警視庁おすすめアニメランキング 26

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの警視庁成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の警視庁おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.2 1 警視庁アニメランキング1位
警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (183)
584人が棚に入れました
ただ真っ直ぐに、憧れたものを追い続けて──2×19年、東京。過去頻発していた種族争いも絶え、平和になったと思われた現代。かつて種族の頂点に君臨していた『ドラゴン』に心酔し、その力を取り戻そうと画策する犯罪組織『ナイン』が現れた。世界を作り変えるべく凶行を繰り返す彼らを阻止するため、警視庁内でとある集団が組成された。その名も『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課――通称トクナナ』。個人の能力はずば抜けて高いものの、「はぐれ者集団」「ごくつぶし集団」とも噂される『トクナナ』に新たに加わることとなった、ルーキー・七月清司。個性あふれるメンバー達に振り回されながら、彼は持ち前の明るさと真っ直ぐさで事件解決に挑む。次々と起こる難事件の中で、彼は自分の信じる正義を見つけられるのか――。

声優・キャラクター
下野紘、津田健次郎、鈴木達央、甲斐田裕子、小澤亜李、乃村健次、森川智之、平田広明、松岡禎丞、島﨑信長
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

継続と断念のあいだ

『アンゴルモア 元寇合戦記』にて時代感の演出にくすんだ色合いを用いるなどの実験的な試みが印象深い『アニマ&カンパニー』制作のオリジナルアニメです。

作品内容もそうですが、視聴の順序やリアタイ同期作品との兼ね合いなど外部要素によって継続or断念の判断が別れた気がしてならない、ちょっぴり運のない作品です。
初めに申し上げます。途中第6話をもって私は撤退しとります。

エルフやドワーフら異世界の住人が“なんとなく”調和している世界での刑事もの。
正義感溢れる新米刑事の主人公とやる気なさげでも敏腕ぽい刑事とのバディもの風であり、異能を持った仲間たちとの群像劇風な物語。一話完結のように見えてストーリーは進んでいるタイプの作品です。


■そのトクナナの面々

七月 清司(CV下野紘)
 : 新米刑事。人間
一ノ瀬 栞(CV津田健次郎)
 : 現場指揮官。人間
二条 クジャク(CV鈴木達央)
 : 情報分析担当。エルフ
四季彩 紅音(CV甲斐田裕子)
 : 戦闘分野担当。吸血鬼
ベルメール・サンク(CV小澤亜李)
 : メカニック担当。人造人間
遠藤 六輔(CV乃村健)
 : 戦闘分野担当。ドワーフ
桐生院左近零衛門(CV森川智之)
 : ボス。ようわからん


イマイチと感じたところを挙げると、

■イマイチだったところ

▼構成
事件規模や質で重要そうな回だと思ったら翌週しょぼい案件で肩透かしを食らう
 ⇒{netabare}第2話◎からの第3話△みたいなアンバランスさ{/netabare}
▼キャラ
主人公の正義漢ぶりが鼻につく
 ⇒捜査の邪魔です。
剣使いのお姉さま以外普通
 ⇒お姉さま以外は人間とどう違うのか差別化できてない
 ⇒剣で弾丸斬る系キャラ多いな。「蒟蒻は切れない」統一規格作ったほうがいいんじゃなかろうか
▼演出
緊迫感が伝わってこない。これが致命的だったかも
 {netabare}⇒テロリストの立て籠もるショッピングモール潜入作戦がお笑いレベル。気づかれちゃダメな場面で大声で会話する。制圧したテロリストを拘束せずに目の前で仲間割れの寸劇。だいたい七月が元凶 w
 ⇒だったらコメディに振ればいいのにシリアスを捨てきれないハンパさ加減{/netabare}
▼全般
どうにもこうにもファンタジー成分を活かしきれておりません


魔術は禁忌とされている社会において、その魔術を駆使して暗躍するウォーロック(CV平田広明)が黒幕担当として早々に登場し“トクナナ”と対峙します。
折り返しの第6話時点で、魔術描写は控えめ。そのうち何かどでかいものがきそうな気もする。主人公七月も覚醒する気配アリ。期待値ゼロではない。
しかしながらその期待値よりもイマイチポイントが足を引っ張り物語に気持ちが入っていかない。音楽や作画面でも特筆すべきものはありません。


及第点レベルには及ばずも普段ならダラダラ視聴継続してた作品でした。



■後追いだとワンチャンあるかも!?


冒頭述べた“外部要素”についてです。本稿の主題。なお本作とはあまり関係ないので畳んどきます。

{netabare}同期に覇権候補な類似作品があり、数多の同系統とは見劣りし、視聴時間も限られる今日この頃。
観る時期や視聴遍歴。その時の気分によって完走or断念やら作品評価に繋がることは否めませんね。
具体的には以下の通り、


1.刑事もんはこっち観りゃいいや
⇒同時期に『PSYCHO-PASS3期』やってます。同じく刑事もんといえばの『スタンドマイヒーローズ』は1話でさようなら。

2.この前のクールで…
⇒『コップクラフト』。異世界テイストでツダケンさん主役の作品と被る。バディの魅力で『トクナナ』は見劣りする。
⇒主人公のウザさでは2018年秋期『DOUBLE DECKER!』とどっこい×2。キャラや背景画の主に美術面で『トクナナ』は見劣りする。

3.今期は今期で…
⇒『ちはやふる3期』『ハイスコアガール2期』他好きな作品の続編に気持ちが移っております。『四月は君の嘘』『メイドインアビス』など再放送も充実してたり。
⇒たかだか2年弱のリアタイ追っかけ初心者の私ですが適量というのを理解してきております。クール終了もの20作品超はオーバーフロー起こします。


1.はリアタイだからこその比較なので後追いなら影響ないでしょう。ワンチャンありそうです。
2.はこれまで何を観てきたかによります。これからも視聴本数を重ねていく以上しゃーないことですね。
3.は自己都合。{/netabare}


これも巡り合わせというものなのでしょう。

それではお気に入りの剣使いのお姉さま、四季彩紅音さんのご健勝を祈念いたしまして、てったーい!



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------


2019.11.19 初稿
2020.07.08 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 46
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

残念

<2019/12/29 追記>
最終12話観ました。

雰囲気から予算はそんな潤沢じゃないんだろうな、とかは思ったけど、でもそれは仕方のないこと。
オリジナルだから原作ありに比べて物語・シナリオに当たり外れがあるのも仕方ない。

でもですね。
その物語・シナリオがすごくやっつけで作った感じがするのだけどどうなんだろう?
オリジナルってスタッフ側は多少なりとも気合入れたくなるものなのでは?

好きな世界観だっただけに残念です。

<2019/10/6 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

これオリジナルなんでしょうか?

「はるか昔、この世界にはエルフ、ドワーフ、吸血鬼、ホムンクルス、人間など数多の種族が存在していた(公式HPより)」
太古の時代には争っていたこれら種族も悠久の年月を経て「なんとなく」和解し、わずかな外見的特徴を除いてみんな人間みたいになった現代日本が舞台です。
文明も文化もまんま現代日本。

異世界モノに慣れちゃってるとこういう設定も良いですね。

今し方、1話観終えて。
うん。
意外と面白い。

まずキャラが立ってる。
なんせ物覚えの悪い自分が1話を1回観ただけで主要キャラの顔全部覚えたぐらいですから♪( ´θ`)

自分には珍しく早速お気に入りのキャラもできました。
日本刀のお姉さん。
ヨルムンガンドのココみたいでカッコ良い。

世界観も設定もなんか良さげ
まだ顕になってない部分も多そうなのであくまで雰囲気です。
良さげ。

そして物語。
いや1話面白い。
どってことないプロットなんですけどね。
展開と会話が面白い。

1話でいきなり{netabare}レインボーブリッジ破壊{/netabare} とか 笑。
封鎖は2回ぐらい見覚えあるけど{netabare}破壊{/netabare}はあんまり聞いたことない

で実際の{netabare}破壊シーンが案外ショボい{/netabare}ところもなんかリアルで良いです。

キャストもカラアゲニスト、つんちょ、鈴木達央さん、甲斐田裕子さん、小澤亜李さんと腕のある方が揃ってます。
つか、またつんちょ出てますね。

例によって浮かれてハードル上げすぎると痛い目見るのは自分なので本作もしばらくの間は薄目で観ていきたいと思いますが。

もしかしたら予想外の拾い物かも

<2019/12/17 追記>
10話まで観ましたが・・・・

何か物足りないんですよねー。

お話も設定もキャラクター造形もデザインも好み。
絵はお安いけど、でも気になるほどじゃない。
脚本が薄いのかなー。
セリフがなんか単調に聞こえてしまう。
演出も含めたメリハリが足らなく感じてしまう。
のっぺりとした印象。

拾い物かもと思ったりしましたが、
拾ったところにそっと戻そうかなと言う気分です。

もう直ぐラストなので中間評価です。
3.6点

投稿 : 2024/11/16
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニオリでやる必要性を感じないくらいの、普通感。

[文量→小盛り・内容→各話感想系]

【総括】
アニオリの、警察モノ。

人間以外の多種族が暮らす世界を舞台にしています。

なんかこう、「可もなく不可もなく」。不快な要素はないけれど、これといった面白さもなし。

視聴を止めはしませんが、特に薦めはしませんかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、つまらない作品ではなかったけれど。

アニオリの良さって「自由度」と「完結できる」だとおもうけど、これだけベーシックな作りをするなら、アニオリの意味あるんだろうか?

あと、多種族の設定、意味あったかな? アニオリなのに、設定生かしきれてないとか、伏線回収出来なかったとか、たまにあるけど、なんのためのアニオリなのかな?とか思ってしまう。

だって、アニメ作ってて、オリジナルやれるなんて、1度あるかないかでしょ。滑っても良いから、もっとワガママに創ってほしいな。

印象に残ったのは、ホムンクルスで忍者だかな。
{/netabare}

【1話ごとの感想】
1話目「一は凶兆を、七は幸運を」☆3
{netabare}
津田さん、2期連続で刑事役、、、しかも、異種族モノの(笑) 主人公、死なない能力? 銃身ぶち抜くくらいの狙撃の腕があれば、レインボーブリッジ破壊せずとも、なんとでも出来た気がする。わざわざアニオリでやる必要ないくらい、王道な展開だな。

《今後の展望》
まあ、エンタメ逮捕劇を繰り広げながら、エアポートテロ事件の真実(ナイン)にたどり着いていくんでしょうね。種族間の対立も1つの軸にはなっていくんでしょうが、あまり、そういう「深み」にハマらず、単純なエンターテイメントとして、1クールを駆け抜けてほしいなと思います。
{/netabare}

2話目「捜査する二人」☆3
{netabare}
キャラクター紹介。ダサいコードネーム(笑) 今のところ、普通にエンタメ。ミステリーとは言えないけど。

《今後の展望》
多分、4話くらいで巨悪(ナインの親玉)というか、ラスボスの影がチラホラしてきて、9話くらいから、直接対決していくのかな?
{/netabare}

3話目「三重の罠」☆3
{netabare}
爆弾を小さくして、油断させといて術式で強化するトラップは良かった。解体の手順トラップは、まあ意味わかるが、最後の「ラストだけは切る順番を変える」のは、仕掛ける側からしたら分かるけど、解体できたのは結局、運だよね。説明もないし。

というか、いつも思うんだけど、時限爆弾って、なぜいつも制限時間が(結構)あるんだろう? 解体されるかを勝負したい愉快犯や、制限時間内に交渉するなら分かるんだけど、今回のように、無差別大量殺人が目的なら、自分が現場から離れるだけの制限時間があれば、充分だと思うんだけど。なんなら、時限爆弾でなく、起爆させても良いと思うし(爆弾の知識ないけど、無線とかで起爆できないの? それこそ、魔術使うとか)。

《今後の展望》
なるほど、局長はドラゴンなのか。どっか(11話くらい)で変身するのかな?
{/netabare}

4話目「四人の家族」☆3
{netabare}
家族を守りたいから家族に保険をかけるって、すでに論理が破綻してるよな。ボディガードや探偵雇う、あるいは、自分に生命保険かけるならわかるけど。状況証拠だけでいくんだな。だから、最終的に現行犯にしたんだろうけど。つか、血の繋がらない家族の話、最終的にスルーかい。

《今後の展望》
特七の面々が一人ずつ活躍する話が続いて、ナインとの対決か? 次は、サムライかな~順番的に。
{/netabare}

5話目「第五の封印」☆3
{netabare}
テロリストがLINEでやりとり。そういう「安易なテロリスト」というのは、ある意味現代的で、メッセージとしては優れていると思う。へ~、オスの三毛猫って、そんなにすごいのか。でもなんかな~。雰囲気が平和すぎる。

《今後の展望》
とりあえず、次でショッピングモール編は終わりですかね。なんか、アッサリ解決してしまいそうな気はするけど。
{/netabare}

6話目「六分間の死闘」☆1
{netabare}
いやいやいやいや、大声出しすぎ(苦笑) 七月のぶら下がり、うけたわ。振り子運動なんて、めっちゃ攻撃受けそうだけど。あと、あの状態(逆さ吊り)で弾を当てるって、めちゃくちゃ難しそうだけど、ルーキーじゃないんかい?

《今後の展望》
色々と残念な回で、次の視聴を悩むレベルです。作画的にも残念で、アクションシーンに迫力がない。

今回、いくつかの伏線が出されましたね。ウォーロックがドラゴンであること。七月清司とボスの繋がり(七月を助けた時に、なんらかの契約を結んだか、七月自身がドラゴンなのか)。謎の男が二条クジャクの兄であること(空き番の五番は、彼かな?)。

やや気にもなるんで、一応、次も観てみよう。
{/netabare}

7話目「七日目は惰眠」☆3
{netabare}
3人目(空き番)は、行方不明か。なんか、いちゃついてるぞ(笑) 日常回。これまでよりは普通に楽しかった。

《今後の展望》
「これが事実ならトクナナは終わりだ」は、何を示すのか。「トクナナの上層部が黒い」の意味か、「トクナナにピンチが迫っている」の意味か。多分、前者だろうな。
{/netabare}

8話目「八フィートの逃げ道」☆2
{netabare}
ベルメールの誘拐話。本編と関係あるか? 七月が落とさせたカバンの伏線はちゃんと回収してたけど、そんなに上手いとも思わなかったかな。

《今後の展望》
エアポート事件の犯人が来るみたいだから、次はその話でしょうね。脱獄するのか、むしろ、消しに来るナインから守る展開になるのか。
{/netabare}

9話目「九年の憤怒」☆2
{netabare}
やはり、守る系か。いやいや、廃工場あっても、普通、死ぬんじゃ? 仲間を信じるということだな。非常に綺麗にまとまっていたけど、やや物足りなさも感じる。作画は酷い。というか、ウォーロックが有罪になるとか、どうでもよくね? ウォーロックにとって、日本の司法なんて鼻くそみたいなもんだろし。

《今後の展望》
魔術的なものなのか、科学的なものなのか、あの目ん玉はUSBみたいなものか。次、竜が出るのね。兄貴か、ウォーロックか、室長か、七月か。兄貴だな。
{/netabare}

10話目「十番目の竜」☆3
{netabare}
ネタバレ回。想像以上じゃないというか、特別な驚きは何にもなかったな。

《今後の展望》
一番大事になるネタバレ回がこのクオリティというのなら、もうこのアニメに伸びしろはないかな~。後2話、ナインVS特7の対決になるんだろうけど、作画が期待できるアニメではないし、これ以上の大どんでん返し(例えば、ボスがナインのトップだくらいの)がない限り、☆3を超えることはないだろうね。
{/netabare}

11話目「11時の戦争」☆3
{netabare}
忍者でホムンクルスだから、特七が家族ってのは謂いな。娘との関係性も素敵。兄さん、わりとあっさり洗脳が解けたな。ボスも、あっさりネタバレ。

《今後の展望》
これ、兄貴がボスを倒す流れかな? 警察だから、殺さないで、逮捕するんだろうけど。
{/netabare}

12話目「ゼロからナナへ」☆3
{netabare}
タイトル、12はどうした? 信仰が強さになる、ということは人間に依存していること。確かにね。でも、なんかあっさりというか、普通にまとめちゃったな。
{/netabare}

総監督 栗山貴行 (アンゴルモア元寇合戦記)

監督 小坂春女(極上!!めちゃモテ委員長・セイント・ビースト など)

シリーズ構成 東出祐一郎(Fate/Apocrypha)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

78.6 2 警視庁アニメランキング2位
機動警察パトレイバー the Movie(アニメ映画)

1989年7月15日
★★★★★ 4.1 (384)
1834人が棚に入れました
すべてが朱に染まる夕暮れ、篠原重工の天才プログラマー・帆場暎一が、バビロンプロジェクトの要となるレイバー用海上プラットホーム「方舟」から投身自殺する。その口元に嘲りの笑みを浮かべながら…これが、すべての始まりであった。時期を同じくして、レイバーが突如暴走する事件が多発、遂に自衛隊の試作レイバーまでが暴走事件を起こす。特車二課第1小隊は、近々正式配備される新型パトレイバー(通称「零式」)に関する研修中のため不在。単独で暴走事件の処理に追われる第2小隊の篠原遊馬巡査は、多発する暴走事件の異常性にいち早く気付いて独自に調査を始め、原因が暴走した機体すべてに搭載されていた篠原重工製の最新レイバー用OS「HOS」(Hyper Operating System)ではないかと推測する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、辻谷耕史、辻村真人、小島敏彦

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「Sightseeing ?」「No, Combat !」by 香貫花・クランシー

今の中高生に是非観てもらいたいシリーズ、『機動警察パトレイバー』の劇場版第1作。

レイバーが突如暴走する事件が多発し、事件の処理に追われる第2小隊の篠原遊馬巡査は、多発する暴走事件の異常性にいち早く気付いて独自に調査を始める。
原因が暴走した機体すべてに搭載されていた篠原重工製の最新レイバー用OS「HOS」(Hyper Operating System)ではないかと推測するが、それと同時にとんでもない事件が起こるが発覚する。

映画公開当時(1980年代後半)は、まだパソコンの普及度が低い時代だったが、その頃から早くも「コンピュータウイルス」に着目し、映画の重要な要素として取り上げた点が高く評価されている。

元々、OVAから始まりその延長上で制作された劇場版ですが、この作品からでも十分観れる内容となっています。
(もし、過去作も観たいなら、旧OVA版をお勧めします。)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

☆近代史を語れるエンタメお手本作品(仮)

■評価
テーマ性  :★★★★★ 5.0
エンタメ度   :★★★★★ 5.0
シリアス度   :★★★   3.0
脚本巧み度 :★★★★★ 5.0
おススメ度 :★★★★☆ 4.5

■ストーリー
レイバーメーカー篠原重工の天才プログラマーである
帆場暎一が不可解な投身自殺を図る。それと同じくして
東京界隈で原因不明のレイバー暴走事件が多発する。
事件対応に苦慮する特車2課であったが、後藤隊長の
暗黙の命により同課の遊馬が単独捜査に乗り出すが
帆場暎一の自殺には恐ろしい陰謀が隠されていた。
1989年劇場版パトレイバー第一弾作品

■感想
本作は劇場版のエンタメ作品としての出来の良さは随一と断言できます。
1989年作品ではありますが、古臭さや前時代を感じるというよりも
近代史を感じるといった方が分かりやすい作品です。

まず本作で一番に褒め称えたいのは、ストーリー構成・脚本と描写の
完成度の高さでしょう。帆場暎一をめぐる捜査の過程で描かれるキャラ達の
心理描写と展開される真相の動線が非常に分かりやすく、視聴している側も
一緒に真相をおっている様な錯覚を覚えます。また予想の半歩先を行く二段
三段落ちの素晴らしいおケツマツもお見事の一言につきます。
押井監督が作ったとは思えない程パトレイバーらしさを保ち、至極の
エンタメ作品に感じれるでしょう。また作中に登場する『サイバーテロ』
『リコール隠し』といった要素は当時よりも現代の方がその恐ろしさを
実感できる点が古臭さを感じさせない要因の一つでもあり、未だに本作を
視聴していない人に薦めてしまう作品です。

そして本作のテーマですが、個人的には『時代への不満と怒り』だと
思います。まず本作の真相の肝は『犯人の動機』になると思いますが
これを考える前に本作が作られた当時の時代背景を少し語っておいた方が
楽しめると思います。
当時1980年代後半は日本は経済大国といわれる程の経済的な発展を遂げ、
時代はバブル時代へと突入していました。そのため湧き水の様に吹き出る
ほどお金が稼げた上に、大枚ばら撒いて昼夜問わず遊び倒し、量産型T式
パンツを見せながら踊り狂うジュリアナ嬢、飲酒運転、高級車の衝動買い
なんてのも当たり前。また日々自覚できるほどの科学・工業・建築技術
が発展した事で古き物(古き良き物も含む)は壊され、物を大量消費し
大量廃棄する事が正義とされ、人も文化も洗練されていない時代でした。
(これはその時代に生きたお父ちゃまにヒアリングして裏をとっております)

この行け行けどんどんの時代で、果てしない欲の追求と無限の浪費生活を
送る日本人に少なからず倫理観への猜疑心、不満や怒りを漠然と感じて
いた人もいたのではないかと思います。おそらく押井監督もその一人だった
のでは??だからこそ漠然としてみえない不満や怒りを、そのまま形を
なさない動機として犯人に宿し、同時にバブル時代の価値観というものを
間接的に風刺したのではないかと考えています。またこの漠然とした時代
への不満と怒りが、明確な形として描かれているのが次作の劇場版パトレイ
バー2になります。

総じて、この100分程度の劇場版作品に色々な要素を盛り込んだ作品であり
作画も含めて褒める所の多い作品です。お時間のある時にでも気軽に
見てみてくださいまし。

でゎでゎ~ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

ペエ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

名作です

間違いなくこの作品は観るべき。
1989年の作品ですが、今観てもまったく古臭くなくそれどころか現在の方が話が理解しやすく感じます。
OSの話が出てきますが、Windowsすら発売していない当時にどれだけの人がこの内容を理解できたのか疑問です。

ロボットアニメとしてのロボット格闘シーンは少なめです。
そういうものよりももっとドラマ性に主体をおいている作品です。
ちなみに、劇場版2作目、3作目とさらに少なくなっていきます。(3作目なんかはさすがにロボット要素が少なすぎですが)

攻殻機動隊のって言えば誰でもわかる押井 守さんが監督をされています。
攻殻機動隊が好きな方ならはまるんじゃないでしょうか

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

64.4 3 警視庁アニメランキング3位
アクティヴレイド -機動強襲室第八係-(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (379)
1797人が棚に入れました
第三次流砂現象によりその一部が泥濘に沈んだ東京。復興作業用に作られた、 高出力・強化外骨格<ウィルウェア>を使った犯罪の増加に対処すべく、警察庁警備局は、 その吉祥寺分室に第五特別公安課第三機動強襲室第八係──通称<ダイハチ>を新設した。 様々な法的制約としがらみに縛られながら、 知恵と勇気と口八丁で凶悪事件に挑む若者達(一部を除く)! 決裁完了、出動せよ!!

声優・キャラクター
島﨑信長、櫻井孝宏、小澤亜李、石上静香、倉田雅世、村田太志、相坂優歌、花江夏樹、大川透、大西沙織、鳥海浩輔、緑川光、大原さやか、山下大輝、黒沢ともよ
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

色々頑張ったが・・・タイバニにもサイコパスにもなれなかった残念作

『コードギアス』の監督を務めた谷口悟朗氏を総監督に迎えて、かなり気合を入れて企画・制作された作品だと思うんですよ、これ。

2011年のヒット作『TIGER&BUNNY』や翌2012年のヒット作『PSYCHO-PASS(サイコパス)』をよく研究して、「今の売れ筋はコレ!」みたいな感じで企画が練られ、それらに続くスマッシュ・ヒットを狙って相当な勢いで制作が始まった作品だなあ・・・という感じが本作の視聴を始めてすぐに私にはヒシヒシと伝わってきました。

・・・が、しかし。アニメ業界は非情!
第1期から何故か思うように人気が出ず、慌てたスタッフが第2期では主人公を{netabare}『サイコパス』風の女性キャラから、より腐女子受けが狙える男性キャラに挿げ替える{/netabare}、という大手術を施してテコ入れを図ったにも関わらず、第2期はさらに悲惨な成績となってしまったそうな(いわゆる「爆死」ってヤツですね)。

何で、こうなった????
(私の見解は、下記の◆視聴メモ参照)

いずれにせよ、作画/演出/設定/音楽の各方面で、これだけ高い水準(※『サイコパス』と同水準で、『TIGER&BUNNY』より少し上だと思います)を満たしながらも、企画されたプロットのほんのすこしのミスが、こんな残念な結果を招いてしまうことの実例として、個人的には見て勉強になった作品でした(人にはお薦めしませんが)。


◆視聴メモ(第1期)
{netabare}
第1話視聴終了時点
・『サイコパス』風のヒロインで、『TIGER&BUNNY』風のバトル・スタイルで、『機動警察パトレイバー』風の作品世界・・・とりあえず掴みはOK。
第3話視聴終了時点
・男の娘アイドルあむちゃんって・・・『しゅごキャラ!』か笑(ナギヒコ?)。
第10-11話視聴終了時点
・ここから大詰めだが、リアル・バトルではなく、システム乗っ取り合戦がメインという点をどう見るか?やっぱりソフト関係に疎い層にはいまいち受けないのでは?と危惧。
第12話(最終話)視聴終了時点
・ラストが意外としょぼく、まさに「大山鳴動して鼠一匹」状態で、これでは評価が余り上げられない(※これでは、『サイコパス』の折り返し回どころか『TIGER&BUNNY』にも及ばない印象)。{/netabare} 


◆視聴メモ(第2期)
{netabare}
第1話視聴終了時点
・花咲里あかり転属!まさかの主人公交代か?{/netabare}


◆期別評価

1st.シーズン  ★ 4.0  (12話)
2nd.シーズン  ☆ 3.5  (12話)
--------------------------------------------
総合      ☆ 3.7  (計24話)


◆制作情報
{netabare}
原作         創通、フィールズ、フライングドッグ
監督         谷口悟朗(総)、秋田谷典昭、福島利規(副)
シリーズ構成     荒川稔久
キャラクターデザイン 佐伯俊(原案)、西田亜沙子
メカデザイン     森木靖泰、谷裕司、鈴木勘太
音楽         中川幸太郎
アニメーション制作  プロダクションアイムズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

====== アクティヴレイド -機動強襲室第八係- (第1期) (2016年1-3月) ======
{netabare}
第1話 コード No.538 ★ 西暦2035年、花咲里あかりのダイハチ配属、銀行強盗捕縛任務
第2話 学園崩壊 ★ 人質(山吹凛室長の妹)救助任務(花咲里ウィルウェア(WW)装着初出動)、ロゴス策動
第3話 アリーナからの挑戦 ★ 男の娘アイドル(神明あむ)ファン暴走 ※挿入歌「ミナクル☆ラッキー」
第4話 旋回空域 ★ 民間機爆破物解除任務、瀬名の同期生・統合自衛隊エリート凡河内みほ登場
第5話 消失のポーカーフェイス ★ ロゴスの指金ギャンブラー、天野円活躍
第6話 夢は、彼方の黄昏 ★ 巨大人型ロボット・バトル(舩坂係長と霞ヶ関博士・元正規パイロット)
第7話 ロングレールライフ ☆ 鉄オタはるか巡査部長の犯人説得失敗、長沼都知事候補不審死
第8話 アルティメイドロンド ★ 統自極秘開発WW(凡河内二尉装着)、瀬名&凡河内共同作戦(爆破物解除)、アルティメイド暴走、統自特殊部隊投入
第9話 ロゴスの名のもとに ★ バードのドッグ(通称フィッシャーマン)抹殺失敗、ドッグ都庁襲撃、ドッグvs.凛
第10話 姿なき征服者 ★★ ミュトス&バード面談、生徒会長・八条司稀(ロゴス・トップ)拘留、ダイハチ解散命令(任務は統自移管)、あかり配属の真相、ロゴスの「国家公共統合情報基盤(通称オロチ)」乗っ取り
第11話 ジャパン スタイル ★ 非常事態宣言発令、バードの凜挑発、ミュトス&ダイハチの「ロ」争奪戦、ミュトスの全システム掌握
第12話 誰がための秩序 ★ 最上位権限争い、バードのミュトス裏切り・国外逃亡、ミュトス身元特定・投降{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)10、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0

OP 「Golden Life」
ED 「透明な夜空」


==== アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd. (第2期) (2016年7-9月) ====
{netabare}
第1話 西から来た男 ☆ ダイハチの新体制(エミリア&まりも配属)、スナイパー瀬名復帰 ※挿入歌「なにはなくとも」
第2話 果てなき復讐者 ★ 記憶移植事件(元警察官の復讐、黒騎救出)
第3話 天使と壊神 ★ ダイク花咲里警部への支援要請、フィンガーズ出動 ※挿入歌「なにはなくとも」「戦う怒龍號の歌」
第4話 再びのミュトス ★ ミュトス(巴弥 ともひさ)の操作協力、バード(八条司稀)の帰国
第5話 利するは誰か ☆ 陽の同級生の地下アイドルと反体制派大学生、黒騎の傷 ※挿入歌「ミヴ♡ドリーム」
第6話 逆襲のルドラ ☆ 特撮怪獣映像監督と瀬名の交流
第7話 絶対ピーピング宣言 ☆ 海水浴・水着回
第8話 異邦人は風のなか ☆ 流砂地区と不法移民、カルパヌパ公国への強制送還
第9話 第八係 出撃せず ☆ 高層ビル建設抗議デモ、稲城都知事のダイハチ出動中止指示、仕組まれた一連の騒動・稲城都知事とバードの繋がり(ミュトス指摘)
第10話 訣別の宴 ★ 稲城の凜への2回目プロポーズ、教会の稲城問い詰め、バード死亡?
第11話 偶像の夢 ★ 東京都市サミット開幕、稲城都知事の長沼議員殺害証拠映像公表、衛星落下
第12話 素晴らしき日常{ ★ 黒騎宇宙出撃、衛星破壊、バード逮捕{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)6、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「セルリアンスカッシュ」
ED 「Field Trip!!」

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

2期があったってことは、それなりに面白い作品だったんだろうな。

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルは、近未来SFフィクション。

監督は『無限のリヴァイアス』『スクライド』『プラネテス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などの谷口悟朗さん。

しかもオリジナル作品ということで、かなり期待していたことが裏目に出たというか、自分が期待していた作品(攻殻機動隊みたいなやつ)とは違い、途中で切ってしまいました。が、今振り替えれば、そこまで悪い作品ではなかったような、そうでもないような(笑)

まあ、気になったら観てみても良いと思いますよ。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(4話まで)】
{netabare}
う~ん、パトレイバーとか大好きなんで、好きなジャンルではあるんですが。シリアスにしたいのか、ギャグにしたいのか。

いや、ギャグなんだろうね。

なんとなく、素材に合わない味付けの料理を食わされてる気分。マグロの刺身をケチャップで食う違和感というか。素材に合わないトリッキーな味付けは、名作に化ける可能性もあるけど、大抵はおいしくないわけで。名前負け、というか、タイトルで期待(内容を予想)し過ぎた私が悪いのかもしれません。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
タイトル通り。期待とは違う。そんだけ技術が発展してるのに、容疑者を縄で縛るとか^_^; 胸を強調したいだけに見えて、不快。

2話目
何が何やらの間に事件解決。キャラの説明回かな? このテクノロジーの時代の超進学校なのに、本を裸で束ねて持ち歩くって、明治時代か(苦笑)

3話目
なんとなく事件がおき、なんとなく事件が解決してる感じ。(利用されているだけとはいえ)犯罪者に魅力がないんだよね。警察側も、チャライだけで格好よさがない。次につまんなかったら、申し訳ないけど、切りかな。

4話目
首都圏の迅速な対応として、指揮車両(電車)はおもしろいが、普通の電車を止める手順や場所が大変そう。普通に空からの方が良くない? 途中までは面白かったが、やはり雰囲気崩したか。まっ、これが目指すべき作風ってことね。3話目まてよりは面白かった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

さくらす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

キャラに魅力を感じず、話もつまらない。

自分は谷口悟朗監督作品が大好きです。
この方が絡む作品は必ず視聴するようにしていますが、どうもここ数年微妙な出来のものが多く、、、というところです。

で、いきなり結論ですが、ものすごくつまらないです。
これがラノベ原作で、名前も知らない監督さんなら「はいそうですか」で済むんですが、谷口作品なんです、これは。

何がつまらないって、登場人物がどいつもこいつもどこか別のアニメに出演してるんじゃないの?ッて感じのテンプレキャラばっかり。
ストーリーも抑揚に欠けていて、一体どこに落とし所を求めているのかさっぱりわかりません。(これ本当に谷口さんが関わってるのか???)
これで谷口ブランドが冠されてなければ、間違いなく三話切りです。

これから急にストーリーが盛り上がって、二期にかけて凄まじく面白くなってくる。。。。。事を切に期待しています。
(そうして、感想を書き直したいです)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

71.7 4 警視庁アニメランキング4位
機動警察パトレイバー(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (280)
1660人が棚に入れました
時は1999年。社会は作業用ロボットことレイバーで発展を遂げる一方、レイバーを使った犯罪も多発。警視庁は対レイバー用の特機パトレイバーを準備した。レイバー小隊である特車二課第二小隊へ配属された婦警の泉野明は、パトレイバー・イングラムに“アルフォンス”と命名する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、よこざわけい子、合野琢真、鈴置洋孝、土師孝也

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

暴れまわるザ・ライトスタッフ(あっ軽い人々)。

正直ガンダムより好きです。
従来のロボットアニメが立ち向かってきたリアリティではなく『リアル』な小型ロボットという本懐をなしとげた。子供向けのトリコロールともおさらば!!
近未来(だったw)この世界ではレイバー(労働者)の名の通り、ただの建築、土木機械である。
銃も熱を出すような武器も持たない。
ファイナルファイトばりにそこらへんの角材や鉄パイプを手に襲ってくる。
あと飲酒運転ww痴情のもつれ・・。
それらを仲裁、取り締まるためにパトレイバー(特殊車両2課 パトロールレイバー中隊)が存在するのだw。


玩具とした場合の販促面、人物と一緒に映したときの映像的な問題もあり主役機は8mクラス。手足は人間のように、腰は細く。だそうだ。
OVAなどでは電線や歩道橋に四苦八苦する姿が自虐と皮肉をこめて描かれる。人型である理由も劇中でも『かっこいいから』だからね。警察は正義の味方ですみたいな・・。


かなり明確な操縦方法、メンテ(どこまでやられたらメーカー整備とかある)方法やらレシプロ補助発電、電動式の駆動システム、各部のアクチュエーターや軽量化のためのFRPのペラペラ装甲、果ては道交法の車両としての設定(股間にナンバーがついてる・・)までとにかく細かい。
普段は肉眼で作業できるようにコクピットが上下に移動するのも強度と整備性はどうなの?なんていわずに、実用的かっこいい。実際旧式、量産タイプではオミットされる機種も。


一番の功績は80年代当時、コンピューターではなく、OSという言葉を用い、ソフト(OS)、ハード(機体)と呼称したことかと。
操縦技術は元より、個人の操縦のクセや好みを覚えさせて、OSをちゃんと育てないとせっかくの最新、高コスト機体も活かしきれない。逆にどんな優秀なOSを入れても対応できるくらいに機体がよくなければ意味がない。ボトムズで少しでたけど、これはそれまでのロボットアニメにはなかった。
そして歩行型の乗り物は酔ってゲロを吐く。。

で・・ここまで詳細に設定をつくっておきながら、動きは非現実的にド派手でコミカル。作業用レイバーは石原がとび蹴りしてくるレベルのディーゼル黒煙を巻き上げつっこんでくる・・。
なんとも粋な作品。


サンデーの漫画版はコミカライズ云々ではなくて漫画もアニメも原作なんです。
ゆうきまさみ自身が原作グループのヘッドギア立ち上げメンバー。

鉄人28号のオマージュ、黒いレイバー事件をメインストーリーとして基本的に1話完結、ボトルショーばかりのオムニバス形式でお話が進みます。

個性的なキャラクターが織り成す警察官(おまわりさん)公務員wとしてのロボットアニメ、新社会人の青春群像劇、コメディ、ドラマ、ミステリー。。。
そう踊る大走査線はこれかれレイバーをとったものなんです。
偉大なネタ元の逮捕しちゃうぞ への感謝の気持ちも忘れない。パトカーが・・トゥデイw。
後藤隊長曰く、隊員としての日々は部活動みたいなもん。らしい。いつかはオトナになってそれぞれの道へってことかな。
だれでも楽しめる作品なので興味ある方はぜひ。

一番好きな話は押井守の『特車二課壊滅す!』です。
14話の後藤隊長の拡声器での台詞も最高。
パト2も含め、やっぱり後藤隊長が理想の上司だなぁ。。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

ゆきだる丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

二足歩行ロボットは乗り心地が悪い

当時、ちょうど今頃「2000年~」の未来を設定として始まったアニメ。
ドラえもんとかアトムみたいに空飛ぶ車や空飛ぶロボット、ハイテクっぽさが一切無く「10年後ってこんなもんだよな~」的イメージを醸し出した作品です。

・乗り心地が悪い
・空飛べない
・免許が必要
・金食い虫
・海に潜れない
等々、ロボットアニメとしては珍しくミラクルの少ない現実味のある内容。

オチこぼれ、はみ出し者なお巡りさんが「レイバー」と呼ばれるロボットで犯罪を取り締まる感じのお話。

現実的にあり得そうなテクノロジー感が大好きです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ぶっかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

特車2科は永遠

これのせいで、とゆうかおかげで私にとってロボットとはガンダムでなくパトレイバー
何が面白くて何が面白くないかの判断基準は、未だにこの作品を軸に考えている程

フィクション全般は、至極勝手に自由に物事を進めていて、制約は自ら作るしかない。
作り手の責任とでもゆうんでしょうかね
規制することでジレンマが生まれ物事が交錯する
規制は世界観や設定であり、交錯するジレンマを魅力的に見せるのが登場人物です
そこにデザインや演出・ストーリーを加えさらに磨き上げたものにこそ、秀逸であるとゆう評価はなされる
だから、その責任が感じられない作品は評価できないと私は思っています
そう言う、あくまで自分にとって面白いと思うモノの根拠が何であるのか、に答えを出してくれた作品です

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

70.4 5 警視庁アニメランキング5位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (171)
903人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

陸自クーデター事件込みの《警察組織のリアルロボットもの》

同じ陸自クーデターものの『ガサラキ』のレビューを上げているので、それとの比較で、

①同じく、リアルロボットものアニメであり、
②題材として、自衛隊クーデター事件を扱っている作品

・・・ということで、本作のレビューも併せて上げておきます。

◆総評

WIKIPEDIAによれば、監督の押井守(おしい・まもる、1951年8月8日-)氏は、東京都大田区大森出身、東京都立小山台高等学校を経て東京学芸大学教育学部美術教育学科を卒業。2008年度から2009年度まで東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授を務める。日本SF作家クラブ会員。

→つまり 1970年(昭和45年)11月25日に起きた作家・三島由紀夫氏の自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)東部方面総監監禁・自決事件の直撃世代(事件当時、押井守氏19歳。なお本作の脚本を担当した伊藤和典氏は15歳)。

・・・ということで、本作でも、その後制作に携わることになる『攻殻機動隊 2nd G.I.G.』(ストーリーコンセプト担当)でも、自衛隊や内閣組織内部からの政府転覆(=クーデター)未遂事件を変な執着を持って描き出す作風にひとつの特徴がある方のようです。

この初期OVAを総評すると、

(1) 1988年という制作時期を考えれば、とくに作画や演出の面でかなり丁寧で良質な作りの作品であり、
(2) また、中途半端な謎テクノロジーをロボット側に混入させていない点で、最も文字通りの意味での「リアル・ロボット」作品といえると思いますが、
(3) その一方で、監督(押井守氏)及び脚本家(伊藤和典氏)が、共に全共闘世代(ないし三島由紀夫自決事件世代・ベトナム戦争世代)ということで、シナリオにある種の臭みが漂う点は留意しておいた方がいい作品

・・・ではないか、と思いました。

※なお『機動警察パトレイバー』シリーズは、本作を第一作として、この後さらに、(1)長編TVシリーズ(全47話)、(2)続編OVA(全16話)、(3) 劇場版(全3作) が制作されており、そちらの方もいずれレビューしてみたいです。


◆制作情報
{netabare}
原作         ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督         押井守(第1-6話)、吉永尚之(第7話)
シリーズ構成・脚本  伊藤和典
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン  出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色眼鏡の功罪

アニメ版パトレイバーの原点という事で、このシリーズ好きなら参考に見といてもいいかもです。
因みに当時の評論家はボロクソに言ってましたw








以下は作品とは関係ない話で読んでも不快だろうから隠しときます。
{netabare}私、パトレイバーって発表当時は好きじゃなかったんですよね。
なんでかというと、パトレイバーが世に出る前に士郎正宗に出会ってしまったから。
べつに関係なくね? と思われるかもしれませんが根がガキだった私には大有りでした。
究極超人あ~るは読んでたので、ゆうきまさみの漫画は嫌いじゃなかったんです。
が、たまたま買った初期作品集にチラッと大々的に発表される前のパトレイバーらしき絵が混じってたんです。
別に今にして思えばその時点でアニメも漫画も企画は固まってたんでしょうが、幼くて馬鹿な私は勘違い。
士郎正宗の路線、パクリやがった ってね。

ガキだからそう思いこんじゃうと、冷静に作品の出来不出来なんて判断出来なくてね。しかも、アニメ化の第一弾だったコレが4話までパロディ路線なもんだから意味もなくムカつきましてね。
(5・6話も天皇のいない八月のパロディとも言われてますが)
まぁそれでも、当時のアニメとして注目度は高かったから目は通しましたけどw

だから劇場版見たのも親しい友人が猛烈に勧められたからでした。
流石に劇場版の出来見たら黙らざるを得なかった。士郎正宗の受けそうな要素だけパクるなんて志低い作品じゃないの理解出来ましたしね。

こんだけ作品が乱発されるアニメの現状でいけば、どこかで見たこと有るな~とか何かと似てる~とかって状況増えてもしょうがないと思うんですよね。
そもそも原作付ならば、話の筋自体は原作の出来を問うべき話であってアニメ自体はその見せ方・演出で勝負するしかない訳で。

それはアンタの観方だろ って言われるの目に見えてますが、なんかこき下ろさんが為に書いてねえ?ってヒドいレビュー見ると作り手側がちと気の毒で。
まぁヌルい評価で甘やかす事の方が罪 と言う見方もあるでしょうが・・・ {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OVA業界の先駆者

一本1000万円で作れば採算が取れる。
これが初期パトレイバーのコンセプト。
以後OVAの黄金期の始まりです。
パイロット版にちかくまじめな話なのにコミカルな要素が強い。キャラもほんのすこし破天荒で方向性を模索している感じがする。
個人的に一番荒削りで好きかもしれない。
ストーリーは秀逸で初期シリーズだけでしっかりと収まりきっています。パロディを多様しているのですが・・言われなきゃきがつないようなネタばかり・・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

75.9 6 警視庁アニメランキング6位
名探偵コナン(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (756)
4068人が棚に入れました
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺す為に組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追う為に、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。コナンは父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追う為、探偵として事件を解き続ける。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、緒方賢一、高木渉、大谷育江、岩居由希子、林原めぐみ、茶風林、湯屋敦子、井上和彦、千葉一伸、堀川りょう、宮村優子、松井菜桜子、田中秀幸、島本須美、高島雅羅、堀之紀、立木文彦

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大人気推理アニメ

私が大好きなアニメの一つ。
難易度の高いミステリーとトリック、魅力あるキャラクターの活躍、手に汗握る展開とアクション、かっこいい名言、雰囲気を十分に盛り上げてくれる音楽、恋愛やギャグ要素など、どれをとっても申し分ない出来です。
矛盾や強引な設定が多々あって突っ込みたくなる時もありますが、それを指摘するとアニメが成り立たなくなるのであえて考慮はしませんが・・・。
また長い間このアニメが続いているのでさすがにマンネリ化を感じる事もありますが、黒の組織が絡んだストーリーになると緊張感満載のハラハラ感が楽しめます。
謎が謎を呼び、私の予測を外れた展開や衝撃的な展開は早く続きが気になりもう目が離せません。
なかなか黒の組織との話が進まないところが欠点ですが、進んでしまうとこのアニメが終わってしまう感もあるので、いつまでもこのアニメを楽しみたいファンにとっては微妙なとこですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

molecule さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

八方美人で人気者の長寿アニメ凄い

犯罪モノって現実的な素材であるだけに解きほぐ機構を固めておけば発展は無限…なようで、流石に連載十数年も超えるとキャラの使い回しが利かなくなって当然か。
事件なんて幾らでも数起こせるけど、主目的がそれによって引き出される常連キャラの内部ストーリーと見るアニメの方法論で限界がないわけない。
ただその見方を歓迎する要素が、引き出しの多い題材→話数の膨大なことによって、物語世界に引き籠っていられる期間が長いという利点を生んでクオリティの瀕死なことをファンの目から庇ってる。

実際TVオリジナルストーリーに限ればもっと遥に早い段階で退屈なものに落ちていたし、劇場版はシナリオの浮き沈みはあるものの完全に爆弾に依存しはじめたのは題材と媒体の宿命かな。

しかしほとんど本筋(黒の組織)の解明に引きずられてるだけの興味を、それでも繋ぐだけの牽引力のあるキャラってそうはいない。リアリティとファンタジーと、ここまで扱い易いバランスの「人」は他の分野には生めないだろうな。物語っていうのはストレスだから、このキャラクタの万能ぶりこそ神だね。

大人のファン層と子供、どっちに向けても愛想が良くて八方美人で人気者の長寿アニメ凄い。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

チヒロ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつの間にか、工藤新一よりも年上になってしまいました。

コナンを観始めたときは、まだ中学生でした。

そして新一の年齢を過ぎたあたりで、歳をとったなぁと感じました。


昔は灰原さんが大人の女性に思えましたが、今やただの研究施設に勤めるスレたOLに思えてしまいます。

コナン君はいつになったら工藤新一に戻れるのでしょうか?

そしていつになったら観終わったの棚に移動できるのでしょうか。

ここまでの道は険しく、未だに観続けてはいますが、さすがに全話観ているわけではなく、そろそろ観終わったの棚に入れたいなぁと思っている今日このごろです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

65.0 7 警視庁アニメランキング7位
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 (レクイエム)(アニメ映画)

2006年4月15日
★★★★☆ 3.7 (250)
1554人が棚に入れました
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの少年探偵団や蘭たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

探偵が集まります

本作は記念すべき第十作で、原作者の要望もあり、全レギュラー出演のオールスター作品となっている。
また、活躍は小五郎、コナン、平次などがメインで、蘭や少年探偵団は活躍しないと言っても過言ではない。
また、円谷光彦役の大谷育江が休業したため代役として折笠愛が光彦の声を演じている。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

部屋にはコナンと小五郎だけが残った。高田がリモコンを操作すると、顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら、全員のフリーパスIDを爆破する。」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、一度ミラクルランドに入り再び出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。見せしめとして、小五郎の顔なじみの竜阿茶の爆死シーンがモニターに映し出される。依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、レッドキャッスルホテルを飛び出した。

捜査の過程で、コナンは服部平次、白馬探、怪盗キッドらに遭遇する。平次と白馬もまた、爆弾付のIDを付けられてしまったのだ。さらに、怪盗キッドは最近何者かに命を狙われており、その関係で中森警部ら警視庁捜査二課の他に、横溝重悟ら神奈川県警捜査一課も動いていた。

依頼人の正体とその目的、依頼人が解決を迫る事件の真相、怪盗キッドの命を狙って暗躍する怪しい影。様々な謎が絡み合う事件に、探偵たちが一丸となって挑む!!果たして探偵たちは、制限時間内に事件を解決して大切な人たちを救うことができるのか!?
{/netabare}

本作は推理よりもサスペンス要素の強い作品だったが、探偵たちが協力して捜査している点は良かった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

BGMの迫力がすごい!

~ストーリー~
省略。

~感想等~
コナンの劇場版第10作目です!

作画にムラがあり、綺麗なところはほんとに綺麗なんですけど、汚い部分がところどころありました。

約2時間という長編でしたが、ストーリー構成は結構良かったと思います。

この作品でも気になってしまったんですが、バイクで階段を昇るのはやめてほしかったです^^;

全体をとおして灰原の台詞がおもしろかったです!

また、今回はキッドが活躍してくれてよかったです。

登場人物がやたらと多かったのもこの作品の特徴だと思います。

ラストで事件が解決したと思ったらまだハプニングがつづくというのがありきたりではありましたが、ハラハラする感じがあってよかったです!

他の作品と比べるとBGMに迫力があり、臨場感があったと思います。

コナン映画ではけっこう良作だと思います。

以下は観終わった方

{netabare}
ラストで灰原がげんたに言った言葉が衝撃的すぎて笑ってしまいました。

「動くと死ぬわよ!」
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

目暮警部や阿笠博士を筆頭に…各キャラに見せ場がある記念すべき劇場版10作目

登場キャラは、コナン、蘭、毛利小五郎、平次、和葉、園子、阿笠博士、灰原哀、歩美、光彦、元太、目暮警部、白鳥警部、佐藤刑事、高木刑事、千葉刑事、妃英理、遠山銀司郎、大滝悟郎、横溝重悟、中森銀三、白馬、怪盗キッド…etc.

 記念すべき劇場版10作目ということで、本当に多くのキャラクターを登場させています。結果、内容はやや薄味になってしまっているのですが、各キャラクターに見せ場をできるだけ多く作ってあげようという努力が感じられて、個人的にはお気に入りの作品です。

 やっぱり平次&和葉やキッドが出るとテンション上がりますし、私の大好きな石田彰が声を担当する白馬の出演もうれしい…。メインのゲストキャラの声が古谷徹と平野文とか…豪華ですし、やっぱり演技が巧くて安心して観てられるゲスト声優の方が良いですね。

 内容としましても、犯人の目的が不明で、謎が謎を呼ぶ展開…最近のコナン映画と比べると地味なのは否定できませんが、こういう推理していくコナンが好きな私には大満足です。
 推理するコナン映画がまた観たいなぁ…。

以下、ネタバレ付き感想。
{netabare}
 先ず、小五郎も妙に格好良かった気がします…弱気になるところも、さりげなく状況を目暮警部に伝えるところも…。(またキッドが化けてるわけではないかとやや疑いました。)
 また、平次やキッドの主役級の活躍。ファンとして嬉しいです。

 でも個人的にこの映画で最も格好いいと思ったのは、阿笠博士と目暮警部だったりします…。
 少年探偵団が爆弾によって最後を迎えるかもしれない瞬間に迷いもせず「子供達だけにしとくわけにはいきませんからな」っていう阿笠博士に「そうだな」と答える目暮警部…渋すぎる…泣きそうになりました。黒幕だなんて噂もあった博士ですが、子供たちへの愛は間違いなく本物ですね…。
 実際、時間が残りわずかになってから、二人は他の若者たちを追っ払って子供たちのところに向かいます。明るく「今日は楽しかったかい?」と子供たちに聞く阿笠博士…渋すぎる…。他に唯一事情を知っている白鳥警部も指示に逆らって子供たちの元へ…出世したのも納得の彼の人情の厚さを感じさせます。ここら辺のシーンが特に好きだったなぁ…。

 ただ、肝心の事件については、コナン・平次・白馬(キッド)という豪華三人組が解くには簡単すぎるもので、事実警察が既に見当を付けていた「探偵のいらない事件」でした。麗子が西尾を殺したという警察の見解が愛する麗子を死に追いやったと考えた伊東は、無能と感じる警察にではなく、優秀な探偵達に自分が西尾を殺したことを証明してもらおうと考えました。
 結果的には警察の見解である「西尾殺しは麗子によるもの」という判断が正しかったという皮肉なオチです。
 こういうオチとかは大好きなんですが、伊東の最愛の人が自分であるというのは正直違和感が…。こんなに手間をかけて調べさせてることから、「麗子への強い執着」ってものをヒシヒシと感じられるのに…それを上回る自己愛の持ち主だったとは…。確かに自分の計画が崩れただけで仲間を殺そうとしたんだしなぁ…。古谷徹の好演もあってなかなか面白い犯人だった気がします。

 最後に、白馬がキッドだと終盤まで気付かなくて、そこも面白かったです。園子がIDを無くしていたのがフラグだったとは…。白馬が付けていたIDは爆弾のついていない園子の普通のIDだったのですね!(ペンキで気づいた。)なかなかうまくできてる作品だと思います。
 B'zの曲も良いですし、あまり良い評判ではない気もしますが、個人的にはコナン映画で屈指の力作の一つだと思っています!観ていない方は是非阿笠博士の渋さを目当てにでも観てみてください!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

69.3 8 警視庁アニメランキング8位
バビロン(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (369)
1129人が棚に入れました
「その啓示は、静かにそっと訪れる―」東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?

声優・キャラクター
中村悠一、櫻井孝宏、小野賢章、M・A・O、堀内賢雄、興津和幸、宝亀克寿、置鮎龍太郎
ネタバレ

みゃー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

胸糞アニメの一言で切り捨てるにはもったいない

野崎まどによる小説原作、原作は未読
あらすじはネタバレになるので割愛

真っ先に申し上げたいのはこの作品、気軽に知り合いに勧めるのは絶対にやってはいけないということです。

多くの人は言います。
ただの胸糞アニメじゃねーかと。
見て損した、時間を返せと。

たしかに気持ちはよく分かります。
広げた風呂敷をことごとく置き去りにしてしまうわけですから。

そういう部分が苦手な人は絶対に見ない方がいいです。
でも好きな人はどんどん引き込まれると思います。

演出も秀逸ですしメインキャストによる怪演には圧倒されます。
{netabare}特に7話にはそれらがふんだんに詰め込まれていたと思います。{/netabare}

興味のある方は道中で感じる自分なりの主義や主張は一旦脇に置いて、純粋にサスペンスアニメとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに原作は未完なので早く続きを出してほしいものです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪の凡庸さについて

原作野崎まど、REVOROOT制作。

東京地検特捜部の正崎善は、
製薬会社日本スピリの新薬アグラスを巡る、
不正事件を追ううちに奇妙な書面を発見する。
{netabare}紙一面を埋め尽くすアルファベットの「F」、
血で書かれたその書面が物語を急展開させる。{/netabare}
緻密な物語と絵が知的好奇心を刺激します。

徐々に明らかになる不可解な人物関係、
{netabare}不審な関係者の死に繋がり始める政治家の影。
その政治の世界では開発発展が進む、
東京都西部を統合した新域域長選挙が始まる。{/netabare}
政治家による性接待も描かれ、
なかなかに引き込まれる演出である。

秀逸なのは不思議な女性の存在だ。
魅惑的なその容姿に私は虚無を見ている。
彼女の存在が物語の鍵を握ると予言しておこう。

最終話視聴追記。
原作と違った結末にどこも否定が多い。
{netabare}とにかくCパートが余計な混乱を生む。
謎は依然として謎のままである。{/netabare}
善と悪の課題の細部にもっと早く切り込み、
対話の先に議論を深めて欲しかったですね。

{netabare}生物の遺伝子は極めて利己的に振る舞う。
これぐらい勢いで言って良いのだから。{/netabare}

悲しみ半分、しかしもう半分は、
翌週を楽しみにしていた私もいました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ばびょろ~ん

原作未読


最終回終了後Amazonレビューが荒れたらしい。
これリアタイだと7話までやって翌週から再放送回スタート。11/18をもって8話リスタート12/30まで1か月以上足踏みするという斬新さ。結局翌1/29にフィナーレを迎えた全12話です。
秋期出遅れた私にとっては皆さん方とほぼ同時期に迎える唯一の作品でした。

サイコスリラーとかホラーサスペンスに分類される本作。
現実世界寄りの実写映えしそうな作品です。そして本作に出てくるキャラの一人。ゆきのさつきさん演じる“曲世 愛(まがせ あい)”がこれがもう強烈な個性を放ち魅了されます。この彼女一人をもってキャラ評点満点を与えて良いくらいの逸材。
ゆきのさつきさん存じ上げない方でしたが、ベテランで憑依型の演技をされるとか。その評通りの怪演でした。

これからの方向けには以上です。
荒れたということは裏を返せば感情が揺さぶられるストーリーをたった1クールで楽しめるということになります。キャラは強力っす。


なんかあれみたいです。
朝ドラきっかけで結ばれてイクメンイメージで好感度保ち早数年。
{netabare}※ここまでが第7話。最終話手前って話もあり。{/netabare}
しかし蓋を開けたら「誰のおかげで(怒)」「奥さんかわいそう」「とにかくサイテー」のフルボッコ。
{netabare}※最終話の畳み方でミステイク{/netabare}

パブリックイメージが良ければ良いほど明るみになるあれやこれやでものすごい反動がくるあの感じ。
前半期待値との落差で「かわいさ余って憎さ百倍」的リアクションが大半を占めてしまいました。一方で「そこまで言わんでも」といった立ち位置も理解できます。
置き換えると我々視聴者は当事者ですからね。奥さんの気持ちになってどうジャッジするかってことなのでしょう。


なお、、考察はしかけといて止めときます。

 {netabare}“匿名動画少年の家族構成はさすがに事前に調べるもんだろうよ”{/netabare}

どシリアス物語なのにしょうもないアラが見える箇所複数。

 {netabare}“冒頭に自殺薬を巡るetc持ってきてフェードアウト”{/netabare}

広げた風呂敷を畳めず、結論を導くパーツが揃わない。

自由闊達すぎる作風なので、あまり自分の頭が整理仕切れてないというのがその理由です。
わりと好きな作風でしたのに。そのため月日が流れて復縁を迫られたら断れる自信がありません(適当)。




※オマケ

■いや~その場所はw

1.{netabare}ANAインターコンチ@溜池
:第1話で文緒が尾行して突き止めたホテルはリアルでもなじみ深い場所です。確かに政治家の利用は多い場所でよく見かけますね。官邸も近いです。{/netabare}

2.{netabare}同じく1話で出てきた病院
:そのモデルの病院でこの間手術して入院して現在通院中なんですけど(笑)
:麻酔で昇天しちゃってとかマジ勘弁っす 
:これから処方箋注意深くチェックすることにします{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2020年1月   

------


2020.02.01 初稿
2020.07.17 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 58

63.0 9 警視庁アニメランキング9位
WXIII 機動警察パトレイバー(アニメ映画)

2002年3月30日
★★★★☆ 3.5 (123)
496人が棚に入れました
東京湾沿岸で、レイバーを狙った奇妙な破壊活動が続く。その捜査の途中、湾岸に浮かぶ備蓄基地で人間を食い殺す“怪物”に遭遇。この怪物がレイバー連続襲撃事件の犯人なのか…。

声優・キャラクター
綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾、森田順平、池田勝、冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、郷里大輔、大林隆介

ジョニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

パトレイバーとは別

私はパトレイバーを観た事ありませんが(というより観る気がない?)、この作品はとても面白かったです。
正直、本編で登場するキャラクターはほとんど出てこず、主人公もパトレイバーとは無縁の普通の刑事さんです。
そんな作品をパトレイバーとして上映したのですから、元々のパトレイバーファンとしては納得できる人も少ないのは当然ですが、まったくゼロの状態から観る事が出来た私としては、未だに印象深い作品として残っています。

本編の笑える雰囲気は一切無く、終始シリアスな雰囲気で物語が展開されていきます。
クオリティは劇場版という事を考えても非常にレベルが高く、派手なアクションは少なくとも人狼や攻殻機動隊並みの水準と言ってもいいです。(キャラデザも同じく)
先に述べた通り、終始シリアスな雰囲気という事で結末は、何とも言えない悲壮感のある終わり方です。
これについては人それぞれ持つ感想も異なると思いますが、私は『これは、これで正解なんだろう』という感想で、ちゃんと納得できましたね。。
タイトルのWXⅢなんですが、これはウェポン13と読み、これがこの作品で起こる怪奇な事件の最大のキーポイントとなり、物語を大きくけん引していきます。
言ってしまうと、その事件というのは殺人事件のようなもので次々と人が死にます。
なので一部グロいシーンもありますが、それもこーいったシリアスな作品の良さでもあるので、それも覚悟の上でご覧ください。
個人的にとてもお気に入りの作品なので是非観てほしいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

世界観が共通のスピンオフの別作品。

2002年3月30日公開。W/XⅢウェイステッドサーティーン。
漫画版の「廃棄物13号」をモチーフにした作品。

特車二課の面々は脇役となり、事件を追う刑事達が主人公。

ある日、東京湾に輸送機が墜落する。その後湾岸の各所で
何者かによってレイバーが襲撃される事件が連続して発生。

警視庁城南署の刑事、久住と秦は聞き込み捜査を進めるが、
墜落した輸送機周辺の不審な点を突き止めようと動く・・

その後、車に乗ったカップルの惨殺死体が発見される等を
切欠に大きな事件に発展していくという物語。(wiki抜粋)

廃棄物13号(WXIII)とは・・何なのか・・


このシリーズでは、人が死ぬ描写を排除する傾向にあり、
惨殺死体云々の描写がある可也異色の作風になっている。

メインキャストは完全オリジナルの地味な新キャラ。

シリーズのメインキャラ数名が「ゲスト」として出ている。
全くの別作品と感じた・・刑事モノの完全なスピンオフ。

本当に「申し訳程度」にパトレイバーが登場する。


非常に地味で華がなく、泥臭い感じの刑事物で、テンポ
も悪くキャラに個性や魅力を感じ難い・・

悪い意味で日本的な芸術作品風の演出が目立つ・・台詞
と音楽と背景音や効果音のバランスにも可也疑問がある。
故意に狙った演出にも感じるけど・・台詞だけ異常に
小さい。急に音が大きくなる。描写に抑揚がない分を
音声のピーキーな振り分けで煽って誤魔化してる感じ。


公開時のコピー「この作品はパトレイバー3ではない。」
「第三のパトレイバーである」?いや・・可笑しいでしょ?
パトレイバーじゃない・・機動警察でもない?
WXIII 機動警察パトレイバー?タイトルは釣りに近い。

WXIII 機動警察パトレイバー番外編・・又は・・

「ウェイステッドサーティーン」番宣の謳い文句に
「機動警察パトレイバー・スピンオフ作品」とするべき。


担当刑事が警視庁警備部内の特機部隊とは別の警備部の
刑事にしないと・・駄目でしょ・・警備部の捜査班とか。
所謂派手な特車ではなく、同じ警備部の地味な部署風に
するとか素人でも思うでしょ・・連載モノじゃなく単発
の劇場版映画なんだから・・

機動警察パトレイバーってタイトル入れちゃうなら・・
シリーズのサブキャラを主人公にしないと無理だろ・・

作品自体は前述道理で退屈だけど、そう悪くはない。
演出をハリウッド風にすれば一般の人は喜ぶだろう・・

台詞的にはレイバーの技術に関する台詞なども多数ある。
青島も他のどのサブキャストも出ない「踊る大捜査線」と
同様の「科捜研の女」を合せて、リアル追求で現職刑事を
主役に据えた感じのリアルドラマ仕立ての作品。


韓国映画「グエムル-漢江の怪物-」は本作と類似点が非常
に多く、盗作疑惑が指摘されたらしい。(wiki参照)


久住 武史(綿引勝彦)本作オリジナルのキャラクター。
警視庁城南警察署に勤務する中年の刑事。

秦 真一郎(平田広明)本作オリジナルのキャラクター。
久住と同じ城南署捜査課の刑事でペアを組んでいる。

岬 冴子(田中敦子)ニシワキセルを発見した西脇博士の娘。

岬 一美(鈴木里彩)冴子の娘。小児性の癌で闘病中。

栗栖 敏郎(穂積隆信)東都生物医学研究所の所長。

宮ノ森 静夫(拡森信吾)岬冴子の同僚研究員。

石原 悟郎(森田順平)自衛隊の一佐、

後藤 喜一(大林隆介)警視庁特車二課第二小隊隊長。

ディレクター(Paul Lucas)大柄で髭を蓄えた外国人。

同時上映は下記のうちのどれかⅠ作品。
第1話 吼えろ リボルバーカノン!
第2話 あヽ栄光の98式AV!
第3話 特車二課の秘密!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

パトレイバーと思って見なければ・・・?

パトレイバー1と2の押井パトレイバーの人気には全く及ばない本作ですが
映画としてみれば、実は一番出来が良かったりします
終始シリアスでリアリティに溢れた展開。
脚本、演出、作画どれをとってもハイレベルで
パトレイバーの世界観を緻密に表現出来ている良作です

しかし、パトレイバーのメインキャラがほとんど出てこないし
完全にパトレイバーと名付ける意味がない作品w
それにハリウッドのモンスター映画とかなり似た内容になっているし、
(それらの駄作に比べればかなりクオリティは高い方だけど)
テーマ性自体も従来のモンスター映画とさほど変わらない。
娯楽作品としても中途半端な出来なので
映画マニアぐらいにしか受けない作品なんじゃないでしょうかw

パトレイバーのOVAだったかTV版だったか忘れましたが
一応原型となるモンスターものの話はありますけどね

良い映画だけど、オリジナリティがもうちょいあれば良かったんだけど
リアリティを追求しすぎて凡庸な内容になってしまった感がある。
嫌いじゃないけど、もうひとひねり無いと受けないよね・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

67.4 10 警視庁アニメランキング10位
魍魎の匣(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (398)
2081人が棚に入れました
元映画女優・美波絹子の妹・加菜子が何者かにさらわれた。その背景には、八王子で起こった連続バラバラ殺人事件と、「御筥様」を祀る宗教の奇妙な噂、箱型の建物とのつながりがあり…。
憑き物落としの京極堂、小説家の関口、刑事の木場、探偵の榎木津らが事件を追う!

声優・キャラクター
平田広明、森川智之、木内秀信、関貴昭、浪川大輔、高橋美佳子、戸松遥、久川綾、桑島法子、津田匠子、本田貴子、古谷徹、田中正彦、檜山修之、三木眞一郎、うえだゆうじ、諏訪部順一、小山力也、宇垣秀成

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

文学の香り漂う上質のミステリーホラー

京極夏彦の長編推理小説・妖怪小説である百鬼夜行シリーズの
第2弾を原作に制作されたアニメ作品。

中央線の人身事故を発端としてストーリーが進むのだが
被害者と一緒にいた少女、その事故現場に居合わせた刑事という
登場人物から想像できるありふれた展開ではなく、
物語は思いがけない方向へと廻り始めていく。

僕としては、ずっと観ていたくなる演出と物語だった。
でもまず結論から言って、主人公は1話から登場する少女達ではない。
全13話の中、4話までは5話から次々と解決の一途をたどって行く事件の
謎をあちこち振り撒きながら展開していくに留まっている。
なので何がなんだか・・・と少々不満に思ったとしても、
5話からは必ずストーリーがぐんと動き出して見応えも充分あるので、
途中難解に感じてしまっても、できたら最後まで観ていただきたいと思う。

個人的な感想としては、想像以上に上質で素晴らしい作品だったということ。
ほんとうに、実写映画よりずっと良かった。

物語自体にも序盤で引き込まれたけれど、とにかくまず演出が好み。
ぼんやりと明るい陽射しが入る喫茶店や、桜の花びらが舞う小道、
文学的な香りの映像と語り口や背景の美しさ、
戦後まだそんなに経っていない時代のちょっと鬱な雰囲気や、
女子高生独特の、相手を束縛しあってしまうような友情の描き方などなど。

ただ、初めて観た時はどういう視点で観るべきなのか
少々戸惑ったので、何度も公式サイトを往復しながら観ていた。
それでも後半でどんどん真相が暴かれ、納得していけるのが、
すごく心地良かったし、京極堂と呼ばれている中禅寺氏が語る言葉には、
深く共感できるものがあり、一言一句もらさずメモを取りたくなるほどで。

ただ、欲を言えばOPとEDがもう少し
内容に合わせた古風な雰囲気だと、もっと魅力が増したのではないだろうか。
作中での音楽がとても良かっただけに、ちょっと残念。

それでも、中野で古本屋「京極堂」を営む一方で拝み屋の中禅寺秋彦、
うつ病の小説家 関口巽、警視庁捜査一課の刑事である木場修太郎、
「薔薇十字探偵社」の私立探偵で中禅寺と関口の旧制高等学校の一期先輩であり、
木場の幼馴染でもある榎木戸礼二郎、
そして雑誌編集記者兼カメラマンの鳥口。
この5人のキャラがとても良いし、彼らの会話が面白く興味深いので、
ぜひ、多くの方に観ていただきたいし、もっと評価されてもいい作品だと思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 72

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人を殺すのは通り者に当たるようなものだ

京極夏彦 原作、 昭和初期、戦後の日本を舞台にしたミステリー作品。
ちょっと大人向けな感じですね。 全13話+番外編1話です。


ストーリー構成や小難しい用語の説明など、理解しづらい部分も
多々ありましたが、なかなか面白かったですw


内容としては、匣に手足が詰められた連続バラバラ殺人事件を中心に
物語は進んでいくのですが、 様々な事件、事柄、人物などが
複雑に絡み合って 一つのストーリーを作っています。

はじめは、何の脈絡もないように展開していく物語が、
終盤に向けて 綺麗に繋がっていくのは面白い。

最終話で、全ての謎も ちゃんと明かされるのでスッキリでしたw


ただ、人物や人間関係に対する説明がほとんどなかったのは残念。
原作は1000Pを超える長編小説らしいのでしょうがないけど、
人物描写は薄かったな...


あと、時間軸が前後に移動したり、複数の登場人物の視点から、
それぞれの主観によって事件が語られていたりするので、
少しわかりづらい内容だったと思います。

続けて見る分にはいいんですが、間隔を空けて見てしまうと
頭の中を整理するのが大変になるのでご注意をw

本作は一気に見るのがオススメです!!

まぁ全体的に暗い雰囲気ですし題材が猟奇的な殺人事件なので、
見る人を選ぶ作品だと思いますが、ミステリーが好きな人なら
わりと楽しめるかなって思いますw

アニメも悪くなかったですが、自分は原作を読みたくなりました!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 24

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

魍魎の意味が明確なのに、何故評価されない?

今までこのサイトを参考に色々見てきましたが・・・

huluで初めてみました。
ド嵌りして3回位繰り返し観ました。


この作品が評価されない意味がわからないです。
考えれるに・・・

小説好きな人が引き込まれる冒頭⇒伏線⇒伏線回収の見事さ
伏線の多さ
2008年アニメ
ノスタルジックさ
戦争もの好きな人は大好物な戦後もの
ちと難しい内容
本格陰陽師
(アニメは似非ものが多いですから魍魎の意味が明確すぎる)
・・・とは思います。

因みに原作は読んでいませんが、本屋で冒頭を確認するに
アニメの方が演出が上手いと思いました。

まだの方は是非観て欲しいです。

因みに3話まで辛抱して下さい。主人公は少女達ではありません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

65.4 11 警視庁アニメランキング11位
名探偵コナン 漆黒の追跡者 (チェイサー)(アニメ映画)

2009年4月18日
★★★★☆ 3.7 (258)
1594人が棚に入れました
東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。どの現場にもアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯もしくは同一 組織による広域連続殺人事件と認定される。警視庁で各県警の刑事を集めて合同捜査会議が開かれ、特別顧問として小五郎も参加する事になった。事件は麻雀牌 の意味、6人目の犠牲者が残した言葉「七夕…きょう…」の意味、被害者の共通点、被害者から1つずつ所持品を持ち去った理由と多くの謎を残していた。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、DAIGO、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、山口勝平

AKIRA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

黒の組織とコナンのアクションシーンが中心 推理は二の次w

ロードショーにて視聴

序盤は黒の組織を出してきたのもあり緊張感のある引き締まった始まりでしたが

蓋を開けてみればいつもの劇場版コナンでしたw

相変わらずの犯人の動機のひどさ… 被害者の7人もあれじゃあうかばれませんて

まぁ後ゲスト声優を起用するのはいいんですが今回のDAIGOなんて結構重要な役どころですよね 
これじゃあ雰囲気ぶち壊しですよw

最近のコナンは薄っぺらい推理と強引なアクションオチが多い気がしますなぁ…

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

近年の作品の中では秀逸

本作は天国へのカウントダウン以来2回目の黒の組織がメインで登場する映画で、新一と蘭との恋愛や、少年探偵団の活動は抑えられ、コナンと黒の組織の対決に主軸がおかれている。
近年の蛇足塗れで内容の無い作品と比較すると非常に出来が良いが、まだこだま監督時代のクオリティには至らない。
しかし、興行収入は35億円と歴代1位で、第33回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞等、実績を残した。
また、神谷明が演じる毛利小五郎は本作が最後。
本作の著名人によるゲストはDAIGOが出演。前作に比較して重要な役だった。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。どの現場にもアルファ­ベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯もしくは同一組織による広域連­続殺人事件と認定される。警視庁で各県警の刑事を集めて合同捜査会議が開かれ、特別顧­問として小五郎も参加する事になった。事件は麻雀牌の意味、6人目の犠牲者が残した言­葉「七夕、きょう」の意味、被害者の共通点、犯人が被害者の所持品を1つずつ持ち去った理由­と多くの謎を残していた。

会議終了後、コナンは山村警部から、「七つの子」に聞こえるプッシュ音(黒の組織のボ­スのメールアドレス)でメールを打っていた刑事がいたことを聞く。コナンは血相を変えてその­刑事の後を追うが、問題の刑事はジンの車「ポルシェ356A」に乗って去ってしまう。

七夕前日の7月6日、米花町に現れた容疑者の1人がコナンの機転により逮捕された。そ­の現場にはベルモットも変装して来ていた。コナンはそれを見抜き、ベルモットに組織­が今回の殺人事件を追う理由を追求する。実は、広域連続殺人の被害者の中に一般人を装った組織の­工作員がおり、犯人に持ち去られた所持品の中に工作員のリストが収められたメモリーカー­ドが入っていた。組織は、警察より早く犯人を押さえてそのメモリーカードを取り戻すため­、事件の捜査員の中に組織の一員「アイリッシュ」を潜入させていた。

一方、捜査員の中に潜入したアイリッシュは刑事達の話の中に出てきた江戸川コナンを工­藤新一ではと疑う。そしてコナンと新一が通う学校から二人の指紋がついたものを盗み出し、警­視庁のコンピュータでそれを照合し確信を得る。翌日、コナンは自分の指紋がついたもの­が帝丹高校と帝丹小学校から盗まれたことを知り、危機感を強める。

そして、ついに7人目の被害者が出てしまった。コナンは平次の力を借りて捜査を進め、­被害者の共通点を見つけ出すが、警察と黒ずくめの男達も、コナンの後を追う形で真­相に迫る。そして、犯人が東都タワーでもう1人殺すつもりでいることが判明する。

コナン、警察、連続殺人犯、組織の四つ巴のデスゲームが東都タワーで繰り広げられる。
{/netabare}

本作はいままでの映画と違い、原作乃至アニメを予め視聴していないと理解が非常に困難である。
よって、ファンとしては作品の深いところまで関わってくる点が評価できた。(逆に原作への影響はどうなのだろうか)
しかし、期待が大変高かった為に予想以下の展開に半ば失望したことも事実である。序盤のコナン無双も相変わらず無理が・・・。あともう少し細部に拘ってくれれば。{netabare}東都タワーの爆撃とか三面記事飾る事を黒の組織がしてしまうのは・・・ ファンサービスだろうか{/netabare}

総評としては近年稀に見る良作。だからこそもう少し頑張って欲しかった。見知った刑事の中に黒の組織のメンバーがいるというスリル・緊張感、昨今カットされがちな推理もふんだんに盛り込まれコナンの活躍が堪能出来る。
主題歌の倉木麻衣の「PUZZE」は最高。
天国へのカウントダウンと同じくらい面白くして欲しかった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

黒ずくめの連中が視聴時のポイント B

正月のキッズステーションはアニメ映画が多いですな・・・。

本作は前半と後半では雰囲気が一変します。前半は非常に地味(というか地道)で、後半は派手なアクションが目立ちます。地味に事件を紐解いていくコナンもなかなか良いなと思ったのですが、映画のコナンはやはり派手なアクションも欲しいですよね。蘭ちゃんが凄すぎっていうのはひとまず置いておいて^^;

もう一つ、黒ずくめの連中の暗躍が物語に関ってくるのが特徴です。コナンをよく見ている人には説明不要でしょうが、工藤新一に薬を飲ませて体を小さくしたた連中です。映画として見たときには、この連中の物語への関り方には功罪があるように思います。

アニメを余り見たことがない人でも、この黒ずくめの連中の存在は知っているとは思いますが、詳しくは分からないというのが正直なところでしょう。アニメ未見の人にとっても、冒頭でコナンが小さくなるに至ったいきさつが紹介されますが、詳細が分からないのは同様だと思います。

かくいう私自身も余り詳しくはないので、アニメに精通している人と情報量の差があり、それが物語を楽しむことへの阻害要因となっているのではないか、と思いつつ見ていました。もし、他の多くの人にも同じような思いを抱かせているとすれば、黒ずくめの連中を出したことはマイナスに働いていると思います。映画単体で物語が成り立つように登場人物を出す方がスマートだし、誰も違和感を持たずに楽しめるのではないかと考えます。

とはいえ、黒ずくめの連中を出すことは、特に物語終盤に緊迫感のあるアクションシーンを出す必要性に大きく寄与していると思います。ぱっと出のキャラクターでは、派手なアクションは演ずることはできても、そうなることの必然性を視聴者に納得させることは難しいでしょう。こうした意味からは、出したことに意味があると捉えることができると思います。

このレビューでは物語面は殆ど触れていませんが、私自身が感じた、楽しむためのポイントとして黒ずくめの連中を取り上げてみました。彼らについては、犯罪の目撃者は抹殺すること、特にコナン(工藤新一)については正体がバレると命を狙われるという理由がことを了解した上で、単純にアクションを楽しむのが吉だと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

69.4 12 警視庁アニメランキング12位
人狼 JIN-ROH(アニメ映画)

2000年6月3日
★★★★☆ 3.8 (274)
1323人が棚に入れました
『人狼 JIN-ROH』(じんろう)はProduction I.G制作の日本のアニメ映画。押井守の代表作である「ケルベロス・サーガ」の一作。\n強引な経済政策によって失業者と凶悪犯罪が急増した首都・東京。政府は反政府勢力掌握の為、“首都警”と呼ばれる治安部隊を設置する。その首都警の一員である青年・伏一貴は、闘争本能のみで生きる一匹の“狼”の様に一切の感情を切り捨て、自分を律してきたが、一人の女性・雨宮圭と出会い、運命のように惹かれ合っていくが…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

これぞ隠れた名作

セクトと呼ばれる過激派集団が社会問題となっている時代、
治安維持のために首都警と呼ばれる武装組織が作られ、衝突を繰り返していた・・・

時代は架空設定ではありますが、世界大戦後の日本を描いています。
昭和の安保闘争をモデルにしてると思われるので、世代によっては難しいかも。
組織の対立の中で、二人の男女の切ない物語を描いた作品。

押井守脚本(監督は沖浦啓之)ということで難解な内容と思いきやそうでもありません。
世界観の細かい設定については、いくらか分かりにくい部分もありましたが
ストーリー自体は割とシンプルで非常に面白かったですね。
主人公と少女の心情が移り変わっていく様子は、とてもリアルで見事にメロドラマを演出しています。
全体的に暗い展開で、万人におすすめできるものではないかもしれませんが
それでも是非見て欲しい名作の一つで、ラストの切なさには心打たれました。

組織の対立における謀略戦もひとつの見所で
視聴者の予想を裏切る素晴らしい展開を見せてくれます。
とくに終盤からラストまでにかかる流れは「衝撃的」で素晴らしかった。
リアル絵のキャラデザで少々好みが分かれそうな気もしますが、作画自体は非常に綺麗。
良い意味で時代を感じる、もっと評価されてほしいアニメ映画ですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

狼と赤ずきんの寓話

沖浦啓之監督、脚本押井守。
IGの豪華スタッフ結集で送る、
ケルベロスサーガ、もう一つの戦後史。

敗戦から数十年が経ち、占領軍の統治から、
国際社会への復帰を目指すわけですが、
急激な経済再編政策の失敗により、
大量の失業者の群れと凶悪犯罪を生んだ。
{netabare}やがて反政府勢力や過激なセクトが台頭し、
それに対抗すべく生まれたのが首都警である。{/netabare}

原案・脚本のみでの参加となりますが、
安保闘争や全共闘運動の時代に青春を送った、
押井守の原風景がここにあるのでしょう。
国の行く末を暗示するかのような、
全編に渉り曇天の空と陽の当たらない地下道、
風情ある古い東京の街並みも、
セクトとの激しい市街地戦で血に染まっていく。

首都警の伏一貴と赤ずきんの少女。
{netabare}人も街も国も多くの病根を抱えているのだ。
追放された伏は狼と人との境界線で苦悩し街を彷徨う、
2人の邂逅は安らぎのひと時であったと信じたい。
余韻を残す、魂の軌跡だと思います。{/netabare}

狼として己に覚醒した悲しい男の物語である。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 37

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狼は所詮狼、人にはなれないのか? それとも・・・

2000年公開のアニメ映画。上映時間98分。一部残虐な描写があり、PG-12指定。
原作・脚本は押井守氏、監督に沖浦啓之氏(初監督)、
演出は神山健治氏と錚々たる顔ぶれです。

簡単な舞台説明(知っている方は飛ばしてください)
終戦から十数年後、強引な経済政策により
街には失業者が溢れ凶悪犯罪が多発していた。
中でも「セクト」と呼ばれる過激派集団の反政府運動が社会問題となっており、
政府もそれに対応すべく「首都圏治安警察機構」通称「首都警」を設置。
武装闘争は泥沼化していく中、
行き過ぎた首都警に対して世論から非難する声も大きくなっていった。

※本作では戦勝国はドイツとなっており、
これは架空の世界ということを強調しているのでしょう。

どうでしょうか?
制作スタッフと舞台説明からも分かる通り
本作は重厚謹厳な雰囲気を終始纏っています。
アニメ映画というよりも邦画を観たという印象でしたw
気楽に観れるタイプの映画ではない為、心の準備が必要かもしれませんw

絵は今敏監督作品のような感じですね。
本作の主人公、
首都警の戦闘部隊である特機隊の一員の伏一貴(ふせかずき)巡査は
朴念仁とも形容できるようなソルジャーです。

薄暗さを感じる曇天模様の昭和を舞台に
ボソボソっと必要最低限の会話しかしない伏一貴は
哀愁という言葉が嵌まり過ぎる程嵌っています。
まさにハードボイルドな世界観です。

タイトルから分かる通り本作のテーマは
「人の皮を被った狼」ということになるでしょう。
ダースベイダーを彷彿とさせる強化装甲服が印象的でした。

特機隊と公安部の警察内部闘争に発展していく中
伏一貴の前に突如表れる少女雨宮圭。

この恋は徒花?
狼は所詮狼、人にはなれないのか?
それとも・・・

イデオロギー色も極力控えられていますし、
ストーリー自体も結構シンプルです。
押井作品が嫌い、政治や社会を絡めてくる重厚な作品は観たくない
ということでなければ視聴してみる価値はあると思います。
ラストシーンが印象的で様々な感情が湧き上がってきました。

それにしてもこれ程レビューが書き辛い作品もそうはないですw
時代背景や取り巻く環境、キャラに対しての感情移入という点でも
視聴者はひたすら傍観者であることを強いられるという感覚を覚えました。
視聴者が口を挟む余地がほとんどない作品というか・・・
換言すればそれだけ完成度の高い作品ということなのかもしれません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38

69.8 13 警視庁アニメランキング13位
富豪刑事 Balance:UNLIMITED(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
803人が棚に入れました
ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!

声優・キャラクター
大貫勇輔、宮野真守、塩屋浩三、神谷明、熊谷健太郎、上田麗奈、高橋伸也、小山力也、榎木淳弥、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

声優神谷明のお仕事

3話以降延期。7/16~ノイタミナ枠にて第1話から

『放課後ていぼう日誌』『天晴爛漫!』同様に2020春クールからのスライド放送。
筒井康隆氏の原作は既読であり今回の視聴動機。映像化ととても相性のいい作家さん。アニメだと『時をかける少女』『パプリカ』なんてありますね。昔やってた深キョンドラマも良かったし断る理由はありません。「たった100億で人を殺すなんて…」は名言でした。今回の主人公は原作準拠で男♂です。

全11話とコンパクト。財閥の御曹司がなぜか刑事をやっていて札束で顔を引っぱたきながら事件を解決していく痛快な刑事物。
ドンパチ起こすからビルごと買う。毎度億単位の金をばら撒きながらクレームをねじ伏せたりという発想がナイスですね。ありそうで…いや、ないわ(笑)

制作は『青春ブタ野郎は…』『約束のネバーランド』のCloverWorks。とアニメーターに着目したいとこですが、ここは筒井康隆氏に注目しときます。
原作は45年前の代物。アニメ化にあたって古びた部分はメンテナンスが必要だったのでしょう。本作ではAIの執事“ヒュスク”といった原作にない設定をズンドコ投入してるわけですが、原作者があっさり許しちゃってるんですよね。そしてうまく機能している。『時をかける少女』も細田守監督にフリーハンド与えてますし、『パプリカ』の今敏監督にも同様に。それでいて「原作よりいい感じ」と原作者本人が褒めてたりします。一見軽い爺さんなんですが放任ぶりがなんとも絶妙。作品の本質を抑えて抜くところを抜ける柔軟さは尊敬に値します。しかもちょっと前にライトノベルも書いてたみたいですね。きっと前頭葉が柔らかいのでしょう。

しかして、リノベーションが上手くいった令和の『富豪刑事』は当初の想定以上にぶっ飛んでて面白いです。深キョンみたいな綺麗な女性でなくても面白くて一安心。
破天荒な設定とわりと短め11話の取っつきやすさが売りかと思いきや、しっかりミステリ要素ありのサスペンス展開へと発展していくのも意外性があってよし。
OP担当は令和デビューの“SixTONES”。ジャニーズながら(失礼!)いい感じです。EDは“OKAMOTO'S”。当たり前のようにかっこいい。かっこいいことやる時のノイタミナですね。

声優さんは数名“棒”がいます。仕方ないので男性は真綾さん、女性は真守で耳を癒されときましょう。
棒はこの際気にせず置いといて、けっこうなベテランさんが出演されてるのを楽しみにするのも一興かもしれません。スポットでの小山茉美さんや主人公の祖母役としてそれなりに出演時間のある方は青二プロの創立メンバーだとか伝説すぎます。それよりなにより私の世代にとってのレジェンド声優神谷明さんが老刑事役でヘビーローテーション。重要な役どころを演じられてるのも嬉しい。

原作者・設定・声優さん。このへん引っ掛かりのあるようでしたらオススメです。原作もののしょっぱいアニメ化にならなかった佳作といっていいでしょう。



※ネタバレ所感

■声優神谷明のお仕事

定年間際の老刑事。仲本長介(CV神谷明)通称ちょーさん役。富豪刑事のバディが加藤だったのでうっかり志村と高木の登場を密かに期待したけどこちらは叶わず。
昼行燈の老刑事よろしくいい感じで枯れた演技されてました。『キン肉マン』『北斗の拳』『CITY HUNTER』のテンション高めの演技とは真逆。重ねた年月を感じさせます。

{netabare}そう思ってた矢先の回想シーン。若かりし頃のちょーさんになったらいきなり声に張りがあることあること(笑) 演じ分けは隠れたみどころですね。あーもう一度必殺技叫んで欲しいなぁ…
当然ちょーさんにも相方がいたわけでその役回りは後輩の武井克弘(CV小山力也)。つられて小山さんもしっかり若返ってました。この2人の掛け合いはけっこう多かったです。{/netabare}

{netabare}そういえばこのお二人。{netabare}新旧の毛利小五郎ですね。{/netabare}{/netabare}


■主人公神戸さん※原作ネタバレ

{netabare}アニメは俺様キャラでしたが原作の神戸大助は人当たりの良い好青年。一見常識人なのに金の使い方が壊れてるギャップが面白い作品でした。こうみると深キョンのも世間知らずお嬢設定だったり原作ともアニメとも違いますね。自由過ぎです。

先述のAI執事の新設定もそうですが2020年になると電子決済になるわけですもんね。物理的に札束で引っぱたくことはもはやありません。
金の使い方も違いがあります。アニメでは豪快に金を使って事件を解決。捜査絡みでの被害には倍額補償するので犯人以外の外野はハッピー。原作でも豪快は豪快でばら撒くのは一緒なんですが、どういうわけかばら撒いた以上に儲かってしまうみたいな展開でした。
今のご時世だと、バリュー投資でリターンが戻ってくる原作の説得力よりも、コンプラ順守や賠償リスクなどうるさい世の中を問答無用でぶった斬るかのようなアニメ描写の痛快さのほうが受けるのかもしれませんね。{/netabare}

これだけ豪快だと

 世の中けっきょく金じゃん

と斜めに構えることすら馬鹿馬鹿しくなってきますよ。しっかりエンタメしてます。
主人公の設定すら千変万化してるわけです。半世紀近く前に作ったプロットが使えすぎていくらでもバリエーションが作れる状態であり、今回の改変もわりと成功したんだろうって思います。


■いったん加藤を

これあくまで希望です。

{netabare}結果としてちょーさんの邪魔をしちゃった井村の事情聴取。井村は半堕ちしてたし弁護士の接見遅らせてる間にゲロった可能性が高そう。そしてあのように死ぬこともなかったかもしれない。「時には刑事は泥水すすらなきゃいけない時がある」としたちょーさんの言葉の重みをかみしめるために、加藤が己の妨害行為を後悔する展開もありだったのではないかと思われる。
過去の判断ミスと現在の判断ミス。ここからませればその後のちょーさんの顛末とあいまって面白さ増しそうだったのにちょい残念。
ヤル気ある無能が現場引っ掻き回してそのことにペナルティの無い展開を私が嫌いなだけですけどね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.26 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.16 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

富豪というよりAIデカ<60>

意外によくできた脚本とオシャンティな演出で、ほぼオリジナルアニメということを考えれば上々の出来。
チョーさん絡みで主役コンビ置いてけぼりな辺りが最高潮だったか。
同僚部員も短い尺でよくキャラが立ってた。

しかし、ラストでは、残念な面も目についた。
大ネタのアドリウムが、単にプルトニウムみたいなエネルギーだすだけのものだったり、その情報を世界中に共有した結果、さっそく闇取引されてたり。
闇取引の現場ひとつ潰して取り締まってますよーって発見したゴキブリ退治したようなもんで、裏で悪用のための拡散されまくってるってことだしね。
神戸家が独占してるのが悪だから世界中に公開しようって決断が意味不明になってる。
とはいえ、アニメ業界の拡大でやっとまともな脚本がって流れの一つに数えるくらいには評価。

あと、ダンサーをメインの声優にするのは作品の足を引っ張ってましたね。作品の質に責任持たないのに権限だけあるポジションからのねじ込みだろうけど。

2話まで視聴、夏期に1話から放映。

フッゴーケイジー♪<59>
1話視聴。
古い原作だけど、今風のオシャンティな作風で統一されて、ハッタリの効いたお話運びは上々。
筒井康隆風爺さんの声が棒すぎて、すぐに作者が声当ててるとわかる親切仕様。
原作の記憶は「俺の空 刑事編」で上書きされて消滅してるのでちょうどヨシ!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

しっかりしたオチ

 
2話: {netabare}強引さが多々あるため、証拠を手に入れてからの、ヘリでの睡眠ガスの貫通弾によるビル最上階の制圧が、理に適っているように見えてしまう。
1話に比して、変に俗に寄せてないのがよかった。{/netabare}

見終わって: {netabare}
3話:神戸の最後の言葉が、車を急発進させるのと同じ理由、というオチ。
4話:犬を探すのに納豆代はいらないが、納豆の調理法を知るのに犬の件は必要だった、というオチ。
5話:これが普通に解決できていたら、これまで神戸の方法で犯人は捕まっていなかった、というオチ。

6話以降:ガッチャマン クラウズがこんな話だったような。
春のようなことを平野綾パンダがやってて、神戸父のようなことを宮野真守がやってた。
金の鍵って宮野真守のこと?{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

61.6 14 警視庁アニメランキング14位
ルパン三世 GREEN VS RED(OVA)

2008年4月2日
★★★★☆ 3.6 (87)
381人が棚に入れました
今日も世界中で活動をするルパン三世。しかし、それはほとんどが違う格好、違う顔、違うジャケットを着ていた。何十人のルパンを海を越えて捜査していた銭形は、それはすべて偽者だと感づいていた・・・・。いったい本物は何処に?

東京の寂れた街。夢も希望も無く、ただ毎日を漠然と過ごすしかないラーメン屋のアルバイトで生計を立てる青年ヤスオは、恋人である人気レポーターのユキコからも愛想をつかされつつあり、叶う事の無い「刺激」を求め続けていた。しかしそんな時店に残っていた緑色のジャケットとすったワルサーP38を切っ掛けに、彼の人生は大きく狂い始めて行く事になってしまう。

お寿司ちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

悪い意味で異色であり、ルパン史上最大の駄作

ルパン史上最大の駄作。OVAでなければ、苦情が出るレベル。
辛口ですが、「ルパン作品として」あり得ないほど、程度の低い作品。
時間を無駄にするので、マニア以外の方は、見る必要はない。
逆の意味で見るのはアリかも。

この作品に関わっている方々に対する個別の評価は別として、何でもシュールにしたりオマージュを駆使すればいいってもんじゃない。
「分かってるでしょ?変わってるでしょ?」的な部分が前面に出過ぎて、非常に押しつけがましくあざとい。
変化球なものをやるにしても、ルパン作品としてやるなら根底はもっとピュアであるべき。

また、実験的な作品としての解釈も、きちんと軸が出来ていない。
押井版ルパン再解釈とは、押井版ルパン(完成していれば)に失礼かと。
こういう企画モノとしても、コナンとの企画のようにもっと上手くやって欲しかった。
今なら腕のいいラノベ作家あたりも沢山いるだろうに。
ルパンのファンだけに、あまりにも悲しすぎる作品。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この中に一人ナベシンがいる!

あっアニメを観ているとたまに出てくる、ルパンの恰好をしたアフロの人が一人まぎれています……?
いや!!いた気がします。
と言うのは、どうでもいいんですけどね(ミツマジャパン風)

本題に入ると、この作品は普段のルパンとは一味違い、ルパンとは何者なのかを定義していくという斬新な手法の作品となっています。

そのことから、ルパンフリーク?(言い方は分りませんが)の方たちからはあまり評価されていない模様です。

ですが私としては、この作品は楽しめました。
本名不明、国籍不明の人物がどのようにして自分を証明していくのかと言うのが見どころになってくると思います。

さらに客観的に考えると、この先もルパンシリーズは作られ続けていくであろうと考えたときに、ルパンとはどういう作品なのかを後世残すための作品ではないかと思います。

しかしながら、本物のルパンが誰であるのかと言うのはこの作品を観るともっとわからなくなったりもします。

初代ルパン三世は古本屋の店主ではと言う考えもあるようです。

おそらくそうなのかと思いますが、あえて別解釈をすると、古本屋の店主はルパン二世なのでは?と考えてみました。
なぜかと言うと、作中のセリフなどから、次元と銭型警部事とっつぁんは世代交代してない模様ですが、今までのルパン作品では初代も出ているはずですが、必ず銭型警部をとっつぁんと呼んでいます。年下にとっつぁんとは呼ばないだろうと考えます。また警部の本名は銭型幸一らしいです。そしてルパンの4歳年上と言う設定らしいです。よって初代ルパン三世ではないと無理やり言ってみたりしたいと思います。
またルパン二世のことは私の知る範囲では今までの作品では触れられていないと思います。そして過去に何度か銭型警部がルパンが日仏混血であると発言している事から、二世が日本在住の可能性もあると考えられます。
よって古本屋の店主がルパン二世の可能性もあるのではと推理して観ました。

と言いつつ書いている内に古本屋の店主は赤ルパンだったのではと思いはじめました。
なぜなら、古本屋の店主が変装していた可能性を省いてしまっている点です。さらに、古本屋の名前も赤にちなんだ名前…という事は、やはり赤ルパンの変装の可能性の方が高いかもですw

っと色々推測して楽しめるというのが、ちょっと強引ですがこの作品の魅力ではないかと私は考えています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ルパンの存在意義を問う異色作?

あらすじを見て気になっていたので見てみましたが、OVAらしい挑戦的な作風であることは伝わりました。


ルパン三世という称号の眩さに憧れる男達が、ルパンに扮して暴れまわる。

無数のルパンが存在する中で、本物のルパンを決定付けるものとは?

一つのお宝を巡って争う緑服のルパンと赤服のルパン、その行方は?

というのが大体のあらすじです。


OPで赤・緑歴代のルパンが同時に映し出される演出や、序盤のルパンが街を埋め尽くさんばかりの展開はワクワクしましたが、

段々と話のスケールが小さくなっていって最終的にこじんまりとしてしまった印象です。


お宝を盗むいつものお話と、ルパンのアイデンティティーを問う展開とどっち付かずで、

どうせならとことんルパン三世の存在を揺さぶるよう追及してほしかったと思います。



偽者のルパンにまるで魅力やカリスマを感じられなかったのも残念な点です。

GREENvsREDと銘打つのなら対するルパンも相応なキャラクター性が欲しかった所です。



結局の所、オリジナルのルパン三世に敵うルパンは存在しない、と言いたかったのだと思います。

しかしあまり説得力が感じられなかった。

発想自体は中々面白いばかりに、ストーリーのまとめ方に疑問を抱かざるを得ませんでした。






悪い点ばかり挙げましたが、この作品の過去作品に対するオマージュのこだわりはかなり緻密なもので、その点では評価に値すると思います。

本筋のストーリーではなく一人一人のルパンの言動や行動に注視して見ると面白いです。正直一度見ただけでは拾いきれない位のネタが散りばめられています。

ルパン三世のファンであればあるほど、そういった小ネタに気付くことが出来て楽しめるのではないかと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

73.2 15 警視庁アニメランキング15位
名探偵コナン ハロウィンの花嫁(アニメ映画)

2022年4月15日
★★★★☆ 3.9 (76)
332人が棚に入れました
渋谷ヒカリエでとある結婚式が執り行われていた。そこには、ウェディングドレスに身を包んだ警視庁・佐藤刑事の花嫁姿が。コナン達招待客が見守る中、突然乱入してきた暴漢が襲い掛かり、守ろうとした高木刑事の身に危機が─!?。事態は収束し高木は無事だったが、佐藤の瞳には、3年前の連続爆破事件で、想いを寄せていた松田刑事が殉職してしまった際に見えた死神のイメージが、高木に重なって見えていた。
時を同じくして、その連続爆破事件の犯人が脱獄。果たしてこれは偶然なのか?安警察の降谷零(安室透)が、松田を葬った犯人を追い詰める。だが、突然現れた謎の人物によって首輪型の爆弾をつけられてしまう。爆弾解除のため安室と会ったコナンは、仮装爆弾犯「プラーミャ」との間で起こった過去の事件の話を聞く。やがて、捜査を進めるコナンたちを狙う不穏な影が─。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勝利のカギは、サッカーボールだ!

 前作はクエンチと呼ばれる煙だったけどまたもや、爆発が起きる劇場アニメに戻った展開が起きるです。今回は悪い奴の罠から始まり、警視庁前、渋谷を舞台とする連続爆破が起き、とんでもない方法で行われようとする爆破を阻止するコナン達の活躍を描いたお話だったです。
 降谷零(安室さん)や同期の他三人を中心に、以前のTV放送にあった爆破事件のつながりでさらに一方においても、表ざたにしなかった事件の絡みを見せてくれたです。佐藤刑事、高木刑事の活躍も見逃せないです。
 また降谷の同期の一人が、コナンと接点があったことが爆破を阻止した大きなカギとなったのです。やや、スリリングな展開だったけど、私には不自然な点から犯人が誰だか想像し、その通りであったことが意外性に欠けたようにも見えたです。

 祝辞と思われた光景がやっぱりこうだったかと一転したり、その一方で罠にはめられる降谷零、事件に巻き込まれるコナン、どうなることやら次々と展開が大きくなっていったように見えたです。

 二種類の液体を混ぜることで起動する手口の爆弾が、最後まで付けまわることになるのです。渋谷でそんなことが可能なのか?驚きの仕掛けを見たです。それをどうやって切り抜けたのか?見に行ってのお楽しみです。
 渋谷のハロウィン、かぼちゃの仮面が、誰にでも印象に残った光景を見たです。相変わらず劇場版コナンは、派手な演出が施されていると感じたです。降谷零の同期が、佐藤刑事、コナンにどうリンクしているのかが?面白みの一つかもしれないです。

 やや、心残りがあったとすれば私の都合上、渋谷で本当は見たかったけど、今回最寄りの劇場で見るしかなかったことでしたです。
 渋谷の建物が、リアルに再現されていたと思ったです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最近のコナン映画の中では面白い方

{netabare}
最近ずっと酷いのが続いてたけど今年は結構よかった。
良かった点として今回は特定のキャラごり押しに感じなかったところ。最近は安室・赤井・京極とか一部の腐女子受けのいいキャラに活躍させて...みたいなキャラ重視の作品が多かった印象だけど、今回の作品は安室に出番があるとはいえあくまで1キャラとしての立ち位置だし、全員まんべんなく出番があって良かった。
今回の映画、膨大なキャラ全員に見せ場を作るのが上手かった気がする。通常のコナンのキャラ+で映画オリジナルのキャラにもしっかりと見せ場や掘り下げが合って、最後のエレニカのシーンとかも感動できた。

それと今回の映画が良かった理由として犯人が無駄に強いというのもあると思う。安室を出し抜いたり、大規模テロを仕掛けたり、一人なのにもかかわらず下手したら黒の組織レベルで規模の大きなことをやっていた気がする。相手が強かったのでアクションシーンや最後の戦闘が面白かったかな。

一方微妙だった点は、ミステリー要素が少ない。この点だけは最近の他のコナン映画と同じ。そろそろもっとミステリー要素強めでやってくれないことか...。
あの渋谷の道路の図の奴も異次元の狙撃手の劣化焼き増しに感じた。

もう一個、最後のあれはやりすぎ。あの大規模な爆弾をそもそもどうやって仕掛けたんだってのはまあいいとして、あれを阻止する方法が少し...。
どう考えても隙間とか下水道で爆発する。サッカーボールで空から中和剤振らせるとかの方がまだマシだった気もする。

ミステリーとしてはそこまでだけど、クライムサスペンスとしては完璧な映画だったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現実寄りのコナン

渋谷ヒカリエを舞台にした一作。
コナンの流儀(大人の事情)を鑑みれば、物語は予想を超えない範囲で動いていく。
実在の組織団体の掘り下げ方の深さと、敵キャラやコナンのファンタジー感が織り混じって、現実世界にコナンがいるような、化け物じみたコナンや安室のスペックが増長されているような不思議な感覚に囚われた。
正直クサイ演出感はあるが、それを吉と見るか凶と見るかで評価は変わると思う。
序盤からメタ発言を飛ばしていて、反骨精神が見えたのは面白かった。
作画の良さが際立っていた事もあって、エンタメとしての見応えは充分にあり。
個人的にはゼロの執行人より全然好きだな。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

61.7 16 警視庁アニメランキング16位
乱歩奇譚 Game of Laplace(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (664)
3150人が棚に入れました
「その日、初めて退屈じゃなくなったーー」

とある中学校で起こった教師のバラバラ殺人事件。この学校に通う少年・コバヤシは、事件の捜査に訪れた天才探偵・アケチと出会う。
異常犯罪ばかりを捜査するアケチに対して興味を持ったコバヤシは、友人のハシバの心配をよそに、自ら「助手」を志願する。
次々と起こる奇怪な事件の中で、コバヤシは退屈な日常を捨て置いていくのだった。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、高橋李依、山下大輝、小西克幸、チョー、日笠陽子、子安武人、藤田咲、山口勝平

ろれ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コバヤシ少年が気持ち悪すぎる

このアニメつまんないです。
が、それ以上にコバヤシ少年というキャラが気持ち悪すぎて見るに堪えなかった。

常にへらへらしていて何を考えてるのかわからないのが怖い。
ノリノリで女装して「似合うでしょ」的な発言もするし気持ち悪い。
コバヤシがくっつく度に頬を赤らめるハシバも気持ち悪い。
とにかく描写があざとい。

アルドノアゼロの主人公も大嫌いなんですけど、こういう何考えてんだかわからない主人公は苦手みたいです。

物語の評価は2.0にしましたが、実際は3.0くらいはあると思います。
とにかくキャラがキモくて集中できませんでした。

音楽は良かったです。OPかっこいいです。
特にEDが素晴らしかったです。
曲自体も良かったのですが、EDの入り方が秀逸で余韻に浸れました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういうのBLっていうのか

結構ベタなストーリーだと思うが、突飛な登場人物や演出によって特殊効果を出している。
声が高橋李依でこのキャラデザだと女の子にしか見えないし、ハシバ君の気持ちも分からんでもない。
とにかく小林君が可愛くて明智君がかっこよい。
小林君が単に明智君側の人であるという位置づけなのだろうが、もう少し小林君自身を掘り下げても面白かったのではないか。
小林君の価値観の元を知りたい。
闇落ちや多少のグロがある。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

うなたまごはん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

何だこれ

1話完結もので、探偵もの、好きなやつだ!見るしかない!
と期待して見ました。
でも5話まで見て断念しました。

何を魅せたいのかわからないです。
すべてが中途半端だし、メインキャラの魅力が全然発揮されなかったです。
推理らしい推理もなく事件が解決するし、アクションシーンもあんまりなくて、あってもショボいです。
残酷な殺し方だけが印象に残りました。これがメインなの?

事件や殺し方の説明になると突然スポットライトに単純な背景で舞台みたいになるのですが、それがまた流れや雰囲気をブチブチ切る感じになってしまいます。
あえてそうしているのかもしれませんが、あまり奥行きを感じられない背景が多くて、閉塞感を感じます。

OPがすごく雰囲気があって、「おおーこれは面白そうな予感!」て思ったのですが、、良かったのはそこだけでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

65.1 17 警視庁アニメランキング17位
名探偵コナン 銀翼の奇術師 (マジシャン)(アニメ映画)

2004年4月17日
★★★★☆ 3.6 (241)
1468人が棚に入れました
舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから「Romeo Juliet Victor Brabo! 26の文字が飛び交う中 "運命の宝石"をいただきに参上する」という予告状が送り付けられた。彼女は狙われたスター・サファイア「運命の宝石」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している劇「ジョゼフィーヌ」公演中の舞台上でキッドが宝石を奪うと推理。当日、劇場でコナンはキッドを見つけ、追跡するも取り逃がす。
その翌日、宝石を死守したお礼として函館の牧の別荘に招待されたコナン達。しかし函館へ向かう機中で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体に…。

声優・キャラクター
高山みなみ、山口勝平、山崎和佳奈、神谷明
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

推理要素よりアクション要素の方が強い?

本作は監督がこだま兼嗣から山本泰一郎に代わった作品で、以前の作品に比べると作風の変化が見られる。
本作は以前の作品に比べて推理要素が少なく、劇場版にしては、死者が少ない(別に多くして欲しいわけではないが)。
また、事件解決後の後半は超絶アクションとなっており、アクション要素の方が強くなっている。
また、本作は「世紀末の魔術師」から2作目のキッド登場作品で、彼は本作のメインキャラの一人である。
英語でmagicianは魔術師、奇術師(手品師)の両方の意味があり、今回はルビをマジシャンにしている。
なお、毎回登場する警視庁捜査一課の刑事らは最後にしか登場しない。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。

{netabare}
舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから「Romeo Juliet Victor Bravo! 26の文字が飛び交う中 "運命の宝石"をいただきに参上する」という予告状が送り付けられた。彼女は狙われたスター・サファイア「運命の宝石」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している舞台「ジョゼフィーヌ」の公演中にキッドは宝石を奪うと推理。一方のコナンは小五郎の推理に引っかかるところがあり、独自に捜査を開始する。そして公演当日、キッド専任の中森警部も捜査に参加する中、キッドは大胆にも新一に変装しコナンを動揺させる。そしてキッドを追跡するも、寸前のところで取り逃がしてしまう。

その翌日、宝石を死守したお礼として函館にある樹里の別荘に招待されたコナン一行。しかし、今度は機内で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体となる。
{/netabare}

本作はコナンとキッドの絡みが面白かったが、推理アニメとしてはあまり楽しめなかったと思う。しかし、後半のアクションはスリルがあって、子供向けには良かったのではないかと思った。キャッチコピーになっていた新一と蘭の絡みは、
あまり回収出来ていないが、前作よりは良かった。また、キッドのキザさが中々良かったと思う。
EDの愛内里菜のDream×Dreamは良い曲だった。
しかし、本作は他作以上に疑問点が多く、{netabare}壊れたドアの近くに居ても吹き飛ばされなかったり、女子高生が飛行機の操縦をしたり、キッドがパトカーで滑走路を照らしたりと{/netabare}より"非現実味"が増した。最後は事件よりも事故の要素が強い。

名探偵コナンの映画としては稚拙な要素が多く、疑問点が多い作品だった。構成を上手くすればもう少しマシになったのではないか。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

パニックアニメ

今回の作品はミステリーはおまけ。
ほとんどパニック映画のようなものです。
なので推理を期待する人にははっきりいって楽しめません。
逆にアクションを期待する人には手に汗握る展開を楽しめて、見終わった後の満足感が十分過ぎるほど感じられます。
ただ今回の内容は完全にやり過ぎですね。
アニメといえどもここまでご都合主義の展開はどうかと・・・。
その点を気にせず、単純に子供の視点で楽しめば面白いこと間違いなしです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

まさかのフライトパニックアクション

シリーズ8作目。
{netabare}
今回はキッドとコナンの対決を主軸に、キッドが狙う宝石に絡んだ舞台俳優たちの中で起きる殺人事件を推理し、最後には操縦不能になった飛行機の着陸を試みるという、とんでもストーリー。

前半は大胆にも工藤新一に化けたキッドとの戦いが描かれる。その際にコナンが最初からパラグライダーを用意し、かつ少年が大都会を滑空する画はなかなかシュールで面白かった。

中盤は航空機の中で起こる殺人事件の推理。これがまたとんでもなくスケールの小さな事件で、この程度ならいつものTV放映レベル。動機からしても手口からしても劇場版シリーズ中ワーストの事件。

後半はとばっちりで毒を盛られたパイロットが(コックピットに民間人を入れたのはなんだそれって感じだけど)操縦不能に。嵐の中、燃料もない状態でキッドとコナン(素人)で着陸を試みるという超展開。あれ?このアニメは推理ものだよね?みんな飛行機に関する情報に詳しすぎるし、起こることすべてがあまりに現実離れしている。もはや完全にフライトパニックアクション映画になってた。
まー、元々変声機とかキック力増強シューズとか現実離れアイテムもあるわけだからいちいちツッコむのもナンセンスなんだろうけど。でもこれをやるにしてもメインにアクションを持って来ちゃダメだよなぁ。あくまでもコナンはミステリーなんだから。

小五郎がいつもに増してバカなのもちょっと残念。やっぱ小五郎はかっこよくないと。キッドも何も盗まないし。なんじゃこりゃ、という作品。

蘭が新一に対して素直な胸の内を明かすシーン、そこだけは良かった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

72.1 18 警視庁アニメランキング18位
ルパン三世 (TV第1シリーズ)(TVアニメ動画)

1971年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (233)
1281人が棚に入れました
今もファンに熱烈に支持されている『ルパン三世』ファーストシリーズ。
ルパン三世は、名高き怪盗アルセーヌ・ルパンの孫。狙った獲物は必ず奪う神出鬼没の大泥棒だ。頭脳は天才的で、銃の腕前も超一流だが、可愛い子ちゃんに弱いのだけが玉に瑕。その仲間は、早撃ち0.3秒のガンマン・次元大介、昭和のサムライ・十三代目石川五ヱ門、謎の美女・峰不二子。そんなひと癖もふた癖もある連中とともに、銭形平次七代目の銭形警部や暗黒街の強敵達を煙に巻きながら、今日も華麗にお宝を頂戴するのだ。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、二階堂有希子、大塚周夫

yui さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ルパンの世界は奥が深い

という事で、ルパン三世第一シリーズを私なりに解説してみようと思います。

[初心者でも分かるファースト編]

まず最初にルパン三世ってどういう物語?
基本的な物語は、ご存知の通り怪盗ルパンの孫で世界の大泥棒ルパン三世が、仲間達、次元大介、峰不二子、石川五ェ門と共に世界のお宝を盗み出し、そしてルパン三世逮捕に熱を燃やす銭形警部と繰り広げる活躍を描いた物語となっています。

じゃあ、第一シリーズと、第二シリーズの違いって?

さてここからが本題です!!

第一シリーズは当初大人向けのアニメとして作られました。しかし、放送当初は視聴率が良くなかった為、宮崎駿らと共に方向転換を決意し、ハードボイルドに描いた前半と、ある程度子供を意識した後半に分かれています。そして、第二シーズンからは家族で見れるファミリーアニメを基にキャラ達の印象の形も変わって行くのです。

不動の人気シリーズ第二シリーズがあるのは、第一シリーズの土台があってこそなんですね♪

第一シリーズの魅力と面白さ!!!

ここからは、ユーモアを入れてお伝えするので宜しくm(__mペコリ



ネタバレ注意ですよwwwwww











なんとっ!!
知られざる事実を発見!!!

えーっwwww
石川五ェ門は敵だった!?
第一シリーズで初めに出てきた五ェ門は、名うての殺し屋のルパンの敵でした。
その後、ルパン達とは仲間になるんですが、出番が超少ないですwww

そして毎度
お馴染みのルパン三世、次元大介、峰不二子、石川五ェ門の4人全員がそろうことも実は少なかったりしますwwwww

でもでもですよ!!
実は沢山萌え要素があるんですよ♪♪♪♪♪♪

1・まず声優さん達が偉大なお方ばかり
2・キャラ1人1人の声で萌えちゃって下さい
3・峰不二子はエロいです
4・ルパンは天才君です
5・五ェ門クールだ
6・ハードボイルド次元さん⇦一番好きなキャラ♪
7・萌え度100%銭形警部⇦今週の一押しカワユスです♪

そしてルパン三世の主題歌最高!!!!!

ここからは先は雑学行くよぉ♪

ここ数日色々調べた執念の魂
ルパンには沢山の未映像化作品があります、中でもルパン小僧にはビックリしました。
そうルパン三世と峰不二子の間には子供がいたのです!!それがルパン小僧ことルパン四世。
これは少年誌で描かれた漫画であり未だに数多くの謎が多いい作品です。

皆さんルパンは毎度お馴染みのメンバーばかりだと思っていませんか?

いえいえ原作では違うんです!!
実はルパンにはちゃんと地下組織がありますwwww

では紹介します♪
・贋ルパン
・女
・おかかえ科学者
・ハンマーの岩鉄ー九州支部所属
・風の三太夫ー四国支部所属
・峰不二子ー北海道支部所属⇐知らなかったwwww
・科学者、見張り、基地地下アジト
・建設現場主任
・逮捕された1967人
・G
・K
・船員
・ヤング・愚造
・鬼土
・ヤングアイランドの学生たち
・クリフ・不私刑
・犯罪機密警察の男女二人
・大統領
・パンドラ
・ネズミ一族
以上です

正直知らなかったwwww奥が深いねルパン三世は!!!

という事でルパン三世初心者のあなたもこれで大丈夫part1はこれにて終わりです。

第二シーズンはかなりの長編ですが、また頑張りたいと思います♪


投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

鰻Monkeys さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

脱獄のチャンスは一度

今から40年前、このアニメはそれまで子供向けだったTVアニメ業界に大人向けのアニメを作ろうという計画で作られたアニメです。

時計、銃、車などは実際に存在する物をモデルにし、その時代にしてはかなりリアルに再現した描写になっています。


ですが、当時この作品はまったく流行らず、低視聴率の理由は大人向けの作品だからと言う結果に至り、演出を子供向けにする方針になり前半と後半に演出のばらつきが生じました。

前半の演出を大隅さんが制作に参加している間は大人向けの作品に、後半の宮崎さんが制作に参加した作品はキャッチーな子供向けの作品になっていると言っていいと思います。



俺は大隅さんの渋い演出の原作に近い方が好きなんですが、後半は後半で面白いと思います。



俺が特に好きな物語は

3話   「脱獄のチャンスは一度」    演出:大隅正秋 

この作品はルパン本人とその取り巻きの人々の関係性が良くわかり、なにより終わり方が渋すぎます。

ネタバレですが↓






捕まってしまったルパンを心配する不二子、何もしない次元、心の底では脱獄してほしい銭形、五ヱ門はまだいません。

最後のオチは、1年間待ったあげく財宝の隠し場所を爆破され爆散した財宝を見て次元とルパンが二人で腹抱えて笑って終わるという物語。

真の絆とはこの言うのだろうか?と考えてしまいます。

とにかく素晴らしい、渋すぎる。


オチがそんなもんかと思った人がいるかと思います、そう言う方にこそ是非見てもらいたい!

二人の描写、セリフ回しを見てもらえれば納得していただけるとおもえます。



次に気に入っているのは

9話  「殺し屋はブルースを歌う」    演出:大隅正秋


これは不二子の愛と哀愁の物語とだけ言っておきます。





最近のルパン三世は偽善の泥棒みたいな感じでやっていますが、1stのルパン三世は真に泥棒といったところでしょうか?

大泥棒ルパン三世の神髄


このルパン三世シリーズは俺が知っている物の中で一番面白いアニメだと思います。



全23話で打ち切り。

再放送にて人気に火が付き、2期が制作が決定したらしいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

酒と肴と頭痛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

トゲトゲしてるルパン

最近のTVスペシャルなどで見るおちゃらけたルパンとは違って、クセとトゲがあるルパンです。

最近のルパンを先に見た人には、ちょっと違和感を感じるかもしれないけど、話としてはとても面白いので、段々ハマるんじゃないでしょうか?

普通に考えるとルパンやふじこなど、彼らは犯罪者です。ようするに悪人なのですが、一本筋の通った価値観と、プロ意識的な意地があって、個性的で見るものを魅了していると思います。

たとえ仕事に失敗しても余裕を感じる現代ルパンは無敵という雰囲気すら持っていますが、アニメ版の古いルパンは失敗した時は余裕を感じられないことがあり、そういう場合は当然彼らは必死になります。長編ですと、カリオストロの城にはこの余裕の無い必死さが感じられて、味わいというか面白みがあると思います。

食べ物としてはビーフジャーキー的とでもいうのか、硬くてとっつきにくいんですが、よくよく噛んでいくと味が出てきてとても美味しいというのが昔のルパンだと思っています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

76.5 19 警視庁アニメランキング19位
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(アニメ映画)

2023年4月14日
★★★★★ 4.1 (85)
348人が棚に入れました
今回の舞台は東京・八丈島近海。世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」の本格稼働に向けて世界各国のエンジニアが集結する中、顔認証システムを応用した、ある「新技術」のテストが進められていた。一方、園子の招待で少年探偵団とともに八丈島を訪れたコナンのもとへ、沖矢昴から「ユーロポールの職員がドイツで黒ずくめの組織・ジンに殺害された」という連絡が。コナンが施設内に潜入すると、1人の女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生し、彼女が持っていた、ある情報を記すUSBが組織の手に渡ってしまう。そして灰原哀のもとにも黒い影が忍び寄る。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

それでも善意を向け続ける意義

【物語 4.0点】
表層は八丈島周辺を舞台にしたお祭り海洋アドベンチャー。
ユーロポールだの、FBIだの。
世界規模に広がってしまった“黒ずくめの組織”関連の大風呂敷w

せっかくだから焦点の灰原さんや、{netabare} 老若認証{/netabare} がゲームチェンジャーとなり得る防犯カメラ情報分析のための巨大海洋施設「パシフィック・ブイ」を巡って、潜水艦も交えてド派手に楽しもうぜ。
コナンの必殺シュートも、蘭の空手も、赤井さんの狙撃も絶好調だぜ♪


一方シナリオの土台は孤立空間「パシフィック・ブイ」を舞台に、犯人及び内通者を探り出す素朴なミステリー。
“眠りの小五郎”にも、不確定容疑者の漆黒シルエット“犯人の犯沢”さんにもTVアニメ版同様ちゃんと出番があります。


“黒ずくめの組織”エピソードは重苦しい俺たたENDになりがち。
ですが本作は深層に流れるテーマが希望を抱ける方向に導いてくれるので比較的、余韻はスッキリ。

善意が不幸を生むこともあるが、悪意はまず不幸しか生まない。
向けた善意が知らぬ間に返ってきて救われることだってある。
だから善意を持って行動することを躊躇(ためら)ってはならない。
思い切って行動できるのは痛みを知って動けなくなってしまった大人より子供。
{netabare} 「子供の言葉や行動で人生が変わることもある」{/netabare}
整理された人生観が、コナンや灰原さんら組織に翻弄される人間心理の深掘りにも貢献。


その上で、冒頭から、これ?どこで使ってくるのだろう?との思わせや伏線芸、複数回鑑賞を誘う要素も豊富。
その他、{netabare} 阿笠博士{/netabare} 魂のカーチェイスあり、ラストではラブコメ面でも魚影(ぎょえ~)と驚く(※原作者のオヤジギャグよりw)展開もあり。

これで興行収入100億いかなきゃ、一生いけないって位の内容は用意してきています。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・TMS/第1スタジオ

シナリオは潜水艦ありき→魚雷戦がやりたい→巨大海洋施設を浮かべてみよう。
立川 譲監督の構想を具体化するための素材画を提供したのは幸田 和磨氏。
ゲーム『NieR:Automata』コンセプトアートなどでも見せる無機質な造形美。
「パシフィック・ブイ」の逆三角錐の異形も引き立てる。


“聖地”となった八丈島の観光要素もウリ。クジラ見物のクルージング再現も良好。
ただクジラ自体は、エンジョイした少年探偵団共々、あまり本筋には絡まずムード演出に留まる。


情報関連施設らしくディープ・フェイク等も絡むミステリー。
それ故、撮影角度、仕草などの管理には繊細さも求められるが、
そこはTVアニメ版でも異様に手が込んだトリックに付き合って来た同スタジオならお手の物。

私は犯人はこの人物で来るだろうなという感は当たりました。
ですが作画で示されたトリック解明の手がかりは拾えず。
上映後、周りからは口々に今回は簡単だったね~との感想が。
原作、TVアニメを真面目に履修しているファンと、サボりの私との格差を痛感w


【キャラ 4.0点】
メインの灰原さん。長年かけてデレて来た彼女。
本作では意外と優しい所がシナリオの起点として抽出。
“組織”との狭間で葛藤し、崩れそうになる灰原さんの脆い部分もいっそう高純度で取り上げられる。
黒ずくめでSFだが、案外エモーショナルだった作品の空気は灰原さんによる部分が大きいです。

“黒ずくめの組織”が絡むと、変装、モグラ、二重スパイ、見た目は子供頭脳は大人が乱立。
油断すると、このキャラの正体や本当の所属何だっけ?が多発し、迷宮入りしかねませんw
ここは年初鑑賞した『灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン』(現在はサブスク等でも配信中)での予習復習が私の命綱でした。


黒ずくめの中核・ジン。
最新科学技術には乗っかって活用させてもらうけど、重要なことは実際にこの目で確かめないと納得できない。
行動メンタルが、ITに無理解で現場を振り回す日本のブラック企業幹部みたいになっちゃってますw
強引に墓穴がこじ開けられる様を見ていると、凶悪な“黒ずくめの組織”もコント集団みたいで何か憎めませんw


全てを見透かすAI。変装、変身に依拠したコナンと“黒ずくめの組織”の人物相関は今後存続可能なのか?
メタ的に問われている気もした本作。
フェイクで煙に巻く場当たり的対応も何時まで通用するのか。

いい加減、組織に目標や大義など無かったことを認めて、大風呂敷を畳んだ方が良いのでは?
との私の疑念はさらに深まる結果にw


【声優 4.5点】
事件の鍵を握る「パシフィック・ブイ」エンジニア・直美・アルジェント役には種崎 敦美さん。
子供役だけでなく、今回のように子供に心を動かされる大人の役もこなすエース級の演技。
善意という作品テーマの深化に大きく貢献。

万能ぶりに改めて舌を巻いたのが(※核心的ネタバレ 必ず鑑賞後開けること)
{netabare} ピンガ役の村瀬 歩さん。性別の壁を難なく越える声質の柔軟性。
組織も今回限りでお払い箱にするのは惜しい貴重な声優さんです。{/netabare}

重要な役にお客さん扱いのタレントを置く間違いをおかさず、しっかりと実力者を起用する。
円熟のメインキャスト陣の上で、これができるのは強すぎます。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は菅野 祐悟氏。
大野 克夫氏によるお馴染みのメインテーマもアレンジしつつ『コナン』を演出。
『PSYCHO-PASS』でも流れるようなハードSF要素も交え、IT、AI技術を巡る黒ずくめの乱戦に華を添える。


ED主題歌はスピッツ「美しい鰭(ひれ)」

正直、本編が終わり、善意というテーマを理解、消化した段階でも尚、
素朴なミステリーと派手な海洋アドベンチャーが乖離する違和感を拭えなかった私。

時代の変化等により様々な表情を見せ人間を翻弄してくる人生の大海原。
邦楽界屈指の宇宙観を持つアーティストに泳ぎ方を諭され、ようやくストンと腑に落ちた感じ。

スピッツ良いバンドだけど何でまたスピッツ?
鑑賞前は起用にミステリーも感じていた私。

終わってみれば歴代『コナン』主題歌の中でも名曲の部類だと思います。


挿入歌ではクライマックスで流れた{netabare} 「キミがいれば」{/netabare}
これが灰原さんで来るとは魚影(ぎょえ~)です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なんか違うんだよな

{netabare}
純黒以来の組織がらみの映画。
組織がらみ系の中では一番微妙だったかな...。
その部分が微妙なだけで他に関しては良かったんだけど。

名探偵コナンの映画はSFチックというか、AIなど最新のトレンドを取り入れがち。今回もPacific-Vという老若男女認証システムが物語の要。
漫画のコナンではあまりないような要素で、そこに関しては面白かったように思う。
その認証システムのせいで哀ちゃんの正体がばれてしまうという結末は、暗にほぼ監視社会状態の老若男女システムにプライバシー観点からの問題点を指摘しているのかな。
相変わらず映画なので規模はおかしい。
あの大きさでかつ近未来的な建物の破壊は資金的な損失も世間からの信頼の損失もやばそう。
国家プロジェクトを簡単に破壊する黒の組織さん、流石。
潜水艦のみならず魚雷まで所持した状態で領海にまで普通に侵入しているとなると、自衛隊や政府内にも根回しがあるのかなw

この辺は面白かった点だけど、他は正直かなり滅茶苦茶で期待外れ。
まず、これは本編からの問題でもあるけど、黒の組織にもう天国へのカウントダウンや漆黒の追跡者の頃のような怖さがない。
純黒の悪夢はラムが得体のしれない存在だったからまだ得体のしれない恐ろしさは少し感じられたけど、今回はダメ。
組織内に味方が多すぎてね...。
キール、バーボンのみならず、ベルモットまでほぼ味方のようになってしまっている始末。
ベルモットは新一を殺したくないというところ以外は敵役であってほしい...ミステリートレインまではまだそんな感じだったけど、ここまで味方ムーヴをするようになったのはいつからだろう。
キールに関してもFBIの任務より自分の任務を優先すると言って黒の組織に再び潜入したはずだけど、ここまで自分の身を挺して味方ムーヴをされるとなんか違うなってなってしまう。
潜水艦内でのシーンは茶番感しかなくて残念だった。
安室さんもなんかなぁ...。
それに、老若男女認証システムが組織に利用されたとして困りそうなのは、警察にも時より顔を見せている安室さんだろうに特に焦っている様子はなかったのも違和感があった。
まあそこは今回は安室さんメインの作品にしたくなかったということである程度納得は行くけど。

組織絡みとは言え、今まで通り通常の殺人もあったけど、その推理も微妙。
女装してるだけの男が口紅を拭く動作をするかな...。
フランクフルトでの事件時に通常の姿だったことを鑑みるとあの変装をしたのはごく最近のことだろうに。
あと、直美さんの父はなんで助かった?

ピンガはキュラソーほどの出番があるわけでもなく、蘭にやられた揚げ句、正体を見破られ、黒の組織に見捨てられ、散々。
唯一のかっこいいシーンは工藤新一を見抜いたところか。
有能さんはジンに消されるといういつものパターンw
ジンに妬みをもっている組織員というキャラ付けは面白かったから、ちょっと本編への逆輸入も期待したけど、例に漏れず死んでしまった。
明確に死んだとはされてないからワンチャンはあるかもしれない。

組織関連に関しては結構不満があった映画だけど、今回は哀ちゃんの出番は多めで自分としては嬉しかった。
嬉しかったけど、最後のシーンを見る限り、コナンのヒロインはやはり蘭なのかなぁという気分にもなったけど。
アクションシーンもコナン映画なのでよくできていてそこは例年通り面白かった。

映画での組織関係の新情報は、
・ベルモットが認証システムの性能を誤魔化そうとしたこと。
・あの方の不在。
の二つ?
前者はコナンを助けようとしたから...ではなく、よく見る考察だけど、自身の不老を隠すことが目的...?
後者の情報は謎。
烏丸が生きているわけがないから、若返って変装していると思ってたけど、変装ならベルモットが隠し通せたように、あのシステムでの特定は無理なはず。
そのはずなのにわざわざ、あのシステムを用いて不在のあの方の居場所を突き止められるかも、なんて発言をラムにさせるかなってちょっと思った。
単にラムの想定の範囲外だったってだけなのかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

オオカミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

コナン好きには堪らない1作

長年コナン好きには堪らない1作です。
歴代の作品のオマージュのシーンが沢山詰め込まれており
演出がとても美しい。
作画は個人的にハロウィンの花嫁が優勝なのでそこまで細かくはないですが、例年通りの迫力と爆発とアクションシーンでした。

個人的に1番好きなのはラストのedの主題歌です。
特別スピッツさんが好きではなかったのですが、高音が鯨の声にも聞こえ儚くもすっきりとも感じられる音色が最高でした

ストーリー構成もツッコミどころ満載なところはありますが
今作は、2回目3回目の視聴がしたくなる伏線が最大限に張り巡らされた作品

あと個人的多分歴代で1番4DXとかが楽しそうだなと思いました。私は未体験ですが。

是非劇場で見て頂きたい作品。

私も3回目の視聴を劇場でしていきたいと思います。(伏線の回収ができていないので…)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

70.9 20 警視庁アニメランキング20位
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(アニメ映画)

2003年4月19日
★★★★☆ 3.8 (346)
2371人が棚に入れました
東京・大阪・京都で、5人の男が刀や弓矢で殺される事件が発生した。犯人は翁の能面をかぶっていた。警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部による捜査の結果、殺された5人が古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかになった。
同じ頃、小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受け、ちょっと風邪気味のコナンたちを連れて京都に来ていた。山能寺では8年前、12年に一度公開する秘仏が何者かに盗まれていた。そして最近、その仏像のありかを示すという謎の絵が、差出人不明で山能寺に届いたので、小五郎に解読を依頼したのだった。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

舞台は京都、平次と和葉が活躍します

本作は劇場版名探偵コナンの監督を第一作から監督を務めてきたこだま兼嗣の最後の作品であり、以降は山本泰一郎に引き継がれた。また、「副監督」として西森章も監督を担当しておりシリーズで初めて監督が2人置かれた作品になっている。また本作はコナンが初めて工藤新一の姿に戻った作品である。

また本作は舞台が京都である事もあり、平次と和葉が作品の主要キャラとなっている。OPの解説でも、コナンから平次へのバトンタッチが見られる。
新一×蘭以上に平次×和葉の恋愛要素が強かったのではないか。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
東京・大阪・京都で、5人の男が刀や弓矢で殺される事件が発生した。犯人は翁の能面をかぶっており、義経記を持ち去っていることが判明していた。警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部による捜査の結果、殺された5人が古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかになった。

同じ頃、小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受け、コナンたちを連れて京都に来ていた。山能寺では8年前、12年に一度公開する秘仏が何者かに盗まれていた。そして最近、その仏像のありかを示すという謎の絵が、差出人不明で山能寺に届いたので、小五郎に解読を依頼したのだった。

コナンは秘仏を盗んだのは源氏蛍だと推理し、謎の絵の解読のヒントを求めて弁慶に関係のある場所を巡っていた。その先で平次と遭遇し、平次も源氏蛍の事件を追っていることが分かり、お互いに情報交換を行い捜査を再開する。平次の案内で鞍馬山を訪れるコナン。しかしそこで、平次がライダースーツの男に弓矢で狙撃される。コナンの機転でそれをかわし、二人はバイクで男を追跡するが、後一歩というところで取り逃がしてしまった。

その夜、コナン一行は御茶屋に招かれた。しかしそこで、桜正造が何者かに殺害されてしまう。さらに、コナンと平次が桜の古美術店を調べた結果、彼が源氏蛍のメンバーであることが分かった。

捜査を切り上げ、和葉を乗せて帰宅する途中、平次は再びライダースーツの男の襲撃に遭う。男は翁の能面をかぶり、木刀による対決を申し込んでくる。その申し入れを受ける平次だったが、男の見たことのない剣法に大苦戦。あわや殺害されそうになるが、和葉の機転によって救われる。

その後も捜査を続け、少しずつ真相に迫っていくコナンと平次。しかし、その最中に和葉が犯人に誘拐されてしまった。平次に鞍馬山まで一人で来るように脅迫する犯人。しかし平次は、前夜に犯人から受けた傷が悪化して倒れてしまう。果たしてコナンと平次は、事件を解決して凶悪な犯人から和葉を救いだせるのか!?
{/netabare}

本作のキャッチコピーだった新一と蘭の再会は、思っていたものとは違い手早く済まされてしまった。
その代わり、平次と和葉の名場面は数多く用意されており、本作の主人公は平次と言っても過言ではないくらいである。(舞台が京都だからと言うのも大きいが)
よって本作はコナンと平次のタッグが一番の見所と言える。バイクで犯人を追いかける場面はCGが凄くて驚いた。推理に関しても、色々とミスリード等も折り交ぜつつ、筋の通った説明で良かった。
そして私が最も評価しているのはEDの倉木麻衣のTime after time〜花舞う街で〜である。毎回EDは実写なのだが、今回はその実写とのマッチが素晴らしく、また名曲である。

コナンの映画ではあるが、思ったほどコナンは活躍できなかった(むしろ平次のサポート)。しかし、名探偵二人の活躍や平次の名場面は是非見ていただきたい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

服部ファンには嬉しい作品

服部探偵にスポットが当てられており、完全に主役の座をコナンから奪ってストーリーが展開。
今回は京都が舞台であり、京都の雰囲気がとても良く描かれていて良かったです。
しかしアクションがあまりよろしくない。
劇中のアクションシーンではCGが使われている場面があり迫力は感じられるものの、CGとアニメーションがうまく融合されてなく違和感を感じてしまいます。
また他のアクションシーンでもイマイチ盛り上がりに欠けた内容でした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

暗号と十字路に隠された謎。服部平次の初恋の真相は…

2003年に公開されてた劇場版名探偵コナン第7作目。

観終わってから15年も前の作品と知り、
とても驚きました。

確かに登場する携帯が古いなあとは思いましたが。笑

でも内容は十分面白かった♪
ぎこちないCGも、15年前の作品というのなら納得。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
東京、大阪、京都で起きた殺人事件。
そこには窃盗団“源氏蛍(げんじぼたる)”が絡んでいると警察は睨んでいた。

一方、小五郎は京都の山能寺から
盗まれてしまった仏像探しの依頼を受ける。

コナン、蘭、園子も京都へ同行し、
寺に届いたという仏像のありかを示す暗号を解読しようと試みる。

西の高校生探偵・服部平次もまた、
独自で殺人事件の調査を行い、調査中のコナンと遭遇する。


今回の舞台は京都。

西で事件が起これば、
平次と和葉も絡んでくる。

大阪から京都に通うって、
意外と距離あるんだけどな…。

まあ、そこを突っ込んでも仕方がないのでスルーしますw

平次&和葉が絡むお話、好きです^^
見ていて微笑ましいもの(*´ω`*)痴話げんかイイネ


暗号や殺人事件のトリックなど、
内容はしっかりしていました。

コナンや平次のアクションシーンも
盛りだくさんでした。

二人とも人間離れしていますw
そんな二人と対等にやり合う犯人もすごいわw

平次のバイク爆走はスピード感もあって、
アトラクション体験しているような楽しさがありました♪

劇場の大きなスクリーンで見たら、
もっと迫力があったでしょう♪


≪ 京都の路地 ≫

京都には何度も遊びに行っていて、
有名な観光地近辺なら土地勘もまあまああるのですが、

路地は確かにややこしい!
名前言われても全然わかりません。笑

その路地名を事件に取り入れるというのは、
おもしろいネタだと思いました^^

路地名の勉強にもなったし。
覚え方の歌なんてあるんですね~。

逆に言えば、京都の人でさえ、
歌にでもしないと覚えられないということなのかしら?

恐るべし、京都…。笑

義経や弁慶もテーマに隠れているので、
彼らにまつわる実在の史跡が登場するのは京都観光気分でした♪


≪ 現代化するトリック ≫

携帯電話が普及している時代背景からも、
情報ネットワークが急激に栄えている時代であったことがうかがえます。

トリックにもそれを活かしたものがありましたし。

これからの推理ものは物理や化学要素だけでなく、
こういった機器をいかにうまく使うかで、トリックの幅が広がりそう。

それを見抜く探偵側も、
情報や知識を持っていないとトリックを見破れないので、
なんだか大変な世の中になってきたなあと感じました。笑


● キャラクター
平次の初恋話が登場!
そのお相手は…。

嫉妬する和葉。
いやでも平次のインタビュー記事を持ち歩いているってよっぽどww

そんな余裕のなさも、
可愛い一面なんだけどね^^

平次もかっこいいしね♪
剣道部で鍛えた剣さばき、かっこよかった♪

カップル的には東のカップル(新一&蘭)よりも、
西のカップルの進展の方が気になります♪


● 音楽
【 主題歌「Time after time~花舞う街で~」/ 倉木麻衣 】

私はTV放送の録画で観たのですが、
そこではカットされていました。

平次の初恋エピソードの映像と
よくマッチしています♪


● まとめ
コナン映画には面白いものとそうでないものがありますが(笑)、
これは面白いものでした♪

ストーリーもキャラもしっかりしています^^
犯人の動機は理解できませんでしたが。笑

コナン映画どれを見ようかなーと悩む人には、
これいいよと、おすすめの中の一つになりそうです♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

69.3 21 警視庁アニメランキング21位
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(アニメ映画)

2000年4月22日
★★★★☆ 3.8 (303)
2070人が棚に入れました
奈良沢警部補、芝刑事という現職警察官が相次いで射殺される事件が発生した。事件に遭遇したコナンは、毛利と共に目暮警部や白鳥警部から事件の詳しい情報を聞き出そうとするが、彼らの口から出た言葉は「Need not to know」という警察の隠語だった。そんな矢先、白鳥警部の妹・沙羅の結婚披露パーティに出席していた佐藤刑事が何者かに襲われ瀕死の重傷を負い、現場に居合わせた蘭もショックから記憶喪失になってしまう。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、松井菜桜子、緒方賢一、林原めぐみ、岩居由希子、大谷育江、高木渉、茶風林、塩沢兼人、湯屋敦子、千葉一伸、高島雅羅、百々麻子
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

コナンの映画の中では一番緊張感があると思う。

劇場版第4作目の本作はもう「蘭」メインの作品と言わざるを得ないだろう。
他作に類を見ないシリアス展開で、緊張感に溢れている。
また見えない犯人の探求も他作と違い「蘭」が狙われているだけあって、コナンの焦りもひとしおだ。
尚、あの小学生のアフレコは本作から。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
雨の日、横断歩道を急いで渡ろうとした少年探偵団は、警部補の奈良沢治に注意される。だがそのすぐ後、奈良沢警部補が電話ボックスで何者かに拳銃で撃たれてしまう。コナンはすぐさま犯人を追いかけるが取り逃がしてしまった。コナンは誰に撃たれたのかと尋ねるが、奈良沢は自分の左胸をつかみ、何かを伝えようとして事切れてしまった。犯人は拳銃を左手で撃っていたことから左利きであるということだった。捜査本部は、奈良沢が自分の左胸をつかんで死亡したのは、胸にしまった警察手帳を示したものと解釈した。

その日の夜、今度はマンションの地下駐車場で巡査部長の芝陽一郎が射殺された。ニュースや新聞は、一連の警察官連続射殺事件を大々的に報道する。そんな中、白鳥警部の妹・沙羅の結婚を祝う会が開催されることになり、コナン・蘭・小五郎は英理と共に出席することになった。パーティー会場には小五郎の元上司・小田切敏郎をはじめとする警察官、敏郎の息子でミュージシャンの小田切敏也、白鳥の主治医である心療科医師・風戸京介らの姿もあった。コナンと小五郎は、高木刑事から芝刑事が警察手帳を握って死んでいたことを聞き出すが、白鳥に「Need not to know(知る必要の無いこと)」という警察関係者の隠語を言われ、これ以上の詮索を拒否されてしまう。コナンは、この事件が警察組織全体が関与しているのではと疑念を抱いた。

大勢の招待客で賑わう中、蘭はトイレで佐藤刑事と鉢合わせする。その直後、トイレを含めたパーティー会場全体が突然停電。佐藤刑事がトイレの外に様子を見に行こうとしたとき、何者かが佐藤刑事に銃口を向ける。佐藤刑事は何発もの銃弾を受けて意識を失い、佐藤刑事が撃たれるところを間近で目撃していた蘭はショックで気を失ってしまう。

蘭と佐藤刑事はすぐに病院に搬送され、パーティー会場の全ての出入り口が封鎖された。だが、警察官を含むパーティー会場にいた全員から硝煙反応が出なかった。捜査の後、コナンたちは病院に向かい、蘭と佐藤刑事の容態を確認した。佐藤刑事は弾の一つが心臓近くで止まっていて、助かるかは五分五分。一方の蘭は幸いにも外傷はなく、まもなく意識を取り戻した。だが、蘭は事件のショックで記憶を失っており、自分の名前さえも思い出せなくなってしまっていた。

後日、コナンは何者かがずっと蘭を見張っているような気配を感じ取る。退院後、駅のホームで蘭が何者かに線路へ突き落とされてしまうが寸前のところでコナンが救助に成功する。コナンは、蘭は佐藤刑事が撃たれたときに犯人の顔を見ており、犯人が命を狙っているのではないか?、という疑念を募らせる。その予感は的中し、次々と蘭に犯人の魔の手が襲い掛かっていく。果たしてコナンは、蘭の瞳の中に隠された犯人の正体を暴き、蘭を守り通すことができるのか!?
{/netabare}

兎に角、蘭と新一にスポットを当てた本作は、
劇場版名探偵コナンの中では一番という方も多いのではないか。未視聴の方は是非視聴してもらいたい。
アクションシーンも多く用意されており、コナンの格好良い場面も見られる。

主題歌の「あなたがいるから」は大好き。
小田切さんのシーンからの挿入も良い。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

佐藤さんっ!しっかりしてください!

相次いで刑事が狙われる連続殺人事件が発生。第三の発砲事件に巻き込まれた毛利蘭はショックの余り記憶喪失になってしまう。自分のこと、家族のこと、コナンや新一のことまで思い出せない蘭に、真犯人の魔の手が襲いかかるのであった…。


見た目は子供、頭脳は大人、その名は名探偵コナンでお馴染みコナン君の劇場版第4作目。昔のレンタルビデオ屋さんでくどい位借りて見ていたのが、この作品。普段のTV版も面白いですが、劇場クオリティというとやっぱり特別感がある方が心が湧き躍ったものです。

この作品のTV版とは違う特別感というと、先ずあの空手名人で超つええ蘭姉ちゃんが記憶喪失になってしまうこと。「何もかも思い出せない」弱々しいヒロインの蘭姉ちゃんがこの映画では堪能出来るわけです。少々無理がある設定であるものの、記憶がない蘭を支えようと懸命のコナン、毛利小五郎、妃英里のキャラの描き方がとても良い。ハッキリとは明示されていませんが、娘を守りたい一心の親子の絆がちゃんと描かれているのが好印象です。蘭の親友、園子の台詞にも是非注目してください。

もう一つの劇場ならでは!は警察内部の不信な動き。
実写警察ドラマや映画だと「もうええっちゅうねん…」なんてぼやきたい程ありふれた要素です。しかしコナンの世界の警察は、まあ…この際目を瞑りますがとても仲良しですよね。一般人にお喋りしすぎなゆるゆるな組織が、今作のストーリーでは黒い重苦しい雰囲気を醸し出しているのです。「これだ!これだよ、警察ってのは!」と口に出したくなりました。


刑事さんが突如電話ボックスで射殺されるショッキングな出だしの掴みは抜群。緊張感を漂わせたまま、パーティー会場で起きる第三の発砲事件。
佐藤刑事が目の前で撃たれ、血に染まった手を見て気絶してしまう蘭。ここの狙撃シーンの流れが衝撃的でした。演出が巧いんですねえ。
{netabare} 佐藤刑事が撃たれる→流れ弾が蛇口を破壊?し水が蘭の手元に当たり懐中電灯が吹っ飛ぶ→懐中電灯の光で犯人の顔が一瞬見える→蘭の真横に銃弾が飛んで来る
う〜ん、文章にしたら怖いな…。確かに蘭が記憶喪失になるのも無理ないかも。昔見てもここのシーンだけは強烈に記憶に残っていたのは、タフな二人が万事休すの絶望的状況になっていたからでしょう。両肩と脇腹三発も狙撃される佐藤刑事の撃たれ方は酷い。蘭を庇った姿勢で倒れた佐藤さんを見ると、今作では僅かしか出番はありませんでしたが彼女の強い人間性がよく出てるなあなんて思いました。

幼い頃は、警察連中が今回まるで信用出来ない中、佐藤刑事だけはマトモそうだったのに早々重症を負ってしまって「どうすんのよう…頼れそうな人もう誰もいないじゃないの…」とこちらも絶望の淵に追いやられていました。一応後遺症もなく全快したらしいけど、あんなに撃たれて大丈夫なんでしょうか…。心配になりますわ。
{/netabare}
佐藤刑事が瀕死の状況になり、戸惑う心境を表立たせてはならない刑事たちの心理描写もよく表現出来ていました。中盤に出て来る高木刑事の複雑な心境も良かったです。

ただ、ストーリーの警察のギスギスした雰囲気も序盤はしっかり保てていますが、後半になるにつれおざなりになってしまった印象です。後半はコナン君の超絶スタントマン級のスケボーアクション炸裂及びターミネーターばりのしつこい犯人との逃避行になってしまいます。出来れば黒い部分を貫いて欲しかったですね。コナンは子供も対象だしアクションが皆無だと退屈してしまうかもしれないので、やむを得ないとは思います…難しいところです。
気になったこととしては…
{netabare}
友成刑事が心臓を患って亡くなってしまった話。あれは警察幹部のミスとしか言いようがありません。何故そのような人を張り込みに抜擢したのか。
「 Need not to know…知る必要のないことだ」の台詞、予告編で多々ピックアップされる程必要性を感じられる展開ではなかったのが残念。
小田切刑事部長は渋い良いキャラでしたね(息子がああなってしまうのも何となくわかりますが…)。そこで小学生のコナン君とお話する場面は流石にチグハグ感が否めませんでした。小学生である前提が無視されてしまっているため、どうも変な歩合になってしまっています。今作に限ったことではないのでコレは仕方ないですね。
後半のトロピカルランドでの激しいアクション。ド派手にやらかしてくれるのは何ら構わないのですがあれだけやって一般人に気付かれないのは流石に無理があります。ハリウッド映画だと誰も彼も巻き込んでのアクションなのに、この違いは一体…。
犯人、中々サイコが入った方でしたね。動機には賛否両論ありますが、こんな感じに利己的に動いてくれた方が見てる側としてはわかりやすかったりします。
{/netabare}

序盤の警察内部事情は大人向け、後半のアクション展開はいつものコナンという感じ。
所々に絡める伏線、ハッとさせる演出、登場人物の心理描写、テンポよく緊張感を保って見れるストーリー展開は飽きさせません。最終的にはコナンと蘭の恋愛要素に終着しているので、今見ると序盤の暗いギスギスした雰囲気を持ちこたえてほしかった印象です。いろいろ不満点もありますが、エンディングの小松未歩「あなたがいるから」の素晴らしいバラードには万事オッケーの心持ちになります。
それと蘭姉ちゃんを全力で庇った佐藤刑事に奨励賞を贈りましょう、警部!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

蘭姉ちゃんを守り隊

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第4作目。

サスペンス要素が強く、アクションの要素が少ない作品。
{netabare}
佐藤刑事が銃で撃たれ、事件を目撃した蘭ちゃんが記憶喪失になってしまうというショッキングなストーリー。
その上、蘭ちゃんは口封じのため命を狙われるという、気を抜けない状況。
{/netabare}
そんな状況の中、命懸けで蘭ちゃんを守りつつ、事件を解決していくコナンがかっこい作品です。

容疑者が何人も出てきますが、何れもミスリードというシナリオも秀逸。
そして、意外な真犯人も・・・。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

66.0 22 警視庁アニメランキング22位
鴨乃橋ロンの禁断推理(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (103)
339人が棚に入れました
世界最高峰の探偵養成学校BLUEには、かつて類稀なる才能で将来を有望視された一人の天才がいた――。 BLUE開校以来の天才と囁かれた鴨乃橋ロンは在校中のある事件をきっかけに、探偵として致命的な“欠陥”を抱えたことで、BLUEを追放され「探偵」を禁じられる。 それから5年後。失意と退屈の日々を送るロンの元に警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸が連続殺人事件への協力を求め訪ねて来たことで、止まっていたロンの時間が再び動きだす。 ロンの苦悩を知り、親切心からサポートを申し出る“ピュアなマヌケ”一色都々丸。そんな彼をロンは「トト」と呼び、二人での捜査に無限の可能性を感じると、トトをパートナーに指名する。 謎を解くロンと、捜査に動くトト。ちょっとワケありな凸凹探偵コンビが、ミステリアスな事件を華麗に解決していく……!!

猫好き さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

推理?笑わせないで

惰性で流し見してたけど、もう十分ね。このアニメつまらない。

推理小説は好きで結構昔読んでいたけど、それに比べると漫画とかアニメでの推理物ってやっぱりかなり無理がある。フェイルセーフの無いトリックのための無茶ぶりなトリックばっかし。推理物として見たら全然説得力が無い

バディ物として見てもロンとトトには魅力が無いため面白く無い。特にトトがガキっぽくて警官に見えない

おまけに危険な組織との対抗、、、なにそれ、コナン?w

どんな点から見ても面白く無いので切り

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

【最終】マトリョーシカ?!推理要素以外の重ね着具合がハンパない

【レビューNo.101】(初回登録:2023/12/27)
コミック原作で2023年作品。全13話。
春の「イセレべ」のような、「ネタ実況」枠のレビューを夏アニメでもやろ
うと思ったのですが、あんまりピンときそうなのがなかったんだよね。
で、今期異世界モノで目をつけていた作品があったのですが、どうもイマイ
チだなっと。異世界モノはまた機会がありそうなので、異世界モノでないの
でやってみたらどうなるのかなあっと、ちょっと試験的にやってみようかとw

(ストーリー)
探偵養成学校BLUEで将来を有望視されながら、自覚なしで犯人を自殺に追い込
むという、探偵として致命的な欠陥を抱え、探偵行為を禁止されていた鴨乃橋
ロン。
しかし、捜査一課の刑事・一色都々丸(トト)と知り合ったロンは、彼とコン
ビを組んで再び推理を再開する。
(wikiより)

(評 価)
・第1話:マトリョーシカ?!推理要素以外の重ね着具合がハンパない
 {netabare}・率直な感想がコレですね。
  通常の推理モノらしく探偵のロン様が、鋭い観察眼と卓越した論理展開で
  推理を組み立てていくという、推理モノとしては王道ですが・・・
  ●ロン様
   ・天才的な推理力で事件解決率は100%。
   ・でも無自覚に犯人を追い込み自殺させてしまうため、犯人検挙率は0%。
   ・そのため探偵業を禁止されていた。でも根っからの推理狂。
    → 事件情報に触れないようにネットやTVといった情報媒体を遮断
      したり、人と接触しないよう昼夜逆転の生活パターンにしたりと
      涙ぐましい努力をしていた。
  ●トト
   ・捜査一課の刑事だが、純粋でお人好しでいろいろ抜けている。
    (犯人の話に騙され3回も逃げられている模様)
  という感じで、それ以外の設定の盛り方がハンパねーなと。
  頭の中では、アニメ「C」のOP「マトリョーシカ」が高らかに鳴り響く
  というwwwいやどんだけ重ね着してんだよっと。
  なんなく推理モノだけでは勝負していく自信がないから、いろいろ外装を
  盛っているのかと、最初は邪推してしまいましたね。

 ・初回のストーリー流れは
  {netabare}・トトの管内で連続不審死事件が発生し、捜査も行き詰まり状態。
  ・総務課のキクさんからロン様を紹介される。
  ・トトがロン様の元を訪ねるも頑なに協力依頼を拒否される。
   → そこへ6人目の被害者が発見されたとトトに連絡が・・・
   → それを聞いてしまったロン様、もう自分を抑えることができない!
     5年ぶりに探偵業を復活!!
  ・死体の状況と(一見なんの共通点もない6人の情報から)推理を展開。
   トトを囮に犯人の検挙に成功。でもそこから持病(?)の「追い込み」
   が発動。その謎の力で犯人がまさにビルから飛び降りようしたところ…
  ・トトが体を張って自殺を阻止!!
   この瞬間連続自殺記録がストップ。そしてロン様はいう。
   「ピュアな間抜けだからこそ、理屈よりも体が先に反応する。
    僕のパートナーに必要なのは、ピュアな間抜けだったんだ!!」{/netabare}
   ここに「ロン様×トト」の迷コンビが誕生。

 ・初回の印象ですが
  ・ジャンルがまだ分からない
   「本格的推理モノ」というよりは「推理モノをベースにしたコメディ」
   って感じなのか?!
  ・推理モノとしてはツッコミどころもあるが、それほど悪くなかった。
   コメディに主軸があるなら、十分楽しめそうなレベル。
  ・ただコメディとしてみると
   トトのツッコミが・・・
   ロン様の常識外れの言動にトトがツッコミを入れるという感じですが、
   力まかせに叫んでいるだけというか、イマイチお笑いとしてはハマって
   るという感じがしなかった。

 ・あと作品情報としては
  ・原作者は天野明で代表作が「家庭教師ヒットマンREBORN!」。
   (大分前に視聴したような気もするが、正直頭に残っていないw)
  ・同氏は「PSYCHO-PASS」のキャラデザ原案も担当。
   そういえばロン様の昔のクールな顔写真とかそういう面影があるわw
  ・またシリーズ構成が「俺ガイル」の渡航らしい。
  
 初回は視聴者をガッツリ掴んだというよりは、「こんな感じの物語です。」
 という作品紹介という色合いの方が強かったという印象ですね。
 個人的には冒頭通り「ネタ実況」枠という感覚なので、予想通り香ばしい作
 品になってくれればよし、「リボーン」天野先生ということで途中で化けて
 もよしという感じで、まずは温かい(?)目で見守っていこうかとw{/netabare}

・第2話:作品のアウトラインは結構提示されたかな
 {netabare}・今回の事件ですが、
  ・捜査一課としては、川辺で発見された撲殺事件の捜査
  ・でもトトだけは捜査一課に何故か紛れ込んできた
   「貯金箱のお金が減っている」(壊さないとお金を取り出せない不可能犯罪)
   を担当させられる。
  ・表立って事件に関与できないロン様は、トトを傀儡として事件に介入する
   と宣言。
   → 不可能犯罪が琴線に触れたので、貯金箱事件の捜査に乗り出すことに。
  ・聞き込みと現場確認の後、この近くで発生していた殺人事件現場に乗り込
   むロン様。
   → 「傀儡」といったそばから堂々と姿を晒してしまうロン様w
    → 案の定、トトの女上司・雨宮は大激怒。
  ・しかし2つの事件は繋がっていて・・・
   ロン様からいろいろ提示されたヒントから、トトが事件の真相を解明。
   → そもそも捜査一課に貯金箱事件がたまたま紛れ込んでくるとかw
     (普通の捜一なら「ふざけるな!!」で事件を突っ返すやろ)
     ここまで堂々と表立っておいて、事件解決の体はトトに任せるんかいw
   まあツッコミどころは満載ですが、まあそういう作品らしいですし、推理
   自体は結構面白かったので笑って許しましょう。
  ・そして、ここからロン様の持病「追い込み」が発動!
   その姿を見て雨宮が
   「何アレ―――かっこいい♡」
   → 今回最大のツッコミどころwいや犯人刺激してるのに止めろよwww
  ・自殺を図ろうとした犯人をトトが体を張って救助。
   まあこれが「お約束」になるんでしょうね。
  ・最後は雨宮、事件介入他に厳重注意しつつもロン様の名前を知って「乙女顔」
   (一応トトは「カモウ」とごまかした模様)
  なるほど、あの女上司をこういう使い方してきましたかw
  まあラブコメ度はさほど高くないと思いますが、アクセントとしては機能しそ
  うですね。日笠さんですしw
  しかし日笠さん
  ・前期は「ワンルーム勇者」「わた婚」をはじめ、数作品
  ・今期も本作以外にも「シャンフロ」他幾つか掛け持ち
  ってどんだけ仕事してんだよ。あまり声優には興味がないので無知なのですが、
  売れてる方はこんな感じなんか?!

 ・そして今回はもうひとつの重要事項「探偵養成学校・BLUE」について語られます。
  ・この世界では、BLUEが与える「探偵免許」はかなり権威がある模様。
  ・ロン様はそこで開校以来の天才として、将来を嘱望されていた。
  ・しかし例の持病のため、探偵免許の取得資格をはく奪され追放。
  そしてBLUEは、ロン様が最近探偵行為を再開したらしいとの情報を入手。
  「人を殺める探偵などあってはならない!」
  日本に調査員を派遣することを決定!!

 やはり「本格派推理モノ」というよりは、エンタメ色の強い作品になりそうですね。
 それに「凸凹コンビの推理モノ」だけでは限界があるとみて、作品の幅を広げる仕
 掛けも講じてきましたし。
 今回作品のアウトラインは結構提示されたかなって感じですね。
 次回は「ロン様 VS BLUEからの刺客」でしょうか。
 BLUEがこの作品においてどういう位置づけになるのか注目ですね。{/netabare}

・第3-4話:少年誌のノリも爽快感が足りていない感じ
 {netabare}・今回の事件ですが
  ・福引で温泉旅行のペアチケットをゲット。トトとロン様は温泉へ。
  ・そこには他のお客とともに、雨宮もやってきた。(同様に福引でゲット)
   → 男湯で裸で鉢合わせw
  ・またBLUE調査員も旅館の従業員として潜り込み、ロン様を監視。
   そんな中おあつらい向きに、温泉で女性の水死体が発見されるという事
   件が発生するのですが・・・
 ・事件の方はロン様がトトにムチャぶり。
  その場をどうにか繕い、アリバイのない雨宮の容疑を晴らすと、地元警察
  が調査している間に打ち合わせたようで、トトが傀儡として事件を解決。
 ・で、今回の最大のツッコミどころ
  → ロン様の持病(犯人を自殺に追い込む)が発症しなかったんだが?!
  傀儡は2話ですでにやって発症してるから、ロン様が直接犯人と対峙しなけ
  ればという条件ではなさそうだし、発症条件は何なんや????
  今回はBLUE調査員がいたから、話の都合上発症するわけにはいかないとい
  うのはわかるのだが、ガバガバ感が拭えませんな。
 ・そしてまさかのどんでん返し。
  BLUE調査員のシュピッツ・ファイアは
  → 家族失踪事件の協力依頼のためにロン様に接触してきたのだった!!
  表向きにはBLUE調査員として、ロン様の動向調査を装い
  ・ロン様の探偵行為なんて見ていません!
  ・今後の捜査には(自分の能力を活かし)協力させていただきます!
  完全にロン様の下僕になっちゃったよw
  1話で「マトリョーシカ」って話をしましたが、どんだけ重ね着するねん?!
  まあ今日のトリックでは、推理モノとしては厳しいかなって感じはあった
  ので、話が面白くなる方向ならOKなんですが。
  こいつも最初の登場と打って変わって、ロン様のおもちゃとしてギャグ要
  員的なキャラになりそうですね。
 
 キャラ造形やらギャグ展開等をみると、少年誌らしく中学生辺りをターゲッ
 トにしてるのかなって感じがしましたね。
 別に面白ければ何でもいいのですが、ただその作りにしては少年誌らしい爽
 快感が足りていない印象ですね。
 シュピッツ・ファイアの寝返り(?)により、今後の展開がわからなくなっ
 たので、とりあえず次回を観てという感じでしょうか。{/netabare} 

・第5話:余計なものを付け足して、逆に面白くなくなってる感じ
 {netabare}>同氏は「PSYCHO-PASS」のキャラデザ原案も担当
 ・今回は「慧眼のカワセミ」こと翡翠刑事が登場。それこそ「PSYCHO-PASS」
  に出演してそうなビジュアルで、ドミネーターでも所持してそうですが、
  彼のアイテムは「ピンセット」。
  「水も漏らさぬ慧眼チェック」からの「針に糸を通すようなピンセット指
  導」なのですが
  ・挨拶がわりのギャグなんでしょうが、正直面白くない
  ・以降ピンセットが出てこないので出オチ感が否めない
  なんで、こんなピンセットみたいな余計なものを持たせちゃうかなっと。
  ・見かけによらず部下思い
  ・「ロン様×トト」のコンビをきちんと認めるなど度量の広さもある
  と、他のキャラ造形はよかっただけに、蛇足感がもったいない。
 ・またトトのツッコミもシンプルにっツッコめばいいところを、無駄に一言
  付け足してツッコむのだが、それが足を引っ張ってスベッちゃってる感じ
  がして、原作者と笑いのセンスが合わないのかなっと感じてしまう。
  あとここ2話のトトですが、
  ・ロン様が持病を発症しないから、それを止める見せ場がない
  ・事前に2人で打ち合わせて、それをしゃべっているだけでトトの個性が
   みられない。(原稿を読むだけの国会答弁みたいなw)
  正直トトの存在価値が「ダメ刑事」と弄られる位しか使いどころがないっ
  て感じで、作品での立ち位置が厳しい状況。
  ロン様のキャラは悪くないのでどうにか観れるって感じですが、コンビの
  トトがこの状況だとこの先は厳しいかも。

 全体的に面白くしようと余計なものを付けるのが、逆にクドさに繋がるなど
 いろいろと裏目に出ている印象。{/netabare}

(最 終)
結局その後も
{netabare}・実はこの事件の裏側には、ロン様より優れた頭脳の持ち主犯罪一族「M家」
 が関与していた。
・ロン様がBLUEから追放される原因となった「血の実習事件」も「M家」の
 企みで、ロン様は嵌められた。
・ロン様の持病「追い込み」も「M家」によるもの。
・そしてロン様は「ホームズとモリアーティーの両方の血を持つ者」。
・で、やたらと黒蜜推しw{/netabare}
といろいろ盛ってきます。まさにマトリョーシカ?!
 
・推理モノとしては、そっちよりもトトとのバディモノやコメディがやりた
 いのかなって感じだったので、粗も目立つがまま笑ってる許せるかって感
 じですが、 
・バディモノとしては、トトとのコンビで相乗効果を生み出すことができず、
 (セリフはそれっぽいが)イマイチ薄っぺらい関係性しか感じられず、
・コメディは致命的に私とは合わなかったなと。
前にも書きましたが、少年誌連載の割には痛快感や爽快感が決定的に足りて
いない感じですね。

元々「イセレべ」のような、「ネタ実況」枠のレビューをしようと思ってい
たのですが、「イセレべ」のレビューとの熱量の差が、この作品の評価を如
実に物語っているのかなっと。
2期も決定したようですが「M家」との対決とか、そこまでに楽しみとは思え
ない感じですかね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

チェルベッロの謎

キテレツイケメンとピュアボーイによるバディ推理探偵モノ。
キメどころは無駄にヌルヌル作画なハイクオリティ。

01
破天荒なイケメンを楽しむ作品でしょうか。

メインは二人の凸凹コンビだけなのでキャラ紹介も程々に一件の依頼解決まで。ロンはいかにもマンガチックな設定ではあるのだが、だから何?て感じ。リアル路線でもなければトンデモ具合も足りない中途半端さ。トリックはツイッターとかでみたやつを元ネタにして再構築しただけっぽい。元々は葬儀屋あるあるネタらしいが酸素濃度が極端に低い空気を吸うとマジで秒でオチるらしい。トリックの理屈だけ見ればそうはならんやろってことにはならないとしても、だから何?って感じ。特に面白くもないし大事な初回なのにこんな地味なの?みたいな印象しかない。そして非力そうなおっさんが成人男性の死体をどう移動させたのかとかは一切無視。殺し方よりも殺した後の死体の処理のほうがよほど大変なはずだが、どう殺すかのアイデアだけで突っ走るつもりなのか。どうやって殺したでしょうかクイズ。なるほど今風だ。

アニメの品質面ではかなりいいと言えるレベルの品質。イケメンはしっかりイケメンですし、作風的に室内シーンばかりになりがちなので退屈にならないよう画角にもしっかりと工夫が見えます。奇抜なカットに頼らず嫌味にならないのは好感がもてます。品質面においては良品と言っていいレベルだと思います。凸凹コンビの掛け合いにてえてえできる人にはいいのでは。

個人的には時光代理人のほうがはるかにマシな気が。あとは顔で選んでねって感じかな。
あーREBORNの人なのね。なるほどまごうことなきイケメンアニメ。お呼びでなかった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

63.3 23 警視庁アニメランキング23位
名探偵コナン 沈黙の15分[クォーター](アニメ映画)

2011年4月16日
★★★★☆ 3.6 (274)
1618人が棚に入れました
ある日、朝倉都知事宛の脅迫状が届き、翌日、都知事が開通した新地下鉄トンネルが爆破される。コナンの活躍でけが人は出さずに済んだが、都知事を狙ったテロ事件への懸念が高まる。コナンは、都知事が国土交通大臣時代に関わった新潟県のダム建設を巡って怨みを持つ者がいないか調査に乗り出す。やがてダム建設の村で8年前に起こった交通死亡事故と、同じ日に崖から転落して以来意識を失ったままの少年・立原冬馬の存在が事件の重要なカギとして浮上してくるが…。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、渡部陽一、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、山口勝平

リリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

迫力あって良かった!

今まで全てのコナン劇場版見てるけど、その中でもTOP3には入る作品だと思いました。

作品重ねるごとにどんどんアクションがすごくなっているけど、
ここ数年(ジョリーロジャー以降)ちょっと自分の中で落ち込み気味だった劇場版の評価がまた上がった作品でした。

ただ、個人的に渡辺陽一さん(戦場カメラマン)が嫌いなのもあるせいか、声優に使う意味なかった感じ。。
物語にも特に絡まないし、無理やり突っ込んだ感じでした。
前作のDAIGOの時は、がっつり絡んでたのに。
だったらいらないじゃないかと。。

アクションシーンは、迫力あった!!
もうコナンすごすぎる!!
完全に人間離れしてるけど、カッコ良かったです。
でもラスト15分、予測不能。ではなかったな。。

しかし相変わらず蘭ちゃんは健気ww

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最近お決まりじゃないか?

一応見てきました。

正直内容は・・・・・・

最近のコナン君、なんか当たりはずれがなくなってきてないか?

8年位前の事件と現代の事件のなぞが一度に解き明かされます。
まさかの犯人が・・・。(ネタバレやめときます)

ラスト15分、予測不能。

そうだったか?
ラスト15分はかなりおちが予想できたぞ。

CMでやってるとおりコナンがスノボー(いつものスケボーの改良版)であーだこーだやって、むちゃくちゃな事して死に掛けます。

ライフル持ってどんどん撃ってきます。
射撃の腕よすぎでした。
当てないようにするなんて。

タイトルが沈黙の15分の意味が最後に間違えなく分かる作品。分かんない人は小学生以下と言えるくらい、間違いなく小学生でも分かる。

相変わらず蘭と新一(コナン)の会話シーンはあり、最近多い「まさか新一が!?」的なのもまたあり、なんとかばれずにすんだ。正直このパターンはもういらない。

なんで渡辺(戦場カメラマンの人)さんをだしたのか?
受け狙いだろ。
相変わらずゆっくりなしゃべり方でした。
げんたにもつっこまれていたし。
警察があんなんでもいいのですかね?

作画はよかったので(ただ映画館の都合上で見た動画は劣化していたが・・・・・・ふざけんな!! 謝罪くらいよこせ!!)コナン好き見てもいいとは思うが、たぶん来年テレビ放送するから、そうでもない人はスルーでいいと。

歌は「B`z」さんでした。
まあまあよかったかな。
相変わらずEDの作りはよかったが、なんか今回はいつもと違って・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

シリーズ最高のクズ犯人

シリーズ15作目。このあたりからとても作画が綺麗になってくる。
{netabare}
全体を通し、サスペンスとアクションのバランスがかなり良い具合に仕上がっている。特に冒頭の地下鉄爆破事件はかなり迫力があって引き込まれた。

今回の犯人がなかなかマッドでクズでひどいやつだったのは良かったと思う。
借金作って宝石強盗し、その帰りで飲酒無免許運転でひき逃げし、都知事を地下鉄ごと爆破し、最終的には村一つ消し去ろうとするという、シリーズ中最も救いようのない犯人だったと思う。凶悪すぎてどうかしてるとしか思えない。というかもはや立派なテロ。これほどの重大な事件を引き起こしたのに、その背景には哲学もなく、本人はただただ宝石欲しさのためにやっているというところにかなりの狂気を感じてしまう。
でも、このように犯人をとことんクズに描き、同情の余地も与えないようにしたのは良いことだと思う。あんまり犯人に同情できちゃうと犯罪を正当化しているようにも見えちゃうから。

途中、ゲンタとミツヒコの喧嘩を仲裁するコナンが良いこと言っている。
今作は珍しく少年探偵団と灰原がフィーチャーされた作品。舞台が新潟なので警視庁の面々もほとんど出てこない。
灰原がコナンのボードと相乗りするシーンは灰原好きとしては萌えるものがあるね。

ラストのダム爆破からの雪崩ももはや人智を越えていて、一体どうすりゃこんな芸当ができるのかとツッコミを入れたくなるが、やりすぎなのは毎度のことなので今回は目をつむりましょう。
コナンを捜すシーンはなんだか感動してしまった。

長らく意識不明だった冬馬くんがその重い設定の割りにはあまり本編に関わっていないのは不憫ではあるし、全体的に小ぶりな感じはあるのだが、シリーズの中で考えればまずまずの良作の部類ではないかと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

61.5 24 警視庁アニメランキング24位
名探偵コナン 11人目のストライカー(アニメ映画)

2012年4月14日
★★★★☆ 3.5 (256)
1519人が棚に入れました
毛利小五郎の探偵事務所に脅迫電話が舞い込み、小五郎の前で路上の自動車が爆発。そのころスタジアムでサッカー観戦中だったコナンは、犯人が突きつけた暗号を解読しなければ次の爆破が実行されると聞かされる。暗号解読に挑むコナンだったが、恐るべき真実に突き当たり……。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也
ネタバレ

atsushi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

Jリーグ20周年とはいえ、、、

カズや宮根はともかく、こんな棒読み久しぶりに見たわ(笑)
まあ、いつもの劇場版です。
時間なりに楽しめると思います。

あと、先行版のOVAに井口裕香がゲストで出てたね。

{netabare}
あと、今回は誰一人殺されてないよね。

昨年も思ったが、、、
DVDレンタル開始までまだ40日もあるというのに、何で字幕付きでもう出回ってるんだろ!?
きっと、ハングル字幕の黒の組織の仕業だな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

見事なまでの棒読みww

~ストーリー~
毛利探偵事務所に届いた一本の脅迫電話から始まる爆弾事件。
犯人からの暗号を解き、大勢の人の命を救えるか!?


~感想等~
劇場版名探偵コナン16作目です♪

はい、呆れるほどのまた爆弾ですねw

爆弾もいいけど、個人的にはもっと違うやり方はないのかといつも思います(´・_・`)

まぁ、よくも悪くもいつものコナン映画ですね。

新しいということもあって作画は今までで一番素敵でした(*´∀`*)

コナンのスケボーアクションや爆発の音響などは非常に迫力があり素晴らしかったと思います。

しかし、それを打ち消すかのごとくの声優の棒読み演技に興冷めします><

声優というと少し語弊があるかもしれません・・・

プロのサッカー選手が声をあてたとかなんとかって噂はきいていたんですけど、これはひどいですねw

改めて本当の声優の方々のすごさがわかります♪

話は変わって内容についてですが・・・

序盤から伏線がかなり散りばめられており、推理する楽しみはあったのですが、話がごちゃごちゃすぎて正直なところあまり面白いとは言えないと思います。

良い意味で言えば、犯人が特定しづらくていいのかも知れませんが、終盤で犯人がわかったときに納得できない感がものすごくありました。

話の筋が通っているようで通ってないそんな内容でした。

少年探偵団達によるラストシーンは感動するものがあるので、一概にだめな作品とも言えないと思います(^-^)

類似作品としては『沈黙の15分』が上がってくると思います。

「ぶっちゃけ内容は微妙だったけど、迫力だけはあったな。」というそんな感じですw

おすすめするほどの作品ではありませんが、コナン好きには是非観ていただきたいと思います♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

エウネル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

コナンの映画は迫力があるが推理がショボい。まぁ、映画だから仕方ない。

今回のメイン舞台はサッカースタジアムです。スタジアムが爆破されてしまう!!みんなで阻止しよう!!という話です。
コナンのスケボーが凄すぎでかっこいいのはいつものことですが、今回はサッカーの話なのでカッコいいシュートシーンもあります。ラストシーンはとても印象的です。そしてもう一つ活躍する道具があります。それはコナンのベルトです。あまり書くとネタバレになるので書きませんが、コナンはあるものを食い止めるためにベルトを使います。完璧には止まらなかったものの、あれが無かったらどうなっていたのか…。あのベルトの強度ヤバすぎ。
そういえば、コナンの映画は基本的に毛利小五郎が死神のごとく、どこか行った場所で殺人事件が起こるのがお約束ですが今回は違いました。そういう意味では推理シーンはショボいが、ストーリー的にはマンネリ化してる今までの映画とは違い割と楽しめたのではないかと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

69.5 25 警視庁アニメランキング25位
名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(アニメ映画)

2016年4月16日
★★★★☆ 3.9 (192)
1192人が棚に入れました
劇場版「名探偵コナン」20作目にあたる。

物語は動画にも登場したオッドアイの持ち主である謎の女性が、記憶喪失状態でコナンたちと出会うところから動き出す。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【コナン×公安×FBI×黒の組織】の直接対決が初めて描かれる20周年に相応しい一大スペクタクルムービー

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第20作目(『ルパンVSコナン』は除きます)
監督は『沈黙の15分』以降お馴染みとなった静野礼文
脚本は『絶海の探偵』と『業火の向日葵』の櫻井武晴
劇場版では初めて安室(公安)と赤井(FBI)が題材にされ、また原作やテレビシリーズに先立って黒の組織のNo.2と目される‟ラム”自身が登場します


警察庁で極秘に管理されていた世界各地のノックリスト(スパイリスト)を盗み出した黒の組織の女性工作員
自身も黒の組織に潜入捜査しているバーボン、こと安室透は逃走する女を追跡しカーチェイスを繰り広げる
そこにFBIの赤井秀一も乱入し大事故の末に女は海に転落する
翌日、記憶喪失になってしまいノックリストの行方や自身が黒の組織の一員であることを忘れてしまった女は偶然にもコナン達に保護される
女の記憶を取り戻してあげようと奮闘する少年探偵団だったが、灰原哀は女が黒の組織の‟ラム”である可能性を示唆し警戒する
一方で公安、FBI、黒の組織は各々に女の行方を追っていたが、ジンは女が送った不完全なノックリストに従ってノックと思しきメンバーの始末を始める
そのリストの中にはバーボン(安室透)とキール(水無怜奈)の名も入っていた・・・


黒の組織が絡む劇場版は大概しょうもないオチがついて終わるものばかりですが、今作は原作の根幹に関わる部分が描かれているとあって黒の組織を廻るキャラが総出演
20周年に相応しい大作に仕上がったと思います


冒頭の首都高11号線(レインボーブリッジ)をモデルにしたカーチェイスは『頭文字D』も真っ青の迫力のCGで描かれ、多重クラッシュや大爆発も相まってコレだけでも劇場に足を運ぶ価値ありますし、中盤までは謎の女の正体が‟ラム”なのか否かが物語を強く引っ張ってくれます


本来なら協力関係を結ぶべき公安とFBIが安室と赤井の私怨のせいで仲違いし、その仲をコナンが取り持つってのには笑ってしまうところですが、二人の対決(素手で殴り合うwガンダムかよw)は作画もめちゃくちゃ良くって大きな観どころの一つです
公安が表立って登場するということで目暮警部はじめ警視庁は蚊帳の外に置かれてしまうのもリアルでしたね


ウォッカやベルモットの静止も聞かず、ノックの始末に躍起になって暴走するジンは本当に怖い
クライマックスでは遂にオスプレイまで担ぎ出しお台場と葛西臨海公園をモデルにした舞台を大破壊する様は圧巻
最後まで全く目が離せず釘付けになりました
コレにイレギュラー的に巻き込まれる蘭や少年探偵団は最早お約束ですが【日本映画においてここまで派手に名所を破壊しまくってるのは『コナン』と『ゴジラ』ぐらい】なもんでしょうw
とにかくドキドキする映画がお好きな方には率直にオススメ出来ます!


しかしバーボンとキールを捕らえ躊躇無く始末すると断言したにも関わらず「待ってやる」と約束を守ってくれるジンは本当は優しいヤツなのかな?とも思ったりw


今作、唯一惜しいなと感じたのが鍵を握る記憶喪失の女を演じるのが天海祐希だということでしょうか
正直違和感というか・・・声優は初めてじゃないはずですし、天海祐希ほどの大女優を持ってしても声の演技とは難しいものなのか・・・と、痛感致しました


今作ラストの手放しでない結末はオイラとして最も評価をしたいポイントです
まあ、あれほど好き勝手やっておいてタダではすまんだろうとは思っていましたが
観終えた後に何色の気持ちになるか?とは今作に添えた青山剛昌先生のコメントですが、オイラは‟良い意味で”ブルーになりました
さあ、あなたは何色に染まりましたかな?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

ちっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ハードボイルドなコナン+ある作品のオマージュ

前回の映画がちょっとしょぼかった反動?と思えるほど、スケールがでかくなってます(笑)
ある意味、ダイハードを見ているような感覚で、今回はミステリーはほぼなく、かわりにド派手なアクションシーン満載な映画です。
黒の組織やFBI、公安などの最近の設定をあまり知らないとちょっとついてけないかもなので、予習しておくと良いと思います。
物語としては、非常に最後まで凝ったつくりになっていて、エンディングまでハラハラドキドキな物語です♪ クールなものからハートフルなエピソード、そしてガ○ダ○好きな人には思わずニヤリとするシーンもあるので、いつものテレビでは見られないコナンを見たい方にはぜひおすすめな作品かも♪
{netabare} ガンダムのライバルキャラクターといえば、アムロとシャアが有名ですが、原作者の青山先生が大のガンダム好きなおかげで、今回の作品ではアムロとシャアの戦いや、セリフのオマージュが満載な作品になってます(笑) 緊迫なシーンなのに私はちょっと笑ってしまいました。シャアのセリフのオマージュとしては、アムロくん、墜ちろ、ここからでは~、坊や、などなど細かいネタが仕込まれてます。名前もそうですが声優が同じで、そのまんまなので、狙ってやってますよね。ガンダム以外には、今回はタイトルの通り、冒頭のアクションシーンのイメージは黒色ですが、エンディングでは何色になっているでしょう?という作り手の狙いが非常に面白い作品です。今回は新一と蘭の進展は皆無でシーンもおまけ程度ですが、それ以上にハリウッド並のアクションがありますので、そんな作品好きなら見ても損はないですよ♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ド派手アクションと心境の変化を楽しむ作品

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第20作。

黒ずくめの組織VSコナン+安室(公安)+赤井(FBI)という構図のアクションを楽しむ作品。
そして、人の心境の変化を楽しむ作品。
まさか、コナンの映画で泣きそうになるとは・・・。

{netabare}
結果的に少年探偵団の無謀な行動が最後に吉と出たり、蘭ちゃんが活躍する場面がなかったりと、過去の作品と比べてかなり異色な作品。
ミステリー的な要素が全く無く、アクション中心というのも異色。

そして何より、{netabare}本来、敵であるはずのキュラソーの人間味あふれる行動には感動しました。{/netabare}
{/netabare}

ゲスト声優の天海祐希さんは凄く良かったと思います。
個人的には劇場版コナンの中で3本の指に入る良作。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12
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