はアニメ放送の途中から原作を読み始めて、放送期間中に原作を読む方が先行して以後は原作の新刊が出るたびに読んでいました。

たぶんアニメの流行のメインストリームには乗っかっていなかった作品で、その意味では「ノイタミナ枠」らしいと言えますが実際に放送されるとかなり人気は出たようです。

ちなみに同じくフジテレビ系列で先行して実写ドラマも放送され、そちらは主演だった上野樹里の出世作としても知られているかと思います。

主人公は桃ケ丘音楽大学ピアノ科3年生の野田恵(通称:「のだめ」)、そしてそんなのだめに巻き込まれていくピアノ科4年の千秋真一(ちあき しんいち)や指揮者のシュトレーゼマン(通称:「ミルヒー」)、そして音大生の多彩な面々が登場します。

のだめは作中登場人物随一の天真爛漫かつ破天荒ぶりですが、のだめ以外の登場人物も個性的で音大ならではの芸術家らしい変人がけっこういます。本作特に1期目はこれらの人物の織りなすコメディ作品としての性格が強く、そのあたりが人気につながったものと思われます。

一方で20代前半の登場人物による青春群像劇的な性格のお話でもあって、必ずしもタイトルになっている「のだめ」だけのストーリーというわけでもありません。

特に音大生にとっての進路というものは、とりわけプロの演奏家として生活しようと考えると狭き門になりがちな分悩み多きものになりがちのようで、一方で実家の家業がどうとかそのあたりの葛藤も見どころではあります。

また音大生にとっては日常的な演奏活動というのも重要(これは現実世界でもそうです)で、作中の学生によるオーケストラ(通称:「Sオケ」)に関してのあれこれも悲喜こもごもで面白いですよね。

おまけ: 作中で『ドラえもん』のオマージュ作品と思われる『プリごろ太』というアニメが出てきます。のだめがこのアニメの大ファンということになっていますが、これがTV版と劇場版でカズオ(ジャイアンにあたるキャラ)の性格が変わるとか、変なところでこだわりを見せていて面白いです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 39

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

クラシックなラブコメ

音大が舞台のラブコメです。
堅物指揮者の千秋と野生児ピアニストののだめの出会いと成長物語です。
脇役陣も個性的で、この作品に華を添えます。

特別大きな事件はありません。
が、所々に感動的な場面を散りばめながら、ナチュラルかつドタバタと物語が進行します。

クラシック演奏は、画像演出や楽器演奏時の詳細描写により、臨場感があります。
アニメならではですね。

個人的余談。
大学時に好きだった娘に影響され、クラシックをよく聴きました。
とくに、ベートーベンの交響曲第七番には思い入れ大です。
今となっては、甘酸っぱい思い出ですが・・・。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 38

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

面白い!!音楽♪に癒され~キャラ&物語にハマりました(o^^o)ふふっ♪

クラシック音楽をテーマとしているラブコメ。

導入部分が、いかにも漫画の出会いっぽいけど
観れば観るほど、嵌っていきました!
こういう作品大好きです。(*^_^*)

音楽♪も素晴らしくて、オーケストラやピアノのシーンは
ドキドキしながら心踊る感じです。
そして癒されます~♪

キャラも印象的で、凄く好きになってた。
のだめ変態だけど可愛い!
千秋の容赦ないツッコミが最高に面白い。
「ほっとけないのは既にloveですよ、千秋さん」
って、観ながらツッコミ入れる私(笑)

OPは軽やかで楽しい気分にさせてくれます。

私は中学時代クラリネットを少しやってましたが
才能も根性もなかったので続きませんでした。
音楽家は凄い!
音楽の才能、そして努力があるから
人を感動させられるのでしょうね。

演奏で感動して2回泣きました。(≧ ≦)Ω!
この作品大好き。
(当時観なかったことが惜しまれます)

これから続編見ます。
のだめカンタービレ 巴里編
  ↓
のだめカンタービレ フィナーレ

----☆追記☆-----
再放送で、また観ちゃいました!
本当に楽しい♪
いい曲がたくさん(*^_^*)
ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー大好き♪

初回はのだめメインで観てましたが
今回は千秋真一メインで楽しみました☆
そして、フィナーレまで、また一気観した後
ドラマも視聴。(笑)
この感じで、いずれまたrepeatすることでしょう。(=^_^=)

そういえば、のだめの着ぐるみ、マングースが、
「四月は君の嘘」の応援隊長として番組告知など
宣伝をしていましたね。可愛かった。(^-^ )

投稿 : 2025/03/08
♥ : 33

76.8 2 音楽で天才なアニメランキング2位
この音とまれ!(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (377)
1403人が棚に入れました
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―

声優・キャラクター
内田雄馬、榎木淳弥、種﨑敦美、細谷佳正、石谷春貴、古川慎、井口祐一、松本沙羅、浪川大輔、蒼井翔太
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正月限定だけではもったいない世界

原作未読


視聴動機はまさにあにこれ内での交流から。たしか『ちはやふる』好きならこんなんありまっせ!と。
分割2クールの前半13話で、後半は3か月後の放送とのこと。分割の場合ゴール設定が先となるわけですからどの辺でお話を区切るかが難しいわけでありますが、今回放送された前半クールは「次が観たい!」と思える中締めと感じましたのでおおむね成功だったと思います。
ネタバレレビューを読む

質担保の側面もありましょうが、できれば通しでやってほしかったかなあ、が正直なところでした。


廃部寸前の筝曲部に新入生らが集って全国目指すストーリー。弱小校のジャイアントキリングなるか?
手垢のついたテーマとはいえ“箏(こと)”題材の面白さと定番の中に本作ならではの物語をどう紡いでいくのか楽しみにしながら視聴開始です。

時瀬高校筝曲部メンバーは7名。
 久遠 愛(くどお ちか)1年:CV内田雄馬
 倉田 武蔵(くらた たけぞう)2年:CV榎木淳弥
 鳳月 さとわ(ほうづき さとわ)1年:CV種﨑敦美
 足立 実康(あだち さねやす)1年:CV石谷春貴
 水原 光太(みずはら こうた)1年:CV井口祐一
 堺 通孝(さかい みちたか)1年:CV古川慎
 来栖 妃呂(くるす ひろ)2年:CV松本沙羅


“文化系スポコン”+“音楽”

これまで成功を収めた作品をうまくトレースしてます。

■文化系スポコン
だいたい以下の4点をおさえておけば良いところ、濃淡はあれど各々描かれています。
1.努力型と天才型との対比
 ネタバレレビューを読む※1後述
2.自校に有能な指導者がいる
 ネタバレレビューを読む
3.ライバルの存在
 ネタバレレビューを読む
4.敗戦を描く
 ネタバレレビューを読む

※1 天才型のさとわが天才然としてないところが良いです。早々に自分の演奏の弱点を自覚し悩みもがくわけです。すると部員全員努力家というある種一体感が醸成されるわけですが、反面、キャラの棲み分けが難しくなることの交換条件みたいな部分も。ここはボヤけないように愛、武蔵、さとわ、妃呂に資源を集中して乗り切った感はあります。

■音楽
以下の組み合わせをどうするか。失敗率の高いCGを選択せずというのは評価します。
1.技術:運指の正確さを見せるためのCGか手書きの選択。止め絵の利用もしかり。
2.情感:心象風景や曲想のビジュアル演出、演奏者のモノローグ、聴衆の反応。

ネタバレレビューを読む


リアリティの担保という意味では、原作者本人もそのご家族も箏への造詣が深いといいますか本職の方といって差し支えなく、オリジナル曲「流星群」の仕掛けだったり、箏初心者の視聴者への手ほどきだったりと丁寧な仕事ぶりも有り難いことでした。
正月三が日に聴くような音色のイメージしかもっていなかった箏の音がこれほど躍動感があるものだったとは新たな気づきであり知らしめた功績が作品自体にはあるでしょう。
なにより、自分の血肉となっている“箏”を連載化したいとの熱意は応援したくなります。



総話数全24話~全26話くらいでおさまることでしょう。途中折り返し地点のため詳細評価は数か月後に!です。
成功作品の良トレースということは、嗜好に合えば面白さは手堅い反面、突き抜ける部分がないことの裏返しです。『この音とまれ!』ならではを後半では観たいですね。

自分の琴線に触れる音楽ものって、とある曲の以下のフレーズを地でいってるような作品がほとんど。


 “一人じゃ出せない音が あることに気づいたよ”


今のところその波動をびんびん感じます。
評価は期待値込みで甘め。今期(2019年春クール)で自分の視聴作品のうちでは途中経過ながら上位に食い込んできた良作です。



※オマケ

■部活終わりの…
パピコ!!
趣味で草野球のチームに入ってる私です。当然体を動かした後のビールというのが王道のおっさんではありますが、試合直後はコンビニでパピコというのが習慣ですね。もちろんチョココーヒー味。個人的には“下町のモカフラペチーノ”くらい思っとります。


■でもここはちょっとなあ

1.そこはちょろくなくても・・・
ネタバレレビューを読む
ネタバレレビューを読む


2.君ィのトゥオーーン
ネタバレレビューを読む



分割2クールだとの事前情報はおさえてましたけど、知らんとあのブツ切れ感ってついていけるのかしら?



視聴時期:2019年4月~2019年6月

-----
2020.02.06 追記

ネタバレレビューを読む


2019.07.04 初稿
2020.02.06 追記
2020.07.30 タイトル修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 63

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

箏の合奏を通した成長を描く、高校生たちの群像劇

アニメーション製作:プラチナビジョン、
監督:水野竜馬、シリーズ構成、脚本:久尾歩
キャラクターデザイン:山中純子、原作:アミュー

集英社の発行する月刊漫画雑誌である
ジャンプスクエアで連載中。
この雑誌は読んだことがないが、
小説やエッセイが原作のものや、
少女漫画誌で活躍してきた作家を
起用するなど幅広い作品を連載しているという。
アニメ化された作品は、『テガミバチ』や
『青の祓魔師』、『新テニスの王子様』、
『ワールドトリガー』、『血界戦線』など多彩。
一般的にも知られているような有名作が
たくさん連載されている。

『この音とまれ』は、お箏という
これまで扱われていない題材を用いた
群像劇という形をとっている。

先輩たちが卒業してしまった箏曲部を
存続させるために、ひとりで奮闘する
高校2年生の倉田武蔵だったが、
部室は不良たちの溜まり場になってしまっていた。
そこに1年生の問題児として知られる
久遠愛がやってきて、箏の家元の娘・鳳さとわなどが
加わり、本気で全国大会を目指すことになる。

主人公の久遠愛は、周りから不良と思われているのだが、
実は根は優しくていいやつで、
箏を作っていた人物が育ての親だが亡くなっていた。
自身は箏を弾いたことはなかったのだが、
箏に対しての天賦の才を持っていた。
ぶっきらぼうだが、人を見る目にも長けた愛は
周りから信頼される存在になり、
天才奏者の鳳さとわとの距離も近づいていく。

いかにも少女漫画にありがちな構図で、
周りから評判の悪い喧嘩ばかりしている不良が
道端に捨てられている犬に優しくしている姿を
ヒロインが見て、ギャップに惚れるという
パターンを彷彿とさせる。
私はこういう構造の少女漫画が苦手で、
それが1話目から見えたので、
少々視聴のテンションが落ちたのだが、
回を追うごとに、周りのキャラの内面まで
踏み込んで丁寧に描くことで、作品の基本的な構造を
忘れさせてくれるような厚みを感じさせてくれる。

例えば久遠愛を慕って入部した
モブ3人男子ともいえるなかの水原光太にも
スポットを当てて、チームが崩れそうになったときに
立て直す役割を担っていたりする。
また、人間関係にマイナスの感情を吹き込んでいた
来栖妃呂がチーム全体を見渡して行動したりと、
一人ひとりが変わっていくさまを
しっかり見せているのが良い。

主人公だから仕方がないが久遠愛ばかりが
目立ちすぎるストーリーになっているので、
部長の倉田武蔵にも、もう少しスポットを
当てて欲しいし、活躍してくれればと
個人的には思ってしまう。
やはり天才だけでなく、
凡人の成長もしっかり描いて欲しい。

シリーズ構成を間違えたのか、
1期では突然、終わってしまい
余韻も感じさせなかったのはマイナス。
演奏シーンがあるので仕方ないのだろうが、
作画的にも若干甘いところがあるように思える。

2期は顧問の滝浪涼香との関係性の進展や
他校の桐生桜介、鳳かずさ、神崎澪などと
どのように絡んでいくのかが見どころか。
箏曲部に関わる人物をそれぞれ丹念に
描いてくれるため、物語に引き込まれる。

箏の魅力と群像劇で2期でも楽しませてもらいたい。
(2019年7月15日)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 54

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ひと昔前の少女漫画っぽいストーリー?

『ジャンプSQ』に掲載の漫画が原作らしいです。

高校の筝曲部(つまり箏(こと)を演奏する部活)のお話です。

「誤解されやすいけど根は優しい男の子」と「何か生い立ちに事情を抱えているっぽいヒロイン」という構図が、ひと昔(いや、ふた昔?)前の少女漫画っぽいストーリーだなと思いました。そこに「努力・友情・勝利」で少年漫画的な味付けをしてある感じでしょうか。

その意味でいうと大枠で予定調和的なストーリーになるとは思うのですが、今のところは手堅く面白いと思います。テーマ的に音楽面で手を抜いてはいけないと思うのですが、現時点では楽曲、作画とも特に問題はなさそうです。

原作を読んでいないので、このままアニメで後のストーリーを楽しもうと思います。

2019.5.13追記:
第6話まで視聴終了。来栖さんというキャラとても女性作者のお話っぽくて私は気に入りました。これ、かなり面白くなりそうですね。

2019.7.1追記:
最終回まで視聴終了。「なるほど、分割2クールですか…。」という終わり方でしたね。

時瀬高校箏曲部の演奏に対して会場では様々な反応がありましたが、具体的な評価は第2クールにならないとわからない感じになっています。まあ、これは普通に続きが気になるからたぶん第2クール(2019年10月開始らしい)も観るでしょうね。

原作を読むかどうかは悩ましいところ…。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 44

65.9 3 音楽で天才なアニメランキング3位
ピアノの森(アニメ映画)

2007年7月21日
★★★★☆ 3.8 (189)
1224人が棚に入れました
町外れの「ピアノの森」で育った少年カイの物語。はじめは楽譜すら読めないカイが周囲を取り巻く人々によりピアニストとしての才能を開花させていく過程を描いている。
主な登場人物 [編集]

声優・キャラクター
上戸彩、神木隆之介、池脇千鶴、福田麻由子、宮迫博之、田中敦子、松本梨香、田中真弓、天野ひろゆき、ウド鈴木、黒沢かずこ、高田純次

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

森に響くピアノの調べ

はじめは楽譜すら読めなかった少年だったが、彼にはある才能があった・・・
原作ではピアニストとして才能を開花させていく姿を描いているが
この劇場版では小学生編の一部が描かれている。

とにかく、森の中でピアノを演奏するシーンが美しい。
作品サムネからの印象だとファンタジーを思い浮かべそうだが
中身はいたって真面目でとても現実的な内容。
ピアノを習っているお子さんたちにも、ぜひ観ていただきたいと思った。

ピアノに選ばれた才能を持つ天才少年・一ノ瀬海(いちのせ かい)と、
ピアニストの家系に育って厳しいレッスンを重ねる少年・雨宮 修平
(あまみや しゅうへい)のピアノに向ける情熱の温度差や友情。
ピアノを教える先生たちや彼らの母親たちのそれぞれの想い。

また、今の自分が一番感情移入できるのはカイの才能を見出したかつてのピアニスト
阿字野 壮介(あじの そうすけ)の心の変化。

またカイと母親・一ノ瀬怜子(いちのせ れいこ)の、
深い信頼で結ばれた親子関係も穏やかで、すごくいい。
厳しい教育の元で芸術家になる人ももちろん多いけれど
こういうのびのびした育て方で開花していくのも才能あればこそ。
そして大事なのは、その才能にいち早く気づき芽を摘まずに伸ばすこと。

音楽とは、芸術とはって、観ながらいろいろ考えてみたが
結果的に誰かを深く感動させることができていたら、
それはもう成功していると言っていいんじゃないか?と。

この作品、観る人によっては退屈かもしれないが
自分にとっては、初心を思い起こさせてくれるからというのもあり
観終えてしばらくするとまた観たくなるので、もう何度観たかわからない。
大きな感動をするというのとは違い、話の流れもそれほど
起伏はないものの、ご都合主義になっておらず現実的な部分が
しっかり描かれているのでホッとできる。

できれば、カイの成長期~ピアニストになるまでを描いた作品も
観てみたいものだが・・・なかなか映像化されないようでとても残念だ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 34
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

清々しいお話。「便所姫」誉子がかわいい。

あまりにもピアノの音色が心地よくて、途中で寝落ちしてしまいました。^^;

清々しいお話でした。
ひとりは、親のようなピアニストになるべくレールを敷かれた優秀な男の子。もうひとりは、森に捨てられたピアノで幼い頃から遊び続けてきた貧しい家庭の男の子。(裸の大将みたいなランニングきてる)

楽しいだけでは人に伝えられない、ピアノと向かいあって自分だけの世界の音色を表現できるか?というところまでのお話でした。ピアノと向かい合って開かれるイメージが面白い。精神統一の大事さもドキドキさせられる感じで描かれていました。
先も見てみたいですね。


主演リストを見ないで観てたのですが
カイ君の演技が、 ネタバレレビューを読む
芸能人ぽくないけど、少年ぽくもないんだよー。
でも、コンクールで弾くところはうわあ〜かっこいい〜っと感動しました。

女っ気が無いなぁとも思って観てたら、
「便所姫」誉子がすんごい可愛いじゃないですか!!
お嬢様で泣き虫。

誉子とカイ君の絡み、いいですなあ。彼女の心のお守り「ウェンディ」の代わりを、カイ君がするんですよ。これたまらん。
誉子のために原作買おうかな…\(//∇//)


しかし繁華街で通りすがりの小学生に絡むチンピラって…どんだけチンピラだ。子供には優しい悪ってのがギャップ萌えじゃないのか。わかってないチンピラだな。そんなんだからチンピラなんだ。
カイ君がお母さんのお店を手伝っていて客に絡まれる辺りは、結構現実的にありそうで不憫でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

boy meets boy

森の中の壊れたピアノを弾ける少年海。
ピアノの英才教育を受けた転校生修平。
二人の出会いから始まる本作。
やんちゃでワイルドな海と優等生で控えめな修平の対比が楽しいです。

壊れたピアノが何故?
オカルトチックな設定もひとつのアクセント。
ピアノの魅力を十分に引き出した作品と言えます。

海の声は上戸彩さん。
少年役を巧みに演じています。
でも、素人だからたどたどしさは否めません。
プロの起用にして欲しかったです。

ストーリー的に中途半端で、続きが見たいと思わせる終わり方。
とくに最後に登場した誉子と海のシーンは微笑ましいですね。
その後が気になります。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 26

78.7 4 音楽で天才なアニメランキング4位
この音とまれ! 第2クール(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (274)
1030人が棚に入れました
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―

声優・キャラクター
内田雄馬、榎木淳弥、種﨑敦美、細谷佳正、石谷春貴、古川慎、井口祐一、松本沙羅、浪川大輔、金尾哲夫、花江夏樹、朝井彩加、水樹奈々、佐倉綾音、安済知佳、寺島惇太、保志総一朗、山谷祥生、蒼井翔太、東山奈央
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

音の一粒 黄金一粒

原作未読


この度の初話。『関東邦楽祭』というワードをしっかり覚えていた視聴者はいただろうか。
“分割2クール”スタイルが定着した今日この頃。ぶつ切りの13話から早3カ月。14話はその13話から地続きでスタートしてました。リアタイ視聴も考えものです。まとめて一気に観たほうが良さげな放送スタイル。それが“分割2クール”です。
そういえば今回の2クールめ放送直前に1クールめを直前視聴されたレビュアーさんがいらっしゃって「その手があったかー!」と妙に納得しました。視聴する分には、間隔空けずまとめて一気にこしたことないですもんね。

だって、さとわも愛もなんなら武蔵だって1クールめ序盤の頃と明らかに違ってるはずですもの。
ネタバレレビューを読む
観終わってから登場人物の成長に目を細めるには記憶が怪しくなっていて勿体ないなと心底思います。
良い作品であればあるほどその思いを強くするわけでありますが、本作がまさにそれ。


音楽もの特に演奏シーンと物語の融合という点で『四月は君の嘘』『響け!ユーフォニアム』音でも魅せた偉大な先達が壁となって立ちはだかります。
というより比較されます。ベンチマークが『ユーフォ』というのも後進のつらいところです。手書きorCG。モノローグ。心象風景の映像化。止め絵の配分。運指の正確さ。観客の反応。そして回想シーン。あの手この手を駆使しての“音楽もの”本作はどうだったんでしょうか。

作品の序列は置いときましょう。すごい良かったと思います。
箏奏者だった原作者。作中のオリジナル楽曲は身内が作曲。題材である“箏”が血肉となってる身内同士のチーム。どう考えても最強です。画力や話構成なら漫画家のポテンシャルでしょうが、それとは別のネタ帳レベルでのリアリティについて絶対の信頼を寄せられる“扱う題材のトッププレイヤーがそのまま書いてる”という事実。
前半1クール序盤での懇切丁寧な説明もそこで終わらずさらに踏み込んできた今回後半。

 一音(いちおん)

…わかるようでわかりません。視聴者がギリギリついていけるかどうかの技術の説明やプロの感覚を惜しげもなくプッシュしてきました。情報過多に思えますが不快さはありません。

わかりやすくないとぶーたれるところを、私は肩書き/略歴で平伏しときました。「プロのあなたがそう言うならそうなんでしょう」…この感覚は自分でも新鮮でした。


演出面でもぬかりなかったような。
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上手と下手が素人でも感じられるのです。

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偉大な先達との比較。“楽器”“演奏”への深い造詣という点では抜きんでていると思われます。演奏なんてたかだか作品を構成する一要素なんですけどね。それでもこの部分でエモく揺さぶられたい欲望を私は抑えることができません。



物語に戻ります。

■ラブは添え物程度で

顔をすぐ赤らめるWチョロイン(少年誌仕様)
女子が欲しい時に欲しい言葉(少女漫画仕様)

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主要ボジションでのキャラ配置からの推察。どんどんへし折る恋愛フラグ。おそらく恋愛は1体1でしかやる気ありませんね。恋愛仕様なキャラデザインはミスリードじゃないかしら。私は歓迎します。
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■一応弱小校でしたので

トップクラスのプレイヤー+有能な指導者+裾野が広くない=ジャイアントキリングの条件 

これすなわち↓

さとわ覚醒 + 滝浪センセ本気出す + 神奈川全14校

とこんな感じでピースが埋まっていくことは前半終了時点である程度予想され、このへんおざなりにすると「ご都合主義!」すかさずツッコミ入るでしょう。及第点与えて良いと思います。
ネタバレレビューを読む



■闇落ちと簡単にはいいますが

愛もさとわも妃呂も前半1クールで陽のあたる場所に出てきてしまったので闇キャラ不足を心配しましたが思わぬところから援軍が!

 堂島晶(CV東山奈央)先生

前半で切った方はもったいない。ややありがちな高校生らのものとは別格の上質な闇を覗き見ることができます。実はエンドクレジット見るまで日高のり子さんだと勘違いしてたりしました。



■“天泣”これだけはいいたい

1.ネタバレレビューを読む

2.ネタバレレビューを読む

3.ネタバレレビューを読む




なんといいますか、、、
全26話満足の一品でした。



■オマケ

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視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------
2020.03.01
《配点を修正》+0.1


2020.01.23 初稿
2020.03.01 配点修正
2020.07.30 修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 54
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

黒い晶ちゃん先生と白い晶ちゃん先生

原作未読
1クール目視聴済み

箏の素晴らしさが詰め込まれた作品でした。
25話の演奏の為にアニメ化されたと言っても
過言ではない程、箏の演奏で感動しました。

お話のざっくり概要
1クール目で色々とてんやわんや合ったけど
ヒロちゃん先輩も加わり部員が7人になって
本格的に全国目指して練習の日々
そこに指導役として晶ちゃん先生がやってきた!
波乱続きの筝曲部…周りは強豪校ばかり
武蔵とヒロを全国に連れて行く為に一丸になって
前に進む… だいたいそんな感じ

冒頭でも触れてますけど、
箏の演奏が素晴らしいです。

■姫坂
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■珀音
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■時瀬
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2019年の神回の中で1つだけ選べと言われたら
この音の25話を選びます。

恋愛部分について
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晶ちゃん先生について
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さとわについて
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作画は25話がやっぱ凄いですねー
手書きで演奏を描き切ってます。
演出や表現の工夫もモリモリ。華やかさがダンチ
あと、25話は終始かずさが可愛いですwww

部活物が嫌いじゃなければオススメの作品です♪
1クール目で不良で胸糞になったとしても
最後まで見て損しない作品ですよ!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 36
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

マイナー競技故の・・・

原作未読。最終話まで視聴。

第1クール同様、真面目で、一生懸命で、お互いを思いやる優しさを持つ部員達。
晶の心さえも動かしてしまう、魅力溢れる部員達を描いた、とても素敵な作品でした。

【マイナー競技故の・・・】
筝曲部って、私の母校にはありましたけど、どちらかと言えば、いわゆるマイナーな部活動。
そもそも、琴の演奏自体、日常で耳にすることが無いですよね。
だから仕方ないんでしょうけど・・・。

ネタバレレビューを読む

あれ?「お気に入り」の作品なのに、酷評みたいになっちゃった(笑)。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 35

69.2 5 音楽で天才なアニメランキング5位
のだめカンタービレ 巴里編(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (393)
2168人が棚に入れました
千秋とのだめは、音楽留学のためパリへとやって来る。飛行機恐怖症を克服して、久しぶりに戻って来たパリに感慨深くなる千秋。
パリでの住処であるアパルトマンで二人を待っていたのは、のだめと同じ国立音楽大学ピアノ科に在籍するオタクのフランス人、フランクと派手な外見のロシアンギャル、ターニャだった。

声優・キャラクター
川澄綾子、関智一、松風雅也、大原さやか、伊藤静、浅沼晋太郎、日野聡、森川智之、清川元夢

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

フランス語はアニメで習得できるらしい。

舞台は一転芸術の都パリ。
前作にくらべ、主要登場人物が少なく、落ち着いたストーリーとなっています。
その分面白味も少ないです。

のだめと千秋の距離は縮まり、信頼関係も徐々に深まります。
最終話あたりでのターニャのツンデレが気持ちいいです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 33

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

のだめ第二章は、花の巴里でのだめと千秋の夢が膨らむ留学生活。

2008年放送のテレビアニメ ノイタミナ枠 全11話

原作 二ノ宮知子 監督 今千秋 構成 榎戸洋司 キャラデザ 島村秀一
制作 J.C.STAFF

前年放送されたのだめカンタービレの続編でスタッフが変わって声優の変更はありません。
ベテランカサヰケンイチ監督は更迭ではなく、当時非常に多忙で監督作品が続いていたので、
新鋭女性監督に譲ったと推測します。

監督には「ひぐらしのなく頃に」「純情ロマンチカ」に続いて登板の今千秋さんです。
制作進行しながら絵コンテと演出を学んだ苦労人のようです。

と言うことで、前作は全話男性が演出ですが、今回は男女半々くらいになりました。
OPはゴスペラーズが歌う「Sky High」、EDは宮本笑里の「東京et巴里」
ですが、動画はちとダサいです。味があるのか?少女漫画チックではあります。

のだめの催眠術で千秋真一は飛行機恐怖症を克服し、
生まれ故郷でもあるフランスのパリへ留学しているところから物語は始まる。
一期ラスト、のだめが参加した「マラドーナピアノコンテスト」というので、
入賞は出来なかったものの、高名なピアニストに認められ、
フランスのコンセルヴァトワールに留学と言う運びになっています。

パリではのだめと千秋は同じアパルトメントの隣でほぼ恋人状態、
催眠術の恩義でしょうか。
パリでも高名ながらエロ親父の指揮者シュトレーゼマンがキーマンとして、
二人の音楽活動を支えていきます。
ライバルには気の優しい中国人天才ピアニスト「ソル・レイ」が登場、
のだめが意識してるだけで、ちょっと間抜けっぽい友達でした。

のだめ役の川澄綾子はfateのセイバー、夢使いの塔子、しおんの王の安岡紫音、
スカイガールズの桜野音羽、ひとひらの一ノ瀬野乃など枚挙にいとまがないほどの、
主役専門女性声優として絶好調でした。
現在も活躍中です。

女性的な感性で描かれたのだめカンタービレ第二期です。
一期よりもさらに音楽的用語が増えて本格的になり、舞台もパリと言うこともあり、
相当な研究のもと制作された労作であり、しかも文句なしに面白い。

一期二期三期で分割4クール作品として、ノイタミナの価値を決定付けた記念碑的な作品でもありました。

このレビューには感想らしきものは少ないんですが、
現在三期視聴中ですので、全編視聴後にしたいと思います。

リアルのだめとは?

作者にゴミ屋敷内でピアノを弾いている写真を送り付けた人物で、
本名は「野田恵」
作中の「おなら体操」を作曲したそうです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

髭男爵を探せ~なぜコラボしたんだろう?

×髭男爵
全11話中4話にお笑い芸人の髭男爵が出てきます。
正直、世界観にあってません。
というかなぜ髭男爵なんでしょうね。。。
10話に至っては声の出演まであります。
※髭男爵自体は嫌いじゃないけどアニメには合わないよね。。。

○感想
ストーリーは相変わらず面白いです。
ただ、1クールだったのでちょっと展開が
早いかなとも感じました。

1期がいい終わり方しているので
この2期を見るのはやめておくのも
ありかも知れません。

☆タイトル
巴里編っていうタイトルだけど、1期を見る前に
このタイトルを見てしまうとパリに留学するという
ネタばれにつながるよね。。。実際私がそうでした。
もう少しタイトル考えて欲しかったです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

70.4 6 音楽で天才なアニメランキング6位
ピアノの森(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (257)
1120人が棚に入れました
 森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公の一ノ瀬海が かつて天才ピアニストと呼ばれた阿宇野壮介や 偉大なピアニストを父に持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき やがてショパン・コンクールに挑戦するまでを描く、感動のストーリー。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、諏訪部順一、花江夏樹、白石涼子、大地葉
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

音楽ものとしてはわりと底辺 残り12話に期待

2018.07.04記


原作未読 ※すごい良いらしい

全24話の触れ込みですが、いったん12話まで放映されたものを視聴。
原作者一色まことさんの作品はスピリッツを毎週読んでいた頃お世話になりました。この原作もすごい良いらしいです。

直前スペシャルで、期待値上がってました。
なんでもコンサートホールをキャプチャ取ってCGで再現し、ダイナミックな演出を可能にしたとか。実際ピアノを弾いてる人のキャプチャ取って演奏シーンに反映させたとか。キャラに合わせた演者を用意したとかとか。
ストーリーか演奏シーンかどちらかで魅せてもらえればOK!の心持ちで視聴開始です。


あらすじは天才肌の主人公一之瀬海とサラブレット努力型の雨宮修平という二人のピアノ少年が出会い成長し、という物語になります。
努力型は置いといて、森に捨てられたピアノを鳴らしているうちに音の感覚や人の心を揺さぶる演奏力を身に着けた主人公という設定は興味深いものでした。


結局、、、

『意欲作』といったところでしょうか。
ネタバレレビューを読む


物語が駆け足で、ここが盛り上がりどころなんだろうなという場面でもそれまでの人物の背景描写が薄くて感情移入しにくい。
声優さんは安定したいい演技をしている。
OPEDも物語に沿った良い内容。出演もされてますが、悠木碧さんの落ち着いたED曲なかなか良かったです。
途中で切るほどではないけど、おそらくいろいろ端折ったんでしょう。話が飛んでいるように見えることで、起伏が生じずやや平坦な印象を持ちました。


さらに演奏シーンの多用は諸刃の剣になってしまったとも思います。
 ※劇中の演出に触れてるのでいちおう伏せときます

ネタバレレビューを読む

それと演奏の描写について

美しい音色なんですが、残念ながら私には違いがよく分からない。
ネタバレレビューを読む
もう少し、曲の背景や持つ意味だったり、その曲を何故選択したか?のストーリー性など絡めても良かったんじゃないかと思います。


残り12話待ちですね。今のところイマイチです。



■余談 ※本作と四月は○の嘘のネタバレ込み

【ショパン バラード第1番ト短調 作品23】

この曲名でピンと来た人はそれはそれですごいですよ。

ネタバレレビューを読む



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2019.09.04追記


視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

2期と言うべきか後半と言うべきか残りも視聴完了。
期待の急浮上とはいかなかったもののやや盛り返した感あり。
ピアノの音色は文句なし。



2018.07.04 初稿
2019.09.04 追記

投稿 : 2025/03/08
♥ : 51
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

セ カイ イチノ ピアニスト

(※ 2018.7.6の最終投稿の全文を、当時の文章は極力残す形で細部まで推敲しました)

<第1期(第1話から第12話)までの試聴後の総評>

同期の「ひなまつり」は、スタッフの原作愛がアニメを原作以上にしていたと感じたのとは対照的に、本作は、スタッフに原作愛がたりないと感じました。

特に人物の作画レベルが低いのと、内容の不用意なカットで原作キャラの魅力が半減している場面が多かった。

尺の制約の中で原作の構成を上手くアレンジして面白い所をより面白くしたり、簡略したとしても、本来の感動を損ねないような工夫が十分に足りていたとは思えなかった。

以上から結局、ダイジェスト感ばかりで12話以外は、ほとんど盛り上がれませんでした。

第1期全12話で、カイのショパンコンクールデビューまで描くには尺がどう考えても足りない。せめてもう半クールでもいいから話数を加えて、カイの修業時代と誉子のエピソードを丁寧に描いて欲しかったです。

<物語とキャラについて>
ネタバレレビューを読む
<作画について>
ネタバレレビューを読む
<その他>
ネタバレレビューを読む

以下は、視聴前&視聴中レビューですが、かなりの長文です。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/08
♥ : 30
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぬるぬる動く指。敢えてサクサク進めないストーリー。

放送日程は違うけど、3月のライオンの引継ぎタイトルという位置づけのようなポジションかと、邪推しつつ初回鑑賞。

冒頭ネタバレレビューを読む

で、カイの小学校時代からお話はあらためてスタート。
森のピアノ、修平との出会い、阿字野先生ツンデレ。
みんなそうあるように、あってくれる。
劇場版で危うかったCVが、安心して聞いていられるだけで大満足。

まだストーリーはサワリのみだけど、
すすむ方向はしっかり見えているので、いい。
敢えてゆっくり丁寧に、進めすぎず、端折り過ぎず。
うん。いいね。
これは間違いなく、ロングタームを意識してる。
せっかくエンドマーク打たれた作品だし、しっかりと腰すえて、作ってください。


で。気になった指。
のだめの頃とは隔世だ。
坂道のアポロンでも雰囲気一発、運指はおまけ程度だったし、
君嘘では心象的作画に走って、運指は少ししか見せてくれなかったが。
今回は、打鍵と音がしっかり合っている。
ユニゾンしてる!
こういうのってやはりコンピューター万歳なんだろう。
これからは、より自然なアニメーション画像を目指すだろうし、
この作品の中でも、日々進化する表現を楽しませていただこうと思います。



予想完視聴確率:99%
クール内BEST10到達予測:80%
予想涙腺刺激度数:4%
平均エロチックメーター指数:6.5%

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

68.5 7 音楽で天才なアニメランキング7位
ピアノの森(第2シリーズ)(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (153)
586人が棚に入れました
森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公の一ノ瀬海(カイ)が、かつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介や、偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平などとの出会いの中でピアノの才能を開花させていき、やがてショパン・コンクールで世界に挑む。
2018年春の第1シリーズに続く分割2クール目。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、諏訪部順一、花江夏樹、中村悠一、KENN、悠木碧、伊瀬茉莉也、小西克幸、豊永利行、遊佐浩二、三宅麻理恵、坂本真綾、田中秀幸、島田敏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ショパンコンクールのプロモーションビデオ

原作未読

制作会社の社名変更で㈱ガイナで再出発。第1シリーズとクレジットに載ってる社名が違いました。
期待外れとの声多き第1シリーズで聞かれたのはこんなところ、

・ダイジェスト過ぎて原作の良さを潰している
・CGと手書きの差が激しくて違和感がある

ストーリーと演奏シーンに難あり。あとは大なり小なり様々なお客様の声。私も似たようなものだったので、第1シリーズ観て見切りをつけてしまい第2シリーズに流れ込んだ人も少なかったかもしれませんね。

実際のところ第2シリーズも微妙でした。鳴る物入りのCG演奏シーンは駆逐されて止め絵に取って代わり客離れを加速させます。でもうーん、、、仮にCGのままでも状況は変わらなかったと思います。

第1シリーズ終盤にはショパンコンクール予選に突入しちゃったもんで、第2シリーズでは12話かけてコンクールやるか、どこかで切り上げて後半盛り上げるかというのはあったかもしれませんが、なにせ「よう!ショパン!」のお話なので後者を取ることは考えられませんでした。
となると第1シリーズと同じです。演奏シーンが多いなら似たようなものを繰り返されたところで飽きるだけなのです。

おそらくスタッフはコンクールをじっくり描きたかったんだと思います。ネタバレレビューを読む実際、一次予選、二次予選、そしてファイナルと徐々に上がるボルテージ、途中のハプニングを含めてコンクールの雰囲気は否応がなく伝わってきました。

そのコンクールを彩るための武器が、ぬるぬるCGと著名ピアニストの音源。技術に走っちゃいましたね。

プロの運指を見せるCGだと他の手書き絵とのバランスが悪い。止め絵連続でのモノローグや回想の多用と聴衆のリアクションばかりだとエモさが限定的。月並みですが、そこに魂。シーンを通して伝えたいメッセージを込めてれば違ったものになったでしょう。
第1シリーズの監督中谷学氏はCGの第一人者で日本のアニメは初だったみたいですが、主にシナリオの詰めが甘かったのでしょう。大筋の流れは出来上がったところに第2シリーズ監督交代でテコ入れしようとしたところで、V字回復には至りませんでした。

そもそも一流の音を聴いたところで私を含めてどれだけピアノ表現の差異をわかるかいっ!ちゅう話もあります。
CGが不評で路線変更せざるを得なくなり、残された超絶音源を頼りに作画のテコ入れをしなかったのが実情なのではないかと邪推しております。コンティンジェンシープランって大事ですね。
ネタバレレビューを読む

とにかく演奏シーンが多い作品の性格上、全てに全力投球を求めるわけではありません。メリハリつけてここぞというところは力を入れて欲しかったなというのが率直なところです。

1.だってこれ見せるために他 (ストーリー) を削ったんでしょ?
2.音楽ものは演奏シーンが肝なんだから力を入れてよ?

不満に感じる理由です。
あと坂本真綾さんの出番が少なかったのも不満の一つです。


自分はショパンが好きですし、同じ曲でも確かにタッチが違うなと感じられる部分もありました。残念ながらストーリーはあまり入ってこず。
有名なショパンコンクールの雰囲気のようなものに触れられる。ピアノ好き。音は第1シリーズよりも良かったので、シンプルにピアノないしショパン限定で楽しみたい方向け。
ラストもそこそこいい話で終幕して物語を完結させているので酷評するまでには至らずの作品でした。


物事が上手くいかなかった時に次善の策を講じられなかった失敗例としてシリーズ通して記憶に留めておきます。


ネタバレレビューを読む



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2019.09.20追記 


視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴


NHKで再放送してました。音を楽しむにはイヤホン推奨。
オーディオ環境整えれば、皮肉抜きでけっこう楽しいと思います。



2019.04.17 初稿
2019.09.20 追記

投稿 : 2025/03/08
♥ : 31
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ショパンの香り

原作既読 全12話(第1シリーズを含めると全24話)

不遇だった少年一ノ瀬 海(カイ)は、森でピアノに出会い、そして同じく出会った天才ピアニストが才能を開花させ、ショパンコンクールに挑むお話です。

既読作品のアニメはあまり観ないのですが、第1シリーズがまとめて放送されていたのを観たのがきっかけで続きを観たくて視聴しました。

演奏シーンは君嘘やユーフォなどを観たので物足りない感じがしましたね。

でも、カイだけではなく出場していたライバルたちの心情を曲に合わせて表現していたのは素敵でした。

もう一つ、審査員にも焦点が当てられており、公平性を保たなければいけないのに、色々なしがらみで贔屓したり、逆に覆すところなど審判それぞれの心情が描かれているのは興味深かったです。

師弟、ライバル、友情、愛情、色々な心の変化を観ることができました。最後はウルウルでしたね。ネタバレレビューを読む

OPはショパンの曲「海へ」、EDは村川梨衣さんが歌っています。

最後に、この作品を観て、たまにはクラシックを聞くのもいいですね^^

投稿 : 2025/03/08
♥ : 17

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

泣いた。世界一泣いた。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:安定の2期。ピアノ演奏シーンがクオリティの低いCGがなくなったのは評価アップ。
期待度:★★★★★

いやー、結果ある程度分かっていたとしても泣けるね。一人焼肉しながら見てたけど謎の焼肉食べながら泣き。いいもんです。こういった王道。
それと何となくですが、日本人としてのナショナリズムを掻き立てられるのもちょっとあるのかもね。便所姫がすごくかわいくなってた。
コンテストの後日談もちょっと意外で余計かなと思ったけどあれはあれですごく良かった。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

56.8 8 音楽で天才なアニメランキング8位
金色のコルダ Blue♪Sky(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (127)
729人が棚に入れました
原作:コーエーテクモゲームス「金色のコルダ3」、キャラクター原案:呉由姫「月刊LaLa」(白泉社刊)、総監督:於地紘仁、監督:名取孝浩、監修:ルビーパーティー、シリーズ構成:大知慶一郎、キャラクターデザイン:藤岡真紀、音響監督:菊田浩巳、、高木礼子、福山潤、小西克幸、内田夕夜、水橋かおり、伊藤健太郎、森田成一、岸尾だいすけ、谷山紀章、石川英郎、日野聡、宮野真守、増田ゆき、佐藤朱、、、

声優・キャラクター
高木礼子、福山潤、小西克幸、内田夕夜、水橋かおり、伊藤健太郎、森田成一、岸尾だいすけ、谷山紀章、石川英郎、日野聡、宮野真守、増田ゆき、佐藤朱、岡本寛志、山本圭一郎、細谷佳正、三浦祥朗、清水理沙、大原さやか、堀内賢雄

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

恋愛だけじゃない、成長のドラマ

春アニメでなかなか見れなかったのですが、ついに視聴しました。あにこれでは評価は低いようですが、私は主人公のかなでが現状を抜け出して成長していく姿と、それをドラマチックにオーケストラ演奏が流れていく映像がとても素敵だと思いました。ほんと、音楽は美しいですね(*^-^*)

ただ、かなでをとりまくハンサム男子が多過ぎて、名前がとても覚えられないですけど(^^;)

(私は、サントラの内容が良くって、さらに演出が良いアニメにはまっちゃう人間です。単純かもしれませんね♪ 以前、私は合唱部に所属していて、オーケストラといっしょに歌ったことがあるんですけど、とっても感動しました。)

この作品に期待しているのは、恋愛は多少描いて頂いてもいいけど、それよりも、かなでの才能が少しずつ開花していく姿をドラマチックに見せて欲しいなと思っています。

それに、オーケストラの演奏、いっぱい聞きたい!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 39

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

it is better to wear out than to rust out

女性の主人公が高校の仲間とアンサンブルで音楽コンクール優勝を目指す物語。

原作が女性向けの恋愛シミュレーションゲームという事で、女性だけのチームひとつを除いて、チームメイトやライバル校の生徒などイケメンの男ばかり登場する作品で、個人的には髪の色や方言でしか判断できないばかりか、挑発的だったり軟弱で不快なキャラも少なくないので視聴を続けるのが辛かったです。

主人公は特定キャラに恋愛感情を持たないのがお約束なのでしょう。どの男性キャラに誘われても、プールやスタジオなどどこにでもついていきますし、相手の一生懸命には自分も一生懸命に応えるだけしかないのに、相手に負けられない理由があると、動揺していじいじ悩んだりします。

現実問題、確かにわざと負けたり手を抜くことは少なくないです。
会社の付きあいで、上司や取引先と一緒にゴルフに出かけたら、相手の気分を害するわけにはいきませんし、カラオケで歌の下手な人がひとりでもいれば、他の人が歌いやすくなり盛り上がります。
子供相手にわざと負けてあげないと、子供がやる気をなくしてしまうのを心配する親がいるのも普通にある事です。
こんな場合にあってはならないのは、わざと勝たせてもらっていた事が相手にバレてしまう事でしょう。一生懸命を演じて自然な形で負けるのは、勝つ事より遥かに難しいように思います。

音楽コンクールですが、課題曲があるわけでもなく、編成の違ったアンサンブルなのに、トーナメントで二校ずつ対戦して白黒をつける方式です。トーナメントは得点競技だから成立すると制作側がわかっていないのでしょうか。
演奏の出来不出来が演奏者のモノローグや観客に感想を言わせないと説明がつかないのは仕方がないにしても、採点競技を描くのに、主催者や採点者の顔が見えないのも違和感があります。炎天下で練習したり、他人の楽器に平気で手を触れようとしたり、演奏で対戦相手を絶望の淵に落とそうとする演奏家がいたりするのも含めて、制作側にはもっと演奏や楽器に対する理解ある作品を送り出す事に努めて欲しいと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

ローズ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

のだめ劣化版乙女向け作品の限界

主人公でメインヒロインの小日向かなで(こひなた かなで)は差出人不明の「お前はここで終わるのか?」という手紙を受け取る。
横浜でコンサートが開かれ、そこで全国規模の高校生が対象になる大会があると発表される。
音楽に力を入れている星奏学園へ転校する事となり、幼馴染と共にオーケストラ部に入り全国優勝を目指す事となった。

オーケストラ単位での演奏で順位を決めるのは難しいと思います。
うる覚えの記憶ですが、金賞・銀賞・銅賞などに表彰するコンクールもあります。
本来は楽しむための音楽なのに、いい順位や金賞のために演奏するのは疲れそうです。
自分にはクラシック演奏の優劣を決めるような音感が無いので、あまり作品に対して感情移入できない事もあるのですが^^;
全国を狙っている吹奏楽部の練習が厳しいは分かるので本来ならスポ根要素もありそうですが、本作品には無いですね。

登場人物は主人公の女性を除いたらイケメンの男だらけ。
元々、乙女向けゲームが原作なので仕方が無いのですが、視聴している人が女性であれば目の保養になるのでしょう。

たしかにヴァイオリンなどクラシックによく使われる楽器が登場します。
ただし演奏している姿と音がバラバラ。
静止画の時もあります。
演奏にあわせて作画をするのは難しい事と分かっています。
予算の少ない深夜アニメにキチンとした作画を求める事は酷というもの。
分かっていても、あえてスルーしてあげましょう。
それにしても演奏中に奏者や観客が別世界へ行ってしまうのには笑ってしまいましたw

甲子園のような1対1の音楽合戦。
オーケストラを全員使わない少人数の演奏。
大会に規定があるのでしょうが、つまらない制約で縛っています。
架空の大会なので原作ゲームの思いのまま。
おかしいと指摘しても、このまま続けるのでしょうね。

調べてみると本作品よりも前にアニメ化された前作があるそうです。
ただ、乙女向けゲーム原作という事が変わらないので、自分は積極的に見る事は無いです。

演奏よりも人間関係や心理状態が重要。
一体、何の為に新しい大会を開催するのか分からなくなる作品でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22
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