2024年度の記憶おすすめアニメランキング 20

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の記憶成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月13日の時点で一番の2024年度の記憶おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.5 1 2024年度の記憶アニメランキング1位
勇気爆発バーンブレイバーン(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (163)
353人が棚に入れました
―――ふたりを繋ぐ“勇気”人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』が発達した時代。 各国軍は“ハワイ オアフ島”に集結。陸上自衛隊所属 イサミ・アオと アメリカ海兵隊所属 ルイス・スミスのふたりは戦闘の最中出逢う。 突如所属不明機による強襲を受け、為す術もなく散っていく兵士たち。 己の誇りをかけて戦え。死と隣り合わせの戦場で生き残る為。仲間を救う為。 命を信じて、“勇気”を燃やせ。

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

リアルロボットからスーパーロボットへの変化? 融合? なんだこりゃ。とにかくヤバい作品w

1話感想
序盤は自衛隊と米軍の演習からスタートするなど、リアルロボット系の重厚な作品の雰囲気を漂わせており、なるほどなかなか良さそう、的な感じで見ていたのですが…。

中盤異星からの襲撃、どうやって戦うのかと手に汗を握ったところからの…

なんだこれはw
いや… いやまあ、スーパーロボット系のアニメは、まさにこうですけれど!

度肝を抜かれましたね。
いやタイトルから想像する内容は、この終盤の展開通りなんですけれど。
最初からスーパーロボット系で博士が出てきて少年がロボットに乗るような内容だったら、何だ子供向けか、と興味がないところでしたが、組み合わせることでこんなに興味を惹かれるものですね。

今までにあった同士の組み合わせの結果今までにないアニメが爆誕するという、なんとも凄まじい。
これはもう必見です。

全話感想
…いやもう、何だこりゃw
始終ツッコミどころしかない、奇天烈な作品でしたね。
いやもう、オールドオタク的には「ごめんなさい、こんな時にどんな顔をすれば良いのかわからないの」とでも言うところですかね。

ま、面白かったのは確かです。作画は良好でしたし、キャラはそれぞれ魅力的… と言って良いのか。

まあイサミはなかなか吹っ切れなかったり情けなかったりでどうかと思いましたが。
いやわかるけれどね。普通に嫌ですよあんなの。
でももう開き直るしか無いんじゃないの? とは思いました。
理不尽なことを押し付けられているのは良くわかりますが。

なんだかんだ言っても無事大団円を迎えられて、まあ良かったんじゃないでしょうか。
とにかく、インパクトは強烈でした。
他にない奇天烈な怪作でしたね…。それだけでも凄いよ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

イサミとスミスありきのロボット作品

正直なところ、この作品はイサミとスミスの物語て印象でした。一応、女性キャラも何人か登場するし、重要キャラでルルという少女もいるけど、個人的にはあまり魅力が感じられず微妙。しかし、ルルが下手に魅力あったらイサミとスミスを食ってしまう自体になっていたかもしれないと考えるとこれはこれで良かったかも。

戦闘シーンもなかなか迫力があり、ブレイバーンをはじめロボットも魅力的でしたが、惜しむらくは悪役が憎たらしさとかそういうのが弱めで結局のところイサミとスミスありきで彼らを立たせる作品という印象だったかな。

というわけで気持ち悪い表現になりますが、物語を通してイサミとスミスの距離感や関係とかを楽しむのが正解かも。その上で最終回のアレは粋でしたよね。ただ、そうなると2期は作れない終わり方だったっぽかったかなぁ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

イサミがなあ・・・。

なんとも評価しにくい作品なのですが、
一応完走しました。

いろんな要素を詰込み過ぎな作品は、
あんまり良いレビューが浮かびません。
そのため、私自身の評価も低めではあります。

本作の一番ダメだった点は、主人公のイサミです。
ロボットものの主人公は、できればかっこよくあってほしい。
令和にかっこよさは求められていないということですかね。

非常にサイゲらしい作品ではありました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

69.6 2 2024年度の記憶アニメランキング2位
夏目友人帳 漆(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (14)
182人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、 自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。 妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。

56.8 3 2024年度の記憶アニメランキング3位
HIGHSPEED Étoile[ハイスピードエトワール](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (63)
135人が棚に入れました
環境問題への配慮、安心と安全をめざした世界は、 少なくとも表面上はその目的を達成していた。 そんななか、突如発表された次世代レース『NEX Race』。 最高時速500kmオーバー。 AIによるコントロールサポートに加え、 逆転の可能性を生み出すリボルバースト。 最新技術による安全性を担保に、世界を舞台としたレースシーンは一変した。 熱狂と興奮。そして挑戦者の瞳が、見る者の心を震わせる。 圧倒的な力で連覇を重ねる『キング』。 野性的な走りで追従する『クィーン』。 そしてここに、ひとりの少女がデビュー戦を迎える。 輪堂凜。 世界がその名を知る時、レースはさらなる革命の刻を迎える――。

声優・キャラクター
輪堂凛:和泉風花
浅河カナタ:日笠陽子
小町永遠:井澤詩織
ソフィア時任:堀江由衣
劉悠然:諏訪彩花
アリス・ サマーウッド:水樹奈々
リチャード・パーカー:松田健一郎
ロレンツォ・M・サルヴァトーレ:鳥海浩輔
ami:田村ゆかり
日向光莉:船戸ゆり絵
九頭竜明莉:内田秀
ナレーション:古谷徹

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ハイスピード

私はあまりハマらなかった

淡々と無感情に原稿を読むような実況と解説でかなり損してる
ライバルとの掛け合いが面白くないのでレースシーンがイマイチ盛り上がらない
レース中にAIとのんびりおしゃべりしてる
千分の一秒を競うスポーツなのにスピード感や緊迫感がありません
BGMが無音なことが多い、エンジン音が足りない

キャラデザと主題歌はいい感じ
1話は主人公の顔もなかなか出てこなくて淡々としたレースシーンだけずっと流れてるから、戸惑いながら見てました
自信過剰な主人公が素人から成長していくストーリーも、序盤~中盤の見せ方が悪くて、ルールも良くわかってない設定は何のために入れたのでしょうか?
後半、急に成長しすぎで一気にプロと肩を並べるのも共感できなかった

AIをモータースポーツに盛り込むというテーマでシナリオを作ったのは面白いと思った

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

レースに迫力皆無…。しかもリアルティも無い…。中々スゲーのが来たな…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 キングとリンが最終戦で一騎打ち!女監督さん、1年前はゴミだったのに毎日努力して成長したのね…。とか言いますが、素人のゴミを大金がかかったレースに出すなよ…。

 リンも元バレリーナだったけど夢破れたそうですが、最終話で言われてもなぁ…。単なるゲーマーじゃなかったんかい!

 結局、ライバル達はタイヤ交換が上手く行かずにリンに抜かれていきますが、スタッフアゲのためにぶち込んだエピソードに過ぎません。

 最後まで、リンが凄いのか、A.Iの性能なのか判然としません。他のレーサーがA.Iを使っているのか最後まで不明なのも良くありません。

 ポワポワした世界観でワンクール行ってしまいましたが、結局、何だったんだろう…。と、言うのが一番の感想ですね。

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 10話まで観ました。2024.06.08

 何が言いたいのか良く分からない話が続きます。8話で骨董品かつコンピューターのコの字も無い時代のマニュアル車、2000GTで特訓して、リンの才能が開花したかと思えば、9話ではエンジニアのじーちゃんが設定をイジり過ぎてスタート出来ない…。

 かと思えば今回、A.Iのサポートで最高順位になったり…。リンさん、いっちょ前にワシ要らなくね?とか落ち込みますが、何を今さら…。

 時速500Kmで走行してるのに、クラッシュしてもミンチにならない安全性、凄まじい耐G制御技術、ゲームしかやってない素人がレースに出てもレースが成立する、A.I走行で無人マシンでも結構上位に入る…。(確か6位くらいに入っていた描写あり)

 完全にA.Iありきでしょ。それか登場人物が強化人間かニュータイプですね。

 他のレーサーが使用しているA.Iの性能は不明なので、リンが凄いのか、搭載A.Iが凄いのか、視聴者には判断できません。

 何となく、リンの走行をA.Iが学習、最適化して凄いことになってるとか言って、リンとA.Iが和解しますが、キングやクィーンの走行を学習したらもっと凄くね?

 能力的にリンはキングとクィーンを凌駕してるってこと?だとしたら、そもそもA.Iにそこまでスポットライト浴びせる必要も無いですよね。

 科学技術が建前にある、近未来SFで、根拠も無く主人公ゴイス〜ってのは、あまりよろしく無い気がします。

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 5話まで観ました。2024.05.06

 主人公、結構上位に入れる様になりました。活躍出来て何よりです。しかし、A.Iの言う通りに走るようにしたからというオチがつきます。

 この世界、A.I走行の無人車がレースに出ているので、レギュレーション違反では無いそうですが、あんまりじゃね?

 アホの娘に過ぎない主人公を乗せている意味とは?可愛いから?オーナーの愛人とか息子でも乗せとけよ…。

 いつの間にか、キングとクィーン、その他モブ男レーサーを除いた主人公達の女子派閥が出来ているんですが、やりたい放題ですね。

 5話まで観ても何が言いたいか良く分からない本作品…。明日はどっちだ?
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 4話まで観ました。2024.04.27

 主人公が無知のままです…。3話でクィーン、4話でキングが絡んでくるのですが、自分の参加しているレースのトップを知らないという…。

 主人公はレースもAIにすら勝てず、ビリが定位置なのに、いまだに1話の反則で注目されています。TaXSe33187さんが書かれているとおり、凄くもなんとも無いのですが…。

 何と言うか…、主人公も脚本家も精神疾患かなんかなのかな?物語が1話から破綻しています。主人公が馬鹿過ぎて肝心のレースに迫力も説得力も無いと言う…。

 周りもフォローしてやれよ…。こんな奴、知り合いにいたら、イライラしてバットで殴ってしまうかもしれません。少なくても一緒に仕事したりは御免被ります。

 観ているこっちまで精神を病みそうな本作品、クソアニメ愛好家以外にはオススメ出来ない感じです。

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 2話観てのレビューです。2024.04.13

 主人公、レースデビュー!しかし、素人なのでルールを良く理解しておらず…。

 いくらなんでも酷いだろ…。イキナリデビュー戦でトップランカーと一緒にレース出来るか?AIがサポートしているからOKなのか?レギュレーションどうなってんの?

 実際のレースでは、危険が無いように下のランクから経験と実績を積んで出世していき、トップのレースに出場します。

 ボクシングだって、デビュー戦で世界ランカーとやらんでしょう。殺されますし、試合になりません。

 相撲で新弟子が横綱と対戦するみたいなもんで、残酷殺戮ショーじゃないなら、興行としても成立しないでしょ…。

 カーレースの黎明期みたいに車を運転出来る人間が少なくて、誰でも出場できる世界なのかな?

 キングだクィーンだとか、とんだ道化だよ!いくらフィクションでも、茶番過ぎて視聴者を馬鹿にし過ぎです。

 誰かおかしいと思わんかったんか?EVとかプロパガンダ以前の問題やで!
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 初回観てのレビューです。2024.04.07

 女性キャラ達は割と可愛く気合を入れて描いていますが、肝心のマシンが…。EV車というより、ミニ四駆みたいです。

 ミニ四駆の方がまだ走行に迫力があるというか…、すぃ~と走る感じが中々です。クラッシュシーンにも迫力がありません。タイヤついてる?車体浮いてね?

 他のレビューアー様も書いてますが、レースの迫力が決定的に欠如しているので、視聴継続は厳しそうです。

 1話はスカスカのレース場が舞台なのでまだ良いですが、日常パートとかの作画もヤバそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

レースの魅力を再確認できる

未来のすげー技術を使ったカーレースがメイン…でいいのかな?
最近は見てないけど昔はレース関連の番組や中継をたまに観ていた
このアニメを観ていると、「レースの面白さの肝」みたいなものを考えてしまう

1話視聴
{netabare}
カーレースって本当に色んな部分に魅力がある

単純なとこだとレース全体の展開や順位
あるいは選手のテクニックや駆け引きのアツさ
メカニックの精度やピットインタイミングの作戦
ちょっと視点を広げると各チームのマシン性能や技術力
テレビ中継って意味では迫力のカメラワークやスピード感
エンジンから発せられる音の圧力

で、なんでアニメを見ていてそれらを再確認したかっていうと、この魅力がろくすっぽ無いから

環境に配慮したマシンだからエンジン音が響かないのは理解できる
でも、ハイスピードマシンって設定の割にスピード感が皆無なのは駄目だよね
リアルな中継と違ってカメラの自由度が高いのはアニメの長所なんだけど、それが綺麗に裏目に出てる
基本的にマシンの前面を映す形で、距離感が常に均一だから相対速度が全然無い
「キング」と「クイーン」が互角の争いをしてるせいもあって、『等間隔で走ってる車2台』って絵面が多すぎる
他のマシンとの距離感や引き離す描写が薄くて、オシャレなマシンが普通にドライブしてるだけにしか見えない
唯一コーナーに入る瞬間だけは固定カメラで後ろからマシンを映すのでスピード感がある
逆に言えば1話ほぼ丸ごと使ったレースで「レースしてる感じ」があるのはほんの数秒ってわけで…

じゃあ人間描写に拘ってるのかっていうと、ピットインからの作業が自動化されてしまっている
「未来っぽさ」はたしかに出てるけど、レースの駆け引きを握る大事な場面が自動化されてちゃドラマなんか生まれないでしょ…
整備中はレーサーが通信で何か喋ってたけど、それも半分以上はレースと無関係って始末
そこに人間ドラマが無いならマシンに人が乗る意味なんか無くない?

レース全体の推移や駆け引きなんだけど、なんか未来のマシンには特殊なブーストがあるらしい
まーぶっちゃけマリオカートのキノコ
これを使うタイミング、この性能が駆け引きと技術力合戦の肝になる…はず
でも1話じゃみんな一斉に使うから駆け引きになってねぇんだけど?
最後はなんかキノコ切れで1人脱落したけど、全体のレース展開を見せてくれてないからどういう駆け引きがあったか分からんまま…
作品独自の駆け引き要素の使い方があまりにも下手

なんでここまで全体的に酷いのかっていうと、この1話のレースは世界観説明の時間だから
大半がモブキャラみたいな扱いだから、
誰がどのマシンに乗ってて、
どんな作戦で走っていて、
どんな駆け引きがあって、
どんな結果に終わったか、
何ひとつ伝わらないのもある意味想定内なのかもしれない
それを踏まえても、「キング」と「クイーン」はメインキャラなのに、
この2人すらキャラクター性が伝わらないのはマジで論外じゃないかなって気がするけど…

1話ラストでようやく主役っぽい娘が登場したけど、この出番と会話を冒頭に持ってきた方が絶対良いでしょ…
モブみてーなキャラばかりで、迫力がなくて、駆け引きすら無いレースが冒頭から9割占める1話って正気を疑う
CGキャラの質が低いなーとかモブ手抜きだなーみたいな悪印象を上回るレベルで構成が悪い

ここまで悪い点ばかりだったのでフォローのために悪い点を付け足すと、バーチャルアイドル的なの要らないよね
ただでさえ主役不在で話の焦点がボケてるとこに、レースに直接絡まないアイドルを出されても…
そんでアイドルが変なカレーの紹介をしたり、唐突に歌ったりされても…
「レース会場っぽい余興」のつもりかもしれないけど、作品の軸が定まらないうちから脇道作られても散らかるだけ
1話は最初から最後まできっちり構成に難点を抱えた出来だった
{/netabare}

1話時点では「制作の脳内だけで盛り上がってるレース大会」という印象に尽きる
レースの盛り上がりをどう演出すれば伝わるのか、どういう構成にすれば興味を持たせられるのかが考慮されてない
一言で片付けるならただの独り善がり

2話以降でまともなプロットになっているか、主役の登場でレースシーンに「追いかけるカメラワーク」や「キャラの心理描写」がでてくるかがポイントかな

2話視聴
これは駄目だね
レースの面白い部分を理解してない、どころかレース自体を知らない疑惑すらある
というかアニメ脚本の作り方すら知らないんじゃない?ってレベル

{netabare}
主人公の女の子の境遇が語られて、そのまま初レースに突入する流れ
「携帯ゲーム機で1位をとったからスカウトした」はどうかと思ったけど一応許容ライン
でも現実のレースをするにあたっての準備が足りないまま本戦に臨むのは駄目

スピンを繰り返してちゃゲーマーとしてのハンドル捌きを描けてないし、フラッグの意味すら理解してないのは周りを殺しかねない
時速500kmの鉄の塊を走らせるためのルールを覚えてないって失格どころかチームから追放するレベルでしょ

ライバルチームを事故で殺すために送り込まれた無自覚な刺客って設定の方がまだ納得がいくんだけど
脚本家はこんな頭のおかしい視野狭窄な過失致死予備軍を、コミカルで可愛い才能ある女の子だと本気で思ってるのかな?
主役が不快って時点でもう致命傷だよね…
{/netabare}

主人公のキャラクター像以外にも問題がある
{netabare}
そもそもなんでキング・クイーンと一緒に走ってんの?競技人口そんな少ないわけ?
主人公を何も理解してないキャラとして描くなら、新人向けのレースから始めるべきでしょ
ズブの素人を本戦レーサーに起用したら勝てる勝てない以前にそりゃ失格するわ

キング・クイーンを話に絡めたいからルールを歪めます!でも主人公はバカのままです!はいくらなんでも酷い
トップレーサーのハイレベルな走りを期待してる観客が素人のスピンで笑うわけないじゃん
普通は真剣勝負の場でこんなことされたら大顰蹙だよね
というか時速500kmオーバーのマシンのスピンって笑ったり頭抱えたりで済まねぇよ命の心配しろよ
その速度で事故が起きたらAIがサポートしてるから大丈夫!の域を超えてんだよ
{/netabare}

バカキャラの主人公がレースを通して成長するって展開なら下積みゼロがおかしい
才能ある主人公がゲームで得た経験を元に本物のレースで活躍するなら操作ミス・判断ミス・ルール無視の連発はおかしい

ルールも覚えてない素人を主人公にするなら、主人公と一緒に視聴者がルールを知る流れを作ればいいのに…
これ普段レースとか見てない人はフラッグの意味分かんないでしょ
この回を練習として走りながらルールを復習する感じにして、本番は次回ってステップを踏めばまだマシだったはず

話の軸と主人公の方向性がちゃんと定まってないから「ただレースするだけで不快」なんて信じられないことになる
2話、というか1話が内容ゼロだからコレが実質1話だけど、1話から話がブレてる以上挽回の余地は多分なさそう

あと2話のクライマックス
{netabare}
周回遅れの主人公が1位・2位の2台を追い抜くシーン
なんか「主人公の才能の片鱗」みたいなノリだけど成立してないよね

キングとクイーンは主人公より一周多く走ってて、その間にリボルバースト含む諸々を使い切ってるはず
対する主人公は10位争いしようとしてスピンした以外一度も攻めてない
誰がどう見ても主人公のが余力あるに決まってんじゃん

「あのキングとクイーンを抜いたぞ!」って外野が大喜びしてるけど、
エネルギーとタイヤを使い切ったマシンを相手に、
ルール上抜きにかかるわけがないマシンが、
突然後ろからブーストで引き離す

いや…コレのどこがすごいの?
そりゃキングもクイーンも反応出来ねぇし抜かれるに決まってんだろ
だって普通なら追い抜いてくる相手がいないからこそ2人の戦いに注力してるわけだし
温存してたブーストを不意打ちで使って反則しました、で抜いても「そらそうよ」としか言えない
(ルールを無視すりゃ)抜いて当然の条件で追い抜いて周りから一目置かれるって何考えてるの?

トップレーサーを話に絡ませるために無理に作った見せ場でしかない
新人がトップレーサーのいる本戦で走るのも一緒だし、ルールを理解してないのも一緒
見せ場ありきで話の整合性も何もかも投げ飛ばして書き殴ってるのがこの脚本
脚本家の脳内ではすげぇ見せ場なんだろうけど、そこに至る積み重ねがコレでは成立するわけない
{/netabare}

脚本がマジに論外だけど、カメラワークや演出の部分も駄目すぎる
{netabare}
まず論外なのが「誰が、どこを何位で、どの車に乗ってるか」がマジで分からないこと

キングとクイーンは競ってるから分かる
主人公はピンクの再開だからこれも分かる
他のキャラは顔が出てたりメインっぽいビジュアルだったりするのにサッパリ分からんのよ

車内の様子と車の様子とを一度にみせる画がない
そのせいでキャラは何か考えてる風なのに、それがレース内の何をどう見ての思考か繋がらない

現実よりカメラの制約が低い媒体なのにレース全体を映さない
そのせいでトップがどれほど速いのか、主人公がどれほど遅れてるのかすら分からない
サブキャラに至っては「自分の車とその前後」しか映さないからどこにいるのか自体分からない

一度だけ順位表示が出てきたけど、その時は名前と顔を表示しただけ
まぁ現実の中継もそんな感じだけど、あっちはちゃんと走ってる車を映すシーンで名前と顔も教えてくれてるんよ…
レース中の車とキャラの対応を全然見せないまま順位表示を見せられても「結局どの車だよ」は解決されねぇんだわ
誰がどこにいて、何位を狙ってて、どんな走りをしてるか分からないレースを観るって虚無にも程がある

もうひとつ触れると、「カメラが追いかけてそのまま逆さまに映す」演出をやめてほしい
ただでさえキャラの対応してないレースを見せられてるのに、そこに上下逆にされたらいよいよワケ分かんねぇって
レースをより明快にするためのカメラワークじゃなくて、「オシャレっぽい動き」を考えなしにいれただけ

他に多様されてる画面分割も同じだよね
タイヤ、ボディなんかを複数に分割して見せる手法がやけに目立つ
でも再三になるけど部分アップの分割じゃレースの推移は分かんないんだよ

まぁ逆説になるけど全体の推移が分かりにくいカットは「順位が変動してない」から出来ることだよね
流石に競り合いになれば両者の動きをしっかり見せないといけないんだから
つまり無造作に画面を逆さにしたり分割するせいで、その間レースが停滞してると伝わって来るんだわ
ただでさえ盛り上がりに欠けるのに、そこにカメラワークから伝わる停滞感まで加わると地獄もいいとこなんよ

というか分割して表示するって発想があるなら車とレーサーを分割表示で映せよ!!
凝ったことをやりたいなら伝わりやすい方向に工夫してくれ
{/netabare}

本当に信じられないレベルの作品
協力企業をこんだけ用意してコレってすごいよね
ここからどこまで酷くなるか、それだけを楽しみにするかな
気になるとこ全部書くとマジで長くなるので、以降の話はメモ程度に済ませるかも

3話視聴
{netabare}
主人公のアホさが常軌を逸してる
ルールを把握してないしトップレーサーも知らない
シミュレーターでボロ負けして「この人は有名だよ」と知らされての台詞が「ゲームのファンなんだ!」はねぇだろ

視聴者への設定説明のために主人公をアホにしてるなら分かるんだよ
このレベルで何も知らねぇってあるわけないけどギリギリ許容できる
でもこのアニメ主人公が知らないって言ったことを周りは説明しないんだよな…
主人公がバカな発言をしたり無知を晒した時に周囲はヤレヤレ顔でスルーするだけ

説明を挟まないせいで主人公どころか視聴者がモヤモヤを延々と溜め込まされる始末
というかメタ的な事情を抜きにしても「主力が何も知らない」はチームとして致命的だろ
この調子じゃ今後も反則と操作ミスを繰り返すだけだろうに、なんで他人事みたいに済ませてんだよ
こんなやる気ない道楽チームならそりゃアホで無知なズブの素人をスカウトするのも当たり前かもね

クソ脚本に有りがちな「主人公がいない方がマシ」「ガバガバさへの悪い意味での説得力」が噴出してる
スポンサーロゴが入ったプロのレースに道楽みたいな態度のチームが出場するって最悪
というかスポンサーは実在企業なんだからアニメ内どころか現実の協賛にも泥を塗る始末
なんで主人公をアホにしたんだよアホであることに物語的な価値がねぇだろむしろマイナスだろ舐めてんのかぁ!!!!!!

レースに関しては言う事無し
言うだけ無駄なものしかない
{/netabare}

4話視聴
レースはカット
主人公がアホ
アホがトップレーサーに気付かない
もんじゃ食う

つまり3話と構成を揃えて、前話のクイーンと今回のキングを対比させる目的
でもこの対比はいろんな意味で成立してない

主人公の話
{netabare}
クイーン回から3戦くらい?レースがあった
そのくらいの期間があったのに相変わらず自分のカテゴリのトップを知らない
4話ラストで赤旗の意味に気付かず、ハンドルに付いた画面からの表示も理解出来ない
つまり2話のレースからなーーーーーーーーーんも成長してない

お前さぁ…2話の失格と3話のクイーンとの会話に予選落ちで力不足と知識不足はガッツリ描かれてんだろ?
レースに勝てないのは今後の成長要素だから別にいいんだけど、知識面は身に着けろ
せめてこの4話を勉強するような内容にして主人公の成長と、視聴者向けの説明回にしろ
何をトチ狂ったら主人公が数々の失敗をそのまま放置するわ説明一切ないわで4話まで続くんだよ

3話と構成を揃えるなら、「主人公が前話からどう変わったか」をまず対比的に描け
何も知りませーん、取り敢えずバクバク物を食べまーす、もんじゃー、で何も変化してねぇじゃん
3話・4話を比較しての変化が無いんだから退屈になるに決まってる
{/netabare}

キング
{netabare}
結局コイツは主人公のどこを見てライバル扱いしたんだよ
クイーン・キングの両者に主人公を認めさせるなら、まずはどこを凄いと思ったかちゃんと示せ
2話でも書いたけど、あの状況で抜くことに特別な価値を一切感じない
レース描写に失敗してんだから、せめてキャラクターに何がどう凄かったかを言わないと駄目でしょ

ここも対比が成立してない原因
例えば感覚派のクイーンは主人公を気に入っているけど、精緻な操作を得意とするキングは危険走行を嫌うとか
主人公の才覚を認めているからこそ険悪な態度に出るとか
逆に才能を引き出すために正しい走りをシミュレーションで教えるとか
キング・クイーンの違いを作るべきじゃないの?
ふたりとも主人公大好きで全肯定で認めちゃってちゃ展開の起伏が生まれないのは当たり前でしょ
{/netabare}

マスコミはなんか意味わからん
{netabare}
仮に主人公の抜き様が凄かったとしても、あんな周回遅れのラッキーパンチをいつまで擦り続けるの?
というかルールすら理解してない素人ドライバーに向ける言葉はまず批判じゃない?
なんでスピンとルール無視に彩られた人間があんな称賛されてるんだろう
{/netabare}

ただの素人シナリオ
キャラや展開の整合性が上手く取れなくて、強引に作中の価値観や倫理観を歪めて成立させてる典型
途中でなんかHERO?だか古畑?だかやってたみたいだけど、アレも自分が好きなネタだから捩じ込んだだけ
中学生が勢いで作った文化祭の演劇脚本って雰囲気

4話余談
{netabare}
キングに向かって主人公が「期待してくれた人たちに応えたい」と言ってるシーン
期待してくれた人たちからの仕事をサボり、スマホの電源を切って遊び回ってる中で言うと説得力が凄いよね
あのシーンは正気のつもりで書いてるならマジで天才だと思う
{/netabare}

5話視聴
レース回
有名な人がコンテを担当したんだとか
やっぱ技術ある人はすげぇなって感じ
ちゃんとレースしてる雰囲気があるし、誰がどこを走ってるかもわかるんだもの
それすら今まで伝わらないレベルだったのがそもそも地獄だっただけなだけど…

{netabare}
車体から少し話した視点にカメラを置いて後続との位置関係を示す
背景を映すことで手前からの視点でも速度感を出す
カーブの攻略や競り合いでそれぞれの個性を見せる
「今レースアニメを見てるぜ!」って雰囲気がちゃんと感じられる30分だった

今までロクになかったLAP数の表記や順位表示がコマメに示されることで、全体の推移が物語に乗っかってるのもポイント高い
自動化でドラマ性が無くなっていたピットインも戦略性を中心とすることでレースに必要な要素として組み込まれている
車体からズームインしてドライバーを見せるシーンが多く、誰がどれに乗ってるかが把握できるようになった
{/netabare}

マジでこれを1話から出来ていれば印象絶対に違ったでしょ…
コースの特徴を見せ場に組み込んだ上で、未来のトンデモレース感も損なわない出来になっている

ただしすげぇ人が担当するとこれだけ変わる、というのは別の問題もある
この回を通して制作全体が勉強してくれていればいいんだけど、そうでなければ他の回は結局地獄に変わりないんだよね
ここまで出来るポテンシャルをこれまでの4話全部で殺してきた実績を思うと「この回から」より「この回だけ」の可能性のが高い
その意味じゃこのアニメの評価を変えるほどじゃないかなって…

{netabare}
シナリオの部分がキツいのは変わらないんだよね
前から言ってるけどこんなトップ帯で出場してるドライバーの描写としてはやっぱおかしい
AIのサポートを受けて走りを覚えるって感じだけど、その二人三脚は練習で培うものじゃない?
それこそ3話・4話をそういう練習回にして、カナタ達新人組の紹介とリンの成長を描けばいいじゃん…

あと、最初の方「完走だけが目的」みたいなノリだったのも違和感
いや新人レーサーだからそれが普通だけど、1話で期限組まれてたじゃん?なんでガン無視した指示出してんだよ
その直後にオーナーの存在を知らされて慌てて指示変更ってどんだけガバガバなの…?
オーナーの要求が頭おかしいのは大前提としても、そのアホな前提を達成させるための努力をすんのがお前の役目だろっていう
この女サクッとクビにしちまったほうがいいんじゃね?って感じ
ラストでオーナーが思わせぶりに呟いたり、AIがバグったような雰囲気出してたけどドラマパート全体が茶番すぎてこう…
{/netabare}

5話で持ち直した!面白い!みたいな意見がSNSにあって、それ自体は事実だと感じた
でもそれは個人の実力に依存した部分限定で、その人が関与しないシナリオ構成の部分に問題があるのはそのままなんだよね
今回はレース中心だからなんとかなったけど、次回で会話主体になったら3話・4話の出来に逆戻りするのは想像に難くないかな
そして7話以降、元の体制でレース回を描いた時にどうなるのかが本当の分水嶺になると思う

7話視聴
まぁ予想通り、つまり出来は悪い
6話はただの箸休め兼サブキャラの顔見せ回
やってることは分かるけど、この話を挿入するタイミングが色んな意味でおかしい

{netabare}
オフになったから日本に帰ってきて休養・トレーニングに励もうって普通の内容
青色コンビとの会話を通して各キャラの走りの特徴を説明する感じ
その説明はもっと早く、というかレースで毎度やってる実況解説でやれよ

しかもここまで散々無能をアピールし続けてる主人公どころか青色すらライバルの特徴知らないのがあまりにも…
主人公とあわせてこの3人は同期組みたいだけど、その全員が先達の実力を把握してないって駄目すぎない?
シナリオ構成ミスってるせいで折り返しの6話が主要キャラ紹介で、その構成の歪みのせいでキャラ全員がアホになってる
1話2話の虚無レースでちゃんとキャラ紹介すりゃこのパート丸々不要だったろうに

アホな会話を終えてのトレーニングはまぁまぁ意味不明
耐G訓練風の装置でグルグルさせられてるけど、ここまで散々時速500で突っ走ってて必要ねぇだろ
というかその訓練はレース参加の前段階でやるものだから、必要な訓練ではあるけどタイミングが遅すぎだろ
そもそもリンは初参加レースの時点でスピンからの立て直しやら何やらで耐Gも三半規管も動体視力も高い水準にあると描写されてるだろ
5話の敗北は終盤の戦い方であって基本的な身体機能の問題じゃなかっただろ
走りの経験値不足が露呈したレースを経てやることが身体機能トレーニングって監督の無能さが酷い

「可愛い女の子のリアクション芸を見せたい」が先行しちゃって設定の問題や今までの積み重ねを放棄してる
提示された課題に必要な解決策を与えられない特訓って、こんなアホやってりゃ誰だって勝てねぇっての
ここまで的外れなら、いっそ昭和的なトンデモスポ根トレーニングをやったほうがまだマシ
「勝つための努力」よりも」「勝てない理由」にあらゆる方面から丁寧な掘り下げが入ってるのはマジで致命的
{/netabare}

6話は本当に予想通りの酷さだった
キャラの会話メインだからレースへの不満こそないけど、そもそも脚本が駄目だからツッコミは減らないよね
それを経ての7話は、6話の特訓が意味を持たない内容

{netabare}
「本番で結果出てないけどシミュ成長したから褒めて!」も酷いけど、褒めない周囲も駄目すぎない?
結果が出てないから褒めないってのも分かるけど、成長が見えるなら褒めてやれよ…
成長の実感を後押しさせず、メンタルケアすら無視するならシミュレーターなんか必要ないだろ

人間関係を歪めないと会話を作れない作家の力量不足がこの時点で伝わってくる
再三になるけど「底辺から這い上がるレースアニメ」という前提に対してチームとしての意識共有が全然見えないんだよ
未熟なレーサーを支える描写が不足してるせいでオママゴトみたいな舐めた空気ばっか伝わる
リンが無能だなーって前提を支える理由として「チーム自体が無能だから」が妥当な答えになってしまう
{/netabare}

レース内容
{netabare}
根本的な話として、トップ集団の走りとリンの追い上げが話として連結してない
そのせいで最後の一騎打ちに至るまでに「どうしてここまで上がったの?」という疑問が生まれてしまう
タイヤ選択に成功したから、まではいいけどリンの走りの成長をちゃんと示しておけよ
ビリから始まって2位まで追い上げる過程が「なんか上がってた」はないだろ…

最初のシミュレーターでAIとの連携が成長していることを周囲が褒めて、それを受けて「練習の成果が出てる」と言わせるだけで済む話じゃん
「まだまだ駄目だ」を全員に言わせたあとのレースで追い上げに成功するのはチームの無能さを示す要素にしかならねぇよ
その直前には監督の采配ミスを解説に言わせてるし、無能集団の中でリンの努力だけで追い上げてるような展開になってる
まぁその場合でもリンの走りを中心に構成しろよって話ではあるんだけど…

ラストのリボルバーストクラッシュは予定調和という以外に言うことない
クラッシュさせたいんだなーって前フリから実際に予想通りのリタイアは駄目すぎる
路面が濡れてるから制御に失敗するんですぅ仕方ないんですぅのためだけの雨
相手を抜くための用意が何も整ってないとこからの自滅は物語としての説得力があまりにもない
抜く直前に相手がリボルバーストを使って、それに対抗したら制御を失ってしまって…なら別にいいんだよ
でもAIに「抜くのは無理」と言わせたうえで「やっぱり無理でした」はドラマづくりとして意味不明でしょ
{/netabare}

「最後の最後に見せ場を作る」という結末ありきで過程のレースで結果を出すことを構成が拒んでる
結末のために着実に物語を積み上げるのではなく、過程のレースを歪めて強引に結末に結びつけてるだけ
個々のレースを好き勝手書き散らかして、その後に全体のバランスを見ず個別の手直しをする書き方
そんな馬鹿なことするから各話の積み重ねが足りないトレーニングになるしレース結果も予定調和になるんだよ…

舞台やキャラクターの台詞が「登場人物の思いの発露」じゃなくて「作家の言い訳づくり」になってる
素人がやるにしても全体構成のメモ書きくらいないの?って感じ
日常系アニメみたいな1話完結構成をただくっつけた以上の出来じゃない
もう少し気を使って物語を作る練習をすればいいのに

リボルバーストの話
{netabare}
バケモノスピードのマシンを雨天でリボルバーストさせてクラッシュさせる流れ
これ冗談とかじゃなく自殺行為でしょ、というかただの自殺でしょ
天候を理由に試合中止になるなら、雨天中は危険に直結するリボルバーストの使用なんか真っ先に禁止されるでしょ
以前にも言ったけどスピン・クラッシュに対する危険意識がシナリオに無さすぎる
リンの自殺を見てチームは頭抱えてる場合じゃねぇし実況も「予想外ですねぇ」なんてほのぼのしてる場合じゃねぇんだよ
危険な速度のトップレースっていう物語の大前提を周囲のリアクションが台無しにしてんだわ

リンが1位を目指すって言った時点で監督は路面の難しさに言及したりリボルバーストの禁止を伝えたりしろ
「1位を目指さなきゃレーサーじゃない」って理屈は「確実に走り切る」という前提の上に立ってんだよ
マジでこの女はここまで全話で無能かつ無責任で毛ほどの役にも立ってない

ミニ四駆だってコースアウトしたら大騒ぎになるってのに、なんで人間が乗ってるマシンはヤレヤレで済ませられるんだよ
こういう感覚のズレがマシンやレースへの説得力を損ねてるし「無事ならスピード出てないだろ」と思わせる原因になってる
このアニメ独自の駆け引き要素なら、それを使う時は説得力に気を使ってくれ
{/netabare}

10話視聴
本当は最後まで見てから感想を書きたかったけどひとまず休憩
8話はリンの本当の適性を示す回、9話はサブキャラ回、10話はAIの存在意義
言いたいこと「だけ」なら納得行くけど、描き方がグチャグチャもいいとこでキツい

8話に関してはまぁ良い
{netabare}
でもゲームの実力を買われたってことは簡略化された操作こそ本領じゃねぇの?
「時代と逆行する才能」ってのありきで初期設定と矛盾するのってアホすぎない?
やってることは分かるけど、それがこの作品に合致するかは別だよねって話だった
{/netabare}

9話は茶番と尺稼ぎ
{netabare}
リンが自分の個性を見つけた!の次の回はメカニックの暴走で自滅って…
サブキャラ回を作りたいけどリンの覚醒イベントを済ませちゃったからねじ込んだだけの展開
本当にキャラの頭を悪くすることでしか話を作れないんだな

そもそも9話終えたら残り3話しか無い
そして10話からは最後のレース
そうなると今回のサブキャラが活躍する余地なんか無いわけよ
つまりメディアミックスに向けてサブキャラの顔を覚えてもらおう!以上の意味がない回なわけ
8話でラストに向けた助走をはじめたはずなのに、商業ノルマのためにブレーキかけるってバカでしょ
そんなグチャグチャな展開にするなら脚本構成をちゃんと整えろよ
{/netabare}

10話は「喧嘩をするための喧嘩」を見せられただけ
{netabare}
8話を経てリンが急速に成長しているのはいい
キングが目をつけて成長を促すのも最終回を見据えた良い流れ
でも「AIの話を聞かなくて自滅」からの「AIだけでいいじゃん」は意味不明

リンの走りが成長してるのは事実なんだけど、それは「新しいマシンに慣れた」だけ
レース・コースに対する基礎知識は相変わらずついてないし、調子に乗ると周りを無視するのも変わらない
マシン変更以外主人公自身はマジで何一つ成長してないわけよ
それでAIにフォローされたら拗ねるって何を見せられてるんだろうって気分

「喧嘩の末に絆を深めるのがバディの義務」っていうノルマ感覚でしか話を作れてない
脚本家が自分で決めたノルマを消化するためにキャラを無能にするっていう毎度の悪癖
脚本が成長しねーんだからキャラが成長するなんて無理な話だよね

そんでAIは安全第一でレースが成立しないって話
いや…まぁ普通のAI車ならそうかもだけど、Amiがいる時点でねぇ…
どこでどう抜くか、どんなライン取りで走るかを判断できる時点で十分レース可能じゃない?
みんなAIレーサーになったらレースがつまらなくなるってのも疑問
一応「ドライバーの安全」を優先する現行のAIならギリギリ納得行く話ではある

でも「全員がAIレーサー」なら「ドライバーの安全」はクリアできるんだし普通にレース可能じゃない?
キングだのクイーンだの人間が乗ってるせいでレース業界の成長を妨げてる風に聞こえるんだけど…
「だから人間が必要なんです」っていう言葉はサラッと聞き流せば王道ではある
反面この裏には「人間が幅を利かせてるうちは」という注釈がついてしまう
そのうちAmi型AIが増えていったらAIの反乱事件が起きるんじゃねーの?
この世界観にとどめを刺す言葉を決めセリフにしてるのは高度なギャグなんだろうか…
{/netabare}

残り2話がんばるかなー…

最終話視聴
11話でクイーン、12話でキングを打倒するっていう流れ自体はいい
11話をサブキャラたちの攻防主体にして、最終話をほぼ一騎打ちにするのも王道
でもその組立があまりにも杜撰というか…

11話はリチャードがキングを抑えることで話がシンプルに成立している
おかげでツッコミどころも少なく見ていられた
反面12話になると意味不明な展開が一気に噴出する

{netabare}
リンはコロッケ食べるしゲームに逃げるけどトレーニングからは逃げなかったって冒頭の独白
言ってることは分かるけど、12話中日常のトレーニングシーンは1回で、残り全部ふざけてるシーンしかないんだけど…
今までの積み重ねが完璧すぎてちょっとした一言すら説得力が消失してるのは本当にすごい

レースそのものはチーム一丸となって勝ちを目指してトラブルも跳ね除けてキングを倒す流れで、コレ自体は王道
でも落雷が原因で会場全てのシステムがダウンした!車に搭載したAIも落ちた!ピットマシンも故障!は雑すぎない?
次世代エネルギーを娯楽に転用できるくらい技術が発展してるのに雷一発で全システムが落ちる冗長性の無さはただのギャグ
というか建物に降った雷が原因で車載AIが落ちるってどうなってるの?

Amiは複雑だからリブート出来ないって、それレギュレーション的にそもそも積んでいいものなの?
ついでに言うとAI操縦のマシンが下位とはいえ人間より上位でゴールしてるんだけど、
「人間に勝てる水準のAI」が余裕を持って再起動できてる時点でAmiの寝落ちはもはや茶番じゃない?
少なくともこのAIカーだけは整合性のためにもリタイアさせるべきだろうに…
{/netabare}

落雷で中断したあとは、チームワークで上位のレーサーに勝つ王道展開
{netabare}
ピットマシンが落ちたから人力でタイヤ交換するって、じゃあ最初から人力ピットの設定でやれよ…
「最後は人間の力で勝つのがアツい」って勘違いをしてるんだろうけど、最終話でぽっと出のクルーを出されても盛り上がらねぇんだわ
今までの話数でも普通にクルーを登場させて人力ピットをさせてても、最後の展開には一切支障はなかっただろうに

というか「弱小チームが成長する」っていうチーム単位の物語として描くならクルー側の積み重ねはむしろ必須でしょ
物語序盤のレースではクルーもまごついてたけど、最終話ではトラブルにも動揺を見せない姿に成長した、とか絶対に盛り上がるじゃん?
なんで今まで欠片も見かけなかった弱小チームのクルーが、突発的なトラブルに際してベテランチームを上回る精度を出せるんだよ…
{/netabare}

走り単体で見るならちゃんと迫力あるレースなのに、脇を固めるドラマ部分が一通り駄目すぎる

あと大きな問題として、結局リンがバレエを諦めた理由は最後までわからないまま
何がキッカケで夢を諦めたのか分からないから、バレエへの思い入れを感じさせるシーンが全部上滑りしてる
1話を主人公不在の虚無レースなんかにしないで、リンの挫折と再始動までを描く話にすりゃすんなり飲み込めただろうに
多分メディアミックスで扱うから触れなかったんだろうけど、むしろメディアミックスの中核になるアニメでこそ扱うべきネタじゃないの?
主人公の芯になる部分を描かないアニメが上手くいくわけないし、それをメインに据えたメディア展開が成功するはずがない

バレエの位置付けが不明瞭なせいでBGMもおかしなことになってる
{netabare}
白熱したレース展開にバレエ曲が流れるせいで異物感がものすごい
「なんかリンが好きっぽい曲」以上の情報がないから、ハッキリ言うとレースの邪魔でしかない
物語上の意図を抜きにしても、キングとの競り合いの最中に緩やかなくるみ割り人形と燃え系のキャラソンが交互に流れるのはカオスすぎてただの地獄なんよ…

最後のリボルバースト直前、リンがゾーンに入った描写とともに流すならわかる
でもレース序盤からくるみ割り人形を頻繁に流すせいで通常のレースBGMと扱いが一緒になってる
こうなるとリンのキャラクター性を表現する意図以上にレースの没入感を阻害する要因になってしまっている
ノウハウを積んでレース中のカメラワークが改善されたと思ったらBGMがコレで草も生えない
{/netabare}

総評としては、脚本って本当に大事だねって感じ
並んだ素材自体はうまく扱えば成功しそうだし、酷かったカメラワークも少しずつ成長していた
脚本家が素人レベルじゃなければもうちょい上手くいったんじゃないかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

66.6 4 2024年度の記憶アニメランキング4位
天官賜福 貮(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (17)
62人が棚に入れました
800年の物語が再び動き出す―― 墨香銅臭(モーシャントンシウ)(代表作「魔道祖師」)が描く、美しく壮大な中華ファンタジーのアニメ化第2シリーズ! 仙楽国の皇太子として生まれた謝憐(シエ・リェン)は、人々を救うことを夢見て飛昇し神官となるも、禁忌を犯して二度も天界から追放されてしまう。 そして800年。三度目の飛昇を果たした謝憐は人間界で“三郎”と名乗る少年と出会う。 博識で物怖じしない不思議な少年・三郎(サンラン)の正体は、鬼界の王と恐れられ天界と敵対する鬼、“花城”(ホワチョン)。 謝憐はその正体に気付くも、ともに過ごすうちに彼との絆を深めていくのだった...。 半月関での事件を解決し、三郎が謝憐のもとを去ってから暫く経ったある日。 帝君・君吾(ジュンウー)によって天界に召喚された謝憐は、ある神官が救援を求めているという情報を聞き、死者の領域である鬼界に足を踏み入れる――

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

至福の時間

美しすぎるハイクオリティな中国BL小説原作アニメ(アニメでは露骨なシーンはありません)
一期は小難しい印象が強かったけどだいぶ慣れてきて、慣れた頃にはすっかり殿下と三郎の魅力にひかれていて、とても良かったです!
ストーリーいいのでBLに嫌悪感がないなら是非見て欲しい作品

この作品の魅力は繊細さと美しさ
ただ作画が綺麗なだけじゃなく、シナリオ、キャラクター、音楽、すべてが美しい
真剣で誠実で意志が強くて、女性的な繊細さがあって気品があるキャラクター
それから三郎の愛が深すぎてたまらないです
謝憐と三郎の絶対的な信頼、その関係性の尊さに目がいきがちだけど、シリアスで繊細なストーリーとそれを演出する綺麗なBGMが秀逸!
最高の時間でした
主題歌はOPEDともに作品の雰囲気に合った良曲

欠点は顔が整いすぎていて慣れるまではみんな同じ顔に見えることと、中国の独特な凝った設定がかなりとっつきづらくて敷居が高く感じられるところですが、とりあえずわからないところは無視して見ていくか、予習復習しながら見ていくといいかも
物語を完全に理解できてなくても十分楽しめると思います!
私も細かいことまではあまりよくわかっていません

あと、中国本国の事情で3期制作は厳しいかも?という噂がXでされています
原作だと2巻相当みたいでまだまだ先があるので、最後までアニメ化して欲しい
原作読めばいいんだけど、中国語はハードル高すぎて

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

64.9 5 2024年度の記憶アニメランキング5位
わんだふるぷりきゅあ!(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (11)
35人が棚に入れました
動物と人が共に暮らす街【アニマルタウン】
動物が大好きな【いろは】は飼い犬の【こむぎ】と仲良し!
ある日、謎の生物・ガルガルが街で大暴れ!
だけど、いろはを守るためにこむぎが人の姿になって
プリキュアに変身しちゃった…!?
心がガルガルしている子を助けなきゃ…!
力を合わせて動物たちを【ニコガーデン】にかえしてあげよう!

68.3 6 2024年度の記憶アニメランキング6位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (185)
572人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「気ままに」ではなく「徹底的」にです。

「転生したら」系アニメ。
もちろん主人公は強いです。
それも相当に。

第七王子ロイドが、前生でなし得なかった魔術の探求に没頭する話です。
もうそれは魔術オタクといってもいいほど。
常人には理解できないほどです。

{netabare}終盤は激しいバトルとなります。
しかし、ロイドにとっては新しい魔術の習得の場。
戦いはついでといった感じ。
もちろんロイドは最強なので、戦いはあっけなく集結。
ド派手な演出のわりには緊張感はないです。{/netabare}

女性キャラとしては、中国なまりのタオが印象に残りました。
彼女の頭のネジが少々飛んでるとこがカワイイ。
イケメン探しに明け暮れ、出番が少なめなのが残念です。
あと、布面積の少ない毒ロリっ子レン。
一線は超えていないけど、こんな格好いいの?
ちょっと心配です。

第二王子、第四王子、第六王女など登場し王宮内は賑やかなもよう。
ということは、少なくとも王子王女が最低13人いるのか。
子だくさんです。
他の連中もちょっと気になります。

気になるといえばロイドの短パンの裾がヒラヒラ。
あまりにもヒラヒラするので、気が散って仕方ない。
緊張感のなさの表れなのだろうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

君のチカラ、全部僕にみせて。

この作品の原作は未読です。
主人公のロイドは一見女の子にしか見えない容姿ですが、中身はとんでもないチート能力の持ち主です。
この作品、このギャップが半端ないんですよね~^^、


魔術に大切なものは、“家柄”・“才能”・“努力”……。
魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人”の魔術師。

死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、
強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。

過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、
前世では成しえなかった想いを胸に、
桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める”無双ライフをエンジョイする!

ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で
連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、
シリーズ累計発行部数は300万部を突破!

いま最も注目される“転生異世界ファンタジー”が満を持してアニメ化!

舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。
本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、
自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。

ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、
“第七王子”による気ままな転生物語が今はじまる!


公式サイトのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

主人公ロイドの破天荒っぷりと、ロイドに注がれる年上の女性からの過度の愛情を愛でる作品、といったところでしょうか。
特にロイドの教育係兼剣術指南役であるシルファと、第六王女のアリーゼ・ディ・サルームから放たれる愛情は、
特に半端ありませんでした。

ロイドが第七王子である設定は殆ど活かされていませんでしたが、強いて言うなら身の丈が小さく可愛らしいところと、末っ子なので兄弟から溺愛されている、という点では活きていたのだと思います。
でも、まぁ、そういう溺愛っぷりって嫌いじゃないので全然ウェルカムですけどね~^^;

寧ろ、仮に時分があんなに幼い頃に、あれほどの溺愛を受けたら…
きっと全く違う人生を生きているでしょうね^^;
あれほどの溺愛を受けている人の方が珍しいと思いますが如何でしょう…
少なくても私の身の回りにはいなかったので、少し羨ましさを感じてしまいましたけれど^^;

あと、見どころと言えば、ロイドの魔術に関する無双っぷりでしょうか。
結構それなりの相手が出来てているようでしたが、相手を「ばったばったと薙ぎ倒す」んですよね。
「変態」という表現が一番しっくりくるように思います。
ここで言う変態とは、魔術に対するのめり込み方と理解度・応用度が尋常じゃないことを指しますので。

物事を徹底的に突き詰める…
きっと社会人はそれぞれの道で誰もが普段から実践していることだと思うのですが、ここまで尖れる人って、きっと努力以外のギフトを貰っているのでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、樋口楓さんによる「キュンリアス」
エンディングテーマは、熊田茜音さんによる「ハッピーの秘訣」

1クール全12話の物語でした。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
この作品は第2期の制作が決定していたんですね。
私はこの作品をdアニメストアで視聴していたので全然気付きませんでした^^;

あ、この作品の続編なら見たいかも^^
続報、期待していますね♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

60.8 7 2024年度の記憶アニメランキング7位
ATRI My Dear Moments[アトリ](TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (149)
335人が棚に入れました
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります!」

maran さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

2024年史上最大のロリコンアニメ

1話から7話までは普通に楽しめたが8話から胸糞な展開が続いて訳が分かりませんでした。なぜこうなったのか一切説明されていません。
あまりにも気分が悪くったので切りました。
ロリコンのためのアニメと言った方が良いでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観、SF・キャラ設定は素晴らしいけど、話と結末に不満です。

 世界観、SF設定、キャラ設定、プロット…素晴らしいと思います。特に8話の衝撃は本当に素晴らしかった。そういう見たくない事実を作品にはもっと入れ込んで、でも、それを乗り越えて何が見えるのかが物語というものです。それを描くまでの作品のパーツは本当に感心しました。

 ただし、結末が不満です。ストーリー…脚本が全然だめです。全体の構成もありますが、特に最後の2話。感情の問題と世界系の決断、目覚めた後の話をもっとリンクさせて描けなかったのか。残り1日という最期の時をもっと上手く使えなかったのか。キャラ…特に神白水菜萌はもっと上手く使えなかったのか。発電という要素を世界系の救済やアトリともっと結びつけられなかったのか。靴という要素ももっと何かないの?と言いたくなります。

 うーん、評価はします。何度もいいますがSFの世界観としては本当に良かったと思います。ただなあ…

 それなりにいい話なんでしょうか。まあ、あらすじとしてはやっぱり悪くないんですけど、期待した分で落とされたから印象が悪いのかなあ…

 まあ、ちょっと考えてみますけど…ゲーム原作かあ…どうも調べるとゲームプレイヤーからは不満が出ているようですね。ゲームはもっといいらしいですけど…そりゃあそうでしょう。これが名作とは思えません。なら、やってみようかなあ…




1話 「AIR」を意識した悲劇系の世界系に見えますが…

{netabare} 海面上昇の世界観は珍しくないですが美少女ものにしましたか。

 キャラ造形がちょっと昔のラノベ感があります。絵の雰囲気とロゴが悲劇系?世界系?つまり、祖母が海洋学者、そして命令云々から判断すると、最終的にアトリというヒューマノイドロボットはおそらく世界、海面上昇を救うキーになる感じでしょうか。

 雰囲気から言って「AIR」とか意識しているのかな?海辺の夏で主人公・叔母さん・アトリの取り合わせはまんまですね。言動がちょっと痛いのも同じです。「ATRI」のスペルもTに何かの意味を持たせれば「リメイクだよ」という風に取れます。

 SFということで期待していましたが、ちょっとお涙頂戴の感動ポルノを意図している風に見えなくはないです。それが外れならいいのですが、数話進行をみて判断します。{/netabare}


2話 演出はドタバタしてるし、キャラ設定はテンプレですけど…見るべきところはありそう。

{netabare} OPの最後の方のトンネルのシーンで出てきた腕をバチバチさせているロボットを見る限り、何かに狙われるんでしょうね。で、EDでは学校のみんなと協力して海底に潜り何かを見つける…と。

 なぜ、ジャンプ力が落ちているか、で悲劇性を感じなくはないです。機能停止までの秒読みなのでしょうか?

 正直、演出がドタバタしているし、主人公やヒロインのキャラ造形がテンプレだし無駄に善人だし、途中の喫茶店みたいな場所のシーンの好きなんだよ…で笑ってしまいました。見るのやめようかなという気もしましたが、ちょっと終末感があるのと、学校を見たときのアトリの違和感の表現が気になったので、もうちょっと見ます。

 意図的に設定の説明を省いて絵で見せているような要素もありますし。それと風力発電といえば関東では銚子だよな、と思ってたら銚子がご当地みたいですね。「地球の丸く見える丘展望館」にはいったことがあります。
 銚子の先端から利根川の下あたりは標高がちょっと高めだったので、島のように分断されたのでしょう。その辺の設定も考えてありそうですから、期待はできる…のでしょうか?{/netabare}


3話 発電の話だとEDのカニが意味が出てきますねえ…

{netabare} 銚子のご当地ものとしては、風力発電とか波力発電?などに目を向けるのは素晴らしい発想だと思います。ただ、あえて目を瞑っていたアトリのエネルギーって何?に踏み込まざるを得ません。原子力電池だろうなあとは思いますが。ジャンプ力の話にもつながりますがアトリの電池も切れるのでしょうか。

 で、思ったのがEDに出てくるカニの群れです。カニって海底の電力ケーブルに群がるんじゃなかったでしたっけ?あの宝箱の中にあるのはエネルギーじゃないか、と思いますが、どうでしょうか。

 どうせなら食料も在庫に頼るのではなく、海が近いなら漁業ができるだろうと思わなくはないですが、それは今後描かれるのでしょうか?

 あと、嘘ですね。アトリが嘘をつけるというのが本当かどうかです…というより戦闘用ロボットという設定はちょっと引っ掛かります。そこにも一工夫ある気がします。

 で、このあえて小さな子たちを出してきたということは、話的には悲劇性を強く感じます。子供の1人が犠牲になるのか、アトリがそれを救うのかわかりませんが、この設定は悲劇がないと話になりません。

 まさかエネルギーの話になるの?という意外感が非常にいいですね。演出はあんまり好みじゃないですが、話は面白いです。{/netabare}


4話 暴力と食事ができる廃番ロボット…の謎。

{netabare} なるほど、アトリは戦闘用ではなく廃番のロボットだとすると、OPの映像と合わせると人間の思考・感情をコピーした結果、人間に暴力がふるえるようになった…とも見えますねえ。食事ができる機能から考えて、人間の家族の代替として開発されたのかもしれません。
 学校の記憶がありそうですから、実際に存在した娘のコピーだと思いますが。そこでロボットと人間性の狭間で使命を優先するんでしょうか?

 OPでもっている玉、光りの玉が何を象徴するか、それとも現物なのか。EDと合わせて新エネルギーだとは思うのですが、どうでしょうね?あくまで電気が主題になりそうです。それとアトリの存在がどう絡むかですね。

 絵柄でだまされますが、結構ちゃんとしたSFであり近未来のシミュレートになっている気がします。

 なお、今川焼とカニ焼は一緒に食べたくはないです。{/netabare}


5話 キャラも導入も一段落。今のところレベル高いと思います。今後ですね。

{netabare} アトリの内部に何か少女の過去の記憶があることが、バイクで突っ込むシーンの一瞬のフラッシュバックで明示されましたね。それが本人なのか昔のパートナーなのかははっきりしませんが。ただ、まあ本人だとは思いますが。

 で、これで電気についての話がひと段落しました。借金のドタバタも人間関係も落ち着きました。この後ですね。起承転結の承が終わった感じです。外部の悪意についてが具体的になってきていますので、それがどう展開するかでしょう。

 絵柄と演出に惑わされますが、今までのところかなり真面目なSFです。そして、出来は悪くないしいろいろ考証がきちんとされていそうです。そして、世界系の匂いがプンプンします。悲劇のような気がしますが、悲劇ではない感動でもいいと思います。SFの秀作になれるか楽しみです。{/netabare}


6話 説明しなくていい。恋愛のエピソードも感じさせればいい。SFを分厚くしてほしい

{netabare} 中間でちょっと間の抜けた話だったなあと思います。新キャラも無駄に増えたし。恋愛とか語らなくていいです。ほんのちょっと感じさせてくれれば。なんとなく嫌な予感がします。後半で失速しないか心配です。アトリの記憶の時間軸が思ったよりも短くてちょっと謎感が薄まりました。主人公のいいひとになり方が急すぎる気がしますし。

 ぬいぐるみが腐っているところと、アトリの存在の対比があるのかとも思いましたが、どうなんでしょうね?そういうところにもっと嫌な予感が表現できれば、感動ポルノではなくしっかりした感動になると思うのですが…結末はわからないですが、やっぱりこの話は別れがないと成立しない気がします。

 全体で言えることですが語らない何かで表現していけば、情緒的な部分は十分なのでいちいち恋愛云々とか話に入れないで感じさせればいいのにと思いました。SFをもっと分厚く、世界観と使命と結末で大きな何かを語ってほしいなあという気がします。{/netabare}


7話 話の流れや設定は素晴らしいけど、6・7話の説明みたいな話がなあ…

{netabare}  うーん、話全体は実は盛り上がってきているんだと思います。やはり感情を持つAIロボットとその危険性。発売中止になった原因と記憶の齟齬。やっとOPの腕バチバチのロボット(改造人間?)が登場ですね。その辺はちゃんとSFしています。

 アトリがジャンプ力が半分になっているとか、学校を見て感じた何かについては「動力の低下によるタイムリミット」「人間の記憶の移し替え」などの設定が結末までに出てくる気がするのですが、読みすぎでしょうか。電気問題が潮汐発電だけで終わるわけはないと思いたいですけど、アトリの世界系設定とからんでアトリの機能停止OR何か、もあるとは思いますけど。
 全然違うかもしれませんが、仕込みがある以上は回答があるべき描写の回収はされると思いたいです。

 さて、この作品は設定と流れはいいんですけど、脚本がちょっとなあという部分がエピソードが単純すぎるんですよね。7話の恋愛・感情の問題をエピソードとして取り上げ、全部説明しちゃってわかりやすいデートにするのは正直いただけません。アトリの容姿の記憶の齟齬を絡めると難易度が高くなるので、6、7話をこういう話にした苦労もわからなくはないですけど、ちょっと名作、秀作SFアニメになるには、そういうところかな、と。

 まあ、完璧な作品はないですからね。それを言うなら主人公のキャラ造形とか小学校のキャラが使いきれてないとかいろいろあります。ですが、やっぱりSFを真面目にやろうという部分でこの作品、結構好きな部類なのでがんばってほしいです。 {/netabare}


8話 最近のSFの中では最高の驚きでした。そう来ましたか…

{netabare} また、6,7話の続きかあ…もうそういうイチャイチャはいいよ、と思っていたら、なんと…いや、これは素晴らしい。SFはそうじゃなくちゃいけません。これは私の想像の上をいかれた、すばらしい裏切りでした。アトリの能天気にはそういう意味があったんですね。まさか、そういう話でくると思いませんでした。
 細かく書くのも無粋なのでこれくらいにしておきますが、最高でした。正直、最近見たSFの中では最高のセンスオブワンダーの1つだと思います。テーマとしては良く見るテーマですが見せ方がいい。この作品の前半の意味が180度転換するくらい驚きました。

 これは「僕の妻は感情がない」と対にしてみると面白そうですね。

 なお、話的には(サブ?)ヒロインのミナモとの対比も良かったです。これでアトリの失われた記憶に俄然興味がでてきます。

 いや、評価爆上げですね。{/netabare}


9話 感情のオンオフが良かったです。久々にSFマインドにグッときました。


{netabare} アトリの感情表現のオンオフを繰り返す様子が主人公のジレンマといままで見ていた感情と愛情の幻想にすがるようで、非常に気持ちに来る表現でした。

 ロボットの感情問題は結構いろいろ描かれていますが、そこで視聴者を巻き込んでだましてきたというのは本当に素晴らしいと思います。そして9話ですね。

 感情が無いようで実は感情がある…というのは、AIロボットアニメでは常道です。そこを逆手にとって、感情があるのが前提条件に見せかけて実はプログラムだった…という見せ方が非常にグッっときました。ここで視聴者が受けたショックというのが、主人公の何千分の1かもしれませんが疑似体験できたわけです。AIの感情をSFとして描くことが、ストーリーとして落とし込まれており設定どまりでないことが、本当に良かった。アトリの時々見せる不自然さもちゃんと伏線になっていましたし。

 前半の能天気さが無駄にならないどころか、それがなければこの作品は成立しません。アニメSFの構成と展開の工夫としては、非常にレベルが高いと思います。世界観や銚子の地形や風力発電などの上手さからただじゃ終わらないと期待した、期待以上の水準です。

 これはAIロボットもので「ビートレス」以来久々にSFマインドを鷲掴みにされました。そしてその「ビートレス」の「アナログハック」という概念を非常に上手く扱っていると思います。ここから、感情問題をさらに描いていくとさらに深味が増すでしょう。ログのコメントから察するに無感情の下に…楽しみです。{/netabare}


10話 感情問題はそれだけ?伏線回収はできましたが期待より浅いなあ

{netabare} あーそう来ましたか。うーん、感情の下の無感情の下の感情という構造はいいと思うんですけど、一番下の感情がそこかあ…うーん。ヒューマンドラマ的にはわかりますが、ちょっと期待と違いましたかね。

 アトリの記憶とか脱走、学校の記憶、危険性の伏線とかは綺麗に回収できてたかなと思います。はじめのジャンプ力が減ったがまだかな?
 ただ、SF的に「感情を描く」のではなく「感情的なものを見せる」になってしまいました。8、9話が良かっただけにこれはちょっと浅かったかな。

 しかし、詩菜…クズとは言いたくないですけど…病んでしまうと人格が破壊されますから…ただなあ…屋上の一言とか自分の息子もそうなるとか…祖母も含めてちょっと問題がある一家だった気はします。
 詩菜のおかげで感情を獲得したのか、もともと高性能だったからなのがせめて設定から読みとれればよかったんですけど。そこのドラマが10分くらいで終わったのがなあ…ここに1話くらいかけて分厚いエピソードがあっても良かった気がします。

 あと2話くらいでしょうか。世界系のような部分に行き着いていないので
、もうやることは破滅エンドしかなさそうですよね。死か世界かという意味の世界系では出せませんから世界系でないのはいいんですけどね。そうなると死に意味性が出せるかどうかです。感動ポルノで終わらないようにしてほしいです。能天気エンドもありえますけどね。{/netabare}


11話 EDと銚子設定を回収しつつ世界を描けるか?

{netabare}  ジャンプ力半分問題はこれだけで回収?あとは記憶問題ですね。悪くなかったですが、もっとSFしても良かったかなと思います。せっかくここまでSF設定を頑張ったのだからちょっともったいないかな。

 世界と絡んでくるかあの島(銚子)の問題か個人(アトリ)の存続か。最後のコマンドが何かでいろいろ決まってきそうです。最終回だけでなんとでもなりそうなだけに、ぜひ、意味のある最終回をお願いしたいです。「シャーロット」の例もありますので最終回だけでも壮大な話は描けると思いますので。

 EDの映像的に海底にアトリが出かけて行って電力問題(海面上昇問題?)を解消するんだと思いますけど。銚子だし。{/netabare}


追記 終わりも近いし感情について。感情の2段構造ととればいいのか?

{netabare} 感情を再現し理解できるアルゴリズムとはすなわち感情のことなのかという問題が提起されました。人間を守るロボットのメカニズム(三原則と言っていたかは忘れました)を無視する。詩菜にしても主人公にしても特定の個人を守ることを優先し、人を傷つけないという最優先の命令を無視できる。それがすなわち感情ととるべきなんでしょうか。

 あの日記の「振り」というログ、ここがどうなんでしょうね。このシーンに私はSFとしてひどく感動しました。感情が無いように見えて在る、という話はよくあります。その逆ですよね。感情が在るように見えて無い。過去は知りませんが、最近の作品ではほとんど見ませんでした。これは素晴らしい示唆でした。

 ですが、結局感情のアルゴリズムによって感情はあった或いは保留になったわけです。詩菜のときは突然感情が現れたように見えました。これが人間の反応を学習したフィードバックで感情は本当はない。ないはずだけど、屋上で暴力をふるった。これがつまり感情の存在の証左である。同じ現象が主人公にも起こった。

 ログには知識として感情がない、だから感情がある振りをすると残してあります。つまりアトリの表層を走るプログラムとして自分には感情がないと知っている。そこは自覚的です。ではなぜ最優先命令を無視して暴力を振るうのか。ここは無自覚ではないですね。自覚して暴力をふるっていました。つまり何をやっているかの話ではなく、なぜそういう行動をするかとう問題であり、無意識下の衝動ではないかということです。

 なぜそう言えるかといえば「暴力」「愛」が強くかかわっているからです。つまり「タナトス」「リビドー」の問題でしょう。「振り」が深層心理に「衝動」を形成した。この深層こそ感情がどこにあるかわからない問題の答えなんだろうな、と思います。

 表面上のふるまい…プログラムあるいは深層学習のフィードバックによるアルゴリズムこそ「振り」である。深層学習が高性能だからこそ、その振りをしている内に、心の奥底にリピドーやタナトスが生まれた。それがあるから、怒りとか涙とかプリミティブな湧き上がる衝動が起きる。それが感情の芽生えだと読みとればいいんでしょうか。

 アトリは「振り=コミュニケーション」と「衝動=内発的湧き上がり」の2段階の感情がある。これは「感情なんてどこにあるかわからない」すなわち人間そのものではないか、と。ルールを破ることがそれを説明しているという解釈をしてみました。この感情の2段階構造の人間との類似性まで含めて設定したなら結構面白いと思いました。


 もう1つの読み取り方、解釈ですが、表層のコミュニケーション用の「振り」と「深層心理の衝動」という2段構造というより、唯我論(独我論)のように感情が在ることは自分にしかわからないととることもできます。それが感情はどこにあるかわからないという意味です。
 だから、アトリが真似をすることでできるようになった表面上の感情の表現があればそこには感情があるとみなせばいいのか。感情は相手にあるのではない。受け取る自分にあるのだ、ということですね。

 それと、ログの問題もサラリと流しましたが、人間的な感情は非人間的な外見、行動のものには宿らないという仮説が本作にはあるのでしょう。AIの自動生成とか深層学習を研究すれば人間の感情や思考、魂ですら解析できるという人は多いですが私はそうは思いません。非人間的な箱あるいはクラウド上では人間の感情は生まれないと思っています。

 生存本能や個と個のふれあいが必要でしょう。その意味も高性能な記録媒体を搭載したAIロボットは非人間的故に感情は生まれないと思います。{/netabare}


12話 世界系ではなく感動ポルノ系ならがっかりですけど…

 世界系ではなくて、感動ポルノになりそうな雰囲気ですね。定められた死という話です。自分の意思で一応の選択肢はありますけど。そこにどんなテーマ性を込められるかが問題です。感情の問題があったのですから、そこに焦点を当てるべきだとは思いますが。そう、そこをなかったことにするのはいただけません。その葛藤があまりになさすぎじゃないでしょうか。

 今のところですけど、世界観、設定、そして話の骨格は素晴らしいと思います。感情のテーマも見ごたえがありました。ただ、11話以降の脚本が悪いです…いや、やっぱり特に12話ですね。よくこの素晴らしい素材をこんな作品にしたなあという印象です。

 それ以前も学校の登場人物とのエピソードが物語の流れにあまり活きていないし。6話くらいからもっと整理して同じプロットでも見せ方があったと思います。詳しくは最終回後に書きますけど。

 せっかくSF的な進行で頭を使いながら進める話だったのに、いきなりエデンが出てきてしまうし…EDが伏線と言えば伏線ですけど、それはちょっと違いますよね。何がいいたいかというとSF臭がしなくなって、アトリというキャラが活きていない気がするんですよね、この12話は。

 うーん「新聞に載ってました」にAIが出てきて説明かあ…私が一番嫌いなパタンだなあ…もっと手書きログとか上手く使えなかったんでしょうか。

 評価を下げざるを得ません。若干調べると原作のゲームではマルチエンドということですが…ゲームでも同じ感じなのかなあ?アニメの脚本のせいなのか、ゲームの脚本なのか。ちょっと調べてみようかなあ…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

人類滅亡寸前のディストピアで、頭がお花畑の登場人物達がワチャワチャするゴミ

アトリ

 最終話(13話)まで観ました。2024.10.06

 哀れATRIは人類の救済のために犠牲になりました。さぁ!泣け!

 いや…、海面上昇がどうなるわけでも無いし、こんなガバガバなSF設定で何を言ってんの?

 エデン計画自体が意味不明です。回収対象になったとは言え、なぜに単なる既製品のATRIを計画にワザワザ組み込んだりする?

 夏生のオバァがオリジナルで作れば良いじゃん。結局、単なる電池や保守管理AI並の扱いで、ATRIの感情が云々と言う話でもないし、自立思考型ロボットを計画に組み込む意味が不明です。文明が崩壊して仕方なくならまだわかりますが、文明崩壊前から準備してましたよね?

 そもそも、ATRIを水中に保管しておいて、ワザワザ隠されたエデンに移動させる意味が分からんです。最初からエデンに置いておけば良いです。夏生達と交流させて成長させるとか、そういう感じでも無いし、単なる嫌がらせかな?

 どうも話の辻褄が合ってないです。夏生のこだわったロケットも別にエデン計画とリンクして無いし、結局水位は上昇したままです。

 村はエデン計画のおかげで発展した様ですが、そんなに資源や技術力があるなら、最初からあんなに荒廃してないでしょ?エデン計画はどう考えても文明崩壊後の世界から村を復活させる様なプロジェクトではありません。

 近いのは、ロストテクノロジーを保存する箱舟的な物で、多くの文明崩壊後の世界を描く作品では諸悪の根源として主人公達に破壊されるヤツですね…。

 ラストは、ハッピーエンドっぽかったですが、無理矢理時間を進めた上にATRIと夏生のメンタル世界に逃避した様な感じです。

 また、学校メンバーも必要だったのか疑問です。ゲームではスケベ要員なのかもしれませんが、アニメでは尺稼ぎと賑やかし以上の存在ではありませんでした。

 ゲーム原作をアニメ化するのは難しいですね。本作品もATARIじゃなかった様です。 
 
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 12話まで観ました。2024.09.30

 バァさんのぉぉぉぉぉ〜科学力はぁぁぁぁぁぁ〜世界イチぃぃぃぃぃい!

 話に詰まったらマッドサイエンティストに頼るのは辞めい!お仕置きのロケットパンチですよ!

 ATRIのラストミッションは、オバァの作ったエデンを探すことだった様です。いくら凄い科学者でも、ラピュタや箱舟的なモノを単独に近い状態で作れる?しかも謎の技術で隠されているし…。スゲぇよ婆ちゃん!いくら金がかかってんだよ…。

 そして、当たり前の様にATRIを犠牲にして世界を救え的なお話に…。ただ、海面上昇を何とかする訳では無く、実に規模が小さいのが気になります。

 それにしても、オバァの計画のすさまじい杜撰さは何なんですか?夏生がアカデミーに行って帰ってこなかったり、死んでたり、潜水艇が壊れていたりしたら、そもそもエデンは見つからないし、ATRIの寿命が尽きてたらもうおしまいです。単なる詩菜のストーカーロボをいつの間に計画に組み込んだのかも謎です。

 全く馬鹿げたお話ですが、次回最終話!号泣間違いなしです。とても楽しみです。…嘘です。くだらないオチに唖然としそうです。皆さん覚悟完了してますか?
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 11話まで観ました。2024.09.25

 ATRIはセックス機能もあるんですね。もう、夏生の嫁気取りです。夏生も散々感情が〜とか言ってきましたが、この世界の住人は、ロボ子がキレて暴走すると感情があると判断する様です。

 崩壊後の世界なので、倫理観が現在と異なるのは解ります。鎌倉武士みたいなスピリッツになったのかな?舐められたら殺す!的な精神構造が好まれる世界の様です。

 そして、ATRIにまさかのメンテナンス問題が!?謎の永久機関で動き続けるロストテクノロジーの産物では無かった様です。

 ただ、これまた夏生のマッドサイエンティストオバァが所持していたオーパーツ的な機械で解決しました。人間が作ったとは思えない性能です。何年も海に水没していても平気なのか…。

 そして、ロボ子のファイナルミッション発動!何が起こるのか?次回に期待です。あれか?ATRIが核爆発でもして核の冬が到来して氷河期になって海面低下でOK的な?急展開で物語を畳めるのか!?気になります。

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 10話まで観ました。2024.09.17

 回収屋も、もっと穏健にやれば良いのに、ワザワザ衆人環視の中で、ATRIをボコボコにしなくても良い様な…。

 そりゃあ、止めに入るでしょうよ…。ロボ子を暴走させるためだけの演出かいな…。

 皆様のレビューにもありますが、8話あたりから、主人公の夏生がATRIに対して、感情がある、魂があるとか言い出し、ロリコン性癖を丸出しにしてきてATRIに迫るも、いきなり冷めたりする変態ムーブをかますので、モヤモヤします。

 ヒューマノイドに感情や魂みたいなのがあるのかという話は、そもそも人間自体に魂があるのかという話になるので、安易に手を出してはいけない領域の様な気がします。

 劣った人間の魂は劣っているのでは?感情表現とかが下手な人間は人間では無いのか?異文化圏で感情表現の仕方が違う外国人は、野蛮で魂も獣なのでは?

 結局、人権思想とは、能力、性格、文化、性別等が異なっていても、人間としての権利を認め尊重するという、魂やら感情やら曖昧で感覚的なものを排除した思想です。

 誰かが、何らかの基準であいつは人間で、コイツは人間じゃ無いとか判定出来るものではありません。ロボ子の感情にこだわるのは非常に傲慢で愚かな行為です。社会的な了承があれば、ロボにも権利を認めるべきですし、違うなら道具として使い潰せば良いだけです。

 また、ロボ子が暴力を行使したりするのを作中人物が問題視していますが、こんなの、ちょっと賢い飼い犬がご主人を守るため、敵に噛みつく様なもんで、大した意味は無いのでは?

 夏生の家族とロボ子の因縁も明らかになりましたが、最初に予想されていたよりは大したことがなさそうです。単なるストーカーロボをバッチャンが封印しただけ?何なのコレ?

 スゲー浅い話になってきていますが、オチだけは非常に気になります。みんなで楽しく暮らそうエンドになりそうですが、予断を許さない感じです。
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 6話まで観ました…。2024.08.19

 ツッコミ所が満載のとぼけたエピソードをぶっ込んできますね。もう、火垂るの墓を観ていていつも思う、清太!海水を煮て塩でも作れ!状態です。

 学校の電気が復活したから、学生達が蛾の様に集まってきました!高校生達は何を求めて学校へ?秩序崩壊後の世界で高等教育が必要か?

 小学生ならともかく、高校生位の年齢なら、生きるために働かにゃー!学校でモラトリアムって恋愛ゴッコしている暇なんてあるかい!しかも、どこにこんなに若い子いたんだよ?

 リアルなら良い訳ではありませんが、あまりにも世界観が頓珍漢です。みんな制服着てるし、今まで何してたの?水位が上がって社会が滅茶苦茶になってから結構時間経ってますよね?

 他にも言いたいことは沢山ありますが、ちょっと酷いです。バッテリーも入手出来ない世の中で、サルベージ屋やって、1000円2000円稼いでも仕方ないっぺよ〜!

 低地が水没して、工業・農業地帯も壊滅してるだろうに、スイカを作ってるなんて、随分余裕あるな…。今川焼き屋が水没してもう食べられな〜い位の被害なの?魔法で解決のなろうより、リアルティーラインが甘いので、これはSFとは呼べません。

 食糧も衣服も無から合成出来るんでしょう。飽食時代の豚共の様に世界を舐めてますね。ゴッドランドのカーネル総帥もお怒りですよ!

 暑い夏にふさわしい、登場人物、制作、原作全て頭がピーマンのお花畑アニメですね!

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 5話まで観ました。2024.08.13

 ハイテクとローテクが混在する世界…。潮汐発電システムを作ったよ〜!電球は白熱灯かな?

 永久機関搭載のロボ子に発電させろ!なんつ〜ツッコミは野暮ですね。

 キャサリンの借金問題もサクッと解決!そもそも金なんか最早流通してないでしょ?

 学校を基点にみんなで楽しく暮らすのさ!何か…、学校ぐらし系の狂気を感じる展開です。正気を保つために学校ゴッコをしている様なディストピア感が…。本当はキャラの何人かは死んでいて、誰かの妄想なのでは?

 学校のメンバーは、潮汐発電機の完成と先生が戻ってきたので、感動して号泣ですが、ロボ子はハテ?と言う感じです。

 主人公、泣き方が分からないなら笑えば良いよ…とかスカした台詞を吐きますが、この異常な世界の異常な学校空間で泣ける方がおかしいのでは?

 他のメンバーより、ロボ子の感情に視聴者の感覚が近い気がします。泣く?そうはならんやろ〜!

 作中では泣け泣け押し付けてきますが、下手すれば明日餓死しかねない地獄なのに、別に気にすることも無く飄々と暮らしている主人公達の図太さに脱帽しても泣けはしないですね。
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 3話まで観ました。2024.07.30

 美少女の元戦闘ロボ子に、可愛い幼馴染…。世界が水位上昇により崩壊しており、うるさい大人もいない…。ノベル系ギャルゲーが原作の様です。この時点で察しの良い視聴者はスルー案件ですね。

 まぁ、どこかで見たことのあるテンプレSFですね。しかも、現実感はかなり薄めのヤツです。

 主人公達の住む地域は、インフラも政府機関も完全崩壊しており、水も食料も自分で調達しなくてはなりません。

 スーパーの廃墟から食料貰ってくるとか、疲弊しすぎだろ…。衣服とかどうしてんの?誰も働いていないし、畑仕事か狩りでもしないと、生存すら危ぶまれる状態じゃね?

 もう、美少女ロボ子と遊んでいる様な段階をはるかに越えた、ザ・サバイバル状態です。

 電気も無いし、子供達は難民状態だし、いくらなんでもノホホンとし過ぎです。

 周りは石器時代みたいになっているのに、メンテナンスフリーの完全自立型ロボットがわちゃわちゃしている頭がお花畑の世界…。

 なかなか、視聴者の精神を揺さぶってきます。SF好きだと、ツッコミのし過ぎて死んでしまうやろ〜。

 ロボ子は元戦闘用なのに、美少女としての再現性高杉君です。兵器に萌えはいらんだろ…。しかも、エネルギー源不明の超科学の遺産です。

 マジで何年か前にKey系萌泣きアニメで観たことがある展開になりそうです。

 多分、泣けることは一切無いと思いますが、SF大好きな変態野郎の私は視聴継続です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

64.2 8 2024年度の記憶アニメランキング8位
Unnamed Memory[アンネームドメモリー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (86)
301人が棚に入れました
絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。 大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。 どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。 魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。 二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。 オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。

声優・キャラクター
オスカー:中島ヨシキ
ティナーシャ:種﨑敦美
ラザル:梅田修一朗
シルヴィア:夏吉ゆうこ
メレディナ:赤﨑千夏
アルス:佐藤拓也
カーヴ:天﨑滉平
ナーク:森永千才
トラヴィス:福山潤
ルクレツィア:川澄綾子
レオノーラ:斎藤千和
ラナク:柳田淳一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法はあっても奇跡はない?永き魔女の静寂を切り裂く王子様

【あらすじ】
{netabare}
五人の魔女が畏怖される時代―――

“沈黙の魔女”に“子孫を残せない呪い”を受けたファルサスの王太子・オスカーが、
“青き月の魔女”ティナーシャが棲む、望みを叶える“魔女の塔”の試練を乗り越えて、やって来た。

オスカーの望みはティナーシャとの結婚による呪いの超克。
折衷案として1年間の“契約”を結ぶことになった2人。

魔女の周囲に持ち込まれる様々なトラブル、
王子様から魔女への求婚。
波乱の1年が始まる。{/netabare}

同名ライトノベル(web版、電撃の新文芸版共に未読)の連続アニメ化作品の分割2期の1期目。


【物語 3.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本作も同様。

一見、魔女の力は圧倒的で、全知全能に思えますが、
魔法で無から法則を生み出すチートは起こり得ないというのが、この世界の渋くて面白い所。
魔法は既存の物理法則等を加速させたり停滞させたりすることで現象を実現しているに過ぎない。

魔女は厳密には不老長寿ではなく、成長活動を止めているだけ。
怪我からの自己再生も、止めていた成長を急加速することで回復を早めているだけ。
{netabare} 大怪我から急回復してロリ少女属性から急成長したティナーシャ。何か萌えましたw{/netabare}

よって不可逆性の事象を覆す奇跡は、魔法でも引き起こせなし、魔女だって不死ではない。
この世界の魔法では、割れたティーカップひとつ元に戻すことができないのだ。

王太子オスカーにかけられた件の子孫を残せない“呪い”は突き詰めれば、
“沈黙の魔女”の“祝福”であるという解釈。
沈黙の魔女の強すぎる愛情が憎悪に裏返って呪い同然と化しているというのも独特。
よって{netabare} “解呪”では完全解決し難く、祝福転じた呪いに耐え得る母胎を有するティナーシャにオスカーが求婚という流れになるわけですが。{/netabare}


構成はオスカー&ティナーシャのお惚気(のろけ)な掛け合いが軸。
作中、大陸を揺るがす結構な一大事が起こっている気がしますが、
2人の関係性に焦点が絞られるため、国一つ転がされる、魔族まで絡んだ緊急事態の説明も割と雑w
聞けば原作の内容も結構飛ばされていたとか。

シリーズ構成の赤尾 でこ氏は過去、賛否が割れたり、物議を醸したりするアニメ化作品に携わったりもしていますが、
私は氏の割り切った構成が比較的肌に合う方で、魔法世界観への興味もあって、終盤までは折り合っていたのですが。

1期目・最終12話。
分割2期目に向けて強烈な引きを作るための大ドンデン返し。
私は分割2クール構成を想定していなかったので面食らいましたw
煽りを受けて物語も3.5~4.0点着地想定から、結論先送りの基準点3.0点に墜落。
最終話のこの構成。赤尾氏による犯行ではなく、プロデューサー意向によるものだそうで(※1)

個人的には11話までの内容で1クール目を締めて、
2クール目の初回で、2人への新たな試練が始まるという構成が無難だと思うのですが、
やはりプロデューサー目線だと分割クールの放送空白期間に忘却される不安が上回るのでしょうか。

これから追いかける方には、11話まで観て一端視聴やめて、
来年冬予定の2期視聴に先立って1期目最終12話から視聴再開するプランをオススメします。


2期目については私にとってはやや食傷気味のジャンルすなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 歴史改変、広義のタイムリープ物になるようですが。
多くのSF同ジャンルと異なり、歴史を書き換えても、平行世界が発生しない。
書き換え前の歴史は消滅する。{/netabare}
ここも、不可逆性を織り込んだ本作独特の魔法解釈ならではの展開も期待できるので、
取り敢えず視聴候補には入れておこうと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

全体にやや作画カロリー不足。
大規模な魔法戦闘等も描写されますが迫力は今ひとつ。
一応モンスターデザインも付けてはいますが、そこも可もなく不可もなくくらいの出来。
ただし、ティナーシャが使役するドラゴンのナークの造形はまずまずでした。

一方で、ティナーシャらの青紫系カラーを基調とした背景美術、キャラデザ、小物デザインには統一感があり雰囲気作りは良好。
ゆっくりと紅茶でも一杯飲みながら、静寂としたファンタジー世界に浸りたいと思わせるだけの映像は実現していました。

ティナーシャが入れる紅茶。
{netabare} かつて王女として命を狙われるリスクがある中、何でも自分でやる中で習得した魔女の永き孤独の象徴。{/netabare}
さぞ渋みが効いて美味に違いありません。


オスカー&ティナーシャの恋愛メインということで、
キスシーンとか、そういう展開もありますが、
直接的な濡れ場表現は描写されないので、
視聴している姿を誰かに見られても安心?ですw
ただし、{netabare} お盛んな夜の翌朝に、あくびをするティナーシャ{/netabare} など、
間接的にアダルトなポイントは押さえてはいますw

警戒したいのはグロ表現。
{netabare} 幼女ティナーシャを滅多刺しにする{/netabare} など、
ショッキングな描写が突然飛び出すので、
油断して紅茶を噴き出さないようにしましょう。


【キャラ 4.0点】
王太子・オスカー。
子孫を残せない呪いさえなければ、もう姫君をもらい受けてもおかしくない精神年齢。
よって美少女な雰囲気のティナーシャにも動揺せず大人な?余裕の対応。
繰り出される求婚のジャブが、
初心な鈍感中二病少年とは異なる本作の味わいどころ。

初心で鈍感なのは、むしろヒロインの魔女ティナーシャの方で。
不老のため、肉体の成長を止めた際、精神の成長まで止めてしまったのか、
恋愛方面では長寿の余裕がまるで感じられないのがくすぐったいですw

2人の絆は、{netabare} ティナーシャがオスカーに腹に飲み込んだ水晶ごとアカーシアで串刺しにさせて事態解決する{/netabare} くらい深い、
命を預け合える唯一無二の関係。

だから私も2期目に向けた1期目最終回には驚きはしましたが、不思議と絶望はしませんでした。
この2人なら2期目の試練くらい、余裕のトークを繰り広げながら乗り切ってしまいそうな予感もします。


公式HPのキャラクター欄にオスカーとティナーシャしか紹介されていない程、
メイン2人一択で、他のサブキャラは添え物感が満載ですがw
私はティナーシャより年上属性な“閉ざされた森の魔女”ルクレツィアさんとは、
一度、一杯やりながら語らってみたいと思いました。


何より“沈黙の魔女”がオスカーの何を何から守ろうとして祝福転じた呪いをかけたのか?
など2期目では、サブキャラの答え合わせも望みたい所です。


【声優 4.0点】
オーディションは主演の王子様役&ヒロイン・魔女役に掛け合いの演技審査も行う、
ここもメイン2人の会話劇重視の異例の選出方法。
結局、掛け合いオーディションでペアになった、
オスカー役の中島 ヨシキさんと、ティナーシャ役の種崎 敦美さんをそのまま起用。

中島さんのイケボでティナーシャの“猫のいたずら”を軽くいなすことで本作独特の惚気のリズムが生まれる。
6話。{netabare} 使い魔・ナーク譲渡のドサクサに不意打ちのキスを受けた際の
「これは、なかなか……予想外」{/netabare}
11話。{netabare} 決戦を前にそういう雰囲気になった2人。ティナーシャに時と場所を弁えてと言われて弁えず
「分かった」「今やる。明日、死んだら心残りだしな」と臆せず行為を続けるオスカーとか。{/netabare}
恋愛面でも余裕綽々な主人公最強ぶりが可笑しかったですw

ティナーシャ役の種崎 敦美さん。
率直に『フリーレン』ロスの埋め合わせに、種崎さんの長寿キャラをというのが、
私の視聴動機の一つ。
魔法関連では熟練の余裕を見せ付けるのに、恋愛面では見事なポンコツぶりを好表現。
何百年生きても知らなかった人間を知る演技ならお手の物です。
今後も、この種のキャラで楽しめそうな声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松田 彬人氏。
同氏が手掛けた『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽曲を聞いていて、
松田氏のファンタジーBGMにまた浸ってみたいと思っていた所に本作が。
というのも私の視聴動機の一つ。
静かなピアノとストリングスによる心情描写から、重厚な管弦楽による戦闘描写まで。
緩急自在なBGMもまた世界観に浸る一助に。

OP主題歌は丁「呼び声」
私にとっては『ツルネ』2期ED以来のエンカウント。
ハープ弾き語りバラードで歌われる、意味深な歌詞の真意を思い知るのはEDに回った最終12話にて。

ED主題歌はシルヴィア役の夏吉 ゆうこさんの「blan_」
ピアノと高音ボーカルが織り成す良作バラード。
“呪い祈る”こちらの歌詞の真意は、2期目以降により深く知ることになるのだと思います。

全体的に静寂が似合う世界観を壊さない品のある音楽構成でした。


【参考文献】(※1)「animate Times『Unnamed Memory』連載第8回:監督・三浦和也さんメールインタビュー」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

永き時を生きる魔女と呪われし王の出会いが世界の〈運命〉を変える――

この作品の原作は未読です。
ラストの展開に度肝を抜かれた方は多かったのではないでしょうか。
かく言う私もその一人ですけれど…


絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。

大国ファルサスの王太子・オスカーは、
幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、
荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。

どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのは
ティナーシャを妻として迎えることで……。

魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、
やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。

オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直第2期の続報が無かったら、どうコメントして良いか分からない作品だったと思います。
この作品は何を視聴者に伝えたかったんだろう…
この結論に誰が納得するのだろう…
実はこの作品は2024年春アニメの中でも特に好きな部類の作品だったので、驚きが隠せませんでした。

だって、これまで紡いできた時間そのものを否定する結論だと言っても過言では無かったからです。
オスカーの優しさ…我が儘…頑なまでの意志の根底にはティナーシャへの溢れんばかりの愛が詰まっていたからこそ、取り得る選択…そんな簡単な話じゃないです。

誰でも好きな人とは一緒に居たいじゃないですか。
同じ時間を共有したいじゃないですか。
オスカーの行動は、完全に気持ちを置いてけぼりにしているんです。
その事実を知った時、きっと冷静ではいられなかったと思います。
だからこそ、その時点で自分の取り得る最良の選択肢を私たちは目に焼き付けることになったのではないでしょうか。

そしてティナーシャ役を演じた種﨑さん…流石としか言い様の無い抜群の演技だったと思います。
最近、体調不良の噂を聴きました。少しずつ良くなっているそうですが、声優さんは激務でしょうからお身体はご自愛下さいね。

オープニンブテーマは、丁さんによる「呼び声」
エンディングテーマは、なっちゃん、こと夏吉ゆうこさんと大和さんのユニット「Arika」による「blan_」
この作品はオープニング、エンディングともに抜群でした。
特になっちゃんの歌う「blan_」は鳥肌モノです。
元々、なっちゃんが歌上手いのは、ラスバレのライブで見てているので知っていました。
特に高音の伸びが最高に気持ち良いんですよね。
そう、ユニットを組んだ噂は聴いていたのですが、そこで情報が途絶えていました。
もう歌声を聴いてピンと来ましたよ。
この楽曲以外にも幾つかの楽曲がリリースされていたので、しっかりダウンロードさせて頂きました。

1クール全12話の物語でした。
脚本は赤尾でこさんなので、この展開も狙ってのモノなのでしょう。
第2期のお知らせが届いたので結果オーライということでしょう。
しっかり堪能させて頂きました。
続編楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

王子「ティナーシャ〜!」ティナーシャ「オスカー〜!」うおおおお!フォーリーラブ!(背後で爆発)

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27
 
 祝2期決定!からの〜、1期であったことを最終話でチャラにします。こんな夢オチみたいな展開、良いのか?

 そしてオスカーさん、400年前に行ってもピンポイントで若き日のティナーシャの元へたどり着きます。匂いでもたどったのか?時空を越えたストーカー…キモい男ですね。

 オスカーさん、現在のティナーシャにハメられてね?塔のお掃除をお手伝いしてたらこんな目に…。体よく始末されたとしか思えないのですが?

 時空を越えるのは魔法では出来ないとか何とか過去のティナーシャさんが言い出しますし、未来から来た男が母親を助けた後に消えたという以前描かれたエピソードからも、オスカーを過去改変の鉄砲玉扱いするティナーシャの悪意を感じます。

 こういう、物語の延命のために、主人公以外の人間が記憶喪失になるとか(うしおととらだよ!俺はあの展開を今でも許していない)違う世界線でやり直すとか、夢オチとかやるのは、ファンを馬鹿にしています。

 リアルタイムで追ってきた熱心なファンにとっては、クライマックス間近でのちゃぶ台返しは頭にきます。

 途中で参入してきたニワカや、過去の記憶を維持できない様な奴ばかりでは無いのです。

 私は、ツッコミを入れながら矛盾ばかりの破綻した本作品を楽しんでいたアンチ寄りなので良いですが、熱心なファンにとっては、頭にパイルドライバーを喰らわせる様な最終回は許してはいけない様な気がします。

 大した話でも無いのにここまでやるのか…。人の心とか無いんか?

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.06.19

 悪い魔女を倒しに、悪い魔女に介入されて内戦の危機にあるヤルダへ我らがバカップルが向かいます。

 そして、気持ちの悪いバカップルのイチャラブをこれでもかと見せつけて来ます。決戦前に朝までヤりまくるとかヤバいでしょ…。

 ティナーシャとオスカーの性欲モンスターぶりに、ヤルダ王女のネフェリィも引き気味です。悪い魔女もティナーシャも行動原理が謎で怖!

 やることしか頭に無い色ボケのくせに、ティナーシャがリーサル・ウェポンぶりを発揮して、内戦の危機も収めてしまうし、悪い魔女も圧倒するしで、国家間のミリタリーバランスもクソもありません。

 処女じゃないとー!とか、全く嘘やん…。ヒューマノイドタイフーン並みに強いやん…。

 ティナーシャさん、本当に400年間処女だったの?嘘なんじゃ?過去の悪事がバレない様に昔の知り合いを始末してね?

 オスカーも、魔女に魅入られて操られてるのでは?今回の悪い魔女も面白半分に王子様をたぶらかしていましたし、この国大丈夫なん?

 なろうチート男に何の警戒心も持たずに寄ってくるチョロイン並みにティナーシャとイチャイチャするオスカーは、既に籠絡されてそうです。

 チョロインズを観ていていつも思うのですが、いくら強い男が好きでも、デコピンで頭を吹き飛ばせる位のパワーがあるチート野郎に寄っていかんでしょ?うっかり死亡しそうです。

 ティナーシャが悪巧みをしていないなら、自己評価低過ぎです。気まぐれに瞬殺出来る程度の存在のくせにオラオラ男のオスカーなんて好きになる?男性視聴者には理解出来んわ〜。

 そして、結婚!次回最終回!ティナーシャが実は全ての元凶で王国を乗っ取り、世界を支配して、犬がニャーと鳴き、猫がワンと鳴く様なカオス地獄が現出することを期待しています。無いよな〜。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.06.12

 オスカーとティナーシャ、既に肉体関係になった様です。処女じゃなくなると力が落ちるとか言ってましたが、そんなことも無く、今度はオスカーとの子供が出来たら、魔力の高い者同士の子なので、悪魔鬼みたいな子供が出来ちゃうかもとか言い出しますが…。

 どうせ、そんなに気にすることも無いんでしょ?設定が全て上滑りしているので、ゴチャゴチャうるさいです。

 いつの間にか結婚が既定路線になってるし、恋愛ものとしても何かおかしい感じです。

 ラスボス的な魔女や昔の知り合いの悪魔?みたいな奴が出てきますが、どうも、気まぐれとかで城を襲ってくる様です。

 過去の因縁とかも長寿キャラティナーシャの知り合いだからで片付けてしまい、其辺のチンピラが絡んでくるのと余り変わりません。何これ?

 魔女や魔法士を便利に使い過ぎて、何が言いたいか分からなくなってきています。オスカーとティナーシャ以外のことはオマケに過ぎない…。結婚がゴールってことでエエのかな?

………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.06.06

 オスカー王子、また悪い奴に襲われます。ティナーシャが命懸けで救います。危機管理の出来ねぇ王子だなぁ…。

 そして、二人でさらにチュッチュイチャイチャしました。9話はマジでこれだけです。

 長寿キャラのティナーシャさん、オスカーを人間だと思って無い、ワガママで可愛い子猫が、スリスリしてきてういやつじゃ…くらいに認識してるのかと思ったら、男として性的にも好きだった様です。

 他のレビューアー様のレビューにもありますが、かなり原作を端折っているので、ティナーシャがサイコパスにしか見えません。

 どうも、鈍いというより、人間性が欠落しているというか…。仲間の魔女は恋愛経験豊富そうなので、魔女が種族としてそうなわけではなさそうです。

 まぁ…、好きにして下さい。しかし…、白昼堂々と本拠地の城が襲撃される無防備さ(一応、夜襲でしたが)は、ティナーシャ様の力でなんとかした方が良さそうです。国としてありえんだろ…。

………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 まだ物語は続く様です。魔法士差別の現況となった神様?のイルティルディアとか言うのが出てきて…。

 全てイチャイチャカップルがさらにイチャイチャするための小道具に過ぎないので、極めて話がザックリしています。今更セカイ系かぁ…。

 王子とティナーシャのやることなすことが、全てお互いの愛を確かめ合うかの様な感じなので、辟易します。

 色々と言いたいこともありますが、セカイ系にツッコミ入れるのは野暮ですね。早く結婚してハッピーエンドになって終わって欲しいですね。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.05.22

 わっるい組織のわっるい人達が王子の国を含めて数カ国を危機に陥れますが、王子とティナーシャの活躍でわっるい人達はやられました!

 恋するバカップルの小規模な戦いで世界が救われた!みたいな話で、なにコレ状態です。

 敵も味方も軍勢が小規模すぎねぇ?世界系だったのかな?王子様は態度も部下の数も付き合う他の王族もチンピラみたいで、何か変な世界観です。

 王子様とティナーシャは最初からデキている感じで、王子様のティナーシャに対する距離感も何かおかしいので、素直に応援出来ないんだよなぁ〜。

 ティナーシャの正体も分かり、いよいよやることが無くなった2人…。どうする?どうする?と、私の心の中のどうする連達も騒いでいます。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.27

 危険な魔女がウロチョロしている世界で、王子様、戦闘力皆無の従者と二人で外出し過ぎです。今回もそれでトラブルに…。

 話の作り方が雑ですね。王子様、魔女の気まぐれで直ぐにブチ殺される程度の存在のくせに、俺様男すぎて頭がおかしいレベルです。

 契約があるとはいえ、ティナーシャを堂々口説きに行きますが、周囲はあんな人外に関わるなよ…と思わないのかな?

 外見が美女で、処女なら何でも良い…。今の所、視聴者に媚びてるだけの内容なので、なんとも言えない感じがします。

………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.10

 俺様王子様、攻略に人数制限のない魔女の塔に単騎で挑んであっさりクリアー、年齢不詳のロリババァと1年契約成立です。

 1話のあらすじは本気でこれだけで、なにコレ?感が強いです。色々ぶち込んできますね。

 魔女とは何なのか?王子が単独でウロチョロ出来る状況なのか?王子は何でこんなに強いのか?

 ただ、魔女は可愛いです。ラノベっぽい会話劇が売りなのかな?ベラベラ喋るロリババァ好きなら面白いかもです。特殊性癖の私めは視聴継続です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

62.7 9 2024年度の記憶アニメランキング9位
疑似ハーレム(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (82)
270人が棚に入れました
ヒロインは1人! だけどハーレム??? 漫画のようなハーレム状態に憧れる演劇部の先輩「北浜瑛二」と密かに想いを寄せる先輩の前だと、つい“キャラ”を演じてしまう「七倉 凛」。 ツンデレちゃんに、小悪魔ちゃん、甘えんぼちゃん、クールちゃん、おしとやかちゃん。 演じるキャラが増えれば増えるほど、抑えきれなくなる先輩への想い。 ちょっとバカでかなり鈍感な瑛二に、七倉は、ありのままの自分で、想いを伝えられる日は来るのか…?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

早見さん七変化についていけない作画

早見さん演じるヒロインがツンデレとか恥ずかしがり屋とか色んなキャラを演じながら先輩といちゃいちゃする一途ラブコメ

早見さん演技の可愛さにニヤニヤするアニメ、テンポのいいやり取りが心地いいけど似たようなやり取りが繰り返されるのが欠点、でも凛ちゃん可愛いからそれで充分

凛は演技が上手って設定で声の演技は早見さんのおかげでとてもいいんだけど作画がそれに追いついてなくて、表情が子ども向けアニメのような大げさでわざとらしい顔になることが多いのがとても気になりました
これ、コロコロコミックじゃないよ?(読んだことないけど)

せっかく早見さんの演技最高なのに作画が足引っ張る勿体ないアニメ

先輩の眼の下の二本線も原作だとそんなに気にならないのにアニメだとすごく気になる

やっぱり作画って大事ですよね
原作の絵は綺麗なので勿体ない

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まずまず

作画の荒さがかなり目立つ作品ですが基本的に明るくてヒロインが色々なタイプに変化するので好きになれる方はいそうなタイプですね
ただチープさがどうしても目立つので作画に力を入れていればもう少し評価できる作品かなぁとは思っています

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

イチャイチャ。

初見評価 
演劇部に入った女の子と先輩のラブコメ。
特徴は女の子がツンデレやクール系などを即興で演じ疑似ハーレムを築くこと。
見ててほほえましくまあありそうな話とストーリー自体は好印象。
だけど、作画のレベルが低いのと展開が一話で飽きてしまったのが残念。


9話まで視聴
短編集のような構成で少しずつ中を深めていく。
物語はあまりなくとにかくイチャイチャしてる。
ずーっとイチャイチャしてる。

最終話まで視聴
ちゃんと綺麗に完結した。だらだらやると思っていたら高校を卒業し結婚まで見せてくれるとは。
まあだいぶはしょってる感は否めないけど最近の、二期ありきの中途半端な終わり方する作品より好感が持てる。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

61.8 10 2024年度の記憶アニメランキング10位
異世界スーサイド・スクワッド(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (99)
250人が棚に入れました
犯罪都市、ゴッサム・シティ。 A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラーはある任務のため、ハーレイ・クイン、デッドショット、ピースメイカー、クレイフェイス、キング・シャークを招集。ゴッサムの極悪悪党(ヴィラン)共が送りこまれたのは、ゲートによって繋がった剣と魔法の世界、オークが闊歩しドラゴンが空を翔ける″異世界=ISEKAI″だった!! ISEKAI到着直後から暴走するハーレイ達だったが、王国の兵隊に捕まり監獄送りに。 首に装着された爆弾の爆発まであと72時間…。 タイムリミットが迫るハーレイ達。 女王アルドラとの交渉の末、掴み取った解放の条件は″敵対する帝国軍の征圧″ NO CHOICE !!自由を得るため…ハーレイ達はファンタスティックでデンジャラスな戦地へ向かう!! 逃げても即死!任務失敗でも即死! 命懸けのミッションを背負ったハーレイ達はこのISEKAIを生き抜くことができるのか!? 決死の特殊部隊=スーサイド・スクワッドのド派手な”暴”険譚が今、幕を開ける!LET'S PARTY!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アメリカテイストなアクションアニメ

勢い任せでダイナミックなアニメ
ストーリーは薄いけどアニメのクオリティは高くてバトルシーンは見ごたえがある
キャラクターもノリが良くて楽しい、音楽もGOOD

ただ、本当に勢いとノリだけな感じでストーリーは・・・
細かい事気にせずに楽しめるのがいいですね

続きあるかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

【失敗作の典型例-7】安易な便乗商法 →「結局出オチだったか・・・」

【レビューNo.144】(初回登録:2024/9/29)
オリジナルアニメで2024年作品。全10話。(大元はアメコミ)
私は知らなかったのですが、
・原作はアメコミのキャラクター組織「スーサイド・スクワッド」で、本家の
 アメリカでは実写版映画・ドラマを始めアニメ化もされてたようで
・今回「スーサイド・スクワッド×異世界」の企画モノとして、日本発の完全
 新作オリジナルアニメとして制作
という経緯のようですね。


(ストーリー)
犯罪都市、ゴッサム・シティ。
ジョーカーと恋人のハーレイ・クインはド派手な犯罪劇を繰り広げるも、追手
のカタナの襲撃によりハーレイ・クインは捕まってしまう。
そんな彼女の前に現れたのは、A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラー。
アマンダの狙いは
・ゲートによってこの世界と異世界が繋がった
 → 異世界は可能性に満ちたフロンティア
・ハーレイ・クインは他のヴィランと共に、異世界での調査及び資源確保機構
 の設立と維持を担当
・見返りは刑期の短縮、しかし彼女達が服従するよう首に爆弾を装着
 → 本部からの信号を72時間以内に受信しないと爆破
自由を得るため、ハーレイ・クイン達は未知なる異世界へと足を踏み入れる。


(評 価)
・出だしは「これ最高かよ!!」と思わず叫んだのだが・・・
 この作品出だしはホントよかったんですよね。
 ・ファンキーさに溢れるメイクと言動 
 ・犯罪劇からのスリルあるカーチェイス
  {netabare}しかも車の運転がピアノを奏でる仕様とか演出も実にクール!{/netabare}
 ・作画も切れ味鋭くよく動く
 冒頭から引き込まれる感じで、スゲー作品が始まったなっと。
 
 声高に己の美学を語るジョーカーと恋愛狂のハーレイ・クイン。
 このコンビでどんな物語が始まるのかと期待してたら・・・
 ・ハーレイ・クインだけ捕まりました!
  → まだ序盤だしそういう意外性もまあア、アリかな(震え声)
 ・ハーレイ・クインは異世界に送り込まれます、しかも他のヴィランとw
  → え―――っ、ジョーカーは置いてけぼり?!なんじゃそりゃ!!
 期待したコンビの早々の解散劇に、テンションダダ下がりだよ( ノД`)


・個人的には尻すぼみという印象
 とはいえ、まだ序盤はよかったんですよ。
 まだ互いの連帯感や足枷となる束縛もなく、それぞれが自由気ままに暴れて
 る感じがヴィランぽかったのですが・・・
 しかし異世界の王国に協力し始めた辺りから雲行きが怪しくなってきて、
 ・善意的に解釈すればアメリカンテイストを馴染みやすく日本風にアレンジ
  したということなんだろうが
 ・その結果コテコテのアメコミ感が薄まり拍子抜けというか
 ・最終的にはいつもの異世界モノに似非アメリカンをぶっ込んだだけの中途
  半端な作品に成り下がったなあっと
 個人的には「アメリカ最高!ヒャッハー!!」的なバカっぽい弾けた作品を
 期待してたんだよなあ。

 ストーリー的にも
 {netabare}・異世界の魔法 VS ヴィランの異能力の激闘か?!
  → 実はハーレイ・クイン達よりも先に送り込まれていたヴィランがいた!
    異世界でヴィラン同士の異能力バトルとか何やねんそれ?!
 ・王国の女王、(国益のため)冷徹無慈悲でなかなかいい味出してるやん
  → 実はリッチーが変装して裏で王国を操っていた!(本物はすでに死亡)
    え―――っ、今までの積み重ねが台無しやん!!
    意外性だけで話を創ろうとしてないか?!
 ・そのリッチーとの最終決戦
  → 苦戦していたハーレイ・クイン達もアイテムで魔法使いになりました!
    いや、各キャラの異能力を駆使して打ち勝つからいいんでしょうに
    それを斜め上から解決とか・・・
 ・最後に実はジョーカーが暗躍してました!みたいな
  → これも制作陣のドヤ顔が目に浮かぶような
    でもとってつけたようなこのオチをどう評価しろと?!{/netabare}
 個人的にはやってることがことごとく裏目に出て、物語の面白さに寄与して
 いないという印象ですね。


聞くところによると『騎士団長 島耕作』や『異世界ひろゆき』とか異世界コラ
ボは結構行われているようですね。
本作もそんな流れで安易な便乗商法に乗っかったものの・・・という感じでし
ょうか。
「×異世界」が新たな面白さを生み出すというより、むしろ足枷になっている
ような印象でしたね。
私が原作既知でキャラに愛着を持っていれば、また評価も違ったのかもしれま
せんが。
最初の期待感MAXから下がり続けたので、10話の寸止めで終わったのがせめて
もの救いですかね。
(その先を描いても更に評価を落とすだけでしょう・・・知らんけどw)


OP『Another World/布袋寅泰』
・まさかの布袋さんで力入ってるなあっと。
ED『Go-Getters/Mori Calliope』
・映像が黒人おばさん(アマンダ)の謎のダンス。
 これが今流行りのポリコレってやつか?!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

舞台が異世界なだけ

スーサイド・スクワッドが異世界に飛ばされただけ?
ハリウッド風なのか、とにかく派手なアクションシーン。
いちいちカッコ付けてから相手を倒す。
これは様式美だね。
ストーリーはともかく、まあ、いいんじゃない、という感想しかない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

58.0 11 2024年度の記憶アニメランキング11位
魔王軍最強の魔術師は人間だった(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (89)
239人が棚に入れました
『魔王軍最強の魔術師』と呼ばれ、単身で砦をも攻略する魔族、その名はアイク。 絶大な魔術で敵をなぎ払う様は、まさしく『化け物』そのもので、敵味方から畏怖される存在だった。 しかし、そんな彼には、他の魔族にはいえない秘密があった。 「――俺、実は人間なんだよね」 人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す、成り上がりダークファンタジー!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

良くある魔王軍の中に人間がいて、人間ならではの活躍をするいつものやつ…。でも無かったです…。

 最終回(12話)まで観ました。2024.09.19

 主人公がメイドを連れて食糧調達のために外交していたら、ロリコン海賊団にメイドが捕まって助けるために色々していたら、魔女軍団長が敵に捕まってピンチになったりと、薄いエピソードが続きます。

 軍団長、主人公不在で食糧の備蓄も無いのに軍団を分散させて攻勢に出る意味は?食糧略奪目的か?主人公アゲのために、周りを無能にしすぎです。

 で、結局主人公の火縄銃と空からの火薬樽爆撃で敵を撃退します。主人公じゃ無くても出来る作戦です。

 この手の戦略モノは難しいです。軍団を動かす以上、勝つ時は勝つし、負ける時は負けます。個人の智略で何とかなるものではありません。戦争は数です。

 エピローグで、今後の展開も明かしてしまうし、2期を作る気はなさそう。う〜ん。

 人間側の魔法使いも結構強いし、魔女軍団長も最初の方で見せた大規模魔法を使わないし、主人公が魔族では無く、人間だというのも、最後の方は霞んできます。強ければ何でも良くね?

 内政もあまり詳しく描かないし、戦略面も弱く、見せ場が最後までありませんでした。何のためにアニメ化したのか不明な作品でした。見なくても良かった感じしかしません。

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 8話まで観ました。2024.08.22

 2000の守備兵で5倍の人類軍を撃退しました!どんなすごい作戦を使ったかと言うと…。はっきり言って期待外れも良いとこでした。これ、盛り上がる所ですよね?ツッコミ所しかありません。

 ローテーションで敵に当たれとか馬鹿なの?それは、数が多い方がやる作戦でしょうよ。少数兵力をさらに小出しにしてどうすんのよ?

 火縄銃の運用数も少ないし、こんなので敵を撃退出来ないでしょ。弩で撃たれて終わりですよ。ドワーフの下り何だったの?

 人類軍側も、バリスタやらカタパルトやらを大量に運用しているのに、無策に突撃したり、馬鹿すぎです。

 城内の民間人に被害が出るからあんまり撃てないとかでも無いのに(味方に誤射しても構わん系の運用をしている)なんで活用しない?何も考えずに撃ってるだけで落城したろ?

 魔王軍側に飛べる魔物がいて、そいつらにカタパルトが空からの投石で制圧されていますが、包囲される前にゲリラ的に攻撃した方が良かったのでは?

 空からの攻撃は、人類側の魔術師を無力化しないと無理だったのかもしれませんが、劇中、魔術師をどうやって無力化出来たのかは謎です。いつの間にか捕虜にしてました…。

 最後は師団長の大規模魔術だよりだし、主人公何かしたの?ドヤってますが、作戦もクソもありません。

 主人公アゲで周りの知能を低下させるの、恥ずかしいから辞めてくれます?作者の知能が並以下ってことですよね?

 いや〜、こんな視聴者を馬鹿にしたアニメを良く作りましたね。今期ナンバーワン糞アニメ候補は伊達ではないです。
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 6話まで観ました。2024.08.11

 人類連合との決戦に備えてドワーフを使役して、火縄銃の大量生産だ!火縄銃にこだわるな〜。発想が極めてチープです。謎の火縄銃推しは一体?

 広範囲攻撃魔法がある世界で密集隊形からの飽和波状攻撃で面的な制圧を図る滑空銃による戦法が役に立つのかね?メテオ的な魔法で瞬殺されそうです。

 まだ、ライフリング銃による分隊を基本とした散兵戦術の方が魔族向きな様な気もします。

 多分、滑空銃による戦闘法を理解していないんでしょうね。命中率なんてクソなので、とにかく集団で乱射乱射乱射です。

 一方、散兵戦術は四境戦争で幕府軍を圧倒した長州軍の戦い方ですね。機動力を活かした分隊単位でライフリング銃の命中率を効果的に使用していた長州歩兵の戦闘力は、まさに一方的な虐殺…。幕府軍は何も出来ずに崩壊しました。

 このアニメ、生産量を上げるための農法も含めて、馬鹿が馬鹿な話を一生懸命に作っている感じが微笑ましいです。もちろん面白くはないですよ?

 どうせ妄想思弁作品なのだから、ミニエー銃位作っても良さそうです。旋条加工程度ならドワーフにさせても無理は無い気がします。

 どちらにしても、極めて技術や人類史に対する侮辱を感じる時点で駄目ですなぁ〜。

 次回以降、どんな馬鹿な戦術で人類軍がやられるのか、とても楽しみな反面、馬鹿な役をやらされる声優さん達が可哀想でもあります。
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 5話まで観ました。2027.08.02

 結局、対戦相手がキレてクーデターを起こしました。銃云々の話はどっかに行ってしまいました。

 しかし、主人公の上司の魔女が、コレを見越して備えていたぜキリッ!っと援軍を率いて駆けつけます。魔王様も一時行方不明になっていたのに、この展開読んでいたぜキリッ!と、再登場します。いや、無事なら最初から出てこいよ!

 結局、今までのエピソードは何だったの?何でこんな茶番に尺を使っているの?馬鹿なの?裏切り者を探すのに何話使ってるの?結局、女騎士を助けるエピソードも意味が無かったし、尺稼ぎかなんかなの?つまんね〜話に尺稼ぎが必要なのかね?

 結構、見物していた魔族(オーク兵)が巻き添えをくって殺されていますが、茶番的殺戮劇の意味は?もう、分からんことだらけです。

 モブ敵兵がカクカクしたCGなので、戦闘に迫力も無く、視聴していると無駄な時間を使わされている感じがします。魔法も全然強そうじゃないし…。

 良くある物語なので、もう少しテンポを良くした方が…と、観ていて腹が立つより心配になるクソアニメですね。

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 4話まで観ました。2024.07.27

 主人公、旅団長の代理として決闘することに!傀儡(くぐつ)人形を操って模擬戦をするそうです。指揮能力が試されるぅ〜!

 ここで主人公はとんでもないことを口にします。銃を作ろう!コイツ、転生者でしたっけ?すごい魔術師の弟子ではあったと思いますが…。

 で、何故か魔王様が完成した火縄銃をサンプルにくれて、それを基に銃、弾丸、火薬を量産します。銃がある世界なの?それにしては、魔族に知識がなさ過ぎます。

 もう、ウィキペディア程度の知識で知識チート無双する百錬の覇王かよ!と、ツッコミを入れたくなります。しかも、傀儡人形が銃を使いこなしています。

 これ、魔族要らなくね?傀儡人形の戦列歩兵で人類だろうが他の種族だろうが蹂躙出来ます。火薬があるなら自爆傀儡人形を使うのもありです。

 いや〜、4話にしてクソアニメっぷりが牙を剥いてきました。最近のなろうでも珍しい位の頭の悪さです。

 人類の技術史とかに全くリスペクトがありません。硝石なんて、どうやって仕入れているんでしょ?汲み取り便所周辺の土でも集めて作ってるんですかね?

 鉛や硫黄だって、地域によっては入手しにくいのに、異世界で魔法があるからといっても、やり過ぎです。

 強い武器って言ったら火縄銃〜!ハイ!馬鹿確定!

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 3話まで観ました。2024.07.18

 相変わらず戦闘シーンが暗いです。特に接近戦が…。何かやましいことでもあるんでしょうか?

 2話から引きずっている裏切り者を探せ!ですが、まぁ、つまらんエピソードです。その過程で女騎士を助けに行ったり、それ要る?と疑問に感じます。

 また、なろうに良くある、収穫を増やすために麦を辞めてコメを作ろうとか主人公が言い出しますが、コメの調理方法も分からずメイドに丸投げなのに、バカなの?

 麦畑潰して水田にするの?パン食辞めるの?他の地域にそんな未知の穀物売れるの?

 主人公がバカなのに周りの知能を低下させて優秀に見せるいつものヤツでしかありませんでした。

 内政の話は辞めて、なろう馬鹿バトル物にした方が良さそうです。

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 初回観てのレビューです。2024.07.05

 もう、鑑賞状況観終わったにしても良い感じの既視感ですね。主人公は魔術師の弟子で転生者では無い様です。

 人間の心が分かるので、人間を上手く支配出来るといういつものヤツですが、ボロが出ないと良いですね。

 人間だから人間を上手く支配出来るなら、国家の興亡なんてありえないでしょ…。

 とりあえず、墨俣一夜城みたいなエピソードでお茶を濁してきましたが、この手の話は大体戦国時代のエピソードの焼き直しなんですよね…。

 ちなみに墨俣一夜城のエピソードは武功夜話という偽書にしかない嘘ですが…。

 どこまでオリジナリティを出せるのか見ものですね。多分、頭の悪い歴史薀蓄的なもの乱発になるんでしょうが…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

こま さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

12話最終回視聴。主人公のおかげで世界は平和になりました終わり。

特に目新しさも無い何時もの異世界なろうアニメ!
と思ってマンガ確認したら異世界転生だった()
アニメでは魔族のおじいさんに育てられた事しか言っていないが、マンガは前世の記憶を持って転生した日本人。
としか書いていなかったが、見た目は制服着てて高校生くらいに見えた。
そこ高校生で良くね?
まあ気にしてもしょうがない部分ではあるけども。

アニメでは転生部分を完全にカットしてるので異世界アニメと勘違いしてた。
そしてこの転生部分を「異なる文明」に変えてるので日本が元々存在していたみたいな話しになってしまっている。

更に言うなら魔王ダイロクテンの事もかつて存在した日本の名残りくらいに思っていたら…
織田信長も転生していただけでした()
まあ織田信長のパロネタ(であるかなど)多いなとか思ってたしね納得()
それに日本の食べ物とか色々あったけど主人公が料理に詳しくなく、ほぼメイドの子に丸投げしてたし…マンガ読まなかったら気付かなかったかもねw

もう一つカットじゃなく変えた部分。
アニメではポッチャリブタだが、マンガでは見た目スッキリオーク。
もう1人のサキュバスと並ぶ事によってコメディ色が強くなったのでそれが狙いか?

後は…まあ何時ものハーレムアニメかなw
メイド、サキュバス、師匠、追加で1人。10話まででコレだからね。
主人公が真面目キャラなのが救いかな。

個人的に気になった部分。
主人公が人間である事が複数にバレるの早過ぎない?とか
魔法がどんな魔法を使っているのか分かりずらいし派手さが足りない、主人公が戦闘で善戦してるのか苦戦してるのかが分かりずらいとか、まだあるけどとりあえずこのくらいかな?

ここまで観てるので最後までは観るつもりだけど、果たして面白くなるのだろうか?

12最終回までの感想。
終わり方がタイトルの感じで終わったのでアニメ2期以降が作られる事はもう無いと思う。

上にも書いたがおじいさんから、出来る限り仮面を外すなと言われてたのに、何故かとにかく色んな場面で外す、挙げ句の果てにメイドにバレてしまうがその後も外す、外しまくるし反省も全くしないこの主人公の記憶力はどうなっているのだろう?
寝る時以外外さないとかで良かったはず。
ただこれだとメイドにバレる事は無かったので、ハーレム要因の1人に出来ないとかが理由かもしれない。まあ憶測でしかないのだけど。

物語に関しては。
ブタさん、魔法使いを不意打ちで倒せたかもしれないのに何もせず話し始めたのには笑った。その後普通に魔法使いが動き出したが、師匠に殺されたのでそう言う事なんだろうと納得した。他にも気になる部分があったけど忘れた。

この作品も数ヶ月後には忘れているかもしれない。
たとえ覚えてたとしても主人公の声優が福山潤と言う事だけかなと。
面白くはないけど観れないわけじゃないそんな作品でした。
終わり。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

58.9 12 2024年度の記憶アニメランキング12位
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (79)
237人が棚に入れました
「なんで誰も、本当の世界を覚えていないんだ …………!」 地上の覇権を争う五種族の大戦が、人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。 パラレルワールドのような世界でカイが見たのは、歴史が改ざんされ、人類が大戦に敗れた光景── ここでは竜や悪魔が地上を支配し、さらにカイは全ての人間から忘れられた存在になっていた。 だが神秘の少女リンネと出会い、カイは英雄なき世界で、英雄の剣を継承し、君臨する強大な敵種族に戦いを挑む。 世界から忘れられた少年が「真の世界を取り戻す」 王道ファンタジーバトル、開幕!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

半年後には誰も覚えていなさそう

何か特別ダメなところはないけど、単純につまらない作品

設定はちょっと面白そうだったけど、ずっと淡々としていて熱を感じないし中身が詰まってない感じ
アニメ的な演出とか、見せ場とか特にこだわりもなく淡々とタスクを終わらせたような
原作には全然興味ないけど、仕事だし作るか・・・みたいな作品愛のなさを感じる
面白いものを作ろう、よく見せよう、バズらせようっていう熱意がなさそう
制作が原作を面白いと思って作らないと、面白いものになるわけないんです

OPテーマは世界観にも合っていていい感じ、さすがアーティストさんはしっかり魅せますね

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

物語が駆け足で進みます。うざくは無いけど、何これ感が強いです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.30

 主人公のカイは、ある日人類が他の5種族に勝利した世界から敗北して滅亡しそうな世界に転移します。

 うわぁ~…。元の世界チート知識で無双するのか…。ウザそう…。と、1話切りした方も多いと思いますが、1話で多少その素振りも見せますが、薄い世界観の中、サクサク物語が進みます。

 最初の悪魔との戦いは戦争感がありましたが、結局他の種族の英雄を倒せば良いとのことで、悪魔の英雄戦後、一挙に物語が小規模化します。

 やっている事は、謎の美少女リンネ、男装?の美少女ジャンヌ達を引き連れて美男美女の敵対種族の英雄と戦い、異種族美少女もゲットして行くハーレム戦記でした。

 精霊族なんて、美少女英雄だけで雑魚も出て来ないし、獣人も雑魚一匹とこれまたケモミミ美少女英雄のみしか登場しません。キャラクター出すのが面倒になったんかな?後半ものすごい雑に物語が進みます。

 世界を上書きしたラスタライザとか言うマネキンみたいのが元凶らしいですが、説明も無く退場しました。

 俺達の戦いはこれからエンドでしたが、後は何と戦うのか?スカスカの世界での冒険が続いてもねぇ…。2期は無さそうです。

 風呂敷を畳めない、いつもの奴だったと、笑って許すしか無いですね。考察とか時間の無駄無駄ムダ〜!と心の中のディオさんが叫んでいるのが聞こえました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

62.9 13 2024年度の記憶アニメランキング13位
菜なれ花なれ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (77)
225人が棚に入れました
「応援したいって気持ち…どこから湧いてくるんだろう?」 チアリーディング全国大会連覇を目指す名門、鷹ノ咲高校。1年生ながらにAチームを勝ちとった全中大会優勝経験者、美空かなたは大会中のミスがきっかけで飛べなくなってしまう。 そんなある日、かなたの目に飛び込んできたのは、電車と並んでビルからビルへと飛び移るパルクール女子高生、小父内涼葉だった。 かなたと涼葉に新体操お嬢様・詩音。ブラジルからの帰国子女・杏那。杏那のクラスメイト、ヨガ哲学女子・穏花。そしてかなたの元チームメイト、車いす女子の恵深。 趣味も特技も性格もバラバラなメンバーが歌ったり、ぶつかったり、スタンツしたり、妄想したり…。 応援したいって純粋な気持ちが揃う時、PoMPoMs(ポンポンズ)の応援はチアリーディングの枠を超えて人の心に伝わっていく。群馬の女子高生6人の応援が、世界をちょっとだけ変える…のかも?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

帰る場所

ほとんど女の子しか出てこないチアリーディングアニメ
大会で優勝目指すぞっていうスポ魂よりもチアリーディングで応援することを中心にストーリーを描いたのは思っていたのと違うけどこれはこれで良かった

絵がSHIROBAKOに似てる
作画はいいけど色使いの問題か、線の色が薄いからか、キャラが背景と一体化しちゃっていてちょっと見づらい

かなたとかポンポンズのメンバーが何をしたいのかふわっとしてるので、物語の軸がよくわからず、ただぼーっと女の子達の青春を眺めるだけになってるのはもったいない
5人が集まった経緯を丁寧に描いたほうがいいかな?

女の子達の仕草や掛け合いがあざとすぎるのはちょっと気になった

話の流れは不自然だし説明も足りないけどキャラクターは可愛いし明るいのでキャラクターのやり取りを楽しむのがいいと思います

面白かった

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

群馬である必要性は特にないかなあ

群馬県が舞台のアニメ。
チアリーディング部のお話なのかと思ったが、どうも展開が複雑。
中学時代にチアリーディングで全国優勝したかなたと、
ケガで活動できなかっためぐみ。
二人を中心に別の高校の女子生徒があつまり、
ポンポンズというボランティア応援団を結成。
そちらの活動がメインに描かれる。
かなり複雑な展開だが、高校生特有のぶつかり合いを描き、見ていて飽きない。
ただ、構成的にはオムニバス形式となっているため、
全体として何を表現したいのかはぼやけてしまった。
最後もマリさんの成長を描いたが、それ誰?という感が強い。
結局テーマは何だったのという感が残ってしまった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

グンマー共和国ではこれが普通です!何でつるんでいるのか良く分からない女子高生達の群像劇?

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.26

 ポンポンズは最後まで求心力に欠けたチームでした。そして、あっさりと解散してしまいます。結局、寄せ集めの烏合の衆なんですね。別に解散しても誰も何も感じでいない様です。

 動画アップ集団から応援したい心をもった人間の集団へと変化したのですが、最後まで何でやっているのか説得力がありませんでした。

 言い出しっぺのブラジリアンなんて、レコード店の繁盛とYouTube以外に興味なさそうなのに、ちょっとギスった後はポンポンズの路線変更に疑問を抱かないし、美空かなたにチームを乗っ取られているのに、何も感じ無いのか?

 取り敢えず、みんな跳べる様になって良かったね!美空かなたとマリ先輩はイップスから完全復活して部活に復帰出来ました。後のメンバーは適当に自分の道へ進んだ様です。

 最後まで何が言いたいのか良く分からないお話でした。キャラはとても可愛いくて良かったのですが、脚本がなぁ…。チアリーディング部関係以外の登場人物に人間味と合理的な発想が欠如しています。

 今までのPAワークスの作品でも、ここまで人間関係が希薄なチームって無かったのでは?野良チームでは部活の鋼の人間関係には勝てないってこと?

 何か釈然としない感じなのはとても残念でした。そして群馬のクララこと海音寺恵深は、まだ歩けるようになりません。もう、大検でえ〜やん…。

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 11話まで観ました。2024.09.17

 あと1話で最終回なのに、10話から美空かなたの部活のパイセンのエピソードがスタートします。

 そして、桐島、部活やめるってよ的な展開に…。ポンポンズの他のメンバーにはどうでも良い話な上に、特にメインキャラでも無い先輩の掘り下げに視聴者も困惑するという…。

 野良チアチームのポンポンズと全日本に出られる位の強豪校のチアチームとの相性がとにかく良くありません。

 属性や方向性の異なるキャラで溢れており、視点もアチコチに飛ぶので、物語に求心力が欠如しています。もう少し、メインキャラを整理した方が良かった感じがします。ラスト、美空かなたが翔んで有耶無耶にしそうです。

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 9話まで観ました。2024.09.04

 7話で主人公のポンポンズ達は、高校野球の応援合戦に参加することに。

 まぁ、これは良いのですが、メインキャラ6人のベクトルがバラバラ…。高校も違うし、個人の属性差が如実に可視化されます。

 烏合の衆か?色々ぶっ込み過ぎです。さらに、これで人気が出て、応援の依頼が増えて、方向性の違いからギスギスに…。

 9話で何とか解決しましたが、なんで?と疑問がつきまといます。

 ポンポンズは、YouTubeに動画アップという、あやふやな目的でやってる上に、構成員の6人が、あくまで3組のペアの関係でしか無いので、何か起っても、着地点が分かりづらいです。

美空かなた(主人公)
海音寺恵深(車椅子)

小父内涼葉(パルクール)
谷崎詩音(お嬢)

杏那(ブラジル人)
大谷穏花(印度哲学)

 この組み合わせで人間関係が閉じているんですよね。そのため、集団としての求心力が欠如しています。

 チアとか青春、友情云々で盛り上げるより、あくまで群馬県が主役のアニメなんじゃ?と思い始めている今日この頃です。

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 6話まで観ました。2024.08.13

 人間集団を描くための小道具として、YouTubeを便利に使いすぎです。

 幼馴染でも高校が同じでも無い女子高校生が徒党を組んで活動するなど、あり得ません。

 登場人物達に集団を形成させるのにはいくつか方法がありますが、基本的に学校の部活や冒険者ギルド等を一枚噛ませています。

 10年前位に量産されたラノベ系アニメが学園都市とか学園要塞等に所属する学徒兵みたいな登場人物達が多く、運命共同体的な学校が舞台だったのも、目的を共有した人間集団を描きやすくするためでした。

 現在量産されているナーロッパものも、ギルドが無い作品が少ない位です。主人公達と他者を、関係させるには、組織があるとやりやすいです。

 デスゲームものも、登場人物が全員巻き込まれるので、学校ものに近いかもしれません。

 そして、昨今の流行りは、YouTube動画の配信のために集まった人間集団です。

 本作品も、主人公達が学校とかに属していない野良チアリーディングチームを作って、他人を応援する活動をするのですが、よくよく考えると、異常行動を行う変人集団でしかありません。

 しかし、動画配信のためだとすると、何となくあり得る様な気になります。

 ただ、やっぱり思春期で自意識過剰の女子高校生が人生で一番楽しい時期を使ってこんな事やるか?と、疑問には感じます。主人公達のやってることは迷惑系ユーチューバーと紙一重な感じもします。

 登場人物達は可愛いのですが、やっぱり、徒党を組んでいることの意味付けが甘いので、物語の進展に違和感を感じます。動画配信もレッドオーシャンでそんなに金にならないと聞きますし…。

 素直にチアリーディング青春ものにしておいたら良かった様な気がします。

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 3話まで観ました。2024.07.25

 主人公復活!イップスは治んね〜とか言ってたのに、あまり引きずりませんでした。

 親友は病気で車椅子になってしまっただけで、別に事故は関係無かった様です。主人公は単なる自分のミスでイップスになり、雑に復活しました。

 ワイのせいで親友に一生もんの怪我を負わせてしまった…からのイップスという話では無かった様です。流し見はいかんですね。勘違いしていました。

 言い訳をいたしますと、主要メンバーが6人もおり、それぞれ学校も違うので、良く関係性が分からないうちにバンバン物語が進んでしまうのが悪いんです。

 それはさておき、何となく強引に6人でチアリーディングをやることになった様です。

 チアリーディングを動画配信してどうするの?とか思ってはいけない様です。指導者とかもいないまま、命懸けで飛んだり跳ねたりする激しい野良チアリーディングが成立するのか疑問ですが、今後の展開に期待大です。

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 2話まで観ました。2024.07.16

 グンマー共和国の誇るビッグシティ高崎の高校生達がチアリーディングやる話かと思ったら違う様です。チアリーディングの試合をやっただけで高崎は関係無い…?

 可愛い女子高生達が沢山出てきますが、みんな身体能力が高いです。

 主人公は、チアリーディング競技中の事故で友人が下半身不随になっため、心に傷を負い、飛べなくなってしまいました。結構深刻な設定ですね。

 で、それとは関係無くパルクールやっている女子高校生と絡んでいく様です。おぉ!NINJAガール!真田十勇士みたいな女子です。金髪女子高生YouTuberも出てきたぞ?

 主人公達は、部活に関係無く、野良チアリーディングチームでも作るのかな?

 アクションシーンはまぁまぁなので、今後の展開に期待です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

61.2 14 2024年度の記憶アニメランキング14位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (23)
185人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

63.4 15 2024年度の記憶アニメランキング15位
株式会社マジルミエ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (29)
177人が棚に入れました
「魔法少女――それは強くて、格好良くて、しなやかで。誰もが憧れて、高給取りで、人気が高い、立派なひとつの職業だ」 内定がもらえず就職活動に苦戦中の女子大生・桜木カナ。 「自分は社会に必要とされていない」と自信を喪失していた彼女は、ある日、面接先で“怪異”と呼ばれる自然災害に巻き込まれてしまう。 その窮地を救ってくれたのは、ヤンキー気質の魔法少女・越谷仁美――。 持ち前の記憶力で、“怪異”と戦う越谷を手助けしたカナは、魔法少女としての才能を見出され、ベンチャー企業・株式会社マジルミエに新卒入社することに。 しかし、マジルミエで彼女を待ち受けていたのは、越谷をはじめ、ひと癖もふた癖もある変わり者ばかり……。 魔法少女絶対主義者のコスプレ社長・重本。 不気味なほどに気が利きすぎる営業マン・翠川。 根暗でコミュ障で魔法少女マニアのエンジニア・二子山。 さらに、憧れていた魔法少女は、華やかさの裏で、時に命をも落としかねない危険な仕事でもあった……。 人の命と仕事への責任を胸に秘め、今、社会人として一歩を踏み出した魔法少女の戦いが始まる――

64.5 16 2024年度の記憶アニメランキング16位
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (26)
134人が棚に入れました
処刑前夜、牢から逃げ出す令嬢ジル。 何の咎もない自分を罪人に仕立て上げたのは、婚約者の王太子・ジェラルドだった。 戦場で「化け物」と恐れられ、いつしか「軍神令嬢」と呼ばれるようになった働きもすべて初恋のためだったのに……。 初対面で求婚された、あの夜。もし、もしも、渡された薔薇を手に取らなければ……。 後悔にくちびるを噛みながら兵の矢に討たれたジルは生涯を終え――た、はずだった。 気がつけば、そこは2人が出会った6年前の夜。 ジルは、10歳に戻ってしまった自分に戸惑いながらもジェラルドの求婚をかわすため、たまたま手を掴んだ男に「一目惚れした」と嘘をつく。 だがそれは、6年後の未来に暴虐の限りを尽くし、クレイトスを火の海に沈めた隣国の皇帝・ハディスだった――! でも、ジルが知る姿とはまるで違うピュアすぎる「恋愛オンチ皇帝」で……!? やがて、ジルは決意する。ジェラルドではなく、ハディスと結ばれることで失ったすべてを取り戻していこうと。 「あなたを必ず更生――いえ、しあわせにいたします」 生涯最悪の選択を回避したやりなおし令嬢の大逆転劇が、幕を開ける!

65.7 17 2024年度の記憶アニメランキング17位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (13)
124人が棚に入れました
コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。2023年に、スタッフ・キャストを一新し新作TVアニメシリーズとして、2023年7月に第一期全二十四話を放送し、そして、2024年10月より第二期『京都動乱』を放送する。 和月伸宏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が「ジャンプSQ.」にて連載中。 第二期の制作にあたっては、より熾烈な戦いを描くべく、監督・駒田由貴(『無限の住人-IMMORTAL-/助監督』)を起用。シリーズ構成は引き続き倉田英之(『メイドインアビス』)が務める。 連載開始から30周年の節目を迎える「るろうに剣心」。 色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、 登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す――

68.8 18 2024年度の記憶アニメランキング18位
コードギアス 奪還のロゼ 最終幕(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (17)
87人が棚に入れました
新たな主人公、ロゼとアッシュ、2人の兄弟が繰り広げる『コードギアス』シリーズの最新作第4弾最終幕。

77.8 19 2024年度の記憶アニメランキング19位
劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:(アニメ映画)

2024年8月9日
★★★★★ 4.3 (15)
78人が棚に入れました
テレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を再編集した2部作の後編。
バンド活動に憧れギターを始めるも、極度の人見知りで陰キャなため、高校ではいつも一人ぼっちで過ごしている“ぼっちちゃん”こと後藤ひとり。ある日、ひょんなことから、ロックバンド“結束バンド”でドラムを担当する伊地知虹夏に声をかけられたひとりは、バンドに加入。リードギターを担当することになったひとりは、ベースの山田リョウ、ギター&ボーカルの喜多郁代ら個性的なメンバーと共にバンド活動に励む。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

喜多ちゃん視点キターン✨️

【物語 4.0点】
前編『Re:』はTVアニメ8話分、後編は『Re:Re:』は残りの4話分。
続きを描いた追加シーンとかで尺を埋めるのかな?とも思っていましたが、目立った追加はOPアニメとその周辺や小ネタくらいで。
92分から77分に短尺化して4話分をじっくり見せる構成に。

前編は尺不足、後編は素材不足の懸念もあったわけですが、
前編は虹夏とぼっちちゃん、後編は喜多ちゃんとぼっちちゃんという軸を定めて再構成することで、
スッキリと見易い、伝えたいテーマやカップリングがより伝わってエモい、
有意義な総集編になったと思います。

特に喜多ちゃんから見たぼっちちゃんの視点を強調する編集は、
学園祭ライブの感動度アップに貢献。

ひとりぼっちだと思い込んでいた後藤ひとりを見てくれていた人は喜多ちゃん他たくさんいたことを再認識する。

かつてギター弾けると見栄を張っていた喜多ちゃんが、結束バンドのために一生懸命練習を積み重ねている。
その喜多ちゃんの成果は{netabare} トラブル時のアドリブ{/netabare} で発揮される。

これらの伏線がTVアニメの各話間の壁に遮られることなく、
スムーズにクライマックスへと繋がっていく心地よさ。

個人的にはTVアニメ版よりも納得度の高い学園祭ライブでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

前編に引き続きライブシーンは臨場感重視の編集。
モノローグを抜いて、ライブ会場の空気を強調することで、
映画館ならではの没入感をアップする。

TVアニメ版では回をまたいだり、OPタイトルで区切りも入った学園祭ライブも、
本総集編なら通して入り込むことができます。
後藤、起死回生の演奏も、{netabare} 体育館床への直撃ダイブもw{/netabare} シームレスに楽しめます。


クリーチャー後藤の七変化だけでなく、喜多ちゃんの陽キャオーラもスクリーン一杯に広がります。
が、喜多ちゃんの代名詞「キターン」は案外少なめだった印象。
ただ、その中でも{netabare} 喜多ちゃんのオムライスを美味しくする魔法{/netabare} は大迫力の陽キャ光線を身体一杯に浴びる多幸感溢れる不思議体験でした。


あとは改めて、夏の江の島って良いものですね。
夏公開にした意味はあったと思います。
夏の終わりに{netabare} セミのお墓を作ること{/netabare} などないようにw本作を観て素敵な夏の思い出を作りましょう。


【キャラ 4.0点】
夏の江の島から学園祭ライブまで通じて、
主人公・後藤ひとりがみんなと何かをやる楽しさに触れて変わっていく様を強調した総集編でもあったと思います。

そんなぼっちちゃんを陽向へ連れ出すのが陽キャ太陽・喜多ちゃん。
今回は友情を進展させるなら嘘でも良いのかというテーマについても考えさせられる編集でした。

冒頭、{netabare} リョウに近づくために、ギター弾けると言った嘘の処理に悩む喜多ちゃん。
中盤、ぼっちが学祭無理だわとゴミ箱に捨てた、文化祭参加申請の用紙。
喜多ちゃんは、ぼっちちゃんの凄さを他の人にも知ってもらいたいと、
間違って知らずに出しちゃったと嘘を付いて、ぼっちを学祭ライブにいわば強引に引きずり出す。
でも、最後は、喜多ちゃんも、ぼっちちゃんが学園祭出るのやめたの知っていて、敢えて参加用紙提出しましたと謝罪。
ぼっちはむしろ感謝してますとなだめる。{/netabare}

仲間内であっても、やっぱり心の引っ掛かりになる部分はちゃんと取っておいた方が良いなと再認識させられる構成でした。
その観点から、後藤にたかるベーシスト2人の借金返済&謝罪カットwはギャグシーンとしてだけではなく、物語の上でも意味のある場面だったのかなと思いました。


【声優 3.0点】
※後編もほぼ新規収録なしと思われるので基準点。

が、音響は総集編に当たって、セリフ、音素材を全て貼り直しているとのこと。
上記のライブシーンにて、モノローグを引いた所に、TVアニメでは未使用だった素材も入れて、より臨場感が増すように調整したり。
細かい仕事が、新鮮な気持ちで物語を再見できる原動力となっています。


【音楽 4.0点】
OP主題歌は結束バンド「ドッペルゲンガー」
位置付けとしては、{netabare} TVアニメ版ではカットされていた台風ライブの3曲目も兼ねる。{/netabare}
ファンとしては嬉しい演出。
映像使用ver.は、波乱が続いて、起伏が激しかった結束バンドのメンタルを反映するように、色々とはみ出してる感を醸すように微調整されているとのことで、
整った配信リリース版と聴き比べるのが楽しみです。

前編同様、ダイジェストとして流される場面では、結束バンドの楽曲群を挿入するファンサービス。
TVアニメ放送終了後も新曲を出していた同バンドですが、
今回はその中から「青い春と西の空」も起用されサマー映画ムード盛り上げに一役。

ED主題歌は{netabare} ASIAN KUNG-FU GENERATION「Re:Re:」を後藤ひとり役・青山 吉能さん歌唱でカバーしてタイトル回収するオマージュ精神。
(『バイオハザードRE:』?とか何かループする?とか的外れなこと考えていた私が恥ずかしいですw完熟マンゴーのダンボール箱下さいw){/netabare}
最初はインスト曲?と思うくらいイントロもアウトロも長い楽曲。
出だしからサビを歌う曲が多いトレンドの中、
ジックリ温めるバンド曲も一周回って良いものです。


【余談】
幕前・マナー動画より。
{netabare} 映画館に雑草を持ち込むリョウ先輩は面白すぎて映画に集中できないので、
ライブハウスに追放で良いと思いますw{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

喜多ちゃん

原作未読 92分

劇場版総集編の後編でテレビ版の9話〜12話、みんなで江ノ島に遊びに行くの話と学園祭のお話を中心に描かれています。

入場特典は、原作者の描き下ろし冊子とミニ色紙(私はひとりちゃんと喜多ちゃんVer)でした。

虹夏ちゃんとリョウちゃんの小噺があり、本編が始まりました。

ひとりちゃんが主人公なので一番目立っていましたが、何方かと言えば喜多ちゃんメインのような感じでした。

劇場版しか観られないカットも多く、テレビ版4話をうまく纏めていましたね。

何と言っても学園祭の演奏を映画館で観れたのが良かったです。

最後の纏め方も良かったですね。 {netabare}ひとりちゃんの人生の歩みを巻戻ししたシーンは締め方としては良かったです。 {/netabare}

特にサプライズはなかったのですが、続きが観たくなりました。

音楽作品なのでOP、挿入歌、EDと盛り上がりましたね。

最後に、今回はいつも行く劇場と違う劇場に行ったのですが、本編前の色々作品の予告編などが長くて長くていつ本編が始まるのかと思って観ていましたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

62.5 20 2024年度の記憶アニメランキング20位
Garden of Remembrance(アニメ映画)

2024年8月30日
★★★★☆ 3.2 (12)
32人が棚に入れました
空のビール缶・ウィスキーグラスが床に置かれ、
部屋の端には画材やエレキギターが並ぶ、
少し散らかった「きみ」の部屋。
携帯のアラームが鳴って、
ぼんやりと起き上がり「きみ」1人の朝が始まる。
「ぼく」が好きだったアネモネの花、
それは「ぼく」との思い出を繋ぐ大切な花。
ある日部屋のクローゼットを開けると「ぼく」との思い出が「きみ」を包み込んでいき・・・
これは「きみ」と「ぼく」、
そして「おさななじみ」との”さよなら”を描く物語──。

Beer cans and a whisky glass are placed in an open space on the floor. Though a bit disorganized, ”Your” room is filled with art supplies and an electric guitar lining the perimeter of the room.
The alarm on a phone goes off, and “You” leisurely wake up to start your day.
The anemone flower that “I” liked. A precious flower that holds memories which tie “You” and “I” together. After opening your bedroom closet one day, “You” become engrossed in your memories of "Me." A story that represents “Me,” “You,” our “Childhood Friend,” and our goodbyes.

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

想像力が試される。

18分間の短い無声アニメで白紙のままに各々が感じたことが大事なアニメなのでネタバレはしません。

一見は、キャラ原案が水沢悦子(うさくん)で歌がラブリーサマーちゃんで、
アパートで一人暮らしのOLを主人公としたミュージックビデオ。

その実態はあの事件でかつての多くの仲間を失った山田尚子さんの心象風景を、
追悼の意味を込めてアニメのキャラを使って抽象的に表現したもの。

純粋に人を楽しませるアニメではなくて、アニメを通して自分を見てほしい作風。
これは近年の山田監督アニメに共通した特徴で、そこに浸って感情移入したひとたちが、
不特定多数の手を加えられて作られたアニメ云々よりも、
山田監督の人間性をアニメを通じて感じていたい集団として極まってしまったなと。
『山田監督はこんな事を考えてる、彼女の気持ちを考えろ。』と。

そこは、事件を意識させずにファンに楽しんでもらえるアニメづくりを、
一貫して心がけて作り続けている古巣である京都アニメーションとは対照的なような。

どちらが良いとは敢えて言いません。ですが、京都アニメーションで、
一番輝いてた頃の昔の山田尚子に戻れないのは自分は寂しいなと思いました。

敢えて一言言うならば、今の山田監督アニメにどっぷり浸かって感情移入したいかたには、
「平家物語」「きみの色」より先に観ることをおすすめします。

このアニメに何も感じられない人がもしいたら、自分の大切な人が亡くなってしまったら?
と想像すると少しは寄り添えることが可能かもしれませんね。


おわり。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

過去、未来、生活、他人を想ふ。

☺️✌️
ようやく来たな、山田尚子監督の新作。彼女の作品を初めて観たのは小学校4年生の時だったかな。あれも確かギターを担いだ女子高生が主人公をやっててさ、もう衝撃的だったよ。ディズニーChを付けたらギターを担いだ女子高生がふわふわ時間をしているんだもんな。キュートな一面はオフコースなんだけど、当時初めてアニメのキャラクターに惹かれてしまってな。夢中で観てたよ。ホーンテッドマンションと録画が被って観られなかった時は大泣きしたさ、傑作だろ?

さて、そろそろ本作の話をしようか。本当に山田監督は登場人物の生活や暮らし、感情の機微を描くのがうますぎるんだよな。マヂで。それをピンセットでちょーーー丁寧に摘んじゃってる感じがもうとんでもねぇっつーかさ、もうほんととんでもねぇ。今作も感情の物語っていうか、過去と未来の生活を通して人を想う気持ちを描いてるっていうか、そんな気がしたな。他人の生活や暮らしの瞬間が垣間見える時に、「あの人が好きだったなぁ」みたいなやつあんじゃん?わかんねぇけどよ、、それがこれからの自分にとって、かけがえのない瞬間になることとかあんジャン?なんかそんな感じよ。うまく説明できねぇ。

あとやっぱり音楽だよな。『リズと青い鳥』のHomecomingsや『平家物語』の羊文学でも感じたけど、今回のラブリーサマーちゃんも超最高なんだよ。山田監督の作品はアンダーグラウンドっつーか、オルタナティブロックっていうんかね、とにかく音楽の相性がピカイチだよな。登場人物の気持ちに寄り添う楽曲をどのアーティストさんも提供してくれるわけだ。

彼女の作品はオブジェクトもかなり大切にされてて、リズと青い鳥でも感じたけど、登場人物をいつも側で見守ってくれてる感じがするんだよな。それこそ今作の『花の記憶』っつーか。どんな形であれ、これまでの生活を反映してる"モノ"としての儚さっつーか、美しさっつーか、あったけぇ気持ちになっちまう。

出会いと別れ、日々の生活や暮らし、そして変化していく街、やっぱりこうゆうのが1番ドラマがあるっつーか、好きになっちまうんだよな。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1
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