金髪でファンタジーなTVアニメ動画ランキング 4

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月07日の時点で一番の金髪でファンタジーなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.5 1 金髪でファンタジーなアニメランキング1位
冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (118)
342人が棚に入れました
故郷の田舎で冒険者モドキの生活を送っているベルグリフは、 森で拾った愛娘アンジェリンを育て、都へと送り出す。 久し振りの帰郷の知らせを受けるものの、 当の娘は帰ってこず、日々心配は増すばかり。 一方、ギルド最高≪Sランク≫冒険者となったアンジェリンは、 大好きな父のもとへと帰ろうとするのだが……。 「一体わたしはいつになったらお父さんに会えるんだ……!」 親子のふれあいと友情、そして迫力のバトルシーンを鮮やかに描く、 ハートフル異世界ファンタジー、ここに開幕!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

話が始まらないし面白みが伝わってこない。限定の方がレベル低いのはなぜ?

原作はひょっとしたら面白いかも…ですが、面白みが伝わってこない。

 設定とストーリーは、工夫があるしヒロインも1人だけ黒髪でも転生者とかでもないみたいです。

 ですが、なぜこんなに面白く感じないのでしょう?と思ったときに「作品紹介」で5話まで来たような感じです。5話と言えばマンガなら2,3巻やラノベなら1巻かそれ以上ですよね?そこまで、物語が始まりません。テンポというかスピード感なのか構成なのか…原作からそうなのでしょうか?

 父と娘の確執とか出生の秘密、赤鬼クリフ無双とか逆に娘が父を超える…なんでもいいんですけど、現時点で「お父さん、お父さん」芸をずっと続けています。なんの話なのかが未だ見えてきません。
「お父さん芸」に工夫があればいいのですけど、そこは同じことに繰り返しです。いっそ、ずっと会えない状態の方が面白かったかもと思います。

 面白みについては間とか演出かなあと言う気もしますので、紙媒体で読んだ場合とは印象が違うかもしれまん。が、作画に見るべきところもないし、アベマプレミアムでしかも課金しないと1週遅れだし、一旦休止しようかなあ、と思います。

 最近増えた、この中途半端なレベルの特定の配信サイト以外課金みたいな中途半端な限定配信って、損益分岐点の問題かもしれませんが、業界は自分の首を絞めていることに気が付いた方がいいと思います。視聴者の幅を狭めます。もし、この形の配信でやるならもっともっとレベルを上げていってほしい。







1話 ポテンシャルはあるし面白そう。ただ、リアリティラインあげればもっと良かった。

{netabare}  大きな話のフレームは悪くないと思います。冒険者のいるような世界において、会いたくても会えないというのストーリーの幹としてはいいですね。それと領主?の娘も、パーティーの仲間も親との関係性でなにかがあります。そこがテーマで、主役だけでなくサブ・ゲストにおいても親子が描ければ話は広がります。孤児院というワードもあったので、そこを中心にしても面白そうです。

 娘は誰の娘なのか?父の昔の活躍は?娘が俺TUEEEに見えて、父が娘より強いというのは設定上ありがちかもしれませんが、いろいろストーリーに興味を引くポイントがあります。どう展開して面白くして行くかが見どころでしょう。

 本作の行方を考えるポイントですが、山の中に捨て子は本当に子どもを思えばあり得ないでしょう。見つかる可能性が極めて低く、動物に喰われてしまうのがオチです。
 そこを作者が考えているのか考えていないのかで話の深みが変わってきます。あえて、「あの」父を狙って子供を託したのならいいと思いますが、違うならご都合主義です。
 魔除けがあったことから娘の素性が魔王とかそういうことではなさそうです。OPアニメで白い女性と対峙している場面があるので、何かその辺とつながるのでしょうか?戦いというより何か関係がありそうです。

 それと父と娘があっさり会えるのかどうかですね。「眼鏡を忘れる」娘と同様に不自然な事件で会えない日々が続くのでしょうか。
 まあ、なろう系ではよくありますが、魔物の出現頻度と人間が存続できる集落の形態が不自然なのは気になります。城塞都市のようなところで強い冒険者がもっと集中していないと人類はあっさり滅亡するでしょう。不自然な世界観な気がします。

 あと、スイーツ…うーん。安易にスイーツとか出すと話のレベルが…ケーキを作る材料の流通経路や季節性、砂糖の相場、フォークの工業技術などなど考えればケーキバイキングは20世紀後半の技術がないと厳しいでしょう。
 せっかく田舎の風景を丁寧に描いているのに、そういうわきの甘さが「なろう系」は本当にもったいない。編集が付いていないとかいろいろ事情があると思いますが、個人投稿からマスメディア化するときに修正のチャンスがあるので、最低限のリアリティのフィルターを通してほしいなあ。

 普通の異世界転生ならこんなことは言わないです。本作は転生でもないし、父娘という珍しい視点と娘がSランクだけど父がもっと強いという興味ポイントがある、何か感動やテーマがありそうなポテンシャルを感じる作品だからの苦言です。
(追記 娘が父はもっと強いと言っていたので、額面通りにとりましたけど、本当は娘が強くなりすぎて、または、父は老いぼれて実際は弱いというのも一つのストーリーですね)

 話の展開が面白そうなので、継続視聴します。どちらにせよアベマに入ってしまいましたし。 {/netabare}


3話 赤髪、黒髪なので差別的ななにかの話があるのかと思いましたがそうでもなさそうです。

{netabare}  わざわざ赤髪を強調していましたし一人で隠遁生活ので、イギリスの赤髪差別的なものを想像してましたが、そこまではなさそうです。娘もわざわざ珍しそうな黒髪ですので、その辺の展開があるのかなあと。

 魔王的な因縁の話は面白そうではありますが、思っていたよりもなろう的な展開が感じられます。まあ、テンプレから脱却しようという若干の努力は見られるものの、身分とか差別とかはなさそうです。

 欧米で配信するなら、宗教と差別はしっかり研究した方がいいと思います。あれだけ強調さるとそう思う人も多いのではないでしょうか。赤毛のアンがなぜ赤髪を嫌がるのか程度は、海外配信するなら勉強しておきましょう。イギリスが中心で赤髪差別は理由がわからないらしいですけどね。

 ファザコンと魔王的なものが子供の造形なので、やはり親子関係の何かが関連するなら面白そうですが、どうでしょう?

 アニメのクオリティも課金の作品としてはそれほどクオリティも高くないして…うーん。視聴継続迷います。10月いっぱいはアベマプレミアム入っちゃったので様子見ですね。期待値はあげ過ぎないほうが良さそうです。{/netabare}


4話 危ないくらいのファザコン全開。面白くないことはないですが…作画が…

 なんでしょう?ファザコン芸が面白くないことはないですし、2人の強さの関係もなんとなくわかりました。早見沙織さんは「さすおに」もありましたので、甘え芸が得意なのでしょうか。
 見方によっては継父なので危ないといえば危ない感じもします…あれ?まさかそっち?なら、ちょっと見たいかも…いや、ないか?それは一線超えてますね。

 が、うーん…面白さに驚きがないというか、平板な話というか…見てられなくはない、という水準よりちょっと上というか…微妙なんですよねえ…続きは気になるので、11月以降は1週遅れますが、アベマの無料枠で十分かなという感じでした。
 それぞれのキャラ造形も思っていたよりは…という感じです。まあ、領主的な姉妹がいますので、それを巻き込んでどうなるかでしょうか。

 作画とかアニメの作りは駄目ですねえ。本当に課金作品?と思うレベルで、駄目ですねえ…ウイルス全盛だった時の作画か?という感じがします。

 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「さすおに」ならぬ「さすおと」

異世界ほっこりなろう。
俺の嫁でなく俺の娘という次世代アニメ。

単身者が渇望する「おとうさんだいすき!」を極上の早見サウンドでお届け。
イチャラブ父娘の擬似体験が可能なミドル世代狙い撃ちなヨシヨシアニメ。

黒髪ロングなテンプレ役が多めな早見沙織だが本作では縦横無尽な振れ幅を披露。早見氏のファンには至福の逸品でしょう。メインの二人で作品の印象は激変するはず。作画はいつものやつ程度。OPはElements Garden作だが歌唱が残念。EDのやなぎさんがOPでよかったのでは。父娘ラブコメにはならないっぽい。

06
展開が動くといきなりいつもの感。

ボルドー3姉妹など、せっかくいつものやつよりサブキャラは充実してるのに使いこなせてないというかなんというか。貴族間の勢力図すら塗り替える貴重なSランクを巡ってギルド間によるアンジェリン争奪戦とかそういうのやったら独自性が出たのに。おとうさんだいすき!とベルグリフの説教の二本立てがメインだとしてもそれを載せるベースの部分がいつものやつレベル。ベルグリフの言ってることはそのとおりなのでパーツはいいのだけど、あれ言いたいがための流れの作り方がミエミエすぎ。闇堕ち幼女の精神攻撃もいいけど世界を変えるなんていうわりにはわざわざSランク滞在時に侵攻するとかアホすぎませんか。なぜあのタイミングで攻めざるを得なかったか、とかさあ。もっとやることあるでしょうよ。セリフ一言差し込むだけでいいんだよ。こういうとこサボるのがいかにもなろう。なろうはオ◯ニー書くとこなのでこれでいいのでしょうけど。

作画良ければ不問には出来たのだが。さすがSランクだぜ!な見せ場なのにただ強いだけで下位ランクとどれくらいの差分があるかもサボる始末。アンジェすごいのは知ってる。どれくらい凄いか、どこがどう凄いのかってのが一切不明。せっかくサブキャラにもAランクとか戦えるキャラがいるのにどうしてそこで使わないの。バトルがメインではないにしてもさあ。作画もいつもの程度だし使えるパーツを使い切ってない勿体なさゆえに余計にガッカリ。他のなろう全般もだけどパーティといいつつも全くチームプレイしてないのばかり。作画コスト重いんでしょうけど。

あとはいつものかわいそうかわいそうになるっぽいのでもういいかな。
キャラは良かったとは思うが敵のポッと出感はどうにかしたほうがいい。

というかアニメ化の際に「だっこ!」はオミットするべきだった。
声優パワーで勝つる!と甘えすぎてる印象。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

llllllllll さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なろうを見ようとすると面白くない

ストーリーの骨子部分や前情報(特にタイトル)が思い切りなろうらしさを醸成しているんだけど、実際のアニメの雰囲気としてはなろうと言うよりむしろ少し懐かしめのファンタジー深夜アニメ。意匠や街並みがかなり良くできていて、キャラの個性も特にサブキャラが立っているので、シリアスはアクセント的に見てのんびりとした雰囲気と親子の交流を味わう作品だと思う。実は1話を見た時、展開にスピード感や新鮮さが足りないなと感じたんだが、落ち着いた雰囲気のファンタジーにそういった要素を求めるのは、なろうという色眼鏡で見すぎていたのではないかと気づいた。なろうの俺TUEEだとかご都合主義な展開を小馬鹿にしつつ、実はそれを求めている所はあって、その面を期待しすぎて物足りないと感じた人は少なくないんじゃなかろうか。第一印象のなろうっぽさで誤解されてそうで勿体無いアニメ。

作画に違和感がある人が多いようだけど、少し古めの深夜枠っぽさがあるからなのかな。大きく崩れている印象は無くて、むしろ表情が映える良い作画だなと感じた。背景や村の絵も良かった。ただ、日常回にはかなり合ってて良かったのだが、戦闘回は流石に動きがなさすぎる。後述するシナリオ的な意味でもそうだけど、殺陣ができないのか戦闘シーンがかなり拍子抜けする場面が多い。魔法の演出とかは標準ラインなのに...。
で、シナリオについてだが、早見ボイスがドンピシャにハマった娘ちゃんがとにかくかわいいし、おっさん主人公の落ち着いた感じを中心に展開する日常回も良い、サブキャラが生き生きしてて面白いと、作品の主軸部分はしっかり面白かった。ただ、ガッツリ戦ってくれることが少ない...。俺TUEEどころか、戦闘描写が微妙かつ短すぎて誰がどう強いのかが、最初の肩書き以上にはわからない...。いくつも出てきた問題なんかを結局畳み切れずに最後少しだけ回収して終わった形なのもこのクールだけで評価するとマイナス。全体的にとっ散らかってたし、良い点と悪い点相殺で。

やはり、親子を中心とした暖かみのある交流部分を中心に、ちょっとしたシリアスと味のあるキャラをスパイスとして見るのがおすすめ。そこは本当によくできていて面白かった。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

73.0 2 金髪でファンタジーなアニメランキング2位
ロマンティック・キラー(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (85)
322人が棚に入れました
Netflixにて配信

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

干物JKによるイケメンパラダイム開幕★

この作品の原作は未読です。
NETFLIXでの視聴になります。

NETFLIXで視聴できるのは良いのですが、是非改善を要請したい点があります。
それは公式サイト…と呼べるか難しい程度の作品紹介欄はNETFLIXの中で見ることができるのですが、内容が極めてあっさりしていて、ほぼ有益な情報が得られないんですよね。
強いて挙げるなら各話ごとのエピソードくらい…

TV放送の様なレベルまでは期待しませんが、せめてもう少し作品に登場するキャラ、イベントやニュースなどの情報が貰えると嬉しく思います。


彼氏のいない生活を満喫する杏子の前に現れたのは、
どうしても杏子に恋愛をさせたい小さな魔法使い。

恋なんてしたくない杏子に、少女漫画のような展開を
次々と仕掛けてきて…


NETFLIXで紹介されている作品概要のようなモノを引用させて頂きました。

原作は第2回の「縦スクロール漫画賞」大賞受賞作なんだそうです。
少年ジャンプのサイトに行くと原作の第1話見れるようになっているので、そこで初めて縦スクロールの漫画を拝見しました。

作品によるのでしょうけれど、1コマが異様に大きいので読みやすいけれどアッと間に読み終えてしまう感じがしました。

しかし、wikiをチラ見して知ったのですが、茨に道を歩んできた作品だったようです。
上記の賞を受賞後、2019年の7月30日から「少年ジャンプ+」での連載が開始されましたが、約半年後の2020年1月に打ち切りという形での連載終了が内定したんだそうです。
ですが、作者が最低限描きたかった内容には決着がつく形で2020年6月2日の完結を迎えたんだとか…

漫画の世界も相変わらず厳しいですよね。
大賞を受賞した作品を僅か半年で打ち切りにするなんて…
筆者はきっと未だ全然描き足りないと思っているのではないでしょうか。
一応、物語的にはひと段落ついていますが、杏子の恋愛の顛末はどこへ行ったのやら…

これって、きっとここで終わっちゃダメなやつだと思います。
まぁ、集英社も筋を曲げることが出来なかったんだと思いますけれど…
良く見聞きするのが読者アンケートで連載可否を判断していると言いますが、これって本当なんでしょうか。
寧ろアンケートを出している人の方が少数派だと思いますけれど。
私は、これまで一度も読者アンケートを出したことはありませんし、サラリーマンなどが通勤電車内で読む光景もしばしば見かけますが、アンケートを出すほど暇な人が大勢いるとも思えません。

まぁ、これ以上の大人の事情は分かりませんけれど…

一方、物語の方な普通に面白いと思います。
時々意図的にキャラを崩壊させているのは無くても良いと思いましたが、杏子の周りが少しずつ打ち解けていく感じが抜群なんです。

杏子ちゃんは、女性の方でも好きになる方がいらっしゃってもおかしくないと思えるほど格好良い女の子なので今後の展開にも期待大だっただけに、続編の可能性が薄いのは残念でなりません。
NETFLIXで採用されたということは、もしやオリジナルアニメで続編が制作されるとか…!?
だったら嬉しいんだけどな。

因みに声優陣も私好み…^^
主人公の杏子役を演じるのはりえりーで、他にもみかこしや舞菜香ちゃんなど私の耳が喜ぶ声優さんがずらり勢揃い。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、YURiKAさんによる「ROMA☆KiRA」
エンディングテーマは、リリ(みかこし)による「Romantic Love〜恋愛しませんか?☆〜」

1クール全12話の物語でした。
決して話題性のあった作品ではありませんでしたが、個人的にはしっかり楽しませて貰いました。
起死回生のアニオリ続編を期待しています。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

よくできた女主人公版ハーレム

アニメも結構よく動くし話の展開も早くよくできている
ただ設定があまり好きになれない。主人公に恋愛させようとする魔法使い vs 絶対に恋愛したくない主人公、というのを描いているのだが、結局恋愛下手な陰キャに寄せたキャラクタを軸に都合の良い展開を与えるという形式がよりあからさまになっているだけで、陰キャ側からそれを見ているのはかなり不快感がある。

私、恋愛に興味なくって、というサバサバ系女子を共感対象として主人公にすえつつ露骨に恋愛をメインに売っている作品というのはもうめちゃくちゃな矛盾を孕んでいて嫌だ。
この主人公、人間として性格も優れていて、ゲームのセンスもあり、別に外見や人間関係にも問題はないし、何なら過去に恋されていた異性もいたが、本当に全く恋愛に興味がなかったために恋愛経験がない、という設定なのだが、そういう人間を恋愛弱者の陰キャに感情移入させようというのがよくわからない。

最初からそれなりに真っ当な人間です、という感じを出していて、それが真っ当に周りに評価されるならわかる(山田とLv999のパターン)し、欠点もあるけど優れたところもあって(のだめのパターン)、という感じならわかるし、元はコンプレックスを抱えていたが、努力してそれを克服した、とかならわかるのだが、設定上は陰キャ特徴全部乗せなのに、人間性はちゃんとしてますし、人生も元からうまくいってたんですがさらにうまくいって困っちゃいます、という主人公を見せられるのはどういう視点で見るのかわからず、お前、俺ら側だと思ってたけどそっち側の人間だったのか、とただ脳破壊🤯されるだけである。

ハイカーストの人間と近づいたことを周りに見せつけながら主人公本人はそれを歯牙にも掛けないという描写がある。視聴者は主人公はハイカーストの人間と近づいたことを周りに見せつけたりする展開で喜ぶことを想定されていて、同時にそういったことに全く頓着しない主人公を肯定することを要求されているのだが、これは矛盾している。
人間らしさを剥き出しにしてイケメンラッキー!!ざまぁ!ざまぁ!という暗黒面を露骨に表現するか、あるいは詐欺みたいな陰キャカタログスペックをやめるべきだ。
人間が自分に都合の良いように世界を見るとき、陰キャがこんなふうに世界を見るのだというサンプルとしてはありかもしれないが。

作品としての出来はそれなりに良いのだが、結局ラノベ系ハーレムものの悪い部分を濃縮したような悪さが出ており、異性主人公なのにそれが看過できないレベルになっている。


個人的にはそれを受け入れられなかった。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ロマンティックを、君に

この話は恋愛フラグへし折るマンの話
ロマンティック、あげないよ?

さて結論から言いますと、よく出来た作品だと思います。少女漫画をベースにしたコメディ多めの作品になっているため、昨今の若者のカプ厨化に対応しつつ、男子にも女子にも取っ掛り安いと言えます。個人的な感覚ですが、主人公が女の子だとより浸透しているような気がします。

さて内容は先程言った通り少女漫画ベースのコメディ多めの作品。
opを見れば大抵の雰囲気は分かります。1話が無理だったらおそらく次話以降も無理でしょう。

難しさは低く、丁寧に説明されるためアニメ初心者にとって良い入門書であることには間違いはなく、アニメ慣れしてる人にとってもコメディとして楽しめる作品です

ものすごく好き!という訳では無いのですが、良い作品であるとと思っているので、迷ったら見ましょう。

{netabare}
チョコとネコとゲームが命の主人公(杏子)は突然現れた魔法使い(リリ)により3つの命が封印される。ご都合魔法により、なんやかんやでイケメン(香月)と同居することになり、なんやかんやで幼なじみ(純太)とも同居することになり、金持ち(聖)とも仲良くなる。香月のトラウマであるストーカーをみんなの協力の元、克服。その代償としてリリは担当でなくなり香月と純太にバレてしまうが、なんやかんやでリリも取り戻した

なーにがTo be continued?だ原作完結してるじゃん
個人的には割と気に入ってます
少女漫画が好きな私としても満足できる内容でしたし、コメディシーンも悪くない。
キャラもよく、ストーカー以外は好印象。最初聖君好きな人いんの?みたいに思っていましたが、最後で居てもいいな位にはなりました。

男子陣、3分の2が「へっおもしれー女」なのどうなんですかね。まぁでも大抵の少女漫画の導入は「ふぇぇ友達出来ないよ〜」か「へっおもしれー女」ですから(偏見)仕方ないっちゃ仕方ない

なんか彼氏候補が3人出てきましたが、あのままだったら香月君でしょうね。てか3人ともイケメンちゃイケメンですが、可愛くないですか?なんかめっちゃ可愛くて1人でうおおおおおおてなりました。
{/netabare}

作画がものすごく良い。声優も良かったですし、全体的に見ても(お気に入りでは無いにしろ)良い作品です。是非

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

62.9 3 金髪でファンタジーなアニメランキング3位
戦国妖狐(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (79)
210人が棚に入れました
時は永禄七年(1564年)、人の営みの傍らに闇(かたわら)と呼ばれる魑魅魍魎・妖怪変化たちが息づく戦国時代。齢200年を生きる人間好きの妖狐・たまと、縁あって義姉弟となった、人間嫌いの仙道(仙術使い)の少年・迅火は「世直し姉弟」を名乗り、人に仇なす闇・障怪(さわり)退治の旅をしていた。旅の最中、障怪退治を生業とする僧兵集団・断怪衆(だんがいしゅう)と関わった姉弟は、彼らが障怪に対抗するため、人と闇を人為的に融合した存在・霊力強化改造人間を擁していることを知る。人と闇を辱める所業に、義憤の念に駆られたたまと迅火は、その行いを糾すため、武者修行中の自称浪人・兵頭真介と、断怪衆から脱走した霊力強化改造人間の少女・灼岩と共に、断怪衆総本山へと乗り込む。姉弟たちと敵対する形となった断怪衆は、その討伐のため「闇喰い人」を自称する剣士・雷堂斬蔵と、霊力強化改造人間の精鋭・四獣将を差し向ける。

声優・キャラクター
迅火:斉藤壮馬
たま:高田憂希
真介:木村良平
灼岩:黒沢ともよ
千夜:七海ひろき
月湖:内田真礼
なう:豊崎愛生
神雲:乃村健次
道錬:稲田徹
烈深:宮城一貴
山の神:高垣彩陽
りんず:鈴木愛奈
野禅:津田健次郎
雷堂斬蔵:東地宏樹
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

話の内容と出てくるキャラや戦闘方法にギャップを感じるかも

『プラネット・ウィズ』、『惑星のさみだれ』などの水上悟志による原作漫画は、『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)での連載が2016年に終了(全17巻、原作未読)。
アニメ第一部「世直し姉弟編」は、全13話(2024年)。監督は、『覇穹 封神演義』の相澤伽月。製作は、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『STEINS;GATE』などのWHITE FOX。第二部「千魔混沌編」は2024年7月から放送中。
(2024.8.29投稿)

個人的に観続けているジャンルである「時代劇」にあたるかも?ということで視聴を開始。ちなみに、既に3期まで放送が決まっているので、力が入っているようです。

【あらすじ】
時は永禄七年(1564年)、人の営みの傍らに闇(かたわら)と呼ばれる魑魅魍魎・妖怪変化たちが息づく戦国時代。

齢200年を生きる人間好きの妖狐・たま(CV.高田憂希)と、縁あって義姉弟となった、人間嫌いの仙道(仙術使い)の少年・迅火(CV.斉藤壮馬)は「世直し姉弟」を名乗り、人に仇なす闇・障怪(さわり)退治の旅をしていた。

旅の最中、障怪退治を生業とする僧兵集団・断怪衆(だんがいしゅう)と関わった姉弟は、彼らが障怪に対抗するため、人と闇を人為的に融合した存在・霊力強化改造人間を擁していることを知る。

人と闇を辱める所業に、義憤の念に駆られたたまと迅火は、その行いを糾すため、武者修行中の自称浪人・兵頭真介(CV.木村良平)と、断怪衆から脱走した霊力強化改造人間の少女・灼岩(CV.黒沢ともよ)と共に、断怪衆総本山へと乗り込む。

姉弟たちと敵対する形となった断怪衆は、その討伐のため「闇喰い人」を自称する剣士・雷堂斬蔵(CV.東地宏樹)と、霊力強化改造人間の精鋭・四獣将を差し向けるのだった…(引用:Wikipedia)


【時代劇?】
時代設定が戦国時代ではあるものの、主人公たちと闇(かたわれ)という妖怪との戦闘がメインで、迅火が「精霊転化」という、たまの力を借りて、たまの本性である妖狐の姿に転化して戦う「仙術」を使うので、時代劇というより「戦国時代を舞台にしたバトルファンタジーもの」という色彩が強め。


【第一部は、たま、迅火、真介の成長ストーリーがメイン】
第一部は第二部の前段階ということで、主人公側の登場人物(たま、迅火、真介)は未だ頼りなく、強者との戦闘や、{netabare}仲間の死{/netabare}などを通じて成長していくという成長ストーリーがメイン。

特に人間なのに人間が嫌いな迅火が人に興味を持ち始め、激弱だった真介が次第に覚悟を決めていく様は見応えあり。

個人的には、特に人間好きの妖狐で、齢200歳越えで見た目幼女(いわゆる「ロリババア」)の「たま」が一推し。特にセリフがいいので、ちょっと悪党を説教する第1話のシーンを紹介。

「聞けい! 説いてやる!」
「悪事は恨みを買うもの!」
「若く力のあるうちは好き放題できても、老い衰えば奪い合いに勝てずに飢え」
「かつての悪行の報復に怯えて暮らすことになるだろう!」
「しかし、皆が剣を捨て互助と博愛の世となれば」
「斬らず斬られず、取らず取られず、分け合えば飢えず」
「老後も安心、楽々満腹生活となるという寸法!」
「どうだ! この完全理論!」

これを「見た目の説得力ゼロ」なロリババアが言っているところがミソ(笑)
こんな感じで、たまを中心として灼岩、迅火、真介たちとの間で繰り広げられる軽快な会話は見所の一つ(シリーズ構成・脚本は、『響け!ユーフォニアム』、『僕の心のヤバイやつ』などの花田十輝)。


【話の内容と出てくるキャラや戦闘方法にギャップを感じるかも】
人と闇を人為的に融合した霊力強化改造人間の悲哀(中途半端な存在でどっちからも受け入れられない)など話自体は結構重い内容を含んでおり、戦闘シーンでは手がなくなったりするので、それなりに残虐表現もあります。

問題は、そういう内容であるにも関わらず、出てくるキャラや戦闘方法が少年漫画っぽいと感じるところ(※あくまで個人の感想です。)。

例えば、城に変化した闇である泰山は、城にロボットのような大きな手をはやして殴ってきます。また、迅火の戦闘方法が巨大化した腕で殴るというものなので、こっちも見た感じ、どうしても少年漫画っぽく感じてしまう。

というわけで、視聴者のターゲット層を若干絞りにくいという印象をもちましたが、その辺が気にならなければ!


【音楽】
オープニングは、タイ出身YouTuberでアニソンシンガーのMindaRynによる「HIBANA」
エンディングは、元karafinaのKEIKOと梶浦由記(作詞・作曲・編曲)による「夕闇のうた」

音楽は、結構気合い入ってると思いました。


【ネタばれ有りの感想】
{netabare}個人的には、第6話あたりで、黒沢ともよさんが演じている灼岩が身重の妊婦をかばって死ぬ(?)シーンが一番の見所でした(※厳密には死んでないらしい。)。

個人的には、初主演作である『響け!ユーフォニアム』での初々しい黄前久美子の印象が強い黒沢ともよさんですが、最近は、「闇の声」と「村娘の声」を演じ分けるなど、すっかり芸達者に。
『アンデッドガール・マーダーファルス』では、生首令嬢役もやってます(笑){/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

なんともドメスティックな物語…。水上作品はいつもこれだよ…。

 最終話(13話)まで観ました。2024.04.06 

 1期目終了です。連続2クール2期は7月からだそうです。しかし…、惑星のさみだれもそうでしたが、兄弟喧嘩や親子喧嘩で周りの人々を巻き込んでバトルするんですよねぇ…。

 どうしても、身内で争っている感が強く、素直にバトルを楽しめません。そして、無意味に他人キャラが死亡するという…。

 楽屋オチバトルに何で付き合ってやらなぁあかんのか?一回疑問に思うと駄目ですねぇ…。タマとビッチママの話なんてどうでも良いのだ!

 マイナー紙ではウケるのかもしれませんが、一般人向けでは全く無い様です。みんな騙されているですぅ…。折角の戦国時代なのに、もっと何とかならんのか?

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.03.14

 う〜ん…。コレ、本当に原作人気なんですか?過大評価じゃね?熱狂的なファンがいるのかな?世界線が異なる特異点で人気がある様な話ですねぇ…。所詮マイナー紙連載か。

 山の神のもとで修行したり、ロリが新規に仲間になったり、龍と戦ったりしますが、何をダラダラやってんの?後2クールもこの調子なんですか?

 昔のドラゴンボールや、キン肉マン等の水増しアニメを観ている様な感じです。クリリンがアウアウ言ってるうちにAパート終了的な…。

 こんなに内容の薄い話に付き合っている暇のある視聴者なんて現代日本にいるんかいな?

 コレでエエんか?本当に?と言う感想しかありません。マイナー原作を人気がある様に装う詐欺組織でもいるんかいな?本当に謎やで!
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.02.22

 馴れ合い茶番バトルの末に、雑にメインキャラを退場させおった!?なにコレ?何が起きている?8話で復活するのかな?

 断怪衆とのやらなくても良い喧嘩がまだ尾を引いています。もう、詫びを入れて許してもらえよ…。小指位でOkそうですが…。

 これ、本当に原作人気なの?惑星のさみだれも作画が悪かったんじゃなくて、神作画でも結果同じだったんじゃね?ギャグっぽいのに人が死ぬ系はちょっとなぁ…。

 原作が古いのか?このノリで3クール?損切りするなら今ですよ〜と、ゴーストの囁きが聴こえてきそうです。
……………………………………………………………………… 

 5話まで観ました。2024.02.09

 単純な妖怪バトルにはしたく無いんだよ〜!と、言うのは分かりますが、迅火さん…、龍にびびり過ぎじゃね?こいつは結局、弱い奴には強い的なキャラなの?

 良くこんなんで断怪衆に喧嘩売ったな〜。妖狐のたまは他人事みたいな感じだけど、お前も当事者だろ?

 結局、龍から逃亡するために旅に出るって、何がしたいのかな?作画は良いので惑星のさみだれほど、酷くはないですが、結局茶番バトルをするのかな?

 3クールこれに付き合うのか〜。たま陣営の目的も世直し+仙人化+自分探しと、盛りだくさんの割には曖昧なので、もう5話で俺達の戦いはこれからエンドでも良い様な…。

 私、これからの主人公達の旅の行く末を想像するとゾクゾクして、視聴する気力を失いそうです。

 これから面白くなるのか、原作ファンに教えてもらいたいです。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.01.16

 同作者のプラネットウィズ、惑星のさみだれが、世界系すぎて合わなかったので、どうかと思いましたが、結構面白くなりそうです。

 戦国時代が舞台ですか。良いですねぇ。自力救済の殺し合い上等の世界ですが、弱いながらも一応全国的な秩序がある時代なので、物語が作りやすいです。

 古代みたいに話も通じない異民族的な勢力が割拠しているより、馴染があります。

 ただ、有名大名とか出てくると一挙に嘘臭くなるので、塩梅は難しそうです。

 単なる妖怪バトルの犬夜叉みたいになってもアレですし、バランス感覚を保って戦国時代を描き切れるか、今から楽しみです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【3話までの感想】3クールじっくりと闇の深さを思い知りたいです

闇(かたわら)と呼ばれる化け物が跋扈(ばっこ)する架空の戦国時代を舞台に、
人間好きな妖狐・たま、人間嫌いで闇(かたわら)になりたい仙術使いの迅火による、
人に仇なす闇(かたわら)・障怪(さわり)退治の旅などを描いた、
水上 悟志氏による同名原作コミック(未読)の連続アニメ化作品。

水上氏が脚本した1クールアニメ『プラネット・ウィズ』にせよ、
2クール・アニメ化作品で作画が酷いと呆れられた『惑星のさみだれ』にせよ、
私にとって、水上氏関連作品は、巨視的に人間を捉え心理を掘り下げることで、
私の心の養分となる糧を与えてくれる貴重な存在。

よって今回のアニメ化も、私は放送を心待ちにしていました。
この原作コミック、私は知らなかったのですが、
各アニメスタジオの棚に結構並んだりしているアニメーター界隈でも映像化待望の作品だったそうで。

当初、原作の「世直し姉弟編」「千魔混沌編」の主人公交代しながら展開する二部構成を回想も駆使しながら2クールに押し込む計画だったとのことですが、
それでは収まりが悪いと制作・WHITE FOXの社長判断で3クールに変更したとのこと(※)

この冬アニメは商業的成功よりも、視聴者に気軽に消化されるだけじゃ済まさない。
作り手としての矜持を示すといった感じのクセ強な作品も散見されますが、
本作はその最たる物。


これまでの水上作品は水上氏自身がシリーズ構成・脚本を手掛けて、
独特のリズムが乱調のリスクもはらんでいましたが、今作では花田 十輝氏が担当。
花田氏は、リミッター解除され、痛々しい人の心の闇の描写まで振り切れば、名手として真価を発揮する脚本家なので、その点もプラス要素。

そして何と言っても劇伴・エバン・コール氏。
『ヴァイオレット~』『~フリーレン』のピアノとオーケストラだけでなく、
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、アニメ版『わた婚』で和楽器アレンジへの対応力も知る身としては発表された時から悶えるくらい楽しみでした。


で、初回から3話まで観て。
早速、{netabare} 貧しい民を誑(たぶら)かして霊力改造人間に貶める障怪(さわり)退治の僧兵軍団・断怪衆(だんがいしゅう){/netabare} という下衆の極みのアジトに殴り込みに行く ハードな展開。
史実でも架空でも戦国坊主共は喰えない連中ということなのでしょうかw

その下衆に見える言動すらも、見る角度を変えれば必ずしも絶対悪とは言い切れない。
典型的な巻き込まれ型主人公視点の浪人・兵頭真介を通じて、
視聴者も未だ思索したことのない仙道と闇の世界という、
未知の領域へ誘われ価値観を拡張される。
序盤からスケール感のある水上作品の醍醐味は堪能できています。

作画もバトル比率が高く、動きが多いアニメーションをWHITE FOXがCGも交えながら無難に処理。
ただ、メインはあくま心情描写で、高作画カロリーのバトルアニメで圧倒するまでは行かない印象。
これから分割なのか連続なのかは分かりませんが、全3クールの長丁場。
スタッフも私も嚙み応えのある戦国奇譚にバテないように完走したいと思います。


【参考文献】※「月刊ニュータイプ」2024年1月号

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

69.9 4 金髪でファンタジーなアニメランキング4位
BURN THE WITCH #0.8[バーンザウィッチ ゼロポイントエイト](TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
229人が棚に入れました
久保帯人によるもう一つの尸魂界 2人の魔女の前日譚アニメ化

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

トラディショナル・ビューティーズ

漫画界きってのオサレ番長KBTIT氏による短編
アニメ化済3話の前日譚な単品

ジャパンの伝統芸能、金髪ツインテ黒髪ロングの様式美

OP・オサレ
ED・オサレ

「制服が好きだ。私が何者であるかを、証明しないで済むからだ」

冒頭初手からオサレセリフで殴ってくる。つよい。完全初見の人が見ても、この名作小説の書き出しかのような一言で何かを確信するでしょう。

BLEACHは確かに漫画史に刻まれるべき傑作だが、時代の変遷によりこの令和においては致命的な弱点を孕んでしまうこととなる。それは主人公が陽キャのアルファオスであること。多少バカでも身長と身体能力の高いイケメンはもはや嫌味でしかなく、感情移入デキナイーとなるルサンチマン起爆装置でしかない。いやいや一護はイケるでしょ!という方ですら大多数がサブキャラのほうへハマってるはず。マンガの主人公としてはもはや古いのだ。スラダンリメイクはそれで主人公変更を余儀なくされた。

鉄板テンプレな美少女バディではあるが二人とも相当に口が悪く、スラスラと流れる軽口は吹き替え海外ドラマレベル。なのでユニコーンファンタジーではないが、ほぼ全ての口撃をアホキャラのバルゴに向けることで嫌味を軽減、その配慮により観やすさを担保しているグレイトな設計。

二ニー・スパンコール
ガサツな金髪ツインテ。口が悪い。中身はほぼアスカ。

新箸のえる
ジト目の黒髪ロング。口が悪い。中身はやれやれ系。

バルゴ
口撃被弾担当。ネアカスケベでクソ度胸な人情家というテンプレおバカキャラ

テンプレコンビ
キャラクター造形は先人の発明を超えないテンプレ準拠の借り物で今作ならではの新たな発明はない。金髪ツインテ黒髪ロングの様式美なら、コテコテステレオタイプにあえて全力で振り切った冴えカノにかなうはずもない。スパイファミリーみたく時代に媚びてみたってだけで、あんまり作者自身も思い入れはなく信者から見ても本気度はあまり感じられないかもしれない。しかしそこを差し引いてみたとしても、凄まじい完成度のバディであることに疑いの余地はない。

説明がべらぼうに上手い
異世界なろうをゆうに超える解像度で独自の世界が広がるのだが脳死で観ててもきちんと全部わかる緻密な設計。あからさまな説明セリフであっても「今説明されてるなあ」といった押し付けがましさはほぼ感じられない。説明された事象がそののちにすぐさま展開されるのでスッと頭に入りまた他の場面へ、と細かく刻むことで情報量の多さに比べ負荷が少ない話運び。ジャンプ看板作家の超絶技法をキモチよく堪能できる。

アニメも上手い
前作と監督は同じだが中途半端な本編3話よりも後発なため、作品としての濃縮度合いからしてこちらのほうが満足感は高いと思う。異形と相対した恐怖感、巨体の繰り出す攻撃の重量感、切羽詰まった現場の臨場感など、小品ながらもモンスターバトルの醍醐味を心ゆくまで堪能できる。もしオサレ番長が美少女作品を作ったら?という予想を大きく超えはしないのだが、彼の華々しい経歴を汚すような手癖で作った駄作などでは決してない。ベテランジャンプ作家の印籠を気安く振りかざしながら軽々しく安易に「傑作!」と口にしたとして、誰もそれを否定できない紛れもない傑作アニメであることは確定的に明らか。

美少女アニメとしてもバトルアニメとしても文句のつけようのない一級品。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

続きを求む

原作は読んでいない

2020年に公開された劇場版は視聴済み

劇場版の前日譚で、世界観やキャラの関係の始まりが描かれるかと思っていたけど、それほどでもなかった

やっぱりキャラが魅力的ということを再確認

この作品の映像化が続いて欲しいけど、続いてくれるだろうか

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

あと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ストーリーがまとまりのある前日譚!

 今季の冬アニメらしいというのをどこかで見たので本編含めて見てみましたが、本編の前日譚としてコメディとシリアスのバランスやキャラの関係性もよくできていて、とっても面白いアニメでした。続きが来るのを楽しみにしたいです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
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