遺伝子で未来なおすすめアニメランキング 5

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65.2 1 遺伝子で未来なアニメランキング1位
<harmony/>(アニメ映画)

2015年11月13日
★★★★☆ 3.7 (272)
1422人が棚に入れました
優しさと倫理が支配するユートピアで、3人の少女は死を選択した。13年後、死ねなかった少女トァンが、人類の最終局面で目撃したものとは?

声優・キャラクター
沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾、榊原良子、大塚明夫、三木眞一郎、チョー、森田順平

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

現代医療の在り方に対する危機感を掻き立てられた作品。政治思想的レビューです。

2015年放送の劇場版アニメ 120分

原作 伊藤計劃 監督 なかむらたかし マイケル・アリアス 脚本 山本幸治
制作 STUDIO 4°C

原作は2008年にハヤカワSFシリーズとして刊行された伊藤計劃の長編小説。

2019年に起こった大災禍「メイルストロム」(世界戦争と未知のウイルスの蔓延)により、
世界は新しい統治機構によって医療経済社会が築かれた。
全ての人類が社会のために健康・幸福であれ、がこの社会の名目である。

舞台は新世界確立から50数年後の日本やバグダッドやチェチェン。
主人公は
霧慧トァン CV沢城みゆき
御冷ミァハ CV上田麗奈

監督のマイケル・アリアスと制作会社は鉄コン筋クリートのスタッフ。

さて、この作品は本格SF小説のノイタミナ系アニメ化と言うことで、
地味に話題になってそれなりの動員は記録したようです。
日本のアニメファンのレベルの高さが証明されて嬉しいことです。

病気の無い幸せな世界と言われれば、同じノイタミナ枠で放送された、
犯罪の無い幸せなはずの世界「サイコパス」を思い出しました。
世界の設定が少し似ていますが、こちらの原作が先発なので参考にされたと思われます。

感想としてはサイコパスを観ていなければ設定の緻密さに驚いたであろうと言う程度です。
現代から続く世界的組織WHO(世界保健機関)が独裁的ではないにしても、
強大な権力を持っていて、「メイルストロム」のような危機に備えています。

医療経済社会に関しては現在進行形なので警告を発する作品かと思いましたが、
それほどのメッセージ性は感じられませんでした。

現代日本に例えれば、国民保健を値上げすることで、絶対多数の下層階級から金を巻き上げ、
癌などの無駄な医療で医療機関に金を回し、一部だけの景気を上げる。
国民保健医療機関は脱税が不可能なので、財務省に金が入り、
下層階級のなけなしの金は医療と言う名のもとに国に吸い上げられているのです。
それでいて日本の医療は先進国中最低レベルです。
金が入るタイプの医療にしか興味が無いからです。
サイコパスにおいても厚労省の肥大化が描かれましたが、現在進行形です。

日本が貧乏になった理由は原子力と医療に金を吸い上げられたため、
資格が紙切れになったのは医師免許に権力が集中したためです。

このSFアニメを観ればこういった日本の現状が思い浮かびますが、
それだけで、作品によるメッセージは見当たりません。
当然ですね、権力が集中しつつある医療には逆らえないからです。

日本は抗がん剤の実験場になっていますが、だからと言って海外諸国がまともとも思えません。
癌の治療法を開発したシモンチーニ博士は抗がん剤マフィアに命を狙われ、
現在はイタリア軍の厳重な保護下にあります。
これただの重曹治療でですよ。

WHOが厳重に摂取を抑制させようとしている「塩」は癌予防薬です。
エイズや新型インフルエンザをばらまいたのがどの組織なのか、
知識人なら常識ですね。

このアニメはストーリーよりもこのような会話をしたくなる作品です。
利権を持っている者、医療関係者や公務員は必死の攻撃を始めます。
それは現代のファシズムと言ってよいでしょう。

癌センターや指定病院を現代のアウシュビッツと呼ぶ人も居ます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

すばらしい新世界-Brave New World-

2015年11月27日記載
さっそくレビューを始めていきたいと思います。
今回は伊藤計劃『ハーモニー』の映画を観てきました。
私の個人的感想を徒然と書いていくので、よろしければご参考までにどうぞ。

まずは世界観説明から
2019年のアメリカ合衆国で暴動が起こりました。
それをきっかけとして全世界で戦争と未知のウィルスが蔓延
人類の多くが死に絶えたそれは「大災禍(ザ・メイルストロム)」という名前で後に語られ、その反動か、従来存在していた政府と言う概念は崩壊し、新たな統治機構「生府(ヴァイガメント)」の下で高度な医療経済社会が築かれる世界が誕生します。
そこに参加する人々自身が社会のために健康・幸福であれと願う世界が構築された、優しい牢獄の世界
これはそんな社会に反抗し続けた少女達の物語なのです…

さて、ここからは私の感想を書いていきたいと思います。
今回、正直言ってこのアニメはレビューを書こうかどうか大変迷いました。
伊藤計劃作品は全部レビューしていこうと、前回の『屍者の帝国』を観てから固く誓ったのですが、この作品を見てからはちょっと決心が揺らいだ位です(笑)
これは自分の個人的価値観のせいでもあるのですが…
まあ、その理由については下記の方で書いていきたいと思います。
なので、フォローも交えて説明していきますが、今回の『ハーモニー』のアニメ映画に好感を持てた方、百合というよりレズ描写、グロ描写が大好きな方、原作未読の方はもしかしたら納得できない部分も多々あるかもしれません。
なので、この先を閲覧するかどうかは自己判断でお願いします。





では、これより説明していきたいと思います。
大まかな理由として
1.理解する事と共感する事は違うという事
2.レズ描写の増加
3.小説から映画への転換と2に伴って起こる原作改変
この3つが挙げられます。

まず、1から
私は原作既読なのですが、正直に言って、原作を読んだ時は生命主義体制(ライフイズム)もミァハの思想も共感できるものではありませんでした。
何と言うか、ひどく極端なんですね…
生命を社会的公共財として捉える生府(ヴァイガメント)の理念も、ミァハの生命主義(ライフイズム)に対して行うテロ行為も客観的に見たらとても横暴なんですよ。
勝手な考えで人々を動かしているのはどっちも変わらないじゃんと最初に読んだ時は酷く冷めた目で感じていました。
なので、今回の映画で何か心が傾く要因となる物が出てくるか、少し期待して観に行ったんです。
観に行った結果として、私が揺り動かされる事はありませんでした。
むしろ、逆に横暴だと言う自分の考えがさらに強固になった次第です(笑)
うん、やっぱりどっちにも理解は出来るけど共感は出来ない。
しかし、この映画を見てどちらかに共感する人は必ず出てくると思います。
人間の考えは千差万別です。
むしろ当てはまらない自分みたいな奴が異端なのだと思います(笑)
なので、この映画を見てどう感じるか
生府(ヴァイガメント)の理念に共感できるか、はたまた、ミァハの理念に共感できるか、もしくはどちらの意見にも共感できないか自分の眼で見極めてほしい。
その為にもまだ観ていない方は是非、1度は映画館や後に出てくるであろうレンタルなどで観てほしいと私は思いました。

次は2について
単刀直入に言います、原作よりレズ描写が明らかに多いです。
原作では普通だった箇所もレズっぽくなってます。
また、新たに作ったのか、はたまた私が忘れているのか分かりませんが、自分の知らないレズシーンまでありました。
私は随分前に見た某アニメのおかげで、女同士の恋愛に対しては嫌悪感を覚えるまでのトラウマを抱えてしまったので、正直観ててつらかったです…
小説でも百合を1つの土台としてはいるものの、地の文と組み合わせて淡々と表現しているので、そこまで悪寒はしなかったのですが、映像化するとなると恐ろしいですね…改めてそう感じました(笑)
また、グロシーンも結構すごいです。
『屍者の帝国』よりも気持ち悪く感じました、精神的にきます、驚きます、血がドバドバ出ます。
これらが嫌いな人は少し覚悟して観た方がいいでしょう。
ああ、勿論大好きな方はどうぞ期待して観てください。

最後に3について
これがこの映画で1番納得できない部分でした。
1や2については主に私だけの個人的問題なのでいいのですが、この3だけは原作既読の方でも納得できない人は多いかと思います。
端的に説明していきましょう。
まず、説明セリフのオンパレードです。
未読の方はこの映画だけを観て理解できるのか、少し分かりませんね…
あまりにも喋っている場面が多いので、聞き逃すとストーリーが把握できなくなるかもしれないです。
映画として表現するにあたっての工夫があまり感じられないような気がしました。
ただ、小説をそのまま映像化しただけのような…
まあ、これは原作自体が説明の多い小説ですし、演出を吟味した結果なのだとしたらしょうがない事なのでしょう。
次に重要なシーンが結構抜かれています。
最初に上映した『屍者の帝国』も重要なシーンは抜かれていますし、映画では登場していない人物も数多くいました。
しかし、あの映画は再構成と言う形で未読の方にも分かりやすく伝わるよう工夫した結果、牧原亮太郎監督版『屍者の帝国』として生まれ変わったのです。
この点に関してはただ、素直に拍手を送りたいです。
さて、『ハーモニー』の映画はそれとは逆に原作を忠実に作りました。
ただ、その結果、フォローの回りきれていない部分があったように思います。
最初の物体は何なのか?
意識が消失すると言う細かい意味とは?
最後に登場した人物は一体誰なのか?
あんなにキャラクター達が喋っているのに、説明不足な点が多いですからね…
改めて、映画化するにあたっての難しさを感じたような気がします(笑)
まあ、しかし、やはり原作全てを映像化するのは不可能な事
2時間で収めるならば、所々カットしなければいけない箇所もあるかと思いますので、これもまた、しょうがない事でしょう。

しかし、これだけは言わせてください。
ラストシーンを変えたのは流石にどうでしょうか?
原作では霧慧トァンという1人の女性が御冷ミァハという女性の影をある種の執念で追い続け、最終的にはミァハからの独立、明確なトァンという1つの個へと至る物語でした。
しかし、この映画では最初から最後までトァンはミァハの事しか考えていません。
その結果、ミァハという自分に指針を与えてくれた親の如き存在から離れ、前に進んでいくトァンの成長というカタルシスがろくに感じられなかったのが心残りでした。
そして、最後に彼女はミァハに対して自分の答えを出す為にある行為をします。
その行為をした理由となる答えも原作とは変えられ、しかも原作の方が好きだったので、これもまたちょっと心残りでしたね…


以上を持ちまして、個人的感想を終了したいと思います。
ここまで長々とした駄文を読んでくださってありがとうございました。
今回は少し毒の強いレビューとなってしまったので、ちょっと残念です。
しかし、ここで1つ言っておきたいのですが…
この『ハーモニー』映画の全体的出来としては決して悪い訳ではありません。
上手く原作をまとめているなあと感じる部分もありましたし、改変でよかった箇所もありました。
恐らく、この作品は映画と小説、両方見て初めて完成する作品なのだと思います。

「事実は小説よりも奇なり」と言う言葉があります。
現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こる事よりも不思議で面白いものだという意味の諺です。
正直、私自身にとってみればあまり実感のない言葉でした。
その意味についても本当にそうだろうか?と首をかしげている普通の一般的な現代人です。
現実よりも小説の方が面白く感じる時もあるし、そんな考えに至るには、毎日、充実した日々を過ごすしかない。
だが、そんな幸福に溢れた生活などあり得ないと、その言葉を最初に学んだ時は斜に構えた眼で見ていました。
しかし、この映画を見てから、その諺の意味が少しだけ理解出来たような気がします。

よく考えてみると、この諺は決して現実と物語を分けてはいません。
物語は現実と断絶して存在している訳ではない。
確実にそれは読者にも何かしらの影響を与え、その結果、変わらない日常が変化していく人も中にはいます。
「影響」と言う言葉で片付けるにはあまりにも強い力
ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読んで自殺者が急増するように
坂口安吾の『堕落論』を読んで若者が新たな価値観を植え付けられるように
物語に感化された御冷ミァハから影響を受けた霧慧トァンのように
そして、伊藤計劃という個人の作品に没入している私達のように……
その結果、彼らは、私達はどのような方向へ導かれていくのか?
それは誰にもわかりません、歴史もしくは観ている我々、傍観者が判断するしかない事でしょう。
ただ1つだけ言えるとするならば
その力こそが現実を面白くさせる1つの起爆剤になるのではないかという事

それはこの映画からも同じことが言えます。
あなたは『ハーモニー』を観て、どんな影響を受けるでしょうか?
もしくは何も感じずに終わるでしょうか?
しかとこの目で確かめる為にも、この映画1度は見るべきかと存じます……

ここまで読んでくださってありがとうございました!!

「フィクションには、本には、言葉には、人を殺す事のできる力が宿っているんだよ、すごいと思わない?」
伊藤計劃『ハーモニー』p.224,早川書房


2016年1月24日追記
いまから語るのは、
〈declaration:calculation〉
〈pls:敗残者の物語〉
〈pls:脱走者の物語〉
〈eql:つまりわたし〉
〈/declaration〉 [ハーモニー]
と言っても、この映画については1年前に概ね語り尽くしましたね…
今作の批評も、今思えば感情に任せて書いた文章でございます。
しかし、よく考えたらそのスタンスは現在の自分と未だに変わっていないというか、未だによく行っている事に書いていて気付きました。
自分の理性的であり合理的な部分を占める成長は、この先「闇」しかないのかもしれません(笑)

しかし、この『ハーモニー』と言う映画
観ていてつくづく考えてしまうのは、社会を構成していく難しさです(ディストピア小説なので当然と言えば、当然の話なんですが)
より良い社会に住みたいと思う事は万人において普遍的な共通性ですが、しかし、その社会的「善政」が万人に良い効果をもたらすとは限らない…
構成員である人々誰もが「善性」であれば、社会は幸せになるのか?
『ハーモニー』と言う作品はそんな問いにも深く言及しているようです(まあ、私が1番好きなキャラはキアンなんですけど(笑))
しかし、社会は無理でも世界なら…
2人ぼっちの世界なら…
-----------------------------------------
彼女が死んでいく間、私は誓った。
天国とまではいわないけれど、できるかぎりここを、この場所を良くしてみせるよ、と。
彼女はそれを聞くと、にっこり微笑んだ。
そうね、天国とはいわないけれど、天国の隅っこくらいまではたどり着きたいわね、と。
それが彼女の最後の言葉だった。
伊藤計劃『The Indifference Engine』「フォックスの葬送」より
-----------------------------------------

さて、前作『屍者の帝国』から始まり、今作で分岐点を迎えた長いプロジェクトは来月の「終わりの始まり」を上映する事によって、遂に終焉を迎えます。
ここまで至る道は1年以上に亘った大変長い物でしたが、何、なんて事ありません。
人間の魂に及んだ解答が1年と少しで解明されたんです、こんなに短い物は無いでしょう…
しかも、どうやら深夜に『屍者の帝国』と『ハーモ二ー』が放送されるそうですね、こんなに嬉しい事は無いでしょう…
私も深夜放送で「終わりの始まり」に至るまでの雄姿をもう1度拝見し、それから最後の戦場、ジョン・ポールとの戦いへ臨みたいと思います。
そして、「伊藤計劃」の全てが揃ったその時はもう1度全体を観るとしましょう、読みましょう!!
「物語…それは死してなお、この世界にあり続ける技術」

-----------------------------------------
さあ、行進しよう、とぼくは穏やかに呼びかけた。
のろまも、せっかちも、思い思いに。
足並みなんてばらばらでかまわない。
のっぽも、ちびも、僕らは歩く。
丘を下って。
人の営み、生活の匂い
それを運ぶ涼やかな風の上方へと。
伊藤計劃『The Indifference Engine』「The Indifference Engine」より
-----------------------------------------

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中々に重いお話ですぞ

HTML書式風味?で始まる未来の光景からは
想像つかない程にラストは濃厚。
脳医学ちょっとかじってれば
理解できると思うけれども、別に知らなくても
他に見所は沢山あるので問題無し。

中1の時の自分の思考や言動をなぞっているようでしたよ
ミァハ

思考停止
いわゆる考えるのをやめた☆
ようなちょっと想像するとラストは怖いのですが

憎しみ・恨み・怒りのエネルギーというのは絶大なもので
生きる力に変換できるほどの威力を持っています。
相手を殺すか自分が死ぬかの二択と思われがちなのですが
実は3の道があります。
これがベリーハードモードで
死んだがマシと思えるほどの苦痛

脳みそって良くできていて
失った機能をサポートしてくれる場合もあるのね
シナプスが勝手につながる感じ?
これがミァハの言うところの意識の覚醒だと思うんだけど
痛みも苦痛も意識下で認識してないと
認識してないととるわけ
何も感じない訳でもなく緊急避難的に
なかったことにするか自我を殺して
何も感じないようにもできるわけ。
すごいよね、脳みそ。

葬式があるだけマシというか
健全なのかな
死をまだ身近で感じられる分
そんな事を考えながら見ていたのでした。

マイケル・アリアスとSTUDIO4℃
鉄コンコンビですね。
「Ghost of a smile」
主題歌は EGOIST

意識に思いをはせられる哲学的な一品です
カテゴリーはSFになるんだろうけど。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

69.0 2 遺伝子で未来なアニメランキング2位
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (797)
3986人が棚に入れました
地球暦2110年。
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルが襲来。地球は存亡の危機に陥った。その頃、遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属するチームラビッツの少年達は、最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」を受領し、あろうことか、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれてしまう。圧倒的な戦力を誇る敵軍に対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、東地宏樹、沢城みゆき、伊藤静、浅野真澄、野島裕史、鳥海浩輔、鈴木千尋、緑川光、ゆかな、諏訪部順一、町田政則、山本和臣、梁田清之、勝杏里、村瀬歩、藤原祐規、大原さやか、渡辺明乃
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

残念なことこの上ない人間賛歌

全24話
ジャンル:ロボットアニメ
ブランド:動画工房×オレンジ

ロボットアニメの印象といえば、独自の世界観・専門用語に加えヒューマンドラマが描かれている。追い討ちをかけるようにコメディ要素が希薄で、楽しみ方がよく分からない。その為にストーリーの中核まで内容把握に専念しないと付いていけず、敷居が高かいと感じさせる。それ故、本作も敬遠しがちになるのも致し方ないジャンルだと想う。それだけにエンターティンメント性がない為、退屈に感じてしまうからだろう。

だが、ラノベの先駆けである「残念キャラ」をティストしコメディ要素を膨らませ、それぞれの成長過程を描かれることでキャラがストーリーを引っ張っている。ストーリー展開としては、中盤までウルガルという未知の生物が襲ってくる目的が掴めないですが、敵と戦う以前にキャラに興味を持たせる日常シーンをできるだけ取り上げ作品に深みを与えている。その下積みによって、戦う意味、存在目的、仲間との一体感を丁寧に創り緊張感あるバトルに仕上がっていく。この主要キャラ5人は、作中で残念ファイブと呼ばれており、それは視聴者目線でもダメっぷりは伝わり、緊張感のないバトルシーンにおいても同じく不安を感じた(笑)

ただ、ロボットアニメを見やすくするキャラ設定に留まらず、バトルシーンの迫力が凄まじい。視聴された方には言わずと知れたことだが、14話においてスピード感ある作画、組み手になった際の手数の多さには圧巻させられる。また、チームで戦っていることを認識させる構図が多く、日常シーンの意味を無駄にしておらず、チーム連携で一個体撃破し、敵との兵力さを補っている。ご都合主義設定がほとんど見られず、機体のエネルギー切れや弾切れなど、観ている者が感じる疑問に対しても忠実に表現されている。

さらに残念ファイブというチームだけで戦っているわけではなく、搭乗クール、メンテナンスチームといった人間関係も描写され人との絆を大事にしている。
それらに裏打ちされたヒーローの在り方について考えたシナリオの素晴らしさも相まって、それぞれのキャラが成長し向き合う姿が本作の魅力になっている。

最終話は2期へのフラグ・物語として完結はしていないが良い節目になっている。超展開で強引に終わらすこともなく私的ながら大変満足している。
キャラデザで敬遠される方もいると思うが、残念なキャラ達を温かく見守って欲しい作品である。


1クール終了・節目レビュ {netabare}
継続アニメで嬉しかったので少し節目に書いてみました。

今季のロボット作品(革命機ヴァルヴレイヴ、翠星のガルガンティア)のなかでは、シナリオ・作画と突出してはいないが地味ながら安定した作りになっている。

中盤まで掴み所がなく、くだらないギャグばかりで無双ロボットとなんちゃってヒーロー展開で惰性で観ていた枠。

それも期待させる要素が多いのが理由になっている。

■サブタイから誰か死んだりするのか超展開への期待。

■石川智晶さんの歌詞から連想させる意味を考えるとシリアス展開になるのかも。

■キャラデザインの平井久司さんが携わる作品はシリアス色が強く表現されている。

■シリーズ構成は、けいおん!の吉田玲子さんでミスマッチなのか。吉とでるのか見所。

■今季デートアライブの監督でもある元永慶太郎さんが同時進行でどうなんだろう・・・と一抹の不安を抱くが、過去作品を調べるとヨルムンガンドや刀語と期待せざるおえない。

と、魅力的な要素が多い。

それもキャラ掘り下げを重視したスロースタートで所々粗さはあるが、近未来の日常生活を描き徐々に成長する過程を描いている。その下地が出来上がる辺りが5話ぐらい。

また、残念キャラというのが特徴。
今までにない新しいキャラ設定に挑戦している。

『アニメ!アニメ! 元永慶太郎監督インタビュー』によると、「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」を作って欲しいという依頼によるもので、準備期間に4年かかっている。

キャラは全員どこかしら頭が緩く、それこそ人間味あるキャラ立ちになっている。その背景として、遺伝子操作によって作られた子供達5人の陰鬱な部分を引き出すわけでもなく、今の環境で楽しみ必死に生きる姿とのギャップあるザンネンファイブ。
それぞれに共通した残念さがバカらしく個性を活かし緊張感あるバトルでも笑える。
必死なんだけど、空回りしている感じ。だけど、成長してゆくとそういうバカさ加減も減りガムシャラさがでてくる。
幼稚だけど回が進むにつれて面白さが増してゆく。
けいおんに限らず日常アニメ的な気持ちにさせるのが不思議なんですよね。
過酷な運命を背負っていることは変わらないけどキャラのツボを抑えた使い方が巧いのかもしれない。

謎の勢力・ウルガルと呼ばれる敵の全貌も中盤からわかってくる。その目的が{netabare}優秀な遺伝子を取り込み種の絶滅回避する。{/netabare}勘のいい人は展開も読めそうだけど、死の設定があることから13話以降からシリアス推しになるのだろう。それでもシリアス・コメディパートのメリハリは崩れない創りで多くの方が楽しめる作品になると想う。

日常的ロボットアニメで独特のシナリオ構成で作中キャラと同じく成長してゆく物語の面白さが詰まっている作品。

2期でボロボロな展開になったら、また作品のイメージも変わるだろうけど現状かなり満足しているw{/netabare}

以下 各話レビュー

1話{netabare}
謎の勢力「ウルガル」から攻撃を受け、全地球防衛軍はMJPに助け求める。
その組織にいる「残念5」と呼ばれる個人の能力は高いがチームとしてはバラバラな5人がいきなり出撃し、気合で乗り切り倒す と1話で突っ込み要素が多すぎるアニメ。

MJPという組織の機体は、それぞれに個人のDNA情報を組み込まれていて、それにシンクロし機体そのものに意思があるような? まるで、輪廻のラグランジェのような機体という印象;
そして残念5は、それを搭乗した後に知るという緊張感がないシーン。
ウルガルは敵に見えるが、その存在がポイントなのか?

なぜいきなり出撃なのか不明、訓練生からその展開は省きすぎでは?
それともDNA情報からして優秀とわかっているから搭乗させたのかな と良いように考えると。
恐らく、その辺りの葛藤やチームとしての心理描写等が見られると想うが・・・王道ストーリーとして進むなら、深夜枠にする意味を考えてしまう。 

機体デザインは普通だが、バトルシーンの迫力が欠ける。
そして機体の出撃シーンが分割とかダメでしょ;

しばらく様子見になる作品かな。。{/netabare}

2話{netabare}
ヒーローとしてチヤホヤされるが、新たな敵に臆する残念5。
そして一般市民からバッシングコメントで動揺する気持ち。
戦闘兵器として養成されている機関らしいが、設定が弱いな・・・敵がいきなりチート的な存在とか、
思いつきで進んでいる雰囲気がする。 {/netabare}

3話{netabare}
前回、敵襲に情けをかけてもらい、何とか追撃されなかった残念5。その件を周りの視点からグダグダと批判される、無駄な演出に尺を取りすぎている。後半パートに駆け足で、再び敵襲と・・・来週に間延び、引きなんだろうが構成が下手すぎる。
ストーリーとして新キャラが一瞬登場、後は無能な指揮官が暴走し残念5が敵襲にピンチに追いやられ来週へ。コメディ部分は苦笑すらでなかったですね。{/netabare}

4話{netabare}
ウルガルの攻防によりタマキの危機をイズルが助け奮闘するが、帰還命令がでない状況に拍車がかかり追い込まれる残念5。さらに状況は悪化しリンリンによる帰還命令が下るとすでにケイを守ろうとしたイズルは瀕死状態へ・・・死にかけ間際、GDFドーベルマン部隊が援護し無事生還。
まず、サブタイトル「喪失」に期待していましたが、誰も死ぬことはなく釣られた感が否めないです。 他に喪失したモノは、機体しかないですねw それもあると想いますが、前回から小出しに心情描写が入るシーンの多くが、”彼等にいくら金をかけていると想っているのか!”という戦闘兵器として作られた闇を象徴させる。 また、機体はパイロットの深層心理によって左右される為、彼等は口には出さないが機体は素直になる。
だが、彼等はMJP入学する以前の記憶は消されているという設定から、恐らく薄っすらとしか認識できていないのだろう。コメディ要素がない方が無難な構成で驚いた。少しづつ死を実感してゆく残念5だが、そろそろ敵の全貌が見えないと辛い。{/netabare}

5話{netabare}
観方がなんとなくわかった、イズルのヒーローになりたい。すごくシンプルなテーマだけど難しいね。 決断する・諦めない・仲間を信じる。この3つを展開として描き、そこにオリジナリティとしてアッシュ機体の生きたいという本能を絡ませた内容とわかった。今までの流れが下地とわかった回で良かった。{/netabare}

6話{netabare}
ダイジェスト卒業式は少し無理あるねw 今迄、学校の話が無かっただけにキャラ達の学園生活を見せられても微妙; スズカゼ教官&月刊ヒーローズPRの回だったw Aパートで消化してウルガルの話へ進んでよかったのでは? と想った。{/netabare}

7話{netabare}
唐突に名前の連呼そして癖ありすぎ、ラマタ、シカーラ? とか異星人としてかなり区別されているが、目的なんだw? 家族について個々の想いあたる話と一応、戦略っぽいモノもあるが戦術でゴリ推しだろうなw{/netabare}

8話{netabare}
無駄に熱いバトルになってきたw 前回の家族と卒業みたいな話から覚悟を決めたら無双っぽいレベルまで上昇して笑ったw ウルガルの言葉も時々、字幕でなんか凝っているな。戦術になる予想通りの展開だな、それにしても相変わらずの無能指揮官で、そろそろ誰かドーベルマン辺りが消えるのかと想ったりした。{/netabare}

9話{netabare}
ウルガルからの亡命、あるある設定とアッシュの関係性もわかって、ジアート・緑川さんがテオーリア伊藤さんを探していると。全貌が少し見えたが、なぜ亡命したのか、なぜ無意味な狩りをせず遊びとして侵略しているのか、その辺りがわかるのかな。地味に加速してきた展開だけど、後3話でまとまるのかw{/netabare}

10話{netabare}
なかなかおもしろい、やはり序盤で尺くいすぎだな。ウルガルの目的が種の絶滅しない為に進化を促す遺伝子を全宇宙に放ち育ったのが地球人で、優秀な遺伝子を回収する狩り。
■不明な点、多分回収されないと想う設定。
なぜ、敵内部で遺伝子の取り合いしているのか分からないw
この遺伝子は個人にしか対応しないのか?
遺伝子を回収し、個人が取り込むことでその1人だけが救われ、他は死んでは意味をなさないのでは?
ウルガルの中でも強い種だけ残る淘汰システムと解釈するべきなら、内部分裂のような会議もわかるが。
後、荷電粒子砲を反射させる連中が敵の対戦相手ぐらい分かるだろw

と、どこかであった設定だな・・・なんだっけ忘れたw 要は地球人とウルガルは元を辿れば同じ人種で、ウルガルの特性というかテオーリアの遺伝子で作れたのが残念5っぽい予感。 異星人言葉も判明すると同時に切り替えている辺りは憎いねw 後はケイの嫉妬が可愛いなw
面白くなってきたが残り2話では中途半端に終わりそうな残念アニメになりそうだ。{/netabare}

11話{netabare}
火星にウルガル残存機体からデータ回収。タマキのハーモニックのレベル上昇によって機体が臨界点を超え壊れかけたが一命をとりとめる。 と、内容は特筆した点はないが、ウルガル残兵は優秀な戦士の遺伝子によって作られた消耗品のクローンとのこと。カートリッジがないと生体維持がでなきない、与える命令に忠実な機械と変わらないとのこと。 テーオリアの命は命という見解も階級によって支配されているのか、カートリッジがないと意思はないのか? と細かい設定だが気になった。
データ解析でウルガル人の拠点以外に何がわかるのか来週ですね。
そして来週ではまだ終わらない雰囲気ですw 地味に嬉しい。
唐突に終わるのは勘弁して欲しい。{/netabare}

12話{netabare}
まさかの2クールでしたw タマキとケイのサービス回、コスプレシーン見せます! みたいな日常内容。 濃縮練乳ドリンクは飲みたくないな、吐き気がするだろ; 来週は総集編で再来週から本筋になりそう。{/netabare}

総集編{netabare}
普通にナレーションして、日笠陽子と井口裕香の現場感想でしたね。 声優ファンにとってかなり嬉しいサプライズだけど、中の人に興味なければ・・・・ですねw 声優業の苦労や現場の楽しい雰囲気があって作られているみたいです。ラジオ感覚で聴いていたのですいませんw 早く13話の新キャラがどうなるのか観たいのが本音w{/netabare}

13話{netabare}
やっと学校の新キャラ・アンジュ登場。二重人格で面白すぎるw ビンタでスイッチ切れるとか、リンリンも面倒な部下かかえた感が否めないw キャラデザも男でも女でも後付できるし、今はどっちでもいいかな。 人数バランス考えると女っぽい。
それにしてもブラックアッシュの動く速さとカメラアングルの構図と観ているだけでテンション上がった。ハーモニックレベル上昇しすぎで、そのうち爆破しそうな予感もするけどw
イズル・アサギ・ケイの三角形ラブコメっぽい所も進展するのか今後次第ですね。{/netabare}

14話{netabare}
アンジュの有能さを見せるコメディとジアートとのバトル。
イズルはテオリーアに試されたのか分からないがハーモニックレベルの上昇により覚醒し同時にジアートも覚醒しアンジュなんか目じゃないぜ状態の応戦で援護もあって命からがら迎撃。
アッシュの本能が色濃くでるほど機体はついていかないのが課題になりそうであるが、自我もぶっ飛ぶ辺り一種のトランス状態で諸刃の剣っぽい。 それにしてもバトルシーンの作画がんばっていた。 おぉぉ~と、つい見入っていたw 来週のイズルに注目だね。{/netabare}

15話{netabare}
アッシュとパイロットが同じ遺伝子で作られているから親和性・ハーモニックレベルがピークになると自我が失われるとのこと。 まるでもう1人の自分が分離し乗っ取られ性格も行動も別人ですねw さすがにイズル以外が書けば漫画はおもしろいのかもとか想ったりしたw ケイのケーキーは甘すぎて三途の川へいつでも逝けそうだね。
バトル内容は、アンジュに協調性を教えることが趣旨になっていたのでイズルと一波乱おきそうな感じ。
ウルガルはテオリーアを捕獲し連れ戻す目的が何かそろそろわかりそうな雰囲気ですね。
次回はアサギが中心なんで進展はないと想うがw{/netabare}

16話{netabare}
アンジュの2重人格は未だにわからないが、素直なお礼も戦場になると暴走しそうな気がするw その反面、イズル・アンジュのWエースと称される中アサギが劣等感に追いやられる。アサギの良さはイズルとは違う指揮統率力ある見せ場が次のバトルで観れるのか期待!テオリーアとの会食の意味は何なのか?と途中でウルガル陣営が襲来し曖昧だが気になる所。
政治会合も地味ながら世界的な結束はなく、我が国がウルガルを倒し、その後の国益を優先させようとするGDFもアッシュ以外に何か裏を隠していそう予感がしますね。{/netabare}

17・18話{netabare}
バトル絵、特に18話クラインとレッドの殴り合いに速さ。手数の流れによってスピード感が生まれ、レッドの悲壮感がヒシヒシと伝わって来る。いつもながら高水準の作画を保っていて、スルガの長距離砲は迫力もあって安心して観れた。ただ、シナリオとして前後約2話を使うエピソードではないが、アサギの心情変化・そして他メンバーのハーモニックレベル上昇と全体的に成長しているとわかるが、クラインの足掻くシーンが薄く見えてしまう物足りなさを感じてしまった。団長クラスの無双的な力に自惚れ独断で行動するほど冷静さには欠けており、ジアートのお膳立てになった印象が強い。ジアートとルメスの関係も相互利益として成り立っている所を観ると、裏切りもありだが、瞬殺されたラダを観るとジアートの独壇場になりそうな雰囲気がある。アッシュ量産計画しないと全員死亡フラグしか立たないほど追い込まれてしまったね~戦略差があり過ぎだな。{/netabare}

19話{netabare}
冒頭からガッカリスリーの死亡フラグ立ち過ぎの会話・ゲートの確認指令。最終的にゲートを破壊して撤退させ地球を守る形で終わらすのか、ジアートをぶっ倒すのか気になる処ではあるが・・・ガッカリスリーあっての希望としか言い様が無い。緊張感ある演出で、やっぱり、死ぬのか・・・と想いながら「Respect Me」が流れた瞬間、ランディの死に台詞に鳥肌立ってしまった、恰好よすぎだろ!死は唐突に来るものだが、地味に馴染んできた頃に、この展開は卑怯だな。次はアンジュの死亡フラグが立ちそうな気もするが・・・・{/netabare}

20話{netabare}
重苦しい雰囲気が艦内にあふれタマキがイカ塩を泣きながら食べる姿は、絵として躍動感もあるけど今迄の印象とのギャップが露骨なほど見せることで場の静寂な空気がヒシヒシと伝わる。初めて身近な死を経験し、各々の心情に死に対する怖さを植えつけられ緊張感をもたす回になっていた。
同時にテオーリアとシモンの遺伝子操作で生まれたイズルとアサギの兄弟という真実が無いはずの絆が結束を強めているが、イズル・ケイ・アサギの恋模様は進展するのか。ウルガルのゲートにどう対応するのか佳境ですね。最後の決戦に向けて、思い残しがないような日常回をいれるだろうし纏め方に期待する。イズルの死亡フラグも濃厚だけど(苦笑){/netabare}

21話{netabare}
イズルの代わりにテオーリア参戦、スターローズが主力艦となる作戦プランを考えると、1人1殺で軍団長を倒せるのかとなるわけだが・・・恐らくイズルが覚醒して窮地を凌ぐのだろう。アサギの兄貴節が良い方向に流れて胃薬もいらなそうとわかったw ケイ・タマコ・アタル達の血のつながりもわかると設定の興味が増すのだが無いかな。後は、アンジュの暴走っぷりが楽しみw
ただ、アンジュはどうしても蚊帳の外のような空気がとれていないのが残念ではある。{/netabare}

22話{netabare}
アサギがリーダーとして作戦を開始するが、遭遇戦により計算外の攻防となる。1人1殺という流れが消えルティエルとタマキの高速戦をもう少し描いて欲しい部分はあったが、やっぱりチーム戦でようやく倒せるレベルという機体性能は変わらないね。スルガの遠距離射撃あってカバーできて連携プレーは良い流れになっていた。アサギの苦労も虚しくマーカーを貼り付けるも高エネルギー障壁に加え囲まれる絶体絶命のピンチに・・・アサギの特攻により回避しても死にそうな。まだジアートも出てこないし後2話が駆け足になりそうな。{/netabare}

23話{netabare}
ジアート来たー何とか登場してきたけど、見せしめに殺すような展開はないんだねw 怒りでイズル覚醒パターンかと思ったけど、アッシュ本来の性質を呼び起こしジアートとのガチバトルもクライマックスになってきた。ドルガナが最強の将という割には、地味な絵が多くしっくりこないかな。そして、またしてもゲートが壊せない・・・スターローズで次こそは破壊できるのか、それともイズル頼みになってゲート破壊して一時的に地球は救われたENDになりそう予感が強いかな。アッシュ量産型の出陣が早ければ戦況も大きく変わっていた可能性が高いが、この辺りは演出としての補足になっていた分かりやすい。超展開で残念5全員覚醒はやめて欲しいw{/netabare}

24話{netabare}
不満が聞こえてきそうな終わり、2期へのフラグ立てとなっていたが、私的ながら良い節目になっていた。分をわきまえた終わり方と思えばいいのかな、ジアートを含めウルガルの生死が曖昧にはなっているが、それだけ圧倒的な兵力の差を見せ付け、人類の存亡をかけた戦いとわかる。最後はイズル中心に描き、新ヒーロー誕生というコンセプトをストレートに打ち込んできた。伏線として、シモンとジュリアと呼ばれる者の関係がアッシュにどう関与しているのか、イズルのもう1つの人格はアッシュの人格はは生存本能に応えるシステムの他に秘められたエピソードが気になるところではある。後日談が少しぐらい尺を作って欲しかったが、ストーリー・キャラ設定が活かされた作品で満足している。振り返ると序盤からよくぞここまで楽しませてくれたと感謝している。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 50

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テンプレ通りの作品

久しぶりにロボットを観たくてこれを選んだが、

キャッチコピーは、「ザンネンだっていいじゃない」。
はぁ?!残念じゃダメなんだよ!ロボットアニメは!!

監督 元永慶太郎
キャラデザ 平井久司
シリーズ構成 吉田玲子
制作 動画工房xオレンジ

いろんな説明は後でも構わないんだけど、1話の掴みが悪いよ。
スタッフは好きだけど、期待と不安半々です。

設定は戦隊ものだな。それにSEEDのコーディネーターをプラス。
目新しい設定が何もない気がするが…
原作が広告代理店とパチ屋じゃこんなもんか。

日常パートでお笑い担当にしたいのだろうが、タマキははっきり言って邪魔。
もう必要ありません!にならないよな…
いぐっちゃん使ってるし。
戦隊ものでピンクはヒロインであるのにらしくないのだよ。
2クールに入り少しは大人しめになってきたのはいい事だ。

なんかさ、司令官のシモンはレオの時のモロボシダンだし、テオーリアはヤマトのスターシャ、サーシャ…
山田ペコはアナライザー。
モデルとしてるのがだんだんとわかってきてパロなのか?と思いつつも、19話チームドーベルマンは、連邦のリュウさん展開でグッときた。

最終決戦コロニーレーザーが効かないのならば、6人がひとつになって必殺技だろ!!
オチだけは不満だな。
後はテンプレ通りの作品と言える。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最高

今見終わりました。二日で24話一気に観ました。とても、とても素晴らしかったです。
まず、キャラデザが最高でした。ファフナーやガンダムSEEDで有名な平井氏なのですが、ちょっとちがうアレンジをしてあってとても柔らかな感じになっています。特にタマキのデザインは最高です。チャーミングでともすれば暗くなりそうなテーマーなのに性格と仕種で明るくしてくれます。ヒロインのケイも基本ツンデレなのですが優しくて魅力的で大好きになりました。ロボットはとてもカッコ良く、スピード感は抜群です、きちんとライバル設定がありクライマックスの戦闘はロボットアニメ史上屈指のバトルと思います。
あとラビット隊の全員どころかその整備士にも丁寧に見せ場が作ってあり本当に素晴らしかったです。
主要キャラを殺して安易に戦争の悲惨さとか物語の重さを表現しがちな作品が多いのですが、見事に対比してくれてとても満足できました。あえて欠点を上げるならオープニングですね。もっとアップテンポでテンションが上がる音楽なら伝説の作品になってたかもしれませんね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

75.6 3 遺伝子で未来なアニメランキング3位
キャロル&チューズデイ(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (395)
1299人が棚に入れました
人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。多くのカルチャーはAI によって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。ひとりの女の子がいた。首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。彼女の名はキャロル。ひとりの女の子がいた。地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。彼女の名はチューズデイ。ふたりは、偶然出会った。歌わずにいられなかった。音を出さずにいられなかった。ふたりなら、それができる気がした。ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───

声優・キャラクター
島袋美由利、市ノ瀬加那、大塚明夫、入野自由、上坂すみれ、神谷浩史、宮野真守、堀内賢雄、宮寺智子、櫻井孝宏、坂本真綾、安元洋貴、大塚芳忠、菅生隆之、梶裕貴、蒼井翔太、東山奈央、佐倉綾音、飯塚昭三、白熊寛嗣、浅沼晋太郎、久野美咲、田村聖子、落合弘治、吉野裕行、谷昌樹、岩崎ひろし、諏訪部順一、青山穣、柿原徹也、山寺宏一、沢木郁也、林原めぐみ、木村昴
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

最終話&総評 曲はよかったよ

男女でなくて、女の子二人なんだね……というのが最初に思ったこと。


第1話 歌はよかったのに、で終わらなければいいが
{netabare}
キャラデザも歌もいい。ただ、現代のアメリカでいいのに、火星にしたところが、気になるところで、気に入らないところで、嫌な予感しかしないところ。しかも、未来感まったくない。
火星ではなく、じつは別の場所だったという伏線なら面白いが、設定ならイマイチだと思う。さすがにロボは出ないだろうけど、SF的要素が絡まりそうな気がする。

最終回で、歌はよかったのに、ほかはイマイチだったという感想にならないか、いまから心配な作品。
{/netabare}

第2話 火星ではないと予想しておく
{netabare}
現代的な物が多くて違和感がある。火星に移住してから徐々に技術力が上がって21世紀と同レベルに至った、そんな感じなんだろうけど、10年あればすたれるネット用語まで残っているのは不自然すぎる。

人間が作った曲とAIが作った曲をアニメの中で対決させる、そういうテーマなら火星が舞台で現代的なものが出てもいいとは思う。そうでないなら、伏線を疑ってみたくなる。

AIで管理された地球が舞台で、人類は火星にいると思い込まされている。だけど、キャロルとチューズデイの曲によって目を覚ます。そのため、二人が表舞台に出てこないよう、AIがじゃまをする。二人はAIのシステムを解除するための鍵(遺伝子)を持っている。

序盤はこんな感じで予想しておく。
{/netabare}

第3話 ミュージカルを作りたかったのかな
{netabare}
『ラ・ラ・ランド』に触発されてアニメでミュージカルでも作りたかったのかな、コインランドリーのシーンを見ててそんな印象を受けた。現代のアメリカだとそのまんまだから火星や未来といった設定を加えたのかも。ミュージカル風アニメなら、設定に深い意味はないだろう。

現時点では可もなく不可もないといった感じ。チューズデイは家に戻されるフラグが立ってそう、キャロルは過去になにかありそう、その程度かな。歌を中心に据えているなら、ストーリーはそれほど凝る必要はないと思う。
{/netabare}

第4話、第5話 曲を聴くために見ている
{netabare}
二人の曲を聴くために見ている感じ。ロボとか出てきて、曲のイメージを壊さないか心配……。現代のアメリカのほうがよかったな。アニメだからと言って、SFやファンタジー要素を入れる必要はないと思う。

あと、第5話の曲はチューズデイに関係していて、自分の進む道を見つけたから兄は無言で立ち去ったのだと思った。
{/netabare}

第6話 今後ありそうなサブタイトル(曲名)
{netabare}
客層に合わせて曲を作るようじゃまだまだ、と突っ込まれる展開と思ったけど、褒められていた。第6話は、可もなく不可もないといった内容。キャロル&チューズデイの曲が中途半端だったので物足りないかな。

今後ありそうなサブタイトルは、”Everyday Is A Winding Road”。歌詞のなかに、火曜日の晩に生まれたというフレーズがあるし、毎日紆余曲折ってのも合っているし。次回はキャロルのエピソードっぽいけど。
{/netabare}

第7話、第8話 曲作りの過程を描いてほしい
{netabare}
”マーズ・ブライテスト”は、アメリカの番組を真似しているだけ。日本で紹介されたときも素人がオペラを歌って審査員を驚かせていた。
キャロル&チューズデイの曲にはオリジナリティを感じるけど、ストーリーには感じられない。

ここまで曲を作る過程があまり描かれていない。Aパートでなにか出来事があって、Bパートでそれを歌詞にして歌うのがよかった。友人の結婚式のために作った曲がヒットしたとか、たまにあるけど、そういった感じで、二人の曲もジワジワと広がるほうがよかった。
{/netabare}

第9話~第11話 2クールらしい……
{netabare}
次回が最終回と思ったけど、2クールらしい。第1部がデビューまでで、第2部がデビュー後だったかな。2クールならもっと話を面白くすべきだろう。1クールと思って観てたから耐えきれたのに……。ストーリー以外はいいので、ストーリーだけなんとかしてほしい。

キャロルの生立ちをからめた地球編とかありそう。チューズデイは大統領選に利用されるとか。最終的には出会ったころが一番良かったと思い直して、ストリートライブをして終わり……そんな第2クールを想像してしまう。
{/netabare}

第12話 気になる三つの点
{netabare}
第1クールのラストはよかった。曲がよかったのが大部分だけど。曲が料理なら、ストーリーは器。ありきたりな器に、いい料理が盛られている感じ。歌う場面を盛り上げようとするストーリーは及第点だと思う。

ここまで観てきて、気になる三つの点を挙げみる。

1.未来、火星の設定が生かされていない
曲を作る詐欺ロボの回がなければ、現代のアメリカでもいいくらい。この設定は必要だったのか、ずっと疑問に思っている。

2.曲作りの過程がほとんどない
恋愛経験がなくてもラブソングは作れる。でも、恋愛相手を想像しながら曲を作ると思う。そういった過程がほとんどなく、突然、曲が出来上がっている印象を受ける。

3.AIは必要なのか?
キャロル&チューズデイ以外の曲は、AIで作られている設定だが、じっさいは人が作っている。だから、「アンジェラの曲はよかった」と感想があっても、「AIすげー」とはならない。AIを感じさせるところがない。

日本には桜の曲が多いけど、アメリカはそれほどないだろう。場所が異なれば生まれる曲も変わってくる。ましてや、火星なら現代の地球人では理解できない曲になるのが自然だと思う。
ここまで観てきて、どの曲も、人が作詞作曲した現代アメリカの曲にしか思えない。未来、火星、AIの設定を生かすなら、21世紀の曲がなぜか未来の火星で生まれる、といった謎にするしかない。
{/netabare}

第13話 冒頭シーンの伏線回?
{netabare}
普通にデビューでなくてよかった。ED曲はAIっぽいかな。アンジェラがアンドロイドだったら面白いなあ、とかED観てて思ったりした。

コインランドリーの男はキャロルの父親だろう。伏線としては普通。注目したのは、チューズデイの母親の演説、”不法移民の退去”。たぶん、キャロルに該当する。キャロルの父親がそのリーダー的存在で、キャロルとチューズデイの仲を裂く原因になる……。アンジェラも含めて親子関係がこのアニメのテーマの気がする。

政府側と移民側で争っているときに、キャロル&チューズデイが歌って奇跡を起こす、それが冒頭シーンなのかなって思った。
{/netabare}

第14話 クリスマスだから……
{netabare}
クリスマスに生まれたから、キャロルだったんだね。地球のクリスマスなのだろう。
地球と火星では、一日や一年の長さが違うから、クリスマスとかどうしてるんだろうって、思った。今回の感想は、それくらいかな。

今後の予想では、火星の政治家と移民との対決があって、二人が巻き込まれたり、歌で鎮めたりするんだろうと思っている。
未来の火星にしたのは、現代アメリカにすると政治色が強くなるからかも。現代のものがやたらと出て、アメリカっぽいのは、遠回しのアメリカ批判かなって、ちょっと飛躍して考えてみた。
{/netabare}

第15話~第17話 終盤の展開を予想してみた
{netabare}
ここ数話、レビューする内容でもないし、二人の曲もないので、終盤について予想してみた。

次回、キャロルが地球移民だと、チューズデイがうっかり母親に話してしまう。娘が地球移民と一緒に歌っているなど知られてしまうと大統領選は確実に落選。キャロル&チューズデイは強制的に離れ離れに。キャロルがひどい目に遭うのはほぼ確実だろう。

別れたあと二人はそれぞれ曲を作るのだけど、なんかしっくりこない。チューズデイの兄の助けもあって、キャロルの居所をつきとめ救出←第1クールのラストの逆パターン。

二人が合流し、曲を合わせると、最高の曲が完成。地球と火星でいざこざが起きて、二人の歌が人々の怒りを鎮める……とはならないと思う。あまりにもマクロス的なので。

起きるのはAIの暴走。経済が麻痺して、地球とか火星とか関係なくなる。第17話のコントは伏線。AIの作った曲では鎮められず、キャロル&チューズデイが奇跡を起こす……こんな感じかな。
{/netabare}

第18話 いろいろ考察したくなってきた
{netabare}
恋愛要素は欲しかったけど、あっさりしていた。まともな男キャラがいないから仕方ないんだろうな。

今回はけっこう伏線が張られたような気がしている。
まず、テロは選挙屋が起こしたことだろう。記者がこれを突き止め、逮捕されるという伏線も張られた。

アンジェラの役回りがよくわからない。ハッキングできそうなのはタオだけど、アンジェラよりはアンジェラのデータにしか興味がなさそう。ハッキングできる新キャラが登場するのは不自然だし、既存キャラも同様だと思う。
だから、AIだと考えている。終盤でAIが暴走するとみている。このアニメに出てくるAIは欲望が強い気もする。

地球移民のキャロルが選挙屋にひどい目に遭わされる可能性は高いとみている。大統領選にとって最大のネックになるから。
地球移民に対する強硬策もAIの仕業かも。地球と火星を戦わせるため。人類には任せられないとAIが考えた。人にしかできないことを示すために、キャロル&チューズデイが歌う……そんな感じかな。
{/netabare}

第19話~第23話 アンジェラが主役でもよかった
{netabare}
最終回直前なので、久しぶりにレビューしてみた。
第23話のアンジェラのED曲はよかった。アンジェラサイドだけを見ると、ストーリーもよくなっている気がする。挫折や切ない恋愛とか、主役がやりそうなことをやっている。アンジェラ&キャロチューでもよかったかも。
キャロルとチューズデイは大事に扱われて、それが返って物足りないキャラになってしまっている。

ラストは世界中のアーティストで一つの曲を歌う……って、普通じゃん。奇跡でもなんでもない。しかも、「奇跡」ってキャラに言わせているし。視聴者が口にして、奇跡って言えるんじゃないのか。
たぶん、きっと、予定とは違う展開があって、視聴者を「アッ」と言わせるんだろうな。個人的には、アンジェラが主役の座を奪って締めくくるのが、奇跡的な展開だと思う。
{/netabare}

最終話&総評 曲はよかったよ
{netabare}
ラストは曲に力を入れすぎてストーリーはおざなりだった印象。キャラに奇跡と言わせている時点で、ムリクリな結末だった。

第1クールは、ストーリーも曲もキャロル&チューズデイがよくて、第2クールはアンジェラって感じ。第2クールのキャロル&チューズデイはイマイチ。成長したと言っているけど、成長した過程を見せてもらっていない気がする。


【総評】
曲が中心だからストーリーはこんな感じかな。許せる範囲だと思う。海外の視聴者を意識してアメリカ風にしたのかもしれないが、日本の文化や外国人には理解しにくい日本人の感覚を取り入れたアニメを作るほうがいいと思う。

洋楽に詳しいわけではないが、よく聴く。さいきんよかったのは、「セニョリータ」。サビの部分は中一の英語でも理解できるくらい簡単。このアニメも印象に残っているのは、第1クールのOP曲やファイヤーとか言っていた曲。簡単なフレーズが入ると記憶に残ると思う。あとは、キャロル&チューズデイと男性アーティストが組んで一曲ほしかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魂を揺さぶられる音楽が聴けるアニメ

このアニメを楽しんで見るこつは、音楽を純粋に楽しむことです。
そうすれば、素晴らしい歌に出会えます。魅力的な音楽を楽しめます。

実際に、このアニメで歌われる音楽で、私は魂を揺さぶられました。
音楽好きの人にぜひともお勧めするアニメです。

音楽は世界共通の言語です。
年齢や国籍に関係ありません。
ましてや文化や肌の色にも関係なく、
歌い手や演奏者の心を聴き手に伝えてくれます。感動を与えてくれます。

今回、第二話ででてきた 「The Loneliest Girl」の歌、
これが実にすばらしい。
歌詞はすべて英語ですが、キャロル&チューズデイの二人の心が、じわーっと伝わってきました。
また、オーディションの決勝戦でアンジェラが歌った「Light a Fire」も名曲です。私の心にしっかりと響きました。

そして、キャロル&チューズデイが準決勝で歌った「Lost my way」も名曲です。
単純なピアノの伴奏だけなのに、透きとおるような二人の歌声が見事に調和しています。
さらに後半のエンディングの「Not Afraid」も素晴らしい。低音部から高音部まで歌いこなせるアンジェラならではの魅力的な歌でした。
ついでにサイドニアフェスでキャロル&チューズデイが歌った「messege in the Wind」は、まさに風の妖精が歌っているような美しい音色でした。


この物語では、音楽を通じて、孤独だった少女たちが友達になり、やがて、仲間が増えていきます。
これも、音楽の力です。
おそらく孤独だったのは、キャロル&チューズデイだけでなく、アンジェラもでしょう。

世の中に、魔法というものは確かに存在します。
そのうちの一つが音楽です。
音楽は人の心を変えます。人の行動を変えます。そして、世界を変えます。
それは素晴らしいことです。

この物語は、キャロルとチューズデイの成長だけではなく、アンジェラの心の成長も描いています。
今まで我儘で世の中の厳しさを知らなかったアンジェラが、芸能界で生き残る厳しさを知り、少しずつ人間としての優しさを身につけてゆく物語でもあります。

最後にみんなで歌った「Mother」。あれはキャロル&チューズデイやアンジェラに仲間ができたことの証明です。
多くの人が一緒に歌うのは、それだけで感動します。

少々脱線しますが、
昔は交響曲と合唱とは全く別物として扱われていました。
しかし、ベートーベンの第九により、この二つが初めて融合したのです。
音が聞こえない型破りの作曲家が、音楽は何ものにも束縛されない自由なものであることを証明してくれたのです。
彼女らも、それを証明してくれました。
難民キャンプで育ったキャロルと大統領候補の娘のチューズデイ。
この二人がつくる歌は、まさに人類の輝かしい未来を象徴しています。

もし、海外の人と話す機会があれば、キャロル&チューズデイの話をしてみませんか?
それがきっかけで多くの人と親しくなれるかもしれませんよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 68
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女の子デュオの成り上がり物語

火星に移住して50年が経った世界で2人の女の子が出会い、そしてキャロル&チューズデイを結成して人々の心に残るミュージシャンになっていくお話。
最初から通してみて、全体的に無駄な話があるような気がしました。雰囲気は良いものを持ってるんだから、もう少しシナリオを練りこめば、もっと面白くなったのかなと思います。あと個人的には政治的な要素はいらないかな。もっと単純にミュージシャンの成り上がり物語としたほうが楽しめた気がします。
ラストは本当に約7分間でしたが、毎回冒頭で煽られてたのでどんどん期待値が高くなって、え?これが?って感じでした(-_-;)
以下、各話の簡単なレビューです。

前半(1-12話){netabare}1~2話は話も面白そうだし、絵も音楽もいい感じで、今期楽しみな作品だと思ってました。
3話は、あまり印象に残ってない。
4話のプロモを撮る話は別にいらないかも。
5話の小さな会場での初ライブは良かったかな。
6話はいきなり大きな会場で歌うことになるけど、ヤジが凄くて大変ながら頑張って歌って・・って話でまあまあ良かったです。
7話はちょっと残念。オーディション予選の話なんだけど、予選に頑張って勝ち上がった!!というカタルシスが得られない展開。だってほかの出場者がヘタすぎるし。もっと違う見せ方というか表現の仕方があったんじゃないかなと感じました。
8話は予選を勝ち上がった組同士が競う話。できれば、キャロル&チューズデイが勝った理由が、相手の〇〇が原因とかじゃなくて、違う理由だったらよかったかな。この辺もっとシナリオを練って欲しかった。
9話もオーディションの話。出場者がみな個性的だし歌もまあまあなんだけど、私の中でなんか盛り上がらない。。。なぜだろうと考えたけどたぶん、勝ち負けのジャッジがよくわからないからだと思った。歌の勝負だし、仕方がないのかもしれないけど、キャロチューで退屈だなとはっきり感じたのは7話から。いまさらだけど、もっと別の方法でアンジェラと戦わせたほうがよかったんじゃないかな。
そういえば、8話でなくなった冒頭ナレーションが9話で復活してましたね。ちょっとしつこいかも。
10話。今後シベールがどう話に絡んでくるんだろう。前回、オーディションがいまいち盛り上がらないって書いたけど、今回はタオが直前にアンジェラの歌を変えてきたり、チューズデイがシベールを追いかけていくとか、話にアクセントが付いたためか、飽きずに見れました。
しかしチューズデイ、大事な対決前にシベールを探しにいくとか何考えてんの(-.-)そういうところは世間知らずのお嬢様なのかな。
チューズデイが箱を開けたら悲鳴が!次回ちゃんと歌えるようになる?
11話。アンジェラ結構いい子じゃん。もっと意地悪かと思ってた。
キャロチューの曲は女子版サイモン&ガーファンクルって感じのフォークソング。
んー。やっぱりジャッジの基準がよくわからない。
単に審査員の好みで決まるような気がしないでもない。。
オーディションに未来を懸けてるキャロルから見ると、チューズデイの態度はとても不安になるのも分かる。チューにはもっとしっかりして欲しい。。
家に連れ戻されるチューズデイ。それを必死で追うキャロル。キャロルいい子だな。応援したくなる。
決勝間に合うの?どうなるんだろう。
12話。家に連れ戻されるチューズデイ。
あらためてキャロルが自分にとって大切な存在だと感じるチュー。
キャロル達はチューを連れ戻すためにチュー邸へ。
キャロチューの歌を理解してくれた兄の助けもあって、脱出できて会場へ。
前回あたりから思ってたけど、アンジェラいい子だな。歌に対する気持ちもまっすぐだし応援したくなった。
ライバルが魅力的なのは作品としては良いと思う。
キャロチューも2人の気持ちが1つになったような歌。
アンジェラの歌もキャロチューの歌もどっちも良かった。
観客の声援もあってデビューできることになったキャロチュー。
んー。いい最終回でした。。。もちろん嘘です(*^_^*)
でも今回結構盛り返した感ありました。{/netabare}
13話。{netabare} 後半も冒頭の奇跡の7分間をやるのね(-_-;)もういいのに。
OP変わったね。小山田圭吾作曲なんだ・・でも前の方がよかったかな。。
有名になってきて、TVにも出たり取材を受けたりと急に多忙になるキャロチュー。
会見で、新曲を披露するアンジェラ。フォロワーも200万を超えてすごい人気。
コインランドリーで絡まれたキャロチュー。助けてくれた男は後で話に絡むのかな。
アンジェラに彼女らしいクールなエールを贈られ、競争相手だと言われるキャロチュー。
大手レコード会社の契約の誘いを蹴るマネージャーのガス。普通はありえないけど、お話としてはこっちの方が盛り上がるよね!で、伝説のプロデューサーに会いにいくことに。
なんか想像以上にヤバそうな人だけど、大丈夫なのこれ(゜o゜)
今後大手レコード会社のアンジェラと、自主制作のキャロチューのライバル対決が軸になっていくんだろうけど、契約を結ばないんだったら、長々とオーディションパートをやらなくて良かったんじゃないかなと感じました。{/netabare}
14話。{netabare} 斧持ってるし酒もってるし口悪いし。。大丈夫なのこのプロデューサー(-_-;)
前回コインランドリーにいた男ダン。前科持ちなのかな。
キャロルの親を名乗る奴らからまた助けてもらって・・もしかしてこの男ってキャロルの・・
新プロデューサーのトニーに何回もリテイクして、52テイクでやっとOKをもらったキャロチュー。
52テイクて(・_・;)声枯れちゃうでしょ普通。。
地球に帰るというダンを空港まで送るキャロル。その路中のダンの語る物語を聞いて、自分の父親だと悟るキャロル・・次に会えるのは何年後かみたいだけど、いいお父さんでよかったな。{/netabare}
15話。{netabare}ファーストシングルを発売したキャロチュー。
それを聞いたデズモンドっていう有名人に招待されて・・
デズモンドのジャケットって、もろプリンスの「LOVESEXY」みたい。。
本当に伝えたい人に向けて自分の想いを込めて歌うことが、大切だというデズモンド。
そして、自分の想いをつないで欲しいとキャロチューに託して・・・{/netabare}
16話。{netabare} サウスバイサウスウエストっていうイベントに出場することにしたキャロチュー。
道で拾ってきた3人組をバックバンドに採用するけど、もろモブっぽいなこの人たち。でも凄腕っぽい。
1人寂しそうに黄昏てた歌手のフローラ。ガスの昔の知り合いみたいだけど、何か訳ありみたい。
帰るところがないフローラをキャロチューの家に泊めてあげることに。
フローラはキャロルが歌うようになったきっかけを作ってくれた人だったんだね。
そしてステージでフローラの曲を歌うキャロチュー。それを見て歌を口ずさむフローラ。立ち直れたのかな。。{/netabare}
17話。{netabare} アーティガンがAIに仮想通貨持ち逃げされて破産しちゃってロディのとこに世話になることに。
キャロチューはアルバム制作に取り掛かる。プロデューサーはまたあのトニー。
少し聞いただけでアルバムに採用しないとか厳しいけど、そういうプロデューサーも実際いるからなあ。
AIに何十年も頼ってたせいで、アナログな曲作り不安になるアーティガン。でも曲ができて。
アンジェラに曲を提供しにいくけど、なぜキーボード借りたキャロチューに曲提供しないの?{/netabare}
18話。{netabare}アンジェラが謎のストーカーに狙われて。
ストーカーはブラックナイトと名乗って、天気をコントロールしてる施設を爆発させたのはそいつ?
おかげで急に寒くなって雪が降る街。
ジャーナリストのカイルとチューが会って話をするようになって。チューはカイルに好意があるみたいだね。
でもカイルと知らない女性がキスをしてるところを見てしまってショックを受けるチュー・・{/netabare}
19話。{netabare}フェスに向けて準備を頑張るキャロチューたち。
アンジェラもシークレットゲストとして出場するみたい。
タオがブラックナイトを見事に捕まえて、無事フェスで歌うアンジェラ。
そして次がキャロチューのステージ。
派手なアンジェラのステージとは対照的に静かで穏やかな感じで歌うキャロチュー。{/netabare}
20話。{netabare}マーズ・グラミー新人賞にノミネートされたキャロチュー。
同じくアンジェラもノミネート。2人の対決になっていくのかな?
権力者みたいな人への協力を拒んで報復に逮捕されるタオ。タオって実はすごい人?
タオが違法な人体実験?ん?もしかしてそれって・・
お前を引き取って育てた、お前の気持ちなんかどうでもいい、とママから言われるアンジェラ。。{/netabare}
21話。{netabare} 倒れて意識不明になるアンジェラママ。過去の自分の履歴を探すけど、見つからないアンジェラ。
アルバムを締めくくる曲を教会でレコーディングするキャロチュー。そして憧れのクリスタルと共演することに。
一方、精神が不安定になって薬を大量摂取するアンジェラ。友達もいなくてひたすら言われるがまま仕事をしてきたアンジェラがかわいそうすぎ。。
保釈されて、仕返しをしようとするタオにアンジェラからの助けてメールが。{/netabare}
22話。{netabare}クリスタルから闇の中の光になるような曲を、と言われ、曲づくりに悩みながらも頑張るキャロチュー。
一方、アンジェラはすっかりやつれてしまって・・
・・そしてマーズグラミー受賞式の日!でも追い打ちをかけるようにその日にアンジェラママが亡くなって・・
キャロチューはクリスタルと共演し、ステージを盛り上げる。
会場に遅れて現れたアンジェラ。新人賞は見事アンジェラが受賞してなんとか歌い始めるけど・・
何か元気のない歌い方・・あーアンジェラがかわいそうで見てられない。。。
そして歌の途中で倒れてしまうアンジェラ!{/netabare}
23話。{netabare}チューの元を訪ねる兄スペンサー。母親の参謀ジェリーがテロの自作自演をしていて、それを公表しちゃうと母親が大統領に落選してしまう。。悩むスペンサーがチューに相談する。
移民に対する風当たりが強くなってきて、そこでキャロチューが大勢のミュージシャンが一緒に歌うことを提案する。なんかWe are the worldみたい。。次回のタイトルはそれだったりして。
そして「奇跡の7分間」の原動力になる曲を作り始めるキャロチュー。{/netabare}
24話。{netabare}アンジェラに会いに来たタオから驚きの真実が・・
そして自分の歌を歌うようにアンジェラに伝えるタオ。
ついに曲ができたキャロチュー。
オーディションに出てたミュージシャンたちが歌うために集まってくれて。
オーディションいらないかもと言ったけど、このためにあったみたいな感じだね。
そしてアンジェラも。。
そして始まる。大勢のミュージシャンがキャロチューと歌う「奇跡の7分間」が!{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33

63.7 4 遺伝子で未来なアニメランキング4位
アップルシード APPLESEED(アニメ映画)

2004年4月17日
★★★★☆ 3.5 (178)
960人が棚に入れました
公安警察組織に所属しているデュナンとブリアレオスの活躍を描いた近未来サイエンスフィクション作品。
22世紀。世界は第五次世界大戦を経て荒廃し、北大西洋(アリゾナ州とカナリアの間)の人工島オリュンポスに設置された総合管理局が台頭、世界をその影響下に置いている。主人公である女性隊員デュナンと戦闘サイボーグであるブリアレオスは総合管理局の内務省部隊、ESWAT(ESpesialy Weapon And Tactics)に所属して対テロ作戦などに加わる。その中で巨大な計画、旧大国の策謀が明らかになっていく。

HIRO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

荒牧伸志さんの監督デビュー作品。

2004年劇場映画アニメ

原作は士郎正宗さんのマンガ作品です。
アップルシード APPLESEEDは荒牧伸志さん監督デビュー作品です。
フル3Dライブアニメという表現手法によって映像化された作品です。

(フル3Dライブアニメ:3DCGをセルアニメのような画風に変換するトゥーンシェーダーと、登場人物のリアルな動きを可能とするモーションキャプチャ技術を融合させた手法を示す造語である。セルアニメに近い画風でありながら、従来のアニメーションと比べ、自由なカメラワークやよりリアルな動きが表現できる。)

まず驚いたのは2004年作品での画像クォリティーの高さ。2014年にアップルシード アルファを発表していますが、さらに進化しています。

難を言えば、3DCG作品全般に見られる機械の描き方や動きの速さに人の顔の表情がついてこれず主人公、ヒロインが人形のように感じてしまうところです。
そうはいえど2014年製作のアップルシード アルファにおいてはアバターやタイタニックの監督のジェームズ・キャメロン氏が「もはや新次元の領域だ」と言わしめているように次の時代を担っている荒牧伸志監督デビュー作は観ておいて損はないと思います。

あらすじ
世界大戦後の廃墟で生き延びていた女性兵士デュナンは、人類への奉仕者として肉体・感情を制御されたクローン人間バイオロイドの管理する理想都市オリュンポスに連行され、そこで全身サイボーグ化していた恋人ブリアレオスと再会する。彼の所属する元老院ESWATの一員となったデュナンは、やがてバイオロイドの開発とオリュンポス計画に自分の両親が関わっていた事実を知り、自身もバイオロイドの軛を解き放つ鍵「アップルシード」をめぐる陰謀に巻き込まれていく。

・スタッフ
監督 : 荒牧伸志
脚本:半田はるか、上代務
絵コンテ-:秋山勝仁、九市、吉田英俊、荒巻伸志
製作 - アップルシード・パートナーズ(ミコット・エンド・バサラ、TBS、ジェネオン・エンタテインメント、やまと、東宝、TYO、デジタル・フロンティア、MBS)

キャスト
デュナン : 小林愛
ブリアレオス :小杉十郎太
ヒトミ :松岡由貴
ウラノス将軍 :藤本譲
ハデス :子安武人
アテナ :小山茉美
ニケ :山田美穂
義経 :森川智之
ほか

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

che さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MVA

核大戦後の荒廃した世界を舞台にした、SFガンアクションアニメです。
3DCGと表情までキャプチャーした、モーションキャプチャーを使用した、当時最先端の技術を使ったアニメでもあります。

大まかな内容としては、
大戦を経て荒廃した世界で、理想郷とも呼べる、文明を維持した都市に保護された主人公二人が、都市の治安維持機構に所属しテロ組織と戦う
というのが大まかな流れでしょうか?

アクションシーンはかなりのものです、アクションだけ取れは僕の中で10、いや5本の指に入るんじゃないでしょうか?

内容はないこともないですが、まあアクションアニメなんでそれほど濃い内容ということもないです。

楽しみ方は人それぞれかと思いますが、僕はミュージックビデオとしてみると楽しめるんじゃないかと思いますw
実際結構すきなアーティストが楽曲してて、よかったです。
Basement JaxxとかBOOM BOOM SATELLITESとか。
特にBasement JaxxのGood Luckは流れるシーンとセットでいい演出だったともいます!

あまり内容を気にせず、アクション、音楽、演出を楽しめば楽しめる作品だと思います。

タイトルは、Music Video Animationです。
そんなジャンルはないですよw、ただの僕の感想です。

こんな人におススメ

SFの人
ミリの人
ロボの人
アクションの人
エレクトロの人

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

らびえぬす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

士郎正宗作品では一番好きです

攻殻機動隊も勿論好きなのですが、アップルシードの世界感・倫理観が一番好きです。

ヒトの幸福の追求・理想社会を目指した結果、バイオロイドを創造し全てがほぼ解決した社会を構築したつもりが・・・・

ヒトはやはり、争うことをやめることができず乱れる。

形は全然異なりますが、現実の人類社会を痛切に風刺しているのが本作品の源流だと思います。

そういった意味で、攻殻をより根源的に追求したアップルシードが私は好きです。

ただ、アニメ化にあたっては、かなり圧縮する必要があることから原作のそういった部分が、少し抑制されています。
また3D化については、人により善し悪しの判断が異なるため、ここも評価が分かれるポイントでしょう。

どちらを先にしても良いですが、原作も併せて観るとより世界感が理解できて楽しめるのではないでしょうか。

評価は本作品(アニメ)についてとして評価しています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

63.9 5 遺伝子で未来なアニメランキング5位
DTエイトロン(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (23)
141人が棚に入れました
2187年、強い紫外線が降り注ぎ荒廃した地上。ドーム都市データニアでは、子供達が感情を制御され巨大建造物「パイル」での作業に従事させられていた。そのうちの一人、主人公の少年シュウは海への憧れから脱走し、アンドロイド「エイトロン」をあやつる少年たちと出会う。彼らは、データニアの子供たちを解放しようとするレジスタンス、「リターナー」だった。シュウは彼らととも、にユートピアといわれるもうひとつのドーム都市「アモーロート」を探して旅発つ。一方、シュウ達が高い環境適応能力を持つ「DT(データトランスフォーム)保有者」である事を知ったデータニアは、捕獲のための部隊を送り出す。

声優・キャラクター
保志総一朗、夏樹リオ、矢島晶子、諏訪部順一、川澄綾子、山口勝平、神奈延年、辻谷耕史、遊佐浩二
ネタバレ

lZQnV50529 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気を味わうアニメ

これを、SFの面白さを追求という観点から見たらつまらないでしょうね。これは完璧に雰囲気を味わうアニメ。たとえば、第15話のラブソング。 {netabare} 輸送手段を失って歩いて移動していた一行が、風力発電を見つけ、人が住んでいる村を見つけますが、この村は、世界の人々が歌を歌う習慣がなくなったので、歌を皆で歌って世界に歌を流している村だったというお話です。人々が練習のために歌う歌をBGMにして、お話が進んでいくところはさすがだと思いました。 {/netabare}
深夜放送時間帯で、ちょっと仕事に疲れてぱっとテレビをつけたらとてもよかったという感じのお話が多かったと思います。OPの歌はとても好きな歌詞で、お話の展開とも符合しています。幸せな時代に生まれたことを感謝して生きていきたい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
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