逢駆 さんの感想・評価
4.3
~快刀乱麻~
複雑にもつれた出来事を軽快に処理し一つの結末に収束させた見事な作品。お洒落な世界観も魅力的。 またナレーションの人物が各回ごとに異なり、多くのキャラに感情移入できた点も良かったです。
日常の中に混ざり込む少しの非日常。これが作品に独特の魅力を与えているのかなと思いました!!
逢駆 さんの感想・評価
4.3
複雑にもつれた出来事を軽快に処理し一つの結末に収束させた見事な作品。お洒落な世界観も魅力的。 またナレーションの人物が各回ごとに異なり、多くのキャラに感情移入できた点も良かったです。
日常の中に混ざり込む少しの非日常。これが作品に独特の魅力を与えているのかなと思いました!!
cross さんの感想・評価
4.0
2010年冬から春にかけて、全24話とTV未放送回2話を含めた全26話で放送された作品。
東京、池袋を舞台にし、都市伝説やギャングの抗争などを描く群像劇
ギャングの抗争を描く以上、暴力シーン出血シーンは結構ありますので、その辺が嫌いな方はちょっとスルーがいいかもしれませんね。
池袋と言う現実の場所を舞台としながら、都市伝説などの所謂空想的な存在が本当に実在している。
現実味とファンタジーが混合していて、まぁ入り込みやすい設定にはあります。
登場人物が多く、前半ではそのキャラクターの多さに意味を見出せないのですが……
全ての話を視聴すれば、その登場人物の多さも納得、全てのキャラクターが様々な形で物語に関与しています。
劇中、視点がどんどん変化し、その最中で少しずつ、情報を得て物語の謎、全体図が把握できていく物語としてはとても良い作り
様々な人物の視点で、その人物の考えに触れ、互いに思いやりながらも事態がどんどん深みに嵌っていくのも見ていてもどかしくも面白い。
そして、各話ごとにナレーションも代わり、ナレーションの言葉を深く考察していくことで、よりこの作品を楽しめるのではないでしょうか?
そして、今まで得た情報が繋がって、一つの謎が明らかになったときの爽快感が非常に良かったですね。
以上のような物語の作りから、中々序盤だけではこの作品の魅力は伝わりづらいです。
なので、本当に全てを視聴してみないと、この作品は判断に難しいですね。
まぁ、全て見て面白くなかったと言うのも、オススメする身としては申し訳ないので……
12話まで視聴して頂ければ若干の判断は付くかと思いますね。
12話で一応の区切りも付きますので、11話や12話で明らかになる謎などに爽快感などを感じ面白いと思えれば最後まで視聴しても楽しめるのではないでしょうか?
ひとつの大きな区切りとして、2クールで収まっては居ますが、まだまだ話は広がるだろ、とも思ってしまいますね。
本当にひとつの大きな区切りであって、第二期があればそれはまた面白くなるのでしょうね。
そして、多くの登場人物が登場するこの作品、個性豊かなキャラクターを演じている声優陣が豪華なのでそこも必見ですね。
沢城みゆき、花澤香菜、宮野真守 、福山潤 、神谷浩史、小野大輔……
もう本当に豪華な声優陣、自分の視聴のきっかけもこの豪華声優陣による所が大きかったです。
物語、声優と来て更にOP、EDも非常に良いのです。
第一クール、第二クール、共にOP、EDの両方が素晴らしい。
2クールあって、全部のOP、EDが好きなのは自分としては珍しかったので、そこも印象的でしたね。
複雑な人間関係が織り成す物語、一つの謎が明らかになる度に得られる爽快感はとても良し
未視聴の方は是非とも一度視聴してみてください。
一気に視聴して謎の解明や伏線などの回収を爽快に楽しむも良し
ゆっくりと視聴して、得られた情報を自分で整理しつつ楽しむのも良し
ご自身に合わせた視聴方法を取ってこの作品を楽しんでいただきたいです。
suggest@休止 さんの感想・評価
4.5
内容は自分の知らない世界や珍しいものが好きな主人公が池袋の友達に誘われ、こっちの学校に通うことになったところから始まります。池袋の街で起きるいろいろな不思議な事に巻き込まれてく主人公や他の登場人物からの視点で話は進んでいき、話が進むにつれ、噛み合っていく凄さは圧巻です。
この作品は群像劇なだけあって、キャラ一人一人の個性が本当にすごい。数多くのアニメを観ているとキャラの詳細を忘れがちになりますが、この作品に出てくる人達はなかなか頭から離れてくれません。(^^)
2期の開始も決定したことから、これから観る方もいると思います。話の内容が難しそうととらわれがちですが、気負いせずにみれる作品となっております。また群像劇を観たことがないかたは観ていただけると、アニメの新しい世界に触れられはまると思います。(^∇^)
チュウ さんの感想・評価
4.4
まず、ミリアが可愛い!おもしろい!!
アイザックとのコントはリアルのどのお笑い芸人よりも笑えますww
特筆すべきはシナリオです!
ストーリーにスピード感があり、なお刺激的で非常に良い!
ただ、序盤は世界観を理解するのが大変。そして、時間軸が多少前後するため、結構難しい内容と言えます。
しかし、その分クオリティの高さは素晴らしい!!
しかしその分、内容の濃さ、面白さには目を見張るものがあります!序盤で意味が分からないと切らずに、辛抱強く観て見れば、すぐに馴染んで、引き込まれていくこと間違いなしです!!
音楽はEDが少し物足りない感もしますが、OPはアニメーションを含めて総体的に良いと思います!
shino さんの感想・評価
3.7
デュラララ!!の成田良悟原作。
冒頭からハイテンションの主題歌、
オープニングが最高にカッコ良く痺れる。
ガイリッチー「SNATCH」への、
オマージュなのでしょうか。
ここだけでも見所ありでしょう。
物語はタイトル通り、
不死の法を巡っての「馬鹿騒ぎ」、
多数の登場人物の視点で語られる群像劇。
1931年、舞台の中心となるのは、
大陸横断鉄道フライングプッシーフット号。
{netabare}多数勢力による抗争勃発、銃撃戦の始まり。
誰が裏切り者なのか!?誰が不死者なのだ!?{/netabare}
個性的なキャラとテンポの良い演出、
古き良き時代の洋画を見ているようだ。
生き残り勝ち上がり、
そして王冠を奪い取るのだ。
単純明快、人生は謳歌した者の勝ちだろう。
てけ さんの感想・評価
4.5
原作未読。
1話だけ観てしばらく止まっていました。
ややこしい会話と次々に切り替わる画面のせいで、疲れちゃって……。
ようやく視聴に踏み切れました。
1930年代のアメリカを舞台にした群像劇。
明確な主人公が存在しません。
{netabare}……とはいうものの、私にとってはアイザックとミリアが主人公。
二人が出てきたときの安心感は異常ですw{/netabare}
多くの人がどこかで目にしたことがあるだろう、オシャレなOPが目に付きます。
軽快なジャズに乗せて暴れ回るドタバタなOPシーン。
そこからライトな作品をイメージするかもしれませんが、内容は結構ヘビー。
殺戮、拷問、動物虐待などが平気で出てくるので、実は気軽に観られたもんじゃないです。
さて、大きな特徴は、いろんな年代、いろんな人物の視点をいったりきたりすること。
しかも、登場人物が多く、1度観た程度で、名前を正確に覚えるのは不可能に近いです。
その代わり、圧倒的な個性と豪華キャストによる声で覚えにくさをカバー。
「あ、○○したヤツだ……名前忘れたけど」
「あ、このしゃべり方には覚えがあるな……名前忘れたけど」
こんな感じになります。
この作品は、見せ方がポイントなんですよね。
原作では時系列通りに話が進んでいるようなのですが、アニメ版は時系列がバラバラ。
何十回も年代ジャンプが行われます。
パズルのピースだけ「ハイ」と受け取り、色々組み合わせてみて、徐々に形が見えてくるのを楽しむ。
そういう目的で作られたのは明白です。
受け身ではなく、視聴者自らが考えないと話が見えてきません。
しかし、この構成のおかげで「一つの出来事に対して存在する、複数の視点」というアニメ特有のテーマが生まれています。
同じ青のピースでも、海の青だったり、空の青だったり……人物の服かもしれない。
実際、「このシーンでは一体何が起こっているんだ?」という疑問が生まれます。
そして、別の視点で「ああ、このキャラの視点で見たらこうなっていたのか!」とか「ああ、このシーンに繋がっていたのか」と、真相が見えたときには気持ちがいいもんです。
ただ、ようやく全体像や、時系列がつかめてくるころには、もう終盤。
できあがったパズルの全容も、それほどたいした内容ではありませんでした。
それでも、派手なアクションシーン、事件が見えてくる過程など、楽しかったかと聞かれれば、楽しかったと答えます。
なお、流し見ではほとんど内容が掴めないと思います。
頭の中がBACCANO!(馬鹿騒ぎ)になります。
また、間を空けてもきついものがあります。
たぶんまた見直すハメになります。
時間のあるときにじっくり、かつ、一気に観ることを推奨です(13話+番外編3話)。
剣道部 さんの感想・評価
4.0
[文量→特盛り・内容→考察系]
【総括】
かなり満足しました。てか、もうお腹いっぱいですw
全部で4期まで続いた人気作ですが、1期+長い2期(2,3,4期)という印象を受けました。あまり間をおかずに、一気に視聴することをオススメします♪
特に、池袋という街に詳しい方は、必見です。共感できます。
そうでない方は、「これが池袋」です(いや、本当にこんなことが起きても不思議じゃない街なんすよ)w
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期からのことを全部書くので、書きたいことがまとまらず、ダラーズと、いや、ダラダラと長く書きますw
池袋東口を出て左に進み、ビックカメラなどを通り過ぎ5分ほど歩くと、「東池袋六ツ又交差点」に行き付く(アニメにも何度も出てますよ、てか、OPの場所のすぐ近くです)。
明治通りや春日通り、都道435号線など交通量の多い道路が立体的且つ複雑に交差するこの交差点は、「全ての存在を許容する街、池袋」を象徴する存在(詳しくは一期レビュー参照)の1つのであり、「様々な人の思惑が複雑に且つ多面的に行き交うアニメ、デュラララ」のようだった。
さて、アニメの中身の話。
身も蓋もない結論を述べてしまえば、「中二病患者がリア充になった話」と、なってしまうのだろうか。
本作は、いわゆる群像劇であり、群像劇とは、1つのストーリーを複数の登場人物の視点で語り継いでいくもの。ある人物の視点では不明だった点が、他のある人物の視点で語られることで補完されて解決していく、パズルを解いていくような快感が得られる表現方法である。
(原作未読なので自信はないが)おそらく、原作では語り手を変えながら、それぞれの視点でこの「池袋物語」を紡いできたのだろうし、その要素(語り手の交代)は、アニメにおいても観られた。ただ、それが果たして(アニメの場合に)必要だったかと言われれば、必ずしもそうでない。
むしろアニメ(特に2~4期)では「竜ヶ峰帝人」という人物に焦点を絞り、出来るだけストーリーを単純化していったように感じた。そしてそれは、おおむね成功していたと思う。
これまた身も蓋もない言い方になるが、「群像劇」である必要性を、(アニメでは)そこまで感じなかったとも言える。
群像劇は、ミステリーなどとは相性が良く、視聴者の「知りたい」という欲求をよく刺激するものではあるけれど、反面、一人のキャラクターを掘り下げるのが苦手で、どうしたってテンポが遅くなる。例えば(米ドラマの)「24」などは、「実際の24時間」を1時間×24話で駆け抜けるからこそのテンポの良さだったが、流石に本作を1日の出来事にはできない。作品内での時間経過が少なすぎると、キャラクター同士の心の交流や深まりが描けず、それは本作にとって、致命的なことだろう(24は、とりあえず銃をぶっぱなして謎を解き、事件を解決し、視聴者に緊迫感や興奮を提供すれば良かったが、本作はそこまでシンプルな作りではない)。
ゆっくり時間をかけながら、「竜ヶ峰帝人」が狂っていく様、他との交流。そして、心の成長を描いていく。
最終話を視終えた今、結末には凄く満足をしているし、良くやりきったな~と感動もしている。
しかし、「承」「転」「結」と、ずっと満足していたかと問われれば、そうでもない。
上記3作はいずれも、序盤と終盤にこそ盛り上がりはあった(新シリーズへの期待と、次のシリーズへの引きを作ることには成功していた)が、やはり中だるみは感じた。1期に「起」がついてないのに、2期のタイトルに「承」をつけた時点で、「1期と原作の人気から、4期まで作る」というのは規定路線になったのだろうが、2期か、せめて3期の尺でスッキリまとめた方が良かったように感じる。
まあ、「帝人とセルティの物語を完結させるだけなら4期は長過ぎ、登場人物全ての物語をちゃんと完結させるには、4期でもまだ足りない」のかなぁと思った。
……前置きはこのぐらいにして(驚愕!?)、帝人である。彼は、「平凡な少年」だったが、自らが軽い気持ちで作った「ダラーズ」というサイトが予想を遥かに上回る力を持ったため、次第に狂っていく。
簡単に言えば、ネットの力を自分の力だと、「勘違い」したのだ。現実では無力な自分が、別の世界では巨大な力をもっている、という空想。それはなんとも甘美な夢であり、(よほどパーフェクトな人間でない限り)大なり小なりそういう空想をしたことは誰にでもあるだろう(いわゆる中二病)。
普通ならその空想は次第に覚め、良くも悪くも大人になっていく。しかし、帝人の前には「セルティ」が現れた。彼女は「デュラハン」であり、正に「空想の国の住人」である。薄々、自らの力が「勘違い」、或いは「空想」だ、自分はただの「平凡」な人間なんだと気がついていた帝人が、自らの力(ネットの力)以上に「空想」の存在が、「実在」していることを目の当たりにした時、彼は「夢」をみる。
「自分も非現実の(もっと大きな)存在」になれるのではないか、という「夢」。しかもそれは、「第1回ダラーズ集会」という形で、本当に「現実に」できてしまった。そこで彼は、その「夢」を本格的に「勘違い」してしまう。その「夢」「勘違い」が、結局は「結」に至るまで続く、帝人の暴走の根元にあったと思う(最後にセルティも、そんなことを言って謝ってたし)。
そして、そんな夢をみたのは、帝人や矢霧誠二のような主要人物以外の、モブ達の大勢も同様なのだろう。「首なしライダー」「切り裂き魔」という存在は、彼らに「夢」を与えるには充分だった。それだけ、多くの人々が「現実」に満足していないということかな(でもそれは、実に物見遊山的で、帝人のようにヤーさん敵に回すほどぶっ壊れて(純粋では)ない)。
最終話では、そんな大勢の「夢」をぶち壊す展開に。しかも、「警察」「暴力団」といった、極めて現実的な力で。
私は本作を、常に池袋になぞらえてレビューしてきた。勿論、こじつけも多々ある。それでも、この作品が「池袋らしい」と感じるのは、やはり事実である。「池袋」独特の、カオスな魅力はなかなか的確な言葉には出来なかったけれど。
重ねて言うが、本作は「群像劇」ではあるけれど、私はその必要性をあまり感じなかった。それは、「群像劇」のわりに、話に筋が通りすぎているというか、「うまくハマりすぎている」というか、「全容が見えすぎている」というか。
なんか、「よく分からない意思によって、登場人物達がみんな踊らされている」という感じを終始受けていて、その「よく分からない意思」が「池袋の意思」と考えるのは、あまりにも中二病的だろうか。(いや、作者の意思、なんだけどねw)
そんな、「なんだかよくわからない」「くせに面白い! 引き込まれる!」というのも、やはり「池袋」らしい。
ふと考えれば、この話、「池袋」なんて「小さな街」で終始しているわけで。
きっと「池袋」で首なしライダーが闊歩している間も、「澁谷」では若者達が路地でダベり、「新宿」では更にカオスな世界が繰り広げられ、「青山」は相変わらずいけすかないおしゃれさで、「上野」では昼間からオッサンがワンカップを開けているのだろう。
そうした「自分達の、本当は狭い世界(池袋)を、世界の全てだと思う感じ」は、若者(学生)特有の「勘違い」であり、なんか、「ネットの世界」でもあると思った。
物語のラスト、チャットルームに「誰もいません」が連続して書かれていたけど、帝人をはじめ、みんな徐々に現実を直視し始めたということかな。
巨乳の可愛い彼女もできて、帝人ももう立派なリア充w そろそろ池袋を卒業する時期ですな(笑)
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なぜ1話目はいつも、若干ギャグテイストにするんだろう?
2話目
群像劇、面目躍如ですな。
3話目
非日常が日常になると、更なる非日常を求めたくなる帝人、か。
4話目
呼び鈴で返事するのは可愛かったw
5話目
ヒソカですやんw
6話目
鉄砲渡したわけね。
7話目
静雄は、良いチートキャラですね。
8話目
バイオハザードですな~。
9話目
新羅も流石に罪歌には負けてないね。
10話目
帝人は、新羅は、どこに向かおうとしているのか。いよいよ、大詰め。
11話目
確かに、ダラーズは終わらせられるね、あの方法なら。お~、わりと衝撃の展開。
12話目
まあ、綺麗に終わらせたかな。
{/netabare}
ninin さんの感想・評価
4.1
原作未読 全12話
1期全26話、2期 承(全13話)・転(全13話) (OVAを含む)を事前に観ることをオススメします。
池袋を舞台に起こる様々な人外や人々の出来事を描いた群像劇、長く続いていたこのシリーズのファイナルである作品。どう纏めるか楽しみにしてました。
前回の転からコミカルなところが少なくシリアルな面が多いため多少息苦しい展開が多くてお話はこれまで以上に複雑になった印象です。
全てが解決するという感じではありませんが、最後は収まるところに収まったとの印象です。
一つ一つ解決していくと話数が足らないのは分かりますが、ちょっと強引な印象でしたね。
観終わった直後は「あれ~もう終わったの!」という感じでしたw
1・2期合わせると話数が多いので初見の方にはハードルが高い作品ですが、興味があったら観てくださいね。
OP この作品のOPは、1期の「裏切りの夕焼け」から曲も作画も大好きで、今回はFLOWさんの「Steppin' out」という曲もノリノリで大好きな曲になりました。イントロのみなさんがそれぞれ手をかざすシーンが好きですね。キャラの性格がよく出ていましたw
ED こちらもいつもの縦ロール作画で、曲もこの作品らしい感じです。
最後に、今回話の都合上仕方がありませんが、{netabare}セルティの{/netabare}出番が少なかったのが残念でしたね。
ポロム さんの感想・評価
4.2
1-3期を観てからだいぶ経ってしまったので、どういう内容だったか忘れてしまった部分が多かったけれども、楽しんで視聴できました
まず、キャラクターの数が多いので4期の結まで来るとキャラの名前と顔が一致しなくなることが多かったです
群集劇が何より魅力的だった作品で、同じ世界(池袋)でそれぞれのキャラの視点や一見バラバラに見えるストーリーや関係なさそうなキャラが後々繋がってゆくのが面白い
起承転結と全部合わせて何話あるのだろう?
視聴の際は、是非一話から通して観る事をお勧め致します
ヤンデレ過ぎるキャラ達やこじらせて歪んでしまったキャラ達、
妖精の一種でファンタジーな世界にしかいないデュラハン、極道の人たちや闇医者など、普通明るいスポットライトを浴びないような人達がいっぱい出てきます
感想{netabare}
いい最終回だった・・
臨也vs静雄の決戦が熱かった
最終回直前は「こんなにキャラクター多いのに綺麗にラストを迎えられるのか?」と、思っていたが、若干強引ではあったもののナチュラルに終わったと思う まさに日常でも非日常でもなく現実的に終わったように感じた。{/netabare}
えたんだーる さんの感想・評価
4.3
*とりあえず評価は保留(デフォルトの3)です。
『僕は友達が少ない』(通称:「はがない」)の作者、平坂読(ひらさか よみ)先生が書いたライトノベルが原作のアニメです。
私自身は「はがない」はアンソロジーも含めて読んでいますが、本アニメの原作は未読です。
以前から気になってはいましたが手を出さずにいて、「アニメ化を機会にどんな話か観てみるか、テレビで観る分にはタダだし」というパターンで視聴を開始。
私が手を出さなかった理由はまさにこのアニメ1話冒頭シーンみたいなものを原作に感じて(完全にダメというわけではないが、得意ということでもない)のことだったのですが、実際にアニメを2話ほど観てみると杞憂だったようで、もしかしたら原作を読んだら「はがない」よりも面白いと思うかもしれないとまで考え始めています。
ちなみにタイトルに挙げた『ばけらの!』は『神様のメモ帳』の作者である杉井光(すぎい ひかる)先生が書いたライトノベルです。
『ばけらの!』では主に電撃文庫をメインにその他のライトノベルレーベルも含めたライトノベル作家をモデルにしたキャラクターが、麻雀を打ったりファミレスでダベったり、酒を飲んだりFXでお金を溶かしたり(おい、仕事しろよ)、……という感じの作品です。
ただし『ばけらの!』では主人公の杉井ヒカル以外は人外(狼女、座敷童、サキュバス、etc.)ですが、『妹さえいればいい。』のキャラクターたちはちゃんと人間のようですね(笑)。『ばけらの!』ほどはっきりとモデルの作家がいるかはわかりませんが。
おそらくライトノベル作家による青春群像劇あるいはラブコメという方向に進むのではないかと思われますが、執筆スタイルの違いや書きたいテーマなどが各人各様になりそうで、「クリエーター論」的な観点でも楽しめそうな気はします。
ただし、絵面としてはエロを挟んでくる姿勢は貫いてくる模様…。
2017.11.20追記:
まだアニメに追いつけていませんが、原作を読み始めました。結構面白いです。
アニメの方は7話目で春斗がゲームマスターになって、TRPGをプレイするお話でした。GMはともかく、作家がプレイヤーをやることでの文章力というか叙述能力のムダ遣い(笑)。カニ公の行動申告がムダにエロくて面白かったです!
そしてカニ公のキャラクター名がデスマスクって、『聖闘士☆星矢』かよ(笑)!
2017.11.27追記:
原作既刊分8巻を読み終えてからの、初めての原作既読部分が先行してのアニメ視聴だった8話目です。今回の8話は、原作3巻収録のエピソードがベースになっていました。
「子供の頃は20歳はもっと大人だと思っていた」(要旨)という京の発言には、結構共感できるところがありますね。これは20歳の時も30歳の時も思いましたが、節目の年齢が来るたびにいまだに思います。
毎回サブタイトルは上手く付けていると思うのですが、今回の「恋と友情さえあればいい。」は実に的確だったと思いました。
2017.12.5追記:
原作4巻エピソードの「マンガ家 vs イラストレーター」、「逆襲の全裸」による全裸派 vs 下着派の対決回。原作でも最高に「アタマガワルイ」感じのエピソードですが、本作らしいといえばらしいです。
マンガ家の蚕が本格的にメインキャラとして本編に絡んでいくきっかけとも言える回なので、エピソード的には外せなかったんでしょうね。
2017.12.25追記:
最終12話、視聴完了。前半は原作にもあった、主人公の羽島伊月がラノベ作家となるきっかけの話でタイトル回収。後半はこの作品おなじみのメインキャラ5人がボードゲームをプレイするお話で、ゲームは題して「ラノベ作家の人生」(笑)。
ゲーム中にラノベレーベルは、原作ではもっとあからさまでしたがアニメでは具体名は伏せられました。しかし、あのエピソードをアニメ化に含めるとは…(笑)。
皆、それぞれの決意を固めて最終回らしいお話だったと思います。面白かったです。
おまけ: ゲーム場面前に映った料理の作画は、今回はけっこう雑でした(笑)。
◇fumi◆ さんの感想・評価
4.3
2017年放送のテレビアニメ 全12話
原作構成脚本 平坂読 監督 大沼心 制作 SILVER LINK.
2010年の「バカテス」以来快調なSILVER LINK×大沼心作品。
今回は「僕は友達が少ない」の作者平坂読と組んだラノベ原作アニメです。
羽島伊月 CV小林裕介 プロのラノベ作家 20歳
羽島千尋 CV山本希望 伊月の義理の母の連れ子
可児那由多 CV金本寿子 伊月の後輩のプロの小説家
白川京 CV加隅亜依 伊月の大学時代の同級生
不破春斗 CV日野聡 伊月と同期のプロの小説家
その他、楽しげなメンバーによるプロのラノベ作家の日常ドラマ。
作中「エロマンガ先生」らしき単語も登場し、リスペクトを隠さない。
はがないNでは構成も担当した平坂氏が全話脚本担当と言うことで注目度が上がりました。
大沼心監督と言うことで、作画演出共に高レベルで、
このタイプとしては今期抜きんでた作品だと思います。
原作は未読ですが、楽しくも厳しく文学性もある作品であると想像できます。
問題はやはり構成脚本、プロでは無いのでなかなか安心して観ていられない回もあります。
この作品、すべての回が面白いと言うわけではないと感じてしまいました。
半々くらいでしょうか、でも面白いと感じた回の破壊力はすさまじく、
あっという間に観終わって幸せな気分に浸れました。
物語は地味に進行して、二期を確信させる終わり方でした。
エロマンガ先生二期とどっちが早いか分かりませんが、どちらも待ちきれない作品です。
輝くような「エロマンガ先生」と静かな幸せを感じる「妹さえいればいい」
ラノベ作家主人公アニメの双璧として三期くらいまで期待しちゃいます。
こちらは大人が主人公なので、もろにエロな会話も多いですが、
下品とは感じさせない文学性が持ち味だと思います。
メンバーでゲームをやる回は最高なんですが、物語進行的に停滞してしまうので、
構成の腕の見せ所として続編ではさらに楽しませてもらえることを信じたいです。
まあ、大沼さんが見てますから失敗と言うことは無いでしょう。
多少大目に見る広い心があれば最高に面白い作品と言えます。
剣道部 さんの感想・評価
4.0
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
タイトルだけなら、「妹がいっぱい出てくるバカハーレムもの」ですが、そんなことないです。普通のハーレムラブコメです(笑) だから、タイトルだけで敬遠している人には観てほしいっすね。ちゃんと面白い作品ですよ♪
ひとつ言えることは、多くの方が述べているように、最初の15秒だけ我慢ですw
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主題は、「足りないものがあるから頑張れる」でしょうか? 「足りないもの」は、「劣等感」や「不満」に置き換えても良いけれど。
伊月は「主人公としての人生」(妹w)、カニ公は「伊月の愛」、京は「夢中になれるもの」、春斗は「才能」。
皆が、「今より一歩でも前へ」進もうとあがく姿は、素直に応援したくなるものでした。
本作はラブコメですが、ラブコメで一番大きな要素はキャラの良さだと思います。
その点では及第点以上のアニメかと。
まず、メインヒロインの可児那由多は、これまでにないヒロインだったと思います。超積極的でエロい裸族で下ネタ大好きで、でも純情で。しかも、ちゃんと主人公の羽島伊月に惚れる過程も描かれていて。あまりメインヒロインにはハマらない私も、本作では一番好きなキャラでした(屈折しているキャラ好きなんですw)。
主人公の羽島伊月も、わりとちゃんと働いてるし、なかなか真っ直ぐで味のある男でした。カニ公のことが本当は大好きでも、自身のプライドの為には付き合えないというのは悪くなかったし、11話で可児公への素直な気持ちを吐露するシーンは、なんか嬉しくなりました。
この大天才&天才カップル、幸せになってほしいです♪
白川京と不破春斗も、自分に出来る何かを探している秀才カップル。幸せになってほしいです♪
羽島千尋は、これから深まるキャラですね。
途中に何度か挟み込まれたゲームは、まあ可もなく不可もなく。TRPGは知っていただけに、少し楽しかったかな。
作中、かなりの頻度で全裸及びヒドイ下ネタが出てきます。エロいというより馬鹿馬鹿しいので、(あからさまなエロは苦手ですが)あまり気にならず観られました。
あとはまあ、最近多い、ラノベ作家やアニメーターを主人公にしたメタ的な要素は、あまり好きではありませんでした。(それが本当のリアルかは別にして)「BAKUMAN」「SHIROBAKO」くらい、リアル「風」にして業務の内容を教えつつも高いドラマ性をもたせられれば別ですが、、、この2作品は別格ですしね。ただ、上記の二作品との決定的な違いは、「子供達がその職業に憧れるのか」ということで、「BAKUMAN」「SHIROBAKO」を観て、漫画家や制作会社で働きたいと思う子はいても、本作を観てラノベ作家になりたいと思う子供はほぼいないでしょうね(まあ、あんなハーレムがもれなく付いてくるなら別ですがw)。
ラノベ作家(あるいは小説家)が「楽しい」「好きだ」とはキャラに言わせているものの、それが「具体的にどんなことか」は示されていないし、少なくとも私には伝わりませんでした。そもそも、原作者は、「ラノベ作家の良さ(魅力)」って、何だと思っているのかな? 一度聞いてみたいです。
とりあえず、ちょっと女々しいメタ的な要素は、カニ公が可愛かったから目をつぶりますが(笑) 2期に期待ですね♪
、、、でも、ラノベ作家(少なくとも原作者)はこんなウハウハな生活をしているのだろうか、と、勘違いされるんじゃないかな(笑)
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
妹ラブは苦手だが、純愛ではなく、ギャグテイストなら、なんとか、、、。とりあえず、少し様子見。しっかし、ラノベ作家が主人公って、最近多いね。海亀ゲームはそこそこ。可児 那由多はなかなかのヒロイン力。作家としての力量差で手を出せない主人公もなかなか。
2話目
京のヒロイン力もなかなか。自分との時間も無駄と言われた気がしたわけですね。那由多と京の関係性も良いね♪ にゃんぱす(笑) ほしいモノと、もってるモノ、ね。
3話目
なんかそのエピソードは、最近観たぞ(苦笑) 新キャラ。ラノベ作家がこんな生活してるって思われるぞw
4話目
5話目
混浴露天風呂、ギャグがかなり強目(笑) ちゃんと仕事してたなw
6話目
シロバコ(笑) 実況、「エクスカリバーとかF○t○のパクリかよ」とか、そんなにリアルにしなくて良いから(苦笑) 作画キツいのはどうしようもないよね、原作者的に。原作者の嘆きは、正直、レクリエイターズよりも、シロバコよりも、ガーリッシュナンバーよりも、響いたな。
7話目
「負けたな、ガハハハハ」とかw TRPGか、ロードスだな~。TRPGやったことあるんだよね、学生時代。ロードス好きで集まってw レールガン(笑) だからなぜ、エロゲに展開させるんだよ(笑) ク○アニメをあまり批判するな、ということかな(苦笑)
8話目
不破と京、お似合いだけどな。普通であることにコンプレックスを抱いているあたり、お揃いだし。ダブルヒロインで両者共に魅力ある時の解決法としては、魅力ある男キャラもう一人ね。
9話目
下着の有無にそんなに熱くなられてもw 久々に変態仮面見たなw いや、パンツリボンの作り方なんていらんよw どんなラブシーンやねんw エロというより、ギャグw なぜこのアホみたいな回で特殊EDをw
10話目
8割くらいの動物は、実物よりもぬいぐるみの方が可愛いw
11話目
京まで、全裸が基本になってる(汗) バクマンでも言ってたけど、自分で書ければ編集になってないんだよね。京への可児公へのセクハラ(笑) 伊月が結婚したいまで言うのは嬉しかったな、なんか。主人公になりたいか。ラストの照れてる可児公がかわいかったな。
12話目
伊月の過去編。まあ、キャラを深めるためには良いし、主人公になりたいという、ある種病的なまでの伊月の執着の原点が見られて良かったかな。後半はまあ、メタ的なネタで自虐ですか。うーむ。ラスト、妹がいないから頑張れるってのは、タイトル回収として良かったと思う。
{/netabare}
えたんだーる さんの感想・評価
4.0
原作はメディアワークス文庫から刊行されており、あにこれのあらすじにもある通り、第20回電撃大賞の大賞受賞作です。
因みにこの回は大賞を2作が受賞しており、もう1作は『ゼロから始める魔法の書』です。同期作2作目のアニメ化となります。
あとがきで作者は「実際には平和な街」と書いていますが、作中の舞台である福岡市は「人口の3%が殺し屋」という、『BLACK LAGOON』のロアナプラとも比較しうるレベルの犯罪都市とされています。さすがに電撃文庫からは刊行できない感じの世界観ですよね(笑)。
登場人物も裏社会の人間ばかりで、少なくとも原作では普通に銃で撃たれたり首を搔き切られたりして死人が出ます。これ、アニメで本当にそのままなんですかね?
『BLACK LAGOON』、『GANGSTA』、『91Days』レベルの流血場面が予想されるので、そういうのが不得手な方は視聴を避ける方が無難だと思います。
およそタイトルからは想像のつきにくい内容のお話なので、視聴の判断の助けになればと思い放映前レビューを書きましたが、個人的には2018年冬アニメ本命作品の一つとして期待しています。
==[以上、第1話視聴前のレビュー]==
2018.1.14追記:
第1話を観終りましたがレビューを更新しそびれていました。原作通りで、特に流血や殺人は避けていかないようなので、このまま安心して見守ろうと思います。
おまけ:『デュラララ!!×博多豚骨ラーメンズ』という、公式コラボ(作者は『博多豚骨ラーメンズ』の木崎ちあき)が電撃文庫から刊行されています。なお、実現するか現時点では不明ですが、『デュラララ!!』の作者である成田良悟の作による2巻目の企画もあるらしいです。
2018.2.10追記:
第6話視聴終了。人殺しと博多山笠が同時進行する原作2巻のエピソードに突入。新キャラの猿渡くん登場。『デュラララ!!×博多豚骨ラーメンズ』にも登場するキャラなので、読むならこのエピソード後が良いかも?
何かこの感じだと原作2巻はアニメ2、3話で済ませちゃうかもしれませんね。作画はストーリーを追う上で支障はないもののちょっと微妙な気もするので評点を3.5にしておこう…。
2018.2.19追記:
小百合さんが出てきました。メインキャラとあまり関係のないエピソードはバッサリと整理して第2巻の内容はうまく2話にまとめ切りました。このアニメのシリーズ構成はわりといけている気がする。ああ、なるほど『食戟のソーマ』のシリーズ構成やってる人なんですね…。
ということで原作3巻に入るようです。次回を待て(笑)!
2018.2.24追記:
榎田くん当番回の原作4巻エピソードで、.mmm(エムスリー)登場。なるほど、「第1部完」的な原作3巻のエピソードを最終回にしたいから、独立性の高い原作4巻のエピソードを前に持ってくるということか…。
第8話の感じだと、原作4巻の話はたぶん8、9話の前後編で2話で片付きそう。残り3話で原作3巻ということで綺麗に1クールに収まりそうです。うん、これはなかなか良く出来ている…。
2018.3.6追記:
前回更新時の想定通り、原作4巻の榎田くん当番回は9話にて終了。10~12話の3話を使っての原作第3巻のエピソードで今期は終了だと思います。
(原作的にも、ここで終わっておくのがちょうどキリが良い。)
原作の方は1~8巻とこの3月に短編集の刊行が予定されています。評判が良ければ尺と原作ストック的には2期目はたぶん作っても大丈夫なんですけど、どうなりますかね…?
2018.4.2追記:
最終話の12話を観終わっていましたが更新が遅れました。
9話時のレビューに記載の通り、華九会の件が一段落つく原作3巻相当のエピソードで終了でした。
原作では各巻ごとで章タイトルが「一回表」とか「延長十回」などとなっていたのですが、アニメでは原作のそのあたりを意識してなのか、各話のサブタイトルが野球用語になっていましたね。
エピソード冒頭で一件本編とどんな関りがあるかわからない野球エピソードが挟まれると、クライマックスでそれが伏線として効いてくるという構成はアニメでもうまく原作を活かせていたと思います。
原作モノのアニメ化としては良かったほうじゃないでしょうか。肝心の本編ストーリーがアニメ視聴者層に受け入れられるのか危惧していましたが意外と評判は良かったように思います。原作ストック的には大丈夫な気はしますが、2期はあるのか…?
制作スタッフ、お疲れさまでした。
◇fumi◆ さんの感想・評価
3.6
2018年放送中のテレビアニメ まあ12話でしょう
原作 木崎ちあき 監督 安田賢司 構成 ヤスカワショウゴ 制作 サテライト
KADOKAWAメディアワークス文庫から刊行されている小説が原作
殺し屋が人口の3%を占めると言うハードボイルドシティ博多を舞台にした、
裏稼業の男たちの群像劇。
馬場善治 CV小野大輔 馬場探偵事務所の経営者 表向きは探偵
林憲明(リンシェンミン) CV梶裕貴 女装の殺し屋
斉藤 CV小林裕介 新米でやる気のない殺し屋
男だらけのハードな社会、女は犯されるか殺されるかって殺伐としてますが、
シェンミンが美人女子高生風なのでその分だけは華やかです。
女装は趣味だそうですのでホモでしょうね。
異常能力とか一切登場しない割に目を離せない展開ですね。今のところ。
3話視聴。シェンミンの女子学生風の服が血で汚れたので勝負服にお着替え。
普段着はどんなファッションなのかも気になります。
4話視聴。シェンミンと馬場がガチホモっぽい展開。
と思ったら、野球チームが「博多豚骨ラーメンズ」!?
5話視聴
シェンミンの服が同じ??
どういうことですか?穴が開いて血だらけになったはずなのに。
同じ服をたくさん持っているということなんですか?
服をたくさん買い出ししたはずなのに、遠出でも同じ服。
サリーちゃんならともかく、女装趣味の貧乏でもない男がこんなことでは、
B級からC級にランク落ちですね。
全体的に安易な展開が目立ちますが、作者が飽きてきたのでしょうか?
博多シティ、殺し屋稼業、草野球、この要素が繋がっていないような気がします。
ありがちな物語を適当につなげたような雑な作品の印象です。
キャラの掘り下げも特に驚きはなくありがち。
せっかくの萌えそうな女装主人公もつまらない扱いでしたね。
女性登場人物が少ない分、もっと繊細に描かないと人気は出ません。
かと言って女性に人気が出そうなカッコイイ男性キャラが多いとも思えず、
誰得作品に思えてしまいました。
この作品に描かれた博多シティがリアルであればなじみのある人には価値ある作品になるかもしれません。
行ったことが無いので分かりませんが、
この作品から博多の魅力が溢れていたとは感じられないです。
楽しんだ人も多いようなので、好みによるのかもしれませんが、
作品自体はあまり手間がかかっているようには見えませんでした。
やる気のないサテライトですが、
私も「長門有希ちゃん」が好きだったので、この作品が好きだという人の気持ちもわかります。
剣道部 さんの感想・評価
2.0
[文量→中盛り・内容→酷評系]
【総括】
博多を舞台にした殺し屋アクションアニメ。やってること自体はかなり血生臭いが、オシャレな雰囲気と会話で包むことで、かなりライトな作風になっている。
まあ、ライトなんで「観やすい」とも言えるけど、「安っぽい」「薄っぺらい」という印象は否めず、といった感じでした。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
みんな、リンや斉藤に優しすぎる、甘すぎる。この二人はわりと無能で、登場人物は大抵、残酷な殺し屋なのに。そこの違和感がどうにも拭えなかった。
例えば、同じ「裏社会モノ」であれば、「BLACK LAGOON」なんかでは、(同じく無能な)ロックに対しても、ちゃんとプロとしての振る舞いを要求したり、ロックもポイントでは、ロックにしかできない役割を格好良く(悪くても)果たすシーンもあった。ロック自身も、自分の異質さを充分以上に理解していた。何より、第1話でちゃんと「仲間(チーム)」になっていて、だからこそ、(勿論ファンタジーでのだけれど)裏社会の格好良さと少年漫画のような熱さが両立されていた。
本作は、そこ(リンや斉藤が。もっと言えば、ホセやジロー達がラーメンズの仲間になる過程)がちゃんと描かれていないため、凄く薄っぺらい関係に見えてしまう。なぜ、そこまでリンや斉藤を仲間として扱えるのだろうか? 命をかけて守れるのだろうか? バンバも、どの基準で人を助け、どの基準で人を殺すのかが分からなかった。
打算でも利害関係でもなく、友情でもなく、腐れ縁でもなく、享楽でもなく。だから、格好良くなかったんだよね、全体的に。
なんなら、リンや斉藤がガチで野球が上手くて、バンバら(ラーメンズの面々)は完全な野球狂で、だから(草野球的な)欠かせない戦力としてリンや斉藤を守るって方が、説得力もあったし、オシャレな雰囲気も演出できたと思う。(もしくは、リンが普通に女で、美女だからとか)
頭脳戦とか、狂った人間性なんかもなく。キャラの良さくらいしか、見処もなく。
女装の意味も最後まで分からなかったし。妹になりきることで、精神の安定? あんまり意味なかったよね。
きっと作者は、「普通に良い人で、普通にどうしたら売れるかを考えられて、普通に文章が書ける、普通の人」なんだろうな、と。だから(グロは苦手でしたが)普通に最後まで観られたし、普通にそこそこ楽しめた。まあ、物足りなくはあったし、大して記憶にも残らないとは思うが。
本当に、「格好つけた作品」であって、「格好良い作品」ではありませんでしたね。雰囲気とキャラで誤魔化しているだけです。
ところで、博多って、(ファンタジーとはいえ)こんなところなんすか? ちなみに池袋は「デュラララ」みたいなところでしたよ(笑) 博多に詳しい方のレビュー、楽しみにしてるっす♪
{/netabare}
【余談~ 博多の人口の3%? ~】
{netabare}
博多の3%が殺し屋って(汗)。福岡市の人口は約150万人。博多区なら23万人。3%って、福岡市なら4万5千人。博多区だとしても6900人? 博多って怖いところですね(笑)
ちなみに、国内で行ってみたい県、1位が広島 2位が沖縄 3位が福岡 です。
屋台でラーメン食いまくりたい! もつ鍋に鉄鍋餃子も良いね! おっパブは、、、別にわざわざ福岡で行く必要もないよね(笑)
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
タイトル詐欺だね。何の罪もない女を殺すのは、どうなんだろう? あ、女もグルか。勢力がやや分かりにくい。
2話目
あのクソ息子だけは、早く死んでほしいな~。
3話目
良い奴が殆どいないな。復習劇になってきたな~。
4話目
ラーメンズって、そういうこと? 甲子園出場ピッチャーいたら、その辺の草野球じゃあ打たれんよな。
5話目
大体、なぜ初心者をショートに(笑)
6話目
忍者。仲間になるのかな?
7話目
サブキャラを深める展開。
8話目○
最後の別れのシーンは、ありきたりでもまあ、良い話。みんな、人殺しなんだけどね。
9話目
殺し屋養成機関では、よくある最終試験(笑)
10話目
シリアスなのに、薄っぺらい。本作らしいな。
11話目
なんか、薄っぺらいだけじゃなく、薄い本が出そうな展開に(笑)
12話目
普通に撃たれるんか~い(笑) 運じゃん、生き残ったの(苦笑) なんか、とってつけたように、野球をたたみかけてくるな(笑) 大体、なぜそんな武器(ナイフ銃)をあえて渡すの? 自分にはリスクしかないじゃん。爆弾、塀の外から投げ入れても良かったんじゃね? 高いところから見張って。野球して、とんこつラーメン食って、バカなことして、、、って、収入源人殺しなのに、なに、良い話みたいに言っているんだ? 何にも響かないな。最後も、曲で騙した感。
{/netabare}
shino さんの感想・評価
3.9
マッドハウス制作。
存在の違和感に翻弄されていた、
言葉では形容しがたい違和感である。
それは同じ場所に少しづつずれて重なり、
2人が同時に立っているような、
埴谷雄高が「虚体」と呼んだ思弁的なそれに近い。
世の中には精巧な人形と、
婚姻届けを出した男の逸話があるという。
彼はそこに意識のある主体としての分身を見たのか?
{netabare}世界の危機に反応する自動的存在、
それが不気味な泡、ブギーポップ。{/netabare}
語り得ぬものについての物語である。
しかし沈黙をしてはならない、
不死なるものを前に踏みとどまらねば。
10話~13話視聴追記。
夜明けのブギーポップ、とびきりの妄想狂である。
{netabare}死神と凪の初の邂逅、浮かぶ統和機構の存在、
MPLSの起源が語られ始める。{/netabare}
最終話視聴追記。
全ては歪んでどこか捻じ曲がっている。
{netabare}それはこの世界も人である現存在も同じなのだ。
どこにでもある存在の悲劇性、
つまりは隠蔽された主体の危機、それが歪曲王。{/netabare}
時代性を考慮すると不安も多々あります。
絵は意図してなのか古く感じ造形も似ている。
しかし普遍的な物語がここにはあるのでしょう。
ニヒリズムの超克が主題であるのでしょうか、
大胆にもそう伝えて締めたいと思います。
フィリップ さんの感想・評価
4.7
アニメーション製作:マッドハウス、監督:夏目真悟、
シリーズ構成・脚本:鈴木智尋、音楽:牛尾憲輔
キャラクターデザイン、澤田英彦、原作:上遠野浩平
世界が危機に陥ったときに現れる
不気味な泡、ブギーポップという人格。
左右非対称の奇妙な表情をして
筒のような帽子とマントを身に着けている。
その存在は、ひとつの都市伝説のようなものだった。
1998年に発表された電撃小説大賞の大賞受賞作。
この作品に影響を受けたラノベ作家は多く、
西尾維新は作家を志望するきっかけになったと語り、
奈須きのこは『空の境界』の「矛盾螺旋」でのアイデアは、
この作品の『歪曲王』に登場する「ムーンテンプル」に
インスピレーションを得て考案したことを公言している。
ライトノベル作家に影響を与えたという意味では、
1984年から刊行された笹本祐一の『妖精作戦』シリーズに
匹敵する作品だろう。
原作については、アニメ化された作品は既読。
しかし、読んだのは10年以上前のことで、
アニメを観て、ようやく少しずつ思い出した。
ちなみに原作で好きだったのは、
『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』と
『歪曲王』だったのは記憶している。
パンドラのほうは、残念ながらアニメ化されなかった。
そして今回のアニメ化を観て、まず感じたのは、
普通に一度観ただけでは、まず理解できないだろうと
いうことだった。私自身もそうだった。
原因は、登場人物が多すぎて覚えきれないことがひとつ。
ふたつ目は世界観が少しずつ明かされていき、
構造が複雑なため、展開に追い付いていけないことだ。
だから、この作品を1度で理解しようとするなら、
ウェブサイトなどで、登場人物や世界観を頭に入れてからの
視聴をおすすめする。その場合は、物語のあらすじを
観る前から、ある程度知ってしまうことになるが、
知ったからといって、魅力が薄れてしまう
種類の作品ではないと思う。
それを避けたい人は、2度観る覚悟が必要かもしれない。
もう20年も前の作品だが、個人的にはそれほど
古さを感じなかった。
そして原作をとても上手く映像化している。
世界の敵、統和機構、合成人間、世界の危機を回避する者、
人類の進化形であるMPLS。
これらを中心に哲学的、思春期特有の思考が重なり、
物語が展開していく。
1~3話『ブギーポップは笑わない』
4~9話『VSイマジネーター』
10~13話『夜明けのブギーポップ』
14~18話『オーバードライブ 歪曲王』
という4つの作品で構成されており、
多くの登場人物が錯綜しながら、
さまざまな伏線が回収されていく。
小説では『VSイマジネーター』が2冊分、
ほかは全て1冊で完結している。
シリーズ通しての主人公は、
ブギーポップになるのだが、
その存在を目撃したり、相対する者が
真の主人公になるため、
視点をどこに定めれば良いのかが
分からなくなってしまうのが欠点だろう。
「正義」と「悪」という明確な概念がなく、
常に視聴者に哲学的な思考を強いるのも
観にくさにつながっている。
1~3話は登場人物や世界観の紹介と、
怪奇ミステリー的な要素が色濃く、
それほど特筆すべき点はないのだが、
4話からの展開は視聴者を引き込む。
時系列順に観たい人は、ブギーポップ誕生の
10~13話を先に観て、
そこから1話に戻るのも良いだろう。
四月に降る雪、落下する鳥、
扇動者のような存在であるイマジネーター、
心のなかにある薔薇、隠された心の歪み。
哲学的なイメージをエンターテインメントに
転化させる手法が鮮やかだ。
まるでポール・オースターの初期三部作を
初めて読んだときのような感覚。
物語の構成、音楽、声優は一級品。
悠木碧が上手いのは周知のことだろうが、
やはり抜群の仕事ぶり。
また『聲の形』や『リズと青い鳥』で知られる
牛尾憲輔の劇伴が世界観と完全にマッチしている。
作画も個人的には違和感がなかったし、
上手く描き分けている。
この作品を象徴しているのが
『オーバードライブ 歪曲王』編だ。
そもそも原作の上遠野浩平は、ここでシリーズを
終了させるつもりだったので、
これまでの要素が集約されている。
『VSイマジネーター』で表現された
心に薔薇があって、誰もが何かが欠けているという
表現とリンクしている部分もある。
{netabare}合成人間の天才建築家・寺月恭一郎が
統和機構に処分される前に多くのMPLS候補者を
一堂に集め、覚醒させるために建設したムーンテンプル。
その集まりに乗じて歪曲王が現れる。
歪曲王は、人間の心残りとして封じられた
多様性ともいえる願望を「金(きん)」に変えることが、
何かを突破するきっかけになると考え、実験を行う。
自身の問いに対して答えを探すための行動でもあった。
それは人にどのような効果をもたらすのか。
年を重ねるごとに私たちは、心の奥に何かを封じていく。
それは大人になるために必要なことだが、
人間の多様性を平坦にして
可能性を摘んでいくことにもつながっているのではないか。
まるで最近の企業が取り入れている
ダイバーシティを先取りしたような思考。{/netabare}
人類に未来や進化があるとするなら、
純粋な心の中に答えが示されているのかもしれない。
(2019年4月26日初投稿)
ブギーポップと時代性
(2019年4月27日追記)
{netabare}この小説が登場した90年代は、
ノストラダムスの大予言の影響から来る終末論や
バブル崩壊、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件が
起こったことで、暗いイメージが付きまとう。
しかし、個人的には何かを突破することが
求められた時代とも感じている。
発想の転換ともいえる宮崎学の『突破者』という本がヒット。
そして音楽でいえば、生音のロックから端境期を超え、
より電子音を重視したドラムンベース、
全くの新しい音楽であるHIP HOPなどの
既存のスタイルを突破したジャンルが一気に登場した。
アニメ業界に変革をもたらした
エヴァンゲリオンの放映も90年代。
終身雇用制という働き手のあり方も変化した。
それまでの常識が覆された時代だった。
そして、純文学かミステリー、時代物しかない
小説のあり方を大きく変えたきっかけが
まさにこのブギーポップシリーズだった。
世界に「危機」が迫ったときに自動的に現れる泡。
このシリーズはそういう時代の流れを
象徴した作品といえるのだろう。{/netabare}
イムラ さんの感想・評価
4.3
<2019/4/23 追記>
ようやく見終えました。
バタバタしててなかなか消化できず。
歪曲王まで見てなんとなく思い出してきました。
感想としては「アニメにしづらい原作だなぁ」とあらためてしみじみ。
敵を倒すとか
感動を催すとか
圧倒的に怖いとか
そういう話じゃなくて。
作者の伝えたいことが抽象的且つ主観的な話なので。
そういった事柄を感覚的に受け入れられないとつらいと思います。
まぁでもそうした感覚は歳を経ると得られていく部分でもあるので、「よくわかんなくて面白くなかったー。地味ー。」という方は10年後にあらためて視聴することをお勧めします。
決してわけわかんない話ではないと思いますよ。
寧ろ青臭くわかりやすい。
と、細かい考察が苦手で、本作も理解が適当な私の適当な感想でした( ・∇・)
あとOP曲は好き。
<2019/3/3 追記>
みなさん、Happyひなまつり♪
それはさておき、ブギーポップ危なかったですねえ。
何がって、10〜13話をいつもと違う時間帯で一挙放送て。
たまたま9話をオンタイムで観てて、一挙放送のテロップで気がついたから良かったけど。
なにしてくれんの( ̄Д ̄)ノ
さてはコアなファン以外に見せる気ないな
<2019/1/25 追記>
第5話観ました。
イマジネーター読んだはずだけどいろいろ忘れてる。
霧間凪に弟いたっけ?
いたような気もするけど
あれ?こんなホモォ・・・なエピソードあったっけ?
スプーキーEってこんなつぶらな瞳なの?
中年太りなのは記憶通りだけど
とかとか。
カメラが追いかける人物がコロコロ変わるのは確かにそんな感じだった。
初見のような気分で見られるのはある意味お得なのかもしれないですね。
<2019/1/14 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
原作はラノベ。
もう10年以上前になるのかな。
途中まで読みました。
なにせ既刊が多いので。
そしてかなりうろ覚え(´・_・`)
原作はラノベ界では有名な作品です。
ラノベをここまで流行らせたきっかけになった作品なんじゃないでしょうか(たぶん)
「ブギーポップは笑わない」
タイトルがキャッチーですね。
例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」に通じるものを感じます。
これはエヴンゲリオン最終話「世界の中心でアイを叫んだケモノ」が元ネタで、
そのエヴァも大昔のSF小説「世界の中心で愛をさけんだけもの」が元ネタだったりしてますが、
要は意味はよくわかんないけどキャッチー
「ブギーポップは笑わない」もタイトル先行な気もしますが、書店の本棚に置いてあると目が行ってしまう、ついつい手に取ってしまいそうなナイスなタイトルだと思います。
ジャンルとしては「セカイ系」
1作目の発刊はエヴァのちょっと後ですし時代ですね。
つまりちょっと青臭い。
自分と世の中との関係性に悩む年頃に読むとピタッとハマる作品です。
主役のブギーポップさんは
「世界が危機にさらされると自動的に現れる」
そうです。
セカイ系だから、ね。
そういえば最近までグリッドマンさんもやたら
「裕太!世界の危機だ!」連呼してました。
親戚かな?
どんな危機かは見てのお楽しみです。
ただセカイ系というだけではなく、物語の展開や設定に工夫を懲らそうとチャレンジしている点は好感が持てます。
一見、敵と思える相手のことをブギーポップさんは実はそんなに相手にしておらず・・・とか。
ポイントをずらしてハッとさせる感じの作品。
アニメはまだ3話までしか見ていないですが、原作をうまく表現してます。
ただ原作読んでないと何が何やら(´・_・`)?という気も
雰囲気は一貫して暗いのでそういうの苦手な人にはさらに辛いかも。
あとブギーポップの表情。
原作では左右非対称の奇妙な表情とあります。
半分笑って、半分泣き顔でみたいな感じでしょうか。
それがアニメでは「半笑い」に見えてしまいました。
ここら辺を映像で表現するのは難しい。
文章なら一行なのに。
ものすごい好きかと言われると微妙だけど
懐かしさもあるのでたぶん最後まで見ます。
最後に
スポルディングのスポーツバッグ懐かしいなー
アニメではどうなってんだっけ?
えたんだーる さんの感想・評価
4.0
原作は同タイトルのライトノベル。『ロードス島戦記』の作者でもある水野良先生の作品らしいですが未読です。
で、『妹さえいればいい。』の9巻を読んでいてたまたま知ったのですが、本作と世界観を共有する『グランクレストRPG』というテーブルトークRPGがあるらしいです。全然知りませんでしたけど。
こちらはアトラタン大陸を舞台とする、わりとオーソドックスな感じのRPGのようです。未プレイですが…。
で、RPGの世界観的には君主(ロード:聖印を持つ)、魔法師(メイジ)、邪紋使い(アーティスト)というクラスの他、投影体という精霊みたいな奴や獣人、ヴァンパイアなんかがいるようです。
『グランクレスト戦記』では主人公が君主であるテオ、ヒロインがテオの契約魔法師となるシルーカ、さらにメインキャラクターとして第1話での経緯によりシルーカに仕えることになった邪紋使いのアーヴィン、シルーカの義姉である邪紋使いの傭兵アイシェラ、聖印を持つ司祭であるプリシラ、野心を持っていた君主であるラシックなどがいます。
テオの行動の源は故郷の島で圧政に虐げられている住民を救う為に暴君を討つということにあるようですが、そこにある経緯でテオの契約魔法師となったシルーカが共感し、本当に力を貸したいと考える所からお話が動いていきます。
アニメのストーリーはなんとなく上手くいっているRPGリプレイもののさらにダイジェストみたいな感じのところもありますが、普通の立身出世物としてお話自体はまあまあ楽しめています。
特に話の序盤でテオの影が薄く、「シルーカが主人公?」と思って観てみると案外違和感がなかったりして面白いですね。
たぶん最終話まで完走するとは思いますが、是が非でも観てねとお勧めするような感じでもありません。まあ、個人的にはこういうお話は好きです。シルーカかわいいし…。
2018.3.22追記:
原作は依然として読んでいないのですが、10巻で完結という情報を把握しました。アニメで原作4巻「漆黒の公女」まで消化されたようなので、2クールが予定されている本作では、これは最終巻10巻のエピソードまでたどり着く予定かと思われます。
(第10巻のサブタイトルは、あえてここには書きません。)
原作を全部消化する見込みということであれば、視聴モチベーションは高まりました。このまま原作を読まずに視聴を継続しようと思います。
2018.3.24追記:
第11.5話は、地図もちゃんと出てくる総集編です。これは「万策尽きた」じゃなくて予定されたものだと思いますが、この情報をちゃんと本編でも出しておくれよ…。
(でも、これで本編を軽くおさらい出来ていれば2クール目はちゃんと観られそう。)
2018.5.12追記:
ようやく、「普通のストーリーならここからだろ!」というレベルで「天下三分の計」状態に。ここまでが長すぎたので、もうみんな切っているかも(笑)?
2018.6.25追記:
2クールかけて、最終話までやってまいりました。なんというかこの物語はこの世界の後の世で、「こうして神話の時代は終わったのです」的な神話的に語り継がれる物語となるのでしょうね。
本来の意味での王道ファンタジーでした。今風ではなかったと思いますが、個人的にはとても楽しめましたよ。
ぺー さんの感想・評価
4.0
2018.06.25記
原作未読
視聴動機は“原作水野良”。中学生の時お世話になりました。
{netabare}当時、ロードスの新刊出るのが待ち遠しく、OVA化したところで取得手段もわからず、月刊Newtypeとカセットブック(今のドラマCD)で脳内補完し、出渕裕デザインのディードリットにけっこう惚れていたあの頃。{/netabare}
{netabare}本作の最終話でディードリット役だった冬馬由美さんが登場(混沌の役)してたのは感慨深い。{/netabare}
完走しました。最終話も綺麗にまとまり全体として悪くはなかったです。
「ロードス島戦記」「クリスタニア」を読み耽り、そして「ドラゴンクエスト」に没頭した自分にとってはどこか懐かしく安心安全の中世ヨーロッパ風世界で繰り広げられる剣と魔法の戦記ものでした。このへん好きでしたら抵抗はないと思います。古いとはまあ仰らずに原点というか古典をみる感覚で接していただけるとよろしいかと。
ただし、覚悟していただきたいのは序盤のよくわからなさ加減でしょうか。
本編は小説10巻分を2クール24話にまとめてます。そうです。どう考えても尺が足りません。話を端折るか?説明を省くか?この作品では後者が露骨です。
用語、勢力図などの説明がほとんどないままどんどん登場人物が増えていきそして死んでいくため、主人公(テオ)の周りにいる人物(シルーカやアイシェラあたり)以外は、敵か味方かそもそもおまえ誰?状態。
11.5話でやっと用語や世界観に関する説明がなされてますが、遅いでしょう。序盤2,3話あたりで挟んでたほうが親切だったと思います。戦の前後で地図や勢力範囲を説明するカットを挟むなど工夫のしようもあったかと。
設定の理解が進まず「途中断念」に至った方も多いと思うともったいないことですね。私も“原作水野良”でなければ切ってたかもしれないというくらい。
※というわけで30秒でふわっとわかるグランクレスト用語
{netabare}■早めにおさえたいこの世界を形成する基本も基本用語
混沌 それと 聖印 (ここはググって良し)
■次に各勢力の対立関係をおさえる
大工房同盟VS幻想詩連合(同盟国と連合国) 魔法師協会VS聖印教団(混沌好き嫌い)
同盟/連合に加えてアルトゥーク条約という第3勢力が12話で出てきます。
■良く出てくるワードをおさえる
君主(聖印ある人) 魔法師(混沌をうまいこと制御する人) 邪紋使い(混沌を取り込んだ人) {/netabare}
明確に何話くらいから話がおもしろくなってきて、、、というのははっきり覚えてませんが、ヴィラールの話がひと段落した{netabare}(死んだ){/netabare}12話あたりから私は入り込めたと思います。次のシスティナ編が話数をとって丁寧に描いたことで、駆け足展開ひと段落した感じ。2クール入ったあたりの13話以降は落ち着いて観れると思います。
登場人物も多種多才かつ声優陣もそこそこ豪華で一見の価値ありです。
鬼頭明里さんはヒロインを好演してました。同クールの「ラーメン大好き小泉さん」でのキャラと対照的な演技で今後要チェックです。
2周してみると良い意味で見方が変わりそうなので、余力あれば挑戦しよう。
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2018.12.11追記
《配点を修正》
けっこうOPED好きです。
scandalsho さんの感想・評価
3.9
原作未読。最終話まで視聴。
故郷を幸せにするために世界を変えたテオと天才魔法師シルーカの物語。
登場人物が多く、また、相関関係が入り組んでいる作品。
最初はとっつき難いかもしれないけど、途中で慣れます(笑)。
とりあえず私はそうでした。
王道の国盗り物語。
中盤の微エロ演出で少し引きそうになりますけど、終盤は、かなり感動的でした。
ただし、最終話の駆け足感は少し残念。
もう少しじっくり見たかったかな?
【本当に必要だったのか?微エロ展開】
{netabare}第9話の好色色魔・ミルザーとマリーネの野姦シーン。
野姦って・・・。無防備かつマニアック(笑)。まあ、これは良いとして・・・。
一つ気になるのは、連合のアレクシスやヴィラールに『覇王の器』なる物があった場合、ミルザーは(攻めか受けかは別にして)肉体関係を求めたのかどうか?
ミルザーが連合側にいる時、そんな気配は全くなかったので、ミルザーは単なる好色色魔で、肉体目的でマリーネに迫ったという結論しか導き出せない演出・・・。
こんなシーン必要ですか?
第16話のハマーンの色魔女王・エドキアと露出狂契約魔法師・ラウラの全裸演説。
もう少し、別な方法論があったはずでは?と感じざるを得ない。
薄衣で登場して兵士たちの目の前で脱ぐとか、女性を武器にしているとしか受け取れない。
事実、兵士の反応はそんな感じだったし、そんな感じにしか見せられなかった演出にも問題あり。
微エロは、この作品に関しては「マイナス評価」です。{/netabare}
【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
話の展開が早い。
説明が無いのでよく分からない。
これは、原作未読の私のせいでもある(笑)
まあ、そのうち分かるかな?
王道バトル物?
【第2話】
テオとシルーカの天下取り物語。
王道バトル物か?
配下にいるのが、『魔法科高校のお兄様』や、『ナザリック地下大墳墓の絶対的支配者』、『SAOの黒の剣士』・・・。
なるほど!これなら簡単に天下取り出来そうだ!
(なんのこっちゃ!)
【第3話】
相変わらず物語の展開が早い。
良く言えば、イライラせずに視聴できる。
時間が経つのが早く感じる。
悪く言えば、少し見逃すと、物語を見失ってしまいそう。
【第4話】
おおっ!ここで一歩後退か!
順風満帆よりも、こちらの展開の方が面白いような気がする。
物語の展開が相変わらず早い。
【第5話】
人狼とか吸血鬼とか黒魔女とか、新しい勢力が登場。
人狼の双子、エマとルナがテオの仲間になる。
【第6話】
マルグレットが25歳になってヴィラールのもとを去ることに。
ミルザーの、テオに対する反感が今後の物語の一つの軸になるのかな?
【第7話】
テオの凄さを再確認する回。
第6話から物語の展開がゆっくりになった気がする。
【第8話】
今更だけど、この作品は人物の相関関係がややこしい。
(と、思っているのは私だけかも知れないけど・・・)
義父娘、従兄妹、そして、恋人が敵味方に分かれての争い。
「連合」と「同盟」という言葉が、度々、どちらの事を指しているのか見失ってしまう。
(これも、私だけ?)
【第9話】
恐らく、今後のカギとなる出来事の回かな?
ただし、あまりにも登場人物の行動と演出が稚拙でドン引きする回でもある。
マリーネ→禁忌の兵器を使わせ、混沌を引き起こした→弱みに付け込まれてミルザーに貞操を捧げる。
⇒あ~ぁ。これは完全に『精神的に壊れる』系だなぁ・・・。
もしかしたら、この時点で完全に『精神的に壊れている』のかも知れない。
ミルザー⇒これは、最終的に殺される系だな。
あまりにも自分勝手。独断独善。
裏切りは良いとしても、女性の弱みに付け込んでエッチしちゃうとか、悪役の典型。
好色伯とはミルザーのことだっけ?
(いえ、違います(笑))
今後の楽しみは、ミルザーと最期と、テオとシルーカの活躍だな。
【第10話】
ヴィラールがアタフタする回。
8話で色々あったからなぁ・・・。
マリーネとアレクシスの事を考えての苦渋の選択なんだろうけど、ミルザーじゃないけど、甘いよね。
あと、詳細は語られなかったけど、テオとシルーカは何気に凄く頑張っているようだ。
【第11話】
ヴィラール、最後に直接マリーネに想いを告げられたのは良かったというべきか・・・。
この作品は、物語の進行の速度が極端に早くなったり遅くなったりで・・・。
あと、9話のあのシーン以降、微エロシーンが多い。
演出として本当に必要なのか?
もの凄く稚拙な気がする。
【第12話】
テオたちは、連合でも同盟でもない第三勢力、ヴィラールの意思を継ぐアルテューク条約を結成。
本当はテオを盟主としたかったラシックが盟主となる。
ラシックとミルザーの激突はなかなか迫力がありましたね。
テオはマリーネと会談。しかし、会談は物別れに終わってしまう。
テオは武勲を上げるため、故郷システィナへ。
【第13話】
テオたちは故郷システィナへ。
民衆の決起を受けてロッシーニを倒す作戦。
しかし、誰にも相手にされない。
テオの出身地であるマルザ村へ向かう。
この地で、まずは村の解放のために戦いの狼煙を上げる。
【第14話】
テオたちはロッシーニの軍隊と直接対決。
この戦いに勝利を収めたテオたちは、システィナをロッシーニの支配から解放し、統治者となる。
【第15話】
『認めちゃうんだ!』by松岡禎丞さん(モレーノ)
これが「条約」の強さ。
本音で、腹を割って話し合うことが出来ること。
これは、「同盟」にも「連合」にもない強み。
「同盟」と「連合」は、そもそも愛し合う者同士が、ぶつかり合っているのだから・・・。
テオたちが常闇の森を奪還。
ミルザーを討ち、アルテュークを取り戻すための足掛かり。
ミルザーが良い感じにイラついている。
【第16話】
ミルザーの軍が常闇の森へ。
しかし、魔境である常闇の森ではテオたちに適う訳がなく敗走。
そこでミルザーは、助言者である魔法師・テリウスの助言により、テオたちの軍を誘き出す作戦へ。
しかし、逆にテオとシルーカに手玉に取られ、城に逃げ込み援軍を待つことに・・・。
良い感じで盛り上がってきたのに、ここでまた微エロ演出。
盛り上がっては興醒め、の繰り返し。
非常に残念。
【第17話】
『ミルザー死す』の回。
数で圧倒していたテオが、一騎打ちを申し出た時点で勝負は見えていたと思うけど・・・。
それさえも見えなかったミルザーの慢心。
一気に潮目が変わりそうな雰囲気。
【第18話】
『アレクシス立つ』の回。
ミルザーを討ち、一角獣城(アルトゥーク)を奪還したテオ。
テオは、全員の同意を得て、ついに条約の盟主となる。
条約の盟主となったテオは、連合の盟主・アレクシスの元を訪れる。
テオとシルーカの狙いは、あくまでも、連合と同盟の和解。
それは条約の願いでもある。
テオの説得に応じたアレクシスは、愛するマリーネのために、ついに立ち上がる。
そして、劣勢に追い込まれていた連合の諸国もアレクシスに続く。
プリシラの話も要チェックかな?
テオの評判を聞いて押しかけてきた聖印教会の司祭。
「信者集め」の名目の元、テオを追いかけ続けたけど、あまり信者は集まっていない様子。(笑)
実は聖印教会の教祖の娘で、『聖杯』と呼ばれる聖印を、生まれながらに持っているんだそうだ。
しかし、聖印教会の教皇・レオーネが自分こそが『聖杯』であると宣言。
この話も、後々動きがありそうな予感。
終盤に向けて、ますます目が離せなくなってきた。
【第19話】
アレクシスの快進撃が始まる。
勢いに乗る連合とは対照的に、同盟の盟主・マリーネの苦悩は大きくなっていく。
【第20話】
テオの元にマリーネの軍が迫る。
一進一退の激しい攻防。
そんな時、テオに加勢すべく、アレクシスの軍が到着する。
堪らず後退するマリーネ。
そして・・・。
テオたちが望んでいた、マリーネとアレクシスの直接会談が実現する。
そして・・・。
とても感動的な回でした。
そして、ついに明かされる真の敵・魔法士協会の存在。
【第21話】
ついに魔法士協会が動き出す。
君主派の魔法師に対する粛清が始まったのだ。
テオが皇帝に即位して、皇帝聖印の誕生が確実となったためだ。
和合を果たした条約、連合、同盟は共通の敵・魔法士協会打倒のため、皇帝軍を結成することに。
君主にはそれぞれ、参謀として契約魔法師が仕えている。
魔法士協会との戦いに難色を示す君主や魔法師も・・・。
君主への忠誠を誓う魔法師と、君主との契約を破棄する魔法師・・・。
それぞれの魔法師の決意と君主の対応に、見ていて胸が熱くなった。
そんな中、シルーカの姉弟子・アイシェラが・・・。
窮地を救った聖女・プリシラの能力は必見!
恐らく、視聴している人たちの多くが魔法士協会への怒りを覚えるであろう良回でした。
【第22話】
涙無くしては見れない、良回でした。
聖女・プリシラが{netabare}殉死・・・。
聖印教会の多くの信者、そして{/netabare}テオたちを守るために・・・。
本来ならば、敵対していたはずの魔法士協会と聖印教会。
テオが皇帝に即位して皇帝聖印の誕生が確実となると、この両者が手を組んで、君主たちに敵対。
自分たちは安全な後方に陣取り、最前線には、何も知らない、罪なき聖印教会の信者たちを配置する。
あまりに非道。
民衆の支持を得ることでここまで昇りつめたテオには、決して手を出すことの出来ない相手。
そんな中、聖女・プリシラは、聖印教会の多くの信者とテオたちを守るために・・・。
繰り返しになりますが、涙無くしては見れない、良回でした。
【第23話】
魔法士協会の本拠地・エーラムを取り囲んだテオたちの皇帝軍。
堪らず魔法師協会は単眼の巨人・サイクロプスを放つ。
ラシックとモレーノたちが迎え撃つ。
テオへの忠誠心が強い、ラシックらしいエピソード。
臣下から心底愛されている、ラシックらしいエピソード。
いよいよ、皇帝軍の進軍が始まる。
アレクシスが、マリーネが、軍を進める。
ワクワクしますね。
アレクシスとマリーネの共闘。
ペトルが侵入に成功し、城門は制圧される。
ところが、テオたちは突然、常闇の森へ転送されてしまう。
常闇の森の盟主である、吸血鬼の王ディミトリエの仕業らしい。
中身の濃い回でした。
【第24話】
吸血鬼の王・ディミトリエとの戦い。
人狼の娘、エマとルナの仇に当たる吸血鬼の王。
母のあとを継いで人狼の王となったイオンも援軍に駆けつける。
そして、ついに・・・。
皇帝聖印が完成する。
混沌の時代が終わりを告げ、全ての混沌が浄化される。
猫妖精のバルギャリーがシルーカの腕の中で満足そうに浄化されたのがとても印象的だった。
{/netabare}