はまち さんの感想・評価
2.8
何を考えてあのラストにしたんだろう。
とにかくラストの展開が酷すぎる。それまでは丁寧なストーリーだったのにね。
{netabare} 宇宙人のシリリは最初人間を怖がり、自分の星より技術力が圧倒的に低い地球を馬鹿にしていたが、野原一家と出会い旅をすることで人間たちを見直し、地球(日本)の風景や生き物の素晴らしさを実感することで成長していくというのがこの映画の根本だったはずだと思います。
実際この映画では旅をするシーンにかなりの力を入れており、シリリの感情の変化を丁寧に描いていることにより「シリリ」を魅力的なキャラクターに出来ていました。
しかしラストのシリリと父であるチチシリとのシーン。
今までチチシリの言いなりとして生きていたが、シリリは反抗します。
でもその反抗が中途半端で、微妙な感じに終わりました。
なんでここを熱いシーンに出来なかったのだろう。
これでは今まで見てきた1時間以上が本当に無駄。
で色々あってシリリは一大決心をしてチチシリを裏切ります。
そして野原一家と暮らします。
エンディング後にシリリの母が来てあっさり帰ります。
ここも本当に腹が立ちました。
結構決意してたのに普通に帰るとか、意味不明。
ギャグシーンにしたかったのかもしれないけど
「笑えるか」という思いです。酷いです。
なので中盤までは結構良い映画でした。
今回はクレしん映画25作品記念ということで過去映画の要素が隠れてたりしてそこも良かったです。
でも酷い映画です。{/netabare}