衝撃で予想外なTVアニメ動画ランキング 2

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61.7 1 衝撃で予想外なアニメランキング1位
BanG Dream! Ave Mujica(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (135)
107人が棚に入れました
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」 豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、 ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。 運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。 彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。 過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。
ネタバレ

出オチ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

はいっ駄作確定

<<9話完走>>
{netabare}
フンッ モーティスなんかを主人公と認めるわけないだろう

どうやら残り4話は「どうやって祥子をAve Mujicaの再起を図るようマインド・コントロールするか」の話になるようです。
でもそれって、バンド活動を通して救われた側が実践するからカタルシスが発生する(MyGO!!!!!がそう)のであって、特に思い入れの無かったメンバーが過半数を占めるバンドの錆びた刀がどうこう言ったところで「媚びてますね」としかならないんです。

はい、ここで人間関係を整理してみましょう。

祥子→睦を救うためにCRYCHICやりたい。Ave Mujicaをやると睦が壊れちゃうから私には無理。やる必要ないし。
睦→うおおおお睦ちゃんが死んじゃった!こうやって真似ればいいんだ!(インセクター)
海鈴→なんだろう、掛け持ちのバンド全部やめたんでAve Mujicaやらせてもらっていいですか?バンドは信じ合いたいからやりたいの!(野菜)
初華→祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ
にゃむ→お前のせいでオーディション落ちたし陰口叩かれるしYoutuberのモチベも消えたのに気持ち悪い演技してんじゃねぇけん!しばくぞ!

で、対するMyGO!!!!!の皆様。

愛音:か、勝手にどうぞ・・・
燈:祥子ちゃんがCRYCHICやりたがって睦ちゃんもやりたがってるのならまたやろう!
立希:なんだろう、睦の本心か調べてもらっていいですか?
そよ:なんだろう、祥子の本心か調べてもらっていいですか?
楽奈:しらね~

Ave Mujicaの話というよりAve Mujicaに翻弄されるCRYCHICとMyGO!!!!!の関係性を強調したストーリーメイク。7話のCRYCHIC復活とビジネス視座のthe first takeの越境性のためにAve Mujicaの掘り下げを一切断捨離した結果がこれ。モーティスと睦のやり取りも過剰。余分な脂肪をつけすぎてぶくぶく太って気づいたら他のメンバーを掘り下げる余裕が皆無。元鞘時代は睦からモーティスへと変貌した時期でも何とも思わず責任転嫁のみ、バンド解散後はそそくさと帰宅し立希につつかれるまで無感情。初華はもはや何してたかすら不明。いまさら祥ちゃんを返してって言われても知らんがな。sumimiの活動に不満があったぐらいしか匂わせてないだろ。でも、祐天寺にゃむだけは丁寧に描くよね、不思議だよね。

バンドを復活させるための一手?
もうクソ親父を元気づけるためぐらいしか理由づけなくないですか?
え、マジでそれやっちゃうの?
どうでもいいから祥子ぐらいにゃむを転落させてくんね?
{/netabare}

<<キャラクター紹介>>
{netabare}
●祥子
CRYCHICに謝罪していない事以外は特にやらかしてない人。
にゃむに翻弄されるもアドリブでその場その場を駆け抜け、睦の躁鬱もバンドのアイコニックとして確立する判断力の高さを見せ、モーティスに翻弄されても売れるのならと忍耐強さを見せるも最終的にこの二人に全てを崩壊させられ自分が嫌いになったある意味悲劇のヒロイン。
本気でもがいたり何かにしがみつこうとする意志すら脚本からケバブのように削られてるせいで、延々に曇らせられるも口を開けたまま話の顛末を防寒させられるある意味"傀儡"とも呼べるキャラ。主人公なんですよね?
Ave Mujica復活を打診されるも「もう解散したので・・・」と一蹴。
一蹴したのに初華はともかく大して思い入れもなく助け舟も出してくれなかったベースから信じ合いたいんですとか問題児にキメェ~と幼馴染を叩かれる始末。
絶賛CRYCHICで睦を救う予定。

●初華
祥子ちゃんしゅきしゅき。
Sumimiの活動に不満があれど相方が聖人なので6話時点でコンスタントに芸能活動を継続中。祥子ちゃんしゅきしゅきの側面ばかり描写されてるせいでバンドに対するアティチュードが全く見えない人。
ここから掘り下げがあるんだろうが、燈の後ろ姿から今にも泣きそうと感じ取ったキャラクターとはとても思えない。
2話連続映す価値なしだった彼女が遂にそっくりさんへと復活。
復活後はAve Mujicaの元衣装が廃棄予定だという事実にお涙ちょちょ切れたりCRYCHICでもない愛音に教えろとせがんだりプラネタリウム見に来ただけの燈と睦に「祥ちゃん取るんじゃねー!この馬鹿どもがぁ!」と霹靂一閃。
アベムジカしようよアベムジカしてしてアベムジカしなきゃアベムジカしなさいアベムジカするべきアベムジカしやがれ忘却忘却忘却

●海鈴
数多のバンドを兼任している実力者。
Ave Mujicaどころか睦の変貌にも思うところはなく、立希に「お前本当に人間か?」の含みで突かれると「何が言いたいんだよ」とキレる人。
数多のバンドの裏事情を眼にしたからこその無感情だとは思うが、崩壊寸前の迷子のバンドから「前の方が忘れられないようなので」と感じ取った彼女はどこに?泣きそうな燈よりモーティスの方がよっぽど違和感たっぷりでは。
・・・かと思いきや、「最初に活動していたバンドが和気藹々としていて右肩上がりで愛着があったのにライブをボイコットされて恥晒しにあった。仕切りすぎたのが原因だと考えられる。」「Ave Mujicaこそが愛着を持てる場所だと思っていたのに解散してしまって悲しい」「なので意地でも復活させます。モーティスにギター教えれば復活の火種になるでしょう」と8話から暗躍開始。挙げ句の果てには「掛け持ちのバンド全部やめたからAve Mujica復活して!信じ合いたいんです!」と供述。ウソこけ屁こけおならこけーっ!
絶賛信じようふたりだから愛しあえる中。

●睦
3話からのキーパーソン。
祥子を守るために「バンド楽しくない」と解散のトドメを刺したのかと思いきや「ギターヴォーカルの才能が無いから楽しくない」という逆張り展開を見せてくれた。祥子を守ったつもりが、実際は守っていなかった自分に絶望しモーティスに表人格を乗っ取られるも、楽奈の演奏で覚醒。前作1話からの登場キャラでありCRYCHICを紐解くキャラにも関わらず、実態は掘り下げが殆どされていない、ファッションサイコという記号的なキャラクターのまま話の半分を迎えている。
祥子を守りたいという意志で傀儡としての役目を果たしたモーティスは睦へと表人格を渡し、心の奥底へと消えていく。バンドの楽しさを思い出し、MyGO!!!!!時代の彼女へと復帰。ここから狂うことはないでしょう。
・・・と、思いきやモーティス復活。
睦は対面ごとに演じる人格を切り替える本物であったがギターとの遭遇で睦以外の人格は消滅、1話~3話のストレス回避のためにモーティスが顕現するも主導権を握りたいモーティスはAve Mujicaこそが唯一の生きる道だと確信し、最終的にはただ1人の人格として"自分のことを睦だと思い込んでるモーティス"として降臨。はい、そこ脚本の都合で睦が殺されたとか言わない。
絶賛モーティス メタルの流儀中。

●にゃむ
全ての元凶であり全ての戦犯。
そういう約束で加入した経緯もあるとはいえ、武道館公演で無断で仮面を剥がし睦の精神を崩壊させる、客が観たいものを優先させるためにリハですら演劇重視と我を通し、やらなかったらリーダーの祥子にブチギレ、その過程として覆面バンドではなくタレント志向の方向性にシフトせざるをえず、ギターの弾けないモーティスと対応を決めあぐねている祥子の姿を見てバンドを脱退すると鶴の一声をあげる見上げたプロ精神とお客様ファーストの姿勢。解散後は芸能界で活動を続ける字面だけなら某迷惑系Youtuberとあまり変わらないクズっぷり。方言シーンに某迷惑系Youtuberの画像を貼り付けるだけで一気に不快度が増すと思うよ。
マルチタレントの夢を目指し熊本から上京、Youtuberとしてもドラマーとしても俳優の卵としても研鑽を欠かさない努力家であり家族愛も充分、解散後も芸能界で活動しながらも睦の演技(実際は気絶)に嫉妬し、俳優のオファーを蹴りつつもバラエティ活動に重きを置きながら現在でも実力を高めている。海鈴の人格の変遷もいち早く見抜く慧眼っぷりだ。
その行動こそが"モーティス"への怖れであり、彼女の母親はいち早く出世欲とともに見抜き俳優のオーディションを回すも撤退した彼女を"逃げ"と見抜く。先手を打てば自分が取るはずだった俳優オーディションも他の同業者に取られてしまい後手後手となり後悔の嵐に翻弄されるのが現状だ。
他のレビュアーも語っているが、なぜコイツだけこんなに深く掘り下げて描写が丁寧なのか。こんだけ掘り下げる時間があるのなら活動期の睦や祥子の感情にフォーカスを当てられたのではないか。展開を俯瞰しても、どうも祐天寺にゃむの浅慮さが元凶である事実を祥子がバンドしか見ていないからに責任転嫁させようとする意図が見える。3話の仙台でのやり取りや睦とモーティスがにゃむに一切触れない違和感とか特にそう。誰も突っ込まないからサジェストに嫌いって出てくるようになったよ。
勝ち逃げはしなさそうだけど、メンバー5人の中でも優先度低めのキャラでありヘイトキャラであるにも関わらずリソースを割きすぎているのは擁護出来ない。
次回、革新の時。
{/netabare}

<<8話完走>>
{netabare}
マジでいい加減にしろよ。
ただでさえCRYCHIC復活とMyGO!!!!!との和解のためにAve Mujicaというバンドメンバーの掘り下げすら適当にやってきたんだから残り6話ぐらい必要最低限にスマートに描写しろよ。
海鈴のボンボン設定とか衝動買い設定とかモーティスの過剰なまでの演出込みの暴走とか睦との対話とか必要ねぇだろ。
んで、なんでにゃむだけ欠かさず丁寧に描ききってんだよ。おかしいだろ。

海鈴「CRYCHICは死んだんだ、いくら呼んでも帰っては来ないんだ、もうあの時間は終わって、モーティスさんもAve Mujicaと向き合う時なんだ」

まぁこんな台詞は劇中で一言も発してないのだが、これまでろくすっぽ心情すら描写されなかった海鈴の「右肩上がりのバンドだったはずが初ライブでボイコットされて恥晒しになった」という過去と「Ave Mujicaに愛着を持っていたけど解散してしまって悲しかった」という想いと「で、モーティスさんがギターを弾けるようになればAve Mujica復活出来るんですよね?」の目標が急に提示されても「いや、モーティスの変貌には知らんぷりだったしAve Mujicaの解散後はすぐ帰宅したのに何言うてんねん」と違和感だらけのスメルになるのは話の構成に難があるとしか思えない。

AパートはCRYCHICから今に至るまでに失われた時間をひたすら取り戻していく祥子と睦…かと思いきやモーティス復活!アンタ嫌い!お前嫌い!放送禁止モード発生!え、まだモーティス引っ張んの?

にゃむ「俳優への推薦は森みなみさんの手回しだったんですね!申し訳ないです!私、真面目にバラエティやっとるけん!コ◯ドットには負けん!」

モーティス「睦という存在は元々存在しない、本来は私という人格と数千の私で形成されてのに、ギターに出会ったせいで睦と私以外の人格は消えてしまった」
森みなみ「あの娘は生来の本物。小さい頃から多様な演技をする娘だった。あの娘を見てると自分が惨めに思えてしまう。」

「で、あの娘とバンドやってたのに何もかも逃げ出した貴方はこの業界向いてないんじゃない?」

はぁ・・・なんでにゃむだけこんなに描写が丁寧なのか・・・。

その反動なのか睦とモーティス、祥子、海鈴の描写が乱雑。睦はCRYCHICを祥子がやってくれるからモーティス消滅推進派、モーティスはAve Mujicaやらないと自分の居場所が無くなるからCRYCHICを解散させたい元鞘復権派、祥子は暫く休みたい人。字面だけなら分かりやすいのに読み手からすれば凄く分かりにくい攻め方で伝えてくるからドイヒー。
で、海鈴は「最初にやっていたバンドが和気藹々としていて右肩上がりだったのにライブをボイコットされて恥晒しにあった」「Ave Mujicaは私の母となってくれるバンドだ」と、これまで微塵も語られなかった彼女自身の想いが判明。最後はモーティスにギターを教えればAve Mujica復権するんじゃね?と百合展開で締め。

これ、本当にMyGO!!!!!と呼ばれる奇蹟の作品を描いた脚本の続編なのか?
あまりのレベルの落差にがっかり。
{/netabare}


<<7話感想>>
{netabare}
この回は素直に神回ということで。

良かった点。
CRYCHICの復活。居場所が無くても思い出の中でじっとしていた在りし日の記憶のフラッシュバック。あの頃が私の全てというメンバーの懐古にはFNAFシスロケの墓のシーンを思い出すぐらいには心に来る物がある。MyGO!!!!!7話の「なんで春日影をやったの!?」をAve Mujicaの「やるしかないでしょ」に重ねたのも素晴らしい。燈が人間になりたい歌を今でも覚えていた、祥子の台詞を受けて歌詞を改訂したこと、呪いの歌であった春日影が双方にとって祝福の詩へと変わったこと。

悪い点。
7話の評価だけでは作品の評価が覆らないぐらい今までがつまらなすぎた。そして7話がMyGO!!!!!の7話と重ねているのであれば9話、10話で特大ミサイルが投下されること。これを以て、最終的な評価をせざるをえない。
MyGO!!!!!とCRYCHICとの邂逅を前提に描いた今までの6話は悪い意味で"睦とモーティス"、"祥子の忘却"を描いた話であり、Ave Mujicaの話としてはかなり浅薄であること。祥子がバンド活動中に何を思慮していたか、初華がどういう思いで祥子に寄り添ったか、海鈴の元鞘への感情が断捨離され、にゃむ周りの描写と過剰なまでに身の詰まってない演出だけが盛られていて不快感しか生まれなかったこと。そして"モーティス"という物語の核をブラックボックス化してCRYCHIC復活のためのトリガーにしてしまったこと。

7話は確かに快哉を叫ぶほどの神回であったが、7話の祝砲を撃つためだけのこれまでのストーリーメイキングではシュタインズ・ゲート ゼロと変わりない評価になってしまう。

結局、モーティスが"どういう思想で睦を支配"し、"どういう意図で他人の言葉だけで喋って"いたのか、そもそもとして"過去も今も変わらず睦の思念に取り付いていた"理由というのも明かされないままの7話なので腑に落ちない部分もある。

冷静に見返しても、祥子が「睦と出会ったらまた壊れてしまう」も理由付けとしてはかなり弱く、CRYCHICを大切にしていたも睦だけ祥子と一緒なら・・・の側面が強めで感情移入出来ず、バンド壊してごめんの根本原因となるギター/ヴォーカルの才能無しも相まって「お?おぉん?」となってしまうのも、脚本から言わされてる感覚もあるので全体的に観たら話が破綻しているように思える。粗探しするな?いや、MyGO!!!!!って感情の細部に拘った群青劇で売ってきたんでしょ?というか、なんでモーティスは"祥子"には執拗に拘るのに"にゃむ"にはノータッチなんだ?お前の苦労をずっと見てきたポジションなら、アレを思い出すだけでバンシィ・ノルンの搭乗者みたいな顔になるはずだが・・・。

Bパートだけ見れば神回なのだが、全体的に話が破綻しているのは変わらず。次回に期待。
{/netabare}

<<6話感想>>
{netabare}
ドッピオの猿真似を延々と繰り返しながらMyGO!!!!!との邂逅を重ねていく前半。3日間、学校にもスタジオにも出向かなかった長崎そよはモーティスの下世話を繰り返していたのだが、そこからスタジオ外での奇行も引っくるめて「何か狂ってる」「祥子ちゃんは睦ちゃんを傷つけた」という極所をピックアップする意味の無い描写がひたすら繰り返される。裏を返せばモーティスという設定、二重人格という物語の核心をブラックボックス化し、ケレン味という言葉で包めてお送りするアブストラクトな作風。違和感しか覚えない。

というのも、MyGO!!!!!はケレン味やファンタスティックな二次元要素などなく各々の理念と信念でメンバーと衝突しあい10話の泣きながら演奏を楽しむ4人と心から楽しむ楽奈というフィナーレを迎えた。リアリズムがコンセプトのコンテンツとサイコティックがコンセプトのコンテンツでは噛み合いが悪い。ふるさと納税の返礼品で貰った地方の野菜料理にマキシマムスパイスをかけるようなもんである。

前半も後半も演出重視。とにかく演出重視。出てくる内容はこれまでのあらすじと祥子ちゃんが睦ちゃんとバンドを崩壊させただけ。事あるごとに僕のピアノってぼやきながら死ぬザフト兵かよ。その崩壊させたという言葉も、元を辿れば祐天寺にゃむが元凶なので違和感しかなく、睦がギターとヴォーカル両立出来ないからという葛藤も「いや、祥子が壊れそうだから」という言葉に繋がらないから違和感しかなく、祥子の言葉も「昔は喋ってたのに今はなんで喋らないし味方してくれないの」と全面同意なので同情の余地もなく。

「あんだけ睦が崩壊したりバンドが解散したのに何も思わねぇのおかしいだろ」と言われてキレる海鈴。まぁ崩壊したMyGO!!!!!から前の方が忘れられないと悟ったキャラではないわなw
隙あらばモーティスの演技に憎悪を顕にしてるだけのにゃむ。オルフェンズのイオクぐらいヘイト高いから出なくていいよ。このまま逃げ切り私が立役者ポジションか?だったら駄作よ。
特に何もせずにそのまま延々と曇っていくだけの祥子。とにかく曇らせとけばウケると思ってるのかね。因果応報でもなく最善を尽くしたのにそのままダラダラと堕ちていく主人公とか面白くないんだけど。
Ave Mujica復興のために睦を呼び覚ましたいけど演出過剰すぎて結局何がしたいのか分からないモーティス。祥子抜きでAve Mujicaをやりたいのか?理解したところで面白くなるかというと・・・これ書いてる時に設定眺めてたけどそんなこと無かったよ。

最終的に祥子が何故CRYCHICを脱退したのか、CRYCHICもAve Mujicaも睦も知らないと言った理由が判明。分かるってばよ展開でMyGO!!!!!が来るどー!で締めだが、MyGO!!!!!のクオリティの高さとAve Mujicaのクオリティの低さが顕になるばかり。何かを上げる時は他を下げちゃダメ?しょうがねぇだろ、MyGO!!!!!の続編なんだからさ。
これで話数半分なんだよな。次回予告だと海鈴壊れる予兆があるし、モーティスはまたキレてるし、本当何がしたいんすか?
{/netabare}

<<前回の感想>>
{netabare}
はぁ・・・
考えたくなかったけど、結局こうなるのね。

はい、ここまで話を巻いた理由が分かりました。
瀕死の祥子ちゃんにMyGO!!!!!が助けに来る、どこの界隈でも擦られ尽くしたテンプレートをそっくりそのまま中盤に持ち込むためです。
全ては祥子ちゃんの復活祭のための踏み台なのだと言わんばかりです。
そのMyGO!!!!!が初華との偶発的な遭遇もあったとはいえ、歌詞の中に収まりきらない燈の初期衝動的な行動によりバンドの理解度が深まり万事解決へと道しるべがたてられる味わい深い名作でしたが、こっちは他人任せ。
メンバーがバンドに対するスタンスとかアティチュードとか透明視されているとはいえ記号的なので全く味がない。

Aパートでは元鞘に戻ったメンバーの話。MyGO!!!!!で例えると10話冒頭。現実に戻らんとばかりに耐えられず実家に帰る祥子の話。
BパートはMyGO!!!!!のメンバーの話。海鈴を心配する立希、余りの変貌に流石に憂慮するそよりん、報連相足りとらんのに睦に何しとんねん地獄見せたるさかいのうと祥子の実家にする愛音と睦、あの頃の祥子つまり「幸せとは皆でバンドをやること」を思い出した燈がバンドをやろうという勇猛果敢さを見せて締め。やっぱMyGO!!!!!の魅力はすげぇよ。

で、某所のインタビューではCパートまで観ていただきたいけど金曜日は健康的に過ごしていただきたいと語っていたようなので、どんな衝撃展開が待ち受けているか心ぴょんぴょんにしながらその時を待っていました。モーティスがメディアで専横跋扈?もはや当てつけのように配信者界隈でも金字塔となったのか?若麦の憎悪はそれか?
で、実際のCパート。

ふぁ~~~~~wwwwwジョジョオマージュwwwww

どうやらこの作品はここから面白くなる事は無いようです。
インプレ、バズ、曇らせ、自サークルの商材を売ってほしいがために流行りのコンテンツに食いつき雲行きが怪しくなると端を切るイナゴに「どうや!?これの元ネタぐらい分かるやろ!?さっさとネタ絵を描いて布教せんかい!」とばかりに既視感とネタを提供するバズの伝導師へと変貌したようです。
実際に5話のラストでジョジョ(というよりパッショーネ24時)イラストは大量にTLに流れてくるし、前作なんて微塵も観たことなさそうな実況垢は食いつくし、曇らせ好きはバズ狙いに必死でその目論見は大輪の花を咲かせることに成功。
3話からデジャヴの寄せ集めが悪目立ちしていた訳だが、あたかもこれを狂った祥子と人でなしのメンバー達によるサイコアニメと呼ぶのは流石に無理あるんじゃあないか。淫夢とクッキー☆とエア本で義務教育を終えたオタクが作ったデッドプールみたいな薄ら寒さを感じる。

別にそれだけで面白みが無くなる訳ではないんです。

最後に言わせていただきたいのが新宿の某所での放送記念広告。
人通りが少ない場所ならまだしも人の往来が激しい某所での広告。
そしてその内容がトンデモナイネタバレを詰め込めるだけ詰め込んでること。
現在まで第五話が公開されていますが、そこに一切描写されていない内容、そしてこれからの顛末までの足踏みまでもが描写されています。何なら次回予告を観る限り6話にも該当するカットは無さそう。5話の最後がドッピオだったからってキング・クリムゾンせんでええねん。

これのせいで視聴意欲がもはや皆無に等しいです。
「あぁ、こういう結末ね?」というのが目に見えてます。
ジン・フリークスは「道草を楽しめ」と息子を励ましたが、こっちは道草を食うほどの味わいは今のところ無いです。
そしてネタバレを整理すると、祐天寺にゃむがここから凋落して猛省する展開はほぼほぼ無さそう。Mouthwashingの船長代理みたいに都合の良い幻覚を視ながら「俺が過ちを犯した!そうだろ!マジですまない!祥子!」とか無さそう。地元愛と身内愛と帰巣本能で何やかんや睦を超えるために戻って来るとかそういう感じじゃないかね?5話も努力してます描写が凄かったね。

このアニメには何も期待しないようにします。
ちなみに次回予告には初華が壊れるシーンが無かったので7,8話ぐらいで壊れちゃうんじゃないんですかね。
どうせ祥子に会えないから我妻由乃オマージュでもするんだろうけど。
{/netabare}

<<前回までの感想>> ※3話まで
{netabare}
結論から言うとつまんないっすね。
3話までにどれだけの視聴者から好奇心を鷲掴みにするか、という観点ならMyGO!!!!!は上手い具合に押し引き出来てたんですが、こっちはマジでそれが出来てないです。MyGO!!!!!の9話の濃度を2話~3話まででやってしまってるので今のうちに初華以外の話は昇華しておきたい含みも見えます。

で、その1話~3話も豊川祥子の苦難の連続やバンド内部のぶつかりあいというより祐天寺にゃむに翻弄されて被害に遭われるメンバーの方々のお話です。祥子の感情とかそれを憂う初華の腹づもりそっちのけでずっと祐天寺にゃむの浅慮な行動と炎上系じみた発言が続きます。尾を引くように3話ではメンバーと軋轢や演劇なのかバンドなのか、コンセプトをどうするかで揉めてます。全部コイツが元凶(マーセナス家)です。最大の被害者である睦がモーティスに喰われる下りまでが先行放映の内容だったらしいですが、全く解決してないのでここから数話ぐらいは「圧倒的カリスマと演技力を誇る英傑モーティス」と「それに嫉妬する祐天寺」の対立構造が展開されるんでしょう。まぁ、興味無いですね。こいつの行動「早期でバズりたい」以外の目的無いし。

似たようなポジションの立希は「凄い嫌な奴だな・・・」→「マジで嫌な奴だな・・・」→「CRYCHICでマジで何かあったんだろうな・・・」という3点バーストを3話までにしっかり決めてきたから後の重責混じりの行動も味があったんですが、こっちは他人を踏み台にする事しか考えてないので因果応報と猛省するんだろうね、ぐらいの感想です。ドンキの駄菓子コーナーにあるガムぐらいの味しかしないです。ドラムが折れるほど練習?演劇の特訓?再生数1万未満でコラボしか求められてないオワコンチャンネル?実は苦労してる?いや知らんがなw

それと「史上最狂のアニメ」とか「鬱ストーリー」とか市井の下馬評や広告では喧伝されてますが、全く鬱じゃないです。狂ってもないです。多分「魔法少女まどか☆マギカ」や「竜騎士07」みたいなサイコティックだったりケレン味を基調にしたかったんだと思います。3話の睦の人形を利用した演出なんかは「チャー研流行ってた頃のニコ動の雰囲気だ」と思いました。
なのであの頃のちょっとハードな作品を完走した事あるのであればMyGO!!!!!もAve Mujicaも余裕だと思います。まぁそういうファン層にマーケティングしてるんじゃないんだろうけど。

惹かれる物?
やっぱ雰囲気と曲が良いぐらいですかね?

祥子もメディアからは令和最大の転落ヒロインと売り込まれていますが、ここまでの流れをしっかり読み込むと報連相不足だったり取った択から始めた物語でもあるので割とギャップ差はあるかな。時代が時代なら「お前が始めた物語だろ」でコラでも作られたんじゃないんでしょうかね。

曲だけは飛び抜けて素晴らしいので、最後まで見るつもりです。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シンフォニー・オブ・デストラクション

バンドリ改めギスドリの真打、アヴェムジカ編。
ギスドリ1期のMYGO編見てないとイミフです。

ブシロもやっと商売が上手くなってきたなあ…とほっこり
爆死したD4DJのメンツがバンド組んだりとかで救済できませんかねえ

OP・ユーベルブラットOPに欲しかったのはこの厨二感、いいですねー
ED・同上。

リアルイベントビジネスのライバルはにじさんじやホロライブか。声優の卵を1年かけて育てたプロジェクトは全方位でクオリティが高く、ファン層を拡大していくのは間違いない。ほぼ素人に7弦ギターや5弦ベースを仕込む鬼畜のブシロード。しかしきちんとモノにしてるメンバーはさすが。

Gt.&Vo.ドロリス/三角初華
ギスドリの良心かと思えばただのヘタレ。相方は聖人。

Gt.モーティス/若葉睦
モーティスはただの邪魔者?彼女の救済はナシか

Ba.ティモリス/八幡海鈴
不動のメンタルってか大概なサイコパス、もしくは大人っていう表現なのか

Dr.アモーリス/祐天寺にゃむ
マジで社会性あるのこいつだけ、高1設定は完全に失敗

Key.オブリビオニス/豊川祥子
結局いつも誰かが拾ってくれる、やっと復活の兆し

07
え?モーティス終わり?まあ萌えアニメだしこれくらいでいいのか

1期の種まきがきちんとカタルシスになってていいのですが、やっぱMYGOが本気だすとエロゲみたいな痛々しさが厳しい。自分に酔いすぎ。初期の新海誠みたいなナルシズム。いやまあそれに酔えるのがアニメの良さですけどね、バンドリシリーズは本来ギャン泣きポルノではなかったので。長期シリーズだからこそのバリエーションでいいのですけど。

感情込み上げてるともりが全然まともに歌えてないの、実にいいですね。わざわざ別録までしてるのにそこをあえてキャラに言わせないし誰も触れない。楽器はともかくあそこで「おまえ歌えてないやん台無し」って流石ににゃむや海鈴でも言えないでしょう。こういうところがブシロアニメの良さ。いくらでもゲームで後付け補足できるからってのもあるだろうけど。

やっぱりどうみても上級国民サマのおままごとでしかないのだが、新海誠作品を観るようにピュアでイノセントなメルヘンマインドで観るべきでしょう。とくにMYGOはそうしないとあまりに痛々しすぎる。

海鈴にとってはムジカが参加バンドの最高位なので復活を望むのもまあそりゃそうでしょう。にゃむも同様に上昇志向ってだけでいい。

まだ7話でこれをやるなら、もう完全にさらなる絶望に突き落とす格好の前フリでしかない。しかし上げて落とす前フリにしては高度が高すぎてえらい角度になってしまった。祥子攻略完了、ラスボスは海鈴か、それとも…。

んでクライシックがなんと!!!!first take出演!!!!

いやーブシロさんビジネス上手くなったやん。アニメバンドをリアルイベントでやるのは真似されまくって独自性がなくなったイノベーションのジレンマ。アニメやゲームでバンドのバックストーリーを語れる利点を最大限に活かしたグレイトなアイデア。今は無きあの伝説のバンドがついに復活!をゼロイチでやれるマッチポンプ。アメージング!!!!これにはマジでやられた。これは誰も真似出来ないし、パクって二番煎じもシラけるだけで成立しない。んでリアルでも2バンド分で3バンド編成が可能。上手い、上手いなー。いやマジでD4DJのメンツもどうにか拾ってください。睦は7弦あってこそなのでMYGOやクライシックにはもったいない

アップの泣き顔だけ手描きなのはマジでなんなの、顔が幼すぎて萎える
そんなに豚をブヒブヒさせたいのか。まあマーケティングとしては正しいのかも

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【#1~#3先行上映会感想】初回から呑み込まれる

何かスゲーもんを見せつけられたなという感想が残りました。
公開初日、3話まで劇場鑑賞で観終えた夜、私は興奮して中々寝付けませんでした。
TV放送前でもあるので、極力ネタバレを回避しつつ、この整理できない私の感情も含めて言語化していきたいと思います。


こういう作品を観ると、つくづくエンタメ消費というのは残酷な趣味で、
ミュージシャンや声優まで含めた、広く芸能人というのは己が才能や、技術、プライバシーまで消費者に切り売りする、心身を削る過酷な職業なんだなと思い知らされます。

消費者は、私も含めて、芸能人自身が見せたくない物ほど見たいし、
やっちゃいけないことほど、やられると狂喜する。
芸能人はまさに国民の玩具、“お人形”なのです。
そして、お人形は飽きたら捨てられ、また次、次と消費者の欲求は留まるところを知りません。

その無限の欲望の坩堝(るつぼ)に身を投じる芸能人は、
自分のどこまでなら差し出しても自身を壊さずに済むか、
日々ギリギリの駆け引きを行っているのだと思います。

熟練した芸能人ならば、消費者との駆け引きも手慣れたものでしょうが、
経験不足の若手となると技術のみならず、自分の出し入れも未熟で、
時に自分の支柱となる致命的な部分まで差し出してしまい自壊してしまう。
近年、声優さんも含めて、若手芸能人の
精神疾患による活動休止などが相次いでいるのは、
仕事量のコントロールも含めた、自身と消費者との折り合いの問題も一因なのでは?と私は邪推します。

では、この心身を切り売りする芸能活動は残酷だから、
もう一切止めたほうが良いのかと言うと、そうでもなく。
消費者に何をどこまで差し出すかというギリギリの勝負の中でこそ、
覚醒する才能もあるわけで、捨て難い物があります。


何を長々と自説を垂れ流しているのかというと、
本作はAveMujicaバンドメンバーの本性を暴き出す内輪の“ギスドリ”仮面舞踏会(マスカレード)に留まらず、
作品を視聴し消費する我々が秘める残虐性をも指弾して来る危険物だと言うことです。

鑑賞中、私は、昔の映画だと『ブラック・スワン』、近年だと映画『エルヴィス』、
あとは秋元系のアイドルグループで私が唯一推していた欅坂46が、
平手一強の笑顔を見せないアイドルとして、暗黒方面に覚醒し、ぶっ壊れていく過程などを思い出しながら、
コイツはとんでもないアニメだなと放心していました。


AveMujicaを立ち上げたオブリビオニスこと豊川祥子(さきこ)も、
未熟な少女たちがプロとしてやっていく過酷さは重々承知しており、
プロデビュー後も芸能マネージャーなどの他人に管理を委ねず、
祥子がAveMujicaを自分自身の居場所として守り抜くためのリスクマネジメントも周到だったはずでした。

が、これも初回(※核心的ネタバレ){netabare} 成り上がりのため売名を急ぐ、にゃむ(アモーリス)により、ゴシップによるプライバシーの買い叩きから自分たちを守る防具でもあったマスクが剥がされ、{/netabare} あっけなく箍(たが)が外れ、
AveMujicaもまた祥子の手を離れ、消費者の熱狂の坩堝に呑み込まれていくのです。

前作『~MyGO!!!!!』は不穏な伏線をヒタヒタ張って中盤以降、起爆する感じだったので、
リスクを察知しながら徐々にガードを固めていく感じでしのげましたが。
『~AveMujica』は初回から崩壊のカウントダウンが始まる感じなので、それでは間に合いません。

視聴の際は、初回からガードを固めて行くことをオススメします。


呑み込まれるぞ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

57.7 2 衝撃で予想外なアニメランキング2位
グレンダイザーU(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (39)
79人が棚に入れました
砂漠に堕ちた男には、記憶がない。男は兜甲児に拾われ、大介と名付けられた。 夢のクリーンエネルギー光子力により成した財で、大富豪と正義の味方、2つの顔を持つ甲児は、どこか陰があるも非凡な才能を持つ大介に信頼を寄せて行く。 穏やかな日々が続くと思われていた中、未確認空中現象が世界中の大都市上空に出現する。 それは地球から遠く離れた星系より襲来したベガ星連合軍だった。 地球の兵器を遥かに凌駕するベガの前に蹂躙される人類。 プールの水を割って屹立する鉄の城マジンガーZ、地球最後の希望も異形の兵器円盤獣を前に苦戦を強いられる。 絶体絶命の中、砂塵を舞い上げ現れたのは、異星の魔神グレンダイザー。 乗っていたのは大介、彼は故郷フリード星を追われた王子デューク・フリードだったのだ―
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

8話 単純明快にするか大人向けにするかどっちかに寄せてほしかった。

1話 ロボット復権の難易度は相当高いのに、ロボットよりも女子の描写を頑張ってない?

{netabare} スーパーロボットものが廃れたのって、なぜでしょうね?敗戦のコンプレックスが無くなったからか、科学の進歩が信じられなくなったからか、宗教的なイメージとしての巨神像が茶番になったからか、強さにあこがれなくなったのか、実用性実現性が科学的に怪しくなったからか。

 有体に言えばガンダム…リアルロボット・敵が人間であること…という進化に対抗しえなかったのかもしれません。その後、ラーゼフォンやゼオライマーなどのエヴァ以降のスーパーロボットものが出てきましたが、後継者がいません。

 スーパーロボットが面白くない理由はやっぱり、ファンタジーを忘れて「リアル」に寄せようとしたからかな、と思います。スーパーロボットは存在それ自体にリアリティはまったくありません。スーパーロボットの魅力は巨大さ、必殺技、謎エネルギー、謎組織、少年の強さへのあこがれ、メカメカしさ…

 ところがアニメはそういう荒唐無稽な作品を許してくれません。少年がアニメを見る時代ではなくなってしまいました。「ブレイバーン」がやらかしてくれるかと思ったら、結局パロディの枠をでられませんでした。
 このジレンマをどう解決するのか?がロボットもの、特にスーパーロボットものが面白くなるかどうかでしょう。

特にガンダムのスタートを思い出せばわかりますが、リアルロボットは自己拡張です。もしかしたら自分もいつか強くなるかも…という部分が現実と地続きです。ところが、スーパーロボットはあこがれです。巨人大鵬卵焼きではないですが、美空ひばり、山口百恵、ピンクレディー、御三家などの「あこがれ」の延長線上にあるのが、スーパーロボットです。この差は大きいでしょう。スーパーロボットは視聴者の生活と感情移入という点で地続きではありません。

 そういうことを考えると多分リメイクするしかないでしょう。ですが本作、ちょっと無理にリアルよりにしすぎていないかが気になります。

 そしてちょっと気になったのが、ロボットをカッコ良く見せようとしているんでしょうか?むしろ女子の描写をがんばってませんか?私は嬉しいですけど、ちゃんとスーパーロボットを描こうとしていますか?{/netabare}


2話 スーパーロボットというよりヒューマンドラマ的にちょっと面白くなってきました。

{netabare} あれ?ちょっと面白い?映像も迫力があるし…1話はなんかゴチャゴチャしてよくわからんなあ、と思っていましたが…なるほどねえ。

 実はマジンガー、グレートまでは知っていたのですが、グレンダイザーはスーパーロボット大戦でしか知らないので旧作のストーリー知らないのですが、こんな重い話だったんですか?

 いわゆる「少年のあこがれ」としてのスーパーロボットから随分逸脱しているように思えますが…何となく人間ドラマとしてみると面白い…かもしれません。悪い奴が悪い…という面もありますが、それだけではない何かを感じます。
 まさかあのナイフが刺さる場所がそこだとは思いませんでした。見せちゃってるし。あれが映像として見せられるのは大したものです。

 都市の名前が中東ばっかりですね。見たい人が金を出したのだからそこは良いと思います。国会議事堂や東京タワーがメチャクチャにされて日本人が喜んでいる心理が共有できてうれしい限りです。

 さて、本当は2話で切るつもりでしたが、もうちょっと見たくなりました。1話も変な先入観を捨ててもう1回見ようかな…面白さが拾えていない気がしてきました。

 
1話を再視聴しました。

 なるほど…2話を見てから見ると1話の内容がスーッと入ってきますね。結構ちゃんと筋を追わないといけないタイプだったんですね。どうせなら初回1時間でやれば…は無理にしても、ちょっと構成で損したのかな?初回で敵方の人間が見えてこなかったからかもしれません。いや、私の見方が悪かったのでしょう。始めから集中してみれば面白さが拾えたかも。

 ちょっと期待できる気がしてきました。女子が可愛いし。{/netabare}


3話 ロボットの重量感と男キャラの作画に不満があります。

{netabare} いや、超ベガ砲があって味方無視が前提なら四の五の言わずぶっ放せばいいじゃんと、逐次投入が無駄なら量産型の武器じゃなくてグレンダイザーにどこまで近づけるかで兵器開発・生産すれば?そしてスクリュープレッシャー(クラッシャー?)パンチ、強すぎるだろう、と思わなくはないです…とは言いません。むしろ、そういうところはスーパーロボットものの表現を踏襲していただきたい。

 そっちじゃなくて、むしろCG故の重量感のなさが気になります。なかなかいいとは思うのですが、迫力は出ていたでしょうか?そして、旧作を見るとデュークフリードがかっこいいんですよね。なんであんなになよっとした少年にしたのでしょう?本作の人物の作画は女子の描写にはいいんですけど、男の描写があんまりなあ。

 もちろんOPEDの血沸き肉躍る感も旧作に負けています。これは旧作厨の視点かといえば、最近まで旧作見たことがなかった私が感じることです。また、公式ではないかもしれませんが、OPのMADCGでものすごく出来がいいのがありました。ちゃんと最近の技術でカッコよく描写できていました。

 グレンダイザー作ったの神様って…それは中東の宗教的には大丈夫なの?とちょっと思いました。

 ということでこの3話までで、キャラ説明・設定・世界観の説明が終わりました。本筋はこれからでしょう。4話5話が1つの正念場です。{/netabare}


4話 こういうエピソードもいいんですけど、やっぱり1度はグレンダイザーの活躍が見たい。

{netabare} うーん、4話ですがエピソードそのものは敢えてステレオタイプの展開にしたのでしょう。スーパーロボットものの1エピソードとして普通に見れました。突っ込みどころは山ほどありますが、それを列挙するのは野暮でしょう。ヒューマンドラマとしてやっと感情移入もできてきました。

 ただ、やっぱりスーパーロボットものである以上、1エピソードに1回はロボット出さないと。グレンダイザーが無敵すぎて物語にするのが難しいでしょうし、今回出してしまうと話が成立しないのはわかるんですけど、やっぱり満足度がなあ…{/netabare}


5話 すべてが中途半端で、スーパーロボットを見ている気になれない。

{netabare} グレンダイザーというフレームの中で現代的な作品に仕上げようとして、失敗したのかなあと思います。肝心の主人公ディユークフリードにちょっと乗れませんでした。

 1話1戦闘の原則も古くはありますが、それは毎話にカタルシスがあるということで、スーパーロボットの作劇としてはむしろ見習うべきフォーマットです。それなのに2話連続でグレンダイザーの活躍がないとはまったくいただけません。

 かと思えばマリマリという敵のUFOをマリアが奪うって…どういうセンスで話を進めているのかさっぱりわかりません。マリマリのデザインは良かったですけどね。

 せっかくのアラブマネーでのスーパーロボットリメイクなのであえて面白がって見てみようと思っても、ダメでした。面白さは話でなくても、断面図やすごいCGとかなんでも良かったんですけどね。すべてが中途半端で水準以下でした。{/netabare}


6話 バトルは良かった。話もまあまあでした。人物は動かしてほしい。

{netabare} 一旦中断しましたが、グレンダイザーの映像には興味があるのでチェック。後半のバトルシーンは良かったし、王女さま2人が登場して話も展開しましたね。
 ただ、これが4話くらいだったらなあ、と思わなくはないです。そしてやっぱりバトルシーンがないとなあ、あると華やかだなあと思いました。

 それとせっかくキャラデザが良いのだから、もっと動かしてほしい。金髪の子なんて立っているだけではないですか。首から上と手の演技だけでも動かせていれば同じドラマでも満足度が全然違ったと思います。

 中断のステータスでしたが、やっぱりチョロチョロと見そうなので、視聴継続中にしておきます。ただ、ストーリーは現状では決して面白いとはいいません。{/netabare}


8話 単純明快にするか大人向けにするかどっちかに寄せてほしかった。

 気になってチェックはしていたんですけど、やっぱり面白くないんですよね。デュークの過去と女性たちの思惑などの設定と流れは悪くない気もしましたが、もっと徹底的に大人のヒューマンドラマにするか、スーパーロボットものとして単純明快にするかの方が、私は見られた気がします。

 マリアのキャラデザは可愛かったですねえ。ですが、もうちょっとエフェクトとか工夫しないと、ノッペリしすぎて魅力が半減です。人物の作画が物足りなかったのも残念な理由でした。

 期待は最終話で、旧作の主題歌がかかることでしょうか。以前から知っていましたが、この作品のために旧作を再視聴したら、ものすごいカッコ良かったです。

 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ミステリー・ヒストリー

レジェンド作家永井豪作品のリブート。
未だフランスでは根強い人気のマジンガーシリーズ第三弾。

豪華な布陣で贈るさいきょうのロボアニメ。

監督・ガンダムSEED
シリ構・コードギアス
キャラデザ・エヴァンゲリオン
メカデザ・AC4A
音楽・ガオガイガー

OP・GRAY
なぜ?謎。フランスで人気なの?スタッフか本人らがファンなのか。

ED・BANDーMAID
もうベテラン枠か。ワールドツアー多数で海外でも高く評価されてる実力派。
しかしこの曲はなんか微妙。

01
偉大な原作があるのでまっとうなロボアニメを期待

流石にリアタイではないしまともに観たこともないので楽しみな一作。ロボットアニメはおもちゃの販促企画でしかなかったが、スポンサーの横槍ゴリ押しケミストリーによるミラクルで図らずもエポックなタイトルになったのはガンダム同様。ガンダムも富野さんの独裁体制ならザクオンリーになってたのでヒットしなかったはず。監督の裁量が強すぎるとシンエヴァみたいな私小説になってしまうのでバランスが大事。

熱血バカ主人公ではない憂いを帯びた大人っぽい主人公。兵士の身内劇だけではない女性キャラ多めの多様な相関関係。当時流行りのUFOを取り入れた多彩な兵装。正義の反対は別の正義みたいな勧善懲悪ではない人間ドラマ。などなど当時はかなり斬新だったらしい。しかし今ではパクられまくっててそのままやってもベタベタなテンプレにしか見えないでしょう。

OP映像のコンテがいかにも昭和アニメで笑った。シルバー向けの配慮なのか。ラストカットのコテコテさが潔くてカッコいい。しかしキャラの作画にコスト掛けてないようにも見える。女性キャラは皆が皆巨乳ではなく頬も赤くテカテカしてない萌え度低めなデザイン。そのくせロボはしっかりとカッコよく活躍させて見せ場のアクションシーンにかなり多くの尺を割いている。真面目にロボアニメをやる気なんだと思う。

おもちゃを売るCMではなく萌えキャラを売るCMとして大成功したエヴァ。以降のロボアニメは美少女キャラが主体でロボはオマケなのが時代の要請。ガルガンティアはエイミーチャンアニメ、グリッドマンはふとももアニメ、水星はいわずもがなでブレイバーンは盛大にスベってた。正統派ロボアニメの復権の兆しとなるか否か。まあ国内では爆死確定っぽいので海外の反応次第かな。

最初のマジンガーみてCGもなんかイマイチだなあと思えば引き立て役の前座だったからか。グレンダイザーと比べるとあきらかに品質落としてるのでマジンガーファンは微妙な気持ちかも。圧倒的な戦力差がありながら獅子奮迅の活躍を見せ、撃退したかと思った束の間に現れた2体の挟撃になす術もなく破壊されたマジンガー。まさかの大ピンチ!地球はどうなってしまうのかァッ→かーらーのー、主役ロボが颯爽とドンッ!!と出現。超強え敵を首すらも動かさずに棒立ちで瞬殺。SUGEEE!!TUEEEE!!これぞロボアニメのカタルシス。

しかし今現在の常識ではロボアニメ=萌えアニメなのでキャラの魅力ガー!!!!でしかなく、どう考えても爆死する未来しか見えない。せっかく女性キャラ多いのだから素直に美少女アニメにした方がビジネスとしては成功したのでは。それはそれで本家ファンがブチ切れそうだけど。

金持ってるおじいちゃん視聴者が喜べばいいシルバーアニメ。KPIはシンプルがイチバンってか。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

スーパーロボットモノの悪い面があからさまなアニメ…。これじゃないない感が強いアニメでした。

 最終話(13話)まで観ました。2024.09.30

 戦争に対するリアルティーが欠如してないですか?人類がほとんど死滅させられたメガトン級ムサシ程では無いけれども、異星人の攻撃で何億人単位の死人が出ているのに、異星人の女と痴話喧嘩しながら物語が展開していくってどういうこと?ムサシでも思いましたが、登場人物の頭がお花畑すぎます。人的損害が何処かへ行ってしまうのは違和感を感じます。

 相手が全滅戦争を仕掛けてきているのに、何をホンワカしているのか?で、ラストは主人公がキレて敵を薙ぎ払う…。最初からやれば良くね?

 スーパーロボットモノの悪い面をぶち撒けた様なアニメでした。主人公とその周辺の人物の個人的感情でお話が進んでいくやつ…。セカイ系っぽいですね。令和の時代にまだやるのかと、呆れてしまいます。

 スーパーロボットは、オーバーテクノロジーの産物で、物語で設定されている社会構造から逸脱しがちのため、単独で暴走することが多いのですが、子供向けならともかく、深夜アニメでやられても、登場人物への感情移入を妨げてくるだけです。やはり、ある程度の社会的制約が無いと…。ハチャメチャにするならするで、工夫が足りず、すごく中途半端な印象を受けるアニメでした。

 キャラクターのデザインは、永井豪先生っぽさを残しつつも現代風にアレンジされており、中々期待を持たせるのですが、物語の展開が酷すぎました。もう少しなんとかならんかったのかなぁ…と、強く感じました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5
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