記憶で笑いなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの記憶で笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月12日の時点で一番の記憶で笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.5 1 記憶で笑いなアニメランキング1位
ReLIFE(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1368)
6964人が棚に入れました
海崎新太(27歳)は、新卒として入社した会社を3ヶ月で退職。
その後の就活もうまく行かず、親からの仕送りも打ち切られ田舎に戻ることを迫られる。
悩みを打ち明けられる友達も彼女もいない……
途方に暮れる海崎の前に謎の人物・夜明了が現れる。
夜明は海崎にニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加をもちかける。
その内容は、謎の秘薬で見た目だけ若返り、1年間高校生として高校に通うことだった――。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

僕らの自由を 僕らの青春を(^^♪

人生つまずきまくりの主人公、
海崎新太27歳の2度目の青春奮闘記。

これは面白いですね。
原作未読ですが、先が気になる。
{netabare}ReLIFE更生実験により、
後々「記憶の消去」が発生するなら、{/netabare}
何とも切ない話ですね。
人生そう上手くいかないものだ。

よく出来ているのは、
青春につまずく高校生を通じて、
新太は自分自身を知り、
友達の才能に嫉妬する女の子を励ましながら、
みんなが嫉妬で、
他人を追い越すことばかり考えてた、
社会人時代の自分に重ねる。
成長するとはそういうものかも知れない。
{netabare}余韻を残すラスト、続きが気になりますね。{/netabare}

甘酸っぱい青春、疲れ果てたサラリーマン。
みんな些細なことで悩む、
みんな些細な何かと戦っているのだ。

名曲をテープに吹き込んで、
あの向こうの、もっと向こうへ。
僕らの自由を 僕らの青春を(^^♪
イ―ジュ-★ライダーが心に染みるのです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 70
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春のやり直し、この物語は青春ものの名作と思います

2016夏期アニメ流行のやり直し、変えたい系のひとつです。原作等知らないので真っさらな状態で見れました。
作画もまずまずで期待大でした。何より…1話のEDが民生だったのが良い!!しかもイージューライダーじゃないか!! これだけで完走決定しましたた。

1話…始まり始まり
{netabare}就活してもニート扱い。ニートの定義は分からん。3ヶ月リタイアに対する現実突きつけているようだが、現実はどうなんだろう。にしても、27で仕送り打ちきり、当たり前と思ってしまう自分は年取ってる?
タバコに酒、そういや、高校ではダメなの当たり前だった…戸惑うのも無理はない。けっこう現実を見るような感じで考える作品かな。リライフの本当の目的とか、面白そうです。{/netabare}

2話…携帯の持ち込みは禁止
{netabare}いや待て、俺の時は携帯なんて無いし、ポケベルすら無いから…
ちょい大人と高校生の会話、良くできてます。そうだ、27のころに高校の問題解いたことあったが、まさに…何で大学まで行けたんだろうか?全くもって不思議。
海崎と千鶴の大人の会話、最後はみんなと別れるのでしょうけど、この二人の関係が気になっていています。{/netabare}

3話…27歳で体力落ちたとか言ってたらさ…
{netabare}俺はどうなるんだよ…と思った方、けっこういるのでは? はい、自分はその通りです!
体力測定をして、海崎がおのれの年齢を認識しするという回。肩が回らない、足がもつれる…あるよね~(泣)。1か月で高校生活に馴染んで、サンプルとしては上々のようです。
人間関係を構築してくなかで、合わないような人同士がどうなっていくのかというのも物語で面白い部分です。狩生と千鶴がどうなっていくのか見ものです。千鶴が狩生のこと分からなくなっているのは№001の伏線なのでしょうね。にしても、面白い。大笑いというより、くすくす笑えるところがいいです。大人のアニメという感じですね。{/netabare}

4話…その階段落ちで入れ替わったら…
{netabare}「転校生」だよね。あ、小林聡美と尾美としのりの方です、世代的に…。
千鶴の不可思議な笑顔が不幸を招くとは…。若い者の悩みは若い者同士で解決しないとね。自分は説教したら敗けだと思っている、普段から。アドバイスはいくらでもするけどね。狩生の闇なんて、闇じゃないんだけど、その世代だと、深いんですよね。スゴく理解できましたし、そこがうまく表現できていたと思います。{/netabare}

5話…友達になろう
{netabare}階段落ちした二人は保健室へ。海崎は狩生に説教。説教しながらも海崎はそれまでの現実に葛藤。
狩生は千鶴と正面から向き合うことに。狩生と千鶴は互いに思っていることを語り合う。そこで初めて千鶴の本当を知る。他人に全く興味がないこと、変えようとしてること、不器用なこと。そして友情の握手。
海崎は夜明と酒飲みながら語り合う(姿は高校生だった気が…)で終了。

狩生への説教は完全に大人目線だよね。悩んでいる若者見ると言いたくなるのはよく分かる気がする。でも、説教ではないです。アドバイスだと思う。けど、高校生にはオッサンの説教にしか聞こえないかもね。狩生の反発も高校生らしくて良いです。
千鶴の他人に全く興味がないまま生きてきたという設定も良いです。被験者1番が彼女なのが分かるように誘導してます。千鶴が海崎に意識し始めた描写があったので、千鶴の変化が今後の見処ですね。

3頭身転換の流れ、場面の作り方、心理描写、本当に上手です。{/netabare}

6話…メガネ女子がメガネを外すとき
{netabare}可愛いのがアニメである。これは譲れない(何が?)
大神と杏がのんびり休みを過ごしている海崎の家に押し掛けて勉強会。海崎はビール缶とタバコを隠して…。大神は良いヤツ過ぎだけど、鈍い。海崎と杏の大人のツッコミにも動じない。狩生の思いは届くのだろうか…。
杏は夜明の後輩でした。Jkでないのは分かりきっていたけどね。海崎に気があるのは間違いないんだろう。海崎と千鶴が良い感じになったらどうなるのか見ものです。
千鶴も海崎も互いに意識してきているのですが、互いに被験者と気づいたらどうなるかも見ものです。{/netabare}

7話…研究所も組織にかわりはない
{netabare}今回は海崎が被験者になる前の夜明の話です。被験者001がうまくいかなくて、夜明の立場がないような状態。上司からは詰められ、悩む夜明。そんな時に被験者候補の海崎をチェックして…。杏と夜明の関係とか、見ごたえある回でした。
そうか、研究所とはいえ、1組織にしかすぎませんね。嫌な上司もいるだろうし、うまくいかず悩むことだって有ります。海崎だけでなく、夜明の方まで描くとは思わなかった。心情が読み取れて面白いです。夜明も杏も意外とリライフを楽しんでいるのかもしれません。
しかし…フリーザ様と貝木が上司にいた気がする…。これが上司って、想像しただけで嫌だ…{/netabare}

8話…狩生が不憫すぎる…
{netabare}海崎はまたもや赤点いっぱいの追試モード…。本当に院まで進んだ人なんだろうか…。
そしてタマがやっぱり赤点追試。まさかのスポーツ推薦入学とは思ってなかった。無理してはダメです。その結果が狩生のケガに…。狩生を追い詰めるアニメだな…。タマはタマで、トラウマ抱えてた。言われたくない一言を親友に言われたら辛いよね。幼馴染みがなんとかせねば。でも3人の関係も微妙そう。青春ものだなと思う。
肝心の海崎と千鶴は、なんか良さげ。最近、千鶴の存在が薄いのでちょっと寂しい…。メインヒロインだよね?
良い感じで話が進んでいるけど、どう見ても夏で終るよね。早くも二期を期待してます。
にしても、モブ女子高生に水瀬さんの名前があったのは驚いた。先週の上司といい、隠れキャラみたいな感じで面白いです。
{/netabare}

9話…千鶴養分たっぷり
{netabare}狩生のケガはけっこうな重症。優しくする大神、話すことができないタマ、自分が嫌になる狩生…狩生の闇は深くなるばかり。
さすがの千鶴も雰囲気に気付いて相談しに海崎の家に(大胆なのか、鈍いのか)。二人の会話聞く杏と夜明。海崎はすこし前のできごとを思い出して…。

千鶴たっぷり。この子が先を考えているようです。{/netabare}

10話…先生…バス…バレーがしたいです…
{netabare}千鶴に告白した「試合がしたい…」はまさにあの有名なシーンのオマージュじゃなかったかと。

たまちゃんの思いにアドバイスする千鶴と海崎。そのなかで千鶴にの過去が明らかに。小学生の時は普通だったのに…。コミュ障害だったとは思えないくらい、きちんと話して、自然な笑顔で対応できてるじゃないか。何気に背中を押す海崎も男前。

話し聞いていた狩生、本当にめんどくさい。試合がしたいけど、行けない。最後に押したのはやはり千鶴。結局試合は負けたけど、たまちゃんと狩生が得たものは大きかったようで。二人の笑顔がその証拠。にしても、めんどくさい女子を演じたら戸松さんに敵う人いないんじゃないかな? 本当にめんどくさいんだもん。

やはり千鶴が被験者001なんでしょう。発言が大人だし、夜明の嬉しそうな感じで分かります。今回は青春ものの極みみたいな話で面白かったです。千鶴も大活躍だったし。{/netabare}

11話…大人になれ…ってどういう事よ?
{netabare}いまだに良くわかりません。我慢? それは違うと思う。ただただ人生積み重ねていくだけの事ではないかな。

重い回でした。海崎の人生を変えたであろう、会社の出来事が回想されました。面倒を見てくれた教育係の先輩は出来すぎな人で、周りからやっかみにあい、陰湿な嫌がらせを受けます。我慢できない海崎の気持ちが爆発、その結果、嫌がらせは加速、そして自殺…発見したのは海崎。社長は会社で自殺したのは会社愛があったからだと言い、反抗した海崎は会社を退職…で、今に至ると。
海崎が墓参りに訪れと見知らぬ若者が。聞けば海崎の後輩だという。海崎は後輩から伝説の社員と崇められているというところで次回へ。

なぜ海崎がリライフに至ったのかという核心の話でしたが、2~3話くらい使ってもいいような内容だったと思います。が、これでは短い。先輩の自殺が本当はなんだったのかは実はよくわかりません。また、腐っている会社の中身も分からないし、社員もこんな連中だけではないだろうし…って、それやったら実写ドラマになってしまうか。

この話し、夜明も自らリライフしているんですよね。自分の置かれている立場が海崎の過去と重なるようになって、会社やめた海崎を実は尊敬している節が見受けられます。

にしても、このアニメ、本当におもしろいな。もう終わりになるのか…もっともっと見たいです。{/netabare}

12話…君がいた夏は遠い夢の中♪…JITTERIN'JINNでしょ?
{netabare}えぇっ!!Whiteberry?…て、時代的にそうだよね~
長期休みのありがたさは卒業して初めて分かります…でも海崎には補習という変わらない日常が待っているわけで。
制服でビールかい、しかも経費でだと?なんて贅沢な。う、羨ましくなんか…羨ましい…。
にぶちん大神がとうとう気持ちもに気づいた。これを見守ったり、冷やかしたりするアラサーの面々。大神は告白を決意して、そして次週、最終回へ。
って、来週最終回かい!!面白いのに、なんて半端な…。{/netabare}

最終話…告白って、いろんなパターンあったんだよなぁ…
{netabare}夏祭りは心も盛り上がるよね~そうだったな~懐かしいなぁ~
とうとう大神が狩生に告白、狩生は狩生で告白を決意していたとは。ピュアだわ…見てる方が恥ずかしいわい。うまくいったね、当たり前だけどさ。
でも本当の主役は海崎と千鶴でした。千鶴が被験者だったことが回想されました。分かっていたけど、最終回で持ってきたね。二人とも同じ感情を持ってしまって、気持ちあるのに、忘れてしまうことが怖くて、言い出せない。切なくて、切なくて、それでも辛くしないのがこのアニメのいいところ。二期に繋げる終わり方でした。それにしても千鶴は可愛かった。{/netabare}

おもいっきり青春ものというところと、大人目線で見た青春、これにやり直しという設定も加わり、さらには社会の重さまで重なるという、ちょっと間違えたらグタグタになりそうなところをうまくまとめて、本当に面白い作品でした。
海崎、千鶴、夜明、杏の大人組、狩生、たま、大神の現役組、キャラも良くて、展開もすいすい進むし、ちょっと考えるところもあれど、難しくはありません。そこが良いのだと思いました。

作画はまずまず、デフォルメのシーンも無駄なものではなく話に溶け込んでかえって良かったなと思います。OPのボタンは今期一番好きな曲でした。EDはすべて歌ってました。久々にカラオケにも行きましたし。

二期あることを信じたいです。卒業は多分、泣くな…。来年4月にイベントあるということは…二期の発表で逢ってほしいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これは面白い!(たぶん学生よりは社会人にとって)

マンガ原作があるようですが、未読です。

一度会社勤めをするも辞めてしまい無職となったおっさんが、中身変わらないまま見かけだけ高校生に戻って(とりあえず1年間?)学校生活を送るというお話。

タイムスリップではなく、高校生としての人間関係は過去の自分と関係ないものに一新されるというのが面白い。

1話目観たときには「どうかなあ、様子見かなあ…」って感じでしたが、2話目以降急速に面白く感じるようになっています。

自分の身分はバラしてはいけない設定なんですが、人生経験を元に「同級生」たちになんとか助言しようとする主人公に好感を持ちます。

これは高校生活を送る際の同級生のキャラクター設定が良くできているからですね。これだけ面白ければ正直見かけが若返る薬がどういうものかなんて設定の話は一切気にならないです。

2016.10.14
完走していたのですが、更新を忘れていました。本作は毎週楽しみに観ていました。原作は続いていますが、とりあえずの区切りとして最終回は妥当なところだったと思います。

ただ自分は主人公よりもさらに倍近く生きているおっさんなので、若い人が本作をどう受け止めたのかは気になるところです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57

79.1 2 記憶で笑いなアニメランキング2位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (651)
2611人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

坂の上のKoUMOn

原作未読 全13話


概要は作品タイトルと公式あらすじでほぼ説明可能範囲。
主人公名をもじり「さすがアノスさま」が連呼される清々しいまでの異世界主人公最強系です。
どんな感じか簡単に差別化しとくと、


 司馬史観 + 水戸黄門


司馬遼太郎の歴史の捉え方を土台に往年の時代劇のお作法を乗っけた感じでした。どこかしら親近感が湧きそうな仕様だからなのか完走するのにそれほど抵抗はありません。
{netabare}※尚同じ“しば”でも「さすがお兄さま」でお馴染みの司波達也様とは一切関係御座いません…たぶん{/netabare}


1.司波…じゃなかった司馬史観

『坂の上の雲』『竜馬がゆく』でおなじみの小説家司馬遼太郎の歴史の捉え方とみなされてるもの。触りだけ説明すると、明治までの日本人は立派だったけど昭和にかけてどんどん劣化していって無謀な戦争に突っ込んでいった、みたいなやつ。

【司馬遼】
列強支配の世界情勢に危機感を覚え明治維新を興し日清・日露戦争でピークに。以降は藩閥政治の悪弊や官僚主義に陥って硬直した組織は弱体化。

【不適合者】
絶えぬ争いに業を煮やした魔王アノス・ヴォルディゴードが一念発起し種族間を4つの壁で区切り平和が到来。以降は直参部下の系譜“皇族”とその他とで扱いが変わる身分制度が硬直化し魔の軍勢は弱体化。

2000年後に転生(復活?)した魔王さまの「我が末裔どもよ。弱っちくなって情けねーな」が基本スタンスです。良かれと思って頑張ってみたもののいつの間にか変なことになってるぞ、が物語起点であり、あたかも幕末志士らが近衛文麿内閣を見てため息つくようなものに近いかと思われます。個人的には“司馬史観どうかと思う”みたいなところあるのですが関係ないので置いときます。まあこんな感じ。


2.水戸黄門

えらい人が身分隠して庶民の中に紛れ込み、悪いやつを泳がして、いい感じの場面で身分を明かしお灸をすえる定番時代劇です。

こちらの魔王アノスさまはわりとオープンにしてます。そもそも“暴虐の魔王”と認知されてないところがあってフリーハンドで動き回れるのが往年の時代劇との違いでしょうか。
黄門様も大岡越前も遠山の金さんに共通するのはピンチに陥ることがほぼないこと。ご老公が悪人の手にかかって膝をついたり、越前守がお白洲で斬りつけられたり、桜吹雪が舞う前に力尽きたりすることは許されないのです。
主人公最強系ってみんなそーじゃんってところはありますが、実力だけでなく地位・身分もやんごとなき設定なので本作はより強めな印象ですね。


もともと最強だった人物が違う時代に転生してというわけですから、最弱ニートが異世界に転生して強くなっちゃった系とは違うんでしょう。
“暴虐の魔王”と認知されてないのは何故?が一種の謎解き要素にもなってることも興味を持続させる要素になってます。
終盤は…うーんノーコメント。もの凄い良いということは全くない。よくわかりませんでした。


親近感芽生えそうな世界観とちょっとした謎解き要素が魅力となる異世界主人公最強ものの佳作になるかと思います。



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.10.03 初稿
2021.06.19 タイトル修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王の役割

最初は中二病っぽさが引っかかったけど、気づけばカッコいいって思っていて、とても面白かったです!

主人公は桁違いの力を見せつける場面と、力ではなく絡め手で倒そうと迫る敵に苦戦する場面とのバランスが良く、適度な緊張感があって面白い
キャラクターも魅力的でクオリティも高く、いいアニメでした

主人公は自信過剰、自意識過剰でちょっとイタイ発言や行動が魔王学院にいる時には多かったけど、その自信は決して過剰じゃなくてむしろ謙虚すぎるのではないかってだんだん思うようになりました
主人公は罵倒されても、差別されても怒ることはないし、動揺することもない
でも、自分の大事なものを傷つけられることは絶対に許さない
傷つける者には死ぬよりも恐ろしい絶望を与える
この作品は可愛いヒロインよりも、主人公の圧倒的なカリスマ性によって支えられているとおもいました

魔王様は世界を滅ぼす?世界を救う?
小さい小さい。そんな些細なことにこだわる小さな器じゃないのです!!
魔王はただ、己の野望のために進むだけ
誰も及びもしない崇高にして唯一無二の野望のために!

始祖の魔王様は偉大でした

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

清々しいほどの主人公最強

== [下記は第5話目まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで視聴終了した時点でこのレビューを書いています。元々は「小説家になろう」に掲載されていた原作ライトノベルがあるのは知っていますが、読んではいません。

じゃあ楽しめていないのかというとそんなことはなくて、アニメは毎回、次回はけっこう楽しみにしています。どちらかというと少なくともアニメ放送中は原作を読まない方が楽しめそうという判断はあります。

大雑把にいうと、「暴虐の魔王」と呼ばれたアノス・ヴォルディゴードが魔族の安寧と引き換えに身を滅ぼし、2000年後に転生した世の中でのお話となります。

この作品の良さとして感じるのは、魔王の転生者であるアノスのメンタルがきちんと「王様」っぽいところです。転生に至る経緯もそうですが、それを実行する実力が伴ってのこととはいえ自身にとっての「民」にあたる魔族や自身の末裔たちへの対応が、一見ハチャメチャなようでも意外と王様としてのそれかなあと考えさせられることがけっこうあります。

結果、2000年前の魔王ジョークがスベったりはしますがそこはご愛敬。

アニメ化の範囲では歴史が歪められて暴虐の魔王に関する伝承が正しく伝わっていない辺りの話がどこまで解明されるのかわかりませんが、他の魔王学院の生徒はもちろん、先生や七魔皇老にしてみたところで最終的にアノスに敵わないというのがむしろ物語的な安定感につながっていると思います。

ミーシャ・ネクロン、サーシャ・ネクロンという双子のダブルヒロインがいますが、お話をここまで観た限りではそれほど強くハーレム風味は感じないしいわゆる「ラッキースケベ」的な描写もないので、そこが気になる人でもわりと見るのに抵抗はないような気もしますが、それはひとそれぞれというところでしょうか。

とりあえず、あんまり頭を使って観る感じのアニメではないです。
== [第5話目まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.10.3追記:
最終話放送当日に観終わっていたのですが、更新が遅れていました。

何だかんだいってSAOやRe:ゼロを差し置いて2020年夏クールで話題を最も集めたのは本作品ではなかったでしょうか。

主人公アノス様の性格が良かったことが、とてもストレスレスな本作の視聴につながったと思います。

後の出来事の伏線も意外と丁寧に明示されていて、見返してみると「確かにそんなこともあったな」と納得できるシナリオ的にもなかなか面白かった作品でした。

面白かったので、結局原作も読んでいますしね。楽しいアニメを、どうもありがとうございました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

79.2 3 記憶で笑いなアニメランキング3位
ゴールデンカムイ(第3期)(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (287)
1228人が棚に入れました
網走監獄で繰り広げられた激しい攻防戦の末に、離れ離れになってしまった「不死身の杉元」こと杉元佐一とアイヌの少女・アシ(リ)パ。アシ(リ)パは「脱獄王」の白石由竹とともに、キロランケと尾形百之助によって父の足跡が残る場所・樺太に連れ去られていた。アイヌの金塊を強奪した張本人である「のっぺら坊」が死んだ今、その秘密を解けるのは娘のアシ(リ)パのみ。キロランケの目的は、彼女を連れてかつての仲間である極東ロシアのパルチザンと合流することにあった。一方、第七師団の鶴見中尉と手を組んだ杉元と谷垣源次郎は、アシ(リ)パを捜索するための先遣隊に志願。月島軍曹と鯉登少尉を同行者として樺太を目指す。北海道よりさらに北に位置する極寒の地で、それぞれの旅路を進む杉元とアシ(リ)パを待ち受けるものとは!? 新たなサバイバルが幕を開ける!

声優・キャラクター
小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、津田健次郎、細谷佳正、乃村健次、菅生隆之、大原さやか、てらそままさき、能登麻美子、杉田智和、竹本英史、小西克幸
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

時はめぐりまた冬が来て

原作追いつくの待って2年ぶりの3期 続き番号で#25~#36の全12話です。

1期冬。2期春夏。そして3期は再び冬での展開です。諸般の事情でアシリパさんら不在と男だらけ。女子限定の冬季キャンプが『ゆるキャン△』とするなら男だらけにすると『ゴールデンカムイ』に行きつく自然な流れとなるわけです(嘘)。

まったくもって私事ですがプライベートで唯一北海道を訪れたのは15年前。網走など本作ゆかりの地も行きましたよ。そしてトマムか富良野のホテルで破壊王の訃報を知りました。第1話のっけから奇縁を感じた立ち上がりです。{netabare}※谷垣の「時は来た それだけだ」です。{/netabare}

作品の基本評価は1期2期のレビューにて。作風が合うようでしたらこの3期も楽しめると思います。これで以上でレビューを締めちゃっていいくらい。


舞台は樺太。
産地明記の消費者法施行によりスーパーで“ロシア産”海産物を目にする機会も増えた近年。世が世であればこれが“日本産”だったエリアから届いた物語です。
クレジットが連続してるのもあって途中参加はNGかと。なにせ2年ぶり。なんで樺太?」は朧気ながら覚えているかどうかというところ。準備運動するなら#24をおさらい推奨です。敵味方・陣営がコロコロ入れ替わる目まぐるしい展開がいったん集約した重要回でした。


■振り返ろう24話 ※以下2期ネタバレ

いち早く樺太に渡ったグループ(キロランケ、尾形上等兵、アシリパ、白石)を追う杉元一派(杉元元一等卒、鯉登少尉、月島軍曹、谷垣一等卒、チカパシ)の図です。
鶴見中尉率いる第七師団は網走で事案処理。土方グループは南方へ行くといって今期は控えめ。
アシリパの様子からのっぺらぼうがウィルクであることを察したキロランケが尾形に合図を送り狙撃。鍵はアシリパの中にあるとの想定で遁走する最中にインカラマッをブスッと刺してたりもしました。
アシリパの涙で暗殺に踏み切ったキロランケって事実も少女の肩には重い。

「山で鹿を捕って脳みそを食べてチタタプしてヒンナヒンナしていてほしいんだよ俺は!!」

杉元のアシリパさんへの深い情も伝われば、汚れ仕事を背負う覚悟も同時に伝わってきます。不殺のくだりは後の尾形と義理弟との因縁とも繋がってきますよね。
証拠を残そうとキロランケのナイフを放さなかったインカラマッのウィルクへの思慕の情も重い。
サイドストーリーのどれもが骨太で本筋を支えています。そのウィルクが北海道に渡る前の若かりし頃に焦点があたる3期というわけですね。

アシリパ父ウィルクの足跡を辿り、金塊への鍵を紐解くこれまた重要な位置づけとなっております。


3期については後述の“ネタバレ所感”にて。
そういえば主題歌にTHE SIXTH LIEが返り咲いてますね。音が作品に合うので歓迎したいです。
ギャグもヒンナも人生模様も相変わらず楽しめる良シリーズ。まだまだお楽しみは続きそうです。



※ネタバレ所感

■え!?いまさら

澄んだ瞳は変態フラグ
{netabare}今回は岩息舞治(CV三宅健太):スチェンカで登場の格闘家ですね。{/netabare}

変態といえば
{netabare}そのもの自体が貴重でかつ撮影に静止が必要だった時代の写真の扱いからして、谷垣のあの雄々しさ全開写真の束って好事家の相当な熱意を感じざるを得ないと思うのは私だけ!?{/netabare}


■プレゼントフロム…

ときてLEMONと答えるあなたは相当なジャンプ通です。ちょっと違います。
空欄には“マチルダ”がイン。LEMONではなくてLEONのほうね。

{netabare}ゲイリー・オールドマンがキロちゃん、ジャン・レノが谷垣、ナタリー・ポートマンがインカラマッ。
例の#24が利いてきます。刺されてもナイフを放さなかったインカラマッの背景があって、彼女に惚れてる谷垣が取った行動だから成り立つ感動。愛ですよ、愛。{/netabare}


■情報将校のリアリズム

“北”がわかりやすいです。国力や軍隊弱めな国こそ情報戦に力を入れるわけであの頃の日本がそう。
すごい端折るとレーニンって人に「お前は共産主義を知らない」と説教した明石元次郎に代表されるようにけっこう我が国も頑張ってたんだぞというのがわかる描写がちらほら。

{netabare}サーカス一座の座長とか、それと若かりし頃の鶴見中尉とかね。きっちり草を仕込んでます。{/netabare}

スパイのお仕事はほぼヒューミント(対人工作)。自ずと人たらしが適任だとなるわけでございます。
特務機関第七師団のリアリズムでいえば、3期前段の鶴見中尉の判断でしょうか。樺太は陸に国境線のあるエリアで国境越えも見越していれば軍が動くのはまずい。自ずと少数精鋭という選択になります。金塊ゲットの大目的を果たすのに優先すべきはアシリパの確保なのに、そのために増員するみたいなのをしないことで作品に説得力が生まれます。
数多ある目的に向かって一直線、そしてそれを良しとするわかりやすさ重視作品を私は否定しません。けどね…ってやつです。リアリティとエンタメがほどよく同居してるのがこの作品の凄味ですね。

その文脈でいえば
{netabare}デカいロシア人に躊躇しない帝国陸軍のみなさんも説得力あったかしら。{/netabare}

実際のところ単純に白兵戦が強かったんですよ。それで情報戦も必死でやってた20世紀初頭です。ロシアの有名な格闘技“サンボ”だってソ連時代に開発されたもの。そら相手も対抗手段打ってきますよね。我が国だって強くあり続けるには日々精進しなきゃいけないんですけど今はどうなんですかね。身体デカいの出てきたらしっぽ巻いて逃げそうな21世紀です。


■(余談)革命勢力の非リアリズム

「未来を託すため…アシリパは山で潜伏し戦えるようゲリラとなって戦えるよう仕込んだ。私の娘はアイヌを導く存在となる…」

{netabare}史実では榎本武揚が結んだ明治初頭の千島樺太交換条約を機に、作中でいうところの樺太・北海道・千島とちりぢりになってるアイヌを統合して独立国家をという目論見でした。アイヌらとはまた違う角度から土方歳三も独立国家設立と似たようなこと言ってました。

先のリアリズムと対極にあると思えるのが、時期的に無いとおかしい共産勢力の影が微塵も感じられないことです。キロランケがタタール人だったとありますが、同じタタール人だったレーニンのオマージュだったりするのかしら。
視点が分散するのでエンタメと切り離してこのへん触れないのは正解だとは思うんです。ただアイヌ銘柄はとってもデリケート。そっち系の人たちが浸潤してることや赤い大地と噂の北海道全面協力のCMアピールを見るに、下手な革命礼賛メタとかやらないかちょっと心配です。

革命アイコンに祭り上げんとする思惑からアシリパさんを守りたいとする杉元を応援したいですね。{/netabare}


軽く悶々としたものの、さらに濃度が増した変態どもの男祭りに酔いしれることができた3期でした。
ストーリー的には…
{netabare}キロランケの終活。想い出巡りの旅で本筋進んだか進んでないんだかよくわからんとです。

IFストーリー:アシリパさんが地元でエタラと再会し「オオカミ。あ!そういや思いだした!」なんてのだったら情緒もへったくれもなかったはずなのでオーケーですな。{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ視聴

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2020.12.26 初稿
2021.10.16 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

純粋なもの、穢れたもの

アニメーション制作:ジェノスタジオ、
監督:難波日登志、シリーズ構成:高木登、
キャラクターデザイン:大貫健一、
音楽:末廣健一郎、原作:野田サトル

アニメ2期視聴後に原作組になった。
アイヌ文化の奥深さ、実在の人物を参考にした
魅力的なキャラクター像、彼らの過去と心理の表現、
飯テロ、動物たちを含めたサバイバル。
明治維新後の北海道を舞台にすることで、
複合的な魅力が作品全体から湧き出てくる。
人間の本質を表現しようとする作風が見どころだ。

網走刑務所を襲撃後、思わぬ展開によって、
アシㇼパは、父・ウイルクとの邂逅が叶わなくなってしまう。
その上、最大の理解者である杉元とも離れ離れになった。
杉元が死亡したと思い込まされたアシㇼパは、
キロランケや尾形、白石らとともに
父の足跡を辿って樺太の地に向かう。
快復した杉元たちは鶴見中尉に協力する形で、
アシㇼパを追うことになる。

ロシアの伝統競技・スチェンカでの殴り合い、
イタチ科の猛獣・クズリとの戦い、
月島の過去と鶴見中尉の陰謀、
曲馬団・ヤマダ一座のハラキリショー、
キロランケを追う国境守備隊の狙撃手・ヴァシリとの攻防、
写真館を営む長谷川の正体とウイルク、キロランケ、ソフィアの因縁。
アシㇼパ一行とそれを追う杉元や谷垣たちを
交互に見せる形で過去も交錯していく。

尾形の腹違いの弟・勇作との記憶。
戦争における「罪」とは何か。

尾形の生きる原動力。それは子供時代から抱えていた
純粋なもの、無垢なものに対する憎しみだった。
無垢なものなど、この世にはない。
それを証明することだった。
一方、アシㇼパの父・ウイルクは狼に憧れ、
群れを守るためには仲間を殺すことさえ厭わない
純粋だが非常な生き方を選択していた。
{netabare}そんな考え方から、ウイルクは妻から
「狼に追い付く」という別名を与えられていたのだった。{/netabare}

刺青の暗号を解く答え――――
それは純粋な狼とともにあったのだ。

以前のレビューで、この作品は「純粋な生」の形を
表現していると書いた。
そして、今回はその「純粋さ」が多くの人々を
結果的に「殺す」ことになるという
戦時中の心理状態のリアリティに震えた。

確かに世界史を眺めているといつの時代にも
戦争での殺戮における大義名分がある。
兵士に対して「人殺しは正しい」ことを
刷り込まなければいけない。
そのときに必要なのは宗教などの
圧倒的な正義の象徴なのだ。
兵士に疑問を抱かせてはいけない。
自分は正しいことをやっているという
シンボリックなものが必要になる。
だから旗振り役の勇作は、女を知らない、
自分の手で殺人を犯してはいない、
無垢な存在でなければならない。
そういう者が大多数を「正義の殺戮」へと誘う。
「純粋なもの」が先頭に立つことで、
兵士たちの人殺しの罪悪感を取り払ってくれる。
世界史における何千年もの戦争の歴史が、
ほとんど宗教とともにあることを
思い起こさせてくれるような、とても納得できる話だった。

尾形は、弟とアシㇼパの存在を重ね合わせる。
そして無垢の者・アシㇼパに罪を背負わせることで、
自身のこれまでの「罪で穢れた人生」を総括しようとする。
しかし、杉元はそれを許さない。
{netabare}尾形を死地から生還させ、
アシㇼパを民族解放の呪縛から解き放とうとする。{/netabare}

漫画で読んでいたときは、樺太編にはそれほど心を
動かされなかったのだが、アニメで通して観ると、
緻密に計算された構成になっていることに気づく。
罪を背負ったまま生き延びた尾形は、
最後にどのような風景を目にするのだろうか。

刺青争奪戦は、いよいよ佳境を迎える。
(2021年1月17日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オホーツクに消ゆ

ジェノスタジオ制作。

明治末期の北海道を舞台にした、
金塊をめぐるサバイバル歴史活劇。

網走監獄での大騒動のあと、
のっぺら坊の足跡を求めて北上する一行、
舞台は極寒の樺太へ、2人の再会は叶うのか!?

物語の背景に、当時の風土が配置され、
奇天烈なキャラクターが数多く活動している。
愉快な演出と殺伐とした混迷の時代の空気、
視聴者に媚を売らない姿勢は勇ましい。
相変わらずの狩猟グルメも健在で、
こういった演出も魅力なのでしょう。

金塊の先にそれぞれが描く未来がある。
まだ貧しいが猛烈な生を実感する物語である。

夢にしぶとい、生にしぶとい、
不死身の杉元とは精神性なのだ。

11話視聴追記。
終幕に向け急上昇である。
{netabare}ここが3期のハイライトであろう。
民族、信仰、革命、そして国の行く末、
物語の源流が語られ志士たちは奔走する。
魂がひりついてくる。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}物語の空白が埋められていく、
金塊争奪戦は佳境を迎えようとしている。
時代はどの陣営を選ぶのでしょうか。{/netabare}

期待して続報を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

84.8 4 記憶で笑いなアニメランキング4位
人類は衰退しました(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2335)
11722人が棚に入れました
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。

声優・キャラクター
中原麻衣、石塚運昇

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

主人公のブラックな所が好き!

まずこの作品は衰退した世界が舞台の
主人公と妖精の話です

主人公がかわいい顔して
意外に腹黒でブラックなジョークを言うところなんて
すごい好きです

それにOPやEDもすごく良かったですし
作画もこの世界に合っていると思います

妖精やYなどの他のキャラもかわいくて
しかも面白かった

投稿 : 2024/11/09
♥ : 87

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

妖精さんが可愛くて可愛くて・・・・・

このお話、結局人類は衰退したではなくて、しそうでしたねw

一話一話が面白く、癒されるので楽しく見ていました!!

わたしちゃんのキャラが凄く良くて、たまに見せるブラックな部分も最高でした(*´ω`*)♪

妖精さんも可愛すぎて、たまらなかったヾ(*´∀`*)ノ!!!

ただ、各話の時系列が違っていたりして混乱するところもあったりしましたが面白ければ全て良しで見てました♪

終盤でわたしちゃんのブラックな性格が出る理由やらなんやらが全部分かってスッキリ?と見終われた作品でした♪

原作のストックができれば、2期やってほしいです(ノ´∀`*)!!!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 80

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

妖精さん可愛い((*゜▽゜*))

新旧人類の存在する世界を描いた
ファンタジー作品。
全12話。
原作はラノベ。(未読)


哀れにも衰退の一途を辿る人類と
高度な文明を持つ新人類『妖精さん』
ブラックユーモアをふんだんに盛り込み
この異なる人類の姿を描いた物語です。
ちょっと変わったファンタジーと言ったところw

ブラックユーモアの他にもパロディが多く
笑いを誘うシュールさ。
固有名詞を不使用、ファンタジーを強調する色調の作画
人類を遥かに凌ぐ英知を持つ『妖精さん』の存在など
表現されている独特な世界観。
この2つの要素はオススメできるポイント♪

特に新人類=『妖精さん』という設定は
最近視聴した作品の中でも
ずば抜けた独創力と発想だったと思いますw

この作品の評価の分岐点となり得るのが
時系列のシャッフル。
個人的にはあまり気にならず楽しめましたが…
原作を読んでないと理解に苦しむ点は否めない
ところかと(´∀`;)

主人公「わたし」を演じるは中原麻衣。
この役を完璧にこなしていたように感じます。
ぴったりのハマり役、好演でしたね♪
音楽も作品の世界観に合っていて◎でした♬


ムダにハードルを上げずに視聴すれば
かなり楽しめる作品だと思います(*´∀`*)ノ

日々、新たなジャンル・要素が生み出されている
イメージが強いラノベの世界。
それでもアニメ化される作品は所謂「王道」作品が
多いような気がします。
この作品ように独創的な世界観を持つ良作の
アニメ化、映像化が増えてくれると
王道もより楽しめると思う今日この頃ですw
ん??
おい!誰だッ!!
「フン、にわかが偉そうに」って
鼻で笑ったヤツはッヾ(*`Д´*)/″





《キャスト》

わたし(CV.中原麻衣)
祖父(CV.石塚運昇)
助手さん(CV.福山潤)
Y(CV.沢城みゆき)




《主題歌》

OP
『リアルワールド』/nano.RIPE
ED
『ユメのなかノわたしのユメ』/伊藤真澄

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

65.5 5 記憶で笑いなアニメランキング5位
織田シナモン信長(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (101)
347人が棚に入れました
戦国時代、覇王と呼ばれた織田信長が、現代の日本に蘇った。ただし、その姿は、柴犬…!信長と同じ時代にしのぎを削った名将たちも、なぜか皆、犬に転生。現代の群雄割拠は、ドッグランにあった…!?愛嬌満点のルックス、但し、中の人は戦国武将。大いなるギャップを抱えた多種多様な犬たちを演じるのは、堀内犬友、犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司ら、どこかで聞き覚えのあるような謎の超大型新人声優陣。究極のギャップに癒される異色コメディ、開幕!

声優・キャラクター
堀内犬友、犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司、櫻犬孝宏、犬上和彦、鈴村犬一、中尾隆聖犬、坂犬真綾、入栗鼠自由、福山牛、熊田茜音、七海ひろき、諏訪部順一

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

戦国犬

本能寺で命を落とした織田信長。
犬に転生。
名前はシナモンと名付けられた。

織田信長といえば戦国時代を代表する武将。
今までにも多数アニメ化。
今回は現在の日本の犬に転生。
何でもアリ状態です。

特徴は大物声優さん。
犬の声を担当しますが、そこには遊び心が。
名前を少し変えて「犬」を使っている人が多数。
コミカルな展開が多いので、雰囲気が楽しそう。
その楽しさが視聴者側に伝わったらいいのでしょう。

好きな戦国武将を応援するも良し。
好きな声優さんを贔屓するも良し。
真剣に見ないで下さい。
アニメは楽しい物。
犬と戦国武将のギャップを感じて楽しみましょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

歴史好きが一話に1度か2度ニヤッとする作品。かと期待したが、消化不良。

[2020/04/01 v1歴史好きが一話に1度か2度ニヤッとする作品。かと期待したが、消化不良。]

原作知らず。

最初の数話でちょっと期待した部分があったのですが、はぐらかされました。すーぱー消化不良です。視聴をお勧めしづらい作品です。。

群雄割拠の戦国時代に名を馳せた武将たちが、なぜか多種多様な飼い犬になって現世に転生。かの織田信長が柴犬に、伊達政宗がフレンチブルに、そしてなぜだか明智光秀がリスに。いずれもペットとして人に飼われる身の上で、意識だけ戦国武将な彼らが現世に愚痴りながら昔語りを繰り広げ・・・な感じ。

作画(キャラデザ、アニメーションともに)びみょい。大御所男声声優そろい踏み、という以外、動物アニメとしてもキャラアニメとしても面白さは今一つ。むしろ声優ネタで少し遊んでる部分のほうが楽しいくらいかもしれない({netabare}入野自由さんが「自由!」を連呼する{/netabare})。大きな物語もなく、正直言って最終話はなんじゃそれ状態。飼い主=人間たちの間のラブコメ話も変に絡んでくるし、腐ネタも入ってくるしで、全方位的に消化不良でした。

―――以下、それでもちょっと推しどころ。と、とめどなく愚痴。
{netabare}
まぁでも、

歴史好き、というより、歴史ネタ好きが各話に1回か2回くらいニヤッとする程度には面白いかな、と思って期待していたのですが、残念ながらそれも終盤にはあまり見られなかったかな。

初回の「武田信玄(ポメラニアン)と上杉謙信(ボルゾイ)が川中島さんちのまえでにらみ合う」ってのを見て、結構期待したのですがね。
{netabare}川中島の戦いというか、川中島あたりで武田・上杉両群が布陣したってのは5回かそれ以上あるそうですが、実際に戦になったのはうち2回だけ。それ以外は布陣してにらみ合いしてハイ解散、ってのは歴史ネタ好きならピンとくる話かな、と。{/netabare}


犬=転生した戦国武将であることが活かし切れていない、というより、飼い犬であることが逆に足枷になっているようにも感じました。登場武将もちょっと多すぎるかな。真田幸村asバカ犬コーギーは蛇足もいいところな気がする(飼い主の方ごめんなさい!!)


明智光秀登場のあたりで展開された「新説・本能寺の変(っていうほど新しい説でもありませんが)」を絡めた展開にも期待したのですが、なーんにもありませんでした。消化不良。


また、転生した武将たちのチョイスに今一つ合点がいきません。信長の配下筋であり、かつ、江戸時代まで生きた黒田官兵衛も登場させたのはなんでだろう(しかも「本能寺の変、当事者」説もあったりあったりする人ですし)。「新説・本能寺の変」を展開できない状況を自ら作っていました。

クレジット2番目に挙げられたのが伊達政宗。登場回数も多く、どの武将とも話が合うのですが。。。犬になってからテレビを見ていろいろ学んでいるということなのでしょうが、何かと不自然な感じがしました。{netabare}政宗が伊達家を率いるようになったのは、本能寺の変の後。{/netabare}

など、歴史ネタ好きだと思っている自分としては、今一つ整合性が取れない陣容に思えました。
{/netabare}

ともかく、消化不良感の残る一作でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

犬犬詐欺(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
織田信長をはじめ、武田信玄や伊達政宗などの有名戦国武将が現世に転生した。しかし、その姿は愛らしいワンちゃんだった!っていう、日常系のコメディ作品。

大笑いするような作風ではなく、クスッて笑えて癒されるような、そんな作品。勿論、戦国武将ネタもたくさんありますが、マニアックなものはそんなにないので、歴史の知識がなくても充分に楽しめると思います。逆に言えば、歴史好きの方からすれば、消化不良かもしれません。

また、OPは明るく前向きで素敵ですし、EDはオンリーワンで楽しい作品になっています。

レビューでは、個人的にツボだったポイントと、疑問点を書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的にツボだったのは、犬の行動に、たまに現実のオッサンのイメージを重ねる演出かな。1話で、首輪に繋がれている裸のオッサンが四つん這いで歩いている姿は笑いましたw 完全に変態ですね(笑)

あとは、最後の方で、「もしも戦国時代にSNSがあったら」とか面白かった。確かに、信長は炎上しそうだなとも思いつつ、いやいや、意外と信長なら上手に使いこなしそうだなとも思いました。

基本的に、設定優先の出落ち系のギャグアニメだと思うんだけど、最後まで大きく失速せず、きちんとクオリティを保ったと思います。

疑問点としては、登場武将のチョイス。織田信長、武田信玄、上杉謙信あたりはまあ定番だから良いとして、伊達政宗、真田幸村、黒田官兵衛はどうでしょう? 

政宗と幸村は少し後の世代ですから、信長と絡めたエピソードは作りにくいし。官兵衛は信長の配下ですが、秀吉の軍師というイメージ強い。だったら、沢彦宗恩の方が近しいし、平手政秀とか、信長と関わりの強い人物を出した方が面白そうでした。

そういう意味では、今川義元を出したのは面白かったし、松永久秀を出したのも良かったんだけど、義元はただ妻とイチャついているだけだし、久秀はロックって叫んでいるだけで、イマイチ存在意義が見出だせない感じ。だったら普通に、義元は常に信長に嫌味を言うとか、久秀は裏切ろうとして失敗するとか、ちゃんとキャラを作ってほしかったです。

結局、信長と関わりの薄い有名人で客寄してましたね。信長と関わりが濃くてもマイナーだとエピソードが弱いから。

本作をより面白くするなら、2パターンかな。

まずは、仮にマイナーであっても、信長との関わりの強い武将を積極的に出していく場合。マニアックな作品になっていくでしょうけど、信長イジりのネタとしては強いと思います。

次に、信長との関わりは薄いけど、有名な人気武将を出していく場合(本作)。大衆的な作品にしていくために、各犬それぞれを主人公に据え、飼い主とのエピソードを強めていく、群像劇のような構成にしていく。だから、政宗出すなら片倉小十郎出すとかして、幅を広げていく。

まあ、長期連載するなら、後者になっていくんでしょうね。

にしても、織田信長・武田信玄・上杉謙信・今川義元・黒田官兵衛・伊達政宗・真田幸村・明智光秀って、寿命をOFFにした、「信長の野望」の終盤戦だよなと思いました(笑)
{/netabare}

【余談~超実力派の新人?声優陣(笑)~】
{netabare}
堀内犬友(堀内賢雄)
犬川登志夫(古川登志夫)
犬田哲章(玄田哲章)
杉田直司(杉田智和)→上杉謙信役
櫻犬孝宏(櫻井孝宏)
坂犬真綾(坂本真綾)
犬上和彦(井上和彦)
鈴村犬一(鈴村健一)
中尾隆聖犬(中尾隆聖)
入栗鼠自由(入野自由)→リス役。
福山牛(福山潤)→太田牛一役。

とか、何人か、「(犬をつけるために)名前優先で選んだの?」と疑いたくなるキャスティング(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

66.2 6 記憶で笑いなアニメランキング6位
おそ松さん(第3期)(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (94)
323人が棚に入れました
赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作に、6つ子が大人になった姿を描いたTVアニメ「おそ松さん」。20歳を過ぎてもクズでニートで童貞。でもどこか憎めない松野家の6つ子が繰り広げる日常を描き、社会現象を巻き起こした。あれから5年―。TVアニメ第2期、劇場版「えいがのおそ松さん」を経て、待望のTVアニメ第3期が2020年10月より放送決定! お馴染みの冴えない6つ子たちは、今作でも色々間違った方向に大暴れ!? そして、松野家に新たな変化も訪れる…? あの問題作が今、再び!

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子、井上和彦、くじら
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まず、ギャグアニメであることを思い出そう。

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
下ネタ、ブラックなネタが満載のギャグアニメの3期。

1期から全部観てます。

13話の総集編で1期からのおさらいをしましたが、それを観て思うのは、1期>2期>3期と、徐々につまんなくなっていることと、「はなまるぴっぴは よいこだけ」はやっぱり名曲だなということだね。

ちょっと皮肉でした。本作のつまんなさが強調されました。

もちろん、面白かった回もありました。もしかしたら、これまでのシリーズで1、2番に好きだったかもしれません。

レビューでは、「おそ松さん」に私が求めるもの、不要に感じるものをまとめたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
おそ松さんで、下手にテーマ性やストーリーを引っ張ると失敗するな~という感じ。

まあ、マンネリ防ぐというも大事だし、そこは難しい塩梅なんだけど。

ただ、個人的には、おそ松さんには、「純粋なギャグアニメ」でいて欲しかったなと思う。その中でたまに感動回を挟むのが、また良い。

本作は、まず「AI(シャケとウメ)」のストーリーが縦軸となり、シリーズの新たな面となっていた。メッセージは簡単。

「役に立たないモノは不要なのか」

それはニートであり、自我を持ったAIであり。

「僕らも(社会的弱者)も生きている」

個人的にニートは嫌いなのだが、本作はギャグアニメだから、そこに目くじらを立てようとは思わない。むしろ、「ギャグアニメなのに、直接的に社会性を追いかけた」ことが気になった。

私はそんな高尚なことを、おそ松さんには求めていない。

おそ松さんには、もっとクダラナク、もっと下品で、もっと危うい、風刺の効いたネタを期待したい。おそ松さんは、怒られるくらいでちょうど良い。

そういう作風の中に「不意打ち」として「高尚なネタ」をぶち込んでくるから、響く。だのに、自ら「これから社会派アニメを始めるよ」と、ハードルを上げてどうするの? 

だから本作のレビュタイに、「まず、ギャグアニメであることを思い出そう」とつけた。私はこのシリーズが好きだから、4期も期待したいが、それは、「おそ松さん」の4期であってほしい。

さて、ここまで酷評めいたことを書いてきたが、全てを否定するわけではなく、面白い回もあった。ということで、以下、好きだったネタベスト3。

3位 4話「一松ラジオ」
アイタタタタ(笑) 黒歴史確定となる一松ラジオに爆笑w かなり細かいところにもこだわっているし、巻き込まれたトッティの不憫さも笑えるw これをもしカラ松がやっても、あまり笑えなかったかもしれない。一松がやるところに、価値があったと思う。

また、同じ回の「松代の罠」も良かった。なんだかんだ、ニートでも息子と過ごせる松代が、楽しそうで幸せそうなんだよな。


第2位 5話「帰り道」
結婚式の帰り道、6つ子達の会話。感動回やシリアス回に分類されるかもしれないが、これまでのどれとも違う、「リアル回」「本音回」と言っても良いかも。笑える部分はなくとも、本作で真っ先に思い出すのは、なぜかこの話ですね。私自身の、年や立場もあるのでしょうが。


第1位 11話「ピザ」
「もしピザを頼むなら何にする?」という暇潰しの会話が続くだけなのだが、これが抜群に面白い。ピザの選び方1つで、6者6様の六つ子の性格を、ここまで的確に表現することに脱帽。また、途中でまさかの「カラ松の本性」が出てきて、それにビビる5人の様子と合わせて、かなり面白い。これは、「一松ラジオ」と逆で、一松やおそ松なら面白くなくて、カラ松だから面白い。それだけ、この6人のキャラクターがそれぞれに立っているということでもある。正直、この回はこれまで3クールの中でも1、2番に好きな話だった。


ということで、制作さん。各話の繋がりとかメッセージ性とかどうでもよくて、1話完結で良いから、この辺のクオリティの話を積み重ねる、「シンプルなギャグアニメ」で十分に面白いことを誇りと自信にして、制作してくれたら嬉しいです!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり嘘しかついてない(笑) ゼーレ=制作委員会(笑) この流れで、三話くらい本当に監督変えたら(4話から復帰)、アニメ史に残ると思うけどな(笑) 鬼滅パロか、早いな。最後の白い粉は、流石に笑ったw

2話目 ☆2
5男の黄色い人は、なんかやってる(笑) まともというか、地味な3人だけどな(笑) そういう意図がなくても、医療従事者をいじるのは、時期的にちょっとマズイかな。仕事量を減らすためというよりは、仕事の効率を高めるためにAIがあり、余った労働力は他にまわすのが社会のためだろうけど。

3話目 ☆2
シリアス路線? AI、引っ張るんだね。

4話目 ☆4
セルフラジオ(笑) 扉二枚(笑) なんかんだ、母親も楽しそうなんだよな(笑)

5話目 ☆4
結婚式の帰り道の感じ、けっこう好きだな~。

6話目 ☆3
嘘「は」言ってない(笑) 男か女か言ってないだけ(笑) 宝の地図があったら、宝探しは面白くない。怖いよ~(笑)

7話目 ☆3
短編集。父さんの仕事はちょっと面白かったw どんなシステムだよ(笑) 十四松知事のやつは、政治家の答弁を皮肉る社会的な側面があって良かった。

8話目 ☆3
まあ確かに、シェーは偉大だよな。第七世代(笑) 家事野郎(笑) てか、何気に一松が一番ちゃんとしてるよな、いつも(笑) 母さん、何気に母さん冥利につきてるよな~w

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆5
ピザの話、好き。6つ子の性格をピザ選びだけであそこまで的確に表すのには脱帽。

12話目☆3
前半のメインテーマだね。役に立たないならいらないの?

13話目☆
総集編を観て思うのは、1期>2期>3期と、徐々につまんなくなっていることと、「はなまるぴっぴは よいこだけ」はやっぱり名曲だなということだね。

14話目☆3
キラキラファントムストリーム(笑) 十四松が困ってる(笑) 逃げた、ピザの話が生きてる(笑) 久々にチョロ松のクズなところが(笑) 金魚を飼う(笑) まあ、無駄に熱帯魚飼い始めて後悔する奴いるよな(笑)

15話目☆2
まず、ギャグアニメであることを思いだそう。

16話目☆4
兎と亀の話、切なすぎるだろ(笑) 謎が多いというか、謎しかない(笑)

17話目☆3
芋煮なら、山形、醤油だろ? まあ実際、優勝したければ、どこかの山形料理店に行って、芋煮をテイクアウトするのはアリだろうな(笑) 山形の花笠入れてくるのは良いね。芋煮って、花見みたいなもんで、雰囲気ものというか、純粋に料理としては、イマイチの印象(笑)

18話目☆3
おそ松は、特徴のないリアルクズ、だもんね(笑)

19話目☆3
十四松、犬と大差なし(笑)

21話目☆3
シンデレラ。王子にキレたのは面白かった(笑) バカが声をかけ、ブスが呼応する(苦笑) 宝物持ち逃げ(笑)

22話目☆4
あぶない刑事パロ(笑) 十四が殉死(笑) かくれんぼとか、こういうネタはなかなか面白いよな。公園のトッティは見つけられねぇけど、キャベツ畑は分かった(笑)(笑)

23話目☆3
年俸5万4000円(笑) 違いが分かる男達(笑)

24話目☆3
ここまできて、普通に鬼滅パロとかやられてもな。ダイ大、放送時期に合わせたの? 大事なのは、ネタ順(笑) あれは漫才ではない(笑)

25話目☆4
谷川俊太郎「春に」(笑) これでヒマが潰せる。逆に言えば、6人なら=孤独でないなら、クソニート生活にも耐えられる。仮想通貨って、そういうことか(笑) これで良いんだけどね、日常系で。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

大人になれない彼らの魅力

1期・2期ともに流し見しています。
男性も女性も楽しめる作りをしていますが、声優目当ての女性ファンが多い作品ですね。

2期はネタ切れか?って思うような微妙なネタが多かったけど、3期は面白い回が多くて六つ子の魅力が十分に伝わってきたのが良かった。

パロネタが多いのは相変わらずだけど、1期2期に比べたら気を使っているみたいで、六つ子は成長しないけど作品は大人になった感じする。

女性ファンが多い作品なのに下ネタがえぐすぎる。
女向けの下ネタじゃなくて、完全に男向けの下ネタなんですよね。
このアニメ小学生の女の子にもすごい人気あるんですよね。
一期の時にまだ小学生だった妹が下ネタって知らずに口にしてたことがあって、大恥かいてました。
なので意味がわかってない小さな女の子にこれ見せるのは大丈夫なのかなー?って思ってしまいます。

トト子とにゃーちゃんがオナラしてるところも結構引いた。
アイドルだし、女の子でしょ、自覚持って!!

キャラクターはおそ松が好きです。
カラ松はいいキャラだけどあの恰好は痛々しいかも。

シナリオはブラックジョークとシュールさと不条理ギャグが魅力で、わからないネタも多かったけど面白い回はホント面白い。

この作品の良いところは、結構芸が細かい。背景で変なことやっているキャラクターがいて注目してみたら、実は1期で登場していてその後日の姿を描いていたりとか。メインの話の裏でモブキャラのストーリーが進んでいるんですよ。そういう細部のこだわりに作品愛が感じられて良いですね。

忙しくて何度も見返す時間がないけど、お時間あるなら何度も見返すことで新しい魅力を発見できると思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いよいよ何を見せられているんだと思わされる

何を一体見せられているんだと思いつつも最後まで見てしまった。

時代の流れに合わせてなのかAIが登場してAIネタを多めに。

脚本もテキトーに作ったのでは?と思ってしまうようなものが前回や前々回に比べ増えたような気がする。

実松さんがあることを楽しみにする以外はうーんとなるようなネタ満載だったかな。意義不明なネタ多いような?赤塚先生だから許してくれるだろうって作中で言ってもんなあ。まあ実際、許してくれそう。
{netabare}シェーの面白さを解説してくれっていうネタは着眼点が良いとは思ったんだけど。なんだかなあ。しれっと橋本にゃーが子供いるのもびっくりではあった。
南へっていう話も謎だよなあ。前にも似たような話あったみたいだが、結局殺すんかい。{/netabare}

個人的には実松さん大好きでずっと待っていたが、16話にしてようやく。あの暗い世界観がなんかツボ。ほんと救われない世界観。
記憶を抹消されて実コップになって事故死から復活?仕組まれた事故。
今期はロボット関連の内容が多いからコップとして登場させたのかな。
映画のエンドロールみたいなの流すけど、完結ですか?
まじでなんだこれ?でも、好き。

最終回は意外といい感じで終わったようには思った。


OP
nice to NEET you! A応P
6つ子の魂ナユタまで A応P
ED
Max Charm Faces 〜彼女は最高♡♡!!!!!!〜 Shuta Sueyoshi with Totoko♡Nya & 松野家6兄弟
Amazing Intelligence 〜クズは最高!!!!!!!!!!!!!♡♡△△〜 オムスビ with おそ松さんオールスターズ typeAではAIロボとしてのオムスビ、typeBではニートAIとしてのオムスビが合いの手やセリフを担当。
挿入歌
マジック天使マジヘライッチー 五條真由美
Great Victory ~大いなる勝利~ AIJ

A応Pは相変わらず良いですね。ファンサービスもよいグループだし、応援している。
EDは映像が特に前半クールの猫が可愛くて好き。



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
日本一有名な6つ子の伝説、3度目の開幕!!!!!!今度はかつてない新展開が待ち受ける!?2015年、赤塚不二夫生誕80周年記念作品として、 赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作に、6つ子が大人になった姿を描いたTVアニメ「おそ松さん」。 20歳を過ぎてもクズでニートで童貞。でもどこか憎めない松野家の6つ子が繰り広げる日常を描き、社会現象を巻き起こした。あれから5年-。 TVアニメ第2期、劇場版「えいがのおそ松さん」を経て、待望のTVアニメ第3期が2020年10月より放送決定!お馴染みの冴えない6つ子たちは、今作でも色々間違った方向に大暴れ!? そして、松野家に新たな変化も訪れる…?あの問題作が今、再び!


第1話 降板
あの“おそ松さん”が再び戻ってくる!! とっても優良な作品で、無害で、誰も傷つけることなく、登場人物はみんな性格が良く、教育番組としてもおススメできるパーフェクト・ジャパニメーション… これはあの“おそ松さん”なのか……?

第2話 お届け物
ある日、松野家に2体のAIロボットが届く。これからはAIと共存する時代と言い出すAIだが…。

第3話 「評価値」\「マジック天使 マジヘラ イッチー」
「評価値」双子のAIロボットのウメとシャケにはまったく洒落が通じない。なんとかしたいカラ松、チョロ松、トド松だが・・・!?\「マジック天使 マジヘラ イッチー」どこにでもいる女子中学生の一美。突然手に入れた魔法天使の力を使って…!?

第4話 「一松ラジオ」\「コンビ結成」\「松代の罠」
「一松ラジオ」ド深夜。おもむろにラジカセを取り出した一松が話し始める!?\「コンビ結成」いつもいがみ合っているトト子とにゃーが、まさかの展開に…!?\「松代の罠」小腹が空いた6つ子が深夜に勝負をかける!

第5話 「まぁな」\「帰り道」
「まぁな」物思いにふけっているトド松。その理由は近所のドラッグストアに・・・?\「帰り道」いつもとは違うスーツを着た6つ子。結婚式の帰り道で6つ子それぞれ思うことは・・・。

第6話 「客引き」\「最適化」\「マッサージ」
「客引き」イヤミからの誘惑にサラリーマンのおそ松とカラ松は・・・。\「最適化」一松に好かれようと双子のAIロボットは懸命に奮闘するが・・・。\「マッサージ」おそ松は十四松にマッサージをお願いするのだが・・・。

第7話 「こぼれ話集3」・美容室・立っち・夜道・松造の仕事・ボイス機能・十四松知事
短い話をいろいろ詰め込んだ「こぼれ話集」。

第8話 「南へ」\「高尾山」
「南へ」デカパンとダヨーンのコンビが復活。舞台は南へ・・・。\「高尾山」高尾山へ行く6つ子の波乱万丈珍道中。

第9話 「シェー」\「衣装」\「家事をやろう」
「シェー」シェーの意味が分からない双子のAIロボットは・・・。\「衣装」衣装をめぐってトト子とにゃーは口論となり・・・!\「家事をやろう」松代を怒らせてしまった6つ子。機嫌を取るために家事をするのだが・・・!?

第10話 「ZANSU」\「人狼」
「ZANSU」巨大アスレチックの大会「ZANSU」にイヤミが挑戦。そこに登場したのはまさかのあのキャラクター!?\「人狼」バスローブ姿のカラ松が狼に襲われた!そんな事件にまさかのあの名探偵が復活!?

第11話 「やれよ」\「ピザ」
「やれよ」ようやく「シェー」を理解したと思った双子のAIロボットだったが・・・。\「ピザ」頼みもしない宅配ピザのチラシを見ていた6つ子たちはなぜか大いに悩んでいた!?

第12話 AI
ある日、突然双子のAIロボットが姿を消す。6つ子に迫る選択。衝撃のクライマックスがここに・・・!

第13話 あけおめ松さん
なにもせず、だらだらとお正月を過ごしたい人の最高の暇つぶし集!?

第14話 「ワカサギ釣り」\「死闘」\「キラキラ ファントム ストリーム」
「ワカサギ釣り」ワカサギ釣りに来ていた6つ子であったが、魚が釣れる度に不思議な出来事が…!?\「死闘」多くの雪が積もっていたある日、おそ松の背中に雪玉が当たる。すべてはそこから始まったのだ…!\「キラキラ ファントム ストリーム」チョロ松はある日、何かやることを見つけてキラキラしている人を見て、自分も何かやることを見つけてキラキラしなきゃいけないという圧力に押し流されていた。

第15話 「コスプレ松」・しょうがない警察・てやんでぇいメイド・ノーチャンス裁判・蚊転生・おじさん・オレオレバーテンダー・謎の多い料理店
さまざまな職業になった6つ子たちのコント集。

第16話 「実コップ」\「ナンマイダー来襲」
「実コップ」近未来犯罪都市、アカツカシティ。この都市である労働改革が水面下で進められ、オフィスの平和は奪われようとしていた。そんなある日、命令だけに忠実に従うロボ社員、実コップの開発に成功した。\「ナンマイダー来襲」ある日の松野家。宇宙人のナンマイダーたちは6つ子に姿を変えて紛れ込んでいた。果たして松野家の運命、そして世界の運命は…!?

第17話 「オムスビの新ネタ1」\「芋煮」
「オムスビの新ネタ1」一松とトド松にネタを見てほしいとお願いをするオムスビだったが…。\「芋煮」芋煮、それは大の大人が味の最高峰を目指す究極の食べ物だった。そして今まさに「芋煮グランプリ」の幕が切って落とされるのだった!!

第18話 やめておけ
最近おそ松のことが気になっている橋本にゃー。それを聞いたトト子は急遽、他の6つ子を招集するのだが…!?

第19話 「解散の危機」\「すもう部屋」\「犬」
「解散の危機」A1グランプリの予選が始まるのに、ネタが全然思い浮かばないオムスビ。お互いイライラも募りだして…。\「すもう部屋」相撲部屋「松部屋」に入ってきた新人力士のトド松。一人前の相撲取りにするべく、兄弟子たちは悪戦苦闘するが、トド松は…!?\「犬」野良犬ワン太と楽しく遊んでいる十四松。

第20話 「チョロ松記念館」\「耳かき」\「柿」
「チョロ松記念館」チョロ松のすべてが一堂に会する記念館。そんな記念館になぜかトド松がいて…!!\「耳かき」耳かきをしてほしいとおそ松にお願いするカラ松だが…。\「柿」病に伏していたハタ坊は、毎日病室の窓から柿の実が木から落ちるのを見ていたのだった…。©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

第21話 「いいのかな」「楽屋」「トトデレラ」
「いいのかな」イートインにいるチョロ松と一松。果たしていつまで居座り続けられるのだろうか…。/「楽屋」お笑いライブの出番を終えたオムスビ。ネタ直しを楽屋でやることにしたのだが…。/「トトデレラ」むかしむかし、ある国に本音しか言えないとても正直者のトトデレラがいた。そんな彼女はいつも…。

第22話 「拾った」「やりたい刑事」「かくれんぼ」
「拾った」100円を拾った十四松。彼はこの後、重大な決断をする…!?/「やりたい刑事」慌ただしいとある警察署に2人の名物刑事がいた。その名はオソとジューシ。彼らは今日も危険な事件をいろんな角度から追うのだった!!/「かくれんぼ」異様な緊張感の中、おそ松は急に「かくれんぼしよう」と言いだして…!?

第23話 「契約更改」「買い出し」「友」
「契約更改」「おそ松さん」の主力たちが、来シーズンに向けて製作委員会との契約更改に臨むのだが、今シーズンの活躍の評価に6つ子たちは…。/「買い出し」新しい服を買いに服屋に向かう6つ子。いったいどんな新作衣装を買うのだろうか…!?/「友」卒業式のシーズン。チョロ松は一本の大きな桜の木の下にいた…。

第24話 「帰ってきた新おそ松」「A-1グランプリ」
「帰ってきた新おそ松」第3期の1話目で葬り去られた新おそ松が復活。壮大な復讐のあとに残るものとは…!?/「A-1グランプリ」人工知能たちのあくなき挑戦「A-1グランプリ」。その決勝の舞台がついにスタート!ファイナリストにはオムスビの姿もあって…。

第25話 ひま
パジャマ姿の6つ子。最終回なのにすることがない。とりあえず着替えて外に出かけるのだが・・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

87.8 7 記憶で笑いなアニメランキング7位
鋼の錬金術師(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1573)
10599人が棚に入れました
舞台は錬金術が科学として発達した世界にある軍事国家「アメストリス」。
幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くしたエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術において最大の禁忌、人体錬成を行ったが、失敗し、兄・エドワード(エド)は左脚、唯一の家族である弟・アルフォンス(アル)は全身を失ってしまう。
エドは自身の右腕を代価として、アルの魂をかろうじて鎧に定着させたが、自分達の愚かさに気づく。その後エドは自ら失った右腕と左脚にオートメイル(機械鎧)を装着し、一時的に手足を取り戻す。
12歳となったエドは、国家錬金術師となり二つ名・「鋼」を授けられ、アルと共に元の体に戻る為、絶大な力をもつ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。人ならざる人・ホムンクルスや、傷の男・スカーなど、迫りくる数多くの敵や苦難を乗り越え、エドとアルは本当の体を取り戻す事が出来るのか…。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、麻生美代子、豊口めぐみ、置鮎龍太郎、大川透、根谷美智子、内海賢二、藤原啓治、松本保典、志村知幸、白鳥哲、室園丈裕、永井誠、柴田秀勝、佐藤ゆうこ、高戸靖広、山口眞弓、三石琴乃、こおろぎさとみ、鷹森淑乃
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

名作に認定します!

「鋼の錬金術師」荒川 弘先生の大ヒット漫画を原作としたダークファンタジー
全51話

「鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST」は原作(漫画)を忠実に描いている作品ですが、本作は原作が完結していない時期に制作されたオリジナルストーリーです。
世界観の設定に差がありますが、その差を良し悪しと評価するより、原作をベースとしたストーリーの錬成ぶりを堪能して下さい。基本設定を超越する展開もあり原作とはまた違う見応えがあります。

別々の作品という認識で良いと思います。どちらを先に視聴しても問題はありません。しかしどちらを視聴するのか悩んでいる人がいるというなら私は迷わず、こちらではない荒川弘の原作「鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST」をお勧めします。

(ストーリー)
大陸歴1910年2月 リゼンブール村
兄11歳、弟10歳

それは幼い兄弟に起こった悲劇…母親を生き返らせようと行った「人体錬成」その行為は絶対に触れてはいけない禁忌でした。
その代償は大きく、兄のエドワード・エルリックは左足を失い弟のアルフォンス・エルリックは体の全てを失ってしまう。エドは自分の右腕を代償に弟の魂を錬成、近くにあった鎧に弟の魂を宿します。

人体錬成によって罪と罰を背負いながら、それでも失った身体を取り戻す旅にでます。その過程で出会い、別れを経験し成長していきます。

それぞれのキャラクターは芯が通っていて魅力に溢れています。
・エドワード・エルリック
表情豊かで感受性が強く、少年らしい屈託のない笑顔が印象的ですが、大人の強さを持ち、運命を背負い強い信念の元、前に進みます。記憶に残った名言の一つ{netabare} 「立って歩け、前へ進め、あんたには立派な足がついてるじゃないか」自分たちと同じ過ちを繰り返して欲しくない。そんな気持ちも込められている励ましの言葉でした。 {/netabare}

・アルフォンス・エルリック
エドの弟。鎧に魂を宿した少年。とてもやさしい心を持つ。兄と固い絆で結ばれている。いつもお互いを思っている姿が素敵です。

・ロイ・マスタング
国家錬金術師にして軍の大佐。最高権力の座を狙い目的のためにありとあらゆる手をつくす頭脳派。{netabare}親友のヒューズは強い正義感を持ち想いを託し殉職した。マスタングの涙「いや、雨だよ…」決して忘れないでしょう…{/netabare}
{netabare}
陰謀と裏切りが渦巻いた世界で、過酷な運命に翻弄されながら、前向きな姿勢を失わず、兄弟は運命に立ち向かっていきます。自然と人間との関係性や生命の存在意義を知り、過去の過ちと向き合い成長していきます。{/netabare}
良きバランスで様々な魅力が錬成され初めから終わりまで全く飽きることなく観れました。本当に素晴らしい作品です。
迷いなく「お気に入りの棚」作品です。

君の手で切り裂いて
遠い日の記憶を
悲しみの息の根を止めてくれよ
さあ 愛に焦がれた胸を貫け…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 86

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悪くない

むしろ面白かった、コミカルな部分もあるけど全般を通してシリアル
失った体を取り戻す兄弟の物語
モブキャラだった人が後から重要人になってきたり
登場人物全てを気にかけて見ることは難しいけど
全ては賢者の石に繋がっていく事になります

ヒューズ中佐事件からグッと面白くなってきます

オリジナルラストみたいだけど、見ごたえのある51話でした

私の想像したラスボスとは違っていたので
これからFAを見たいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作準拠の前半は面白かったのですが、後半オリジナル展開は・・・かなり微妙

2003年、2009年と二度もアニメ化された2000年代を代表する人気作品。

このうち、原作マンガ連載のまだ序盤で制作が始まったために後半からオリジナル展開となった旧作(2003年版)は、TV放送(全51話)のあと、続編となる劇場版『シャンバラを征く者』が2005年に公開され、興行収入12.2億円の大ヒットとなった。

また、原作マンガ終盤に制作が始まり、原作と同時ENDとなった新作(2009年版)は、TV放送(全64話)のあと、やはり劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(但し続編ではなくTV放送分の途中でのサイド・ストーリー)が2011年に公開され興行収入6.5億円のヒットとなった。

・・・という事前情報に惹かれて、本サイトでも評判の良い本作について、TV放送分(旧・新)+劇場版2本を一気観してみました。


◆シリーズ別評価

旧作(2003年版)          ☆ 良 3.6 (72点相当)
劇場版『シャンバラを征く者』  ☆ 良 3.8 (76点相当)
新作(2009年版)         ★ 優 4.0 (80点相当)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』  ☆ 良 3.5 (70点相当)
----------------------------------------------
総合              ☆ 良 3.8 (76点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 鋼の錬金術師 (2003年10月-2004年10月) ===========

{netabare}- - - - - - OP「メリッサ」、ED「消せない罪」 - - - - - -

第1話 太陽に挑む者 ★ リオールの町(レト神教団)、賢者の石、人体練成の咎(とが)
第2話 禁忌の身体 ★ 続き、7つの大罪(ラスト(色欲)、グラトニー(暴食)、エンヴィー(嫉妬))登場
第3話 おかあさん…… ★ リゼンブール村、母の死・人体練成失敗・修行・旅立ち
第4話 愛の錬成 ☆ マジハールの魂の定着実験
第5話 疾走!機械鎧(オートメイル) ☆ セントラル行き列車ジャック事件
第6話 国家錬金術師資格試験 ☆ 綴命(ていめい)の錬金術師ショウ・タッカー、大総統登場
第7話 合成獣(キメラ)が哭く夜 ★★ タッカー(続き)、スカー登場、※胸糞悪い展開にビックリ
第8話 賢者の石 ☆ 切り裂き魔バリー事件(ウィンリー誘拐)、“鋼の錬金術師”誕生
第9話 軍の狗(いぬ)の銀時計 ☆ ユースウェル炭鉱(東端の町)、ヨキ中尉登場、※話が都合良過ぎで× 
第10話 怪盗サイレーン ☆ 観光地アクロイア(謎の女クララの話)
第11話 砂礫の大地(前編) ☆ 金産地ゼノタイム(偽エド兄弟に遭う話)
第12話 砂礫の大地(後編) ☆ 続き、偽者の賢者の石
第13話 焔 vs 鋼 ☆ 国家錬金術更新査定(マスタング中佐vs.エド)、イシュヴァール殲滅戦の記憶

- - OP「READY STEADY GO」、ED「扉の向こうへ」 - -

第14話 破壊の右手 ★ 結晶の錬金術師(マルコー)、スカー来襲、鉄血の錬金術師バスク・グラン准将敗死
第15話 イシュヴァール虐殺 ★ 13年前のアメストリス軍の蛮行、対スカー戦
第16話 失われたもの ☆ セントラルへの鉄道移動中の挿話
第17話 家族の待つ家 ★ 故郷リゼンブール村への立ち寄り、機械鎧の修理、※日常回
第18話 マルコー・ノート ★ スカーvs.ラスト&ブラットニー、 ※賢者の石の正体が胸糞悪い
第19話 真実の奥の奥 ☆ 第五研究所潜入、エドvs.№48(スライサー)、アルvs.№66(バリー)
第20話 守護者の魂 ★ 続き、バリーの言葉に動揺するアル

<----- 第20話までほぼ原作どおり、第21話以降はオリジナル展開 ---->

第21話 紅い輝き ★★ グリード(強欲)登場、紅蓮の錬金術師(キンブリー)登場、タッカー再登場、※かなり胸糞悪い展開
第22話 造られた人間 ★ ウィンディ来訪、アルのわだかまり 
第23話 鋼のこころ ☆ 
第24話 思い出の定着 ★ 兄弟の絆確認
第25話 別れの儀式 ★ スロウス(怠惰)登場、ヒューズ中佐殉職

- - - - - - - OP「UNDO」、ED「Motherland」 - - - - - -

第26話 彼女の理由 ☆ イズミ(エド&アルの師匠)登場、ラッシュバレー(機械鎧の町)
第27話 せんせい ☆ イズミ師匠との修行
第28話 一は全、全は一 ☆ 続き
第29話 汚れなき子ども ☆ 謎の少年(ラース)
第30話 南方司令部襲撃 ★ イズミ大活躍
第31話 罪 ★ ホムンクルスの真実、※意外な内容で面白いが、ストーリー自体は粗雑×
第32話 深い森のダンテ ☆ イズミの師匠ダンテに会いに行く話 
第33話 囚われたアル ☆ Devil's Nestの戦い 
第34話 強欲の理論 ★ グリード消滅
第35話 愚者の再会 ★ ラストの医師ルジョンとのエピソード ※これまでとかけ離れた回
第36話 我が内なる科人(トガビト) ☆ イシュヴァール人難民の話
第37話 焔の錬金術師/戦う少尉さん/第十三倉庫の怪 ☆ マスタング大佐の部下の話
第38話 川の流れに ☆ ジュリア・ダグラス(スロウス)の正体を探る話
第39話 東方内戦 ☆ リオールの町へ、ロゼ再登場
第40話 傷痕 ☆ スカーの過去
第41話 聖母 ★ 大総統の正体(プライド(傲慢))、スロウス練成の秘密

- - - - - - - - OP「リライト」、ED「I Will」 - - - - - - - -

第42話 彼の名を知らず ☆ キンブリー死亡、アル「賢者の石」化、スカー死亡
第43話 野良犬は逃げ出した ☆ ホーエンハイム登場、エリック兄弟追跡
第44話 光のホーエンハイム ☆ ライラの正体
第45話 心を劣化させるもの ☆ ライラの目的
第46話 人体錬成 ☆ 
第47話 ホムンクルス封印 × ラストの封印、※いろいろと話が唐突過ぎる
第48話 さようなら ☆ スロウスの封印
第49話 扉の向こうへ × セントラルの滅びた町、門の向こう側の世界、※この回も展開が唐突過ぎる
第50話 死 ☆ 
第51話 ミュンヘン1921 × ストーリーの整合性がいろいろとダメ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)16、☆(並回)30、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6


========== 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (2005年7月) =========

{netabare}全1話 ☆ 「門」の向こう側の世界の1923年のミュンヘンでの出来事 評価3.8{/netabare}


◆総評

上記のとおり、第20話までは原作に準拠した展開で、その後は次第にオリジナル度が上がっていき、第29話以降は完全にオリジナルな展開になっていきます。

個人的な感想としては、折り返し地点の第25話が面白さのピークで、それ以降はストーリーが散漫になってしまい、作品テーマを確り打ち出せないまま(※ここが2009年版と個人的評価が分かれた理由)、強引に終盤をまとめてしまった印象が強く残りました。

ただ、TV放送分の後日譚となる劇場版({netabare}1923年にミュンヘンで起きたビヤホール一揆を扱っている{/netabare})は、私が西洋史が凄く好きなこともあって、これはこれで観て良かった作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

76.8 8 記憶で笑いなアニメランキング8位
貧乏神が!(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1407)
7492人が棚に入れました
才色兼備だがタカビーで自分勝手な超絶ラッキーガールの市子と、その彼女に取り憑いた脱力系の貧乏神・紅葉。幸か不幸はふたりは出会ってしまった!! 愛も友情も信じない孤独な女子高生の市子は、様々な出会いを経て“本当の幸福”をゲットできるのか――?

声優・キャラクター
花澤香菜、内山夕実、内山昂輝、戸松遥、下野紘、川原慶久
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ただのハイテンションパロディーアニメと思いきや、ちょっと深イイ話じゃないの!

原作未読です。

主人公の市子(いちこ)は、超が付くラッキーガールなうえに、周囲から幸福エナジーを吸い取ってしまうという特異体質の持ち主だった。
そのままでは周囲の人がどんどん不幸になってしまう。
そこに貧乏神の紅葉(もみじ)が現れる。
市子からあり余る幸福エナジーを奪い、あるべき所へ返すのが彼女の目的。
そして、それに対抗する市子。
このふたりが、周囲の人を巻き込んで織りなすハイテンションコメディーです。


見ていて元気になれました。

とにかくテンションが高く、躍動感がいっぱいです。
キャラクターも個性がたっぷりです。
{netabare}
嵐丸(らんまる)の個性が半端じゃない!
明らかにジョジョの某キャラをイメージした姿ですが、本当に素直でいい子。
嵐丸がいなかったら、ストーリーが進まないと言っても過言じゃないですね!
{/netabare}

いたるところにパロディが使われているのもポイント。
パロディの選択は有名がほとんどなので、アニメ初心者の私でも十分理解できました。
ブ○ックジャック、ドラ○もんやド○ゴンボール……まだまだたくさんあります。

アニメに限らず、映画やテレビ番組のネタも出てきます。
嵐のようなギャグと数々のパロディ、あまりの勢いの良さに、あっという間に1話が終わります。

OPテーマ「Make My Day!」も、勢いがあって耳に残る印象的な曲でした。
しかも、男性が歌っていると聞いて驚きです!


しかし、ただ勢いがいいだけのギャグアニメではありません。

「もし、周りの人間の幸せを奪い取ることができたなら、本当に幸せになれるのか?」

そんなテーマがこめられています。


ちょっと、人口100人の村を想像してみてください。
村の外との出入りはできないとします。

あなたは、その村の大地主です。
食べるものも住むところも遊ぶものも、すでに一生分持っています。
したがって、お金を使う必要はありません。

しかし、あなたは地主。
土地代として、村の住人からお金を巻き上げていきます。
……そうするとどうなるか?

最終的には、村の全財産を持っているあなたひとりが残りますよね。
しかし、あなたはお金を使わなくても生きていけます。

この場合、誰かがあなたにムリヤリにでもお金を使わせなければ、あなたひとりを残して村は滅びてしまいます。
そして、村が滅びれば、お金は全く無意味なものに変わります。

お金の総量が一定なら使うからこそ価値がある。

同様に、幸せの総量が一定だと考えれば与えるからこそ価値がある。
そのために遣わされたのが貧乏神の紅葉と考えれば、彼女のとる行動に納得がいくと思います。


肩の力を抜いて笑える作品なのですが、設定が面白いです。
じっくり見れば、深い考察ができそうな作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 69
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

<最終話まで視聴完了> きっとパロディに頼らなくとも面白い物語にできた 

<最終話まで観ての感想>

拾いきれないほどのパロディ満載で素直に大笑いして観ていた。
最初のうちはそのハイテンションぶりに、ついていけるか不安だったけれど
感動できるエピもあったりで、どんどん惹き込まれた。

観終えてみると、笑った後のすっきり感はあるものの、
何かが足りないような気もして。
それはもしかしたら、パロディに笑いを頼りすぎてしまって
本題の物語が少々薄くなってしまってたからなのかもしれない。
でも、市子と紅葉の距離感というか向き合い方は、2人きりのときより
嵐丸が入った3人でのほうがより色濃いものとなり
おもしろいと思ったし、他の貧乏神仲間もキャラが濃くて楽しかった。

で、個人的にはやはり、紅葉のほうが好みかなw

{netabare}
エンディング中の映像で、その後の彼らが描かれ
執事だったおじさまが噴水のように泣いている姿が
この作品のテーマとしてすべてを物語っていた気がする。
{/netabare}

-----------------------------------------

<9話の感想>

テニプリ、エースをねらえ、ジャイアントロボ、ベルばら、
ワンピースのルフィにそれから・・まだまだあったぞw
あのゴリラはFateのバーサーカーを匂わしてたりもするし
試合中も、もうパロディ満載。
どんどんやっちゃって~と遠巻きに大笑い。
2部では料理対決。ジャッジは紅葉の働き振りを監視するよう
仰せつかった黒百合という貧乏神。
ストーリー展開としては特に進展がなかったけれど
相変わらずの面白さだった。
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<8話の感想>

トラウマは少なからず誰にでもあることかもしれない。
でも、それを人に言えてしまう人と、言えない人がいる。
前者は比較的もう立ち直れていて、心もオープン。
後者はまだ引きずっていて、心に鍵をかけている。
傍から観ている印象とはまるで違う過去や傷痕を持つ人の
その印象と中身のギャップが大きいほど、傷も大きいということ。

今回はそんな市子を全面的に受け入れ守ろうとする嵐丸の友情が
とても清々しくて良かったし、2人ともに共感する部分があって泣けた。

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<7話までの感想>

いろんなアイテムのおかげで市子が幼少化したり、
同級生が助かったり。
相変わらずのハイテンションでバカバカしくも面白い展開の中
時々ほろっとさせられてしまう。
気楽に、心全開で観てるからなおさら敏感になるのかも。
登場人物もだいぶ揃ってきたようで・・
今後どう展開していくのか、原作も知らないからまったく読めてません~
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<4話までの感想> 幸福エナジーと性格は無関係

視聴を始めたばかりなので☆評価は触らずに未定。

天が2物も3物も与えたのだとしか思えないような人物って確かにいる。
だけど本当にそうだろうか?外見も良く教養もあり、品性も高く
会話上手な人がもし、本性を表した性格は最悪で腹黒かったら。
むしろそのほうが真実味があって、人間らしいと思う人も多いかも。
人間というものの愚かさと憎めなさはそこにあるような気もする。
人類のすべてが幸福ならそれが一番なのだろうけれど
幸福感や不幸感というものは、あまりに個人の価値の差があって
一概に推し量れるものではない。

そんな想いを踏まえた上で、このアニメ作品を視聴してみると
なかなか興味深くて面白い。

幸運で恵まれすぎている桜市子という高校生のもとへ、
世間の幸福エナジーバランスを乱す彼女を普通の人間にするために
貧乏神界からやってきた貧乏神・紅葉が出会ったことにより
さまざまな騒動が巻き起こされる物語のようなのだが、
ただそれだけの単純なものではなさそう。

貧乏神も仕事という視点から外れ、自分自身の目で市子の日常を
見てみたとき、きっと何らかの心変わりがあるはずだし
厄介者扱いしていた貧乏神・紅葉の何らかを知ることで、市子の心にも
おそらく何かが生じていくはずだ。
だって、幸福エナジーを吸い取れば世間の幸福が均等になるなんて道理、
実際はそれもまた、偏見のひとつに過ぎないからね。

隣の芝生は青い・・・傍から見てすごく幸せそうに見える人、家族、カップル。
でも内情はすごく冷え切ったものがあったり、計算があったり、
真相は本人たちでさえわからない部分があるほどなのだ。
逆に、自分は不幸だと思い込んでいる人も、実際は日々色々なところで
誰かに助けられていたり、命すら救われていることがあるわけで、
そのことに気づけているかどうか、で大きく価値が変わるしね。

そういう意味で、市子の周囲のいろいろな人間たちが登場し、
人生の裏表、悲喜こもごもを今後見せてくれつつ、
ほんとうの幸せとはどういうものなのか、
ほんとうの貧乏というもはどういうことを指すのか、
面白いギャグを投入しながら解き明かしてくれたらいいなぁと期待している。

ただ、今のところ観た限りでは、市子の幸福エナジーが多いからといって
彼女の性格が悪いというわけではなく、お嬢様にありがちな言動はあるものの、
実はとても人情に厚い部分があったり、やさしさも垣間見えていて
今後も何か起きそうな予感・・っというのが好感触。

でも、もしかして1クールなのかな?そうなると描ききれるか心配だ。

ところでこの作品、けっこうわかりやすいパロディーが面白い。
アニメに限らず、人気のTV番組やCMだったり、さまざまだけど
じっくり思い出せば思い出すほど、意外に奥が深く描かれていて
ちょっと感心してしまう。

ちなみにキャラデザは、市子のかわいさよりも、
貧乏神のクールな顔立ちのほうが個人的には好み。
ただ、あの服装は・・・「ないわ。。」だけどね(笑)

ということで今後も視聴続行。毎回の感想は書かないつもりだけど、
自分が記憶しきれないこともあるので、何話かに一度まとめてみたいと思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 64

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

終始、笑い・楽しませてくれる作品でした♪♪

1話見た時から、これは面白いかもって感じてて結局最後まで見てしまいました(*´∀`*)

特に花澤さんがいきいきと声を演じていらしたので
それも面白いさをアップさせたかな??♪

物語は貧乏神の紅葉が、一際幸福エナジーを持ち、周りを不幸にしてしまう市子から幸福エナジーを集めるといった話なのですが、その趣旨を忘れた展開が多くて、しかもそれが笑えたりできるので、そこはジャンプ作品でした♪♪

あと、サブキャラが面白すぎてどうしようかと思いました(笑)

てか裏紅葉ちゃん凄く良かったですねヽ(^。^)ノ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
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