2023年度の誘拐TVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2023年度の誘拐成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月23日の時点で一番の2023年度の誘拐TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.1 1 2023年度の誘拐アニメランキング1位
薬屋のひとりごと(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (461)
1594人が棚に入れました
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。 名前は、猫猫(マオマオ)。 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。 今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。 きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待した方向では無かったですが、キャラが面白かったです。

 2クールを初めから企画して、構成した作品というのはレベルが高くていいですね。その点は高く評価したいです。

 面白く見られたと思います。その要因はキャラ萌えです。薬と毒大好きという極端なキャラ付けがいい方向にエピソードに落とし込めていました。全体としては猫猫と壬氏のラブコメまで行かないドタバタ劇でした。

 この作品が文章で売れたというのが良くわかりません。猫猫のコミカルな動き、演出、声優さんの演技などがアニメ版の面白さの大きな要素になっているからです。マンガ版ならまだわかりますけど。つまり、動きがあるアニメだからこその猫猫の面白さが良くでていました。

 それとあでやかな宮中や娼館の女性たちと、1話完結のピッコママンガ的なダークサイド部分の描写で、最近はやりの病んだ女性の面白さがでていたかなと思います。軍師を含めて、ヒューマンドラマはキャラにクローズアップした分、エピソードとして面白い話になっていたと思います。

 裏に深い設定があるようで、思ったより…というガッカリ感はありますが、壬氏の素性とか新しい妃の話とかまだまだいろいろありそうなので、EDのコメントの通り、始まったばかりなのかもしれません。

 推理要素もありましたが、異世界中華で考証不可能な世界ですし、それを逆手にとった工夫もないので推理としては成立しておりません。キャラ設定として機能したかなと思います。

 韓流的で設定にこだわらないのと、思ったよりも深くない、感情的な感動が随所にある、という分かりやすさで、女性中心に人気が出るのも分かる気がします。伏線的なものもありカタルシスを用意した点はストーリーとして工夫した部分だと思います。

 エンタメとしては女性向け作品でそれを男も見られるチューニングにした結果、成功したという感じでしょうか。

 作画については、いろいろ評判があったようですが、全体として高めのクオリティだったと思います。初めの3話くらいまで「このレベル?」という勿体なさを感じましたが4話の出来が素晴らしく、見直して以降は気にならなくなりました。

 全体として、面白いのは事実です。が、見返してみるほどか、と言われるとそこまでのモチベーションは現状ではない、という水準かな、と思います。作画とキャラ、声優さんは評価高くていいでしょう。ストーリーは期待外れではありますが、アニメの水準としてはしっかりした脚本で悪くない出来だと思います。音楽はOPEDは毎回聞ける水準で良かったと思います。ユーチューブで曲だけ聴くというレベルではないですけどね。


1クール目総括。キャラは良いですが話全体でみるとどうなんでしょう?

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以下 1クール目の視聴時レビューです。

3話 なぜこのビッグタイトルの作画がこのレベル?

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4話 冒頭の毒見のシーンとか表情の変化とかの作画良かったです。

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5話 アラを含めて広い心で見れば、かなり面白いので視聴継続ですね。

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6話 作画は止め画が多いお休み回ですね。内容も続き物の前半っぽい感じ。クレしん笑いが猫猫のキャラに合っているかも。

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7話 前半と後半で面白さが全然違った気がします。1クールの半分ということでちょっと総括です。

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8話 美少女の入浴シーンなのにエロも色気を感じないのはキャラ造形の妙でしょう。

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9話 不思議な美術演出とMVの回。10話の予告の映像が良かったです。

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10話 女子が美しい作画でした。演出もいいし面白かった。

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11話 脚本、演出、作画…あんまりよくない回でした。

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2クール

15話 第2クールになってゴチャゴチャした話が続くなあ

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16話 見たことがあるトリックですが保留。細かい話が続きますが何かはありそう。

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19話 現状では後出しジャンケンで伏線になっていない。もう1段の深さを期待します。

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20話 十戒違反で推理の体裁は放棄?となると最後に残るのは猫猫の狂気?

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21話 突然のラブコメ回でした。

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23話 なるほど、わからん

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投稿 : 2025/02/22
♥ : 24
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

毒にも薬にもなる表裏一体性が心地よい中華風宮廷ミステリー

原作小説、コミック2作とも未読。

【物語 4.5点】
架空の中華風な後宮等を舞台に1話~複数話完結の事件を、
毒と薬の知識が豊富で毒味に目が無いw主人公・猫猫(マオマオ)が、
やたら絡んで来るイケメン宦官・壬氏(ジンシ)の依頼に顔をしかめつつもw
謎解きしていく。

各々無関係に思えた事件が、やがて一つの大きな企てに結びつき、
親と子という全体テーマが浮上して来る。


振り返れば、大事なことは、結構、口で説明せず映像で表現する
飲み込み辛い作品でもあったはずです。
勿論、事件の謎解き等は解説しますが、猫猫や壬氏の生い立ちなど、
特に人間ドラマの肝心な部分については、心情はアニメーションで伝えるから、
後は察して下さいといった感じで割とハイレベル。

ですが例えば序盤から子を想う妃の愛など事件の背景に隠し味として仕込んだ要素が、
終盤の猫猫の親子関係という核心への道標となり、
ストレス少なめで難事件の真相と人物の深層へと誘導される。

それを行き当たりばったりではなく、全体構成から緻密に計算してやっている。
視聴後、この地味な凄さに舌を巻き、さらに加点したくなってしまう上質な構成・脚本だったと思います。


毒にもなる薬、生と死、陰と陽。
表裏一体な性質を掘り下げる中華思想がふんだんに活用されていたのも、
中華風ファンタジーとしてやった意義を感じられ良好。

ラスト(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
不幸と幸福もまた表裏一体。余韻を感じる素敵な幕引きでした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・TOHO animation STUDIO×OLM

コメディーからシリアス、猫顔までカバーした猫猫(マオマオ)の多彩な顔芸などを花開かせた人物作画。
夕焼けだけで10色のパターンを使い分けて心情表現をアシストしたという背景美術。
作画・背景もまた、視聴者の無意識領域に真相へナビゲートする標識を植え付けるだけのパワーを有する。

特に後半、壬氏とすれ違い様にサブリミナル気味に垣間見せた猫猫の鬼の形相。
前半、警告するように広がった真っ赤な夕暮れ。
ここから先は入るな危険と、口で説明する以上に効果的な警告サインに鳥肌が立ちました。


各話の中で作画が強烈だったのが第4話・もああん氏の作画監督回。
いつもとキャラデザが変わった?との違和感が、
冒頭、毒味の所作描写の細かさで払拭され、これは凄い!と背筋を伸ばされ、
そのまま最後まで魅了されまくった忘れ難い回。

正座のまま追い出されてバウンドする猫猫のコミカル描写バンクwによるリズミカルな演出から、
間違った知識で主を危機に陥れた“馬鹿に折檻する”猫猫の闇深な強面まで、
4話は私が猫猫のキャラクターに一気に引き込まれた回でもありました。

キャラデザの一貫性や安定感が評価されがちな昨今のアニメーション作品では、
あまりお目にかかれない個性的な作監のお仕事。
今後、もああん氏が絡んで来たアニメでは、私も鑑賞ギアを一段上げて挑みたいと思います。


【キャラ 4.0点】
“薬屋”猫猫(マオマオ)と美形宦官・壬氏(ジンシ)
共に周りから過度に担がれたり、警戒されたりしないよう猫やら美男子属性やらを被っている凸凹コンビ同士。
どんな女官をも虜にする壬氏のイケメンパワーが、猫猫には悪寒をもたらすだけで、まるで通じないw
でも毒草には猫化して涎を垂らす猫猫w

単に探偵&助手コンビのテンプレートというだけでなく、
人によって薬になったり毒になったりを、お約束のコミカル描写でも好表現するお二人の掛け合いは見ていて楽しかったです。

花街の出で、しばしば矛盾に満ちた社会の影を覗かせる猫猫に、
想いを巡らせる壬氏。完全に恋する美男子なのではw
国家の縮図としての宮中を体現する二人の一面もスパイスとして効いていました。


そんな強烈な個性二人の間で堅実に役割をこなす高順(ガオシュン)や、
筋肉担当?で花街に入れ込み、宮中と花街を橋渡した武官の李白が、
妃たちの駆け引きも渦巻く中で、ある意味、私にとっての癒し?となった男たちでした。


【声優 5.0点】
全体構成から逆算してテーマへと誘導する監督スタッフ方針により、
単純に事件の状況を表現するだけでなく、
後々明かすことになるテーマも織り込んだ多重的な演技を要求するなど、
繊細なディレクションに対応できる修正能力を有した声優を選りすぐったキャスト陣。

特に主演・猫猫(マオマオ)役の悠木 碧さんは、
毒に狂喜するコミカル演技から、「これは、毒です」のシリアス演技まで、
濁声を駆使して作品を制圧していました。

モノローグのオン、オフの切り替え。今のセリフは説明なのか会話なのか。
この演じ分けが当たり前にできるのもまた地味に凄いこと。(※1)
これができないと、例えば量産型2時間サスペンスにて、クライマックス、崖の上で激情と事件解説をゴチャ混ぜにしてぶつけるが如き茶番劇で、興が冷めてしまうわけで。

説明都合丸出しの演技で視聴者に違和感を覚えさせることもなく、
気持ち良く真相へと惹き付けた声優陣。
プロ中のプロの仕事に経緯を表して、私は声優5.0の満点評価を付けさせて頂きます。


【音楽 4.5点】
『<物語>シリーズ』など多彩なジャンルを横断したミニマル・ミュージックで会話劇を演出する神前 暁(こうさき さとる)氏。

『メイドインアビス』などオーケストラによるスケール感溢れるファンタジー音楽を提供する豪州人・ケビン・ペンキン氏。

『呪術廻戦』1期などでも魅せた和楽器対応で東洋成分アレンジに重宝する桶狭間 ありさ氏。

三者三様の劇伴担当による化学反応への期待が私の本作視聴の決め手に。
中でもノッていたのが神前氏。
次回予告でも使用された「薬屋」などの宮廷BGMだけでなく、
挿入歌も多数提供し、掛け合いが織り成す人間ドラマを盛り上げる。



OP主題歌は前期が緑黄色社会「花になって」、後期がUru「アンビバレント」
ED主題歌は前期がアイナ・ジ・エンド「アイコトバ」、後期がWacci「愛は薬」
いずれも事物の表裏一体性や多面性を追求した作品世界に触発された良曲。

前期OP「花になって」は最初は中華風に随分攻めたアレンジするなwと私は苦笑していましたが、
物語の理解が進むに連れて、奥深い歌詞世界が病み付きに。
1クール目放送で流れていた時より、使われなくなった2クール目、放送終了後と、後になるに連れ、私はドハマリしていきました。

「花になって」はOPアニメーションも出色の出来。
猫猫ってこんなに美女だっけ?との違和感も、
ネタバレレビューを読む
として伏線回収され唸らされ。
華麗な猫猫の舞の方も、ラストネタバレレビューを読む
曲もOPアニメもスッカリお気に入りとなりました。


【余談】
YouTubeにて、日本在住中国人による李姉妹chというのがありまして。
アニメ専門とかではない異文化・言語学発信系のチャンネルなのですが、
TVアニメ版『パリピ孔明』の中国での反響などのネタも貴重なのでしばしば覗いています。

『薬屋のひとりごと』の中国での評判についても、
猫猫(マオマオ)の発音は中国語にはない発音なので、あくまで中華風と割り切って見ているとか興味深い話が発信されています。

因みに華流ドラマ界でも宮廷物は定番で、放送中は『薬屋』が実写ドラマ化されたら、
壬氏役はどのイケメン華流俳優が演じるか勝手に予想して盛り上がっているのだとかw

もし調子に乗って実写化とか企んでいる方々がいるとしたら、
取り敢えず、猫猫に悪寒を走らせるwイケメン俳優起用は実写化の絶対条件だと釘を刺しときますw


【参考文献】(※1)animate Times「アニメ『薬屋のひとりごと』は無意識を刺激する計算された一作/長沼範裕監督インタビュー」

投稿 : 2025/02/22
♥ : 35

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「悠木碧」のひとりごと・・・、めちゃくちゃ面白い。

個人的な感想になりますが・・・。
(いや、いちいち断らなくても当然の事なのですが、なんか昨今のあれやこれやで、公開を前提とすると、お断りを入れたくなってしまう・・・ビビりです。)

めちゃくちゃに面白かった!
めちゃくちゃにです。

物語については、いつもの事で深く内容に触れることはしないのです。

それにこちらの作品については、ぜひ、まずは視聴をお勧めしたいと個人的には思っています。
観てもらって合わなければそれまでなのですが、あらゆる意味で平均以上のレベルの作品だったと評価しています。


花街で薬師をしていた猫猫(マオマオ)という少女が、とある事情から宮中、それも後宮で働かされることになり・・・。

猫猫はおやじ(養父)の影響で高いレベルの薬師としての才覚とクレバーで冷めた目線からの鋭い分析眼を持ち・・・。

そして、幸いにも使えた主人、周囲の人にも割と恵まれ・・・。

後宮をはじめ、宮中でのいろいろな出来事に巻き込まれ、解決していくという・・・。

と、概略だけをお話してみると・・・、自分の説明センスの無さに絶望w。


もちろんこの中では、様々な人間関係や、それぞれのキャラクタの感情の機微なども描かれ、それはそれは豊かで面白いエピソードが展開されるのですが、そんな中で猫猫の冷静さというか冷めた感じの分析≒ひとりごとが異彩を放つのです。

ここは、割とうまい事言った気がする・・・、いやいや、失礼。


ちなみに、舞台を宮中と言っていますが、まぁ、いわゆる「パンダの国」をモチーフにしているのは間違いないでしょう。
ただし、いろいろな部分を現代風にアレンジしていますので、時代考証とか言ったモノは少し脇に置いておく必要があります。
例えば、時間の単位やエピソードの中に出てくる毒の知識やその他の知識、知見についても、今の私たちの知るところであるモノが活かされています。
そう言った意味では、ある意味「パンダの国に似た異世界」が舞台であるといった方が理解が早いかもしれませんね。

作画については、美しくシャープで私好みでした。
色使いも少し強め(濃いめ)で描かれており、特徴的でしたが、くどい感じはしませんでしたね。
特に破綻もなく、綺麗に描かれていたと思います。



声優さんは・・・やはり猫猫の『悠木碧さん』が凄まじかったと思います。
冷めたように人に無関心でクールでありながら、どこかに人への思いが込められた雰囲気、静かなときは穏やかな凪の海の様なのですが、怒りや思いが乗ってくるとさらりと覚醒し様々な表情を見せる海の様な深い演技だったと思います。

悠木さんと言えば、幼女戦記のターニャの様なクリック感のあるお声、甲高いお声も印象深かったり、蜘蛛ですが~でのしゃべりの独壇場もすごいと思ったのですが、今回もまた、圧倒されてしまいました。

本当に色々な事が出来る方です。
今作の猫猫のようなキャラクタでの演技を拝見してより一層、そんな思いをいたしました。

音楽も素晴らしかったですね。
私としては前半のOPが凄く印象に残っています。
暗いバックに咲き乱れる華、そしてそんな中で踊る猫猫。
薬師と言えば薬効植物、花の中にも毒、薬、さまざまな薬効を持つものがあり、薬品作成とも縁が深い植物です、そして作中に登場するさまざまな女性も暗喩していたと思います。
美しいものには毒がある、なんて言ったりもしますしねw。
このOPは歌、映像とも含めて怪しい魅力にあふれていたと思います。
私はやられたクチですねw。

そして、EDも、後半のOP/EDも、やはり作品の世界観をよく表しているもので、とても好印象でした。
ただ、好みの強さでは、前半OPですね。

あとは、OPの最後のカットで、猫猫と壬氏が2ショットになるのも印象的でした。
どうやら2期も既に決まっているとの事ですが、この2人の関係はまだまだ、切っても切れない関係として続くだろうと期待をしてしまいます。

キャラクタは猫猫がやはり光っているのですが、その・・・萌えとかかわいいとか、キレイ、美しいとかいったものではない魅力が非常に大きいと個人的に感じています。
容姿という意味では、よっぽど華やかで美しい女性が数多登場していますしねw。
なんなんでしょうねぇ。
性格?いやーでも性格はだいぶド変態系ですしねぇ。
どこなんでしょうか?この魅力の発生源は?
正直でサバサバしている所でしょうかw。
なかなかに説明しづらいですね。

作品中では、さまざまな人に愛されている事がよくわかります。
多分、サバサバしていて無関心の様で、そのクレバーな頭でいろいろな人に気を使っているんだとは思うのですがw。
人間的魅力ってどうしたら磨かれるんですかねぇ・・・(遠い目)。

そしてセットで考えるなら壬氏でしょうねぇ。
この2人の関係は本当に奇妙で面白いです。
ある意味立派なバディ物といってもいいのでは。
硬軟取り混ぜての絡みも面白いですし、猫猫のひとりごとが思う存分発揮される組み合わせでもあります。
どうやら壬氏は猫猫に女性としての魅力を感じている節も折々に描かれていますが、猫猫がその事に気づくのはいつなのか、猫猫自身の気持ちにも変化があり、自身の気持ちに気づくことはあるのかwなど等、気になる点は多々ありますw。
興味深いですねぇ。







・・・困りましたw。
書きたかったことの半分も書けていない気がしています。


相変わらず、自分のフィーリングでしか書けない駄文にがっかりしてしまうのですが、この作品は機会がありましたら、ぜひ観てみて欲しい作品です。
今シリーズ中での展開も終盤までに猫猫のストーリーとして一つきれいにまとめていますし。
序盤の猫猫の能力、人間性の紹介から始まって、後宮(宮中)の中での世界観を抑えるエピソード、宮中での人間関係を見せながらエピソードを進めていき、その人間関係をまとめながら、一つの物語を終わらせていく・・・。
見事な展開でした。
そこに猫猫をはじめとした魅力的なキャラクタ達が登場するのです。


どうしても合わないという方には仕方が無いのですが、観てみて欲しい作品です。
そうですね・・・花街や後宮、妓女、娼館といった少し苦手な方もいらっしゃるような舞台装置やシチュエーションが登場するのも確かですし・・・。

ですが、エンターテインメントとしても、
個人的に強く、観る価値のある作品、面白いと感じれる作品ではないかと思います。

2期も楽しみに待ちたいと思っています。

※2024.12.27-282日間かけて再視聴。
来年早々から第2期が始まるとの事、今一度視聴しておこうと思い、お正月休みの初っ端からレッツゴーですw。

うーん、やはり面白い。

初見時の物語を楽しむという方に重きを置いた見方よりも、流れがわかって、キャラも頭に入って、世界観も把握した上での視聴にも十分耐えることのできる作品でした。
やはり、2回目は、それぞれのキャラクタの動きや魅力に注目しての視聴が出来ました。
やはり、面白いし、マオマオが非常に魅力的、声優さんの上手さも光る。

それにOPも素晴らしい、最初からのものも、変更後のものもとても華やかで印象に残る。
通しでの視聴が2回目にもかかわらず、普通に眺めてみてしまった。
EDもいいのだけれども、好み的にはOP>EDかな、私は。
あくまでも比較の話で、実際は両方とも素晴らしいのだけれどもね。

2期は、またある程度視聴する話数が溜まった段階で観るつもりなので、少し先になるかもしれませんが、視聴が楽しみです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 34

63.6 2 2023年度の誘拐アニメランキング2位
彼女が公爵邸に行った理由(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (114)
332人が棚に入れました
6ヶ月だけ婚約者のふりをしてください! 謎の死から目覚めた「凛子」は、マクミラン家の娘「レリアナ」として転生!? 突然、謎の死を迎えた「凛子」は、小説の中の富豪の娘「レリアナ」として転生する。 しかし、レリアナは脇役であり、近いうちに命を落とす運命だった。 レリアナを殺害するのは、婚約者である「ブルックス」である。そのことを小説のストーリーで知っている「レリアナ/凛子」は、彼との婚約破棄を目論む。 そこで彼女は王国の実力者である王位継承序列1位の公爵「ノア」に近づき、ある取引を申し込む。 それは「6ヶ月の間だけ婚約者のふりをしてほしい」というものだった。 果たして2人の取引で、彼女は死の運命から逃れることはできるのか!?
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

公爵が彼女に甘々な理由

最近増えてきた女性作者の異世界転生恋愛アニメ
ノアやキースやアダムがカッコ良かったしレリアナも可愛くてすごく面白かったです!
女性向けのシナリオだけど、BLじゃないし逆ハーレムでもないノーマルなラブロマンスなので男性でも楽しめると思います、謎や駆け引きも面白いけどそっちはメインじゃないと思う

最初は恋愛アニメってわかってなかったから、レリアナに都合良すぎない?そんなんでうまくいくわけないでしょって思ったけど
恋愛ドラマは細かい事を気にしちゃいけないんですよ、だって愛に理屈なんてないのですから
ネタバレレビューを読む
2期、期待していいですか?

キースやアダムもとても良かったけど
とにかくノアがカッコ良くて、ミステリアスで何考えているかわからない思慮深さが最高でした!
イケメンで腹黒くて、主人公や王族・貴族との腹の読みあいが面白い
はめふらも好きだけど、やっぱりハーレムよりも一人、圧倒的に魅力的な人と結ばれるラブコメが好き(結末知らないのでこれからどうなるかわからないけど)

まだまだ陰謀の全容が見えてない感じだし、小説の主人公とか転生前の謎とかいろいろ気になることありますね
なによりもレリアナとノアが結ばれるところが見たいので2期期待したいけど、厳しいかなー?


【貴族社会がゆるいのが残念】
舞台は中世風なのに、18世紀くらいの王権が衰退したとか、産業革命?とか、19世紀末の石油産業とか出てきていつの時代なの?
それと貴族社会の爵位の差とか貴族と平民の身分の差とかがゆるいし、貴族らしさに欠ける人も多くて、世界観にこだわりは感じられません
細かいところだけどどうせ「こうなったらいいのになー」をカタチにするならそういうところもちゃんと妄想してこだわって欲しかった

投稿 : 2025/02/22
♥ : 16

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

続きが気になりすぎる!

これも転生モノです( ˙▿˙ )
普通の女子高生が小説の世界に転生する話ですが、最初に主人公の女の子が転生するキッカケになったビルからの突き落としの犯人は誰なのか。
相手の王子ノアの過去に起きた出来事など気になるところばかりです( ̄▽ ̄;)

これから面白くなるようなところで1クール終了です:(∩´。ω゜`∩):
基本的には乙女向けアニメでキュンキュンします( *´艸`)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

68.4 3 2023年度の誘拐アニメランキング3位
もののがたり(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (154)
461人が棚に入れました
歳を経た器物は、やがて“心”を宿し、付喪神となるーー 塞神より力を授かり付喪神と対話し、常世へ還す生業ーー”塞眼”。 塞眼御三家の一つ・岐家の次期当主、岐兵馬は大切なヒトを奪われ付喪神を憎悪する。 千年の都、京都で暮らす長月家の当主、長月ぼたんは”家族”として愛する六人の付喪神と共棲する。 過去に囚われ、力ずくで付喪神を封殺し続ける兵馬に、祖父造兵は「彼らの声を聞き、導くこと」を指し示す。 祖父が出す条件は今一度、付喪神を見極めるために居候として長月家で家族と共に過ごすこと。 付喪神へ正反対の想いを抱く兵馬とぼたん。二人は出逢い、一つ屋根の下で暮らすこととなる。 人と付喪神。縁を紡ぐ付喪ノ語り。

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

鬼滅や呪術よりもノラガミ寄り

<2023/1/20 初投稿>
原作未読。
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

最近のジャンプに多いホラーアクションかぁ。
こういうのちょっと飽きてきたかも。
絵のセンスは良いと思う。キャラデザは微妙。

とか思いながら1話見てたのですが、1話終わったら結構好きかも。

鬼滅の刃や呪術廻戦よりもノラガミに近いジャンルのような気がする。
あと付喪神と主人公たちとの距離の近さとか。
意外とほっこりなところとか。

あと、背景含め「絵」としてのデザインはかなり好み。
でもやはりキャラデザがちょい雑。

気になって原作漫画の絵をググってみたらキャラデザ良いじゃないですか。
アニメは予算が足らないのかな。
鬼滅まではいかなくともノイタミナ辺りでアニメ化してたらなぁ、と。
これ原作組は怒ってるんじゃないかな。

<2023/5/1 追記>
ようやく全話完走。
イッキ見しました。
(今期は全然アニメ見てなくて、完走は今のところ「不滅のあなたへ」と本作だけです)

やっぱかなり好きな作品でした。

誠実で素直な女の子と
朴念仁な男の子

この組み合わせは大好物です。
最近だと「恋は世界征服の後で」もこのパターンでしたね。
あっちはコントで、こっちはダークファンタジーと土俵は違いすぎますが笑

お話もシンプルで没入しやすいながらも、独特の個性もあります。

惜しむらくはアニメの質。
ufotableレベルまで求めようなんて思っちゃいないですが、原作のキャラ絵がきれいなのでにもう少し寄せてほしかったな。
それこそ「ノラガミ」レベルなら文句なしだったのに。
とか思ったけど、そう言えば「ノラガミ」はボンズでした。そこまで求めるのも厳しいのか

でもやっぱりもう少しだけなんとかしてほしかった。
その分、評点は下げてます。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

分割2クール: 安定の異能バトル+ラブコメ

漫画原作は未読です、

人の姿に化けることができる「付喪神(つくもがみ)」と、人間に害をなす付喪神と戦い封じる組織「賽眼(さいのめ)」が出てきます。

主人公の岐兵馬(くなと ひょうま)は賽眼御三家である岐家の次期当主。

ヒロインの長月ぼたん(ながつき ぼたん)は嫁入り道具の付喪神である「婚礼調度」の六人(羽織(はおり)/薙(なぎ)/結(ゆう)/硯(すずり)/鏡(かがみ)/匣(くしげ))と暮らす長月家当主。

長月家は人と付喪神のバランスを取る存在であり、その当主ぼたんは基本的には付喪神を狩る賽眼である兵馬と直接敵対する存在ではないものの、出会う付喪神はことごとく封じてきた兵馬としてはぼたんの価値観は相容れないものです。

しかも兵馬は付喪神により愛する家族を失っており、付喪神に恨みを持っています。

しかし兵馬は関東の賽眼である岐家当主である祖父の造兵(ぞうへい)から、京都にある長月家での修行を命じられます。

しかも造兵と羽織の間には、単なる修行にとどまらない密約が交わされていたのです…。



本作には「家同士の縁」といったともするとアナクロと受け取られがちな価値観が垣間見えますが、EDで示される未来へ兵馬とぼたんが向かうのだとすれば、彼らの道行きがどのような物かは興味深く見守りたいです。

2023年1月~3月の1クールの放送でしたが、7月から第2クールが始まることが予告されており続編が楽しみです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 23

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最新型全年齢王道異能バトル

ウルジャン掲載の全年齢王道バトル+同居ラブコメ。
一見劣化ジャンプだが少年漫画の集大成みたいな構造。

擬人化に異能バトルに同居ラブコメにドタバタ日常コメディ、謎で引っ張るミステリ要素に陰謀渦巻く勢力抗争劇と要素てんこ盛りなのにサクサクテンポ。美味しいシーンを自然に詰め込める設計の巧さはブルーロックにも通ずる。総合的な完成度は高いが作画の品質からハネそうにないのは惜しい。呪術やチェンソーのような厨二感はないが鬼滅が大丈夫な人ならイケるかも。

物語・勢力抗争劇+α。まとまりすぎてる感はある
作画・低予算ジャンプ系だが萌え萌えしてなくていい
声優・皆いいけど特に沢城氏の羽織が良き
音楽・いいのでは
キャラ・テンプレをうまく活かしてる。名前がかなり覚えにくい

OP・いかにもバトルものって感じでいい
ED・唐澤さんはやはりグレイト

01・兵馬、長月家へ着くや否や衝突
02・ぼたんに居候の条件を突きつけられる兵馬
03・付喪神たちの同意を得ていく兵馬
04・長月家と祖父造兵との密約が明かされる
05・様々な思惑に巻き込まれていく兵馬
06・ぼたんのおかれた境遇を思い知る兵馬
07・破られた均衡に痺れを切らす京都勢

08・門守の企みを力で跳ね除けた兵馬

最近の漫画は設計が上手いなー。やっぱジャンプの編集は有能。付喪神になる前の記憶ははるか昔ってのも京都設定が上手く機能してる。薬研の使い方も上手い。そんでやっぱり長月ファミリーのわちゃわちゃが楽しい。凄惨な過去を持つが自分で憂さを晴らしてきた兵馬と、逃げ場のない地獄のような境遇でも明るく振る舞うぼたん。憎き仇であるはずの付喪神たちとの際どいバランスで危うさをはらむ交流。

バトル作画が楽しめないのは残念だけど話はちゃんと面白い。

投稿 : 2025/02/22
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