鎌倉でジャンプなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの鎌倉でジャンプな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の鎌倉でジャンプなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.3 1 鎌倉でジャンプなアニメランキング1位
逃げ上手の若君(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (173)
556人が棚に入れました
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。 全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…。 逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。 英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は―――。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イケメンの足利尊氏がCloverWorksでアニメ化!!!(※但しサイコパスなラスボス役w)

長年、北条氏が執権を牛耳ってきた鎌倉幕府。
その鎌倉幕府を裏切り滅亡に追いやった足利尊氏。
彼への復讐心を抱き、後に {netabare} 中先代の乱{/netabare} を引き起こす 北条時行が“逃げる”ことで志を果たそうとする。
松井 優征氏による週刊少年ジャンプ連載コミック(3巻まで購読中)の連続アニメ化作品。


【物語 4.0点】
私は時代劇観る際も相当に捻くれておりまして。
武士道を称えるシナリオよりも、
武士道を懐疑する、何なら滑稽だと笑い飛ばすお話の方を私は評価してしまいます。

この観点から、本作の逃げて勝つというコンセプトは変化球でしたが。
武士として栄誉ある死を選ぶより、生き長らえることを第一に考える。
“逃若党”の在り方は、私にとっては全然アリ。

来る宿敵・足利尊氏との決戦に向けて、
時行たちが、クセ強なモンスターと化した異様な鎌倉武士と対峙して、
急ピッチで成長して、これまた異様な逃げ上手モンスターへと覚醒していく展開は、
史実寄りの大河ドラマを観てきた私には、灰汁が強くて、やっぱり馴染みませんがw

第10話で、南北朝~室町時代初頭を、人と不思議が共存していた最後の時代、
祈りによる奇跡は公文書にも記された現実的な公共事業と位置付け。
諏訪頼重に時行の将来を予言する異能を持たせて、
予言を軸に時行育成プランを進行したり。

和風ファンタジー要素については、現代の常識からは思いも寄らない歴史を生み出す設定・世界観として、
私はむしろワクワクして、今後の超展開を楽しみにしています。
人が見えない領域にこそ神は宿る。
増え過ぎた人が現実しか見なくなったら、不可思議は無くなるという解釈、私は結構好きです。

懸念点は、1期では2年足らずの経過に留まった、歴史イベントの消化の遅さ。
2期制作も決定しましたが、時行の生涯を描き切るとなると、
一体何クール必要なのか気が遠くなりますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CloverWorks

子供向けのギャグで盛り上がっていたかと思いきや、
部位欠損など凄惨な戦の描写が、血飛沫と共にぶち撒けられる、
極端なバランスが目立つ原作。

グロ表現どこまで踏み込むかが個人的に焦点でしたが、
同スタジオは容赦なく描き込んでくれました。

そんな中でも時行の逃げて勝つ描写には一際、魂がこもっていました。
正直、逃げ回るばかりの展開で、面白いバトル映像が出来るのかと、
私は訝しんでいましたが杞憂でした。
追っても追っても捉えられない若君に追い詰められる鎌倉武士の恐怖。
狂気のラスボス足利尊氏とも渡り合える、逃げ一手のポテンシャル(サイコパス)も存分に伝わって来ました。

尚、逃げ勝つことに興奮を覚える時行少年の紅潮した表情などを見て、
海外視聴者の中にはショタ属性に目覚める方もいた模様w
実は、男色等のエロ方面でも、性的コンテンツ認定寸前の、
スレスレのラインを狙っていたと戦慄しますw


個人的には、ちょっと古風な幅広の明朝体で打ち出されたタイトルロゴ、テロップも、
往年の足利尊氏主役の大河ドラマ『太平記』の映像も想起させられ、懐かしかったです。
と言うより、テロップを僅かに揺らす辺り、当時の字幕スーパーの性能限界の再現とか絶対に狙っているでしょうw

鎌倉幕府を裏切る覚悟を決めた尊氏なんかも、NHK大河ドラマ『太平記』で尊氏役を務めた真田 広之さんの姿に寄せて来たりと、
結構オマージュ要素があって嬉しかったです。
もっとも、本作では尊氏謀反の直後、{netabare} 幕府方が細切れにされる{/netabare} ので、性格の違いを思い知らされますがw


【キャラ 4.0点】
ついに現代アニメで躍動したサイコパスなラスボス・足利尊氏。
1期から暗殺にきた{netabare} 護良親王{/netabare} の手下共を、南斗水鳥拳でも体得しているのでは?
って位のチート能力を見せ付け蹂躙するなど絶好調w
人間照準器だの、探知機だの、“征蟻党”だの、イカれた輩しかいない武士の頂に立つのは尊氏しかいませんw

視聴者の中には、尊氏の能力を見て、んなアホなwとドン引きした方もいるとは思いますが。
足利尊氏のピンチ脱出能力と人心掌握術については、合理的な説明に研究者も難儀。
もういっそ漫画的な異能を持ってましたと開き直って楽になりたいと、
私もこれまで歴史関連本読みながら何度も思っていたので、
本作の尊氏像は、ラスボスにするならこんなもんだよなと妙に納得していますw

戦後、反動で足利尊氏を英雄視する中で、割りを食って来たのが弟の足利直義であり、重臣の高師直であり。
後の室町幕府についても、将軍・尊氏は権威だけのお飾りで、実務を担当した直義が実質的な采配を振るっていたという政権像が定説となる中。
歴史関連本でも、大河ドラマでも、例えば(※核心的ネタバレ){netabare} 鎌倉獄中の護良親王暗殺{/netabare} など汚れ仕事は当然、直義が自分で決断してやった悪事だよねという流れが出来ていまして。

これは直義もちょっと不憫だなと私は思っていたので、
本シリーズでは、実直そうな直義に代わって、
戦前、戦中以来、久々に悪の尊氏自らが手を汚しまくる展開を期待したいです。


時行の郎党となる架空の“逃若党”の少年少女キャラたち。
私がジョーカーとして面白いなと思ったのが忍び担当の風間玄蕃(げんば)の、
誰にでも化けられる変装能力。

とかく時行の行く末については、(※核心的ネタバレ){netabare} どうせ史実では負けると悲観する声を耳にしますが、
玄蕃の特技があれば、最悪、史実で処刑された時行は影武者でしたというウルトラCも可能。

個人的には、史実に反して生き残った時行が、足利直冬や直義と組んで、
或いはウルトラEで時行が同年代の直冬に成り代わって、
観応の擾乱で足利尊氏を発狂させる超展開とかも期待したいです。

ただ、そこまで描いたら南北朝時代の主要イベをほぼ制覇する超大作となり、
コミック50巻突破しちゃいそうですがw{/netabare}


【声優 4.5点】
主演・北条時行役の結川 あさきさん。
先だって初主演となった、同じCloverWorks制作のアニメ映画版『トラペジウム』でアイドルの狂気を怪演し、片鱗を示した結川さん。
本作でも純朴な逃げの中に秘められた狂気を好演。
この濁声のホープは、今後も同スタジオ制作アニメの切り札として多用されるのかもしれません。

そんな結川さんと競演(狂宴)したのが風間玄蕃役の悠木 碧さん。
新旧濁声の使い手によるマッチアップで、私の耳は幸せでした。
ただ、宴の席での乱心演技は流石にやり過ぎだとは思いましたw

吹雪役の戸谷 菊之助さんも奥行きを感じる落ち着いた演技で、
TVアニメ版『チェンソーマン』主役抜擢のサプライズ以来、順調な成長を見せてくれました。
結川さんといい、戸谷さんといい、いきなり主演を射止める新人声優さんには相応の才能があるんだなと。

吹雪に関しては、私はネタバレを喰らってまして。
今後、中々のウルトラCを決める難しい役になると思われますが、
この声優さんならこなすと期待しています。


情報公開がもったいぶられていたラスボス足利尊氏役には小西 克幸さんが就任。
私にとって長らく尊氏と言えば真田 広之さんでしたが、
今後は柔和の中のサイコパスを好表現する小西ボイスにアップデートして行こうかなと思っていますw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はDISH//「プランA」
和風なアレンジこそ施されてはいますが、内容はちょっとハメ外し過ぎなダンス・ロック。

ED主題歌はぼっちぼろまる「鎌倉STYLE」
こちらに至っては、もはやHIPHOPスタイル。
EDアニメも現代にワープしてますし。

最初、流石に奇をてらい過ぎでしょ?と引いていた私ですが、
今ではスッカリ馴染んで、お気に入りに。慣れって恐ろしいです。

ぼっちぼろまるは、この夏、『マケイン』OPでも存在感を放っていましたね。
同クールで、魂がこもったアニメ化作品主題歌を2つも射止めるとは、引きが強いな~と感心します。


劇伴担当はGEMBI、立山 秋航氏。
GEMBIは和楽器も含めた世界各国の民族音楽、クラシック等からミュージシャンが集結したグローバルなバンド。
必然、本作BGMもジャンルを横断するフリーダムな、エンタメ重視の構成に。

近年、電子サウンドもアレンジしたアニメ版『平家物語』や、
田楽ロックンロールなアニメ映画『犬王』などを喰らい、
今年の大河ドラマでは、政治劇を煽るパイプオルガンも浴びたりしている私にとっては、
和風じゃない時代劇サウンドくらいヘッチャラなのですが。

そろそろ和楽器を全面に押し出した王道時代劇サウンドも恋しくなる頃なので、
カウンターで和風全開なサントラ仕掛けて来る作品も待ってます。



以下、放送前、尊氏アニメ化への期待に居ても立っても居られず書き連ねた勇み足長文。
長くなるので折りたたみw

{netabare}
私がハンドルネームに入れる程度には溺愛している武将・足利尊氏。
どこがそんなに好きなのか?ひと言で表すと意味不明な所に人間味を見出しているからでありましてw

鎌倉幕府から後醍醐帝、北朝、自ら開いた室町幕府などと、
勝馬に乗って、人生楽勝ムードであるはずなのに、
何故かいつも優柔不断としか思えない無為無策で窮地に陥り、
出家して全てを弟たちに丸投げしてみたりと、
周囲と天下を混沌に巻き込む。
それでいて、最後、窮地から反転攻勢に打って出る際は、多くの者や時代の流れを味方にしつつ切り抜けてしまう。

およそ行動原理に一貫性、合理性が見い出せない尊氏の言動は、
数多の研究者、作家を難儀させてきました。
挙げ句、足利家って躁鬱の家系なんじゃね?と大真面目に研究者から匙を投げかけられる始末w

最近も尊氏を題材にした時代小説『極楽征夷大将軍』が帯にて、
“やる気なし、使命感なし、執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?”
と銘打ち直木賞を奪取したりと、どいつもこいつも尊氏のことを好き勝手言ってくれやがるのでありますw
(余談ですが、この小説面白かったです。これで南北朝時代二度目の大河ドラマ作って欲しいくらいです。
但し、その場合、主人公は尊氏ではなく、彼に振り回される弟・直義と重臣・高師直が主役の青春群像劇になるでしょうが)


尊氏という難題をどう解釈するのか?
本作の尊氏は一見すると柔和な風貌をまといながらも、
望まぬカリスマ性を持ってしまって、
僕を誰か止めてくれといった感じで狂気を覗かせる、
ナルシスト方面にサイコパスなラスボス役に造形。

戦前・戦中、国家ぐるみのネガキャンの憂き目に遭ってきた反動か、
戦後は一転、英雄としての一面が再評価され、大河ドラマ主役にもなった尊氏。
そろそろ一周回って、こういう悪役を担っても良い頃合いかと。

尊氏の意味不明な言動は、公武二重支配体制の綻びや、
相続地枯渇により全国で多発したお家騒動に南北朝の御旗を利用されたが故の混迷を、足利家が象徴してしまったが故などと説明されたりしますが。

本原作の切り口で可能性を感じるのが主人公少年・北条時行の“逃げ上手”がもたらす焦燥。
鬼ごっこは絶対強者の鬼が断然有利。
が、追っても追っても捕まらないとなると、鬼も平常の采配だけでは手に負えなくなってくる。
乱心した鬼の尊氏が何をしでかしてくれるのか?

本作は史実に忠実な歴史再現ドラマというよりも、
多くのジャンプ漫画同様、時行と周りに集まる仲間の架空の少年少女たちが、
友情・努力・勝利の原則を踏まえつつ、ジャイアントキリングを果たしていく、
王道バトルコミックのシナリオパターンを踏襲。

特技を強調されたモンスターみたいにデフォルメされた敵武将役のキャラ造形が、
大河ドラマ等に馴染んだ私の脳には合わず。
これが私が3巻で原作購読止まっている一因となっていますが。
そこは素材を間口を広げる方向に料理するのが上手いCloverWorksの手腕に期待したい所。


尚、北条時行関連の歴史で一番生き様がイケメンなのは間違いなく北畠顕家だと私は期待していまして。
ですが、アニメでそこまでたどり着くには、
激戦区の今年の夏アニメで本作が頭角を表し、先々のスケジュールがパンパンと思われるCloverWorksに2期以降を作ると決意させるだけの反響を得る“ジャイアントキリング”が必須。

厳しい戦いになるとは思いますが、この尊氏もお供致します。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ペンデュラム

エンディングが良い。
KA・MA・KU・RA への LOVE が溢れ出す。
歴史は川の流れ、水は人の思いである。
それは分岐し、時に地下水脈へと姿を変えることもあろう。
折々に顔を出す登場人物たち。
偉人、英雄、逆賊、その呼び名に大した意味はなく、ペンデュラムの如く揺れ動くものであり、時の権力者、あるいは時代におもねる空気のようなものに左右されてきたわけだ。
鎌倉(K)から令和(R)まで。
変わらぬ愛を貫く若君と観察俯瞰、ダウジングする水先案内人の旅路は続く。
                (2024/08/03)
悪人、盗人、変態にも三分の理である。
ただし、その本性には一分のブレなし。
痛快さ、潔さ、ノリの良さが光り輝く。
最高の、そして期待値MAXな俺戦エンドを観測せよ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

すばやさ100はあると思う

ショタっ子好きのみんなー集まれー!
どれくらいの方が集まるか分かりませんが、
ショタキャラとは無縁の私が見ても、主人公北条時行は可愛いキャラだと思いました。
女性の声優さん結川あさきの声がハマってる、女性声優起用大正解ですね。この声優さんデビュー3年目なんですが、今年急に仕事が増えててフィーバーしかけてるんでしょうか。
あとは仕草がもう可愛いので好きな方は観てください。

他に面白いのはタイトルに逃げとありますが、時行が逃げ以外にも、敵の攻撃をかわしながら戦います、あまり見ない戦い方必殺剣も覚えます。この時代のいくさですから、血しぶきや首チョンパなどグロもありますが、かなりマイルドに描かれいて、味方キャラ達も楽しみながら戦ってるようで、その辺は大丈夫そうですが無理でしたらごめんなさいm(_ _)m

反して一部の鬼畜キャラの顔が下品で笑います。まぁ北斗の拳の雑魚みたいな感じです。
キャラデザも面白いし、戦闘シーンもコミカルに迫力あり、風景も鎌倉時代っぽく作画も良く見やすい作画だなと思いました。

OP.EDも曲と画像を現代風に合わせてノリノリで楽しいくセンスあって良いですよ。

グロい部分もあるのに楽しく観れるように工夫してアニメ化した良作ですね。
評価が全て4.5の高得点になりましたが、ショタ関係なくぜひお勧めします。2期も決定のようで楽しみです。
 
2024年10月20日

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

88.2 2 鎌倉でジャンプなアニメランキング2位
スラムダンク-SLAM DUNK(TVアニメ動画)

1993年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1290)
7318人が棚に入れました
中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部への入部を薦められる。彼女に一目惚れした「初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させながら、全国制覇を目指していく。

声優・キャラクター
草尾毅、平松晶子、梁田清之、緑川光、置鮎龍太郎、塩屋翼、西村知道、森川智之、幹本雄之、塩屋浩三、神奈延年、田中秀幸、原えりこ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【徒然録】スラムダンク試合終了_Ver1.0

原作ものすごく既読


【背景】

「あの時行けなかった後悔があってね。せめて高校くらいは出とこうと思ったんだよ」的な動機。

当時を回想。漫画読んでるし、受験生だし、そもそもこの田舎でテレビ朝日系映らねーし、な理由で未試聴だったんです。
2020年1月よりテレビ神奈川にて再放送やるというので乗っかることにしました。
おーこれが有名な鎌倉高校前の踏切か~、ときゃっきゃ言いながら楽しんでいこうかと。

その田舎でも月日は流れて、テレビ朝日系も映るようになったし、“配信”という文明の利器も使えるようになったし、と我が地元の発展ぶりには目を細めるばかりです。


【やること】

全101話。どこまで放送してくれるかわかりませんが、とにかく長いので節目節目で備忘がわりにコメント書いてきます。需要ないだろうけど実況みたいなもんです。
※更新の度にタイトル“Ver.○.○”を増やしていきます。


~~~~
☆☆総評☆☆ 2021.09.02記

うむ、長かったぜ…
結論“マンガは神”  我ながらつまらない結論ですみません

{netabare}マンガだとモノローグや台詞は吹き出しに収めればワンカットで済みます。アニメはそうはいかない。当たり前ですがしゃべった分だけ尺を取ります。漫画に寄せて止め画を多用すれば臨場感が無くなってしまう。逆に動かしながらでは現実の挙動時間をゆうに越えてしまいこれもある意味臨場感を削いでしまう。真逆の創意工夫を試みながら結論は一緒というジレンマ。
今思えば原作マンガが、試合中の間合い・息遣い・プレーの臨場感がびしんばしん伝わってくる分どこまでアニメで表現されてたかっちゅうと、ダメではないけどドリブルしながら100m走ってるよね?くらいの違和感があります。こればっかりは原作厨と言われても仕方ないかな…
当時の演出技術の限界かもしれんので今の技術で観たいよねとのご要望が挙がるのも理解できます。新劇場版が2022年に公開されるとのことなので楽しみに待ちましょう。{/netabare}

あくまでテクニカルな表現手段とは別に当時気にならなかったこともひっかかりました。

{netabare}キャラですね、まずは花道。平常運転時の彼がフリーダム過ぎるのとチームスポーツなのに“for the team”意識が薄いのはいかがなものか?と思う一方でこれも個性!とも思えなかなか複雑な気分にさせる。晴子さんは“ソ○ー損保”CMでの内○有紀さんばりのサイコパスに見えなくもない。二人ともセリフに音がついたことでむしろ煩わしさを感じました。「がーはっはっはっ」って…ねぇ!?{/netabare}


“動き”と“音”がついて『さらに良くなった』という当初の期待には残念ながら届きませんでした。

しかしながら絶対に外してはならない一線。

{netabare}バスケへの愛が伝わってくる。
テクニカルな部分に目を瞑ってもお釣りがくる領域ではありました。NBA実況風アイキャッチみたいな細かいところもそうだし、メインストーリーや言うまでもありますまい。{/netabare}


その競技を好きだとキャラクターに言わせる作品はいくらでもあったでしょうに、作り手が競技大好きなのねが伝わってくるものはそうそう多くありません。
途中詰め込み放送なんかも挟みつつ20か月間にわたって素敵な時間を過ごせたことに感謝でした。
個人的には『SLAM DUNK』は義務教育の綱領のひとつにしてよかろうと思う。



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☆☆区切りごとの振り返り☆☆

★ #1 - #9 2020.03.02記 
入学してから陵南との練習試合まで

{netabare}そうそう。しばらく花道の入部騒ぎで湘北高校内で物語が回ってるやつ。花道がフンフン言いながらボールハンドリングするのとか、庶民のシュートとか、ややコメディ寄りのスタートでした。JUMPならではの序盤方向性模索中タイムですね。
校舎に設置してる緑電話から連絡取ろうとするのも時代ですね。宮城リョータ / 三井寿合流前のこの期間はそれほど面白くないので記憶から抜けてます。だからむしろ有り難い。

あらためてみると、見ため怖い「不良が実はいい奴」な主人公モデルはここらへんまでだったかなぁ、と。正確には“BE-BOP”的な不良キャラの終焉。この後は『池袋ウェストゲートパーク』な方向に進み、見ためヤバそうなのは本当にヤバくなっていったと思います。

さらにあらためてみると、花道みたいなキャラ設定今となってはこっ恥ずかしい感じですね。身も蓋もない言い方すれば“イタい”。しかし、日常パートが作品の核ではなく、大会始まってからが本番でありそこで花道は輝くのを知ってますので全然余裕です。

さらにさらにあらためてみると、宮城/三井まだ出てこないのに9話使っているんですよね。絶賛庶民のシュート練習中なんです。軽く各話リスト確認しましたが、1クール分使って陵南との練習試合前夜ってとこみたい。さらに三井が乗り込んでくるとこになると2クール経った頃合いの模様。
現在だったら1クールで「…バスケがしたいです。」で5人揃いましたからの「続きは3か月後!乞うご期待!」みたいなのか、だいぶ端折って前後関係よくわからないまま「…バスケがしたいです。」ぶっこむ感じになりそうですよね。
慌ただしい感じがしないのでじっくり腰を据えて楽しんでいこうかと思います。

余計な心配をせずにコンテンツを楽しめていた良い時代だったのかもしれません。{/netabare}


★ #10 - #19 2020.04.26記
陵南との練習試合

{netabare}陵南との練習試合が終りました!

田岡監督が石塚運昇さんで、仙道が芳忠さんだったんですね。スゲー!高校生やるイメージが一切なかったので鳥肌がハンパないです。20年前ってそういうことなんですよね。

そして今あらためてのハルコさん。人気漫画のヒロインでこれ以上空気というか物語進行上役に立たない女性はいなかったんじゃなかろうか。
可愛い可愛くないを通り越して試合の臨場感がたまらなくてそれ以外はわりとどうでもよかったことを思い出します。

練習試合終了で敗北を告げるホイッスルが鳴っても、それを認められず「パスをよこせ」と放心状態の花道。赤木が「俺たちは負けた」と呟きながら花道に言い聞かせるように「お前はよくやった」と。
やっぱ好きかもしれん。いや、好きだ。{/netabare}


★#20 - #27 2020.08.08記
バスケがしたいです

{netabare}ってこれネタバレになるのかな!?

中身知らなくても作品屈指の一般認知度高いセリフです。
すっかり忘れてましたが「諦めたらそこでゲームセットですよ」とほぼほぼ同じタイミングで発せられたセリフだったんですね。物語としては、これでリョータと三井が揃ってこれからというところ。インターハイ予選が始まり名作への階段を登っていく事になるのでしょう。

脱線しますが、現在だと体育館で暴れ回る三井ら不良軍団ありえねーとかそういうところに焦点が当たりそうな気がする。それに対して「は?なにション○ンくせーこと言ってんだクソガキが!」と言う側になったことに自分の加齢を感じます。持て余しているフラストレーションはわかる形で発散させたほうが健全と思うわけ。三井がクスリに走ったり裏サイトの匿名カキコにご執心な子だったら湘北バスケ部に戻るようなイベントは発生せず、5人目は木暮くんで確定。回り道したけどぶつかり合ったからこそわかり合える。シンプルだけど力強いメッセージが伝わってきますね。{/netabare}


★#28 - #46 2020.08.25記
インターハイ予選始まりました

{netabare}三浦台!?

…覚えてねー(・_・;)

山王とか海南大付属のイメージが強すぎて…すんません。と思ったらスキンヘッドの脳天にダンクかましたやつね。思い出しました(笑)
試合といえばスラムダンクの華。ここからエンジンは加速していきます。

せっかくなんで翔陽戦をテキストに良いとこの具体例をば。
ゲーム終盤、向こうデカいの二人飛ばして花道がダンクを決める場面があります。惜しくもオフェンスファールを取られ得点にはならず、しかも5つ目のファールだったのでこれで花道は退場というシーン。

これは2つの点でスポーツの面白さ素晴らしさが出ているなぁと。。

1つはスコアに表れない試合を決するビッグプレーの存在を明示した点。得点にならなかったので尚更ですが、対戦相手の心を折り、場内の注目を一手に集めたプレーでした。ダイジェストニュースで振り返るのだけではわからない試合の流れや心の機微を見つけに1試合まるまる通して観たくなるのはスポーツ観戦の醍醐味。競技経験者なら特にそうでしょう。

2つめは積み重ねへの共感ってあるよねというのをこれまた明示した点。アスリートの苦労や苦悩や因縁。あの時こうだったから今のこのプレーに意味が生まれる、なんてことは多々あります。初戦での不用意な5ファール退場から足掛け4試合。全ての試合で退場の憂き目にあった本作の主人公。この試合に至るまでも退場しないですむようにはどうしたらいいか?に苦悩した花道です。そんな彼が成した“意味のある”退場。そしてまたしても越えられなかった壁。わかりやすく言えば『伏線』が効いてたよねということなんでしょうが厳密にはそうと言うのは躊躇しちゃう感じ。実際のサッカーを観戦しながら「久保の二試合前のドリブルがここでの伏線になってたよね?」とはまずはめったに言いません。そんな“スポーツ”の息遣いを感じる作品なのです。


さてさて、先んじて#25からエンディングがWANDSにかわりました。
サビの「世界が終るまでは~♪」のとこでライバルの顔がスクロールしてるやつあるでしょ。
ここで泣きそうになるの俺だけっすかね?

試合の配分はこんな感じでした↓

 #29-#32 三浦台
 #33Aパート 角野
 #35と#36 モブ的なとこ2校
 #37-#46 翔陽


※夏休み進行!?TVK再放送 #31 - #44 3週間の期間1日1本放送してました{/netabare}


★#47 - #55 2020.10.17記
海南大付属高校戦

{netabare}予選リーグ上位4校による決勝リーグということで海南戦始まりました。
これはもう赤木負傷手当中の花道ですね。これまで受けた薫陶が結果として表れるわけでしてゴール下で獅子奮迅の活躍。「キングコング弟だーっ!」を自称するまでに至ります。この拳交えたもの同士の絆みたいなのっていいよな。そして赤木退場中にもう一人…流川楓がゾーンに入って―の驚異の追い上げ。ヒーロー一人に頼らないから名作なんです。
そして前半終了。長編ものの醍醐味でしょうか?時間かけますよね。贅沢な尺の使い方してます。

閑話休題で、ルカワ親衛隊が3人から異常増殖してますね。インターハイ予選が始まると緊張感しかなくなる作品!?なのでこういう数少ないほっこりポイントは貴重です。

※余談
ウチの倅はバスケやってまして中学で県内ベスト○○ってとこまでいきました。神奈川県です。
いや…なんかイメージが追いついてなくてですね。東北の片田舎出身者からみれば化け物の生息地みたいな場所なんですよ(※注 本人の先入観です)。
流川は富ヶ丘中のスタープレイヤー。三井は武石中で県優勝。桜木や取り巻き軍団の出身校和光中は知らんけど和光って場所あるかんね。
県上位校ってみんなアリウープしてそうなイメージだけど実際の試合見ててももちろんそんなことあるわけないのです。それでもどこかで『SLAM DANK』の神奈川県ってのが脳裏によぎるのよ。そんなこそばゆい変な感覚と一緒に「あ、ということは自分赤木の親世代に片足突っ込んでんな」という自覚も生まれてくる今日この頃。

※10月より放送時間変更 金→日 #53放送回から{/netabare}


★#56 - #66 2021.03.01記
海南大付属高校戦決着/陵南対海南

{netabare}#50-#59の10話で海南対湘北。#63-#66の4話で陵南対海南。相応にライバル校同士の試合に尺を取ってるのが100話超の長編が成せる業なのかもしれません。なにげに湘北敗戦後の閑話休題を挟んでいるとはいえ、海南は出ずっぱりの皆勤賞。

今回は脇道にそれます。
先だって#62からオープニングが刷新。今ならビーイングごり押しだ!とすきま風吹きそうなここまでのラインナップですが、作品タイトル連呼の“主題歌”からCDセールスを見越したタイアップ花盛りの時期がここから数年続いたんじゃなかったっけ。
作品を観てないので下手なこと言えないけどJAMの『そばかす』やポルノの『メリッサ』等々、今でもアニソンランキングで顔を出す楽曲群って実際のところ作品に合ってたんでしょうか?
専業の歌い手さんで楽曲に力があるのは承知してますがなんともこのへん解せない私。
この『スラダン』においてはバスケを題材にしていて“世界が終わるまで”って大袈裟な気がするし、大黒摩季のだと高校生で“化粧上手くなった”って作風度外視というか別にド天然ヒロイン晴子さんの心情に沿ったもんでもないし、なにより歌詞にサッカーという単語入ってたような。こういうのも時代よね時代。最近のとあるアニメ映画かなんか乃木坂起用でほぼほぼネガ寄りの賛否両論状態だったことを思えば平和だったと言えなくもない。

そしてこの後半おおむね40話近くのOPを担当するZYYGの『ぜったいに 誰も』はあんまり良くないですね。ビーイングブーム終結を象徴するかのような濫造品で楽曲そのものに力がありません。そのうえ作品に合わせてもないからごまかし利かないんですよね。作曲家織田哲郎を働かせすぎたのだと勝手に理解してます。
それでもですよ。1クールローテの現代アニソンよりは好意的にみます。覚えますもん。一大ブームを巻き起こしたあの作品で『紅○華』が2クール全うしたの大きかったんじゃないかと愚考もしてみたり。

時代といえばもう一点。#52「桜木封じの秘密兵器」海南のやせメガネ宮益くん投入のややのほほんとした回。あくまでwiki上ではと断りを入れつつ放送日が1995年1月21日です。阪神淡路大震災発災直後で各社特番の真っ最中にこれ流してたのかしら?
真偽は不明ですが「雨が降ろうが槍が降ろうが他社が報道特番組んでる横でアニメを流すテレビ東京」みたいな当時の外野の声を思い出しました。こちら放送はテレ東ではなくテレ朝ですけどね。

※区切り良く湘北対綾南直前で2020年内の再放送は終了。年明けから県予選のクライマックスです。{/netabare}


★#67 - #84 2021.07.18記
湘北対綾南

{netabare}アニメだと山王工業戦はないんですっけ? でしたらピークです。

1つの試合で18話を費やしました。またこういうのやればいいのにね。腰据えて取り組むことは悪いことではありません。

「体力をつけようかと思って」

小暮君の入部動機だそうです。今更ながら年齢重ねてくるとメガネ君に感情移入してしまう。
仕事に置き換えると、やりたい仕事・自分に合ってる仕事などは考えつつもなにかしら縁のあったものに就業し、なんだかんだ目の前にある仕事をこつこつこなしてきて今があるって感覚があります。きっかけは些細でも真面目に取り組んでいたら視界が開けるなんて経験おありでしょう。
ご存じでしょうが、そのメガネ君が輝く綾南戦。こういうところきちんと拾ってきたから名作なんでしょうね。{/netabare}


★#85 - #101 2021.09.02記
全国大会前

{netabare}アニメでは全国が描かれないのであります。諸般の事情なんでしょうが詳しくは知りません。
花道抜きで遠征したり、庶民シュート以外の特訓したり、翔陽陵南混成チームと試合してみたり、安西先生のトラウマスイッチ矢沢くんが登場したり、ともはやどこまでが原作準拠でどこまでがアニオリなのかもはや覚えてないくらいの横道エピソードばかりでした。

1クールものなら中盤一息つきたい時の日常回に相当するエピソードであるため、これでフィナーレかと思うと不完全燃焼ではあります。何も知らないと肩透かしくらった気になるかもしれません。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~2021年8月  地上波再放送

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2020.03.02 Ver.0.1(初稿)
2020.04.26 Ver.0.2
2020.08.08 Ver.0.3
2020.08.25 Ver.0.4
2020.10.17 Ver.0.5
2021.03.01 Ver.0.6
2021.07.18 Ver.0.7
2021.09.02 Ver.1.0

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

希望o(*^▽^*)o!!

~あらすじ~
湘北高校の赤い髪の不良少年である「桜木花道」は、
「赤木晴子」にに一目惚れしする。
そして、晴子にバスケットボールを薦められ、
バスケットボール初心者の花道はバスケットボールを始める。

「スラムダンク」は、高校のバスケっていうより、
NBAの試合を見ている感覚でした。

絵がリアルなので、本当の試合を見ている感じでした。

「スラムダンク」は、花道が高校でバスケを始めています。

つまり、高校になって新しいことを始めようとしている人に、
希望を与えてくれるすばらしい作品です。

「あきらめないこと」、「努力はいつかは報われる」
など大事なことを学びました。

スポーツだけでなく、人生を生きて行く中でも重要な事を教えてくれると思います。

是非見てください(m。_。)m オネガイシマス

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

静止画より動画の方がスピード感がないってどうなの?

原作既読。
学生時代バスケ部だった私が見てもリアルな登場人物たち。
バスケ漫画にありがちな、現実離れした「超・能力者」が一人もいないところが、個人的に好感度が高いポイントです。

熱血スポ根と程よいコメディ。

しかし、静止画(漫画)である原作より、動画であるアニメの方が“スピード感がない”っておかしくないですか?

正直言って、アニメで見るより原作(漫画)を見た方が100倍感動します。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25
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