転校生で友情なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の転校生で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月26日の時点で一番の転校生で友情なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 転校生で友情なアニメランキング1位
ひぐらしのなく頃に(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (4999)
22094人が棚に入れました
舞台は、鹿骨(ししぼね)市にある雛見沢村と呼ばれる、人口2,000人に満たない寂れた村である。過去に、この村はダム建設による村の水没を、村民の団結した行動で阻止しており、村の連帯感は今も強固である。
ダム建設計画の無期限凍結から5年後の昭和58年、前原圭一はこの村に引っ越してくる。彼は、持ち前の性格と明るさで、新たな学校や友人に打ち解けていく。
しかし、そのまま楽しく平和に過ぎていくと思われた日常は、綿流しという祭りの日から、様相を変えていくことになる。
過去4年連続で、綿流しの日に起きたという怪死事件。そもそも、雛見沢村にはどんな秘密があるのか…。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、折笠富美子、小林ゆう、関俊彦、かわむら拓央、鶴岡聡、松元惠、瀧本富士子、尾小平志津香、井上喜久子、廣田行生、こぶしのぶゆき、立木文彦、塚田正昭、樫井笙人、小野大輔、水野理紗、金田アキ、宝亀克寿、くじら、渡辺美佐、松本保典、松井菜桜子、中野元、須加みき

とうふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最後までみるべきアニメ

先に原作のゲームを知っている状態で視聴。
キャラのデザインが残念に思うのは私だけ?なんかバランスが悪い。可愛いけど…

キャラクターは主人公とヒロイン達、その周囲の人達、皆それぞれ良い味出してると思います。ストーリーもよく考えられていると思うし本当に楽しめた。

音楽もアニメなのかゲームなのか記憶が確かではありませんが「ひぐらしのなく頃に」の「you」という曲は大のお気に入りです。

観てない人は
「ひぐらしのなく頃に」は全く知らない状況で観ると鬱・グロ・意味不明の三拍子で辛いかもしれないです。(私はゲームの知識ありでみたので特に辛くはありませんでしたが…ゲームだともっと長くて辛かったです。)

でも前半の意味不明さがあるからこそ後半が非常に面白く、主人公達に頑張ってほしいと思えるので観てない人には是非全て観て欲しい。どうしても辛いなら暇つぶし編か目明しまで、と決めて観てみるとか。
最初だけで観るのを断念するのは勿体ない作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

jack555 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正直震えた:(;゙゚'ω゚'):狂気乱舞・・・((((;゚Д゚))))

タイトル通りです。

メジャーな作品ながら観てなかったんですが最近何故か思い立って観てみました。

この作品の存在を知ったのは大学生の頃でした。部活の先輩の家におジャマした際にこの単行本を発見しまして。当初は恥ずかしながら絵的にただの萌え~だと思ってたんですよ。(当時アニメだとかマンガだとかにはほとんど知識がなかったもので・・・)

その先輩からは観てみりゃ分かるよと言われたきり、当時は深夜アニメ、及びそれらの原作にあまり興味がなかったので観ずにそのまま数年が経ちまして・・・つい最近全て観てみたところ

なるほど・・・これはすごいと思いました。アニメ観てて登場人物のキャラだとかその物語の世界観に感動したりすると鳥肌が立つものですが、恐ろしくて鳥肌が立ったのは初めてです。「恐ろしい」、これは個人的には決してオーバーな表現ではないと思うんです。(一応自分怪談話とかホラー映画もほとんど何ともない方の人間なんですよ^^;)

実写の表現には限界があるのに対し、アニメはどんなことでも表現できるからこそ、観る側の精神に純粋に入り込んで来ますよね。だからこそひぐらしはちょっと怖かった・・・。OP、EDは曲とアニメーションが物語の世界観とリンクしすぎてどちらも気に入りました。特にOPの方は瞬時にひぐらしの世界観に引きずり込まれるというか何というか。

てか何気に一番鳥肌立ったのはOPの歌詞ですww「この指とまれ 私の指に その指ごと連れてってあげる」この表現の仕方には恐ろしさの中に芸術性を感じました。ヴォーカルエフェクトも文句なしにかっこいい。

各観点を総合的に観た場合素晴らしい作品だといえますが、描写的には要所要所かなりエグいです。もしまだ観てない人なんかいて、よし観よう!って人がいたら観るべき「時間」はわきまえるべきかも。グロ耐性がない人ならば食事中はなるべくやめといた方がベター。

この作品はパラレルワールドのような形式になっており、4,5話ほどで一つのストーリーの完結、そのストーリー一つひとつが〇〇編としておおよそ同じ登場人物でまた違うストーリーの繰り返しといった具合になっています。

さてさてこの調子で次作も観てみようかと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

woa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

被差別部落の問題

明確に描写されているわけではないが、主人公の移り住んだ寒村、雛見沢は周辺の地域から地理的にも文化的にも一種の隔離状態にある被差別部落であることがうかがえる。ヒロインの一人の回想という形で雛見沢で起きた惨劇を様々な登場人物の異なる視点から描く。主人公は都会の荒廃した生活から雛見沢の牧歌的な風景、人間関係の中に安らぎを見出すが、村人であるクラスメートの内面に触れていく過程で徐々に雛見沢の陰惨な伝説とかつてのダム反対運動によって村民間にしこりのように残っているわだかまりの歴史を知ることとなる。ここで注目するべきなのはクラスメートであるヒロインたちとの穏やかで傍から見ると少々痛々しいやり取りも実は各人のトラウマや村のシリアスな歴史や伝説を覆い隠すためのカモフラージュだということである。日常の脆弱性が非日常の暴虐性と分かちがたく結びついているという認識が彼らの生活の根底にあるのだろう。そして主人公(訪問者)がこの認識をヒロイン(村民)たちと共有せんとする試みの中ですれ違いや事象のすり替えによって歴史と伝説を交互に反復するかのように新たな事件が起き、非日常的な残虐性が牙をむくのである。

よく言われているように物語の語り手によって事件の内容も異なる点も特筆すべき事柄だろう。芥川龍之介の藪の中のようにあくまで主観に基づいた物語であることによって彼らの陰惨な事件には救いがあると同時に行き場が無いという点はエロゲ―というより間接話法の手法だろう。このような形式をとってしまった以上本作の続編、解ののちにも物語が続いていくことが示すように究極的な解というのはこの作品に限ってはあり得ないと思われる。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

82.8 2 転校生で友情なアニメランキング2位
琴浦さん(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (2443)
12358人が棚に入れました
琴浦春香は、一見普通の女子高生に見えるものの、人の心が読める能力を持つ。
しかしそのことをきっかけに、周りを疎外するようになっていった。と
ころが転校してきた早々に出会った真鍋義久がきっかけとなり、徐々に心が解され、また彼に惹かれていくのだが…。

―2012年8月にテレビアニメ化が発表された。

声優・キャラクター
金元寿子、福島潤、花澤香菜、久保ユリカ、下野紘
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ストーリー構成、見せ方が秀逸。何度も笑ったし、何度も泣いたよ。

原作未読。

望む望まないにかかわらず、人の心が読めてしまう琴浦春香(ことうらはるか)。
幼少期から能力によって、周りを傷つけてしまい、自分の殻に閉じこもってしまっていたのだが……。


いやー、笑いました、泣きました。
まさかここまでしっかりしたストーリーで、見せ方も上手なんて予想していませんでしたよ。

このアニメを見て最初に気付くのが「ギャップ」でしょう。
それだけ1話が衝撃的でした。
でも、ただのギャップを狙ったアニメではありませんでした。
シナリオだけを追っていっても素晴らしい仕上がりです。

特に、笑いの中からストーリーの軸を引き出すテクニックがお見事です。
ギャグシーンの結果がそのままストーリーに反映されます。
{netabare}
主にエロ妄想ですね。
「心を読ませる」ことで琴浦さんの行動をコントロールできます。
{/netabare}
ポイントは、漫才をやるのではなく、視聴者にツッコミを入れさせて笑いをとるタイプのアニメだということです。
このタイプでは、ストーリー進行が止まらないため、ギャグによるごまかしがききません。


また、中盤にゆるい話がありますが、ちゃんと意味があります。
「心の成長」というテーマにしっかり絡んできますね。
{netabare}
シリアスとギャグのギャップ場面がない、中盤の話(EDテーマがギャグになる話)は、琴浦さんが人との距離感を掴むのに手間取っていることを示す、大事なエピソードだと思います。

琴浦さんにとってはすべて初めての体験。
楽しい夏休みや、友達との「普通の」距離感。
そういったものは、何もかもが新鮮だったはずです。

「信じることに慣れて、疑ってしまうこともあるものよ」

まったく人を信用しなかった状態から、信じすぎる方向に行きすぎてしまう。
人と人との距離感をうまく調整できていないことを表現して、最後の母親との和解に繋げるまでの心の成長過程を見せてくれています。
{/netabare}

・子どもの頃は何が正しくて何が間違えているか、本当にわからないものです。
・人と普通に関わってこなかった人間は、人をどこまで信用していいのか、つかめないものです。
・大人になってからは、自分をそう簡単に変えることはできないものです。

その辺を理解して感情移入すると、本気で泣けます。
視聴の際はギャグやギャップではなく、ストーリーラインと感情の変化を追って見て欲しいですね。


演出もうまいと思います。
BGMも良かったですが、見た目に関しても、二重、三重にトリックを張って、視聴者を騙しています。
{netabare}
犯人が女性警官だったことは見抜けても、その先の動機まではなかなか見抜けない。
リアルかどうかは別にしても、琴浦さんの境遇と同じだったから、というのは十分に説得力がありました。
視聴者は、今までさんざん琴浦さんが苦しんだシーンを見ているからです。
{/netabare}

ギャグも優秀、ストーリーも優秀、演出も優秀、キャラクターも優秀、音楽も優秀。
ジャンルとしてはラブコメかもしれませんが、ヒューマンドラマという言い方をしてもいいかもしれません。
{netabare}
「言(こと)葉」に「裏(うら)」がないからこそ成り立った展開。
そして、衝撃の1話を反対側から見せた、母親との和解シーン。
そこから琴浦さんと真鍋の告白シーンに繋げて締めくくったのは、タイトルに意味を持たせた、素晴らしい終わり方だったと思います。
{/netabare}
伏線も綺麗に回収し、本当に最後の最後まで魅せてくれました、大満足!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 94
ネタバレ

ARTof LIFE さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今期最大のダークフォース!6話観た感想

今期は期待大のアニメが豊富な中、この琴浦さんは現段階で1番期待できるアニメです。

6話、夏休み!
今回は夏休みに入ってESP研のみんなで海に遊びに行く、そんな日常の回でした。
しかし、{netabare}はるかーランドとか・・・、しかも森谷捕まってるし{/netabare}笑
真鍋の純情っぷりにもにやけてしまった。このヘタレが!笑
今回のED、自分的には微妙でした。
やっぱり初期の希望の花が今のところEDの中で1番好きです。
次回予告も毎回面白いですね^^
{netabare}「ブルブルー」、「ツルツルー」、「エロエロー」{/netabare}笑

5話、学園天国?
原作に忠実に進行していきます。
まあ、OP前に早速{netabare}段ボール箱が倒れてきて「完」となって終了してしまいますが笑{/netabare}
新婚ごっこ禁止とかニヤニヤです笑
というかこの回はいつにも増してニヤニヤしてしまうシーンが多くてよかったです。
{netabare}森谷教のポスターは笑えますね笑{/netabare}
エンディングが変わりましたね。「ESP研のテーマ」
もちろん歌ってるのはESP研の5人。
個人的には希望の花のほうが良かったかなー・・・

次回予告もモリモリでした笑

4話、変わる世界
今回は前回の続きで{netabare}春香の失踪後の1週間後{/netabare}から始まります。
しかし室戸大智のハッキング能力は凄すぎですw

みんなで向かった{netabare}春香の失踪先の{/netabare}駅の名前、{netabare}琴浦駅はツッコミ待ちということでいいのかな?w{/netabare}

その後は原作にほぼ忠実に作られていました。

来週からはどうストーリーが進んでいくのか、相変わらず楽しみです。

しかしこのアニメはOPとEDがセットですばらしいですね^^

3話、嬉しくて、楽しくて
だんだんとにやけてしまうシーンが増えてきました^^
真鍋が{netabare}森谷教(森谷道場)の男たちに殴られた件、ヒヨリという人間の悪魔っぷりがにじみ出ていましたね。{/netabare}相変わらず春香ちゃんは何も言わずに抱え込み、真鍋は春香のことを想い優しすぎる。

来週、{netabare}春香は戻ってくるのか?{/netabare}

原作をついに買ってしまいました!面白さはありましたがアニメでストーリーを知らないで観ている人はアニメが終わってから読むことをおすすめします。当然、ネタばれですから笑


2話、初めての……
{netabare}ESP研究会{/netabare}に入った琴浦と真鍋、部長はなんだか良い人そう^^目的達成のためにはちょっと貪欲そうだけど。
真鍋の口から琴浦に対しての{netabare}好き{/netabare}って言葉が出てきました。もうこれは急展開の予感?笑
森谷って子は典型的なのいじめっこってキャラ付け。個人的には嫌いなキャラだけれどもOPも出てきていることからこれからの変貌を期待。
OPはネットのうわさどおり春香が歌ってましたね。
早く来週にならないかなー^^


1話、琴浦さんと真鍋くん
OPが始まる10分までの時間、{netabare}とーっても鬱な展開に悲しくなる限りです。{/netabare}
しかし、{netabare}そんな展開だった分、真鍋くんとの出会いは俺自身まで嬉しくなってしまった笑{/netabare}
主人公の琴浦春香はD.C. 〜ダ・カーポ〜の白河ことりみたいですね。

OPはマクロスFのランカ・リーでおなじみの中島愛さんの「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」です。
久しぶりに癖になってしまいそうなOPです。
コシコシコシ♪でもでもでも♪よしよしよし♪かもね♪www

EDは希望の花。OPと違い優しい曲調です。誰が歌っているかはまだ謎に包まれています。誰か知ってますかー?笑

1話だけでもう4度観なおしなんてめちゃめちゃはまっちゃってますね、俺^^

来週は花澤香菜さんのキャラも出てくるといいなー^^




これから、楽しく発展していけば良いと思います。
先が気になる今期のダークフォースです。
おすすめします^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 44

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

第一話目から最終回のクオリティ

原作未読。

人の心を読めてしまう能力を持っている少女・琴浦春香の苦悩を描いた物語。評価が高めだったので視聴したところ、第一話目からして最終回ともいえるほどのクオリティに圧倒され、こちらも一気に最後まで観てしまったほどに楽しかった作品。

観る前は何の前情報も仕入れずに視聴を開始したため、表題『琴浦さん』やそのほんわかとした作画からは想像もつかなないほどにヘヴィな開幕に驚かされました。しかしながら主人公・琴浦春香(声:金元寿子)の可愛らしさと、もう一人の主人公・真鍋義久(声:福島潤)の人間性に魅かれ、すぐに引き込まれてしまった。

物語はシリアスと笑いのバランスがとても絶妙で、ほぼ毎回に渡り笑わされ、そして感動してしまうお話ばかり。とりわけエロスくんこと真鍋の底抜けのアホさとイケメンすぎる性格には何故か私までも救われてしまったw 演じている福島潤さんの主だった他作品は『このすば』のクズマさんくらいしか知らなかったけれど、アホの演技というかコミカルな役が大変にお上手で、彼の演技力も手伝って大いに笑わせて頂きました。

もちろん、琴浦さんの可愛さにどれだけ癒されたかって感じだけれど、こちらも演じている金元寿子さんのキュートすぎる声も相成って可愛さ倍増。こう言ったら失礼にあたるのかもしれないが、金元さんの声って“くぎゅ”こと釘宮理恵さんと勘違いしてしまうほどに声質が似ていると思うのは私だけなのかな。『ガルパン』カチューシャや『ココロコネクト』唯などことある作品で聴き違いしてしまい面目ない。

総評として、終盤近くのとあるエピソードでは多少の薄っぺらさや陳腐さを感じてしまったものの、最終回では2度も涙してしまったりと、終わってみれば傑作とはいかないまでも心に残る良作であったことは違いなく、存分に楽しませてもらった一作でした。まだ未見の方がおりましたらとりあえず第一話だけでもオススメしたい。


▼作品情報
アニメーション制作:AIC Classic
原作:えのきづ 漫画:全7巻
監督:太田雅彦
脚本:あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督:大隈孝晴

琴浦春香:金元寿子
真鍋義久:福島潤
御舟百合子:花澤香菜
森谷ヒヨリ:久保ユリカ
室戸大智:下野紘

オープニングテーマ「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」歌:中島愛
エンディングテーマ「希望の花」歌:千菅春香

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

86.4 3 転校生で友情なアニメランキング3位
坂道のアポロン(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2177)
10080人が棚に入れました
1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の田舎町へ転校してきた一人のナイーブな少年・薫。
転校初日、バンカラな男・千太郎との出会いのおかげで、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼なじみ・律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。

声優・キャラクター
木村良平、細谷佳正、南里侑香、遠藤綾、諏訪部順一、北島善紀、岡本信彦、村瀬歩、佐藤亜美菜、鈴村健一、櫻井孝宏
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作を読まずに待ってた

とうとう終わってしまった。
10話から最終回まで、かなり駆け足ではあったけれども
うまくまとまっていたし、時の流れを早くに見せてくれたほうが
ぼんや千太郎の高校時代の純粋さを残した記憶のまま、
大人になった彼らの姿を観ることになるので、
なおさら感動できたのかもと思う。

心が震えた細かいシーンを挙げればたくさんあるけれど、
最終回を観終えた今思い返すと、くるまった白いシーツを
ぼんがふわっと取り上げるシーンが合計3回出てきたことが印象的。
1回目は学校の屋上で千太郎と初めて会った瞬間。
2回目は病院の屋上で、3回目は教会で。

千太郎=ドラムっていう象徴が、ぼん=ピアノというほどに
2人は言葉で会話する以上の内容と、絆と幸福感を、
演奏を通して分かち合っているのが素晴らしい。

どんなに年月が経っていようが、心のどこかで信じて待っている。
8年経っても使い込まれている千太郎のドラムを見てそう思った。
一方、ぼんのほうは場所が教会だったため、ピアノではなかったものの、
当時流行り始めていたエレクトーンが、時代を象徴していてとても良かった。

そうそう、2人に再会をさせることになるきっかけが
{netabare}
百合香さんだったことも、彼女が淳兄としあわせに暮らしていることも、
なんだか嬉しかった。とにかく、感無量・・・
{/netabare}

原作を既読の方にとっては、想う部分がまた違うかもだけれど
未読の僕としては、爽やかな終わり方で、大満足です。

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<9話の感想>

タイトルとなった曲は・・確か使われてなかったと思うのだけど、
「私を愛すか置いていくか」って意味そのまんまの展開だった。

今回はそれぞれの想いが、ギュギュっと詰め込まれて、
でもそれが全然違和感なく、綺麗にまとまっていたと思う。

思いがけず、自分の中に新たな恋が芽生えていることに気づいて
揺れ動きながらも打ち明けられない想い。
{netabare}
思いがけず、自分が好かれていたことに気づいて戸惑い、
本命の女性を奪っていった淳兄への果たし状として
最後のセッションをする千太郎。

何度も積極的なアプローチをしたのにも関わらず失恋した薫は
律ちゃんの心の変化に気づくはずもなく・・・

そして、百合香を大切に想いながらも、東京へと戻らねばならない淳兄。
ホームでの二人の会話があまりに切なくて、胸がズキズキ。
でも、列車が動き始める瞬間に聞こえたある言葉で、
咄嗟にとった彼の行動には正直、拍手喝采!うるうるきた~

「どうしよう・・・乗せちまった」

「これからどうするの?」と頬を赤らめ
嬉しそうに微笑んだ彼女の顔がとても魅力的だった。

百合香に大胆な行動をさせるきっかけとなったのは、
「何も言わんで終わりを待つのは もうやめようと思って」
という律ちゃんの一言だった。
{/netabare}

しかし、いつ聞いても律ちゃんの長崎弁は癒される。
かわいくて仕方ない!そして次回はついに彼女も?

あ~~~来週が待ちきれないよっ☆

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<8話の感想>

文化祭以来モテモテの薫、人気急上昇。
あみもののテキスト本にある写真を見て、薫をふと想う律っちゃん。
淳兄がアパートの階段に落としたショートピースの箱を拾って
火をつけないままくわえ煙草をしてみる百合香。
百合香の言葉から、大学時代の同志を想う淳兄。

つまらないことで胸をドキドキさせながら誰かを想う
せつない気持ちを歌った「シーズ・フーリッシュ・シングス」が
今回のタイトルだった。

それにしても、淳兄の部屋で
{netabare}押し倒されたときの百合香。
抵抗した手のひらに、彼の胸の激しい鼓動と本心を察知して
即座に冷静な態度をとれちゃうあたり、{/netabare}
只者ではないぞとw
到底、千太郎には手の届かないふたりだね、やっぱり。

でもそんな千太郎が、薫の投げかけた一言から、
{netabare}幼い頃からの律ちゃんの自分への想いに{/netabare}
気づくくだりには、こみ上げるものがあったなぁ・・
そして商店街から見える夕空があまりにも美しかった。

律ちゃんは自分の恋心が揺らぎ始めているようだし
今後もひと波乱ありそうで。
恋愛を諦めて友情を選んだ薫は、果たして・・

まったく、唸るほどに脚本がうまいなぁって思う。

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<7話の感想>

なんだかんだ、この作品に関してだけは毎回感想を書かずにいられなくなる。
そのくらい内容が濃く、毎回胸をアツくさせてくれる物語だ。

今回は文化祭を中心にしたお話。
前回の海辺での気まずさを引きずっている千太郎と薫の
意地の張り方がなんとも、傍から見てると微笑ましいけど
当の本人たちにとっては心がズシンっと重くなるほどなんだろうな。。

そして長崎らしく、また時期的にも7月あたりなので
雨のシーンが多いのも、なかなかリアルだし、薫の心情を表す演出に
すごく役立ってる天気だと思う。

さて文化祭当日。 ちょっとしたアクシデントが。
でもそのおかげで、「雨降って地固まる」ことに。

千太郎のセリフ「大事な相棒 待たせとるけんな」にジーン。。
そして千太郎と薫の息の合った演奏に、またまたジーン・・・
ジャズメドレーでの2人の演奏中、体育館へとまっしぐらな校内での生徒達の足元や
回想シーンにもう我慢できなくなってウルウル。。。(><。

さらには、演奏直後のラストシーンにもジワ~~~っと胸が熱くなり・・
ほんと、たまらないよなぁ・・毎回こう泣かされちゃ(笑)

アニメ版のサントラに入っていた文化祭での曲がノーカットで
流れていたのも感動だった!

百合香さんにとっては、なかなかへヴィーな回であったわけだけど
彼女の恋はどうなっていくのか・・今後はそちらも気になるところ。

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<6話の感想>

薫の不安、嫉妬、傷心・・・痛いほどビンビン伝わってきて
後半は思わず目頭が熱くなった。
わかるよ~めちゃめちゃわかる、感情的になってしまった彼の想い(><。

今回新登場のビートルズファン 松岡くんを、
薫くんが認める時は来るのかな?
恋には鈍感だけど、友情には深いものを示す千太郎の今後次第で
物語はさまざまにカタチを変えていきそう。

印象的だったのは、絵画とジャズは近いところにあるという言葉。
絵画はキャンバス、ジャズは演奏に、その場その時に生きている自分を
刻み込む感じがする・・という淳兄の言葉。
それを想うと、今の薫くんは日々そのものがジャズだよね。

ちなみに今回の表題、「You don't know what love is」
ジャズナンバーの1曲なのだけど、僕はニーナ・シモンの歌で聴くか
ソニー・ロリンズの演奏で聴くのが好きです。
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<5話の感想>

先月28日にリリースされたばかりの24曲入りサントラの中の
大好きな1曲「バードランドの子守唄」
これはいつかかるんだろう?と思っていたら今回だった。
しかもしかも、反則なほど感動してしまうシーンで流れやがった!

ちなみに音楽については、ジャズについてかなり詳しく書かれた
hiroshiさんのレヴューをオススメする。

そして今回は70%涙が溢れて15%クスクスニヤニヤ、
残りの15%はセツナイ思いで胸が痛んだ。

{netabare}まずは薫と律ちゃんの糸電話のシーンが秀逸!
東京にいる母と薫が再会し、食事しながら失恋を笑い飛ばすシーンに号泣。
淳兄のアパートを千太郎と訪ねた時、百合香からの手紙の束がポストに
挟まったままなのをみつけ、慌てて部屋に押し込む薫の思いやり。
薫の東京行きに強引に同行する千太郎の友情・・{/netabare}

もう何もかもが心に響いた今回の5話。
ますます今後が見逃せない。

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<4話まで視聴>

{netabare}律ちゃんに恋をした薫。
律ちゃんは千太郎、千太郎は百合香、百合香は淳兄・・{/netabare}

やはり予測したとおり、恋の輪舞曲という感じ。
でも、みんなすごく純朴なところがあるので、ペースはスロー。
傍から観てるこっちが照れくさくなるほど、初々しすぎて眩しい・・

それだけに、手痛い失恋なんかして欲しくないのだけど。
みんなそうやって成長していくのだよね。
その成長がまた、ジャズの上達ともクロスオーバーしていて
とても好感が持てる。

律ちゃんの前で、度々眼鏡を外して何気にアピールする薫や
好きな子の前では純情剥き出しになってしまう千太郎、
そして律ちゃんの胸のうちのチクンっとした痛み・・
みんながとても純粋で、素敵だ。


<以下は初回を観てすぐの感想>
============================================
まず一言。

「待ち遠しかったーーーっ!!」

ずっとアニメ版の放送を楽しみにしてきたので、ほんと嬉しい。
1話を視聴したが、作画も脚本も演出もキャラデザも音楽も、
どれもこれも予想以上に良かった。

テレビアニメ『COWBOY BEBOP』を手がけた監督 渡辺信一郎氏と
音楽を担当している菅野よう子さんの久々のタッグ。

舞台は1966年の初夏の長崎。
父親の仕事の都合で横須賀から転校してきた高校一年生の西見薫と、
「札付きの悪」と周囲から恐れられている川渕千太郎、
千太郎の幼馴染である迎律子、このクラスメイト3人が主な主人公。
優等生で心を閉ざしがちだった薫が、
千太郎や律子との出会いをきっかけに知ったジャズの魅力をベースに
彼らの友情や恋模様を描いていく物語。

ピアノ、ジャズ、1960年代、港町長崎・・・
どこをとっても個人的にドストライクな作品なので、
これからの毎週が楽しみ。

すでに発売されているコミック版のサントラの収録曲リストは
全12曲で以下の通り。
これらの曲がアニメで演奏されていくのかと思うと
すごくワクワクする。

1.モーニン (アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)
2.ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ (ホレス・シルヴァー)
3.いつか王子様が (quasimode)
4.チュニジアの夜 (アート・ブレイキー)
5.バット・ノット・フォー・ミー (チェット・ベイカー)
6.アス・スリー (ホレス・パーラン)
7.ラヴ・フォー・セール (キャノンボール・アダレイ)
8.イージー・トゥ・ラヴ (サラ・ヴォーン)
9.マイ・フェイヴァリット・シングス (quasimode)
10.バグス・グルーヴ (ミルト・ジャクソン)
11.ブルー・トレイン (ジョン・コルトレーン)
12.マイ・ファニー・ヴァレンタイン (ビル・エヴァンス&ジム・ホール)

あぁ~~普段はクラシック畑が専門なのに、
これでまたしばらくジャズにふけってしまうのだろうなぁ~
ジャズ好きの父のおかげで、けっこう知っている曲は多いものの、
薫と自分が猛スピードでシンクロしていくのが可笑しかった。
アニメが生活の一部になってしまっている今、
つくづく影響受けやすい自分ですw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 127
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

大好きな要素がたっぷり詰まった秀作です☆d(o⌒∇⌒o)b☆

■『坂道のアポロン』ってこんなアニメですρ( ̄∇ ̄o)
2007年から『月刊flowers』で連載されていた小玉ユキさん原作の漫画をアニメ化した作品です。
本作の主人公「西見薫」はとっても繊細で人付き合いが苦手な高校一年生!
父の仕事の影響で佐世保市の高校に転入してきたのだけれど…ひょんな事から、札付きの不良と恐れられている川渕 千太郎とその幼なじみの迎 律子との運命的な出会いを果たすことになるのです(*  ̄)人( ̄ *)
ジャズを通じて深まる友情、複雑に絡み合う恋愛模様、忘れられない思い出の青春の1ページを丁寧に描いた作品となってます♪


■総評
『坂道のアポロン』を視聴する前に「コクリコ坂から」を観ていたので、どうしても比較したくなっちゃいました…タイトルに「坂」が付く作品ですしね…(^=^;
ちょうど、どちらの作品も戦後の学生運動が盛んな時代が背景となっていて、そういった視点から言うと「コクリコ坂から」はその時代の強くたくましい生き方がキャラ設定やシナリオに色濃く反映された作品だったと思います。
一方で『坂道のアポロン』の場合、あくまでジャズ視点の時代背景となっているので、キャラ設定やシナリオに政治的背景は感じないので、誰でも抵抗なく観れる作品だと思います。
そうそう、実はモダンジャズの黄金期が学生運動の時代に重なるんですよね♪
作中で頻繁に使われてたアート・ブレイキーの「Moanin'」という曲は、ジャズが好きな人ならば誰もが知ってるレーベル「ブルーノート」の4000番台の中の一曲で、日本でジャズブームの火つけ役ともなった名曲中の名曲なんです♪
ちなみにわたしの好きなバド・パウエルの「クレオパトラの夢」もブルーノート4000番台なんですよ♪…どーでもいいですね(^o^;
そんなジャズをテーマにした作品だけあって、佐世保のアメリカナイズされた街並みがジャズとの調和を感じたりもしました。
演奏シーンで特筆しておきたいのは、薫や千太郎がセッションするシーンが数多く描かれている中、インタープレイ(お互いの音を聴いて反応しながらする演奏)を通じてシーンごとの感情や気持ちを見事に描写して見せてくれているところです(o^-')b グッ!
即興演奏の魅力といえば、最低限の規則性の中で奏者の技量やセンスで表現の仕方が千差万別なところだと思ってます。
互いに奏でる旋律がまるで会話をしているかの様に感じられて感情が乗った時、グルーブ感が生まれて「スウィングしてる♪」ってなるんですよね♪
そんなシーンを通してジャズを普段聴いていない視聴者にも「なんかジャズもいいよね」って思ってもらえたらいいかなって思います☆彡

これまでジャズ視点で綴ってきましたが、ジャズはあくまでサブテーマなので、この作品の魅力はジャズを通じて描かれている、運命的な出会いであったり、心の交流から深めあう友情の絆であったり、ちょっと不器用な恋愛模様だと思ってます。
ストーリーの展開は多少駆け足に思える場面はありますが、キャラクタの心情をわかり易く描写しているので混乱することなくテンポよくストーリーが展開されていますね♪
1クールという枠の中に上手にまとめ上げた印象で、随所に感動する場面が散りばめられているのであっという間に完走できて、充実感を味わえた作品でした(〃´o`)=3 フゥ
個人的に難点をあげるとするならば、千太郎が最後にとった行動だけですね(ノ_-;)ハア…
{netabare}妹の幸子の事を考えると、あまりにも身勝手な行動に思えてならなかったのです。
また薫との再会のときも「いつか、こがん日が来るかもしれん」とか言ってたし…{/netabare}
ちょっとだけ千太郎にはがっかりさせられちゃいました(;_;)
でも色んな要素がバランスよくまとめられた秀作なので、お薦めしたい作品の中のひとつです♪


■MUSIC♫
OP曲『坂道のメロディ』
 【作詞・歌】YUKI【作曲・編曲】菅野よう子
 JAM時代からYUKIさんは好きで、菅野よう子さんとのタイアップに大興奮でした(* ̄0 ̄*)ノ
 菅野さんはいつも素晴らしい曲を安定して提供してくれますしね(*^▽^*)
 この曲も楽器ひとつひとつがしっかり主張していて、それでいて調和がとれているんですよね♪
 甘く可愛らしいYUKIさんの歌声とアップテンポで奥行きのあるナンバーが心を踊らせてくれます
 (゚∇^d) グッ!!

ED曲『アルタイル』
 【作詞・歌】秦基博【作曲・編曲】菅野よう子
 エンディング曲らしく落ち着いた曲調のしっとり聴かせてくれるナンバーです♪
 秦さんの歌声も抱擁感があって安心できますね(ミ´ω`ミ)

挿入歌『バードランドの子守唄』
 【作曲】ジョージ・シアリング【歌】手嶌葵
 手嶌さんといえば「ゲド戦記」「コクリコ坂から」でお馴染みですね。
 またこの曲は盲目のピアニストで有名なジャズピアニストのジョージ・シアリングさんの曲♪
 色んな人に愛され歌われてきた名曲で、手嶌さんの高音域で艶のある歌声は
 また違った色香が漂っていて聴き応えありました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!


2012.11.10・第一の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 88

listp さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

こりゃあスゲーよ・・・すごかったよ・・・

<総論>前半は素晴らしく、後半は失速。絵に書いたような失速。ジャズシーンは良かったけど、恋愛とか友情面が残念なことになってたよ。登場人物はやたら多いのに、全部中途半端。





追記4 (6/25) :11話まで視聴。少女漫画的な展開が止まらない。オールタイムベスト候補だったアニメだけど、もうダメポ。展開が早いのは結構だけど、早すぎて散らかり放題。最終回の一発逆転満塁ホームランを期待。


追記3 (6/8) : 9話目まで観終わったが、ここにきて少女漫画的な展開が鼻につくようになってきて残念。女の人が考えるイケメン男子ってなんでこんなんなんだ?

追記2(5/25):7話まで視聴。ぎゃっはははは、見事に持ち直したぞ!6話目は忘れてやる、なかったことにしてやる、きっとあれは僕の見た夢だったんだな。ボンが「生まれ変わったみたいだ」と言っていたが、このアニメ自体も生まれ変わったみたいだぞ!



追記1:6話目まで視聴したが、あのオカマでうざったい新キャラはなんだよ??ヽ(`Д´)ノプンプン
あいつだけ“theアニメ”なノリで(八重歯削れよアホォ)浮きまくりで半端ねえええ。リアル感が良かったこのアニメの積み重ねをたった一話で吹き飛ばすとは、なんて罪深い奴だ。
こいつのせいで、なんか演出も安っぽいものに変化してしまうという副作用が。なんすか、あの「瀬戸の花嫁」の「マサさん♥」的なノリは!?わしゃビックリしたぞい。
あのキャラのせいでオールタイムベストがかなり遠のいたことですよー、もーわしゃ怒ったぞ、ぷんぷん。



こんなに完成度の高いアニメは観たことがない。無駄が無いし、演出も完璧。主人公も行動的で、焦らしがなく、見ていて気持ちがいい。登場人物がみんな大人な振る舞いをするのも良い。それぞれに感情移入できるし、それゆえに一つ一つの場面が濃厚で、いろいろ考えさせられる。
ジャズを扱ったアニメだけに、音楽も最高で、時折流れるジャズはとってもオシャレで雰囲気をよく作っているし、OPとEDともに良い出来。OPのトランペットの部分は、アドレナリンが一気に吹き出るくらいの破壊力、素晴らしい。
あとジャズパフォーマンスの時の歌もかっけーよ。外国人にengrishと馬鹿にされる日本人だけれども、これなら文句なかろう。
ここまでパーフェクトに近いアニメ。果たして、最後までこのクオリティーを維持できるのか心配だが、本当にオールタイムベストになる可能性があるぞ。
しかし、これがなかなか人気でないってのはどうしたもんかねぇ。「氷菓」見るぐらいならこれを見よう(「氷菓」も大化けするかもしれないけどね)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

73.4 4 転校生で友情なアニメランキング4位
星空へ架かる橋(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1070)
6358人が棚に入れました
病気がちな弟・歩の転地療養に付き合う形で山比古町に引っ越した主人公・星野一馬。しかし、町の学園「山比古南学園」への転入初日に道に迷ってしまった一馬は偶然同じ学園にかよう中津川初と出会い学園まで案内してもらうことに。しかし初が進むのは道なき道。足を取られた一馬は誤って初を押し倒し、あまつさえキスまでしてしまう。それを初の親友、日向伊吹に見られてしまったことにより一馬の生活は波乱万丈のスタートを切ることになったのだった。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、中村繪里子、青葉りんご、たかはし智秋、大久保藍子、吉田真弓、清水愛、門脇舞以、河原木志穂、羽多野渉、大橋歩夕

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エロゲ・ギャルゲ原作のアニメについて考えさせられた作品です(・・。)ん?

■エロゲ・ギャルゲ原作の王道アニメとは \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
ゲームだと複数のエンディングに向けてそこに辿り着くまでのルートが複数存在しますよねー。
ゲーム中の複数のヒロインと主人公(自分)が好感度(親密度)を上げながら最終的に一人のヒロインと
エンディングを迎えるわけですよねー。っで!
アニメ化しようとすると、大きく分けて3パターンに分けられると思うのです!!
 
①メインヒロインの最良ルートの作品をアニメ化して、サブヒロインルートは一切無しor特典シナリ
 オorスピンオフ作品とする方法。
②メインヒロインの最良ルートの中にサブキャラ毎のショートストーリーを埋め込み一つの作品とし
 てアニメ化する方法。
③全てのルートを並列の時系列で分けて一つの作品としてアニメ化する方法。
 
もちろん上記に当てはまらない作品もあるとは思いますが、「星空へ架かる橋」にいたっては、パタ
ーン②がドンピシャだと思うのですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の評価できるところ(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
シナリオ構成はいたって普通だと思います。
各キャラの紹介から始まり、サブキャラとのショートストーリー中盤を盛り上げて、メインキャラと
の感動的なエンディングへまっしぐらって感じです♪
作画的には良かったと思います♪
岐阜県可児郡御嵩町の自然豊かな風景を忠実に再現していて、温かいタッチで描かれているのです♪
さすがに女の子のレベルは問題なく合格点です♪弟の歩くんの可愛さは反則ぎみでしたけどね!!
 
エロゲ原作とは言いつつも、そんなにエロ描写は無く、ちょっとエッチなカメラアングルとか、多少
のパンチラがある程度なのでまったく気になりませんでしたよ♪
 
なんと言っても、主人公の星野 一馬(hoshino kazuma)がかなり好青年で一番高評価でした♪
ハーレム設定ではサブヒロインとのショートストーリーでありがちな、過剰な優しさで相手を勘違い
させてあられもない方向へ展開していくパターンが多いのですが・・・(゙ `-´)/ コラッ!!、そうなる前に
しっかり一線を引ける潔さが気持ちよかったですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の残念だったところ…c(゚^ ゚ ;)ウーン
やっぱり無難に仕上げた感じは否めませんね。
個性が無い為、満足感は得られるのですが、もう一回観たいという気持ちにはならない感じです。
せっかくアニメ化するのであれば、シナリオ・演出・作画等々何か光るものを見せて欲しかった気が
します。
 
■総評
はっきり言って先が読める展開なのでよく言えば安心して観れるのでしょうね。
最後はちょこっと感動しちゃいました(>o<")
でも、もっと制作意欲を見せて欲しかった作品です、内容が薄いのですぐに忘れてしまいそうな気が
してならないのです!
同様なシナリオ構成の「Kanon」と比べると良くわかりますよね><
なので、個人的には楽しめる作品ですけど、人に勧めるなら他の作品を薦めるといった感じですね♪
 
2011.07.23・第一の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ベタ展開ですが・・・

原作未プレイ。

全12話。

いわゆる学園恋愛物です。

エロゲ原作らしいのですが、それほど酷いエロ表現もなくベッタベタな感じですが、これくらいの方が潔くて好きです。

しかし登場人物が多すぎて今ひとつまとまりがない気がしてならない・・・

可もなく不可もなくってところでしょうか。

キャラ萌えしないと視聴は厳しいかも?

まぁ最近は設定が凝りすぎてて難しいアニメが多いので、これくらいわかりやすいのもいいものですw

OP曲が聞きたいのがために視聴続けてましたが。まぁキャラが可愛くて俺好みでした(爆)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

ligame さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャラがかわいい

エロゲ原作のアニメです。
まずOPの『星風のホロスコープ』がすごく好きです。のみこさんの声いいですね^^
サビの「心をぎゅっと繋ごう♪」のところが大好きです。OPだけでも聴く価値ありです。
最終回では主要キャラの声優さん3人が歌ってるVerがEDで流れました。
ストーリーはベタな恋愛ものです。
田舎を舞台にしてるのでほのぼのしてます。
ところどころに気になる伏線もあるのでけっこう続きが気になります。
ベタなストーリーもなかなかいいものです。
ずっとにやにやして観てた自分が気持ち悪いですw
誰ルートにいくかは大体予想できましたね。
キャラもみんなかわいいです。
主人公の弟の歩くんが人気みたいです。あんなにかわいい弟いるわけがない!
次回予告もおもしろいです。ちょっと下ネタが多いですがw
個人的な意見としては他のヒロインのルートも見たかったってのもありますがこれでよかったのかなー。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

71.9 5 転校生で友情なアニメランキング5位
つり球(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1000)
4472人が棚に入れました
舞台は湘南・江の島。懐かしさと瑞々しさの同居した町。他人とのコミュニケーションが異常なほど苦手なため、これまでの人生でまともに友達がいた試しのない高校生・ユキ。ユキに釣りをさせようとする自称宇宙人・ハル。生まれも育ちも江の島の地元っ子、周囲のいろんな事になんだかムカついているらしい少年・夏樹。つかず離れずの距離から彼らを見つめ続ける謎のインド人、アキラ。青春をこじらせてしまっている4人が出会い、釣りをして、小さな島は、大きな物語の中心となり――。ここから始まる、SF(=青春フィッシング)物語!

声優・キャラクター
逢坂良太、入野自由、内山昂輝、杉田智和、加藤英美里、冨永みーな、小倉唯、山本希望、平野文

黒羽翼 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

えの しま どーん!!!

アニメを見た人はきっとこのタイトルしかもう思い浮かばないはずw

ぶっちゃけ一話をみたとき→なんかシュール

二話をみたとき→フジファの曲、志村がいなくなってもちゃんとフジファってわかるなぁ、
でも、続けて見るのどうしようかなぁー

三話を見たとき→人生が変わったw

まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった(笑)

えの しま どーん!!!
が、あたしの心の赤いケロちゃんバケツに入ったとき、これからどうやって生きて行こうかと行きづまっていた人生に、そこがはじまりなんだという新しい光が差し込みました。

見る人によって好き嫌いは極端に別れるだろうから、きっと意見は読んでも参考にならないだろうけど、

少なくとも自分は、今期一番だと思う!!!

このアニメを見ているせいで、他の今期のアニメを見ても、おもしろいと感じれなくなってしまうほどに、ハマれば中毒性が高いです。

そして、これからどう転ぶかはわからないが、三話目だけはDVDを買おうと思う。

すでに三話目だけは10回以上見ました。

そして上にも書きましたが、フジファの曲、この番組にはすっごくあうと思います!

とにかく、三話目を見たら、ハマる!!!

そして、栗コーダーカルテットつかっちゃってるところがなんとも言えずいい(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友情が成長させる人間性 えの、しま、どーーん♪

オリジナルアニメということもあり、先が見えてない分、
途中で断念してしまった方々も多かったようだけれど、
僕個人としては、すごく楽しめたし、いい作品だったなと思っている。

対人恐怖症っぽいユキ。彼とは真逆に相手が誰であろうとお構いなしに
どんどん入り込んでいくハル。
彼らをやさしく、あたたかく見守るケイトおばあちゃん。
彼ら3人の暮らしを描いたシーンも楽しくて大好きだったが、
やはり、夏樹を交えての釣り特訓シーンや、迫力ある海釣りでのシーンは
とても見応えがあったし、ぐいぐい惹き込まれた。

さらに、釣りをきっかけに4人の男子たちの友情は固く結ばれ、
それゆえにか、序盤の頃の面影も消えるほどの成長振りを見せた
ユキのたくましい姿といったら。。
ケイトおばあちゃんじゃなくても、嬉しくて仕方ないって。。

家庭にちょっとした事情を抱えていた夏樹も明るくなったし、
あるひとつの謎を最終回まで残しつつ、盛り上がっていく展開も良かった。

映画館で観たら大迫力であっただろうラスト近くの釣りシーンは
手に汗握る緊迫感も加わり、久しぶりに子どもの頃に戻ったような
心躍る感覚があり、EDに登場する夏休みの宿題で作ったような貼り絵の魚も
夏らしくポップでかわいかった。

好き嫌いはハッキリ分かれるのかもしれないけれど、
なぜ釣りなのか、そしてなぜ彼らの釣りが地球を救うのか、
これからいったい何が起きるのかがハッキリしてくる8話以降は特に、
音楽も作画も、演出も物語りも、けっこうバランスよくまとまっていたと思う。

ワハハっと笑って観終えることのできたラストシーンも
この物語のすべてを集約したようなさわやかさがあって好感持てた。

登場人物のそれぞれ、モデルがいそうなほどすごく細かく描かれているので、
今回のような大きな事件を用意しなくとも、釣りを楽しむ男子たちの
日常系な部分だけでも2期3期と作れそうな雰囲気はあるけれど、
実際のところ・・どうなんだろうね~

------------------------------------------

<6話まで視聴>

ケイトおばあちゃんが退院してくるというので
お祝いにマグロを釣ってごちそうしたい!というユキ。
1話の頃からしたら、日焼けもして随分と逞しくなった彼。
ひょうきんで無邪気な変わり者、ハルと出会って素直な心を引き出され、
夏樹と出会い、釣りを覚え、そんな3人を微妙にコントロールするアキラ。
ケイトの大きな愛に包まれて、ユキがどんどん成長を遂げているのが
とても嬉しく、微笑ましい。

マグロ釣りに大切なこと。
キャスティングとチームワークと、場所。との言葉通り
見事、力を合わせた4人。

伝説の神隠しにも少し触れ、アキラの調査内容も少し明らかになり、
今後はそのあたりに焦点を絞っていくのかな?

この物語は釣りという行為をベースに友情、コミュニケーション能力、
アイデンテティなど、さまざまな要素で少年達の心の成長を描いていると想う。

カラフルポップな作画も夏っぽくて可愛いし、僕はこの作品がとても好き。
なので今後もますます見逃せない。

------------------------------------------

<3話まで視聴>

意外と真面目につりを始めている面々。
3人の3拍子揃った「えの しま どーん!」が良かった。
レクチャーしてくれる、クラスメイトの夏樹がまたいい♪
真剣に取り組むユキの悔しさが、達成感に変わった瞬間、
もらい泣きしてしまった。

中盤から謎のインド人や、宇宙人ことハルの妹が登場したり
まだまだ話は大きく動いていきそうな気配。

また、ユキのおばあちゃんのセリフが素敵いっぱい。
「いずれ死ぬ花でも、生きてる間に精一杯綺麗に咲いて欲しい」
ユキにその想い、考え方が伝わるといいなぁ。





<以下は初回視聴すぐの感想>
===========================================
江の島を舞台にしたSF青春フィッシングストーリーということで、
中村健治監督によるアニメオリジナルストーリーなのだそうだ。

転校を繰り返しているからか、それとはまったく関係がないのか、
人とのコミュニケーションが異常に苦手な真田ユキという男子高校生。
ユキと同じ日同じクラスに転校してきた、自称 宇宙人というハル。
釣りにはプロなみの腕前を持つ、ちょっと不機嫌な宇佐美夏樹。
望遠鏡からユキとハルを監視している?謎のインド人 アキラ。
この4人を中心に物語が展開していく模様。

1話しかまだ観ていないから、不思議な登場人物ばかりで
どういう物語になっていくのか、まだ見当がつかないけれど、
ユキの祖母であるフランス人のケイトが、おしゃれで魅力的だった。
そして、海のような寛容さで物事を受け入れてくれる優しさと、
彼女から滲み出るポジティブな雰囲気がとても良かった。

ハルが何のために江ノ島に来て、ユキにくっついてくるのか、
アキラはいったい何を目的に監視をしているのか。
これから先の物語が、とても気になる。ということで、掴みはOK。

なんだけど・・・

EDのスピッツのカバー この曲大好きなのですが。。
あえて素人っぽさを出した感じが好き嫌い分かれそう。
釣りとSFをどんな比率で見せてくれるのか・・・
個人的にはあんまりSF配分多くしないで欲しかったり。

とりあえず、子どもの頃から学生時代まで、度々出かけた江ノ島界隈が
リアルなままに登場するのは、懐かしくて嬉しいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 62

はる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

後半が勝負

前半は正直、見てるのが辛いアニメかもしれません。
キャラクターに個性がありすぎるのか、はたまたなさすぎるのか…(おそらく前者)、慣れるまでにちょっと時間がかかりました。

しかもテーマが「釣り」

「え…釣り? 釣りで世界を救うって…? 意味わかんないんだけど」

と、始終思っておりました。

やたら意味深なセリフ(「この時はまさか僕たちが世界を本当に救うことになるなんて夢にも思わなかった」みたいな)をちょいちょいぶっこんでくるし…

あの花で地域アニメが注目された分、無理矢理、江ノ島のアニメ作りたかったの?とさえ思いました。

しかし、中盤~後半にかけて……どんどん物語が盛り上がってきて、アニメの魅力にはまっていってしまいます。

最後にはやっぱり「ノイタミナーー!」って叫んでしまうくらい、手に汗握りました。
好き嫌いはあると思いますが、爽快感あふれるアニメなのではないかと思います。

見て後悔はしないアニメだと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

67.6 6 転校生で友情なアニメランキング6位
星合の空(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (251)
700人が棚に入れました
舞台は、廃部寸前の男子中学ソフトテニス部。様々な想いを胸に抱く少年たちはソフトテニスを通してどこへ向かうのか。少年たちの等身大の青春ストーリー

声優・キャラクター
花江夏樹、畠中祐、松岡禎丞、佐藤元、山谷祥生、峯田茉優
ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

期待を裏切った“クソアニメ”オブザイヤー2019。

詳細は公式でも。

やる気なし、勝利なし、上級生下級生なしの
男子ソフトテニス部。そんな部に部費は出せないと
夏までに1勝できなければ廃部になると生徒会長
から言われた新城柊馬は、手っ取り早く運動神経の
いい生徒を探して入部させようとします。

そんな折、引っ越して転校してきた旧知の仲の
桂木眞己が、思いのほか運動神経が良いことに
目を付けた新城。勧誘に躍起になって……。
というお話かと思いきや、けっこうな闇もあり。

あらあら。サムネだけ見て、てっきり腐向けと判断
してノーマークでしたが、意外と悪くない。
なんとなく雰囲気は「ここさけ」的なトーン。
制作は「ヤマノススメ」「転スラ」のエイトビット
ですよ。

作画よし。演出そこそこよし。ストーリー悪くない
というところ。これはノーマークでした。
ちょいと追いかけてみますかね。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
真己がソフトテニス部に入り、いよいよ始動です。
が、他の部員のやる気のなさや負け犬根性に、
少し呆れます。そして煽って焚きつけることに。

というお話。

全体的にはかなり好印象です。
声優の抑えた演技も「月がきれい」っぽい感じで
いいんじゃないかと思います。

ただ一点、懸念材料が。
マネージャーになるなよなよ男子が、どうも
キャプテンの新城のことが好きらしいことです。
この話にBLをぶち込むのは、ちょっと…

今回、真己の親父は登場しませんでしたが、
これもどう展開するのか気になるところです。
とりあえず今期では上位争いできる作品ですね。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
練習試合で既存部員をコテンパンにする眞己。
そんな部員に愛想をつかす新城。
そんな中、同級生から片親のこと(虐待のこと?)
をからかわれた部員のひとりがラケットで殴り、
流血騒ぎになってしまう…

というお話。

うん、面白いですよ。なんか飄々としているという
か。観ているこちらが思っているテンションを、
ことごとくスカしてくる感じも悪くない。

悪くないからこそ、打ち切りになって欲しくない。
正直、トレースとかどうでもいい。作品になんの
関係もない。折り合いは当事者が裏で付けてくれ。
金が欲しいんなら、くれてやれ。弱みを見せたら
負けなんだから。
こんなくだらないことで、こちらの楽しみを
奪われるのが腹が立つ。以上です。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
おや? EDの映像そのままでしたね。
作り直すのと、使用料どっちが安いかの選択で、
後者を選んだのでしょうかね。
ま、落着したならそれでいいや。

ストーリーは、メンツのガラガラポンして好結果。
顧問は後輩の強豪中学に練習試合を申し込んで、
すべてがうまく回り始めたその矢先、眞己の元に
父親が現れて…
というお話。最後に闇をぶっ込むんですよね、この
作品は。

でも、すべての面で高いレベルの作品だと思います。
今後の展開が楽しみ。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
父親にラケットを壊された眞己。新城は様子が
おかしいことに気づき、話すように促します。
そして、ついに眞己から父親から暴力を受けていた
こと、離婚後も金をせびりに来られることを告白。
そこで、金を用意して2人で父親を待ち構えます。

いろいろ煽られたりもしましたが、とりあえずは
追い返すことができた2人。そこで眞己は涙を流し、
新城と熱い抱擁を交わすのであった…
{/netabare}
というお話。
そこまで観た瞬間、「うわっ、そっちの方向へ行く
のかよ」と思いましたが、場面がガラッと変わり、
なぜかおデブちゃんの生徒会長・絹代の生い立ちの
話へと移り変わっていきます。ま、BL方面が強く
なるよりはいいか。

相変わらず、男子ソフトテニス部の面々は誰が誰だか
覚えられないというのはありますが、当面は眞己と
新城と「わたモテ」のもこっちみたいな御杖さんと、
父親ぐらい覚えておけばいいかなと。
{/netabare}
======第6話視聴後、追記です。
{netabare}
なんていうかなあ…

まず対戦相手の選手を、分かりやすく嫌な奴に
描写するのは安易じゃないですかね。
現実を知る僕たちには、あんなにハッキリと
嫌味や煽りを初対面の人に仕掛ける人間なんて
いないってことぐらい分かるんですよね。
だから、いかにもアニメのデフォルメって感じで
白けてしまうんです。

リアル寄りの作風だから、なおさら違和感。
味方ペアの、相手を大声で威嚇しながら試合する
作戦ってのも含めて「ンな奴いねーよ」になって
しまうんですよね。

ちょっとね、うん、ガッカリしましたかね…
{/netabare}
======第7話視聴後、追記です。
{netabare}
今回も、前回に引き続き、ほとんど試合のみ。
眞己・新城ペアvs.王寺アラシ・モブペア。
{netabare}
結果的にはフルセットまで持ち込んで、最後は
ネットに当たったボールが眞己たちのコートに
落ちてゲームセット。惜しくも敗れました。

そのあと、Bパートでは男子ソフトテニス部の
面々が多摩川の河川敷でBBQ。そこに犬を連れた
王寺アラシが通りがかり、合流して仲良くなり
ましたよ。
{/netabare}
というお話。
テニスのプレイ中の動きなどは、なかなかの良
描写です。躍動感もあり、作画も安定して美麗。

対して、ストーリーは淡々とテニスの試合が
続いていくだけ。途中、眞己が王寺ペアの弱点を
見つけて、そこを突くという話ですが……。

そもそも2ヶ月の初心者が、がっつり毎日練習を
してきた相手に善戦するのがおかしいんですよ。
それじゃ練習してきた意味ないじゃん。

そして、とにかくまあ御杖さんが口汚く皮肉を
言うのがねえ……。ま、そう言いつつ試合を観に
きたり、ポイント取るとガッツポーズしたりと
いう“おまけ”程度の心境変化を見せますが。
なんだろ、さすがに中学生男子ばっかりの絵では
地味だからということで、むりやり出している
のかなというくらいの、意味を持たせないキャラ
設定の女子です。今後、キーパーソンになる?

まだ面白いですが、序盤からの高評価からは、
一歩後退しちゃったかなという感じです。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
部員のひとりの母親がモンスターペアレントで、
学校にクレームつけて練習が1週間自粛になりました。
その間ヒマなので、大会初戦の相手校を偵察に
行こうという話になりますが、バレるとまずいと。
ラッキーなことに、相手校のエースはファッション
雑誌のモデルもしているスーパー中学生で、女子に
大人気。なら、御杖さんと一緒に女装して偵察に
行こうという話になります(なんで?)。

で、ラッキーなことに部員のひとりが性同一性障害
らしく、姉の服が借りられるよということで…。
{/netabare}
ものすごく、ご都合展開な回でした。

なんか、安易にそういう舞台装置としてLGBTを
扱うのって、どうなんでしょうかね…
モンスターペアレントとかDVとか社会問題を
アニメ作品に紛れ込ませるというのは、話題性を
考えてのことでしょうかね。

どれも扱いには慎重さが求められる話だと思う
ので、ただ出したというだけで投げっぱなしに
したら、まずい気がしますけどね…。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
部員Aの母親は過干渉でソフトテニス部をやめさせ
たい。Bの母親も反対していて幼女の妹を可愛がる。
Cの父親も反対して手を上げて、階段から突き落とし
骨折させる。Bの母親は後妻のようだ。
{/netabare}
とまあ、不思議なほど部員それぞれの親が、揃いも
揃ってカスという設定。眞己の父親もそうだしね。

こういうところがなあ…
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
またまたクソ親です。今度は新城の母親が「母親に
なんてなりたくなかった」と言い、関西弁の部員D
の両親は「負けてもお前のせいやない。ペアの
もうひとりのせいや」と言い放つ始末。
この監督は、親に対して何か嫌なトラウマでも
あるのでしょうか。

そして、まるで「ツルネ」ばりの、いかにも嫌な
ヤツ的な双子のライバル登場。
なんでしょうなぁ。ライバルを嫌なヤツにするのは
太古の昔からアニメで用いられる手段ではあります
が、もう少し上手くできないものか。ベタすぎ。
で、嵐は味方になったものの、ただのバカという
設定に落としてしまいました。
ソーメンチャンプルーを食わせた(餌付け)だけで
てめえのチームのペアの弱点を言っちゃうとかね。
{/netabare}
もう少し、奥深いキャラ設定をできなかったかと
残念でなりません。親は子どものやることに反対
して邪魔をする。ライバルはめっちゃ嫌なヤツに
して、善戦してスカッとさせる。生徒会長はソフト
テニス部を目の敵にして廃部に追い込もうとする。
もうね、ベタすぎてベタすぎて…

そして、中途半端な深堀りのせいで部員のキャラ
が魅力もなければ名前すら覚えられない始末。
正直、ここまで主要キャラの名前を覚えられない
アニメは駄作なんだろうなと思います。

あら、なんか総括みたいなことを書きましたが、
たぶん残りの話数で劇的な上昇はないと見ました。
なんだろう、序盤はそうとう面白い作品になる
印象だったんだけど…
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
モデルやってる長身褐色イケメンのジョイペアに
勝って、勢いに乗る眞己・新城ペア。
もう総集編は入れられんとばかり、過去の映像を
長尺でたっぷりとお見せして省力化しますよw
そして、お約束のライバルは嫌な奴設定はジョイも
同じでしたね。
で、いよいよ「ツルネ」ばりの嫌な性格のライバル
双子との対戦です。いやー、強いね。

で、こちらもお約束の肉親はクズ設定は、ついに
新城兄まで。母親と何か悪巧みをしているCパート
で、次週へ引きますよと。
{/netabare}
ここまで観たから最後まで観るけど、正直この作品
ほど初回から右肩下がりで評価を落としたものも
ありません。

そして次週、最終話。
適当に広げた風呂敷をどう畳むのでしょうか?
懸念材料は
・双子との決着
・眞己の親父問題
・新城の母親と兄貴問題
・過干渉母親の息子問題
・腕を骨折した部員の親父問題
・廃部とデブ生徒会長問題
などなど。

これ、全部最終話で片付けるの?
下手したら、全部ぶん投げる可能性も…

やれやれ。期待しないで次週を待ちます。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
最強双子ペアとの対決の続きです。

圧倒的な実力差を見せつけられ……るはずだった
のですが、なぜか、本当になぜかフルセットまで
もつれる善戦。チャンピオンって、こんなに弱い
の? でも、最終的には双子の勝利。
「次の対戦を楽しみにしてるよ」という清々しい
挨拶(笑)で決着がつきましたと。

で、EDが流れ、まさかこんなとこで終わり?
思いきや、新城は母親に離婚することを告げられ、
「あんたのことは嫌いだったのよ」と。
一方、眞己は意気揚々と帰宅すると、父親に蹂躙
され、金を奪われた後になっており……。
絵師の御杖さんは、ソフトテニス部の絵を描き、
Twitterに上げるも叩かれまくり。

そして眞己は、コンビニで包丁を買い、父親の元へ。
「終わりにするんだ」でラストでした。
{/netabare}
いや、これ、最近観た「魔法戦争」に匹敵する
くらいの投げっぱなしエンドですよ。
いやあ、ひどい。これはひどい。

なんか監督のツイートによると、もともと24話の
分割2クールで作る予定だったのが、1クールに
なったようで。おそらく、急に1クールって言われた
っぽい。もう13話はできているとか、眞己たちの
未来をお見せできる機会があるように応援して
くださいとか恨み節が……。

とにかく、キャラの描き方に悪意がありすぎです。
大人(親たち)は、誰一人としてまともな人間が
いません。眞己の母親と、男女ソフトテニス部の
顧問くらいですかね。
そして他校のソフトテニスのライバルたちも、これ
また誰一人まともな奴がいない。というより、
わかりやすく嫌な奴らに描くという。

そして、毎話必ずどこかに部員たちの家族の異常
ぶりを入れるという。モンスターペアレント、
DV、過干渉。さらにはLGBTの部員、ネットの闇…

何が悲しくて、アニメでこんなものばかり見せられ
なければならないのか。しかも、懸念した通り、
すべてが投げっぱなし。いくら「本当は2クールで
やるはずだったんだ」なんて言われても、言い訳に
しか聞こえませんし、商業アニメでは結果が全て。

なかなかに過去最大級の駄作オブ駄作。
クソアニメ認定されていいと思います。
期待を裏切ったオブザイヤー2019を贈呈します。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

受注請負で創作活動でもあるという歪み

オリジナルアニメ


全24話予定のうち12話分。全話分確保されてたらしい放送枠は方針変更で1クール分に縮小。監督は全24話を前提とした構成にしたためいかんせん中途半端な切り方となっています。
またED映像のダンス盗作問題も発生。なんともきなくさい事態になっております。
前者は無事2クール放送されれば問題なし。さもなくばそれまでのこと。
後者は粛々と法的にでも話し合いでもしっかり処理してくださいね~といったところ。以下作品としての評価です。


万人にウケる作品ではないと思いますが、自分は好きです。
ソフトテニス(軟式)に打ち込む中学生男子の群像劇で、廃部寸前の弱小ソフトテニス部に転校生(主人公)が入部してから歯車は動きだし…という使い古されたしかし王道のスポーツもの。これ第一の軸。
並行軸として家庭の問題。本人というよりいわゆる毒親の存在が子供たちに影を落としてます。この二つの軸があります。


■ソフトテニスについて

ラケットの持ち方、ボールの打ち方、ルールの説明。序盤に競技の説明が入ります。
となると本格的?と思いきや、部の目標設定が“一回戦突破で廃部阻止”なのでガツガツしたスポ根とはなりません。
ライバルというか強豪も{netabare}都合二組{/netabare}登場しますが、強敵にあるまじき豆腐メンタルでなんとなく緊迫感に乏しく、試合も駆け引きの引き出しに乏しく単調な繰り返しだったりでイマイチ。
主人公補正で上達曲線ハンパないとしても、選手層薄い競技ばりに県(都?)で名の知れた強敵と善戦してたりします。無理っしょ(笑) 今も昔も軟式テニスはどの中学にもありそうなメジャー部活筆頭です。

と文句だけかというとそればかりではなくて、絵面は好みです。腰を落としてのストロークの一連の動作やボールの動きはスピード感を感じます。
どうやら競技の魅力アピールもそこそこに、競技を通しての子供たちの成長や親との葛藤からの超克みたいなのに重心を置いてるものとして見たほうが腑に落ちます。


■家庭の問題について

在りし日の野島伸司脚本のドラマ群みたいな身も蓋もない感じが出てます。
子供が抱える問題の因子は全て親。子は被害者としての立ち位置が固定されてました。それも一人や二人ではなく全員というのがすごいです。よくぞここまで集めたなと感心するくらいの毒親のフルコース。彦○呂なら「宝石箱やーっ」辻本○美なら「総合商社やーっ」と吠えてくれそうな勢いです。


{netabare}眞己:離婚済み父親の常態化していたDVがトラウマ。金せびりにたまに顔を見せる。

柊真:母から得られない愛情。愛情の注ぎ先は兄へ。原因はちょっとわからんかった。

樹:身体的虐待経験者。背中にやけどあり。

凛太朗:里親家庭で育つ。育ての親というより生みの親がDQN。

翅:サッカーやめて父とぎくしゃく。兄と比較されてしまう立場。階段で怪我を負わされる。

晋吾:父は再婚。母は連れ子(晋吾)より妹を溺愛。

直央:過干渉母。モンペ母。精神的疲弊は部内トップクラスに見える。

太洋:過干渉親。ヘリペ両親。試合に来て「大丈夫?負けてもいいよ?」とある意味害毒。

御杖さん:親から(好きな)絵を描くことを否定されてる。{/netabare}


愛情足りてないです。
時代なのか、しょっぱい親は実在します。いやガキみたいな大人と言い換えてもよいのかもしれません。
外面良くすることや正論をぶることなんてどうでもよいのですよ。ポリコレとかほんと糞以下です。


“責任”を取る覚悟をもって“自由”を謳歌すればよい。

“義務”を果たす前提で“権利”を主張すればよい。


“責任”と“義務”をないがしろにしなければ“利己”から“利他”になってくるもんです。このへんは口うるさいおっさんと言われてもかまいません。

さてさて話を戻して、これだけ家庭の問題があると学校でもなにかしらSOSのサインが出てもおかしくなさそうですがそれがないです。わかりやすくグレるみたいなのがない。
たまに勘のいい仲間がそれとなく気づいて助け船を出すような関係性が成立しているのに驚きでした。
往年の名作、金八先生に慣れてると足元すくわれます。家庭事情でグレるというわかりやすさがありません。これを観て、問題を抱える子供たちの孤独は我々の時代の比ではないなと気分が暗くなります。

胸糞設定もリアリティがないとギャグとして消化できるもんで、こちらはしっかりと毒親への不快感を足跡として残してます。力ある監督さんだと思います。
そして唯一一人だけ、親起因の問題を抱えてない子がいてほっと一息つけます。

{netabare}悠汰(マネ):性自認。トランスジェンダー。金八先生でいうところの上○彩枠ですね{/netabare}



“競技”と“毒親”という作品を司る二軸について、来たるべき2クールめを期待しての備忘録となります。
いつの日か放送される時が来たら役に立つかもしれん。こちらがびっくりするくらいの中途半端なぶった切りぶりでした。さらに下手にTwitterで内情晒すから反感買うんです。
映像作品として見るなら、社会派の良い作品だと感じました(ただし途中評価)。
主人公だけでなく部員万遍なく風呂敷広げていってどう畳むかやはり気になるところです。繰り返しになりますが、胸糞を意識づける描写の確かさにも説得力がありました。身も蓋もない現況への光明みたいなのもあった気がします。
{netabare}※トランスジェンダーをカミングアウトした悠汰への眞己の視線が温かく極めて自然でした。名シーンだと思います。{/netabare}


あくまで全24話中の12話と半分経過しただけよ、ということでしたら

 後半に期待を持てる折り返し

なんです。イマイチな試合描写を補って余りある家庭問題のヴァリエの豊富さ。そりゃあ克服してのハッピーエンドがやや好みですが、鬱エンドもありですね。
続編期待してます。



■閑話休題

実務家と芸術家ってものを考えましたね。
整合性が合わない。段取りが悪い。仕事としてどうよ。とかく非があればさくっと攻撃されるこんな世の中はなかなかポイズンです。

本来作りたかったものを作れないのは悔しかろう。制作側にも多少の同情の余地はあると思うが、製作側の事情は視聴者側には関係ない。スポンサーからの告知が放送の半年前。どんな事情があろうが限られた時間で出来る限り視聴者を満足させる方向に舵を取るべきでぶん投げエンドは誠意無し。

正論です。大なり小なり制作サイドへのネガティブ反応が自然なことなのかもしれません。さらに放送最終回でのTwitterでの事情吐露もやんなきゃいいのに!と感じたりもしました。
露骨に「円盤買ってね」みたいな煽りも某“いきな○ステ○キ”の店内張り紙みたいな感じ悪さがありますね。あきらかにPRがへたくそです。

さはさりながら、マスでの非難轟々を通り越して話を完結せられたらいいっすね。
円盤買わない不良ファンですが、不器用な作り手さんへの好意の眼差しは捨てておりません。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

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2020.01.19 初稿
2020.07.16 タイトル修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

子は、育てたいようには育たないが、育てたようには育つもの

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
爽やかなスポーツ&友情系、の皮を被った、ドシリアスな家族問題を扱った意欲作。

アニメのクオリティとしては高いものがあると思うけど、EDのパクリ騒動、衝撃の12話と、様々な問題を起こした作品。

2期があるなら観てみたいが、2期がないなら、評価をメチャクチャ下げなければならない。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、後半は酷評するから、まずは、良いところから(笑)

序盤は、その踏み込んだ内容にかなり驚かされました。家庭の問題をかなりハードに、しかしリアリティをもって描いた勇気。

DV、いじめ、養子、LGBT。

そういった「目立った」問題だけではなく、「夫婦の不和」「過干渉」のような、「目立たない」が、深刻な問題の描写もあって良かった。

レビュタイの言葉は、自分の知り合いが言っていた言葉です。私に子供はいませんが、真理を捉えているような気がします。

もちろん、遺伝的な要因によっては、教育ではどうにもならない部分はあると思います。

でも、親の影響って何よりも大きくて、その人間の人格形成にもの凄く大きく関わると思います。

道場で子供を観て、親とも関わって、やはり、「この親にしてこの子あり」と思うことが多くあります。

親とすれば、「こう育ってほしい」というのはあるんでしょうが、もし、「こんな風になってしまった」というなら、「こんな風になるように育てた」のだと、少なくとも親自身が自分の責任として受け止めないとダメだと思います。

本作に出てくるクズ親は共通して、「なんであんたはそうなの?」と、「子供が悪い」=「自分は間違っていない」という感覚をもっている気がして、最高に不愉快になりました。

てことは、作品として、クズ親をキチッと描けているということ。それは狙い通りだから、表現したいことを表現したいように表現できている、良い作品だなと思いました。

ソフトテニスに関しては、まあ、可もなく不可もなく。ちょっと「ご都合」だけど、スポーツものなんて大概そうだし。

さて、では酷評です(笑)

まあとにかく、あの終わり方ですよね。

監督のツィートを簡単に示すと、

①元々は24話で制作されていた。

②なんらかの事情で12話になった。

③この物語を12話に縮めることは無理だと判断し、最初の予定通り、24話のつもりで制作し、12話目で最終回とした。

④自分としては13話以降も作りたいから、グッズやBDを買ってほしい。

、、、う~ん。①と②はまあ、よくあることなんでしょうが、③の判断と、④を自分で言っちゃうのはな~。気持ちは分かるけど。

つまり監督は、「プロ」ではなく、「アーティスト」であろうとしたのですね。

私が好きな漫画に、「雑誌などに写真を載せるプロの写真家と、個展を開くようなアーティストの写真家の違い」が描かれていました。曰く、「プロは、クライアントが求めたものを、限られた予算、日程、設備の中で実現する者」で、「アーティストは、自分の中に絶対的な個性、表現したいものがあり、どんな状況かは関係なく、自分の内面を表現しうる者」だそうです。

社会の歯車の1つとして働く者としては、この監督のやり方を羨ましく思いつつも、それで良いのか?と葛藤を感じてしまいます。

アーティストとは基本、社会に背を向けても自らの内面に向かうもので、その存在が社会的に許容されるかは、民衆にどんだけ指示されるか次第というのは、いつの世も同じでしょう。この監督の作った「中途半端な」作品を観て、多くの視聴者がBDなんかを買い、2期が実現すればそれは、「アーティスト」として成功したということだし、そうでないなら、「ただのオナニー野郎」ということになります。

さて、どちらでしょうね?

私自身は、2期を期待しているものの、BDを買うつもりはないという、一番どうしようもない人間です(笑)

てか、こうやって「社会の仕組み」に反旗を翻すなら、いっそクラウドファンディグで予算を募って、自主制作に近いカタチでお金を集めれば良いんじゃないかと思います。

また、厳しい言い方をするなら、「アーティスト」であろうとした監督が、他のアーティスト(ダンサー)を尊重せず、EDにパクったことは、ダメですよね。なんか、自分の作品(シナリオ)にはクオリティ求めて妥協しないくせに、そこはあっさりパクるんかい、という「言行不一致」感が出るというか、「おいしいどこどり感」というか、なんか、格好悪いっす(苦笑)

それに、穿った見方をすれば、「自分にはこんなに素晴らしい、表現したいことがあるのに、周りがダメだ(わかってない)から一期になった」と言い回ることは、本作の「クズ親」の「私の教育は悪くない。あんたがその通り育たないのが悪いんでしょ!」とキレている感じにも共通する、壮大なブーメランだなと。

だって、サブキャラの家庭問題は出さず、主人公のDVだけに絞れば、12話でも完結までいけそうですし、それをあえてしなかったわけですからね。

と、厳しい意見も出ることを覚悟した本作のラスト。それを背負った上で結果を出してほしいですね。

ただ、2期やるとしたら絶対にハードル上がるし、スッキリした解決の難しそうなテーマを扱っているから、「これなら12話で終わった方がよかった」とならないように、頑張って下さい。
{/netabare}

【1話ごとの感想】
アニオリ作品のみ、1話ごとに感想と展望を書いてます。
{netabare}
1話目 ☆4
{netabare}
作画はかなり綺麗だし、ソフトテニスの動き、音はかなりリアルな気がする。この闇の深さ、吉とでるか凶とでるか。

《今後の展望》
はねバド、みたいな感じになるのかな? 天才の闇深中学生が、色々と部内をかき回しながら、次第に友情を深めていくんだろうね。
{/netabare}

2話目 ☆3
{netabare}
どんな競技でもそうだけど、いくら運動神経良くても、初心者がちょっとやったくらいじゃあ、経験者には勝てない。そもそも、中学生のソフトテニス部って、シングルあるの? 家庭内暴力に、いじめ、BLまで、色んな闇を入れてくるのはよいが、処理しきれるか? EDで(本編にない)爽やかさを演出しようという、3年A組的な演出か? あのダンス。

《今後の展望》
仲間とすったもんだし、一人ずつの「闇」を描きながら、それを解決していく。んで、11話くらいから試合? 団体戦を、じっくり描いていくのかな。一進一退の。
{/netabare}

3話目 ☆3
{netabare}
中学生の不良なんて、あんなもんだよな。刺される覚悟、という危機意識があるのかな? まあ、ないんだけど。ポットのくだり。これは、エグい。確かに不良もわるいが、ラケットでぶん殴って額かちわった方が更に悪い。のわりに、処分が甘々。それはそれでどうかと思う。

《今後の展望》
外れて恥ずかしい思いをする覚悟で、新ペア予想を(笑)

現状のペアは、【前衛 晋吾・後衛 大洋】【前衛 凜太朗・後衛 翅】【前衛 直央・後衛 樹】だと思います。ヒントになるのは、「親分子分じゃん」「まるごと全部」なので、現状組んでいる相手とは組まないことは分かります。また、親分子分ペアは引き離すと。あとは、プレータイプと人間関係かな。


新ペア予想

【前衛 竹ノ内晋吾 ・後衛 曽我翅】
乱暴者ペアですね(笑) 口喧嘩を繰り返しながら、お互いに「テメエにだけは負けるか!」とプレーする感じ。テニプリでいうところの、「モモ&マムシ」ペアのイメージで。

【前衛 布津凜太朗・後衛 雨野樹】
現状、一番闇が深くてキレやすい、でも高い技量をもつ雨野樹を、人が良い布津凜太朗がなだめつつ、プレーする。暴力後の慰めをみていると、この二人は固い気がします。

【前衛 月ノ瀬直央・後衛 石上大洋】
不思議キャラの直央と癒し系の大洋。大洋は現状、晋吾の影に隠れ、全て言いなりになっている。そこで、ほとんど頼りにならない(笑)直央と組ませることで、大洋の積極性を引き出すことが狙い。
{/netabare}

4話目 ☆3
{netabare}
先週やったペア予想。ペアは全部当たった\(^-^)/が、前衛・後衛を逆にするとは思わなかった(汗) だって、あと何週間かで大会で、いきなり逆のポジションとか、キツいだろ。後衛で、ボレー練習とかしてきたん? 自信も適性も確かに大事だけど、基本的な技術はそれ以上に大事だし。

他の競技は知らんが、剣道に関しては、弱いチームは更に弱いチームと試合した方が強くなる。強いチームとやっても、何も見つからない。強いチームとやっていいのは、ある程度以上強いチームだけ。

《今後の展望》
次は、眞己が理由を言わず退部するとか言い出し、仲間がそれを止める、みたいな青春ど真ん中展開? あのクソ親父の「信じたいよな」は伏線だろうしね。最終的には、夏南子が警察に通報しそうですね、「こんなん警察に任せとけば良いじゃん」とか言って(笑)
{/netabare}

5話目 ☆3
{netabare}
自分のトラウマを、告白。母さんも、どういう感じなのかな? マインドコントロールされてるのかな? マキのため? 殺すの連打。名前が3つ。ここにも闇が。次は、養子。全力で奴等を潰しにいくぞ、は、ある意味で彼らの闇(家族の問題か)。そんな不遜な中学生いねぇよ(苦笑)

《今後の展望》
もちろん、ボコボコにやられるんでしょう。そっから、どう這い上がってくるか。と思ったけど、Cパートで喧嘩売られたから、そこそこ通用する場面もあるんだろうな。「負けたけど下手くそではない」とか、あの赤頭がツンデレを見せるのかな?
{/netabare}

6話目 ☆2
{netabare}
ソフトテニスなら弾道も高いから、確かにダブル後衛も、アリかもな。ドロップで前に落とされたらどうするのか、見たいけど。そこで蹴ったら練習試合中止だろ。あんなに騒いで、審判に注意されないの? ただ試合しただけの回だったな。

《今後の展望》
ちょっと思い付いたって、わざと少しスペース空け(隙を見せ)て、そこに打たせてカウンターとか、そんなんかな?
{/netabare}

7話目☆4
{netabare}
いやいやいやいや。ダブルスで二人の間を狙うなんて、当たり前のこと過ぎるから、今まで、練習であれ試合であれ、いくらでもやられてきたはずでしょ? そんなん解消できないようなペアが、強豪のエースペアになってるわけないやん。イツキの着替えのところの緊張感は、良かったかな。やる気がガス欠、、、ならんがな、たかが数ヵ月で、本気なら。イノシシは、脂身が旨いよな。今回はらしくなく、爽やかな青春モノだったな~。

《今後の展望》
今回、これまでで一番爽やかな回だったから、次はまたドシリアスかな~。
{/netabare}

8話目☆4
{netabare}
かなりリアルな母子の会話。分かるけど、ダメな親だな~。他の家庭みたいに、「ガチ(だけど一般的ではない)クズ親」ではなく、「リアルなダメ親」。モンペが自分の親ってキツいな。部活やめたって、成績なんて上がらんよ。出来るやつは部活やっててもできるし、出来ないやつは部活辞めたらますますできなくなるよ、大抵。女装趣味。性同一性障害の話までぶちこんでくるんかい。マキくん、イケメンだな~。子は、育てたいようには育たないが、育てたようには育っている。

《今後の展望》
家庭内暴力から始まり、虐待、いじめ、家庭内不和、性同一性障害まで、様々なシリアス要素をぶちこんできながら、ここまで破綻せずにやっていけるのは、すごいなと思います。が、多分この全てが、作品内で解消されることはないでしょう。もしかしたら、1つも解消されず、問題提起だけで終わるかもしれませんね。
{/netabare}

9話目☆4
{netabare}
あのクソ親父のDVなければ、マキの家良い家族だな。闇深いな~。女子だって、別に普通の練習して待ってれば良いやん。ナオが保健室の鍵かけた、、、なるほど、暑いから保健室開けといたっていうのが伏線か。虚言癖。過干渉は人格否定。確かに。てか、夏の大会まで、あと何日かを示してくれてないから、分からんのよね。再婚家庭か。

《今後の展望》
ツバサの怪我。これまでメンタル面の問題ばかりだったけど、ここにきてフィジカル面の、物理的な問題。メンタル面は一瞬で解消するかもしれないし、一生解決しないかもしれない。フィジカル面は、時間があれば必ず解決するけど、時間がなければ絶対に解決しない。だからこそ、解決策が難しいな~。まあ、団体戦は3ペアだから、なんとかなるかな? そこで勝てれば、新人戦(秋季大会)もあるだろうし(アニメではやれなくても)。となると、夏の大会で1勝し、部は存続。最終話のCパートとかで、新人戦や3年生の夏季大会で優勝旗掲げてるツバサの写真が写って終わりとか?
{/netabare}

10話目☆3
{netabare}
笑った生徒会長、超怖い(笑) カナコ、いつの間にかマネージャーポジション。タイヨウの家は、過保護ね。勝ちを意識すると、大抵勝てない。結果ではなく、過程を評価することは大切だね。子供のうちは。

《今後の展望》
個人戦は全敗かな? 部の存続が懸からないと、団体戦盛り上がらないしね。まあでも、このアニメなら、メインはテニスじゃないしな。ラスト1話で家族の問題を魅せるか?
{/netabare}

11話目☆3
{netabare}
攻略法というか、やたらシンプルなことだよな。前衛だけ強いなら、前衛をとばして後衛を攻める。実力差があるペアで、信頼関係もなければ。ジョイ、嫌いやな~(笑) 母親が息子に依存してるってことね。重い重い。2年で全中優勝は、伊達じゃないだろうな。

《今後の展望》
次は団体戦で、13話が家族の話? 2クールだったりする? 特にアニオリは事前情報入れずに観るから、分からんな。まさか、12話で終わりなら、ヤバイ最終回が予想できる(苦笑)
{/netabare}

12話目☆2
{netabare}
相手の自滅であっても、全中王者がそれはないな。相手、県王者くらいにしとけば良かったのに。最後にドシリアス。これ、2期やるよね?

《今後の展望》
調べたら、24話が12話になったけど、12話でまとめることをせず、12話までを流した、ということか。

う~ん、これは是非が分かれる。個人的には、「そんなの(内輪のことなんて)知らんがな」ですかね。色々削れば、12話にまとめられると思うけど。これ、クラウドファンディグとかした方がよくない?
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34
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