2020年度の警察TVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2020年度の警察成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月27日の時点で一番の2020年度の警察TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.6 1 2020年度の警察アニメランキング1位
ID:INVADED イド:インヴェイデッド(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (430)
1550人が棚に入れました
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。

声優・キャラクター
津田健次郎、細谷佳正、M・A・O、ブリドカットセーラ恵美、村治学、近藤隆、岩瀬周平、榎木淳弥、加藤渉、落合福嗣、西凜太朗、遠藤綾、島袋美由利、平川大輔、宮本侑芽、日笠陽子、蓮岳大、佐倉綾音、小林親弘

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ミズハノメ』=「サイコメトリー&サイコダイブ」? を駆使した殺人事件捜査とジョンウォーカーの影

== [下記は第6話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第6話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

コミカライズ展開はありますが、基本的にはオリジナル作品ということのようで、監督: あおきえい、シリーズ構成・脚本: 舞城王太郎というなかなかやる気を感じる制作体制の作品です。

殺人現場に残された「殺意」の残滓を読み取り、それを元に殺人者の深層心理を可視化した「イド」と呼ばれる世界にパイロットをダイブさせ、情報を収集する『ミズハノメ』と呼ばれるシステムを使用して殺人事件の捜査を行う『蔵』と呼ばれる警察の特殊セクション。

『蔵』がを捜査を進めていると、そこには複数の殺人事件に「ジョンウォーカー」と呼ばれる存在が関与していると推定され、その特定が『蔵』の重要な任務となっていきます。

『ミズハノメ』中で「名探偵・酒井戸(さかいど)」として謎を解く、パイロットの鳴瓢秋人(なりひさご あきと)、「イド」を観察してそこで得られた情報から俯瞰的に事件を捜査する「井戸端」のメンバーたち、そして現場を捜索や聞き込みなどを行い、思念粒子を採取する外部分析官のメンバーたち。

深層心理の可視化であるため、ときに一見不条理であったり物理法則を無視していたりといったビジュアル的な面白さ、殺人犯の心理や動機を巡るサスペンス的な面白さ、『ミズハノメ』自体の謎など複合的な面白さが楽しめます。

キャラクター・デザインにクセがあったり、人によっては作画的に馴染まないところもあるかとは思いますが、ストーリー性の高さではかなりお勧めできる作品だと思います。

物語の着地点まで、見守りたいです。

余談: 元々外見的な可愛らしさもあるとは思うのですが、特に見慣れてきたせいなのか本作ヒロインと目される本堂町小春(ほんどうまち こはる)さんがとても可愛く見えてきました。でも「人は見かけによらない」な感じのキャラでもあって、注目ですね。

余談その2:「頭に穴」といえば、『ホムンクルス』って漫画(ビッグコミック・スピリッツ連載)があったんですがあんまり有名じゃないからみんな知らないかも…。
== [第6話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.3.2追記:
第10話まで視聴終了。しばらく出てきていなかった小春ちゃんが登場して、いよいよ佳境っぽくなってきました。

しかし、鳴瓢に対するこの罠を計画していたとしたら(いや、きっとしてたに違いないんだけど)なかなかに気の長い話だなあ。

2020.3.23追記:
第13話(最終話)まで視聴終了。ジョン・ウォーカーの正体について予定調和な部分はありましたが、その動機や作中でどうやって正体を突き止めるか、また正体判明後の追跡や対決にも見応えはあってとても面白かったと思います。

ストーリー的にも「ジョン・ウォーカー事件」の顛末としてはきちんと綺麗に終わり、かつ続編を作る余地も残せたと思います。私は充分に満足できました。

人によってはキャラクターデザインに難があると感じるかもしれませんが、小春ちゃんがカワイイからこれでいいのだ(笑)!

投稿 : 2025/02/22
♥ : 42
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

欠損した世界で生きる者たち

アニメーション制作:NAZ、監督:あおきえい、
副監督:久保田雄大、シリーズ構成・脚本:舞城王太郎
キャラクター原案:小玉有起、
キャラクターデザイン/総作画監督:碇谷敦、
音楽:U/S、原作:The Detectives United

無意識下の心の領域を示す精神機能のひとつを
フロイトは「イド」と名付けた。
つまり、本能的な欲求や生理的な衝動のことで、
「エス」ともいわれる。
この作品では「殺意」を生じさせた
無意識の世界を「イド」と呼び、
選ばれた人間が「ミヅハノメ」という機器に、
搭乗して探査する。
イドの世界では、搭乗者は「名探偵」となり、
殺人者のイドの情報を集めることで、逮捕につなげる。
イドを構築するためには、殺人現場などに漂っている、
殺意の思念粒子を「ワクムスビ」という機器で
採取しなければならない。
捜査を担当するのは、警察の内部組織「蔵」だ。

作品の土台となっている世界観に
それほど目新しさはない。
他者の思念に入り込んで探偵となる作品は、
筒井康隆原作の『パプリカ』が思い浮かぶし、
映画なら『インセプション』に通じる部分もある。
夢に潜ったり思念を感知するというだけなら、
扱っている作品は大量に存在する。
ホラー映画の『エルム街の悪夢』や『悪夢探偵』、
それを電脳に転化すれば『攻殻機動隊』や
『RD 潜脳調査室』も類似している。
残留思念なら漫画『サイコメトラーEIJI』もある。
しかし、そういう題材を用いながらも、
この作品の物語世界は、最初から最後まで
完全なオリジナリティにあふれている。

ミヅハノメによって殺意の世界に入り込んだ者は、
殺されている身元不明の「カエルちゃん」を目撃することで、
自分の名前と名探偵としての役割を思い出す。
イドに入った元刑事・鳴瓢(なりひさご)秋人は、
名探偵・酒井戸へと変わり、
カエルちゃんの死の真相を探る。
その様子を外部から観察する捜査員たちが、
酒井戸の思考やイド内での出来事から、
犯人につながる情報を掴んでいくのだ。

鳴瓢は過去に起こった事件で
心に大きな傷を負ったことが原因となり、
イドに入れるようになった。
イドに入るためのひとつの条件は、
殺意を持って人を殺したことがあることだった。

1話目から最終回までのシリーズ構成と脚本を
作家の舞城王太郎が担当していることもあり、
伏線などを含め、全体の完成度は高い。
謎が少しずつ視聴者に提示され、回を追うごとに
明らかになっていく。いくつもの展開の波が
計算されて用意されているのは見事。
ミステリーの要素があるので、犯人が誰かという
興味もあるが、この作品の面白さはそんな単純な部分ではない。
殺人鬼たちの心の問題と被害者たちの悲しみを
きちんと掘り下げて描いており、
その感情の一つひとつが心に響いてくる。

名探偵たちは、複雑な想いを抱えながら、
殺人犯たちの原風景のなかにある謎を
解き明かすために躍動する。

濃密で無駄のない脚本のため、
ちょっとしたシーンにも意味がある。
初見では分からない部分が出てくるかもしれないが、
物語を追っているだけでも十分に楽しめるし、
キャラクターたちが語る言葉の意味を考えるのも興味深い。
例えば本堂町小春が考える「欠損」についての思考は、
観る人によって、さまざまな意味をもつ。
本堂町と共通の感覚を抱える富久田との心の交流は、
マイノリティとしての喜びが表現される。

最も心を動かされたのは10話だった。
分かりやすい回ともいえるのだが、
やはり、そこまでの積み重ねが上手い。
鳴瓢が失ったもの、そして決意。
2度目の幸せを守ろうとすること。
しかし、戻ってこないものがある。
前に進まなければならないときがやってくる。

殺人鬼たちの物語でもありながら、
心地良さや厳しい現実を突きつける。
{netabare}福井県出身の作者が、ミヅハノメのメカニズムで
原発を意識させる設定は、明らかに狙ったものだろう。
飛鳥井木記=燃料棒で水に浸けて制御する。
燃料棒が露出した世界において、
人間は防護服がないと生きられない。
いつかは、なくさないといけないものだ。{/netabare}
世の中のジレンマ、見えない未来。
私たちにとって欠けているもの、
損なってしまったものがある。
しかし、そのなかで生きていかなければならない。
怒りと哀しみ、そして希望。
あらゆる感情があふれた世界に
ほんの少しの喜びがあって欲しいと思う。
(2021年2月27日初投稿)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 50

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

物語を完全に理解できた方、いらっしゃいます?

アニオリ作品。最終話まで視聴。

この手の物語って、完全に理解している人がどの程度いるんだろうって思ってしまう。
私も序盤は何度も見返しつつ、少しでも理解しようと勤めたつもりなんだけど、結局よく分からなかった。

例えば、殺人犯じゃないと名探偵になれない件。
人殺しのことは人殺しじゃないと分からないということなのか?
死刑囚なら万が一のトラブル発生時(例えば還ってこられないとか・・・)にも必要以上に良心を痛めないで済むとか?

ここで躓いてしまい、結局最後までのめり込めなかった。

だけど、最後まで楽しめなかったかというと、そういう訳でもなかった。
特に終盤からラストにかけては秀逸だったと思う。
この手の作品にありがちな、無理矢理に風呂敷を畳んだ感じにならなかったのは、さすがだと思います。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 32

69.9 2 2020年度の警察アニメランキング2位
富豪刑事 Balance:UNLIMITED(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (233)
808人が棚に入れました
ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!

声優・キャラクター
大貫勇輔、宮野真守、塩屋浩三、神谷明、熊谷健太郎、上田麗奈、高橋伸也、小山力也、榎木淳弥、坂本真綾

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あともうチョイ!!何が足りないのかわからないけど。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:特殊な刑事と普通の刑事のバディもの?ドタバタ劇になるのかな。
期待度:★★★

意外とストーリーしっかりしていて面白かった。
富豪部分がトンデモだったけどそれがこの話のいいアクセントになっててよかった。
ギャグとシリアスのバランスもいいし、飽きずに見ることができる。
でも、でもです。なんだろうあともうちょっと何か足りない。萌え?じゃないと思うけど。

おすすめです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 15

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

神戸財閥www

いや、これは目フェチには堪らない作品ですね。
細身にスリーピース・・・・・ヤバかっこいい。
原作は未読。
執事はAIなのだと、アニメ公式サイトに書いてます。
深田恭子の富豪刑事は鼻に付く、大根芝居でしたが、これはスマートでいいです。
まぁ、女子向けですね。
因みに、神戸大助役の大貫勇輔はダンサーで俳優さん、声優歴は短いみたいですが、無機質な喋り方がキャラにあってます。

OP、EDも選曲も画もいい。
OPのSixTONESは知らなくて、名前や曲調から、KーPOPなのかと思ってました。ファンの方すみません。

制作:神戸財閥・・・なかなかのセンスです。

コロナ騒ぎで、2話止まりで夏クール扱いとなりましたが、いい判断だと思います。スタッフ不足で雑になるより、良アニメを見たいし、私個人としては、制作会社のスタッフさんたちが無理する方が心配です。

見終わっての感想。
なかなかの刑事ドラマになりましたね。4話までは大枚叩いてって感じでしたが、新幹線の横イツのおばちゃんたち好きですが。
5話から、本格的。犯人の予測は出来ましたが、おおお!そういうこと!と最終回で唸りました。
更にラストも良かったです。新幹線ジャックの犯人も頑張っているようで、良かった。
ただ、警視庁は謂わば東京都警。なんの権限で海外で刑事活動しているのかは謎でしかなかったですw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 9

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

富豪な刑事であることには間違いありません。

 原作は多分、中学生とかそれくらいに読んだ記憶があります。昔のことなので記憶があいまいですが、「謎解きはディナーの後で」のような、文字通り富豪が刑事をやるショートストーリーだったと思います。
(追記;謎解きは…のほうは、解決にあんまり金を使ってないのでちょっと違いますね)

 本作もスタートは、そんな感じでした。AIやスマホなどが登場することから、現代風に設定がアレンジされていることはすぐにわかります。でまあ、富豪が出てくるストーリーの一般例にもれず、金を湯水のごとく使い、刑事事件を解決します。孤立していた富豪刑事もやがて同僚と心を通わせ…みたいな話です。初めのうちは。

 途中から、一つの事件というかストーリー中心に展開し始めます。これがなかなか面白い話です。SF設定的なものもあって、半永久のエネルギーが取り出せる物質をめぐるサスペンスになってゆきます。富豪でないほうの主人公の過去の因縁をめぐるサイドストーリーも本筋に融合していきますので、話としての出来はかなりのものでした。

 ちょっとバタバタした話にはなりますが、なかなかシリアスでさすがノイタミナ枠ですね。脚本が良くできていました。引き延ばさず11話で終えたのも潔かったです。本音をいえばもう1話くらい削ったほうが、中だるみ感がより軽減されたでしょう。
 設定が出落ちですから、大金持ちエピソードを重ねて、金額でエスカレートするよりも、良かったと思います。

 あの親戚の女性がもうちょっと内面を見せてくれても良かったような気もしますが、恋愛が入る余地はなかったですかね。結果的には良かったのでしょう。

 ただし、最後の決戦である船の中の話が、ちょっとグダグダしていて迫力がないというか、最新兵器がSF的になりすぎて、急に荒唐無稽感が強くなって、がっかり感がありました。あそこがもう少し良ければなあ、と思います。

 さすがノイタミナ枠でしたが、逆にノイタミナはどこか最高峰にはなれないんですよね。80点は保証されるけど、90点にはいかない、みたいな感じです。本作もその通りでした。

 

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

75.7 3 2020年度の警察アニメランキング3位
虚構推理(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (581)
2369人が棚に入れました
怪異"たちの知恵の神となり、日々“怪異"たちから寄せられるトラブルを解決している少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異"にさえ恐れられる男だった!?そんな普通ではない2人が、“怪異"たちの引き起こすミステリアスな事件に立ち向かう[恋愛×伝奇×ミステリ]!!2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!?

声優・キャラクター
鬼頭明里、宮野真守、福圓美里、上坂すみれ、浜田賢二、佐古真弓、下山吉光、本山かおり、塙真奈美、後藤ヒロキ、宮田幸季、前田玲奈、飛田展男、大南悠

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2020年冬クール開始前から期待の一作、出だしは好調! 第3話後半より「鋼人七瀬事件」に突入!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第1話を観ました。評価は暫定です。

放送開始前から楽しみだった一作です。作品ジャンルは「伝奇ミステリー」とかそんな感じ。

きっちり1話を使って妖たちの間での岩永琴子の立ち位置であったり、桜川九郎の能力であったりを説明してなおかつ1つの「事件」を次に引きずることなく解決する。でも九郎が何者なのかはハッキリとは明かされず次話への興味を引っ張るという、シリーズ物の第1話としてはかなり上出来なエピソードでした。

琴子のビジュアルと、声や性格のギャップは人気を得る要素になり得そう。視聴継続の判断を1話できっちりとできそうな感じでとても良かったと思います。
== [第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.2.3追記:
第3話後半から「鋼人七瀬(こうじんななせ)事件」編に入っています。第1話が原作1巻プロローグ部分をコミカライズ時に膨らませたもの、第2話~第3話前半が原作短編集に含まれていた1エピソードだったのに対して、「鋼人七瀬(こうじんななせ)事件」は原作小説ほぼ1巻全部に相当するので結構話数を必要とするはずです。

作中でアイドル七瀬かりんのSNSアカウントや、「鋼人七瀬まとめサイト」が出てくるのですが、これらをわざわざ作成しているこのアニメの制作スタッフは良い意味でアホです(笑)。

七瀬かりんtwitter: https://twitter.com/karin7se
鋼人七瀬まとめサイト: https://www.kojin7se.com/

第4話に出てきた、作中ドラマ『青春!火吹き娘!』のOP主題歌も力が入っていますね。

2020.3.29追記:
最終話まで視聴終了。

結局、「鋼人七瀬事件」で終わりましたね。原作は短編集も含めて文庫3巻分しかないので、それほど潤沢に原作エピソードがあるわけでもないということを「こんなものか」という気もしますが、1クールのアニメ作品として見ると「鋼人七瀬事件」に尺を使いすぎてテンポが良くないという見方もあると思います。

私の場合はそこは置いて映像化自体を喜んでいた口ですが、合わない人もけっこういたんじゃないでしょうか。

作画は画が崩れたりはしないのですが、なめらかでない動きなどもあって手放しに「良い」というほどでもないです。(それでも最近だと良い方かも?)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 55
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

主人公の少女が魅力的・・・、なだけ?

原作未読。最終話まで視聴。

事件の「真相」を暴く物語ではなく、『「虚構」を用いて、いかに人々を納得させるか?』という物語。
用いるのはあくまでも虚構=嘘。
この部分を楽しめるか否かで、評価が分かれるであろう作品。

鋼人七瀬編はとても長く感じた。
実際長かったんだから仕方ないことだけど、『長く感じる=面白くない』という私にとって、この作品は面白くなかったんだということになる。

そもそも、鋼人七瀬編の解決はあれで良かったのか?
そもそも六花には反撃の機会がまだまだあったように思えた。

{netabare}「六花の目的は、人間の想像力が怪異を生み出すので、それを利用して、不死身である自分を普通に戻せる怪異を生み出すこと。鋼人七瀬はあくまでもそのための実験なのであっさりと手を引いた。」{/netabare}
と考えれば、あの終わりもありなんだろうけど、「それで物語も終了」っていうのは話が違う気がする。

九郎の不死身の能力と同じで、初期設定に物語が追い付いていない、上手く使いこなせていない印象の作品。

主人公の少女・琴子は何ともチャーミングで、日常パートはとても面白かった。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 41
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

おひいさんの物語

かわいい娘がいるとの風の噂により視聴しました。
その名は岩永琴子、この物語の主人公兼ヒロインです。

軽くウエーブのかかったショートカットにベレー帽。
パッチリとした瞳の童顔。
それよりもなによりも、妖怪に慕われる一眼一足のお姫様なのです。

このアニメ、クリアな会話が魅力的です。
それは自信に満ちた琴子に起因します。
目力の強さ、歯切れのいい口調、そして豊富な知識。
琴子の随所に頭の良さを感じます。

ラブコメ風味の怪異物語といったところかな。
最初は妖絡みの事件を次々と解決するのかと思いました。
{netabare}しかし、大半は鋼人七瀬事件でした。
まとめサイトでの屁理屈を延々と聞かされる始末。
少々退屈でした。{/netabare}

最後になりましたが、とにかくグロい。
琴子の彼氏が{netabare}死なない体質{/netabare}ですから。
そりゃー、血しぶきが飛ぶってものです。
だから、私には苦手なアニメ。
2期の暁には穏便に。
でも絶対無理だろうなあ。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 31
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